説明

草刈機の刈刃クラッチ

【課題】乗用草刈機の運転席のハンドルの直下に刈取り装置のクラッチレバーを配置して、緊急時に瞬時に刈取り装置の動力を切断可能とした草刈機の刈刃クラッチを提供する。
【解決手段】運転席のハンドル7下方に刈刃のクラッチレバー12を配置した乗用草刈機であって、クラッチレバー12を上昇させて動力を接続し、クラッチレバー12を下降させて動力を切断する構成とし、クラッチレバー12はハンドル7の下方に取付けられた上下方向に回動自在のU字形レバーによって構成され、動力切断時にはハンドル7下方に垂下しており、動力接続時にU字形レバー先端が円形ハンドル7外縁の運転席側の直下近傍に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草刈機の草刈機の刈刃クラッチに関し、特に、乗用草刈機の運転席のハンドルの直下に刈取り装置のクラッチレバーを配置して、緊急時に瞬時に刈取り装置の動力を切断可能とした草刈機の刈刃クラッチに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、乗用草刈り機は走行機体の下方に草刈り用の刈取り装置を設け、走行機体の前方又は後方にエンジンを配置するとともに、そのエンジンに近接させてミッションケースを配置した構造となっており、刈取り装置を駆動すると共に、ミッションケースからの駆動力により前輪又は後輪を駆動して走行機体を走行させることで草刈り作業を行う構造となっている。
このような草刈機に関する技術として特開2002−27815号公報記載の技術が存在する。
【特許文献1】特開2002−27815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の乗用草刈機は、刈取り装置の動力の入切を行う刈刃クラッチが運転席のサイドパネルに配置されているために、クラッチ操作時にはハンドルから手を離して腕を大きく移動させなければならず、緊急時のクラッチ切断をスムーズにできないという問題があった。
特に、作業時に回転刃が障害物に衝突した場合、あるいは刈取り装置が絡まった場合に瞬時に動力を切断することができず、装置を損傷させ、また故障の原因になるという問題があった。
本発明は係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、乗用草刈機の運転席のハンドルの直下に刈取り装置のクラッチレバーを配置して、緊急時に瞬時に刈取り装置の動力を切断可能とした草刈機の刈刃クラッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するための手段として、請求項1記載の草刈機の刈刃クラッチでは、走行機体に草刈用の刈取り装置を取り付けた乗用草刈機に適用する草刈機の刈刃クラッチにおいて、運転席のハンドル下方に刈刃のクラッチレバーを配置したことを特徴とする。
【0005】
請求項2記載の草刈機の刈刃クラッチでは、請求項1記載の草刈機の刈刃クラッチにおいて、クラッチレバーを上昇させて動力を接続し、クラッチレバーを下降させて動力を切断する構成とした。
【0006】
請求項3記載の草刈機の刈刃クラッチでは、請求項1又は2記載の草刈機の刈刃クラッチにおいて、動力切断時にクラッチレバーを押し下げて所定領域を通過させると、クラッチ機構を構成するテンションローラの復帰力によりクラッチレバーとテンションローラが動力切断位置に復帰する構成とした。
【0007】
請求項4記載の草刈機の刈刃クラッチでは、請求項1〜3いずれか記載の草刈機の刈刃クラッチにおいて、クラッチレバーはハンドルの下方に取付けられた上下方向に回動自在のU字形レバーによって構成され、動力切断時にはハンドル下方に垂下しており、動力接続時にU字形レバー先端が円形ハンドル外縁の運転席側の直下近傍に位置する構成とした。
【0008】
請求項5記載の草刈機の刈刃クラッチでは、請求項1〜4いずれか記載の草刈機の刈刃クラッチにおいて、刈刃クラッチの動力切断時に刈取り装置の回転刃にブレーキをかける構成とした。
【発明の効果】
【0009】
前記構成を採用したことにより、本発明では次の効果を有する。
請求項1記載の草刈機の刈刃クラッチにおいては、運転席のハンドル下方に刈刃のクラッチレバーを配置したので、刈り取り装置に異常が生じた場合または過大な負荷がかかった場合に、瞬時にハンドルから手を離してクラッチ切断をすることができる。
従来の刈刃クラッチは運転席の側部のいわゆるサイドパネルに配置されていたため、ハンドルから手を離してクラッチ操作するまでに時間を要していたが本発明ではその操作時間が短縮される。
【0010】
請求項2記載の草刈機の刈刃クラッチにおいては、クラッチレバーを上昇させて動力を接続し、クラッチレバーを下降させて動力を切断する構成としたので、切断時にはハンドルから手を離してそのまま手を下降させることによりクラッチを切断することができる。
【0011】
請求項3記載の草刈機の刈刃クラッチにおいては、動力切断時にはクラッチレバーを押し下げて所定領域を通過させると、テンションローラの復帰力によりクラッチレバーとテンションローラが動力切断位置に復帰する構成としたので、クラッチ切断時にはクラッチレバーを少し動かすことにより動力を完全に切断することができる。
つまり、クラッチが復帰する最終位置まで手で操作する必要はなく、短い距離を押し下げる、あるいは上から軽くたたくようにクラッチレバーを操作することにより動力が切断される。
【0012】
請求項4記載の草刈機の刈刃クラッチにおいては、クラッチレバーはハンドルの下方に取付けられた上下方向に回動自在のU字形レバーによって構成されるので、U字形レバーの先方または側辺を把持してクラッチ操作を行うことができる。
動力切断時にはU字形レバーがハンドル下方に垂下しており、動力接続時にU字形レバー先端が円形ハンドル外縁の運転席側の直下近傍に位置する構成としたので、ハンドルから手を離してスムーズにクラッチ操作を行うことができる。また、クラッチレバーがハンドルの直下に位置するので、走行機体への乗り込み時及び作業時においても作業者のじゃまにならない。
【0013】
請求項5記載の草刈機の刈刃クラッチでは、刈刃クラッチの動力切断時に刈取り装置の回転刃にブレーキをかける構成としたので、クラッチレバーの切断動作に連動して回転刃が確実に制動され、装置の損傷、故障を未然に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の草刈機の刈刃クラッチを実現する最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0015】
まず、本発明のクラッチ構造を適用した乗用草刈機の全体構成を説明する。
図1は本発明を適用した乗用草刈機の側面図、図2は本発明を適用した乗用草刈機の平面図である。
図1,2に示すように乗用草刈機は前後輪1、2を備えた走行機体3と、走行機体3中央に設置された運転席4と、走行機体3の後方に搭載されたエンジン5と、走行機体3の下側に配置された刈取り装置6を備えている。
前記運転席4の前方にハンドル7が配置されている。
【0016】
エンジン5の下方に油圧無段変速装置(HST)が取り付けられており、エンジン5からの出力(駆動力)がHSTに伝動され、HSTにより無段階に変速されてトランスミッションに伝動され、トランスミッションによりさらに減速されて後輪に出力され走行機体が走行する。
【0017】
また前輪1とハンドル7はステアリング機構によって連結連動されており、ハンドル7を操作(回動操作)することにより前輪に切れ角を与えて走行機体を操向させる構造となっている。さらに走行機体3の下方には上下スライド自在に刈取り装置6が設けられている。刈取り装置6は刈取り高さを最適の高さに調整すべく昇降可能に構成されている。
【0018】
なお前記刈取り装置6は回転自在に軸支された刈刃を内装し、エンジン5から駆動力を伝動して刈刃を回転駆動させることで刈刃の回転により草等を刈り取る構造(ロータリカッタ)となっている。
【0019】
そしてサイドパネルに、トランスミッションの変速操作(走行機体の走行速度変速)用の副変速レバー、刈取り装置の上下スライド(昇降)を操作する上下昇降レバー8、走行速度を調整するHSTレバー9等が設けられているとともに、走行機体3のフロアからは走行ペダル10及びブレーキペダル11が踏み操作自在に設けられている。
【0020】
上記構造により作業者(オペレータ)が運転席4に座り、上下昇降レバー8を操作して刈取り装置6を刈り取り可能な高さに下げ、刈刃クラッチレバー12を操作して刈刃を回転させ、副変速レバーで走行速度を選択設定し、走行ペダル10を踏み操作することで走行機体3を走行させるとともに、ハンドル7で操向させることで、走行機体3を走行させながら、刈取り装置6により草刈り作業を行うことができる。
【0021】
なお走行ペダル10は中立位置から前後に踏み操作可能であり、走行ペダル10の踏み操作によりHSTを操作し、前方に踏み込むことで走行機体3を前進、後方に踏み込むことでバックさせる構造となっている。また走行ペダル10を中立とすることでHSTからの力によりトランスミッションを介して後輪は制動されるが、必要な場合はブレーキペダル11によりトランスミッション内でブレーキを作動させることもできる。
【0022】
次に、乗用草刈機のクラッチ構造について説明する。
図3は乗用草刈機の概略背面図、図4はクラッチ構造の説明図である。
図3,4に示すように、乗用草刈機の背面には後方に向かってエンジンの駆動軸13、刈取り装置に動力を伝達する回転軸14が突設されており、それぞれの軸にはプーリ15、16が設置されている。
エンジン5の駆動プーリ15と刈刃の回転プーリ16の間には2本のベルト17が架け渡されており、このベルト17を介してエンジン5の動力が刈刃に伝達される。
駆動プーリ15と回転プーリ16の間にはテンションローラ18が配置されており、テンションローラ18がベルト17を押圧してベルト17にテンションを付与して駆動プーリ15から回転プーリ16へ動力が伝達されるようになっている。クラッチレバー12操作によりテンションローラ18をベルト押圧方向へ移動させると、ベルト17に張力が生じ駆動プーリ15から回転プーリ16へ動力が伝達される。
【0023】
次に、クラッチレバー12の形状・機能について説明する。
図5はクラッチレバー及びクラッチワイヤの配設位置を示す側面図、図6はクラッチワイヤの配設位置を示す平面図、図7はクラッチレバーの取付け状態を示す正面図である。
クラッチレバー12は図7に示すように、金属製の棒状体をU字形に屈曲させたレバーであり、機体の左右方向に配設される直状の先端辺12aと、その先端辺12aの両端から丸みをもって略90度屈曲した左右の側辺12bを有している。
クラッチレバー側辺12bの基部はハンドル基部の左右方向に挿通された軸19に軸着されており、その軸着部を基点としてクラッチレバー12は鉛直方向から運転席側へ上昇しながら略90度、または90〜120度の範囲で回動自在とされている。尚、このクラッチレバー12の回動角度はクラッチレバー12の取付け位置等に応じて適宜設定される。
【0024】
本実施例においては図5(a)に示すようにクラッチレバー12が鉛直方向へ垂下した位置で動力は切断状態にあり、図5(b)に示すようにクラッチレバー12が水平よりもやや高く上昇した位置で動力は接続状態にある。
刈取り装置6を稼働させる場合には、運転者がU字形のクラッチレバー12の先端辺12aまたは側辺12bを把持して軸着部を基点として下から手前へとして回動して引き上げ、レバーを水平よりもやや高い位置に係止する(図3(b)参照)。この動作によりクラッチワイヤ20を通してテンションローラ18がベルト17を押圧して動力が接続される。
図3(b)の刈取り装置6に動力が接続された状態では、U字形のクラッチレバー12先端が円形ハンドル7外縁の運転席側の直下近傍に位置している。つまり、U字形レバーが運転者の方向へ向かって略水平方向へ伸び、U字形クラッチレバー12先端が円形ハンドル7最下端の数cm下に位置している。
【0025】
刈取り装置6の動力を切断する場合には、ハンドル7から手を離して先端辺12aを押し下げる、または軽く上から叩くようにU字形クラッチレバー12に力を加えるとクラッチレバー12が垂下して動力が切断される。
ここで、本発明ではテンションローラ18によるクラッチ機構を採用しているため、テンションローラ18はバネ18aによってベルト17から離反する方向に付勢されている。
そのため、動力切断時にはクラッチレバー12を押し下げて所定領域を通過させると、テンションローラ18がその復帰力により動力を切断する方向に復帰する。
従って、図5(b)の状態で係止しているクラッチレバー12は、この位置から数cm程手動操作により引き下げると、クラッチレバー12の係止状態が解除されテンションローラ18のバネ18aによる復帰力に付勢されて、図5(a)の状態に復帰する。つまり、緊急時にはクラッチレバー12を数cm程度上から軽く叩くように力を加えるのみで、クラッチが元位置に復帰して動力が確実に切断される。
【0026】
前記クラッチレバー12の係止状態を解除する構成としては公知技術を採用することができるが、一例としてクラッチレバー12の回動軸に対するワイヤ20の取付け位置を調整し、所定の回転角度ではテンションローラ18による引っ張り力によってクラッチレバー12が図5(b)の状態に係止され、クラッチレバー12を所定の角度押し下げるとテンションローラによる引っ張り力によりクラッチレバーが引っ張られて元の位置に復帰する技術を採用する。
尚、このクラッチレバー12の係止状態を解除する構成としては、係止溝、係止突起等クラッチレバーを係止して、その係止状態から僅かの力を加えて係止状態を解除し、その後テンションローラの復帰力によりクラッチレバーを元の位置に復帰させる構成等の他の公知技術を採用することもできる。
【0027】
クラッチレバー12の基部にはピン12cが突設されそのピン12cを介してクラッチワイヤ20が接続されており、このワイヤ20はハンドルの取付座内を車両の前方へ伸びた後に、折り返して後方のエンジン5方向へ延設され、その先端がテンションローラ18に接続されている。
クラッチレバー12の引き上げによってピン12cが回転するとクラッチワイヤ20が引っ張られテンションローラ18がベルト17を押圧する方向に動き、クラッチレバー12が垂下してクラッチワイヤ20が送り出されるとテンションローラ18がバネ18aによる反発力によりベルト17から離反する。
【0028】
走行機体3の前方中央にはハンドルの取付座21が突設されており、この取付座21内にハンドル7の回転軸が斜め下前方に向かって挿通され、取付座21の上に円形ハンドル7が突設されている。円形ハンドル7のハンドル面は運転席から見て斜上方に傾いている。
取付座21は走行機体の中央先端から運転席方向へ向かって斜め上方に突設された台座状の構造体であり、ハンドルの下面にハンドルの傾斜と平行のフロントパネル22が配置され、プロントパネル22の下側側面はカバーによって覆われている。
クラッチレバー12はハンドル7の基部であるフロントパネル22の裏側に回動自在に取付けられて取付部から垂下し、垂下位置から運転席方向へ略水平方向まで回動する。
【0029】
操作時には運転者は座席に腰掛けて両足をそれぞれ取付座21の左右に配置されたペダルに足を伸ばして左右足先の間に取付座21を挟み込んだ状態で乗り込む。ここで、取付座21は機体の前方から運転席4へ向かって斜上方に突設されているために、取付座21の下側と機体との間には空間23が形成されている。このような空間23にクラッチレバー12が配置されているために、クラッチレバー12の位置が運転者の作業時の障害になることはなくスムーズな操作性が実現されている。
尚、取付座にはハンドルチルト機構が配置されハンドル位置が調整可能とされている。
このハンドルチルト機構はハンドルとクラッチレバーが連動して動く構成とされ、ハンドルとクラッチレバーの位置関係は常に同一とされる。
【0030】
刈取り装置6の回転軸14のプーリ16の内縁には図示しないブレーキシューが装着されてドラムブレーキが構成されている。このドラムブレーキはブレーキシューがプーリ16(ドラム)内周面と摺接することにより摩擦を起こし回転を制動するようになっている。
クラッチレバー12を押し下げて動力を切断すると。テンションローラ18はバネ18aによってベルト17から離反し、同時にブレーキシューがプーリ16を制動して刈取り装置の回転刃を停止させる。
また、テンションローラ18がベルト17を押圧して動力を伝達する際にはブレーキシューがプーリ16から離れてブレーキを解除するようにしている。
【0031】
次に、本発明の作用を説明する。
運転者は運手席4に座り、上下昇降レバー8を操作して刈取り装置6を刈り取り可能な高さに降ろし、回転刃を作動させ、副変速レバーで走行速度を選択設定し、HSTレバー9を傾動させることで走行機体を走行させるとともに、ハンドル操向する。
U字形のクラッチレバー12の先端辺12aまたは側辺12bを把持して下から手前へ回動して引き上げ、レバーを水平よりもやや高い位置に係止すると、テンションローラ18がベルト17を押圧して駆動プーリ15から回転プーリ16へ動力が伝達され、刈刃が回転し草刈り作業が行われる。
このとき、U字形のクラッチレバー12がハンドル7の下方に配置されているので、レバーの一端を把持して容易に操作できる。
【0032】
草刈り作業時に刈取り装置6に異常が生じた場合にはクラッチレバー12を押し下げる、または軽く叩くように上から下に力を加える。すると、テンションローラ18がその復帰力により動力を切断する方向に動き、クラッチレバー12は下方向に押し戻されるように回動して図5(a)の位置に復帰する。
ここで、U字形クラッチレバー12の先端辺12aが円形ハンドル7外縁の運転席側の直下に位置しているために、クラッチレバー12とハンドル7の距離が近く、切断時の手の動線が短縮され緊急時には素早くスムーズにクラッチレバーを押し下げることができる。
クラッチレバーの動力切断操作に連動してブレーキシューがプーリ16を制動して刈取り装置の回転刃を停止させる。
【0033】
以上、実施例を説明したが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例ではU字形のクラッチレバー12について説明したが、運転席のハンドル7下方に配置する構成であれば、円形、楕円形等その他の形状のレバーを採用することも可能である。
また、前記実施例ではハンドル7を円形としたが、円形以外のハンドルに適用する場合であっても同一の作用となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明を適用した乗用草刈機の側面図である。
【図2】本発明を適用した乗用草刈機の平面図である。
【図3】乗用草刈機の概略背面図である。
【図4】クラッチ構造の説明図である。
【図5】クラッチレバー及びクラッチワイヤの配設位置を示す側面図である。
【図6】クラッチワイヤの配設位置を示す平面図である。
【図7】クラッチレバーの取付け状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 前輪
2 後輪
3 走行機体
4 運転席
5 エンジン
6 刈取り装置
7 ハンドル
8 上下昇降レバー
9 HSTレバー
10 走行ペダル
11 ブレーキペダル
12 クラッチレバー
12a 先端辺
12b 側辺
12c ピン
13 駆動軸
14 回転軸
15 プーリ
16 プーリ
17 ベルト
18 テンションローラ
18a バネ
19 軸
20 ワイヤ
21 取付座
22 フロントパネル
23 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体に草刈用の刈取り装置を取り付けた乗用草刈機に適用する草刈機の刈刃クラッチにおいて、
運転席のハンドル下方に刈刃のクラッチレバーを配置したことを特徴とする草刈機の刈刃クラッチ。
【請求項2】
クラッチレバーを上昇させて動力を接続し、クラッチレバーを下降させて動力を切断する構成とした請求項1記載の草刈機の刈刃クラッチ。
【請求項3】
動力切断時にクラッチレバーを押し下げて所定領域を通過させると、クラッチ機構を構成するテンションローラの復帰力によりクラッチレバーとテンションローラが動力切断位置に復帰する構成とした請求項1又は2記載の草刈機の刈刃クラッチ。
【請求項4】
クラッチレバーはハンドルの下方に取付けられた上下方向に回動自在のU字形レバーによって構成され、動力切断時にはハンドル下方に垂下しており、動力接続時にU字形レバー先端が円形ハンドル外縁の運転席側の直下近傍に位置する構成とした請求項1〜3いずれか記載の草刈機の刈刃クラッチ。
【請求項5】
刈刃クラッチの動力切断時に刈取り装置の回転刃にブレーキをかける構成とした請求項1〜4いずれか記載の草刈機の刈刃クラッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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