説明

蓋付包装容器

【課題】 開封時までの閉状態が安定し、容器の信頼性が向上する蓋付包装容器を提供する。
【解決手段】 蓋付包装容器1は、容器本体11と、容器本体11にヒンジ部13を介して開閉自在に嵌合する蓋体12とからなる。容器本体11には、ヒンジ部13に対向する位置に第1のミシン目31を有する第1のタブ21が形成される。蓋体12には、容器本体11と蓋体12との嵌合時に第1のミシン目31に重なる第2のミシン目32を有し、かつ第1のタブ21と全体が重なる第2のタブ22が形成される。閉状態では第1のミシン目31及び第2のミシン目32の外方部分に超音波溶着を施して第1のタブ21と第2のタブ22とを一体化し、開封時には、第1のミシン目31及び第2のミシン目32を切断して第1のタブ21及び第2のタブ22の溶着部分を蓋付包装容器1から除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は蓋付包装容器に関し、特に使い捨ての食品用ケース等を包装する蓋付包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図14は、従来の蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であり、図15は、図14で示したXV−XVラインから見た図である。
【0003】
これらの図を参照して、蓋付包装容器61は合成樹脂よりなり、容器本体71と、容器本体71に嵌合可能で、かつ、脱着自在な蓋体72と、一組のテープ73a及び73bとから構成される。
【0004】
蓋付包装容器61を閉状態にするには、まず容器本体71に図示しない内容物を収納した後に蓋体72を嵌合させ、容器本体71と蓋体72とに跨るようにテープ73a及び73bを貼り付ける。開状態にするには、テープ73a及び73bを剥がして蓋体72を取る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来の蓋付包装容器では、輸送時の振動等によりテープが剥がれて蓋体が外れ、不用意に開状態になってしまう等、閉状態が不安定であり、容器の信頼性に乏しかった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、開封時までの閉状態が安定し、容器の信頼性が向上する蓋付包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、蓋付包装容器であって、合成樹脂よりなり、上部が開放された容器本体と、合成樹脂よりなり、容器本体に開閉自在に嵌合する蓋体と、容器本体の上縁から外方に延びる第1のタブと、蓋体の下縁から外方に延び、容器本体との嵌合時に第1のタブと少なくとも一部が重なりあう第2のタブとを備え、第1のタブと第2のタブとは少なくとも一対設けられ、第1のタブには容器本体に沿う方向で一方端から他方端に架け渡すように第1のミシン目が形成されると共に、第2のタブには少なくとも第1のミシン目に重なるように一方端から他方端に架け渡すように第2のミシン目が形成され、第1のタブと第2のタブとは、第1のミシン目の外方部分と第2のミシン目の外方部分とが溶着されて一体化されるものである。
【0008】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すると、蓋体の開閉が可能となる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、容器本体と蓋体とはヒンジ部を介して接続し、第1のタブ及び第2のタブはヒンジ部に対向する位置に設けられるものである。
【0010】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すればヒンジ部による蓋体の開閉が可能となる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、容器本体の上縁及び蓋体の下縁の各々は平面視において多角形形状を有し、第1のタブ及び第2のタブの各々は、少なくとも隣接する2辺に跨るように形成され、第1のミシン目は、上縁に対してほぼ一定の距離で形成されるものである。
【0012】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加する。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、容器本体の上縁及び蓋体の下縁の各々は平面視において曲線形状を有し、第1のミシン目は、上縁に対してほぼ一定の距離で形成されるものである。
【0014】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加する。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、第1のミシン目は、平面視において曲線状に形成されるものである。
【0016】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加する。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、第1のミシン目及び第2のミシン目の各々は、端部から始まり所定間隔で形成された複数の切れ目よりなり、所定間隔は、端部側に最も近い間隔が均等の長さに形成されている他の間隔より大きく設定されるものである。
【0018】
このように構成すると、端部側での切断開始時の抵抗が大きくなる。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、容器本体と、蓋体と、第1のタブ及び第2のタブとは、一枚のシートの成形によって一体的に形成されるものである。
【0020】
このように構成すると、容器本体と蓋体とが一体的に接続される。
【0021】
請求項8記載の発明は、蓋付包装容器であって、合成樹脂よりなり、上部が開放された容器本体と、合成樹脂よりなり、容器本体に開閉自在に嵌合する蓋体と、容器本体の上縁から外方に延び、上縁の周縁全周に形成される第1のフランジと、蓋体の下縁から外方に延び、容器本体との嵌合時に第1のフランジと少なくとも一部が重なりあう第2のフランジとを備え、第1のフランジには、容器本体に沿う方向の全周に第1のミシン目が形成されると共に、第2のフランジには少なくとも第1のミシン目に重なるように第2のミシン目が形成され、第1のフランジと第2のフランジとは、第1のミシン目の外方部分と第2のミシン目の外方部分とが溶着されて一体化されるものである。
【0022】
このように構成すると、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すると、蓋体の開閉が可能となる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すると、蓋体の開閉が可能となるので、開封時までの閉状態が安定し、容器の信頼性が向上する。
【0024】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すればヒンジ部による蓋体の開閉が可能となるので、使用勝手が向上する。
【0025】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加するので、振動等による不用意な切断の虞が少なくなる。
【0026】
請求項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加するので、振動等による不用意な切断の虞が少なくなる。
【0027】
請求項5記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置においての第1のタブ及び第2のタブの折り曲げ剛性が増加するので、振動等による不用意な切断の虞が少なくなる。
【0028】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、端部側での切断開始時の抵抗が大きくなるので、ミシン目の不用意な切断の虞が低減される。
【0029】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、容器本体と蓋体とが一体的に接続されるので、容器本体と蓋体とが分離せず、容器の信頼性が向上する。
【0030】
請求項8記載の発明は、第1のミシン目及び第2のミシン目の外方部分を除去すると、蓋体の開閉が可能となるので開封時までの閉状態が安定し、容器の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の第1の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図である。
【図2】図1で示したII−IIラインから見た図である。
【図3】図1で示したIII−IIIラインの端面図である。
【図4】図1で示した“X”部分の拡大図である。
【図5】図1で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図である。
【図6】図5で示したVI−VIラインから見た図である。
【図7】図5で示したVII−VIIラインの端面図である。
【図8】図7で示した“Y”部分の拡大図である。
【図9】図5で示した蓋付包装容器から第1のタブ及び第2のタブを除去した状態を示した平面図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図1に対応する図である。
【図11】図10で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図5に対応する図である。
【図12】この発明の第3の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図1に対応する図である。
【図13】図12で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図5に対応する図である。
【図14】従来の蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図である。
【図15】図14で示したXV−XVラインから見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、この発明の第1の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインから見た図であり、図3は、図1で示したIII−IIIラインの端面図である。
【0033】
これらの図を参照して、蓋付包装容器1は、0.35mm厚さのポリエチレンテレフタレート(PET)よりなる一枚のシートを真空成形して一体的に形成されたものからなり、上部が開放され、上縁15がコーナーが丸められた平面視略正八角形の容器本体11と、容器本体11にヒンジ部13を介して開閉自在に嵌合する、下縁16がコーナーが丸められた平面視略正八角形の蓋体12とからなる。
【0034】
このように構成すると、容器本体11と蓋体12とが一体的に接続されるので、容器本体11と蓋体12とが分離せず、容器の信頼性が向上する。
【0035】
容器本体11には、ヒンジ部13に対向する位置に容器本体11の上縁15の図1に示す二点鎖線部分から外方に延びる第1のタブ21が形成され、蓋体12には、その下縁16から外方に延び、容器本体11と蓋体12との嵌合時に第1のタブ21と全体が重なる第2のタブ22が形成されている。
【0036】
第1のタブ21には、容器本体11に沿う方向で一方端部23から他方端部24に掛け渡すように、上縁15の図1に示す二点鎖線部分に対してほぼ一定の距離で、第1のミシン目31が形成されている。又、第2のタブ22には、容器本体11と蓋体12との嵌合時に第1のミシン目31に重なる第2のミシン目32が形成されている。このように構成されていることによる効果は後述する。尚、第1のミシン目31及び第2のミシン目32は蓋体12の下縁16の延長線上に形成され、平面視において直線状となっている。
【0037】
図4は、図1で示した“X”部分の拡大図である。
【0038】
図を参照して、第1のミシン目31は、第1のタブ21の一方端部23に形成された切り欠き34と、各々の幅が2.0mmに設定されている複数の切れ目35よりなり、第1のタブ21の一方端部23から始まっている。切り欠き34と一方端部23に最も近い切れ目35との間隔aは1.5mmに設定され、切れ目35同士の間隔bはいずれも1.0mmに設定されている。尚、図示しない第2のミシン目も、第1のミシン目31と同様の構成で第1のミシン目31に重なるように図示しない第2のタブに形成されている。
【0039】
このように構成すると、一方端部23の側での切断開始時の抵抗が大きくなるので、ミシン目の不要な切断の虞が低減される。
【0040】
図5は、図1で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であり、図6は、図5で示したVI−VIラインから見た図であり、図7は、図5で示したVII−VIIラインの端面図であり、図8は、図7で示した“Y”部分の拡大図であり、図9は、図5で示した蓋付包装容器から第1のタブ及び第2のタブを除去した状態を示した平面図である。
【0041】
まず、図5から図8までを参照して、蓋付包装容器1は、蓋体12が容器本体11に嵌合し、第1のタブ21と第2のタブ22とが、超音波溶着を施したことによって生じた溶着部分25を介して第1のミシン目31及び第2のミシン目32の外方部分において一体化された状態で、閉状態となっている。
【0042】
この状態で第1のタブ21及び第2のタブ22を図5の矢印の方向に引くと、第1のミシン目31及び第2のミシン目32は上述のように重なり合うように形成されているから、共に切断されていく。
【0043】
すると、図8及び図9を参照して、第1のミシン目31及び第2のミシン目32の切断に伴い、第1のタブ21及び第2のタブ22の溶着部分25が蓋付包装容器1から分離・除去されるので、蓋体12の開閉が可能となる。尚、蓋体12の開閉はローレット加工されたつまみ19を摘んで行う。
【0044】
このように構成すると、開封時までの閉状態が安定し、蓋付包装容器1の信頼性が向上する。
【0045】
図10は、この発明の第2の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図1に対応する図であり、図11は、図10で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図5に対応する図である。
【0046】
上記の第1の実施の形態では、第1のミシン目及び第2のミシン目が直線状に形成されているため、第1のミシン目及び第2のミシン目の重なり位置において第1のタブ及び第2のタブが折れ曲がりやすく、振動等による不用意な切断の虞がある。
【0047】
そこで、これらの図を参照して、第1のタブ21が容器本体11の上縁15のヒンジ部13に対向する辺及びその辺に隣接する他の辺に跨るように形成されたものに、第2のタブ22が蓋体12の下縁16のヒンジ部13に対向する辺及びその辺に隣接する他の辺に跨るように形成されたものに、それぞれ置き換えられている。尚、上述したように、第1のミシン目31は、容器本体11に沿う方向で一方端部23から他方端部24に掛け渡すように上縁15の図10に示す二点鎖線部分に対してほぼ一定の距離で第1のタブ21に、第2のミシン目32は、容器本体11と蓋体12との嵌合時に第1のミシン目31に重なるように第2のタブ22に、それぞれ蓋体12の下縁16の延長線上において形成されるため、第1のミシン目31及び第2のミシン目32は、平面視の形状が、図11において二点鎖線で示すような直線状のものではなく、途中で屈曲するものとなっている。尚、他の部分は図1及び図5に示したものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
【0048】
このように構成すると、第1のミシン目31及び第2のミシン目32の重なり位置の全体においての第1のタブ21及び第2のタブ22の折り曲げ剛性が増加し、振動等による不用意な切断の虞が少なくなる。
【0049】
図12は、この発明の第3の実施の形態による蓋付包装容器の開状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図1に対応する図であり、図13は、図12で示した蓋付包装容器の使用時の閉状態を示した平面図であって、第1の実施の形態の図5に対応する図である。
【0050】
これらの図を参照して、容器本体11の上縁15及び蓋体12の下縁16が平面視略円形状のものに置き換わっている。尚、上述したように、第1のミシン目31は、容器本体11に沿う方向で一方端部23から他方端部24に掛け渡すように上縁15の図12に示す二点鎖線部分に対してほぼ一定の距離で第1のタブ21に、第2のミシン目32は、容器本体11と蓋体12との嵌合時に第1のミシン目31に重なるように第2のタブ22に、それぞれ蓋体12の下縁16の延長線上において形成されるため、平面視の形状が、図13において二点鎖線で示すような直線状のものではなく、曲線状のものとなっている。尚、他の部分は図1及び図5に示したものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
【0051】
このように構成すると、第1のミシン目31及び第2のミシン目32の重なり位置の全体においての第1のタブ21及び第2のタブ22の折り曲げ剛性が増加し、振動等による不用意な切断の虞が少なくなる。
【0052】
尚、上記の各実施の形態では、蓋付包装容器は一枚のシートより一体的になるものであったが、容器本体と蓋体とが別々に形成され、ヒンジ部を介して接続されるものであっても良い。
【0053】
又、上記の各実施の形態では、蓋付包装容器はPETの真空成形よりなるものであったが、その他の合成樹脂であっても良く、あるいは、他の形成方法であっても良い。
【0054】
更に、上記の各実施の形態では、第1のタブと第2のタブとの全体が重なり合うものとなっていたが、少なくとも一部が重なり合うものであれば良い。
【0055】
更に、上記の各実施の形態では、第1のミシン目及び第2のミシン目の切り欠きと切れ目との間隔、各切れ目同士の間隔、及び切れ目の幅が特定寸法に設定されていたが、端部側に最も近い間隔が均等の長さに形成されている他の間隔より大きく設定されていれば、他の寸法に設定されていても良く、あるいは、全ての間隔が均等であっても良い。
【0056】
更に、上記の各実施の形態では、第1のミシン目の切り欠きと一方端部に最も近い切れ目との間隔が、各切れ目同士の間隔よりも大きく設定されていたが、他方端部側においても切り欠きが形成されている場合において、他方端部側の切り欠きと他方端部に最も近い切れ目と間隔が、各切れ目同士の間隔よりも大きく設定されていても良い。
【0057】
更に、上記の各実施の形態では、第1のタブと第2のタブとは超音波溶着にて溶着されていたが、熱溶着や接着剤等の他の方法によって溶着されても良い。
【0058】
更に、上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、容器本体の上縁及び蓋体の下縁が平面視略正八角形のものであったが、例えば四角等の他の多角形形状であっても良い。
【0059】
更に、上記の第3の実施の形態では、上縁及び蓋体の下縁が平面視略円形状のものであったが、例えば小判型のようにその一部が平面視において曲線形状を有するものであっても良い。
【0060】
更に、上記の第1の実施の形態では、第1のミシン目及び第2のミシン目は平面視において直線状に形成されていたが、平面視において曲線状に形成されていても良い。
【0061】
更に、上記の第2の実施の形態では、第1のタブは上縁の2辺に、第2のタブは下縁の2辺に、それぞれ跨るように形成されていたが、2辺を超えて跨っていても良い。
【0062】
更に、上記の各実施の形態では、第1のタブ及び第2のタブは一対のみであったが、二対以上であっても良い。
【0063】
更に、上記の各実施の形態では、ヒンジ部を介して容器本体と蓋体とが接続していたが、ヒンジ部は無くても良い。又、ヒンジ部に代えて蓋体の下縁の一部が容器本体の上縁の一部に係合することで蓋体が垂直方向に移動できないように構成しても良い。
【0064】
更に、上記の各実施の形態では、第1のタブ及び第2のタブが備わっていたが、これらの代わりに、容器本体の上縁から外方に延び、上縁の周縁全周に形成され、容器本体に沿う方向の全周に第1のミシン目が形成される第1のフランジと、蓋体の下縁から外方に延び、容器本体との嵌合時に第1のフランジと少なくとも一部が重なりあい、少なくとも第1のミシン目に重なるように第2のミシン目が形成される第2のフランジとを備えるものであっても良い。
【符号の説明】
【0065】
1…蓋付包装容器
11…容器本体
12…蓋体
13…ヒンジ部
15…上縁
16…下縁
21…第1のタブ
22…第2のタブ
23…一方端部
24…他方端部
25…溶着部分
31…第1のミシン目
32…第2のミシン目
34…切り欠き
35…切れ目
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋付包装容器であって、
合成樹脂よりなり、上部が開放された容器本体と、
合成樹脂よりなり、前記容器本体に開閉自在に嵌合する蓋体と、
前記容器本体の上縁から外方に延びる第1のタブと、
前記蓋体の下縁から外方に延び、前記容器本体との嵌合時に前記第1のタブと少なくとも一部が重なりあう第2のタブとを備え、
前記第1のタブと前記第2のタブとは少なくとも一対設けられ、
前記第1のタブには前記容器本体に沿う方向で一方端から他方端に架け渡すように第1のミシン目が形成されると共に、前記第2のタブには少なくとも前記第1のミシン目に重なるように一方端から他方端に架け渡すように第2のミシン目が形成され、前記第1のタブと前記第2のタブとは、前記第1のミシン目の外方部分と前記第2のミシン目の外方部分とが溶着されて一体化される、蓋付包装容器。
【請求項2】
前記容器本体と前記蓋体とはヒンジ部を介して接続し、
前記第1のタブ及び前記第2のタブは前記ヒンジ部に対向する位置に設けられる、請求項1記載の蓋付包装容器。
【請求項3】
前記容器本体の上縁及び前記蓋体の下縁の各々は平面視において多角形形状を有し、
前記第1のタブ及び前記第2のタブの各々は、少なくとも隣接する2辺に跨るように形成され、
前記第1のミシン目は、前記上縁に対してほぼ一定の距離で形成される、請求項1又は請求項2記載の蓋付包装容器。
【請求項4】
前記容器本体の上縁及び前記蓋体の下縁の各々は平面視において曲線形状を有し、
前記第1のミシン目は、前記上縁に対してほぼ一定の距離で形成される、請求項1又は請求項2記載の蓋付包装容器。
【請求項5】
前記第1のミシン目は、平面視において曲線状に形成される、請求項1又は請求項2記載の蓋付包装容器。
【請求項6】
前記第1のミシン目及び前記第2のミシン目の各々は、端部から始まり所定間隔で形成された複数の切れ目よりなり、
前記所定間隔は、前記端部側に最も近い間隔が均等の長さに形成されている他の間隔より大きく設定される、請求項1から請求項5のいずれかに記載の蓋付包装容器。
【請求項7】
前記容器本体と、前記蓋体と、前記第1のタブ及び前記第2のタブとは、一枚のシートの成形によって一体的に形成される、請求項1から請求項6のいずれかに記載の蓋付包装容器。
【請求項8】
蓋付包装容器であって、
合成樹脂よりなり、上部が開放された容器本体と、
合成樹脂よりなり、前記容器本体に開閉自在に嵌合する蓋体と、
前記容器本体の上縁から外方に延び、前記上縁の周縁全周に形成される第1のフランジと、
前記蓋体の下縁から外方に延び、前記容器本体との嵌合時に前記第1のフランジと少なくとも一部が重なりあう第2のフランジとを備え、
前記第1のフランジには、前記容器本体に沿う方向の全周に第1のミシン目が形成されると共に、前記第2のフランジには少なくとも前記第1のミシン目に重なるように第2のミシン目が形成され、前記第1のフランジと前記第2のフランジとは、前記第1のミシン目の外方部分と前記第2のミシン目の外方部分とが溶着されて一体化される、蓋付包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−136282(P2012−136282A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−291506(P2010−291506)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000222141)東洋アルミエコープロダクツ株式会社 (106)
【Fターム(参考)】