蓋付き容器
【課題】変形を防止しつつ、バンドによる容器本体と蓋部材との結束状態を確実に保持することのできる蓋付き容器を提供する。
【解決手段】蓋付き容器1は、上方に開口する箱状の容器本体2と、容器本体2の開口部を閉鎖可能な蓋部材3とを備えている。蓋部材3の上面の外周側の部位には、蓋部材3と容器本体2とを結束するためのバンド5を係止可能な蓋側係止凹部41が形成されるとともに、蓋部材3の下面側には、蓋部材3のうち蓋側係止凹部41が形成されることで薄肉とされた部位から下方に突出する嵌入凸部45が設けられている。
【解決手段】蓋付き容器1は、上方に開口する箱状の容器本体2と、容器本体2の開口部を閉鎖可能な蓋部材3とを備えている。蓋部材3の上面の外周側の部位には、蓋部材3と容器本体2とを結束するためのバンド5を係止可能な蓋側係止凹部41が形成されるとともに、蓋部材3の下面側には、蓋部材3のうち蓋側係止凹部41が形成されることで薄肉とされた部位から下方に突出する嵌入凸部45が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用される蓋付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、蓋付き容器は、上方に開口する箱状の容器本体と、容器本体の開口部を閉鎖する蓋部材とを備えている。また、蓋部材の位置ずれ等を防止するべく、容器本体と蓋部材とをバンドで結束するといった技術が知られている。さらに、バンドが蓋付き容器から脱落すること等を防止するべく、蓋部材及び容器本体に対してバンドが係止される凹部を形成するといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−111401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、蓋部材に凹部を形成することに起因して、当該部位の強度の低下を招くおそれがあり、バンドで蓋付き容器を強く締め付けた場合等において、凹部やその周辺部等が変形したり損傷したりし易くなってしまうことが懸念される。
【0005】
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、変形を防止しつつ、バンドによる容器本体と蓋部材との結束状態を確実に保持することのできる蓋付き容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.上方に開口する箱状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋部材とを備え、
前記蓋部材の上面の外周側の部位には、前記蓋部材と前記容器本体とを結束するためのバンドを係止可能な係止凹部が形成されるとともに、
前記蓋部材の下面側には、前記蓋部材のうち前記係止凹部が形成された部位から下方に突出する凸部が設けられていることを特徴とする蓋付き容器。
【0008】
手段1によれば、蓋部材のうち係止凹部が形成された部位に対応して凸部を形成することで、当該係止凹部が形成された部位の強度を高めることができる。従って、バンドを係止凹部に係止させた場合における係止凹部やその付近の変形・損傷等を抑制することができ、結果として、変形等に起因する各種不具合を回避することができる。
【0009】
尚、前記凸部は、前記蓋部材の下面側において、前記係止凹部が形成された部位から、前記係止凹部が形成されていない部位にかけて形成されていることとしてもよい。この場合、係止凹部やその周辺の強度を向上させるといった作用効果が一層確実に奏される。
【0010】
手段2.前記容器本体の上辺部には、前記蓋部材の前記凸部を挿入可能な凹部が形成されていることを特徴とする手段1に記載の蓋付き容器。
【0011】
手段2によれば、蓋部材を容器本体に被せた場合に、蓋部材の凸部が容器本体の凹部に挿入されるため、容器本体の上辺部の全周域にわたって、蓋部材と容器本体とを上下に当接させることができる。従って、蓋部材と容器本体との間に隙間ができることを防止しつつ、容器本体の開口部をより確実に塞ぐことができる。また、例えば、凸部が容器本体よりも外周側に位置する(容器本体の外周側に蓋部材が被さる)場合のように、蓋付き容器の設置スペースが余分に必要になってしまったり、容器本体よりも外周側に突出した蓋部材に別の部材が接触して、蓋部材が浮き上がったり損傷したりしてしまうといった事態を防止することができる。
【0012】
尚、蓋部材が容器本体に被せられるとともに、蓋部材と容器本体とにかけてバンドが装着された状態において、蓋部材の前記凸部と、容器本体の前記凹部とが上下に当接可能に構成されていることとしてもよい。この場合、バンドの装着により係止凹部の形成部位が下方に変位しようとしても、容器本体によってかかる変位が規制されることとなり、蓋部材の変形等をより確実に防止することができる。
【0013】
手段3.前記容器本体には、前記凹部に挿入された前記凸部を前記容器本体の外側から視認不可能とする隔壁部を備えていることを特徴とする手段2に記載の蓋付き容器。
【0014】
手段3によれば、容器本体の開口部を蓋部材で閉鎖した状態において、蓋部材の凸部や容器本体の凹部を外部から視認不可能とすることができ、外観品質の向上を図ることができる。また、蓋部材の凸部と容器本体の凹部との間の隙間から埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。さらに、凹部に対応する部位においても、容器本体の外周面を連続させることができ、(捻じれ等に対する)強度の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】蓋付き容器を上面側から見た斜視図である。
【図2】蓋付き容器を下面側から見た斜視図である。
【図3】バンドで結束された蓋付き容器を上面側から見た斜視図である。
【図4】バンドで結束された蓋付き容器を下面側から見た斜視図である。
【図5】容器本体の斜視図である。
【図6】容器本体の斜視図である。
【図7】折り畳まれた状態の容器本体の斜視図である。
【図8】折り畳まれた状態の容器本体に蓋部材を被せた様子を示す斜視図である。
【図9】底壁部を上面側から見た斜視図である。
【図10】底壁部を下面側から見た斜視図である。
【図11】長辺側側壁部を分解して外面側から見た分解斜視図である。
【図12】長辺側側壁部を分解して内面側から見た分解斜視図である。
【図13】短辺側側壁部を分解して外面側から見た分解斜視図である。
【図14】短辺側側壁部を分解して内面側から見た分解斜視図である。
【図15】上枠を上面側から見た斜視図である。
【図16】上枠を下面側から見た斜視図である。
【図17】蓋部材を上面側から見た斜視図である。
【図18】蓋部材を下面側から見た斜視図である。
【図19】図18のJ部を示す拡大斜視図である。
【図20】図3のA−A線断面を含み、嵌入凸部及び嵌入凹部の付近を示す斜視図である。
【図21】図3のB−B線断面を含む斜視図である。
【図22】図21のK部を示す拡大斜視図である。
【図23】別の実施形態における嵌入凸部を示す斜視図である。
【図24】別の実施形態における嵌入凹部近傍部位を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2に示すように、蓋付き容器1は、上方に開口する略四角箱状をなし、物品を収容可能な容器本体2と、容器本体2の開口部を閉鎖可能な蓋部材3とを備えている。本実施形態の容器本体2及び蓋部材3は、それぞれポリプロピレンにより構成されている。
【0017】
図5に示すように、容器本体2は、略矩形板状の底壁部11と、底壁部11の相対する一対の長辺部に対応してそれぞれ設けられた長辺側側壁部12と、底壁部11の相対する一対の短辺部に対応してそれぞれ設けられた短辺側側壁部13と、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠14とを備えている。
【0018】
また、本実施形態の容器本体2は折り畳み可能に構成されている。すなわち、長辺側側壁部12は、図11、図12に示すように、底壁部11の長辺部に対して回動可能に連結される下壁部15と、上枠14の長辺部に対して回動可能に連結される上壁部16とを備え、下壁部15の上辺部と上壁部16の下辺部とが回動可能に連結されている。本実施形態では、図6に示すように、上壁部16と下壁部15との連結部を容器本体2の内周側に押し込むように押圧することで、上壁部16の外面と下壁部の外面とを合わせるようにして長辺側側壁部12を折り畳み可能になっている。
【0019】
図13、図14等に示す短辺側側壁部13は、上枠14の短辺部に対して回動可能に連結されている。本実施形態では、短辺側側壁部13を容器本体2の内周側に押し込むように押圧することで、図6等に示すように、短辺側側壁部13を水平に延在するまで回動可能になっている。また、短辺側側壁部13の横幅は、一対の長辺側側壁部12間の距離とほぼ同じであり、容器本体2の組立状態では一対の長辺側側壁部12の間に位置している上、短辺側側壁部13と上枠14との回転軸は、長辺側側壁部12と上枠14との回転軸よりも上方に位置している。このため、組立状態にある容器本体2は、先ず、一対の短辺側側壁部13を容器本体2の内側に押圧して水平に延在するまで回動させてから、一対の長辺側側壁部12を折り曲げることで、折り畳むことができるようになっている(図6、図7参照)。尚、容器本体2の組立状態において、短辺側側壁部13と底壁部11とを係止させたり、短辺側側壁部13と長辺側側壁部12とを係止させたりする係止手段を設けることとしてもよい。
【0020】
図15、図16に示すように、上枠14は、一対の長辺側側壁部12にそれぞれ連結される一対の長辺部(以下、「長辺側枠構成部17」と称する)と、一対の短辺側側壁部13にそれぞれ連結される一対の短辺部(以下、「短辺側枠構成部18」と称する)とを備え、上枠14の外寸は、底壁部11の外寸とほぼ等しくなっている。また、容器本体2の組立状態では、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13の内面と、上枠14の内周面とがほぼ面一となるように構成されている(図5参照)。加えて、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13は、容器本体2の組立状態であっても、上枠14や底壁部11の外周縁よりも外周側には突出しないように構成されている。また、容器本体2の折り畳み状態では、折り畳まれた長辺側側壁部12と、その上方に重なる短辺側側壁部13とが上枠14の内周側に収容されるとともに、底壁部11と上枠14とが上下に直接当接するように構成されている(図7参照)。
【0021】
図10に示すように、底壁部11の下面側には、底壁部11のうち、容器本体2を平面視した場合に上枠14よりも内周側に位置する範囲から下方に突出する格子状の支持リブ19が設けられている。そして、容器本体2を床面に設置した場合には、支持リブ19の下縁部が床面に接地し、容器本体2が支持される構成となっている。また、蓋部材3が被せられていない状態の容器本体2の上方に別の容器本体2を積み重ねた場合、上側の容器本体2の支持リブ19が、下側の容器本体2の上枠14の内周側に進入するとともに、上側の容器本体2の底壁部11の下面の外周部が、下側の容器本体2の上枠14の上面に支持されるようになっている。これにより、容器本体2同士を、水平方向への位置ずれを防止しつつ、上下に積み重ねる(段積みする)ことができるようになっている。
【0022】
尚、本実施形態では、容器本体2が折り畳まれた状態において、短辺側側壁部13の内面(上側を向く面)と上枠14上面との間の上下方向における距離が、支持リブ19の突出長以上となっている。このため、容器本体2は、組み立てられた状態だけでなく、折り畳まれた状態でも、容器本体2同士を段積みすることができるようになっている。
【0023】
図17、図18に示すように、蓋部材3は、略矩形板状の蓋本体21と、蓋本体21の外周縁全周域から上方に突出する蓋枠部22とを備え、これらが一体的に形成されている。また、蓋部材3は、容器本体2とは別体として構成され、容器本体2に対して着脱自在に装着されている。蓋枠部22は、蓋本体21の外周縁から上方に延びる内壁部23と、内壁部23の上縁から蓋本体21の外周側に延びる天壁部24と、天壁部24の先端縁から下方に延びる外壁部25とを備え、下方に開口する断面略コ字状をなしている。また、蓋枠部22は、内壁部23と外壁部25との間を蓋本体21の周方向において所定間隔毎に連結する補強壁部26(図18参照)を備えている。
【0024】
さらに、蓋枠部22は、蓋本体21の各長辺部に沿って延びる相対する一対の長辺側突条部31と、蓋本体21の各短辺部に沿って延びる相対する一対の短辺側突条部32とを備えている。加えて、蓋枠部22の外寸、すなわち、蓋部材3の外寸は、上枠14の外寸とほぼ同じとなっている。このため、図1等に示すように、容器本体2に蓋部材3を被せた状態では、蓋枠部22、すなわち蓋部材3の外周面と、上枠14の外周面とがほぼ面一となるように構成されている。
【0025】
また、図21等に示すように、蓋枠部22の内寸は、上枠14の内寸とほぼ等しくなっている上、蓋枠部22の突出長は、支持リブ19の突出長以上となっている。このため、蓋部材3の上方に、容器本体2を積み重ねた場合、上側の容器本体2の支持リブ19が、下側の蓋部材3の蓋枠部22の内周側に進入するとともに、上側の容器本体2の底壁部11の下面の外周部が、下側の蓋部材3の蓋枠部22の上面(天壁部24)に支持されるようになっている。これにより、容器本体2に蓋部材3が被せられた状態の蓋付き容器1同士を段積みすることができるようになっている。
【0026】
さらに、蓋本体21には、各長辺側突条部31に沿ってそれぞれ下方に突出する長辺側下凸部34と、各短辺側突条部32に沿ってそれぞれ下方に突出する短辺側下凸部35とが設けられている。そして、蓋部材3を容器本体2に被せることで、上枠14の内周側に長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35が進入するとともに、蓋枠部22の下縁部が上枠14の上面に当接して支持されるようになっている。これにより、容器本体2の開口部を閉鎖した蓋部材3の水平方向への位置ずれを防止することができる。尚、長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35の突出長は、底壁部11の支持リブ19の突出長と同程度であり、本実施形態では、図8に示すように、蓋部材3を被せた状態のまま、容器本体2を折り畳むことができるようになっている。
【0027】
尚、長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35は、蓋本体21を下方に凹ませることで下方に突出形成されているが、強度の低下を抑制するべく、長辺側下凸部34を形成するための凹部と、短辺側下凸部35を形成するための凹部とは不連続とされ、相互に離間している。また、図17に示すように、短辺側下凸部35を形成するための凹部の内側には、容器本体2に被せられた蓋部材3と容器本体2とを係合させるためのロック部材37がスライド可能に設けられている。
【0028】
さて、本実施形態では、図3、図4に示すように、容器本体2と蓋部材3とがバンド5(本例では、伸縮自在なゴムバンド)で結束された状態で運搬・保管される場合がある。これに対応して、蓋部材3には、図17等に示すように、各長辺側突条部31において、バンド5が係止される蓋側係止凹部41が形成されている。本実施形態では、2本のバンド5を装着するべく、蓋側係止凹部41が各長辺側突条部31において2つずつ形成されている。また、一対の長辺側突条部31の一方及び他方に形成された蓋側係止凹部41は互いに蓋部材3の短手方向において対向位置に設けられている。
【0029】
蓋枠部22のうち蓋側係止凹部41が形成された部位においては、蓋枠部22の内周側と外周側とが連通している。また、蓋側係止凹部41のうちバンド5と面で当接する底面は、蓋本体21の上面と平行に延びており、本実施形態では、蓋本体21の上面と同じ高さ位置となっている。さらに、蓋側係止凹部41の横幅(長辺側突状部31の長手方向における幅)を画定する左右一対の側壁部41aは、天壁部24から下方に向けて蓋側係止凹部41の横幅方向中央部側に傾斜して延びており、蓋側係止凹部41全体としては下方に向けて次第に幅が狭くなるテーパ状をなしている。
【0030】
また、図2、図9等に示すように、底壁部11のうち蓋側係止凹部41と上下に対応する位置には、底壁部11の側面と下面とのコーナー部を抉るようにして形成された本体側係止凹部42が設けられている。そして、バンド5を蓋側係止凹部41と本体側係止凹部42とに係止させるようにして装着することによって、バンド5の位置ずれが防止されるようになっている。
【0031】
また、各蓋側係止凹部41の下方には、下方に突出する嵌入凸部45が形成されている。図19、図20に示すように、嵌入凸部45は、蓋部材3の外周方向において対向配置される一対の板部45aと、一対の板部45a間を連結する連結部45bとを備えている。板部45aは下方に向けて次第に幅が狭くなる台形状をなしており、本実施形態では、板部45aの両側辺部が、蓋側係止凹部41の横幅を画定する側壁部41aのうち、蓋側係止凹部41を画定する面とは反対側の裏面を下方に延長させた仮想直線上に延びる(板部45aの両側辺部と側壁部41aの裏面とが面一となる)ように構成されている。つまり、板部45aは、一対の側壁部41aのうち一方の下端部から他方の下端部にかけて延設されている。加えて、一対の板部45aのうち蓋部材3の内周側に位置する板部45aは、長辺側下凸部34から一体的に膨出形成されている。また、一対の板部45aのうち蓋部材3の外周側に位置する板部45aは、蓋枠部22の外壁部25よりも内周側に設けられている。
【0032】
また、図5等に示すように、上枠14には、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、嵌入凸部45が挿入(嵌入)される嵌入凹部46が形成されている。嵌入凹部46は、嵌入凸部45の形状に対応して、下方に向けて幅が次第に狭くなる台形状をなしている。本実施形態では、図20、図22等に示すように、蓋部材3が容器本体2に被せられるとともに、蓋部材3と容器本体2とにかけてバンド5が装着された状態において、蓋部材3の嵌入凸部45の下端部と、容器本体2の嵌入凹部46の底面とが上下に当接可能に構成されている。さらに、嵌入凹部46は、上枠14の長辺側枠構成部17の外面よりも上枠14の内周側に形成されており、嵌入凹部46の上枠14の外周側には、嵌入凹部46に挿入された嵌入凸部45を視認不可能とする隔壁部48(図5等参照)が形成されている。
【0033】
以上詳述したように、本実施形態によれば、蓋部材3のうち蓋側係止凹部41が形成された部位に対応して嵌入凸部45を形成することで、蓋側係止凹部41が形成された部位の強度を向上させることができる。従って、バンド5を蓋側係止凹部41に係止させた場合における蓋側係止凹部41やその付近の変形・損傷等を抑制することができ、結果として、変形等に起因する各種不具合を回避することができる。特に、本実施形態では、嵌入凸部45の板部45aが蓋側係止凹部41の横幅を画定する左右一対の側壁部41aの下端部間にかけて設けられている上、嵌入凸部45が長辺側下凸部34とも連結されているため、かかる作用効果が一層確実に奏される。
【0034】
また、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、蓋部材3の嵌入凸部45が容器本体2の嵌入凹部46に挿入されるため、容器本体2の上辺部の全周域にわたって、蓋部材3と容器本体2とを上下に当接させることができる。従って、蓋部材3と容器本体2との間に隙間ができることを防止しつつ、容器本体2の開口部をより確実に塞ぐことができる。また、嵌入凹部46を形成することで、嵌入凸部45を容器本体2よりも外周側に突出させたりしなくても済み、本実施形態では、蓋部材3の外周面と、上枠14の外周面とがほぼ面一となるように構成されている。当該構成によって、水平方向における省スペース化を図りつつ、複数の蓋付き容器1を並べた場合に、上枠14よりも外周側に張出した蓋部材3同士が圧接してしまって、蓋部材3が浮き上がったり変形したりしてしまう等の不具合を回避することができる。
【0035】
さらに、本実施形態では、上枠14には、蓋部材3を容器本体2に被せた状態において、嵌入凸部45の外面に対向して、当該嵌入凸部45を外側から視認不可能とする隔壁部48が設けられている。従って、容器本体2に蓋部材3を被せた状態において、嵌入凸部45や嵌入凹部46が見えなくなることから、外観品質の向上を図ることができる。また、嵌入凸部45と嵌入凹部46との間の隙間から埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。加えて、嵌入凹部46に対応する部位においても、上枠14の外周面を連続させることができ、(捻じれ等に対する)強度の向上等を図ることができる。
【0036】
また、蓋部材3が容器本体2に被せられるとともに、蓋部材3と容器本体2とにかけてバンド5が装着された状態において、蓋部材3の嵌入凸部45の下端部と、容器本体2の嵌入凹部46の底面とが上下に当接可能に構成されている。このため、バンド5の装着により蓋側係止凹部41の形成部位が下方に変位しようとしても、上枠14に形成された嵌入凹部46の底面によってかかる変位が規制されることとなり、蓋部材3の変形等をより確実に防止することができる。
【0037】
加えて、嵌入凸部45は下方に向けて次第に幅が狭くなる略テーパ状に形成されているため、蓋部材3を容器本体2に被せる際に、蓋部材3が嵌入凸部45のテーパ面によって適正位置に案内されることとなり、作業性の向上等を図ることができる。さらに、蓋側係止凹部41は、蓋部材3を側面視した場合に、下方に向けて次第に幅が狭くなる略テーパ状をなしている。これにより、嵌入凸部45を蓋側係止凹部41の両側壁部41a間にかけて設けたとしても、嵌入凸部45の幅を蓋側係止凹部41の幅以下とすることができ、蓋部材3同士を好適に段積み可能とすることができる。
【0038】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0039】
(a)上記実施形態では、容器本体2が折り畳み可能な蓋付き容器1に具体化されているが、折り畳むことのできない容器本体を具備する蓋付き容器に適用することも可能である。また、上記実施形態では、容器本体2は、上枠14を備えるとともに、長辺側側壁部12の上下方向中間位置が内側に屈曲する折り畳み式の容器であったが、別の折り畳み式の容器(上枠14がなく、長辺側側壁部12が上下方向中間位置で屈曲せず、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13が底壁部11に回動可能に連結されて底壁部11の上方に重ねて折り畳むことのできる折り畳み容器)を採用してもよい。
【0040】
(b)上記実施形態では、蓋部材3及び底壁部11の長辺部側に蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42が設けられているが、これに代えて、又は、加えて、蓋部材3及び底壁部11の短辺部側に蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42を設けることとしてもよい。また、蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42の数や位置は特に限定されるものではなく、容器の種類毎に適宜設定可能である。加えて、本体側係止凹部42については省略することも可能である。
【0041】
さらに、上記実施形態では、容器本体2に蓋部材3を被せた状態の蓋付き容器1同士を段積み可能とするべく、蓋部材3の外周部において蓋枠部22を上方に突出させているが、例えば、蓋部材3全体をほぼ同じ厚みとして(蓋部材3の上面をほぼ平坦面として)もよい。また、上記実施形態では、蓋部材3に長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35が形成されているが、これらを省略するとともに、嵌入凸部45を嵌入凹部46に嵌入させることによって、蓋部材3の水平方向への位置ずれを防止するように構成してもよい。尚、当該構成を採用する場合、嵌入凸部45の板部45aの側辺部や嵌入凹部46の側面の傾斜角度を鉛直方向に近くして、位置ずれ防止の効果を高めるように構成してもよい。
【0042】
(c)上記実施形態において、図23に示すように、嵌入凸部45の強度の向上を図るべく、一対の連結部45bの間に補強リブ51を設けることとしてもよい。さらに、図24に示すように、嵌入凹部46の強度の向上を図るべく、上枠14のうち嵌入凹部46の下方位置等において補強リブ52を設けることとしてもよい。さらに、上記補強リブ51と補強リブ52とが同一鉛直線上に配置されるように構成してもよい。このように構成することで、バンド5装着時の蓋部材3側及び容器本体2側双方の強度のより一層の向上を図ることができる。尚、嵌入凸部45の形状や大きさ等は特に限定されるものではなく、例えば、蓋側係止凹部41の形成部位から下方に突出する突起が嵌入凸部45に相当するように構成してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、嵌入凸部45が蓋側係止凹部41を画定する一対の側壁部41aの延長線よりも下方にはみ出さないように構成されているが、嵌入凸部45をより幅広に形成する等して、はみ出すように構成してもよい。さらに、当該構成を採用する場合、例えば、蓋部材3同士を水平に90度回転させた姿勢で積み重ねると、上側の蓋部材3の長辺側下凸部34が下側の蓋部材3の蓋側係止凹部41の内側に進入するとともに、上側の蓋部材3の嵌入凸部45が下側の蓋部材3の長辺側突条部31の外面に当接して係止されるように(クロス積み可能に)構成してもよい。
【0044】
(d)上記実施形態では、容器本体2の外側からでは嵌入凹部46が視認できないように構成されているが、隔壁部48を省略する、又は、隔壁部48を上枠14の内周面側に設けることで嵌入凹部46を外側から視認可能に構成してもよい。但し、上枠14の嵌入凹部46付近の強度(捻じれ強度など)を向上させたり、埃等の蓋付き容器1内への侵入を防止したりする等の観点から隔壁部48を設けることが望ましく、さらに、外観品質の向上等の観点から、隔壁部48を上枠14の外周側に設けることが望ましい。
【0045】
(e)上記実施形態では、蓋枠部22(蓋部材3)の外周面と、容器本体2の上枠14の外周面とが略面一となっているが、例えば、蓋部材3が上枠14の外周側に嵌るような構成としてもよい。但し、蓋部材3が容器本体2よりも外周側にはみ出してしまうと、設置スペースを余分に必要としたり、蓋部材3が損傷し易くなったりするおそれがあるため、上記実施形態のように面一とするか、蓋部材3を上枠14の外周面よりも内周側に収めるかすることが望ましい。また、例えば、嵌入凸部45を上枠14の内周面よりも内周側に位置させることも考えられるが、その場合、蓋側係止凹部41のうち蓋部材3の外周側の縁部と嵌入凸部45とが離間しすぎてしまい、嵌入凸部45によって蓋側係止凹部41の形成部位を好適に補強することができないおそれがあるため、上記実施形態のように、嵌入凸部45が嵌入凹部46に挿入される構成とすることが望ましい。
【0046】
(f)上記実施形態では、蓋付き容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、上記実施形態では、バンド5が伸縮自在なゴムバンドによって構成されているが、合成樹脂からなるとともに、バックル等を備えたバンドを採用してもよいし、平たい帯状のものではなく紐状(綱状)のものでもよい。
【符号の説明】
【0047】
1…蓋付き容器、2…容器本体、3…蓋部材、5…バンド、11…底壁部、14…上枠、21…蓋本体、22…蓋枠部、41…蓋側係止凹部、41a…側壁部、42…本体側係止凹部、45…嵌入凸部、46…嵌入凹部、48…隔壁部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用される蓋付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、蓋付き容器は、上方に開口する箱状の容器本体と、容器本体の開口部を閉鎖する蓋部材とを備えている。また、蓋部材の位置ずれ等を防止するべく、容器本体と蓋部材とをバンドで結束するといった技術が知られている。さらに、バンドが蓋付き容器から脱落すること等を防止するべく、蓋部材及び容器本体に対してバンドが係止される凹部を形成するといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−111401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、蓋部材に凹部を形成することに起因して、当該部位の強度の低下を招くおそれがあり、バンドで蓋付き容器を強く締め付けた場合等において、凹部やその周辺部等が変形したり損傷したりし易くなってしまうことが懸念される。
【0005】
本発明は上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、変形を防止しつつ、バンドによる容器本体と蓋部材との結束状態を確実に保持することのできる蓋付き容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.上方に開口する箱状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋部材とを備え、
前記蓋部材の上面の外周側の部位には、前記蓋部材と前記容器本体とを結束するためのバンドを係止可能な係止凹部が形成されるとともに、
前記蓋部材の下面側には、前記蓋部材のうち前記係止凹部が形成された部位から下方に突出する凸部が設けられていることを特徴とする蓋付き容器。
【0008】
手段1によれば、蓋部材のうち係止凹部が形成された部位に対応して凸部を形成することで、当該係止凹部が形成された部位の強度を高めることができる。従って、バンドを係止凹部に係止させた場合における係止凹部やその付近の変形・損傷等を抑制することができ、結果として、変形等に起因する各種不具合を回避することができる。
【0009】
尚、前記凸部は、前記蓋部材の下面側において、前記係止凹部が形成された部位から、前記係止凹部が形成されていない部位にかけて形成されていることとしてもよい。この場合、係止凹部やその周辺の強度を向上させるといった作用効果が一層確実に奏される。
【0010】
手段2.前記容器本体の上辺部には、前記蓋部材の前記凸部を挿入可能な凹部が形成されていることを特徴とする手段1に記載の蓋付き容器。
【0011】
手段2によれば、蓋部材を容器本体に被せた場合に、蓋部材の凸部が容器本体の凹部に挿入されるため、容器本体の上辺部の全周域にわたって、蓋部材と容器本体とを上下に当接させることができる。従って、蓋部材と容器本体との間に隙間ができることを防止しつつ、容器本体の開口部をより確実に塞ぐことができる。また、例えば、凸部が容器本体よりも外周側に位置する(容器本体の外周側に蓋部材が被さる)場合のように、蓋付き容器の設置スペースが余分に必要になってしまったり、容器本体よりも外周側に突出した蓋部材に別の部材が接触して、蓋部材が浮き上がったり損傷したりしてしまうといった事態を防止することができる。
【0012】
尚、蓋部材が容器本体に被せられるとともに、蓋部材と容器本体とにかけてバンドが装着された状態において、蓋部材の前記凸部と、容器本体の前記凹部とが上下に当接可能に構成されていることとしてもよい。この場合、バンドの装着により係止凹部の形成部位が下方に変位しようとしても、容器本体によってかかる変位が規制されることとなり、蓋部材の変形等をより確実に防止することができる。
【0013】
手段3.前記容器本体には、前記凹部に挿入された前記凸部を前記容器本体の外側から視認不可能とする隔壁部を備えていることを特徴とする手段2に記載の蓋付き容器。
【0014】
手段3によれば、容器本体の開口部を蓋部材で閉鎖した状態において、蓋部材の凸部や容器本体の凹部を外部から視認不可能とすることができ、外観品質の向上を図ることができる。また、蓋部材の凸部と容器本体の凹部との間の隙間から埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。さらに、凹部に対応する部位においても、容器本体の外周面を連続させることができ、(捻じれ等に対する)強度の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】蓋付き容器を上面側から見た斜視図である。
【図2】蓋付き容器を下面側から見た斜視図である。
【図3】バンドで結束された蓋付き容器を上面側から見た斜視図である。
【図4】バンドで結束された蓋付き容器を下面側から見た斜視図である。
【図5】容器本体の斜視図である。
【図6】容器本体の斜視図である。
【図7】折り畳まれた状態の容器本体の斜視図である。
【図8】折り畳まれた状態の容器本体に蓋部材を被せた様子を示す斜視図である。
【図9】底壁部を上面側から見た斜視図である。
【図10】底壁部を下面側から見た斜視図である。
【図11】長辺側側壁部を分解して外面側から見た分解斜視図である。
【図12】長辺側側壁部を分解して内面側から見た分解斜視図である。
【図13】短辺側側壁部を分解して外面側から見た分解斜視図である。
【図14】短辺側側壁部を分解して内面側から見た分解斜視図である。
【図15】上枠を上面側から見た斜視図である。
【図16】上枠を下面側から見た斜視図である。
【図17】蓋部材を上面側から見た斜視図である。
【図18】蓋部材を下面側から見た斜視図である。
【図19】図18のJ部を示す拡大斜視図である。
【図20】図3のA−A線断面を含み、嵌入凸部及び嵌入凹部の付近を示す斜視図である。
【図21】図3のB−B線断面を含む斜視図である。
【図22】図21のK部を示す拡大斜視図である。
【図23】別の実施形態における嵌入凸部を示す斜視図である。
【図24】別の実施形態における嵌入凹部近傍部位を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2に示すように、蓋付き容器1は、上方に開口する略四角箱状をなし、物品を収容可能な容器本体2と、容器本体2の開口部を閉鎖可能な蓋部材3とを備えている。本実施形態の容器本体2及び蓋部材3は、それぞれポリプロピレンにより構成されている。
【0017】
図5に示すように、容器本体2は、略矩形板状の底壁部11と、底壁部11の相対する一対の長辺部に対応してそれぞれ設けられた長辺側側壁部12と、底壁部11の相対する一対の短辺部に対応してそれぞれ設けられた短辺側側壁部13と、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠14とを備えている。
【0018】
また、本実施形態の容器本体2は折り畳み可能に構成されている。すなわち、長辺側側壁部12は、図11、図12に示すように、底壁部11の長辺部に対して回動可能に連結される下壁部15と、上枠14の長辺部に対して回動可能に連結される上壁部16とを備え、下壁部15の上辺部と上壁部16の下辺部とが回動可能に連結されている。本実施形態では、図6に示すように、上壁部16と下壁部15との連結部を容器本体2の内周側に押し込むように押圧することで、上壁部16の外面と下壁部の外面とを合わせるようにして長辺側側壁部12を折り畳み可能になっている。
【0019】
図13、図14等に示す短辺側側壁部13は、上枠14の短辺部に対して回動可能に連結されている。本実施形態では、短辺側側壁部13を容器本体2の内周側に押し込むように押圧することで、図6等に示すように、短辺側側壁部13を水平に延在するまで回動可能になっている。また、短辺側側壁部13の横幅は、一対の長辺側側壁部12間の距離とほぼ同じであり、容器本体2の組立状態では一対の長辺側側壁部12の間に位置している上、短辺側側壁部13と上枠14との回転軸は、長辺側側壁部12と上枠14との回転軸よりも上方に位置している。このため、組立状態にある容器本体2は、先ず、一対の短辺側側壁部13を容器本体2の内側に押圧して水平に延在するまで回動させてから、一対の長辺側側壁部12を折り曲げることで、折り畳むことができるようになっている(図6、図7参照)。尚、容器本体2の組立状態において、短辺側側壁部13と底壁部11とを係止させたり、短辺側側壁部13と長辺側側壁部12とを係止させたりする係止手段を設けることとしてもよい。
【0020】
図15、図16に示すように、上枠14は、一対の長辺側側壁部12にそれぞれ連結される一対の長辺部(以下、「長辺側枠構成部17」と称する)と、一対の短辺側側壁部13にそれぞれ連結される一対の短辺部(以下、「短辺側枠構成部18」と称する)とを備え、上枠14の外寸は、底壁部11の外寸とほぼ等しくなっている。また、容器本体2の組立状態では、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13の内面と、上枠14の内周面とがほぼ面一となるように構成されている(図5参照)。加えて、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13は、容器本体2の組立状態であっても、上枠14や底壁部11の外周縁よりも外周側には突出しないように構成されている。また、容器本体2の折り畳み状態では、折り畳まれた長辺側側壁部12と、その上方に重なる短辺側側壁部13とが上枠14の内周側に収容されるとともに、底壁部11と上枠14とが上下に直接当接するように構成されている(図7参照)。
【0021】
図10に示すように、底壁部11の下面側には、底壁部11のうち、容器本体2を平面視した場合に上枠14よりも内周側に位置する範囲から下方に突出する格子状の支持リブ19が設けられている。そして、容器本体2を床面に設置した場合には、支持リブ19の下縁部が床面に接地し、容器本体2が支持される構成となっている。また、蓋部材3が被せられていない状態の容器本体2の上方に別の容器本体2を積み重ねた場合、上側の容器本体2の支持リブ19が、下側の容器本体2の上枠14の内周側に進入するとともに、上側の容器本体2の底壁部11の下面の外周部が、下側の容器本体2の上枠14の上面に支持されるようになっている。これにより、容器本体2同士を、水平方向への位置ずれを防止しつつ、上下に積み重ねる(段積みする)ことができるようになっている。
【0022】
尚、本実施形態では、容器本体2が折り畳まれた状態において、短辺側側壁部13の内面(上側を向く面)と上枠14上面との間の上下方向における距離が、支持リブ19の突出長以上となっている。このため、容器本体2は、組み立てられた状態だけでなく、折り畳まれた状態でも、容器本体2同士を段積みすることができるようになっている。
【0023】
図17、図18に示すように、蓋部材3は、略矩形板状の蓋本体21と、蓋本体21の外周縁全周域から上方に突出する蓋枠部22とを備え、これらが一体的に形成されている。また、蓋部材3は、容器本体2とは別体として構成され、容器本体2に対して着脱自在に装着されている。蓋枠部22は、蓋本体21の外周縁から上方に延びる内壁部23と、内壁部23の上縁から蓋本体21の外周側に延びる天壁部24と、天壁部24の先端縁から下方に延びる外壁部25とを備え、下方に開口する断面略コ字状をなしている。また、蓋枠部22は、内壁部23と外壁部25との間を蓋本体21の周方向において所定間隔毎に連結する補強壁部26(図18参照)を備えている。
【0024】
さらに、蓋枠部22は、蓋本体21の各長辺部に沿って延びる相対する一対の長辺側突条部31と、蓋本体21の各短辺部に沿って延びる相対する一対の短辺側突条部32とを備えている。加えて、蓋枠部22の外寸、すなわち、蓋部材3の外寸は、上枠14の外寸とほぼ同じとなっている。このため、図1等に示すように、容器本体2に蓋部材3を被せた状態では、蓋枠部22、すなわち蓋部材3の外周面と、上枠14の外周面とがほぼ面一となるように構成されている。
【0025】
また、図21等に示すように、蓋枠部22の内寸は、上枠14の内寸とほぼ等しくなっている上、蓋枠部22の突出長は、支持リブ19の突出長以上となっている。このため、蓋部材3の上方に、容器本体2を積み重ねた場合、上側の容器本体2の支持リブ19が、下側の蓋部材3の蓋枠部22の内周側に進入するとともに、上側の容器本体2の底壁部11の下面の外周部が、下側の蓋部材3の蓋枠部22の上面(天壁部24)に支持されるようになっている。これにより、容器本体2に蓋部材3が被せられた状態の蓋付き容器1同士を段積みすることができるようになっている。
【0026】
さらに、蓋本体21には、各長辺側突条部31に沿ってそれぞれ下方に突出する長辺側下凸部34と、各短辺側突条部32に沿ってそれぞれ下方に突出する短辺側下凸部35とが設けられている。そして、蓋部材3を容器本体2に被せることで、上枠14の内周側に長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35が進入するとともに、蓋枠部22の下縁部が上枠14の上面に当接して支持されるようになっている。これにより、容器本体2の開口部を閉鎖した蓋部材3の水平方向への位置ずれを防止することができる。尚、長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35の突出長は、底壁部11の支持リブ19の突出長と同程度であり、本実施形態では、図8に示すように、蓋部材3を被せた状態のまま、容器本体2を折り畳むことができるようになっている。
【0027】
尚、長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35は、蓋本体21を下方に凹ませることで下方に突出形成されているが、強度の低下を抑制するべく、長辺側下凸部34を形成するための凹部と、短辺側下凸部35を形成するための凹部とは不連続とされ、相互に離間している。また、図17に示すように、短辺側下凸部35を形成するための凹部の内側には、容器本体2に被せられた蓋部材3と容器本体2とを係合させるためのロック部材37がスライド可能に設けられている。
【0028】
さて、本実施形態では、図3、図4に示すように、容器本体2と蓋部材3とがバンド5(本例では、伸縮自在なゴムバンド)で結束された状態で運搬・保管される場合がある。これに対応して、蓋部材3には、図17等に示すように、各長辺側突条部31において、バンド5が係止される蓋側係止凹部41が形成されている。本実施形態では、2本のバンド5を装着するべく、蓋側係止凹部41が各長辺側突条部31において2つずつ形成されている。また、一対の長辺側突条部31の一方及び他方に形成された蓋側係止凹部41は互いに蓋部材3の短手方向において対向位置に設けられている。
【0029】
蓋枠部22のうち蓋側係止凹部41が形成された部位においては、蓋枠部22の内周側と外周側とが連通している。また、蓋側係止凹部41のうちバンド5と面で当接する底面は、蓋本体21の上面と平行に延びており、本実施形態では、蓋本体21の上面と同じ高さ位置となっている。さらに、蓋側係止凹部41の横幅(長辺側突状部31の長手方向における幅)を画定する左右一対の側壁部41aは、天壁部24から下方に向けて蓋側係止凹部41の横幅方向中央部側に傾斜して延びており、蓋側係止凹部41全体としては下方に向けて次第に幅が狭くなるテーパ状をなしている。
【0030】
また、図2、図9等に示すように、底壁部11のうち蓋側係止凹部41と上下に対応する位置には、底壁部11の側面と下面とのコーナー部を抉るようにして形成された本体側係止凹部42が設けられている。そして、バンド5を蓋側係止凹部41と本体側係止凹部42とに係止させるようにして装着することによって、バンド5の位置ずれが防止されるようになっている。
【0031】
また、各蓋側係止凹部41の下方には、下方に突出する嵌入凸部45が形成されている。図19、図20に示すように、嵌入凸部45は、蓋部材3の外周方向において対向配置される一対の板部45aと、一対の板部45a間を連結する連結部45bとを備えている。板部45aは下方に向けて次第に幅が狭くなる台形状をなしており、本実施形態では、板部45aの両側辺部が、蓋側係止凹部41の横幅を画定する側壁部41aのうち、蓋側係止凹部41を画定する面とは反対側の裏面を下方に延長させた仮想直線上に延びる(板部45aの両側辺部と側壁部41aの裏面とが面一となる)ように構成されている。つまり、板部45aは、一対の側壁部41aのうち一方の下端部から他方の下端部にかけて延設されている。加えて、一対の板部45aのうち蓋部材3の内周側に位置する板部45aは、長辺側下凸部34から一体的に膨出形成されている。また、一対の板部45aのうち蓋部材3の外周側に位置する板部45aは、蓋枠部22の外壁部25よりも内周側に設けられている。
【0032】
また、図5等に示すように、上枠14には、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、嵌入凸部45が挿入(嵌入)される嵌入凹部46が形成されている。嵌入凹部46は、嵌入凸部45の形状に対応して、下方に向けて幅が次第に狭くなる台形状をなしている。本実施形態では、図20、図22等に示すように、蓋部材3が容器本体2に被せられるとともに、蓋部材3と容器本体2とにかけてバンド5が装着された状態において、蓋部材3の嵌入凸部45の下端部と、容器本体2の嵌入凹部46の底面とが上下に当接可能に構成されている。さらに、嵌入凹部46は、上枠14の長辺側枠構成部17の外面よりも上枠14の内周側に形成されており、嵌入凹部46の上枠14の外周側には、嵌入凹部46に挿入された嵌入凸部45を視認不可能とする隔壁部48(図5等参照)が形成されている。
【0033】
以上詳述したように、本実施形態によれば、蓋部材3のうち蓋側係止凹部41が形成された部位に対応して嵌入凸部45を形成することで、蓋側係止凹部41が形成された部位の強度を向上させることができる。従って、バンド5を蓋側係止凹部41に係止させた場合における蓋側係止凹部41やその付近の変形・損傷等を抑制することができ、結果として、変形等に起因する各種不具合を回避することができる。特に、本実施形態では、嵌入凸部45の板部45aが蓋側係止凹部41の横幅を画定する左右一対の側壁部41aの下端部間にかけて設けられている上、嵌入凸部45が長辺側下凸部34とも連結されているため、かかる作用効果が一層確実に奏される。
【0034】
また、蓋部材3を容器本体2に被せた場合に、蓋部材3の嵌入凸部45が容器本体2の嵌入凹部46に挿入されるため、容器本体2の上辺部の全周域にわたって、蓋部材3と容器本体2とを上下に当接させることができる。従って、蓋部材3と容器本体2との間に隙間ができることを防止しつつ、容器本体2の開口部をより確実に塞ぐことができる。また、嵌入凹部46を形成することで、嵌入凸部45を容器本体2よりも外周側に突出させたりしなくても済み、本実施形態では、蓋部材3の外周面と、上枠14の外周面とがほぼ面一となるように構成されている。当該構成によって、水平方向における省スペース化を図りつつ、複数の蓋付き容器1を並べた場合に、上枠14よりも外周側に張出した蓋部材3同士が圧接してしまって、蓋部材3が浮き上がったり変形したりしてしまう等の不具合を回避することができる。
【0035】
さらに、本実施形態では、上枠14には、蓋部材3を容器本体2に被せた状態において、嵌入凸部45の外面に対向して、当該嵌入凸部45を外側から視認不可能とする隔壁部48が設けられている。従って、容器本体2に蓋部材3を被せた状態において、嵌入凸部45や嵌入凹部46が見えなくなることから、外観品質の向上を図ることができる。また、嵌入凸部45と嵌入凹部46との間の隙間から埃等の異物が侵入してしまうといった事態を抑制することができる。加えて、嵌入凹部46に対応する部位においても、上枠14の外周面を連続させることができ、(捻じれ等に対する)強度の向上等を図ることができる。
【0036】
また、蓋部材3が容器本体2に被せられるとともに、蓋部材3と容器本体2とにかけてバンド5が装着された状態において、蓋部材3の嵌入凸部45の下端部と、容器本体2の嵌入凹部46の底面とが上下に当接可能に構成されている。このため、バンド5の装着により蓋側係止凹部41の形成部位が下方に変位しようとしても、上枠14に形成された嵌入凹部46の底面によってかかる変位が規制されることとなり、蓋部材3の変形等をより確実に防止することができる。
【0037】
加えて、嵌入凸部45は下方に向けて次第に幅が狭くなる略テーパ状に形成されているため、蓋部材3を容器本体2に被せる際に、蓋部材3が嵌入凸部45のテーパ面によって適正位置に案内されることとなり、作業性の向上等を図ることができる。さらに、蓋側係止凹部41は、蓋部材3を側面視した場合に、下方に向けて次第に幅が狭くなる略テーパ状をなしている。これにより、嵌入凸部45を蓋側係止凹部41の両側壁部41a間にかけて設けたとしても、嵌入凸部45の幅を蓋側係止凹部41の幅以下とすることができ、蓋部材3同士を好適に段積み可能とすることができる。
【0038】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0039】
(a)上記実施形態では、容器本体2が折り畳み可能な蓋付き容器1に具体化されているが、折り畳むことのできない容器本体を具備する蓋付き容器に適用することも可能である。また、上記実施形態では、容器本体2は、上枠14を備えるとともに、長辺側側壁部12の上下方向中間位置が内側に屈曲する折り畳み式の容器であったが、別の折り畳み式の容器(上枠14がなく、長辺側側壁部12が上下方向中間位置で屈曲せず、長辺側側壁部12及び短辺側側壁部13が底壁部11に回動可能に連結されて底壁部11の上方に重ねて折り畳むことのできる折り畳み容器)を採用してもよい。
【0040】
(b)上記実施形態では、蓋部材3及び底壁部11の長辺部側に蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42が設けられているが、これに代えて、又は、加えて、蓋部材3及び底壁部11の短辺部側に蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42を設けることとしてもよい。また、蓋側係止凹部41及び本体側係止凹部42の数や位置は特に限定されるものではなく、容器の種類毎に適宜設定可能である。加えて、本体側係止凹部42については省略することも可能である。
【0041】
さらに、上記実施形態では、容器本体2に蓋部材3を被せた状態の蓋付き容器1同士を段積み可能とするべく、蓋部材3の外周部において蓋枠部22を上方に突出させているが、例えば、蓋部材3全体をほぼ同じ厚みとして(蓋部材3の上面をほぼ平坦面として)もよい。また、上記実施形態では、蓋部材3に長辺側下凸部34及び短辺側下凸部35が形成されているが、これらを省略するとともに、嵌入凸部45を嵌入凹部46に嵌入させることによって、蓋部材3の水平方向への位置ずれを防止するように構成してもよい。尚、当該構成を採用する場合、嵌入凸部45の板部45aの側辺部や嵌入凹部46の側面の傾斜角度を鉛直方向に近くして、位置ずれ防止の効果を高めるように構成してもよい。
【0042】
(c)上記実施形態において、図23に示すように、嵌入凸部45の強度の向上を図るべく、一対の連結部45bの間に補強リブ51を設けることとしてもよい。さらに、図24に示すように、嵌入凹部46の強度の向上を図るべく、上枠14のうち嵌入凹部46の下方位置等において補強リブ52を設けることとしてもよい。さらに、上記補強リブ51と補強リブ52とが同一鉛直線上に配置されるように構成してもよい。このように構成することで、バンド5装着時の蓋部材3側及び容器本体2側双方の強度のより一層の向上を図ることができる。尚、嵌入凸部45の形状や大きさ等は特に限定されるものではなく、例えば、蓋側係止凹部41の形成部位から下方に突出する突起が嵌入凸部45に相当するように構成してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、嵌入凸部45が蓋側係止凹部41を画定する一対の側壁部41aの延長線よりも下方にはみ出さないように構成されているが、嵌入凸部45をより幅広に形成する等して、はみ出すように構成してもよい。さらに、当該構成を採用する場合、例えば、蓋部材3同士を水平に90度回転させた姿勢で積み重ねると、上側の蓋部材3の長辺側下凸部34が下側の蓋部材3の蓋側係止凹部41の内側に進入するとともに、上側の蓋部材3の嵌入凸部45が下側の蓋部材3の長辺側突条部31の外面に当接して係止されるように(クロス積み可能に)構成してもよい。
【0044】
(d)上記実施形態では、容器本体2の外側からでは嵌入凹部46が視認できないように構成されているが、隔壁部48を省略する、又は、隔壁部48を上枠14の内周面側に設けることで嵌入凹部46を外側から視認可能に構成してもよい。但し、上枠14の嵌入凹部46付近の強度(捻じれ強度など)を向上させたり、埃等の蓋付き容器1内への侵入を防止したりする等の観点から隔壁部48を設けることが望ましく、さらに、外観品質の向上等の観点から、隔壁部48を上枠14の外周側に設けることが望ましい。
【0045】
(e)上記実施形態では、蓋枠部22(蓋部材3)の外周面と、容器本体2の上枠14の外周面とが略面一となっているが、例えば、蓋部材3が上枠14の外周側に嵌るような構成としてもよい。但し、蓋部材3が容器本体2よりも外周側にはみ出してしまうと、設置スペースを余分に必要としたり、蓋部材3が損傷し易くなったりするおそれがあるため、上記実施形態のように面一とするか、蓋部材3を上枠14の外周面よりも内周側に収めるかすることが望ましい。また、例えば、嵌入凸部45を上枠14の内周面よりも内周側に位置させることも考えられるが、その場合、蓋側係止凹部41のうち蓋部材3の外周側の縁部と嵌入凸部45とが離間しすぎてしまい、嵌入凸部45によって蓋側係止凹部41の形成部位を好適に補強することができないおそれがあるため、上記実施形態のように、嵌入凸部45が嵌入凹部46に挿入される構成とすることが望ましい。
【0046】
(f)上記実施形態では、蓋付き容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、上記実施形態では、バンド5が伸縮自在なゴムバンドによって構成されているが、合成樹脂からなるとともに、バックル等を備えたバンドを採用してもよいし、平たい帯状のものではなく紐状(綱状)のものでもよい。
【符号の説明】
【0047】
1…蓋付き容器、2…容器本体、3…蓋部材、5…バンド、11…底壁部、14…上枠、21…蓋本体、22…蓋枠部、41…蓋側係止凹部、41a…側壁部、42…本体側係止凹部、45…嵌入凸部、46…嵌入凹部、48…隔壁部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口する箱状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋部材とを備え、
前記蓋部材の上面の外周側の部位には、前記蓋部材と前記容器本体とを結束するためのバンドを係止可能な係止凹部が形成されるとともに、
前記蓋部材の下面側には、前記蓋部材のうち前記係止凹部が形成された部位から下方に突出する凸部が設けられていることを特徴とする蓋付き容器。
【請求項2】
前記容器本体の上辺部には、前記蓋部材の前記凸部を挿入可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
【請求項3】
前記容器本体には、前記凹部に挿入された前記凸部を前記容器本体の外側から視認不可能とする隔壁部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋付き容器。
【請求項1】
上方に開口する箱状の容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋部材とを備え、
前記蓋部材の上面の外周側の部位には、前記蓋部材と前記容器本体とを結束するためのバンドを係止可能な係止凹部が形成されるとともに、
前記蓋部材の下面側には、前記蓋部材のうち前記係止凹部が形成された部位から下方に突出する凸部が設けられていることを特徴とする蓋付き容器。
【請求項2】
前記容器本体の上辺部には、前記蓋部材の前記凸部を挿入可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
【請求項3】
前記容器本体には、前記凹部に挿入された前記凸部を前記容器本体の外側から視認不可能とする隔壁部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋付き容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2013−82483(P2013−82483A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223868(P2011−223868)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(591006944)三甲株式会社 (380)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(591006944)三甲株式会社 (380)
【Fターム(参考)】
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