説明

蛍光ランプ

【課題】 装着時や輸送時に発光管の破損がおこり難い平面二重渦巻形蛍光ランプを提供する。
【解決手段】 両管端部に一対の電極が配置され、前記電極間に形成される放電路が管中央部を中心として略一平面を渦巻状に旋回する発光管と、前記発光管を保持する保持部材とを備え、前記発光管における管端部間の少なくとも一箇所と、前記両管端部とが、前記保持部材に固定されている蛍光ランプとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重渦巻形の蛍光ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
コンパクト形蛍光ランプの1種として、図10に示すような放電路が二重螺旋形状に旋回する発光管610を備えた蛍光ランプ600が公知である(特許文献1)。図10の蛍光ランプ600は、いわゆる片口金タイプの蛍光ランプであって、発光管610の管端部611が口金620付きの保持部材630に保持されているとともに、前記管端部611に封止された電極(不図示)が前記口金620と電気的に接続されている。
【0003】
一方、実用化はされていないが、図11に示すように、放電路が略一平面を二重渦巻形状に旋回する発光管710を備えた蛍光ランプ700が特許文献2に開示されている。図11の蛍光ランプ700は、発光管710の外形が略円盤形状であるため、発光管610の外形が略円錐形状である図10の蛍光ランプ600よりも薄型である。したがって、灯具を薄く設計することができ、天井や壁に埋め込まれるダウンライトやウォールライト用の光源として好適である。また、図11の蛍光ランプ700は、円形の発光面を有する面光源であるため被照射面の配光分布が好ましく、店舗や住宅の照明用に好適である。
【特許文献1】ドイツ特許871927号
【特許文献2】特開平9−45283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図11の蛍光ランプ700は、いわゆる両口金タイプの蛍光ランプであるため、発光管710の両管端部711a、711bに取り付けられた口金720a、720bがそれぞれ独立した別部材となっている。したがって、口金720a、720bを灯具のソケットに差し込む際に力加減を間違えると、発光管710が管端部711a、711b付近で折れてしまうおそれがある。また、発光管710を直接手で持って灯具へ装着しなければならず、蛍光ランプ700を取り扱う者に、発光管710を割ってしまうかもという不安感を与えるおそれもある。
【0005】
さらに、発光管710は、円形の発光面を得るために、ガラス管711の渦巻部分の隣り合う管壁同士の隙間712が極力小さくなるように設計されており、外部から衝撃を受けて渦巻内側部分が揺れると、前記隣り合う管壁同士が衝突して発光管710が破損するおそれがある。そして、衝撃による破損は特に蛍光ランプ700の輸送時におこり易いと考えられるが、発光管710を外側から固定するだけの従来の包装容器では、前記渦巻内側部分の揺れを防止することができない。
【0006】
本発明は、上記した課題に鑑み、装着時や輸送時に発光管の破損がおこり難い二重渦巻形蛍光ランプを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明に係る蛍光ランプは、両管端部に一対の電極が配置され、前記電極間に形成される放電路が管中央部を中心として略一平面を渦巻状に旋回する発光管と、前記発光管を保持する保持部材とを備え、前記発光管における管端部間の少なくとも一箇所と、前記両管端部とが、前記保持部材に固定されている構成を有する。
【0008】
請求項2記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、灯具取付用の口金が設けられている構成を有する。
請求項3記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1または2記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、前記発光管の管端部を固定するための嵌合部が設けられている構成を有する。
【0009】
請求項4記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項3記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、前記発光管の管端部を前記嵌合部に導くためのガイド溝が形成されている構成を有する。
請求項5記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項2乃至4記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、前記電極と口金とを電気的に接続するための配電線が埋設されている構成を有する。
【0010】
請求項6記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至5記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材の前記発光管と対向する面には、前記発光管の管軸軌道に沿って位置決め溝が形成されているとともに、前記発光管は、前記保持部材と対向する側が前記位置決め溝に嵌め込まれた状態で前記保持部材に固定されている構成を有する。
請求項7記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至6記載の蛍光ランプにおいて、前記発光管は、少なくとも1箇所において、接着剤によって保持部材へ固着されている構成を有する。
【0011】
請求項8記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至7記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材は、前記放電路の旋回面に対して平行に配置される略方形板状であって、前記発光管の両管端部が、前記保持部材の長尺方向両端部にそれぞれ固定されているとともに、前記発光管の管中央部が、前記保持部材の中央部に固定されている構成を有する。
請求項9記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至7記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材は、前記放電路の旋回面に対して平行に配置される略十字形の板状であって、前記発光管の両管端部が、前記保持部材の十字交差部を挟んで対向する一対の両端部にそれぞれ固定されているとともに、前記発光管の管中央部が、前記十字交差部に固定されている構成を有する。
【0012】
請求項10記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至9記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、少なくとも前記発光管の渦巻部分の外周を覆うカバー部材が取り付けられている構成を有する。
請求項11記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至9記載の蛍光ランプにおいて、前記保持部材には、少なくとも前記発光管の渦巻部分の外周および前記保持部材側を覆うカバー部材が取り付けられているとともに、前記カバー部材の発光管と対向する面には光学的反射面が形成されている構成を有する。
【0013】
請求項12記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至11記載の蛍光ランプにおいて、前記発光管は、前記発光管の渦巻部分の所定範囲において管壁同士の隙間Geがほぼ均一であり、前記管端部と前記渦巻部分との隙間Gbが、前記隙間Geよりも広い構成を有する。
請求項13記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至12記載の蛍光ランプにおいて、前記隙間Geは0.5〜2.0mmの範囲であり、前記隙間Gbは3.0〜10.0mmの範囲である構成を有する。
【0014】
請求項14記載の本発明に係る蛍光ランプは、請求項1乃至11記載の蛍光ランプにおいて、前記発光管は、前記所定範囲よりも前記管端部側における管壁同士の隙間が前記隙間Geよりも広がっており、前記隙間が広がり始める位置と前記管中央部とを結ぶ直線L1と、前記管端部と前記管中央部とを結ぶ直線L2とがほぼ直交する構成を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の蛍光ランプは、発光管の両管端部を固定する保持部材を備えているため、口金を灯具のソケットに差し込む際に力加減を間違えても、従来の両口金タイプの二重渦巻形蛍光ランプのように管端部付近で発光管が折れてしまうおそれがない。また、発光管を直接手で持つことなく、保持部材を持って着脱することができるため、ダウンライトやウォールライト等のように比較的高い場所に取り付けられる照明用として用いても安心して取り扱うことができる。さらに、発光管は、管端部間の少なくとも一箇所が保持部材に固定されているため、輸送時の衝撃等で渦巻内側部分が揺れ動くことがなく、ガラス管の管壁同士が衝突して発光管が破損するおそれが少ない。そのため、従来と同様に蛍光ランプの外側だけを固定する包装容器で輸送することができる。
【0016】
本発明の蛍光ランプにおいて、保持部材に灯具取付用の口金が設けられている場合は、着脱がより容易である。また、保持部材に発光管の管端部を固定するための嵌合部が設けれている場合は、蛍光ランプの組み立てが簡単である。さらに、保持部材に発光管の管端部を嵌合部に導くためのガイド溝が形成されている場合は、管端部を嵌合部に嵌め込み易く、より蛍光ランプの組み立てが容易である。さらにまた、保持部材に電極と口金とを電気的に接続するための配電線が埋設されている場合は、配線作業が簡単でよりいっそう蛍光ランプの組み立てが容易であるとともに、蛍光ランプをより薄型にすることができる。そして、このように蛍光ランプの組み立てが容易になれば、組立工程の自動化も容易である。
【0017】
本発明の蛍光ランプにおいて、保持部材の発光管と対向する面に発光管の管軸軌道に沿って位置決め溝が形成されている場合は、発光管の渦巻内側部分の揺れをより確実に防止することができる。また、発光管の少なくとも一箇所が接着剤によって保持部材へ固着されている場合は、より確実に発光管を固定することができる。
本発明の蛍光ランプにおいて、保持部材が、放電路の旋回面に対して略平行に配置される略方形板状である場合や、放電路の旋回面に対して略平行に配置される略十字形板状である場合は、発光管が破損し難い構造を維持しながら蛍光ランプを薄型にすることができる。また、保持部材の構造が簡単になるため工業生産性が高い。
【0018】
本発明の蛍光ランプにおいて、保持部材に、発光管の渦巻部分の外周を覆うカバー部材が取り付けられている場合は、カバー部材によって発光管の外周が保護されるため、発光管がより破損し難い。また、保持部材に、発光管の渦巻部分の外周および保持部材側を覆うカバー部材が取り付けられるとともに、カバー部材の発光管と対向する面に光学的反射面が形成されている場合は、光束を前記カバー部材内から効率良く取り出すことができ、反射板を備えていない簡易灯具に取り付けても、比較的高い直下照度を得ることができる。
【0019】
本発明の蛍光ランプにおいて、管端部と前記管端部と隣り合う渦巻部分との隙間Gbの距離を、発光管の所定範囲における管壁同士の隙間Geの距離と均一にすれば、外観的に好ましい蛍光ランプが得られる。しかしながら、より小型の蛍光ランプを得ようとすれば隙間Geは狭くなるため、管端部への電極封着工程時のバーナーの熱が、前記管端部と隣り合う渦巻部分に悪影響を与えてしまったり、封着を行うための封着用治具が使用できなくなったりするという問題が生じる。したがって、隙間Geの距離が比較的狭い蛍光ランプを得ようとする場合、前記隙間Gbの距離を、管端部への電極封着工程の際に用いるバーナーの熱が前記管端部と隣り合う渦巻部分に悪影響を与えない距離や封着用治具が使用できる距離、あるいは外観的な面や保持部材の構造などから考慮して設定することが好ましい。
【0020】
本発明の蛍光ランプは、発光管の渦巻部分の所定範囲において管壁同士の隙間Geを略均一とし、管端部と前記渦巻部分との隙間Gbすなわち管端部と前記管端部と隣り合う渦巻部分との隙間Gbを、前記隙間Gbを前記隙間Geよりも広くしている。これにより、管端部を保持部材に固定するための空間を確保し易くなる。
また、管端部への電極封着工程において十分なバーナー加熱が可能になるため、電極封着部分にクラックが生じたり、さらには前記クラックによって発光管内の水銀や緩衝ガスがリークしたりすることがなく、また、電極がずれて発光管内面と接触するなどの不良も発生しにくく、良品歩留が良い。
【0021】
特に、隙間Geが0.5〜2.0mmの範囲であり、隙間Gbが3.0〜10.0mmの範囲である場合には、良品歩留が最大99.5%にすることができた。
さらに、発光管の前記所定範囲よりも前記管端部側において、管壁同士の隙間を前記隙間Geよりも広げ、前記隙間が広がり始める位置と前記管中央部とを結ぶ直線L1と、前記管端部と前記管中央部とを結ぶ直線L2とがほぼ直交するような構成とすることにより、蛍光ランプの外観をより良好にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係る蛍光ランプについて、図面を参照しながら説明する。
(蛍光ランプの説明)
図1は、本発明の一実施形態に係る蛍光ランプを示す図である。本発明の一実施形態にかかる蛍光ランプ1は、店舗・住宅照明等の天井直付ダウンライト用、ウオールライト用等として用いられる蛍光ランプであって、発光管10と、前記発光管10を固定する保持部材20とを備えている。
【0023】
1.発光管
図2は、保持部材20への取り付ける前の発光管10を示す図である。発光管10は、両管端部11a,11bに配置された一対の電極30間に形成される放電路が管中央部12を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部11a,11bが前記管中央部12を挟んで互いに対向する形状のガラス管13を備え、中央に管中央部12として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0024】
また、図2に示すように、発光管10の渦巻内側部分における管中央部12付近を除く範囲において、ガラス管13の管壁同士の隙間Geは略均一である。一方、前記隙間Geがほぼ均一な範囲よりも管端部11a,11b側では、ガラス管13管壁同士の隙間が前記管端部11a,11bに近づく程広がっており、その結果、前記管端部11a,11bと渦巻部分との隙間Gbが前記隙間Geよりも広くなっている。
【0025】
また、隙間が広がり始める位置Pと管中央部12とを結ぶ直線L1と、前記管端部11a,11bと前記管中央部12とを結ぶ直線L2とは約90°の角度で交差すなわちほぼ直交している。なお、前記位置Pを含む付近を加熱軟化させ隙間Gbが広がる方向に加工すれば、外観的に違和感なく管端部11a,11bを広げることができる。
発光管10は、例えば27Wの蛍光ランプ用の場合、ガラス管13の外径が9.0mm、内径が8.0mm、全長が850mmであり、電極30間の距離が820mm、外周形が130mm、二重渦巻形状の渦巻内側部分のガラス管13の管壁同士の隙間Geが1.0mm、渦巻部分と管端部11a,11bとの隙間Gbが5.0mm、渦巻部分の巻層数が4.1回である。ガラス管13は、例えば、バリウム・ストロンチウムシリケートガラス(軟化点675℃の軟質ガラス)で形成されている。
【0026】
なお、蛍光ランプ1をコンパクトにするためには、ガラス管13の内径を3.0〜20.0mmの範囲にするとともに、管入力を6〜80Wの範囲にすることが好ましい。
また、前記隙間Geを狭く設計する場合は、管端部11a,11bにおける電極30封着工程での良品歩留を維持するために、前記隙間Gbを広く設計することが好ましい。そのため、隙間Geは0.5〜2.0mmの範囲である場合は、隙間Gbは3.0〜10.0mmの範囲であることが好ましい。
【0027】
隙間Gbを3.0mm以上とすることで、電極封着工程における管端部11a,11bへの十分なバーナー加熱が可能となる。これにより、封着部のクラックやリーク、管端部11a,11b内面への電極コイルタッチ等の不良発生を防止でき、良品歩留まりを向上させることができる。
一方、隙間Gbが10mmを超えると、加工の困難性を招くことや、形状的にも所望の外観形状から逸脱した形状となって商品価値が低下してしまうことから基本的に好ましくない。但し、蛍光ランプ1の形状や大きさ次第では、隙間Gbが10mmを超えても上記不都合が生じない場合がある。
【0028】
管中央部12は、保持部材20とは反対側がやや膨出して膨出部分14を形成しており、この膨出部分14がランプ点灯時の最冷点となる。例えば、ガラス管13の内径が3〜16mmの蛍光ランプ1の場合、前記膨出部分14の温度が40〜50℃となるように設計されていれば好適なランプ効率を得ることができる。
各電極30は、タングステン製のフィラメントコイル31と一対のリード線32とを備え、前記フィラメントコイル31が発光管10内部に収容された状態で、前記一対のリード線32部分においてビーズガラスマウント方式により管端部11a,11bに気密封着されている。さらに、一方の管端部11aには、発光管10への希ガスを封入する際に用いられる排気管15が、先端部が封止された状態で気密封着されている。
【0029】
管端部11a,11bへの電極封着工程における電極封着方法は、リード線32と排気管15とが挿入された管端部11a,11bを、蛍光ランプ1の平面に対して略垂直の2方向からバーナーにより加熱軟化させ、封着用治具であるピンチブロックによって同じく前記蛍光ランプ1の平面に対して略垂直の2方向から加熱軟化箇所を圧壊封止するものである。これによって、形成された封着部の封着面は蛍光ランプ1の平面と略同一平面に形成される。なお、この電極封着方法により、管端部11a,11bに隣り合う渦巻部分に妨げられることなく容易に歩留まりの良い封着を行うことができる。
【0030】
発光管10の内面には、赤色蛍光体(Y:Eu)、緑色蛍光体(LaPO:Ce,Tb)および青色蛍光体(BaMgAl1627:Eu,Mn)からなる希土類蛍光体によって蛍光層(不図示)が形成されている。
発光管10の内部には、水銀16が5mg封入されているとともに、緩衝ガスとしてのアルゴンーネオン混合ガス(Ar+Ne25%)が封入圧約400Paとなるように封入されている。なお、発光管10内に封入する水銀16は、水銀単体の他に、例えば亜鉛水銀および錫水銀でもよく、さらに、ビスマス・インジウム水銀等のアマルガムであってもよい。また、封入ガスは、アルゴン、ネオン、クリプトン等の混合ガスでもよい。
【0031】
2.保持部材
図3は、保持部材を示す図である。保持部材20は、樹脂製の長尺方形板状であって、発光管10に電源を供給する保持部材本体21と、前記発光管10の管端部11a,11bを固定する固定材22とを備えている。
保持部材本体21と固定材22とは、前記固定材22の長尺方向両端部に形成された爪穴23に、保持部材本体21の長尺方向両端部に設けられた爪部24の先端を嵌め込むようにして一体に組み立てられている。
【0032】
保持部材本体21には、発光管10に対向する面における長尺方向両端部に、発光管10のリード線32を接続するための電極端子25が、それぞれ2本づつ合計4本埋設されている。
保持部材本体21には、発光管10とは反対側の面における中央部に、4本の電源接続端子41を備えた口金40が設けられている。また、電源接続端子41に接続されたピン状の接続端子42と、電極端子25とが、保持部材本体21に埋設された配電線26を介して接続されていることによって、発光管10の電極30と口金40とが電気的に接続されている。
【0033】
固定材22には、発光管10に対向する面における長尺方向両端部に、前記発光管10を固定するための嵌合部27a,27bが設けられている。嵌合部27a,27bには、発光管10の外径に合わせた円形の穴部28が設けられており、さらに、前記穴部28の管端部差込み方向手前側には、管端部11a,11bを前記穴部28へ導くための断面略半円形のガイド溝29が形成されている。
【0034】
(蛍光ランプの組立て方法の説明)
蛍光ランプ1の組立手順を説明する。まず、固定材22の発光管10と対向する面の略中央に予め接着剤50を塗布しておき、前記発光管10の管端部11a,11bを前記固定材22の穴部28へ嵌め込む。そして、固定材22を、発光管10の放電路の旋回面に対して略並行となるよう配置するとともに、前記発光管10の管中央部12を接着剤50に押し付けるようにして前記発光管10を前記固定材22に固着する。さらに、穴部28と管端部11a,11bとの隙間に接着剤(不図示)を流し込んで、前記管端部11a,11bを嵌合部27a,27bに固着する。最後に、発光管10のリード線32を保持部材本体21の電極端子25に接続した後、前記保持部材本体21と固定材22とを組み立てて蛍光ランプ1は完成する。
【0035】
なお、接着剤としては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂およびセメント等が用いられる。
(蛍光ランプの各種評価)
本実施の形態に係る蛍光ランプ1を用いて、ランプ組立作業の作業性を評価したところ、前記蛍光ランプ1は、従来の片口金形のコンパクト蛍光ランプと同等の作業性を有し、ランプ組立作業を自動化することも十分に可能であることが確かめられた。
【0036】
また、本実施の形態に係る蛍光ランプ1を用いて、ランプの着脱性について評価したところ、前記蛍光ランプ1は、従来の両口金形の蛍光ランプよりも着脱が容易であった。しかも、保持部材20に発光管10が固定されているため、前記発光管10が破損し難いという安心感を取扱者に与え、実際にも脱着の際に前記発光管10が破損するようなことはなかった。
【0037】
さらに、本実施の形態に係る蛍光ランプ1の輸送時における耐久性について評価したところ、前記蛍光ランプ1は、従来のコンパクト蛍光ランプ相当の包装仕様でも、破損率が高くなることはなかった。
加えて、本実施の形態に係る蛍光ランプ1の諸特性について評価した。実験は、蛍光ランプ1を高周波専用の電子安定器で点灯させ、前記蛍光ランプ1の諸特性を測定した。その結果、管入力が27Wの蛍光ランプ1では、光束が2210lm、ランプ効率が81.9lm/Wという優れたランプ特性を示した。そして、前記蛍光ランプ1の定格寿命は、平均値が約10000hrsであった。
【0038】
なお、管入力が27W以外の品種の蛍光ランプについても諸特性を評価したところ、同様の優れたランプ特性を示した。この結果は、管入力が6〜80W(内径が3.0〜16.0mm)といった幅の広い管入力の蛍光ランプについても同様である。
(変形例)
以上、本発明に係る蛍光ランプを実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明の内容は、上記の実施の形態に限定されない。
【0039】
1.第1の変形例
図4は、第1の変形例に係る蛍光ランプを示す図である。図4に示すように、第1の変形例に係る蛍光ランプ100は、発光管110と、保持部材としての保持部材120とを備えている。
発光管110は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の発光管10と同じタイプのものであって、両管端部111a、111bに配置された一対の電極(不図示)間に形成される放電路が管中央部112を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部111a、111bが前記管中央部112を挟んで互いに対向するガラス管113を備え、中央に管中央部112として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0040】
保持部材120は、樹脂製の長尺方形板状であって、保持部材本体121と固定材122とを備えている。
保持部材本体121は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の保持部材本体21と同じタイプのものであって、発光管110と対向する面における長尺方向両端部には、電極端子125が埋設されている。また、保持部材本体121の発光管110とは反対側の面における中央部には、電極端子125と配電線(不図示)を介して接続された電源接続端子141を備える口金140が設けられている。
【0041】
固定材122には、発光管110に対向する面における長尺方向両端部に、前記発光管110を固定するための嵌合部127a、127bが設けられている。嵌合部127a、127bにはそれぞれ穴部128が設けられているとともに、前記穴部128の管端部差込み方向手前側には、管端部111a、111bを前記穴部128へ導くためのガイド溝129が形成されている。
【0042】
固定材120の発光管110と対向する面には、前記発光管110の管軸軌道に沿って位置決め溝160が形成されている。位置決め溝160は、ガラス管113の外径に合わせて断面略半円形に形成されており、発光管110は、保持部材120側を前記位置決め溝160に嵌め込むようにして位置決めされ、固定材122に固定されている。そのため、ガラス管113の隣り合う管壁同士が互いに近づくことがなく、前記ガラス管113の渦巻内側部分の揺れを抑制することができ、発光管110が破損し難い。
【0043】
発光管110は、前記発光管110の管中央部112および両管端部111a、111bが、それぞれ接着剤150によって固定材122に固着されている。なお、位置決め溝160と発光管110との隙間にも接着剤を流し込んで、発光管110をより強固に固定材120へ固着してもよい。
2.第2の変形例
図5は、第2の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、図6は、第2の変形例に係る蛍光ランプの保持部材を示す図である。図5に示すように、第2の変形例に係る蛍光ランプ200は、発光管210と保持部材220とを備えている。
【0044】
発光管210は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の発光管10と同じタイプのものであって、両管端部211a、211bに配置された一対の電極(不図示)間に形成される放電路が管中央部212を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部211a、211bが前記管中央部212を挟んで互いに対向するガラス管213を備え、中央に管中央部212として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0045】
保持部材220は、樹脂製で両端部がやや幅広になった長尺方形板状の保持部材本体221と、前記保持部材本体221の両端部に取り付けられる一対の端部カバー222とを備えている。保持部材本体221には、発光管210に対向する面における長尺方向両端部に電極端子225が埋設されている。また、保持部材本体221の発光管210とは反対側の面における中央部には、電源接続端子241を備えた口金240が設けられている。そして、電源接続端子241に接続されたピン状の接続端子242と電極端子225とが配電線226を介して電気的に接続されている。
【0046】
端部カバー222は、発光管210の管端部211a、211bを保持・固定するための部材であって、保持部材本体221の端部と前記端部カバー222とで嵌合部227a、227bが形成される。各端部カバー222は、保持部材本体221の両端部に発光管210の管端部211a、211bを位置決めした状態で、前記管端部211a、211bを覆うようにようにして前記保持部材本体221に取り付けられる。
【0047】
発光管210の管中央部212は、接着剤250によって保持部材220に固着されている。また、発光管210の両管端部211a、211bは、接着剤(不図示)によって保持部材220の嵌合部227a、227bに固着されている。
第2の変形例に係る蛍光ランプ200は、端部カバー222と保持部材本体221の端部とで嵌合部227a、227bを形成するために、本実施の形態に係る蛍光ランプ1のような固定材22が不要であり、より蛍光ランプ200を薄型にすることができる。
【0048】
3.第3の変形例
図7は、第3の変形例に係る蛍光ランプを示す図である。図7に示すように、第3の変形例に係る蛍光ランプ300は、発光管310と、保持部材としての保持部材320とを備えている。
発光管310は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の発光管10と同じタイプのものであって、両管端部311a、311bに配置された一対の電極(不図示)間に形成される放電路が管中央部312を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部311a、311bが前記管中央部312を挟んで互いに対向するガラス管313を備え、中央に管中央部312として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0049】
保持部材320は、保持部材本体321と固定材322とからなるとともに、カバー部材360が取り付けられている。保持部材本体321および固定材322は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の保持部材本体21および固定材22と同じタイプのものである。保持部材本体321の発光管310とは反対側の面における中央部には、電源接続端子341を備えた口金340が設けられている。固定材322の発光管310と対向する面における長尺方向両端部には、前記発光管310を固定するための嵌合部327a、327bが設けられている。
【0050】
発光管310の管中央部312は、接着剤350によって保持部材320に固着されている。また、発光管310の両管端部311a、311bは、接着剤(不図示)によって保持部材320の嵌合部327a、327bに固着されている。
カバー部材360は、発光管310の渦巻部分の外周を覆うように配置された短尺筒状の部材であって、発光管310および固定材322の一部を内包するようにして、前記固定材322に取り付けられている。
【0051】
第3の変形例に係る蛍光ランプ300は、カバー部材360によって発光管310の外周が保護されるため前記発光管310がより破損し難い。
4.第4の変形例
図8は、第4の変形例に係る蛍光ランプを示す図である。図8に示すように、第4の変形例に係る蛍光ランプ400は、発光管410と、保持部材としての保持部材420とを備えている。
【0052】
発光管410は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の発光管10と同じタイプのものであって、両管端部411a、411bに配置された一対の電極(不図示)間に形成される放電路が管中央部412を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部411a、411bが前記管中央部412を挟んで互いに対向するガラス管413を備え、中央に管中央部412として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0053】
保持部材420は、保持部材本体421と固定材422とからなるとともに、カバー部材460が取り付けられている。保持部材本体421および固定材422は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の保持部材本体21および固定材22と同じタイプのものである。保持部材本体421の発光管410とは反対側の面における中央部には、電源接続端子441を備えた口金440が設けられている。固定材422の発光管410に対向する面における長尺方向両端部には、前記発光管410を固定するための嵌合部427a、427bが設けられている。
【0054】
発光管410の管中央部412は、接着剤450によって保持部材420に固着されている。また、発光管410の両管端部411a、411bは、接着剤(不図示)によって保持部材420の嵌合部427a、427bに固着されている。
カバー部材460は、発光管410における渦巻部分の外周および保持部材側を覆うように配置された傘状の部材であって、発光管410および固定材422を保持部材420側から覆うようにして前記保持部材420に取り付けられている。また、カバー部材460の発光管410に対向する面には、光学的反射面461が形成されている。
【0055】
第4の変形例に係る蛍光ランプ400は、カバー部材460によって発光管410の外周および保持部材420側が保護されるため、前記発光管410がより破損し難いとともに、反射板を備えていない簡易灯具に取り付けても、比較的高い直下照度を得ることができる。
なお、カバー部材460の形状は、上記のような傘状に限られない。例えば、カバー部材460の形状を一端部側のみが開放した有底筒状とすることで、蛍光ランプ400をスポットライトとして活用することもできる。そして、このようにカバー部材460の形状を有底筒状にした場合であっても、前記カバー部材460には光学的反射面461が形成されているため、前記カバー部材460内の光束を効率良く取り出すことができる。
【0056】
5.第5の変形例
図9は、第5の変形例に係る蛍光ランプを示す図である。図9に示すように、第5の変形例に係る蛍光ランプ500は、発光管510と、保持部材520とを備えている。
発光管510は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の発光管10と同じタイプのものであって、両管端部511a、511bに配置された一対の電極(不図示)間に形成される放電路が管中央部512を中心として略一平面を渦巻状に旋回するとともに、前記両管端部511a、511bが前記管中央部512を挟んで互いに対向するガラス管513を備え、中央に管中央部512として折返し部を有する平面二重渦巻形状を有している。
【0057】
保持部材520は、保持部材本体521と固定材522とを備えている。保持部材本体521は、上記本実施の形態の蛍光ランプ1の保持部材本体21と同じタイプのものであって、電源接続端子541を備えた口金540が設けられている。
固定材522には、図9(b)に示すように、十字交差部523を挟んで対向する一対の端部524a、524bに、発光管510の両管端部511a、511bを固定するための嵌合部527a、527bが設けられている。一方、十字交差部523を挟んで対向する他の一対の端部524c、524dには、嵌合部は設けられていない。嵌合部527a、527bにはそれぞれ穴部528が設けられているとともに、前記穴部528の管端部差し込み方向手前側には、管端部511a、511bを前記穴部528へ導くためのガイド溝529が形成されている。
【0058】
発光管510の管中央部512は、接着剤550によって保持部材520に固着されている。また、発光管510の両管端部511a、511bは、接着剤(不図示)によって保持部材520の嵌合部527a、527bに固着されている。さらに、発光管510は、接着剤によって、固定材522における嵌合部527a、527bが設けられていない端部524c、524dにおいても固着されている。
【0059】
第5の変形例に係る蛍光ランプ500は、固定材522の4つの端部524a〜524dが、発光管510の外縁よりも外側へ突出しているため、前記発光管510の外縁の四方が、前記端部524a〜524dによって保護されている。したがって、発光管510が破損し難い。
また、発光管510が、管中央部512、管両端部511a、511bおよび嵌合部527a、527bが設けられていない端部524c、524dに固着されている部分の合計5箇所において、保持部材520に固着されているため、より前記発光管510の渦巻内側部分が揺れ動き難く、輸送時などに前記発光管510が破損し難い。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明の蛍光ランプは、放電路が管中央部を中心として略一平面を渦巻状に旋回する二重渦巻形の発光管を備えた蛍光ランプに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図2】発光管を示す図であって、(a)は平面断面図、(b)は正面図である。
【図3】保持部材を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】第1の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は、(a)におけるA−A線に沿った断面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図5】第2の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】第2の変形例に係る蛍光ランプの保持部材を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面分解図、(d)は側面分解図である。
【図7】第3の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図8】第4の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図9】第5の変形例に係る蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図10】従来の蛍光ランプを示す図であって、(a)は底面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は側面図である。
【図11】従来の蛍光ランプを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
【0062】
1,100,200,300,400,500 蛍光ランプ
10 発光管
11a,11b 管端部
12 管中央部
20 保持部材
26 配電線
27a,27b 嵌合部
29 ガイド溝
30 電極
40 口金
50 接着剤
160 位置決め溝
360,460 カバー部材
461 光学的反射面
523 十字交差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両管端部に一対の電極が配置され、前記電極間に形成される放電路が管中央部を中心として略一平面を渦巻状に旋回する発光管と、前記発光管を保持する保持部材とを備え、前記発光管における管端部間の少なくとも一箇所と、前記両管端部とが、前記保持部材に固定されていることを特徴とする蛍光ランプ。
【請求項2】
前記保持部材には、灯具取付用の口金が設けられていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
【請求項3】
前記保持部材には、前記発光管の管端部を固定するための嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光ランプ。
【請求項4】
前記保持部材には、前記発光管の管端部を前記嵌合部に導くためのガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項3記載の蛍光ランプ。
【請求項5】
前記保持部材には、前記電極と口金とを電気的に接続するための配電線が埋設されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項6】
前記保持部材の前記発光管と対向する面には、前記発光管の管軸軌道に沿って位置決め溝が形成されているとともに、前記発光管は、前記保持部材と対向する側が前記位置決め溝に嵌め込まれた状態で前記保持部材に固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項7】
前記発光管は、少なくとも1箇所において、接着剤によって保持部材へ固着されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項8】
前記保持部材は、前記放電路の旋回面に対して平行に配置される略方形板状であって、前記発光管の両管端部が、前記保持部材の長尺方向両端部にそれぞれ固定されているとともに、前記発光管の管中央部が、前記保持部材の中央部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項9】
前記保持部材は、前記放電路の旋回面に対して平行に配置される略十字形の板状であって、前記発光管の両管端部が、前記保持部材の十字交差部を挟んで対向する一対の両端部にそれぞれ固定されているとともに、前記発光管の管中央部が、前記十字交差部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項10】
前記保持部材には、少なくとも前記発光管の渦巻部分の外周を覆うカバー部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項11】
前記保持部材には、少なくとも前記発光管の渦巻部分の外周および前記保持部材側を覆うカバー部材が取り付けられているとともに、前記カバー部材の発光管と対向する面には光学的反射面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項12】
前記発光管は、前記発光管の渦巻部分の所定範囲において管壁同士の隙間Geがほぼ均一であり、前記管端部と前記渦巻部分との隙間Gbが、前記隙間Geよりも広いことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項13】
前記隙間Geは0.5〜2.0mmの範囲であり、前記隙間Gbは3.0〜10.0mmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の蛍光ランプ。
【請求項14】
前記発光管は、前記所定範囲よりも前記管端部側における管壁同士の隙間が前記隙間Geよりも広がっており、前記隙間が広がり始める位置と前記管中央部とを結ぶ直線L1と、前記管端部と前記管中央部とを結ぶ直線L2とがほぼ直交することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の蛍光ランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−49272(P2006−49272A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−34894(P2005−34894)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】