説明

螺子具ホルダおよびその包装体

【課題】螺子具を締付工具に確実に装着できる螺子具ホルダを提供する。
【解決手段】頭部X1と該頭部X1より小径の軸部X2とを有する螺子具Xを個別に保持する筒状のホルダ1であって、一端に、開口部11と、他端側に、内壁から突出し、螺子具Xの軸部X2に当接して保持する保持部12と、前記開口部11と保持部12との間で、螺子具Xを締め付ける締付工具Yの挿通をガイドする筒状のガイド部13と、前記保持部12の他端側に、該保持部12に保持された螺子具Xの軸部X2先端よりも他端側に突出して該螺子具を保護する保護部14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に骨接合用プレートを固定する際に用いる螺子具を保持する螺子具ホルダおよびその包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、頭部と該頭部より小径の軸部とを有する螺子具を保持するものとしては、図6に示すように、箱体の上面に複数径の貫通穴からなる受け部101を備える螺子具トレー100が知られている。かかる螺子具トレー100は、骨接合用プレートを固定するために使用される形状の異なる複数の螺子具Xを、予め各受け部101に嵌め込んで使用する。そして、医師、看護士等の医療行為者は、受け部101に嵌め込まれた複数の螺子具Xの中から、使用する螺子具Xをドライバ等の締付工具Yの先端に装着して、該プレートの固定のために用いる。具体的に、医療行為者が螺子具Xを締付工具Yに装着する際には、締付工具Yの先端を螺子具Xの頭部X1の上面に向かって垂直に進行させ、螺子具Xの頭部X1に設けられた溝部X3に締付工具Yの先端部Y1を押し込む。これにより、溝部X3に締付工具Yの先端部Y1が食い込み、摩擦力によって螺子具Xが締付工具Yに装着される。
【0003】
しかしながら、かかる螺子具トレー100は作業台の上に置いて使用されるため、医療行為者は、無意識に締付工具Yを頭部X1の上面に対して斜め方向から進行させてしまったり、螺子具Xの締付工具Yへの装着が不十分であるにも関わらず、締付工具Yの先端部Y1が前記溝部X3に十分に押し込まれたと思い込み、装着作業を終了してしまうことがある。そして、締付工具Yに螺子具Xが確実に装着されていない場合には、トレー100が置かれている作業台から前記プレートを固定する位置への移動の間に、螺子具Xが締付工具Yから脱落してしまう虞がある。特に、骨接合用プレートを固定するために使用される螺子具は、単価が高価であるにもかかわらず、床面その他の未消毒部分に落下させてしまった場合には、衛生上の理由から廃棄処分する必要があり、締付工具Yから脱落した螺子具Xは再利用することができないという不都合が生じる。
【0004】
一方、複数の螺子具を保持するホルダとしては、板状体の長手方向に沿って、複数の漏斗状の受け部を形成したものが知られている(特許文献1参照。)。かかるホルダは、同一形状の複数の螺子具を受け部に保持して、ロボットに供給するものである。このようなホルダをロボットを用いない手術に用いた場合、該ホルダを作業台に載置した際に螺子具Xの軸部X2の先端が作業台に触れることになるので衛生上好ましくない。
【特許文献1】特開平2−205417号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の点に鑑み、螺子具を締付工具に確実に装着できる螺子具ホルダを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の螺子具ホルダは、頭部と該頭部より小径の軸部とを有する螺子具を個別に保持する筒状のホルダであって、一端に開口部と、他端側に内壁から突出し、螺子具の軸部に当接して該螺子具を保持する保持部と、前記開口部と保持部との間で、螺子具を締め付ける締付工具の挿通をガイドする筒状のガイド部と、前記保持部の他端側に、該保持部に保持された螺子具の軸部先端よりも他端側に突出して該螺子具を保護する保護部とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の螺子具ホルダによれば、使用者である医師、看護士等の医療行為者が、ドライバ等の締付工具を開口部からガイド部に挿通し、締付工具の先端に螺子具を装着する際に、締付工具が筒状のガイド部でガイドされるため、締付工具を螺子具の頭部の上面に対して垂直方向から進行させることができる。また、医療行為者は、螺子具ホルダを一方の手で把持して、他方の手で締付工具の先端を螺子具側に押し込むことができる。すなわち、医療行為者は、手元位置で両手を使って螺子具の締付工具への装着作業を行うことができる。そのため、螺子具は締付工具に確実に装着することができ、骨接合用プレートを固定する前に、螺子具を締付工具から脱落してしまうことを防止することができる。
【0008】
また、本発明の螺子具ホルダにおいて、前記保護部は、前記ガイド部に対して拡径され、ホルダを起立可能に形成されていることが好ましい。
【0009】
かかる本発明の螺子具ホルダによれば、筒状のガイド部から拡径した保護部によって、螺子具ホルダを安定的に起立させておくことができる。そのため、使用時に必要に応じて、一時的に螺子具ホルダを起立させておくことができる。
【0010】
さらに、本発明の螺子具ホルダは、前記開口部に取り付けられる蓋部と、該蓋部から前記保持部側に延設して設けられ、該開口部に該蓋部が取り付けられたときに、該保持部に保持された螺子具の開口部への移動を抑止する抑止部とを有する抑止部材を備えることを特徴とする。
【0011】
かかる本発明の螺子具ホルダによれば、前記開口部に前記蓋部が取り付けられたときに、抑止部によって前記保持部に保持された螺子具の開口部側への移動が抑止される。そのため、保持部に保持された螺子具は、抑止部材によって開口部への移動が抑止された状態で流通段階におかれ、流通段階で螺子具が保持部から脱落してしまうことを防止することができる。
【0012】
また、本発明の螺子具ホルダは、前記ホルダは、他端側が閉塞され、前記蓋部が前記開口部に取り付けられたときに、ホルダ内が密閉されることを特徴とする。
【0013】
かかる本発明の螺子具ホルダによれば、前記ホルダは他端側が閉塞され、一端側の開口部が前記蓋部によって密閉される。そのため、前記保持部に保持された螺子具は、外気から遮断された密閉状態となり、衛生状態を良好に保つことができる。
【0014】
上記課題を解決するための本発明の包装体は、前記螺子具ホルダが個別に包装されたことを特徴とする。
【0015】
かかる本発明の包装体によれば、前記医療行為者は、使用時に該包装体を開封して前記螺子具ホルダを使用することができ、使用前に螺子具を包装体から開封してトレー等に配列しておく必要がない。そのため、開封された螺子具が次の使用時に持ち越され、次の使用時に開封された螺子具と混同して使用されることを防止することができる。これにより、開封後長時間、使用されない螺子具が発生することを防止して、螺子具の個別管理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は螺子具ホルダの斜視図であり、図2は螺子具を保持した状態の螺子具ホルダおよびその包装袋の斜視図であり、図3は螺子具を保持した状態の螺子具ホルダの断面図であり、図4および図5は螺子具ホルダの使用状態を示す説明図である。
【0017】
本実施形態における螺子具ホルダ1は、図1及び図2に示すように、頭部X1と頭部X1より小径の軸部X2とを有する螺子具Xを個別に保持する筒状のホルダ本体10と、ホルダ本体10と組合せて用いられ、ホルダ本体10に保持された螺子具Xの移動を抑止する抑止部材20とを備える。
【0018】
ホルダ本体10は、半透明の合成樹脂製の部材であって、一端に開口部11と、他端側に内壁から突出し、その先端が螺子具Xの軸部X2に当接して螺子具Xを保持する保持部12とを備えている。
【0019】
また、ホルダ本体10は、開口部11と保持部12との間に筒状のガイド部13を備え、ガイド部13の内径は、螺子具Xの頭部X1と螺子具Xを装着可能なドライバYとが挿通可能な大きさとなっている。
【0020】
さらに、ホルダ本体10は、保持部12からさらに他端側に拡径して延設された保護部14を備え、保護部14は、他端側に突出したその先端部15が、ガイド部13の軸方向に対して垂直な一つの面を形成している。また、先端部15は、保持部12に保持された螺子具Xの軸部X2の先端よりも他端側に位置している。
【0021】
抑止部材20は、合成樹脂性の部材であって、開口部11を密閉する蓋部21と、蓋部21から保持部12側に延設して設けられた棒状の抑止部22とを備える。
【0022】
蓋部21は、開口部11の内壁と嵌着する嵌着部23と、開口部11と反対側にリング状に突出して設けられた摘み部24とを備え、嵌着部23は、抑止部材20とは材質の異なるゴム製の別部材から構成されている。
【0023】
抑止部22は、蓋部21が開口部11を密閉したときに、抑止部22の先端が保持部12に保持された螺子具Xの頭部X1の開口部11側に隣接して位置し、螺子具Xの開口部11側への移動を抑止する。
【0024】
一方、螺子具ホルダ1を個別に包装する包装袋30は、図2に示すように、ナイロンやポリエチレンなどからなる積層体の透明フィルム31を、ロール状にしてなるものから引出して2つ折りにし、その3方シールすることによって形成される。
【0025】
次に、螺子具ホルダ1の機能について説明する。
【0026】
初めに、螺子具ホルダ1の出荷段階について説明する。まず、図1に示すように、ホルダ本体10と抑止部材20とが分離された状態から、螺子具Xを保持部12に保持する。具体的には、ドライバYの先端に螺子具Xを装着した状態で、螺子具Xをホルダ本体10の開口部11からガイド部13へ挿通し、螺子具Xの軸部X2を保持部12に当接させる。そして、螺子具Xの軸部X2の先端を図示しない一時固定部材によって固定し、ドライバYをホルダ本体10から後退させて、ドライバYから螺子具Xを解放する。なお、一時固定部材を用いる代わりに、螺子具Xを保持した保持部12を周方向内方に圧迫して螺子具Xを固定し、ドライバYから螺子具Xを解放してもよい。
【0027】
次いで、螺子具Xが保持部12に保持された後、図2および図3に示すように、抑止部材20をホルダ本体10に取り付ける。具体的に、抑止部材20の取り付けは、抑止部22を開口部11から挿通させて、蓋部21に設けられた嵌着部23を開口部11の内壁に嵌着させることによって行われる。このとき、開口部11は、内壁に嵌着部23が嵌着されるとともに、その開口端部が蓋部21に当接する。
【0028】
最後に、抑止部材20がホルダ本体10に取り付けられると、この状態で螺子具ホルダ1を包装袋30に個別に包装する。具体的には、透明フィルム31を2つ折りにして螺子具ホルダ1全体を覆い、2つ折りにしたフィルムの3方の端部をシールすることによって、螺子具ホルダ1を個別に包装する。そして、包装袋30に螺子具ホルダ1に保持された螺子具の形状(軸部の長さや径の大きさ等)や製造年月日に対応したロット番号等が付されて出荷される。
【0029】
このように、螺子具ホルダ1の保持部12に保持された螺子具Xは、抑止部材20の抑止部22によって、開口部11への移動が抑止された状態でホルダ内に収納されて流通段階におかれる。そのため、本発明の螺子具ホルダ1によれば、流通段階で、螺子具Xが保持部12から脱落してしまうことを防止することができる。
【0030】
次に、螺子具ホルダ1が医療現場で使用される段階について説明する。まず、使用者である医師又は看護士等の医療行為者は、包装袋30に記載された螺子具Xの形状(軸部の長さや径の大きさ等)を確認する。そして、医療行為者は、個別包装された状態の螺子具ホルダ1を、その螺子具ホルダ1に保持された螺子具Xの軸部X2の長さや径の大きさの順に、作業台(図示省略)上に整理しておく。
【0031】
次いで、医療行為者は、骨接合用プレート(図示省略)を固定するために使用する螺子具Xを決定し、整理した複数の螺子具ホルダ1の中から使用する螺子具Xが保持されている螺子具ホルダ1およびその包装袋30を見出す。そして、使用が決定された螺子具Xに対応した包装袋30が開封されて、その中から螺子具ホルダ1が取り出される。このように、包装袋30は、使用される螺子具Xに対応したもののみが開封されるため、開封された螺子具Xが次の使用時に持ち越され、次の使用時に開封された螺子具Xと混同して使用されることを防止することができる。また、使用直前まで、螺子具ホルダー全体が包装袋30に密封されているため、衛生状態を良好に保っておくこともできる。さらに、使用された螺子具Xの包装袋30に記載されたロット番号を患者のカルテ等に記録しておくことで、螺子具Xのトレーサビリティを向上させることができるとともに、該ロット番号に基づいて螺子具Xの発注等を行うことで螺子具Xの在庫管理も可能になる。
【0032】
そして、螺子具ホルダ1が包装袋30から開封されると、医療行為者は、一方の手でホルダ本体10を把持するとともに、他方の手で抑止部材20の摘み部24を摘んで、抑止部材20をホルダ本体10から離反させる方向に引き抜く。これにより、ホルダ本体10と抑止部材20とが分離される。
【0033】
次いで、抑止部材20がホルダ本体10から分離されると、医療行為者は、一方の手でホルダ本体10を把持しながら、他方の手でドライバYの先端部Y1を開口部11からガイド部13に挿通させ、図4に示すように、螺子具Xの頭部X1上面の溝部X3に押し込む。このとき、ドライバYは、ガイド部13によって螺子具Xの頭部X1の上面に対して垂直方向から進行するようにガイドされる。加えて、医療行為者は、手元位置で、両手を使って螺子具XをドライバYへ装着することができるため、螺子具XをドライバYに確実に装着することができる。
【0034】
また、医療行為者は、ホルダ本体10を把持して装着作業を行うことができるため、骨接合用プレートを固定する位置に近い場所で、螺子具XをドライバYに装着することができ、当該骨接合プレートを固定する行為の作業効率を向上させることができる。
【0035】
一方、螺子具ホルダ1は包装袋から開封された後、直ちに使用されない場合には、作業台の上に保護部14の先端部15を下方に向けて一時的に起立させておくこともできる。この場合、保持部12に保持された螺子具Xは、その軸部X2の先端よりも保護部14が突出して設けられているため、軸部X2がホルダの外部のものに直接触れることを防止して、螺子具の衛生状態を良好に保つことができる。
【0036】
また、医療行為者は、ホルダ本体10を作業台の上に保護部14の先端部15を下方に向けて起立させた状態で、ドライバYを開口部11からガイド部13に挿通させて、ドライバYの先端部Y1を螺子具Xの頭部X1の溝部X3に押し込むようにしてもよい。この場合、ドライバYは、ガイド部13によって螺子具Xの頭部X1の上面に対して垂直方向から進行するようにガイドされ、且つ、ホルダ本体10は、保護部14によって安定的に起立しているため、螺子具XはドライバYに確実に装着することができる。
【0037】
なお、本実施形態において、ホルダ本体10の開口部11は、ガイド部13と同一の内径となっているが、ドライバYが挿入し易いように拡径されていてもよい。
【0038】
また、本実施形態において、保持部12は、内壁の全周が突出しているが、全周の一部(例えば120度毎の3箇所)が突出して、螺子具Xを保持してもよい。また、本実施形態において、保持部12は、軸方向に貫通した貫通孔となっているが、螺子具Xの軸部X2の長さに相当する有底孔であってもよい。さらに、保持部12を有底孔とする代わりに、図5に示すように、支持部15に底部16を設けてもよい。特に、保持部12を有底孔とした場合や支持部15に底部16を有する場合には、蓋部21を開口部11に取り付けることにより、螺子具Xをホルダ本体10内に密閉することができ、包装袋30を使用しなくても、使用直前まで螺子具Xの衛生状態を良好に保っておくことができる。
【0039】
さらに、本実施形態において、ホルダ本体10のガイド部13は、図4に示すように、ドライバYが挿通な内径となっているが、図5に示すように、先端に把持部Y2を有するドライバYとの組合せで使用される場合には、ガイド部13の内径を把持部Y2が螺子具Xの頭部X1を把持できる大きさに設計して使用することができる。
【0040】
また、本実施形態において、ホルダ本体10の保護部14は円錐台形となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、棒状のものが保持部12から複数突出するようなものであってもよい。
【0041】
さらに、本実施形態において、抑止部材20の嵌着部23は、蓋部21とは別部材から構成されているが、蓋部21と一体であってもよい。
【0042】
また、本実施形態において、包装袋30は、ナイロンやポリエチレンなどからなる積層体の透明フィルム31を2つ折りにし、その3方をシールすることにより構成されているが、これに限られるものではない。例えば、医療器具の包装として周知のラミネート体やフィルムやシートなどを2枚重ね合わせて、その4方をシールするようにしてもよい。さらに、包装体として包装袋30の代わりに一般的な包装容器、例えば、トレーと該トレーの開口を封止する剥離可能なフィルムとからなる包装容器や、筒状のボトル本体と蓋体とからなる収納ボトルや、箱型のケース本体と蓋体となる収納ケースなどを用いるようにしてもよい。
【0043】
さらに、本実施形態において、螺子具Xは、頭部X1の上面に溝部X3を有し、ドライバYは、螺子具Xの溝部X3に対応した先端形状を有するが、螺子具Xは、頭部X1に六角穴を有する六角穴付きボルトや、頭部X1の形状が六角形の六角ボルトであってもよく、ドライバYは、これらの螺子具Xのそれぞれに対応した六角棒スパナや六角レンチであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態における螺子具ホルダの斜視図。
【図2】本発明の一実施形態における螺子具ホルダおよびその包装袋の斜視図。
【図3】本発明の一実施形態における螺子具ホルダの断面図。
【図4】本発明の一実施形態における螺子具ホルダの使用状態を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施形態における螺子具ホルダの使用状態を示す説明図。
【図6】従来の螺子具トレーを示す斜視図。
【符号の説明】
【0045】
1…螺子具ホルダ、 10…ホルダ本体、 11…開口部、 12…保持部、 13…ガイド部、 14…保護部、 20…抑止部材、 21…蓋部、 22…抑止部、 30…包装袋(包装体)、 X…螺子具、 X1…頭部、 X2…軸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部と該頭部より小径の軸部とを有する螺子具を個別に保持する筒状のホルダであって、
一端に、開口部と、
他端側に、内壁から突出し、螺子具の軸部に当接して該螺子具を保持する保持部と、
前記開口部と保持部との間で、螺子具を締め付ける締付工具の挿通をガイドする筒状のガイド部と、
前記保持部の他端側に、該保持部に保持された螺子具の軸部先端よりも他端側に突出して該螺子具を保護する保護部と
を備えることを特徴とする螺子具ホルダ。
【請求項2】
前記保護部は、前記ガイド部に対して拡径され、ホルダを起立可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の螺子具ホルダ。
【請求項3】
前記開口部に取り付けられる蓋部と、
該蓋部から前記保持部側に延設して設けられ、該開口部に該蓋部が取り付けられたときに、該保持部に保持された螺子具の開口部への移動を抑止する抑止部と
を有する抑止部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の螺子具ホルダ。
【請求項4】
前記ホルダは、他端側が閉塞され、前記蓋部が前記開口部に取り付けられたときに、ホルダ内が密閉されることを特徴とする請求項3記載の螺子具ホルダ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちいずれか1項記載の螺子具ホルダが個別に包装されたことを特徴とする包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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