説明

蒸着装置

【課題】蒸気飛散分布を安定化させることにより、所望の膜厚の薄膜を得ることが可能な蒸着装置を提供すること。
【解決手段】内部に前記被処理基板が配置されたチャンバ12と、該チャンバ12内部に配置され蒸着材料を収容する容器21と、該蒸着材料を加熱する加熱手段30と、蒸着材料の重量を測定する重量測定部40と、容器21に蒸着材料を供給する材料供給部50と、重量測定部40により測定された重量が所定の値に到達したとき、容器21に所定量の蒸着材料を供給するように材料供給部50を制御する制御部60とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
蒸着装置を用いた蒸着法は、デバイスの製造過程における電極や配線パターン等の形成に広く用いられている。蒸着装置は、例えば導電性の蒸着材料を収容するセラミック製の坩堝(るつぼ)と、坩堝に収容された蒸着材料を蒸発させる高周波誘電コイル(加熱手段)とを備えている。これを用いて成膜するには、例えば真空チャンバ内に、坩堝に蒸着材料が収容された蒸着源を設置するとともに、蒸着源の上方に被処理基板を配置する。そして、坩堝内の蒸着材料を加熱して蒸発させ、気体となった蒸着材料を被処理基板に接触させてここに付着させる。これにより、蒸着材料からなる膜を被処理基板の表面に形成することができる。
【0003】
現在、真空蒸着法により被処理基板に蒸着材料を蒸着する際の最大の問題点として、成膜中に坩堝内の蒸着材料の充填量が減少することにより、坩堝内からの蒸気飛散分布に変化が生じる。そこで、図2(a),(b),(c)に示すように、被処理基板101の近傍にモニタ102を配置し、モニタ102により蒸着材料の蒸着量を検知する。図2(a)に示すように、坩堝103内の蒸着材料が減り始めた状態では、モニタ102により蒸着材料を検知することができるが、坩堝103内の蒸着材料が減るに従い、図2(b)に示すように、蒸気飛散分布が徐々に狭くなる。これにより、モニタ102には一部の蒸着材料のみが検知され、図2(c)に示すように、坩堝103内の蒸着材料がほとんどなくなると、モニタ102により蒸着材料は検知されなくなる。このように坩堝103内の蒸着材料が減少すると、初期設定のツーリング値では被処理基板101上に成膜された膜厚と、モニタ102で検知した膜厚との相関を正確に把握することができず、モニタ102で検知した表示膜厚と、実際の膜厚とに相違が生じ、所望の膜厚を得ることが困難である。なお、ここで扱うツーリング値とは、実際の膜厚とモニタ102で検知した膜厚との相関を取る係数のことであり、実際に被処理基板101に成膜された膜厚を確認する点において重要な係数である。
【0004】
この問題を解決するために、ルツボから発生された蒸気の蒸気流分布を安定化させる蒸着用ルツボが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の蒸着用ルツボは、ルツボ容器と、ルツボ容器の開口部の径に比べて径の小さい首部とを備え、開口部の径を二段階とすることで、成膜レートを常に一定に保つことができ、被処理基板に均一な膜厚を成膜することができる。
【特許文献1】特開2004−152698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の蒸着用ルツボでは、ルツボ内の蒸着材料の残量の減少に伴う蒸気飛散分布への考慮がされていないため、蒸気飛散分布を安定化させるのは不十分である。その結果、基板全体にわたって所望の膜厚の薄膜が得られないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、蒸気飛散分布を安定化させることにより、所望の膜厚の薄膜を得ることが可能な蒸着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の蒸着装置は、被処理基板に蒸着材料を蒸着させる蒸着装置であって、
内部に前記被処理基板が配置されたチャンバと、該チャンバ内部に配置され前記蒸着材料を収容する容器と、該蒸着材料を加熱する加熱手段と、前記蒸着材料の重量を測定する重量測定部と、前記容器に前記蒸着材料を供給する材料供給部と、前記重量測定部により測定された重量が所定の値に到達したとき、前記容器に所定量の前記蒸着材料を供給するように前記材料供給部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る蒸着装置では、加熱手段により、容器を加熱し坩堝に収容された蒸着材料を蒸発させる。蒸発された蒸着材料は容器から飛散して被処理基板に蒸着される。被処理基板に蒸着を続けている間、重量測定部により容器の重量を測定し、制御部により重量測定部において測定された重量に基づいて、材料供給部により容器に所定の量の蒸着材料を供給するように制御する。
このように、容器に収容されている蒸着材料の残量に応じて容器に蒸着材料が供給されるため、容器から飛散される蒸着材料の蒸気飛散分布を常に一定に保つことが可能となる。このように、蒸気飛散分布を安定化させることにより、例えば、成膜中に被処理基板に蒸着された蒸着膜を算出する膜厚算出部により算出される膜厚と、前記被処理基板に成膜される実際の膜厚との相違を抑制することが可能となる。したがって、被処理基板上に所望の膜厚の薄膜を得ることが可能となる。
【0009】
また、本発明の蒸着装置は、前記材料供給部が、前記チャンバの外部に設けられ前記蒸着材料が充填された供給源と、前記チャンバの内部で移動可能であるとともに、前記供給源内の蒸着材料を吐出させるノズル部と、該ノズル部の先端に設けられ、前記制御部により開閉が制御された開閉部とを備えることが好ましい。
【0010】
本発明に係る蒸着装置では、容器に蒸着材料を供給する際、ノズル部がチャンバの内部を移動し、容器の開口部に配置される。そして、制御部により、開閉部が開かれ、供給源から蒸着材料がノズル部を介して容器に供給される。このように、ノズル部を移動させて容器に蒸着材料を供給することにより、蒸着している間は、容器から飛散される蒸着材料にノズル部がかからない位置に配置させることが可能となる。したがって、被処理基板全体にわたって、被処理基板上に所望の膜厚の薄膜を得ることが可能となる。
【0011】
また、本発明の蒸着装置は、前記容器から飛散された前記蒸着材料の飛散量を検出する検出手段と、該検出手段により検出された前記飛散量に応じて前記被処理基板上の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、前記所定の値が、前記膜厚算出部により算出された膜厚と、前記被処理基板に成膜される実際の膜厚との比が所定の値を超えたときの前記容器に収容されている蒸着材料の重量の値であることが好ましい。
【0012】
ここで、容器から蒸着材料が飛散し、ある程度減っても問題はない。そこで、本発明に係る蒸着装置では、検出手段により、容器から飛散された蒸着材料の飛散量を検出し、膜厚算出部により、飛散量に応じて被処理基板上の膜厚を算出される膜厚と、被処理基板に成膜される実際の膜厚とが異なるときに、制御部により、材料供給部から容器に蒸着材料を供給するように制御する。したがって、材料供給部からの容器への蒸着材料の供給の回数を最低限に抑えることが可能となる。
【0013】
また、本発明の蒸着装置は、前記制御部は、前記被処理基板に前記蒸着材料を蒸着している間に前記容器に収容されている蒸着材料の重量が前記所定の値を下回るか否かを判断し、前記所定の値を下回ることを予測して、前記被処理基板に蒸着材料を蒸着させる前に、前記材料供給部により前記容器に前記蒸着材料を供給することが好ましい。
【0014】
本発明に係る蒸着装置では、制御部が蒸着中に所定の値を下回ることを予測して、被処理基板に蒸着材料を蒸着させる前に、材料供給部により容器に蒸着材料を供給する。したがって、被処理基板に蒸着材料を蒸着している最中に所定の値を下回るのを防ぐことができるため、例えば、膜厚算出部に算出される膜厚と、被処理基板に成膜される実際の膜厚との相違をより確実に抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係る蒸着装置の実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0016】
[一実施形態]
図1は、本実施形態の蒸着装置を示す要部断面図である。
本実施形態に係る蒸着装置1は、図1に示すように、基板(被処理基板)11の表面11aに蒸着膜2を蒸着形成する装置であり、チャンバ12と、基板保持部13と、蒸着源20と、電子天秤(重量測定部)40と、材料供給部50と、モニタ(膜厚算出部)55と、制御部60とを備えている。
チャンバ12は、外部との間を密閉可能に形成されており、図示しないポンプ等の減圧装置によって内部が減圧可能になっている。基板保持部13は、チャンバ12の天井側(図中上側)に設けられており、基板11を保持可能になっている。
【0017】
蒸着源20は、チャンバ12の内部に配置され蒸着材料が収容された坩堝(容器)21と、坩堝21を加熱する加熱装置(加熱手段)30とを備えており、蒸着材料が基板11に蒸着される。加熱装置30は、坩堝21の外周を覆うように設けられており、例えば電熱線等の加熱機構が設けられている。
坩堝21は、外周部27と底部28とを有する円筒状の容器であり、上部は開口部29になっている。
【0018】
電子天秤40は、チャンバ12の底面12aに配置されており、上面に坩堝21が載置されている。この電子天秤40は、坩堝21の重さ(坩堝21単体の重さと蒸着材料の量との和)を測定するものである。また、電子天秤40は、信号線41を介してチャンバ12の外部に設けられた重量モニタ42に接続されており、電子天秤40により測定された質量が表示される。重量モニタ42は制御部60に接続されており、電子天秤40により測定された値は、重量モニタ42を介して制御部60に常に送られるようになっている。
【0019】
材料供給部50は、坩堝21に蒸着材料を補充(供給)するものであり、供給源51と、ノズル部52と、開閉部53とを備えている。供給源51は、チャンバ12の外部に設けられており、蒸着材料が充填されている。ノズル部52は、チャンバ12の内部で移動可能であるとともに、供給源51とチャンバ12の内部とを連通させるものである。すなわち、ノズル部52は、坩堝21に蒸着材料を供給するときに、坩堝21の開口部29に位置するように移動し、それ以外のときは、坩堝21から飛散される蒸着材料にかからない位置に移動する。
開閉部53は、ノズル部52の先端52aに設けられており、制御部60により開閉が制御されている。具体的には、制御部60により、坩堝21内に補充する蒸着材料の量に応じた期間、開閉部53が開かれ、蒸着材料を坩堝21に補充した後、開閉部53が閉じられる。
【0020】
また、モニタ55は、基板11近傍の表面11a側に設けられており、坩堝21から飛散された蒸着材料の飛散量を検出する検出手段(図示略)を有し、検出手段により検出された飛散量に応じて基板11上の膜厚を算出し表示する。
【0021】
次に、坩堝21内部の蒸着材料の減少によるモニタ55により表示される膜厚(以下、表示膜厚という)と、実際に蒸着されている蒸着膜2の膜厚(以下、実膜厚という)との関係について表1を参照して説明する。
表1の「初期充填量に対する重量比」とは、蒸着前(初期)に坩堝21に充填されている蒸着材料の充填量(初期充填量)に対する時間の経過とともに坩堝21内に残留している蒸着材料の重量の比を以下に示す。
【0022】
【表1】

【0023】
表1から、初期充填量に対する重量比が100%のときは、実膜厚/表示膜厚は1であり、80%のときは、実膜厚/表示膜厚は1であり、実際の蒸着膜2の膜厚とモニタ55により表示された膜厚とは変わらないことが分かる。そして、初期充填量に対する重量比が50%まで減少すると、実膜厚/表示膜厚は1.1であり、モニタ55により表示される膜厚の方が実際の蒸着膜2の膜厚より厚くなり、実際の蒸着膜2の膜厚とモニタ55により表示された膜厚とがズレていることが分かる。
【0024】
制御部60は、供給源51と重量モニタ42に接続されており、電子天秤40により測定された重量に基づいて、供給源51から蒸着材料を補充するタイミング及び補充する蒸着材料の量を制御する。具体的には、初期充填量に対する重量比が、例えば、60%(所定の値)に到達したとき、制御部60により、材料供給部50が坩堝21に蒸着材料を補充し始め、初期充填量になるまで蒸着材料を補充するように制御される。
【0025】
次に、以上の構成からなる本実施形態の蒸着装置1を用いて、基板11に蒸着膜2を形成する方法について説明する。
まず、基板11の表面11aが蒸着源20に対向するように基板11を基板保持部13に保持する。坩堝21に蒸着材料を所定量収容する。
【0026】
次いで、加熱装置30によって、坩堝21を加熱すると、坩堝21の開口部29から蒸着材料が蒸発する。このようにして、蒸着材料は、基板11の表面11aに付着して蒸着膜2が形成される。
ここで、基板11に蒸着を続けている間、電子天秤40により坩堝21の重量を測定する。測定された重量は、信号線41を介して重量モニタ42に送られる。制御部60は、常に重量モニタ42により測定された重量から初期充填量に対する重量比を表示する。この値が60%になると、制御部60により、材料供給部50のノズル部52を坩堝21の開口部29に位置するように移動させる。そして、制御部60により、開閉部53を開けて、坩堝21内部の蒸着材料が初期充填量になるように、供給源51から蒸着材料を補充する。
このように、坩堝21内の初期充填量に対する蒸着材料の重量の比が50%にならないように、材料供給部50により、坩堝21に蒸着材料を補充する。
【0027】
本実施形態に係る蒸着装置1では、材料供給部50により、坩堝21内の蒸着材料の重量が60%以下にならないように、蒸着材料を補充するため、坩堝21から飛散される蒸着材料の蒸気飛散分布を常に一定に保つことが可能となる。このように、蒸気飛散分布を安定化させることにより、モニタ55により表示される膜厚と、基板11に成膜される実際の膜厚との相違を抑制することが可能となる。
【0028】
また、ノズル部52がチャンバ12の内部を移動可能であるため、基板11を成膜している間は、坩堝21から飛散される蒸着材料にかからない位置にノズル部52を移動させることが可能である。
また、初期充填量に対する重量比が60%に到達したとき、坩堝21内に蒸着材料を補充したため、材料供給部50から坩堝21への蒸着材料の供給の回数を最低限に抑えることが可能となる。
【0029】
なお、初期充填量に対する重量比が50%であるときに、モニタ55により表示される膜厚と、基板11に成膜される実際の膜厚とにズレが生じたが、この値は蒸着装置1によって異なるものであり、装置に応じて適宜変更される。
また、初期充填量に対する重量比が60%になったときに、材料供給部50により坩堝21内に蒸着材料を補充したが、これに限るものではなく、重量比が60%以下であっても、実膜厚と表示膜厚との相違が生じない重量比のところで坩堝21に蒸着材料を充填すれば良く、また、重量比が80%や70%であるときであっても良い。
また、材料供給部50の構成はこれに限るものではなく、例えば、供給源51がチャンバ12内に配置されている構成であっても良い。
また、膜厚算出部として、飛散量に応じて基板11上の蒸着膜2を算出するものを用いたが、モニタ55を基板11の近傍に設けたが、これに限るものではなく、基板11に蒸着されている蒸着膜2の膜厚が計測可能な手段であれば良い。さらに、モニタ55は1つではなく、基板11の大きさに応じて適宜モニタ55の個数を増やすことが可能である。
また、容器として坩堝21を挙げて説明したが、これに限るものではなく、材料供給部50により蒸着材料を供給可能な形状のものであれば良い。
【0030】
また、基板11に蒸着材料を蒸着している最中に、初期充填量に対する重量比が60%を下回った場合は、蒸着を中止し、材料供給部50により、坩堝21に蒸着材料を補充しても良い。
さらに、基板11に蒸着材料を蒸着している間に、重量比が、例えば60%を下回るか否かの判断を行う機能を制御部60が有していても良い。制御部60は、1枚の基板のn蒸着中に重量比が60%を下回ると予測した場合、基板11に蒸着材料を蒸着する前に材料供給部50により坩堝21に蒸着材料を補充する。この構成では、基板11に蒸着材料を蒸着している最中に、初期充填量に対する重量比が60%を下回るのを防止することができる。これにより、モニタ55により表示される膜厚と、実際に蒸着されている蒸着膜2の膜厚との相違をより確実に抑えることが可能となる。
また、初期充填量に対する重量比に応じて、坩堝21に蒸着材料を補充したが、重量モニタ42により表示された質量が所定の値に到達したときに、坩堝21に蒸着材料を補充しても良い。
【0031】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係る蒸着装置を示す正面図である。
【図2】容器内の蒸着材料の残量に応じた蒸気飛散分布の変化を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
1…蒸着装置、12…チャンバ、21…坩堝、30…加熱装置(加熱手段)、40…電子天秤(重量測定部)、50…材料供給部、51…供給源、52…ノズル部、53…開閉部、55…モニタ(膜厚算出部)、60…制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理基板に蒸着材料を蒸着させる蒸着装置であって、
内部に前記被処理基板が配置されたチャンバと、
該チャンバ内部に配置され前記蒸着材料を収容する容器と、
該蒸着材料を加熱する加熱手段と、
前記蒸着材料の重量を測定する重量測定部と、
前記容器に前記蒸着材料を供給する材料供給部と、
前記重量測定部により測定された重量が所定の値に到達したとき、前記容器に所定量の前記蒸着材料を供給するように前記材料供給部を制御する制御部とを備えることを特徴とする蒸着装置。
【請求項2】
前記材料供給部が、
前記チャンバの外部に設けられ前記蒸着材料が充填された供給源と、
前記チャンバの内部で移動可能であるとともに、前記供給源内の蒸着材料を吐出させるノズル部と、
該ノズル部の先端に設けられ、前記制御部により開閉が制御された開閉部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の蒸着装置。
【請求項3】
前記容器から飛散された前記蒸着材料の飛散量を検出する検出手段と、
該検出手段により検出された前記飛散量に応じて前記被処理基板上の膜厚を算出する膜厚算出部とを備え、
前記所定の値が、前記膜厚算出部により算出された膜厚と、前記被処理基板に成膜される実際の膜厚との比が所定の値を超えたときの前記容器に収容されている蒸着材料の重量の値であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸着装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記被処理基板に前記蒸着材料を蒸着している間に前記容器に収容されている蒸着材料の重量が前記所定の値を下回るか否かを判断し、前記所定の値を下回ることを予測して、前記被処理基板に蒸着材料を蒸着させる前に、前記材料供給部により前記容器に前記蒸着材料を供給することを特徴とする請求項3に記載の蒸着装置。

【図1】
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【図2】
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