衣類乾燥機
【課題】圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上し運転時の低騒音化を図る。
【解決手段】ヒートポンプ装置5と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラム1と、回転ドラムを駆動するモータ3と、回転ドラム内にヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファン11と、送風ファンにより送風される乾燥用空気を吸熱器9から放熱器7へ流した後に回転ドラムへと導く循環風路14と、圧縮機6の回転数を検知する回転数検知手段18と、放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段17と、圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段19とを備え、制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して圧縮機の回転数が安定するように制御するようにしたものである。
【解決手段】ヒートポンプ装置5と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラム1と、回転ドラムを駆動するモータ3と、回転ドラム内にヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファン11と、送風ファンにより送風される乾燥用空気を吸熱器9から放熱器7へ流した後に回転ドラムへと導く循環風路14と、圧縮機6の回転数を検知する回転数検知手段18と、放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段17と、圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段19とを備え、制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して圧縮機の回転数が安定するように制御するようにしたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類等の乾燥をおこなう衣類乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の衣類乾燥機は、ヒートポンプ装置を用いたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。また、圧縮能力可変手段により圧縮機の回転数を制御することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。図12は、特許文献2に記載された従来の衣類乾燥装置の構成を示すものである。
【0003】
図12において、乾燥庫として使用される回転槽51は、本体内に回転自在に設けられモータによって回転駆動される。循環ダクト52は、乾燥用空気を回転槽51へ循環するように導く風路である。送風機53は、回転槽51と循環ダクト52を乾燥用空気が循環するように送風し、モータによって駆動される。
【0004】
吸熱器54は、冷媒を蒸発させ乾燥用空気を冷却除湿する、放熱器55は、冷媒を凝縮させ乾燥用空気を加熱する、56は冷媒を圧縮する圧縮機、57は冷媒の圧力を減圧して冷媒の圧力差を維持するためのキャピラリーチューブ等の絞り手段、58は冷媒が通る配管であり、圧縮機56、放熱器55、絞り手段57、吸熱器54を冷媒が循環するように配管58で連結し、ヒートポンプ装置を構成している。
【0005】
次に、その動作を説明する。まず、乾燥対象の衣類イを回転槽51内に置いて、モータを回転させると、回転槽51および送風機53が回転して乾燥用空気の流れ(矢印A)が生じる。乾燥用空気は、送風機53によって回転槽51内へ送風され、衣類イから水分を奪って多湿となった後、循環ダクト52を通ってヒートポンプ装置の吸熱器54へ運ばれる。
【0006】
吸熱器54で低温の冷媒に熱を奪われた乾燥用空気は除湿された後、放熱器55へ運ばれ、吸熱器54で吸熱された熱量に、圧縮機56からの熱量が加わって高温となった冷媒からの放熱で加熱され、再び回転槽51内へと循環される。以上の繰り返しで衣類イの乾燥が進行していく。
【0007】
ヒートポンプ装置を用いることによって、衣類イに当たった後の乾燥用空気から顕熱および潜熱を吸熱器54で回収し、放熱器55において再び乾燥用空気を加熱するための熱量に利用できるため、電熱ヒータによる加熱よりも少ない入力で同量の衣類を同じ時間で乾燥することが可能となる。
【0008】
さらに、家庭用コンセントの電流容量から、電熱ヒータでの出力可能な熱量は限界があるが、ヒートポンプ装置を用いれば、より少ない入力でより多くの出力が得られるため、より多くの加熱量で乾燥して時間短縮も実現することができる。
【0009】
また、衣類のしわを低減することを目的に、循環ダクト52に設けた温度検知手段59の出力に応じて、回転槽51内に送風される空気温度が70℃以下になるように、圧縮能力可変手段60により圧縮機56の回転数を制御するようにしている。圧縮機56は、乾燥工程の開始時には最大能力で作動するが、回転槽51内に送風される空気温度が上昇するにしたがって能力を低下させて、70℃以上にならないように圧縮機の回転数を増減するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平7−178289号公報
【特許文献2】特開2004−358028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記従来の構成では、乾燥用空気が所定温度以下になるように圧縮機の回転数を圧縮能力可変手段によって制御しているため、温度を一定に維持しようとして回転数の増減が頻繁におこなわれ、回転数の増減に伴う電力のロスが発生するとともに、ヒートポンプ装置の配管の共振点と一致する圧縮機の回転数を何度も通過し、騒音が大きくなるという課題があった。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上し、また、配管の共振点と一致する回転数を最小限にして騒音を抑えることができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、ヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を吸熱器から放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにしたものである。
【0014】
これによって、圧縮機の回転数の増減による電力のロスを抑えて省エネ性を向上することができ、また、配管の共振点と一致してしまう回転数で回転する時間を少なくして騒音を抑えることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の衣類乾燥機は、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上するとともに、運転時の騒音を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の縦断面図
【図2】同衣類乾燥機のシステム概念図
【図3】同衣類乾燥機のブロック図
【図4】同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図5】本発明の実施の形態2の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図6】本発明の実施の形態3の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図7】本発明の実施の形態4の衣類乾燥機のシステム概念図
【図8】同衣類乾燥機のブロック図
【図9】同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図10】本発明の実施の形態5の衣類乾燥機のシステム概念図
【図11】同衣類乾燥機を運転した時の乾燥用空気の温度とヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図12】従来の衣類乾燥機のシステム概念図
【発明を実施するための形態】
【0017】
第1の発明は、圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を前記吸熱器から前記放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、前記圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにしたことにより、圧縮機の回転数の増減による電力のロスを抑えて省エネ性を向上することができ、また、配管の共振点と一致する回転数で回転している時間を少なくして騒音を抑えることができる。
【0018】
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで低くするようしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができるとともに、乾燥時間も短縮することができる。
【0019】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで段階的に低くするようしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0020】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の制御手段は、冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して減率乾燥時に前記圧縮機の回転数が安定するように制御するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0021】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明の制御手段は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機の回転数を下げて、標準温度を維持するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0022】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、回転ドラム内の衣類の乾燥度を検知する乾燥度検知手段を設け、制御手段は、前記乾燥度検知手段により検知した衣類の乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにしたことにより、衣類の湿り具合に応じて最適な乾燥運転をおこなうことができるとともに、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0023】
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、回転ドラム内の衣類の量を検知する布量検知手段を設け、制御手段は、前記布量検知手段により検知した衣類の量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにしたことにより、衣類の量に応じて最適な乾燥運転をおこなうことができるとともに、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0024】
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、回転ドラムに供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段を設け、制御手段は、前記温風温度検知手段により検知した温風の温度により圧縮機の回転数を制御するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態の衣類乾燥機の縦断面図、図2は、同衣類乾燥機のシステム概念図、図3は、同衣類乾燥機のブロック図、図4は、同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。
【0027】
図1〜図4において、衣類イを収容して乾燥させる回転ドラム1は、衣類乾燥機の本体2内に回転自在に設けられ、モータ3によってドラムベルト4を介して回転駆動される。ヒートポンプ装置5は、冷媒を圧縮する圧縮機6と、圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器7と、高圧の冷媒の圧力を減圧して冷媒の圧力差を維持するためのキャピラリーチューブ等の絞り手段8と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器9と、これらを冷媒が循環するように接続する管路10からなる。
【0028】
乾燥用空気は、モータ3によって送風ファン11を回転させて、回転ドラム1の後方から衣類イに向かって送風される。そして衣類イから水分を蒸発させ、湿気を多く含んだ状態の乾燥用空気は、ドア12の内部に取り付けられたフィルター13により衣類イから発生したリントやほこりが回収され、循環風路14を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9と放熱器7へと導かれる。吸熱器9では乾燥用空気を冷却除湿し、放熱器7で乾燥用空気を再加熱して送風ファン11により回転ドラム1へと送り込まれる。
【0029】
本体2と回転ドラム1は、乾燥用空気が漏れないようにフェルトなどのシール部材15により回転ドラム1の前方と後方をシールしている。吸熱器9で乾燥用空気を冷却除湿した際に生じた除湿水は、排水ポンプ(図示せず)により除湿タンク(図示せず)に排出する。
【0030】
乾燥度検知手段16は、回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に設けてあり、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する電極の抵抗値から衣類イの乾燥度を検出する。また、冷媒温度検知手段17は、放熱器7の管路10に設け、放熱器7を流れる冷媒の温度を検知している。
【0031】
圧縮機6の回転数を検知する回転数検知手段18を備えた制御手段19は、乾燥度検知手段16、冷媒温度検知手段17などの情報をもとに、モータ3、圧縮機6、送風ファン11等を制御し、衣類イ等の乾燥対象を乾燥させる乾燥運転を実行する。なお、矢印Bは、乾燥用空気の流れを示している。
【0032】
以上のように構成された衣類乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。まず、乾燥する衣類イをドア12を開閉して回転ドラム1内に入れる。次に、乾燥運転を開始すると、モータ3が回転し、回転ドラム1および送風ファン11が回転して乾燥用空気の流れ(矢印B)が生じる。乾燥用空気は、回転ドラム1内の衣類イから水分を奪って多湿となった後、フィルター13を通過し、循環風路14内を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9へ導かれる。回転ドラム1は、モータ3によりドラムベルト4を介して回転駆動され、衣類イは回転ドラム1内で上下に撹拌される。
【0033】
ヒートポンプ装置5の圧縮機6を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により放熱器7、絞り手段8、吸熱器9を循環する。放熱器7では高圧状態で冷媒の熱が放出され、吸熱器9では、絞り手段8で減圧されて低圧状態となり冷媒へ熱が吸収される。このとき送風機11が作動し、循環風路14を流れる乾燥用空気を放熱器7の放熱によって加熱する。
【0034】
回転ドラム1内に送風された温風は、衣類イの間を通るときに水分を奪って多湿となった後、フィルター13によりリント等の異物が除去され、循環風路14内を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9へ導かれる。この多湿の乾燥用空気は、吸熱器9を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と除湿水に分離される。
【0035】
この乾いた空気は、放熱器7で再び加熱され、温風となって送風ファン11により再び回転ドラム1内へ送風される。一方、吸熱器9で結露した除湿水は、排水ポンプ(図示せず)により除湿タンク(図示せず)に排出する。
【0036】
図4に示すように、制御手段19は、冷媒温度検知手段17の出力に応じて圧縮機6の回転数を制御しており、冷媒の温度が標準温度tに達しないように圧縮機6の回転数の上限値を段階的にr1からr2へ制限するようにしている。
【0037】
乾燥初期は、上限をr1に設定して圧縮機6を駆動させているが、冷媒の温度が上昇してくると、段階的に上限回転数を下げていき、冷媒の温度が標準温度tに達しない状態で安定する回転数r2まで低下させる。このことにより、冷媒の温度が標準温度tに達していないので、圧縮機6の回転数はr2で安定した状態になる。
【0038】
このように、圧縮機6の回転数の上限値を、冷媒の温度が標準温度tに達しないように段階的に低下させて制限することにより、乾燥工程の恒率乾燥時において、圧縮機6の回転数を安定した状態にでき、圧縮機6の回転数の増減に伴う電力ロスを抑えて消費電力量を低減することができる。また、回転数の増減にともなうヒートポンプ装置5の管路10の共振点と一致してしまう回転数を最小限に抑えることができ、乾燥運転時の低騒音化を実現することができる。
【0039】
また、乾燥初期(予熱乾燥域)の圧縮機6の上限回転数r1を恒率乾燥時の回転数r2より高く設定しているので、乾燥初期からr2で乾燥を行なったときより冷媒の温度上昇が速くなり、乾燥時間を短くすることができる。
【0040】
このように、乾燥初期の圧縮機6の上限回転数を恒率乾燥時の回転数r2より高い回転数r1に設定して乾燥運転をおこなうことにより、乾燥時間を短縮でき、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0041】
また、乾燥工程の後半には衣類イから蒸発する水分量が少なくなる減率乾燥域になる。この減率乾燥時は、乾燥用空気に含まれる水分量が少ないため、圧縮機6の回転数が同じときは恒率乾燥時の冷媒の温度より同等か若干低下する。このため、圧縮機6の上限回転数をr2に維持することにより、冷媒の温度は標準温度tに達することなく安定した状態になる。
【0042】
なお、冷媒の温度が標準温度tに達しないように、圧縮機6の回転数の上限値をr2より若干高く設定してもよい。
【0043】
以上のように、冷媒の温度が標準温度tに達しないように、圧縮機6の回転数の上限値を制限するようにして、減率乾燥時にも圧縮機6の回転数が安定するようにしたことにより、省エネ性を向上し、乾燥運転時の低騒音化を実現することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機6の回転数を下げて、標準温度を維持するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0045】
乾燥用空気は、ヒートポンプ装置5で除湿加熱され、回転ドラム1内に送風ファン11により送風される。そして、衣類イと熱交換を行ない、フィルター13を通過して再びヒートポンプ装置5に導かれる。このとき、衣類イから発生したリントなどの異物はフィルター13によって回収される。
【0046】
フィルター13は使用する度に掃除することが好ましいが、使用者が掃除を忘れた場合など、フィルター13に衣類イから発生したリント等が多く付着している場合は、風路圧損が増加し風量が低下する場合がある。このとき圧縮機6の上限回転数をr2に設定しても、冷媒の温度が標準温度tに達する場合がある。冷媒の温度が標準温度tに達したときは、圧縮機6の回転数を低下させて標準温度tを維持するように圧縮機6の回転数を増減する。圧縮機6の上限回転数はr2に設定しているので、r2の設定を行なわない場合に比べ回転数の増減幅は抑えられる。
【0047】
このように、冷媒の温度が標準温度tを超えると圧縮機6の回転数を下げて、標準温度tを維持するようにしたことにより、省エネ性を向上することができる。
【0048】
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1内の衣類イの乾燥度を検知する乾燥度検知手段16を設け、制御手段19は、乾燥度検知手段16により検知した衣類イの乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機6の回転数を設定するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0049】
乾燥度検知手段16は、回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に設け、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する位置に配設されている。乾燥度検知手段16は、電極センサで構成され、接触した衣類イの抵抗値によって衣類イの乾燥度を検知する。
【0050】
乾燥する衣類イをドア12を開閉して回転ドラム1内に入れる。次に、乾燥運転を開始すると、モータ3が回転し、回転ドラム1が回転して衣類イが撹拌される。このとき衣類イは乾燥度検知手段16と接触する。制御手段19は、乾燥度検知手段16の出力に応じて、乾燥運転開始時の圧縮機6の上限回転数を設定して圧縮機6を駆動する。
【0051】
つまり、衣類イの湿り具合が多いときは上限回転数をr1に設定し、湿り具合が少ないときは、上限回転数をr3に設定して圧縮機6を駆動する。衣類イの湿り具合が少ないときは乾燥時間が短くなるため、圧縮機6の効率の高い回転数に設定して乾燥することにより、さらに省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0052】
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態の衣類乾燥機のシステム概念図、図8は、同衣類乾燥機のブロック図、図9は、同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1内の衣類イの量を検知する布量検知手段20を設け、制御手段19は、布量検知手段20により検知した衣類イの量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機6の回転数を設定するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0053】
回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に布量検知手段20を設け、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する位置に配設されている。布量検知手段20は、モータ3の回転により回転ドラム1内で衣類イが撹拌されているときに衣類イが接触する。衣類イが布量検知手段20に接触する回数により、回転ドラム1内の衣類イの量を検知する。衣類イの量が少ないときは、布量検知手段20に接触する単位時間当たりの回数が少なく、衣類イの量が多いときは、回数が多い。
【0054】
布量検知手段20により衣類イの量を判断して、乾燥運転開始時の圧縮機6の上限回転数を設定して圧縮機6を駆動する。つまり、衣類イの量が多いときは、上限回転数を高く(r1)設定し、衣類イの量が少ないときは、上限回転数を低く(r4)に設定して圧縮機6を駆動する。衣類イの量が少ないときは乾燥時間が短くなるため、圧縮機6の効率の高い回転数に設定して乾燥することでさらに省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0055】
(実施の形態5)
図10は、本発明の第5の実施の形態の衣類乾燥機のシステム概念図、図11は、同衣類乾燥機を運転した時の乾燥用空気の温度とヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1に供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段21を設け、制御手段19は、温風温度検知手段21により検知した温風の温度により圧縮機6の回転数を制御するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0056】
図10に示すように、循環風路14を流れる乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段21を放熱器7の下流側で、回転ドラム1との間に設けている。制御手段19は、この温風温度検知手段21の情報により圧縮機6の回転を制御するようにしている。また、図11に示すように、乾燥用空気の温度と冷媒の温度には相関があり、乾燥用空気の温度を温風温度検知手段21で検知することにより、実施の形態1と同様に、冷媒の温度が標準温度tに達しないように圧縮機6の回転数の上限値を、段階的にr1からr2へ制限することができる。
【0057】
乾燥初期は、上限をr1に設定して圧縮機6を駆動させているが、冷媒の温度が上昇してくると、段階的に上限回転数を下げていき、冷媒の温度が標準温度tに達しない状態で安定する回転数r2まで低下させる。このことにより、冷媒の温度が標準温度tに達していないので、圧縮機6の回転数はr2で安定した状態になる。
【0058】
このように、圧縮機6の回転数の上限値を冷媒の温度が標準温度tに達しないように段階的に低下させて制限することにより、乾燥工程の恒率乾燥時において圧縮機6の回転数を安定した状態にでき、圧縮機6の回転数の増減にともなう電力ロスを抑えて消費電力量を低減することができる。また、回転数の増減に伴うヒートポンプ装置5の管路10の共振点と一致してしまう回転数を最小限に抑えることができ、低騒音化も行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上するとともに、運転時の騒音を低くすることができるので、衣類乾燥機として有用である。
【符号の説明】
【0060】
1 回転ドラム
3 モータ
5 ヒートポンプ装置
6 圧縮機
7 放熱器
8 絞り手段
9 吸熱器
10 管路
11 送風ファン
14 循環風路
17 冷媒温度検知手段
18 回転数検知手段
19 制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類等の乾燥をおこなう衣類乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の衣類乾燥機は、ヒートポンプ装置を用いたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。また、圧縮能力可変手段により圧縮機の回転数を制御することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。図12は、特許文献2に記載された従来の衣類乾燥装置の構成を示すものである。
【0003】
図12において、乾燥庫として使用される回転槽51は、本体内に回転自在に設けられモータによって回転駆動される。循環ダクト52は、乾燥用空気を回転槽51へ循環するように導く風路である。送風機53は、回転槽51と循環ダクト52を乾燥用空気が循環するように送風し、モータによって駆動される。
【0004】
吸熱器54は、冷媒を蒸発させ乾燥用空気を冷却除湿する、放熱器55は、冷媒を凝縮させ乾燥用空気を加熱する、56は冷媒を圧縮する圧縮機、57は冷媒の圧力を減圧して冷媒の圧力差を維持するためのキャピラリーチューブ等の絞り手段、58は冷媒が通る配管であり、圧縮機56、放熱器55、絞り手段57、吸熱器54を冷媒が循環するように配管58で連結し、ヒートポンプ装置を構成している。
【0005】
次に、その動作を説明する。まず、乾燥対象の衣類イを回転槽51内に置いて、モータを回転させると、回転槽51および送風機53が回転して乾燥用空気の流れ(矢印A)が生じる。乾燥用空気は、送風機53によって回転槽51内へ送風され、衣類イから水分を奪って多湿となった後、循環ダクト52を通ってヒートポンプ装置の吸熱器54へ運ばれる。
【0006】
吸熱器54で低温の冷媒に熱を奪われた乾燥用空気は除湿された後、放熱器55へ運ばれ、吸熱器54で吸熱された熱量に、圧縮機56からの熱量が加わって高温となった冷媒からの放熱で加熱され、再び回転槽51内へと循環される。以上の繰り返しで衣類イの乾燥が進行していく。
【0007】
ヒートポンプ装置を用いることによって、衣類イに当たった後の乾燥用空気から顕熱および潜熱を吸熱器54で回収し、放熱器55において再び乾燥用空気を加熱するための熱量に利用できるため、電熱ヒータによる加熱よりも少ない入力で同量の衣類を同じ時間で乾燥することが可能となる。
【0008】
さらに、家庭用コンセントの電流容量から、電熱ヒータでの出力可能な熱量は限界があるが、ヒートポンプ装置を用いれば、より少ない入力でより多くの出力が得られるため、より多くの加熱量で乾燥して時間短縮も実現することができる。
【0009】
また、衣類のしわを低減することを目的に、循環ダクト52に設けた温度検知手段59の出力に応じて、回転槽51内に送風される空気温度が70℃以下になるように、圧縮能力可変手段60により圧縮機56の回転数を制御するようにしている。圧縮機56は、乾燥工程の開始時には最大能力で作動するが、回転槽51内に送風される空気温度が上昇するにしたがって能力を低下させて、70℃以上にならないように圧縮機の回転数を増減するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平7−178289号公報
【特許文献2】特開2004−358028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前記従来の構成では、乾燥用空気が所定温度以下になるように圧縮機の回転数を圧縮能力可変手段によって制御しているため、温度を一定に維持しようとして回転数の増減が頻繁におこなわれ、回転数の増減に伴う電力のロスが発生するとともに、ヒートポンプ装置の配管の共振点と一致する圧縮機の回転数を何度も通過し、騒音が大きくなるという課題があった。
【0012】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上し、また、配管の共振点と一致する回転数を最小限にして騒音を抑えることができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、ヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を吸熱器から放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにしたものである。
【0014】
これによって、圧縮機の回転数の増減による電力のロスを抑えて省エネ性を向上することができ、また、配管の共振点と一致してしまう回転数で回転する時間を少なくして騒音を抑えることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の衣類乾燥機は、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上するとともに、運転時の騒音を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態1の衣類乾燥機の縦断面図
【図2】同衣類乾燥機のシステム概念図
【図3】同衣類乾燥機のブロック図
【図4】同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図5】本発明の実施の形態2の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図6】本発明の実施の形態3の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図7】本発明の実施の形態4の衣類乾燥機のシステム概念図
【図8】同衣類乾燥機のブロック図
【図9】同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図10】本発明の実施の形態5の衣類乾燥機のシステム概念図
【図11】同衣類乾燥機を運転した時の乾燥用空気の温度とヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図
【図12】従来の衣類乾燥機のシステム概念図
【発明を実施するための形態】
【0017】
第1の発明は、圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を前記吸熱器から前記放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、前記圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにしたことにより、圧縮機の回転数の増減による電力のロスを抑えて省エネ性を向上することができ、また、配管の共振点と一致する回転数で回転している時間を少なくして騒音を抑えることができる。
【0018】
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで低くするようしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができるとともに、乾燥時間も短縮することができる。
【0019】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで段階的に低くするようしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0020】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の制御手段は、冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して減率乾燥時に前記圧縮機の回転数が安定するように制御するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0021】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明の制御手段は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機の回転数を下げて、標準温度を維持するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0022】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、回転ドラム内の衣類の乾燥度を検知する乾燥度検知手段を設け、制御手段は、前記乾燥度検知手段により検知した衣類の乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにしたことにより、衣類の湿り具合に応じて最適な乾燥運転をおこなうことができるとともに、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0023】
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、回転ドラム内の衣類の量を検知する布量検知手段を設け、制御手段は、前記布量検知手段により検知した衣類の量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにしたことにより、衣類の量に応じて最適な乾燥運転をおこなうことができるとともに、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0024】
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、回転ドラムに供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段を設け、制御手段は、前記温風温度検知手段により検知した温風の温度により圧縮機の回転数を制御するようにしたことにより、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態の衣類乾燥機の縦断面図、図2は、同衣類乾燥機のシステム概念図、図3は、同衣類乾燥機のブロック図、図4は、同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。
【0027】
図1〜図4において、衣類イを収容して乾燥させる回転ドラム1は、衣類乾燥機の本体2内に回転自在に設けられ、モータ3によってドラムベルト4を介して回転駆動される。ヒートポンプ装置5は、冷媒を圧縮する圧縮機6と、圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器7と、高圧の冷媒の圧力を減圧して冷媒の圧力差を維持するためのキャピラリーチューブ等の絞り手段8と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器9と、これらを冷媒が循環するように接続する管路10からなる。
【0028】
乾燥用空気は、モータ3によって送風ファン11を回転させて、回転ドラム1の後方から衣類イに向かって送風される。そして衣類イから水分を蒸発させ、湿気を多く含んだ状態の乾燥用空気は、ドア12の内部に取り付けられたフィルター13により衣類イから発生したリントやほこりが回収され、循環風路14を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9と放熱器7へと導かれる。吸熱器9では乾燥用空気を冷却除湿し、放熱器7で乾燥用空気を再加熱して送風ファン11により回転ドラム1へと送り込まれる。
【0029】
本体2と回転ドラム1は、乾燥用空気が漏れないようにフェルトなどのシール部材15により回転ドラム1の前方と後方をシールしている。吸熱器9で乾燥用空気を冷却除湿した際に生じた除湿水は、排水ポンプ(図示せず)により除湿タンク(図示せず)に排出する。
【0030】
乾燥度検知手段16は、回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に設けてあり、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する電極の抵抗値から衣類イの乾燥度を検出する。また、冷媒温度検知手段17は、放熱器7の管路10に設け、放熱器7を流れる冷媒の温度を検知している。
【0031】
圧縮機6の回転数を検知する回転数検知手段18を備えた制御手段19は、乾燥度検知手段16、冷媒温度検知手段17などの情報をもとに、モータ3、圧縮機6、送風ファン11等を制御し、衣類イ等の乾燥対象を乾燥させる乾燥運転を実行する。なお、矢印Bは、乾燥用空気の流れを示している。
【0032】
以上のように構成された衣類乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。まず、乾燥する衣類イをドア12を開閉して回転ドラム1内に入れる。次に、乾燥運転を開始すると、モータ3が回転し、回転ドラム1および送風ファン11が回転して乾燥用空気の流れ(矢印B)が生じる。乾燥用空気は、回転ドラム1内の衣類イから水分を奪って多湿となった後、フィルター13を通過し、循環風路14内を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9へ導かれる。回転ドラム1は、モータ3によりドラムベルト4を介して回転駆動され、衣類イは回転ドラム1内で上下に撹拌される。
【0033】
ヒートポンプ装置5の圧縮機6を作動させると、冷媒が圧縮され、この圧力により放熱器7、絞り手段8、吸熱器9を循環する。放熱器7では高圧状態で冷媒の熱が放出され、吸熱器9では、絞り手段8で減圧されて低圧状態となり冷媒へ熱が吸収される。このとき送風機11が作動し、循環風路14を流れる乾燥用空気を放熱器7の放熱によって加熱する。
【0034】
回転ドラム1内に送風された温風は、衣類イの間を通るときに水分を奪って多湿となった後、フィルター13によりリント等の異物が除去され、循環風路14内を通ってヒートポンプ装置5の吸熱器9へ導かれる。この多湿の乾燥用空気は、吸熱器9を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と除湿水に分離される。
【0035】
この乾いた空気は、放熱器7で再び加熱され、温風となって送風ファン11により再び回転ドラム1内へ送風される。一方、吸熱器9で結露した除湿水は、排水ポンプ(図示せず)により除湿タンク(図示せず)に排出する。
【0036】
図4に示すように、制御手段19は、冷媒温度検知手段17の出力に応じて圧縮機6の回転数を制御しており、冷媒の温度が標準温度tに達しないように圧縮機6の回転数の上限値を段階的にr1からr2へ制限するようにしている。
【0037】
乾燥初期は、上限をr1に設定して圧縮機6を駆動させているが、冷媒の温度が上昇してくると、段階的に上限回転数を下げていき、冷媒の温度が標準温度tに達しない状態で安定する回転数r2まで低下させる。このことにより、冷媒の温度が標準温度tに達していないので、圧縮機6の回転数はr2で安定した状態になる。
【0038】
このように、圧縮機6の回転数の上限値を、冷媒の温度が標準温度tに達しないように段階的に低下させて制限することにより、乾燥工程の恒率乾燥時において、圧縮機6の回転数を安定した状態にでき、圧縮機6の回転数の増減に伴う電力ロスを抑えて消費電力量を低減することができる。また、回転数の増減にともなうヒートポンプ装置5の管路10の共振点と一致してしまう回転数を最小限に抑えることができ、乾燥運転時の低騒音化を実現することができる。
【0039】
また、乾燥初期(予熱乾燥域)の圧縮機6の上限回転数r1を恒率乾燥時の回転数r2より高く設定しているので、乾燥初期からr2で乾燥を行なったときより冷媒の温度上昇が速くなり、乾燥時間を短くすることができる。
【0040】
このように、乾燥初期の圧縮機6の上限回転数を恒率乾燥時の回転数r2より高い回転数r1に設定して乾燥運転をおこなうことにより、乾燥時間を短縮でき、省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0041】
また、乾燥工程の後半には衣類イから蒸発する水分量が少なくなる減率乾燥域になる。この減率乾燥時は、乾燥用空気に含まれる水分量が少ないため、圧縮機6の回転数が同じときは恒率乾燥時の冷媒の温度より同等か若干低下する。このため、圧縮機6の上限回転数をr2に維持することにより、冷媒の温度は標準温度tに達することなく安定した状態になる。
【0042】
なお、冷媒の温度が標準温度tに達しないように、圧縮機6の回転数の上限値をr2より若干高く設定してもよい。
【0043】
以上のように、冷媒の温度が標準温度tに達しないように、圧縮機6の回転数の上限値を制限するようにして、減率乾燥時にも圧縮機6の回転数が安定するようにしたことにより、省エネ性を向上し、乾燥運転時の低騒音化を実現することができる。
【0044】
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機6の回転数を下げて、標準温度を維持するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0045】
乾燥用空気は、ヒートポンプ装置5で除湿加熱され、回転ドラム1内に送風ファン11により送風される。そして、衣類イと熱交換を行ない、フィルター13を通過して再びヒートポンプ装置5に導かれる。このとき、衣類イから発生したリントなどの異物はフィルター13によって回収される。
【0046】
フィルター13は使用する度に掃除することが好ましいが、使用者が掃除を忘れた場合など、フィルター13に衣類イから発生したリント等が多く付着している場合は、風路圧損が増加し風量が低下する場合がある。このとき圧縮機6の上限回転数をr2に設定しても、冷媒の温度が標準温度tに達する場合がある。冷媒の温度が標準温度tに達したときは、圧縮機6の回転数を低下させて標準温度tを維持するように圧縮機6の回転数を増減する。圧縮機6の上限回転数はr2に設定しているので、r2の設定を行なわない場合に比べ回転数の増減幅は抑えられる。
【0047】
このように、冷媒の温度が標準温度tを超えると圧縮機6の回転数を下げて、標準温度tを維持するようにしたことにより、省エネ性を向上することができる。
【0048】
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態の衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1内の衣類イの乾燥度を検知する乾燥度検知手段16を設け、制御手段19は、乾燥度検知手段16により検知した衣類イの乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機6の回転数を設定するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0049】
乾燥度検知手段16は、回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に設け、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する位置に配設されている。乾燥度検知手段16は、電極センサで構成され、接触した衣類イの抵抗値によって衣類イの乾燥度を検知する。
【0050】
乾燥する衣類イをドア12を開閉して回転ドラム1内に入れる。次に、乾燥運転を開始すると、モータ3が回転し、回転ドラム1が回転して衣類イが撹拌される。このとき衣類イは乾燥度検知手段16と接触する。制御手段19は、乾燥度検知手段16の出力に応じて、乾燥運転開始時の圧縮機6の上限回転数を設定して圧縮機6を駆動する。
【0051】
つまり、衣類イの湿り具合が多いときは上限回転数をr1に設定し、湿り具合が少ないときは、上限回転数をr3に設定して圧縮機6を駆動する。衣類イの湿り具合が少ないときは乾燥時間が短くなるため、圧縮機6の効率の高い回転数に設定して乾燥することにより、さらに省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0052】
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態の衣類乾燥機のシステム概念図、図8は、同衣類乾燥機のブロック図、図9は、同衣類乾燥機を運転した時のヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1内の衣類イの量を検知する布量検知手段20を設け、制御手段19は、布量検知手段20により検知した衣類イの量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機6の回転数を設定するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0053】
回転ドラム1内に形成される乾燥室の前面部に布量検知手段20を設け、回転ドラム1内で撹拌される衣類イと接触する位置に配設されている。布量検知手段20は、モータ3の回転により回転ドラム1内で衣類イが撹拌されているときに衣類イが接触する。衣類イが布量検知手段20に接触する回数により、回転ドラム1内の衣類イの量を検知する。衣類イの量が少ないときは、布量検知手段20に接触する単位時間当たりの回数が少なく、衣類イの量が多いときは、回数が多い。
【0054】
布量検知手段20により衣類イの量を判断して、乾燥運転開始時の圧縮機6の上限回転数を設定して圧縮機6を駆動する。つまり、衣類イの量が多いときは、上限回転数を高く(r1)設定し、衣類イの量が少ないときは、上限回転数を低く(r4)に設定して圧縮機6を駆動する。衣類イの量が少ないときは乾燥時間が短くなるため、圧縮機6の効率の高い回転数に設定して乾燥することでさらに省エネ性を向上し、低騒音化することができる。
【0055】
(実施の形態5)
図10は、本発明の第5の実施の形態の衣類乾燥機のシステム概念図、図11は、同衣類乾燥機を運転した時の乾燥用空気の温度とヒートポンプ装置の冷媒の温度と圧縮機の回転数の変化を示す図である。本実施の形態の特徴は、回転ドラム1に供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段21を設け、制御手段19は、温風温度検知手段21により検知した温風の温度により圧縮機6の回転数を制御するようにしたことである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
【0056】
図10に示すように、循環風路14を流れる乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段21を放熱器7の下流側で、回転ドラム1との間に設けている。制御手段19は、この温風温度検知手段21の情報により圧縮機6の回転を制御するようにしている。また、図11に示すように、乾燥用空気の温度と冷媒の温度には相関があり、乾燥用空気の温度を温風温度検知手段21で検知することにより、実施の形態1と同様に、冷媒の温度が標準温度tに達しないように圧縮機6の回転数の上限値を、段階的にr1からr2へ制限することができる。
【0057】
乾燥初期は、上限をr1に設定して圧縮機6を駆動させているが、冷媒の温度が上昇してくると、段階的に上限回転数を下げていき、冷媒の温度が標準温度tに達しない状態で安定する回転数r2まで低下させる。このことにより、冷媒の温度が標準温度tに達していないので、圧縮機6の回転数はr2で安定した状態になる。
【0058】
このように、圧縮機6の回転数の上限値を冷媒の温度が標準温度tに達しないように段階的に低下させて制限することにより、乾燥工程の恒率乾燥時において圧縮機6の回転数を安定した状態にでき、圧縮機6の回転数の増減にともなう電力ロスを抑えて消費電力量を低減することができる。また、回転数の増減に伴うヒートポンプ装置5の管路10の共振点と一致してしまう回転数を最小限に抑えることができ、低騒音化も行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、圧縮機の回転数の変動を少なくして省エネ性を向上するとともに、運転時の騒音を低くすることができるので、衣類乾燥機として有用である。
【符号の説明】
【0060】
1 回転ドラム
3 モータ
5 ヒートポンプ装置
6 圧縮機
7 放熱器
8 絞り手段
9 吸熱器
10 管路
11 送風ファン
14 循環風路
17 冷媒温度検知手段
18 回転数検知手段
19 制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を前記吸熱器から前記放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、前記圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにした衣類乾燥機。
【請求項2】
制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで低くするようした請求項1記載の衣類乾燥機。
【請求項3】
制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで段階的に低くするようした請求項1または2記載の衣類乾燥機。
【請求項4】
制御手段は、冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して減率乾燥時に前記圧縮機の回転数が安定するように制御するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項5】
制御手段は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機の回転数を下げて、標準温度を維持するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項6】
回転ドラム内の衣類の乾燥度を検知する乾燥度検知手段を設け、制御手段は、前記乾燥度検知手段により検知した衣類の乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項7】
回転ドラム内の衣類の量を検知する布量検知手段を設け、制御手段は、前記布量検知手段により検知した衣類の量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項8】
回転ドラムに供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段を設け、制御手段は、前記温風温度検知手段により検知した温風の温度により圧縮機の回転数を制御するようにした請求項1〜7のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項1】
圧縮機と圧縮された冷媒の熱を放熱する放熱器と高圧の冷媒の圧力を減圧するための絞り手段と減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプ装置と、衣類等を収容し乾燥させる回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム内に前記ヒートポンプ装置により加熱された温風を供給する送風ファンと、前記送風ファンにより送風される乾燥用空気を前記吸熱器から前記放熱器へと流した後に前記回転ドラムへと導く循環風路と、前記圧縮機の回転数を検知する回転数検知手段と、前記放熱器に流れる冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段と、前記圧縮機等を制御し乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、恒率乾燥時に冷媒の温度が標準温度に達しないように前記圧縮機の回転数の上限値を制限して制御するようにした衣類乾燥機。
【請求項2】
制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで低くするようした請求項1記載の衣類乾燥機。
【請求項3】
制御手段は、乾燥運転開始時は圧縮機の回転数を恒率乾燥時の圧縮機の回転数より高い回転数に設定し、恒率乾燥までに前記圧縮機の回転数の上限値を恒率乾燥時の回転数まで段階的に低くするようした請求項1または2記載の衣類乾燥機。
【請求項4】
制御手段は、冷媒の温度が標準温度に達しないように圧縮機の回転数の上限値を制限して減率乾燥時に前記圧縮機の回転数が安定するように制御するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項5】
制御手段は、冷媒の温度が標準温度を超えると圧縮機の回転数を下げて、標準温度を維持するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項6】
回転ドラム内の衣類の乾燥度を検知する乾燥度検知手段を設け、制御手段は、前記乾燥度検知手段により検知した衣類の乾燥度に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項7】
回転ドラム内の衣類の量を検知する布量検知手段を設け、制御手段は、前記布量検知手段により検知した衣類の量に応じて乾燥運転開始時の圧縮機の回転数を設定するようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【請求項8】
回転ドラムに供給する乾燥用空気の温度を検知する温風温度検知手段を設け、制御手段は、前記温風温度検知手段により検知した温風の温度により圧縮機の回転数を制御するようにした請求項1〜7のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−81638(P2013−81638A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223731(P2011−223731)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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