説明

血管健康を促進するシリルフェノール

本発明は、一般的に血管健康を改善するための治療的および予防的な方法ならびに組成物に関する。1つの具体例において、本発明方法は、処置を必要とする対象に治療的または予防的に有効な量の少なくとも1つの本発明の化合物を投与することを含み、ここに、該量は主要心臓有害事象、血管アクセス機能不全または男性勃起不全の治療または予防に治療的または予防的に有効なものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管の健康に関連した疾患または障害を処置するための有効な量の式(I):
【化1】

[式中、XおよびXは独立して、オキシおよびジアルキル置換シリルよりなる群から選択され、
はC−Cアルキル;
およびRは、HおよびC−Cアルキルよりなる群から独立して選択され;
、R、RおよびRは、H、メトキシおよび分岐鎖または直鎖のC−Cアルキルよりなる群から独立して選択され;および
およびRは独立して、水素、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、ハライド、アミン、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルカノイル、アリーロイル、ヘテロアリーロイル、−O(C−Cアルキル)、−OCO−(HもしくはC−Cアルキル)、−OCO−(C−Cアルケニル)、−OCO−(アリール)、−OCO−(ヘテロアリール)、−(C−Cアルキル)−COOH、−(C−Cアルケニル)−COOH、−OCO−(C−Cアルキル)−COOH、−OCO−(C−Cアルケニル)−COOH、−CO−(C−Cアルキル)−COOHおよび−CO−(C−Cアルケニル)COOHよりなる群から選択され;
ここに、RまたはRの置換基は、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルカノイル、アリーロイル、ヘテロアリーロイル、−O(C−Cアルキル)、−OCO−(HもしくはC−Cアルキル)、−OCO−(C−Cアルケニル)、−OCO−(アリール)、−OCO−(ヘテロアリール)、−(C−Cアルキル)−COOH、−(C−Cアルケニル)−COOH、−OCO−(C−Cアルキル)−COOH、−OCO−(C−Cアルケニル)−COOH、−CO−(C−Cアルキル)−COOHまたは−CO−(C−Cアルケニル)−COOHである場合、それらは独立して、C−Cアルキル、ハロゲン、−OH、−OCH、−OCHCH、ハロメチル(ジハロメチル、トリハロメチル、−NH、−NO、−CN、−NC、-C(=NH)(NH)、−SH、−COOH、−COOCHおよび−COOCHCHよりなる群から独立して選択される1以上の官能基で置換されてもよく;
但し、式(I)で表される該化合物は式(IV):
【化2】

(式中、R10およびR15は各々独立してC−Cアルキル;
11、R12およびR13は各々独立して、水素またはC−Cアルキル;
Rは水素または−C(O)−(CH)−Q(ここに、Qは水素または−COOHであって、mは整数1、2、3または4である);
Zはチオ、オキシまたはメチレン基;
AはC−Cアルキレン基;
14およびR16は各々独立して、C−Cアルキルまたは−(CH)−(Ar)(ここに、nは整数0、1、2または3;およびArは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、C−Cアルキルもしくは−NR1718(ここに、R17およびR18は各々独立して、水素またはC−Cアルキルである)よりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されていないか、または置換されたフェニルまたはナフチルであり;但し、R11またはR14もしくはR16の少なくとも1つがC−Cアルキルであって、Arがトリフルオロメチルまたは−NR1718で置換されていない場合、Rは−C(O)−(CH)−Qである))で表される化合物ではない]で表される化合物またはその医薬上許容される塩をかかる処置を必要とする対象に投与することを特徴とする血管の健康に関連した疾患または障害の予防的または治療的な処置のための方法。
【請求項2】
およびXが独立して、オキシおよびジメチル−シリルよりなる群から選択され;Rがメチレン;RおよびRが水素、R、R、RおよびRが独立して、水素およびtert−ブチルよりなる群から選択され;およびRおよびRが独立して、ヒドロキシおよびメトキシよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
およびRがtert−ブチルあって、Rがヒドロキシであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
血管の健康に関連した疾患または障害を処置するための有効な量の式(II):
【化3】

[式中、XおよびXは独立して、チオ、オキシおよびジアルキル置換シリルよりなる群から選択され、
はC−Cアルキル;
およびRは、HおよびC−Cアルキルよりなる群から独立して選択され;
、R、RおよびRは、H、メトキシおよび分岐鎖または直鎖のC−Cアルキルよりなる群から独立して選択され;および
およびRは独立して、水素、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、ハライド、アミン、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルカノイル、アリーロイル、ヘテロアリーロイル、−O(C−Cアルキル)、−OCO−(HもしくはC−Cアルキル)、−OCO−(C−Cアルケニル)、−OCO−(アリール)、−OCO−(ヘテロアリール)、−(C−Cアルキル)−COOH、−(C−Cアルケニル)−COOH、−OCO−(C−Cアルキル)−COOH、−OCO−(C−Cアルケニル)−COOH、−CO−(C−Cアルキル)−COOHおよび−CO−(C−Cアルケニル)−COOHよりなる群から選択され;
ここに、RまたはRの置換基が、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルカノイル、アリーロイル、ヘテロアリーロイル、−O(C−Cアルキル)、−OCO−(HもしくはC−Cアルキル)、−OCO−(C−Cアルケニル)、−OCO−(アリール)、−OCO−(ヘテロアリール)、−(C−Cアルキル)−COOH、−(C−Cアルケニル)−COOH、−OCO−(C−Cアルキル)−COOH、−OCO−(C−Cアルケニル)−COOH、−CO−(C−Cアルキル)−COOHまたは−CO−(C−Cアルケニル)−COOHである場合、それらは独立して、C−Cアルキル、ハロゲン、−OH、−OCH、−OCHCH、ハロメチル(ジハロメチル、トリハロメチル、−NH、−NO、−CN、−NC、-C(=NH)(NH)、−SH、−COOH、−COOCHおよび−COOCHCHよりなる群から独立して選択される1以上の官能基で置換されてもよく;
但し、式(I)で表される該化合物は式(IV):
【化4】

(式中、R10およびR15は各々独立してC−Cアルキル;
11、R12およびR13は各々独立して、水素またはC−Cアルキル;
Rは水素または−C(O)−(CH)−Q(ここに、Qは水素または−COOHであって、mは整数1、2、3または4である);
Zはチオ、オキシまたはメチレン基;
AはC−Cアルキレン基;
14およびR16は各々独立して、C−Cアルキルまたは−(CH)−(Ar)、ここに、nは整数0、1、2または3;およびArは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、C−Cアルキルもしくは−NR1718(ここに、R17およびR18は各々独立して、水素またはC−Cアルキルである)よりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されていないか、または置換されたフェニルまたはナフチルであり;但し、R11またはR14もしくはR16の少なくとも1つがC−Cアルキルであって、Arがトリフルオロメチルまたは−NR1718で置換されていない場合、Rは−C(O)−(CH)−Qである)で表される化合物ではない]
で表される化合物またはその医薬上許容される塩をかかる処置を必要とする対象に投与することを特徴とする血管の健康に関連した疾患または障害の予防的または治療的な処置のための方法。
【請求項5】
およびXが独立して、チオおよびジメチル−シリルよりなる群から選択され;Rがメチレン;RおよびRが独立して、水素およびメチルよりなる群から選択され;R、R、RおよびRが独立して、水素およびtert−ブチルよりなる群から選択され;およびRおよびRが独立して、水素、ヒドロキシ、メトキシおよびブタンジオアートよりなる群から選択され;但し、XおよびXが共にチオである場合、RおよびRは共にヒドロキシではないことを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
およびRがtert−ブチルあって、Rがヒドロキシであることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項7】
およびXがチオ;Rがメチレン;RおよびRがメチル;R、R、RおよびRがtert−ブチル;Rがヒドロキシであって;Rがブタンジオアートであることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項8】
血管の健康に関連した疾患または障害を処置するための有効な量の式(V):
【化5】

[式中、Gは:
【化6】

(式中、Yは−H、C−CアルキルまたはC−Cアルケニル;
は、−H、C−Cアルキル、またはC−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリーロイル、アルカノイルまたはヘテロアリーロイル;
は、−H、−CNおよびC−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリールまたはヘテロアリール;
は、(CH)(ここに、nは0〜4)またはC−Cアルケニル;
は、NH、(CH2)(ここに、nが0〜4)またはC−Cアルケニル;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール、あるいはNH Y;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリールまたはヘテロアリール;
10はアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
LはC−CアルキルまたはC−Cアルケニルである)
よりなる群から選択され;および
Gは独立して、-F、−Cl、−Br、-I、−NH、−OH、−CN、−SH、−CH、−CHCH、−CF、−OCH、−OCHCH、−COOH、−COOCHおよび−COOCHCHよりなる群から選択される1以上の置換基でさらに置換されていてもよい]
で表される化合物をかかる処置を必要とする対象に投与することを特徴とする血管の健康に関連した疾患または障害の予防的または治療的な処置のための方法。
【請求項9】
血管の健康に関連した該疾患または障害が、主要心臓有害事象、血管アクセス機能不全および男性勃起不全よりなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1記載の方法。
【請求項10】
前記対象が、血液透析患者、末期腎臓病患者または糖尿病患者よりなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1記載の方法。
【請求項11】
該対象が、酸化的負担の増加または酸化的ストレスの上昇を有する対象、血管のアクセスシャントまたは移植を有する対象、または糖尿病に苦しみかつ勃起不全を経験するか、もしくは予防的な療法を求める対象であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1記載の方法。
【請求項12】
該対象がヒトであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1記載の方法。
【請求項13】
該化合物が対象に経口投与されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1記載の方法。
【請求項14】
約1mg〜約10gの該化合物を、単回、分割または連続的用量にて該対象に1日当たり投与して、該処置に治療上有効である該化合物の血漿濃度を達成することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1記載の方法。
【請求項15】
約0.1g〜約3gの該化合物を、単回、分割または連続的用量にて該対象に1日当たり投与して、該処置に治療上有効である該化合物の血漿濃度を達成することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1記載の方法。
【請求項16】
血管の健康に関連した該疾患または障害が、主要心臓有害事象であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1記載の方法。
【請求項17】
該対象が、酸化的負担の増加または酸化的ストレスの上昇を有する対象であることを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項18】
処置が、該主要心臓有害事象の発生の危険性の低下を含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項19】
該方法が、酸化的負担の増加または酸化的ストレスの上昇を有すると対象を同定することを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項20】
該対象が、通常の脂質レベルまたは標準化された脂質レベルを有することを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項21】
血管の健康に関連した該疾患または障害が、血管アクセス機能不全であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1記載の方法。
【請求項22】
該対象が血液透析患者であって、該化合物が血液透析後に直接的に投与されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】
該対象が、末期腎臓病に苦しむことを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項24】
該血管アクセス機能不全が、動静脈シャント狭窄に関係していることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項25】
血管の健康に関連した該疾患または障害が勃起不全であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1記載の方法。
【請求項26】
該対象が、勃起不全からの糖尿病性苦痛であることを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
該処置が、予防的に与えられることを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項28】
該処置が、第2の有効成分としてホスホジエステラーゼ阻害薬を含むコンビネーション処置であることを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項29】
式(V):
【化7】

[式中、Gは:
【化8】


(式中、Yは−H、C−CアルキルまたはC−Cアルケニル;
は、−H、C−Cアルキル、またはC−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリーロイル、アルカノイルまたはヘテロアリーロイル;
は、−H、−CN、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリールまたはヘテロアリール;
は、(CH)(ここに、nは0〜4である)またはC−Cアルケニル;
は、NH、(CH2)(ここに、nが0〜4である)またはC−Cアルケニル;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、もしくはアルキルヘテロアリール、またはNH Y;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、アリールまたはヘテロアリール;
10は、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール;
Lは、C−CアルキルまたはC−Cアルケニル;および
Gは独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−NH、−OH、−CN、−SH、−CH、−CHCH、−CF、−OCH、−OCHCH、−COOH、−COOCHおよび−COOCHCHよりなる群から選択される1以上の置換基でさらに置換されていてもよい)より選択される]で表される化合物またはその塩もしくは塩酸塩ならびに医薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項30】
式(V)の該化合物が、自己乳化ドラッグデリバリーシステムにおける経口投与のために処方される請求項29記載の医薬組成物。
【請求項31】
ラクトース、リン酸カルシウム、カオリン、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラッカセイ油、流動パラフィン、オリーブ油、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、アラビアゴム、分散剤、湿潤剤および増粘剤よりなる群のうちの1またはメンバーをさらに含む請求項29記載の医薬組成物。
【請求項32】
主要心臓有害事象の予防的または治療的処置に有用な1以上の他の有効成分をさらに含む請求項29〜31のいずれか1記載の医薬組成物。
【請求項33】
血管アクセス機能不全の予防的または治療的処置に有用な1以上の他の有効成分をさらに含む請求項29〜31のいずれか1記載の医薬組成物。
【請求項34】
勃起不全の予防的または治療的処置に有用な1以上の他の有効成分をさらに含む請求項29〜31のいずれか1記載の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2007−509054(P2007−509054A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535351(P2006−535351)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/034093
【国際公開番号】WO2005/039596
【国際公開日】平成17年5月6日(2005.5.6)
【出願人】(598133654)アミリン・ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (38)
【氏名又は名称原語表記】AMYLIN PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】