説明

表現者の表現中における死角部分の視覚化を実現させる方法。

【課題】 従来までは表現者が表現中に見えなかった死角部分には、他人の力を借りて撮影してもらい、それを確認していた。これでは表現者本人による表現中における死角部分を確認しながらの表現はできなかった。
【解決手段】 本考案では、表現者が表現中に見ることができない死角部分に、映像配信装置を設置し、表現中にも、映像が見える位置に映像再生装置を設置することによって、死角部分を視覚化することができるという方法である。この方法によって表現者による表現の質の向上、新たな表現の確立などに役立つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、表現者本人が表現中に直接確認することが難しかった姿や動作を見るための、映像の利用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特に記載すべき先行技術文献はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来までは表現者が見えなかった死角部分には、他人の力を借りて撮影してもらい、表現終了後にそれを確認していた。これでは表現者本人による表現中における死角部分を確認しながらの表現はできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本考案では、表現者が表現中に見ることができない死角部分に、映像配信装置を設置し、表現中にも見えるような位置に映像再生装置を設置することによって、表現者による表現中にも死角部分が視覚化される。この方法を用いることによって、表現者による表現の質の向上、新たな表現の確立に役立つ。
【発明の効果】
【0005】
見えない部分が見えるということは、表現者に新たな刺激を与え、表現者本人による、より洗礼された表現、工夫が可能となる。
【0006】
また、死角部分が視覚化されることによって、見えていなかった部分の情報が共有でき、それによって指導、アドバイスする側の効率も上がる。また指導、アトバイスによって生じる、表現者による修正が短時間で実現化でき、より高いパフォーマンス実現効果をもたらしてくれる。
【発明を実施する最良の形態】
【0007】
本考案の好ましい実施の方法を実施例1〜2と、図1に基づいて説明する。尚、図1は実施例2である。
【実施例1】
【0008】
決められた動作範囲しか実施されない空間では、動作による姿勢の変化、動作中に生じるであろう問題点、振動による映像のブレなどを考慮し、あらかじめ計算されて造られたレーン上に映像配信装置を設置する。この映像配信装置はレーン上を横向きにスライドするように動く。また上下の変化に対応するために、レーン全体が上下にスライドできる仕組みにしておく。角度の調整を必要とする部分に対応するためには、角度調整ができる機能を、映像配信装置側に使用する。それによって映し出される映像を、表現者が見やすい位置に設置された映像再生装置を通して、視覚化させる。
【実施例2】
【0009】
動作形態が決められておらず、実施する場所も決まっていない場合は、スタンド式スティックタイプ型の映像配信装置と映像再生装置にすることによって、より使用空間が広がり、使用環境も広がる。図1のような、高低の調整、前後左右の角度調整が変えられるものを取り入れることによって、使用度がより高まる。
【産業上の利用可能性】
【0010】
美容室などでの後ろ部分を中心とした死角部分の、スタイル変更中の確認、アドバイスが可能となる。
【0011】
スポーツなどの指導における、指導者側からしか見えていなかった部分を、表現者と共有できることによる、指導効率の向上、または表現者自身の動作・姿勢などの早期向上につながる。
【0012】
フィットネスクラブなどにおける、後ろ部分等の死角部分の視覚化。これによって表現するべき所に集中でき、表現者の意識レベルの向上、パフォーマンスの向上につながる。
【0013】
試着などでの死角部分の無死角化を実現させることにより、表現者の表現力が向上する。
【0014】
芸術などでの後ろ側などの見えにくい部分の視覚化。それによって作品全体のパフォーマンスがより理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 中央部分に表現者がおり、右側を向いている。表現者の右側、前方には映像再生装置が置かれ、表現者の左側、後ろ側には映像配信装置が置かれている。
【符号の説明】
【0016】
I.映像配信装置部分
II.角度を変化させられる構造のもの
III.伸縮できる構造のもの
IV.映像再生装置部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表現者の死角となる部分に映像配信装置を設置し、表現者が表現しながらも、見える位置に映像再生装置を設置することによって、死角部分を視覚化させる方法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−89339(P2009−89339A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−280953(P2007−280953)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(507357818)
【Fターム(参考)】