説明

船種変更が容易となる油槽船

【課題】従来の専用船と同様に原油油槽に適した船舶構造を有しており、作業性が高く、かつ短期間に、低コストで、容易に別の船種(例えば鉱石運搬船又はばら積貨物船)に変更することができる船種変更が容易となる油槽船を提供する。
【解決手段】中央部に設けられ横置隔壁で互いに仕切られ内面が平滑な複数のセンタータンク10aと、センタータンクの両舷に縦通隔壁を介して設けられたウイングタンク10bと、ウイングタンク内に設けられ縦通隔壁及び横肋骨(トランス)を補強するストラットと、横置隔壁に設けられこれを補強するコルゲート材とを備える。ストラットとコルゲート材は、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、センタータンク10aを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、短期間かつ低コストで船種変更が容易となる油槽船に関する。
【背景技術】
【0002】
商船は、コンテナ船、ばら積貨物船、鉱石運搬船、油槽船、その他の船種に大別することができる。これらの商船は、通常、船種毎に運搬する貨物が特定されており、その貨物に適した船舶構造(配置、形状、構造、艤装等)となっている。
【0003】
しかし、商船の耐用年数(使用可能期間)は、長期間(例えば20〜30年)であり、その期間の中途で船種変更が予定されることがある。
【0004】
このような船種変更に対応する手段として、特許文献1〜3が既に開示されている。
【0005】
特許文献1は、中古オイルタンカーの船体部分の一部と、中古貨物船の船体部分の一部とを別の船体部分を介して接続し、新たな中古改造船とするものである。
特許文献2は、シングルハル貨物船をダブルハル化する工法に関するものである。
特許文献3は、特殊な貨油管の配管構造を備えた二重船殻構造の鉱石兼油槽船に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭61−191494号公報、「中古改造船」
【特許文献2】特開2009−113734号公報、「シングルハル貨物船のダブルハル化工法」
【特許文献3】特開平8−119188号公報、「二重船殻構造の鉱石兼油槽船」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、従来の商船は、通常、船種毎に運搬する貨物が特定されており、その貨物に適した船舶構造(配置、形状、構造、艤装等)となっていた。そのため、一旦建造された特定の船種の商船(例えば、油槽船)を別の船種に変更するためには、特許文献1,2に記載のように、船体を切断するなど、船殻構造を大幅に変更する改造工事が必要であり、長期の工事期間と、新造船の数割に相当する多額の改造費用が必要であった。
【0008】
また、特許文献3のような兼用船(鉱石兼油槽船)の場合には、貨物に適した船舶構造にできないため、兼用するいずれの船種としても使いにくく、荷役及び積載効率が低下する問題点があった。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。
すなわち、本発明の目的は、従来の専用船と同様に原油油槽に適した船舶構造を有しており、荷役及び積載効率が高く、かつ短期間に、低コストで、容易に別の船種(例えば鉱石運搬船又はばら積貨物船)に変更することができる船種変更が容易な油槽船を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、中央部に設けられ横置隔壁で互いに仕切られ内面が平滑な複数のセンタータンクと、
該センタータンクの両舷に縦通隔壁を介して設けられたウイングタンクと、
前記ウイングタンク内に設けられ前記縦通隔壁及び横肋骨(トランス)を補強するストラットと、を備え、
前記ストラットは、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、前記センタータンクを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されている、ことを特徴とする船種変更が容易となる油槽船が提供される。
【0011】
本発明の実施形態によれば、前記横置隔壁に設けられこれを補強するコルゲート材を備え、該コルゲート材は、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、前記センタータンクを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されている。
【0012】
本発明の実施形態によれば、変更後の船種に必要となる船首楼、船首形状及び船殻強度を有する。
【0013】
また、変更後の船種に設けられるハッチカバーと干渉しない位置に設けられた係船機、係留金物、又は舷梯を有する。
【0014】
また、前記センタータンク以外を介して配置され、変更後の船種においてそのまま用いられる一般配管を有する。
【0015】
また、変更後の船種に設けられるハッチカバーを、船体構造の一部として備える。
【発明の効果】
【0016】
上記本発明の構成によれば、中央部に設けられた複数のセンタータンクと、その両舷に設けられたウイングタンクとを備えているので、従来の専用船と同様に原油油槽に適した船舶構造を有しており、荷役及び積載効率が高い。
【0017】
また、ウイングタンク内に設けられセンタータンクとの隔壁(縦通隔壁)を補強するストラットを備え、ストラットは、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、センタータンクを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されているので、船種変更の際にウイングタンクへのストラットの追設が不要であり、短期間に、低コストで、容易に別の船種(例えば鉱石運搬船又はばら積貨物船)に変更することができる。
すなわち、ストラットは船体構造全体を支えるために必要なものであり、これらがセンタータンクにあると、船種変更時にそれを取り除き、且つウイングタンクに新たに設ける必要がある。従って、最初からウイングタンクに設けることにより、ウイングタンクへのストラットの追設を避けることができる。

【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来の油槽船の模式図である。
【図2】従来の鉱石運搬船の模式図である。
【図3】本発明による船種変更が容易な油槽船の模式図である。
【図4】従来と本発明によるウイングタンクとセンタータンクとの隔壁(縦通隔壁)の構造図である。
【図5】従来と本発明によるセンタータンク間の隔壁(横置隔壁)の構造図である。
【図6】従来と本発明による船首部と船首形状の構造図である。
【図7】従来と本発明による係船機と係留金物の配置図である。
【図8】従来と本発明による舷梯の配置図である。
【図9】従来と本発明による配管の配置図である。
【図10】船体構造とハッチカバーとの取り合い部を示す詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0020】
図1は、従来の油槽船(oil tanker)の模式図である。この図において、(A)は側面図、(B)は断面図であり、1Aは油槽、2はバラストタンク、3は機関室、4は甲板室である。
油槽船(以下、「タンカー」と呼ぶ)は、主として原油を輸送する船であり、衝突、座標、油槽の洗浄等を考慮して、海洋汚染を防止するために、油槽1Aとバラストタンク2の配置と大きさがMARPOL規則で規定されている。
タンカーの荷役は、ローディングとアンローディングとも陸側のホースと船側の配管端を結合して行われる。また、タンカーは片航が空荷のバラスト航海になるため、MARPOL規則で要求される専用のバラストタンク2のみで通常の航海ができるようになっている。
【0021】
図2は、従来の鉱石運搬船(ore carrier)の模式図である。この図において、(A)は側面図、(B)は断面図であり、1Bは船倉、2はバラストタンク、3は機関室、4は甲板室、5は船首楼、6はハッチカバーである。
鉱石運搬船は、鉄鉱石等の鉱石を輸送する船である。鉄鉱石等の鉱石は穀類、石炭等と比較して比重が大きいので、中央部に二重底を高くした船倉1Bを配置し、左右舷を大きなバラストタンク2としている。
鉱石運搬船の荷役は、陸側の設備によるのが一般的であり、本船には荷役設備を持っていないのが大部分である。また、鉱石運搬船は、片航が空荷のバラスト航海になるが、バラストタンク2の容積が十分とれるので、専用タンクの張水だけで十分な喫水が確保できる。
【0022】
図1と図2から明らかなように、それぞれ専用船である従来のタンカーと鉱石運搬船とは、以下の点で大きく相違している。
(1) タンカーには、船首楼5、ハッチ(上部甲板の開口部)、及びハッチカバー6は原則として不要である。
(2) タンカーの油槽1Aは、中央とその両舷に存在するが、鉱石運搬船の船倉1Bは、中央のみで、その両舷にはバラストタンク2が存在する。
【0023】
また、その他にも、タンカーと鉱石運搬船とは、以下の点で相違している。
(3) タンカーの中央油槽1Aには、多数の補強材(ストラットや水平ガーダー)が存在するが、鉱石運搬船の船倉1Bには、鉱石の搬出に支障があるため補強材が少ない(実質的にない)。
(4) 鉱石運搬船では、乾舷(喫水から上甲板まで)の船首形状がICLLで要求される予備浮力を必要とするが、タンカーでは不要である。
【0024】
従って、一旦建造された油槽船を、後日、別の船種(例えば鉱石運搬船又はばら積貨物船)に変更するためには、将来の改造を想定し、少ない労力と費用で改造ができるような船舶構造(配置、形状、構造、艤装等)を新造時から採用しておく必要がある。
【0025】
図3は、本発明による船種変更が容易となる油槽船の模式図である。この図において、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面図であり、10は油槽、12は船首楼、14はハッチカバーである。
本発明の油槽船(タンカー)は、鉱石運搬船に船種変更できるようになっており、従来のタンカーと、油槽10、船首楼12、ハッチカバー14、船首形状及びその他の船体構造で相違している。また、係船機16、係留金物17、舷梯18、及び配管20の配置においても相違している。
なお、変更後の船種は、鉱石運搬船に限定されず、例えば、ばら積貨物船であってもよい。以下、鉱石運搬船について説明する。
【0026】
図3において、本発明のタンカーは、変更後の船種(この例では、鉱石運搬船)に設けられるハッチカバー14を、船体構造の一部として備えている。
船種変更後の鉱石運搬船では、船倉(後述するセンタータンク10a)に鉱石を搬入、搬出するために、上部甲板にハッチ開口13が必須となる。従って、本発明のタンカーは、船種変更後のハッチ開口13の位置を、隔壁(bulkhead)や補強部材(ストラットやガーダー)と干渉しない位置に予め設定してある。
【0027】
また、船種変更時に、上部甲板を改造してハッチ開口13を設けると、その部分の船体強度が低下するため、ハッチ周辺を補強する必要がある。そのため、本発明のタンカーは、予めハッチ開口を設けても十分な構造強度を保持するような補強がしてあり、船種変更後の補強が不要になっている。
図3において、ハッチカバー14は、船種変更前は、船体構造の強度部材として機能すればよく、ハッチカバーとして開閉できなくてもよい。すなわちこのハッチカバー14は、船種変更の際に、簡単な作業により、短期間に、低コストで、開閉可能な本来のハッチカバー14に改造できるようになっている。
【0028】
図10は、船体構造とハッチカバーとの取り合い部を示す詳細図である。この図において、(A)は改造前、(B)は改造後であり、14aはスカート部、25はハッチコーミング、26はパッキン、27はシールバーである。
この図に示すように、ハッチカバー14のスカート部14aを切断することで、容易にハッチカバーとして流用できる。
【0029】
図4は、従来と本発明によるウイングタンクとセンタータンクとの隔壁(縦通隔壁)の構造図である。また、図5は、従来と本発明によるセンタータンク間の隔壁(横置隔壁)の構造図である。
これらの図において、(A)は従来例、(B)は本発明である。
【0030】
従来と本発明のタンカーにおいて、油槽10は、中央部に設けられたセンタータンク10aと、センタータンク10aの両舷に設けられたウイングタンク10bとからなる。
本発明のタンカーは、鉱石運搬船に船種変更できるようになっており、その際、センタータンク10aは、鉱石を収容する船倉として使用し、ウイングタンク10bは、空所もしくはバラストタンクとして使用する。
【0031】
以下、本願において、船舶の長さ方向に隣接するセンタータンク10aの間の隔壁11aを「横置隔壁」と呼び、センタータンク10aとウイングタンク10bの間の隔壁11bを「縦通隔壁」と呼ぶ。
【0032】
図4(A)に示すように、従来のタンカーでは、センタータンク10aの内側にストラット21を設け、縦通隔壁11b及び横肋骨(トランス)を補強している。
これに対し、本発明のタンカーは、図4(B)に示すように、ウイングタンク10bの内側に設けられたストラット22を有し、縦通隔壁11b及び横肋骨(トランス)を補強している。またこの場合、センタータンク10aの内側にストラット21は廃止し、センタータンク10aの内面を平滑に保持している。
【0033】
また、図5(B)に示すように、本発明のタンカーは、横置隔壁11aに設けられたコルゲート材24を有し、このコルゲート材24により、センタータンク10aの内面を平滑に保持したままで、横置隔壁11aを補強している。コルゲート材24はこの例では、台形に折り曲げた板の底辺を横置隔壁11aに溶接している。しかし、コルゲート材24の断面形状は鉱石の搬出に支障がない限り、その他の形状(例えば、矩形)であってもよい。
またこの場合、図5(A)に示す従来の水平ガーダー23は廃止し、センタータンク10aの内面を平滑に保持している。
【0034】
さらに、ストラット22とコルゲート材24は、変更後の船種(この例では鉱石運搬船)に要求される船殻強度を確保し、センタータンク10aを変更後の船種の船倉(この例では鉱石を収容する船倉)としてそのまま転用可能に設定されている。
【0035】
上述した構成により、本発明によるセンタータンク10aの内面には、補強材(ストラット21や水平ガーダー23)が存在しないため、鉱石の搬出に支障がなく、そのままで、鉱石運搬船の船倉として用いることができる。
従って、本発明のタンカーは、船種変更の際にセンタータンク10a(船倉)の構造変更が不要であり、短期間に、低コストで、容易に別の船種(この例では鉱石運搬船)に変更することができる。
【0036】
図6は、従来と本発明による船首部と船首形状の構造図である。この図において、(A)は従来例、(B)は本発明である。
従来のタンカーでは、図6(A)に示すように、船首部に船首楼12は不要であり、船体7(hull)の上部に直接、防波壁8(bulwark)が設けられていた。
これに対し、本発明のタンカーは、図6(B)に示すように、変更後の船種に必要となる船首楼12を船体7と防波壁8の間に予め設置している。なお、船首楼12の設置は必須ではなく、設置を容易にできるように防波壁8を取外し可能な構造にし、船種変更の際に、船首楼12を新規に設置してもよい。
【0037】
また、図6(B)に示すように、乾舷(喫水から上甲板まで)の船首形状が鉱石運搬船として必要となるICLLで要求される予備浮力を可能な限り有するように、予め設定されている。
さらに、本発明のタンカーは、変更後の船種に必要となる船殻強度を有するように、予め設定されている。
【0038】
上述した本発明による船首部の構造、船首形状及び船体構造により、本発明のタンカーは、船種変更の際に船首部、船首形状及び船体構造の変更が不要であり、短期間に、低コストで、容易に別の船種(この例では鉱石運搬船)に変更することができる。
【0039】
図7は、従来と本発明による係船機と係留金物の配置図である。また、図8は、従来と本発明による舷梯の配置図である。
これらの図において、(A)は従来例、(B)は本発明である。
【0040】
図7(A)、図8(A)に示すように、従来の係船機16、係留金物17a,17b、及び舷梯18の配置では、変更後の船種(この例では鉱石運搬船)に設けられるハッチ開口13及びハッチカバー14と干渉するため、船種変更の際には、その設置位置を変更する必要があった。
【0041】
これに対し、本発明のタンカーでは、図7(B)、図8(B)に示すように、変更後の船種(この例では鉱石運搬船)に設けられるハッチ13及びハッチカバー14と干渉しない位置に、係船機16、係留金物17a,17b、及び舷梯18が予め設けられている。
なおこの構成は、必須ではなく、作業性が悪化する場合には、変更を容易にできるように、取付け場所を予め確保し、従来の位置に係船機16、係留金物17a,17b、又は舷梯18を設置してもよい。
【0042】
図9は、従来と本発明による配管の配置図である。この図において、(A)は従来例、(B)は本発明である。
タンカーの配管20は、消火、油圧、清水、圧縮空気等の一般管20aと、貨油管20bとに区分できる。
従来のタンカーでは、図9(A)に示すように、一般管20aと貨油管20bの両方を、センタータンク10aを介して設置していた。
【0043】
これに対し、本発明では、図9(B)に示すように、一般管20aが、センタータンク以外(例えば、ウイングタンク10b内)を介して配置され、変更後の船種においてそのまま用いるようになっている。
なお、貨油管20bは、変更後の船種(この例では鉱石運搬船)では、不要となり、撤去するので、従来と同様に設置されている。
【0044】
この構成により、船種変更の際に、貨油管20bを撤去するだけで、一般管20aはそのまま使用できるので、船種変更の際に配管の変更が不要であり、短期間に、低コストで、容易に別の船種(この例では鉱石運搬船)に変更することができる。
【0045】
本発明のタンカーは、上述した構造のほかに、改造後の船種に必要な規則を満たすように、船体構造を設計し、改造後を考慮した船殻強度となっている。
従って、船種変更の際に、改造後の船種に必要な規則を満たしており、新たな改造箇所はほとんどないので、短期間に、低コストで、容易に別の船種(この例では鉱石運搬船)に変更することができる。
【0046】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0047】
10 油槽、10a センタータンク、10b ウイングタンク、
11a 横置隔壁、11b 縦通隔壁、12 船首楼、
13 ハッチ、14 ハッチカバー、14a スカート部、16 係船機、
17,17a,17b 係留金物、18 舷梯、
20 配管、20a 一般管、20b 貨油管、
21,22 ストラット、23 水平ガーダー、
24 コルゲート材、25 ハッチコーミング、
26 パッキン、27 シールバー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部に設けられ横置隔壁で互いに仕切られ内面が平滑な複数のセンタータンクと、
該センタータンクの両舷に縦通隔壁を介して設けられたウイングタンクと、
前記ウイングタンク内に設けられ前記縦通隔壁及び横肋骨(トランス)を補強するストラットと、を備え、
前記ストラットは、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、前記センタータンクを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されている、ことを特徴とする船種変更が容易となる油槽船。
【請求項2】
前記横置隔壁に設けられこれを補強するコルゲート材を備え、該コルゲート材は、変更後の船種に要求される船殻強度を確保し、前記センタータンクを変更後の船種の船倉としてそのまま転用可能に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の船種変更が容易となる油槽船。
【請求項3】
変更後の船種に必要となる船首楼、船首形状及び船殻強度を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の船種変更が容易となる油槽船。
【請求項4】
変更後の船種に設けられるハッチカバーと干渉しない位置に設けられた係船機、係留金物、又は舷梯を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の船種変更が容易となる油槽船。
【請求項5】
前記センタータンク以外を介して配置され、変更後の船種においてそのまま用いられる一般配管を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の船種変更が容易となる油槽船。
【請求項6】
変更後の船種に設けられるハッチカバーを船体構造の一部として備える、ことを特徴とする請求項1に記載の船種変更が容易となる油槽船。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−136603(P2011−136603A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296100(P2009−296100)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(502422351)株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド (159)