説明

薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置

【課題】EFEMおよび/または薄板状物処理室の内部構造物に清浄空気が当たっても、該清浄空気がバウンドすることなく、層流状態を保って、微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去する空気清浄装置を提供する。
【解決手段】EFEM2および/または薄板状物処理室3の下流側に、ファン設置室20を設けると共に、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、且つ該吸引用ファン22の下流側に高性能フィルタ23、または高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成された局所排気ユニット14aを設置して、該局所排気ユニット14aにより前記EFEM2および/または薄板状物処理室3内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム1内に排気する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清浄空気雰囲気下において、半導体ウエハ、液晶パネル基板、有機エレクトロルミネッセンス表示基板、無機エレクトロルミネッセンス表示基板、プラズマディスプレイ基板、フィールドエミッティング表示基板等の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置に関するものである。以下においては、薄板状物として半導体ウエハを例に挙げて説明するが、これは例示であり、本願発明を限定するものではない。
【背景技術】
【0002】
薄板状物製造装置である、例えば、半導体ウエハの製造工程において、ウエハに塵埃や微小な有機物が付着し汚染されると、生産歩留まりが低下してしまうので、ウエハを運搬・加工処理および保管する際には、これらの汚染を防止するための高い清浄環境が必要である。
【0003】
そして、現在、前記半導体ウエハの処理は、清浄度の余り高くないクリーンルーム内にEFEM(Equipment Front End Module)と呼ばれる高い清浄室を設け、前記クリーンルーム内に搬送されてきたFOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれる気密清浄容器からウエハをEFEM内に取り出し、そして該取り出されたウエハをウエハ処理室へ移送することによりウエハの加工処理を行っている。
【0004】
図17は従来の薄板状物製造装置の概略縦断面図である。クリーンルーム41内には、EFEM42とウエハ等の薄板状物処理室43を備えた薄板状物製造装置44が配設されている。また、EFEM42の前方側壁面45には、FOUP46内のウエハ等の薄板状物をEFEM42内に出し入れする開口部47が設けられている。
【0005】
更に、前記EFEM42および薄板状物処理室43内の上方部には、ファン48と微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタより成る高性能フィルタ49とを備えた、または前記ファン48と高性能フィルタ49並びに有害ガスを除去するケミカルフィルタ50の両方を組合せたFFU(ファンフィルタユニット)51(図17のFFUは、高性能フィルタ49とケミカルフィルタ50の両方を備えている)がそれぞれ設けられ、該FFU51より清浄空気52をEFEM42および薄板状物処理室43の清浄空間部53内に層流状に送気して陽圧を維持すると共に、前記EFEM42には、多数の排気開口54を備えた枠状、またはスリット状の支持架台55上にロボットRが配設され、または前記薄板状物処理室43には、多数の排気開口54を備えた枠状、またはスリット状の支持架台55上に薄板状物処理部56が配設されている。そして、前記構成より成るEFEM42および薄板状物処理室43は前記クリーンルーム41内の床面57上に設置されている。
【0006】
ウエハ(図示せず)を収納したFOUP46は、ロードポートに載置され、前記クリーンルーム41とは遮断された状態でEFEM42側の蓋47が開放され、前記FOUP46内のウエハ等の薄板状物はEFEM42内に設けられたロボット(搬送機)Rにより取出されて、薄板状物処理室43内の薄板状物処理部56内へ移送される。前記薄板状物処理部56内において、ウエハの表面加工または表面処理が行われ、前記所定の加工または処理が完了すると、ウエハ等の薄板状物はロボットRにより薄板状物処理部56内からEFEM42内に取り出された後、FOUP46内に戻される。前記EFEM42および薄板状物処理室43内には、各FFU51からの清浄空気52が層流状に送気されて、該EFEM42および薄板状物処理室43内を、高清浄域に保つことができるよう形成されている。
【0007】
一方、EFEM内にFFUからの清浄空気を層流状に送気してロボット等の内部構造物に、前記層流状の清浄空気が当たっても乱流することなく、前記EFEM内を高清浄域に保つことができるようにした先行技術につき、過去の特許文献を遡及検索したところ、下記の特許文献1に開示されたものが公知である。
【0008】
【特許文献1】特開2004−200669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記図17に示す従来のEFEM42では、FFU51によって清浄空気52が層流状に送気されて、該清浄空気52で微粒子、または微粒子並びに有害ガスは押さえつけられて、該微粒子、または微粒子並びに有害ガスは速やかに排除されるようにみえる。しかしながら、EFEM42内に配設されたロボットR等の内部構造物に、前記層流状に送気された清浄空気42が当たると、該清浄空気52はバウンドして乱流するので、EFEM42内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスが巻上げられて、ウエハが前記微粒子、または微粒子並びに有害ガスによって汚染されてしまう虞れがあるという課題があった。
【0010】
更に、前記図17に示す従来のEFEM42では、清浄空気52の下降風速を速くしないと、微小粒子の速やかなるEFEM42内からの排出が行えないが、逆に気流風速が速いとEFEM42の支持架台55の排気開口54の開口面積や、該EFEM42の設置場所によっては、微粒子、または微粒子並びに有害ガスがクリーンルーム41内の床面57にバウンドして巻き上がるという課題があった。また、逆に前記気流速度が遅いと、前記EFEM42内の陽圧度が確保できないため、微粒子、または微粒子並びに有害ガスを速やかに排出できず、従って、ロボットR等からの発塵や有害ガスを押出すことができないという課題があった。そして、前記微粒子、または微粒子並びに有害ガスの巻上げ防止を図るため、図17に示すようなパーティクルセパレータ58を設ける等の対策が必要となるという課題があった。
【0011】
一方、特許文献1記載のものは、EFEM内において、ロボットの搬送アームの下方に複数個の開口部を有する第1の仕切り板と、前記ロボットを設置した底壁よりも上部に気体を通さない第2の仕切り板を設置して、FFUの吹出し口と第1の仕切り板との間の清浄空間内の流れを層流に保つよう形成されている。また、清浄空間部に送気されたFFUからの清浄空気は、前記清浄空間部を清浄にした後、循環路を通ってFFUに還流されて循環使用するよう形成されている。
【0012】
而して、特許文献1記載のものは、ロボットの搬送アームが第1の仕切り板よりも上方へ突出しているために、気流が早すぎると、該ロボットの搬送アームに層流状に送気された清浄空気が当たって、該清浄空気はバウンドして乱流するのでEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスが巻上げられて、ウエハが前記微粒子、または微粒子並びに有害ガスによって汚染されてしまうという課題があった。
【0013】
また、特許文献1記載のものは、清浄空間部を清浄にした後の清浄空気はFFUに還流させて循環使用するため、FFUを構成するモータの熱によって、清浄空気が加熱されるので、前記加熱された空気の冷却構造を備えていないと、該加熱された空気の熱分が清浄空間部に充満して、該清浄空間部の温度が上昇するので、ウエハに悪影響を与える虞れがあるという課題があった。
【0014】
本発明は前記課題を解決すべくなされたものであって、FFUから層流状に送気された清浄空気をEFEM内の下流側から吸込むようにすることにより、ロボット等の内部構造物があっても、層流状態を維持して乱流を防止すると共に、微粒子、または微粒子並びに有害ガスを吸込んで、該微粒子、または微粒子並びに有害ガスを局所排気ユニットにより除去して、クリーンルーム内に清浄空気として排気し、更に、FFUを構成するモータによって清浄空気が加熱されても、前記清浄空気の使用後は局所排気ユニットを介してクリーンルーム内に排気されるという非循環方式とすることにより、ウエハに悪影響を与えることのないようにした薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を提供しようとするものである。
【0015】
更に、本発明においては、局所排気ユニットは、目的に応じて、EFEMのみに、またはウエハ等の薄板状物処理室のみに、あるいは両方に設置することもできる薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、EFEMおよび/または薄板状物処理室の下流側において、ファン設置室を設けると共に、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMおよび/または薄板状物処理室に連設し、または、該EFEMおよび/または薄板状物処理室に排気誘導管を介在せしめて連結し、且つ該局所排気ユニットにより前記EFEMおよび/または薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するという手段を採用することにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0017】
FFUからEFEMおよび/または薄板状物処理室の清浄空間部へ層流状に送気された清浄空気がロボット等の内部構造物に当たっても、局所排気ユニットに備えられた吸引用ファンを駆動することにより、前記清浄空気がEFEMおよび/または薄板状物処理室の下流側から吸込まれてバウンドすることなく、層流状を維持し、微粒子、または微粒子並びに有害ガスを巻上げることがないので、ウエハ等の薄板状物が汚染されることもない。
【0018】
更に、局所排気ユニットに吸引された微粒子、または微粒子並びに有害ガスは、高性能フィルタ、または高性能フィルタ並びにケミカルフィルタによって除去され、清浄空気となってクリーンルーム内に排気されるので、該クリーンルームを汚染することもない。
【0019】
また更に、FFUを構成するモータの発熱によって清浄空気が加熱されても、使用済みの清浄空気は局所排気ユニットを介してクリーンルームへ排気されるという非循環方式であるため、ウエハ等の薄板状物に悪影響を与えることがない。
【0020】
そして更に、前記局所排気ユニットは、EFEMおよび/または薄板状物処理室に最初から取付けることも可能であると共に、EFEMおよび/または薄板状物処理室に後付けで取付けることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、EFEMおよび/または薄板状物処理室の下流側において、ファン設置室を設けると共に、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMおよび/または薄板状物処理室に連設し、または、該EFEMおよび/または薄板状物処理室に排気誘導管を介在せしめて連結し、且つ該局所排気ユニットにより前記EFEMおよび/または薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにした薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置である。
【実施例1】
【0022】
図1は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例1を示す側面側から見た概略縦断面図である。クリーンルーム1内にEFEM2とウエハ等の薄板状物処理部29を設けた薄板状物処理室3を備えた薄板状物製造装置4が配設されている。また、EFEM2の前方側壁面5には、FOUP6内のウエハ等の薄板状物をEFEM2内に出し入れする開口部7が設けられている。
【0023】
更に、前記EFEM2および薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等の高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2および薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側には、局所排気ユニット14aが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。
【0024】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図1においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0025】
前記局所排気ユニット14aは、前記ロボットRを載置した支持架台16の下流側に間隔を有して底板17を設けて、使用済みとなった清浄空気12'の排気通路18を設けると共に、前記前方側壁面5に区画壁19によって(なお、図1においては、前方側壁面5に区画壁19が設けられているが、その他の側壁面に区画壁を設けてもよい)、下流側のファン設置室20と区画された排気ガイド室21を設けて、該排気ガイド室21の下方部と前記排気通路18を連通する一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合せ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0026】
前記構成より成る本発明実施例1の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14aの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、使用済みの清浄空気12'が排気開口15から吸引されて垂直状態で引張られて、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生じないので、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0027】
そして、EFEM2内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14aを構成する吸引用ファン22によって吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去されて、該EFEM2内の微粒子および有害ガスを処理して、使用済みの清浄空気12'となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。
【0028】
更に、FFU11が作動すると、該FFU11を構成するモータが発熱し、加熱された清浄空気12がEFEM2内の清浄空間部13内に充満してしまい、ウエハに悪影響を与える虞れがあるが、該熱分は局所排気ユニット14aの吸引用ファン22によって常に吸引されている非循環方式を採用しているので、前記熱分が清浄空間部13内に充満することがなく、ウエハに悪影響を与える虞れがない。
【0029】
更にまた、局所排気ユニット14aを構成する吸引用ファン22の風量調整ができるようにすることにより、FFU11からの下降風速を必要以上に速くすることなく、気流とのバランスを取ることが可能となるので、FFU11の省エネ運転が可能となると共に、清浄空間部13内の気流調整のみならず陽圧度維持が図れ、微粒子および有害ガスにより、ウエハが汚染されることがないようにすることができる。
【実施例2】
【0030】
図2は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例2を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例2の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図2においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0031】
図2において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側である該EFEM2を構成する側面側壁面25には、局所排気ユニット14bが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。なお、図示していないが、実施例2においても、薄板状物処理室3にFFU11が設置されている。
【0032】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図2においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0033】
実施例2においては、局所排気ユニット14bは、EFEM2の側面側壁面25に設けられているため、清浄空間部13内に層流状に送気されて使用された後の使用済みの清浄空気12'は、すべて局所排気ユニット14bへ吸引されることなく、一部は排気開口15を経てクリーンルーム1の床面26に沿ってクリーンルーム1内へ排気される。
【0034】
前記局所排気ユニット14bは、EFEM2を構成する側面側壁面25にファン設置室20を設けて、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し(なお、図2においては、側面側壁面25にファン設置室20を設けているが、その他の側壁面に設けてもよい)、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24の両者を組合わせ設置したものとして説明する。
【0035】
前記構成より成る本発明実施例2の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14bの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例1と異なり、使用済みの一部の清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸引されて水平状態で引張られると共に、使用済みのその他の清浄空気12'は排気開口15を経て、クリーンルーム1の床面26に沿ってクリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。なお、前記1の床面2は通気孔のない平板状のものであるが、該床面26に代えて通気孔のあるグレーチングとしても、本発明は適用できる。そして、その他の作用および効果については、実施例1と同一であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0036】
図3は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例3を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例3の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図3においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0037】
図3において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側である該EFEM2を構成する側面側壁面25には、局所排気ユニット14cが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側に、底壁16aが設置され、且つ該底壁16a上には、ロボットRが載置されている。前記底壁16aは、実施例2と異なり、排気開口を備えていない。なお、図示していないが、実施例3においても、薄板状物処理室3にFFU11が設置されている。
【0038】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図3においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0039】
前記局所排気ユニット14cは、EFEM2を構成する側面側壁面25にファン設置室20を設けて、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し(なお、図3においては、側面側壁面25にファン設置室20を設けているが、その他の側壁面に設けてもよい)、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24の両者を組合わせ設置したものとして説明する。
【0040】
前記構成より成る本発明実施例3の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14cの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例2と異なり、使用済みの清浄空気12'は、すべてが吸引用ファン22によって吸引されて水平状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。そして、その他の作用および効果については、実施例1と同一であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0041】
図4は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例4を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例4の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図4においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0042】
図4において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側には、局所排気ユニット14dが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。なお、図示されていないが、実施例4においても、薄板状物処理室3の上方部にFFU11が設置されている。
【0043】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図4においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0044】
前記局所排気ユニット14dは、前記ロボットRを載置した支持架台16の下流側に、間隔を有して設けられた区画壁19によって下流側のファン設置室20と区画された排気ガイド室21を設ける一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、且つ該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ22を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ22とケミカルフィルタ23とを組合わせ設置し、更に前記高性能フィルタ22とケミカルフィルタ23の下流側の底板27との間に微粒子を除去し、且つ有害ガスを除去した後の使用済みの清浄空気12'をクリーンルーム1内へ排気する排気誘導路28を設けて形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0045】
前記構成より成る本発明実施例4の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14dの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、使用済みの清浄空気12'が排気開口15から吸引されて垂直状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0046】
そして、EFEM2内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14dを構成する吸引用ファン22によって吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去されて、該EFEM2内の微粒子および有害ガスを処理して、排気誘導路28から清浄空気となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。そして、その他の作用および効果については、前記実施例1と同一であるので説明を省略する。
【実施例5】
【0047】
図5は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例5を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例5の説明において、実施例1と同一構成のものは、同一符号を用いて説明する。クリーンルーム1内にEFEM2とウエハ等の薄板状物処理部29を設けた薄板状物処理室3を備えた薄板状物製造装置4が配設されている。また、EFEM2の前方側壁面5には、FOUP6内のウエハ等の薄板状物をEFEM2内に出し入れする開口部7が設けられている。
【0048】
更に、前記EFEM2および薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等の高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2および薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側には、排気誘導管30を介在せしめて、局所排気ユニット14eが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。
【0049】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図5においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0050】
前記局所排気ユニット14eは、前記ロボットRを載置した支持架台16の下流側に間隔を有して底板17を設けて、使用済みとなった清浄空気12'の排気通路18を設けると共に、前記前方側壁面5に区画壁19によって区画された排気ガイド室21を設けて(なお、図5においては、前方側壁面5に区画壁19が設けられているが、その他の側壁面に区画壁を設けてもよい)、該排気ガイド室21の下方部と前記排気通路18を連通する一方、前記区画壁19と排気ガイド室21とを排気誘導管30によって開口連結すると共に、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合せ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0051】
前記構成より成る本発明実施例5の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14eの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、使用済みの清浄空気12'が排気開口15から吸引されて垂直状態で引張られて、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生じないので、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0052】
そして、EFEM2内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14eを構成する吸引用ファン22によって、前記排気誘導管30を介して吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去され、該EFEM2内の微粒子および有害ガスを処理して、使用済みの清浄空気12'となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。
【0053】
更に、FFU11が作動すると、該FFU11を構成するモータが発熱し、加熱された清浄空気12がEFEM2内の清浄空間部13内に充満してしまい、ウエハに悪影響を与える虞れがあるが、該熱分は局所排気ユニット14eの吸引用ファン22によって常に吸引されている非循環方式を採用しているので、前記熱分が清浄空間部13内に充満することがなく、ウエハに悪影響を与える虞れがない。
【0054】
更にまた、局所排気ユニット14eを構成する吸引用ファン22の風量調整ができるようにすることにより、FFU11からの下降風速を必要以上に速くすることなく、気流とのバランスを取ることが可能となるので、FFU11の省エネ運転が可能となると共に、清浄空間部13内の気流調整のみならず陽圧度維持が図れ、微粒子および有害ガスにより、ウエハが汚染されることがないようにすることができる。
【実施例6】
【0055】
図6は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例6を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例6の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図6においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0056】
図6において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側である該EFEM2を構成する側面側壁面25には、排気誘導管30を介在せしめて、局所排気ユニット14fが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。なお、図示していないが、実施例2においても、薄板状物処理室3にFFU11が設置されている。
【0057】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図6においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0058】
実施例6においては、局所排気ユニット14fは、EFEM2の側面側壁面25と排気誘導管30を介在せしめて連結されているため、清浄空間部13内に層流状に送気されて使用された後の使用済みの清浄空気12'は、すべて局所排気ユニット14fへ吸引されることなく、一部は排気開口15を経てクリーンルーム1の床面26に沿ってクリーンルーム1内へ排気される。
【0059】
前記局所排気ユニット14fは、EFEM2を構成する側面側壁面25に排気ガイド室21を突設し、且つ該排気ガイド室21とファン設置室20とを排気誘導管30によって連結すると共に(なお、図6においては、側面側壁面25に突設された排気ガイド室21と排気誘導管30が連結されているが、その他の側壁面に排気ガイド室を突設し、且つ該排気ガイド室に排気誘導管を連結してもよい)、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24の両者を組合わせ設置したものとして説明する。
【0060】
前記構成より成る本発明実施例6の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14fの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例5と異なり、使用済みの一部の清浄空気12'は、吸引用ファン22によって排気誘導管30を介して吸引されて水平状態で引張られると共に、使用済みのその他の清浄空気12'は排気開口15を経て、クリーンルーム1の床面26に沿ってクリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。なお、前記クリーンルーム1の床面2は通気孔のない平板状のものであるが、該床面26に代えて通気孔のあるグレーチングとしても、本発明は適用できる。そして、その他の作用および効果については、実施例5と同一であるので説明を省略する。
【実施例7】
【0061】
図7は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例7を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例7の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図7においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0062】
図7において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側である該EFEM2を構成する側面側壁面25には、排気誘導管30を介在せしめて、局所排気ユニット14gが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側に、底壁16aが設置され、且つ該底壁16a上には、ロボットRが載置されている。底壁16aは、実施例6と異なり、排気開口を備えていない。なお、図示していないが、実施例7においても、薄板状物処理室3にFFU11が設置されている。
【0063】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図7においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0064】
前記局所排気ユニット14gは、EFEM2を構成する側面側壁面25に排気ガイド室21を突設し、且つ該排気ガイド室21とファン設置室20とを排気誘導管30によって連結すると共に(なお、図7においては、側面側壁面25に突設された排気ガイド室21と排気誘導管30が連結されているが、その他の側壁面に排気ガイド室を突設し、且つ該排気ガイド室に排気誘導管を連結してもよい)、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24の両者を組合わせ設置したものとして説明する。
【0065】
前記構成より成る本発明実施例7の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14gの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例6と異なり、使用済みの清浄空気12'は、すべてが吸引用ファン22によって吸引されて排気誘導管30を介して水平状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。そして、その他の作用および効果については、実施例1と同一であるので説明を省略する。
【実施例8】
【0066】
図8は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例8を示す正面側から見た概略縦断面図である。実施例8の説明において、実施例1と同一構成のものは同一符号を用いて説明する。なお、図8においては、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を正面側から見ているため、薄板状物処理室は省略され図示されていない。
【0067】
図8において、EFEM2内の上方部には、ファン8と高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12をEFEM2の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記EFEM2の清浄空間部13の下流側には、局所排気ユニット14hが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、ロボットRが載置されている。なお、図示していないが、実施例8においても、薄板状物処理室3にFFU11が設置されている。
【0068】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを共に組合わせ設置する。図8においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0069】
前記局所排気ユニット14hは、クリーンルーム1のグレーチング31の下面の床下ピット32内に設置されており、且つ該局所排気ユニット14hは、前記ロボットRを載置した支持架台16の下流側のグレーチング31上に上面に通気開口33を備えた吸込みボックス34が設置されると共に、該吸込みボックス34の底板35およびグレーチング31とを貫通して、前記吸込みボックス34とファン設置室20とを排気誘導管30を介在せしめて連結する一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、且つ該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせて形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24の両者を組合わせ設置したものとして説明する。
【0070】
前記構成より成る本発明実施例8の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、ロボットRを設置したEFEM2の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14hの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12がロボットRや内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、使用済みの清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸引されて水平状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、EFEM2内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0071】
そして、EFEM2内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14hを構成する吸引用ファン22によって、前記排気誘導管30を介して吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去され、該EFEM2内の微粒子および有害ガスを処理して、清浄空気となって床下ピット32からクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。そして、その他の作用および効果については、実施例1と同一であるので説明を省略する。
【0072】
なお、図示していないが、前記実施例5〜7の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の各局所排気ユニット14e〜14gを、前記実施例8と同様に、クリーンルーム1のグレーチング31の下面の床下ピット32内に設置すると共に、該局所排気ユニット14e〜14gの各ファン設置室20と、各EFEM2の各排気ガイド室21とを連結する各排気誘導管30を、グレーチング31を貫通して設けてもよい。
【実施例9】
【0073】
図9は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例9を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例9は、実施例1と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図9においては、EFEM2には局所排気ユニットを装置していないものとして図示されていない。
【0074】
図9において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側には、局所排気ユニット14iが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0075】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図9においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0076】
前記局所排気ユニット14iは、前記薄板状物処理部29を載置した支持架台16の下流側に間隔を有して、底板17を設けて使用済みの清浄空気12'の排気通路18を設けると共に、後方側壁面36に区画壁19によって(なお、図9においては、後方側壁面36に区画壁19が設けられているが、その他の側壁面に区画壁を設けてもよい。)、下流側のファン設置室20と区画された排気ガイド室21を設けて、該排気ガイド室21の下方部と前記排気通路18を連通する一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設け、更に該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0077】
前記構成より成る本発明実施例9の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14iの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11から層流状に送気された清浄空気12が薄板状物処理室3内の内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、前記清浄空気12が排気開口15から吸引されて垂直状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生じないので、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0078】
そして、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14iを構成する吸引用ファン22によって吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去されて、該薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスを処理して、清浄空気となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。
【0079】
更に、FFU11が作動すると、該FFU11を構成するモータが発熱し、加熱された清浄空気12が薄板状物処理室3内の清浄空間部13内に充満してしまい、ウエハに悪影響を与える虞れがあるが、該熱分は局所排気ユニット14iの吸引用ファン22によって常に吸引されている非循環方式を採用しているので、前記熱分が清浄空間部13内に充満することがなく、ウエハに悪影響を与える虞れがない。
【0080】
更にまた、局所排気ユニット14iを構成する吸引用ファン22の風量調整ができるようにすることにより、FFU11からの下降風速を必要以上に速くすることなく、気流とのバランスを取ることが可能となるので、FFU11の省エネ運転が可能となると共に、清浄空間部13内の気流調整のみならず、陽圧度維持が図れ、微粒子および有害ガスにより、ウエハが汚染されることがないようにすることができる。
【実施例10】
【0081】
図10は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例10を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例10は、実施例2と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図10においては、EFEM2には局所排気ユニットを設置していないものとして図示されていない。
【0082】
図10において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側である該薄板状物処理室3の後方側壁面36には、局所排気ユニット14jが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0083】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図10においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0084】
前記局所排気ユニット14jは、前記薄板状物処理室3を構成する側面側壁面37にファン設置室20を設けて、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し(なお、図10においては、後方側壁面36にファン設置室20を設けているが、その他の側壁面に設けてもよい。)、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0085】
前記構成より成る本発明実施例10の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14jの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例9と異なり、使用済みの一部の清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸込まれて水平状態で引張られると共に、使用済みのその他の清浄空気12'は、排気開口15を経てクリーンルーム1の床面26に沿って該クリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがなく、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。なお、前記クリーンルーム1の床面26は通気孔のない平板状のものであるが、該床面26に代えて通気孔のあるグレーチングとしても、本発明は適用できる。そして、その他の作用および効果については、実施例9と同一であるので説明を省略する。
【実施例11】
【0086】
図11は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例11を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例11は、実施例2と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図11においては、EFEM2には局所排気ユニットを設置していないものとして図示されていない。
【0087】
図11において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側である該薄板状物処理室3の側面側壁面37には、局所排気ユニット14kが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側に、底壁16aが設置され、且つ該底壁16a上には、薄板状物処理部29が載置されている。前記底壁16aは、前記実施例10と異なり、排気開口を備えていない。
【0088】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図11においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0089】
前記局所排気ユニット14kは、前記薄板状物処理室3を構成する側面側壁面37の背面側にファン設置室20を設けて、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し(なお、図11においては、側面側壁面37にファン設置室20を設けているが、その他の側壁面に設けてもよい。)、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0090】
前記構成より成る本発明実施例11の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14kの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例10と異なり、使用済みのすべての清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸込まれて水平状態で引張られて、クリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがなく、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。そして、その他の作用および効果については、実施例10と同一であるので説明を省略する。
【実施例12】
【0091】
図12は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例12を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例12は、実施例4と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図12においては、EFEM2には局所排気ユニットを装置していないものとして図示されていない。
【0092】
図12において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の下流側には、局所排気ユニット14lが連設されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0093】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図12においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0094】
前記局所排気ユニット14lは、前記薄板状物処理部29を載置した支持架台16の下流側に間隔を有して設けられた区画壁19によって下流側のファン設置室20と区画された排気ガイド室21を設ける一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、且つ該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置し、更に前記高性能フィルタ22およびケミカルフィルタ23の下流側の底板27との間に微粒子を除去し、且つ有害ガスを除去した後の使用済みの清浄空気12'をクリーンルーム1内へ排気する排気誘導路28を設けて形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ22とケミカルフィルタ23とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0095】
前記構成より成る本発明実施例12の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14lの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、前記清浄空気12が排気開口15から吸込まれて垂直状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0096】
そして、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14lを構成する吸引用ファン22によって吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去され、該薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスを処理して、排気誘導路28から清浄空気となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。そして、その他の作用および効果については、前記実施例4と同一であるので説明を省略する。
【実施例13】
【0097】
図13は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例13を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例13は、実施例1と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図13においては、EFEM2には局所排気ユニットを装置していないものとして図示されていない。
【0098】
図13において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側には、排気誘導管30を介在せしめて局所排気ユニット14mが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側の、排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0099】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図13においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0100】
前記局所排気ユニット14mは、前記薄板状物処理部29を載置した支持架台16の下流側に間隔を有して、底板17を設けて使用済みの清浄空気12'の排気通路18を設けると共に、後方側壁面36に区画壁19によって(なお、図13においては、後方側壁面36に区画壁19が設けられているが、その他の側壁面に区画壁を設けてもよい。)、下流側のファン設置室20と区画された排気ガイド室21を設けて、該排気ガイド室21の下方部と前記排気通路18を連通する一方、前記区画壁19と排気ガイド室21とを排気誘導管30によって開口連結すると共に、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設け、更に該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0101】
前記構成より成る本発明実施例13の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14mの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11から層流状に送気された清浄空気12が薄板状物処理室3内の内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、吸引用ファン22によって、前記使用済みの清浄空気12'が排気開口15から吸引されて垂直状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生じないので、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0102】
そして、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14mを構成する吸引用ファン22によって、前記排気誘導管30を介して吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去されて、該薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスを処理して、清浄空気となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。
【0103】
更に、FFU11が作動すると、該FFU11を構成するモータが発熱し、加熱された清浄空気12が薄板状物処理室3内の清浄空間部13内に充満してしまい、ウエハに悪影響を与える虞れがあるが、該熱分は局所排気ユニット14mの吸引用ファン22によって常に吸引されている非循環方式を採用しているので、前記熱分が清浄空間部13内に充満することがなく、ウエハに悪影響を与える虞れがない。
【0104】
更にまた、局所排気ユニット14mを構成する吸引用ファン22の風量調整ができるようにすることにより、FFU11からの下降風速を必要以上に速くすることなく、気流とのバランスを取ることが可能となるので、FFU11の省エネ運転が可能となると共に、清浄空間部13内の気流調整のみならず、陽圧度維持が図れ、微粒子および有害ガスにより、ウエハが汚染されることがないようにすることができる。
【実施例14】
【0105】
図14は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例14を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例14は、実施例2と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図14においては、EFEM2には局所排気ユニットを設置していないものとして図示されていない。
【0106】
図14において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側である該薄板状物処理室3の後方側壁面36には、排気誘導管30を介在せしめて局所排気ユニット14nが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0107】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図14においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0108】
前記局所排気ユニット14nは、前記薄板状物処理室3を構成する側面側壁面37の背面側に排気ガイド室21を突設し、且つ該排気ガイド室21とファン設置室20とを排気誘導管30によって連結すると共に(なお、図14においては、後方側壁面36に突設された排気ガイド室21と排気誘導管30が連結されているが、その他の側壁面に排気ガイド室を突設し、且つ該排気ガイド室に排気誘導管を連結してもよい。)、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0109】
前記構成より成る本発明実施例14の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14nの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例13と異なり、使用済みの一部の清浄空気12'は、吸引用ファン22によって排気誘導管30を介して吸込まれて水平状態で引張られると共に、使用済みのその他の清浄空気12'は、排気開口15を経てクリーンルーム1の床面26に沿って該クリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがなく、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。なお、前記クリーンルーム1の床面2は通気孔のない平板状のものであるが、該床面26に代えて通気孔のあるグレーチングとしても、本発明は適用できる。そして、その他の作用および効果については、実施例9と同一であるので説明を省略する。
【実施例15】
【0110】
図15は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例15を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例15は、実施例3と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図15においては、EFEM2には局所排気ユニットを設置していないものとして図示されていない。
【0111】
図15において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の清浄空間部13の下流側である該薄板状物処理室3の後方側壁面36には、排気誘導管30を介在せしめて局所排気ユニット14oが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側に、底壁16aが設置され、且つ該底壁16a上には、物薄板状物処理部29が載置されている。前記底壁16aは、前記実施例14と異なり、排気開口を備えていない。
【0112】
前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図15においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0113】
前記局所排気ユニット14oは、前記薄板状物処理室3を構成する後方側壁面36に排気ガイド室21を突設し、且つ該排気ガイド室21とファン設置室20とを排気誘導管30によって連結すると共に(なお、図15においては、後方側壁面36に突設された排気ガイド室21と排気誘導管30が連結されているが、その他の側壁面に排気ガイド室を突設し、且つ該排気ガイド室に排気誘導管を連結してもよい。)、該ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、更に該吸引用ファン22の下流側に微粒子を除去するULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成される。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0114】
前記構成より成る本発明実施例15の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14oの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして乱れそうになるが、実施例14と異なり、使用済みのすべての清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸込まれて水平状態で引張られてクリーンルーム1内へ排気されるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがなく、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。そして、その他の作用および効果については、実施例14と同一であるので説明を省略する。
【実施例16】
【0115】
図16は、本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例16を示す側面側から見た概略縦断面図である。実施例16は、実施例4と同一構成の局所排気ユニットを薄板状物処理室3に装置したものであるが、図16においては、EFEM2には局所排気ユニットを装置していないものとして図示されていない。
【0116】
図16において、薄板状物処理室3内の上方部には、ファン8とULPA・HEPAフィルタ等より成る高性能フィルタ9およびケミカルフィルタ10より成るFFU11が設けられ、該FFU11より清浄空気12を薄板状物処理室3の清浄空間部13内に層流状に送気して陽圧を維持するよう形成されると共に、前記薄板状物処理室3の下流側には、排気誘導管30を介在させて局所排気ユニット14pが連結されている。また、清浄空間部13内の下流側の、枠状またはスリット状の排気開口15を備えた支持架台16上には、薄板状物処理部29が載置されている。
【0117】
なお、前記FFU11を構成する高性能フィルタ9は、微粒子を除去するため、必ず備える必要があるが、更に有害ガスをも除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ9と有害ガスを除去するケミカルフィルタ10とを組合わせ設置する。図16においては、高性能フィルタ9とケミカルフィルタ10とを組合わせ設置したものが図示されている。
【0118】
前記局所排気ユニット14pは、クリーンルーム1のグレーチング31の下面の床下ピット32内に設置されており、且つ該局所排気ユニット14pは、前記薄板状物処理部29を載置した支持架台16の下流側のグレーチング31上に、上面に通気開口33を備えた吸込みボックス34が設置されると共に、該吸込みボックス34の底板35およびグレーチング31とを貫通して、前記吸込みボックス34とファン設置室20とを排気誘導管30を介在せしめて連結する一方、前記ファン設置室20に吸引用ファン22を設置し、且つ該吸引用ファン22の下流側にULPA・HEPAフィルタ等より成る微粒子を除去する高性能フィルタ23を、または微粒子を除去すると共に、有害ガスを除去する必要がある場合は、前記高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置して形成されている。以下の説明は、高性能フィルタ23とケミカルフィルタ24とを組合わせ設置したものとして説明する。
【0119】
前記構成より成る本発明実施例16の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の作用について説明すると、薄板状物処理部29を設置した薄板状物処理室3の清浄空間部13内にFFU11から清浄空気12を層流状に送気すると共に、局所排気ユニット14pの吸引用ファン22を駆動すると、FFU11からの層流状の清浄空気12が内部構造物に当たって、一瞬、該層流状の空気流がバウンドして、乱れそうになるが、使用済みの清浄空気12'は、吸引用ファン22によって吸引されて、排気開口15から吸込まれて垂直状態で引張られるので、前記層流状の清浄空気12の流れが乱れず、乱流を生ずることなく、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスが巻上げられることがなく、また、ウエハが前記微粒子および有害ガスによって汚染されることがないので、ウエハの生産歩留まりの低下を防止できる。
【0120】
そして、薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスは、前記局所排気ユニット14pを構成する吸引用ファン22によって、前記排気誘導管30を介して吸引されて、高性能フィルタ23およびケミカルフィルタ24によって除去され、該薄板状物処理室3内の微粒子および有害ガスを処理して、床下ピット32から清浄空気となってクリーンルーム1内に排気されるので、該クリーンルーム1を微粒子および有害ガスで汚染させることもない。そして、その他の作用および効果については、前記実施例4と同一であるので説明を省略する。
【0121】
なお、図示していないが、前記実施例13〜15の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の各局所排気ユニット14m〜14oを、前記実施例16と同様に、クリーンルーム1のグレーチング31の下面の床下ピット32内に設置すると共に、該局所排気ユニット14m〜14oの各ファン設置室20と、各薄板状物処理室3の各排気ガイド室21とを連結する各排気誘導管30を、グレーチング31を貫通して設けてもよい。
【0122】
なお、実施例5〜8を示す図5〜図8、および実施例13〜16を示す図13〜図16には図示していないが、EFEM2に実施例1〜4による局所排気ユニット14a〜14d、および実施例9〜12による局所排気ユニット14i〜14lのいずれかを設置すると共に、薄板状物処理室3に実施例5〜8による局所排気ユニット14e〜14h、および実施例13〜16による局所排気ユニット14m〜14pのいずれかを設置してもよく、その組合せは任意である。
【0123】
また、前記実施例1〜16に示す各局所排気ユニット14a〜14pは、いずれもEFEM2および/または薄板状物処理室3に最初から取付けることができるし、また後付けで取付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例1を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図2】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例2を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図3】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例3を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図4】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例4を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図5】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例5を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図6】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例6を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図7】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例7を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図8】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例8を示す正面側から見た概略縦断面図である。
【図9】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例9を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図10】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例10を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図11】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例11を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図12】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例12を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図13】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例13を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図14】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例14を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図15】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例15を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図16】本発明薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置の実施例16を示す側面側から見た概略縦断面図である。
【図17】従来の薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置を側面側から見た概略縦断面図である。
【符号の説明】
【0125】
1 クリーンルーム
2 EFEM
3 薄板状物処理室
4 薄板状物製造装置
5 前方側壁面
6 FOUP
7 開口部
8 ファン
9 高性能フィルタ
10 ケミカルフィルタ
11 FFU
12 清浄空気
12' 使用済みの清浄空気
13 清浄空間部
14a〜14p 局所排気ユニット
15 排気開口
16 支持架台
16a 底壁
17 底板
18 排気通路
19 区画壁
20 ファン設置室
21 排気ガイド室
22 吸引用ファン
23 高性能フィルタ
24 ケミカルフィルタ
25 側面側壁面
26 床面
27 底板
28 排気誘導路
29 薄板状物処理部
30 排気誘導管
31 グレーチング
32 床下ピット
33 通気開口
34 吸込みボックス
35 底板
36 後方側壁面
37 側面側壁面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
EFEMおよび/または薄板状物処理室の下流側において、ファン設置室を設けると共に、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMおよび/または薄板状物処理室に連設し、または、該EFEMおよび/または薄板状物処理室に排気誘導管を介在せしめて連結し、且つ該局所排気ユニットにより前記EFEMおよび/または薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項2】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMに連設して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項3】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面にファン設置室を設けて、該ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMに連設して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項4】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する底板を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面にファン設置室を設けて、該ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記EFEMに連設して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項5】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して設けられた区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設ける一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置し、更に前記高性能フィルタとケミカルフィルタの下流側の底板との間に排気誘導路を設けて形成された局所排気ユニットを、前記EFEMに連設して設置し、且つ該局所排気ユニットにより前記EFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項6】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項7】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項8】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する底板を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結して設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項9】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台の下流側のグレーチング上に、上面に通気開口を備えた吸込みボックスを設置する一方、前記グレーチングの床下ピットに、ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットが配設される一方、該局所排気ユニットと、前記EFEMの吸込みボックスとを排気誘導管を介在せしめて連結して設置し、且つ該局所排気ユニットにより前記EFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項10】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項11】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項12】
EFEMの清浄空間部において、ロボットを載置する底板を設け、且つ前記EFEMを構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記EFEMに連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットによりEFEM内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項13】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記薄板状物処理室に連設して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項14】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面にファン設置室を設けて、該ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記薄板状物処理室に連設して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項15】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する底板を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面にファン設置室を設けて、該ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記薄板状物処理室に連設して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項16】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して設けられた区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設ける一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置し、更に前記高性能フィルタとケミカルフィルタの下流側の底板との間に排気誘導路を設けて形成された局所排気ユニットを、前記薄板状物処理室に連設して設置し、且つ該局所排気ユニットにより前記薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項17】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項18】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項19】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する底板を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置する共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結して設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項20】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台の下流側のグレーチング上に、上面に通気開口を備えた吸込みボックスを設置する一方、前記グレーチングの床下ピットに、ファン設置室に吸引用ファンを設置し、且つ該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットが配設される一方、該局所排気ユニットと、前記薄板状物処理室の吸込みボックスとを排気誘導管を介在せしめて連結し、且つ該局所排気ユニットにより前記薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項21】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台の下流側に間隔を有して底板を設けて、前記排気開口を通して排気された使用済み清浄空気の排気通路を設けると共に、区画壁によって、下流側のファン設置室と区画された排気ガイド室を設けて、該排気ガイド室の下方部に前記排気通路の下流側を連通する一方、前記ファン設置室に吸引用ファンを設置し、更に該吸引用ファンの下流側に、高性能フィルタ、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項22】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する排気開口を備えた支持架台を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置すると共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。
【請求項23】
薄板状物処理室の清浄空間部において、薄板状物処理部を載置する底板を設け、且つ前記薄板状物処理室を構成する側壁面に排気ガイド室を突設する一方、ファン設置室に吸引用ファンを設置する共に、該吸引用ファンの下流側に高性能フィルタを、または前記高性能フィルタとケミカルフィルタとを組合わせ設置して形成された局所排気ユニットを、前記排気ガイド室とファン設置室とを排気誘導管を介在せしめて連通することにより、前記薄板状物処理室に連結してクリーンルームのグレーチングの下面の床下ピット内に設置し、且つ該局所排気ユニットにより薄板状物処理室内の微粒子、または微粒子並びに有害ガスを除去して清浄空気をクリーンルーム内に排気するようにしたことを特徴とする薄板状物製造装置における、微粒子、または微粒子並びに有害ガスの除去を目的とする空気清浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−296069(P2008−296069A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141329(P2007−141329)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年3月1日、日本工業出版株式会社発行の「クリーンテクノロジー第17巻第3号」に、本発明半導体製造装置につき、本発明者が「空気清浄度維持システムの変化とケミカルフィルタの対応」と題して発表
【出願人】(000163660)近藤工業株式会社 (28)
【Fターム(参考)】