説明

衛生用紙収納箱

【課題】箱体に上げ底部を形成することにより内部に収納された衛生用紙を容易に取り出せるようにするとともに、歪みを抑えて上げ底部が形成できるようにした衛生用紙収納箱を得る。
【解決手段】相互に連接する背面パネル7、上面パネル8、正面パネル9、底面パネル10と、一対の内側面パネル12と、一対の外側面パネル14と、内側面パネル12の内側に折り込まれる一対の折込パネル17,18とを備える箱体1にあって、内側面パネル12には、幅方向略中央で、外側面パネル14との接着部Sに達しない任意の位置を頂点T1とし、この頂点T1から内側面パネル12の底側辺とで略三角形を形成する上げ底部形成用第1山折線25を対称位置に設け、さらに、頂点T1から内側面パネル12の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線26を設け、底面パネル10には、上げ底部形成用第2谷折線26間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線27を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポップアップ式に取り出せるように交互に折り畳まれて積層されたティシュペーパー等の衛生用紙を収納する衛生用紙収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭やオフィス等で広く使用されているティシュペーパー、ペーパータオル等の衛生用紙をポップアップ式に取り出せるように交互に折り畳まれた状態で収納する衛生用紙収納箱として、直方体からなる紙製箱体の上面パネルに衛生用紙を取り出すための取り出し口を開口させる衛生用紙収納箱が知られている。
【0003】
かかる衛生用紙収納箱では、内部に収納された衛生用紙が残り少なくなると、取り出し口から突出している衛生用紙を引き出したとき次の衛生用紙が取り出し口から突出しない場合があり、箱体の底に残った衛生用紙の取り出しに不便を強いられることがある。
そこで、衛生用紙が残り少なくなった場合でも容易に取り出せるようにした衛生用紙収納箱として、箱体の正面パネルと背面パネルに、正面形状が凸形で、その頂部が底面パネルからの高さが正面パネルの高さの略1/3となる位置を通り、その左右が正面及び背面の下隅角部に至る形状の谷折線を設け、底面パネルの中央であって、正面パネルと背面パネルを結ぶ方向に谷折線を形成した衛生用紙収納箱が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1で開示されている衛生用紙収納箱は、衛生用紙が残り少なくなった場合、衛生用紙収納箱を逆さにして内部の衛生用紙を上面パネル側へ寄せ、正面パネル、背面パネル、底面パネルに形成した谷折線に沿って正面パネル、背面パネル、底面パネルを内方へ変形させ、底面パネルを上げ底に形成し、上げ底となった底面パネルにより衛生用紙を上方に押し上げた状態で支持するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平7−9783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1の衛生用紙収納箱では、衛生用紙が残り少なくなった場合、衛生用紙収納箱を逆さにして底面パネルを上げ底に形成し、逆さにした衛生用紙収納箱を元に戻して、上げ底となった底面パネルにより衛生用紙を上方に押し上げた状態で支持するものであるが、衛生用紙収納箱を逆さにした場合、底面パネル側にあった残り少ない衛生用紙が不規則に上面パネル側に大きく移動することになり、交互に折り畳まれて積層された衛生用紙が崩れてしまい、却って取り出し難くなる場合があるといった問題がある。
また、衛生用紙収納箱の正面パネルと背面パネルに、正面形状が凸形で、その頂部が底面壁からの高さが正面壁の高さの略1/3となる位置を通り、その左右が正面及び背面の下隅角部に至る形状の谷折線を設けるので谷折線が長くなる。そのため、谷折線を谷折りしたときの正面パネルと背面パネルに係る曲げ応力が広く分散してしまい、正面パネルと背面パネルに歪みが発生して上面パネルに形成した取り出し口が拡がり衛生用紙が保持力を失い、取り出し口から突出している衛生用紙が箱体内に落ち込んでしまう場合があるといった問題がある。
【0007】
本発明の目的は、箱体に上げ底部を形成することにより内部に収納された衛生用紙を容易に取り出せるようにするとともに、歪みを抑えて上げ底部が形成できるようにした衛生用紙収納箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、相互に連接する背面パネル、上面パネル、正面パネルおよび底面パネルと、前記底面パネルの左右両端に連接した一対の内側面パネルと、前記上面パネルの左右両端に連接し前記内側面パネルの外側に重ねられ接着される一対の外側面パネルと、前記背面パネルと前記正面パネルの左右両端に連接し前記内側面パネルの内側に折り込まれるそれぞれ一対の折込パネルとを備える略直方体の紙製箱体内に、積層された衛生用紙が収納されている衛生用紙収納箱であって、前記内側面パネルには、幅方向略中央で、前記外側面パネルとの接着部に達しない任意の位置を頂点とし、この頂点から前記底面パネル側の両隅角部に繋がり、前記内側面パネルの底側辺とで略三角形を形成する山状の上げ底部形成用第1山折線がそれぞれ対称位置に設けられ、さらに、前記頂点から前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線が設けられ、また、底面パネルには、前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記外側面パネルには、前記外側面パネルの上側辺と前記上げ底部形成用第2谷折線の延長線と交叉する位置を頂点とし、この頂点から前記外側面パネルの左右側辺に向かって、前記上げ底部形成用第1山折線と略平行な山状の上げ底部形成用第1補助谷折線が設けられ、さらに、前記頂点から前記外側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2補助山折線が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の衛生用紙収納箱によれば、前記底面パネルの左右両端に連接した前記内側面パネルには、幅方向略中央で、前記外側面パネルとの接着部に達しない任意の位置を頂点とし、この頂点から前記底面パネル側の両隅角部に繋がり、前記内側面パネルの底側辺とで略三角形を形成する山状の上げ底部形成用第1山折線がそれぞれ対称位置に設けられ、さらに、前記頂点から前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線が設けられ、また、底面パネルには、前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線が設けられている。底面パネルの中央部を押し込むようにして、底面パネルに設けられている上げ底部形成用第3谷折線を谷折りさせながら、前記内側面パネルに設けられている上げ底部形成用第1山折線を山折りさせるとともに、上げ底部形成用第2谷折線を谷折りさせることにより、底面パネルに、上げ底部形成用第3谷折線を山頂とする山状上げ底部が形成され、この山状上げ底部により箱体内に収納された衛生用紙を前記上面パネルに開口する取り出し口近傍まで持ち上げることができ、残り少なくなった衛生用紙を容易に取り出すことができる。
また、底面パネルにおける山状上げ底部の形成は、前記内側面パネルに設けられている上げ底部形成用第1山折線を山折りして形成するので、特許文献1の衛生用紙収納箱のように、衛生用紙収納箱を逆さにする必要はなく、山状上げ底部の形成が容易である。また山状上げ底部の形成の際、交互に折り畳まれて積層された衛生用紙を崩すおそれは生じない。
また、上げ底部形成用第1山折線を設ける前記内側面パネルの面積が小さいので、上げ底部形成用第1山折線も短くなり、上げ底部形成用第1山折線を山折りしたときの応力による前記内側面パネルの歪みも小さい。しかも前記内側面パネルは、前記上面パネルの左右両端に連接した外側面パネルが外側に重ねられ接着されているので、前記内側面パネルの歪みは外側面パネルにより抑えられることになる。従って、底面パネルにおける山状上げ底部の形成の際に、前記内側面パネル及び前記外側面パネルの接着部が前記内側面パネルの歪みによって剥離し、前記内側面パネル及び前記外側面パネルが意図せず開放される、あるいは、内側面パネルの歪みにより取り出し口が拡開するといった事態の発生を防止できる。
【0011】
請求項2に記載の衛生用紙収納箱によれば、請求項1に記載の前記外側面パネルには、前記外側面パネルの上側辺と前記上げ底部形成用第2谷折線の延長線と交叉する位置を頂点とし、この頂点から前記外側面パネルの左右側辺に向かって、前記上げ底部形成用第1山折線と略平行な山状の上げ底部形成用第1補助谷折線が設けられ、さらに、前記頂点から前記外側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2補助山折線が設けられている。底面パネルに設けられている上げ底部形成用第3谷折線を谷折りさせ、前記内側面パネルに設けられている上げ底部形成用第1山折線を山折りさせ、上げ底部形成用第2谷折線を谷折りさせるとともに、前記外側面パネルに設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線を谷折りし、上げ底部形成用第2補助山折線を山折りすることにより、底面パネルに設けられている上げ底部形成用第3谷折線の谷折り、前記内側面パネルに設けられている上げ底部形成用第1山折線の山折り、上げ底部形成用第2谷折線の谷折りが一層容易となり、底面パネルに山状上げ底部を容易に形成することができる。
また、底面パネルに設けられている上げ底部形成用第3谷折線を谷折りし、内側面パネルに設けられている上げ底部形成用第1山折線を山折りし、上げ底部形成用第2谷折線を谷折りしたときの応力による内側面パネルの歪みが外側面パネルに設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線の谷折りにより吸収され、また、谷折りされた外側面パネルに設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線がリブとなって内側面パネルの歪みを抑えるので、内側面パネルの歪みが一層効果的に抑えられることになり、前記内側面パネル及び前記外側面パネルが意図せず開放される、あるいは、内側面パネルの歪みにより取り出し口が拡開するといった事態の発生をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る衛生用紙収納箱の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】本例の展開図である。
【図3】底面パネルに山状上げ底部を形成した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】本例の底面パネルに山状上げ底部を形成した状態を示す側面図である。
【図6】本例の底面パネルに山状上げ底部を形成し、衛生用紙を盛り上げた状態を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る衛生用紙収納箱を実施するための形態を説明する。
図1乃至図6は本発明に係る衛生用紙収納箱の実施の形態の一例を示すもので、図1は本発明に係る衛生用紙収納箱の形態の一例を示す斜視図、図2は本例の展開図、図3は底面パネルに山状上げ底部を形成した状態を示す斜視図、図4は図3の正面図、図5は本例の底面パネルに山状上げ底部を形成した状態を示す側面図、図6は本例の底面パネルに山状上げ底部を形成し、衛生用紙を盛り上げた状態を示す断面説明図である。
【0014】
本例の衛生用紙収納箱は、略直方体の紙製の箱体1内にポップアップ式に取り出せるように交互に折り畳まれて積層された衛生用紙2が収納されたものである。この箱体1は、図2に示すブランクシート3により組立てられる。ブランクシート3は、折線4,5,6を介して図中上下方向に連接する長方形状の背面パネル7、上面パネル8、正面パネル9、底面パネル10と、底面パネル10の左右両端に折線11を介して連接する一対の内側面パネル12と、上面パネル8の左右端に折線13を介して連接し内側面パネル12の外側に重ねられ接着される一対の外側面パネル14と、背面パネル7と正面パネル9の左右両端に折線15,16を介して連接し内側面パネル12の内側に折り込まれるそれぞれ一対の折込パネル17,18と、底面パネル10の下端に折線19を介して連接し前記背面パネル7に接着される糊代パネル20とで構成されている。
【0015】
前記上面パネル8には、左右に略長方形の取り出し口形成用切り込み枠23が設けられ、取り出し口形成用切り込み枠23の中央には波状の切り込み線24が設けられている。
【0016】
また、前記内側面パネル12には、幅方向略中央で、外側面パネル14との接着部Sに達しない任意の位置を頂点T1とし、この頂点T1から底面パネル10側の両隅角部に繋がり、折線11で形成される内側面パネル12の底側辺とで略三角形を形成する山状の上げ底部形成用第1山折線25がそれぞれ対称位置に設けられ、さらに、頂点T1から内側面パネル12の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線26が設けられている。また、底面パネル10には、内側面パネル12の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線26間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線27が設けられている。
【0017】
また、本例では、外側面パネル14には、折線13で形成される外側面パネル14の上側辺と上げ底部形成用第2谷折線26の延長線と交叉する位置を頂点T2とし、この頂点T2から外側面パネル14の左右の側辺に向かって、上げ底部形成用第1山折線25と略平行な山状の上げ底部形成用第1補助谷折線28が設けられ、さらに、頂点T2から外側面パネル14の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2補助山折線29が設けられている。
【0018】
前記ブランクシート3による箱体1は、折線4,5,6,19から背面パネル7、上面パネル8、正面パネル9、底面パネル10、糊代パネル20を山折りして、糊代パネル20を背面パネル7に接着し、また、背面パネル7と正面パネル9の左右両端に連接する折込パネル17,18を折線15,16から山折りし、さらに底面パネル10の左右両端に連接する内側面パネル12を折線11から山折りして折込パネル17,18の外側に重ね、上面パネル8の左右両端に連接する外側面パネル14を折線13から山折りして内側面パネル12の外側に重ねて接着することにより組み立てられる。
そして、この箱体1内には、内側面パネル12に外側面パネル14を接着する前に、ポップアップ式に取り出せるように交互に折り畳まれて積層された衛生用紙2が収納され、内側面パネル12に外側面パネル14が接着されて図1に示す衛生用紙収納箱が完成する。
【0019】
上記のように構成された衛生用紙収納箱によれば、底面パネル10の左右両端に連接した内側面パネル12には、幅方向略中央で、外側面パネル14との接着部Sに達しない任意の位置を頂点T1とし、この頂点T1から底面パネル10側の両隅角部に繋がり、内側面パネル12の底側辺とで略三角形を形成する山状の上げ底部形成用第1山折線25がそれぞれ対称位置に設けられ、さらに、頂点T1から内側面パネル12の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線26が設けられ、また、底面パネル10には、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第2谷折線26間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線27が設けられているので、底面パネル10の中央部を押し込むようにして、底面パネル10に設けられている上げ底部形成用第3谷折線27を谷折りさせながら、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第1山折線25を山折りさせるとともに、上げ底部形成用第2谷折線26を谷折りさせることにより、底面パネル10に、上げ底部形成用第3谷折線27を山頂とする山状上げ底部30が形成される(図3参照。)。
【0020】
この山状上げ底部30により箱体1内に収納された衛生用紙2を上面パネル8に開口する取り出し口31近傍まで持ち上げることができ、残り少なくなった衛生用紙2を容易に取り出すことができる(図6参照。)。
また、底面パネル10における山状上げ底部30の形成は、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第1山折線25を山折りして形成するので、特許文献1の衛生用紙収納箱のように、衛生用紙収納箱を逆さにする必要はなく、山状上げ底部30の形成が容易であり、また山状上げ底部30の形成の際、交互に折り畳まれて積層された衛生用紙2を崩すおそれは生じない。
【0021】
また、上げ底部形成用第1山折線25を設ける内側面パネル12の面積が小さいので、上げ底部形成用第1山折線25も短く、上げ底部形成用第1山折線25を山折りしたときの応力による内側面パネル12の歪みも小さい。しかも内側面パネル12は、外側面パネル14が外側に重ねられ接着されているので、内側面パネル12の歪みは外側面パネル14により抑えられる。
【0022】
また、本例では、外側面パネル14の上側辺と上げ底部形成用第2谷折線26の延長線と交叉する位置を頂点T2とし、この頂点T2から外側面パネル14の左右の側辺に向かって、上げ底部形成用第1山折線25と略平行な山状の上げ底部形成用第1補助谷折線28が設けられ、さらに、頂点T2から外側面パネル14の底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2補助山折線29が設けられている。底面パネル10に設けられている上げ底部形成用第3谷折線27を谷折りさせ、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第1山折線25を山折りさせ、上げ底部形成用第2谷折線26を谷折りさせるとともに、外側面パネル14に設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線28を谷折りし、上げ底部形成用第2補助山折線29を山折りすることにより、底面パネル10に設けられている上げ底部形成用第3谷折線27の谷折り、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第1山折線25の山折り、上げ底部形成用第2谷折線26の谷折りが一層容易となり、底面パネル10に山状上げ底部30を容易に形成することができる。
【0023】
また、底面パネル10に設けられている上げ底部形成用第3谷折線27を谷折りし、内側面パネル12に設けられている上げ底部形成用第1山折線25を山折りし、上げ底部形成用第2谷折線26を谷折りしたときの応力による内側面パネル12の歪みが外側面パネル14に設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線28の谷折りにより吸収され、また、谷折りされた外側面パネル14に設けられた上げ底部形成用第1補助谷折線28がリブとなって内側面パネル12の歪みを抑えるので、内側面パネル12の歪みが一層効果的に抑えられることになる。
【符号の説明】
【0024】
1 箱体
2 衛生用紙
3 ブランクシート
4,5,6 折線
7 背面パネル
8 上面パネル
9 正面パネル
10 底面パネル
11 折線
12 内側面パネル
13 折線
14 外側面パネル
15,16 折線
17,18 折込パネル
19 折線
20 糊代パネル
23 取り出し口形成用切り込み枠
24 切り込み線
25 上げ底部形成用第1山折線
26 上げ底部形成用第2谷折線
27 上げ底部形成用第3谷折線
28 上げ底部形成用第1補助谷折線
29 上げ底部形成用第2補助山折線
30 山状上げ底部
31 取り出し口
S 接着部
T1,T2 頂点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に連接する背面パネル、上面パネル、正面パネルおよび底面パネルと、前記底面パネルの左右両端に連接した一対の内側面パネルと、前記上面パネルの左右両端に連接し前記内側面パネルの外側に重ねられ接着される一対の外側面パネルと、前記背面パネルと前記正面パネルの左右両端に連接し前記内側面パネルの内側に折り込まれるそれぞれ一対の折込パネルとを備える略直方体の紙製箱体内に、積層された衛生用紙が収納されている衛生用紙収納箱であって、
前記内側面パネルには、幅方向略中央で、前記外側面パネルとの接着部に達しない任意の位置を頂点とし、この頂点から前記底面パネル側の両隅角部に繋がり、前記内側面パネルの底側辺とで略三角形を形成する山状の上げ底部形成用第1山折線がそれぞれ対称位置に設けられ、さらに、前記頂点から前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線が設けられ、また、底面パネルには、前記内側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2谷折線間を繋ぐ上げ底部形成用第3谷折線が設けられていることを特徴とする衛生用紙収納箱。
【請求項2】
前記外側面パネルの上側辺と前記上げ底部形成用第2谷折線の延長線と交叉する位置を頂点とし、この頂点から前記外側面パネルの左右側辺に向かって、前記上げ底部形成用第1山折線と略平行な山状の上げ底部形成用第1補助谷折線が設けられ、さらに、前記頂点から前記外側面パネルの底側辺に垂下させた上げ底部形成用第2補助山折線が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衛生用紙収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−75682(P2013−75682A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216889(P2011−216889)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(899000057)学校法人日本大学 (650)
【出願人】(000183484)日本製紙株式会社 (981)
【Fターム(参考)】