説明

蓋体および容器

【課題】 積み重ねた場合において崩れ難く、搬送が容易であり、かつ、販売時に際しての陳列時にも崩れ難いから、顧客が手にし易く、販売イメージを低下させ難く、更にはバックヤードでの保管などにも便利であり、更にはコスト的にも低廉な容器を提供する。
【解決手段】 開口部が同一の容器本体Cに対して共に取り付けることが出来るように構成された蓋体であって、 前記容器本体Cは、その底面部に、中央部側が上側に凹み、その外側周囲が下側に突出した略リング状の凸部が構成されたものであり、 前記蓋体は、Aタイプの蓋体と、Bタイプの蓋体とを備え、 前記Aタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹み部より小さめの凸部が天面部に構成されたものであり、 前記Bタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部より大きめの凹部が天面部に構成されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えはスーパーやデパートあるいはコンビニと言った食品売り場で陳列・販売されるカツ丼や牛丼や天丼と言った如きの丼メニューの食品包装容器(容器)に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーやデパート、或いはコンビニ等の食品売り場で陳列・販売される丼メニューの種類は非常に多い。これ等の丼メニューの販売者は、容器(丼容器)製造会社が提供する丼(容器)の中から、適宜な形状で、かつ、適宜な大きさの容器を選択し、そしてその容器の本体内にライスを盛り、その上にネタ等の具材を盛り付けして蓋をし、そして陳列棚に陳列して販売を行っている。
【0003】
さて、スーパーやデパートにあっては、所謂、バックヤードと呼ばれる場所でネタ等の具材を調理したり、容器に盛り付けして丼メニューを完成し、そしてバックヤードから該商品を売り場にカート等で移送している。尚、バックヤードの一角あるいは近傍において、バックヤードで使用される容器(容器本体と蓋体)が保管・準備されている。又、コンビニ等にあっては、コンビニからの発注に応じて、弁当・惣菜製造業者からトラック等で該商品が移送され、そして最後はカート等で陳列場所に移送される。尚、弁当・惣菜製造業者にあっても、上記と同様、バックヤードと呼ばれる場所で食品が調理され、丼容器に盛り付けされて丼メニューが完成されている。そして、バックヤードの一角あるいは近傍において、バックヤードで使用される容器(容器本体と蓋体)が保管・準備されている。
【0004】
ところで、上記のような場合において用いられる容器は丼メニューの種類に応じて適宜なデザインや大きさの容器(容器本体と蓋体)が準備されている。そして、用いられる容器は、入れられるライスの量や上に載せるネタ等の具材により、当然、変わって来る。例えば、ライスの上に載せる具材の高さが高い「天丼」と、具材の高さが低い「そぼろ丼」とでは、容器本体が同じであっても、高さが異なる蓋を用いる必要が有る。従って、これに応じて数多くの容器が保管・準備されているのが常である。しかしながら、常に、数多くの種類の容器を数多く保管・準備しておくことは、それだけ保管場所も多く要り、かつ、コストアップの大きな要因となる。そこで、このような問題に対処するには、汎用性に富む容器の開発が期待される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、これまでの丼メニューの容器にあっては、幾つかの問題が有ることに気付くに至った。
【0006】
このような問題点の中の第1の問題点として、容器本体と蓋体とは、各々、重ねる為の機構が同じ(一つ)である為、デザイン上の自由度が少なく、変更できる構造的要素が容器本体の深さ・蓋体の高さにほぼ限定されることである。
【0007】
通常、蓋体の天面と容器本体の底面とに、互いに、対応する特定の凹凸を設けている。そして、容器を積み重ねた場合、前記凹凸が互いに嵌合し、上の位置の容器が滑ってズレ落ちないように設計されている。しかしながら、前記した通り、重ねる為の機構が同じ(一つ)である為、容器本体の底面と蓋体の天面の形状は全てほぼ同一に形成されている。この為、容器の高さの変更は容易に出来るものの、蓋体の天面のデザイン変更は殆ど行われていない。そして、消費者に対しては容器は同一と言うイメージしか与えておらず、容器の蓋形状が同じであることから、各々に合った別形状の容器本体を用意する必要が有り、在庫管理が大変なばかりか、コストアップの大きな要因となっていた。
【0008】
第2の問題点として、売り場において多種多様な丼メニューを販売する場合、販売状況によって不足した丼メニューを補充する必要が有り、この時に問題が起きる。すなわち、売り場で販売される丼メニューは種類によって偏って減って行く。従って、減少した分の丼メニューを担当者が見極めて新たに作り、カートやトレーに重ねて載せ、バックヤードから売り場まで運んで補充している。この時、容器に入れる具材を強調する為、従来からの容器を用いた場合、従来からの容器には様々なサイズと構造の容器が有る為、補充する容器を無条件に重ねることが困難になる。そして、カートやトレーに丼メニューを混載して搬送する際、積み重ね可能な容器同士を個別に選別しつつ積み重ね作業を行わなければならず、作業性が悪い。又、積み重ねが出来ないことも起きたりして、搬送効率が悪かったりもする。
【0009】
第3の問題点として、ミックスマッチ販売形式の売り方を行う場合に、問題が起きる。ミックスマッチ販売は、内容物の異なる複数の丼メニュー、例えば3種類の丼メニューを重ねて1パックとしたものを保持ケース等で一つに纏め、この1パックのものについて統一した価格を設定して販売するものである。この販売方式にあっては、異なった種類の丼容器が重ねられており、この重なりが容易には崩れないようにする必要が有る。又、保持ケースのサイズとのマッチングを採る為、重ねた容器が保持ケースに収まるサイズにする必要が有る。このようなミックスマッチ販売において、幾つかの丼メニューが組み合わされる場合が少なくは無く、各々の具材に適したデザインの容器を使用することが求められる。かつ、組み合わせた容器に一定のデザイン上の統一性をもたせて、一つのパックとして違和感を与えないようにすることも望まれる。
【0010】
従って、本発明が解決しようとする課題は、上記問題点を解決することである。特に、容器本体の種類を減らしても、多種・多様な丼メニューに対して対応が出来、そして積み重ねた場合において崩れ難く、搬送が容易であり、かつ、販売時に際しての陳列時にも崩れ難いから、顧客が手にし易く、販売イメージを低下させ難く、更にはバックヤードでの保管などにも便利であり、更にはコスト的にも低廉な容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題は、開口部が同一の容器本体Cに対して共に取り付けることが出来るように構成された蓋体であって、
前記容器本体Cは、その底面部に、中央部側が上側に凹み、その外側周囲が下側に突出した略リング状の凸部が構成されたものであり、
前記蓋体は、Aタイプの蓋体と、Bタイプの蓋体とを備え、
前記Aタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹み部より小さめの凸部が天面部に構成されたものであり、
前記Bタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部より大きめの凹部が天面部に構成されたものである
ことを特徴とする蓋体によって解決される。
【0012】
又、開口部が同一の容器本体Cに対して共に取り付けることが出来るように構成された蓋体であって、
前記容器本体Cは、その底面部に、中央部側が上側に凹み、その外側周囲が下側に突出した略リング状の凸部が構成されたものであり、
前記蓋体は、Aタイプの蓋体と、Bタイプの蓋体とを備え、
前記Aタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹み部より小さめの凸部が天面部に構成されたものであり、
前記Bタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部より大きめの凹部が天面部に構成されたものであり、
更に、前記容器本体Cの開口部における内周縁部に沿って嵌合する断面略U形状の嵌合部が蓋体に構成されていて、
前記断面略U形状の嵌合部の外端から前記容器本体Cの開口部における上端部を覆うカバー部が延在するよう設けられてなる
ことを特徴とする蓋体によって解決される。
【0013】
又、上記の蓋体と容器本体Cとを具備してなる容器であって、
容器本体Cに対してAタイプの蓋体が取り付けられたAタイプの容器と、容器本体Cに対してBタイプの蓋体が取り付けられたBタイプの容器とを備えてなり、
前記Aタイプだけの容器のみを積み重ねた場合には、前記Aタイプの蓋体の天面部の凸部が前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹みに嵌合してズレが起き難くなるよう構成されており、
前記Bタイプだけの容器のみを積み重ねた場合には、前記Bタイプの蓋体の天面部の凹部が前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部に嵌合してズレが起き難くなるよう構成されており、
前記Aタイプの容器と前記Bタイプの容器とを混在した状態で積み重ねた場合には、前記Aタイプの蓋体の天面部の凸部が前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹みに嵌合すると共に、前記Bタイプの蓋体の天面部の凹部が前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部に嵌合してズレが起き難くなるよう構成されてなる
ことを特徴とする容器によって解決される。
【0014】
尚、本発明における「嵌合」とは、きつい嵌合から緩い嵌合に亘って幅が広く、両者の間に多少の隙間が有るような場合でも含まれるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明にあっては、一つの容器本体に対して、複数種の蓋体が取り付けられるように構成されている。例えば、容器本体Cに対して、Aタイプの蓋体とBタイプの蓋体とが取り付けられるように構成されている。従って、容器本体の数が少なくても容器(容器本体+蓋体)の種類としてはそれだけ増えている。従って、多種・多様な丼メニューにマッチさせるべく対応する場合でも、容器本体の数は少なくて済む。この為、容器本体の保管も簡単になる。更には、食材を入れるに際して、容器本体を取り違えると言ったミスが起き難くなる。又、容器本体は少品種・多量生産が可能となるから、それだけ経済的である。
【0016】
又、一つの容器本体に対して複数の蓋が取り付けられるようになっている該蓋に対して、何れの蓋にも、積み重ねた場合に、容器本体との間で嵌合が可能な構造が構成されている。従って、何れの容器を積み重ねて行っても、崩れ難い。このことは、調理が行われたバックヤードから食品売り場まで搬送されるに際して、輸送効率が良いことを意味する。又、販売陳列時に際しては、顧客が手にし易い。すなわち、積み重ねて陳列されている場合、その商品が崩れたりしていると、顧客は感覚的に嫌になり、手にしなくなるものの、そのような恐れも小さい。そして、崩れ防止となる上記嵌合可能な構造は、各々の種類の蓋において異なっている。従って、蓋のデザインがそれだけ多様なものとなる。すなわち、容器本体が同一でも容器としては異なるものとなる。
【0017】
又、請求項2のような構造とすることによって、容器本体の上縁部が汚れ難いものとなる。従って、開蓋して中身を食するに際して、衛生的である。顧客は安心して食することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1〜図10は本発明になる容器の一実施形態を示すもので、図1は容器本体Cの平面図(内面図)、図2は容器本体Cの底面図(外面図)、図3は容器本体Cの側面図、図4は蓋体Aの平面図(外面図)、図5は蓋体Aの底面図(内面図)、図6は蓋体Aの側面図、図7は蓋体Bの平面図(外面図)、図8は蓋体Bの底面図(内面図)、図9は蓋体Bの側面図、図10は容器本体Cに蓋体A,Bが配設された容器の積み重ね状態における断面図である。
【0019】
各図中、Cは容器(丼)本体である。A,Bは蓋体である。尚、蓋体A,Bは、容器本体Cに対して、共に、取り付けられる構造である。すなわち、容器本体Cの開口部に嵌ることになる蓋体A,Bの嵌合部の形状は、蓋体Aも蓋体Bも、共に、同一である。
容器本体Cは、所定厚の半透明ないしは不透明な樹脂シートが、例えば四角錐台状の容器形状に成型されたものである。勿論、形状は、円錐台状であっても良く、如何なるものでも良い。又、大きさ(開口部寸法や高さ)も如何なるものでも良い。
【0020】
容器本体Cの底面部1には、中央部2側が上側に凹み、その外側周囲が下側に突出した略リング状の凸部3が構成されている。すなわち、容器本体Cを内側(上)から眺めた場合、前記凸部3の位置が窪んだ形状となっており、中央部2が突出した形状になっている。尚、この周辺部の窪んだ箇所(略リング状の凸部3の箇所)が、汁などの溜部となる。
【0021】
容器本体Cの側面部4は、前記底面部1から最初は緩やかに立ち上がり、そして徐々に急に立ち上がった勾配に設計されている。そして、側面部4の上端部近くの位置において、段部5が形成されている。
側面部4の上端には断面逆U字形状の折返部6が構成されている。
【0022】
蓋体Aは、所定厚の透明ないしは半透明な樹脂シートが、容器本体Cに対して取り付けられる(閉蓋可能)ように略ドーム形状(逆深皿状)に成型されたものである。尚、この蓋Aは、高さが高いから、例えばメニューが「天丼」などの場合に用いられる。
【0023】
略ドーム形状に成型された蓋体Aは、その天面部11に凸部12が設けられている。尚、この凸部12は、その横方向の大きさが、容器本体Cの底面部1に設けられた略リング状の凸部3におけるリング内の大きさよりも僅か小さなように設計されている。又、凸部12は、その高さが略リング状の凸部3の高さと略同一に設計されている。従って、蓋体Aの上に容器本体Cを載せた場合、蓋体Aの天面部11における凸部12が容器本体Cの底面部1における略リング状の凸部3内(リング内)に嵌り、上に載せた容器本体Cが滑り落ち難いものとなっている。
【0024】
蓋体Aの側面部における下端部近傍の位置には、容器本体Cの側面部4に設けられた段部5が嵌合する嵌合部13が構成されている。尚、この嵌合部13は、断面図からも判る通り、断面略U字形状に成型されたもので構成されている。そして、断面略U字形状の嵌合部13の外端縁からは、容器本体Cの開口部における上端部を覆う如く、水平方向に延びたカバー部14が設けられている。このカバー部14には、その一つの隅部において、例えば三角形状の把持片15が設けられている。すなわち、蓋体Aを開けようとした場合、この把持片15を摘んで持ち上げることにより、開蓋が容易になる。そして、把持片15を摘んだ際に、滑りが起き難いように凹(又は凸)部16が形成されている。特に、把持し易くする為、把持片15の上面側において凸で、把持片15の下面側において凹んでいるような凹・凸部16が形成されている。
【0025】
尚、断面略U字形状嵌合部13の近傍位置には、必要に応じて、蓋体Aのみを積み重ねた時に、蓋体A同士が密着するのを防止する為の凸部が設けられている。
【0026】
蓋体Bは、所定厚の透明ないしは半透明な樹脂シートが、容器本体Cに対して取り付けられる(閉蓋可能)ように略ドーム形状(逆浅皿状)に成型されたものである。尚、この蓋Bは、高さが低いから、例えばメニューが「そぼろ丼」などの場合に用いられる。
【0027】
逆浅皿状の如きの略ドーム形状に成型された蓋体Bは、その天面部21の中央部に凹部22(中央部の外側に略リング状の凸部22b)が設けられている。尚、この凹部22は、その横方向の大きさが、容器本体Cの底面部1に設けられた略リング状の凸部3の大きさ(リング外形)よりも僅か大きなように設計されている。又、凹部22は、その深さが略リング状の凸部3の高さと略同一(又は、僅かだけ深く)に設計されている。従って、蓋体Bの上に容器本体Cを載せた場合、蓋体Bの天面部21における凹部22内に容器本体Cの底面部1における略リング状の凸部3が嵌り、上に載せた容器本体Cが滑り落ち難いものとなっている。
【0028】
蓋体Bの側面部における下端部近傍の位置には、容器本体Cの側面部4に設けられた段部5が嵌合する嵌合部23が構成されている。尚、この嵌合部23は、断面図からも判る通り、断面略U字形状に成型されたもので構成されている。そして、断面略U字形状の嵌合部23の外端縁からは、容器本体Cの開口部における上端部を覆う如く、水平方向に延びたカバー部24が設けられている。このカバー部24には、その一つの隅部において、例えば三角形状の把持片25が設けられている。すなわち、蓋体Bを開けようとした場合、この把持片25を摘んで持ち上げることにより、開蓋が容易になる。そして、把持片25を摘んだ際に、滑りが起き難いように凹(又は凸)部26が形成されている。特に、把持し易くする為、把持片25の上面側において凸で、把持片25の下面側において凹んでいるような凹・凸部26が形成されている。
【0029】
尚、断面略U字形状嵌合部23の近傍位置には、必要に応じて、蓋体Bのみを積み重ねた時に、蓋体B同士が密着するのを防止する為の凸部が設けられている。
【0030】
上記のように構成させた容器本体Cと蓋体A,Bとが用いられると、容器本体は一種類であるにも拘らず、二種類の容器(容器本体C+蓋体Aと容器本体C+蓋体B)が出来る。従って、容器を構成する部品点数を少なくして多種の容器を提供できることになる。このことは、多種多様な丼メニューを詰める場合に非常に好都合である。例えば、食材を詰めるバックヤードにおいては、容器の保管に場所を取らなくなる。又、食材を詰めるに際して、容器本体の取り違えミスが起き難くなる。又、容器製造会社にあっては、少品種多量生産が可能となるから、コストが低廉になる。
【0031】
又、容器(容器本体C+蓋体A)のみを積み重ねても、容器本体Cの底面部の凹部内に蓋体Aの天面部の凸部が嵌り、容器がズレ落ち難いものである。又、容器(容器本体C+蓋体B)のみを積み重ねても、容器本体Cの底面部の凸部が蓋体Bの天面部の凹部内に嵌り、容器がズレ落ち難いものである。又、容器(容器本体C+蓋体A)と容器(容器本体C+蓋体B)とを混在させて積み重ねても、これ、また、何れの容器もズレ落ち難いものである。すなわち、複数種の容器が積み重ねられた場合でも、積み重ね状態が崩れ難いものになっている。このことは、バックヤードから食品売り場に搬送される場合、又、商品棚に陳列された場合でも、非常に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】容器本体Cの平面図(内面図)
【図2】容器本体Cの底面図(外面図)
【図3】容器本体Cの側面図
【図4】蓋体Aの平面図(外面図)
【図5】蓋体Aの底面図(内面図)
【図6】蓋体Aの側面図
【図7】蓋体Bの平面図(外面図)
【図8】蓋体Bの底面図(内面図)
【図9】蓋体Bの側面図
【図10】容器(容器本体C+蓋体A,B)積重状態断面図
【符号の説明】
【0033】
C 容器本体
A,B 蓋体
1 底面部
2 中央部
3 略リング状の凸部
5 段部
11 天面部
12 凸部
13 嵌合部
14 カバー部
15 把持片
21 天面部
22 凹部
23 嵌合部
24 カバー部
25 把持片

代 理 人 宇 高 克 己


【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が同一の容器本体Cに対して共に取り付けることが出来るように構成された蓋体であって、
前記容器本体Cは、その底面部に、中央部側が上側に凹み、その外側周囲が下側に突出した略リング状の凸部が構成されたものであり、
前記蓋体は、Aタイプの蓋体と、Bタイプの蓋体とを備え、
前記Aタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹み部より小さめの凸部が天面部に構成されたものであり、
前記Bタイプの蓋体は、前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部より大きめの凹部が天面部に構成されたものである
ことを特徴とする蓋体。
【請求項2】
容器本体Cの開口部における内周縁部に沿って嵌合する断面略U形状の嵌合部が蓋体に構成されてなり、
前記断面略U形状の嵌合部の外端から前記容器本体Cの開口部における上端部を覆うカバー部が延在するよう設けられてなる
ことを特徴とする請求項1の蓋体。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の蓋体と容器本体Cとを具備してなる容器であって、
容器本体Cに対してAタイプの蓋体が取り付けられたAタイプの容器と、容器本体Cに対してBタイプの蓋体が取り付けられたBタイプの容器とを備えてなり、
前記Aタイプだけの容器のみを積み重ねた場合には、前記Aタイプの蓋体の天面部の凸部が前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹みに嵌合してズレが起き難くなるよう構成されており、
前記Bタイプだけの容器のみを積み重ねた場合には、前記Bタイプの蓋体の天面部の凹部が前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部に嵌合してズレが起き難くなるよう構成されており、
前記Aタイプの容器と前記Bタイプの容器とを混在した状態で積み重ねた場合には、前記Aタイプの蓋体の天面部の凸部が前記容器本体Cの底面部の中央部側の凹みに嵌合すると共に、前記Bタイプの蓋体の天面部の凹部が前記容器本体Cの底面部の略リング状の凸部に嵌合してズレが起き難くなるよう構成されてなる
ことを特徴とする容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−62818(P2007−62818A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252667(P2005−252667)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(391011825)中央化学株式会社 (32)
【Fターム(参考)】