説明

蓋体

【課題】表層を部分的に剥離できる積層構造を有し、かつ、表層を剥離した後でも十分な強度が保持される蓋体を提供する。
【解決手段】蓋体10は、開口部92にシールされる側から順に、第1のポリエチレンテレフタレート層を含む第1シート21と、第1のポリエチレン層を含む第2シート22とを備える。第1シート21と第2シート22とは、第1のポリエチレンテレフタレート層と第1のポリエチレン層との界面でのみ剥離することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、即席麺等のカップ容器の開口部を封止する蓋体に関する。
【背景技術】
【0002】
湯を注いで加熱調理するタイプの即席麺を包装するカップ容器を封止する蓋体には、表層の一部を剥離することで、湯切り孔が発現するものが用いられることがある。蓋体に湯切り孔を設けることで、麺を調理した後、蓋体をカップ容器から剥離することなく、カップ容器から湯を排出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4369713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の蓋体では、剥離可能な表層以外の部分(カップ容器にシールされる側の部分)の層構成は、ポリエチレン、金属箔、シーラントからなる。したがって、表層の剥離後は、形成された湯切り孔近傍の強度がそれほど大きくなく、湯切り処理を行う際に蓋体が破れてしまうという問題があった。この問題を解決するためには、より強度のある材質を採用することが好ましい。ただし、特許文献1に記載されるような湯切り孔を設けた蓋体では、蓋体を構成する材質にかかわらず、蓋体の表層を部分的に剥離できる必要がある。
【0005】
それ故に、本発明は、表層を部分的に剥離できる積層構造を有し、かつ、表層を剥離した後でも十分な強度が保持される蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、カップ容器の開口部に貼着され、表層を部分的に剥離することで複数の湯切り孔が現出する蓋体に関する。蓋体は、一方面が開口部にシールされる第1シートと、第1シートの他方面に積層される第2シートとを備える。第1及び第2のシートのいずれか一方に第1のポリエチレンテレフタレート層を含み、他方に、第1のポリエチレン層を含む。第1シートと第2シートとは、第1のポリエチレンテレフタレートと、第1のポリエチレンとの界面でのみ剥離可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表層の一部を容易に剥離することができ、かつ、表層を剥離した後でも十分な強度が保持される蓋体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る蓋体でカップ容器を封止した状態を示す斜視図
【図2】図1に示す蓋体のA−A’線に沿った断面図
【図3】図2の示す蓋体のB部の拡大図
【図4】図1に示す蓋体の表層の一部を剥離した状態を示す斜視図
【図5】他の例に係る蓋体でカップ容器を封止した状態を示す斜視図
【図6】第1の実施形態に係る蓋体の基本的な層構成を示す断面図
【図7】第2の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図8】第3の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図9】第4の実施形態に係る蓋体の基本的な層構成を示す断面図
【図10】第5の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図11】第6の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図12】第7の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図13】第8の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【図14】第9の実施形態に係る蓋体の部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
<基本構成>
図1は、第1の実施形態に係る蓋体でカップ容器を封止した状態を示す斜視図である。
【0010】
蓋体10は、カップ容器91の開口部92を封止するためのものであり、開口部92より一回り大きな略円形状に形成されている。また、蓋体10の外周縁の一部には、蓋体10を開口部92から剥離するためのタブ61と、湯切り口を形成する際に蓋体10の表層の一部(右上がりの斜線を施した部分)を部分剥離させるためのタブ62とが設けられている。
【0011】
図2は、図1に示す蓋体及びカップ容器のA−A’線に沿った断面図であり、図3は、図2に示す蓋体のB部の拡大図である。
【0012】
蓋体10は、開口部92にシールされる側から順に、一方面(図2の下側面)が開口部92にシールされる第1シート21と、第1シート21の他方面(図2の上側面)に積層される第2シート22とを備える。第1のシート21及び第2のシート22のいずれか一方には、第1のポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という)層を含み、他方には、第1のポリエチレン層を含む。ここで、第1のPET層と第1のPE層とは剥離可能に積層されている。これにより、第1シート21と第2シート22とは、第1のPET層と第1のPE層との界面でのみ剥離することができる。
【0013】
蓋体10には、図1に示すように、蓋体10を縦断する直線状の切断線51が形成されている。この切断線51によって、領域71(右上がり斜線部)と領域72(右下がり斜線部)とが区画される。
【0014】
切断線51は、図3に示すように、第2シート22を貫通し、第1シート21の一部を切断するように形成されている。また複数の円状(蓋体10の平面方向において)の切断線52が、第1シート21を貫通し、第2シート22の一部を切断するように形成されている。但し、切断線51及び52は、少なくとも剥離界面(図中の矢印で示す位置)まで達していれば良い。
【0015】
図4は、図1に示す蓋体の表層の一部を剥離した使用状態を示す斜視図である。
【0016】
蓋体10で封止したカップ容器91は、例えば、湯で戻すタイプの即席麺を包装する為に用いられる。麺を食するに際しては、まず、湯を注ぐために、蓋体10の一部を開口部92から剥離する。そして、開封された開口部92からカップ容器91に熱湯を注いで麺を湯で戻して温める。所定時間が経過して麺の調理が完了した後に、タブ62を摘み、図の白抜き矢印方向に捲ると、切断線51に沿って、領域71における第2シート22が第1シート21から剥離される。領域71の第2シート22を剥離した後は、湯切り口80(図1に示す切断線52で囲まれる部分の貫通孔)が露出する。そして、湯切り口80から湯を排出する。
【0017】
尚、図5に示すように、切断線51を、蓋体10の外周縁上の1箇所と他の1箇所とを、蓋体10の内側に凸の曲線で繋ぐように形成し、タブ61の開封方向と反対方向(白抜き矢印方向)に領域71の第2シートを剥離するようにしても良い。
【0018】
以下、図6〜14を用いて、第1〜9の実施形態に係る蓋体の詳細を説明する。尚、これらの蓋体は、図1〜4に示す蓋体10と同じく、第1シートと、第2シートとから構成される。但し、各層を構成する材質及び積層構造が各々異なる。尚、図6〜14では、図2のB部に相当する一部分のみ示している。
【0019】
(第1の実施形態)
図6(a)は、第1の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0020】
第1の実施形態に係る蓋体11において、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図6(a)の最下層)から順に、シーラント層(例えば、低温でのシール性に優れた低温シーラント)、アンカーコート層、第1のPET層を積層したシートからなる。第2シートは、第1シートに貼着される側から順に、第1のポリエチレン(以下、「PE」という)層、厚み15μmのエチレン・メタクリル酸共重合体樹脂(以下、「EMAA」という)層、アルミニウム箔、第2のPE層、紙層、インキ層を積層したシートからなる。第1シート21の最表面を形成する第1のPET層には剥離性を高めるコート剤が塗布され、第2シート22の最内面の第1のPE層が剥離可能に積層されている。尚、このコート剤の塗布は省略しても良い。また、切断線51及び52は、各々ハーフカットからなる。尚、EMMA層の代わりに、エチレンアクリル酸共重合体(以下、「EAA」という)を用いても良い。
【0021】
蓋体11では、第2シート22における第1のPE層と、上層のEMAA層とは、同じエチレン系の材料で形成されているため、親和性に優れる。また、EMAA層と上層のアルミニウム箔との剥離強度は、第1のPE層と第1のPET層との剥離強度より高い。更に、上記したように、第1のPE層と、第2のPET層とが剥離可能に積層されている。これによって、図4に示したように、白抜き矢印方向に、蓋体11を破断することなく領域71の第2シート22を第1シート21からスムースに剥離することができる。
【0022】
また、第1シート21には第1のPET層が含まれるため、湯切り時や蓋体11を開口部92から剥離する際に、蓋体11が破断することが防止される。更に、第1シート21にアルミニウム箔が含まれていないため、蓋体11を開口部92から取り除いた際に、開口部92にアルミニウム箔が取り残されることがない。
【0023】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0024】
第2の実施形態に係る蓋体12において、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図7の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、第2のPET層、接着剤層、アルミニウム箔、EMAA層、第1のPE層を積層したシートからなる。第2シート22は、第1シート21に貼着される側から順に、第1のPET層、接着剤層、紙層、インキ層を積層したシートからなる。第1のPETの第1シート側の表面には剥離性を高めるためのコート剤が塗布され、第1のPEと第1のPETとが剥離可能に貼着されている。尚、このコート剤の塗布は省略しても良い。また、切断線51及び52は、各々ハーフカットからなる。尚、EMMA層の代わりに、EAA層を用いても良い。
【0025】
蓋体12では、第1シート21における第1のPE層と下層のEMAA層とは、親和性が高く、かつ、第1シート21におけるアルミニウム箔とEMAA層との剥離強度が、第1のPE層と第1のPET層との剥離強度より高い。更に、上記したように、第1のPE層と第1のPET層とが剥離可能に積層されている。これによって、第1のPE層と第1のPET層との界面で、第1シート21と第2シート22とを容易に剥離することができる。
【0026】
蓋体12では、第1のPET層が第2シート22に含まれるが、第1シート21には第2のPET層が含まれるため、湯切り時や蓋体12を開口部92から剥離する際に、蓋体12が破断することが防止される。
【0027】
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0028】
第3の実施形態に係る蓋体13は、第2の実施形態に係る蓋体12と比べて、第1シート21が異なる。具体的には、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図8の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、アルミニウム箔、接着剤層、第2のPET層、第2のPE層、第1のPE層を積層したシートからなる。第2のPE層は、第2のPET層にコロナ放電処理を行った上で積層されるノーAC(ノーアンカー剤)仕様のPEである。尚、ノーAC仕様のPEには、例えば、シランカップリング剤を添加したPE樹脂、または、ポリグリシジルアクリレート及び/またはポリグリシジルメタクリレートとからなるPE樹脂、または、エポキシ化植物油を添加したPE樹脂が用いられる。
【0029】
蓋体13では、第1シート21における第1のPE層と第2のPE層とは親和性が高く、かつ、第2のPE層と第2のPET層との剥離強度が、第1のPET層と第1のPE層との剥離強度より高い。更に、第1のPE層と第1のPET層とが剥離可能に積層されている。従って、第1シート21と第2シート22とは、第1のPET層と第1のPE層との界面でのみ剥離することが出来る。
【0030】
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0031】
第4の実施形態に係る蓋体14は、第1の実施形態に係る蓋体11に比べて、第2シート22が異なる。具体的には、第2シート22は、第1シート21に貼着される側から順に、第1のPE層、アンカーコート層、アルミニウム箔、第2のPE層、紙層、インキ層を積層したシートからなる。このように、蓋体11における第1のPE層とアルミニウム箔との間に、EMAA層に代えて、アンカーコート層を設けても、第1の実施形態と同様の効果を発揮できる。
【0032】
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0033】
第5の実施形態に係る蓋体15は、第2の実施形態に係る蓋体12に比べて、第1シート21が異なる。具体的には、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図10の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、第2のPET層、接着剤層、アルミニウム箔、アンカーコート層、第1のPE層を積層したシートからなる。このように、蓋体12の第1シート21における第1のPE層とアルミニウム箔との間に、EMAA層に代えて、アンカーコート層を設けても、第2の実施形態と同様の効果を発揮できる。
【0034】
(第6の実施形態)
図11は、第6の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0035】
第6の実施形態に係る蓋体16は、第3の実施形態に係る蓋体13に比べて、第1シート21が異なる。具体的には、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図10の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、アルミニウム箔、接着剤層、第2のPET層、アンカーコート層、第1のPE層を積層したシートからなる。このように、蓋体13の第1シート21における第1のPE層とアルミニウム箔との間に、EMAA層に代えて、アンカーコート層を設けても、第3の実施形態と同様の効果を発揮できる。
【0036】
(第7の実施形態)
図12は、第7の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0037】
第7の実施形態に係る蓋体17において、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図12の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、アルミニウム箔、接着剤層、第1のPET層を積層したシートからなる。第2シートは、第1シートに貼着される側から順に、第1のPE層、紙層、インキ層、接着剤層、第2のPET層を積層したシートからなる。第1シート21の最表面を形成する第1のPET層には剥離性を高めるコート剤が塗布され、第2シート22の最内面の第1のPE層が剥離可能に積層されている。尚、このコート剤の塗布は省略しても良い。また、切断線51及び52は、各々ハーフカットからなる。
【0038】
蓋体17では、第1シート21におけるアルミニウム箔と第1のPET層との剥離強度が、第1のPE層と第1のPET層との剥離強度より高い。更に、上記したように、第1のPE層と第1のPET層とが剥離可能に積層されている。これによって、第1のPE層と第1のPET層との界面で、第1シート21と第2シート22とを容易に剥離することができる。
【0039】
(第8の実施形態)
図13は、第8の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0040】
第8の実施形態に係る蓋体18は、第1の実施形態に係る蓋体11に比べて、第2シート22が異なる。具体的には、第2シート22は、第1シート21に貼着される側から順に、EMAA層、アルミニウム箔、PE層、紙層、インキ層を積層したシートからなる。尚、EMMA層の代わりに、EAA層を用いても良い。
【0041】
第1のPET層とEMAA層とは剥離可能に積層され、かつ、第2シート22におけるアルミニウム箔とEMAA層との剥離強度が、第1のPET層(表面に剥離性を高めるコート剤が塗布されている)とEMAA層との剥離強度より高い。これによって、第1シート21と第2シート22とは、第1のPET層とEMAA層との界面で容易に剥離することができる。尚、第1シート21の最表面を形成する第1のPET層に塗布されるコート剤は省略しても良い。
【0042】
(第9の実施形態)
図14は、第9の実施形態に係る蓋体の部分断面図である。
【0043】
第9の実施形態に係る蓋体19は、第2の実施形態に係る蓋体12に比べて、第1シート21が異なる。具体的には、第1シート21は、開口部92に貼着される側(図14の最下層)から順に、シーラント層、アンカーコート層、PE層、接着剤層、アルミニウム箔、アンカーコート層、EMAA層を積層したシートからなる。尚、EMMA層の代わりに、EAA層を用いても良い。
【0044】
第1のPET層とEMMA層とは剥離可能に積層され、かつ、第1シート21におけるアルミニウム箔とEMAA層との剥離強度が、EMMA層と第1のPET層(表面に剥離性を高めるコート剤が塗布されている)との剥離強度より高い。これによって、第1シート21と第2シート22とは、第1のPET層とEMMA層との界面で容易に剥離することができる。尚、第2シート22の最内面を形成する第1のPET層に塗布されるコート剤は省略しても良い。
【0045】
尚、上記の第1〜7の実施形態に係る蓋体では、蓋体の第1シート、第2シートの層構成は、図6〜12に示すものに限定されない。第1のPET層と第1のPE層との界面のみで、第1シートと第2シートとが剥離できるものであれば、その層構成は任意である。
【0046】
また、上記の第1〜9の実施形態では、切断線51はハーフカットで形成されているが、特に限定されない。例えば、切断線51をミシン目で形成しても良い。ミシン目は、切断線51が延びる方向に対して傾きを有する切れ目、または、切断線51が延びる方向と同一方向の切れ目を、切断線51が延びる方向に整列するように複数設けることで形成される。尚、ミシン目は、一列分の切れ目で形成しても良いし、複数列の切れ目を並列に設けて形成しても良い。また、ミシン目を構成する切れ目は、例えば、図6(b)で示すように、紙層及びインキ層を貫通するように形成する。
【0047】
更に、上記の第1〜9の実施形態に係る蓋体にはタブを設けているが、タブを設けることは任意である。
【0048】
更に、上記の第1〜6、8及び9の実施形態において、第7の実施形態のように、インキ層の上の最表層に、接着剤を介してポリエチレンテレフタレート層を更に設けても良い。最表層にポリエチレンテレフタレートを設けることによって光沢を付与し、美観を向上させることができる。
【0049】
更に、上記の第1〜9の実施形態において、各々図6〜14に示すように切断線52(ハーフカット)の深さを特定しているが、第1シート21を貫通し、剥離位置を超えて、第2シート22の一部に到達する深さに形成すれば、切断線52の深さは特に限定されない。例えば、第1、3〜6、8及び9の実施形態において、製造効率等を鑑みて、第2または第7の実施形態のように、切断線52を、第2シート22における紙層の一部に到達する深さに形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、例えば、即席麺等を収容するカップ容器を封止するために用いられ、湯を排出するための湯切り孔を有する蓋体に利用できる。
【符号の説明】
【0051】
10〜19 蓋体
21、22 第1シート、第2シート
51、52 切断線
61、62 タブ
71、72 領域
80 湯切り孔
91 カップ容器
92 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ容器の開口部に貼着され、表層を部分的に剥離することで複数の湯切り孔が現出する蓋体であって、
一方面が前記開口部にシールされる第1シートと、
前記第1シートの他方面に積層される第2シートとを備え、
前記第1及び第2のシートのいずれか一方に第1のポリエチレンテレフタレート層を含み、他方に、第1のポリエチレン層を含み、
前記第1シートと前記第2シートとは、前記第1のポリエチレンテレフタレート層と、前記第1のポリエチレン層との界面でのみ剥離可能である、蓋体。
【請求項2】
前記第1シートの前記第2シート側の最表層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層であり、
前記第2シートは、前記第1シート側から順に、前記第1のポリエチレン層、エチレン−酸コポリマー層、アルミニウム層を含む、請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記第1シートは、前記第2シート側から順に、前記第1のポリエチレン層、エチレン−酸コポリマー層、アルミニウム箔、接着剤層、第2のポリエチレンテレフタレート層を含み、
前記第2シートの前記第1シート側の最内層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層である、請求項1に記載の蓋体。
【請求項4】
前記第1シートは、前記第2シート側から順に、第1のポリエチレン層、第2のポリエチレン層、第2のポリエチレンテレフタレート層、接着剤層、アルミニウム層を含み、
前記第2シートの前記第1シート側の最内層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層である、請求項1に記載の蓋体。
【請求項5】
前記第1シートの前記第2シート側最表層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層であり、
前記第2シートは、前記第1シート側から順に、前記第1のポリエチレン層、アルミニウム層を含む、請求項1に記載の蓋体。
【請求項6】
前記第1シートは、前記第2シート側から順に、前記第1のポリエチレン層、アルミニウム層、接着剤層、第2のポリエチレンテレフタレート層を含み、
前記第2シートの前記第1シート側の最内層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層である、請求項1に記載の蓋体。
【請求項7】
前記第1シートは、前記第2シート側から順に、前記第1のポリエチレン層、第2のポリエチレンテレフタレート層、接着剤層、アルミニウム層を含み、
前記第2シートの前記第1シート側の最内層は、前記第1のポリエチレンテレフタレート層である、請求項1に記載の蓋体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−51637(P2012−51637A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198061(P2010−198061)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】