説明

表示シート。

【課題】複数枚使用される複写伝票(ノーカーボン)などで、二枚目以降に複写用紙の非発色部分を設けるために発色防止剤が利用され、また、発色を活用しての表示方法があった。
【解決手段】従来の複写伝票などに使用される発色防止剤を活用して発色防止剤にて文字、数字、記号、絵柄を表記させる表示シートを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、従来の複写伝票などに使用される発色防止剤を活用して発色防止剤にて文字、数字、記号、絵柄を表記させる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数枚使用される複写伝票(ノーカーボン)などで、二枚目以降に複写用紙の非発色部分を設けるために発色防止剤が利用されていた。
また、発色を活用しての発色による表示(特許公開番号特開平7−32729、特開2003−145966)が発明されていた。
【特許文献1】特許公開番号特開平7−32729
【特許文献2】特許公開番号特開2003−145966
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには次のような欠点があった。
従来、発色剤を活用しての発色による表示方法が発明されていた。
また、くじ引きに使用されるスクラッチにおいては、スクラッチくじを作成する場合に印刷コストがかかり、表示部を削りだすことによりごみがでる欠点があった。
【0004】
(イ)くじ引きに使用されるスクラッチにおいての作成は、本体台紙の通常印刷や当選部の工程と、当選部の表示を隠蔽するためにスクリーン印刷工程を必要として、生産コストと印刷工程において欠点がみられた。
(ロ)発色を活用しての表示方法が発明されていたが、発色部を隠蔽する目的で発色部に重圧な印刷をしなければならない欠点がみられた。
(ハ)発色防止剤を活用して文字、数字、絵柄等を表記させる方法がなかった。
(ニ)発色防止剤を活用して文字、数字、記号、絵柄を表記させる方法から、非表示及び表示を簡易におこなえるセキュリュティーに関連する印刷手段がなかた。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、図1に示すシート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられたコイン(105)や爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、その用法は図3に示すようコイン(105)や爪などの押圧で発色防止剤層(104)以外のセルフ発色インキ層(102)が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シートを提供する。
【0006】
また他の応用の実施として、図4に示すようシート本体(10)と、該シート本体の一面側に設けられた発色インキ層(102a)と、該シート本体の他の一面側に設けられた定着剤層(106)と、前記発色インキ層の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、発色防止剤層(104)と定着剤層(106)は任意の折り方により接面する位置に設けられたものであり、コイン(105)や爪などの押圧で発色防止剤層以外の発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シート。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、図1に示すシート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられ、図3に示すコイン(105)や爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、その用法は前記図3に示すようコイン(105)の押圧で発色防止剤層(104)以外のセルフ発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シートを提供するものである。
よってその効果は、従来のスクラッチくじは、開示部の隠蔽工程等の生産技術や、生産コストが高いという問題があったが、本発明の発色防止剤を活用しての表示シートをくじ引きとして実施したなら、容易な生産技術と低コストでの提供が実現するものである。
【0008】
また、従来のスクラッチくじは開示部の隠蔽印刷部をコイン等で削り取ることで開示されるが、その際の隠蔽印刷部の剥離ゴミがでるが、本発明の表示シートにおいては発色防止剤と発色の活用により、隠蔽部が表示されることから剥離ゴミがでないくじを提供することを実現するものである。
【0009】
従来、個人情報や特別情報を通達する手段として圧着郵便ハガキが利用されていたが、本発明の発色防止剤を活用しての表示シートの実施において容易な生産技術と低コストでの提供が実現するものである。
【0010】
本発明の表示シートは、隠蔽部を発色防止剤と発色の活用により隠蔽部分から容易に表示できる技術方法の提供が実現するものである。
【0011】
本発明の他の応用実施として、図4に示すようシート本体(10)と、該シート本体の一面側に設けられた発色インキ層(102a)と、該シート本体の他の一面側に設けられた定着剤層(106)、用紙裏と前記発色インキ層の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、発色防止剤層と定着剤層は任意の折り方により接面する位置に設けられたものであり、コインや爪などの押圧で発色防止剤層以外の発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シートは、印刷スペースを設けられる効果がえられ、広告をともなったくじや隠蔽情報の提供が実現するものである。
本発明は、以上の効果を実現するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図1乃至図6をもちいて説明する。
図1に記載されているのは、本発明表示シートの実施の形態を示した図で、シート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられたコインや爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、その用法は図3に示すようコインや爪などの押圧で発色防止剤層(104)以外のセルフ発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものである。
【0013】
図2に記載されているのは、前記図1に記載した本発明表示シートの実施の形態断面図で、シート本体(10)からのシート用紙(101)の表面任意範囲に設けられたコインや爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)の形態を示す断面図である。
【0014】
図3に記載されているのは、前記図1に記載した本発明表示シートの用法で隠蔽部の表示の形態で、図aはシート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられた発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、地紋印刷層(103)により任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)は目視できない状態である。
【0015】
図bに示されるよう、コイン(105)の押圧する状態で表面任意範囲に設けられたセルフ発色インキ層(102)の発色により発色防止剤層(104)により任意の文字や図等が表記さる経過図である。
【0016】
図cに記載に示されているのは、図a、bの経過から示されるようコイン(105)の押圧する状態で表面任意範囲に設けられたセルフ発色インキ層(102)の発色により発色防止剤層(104)により任意の文字や図等が表記された状態の図である。すなわち、図3に記載されている図a、b、cは本発明表示シートの用法を示したものである。
【0017】
図4に記載されているのは、本発明表示シートの実施の応用でシート本体(10)と、該シート本体の一面側に設けられた発色インキ層(102a)と、該シート本体の他の一面側に設けられた定着剤層(106)と、前記発色インキ層の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、発色防止剤層と定着剤層は任意の折り方により接面する位置に設けられたものであり、コインや爪などの押圧で発色防止剤層以外の発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものである。
【0018】
図4においては、本発明表示シートのシート本体(10)をA、B、Cの三つ折で構成しAとBを折り、Aの定着剤層(106)とCの発色インキ層(102a)面の接面により、コインや爪などの押圧で発色防止剤層以外の発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものである。
【0019】
本発明表示シートの実施の応用は、シート本体(10)の表面に発色インキ層(102a)を設け、シート本体(10)の裏面に定着剤層(106)を設け発色インキ層(102a)面と定着剤層(106)面の接面により、発色インキ層(102a)に設けた任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)にて表示されるもので、シート本体(10)は印刷スペースを設けることにより広告などの印刷が可能となる。
【0020】
図5に記載されているのは、前記図4に記載した本発明表示シートの実施の応用のシート本体(10)をA、B、Cの三つ折り状態からなる、構成断面図を示したものである。
図6に記載されているのは、前記図4に記載された、本発明表示シートの実施の応用例の用法で、くじ引き等での景品や当選の集計により郵送を必要とした場合にハガキ本体(20)に貼付して郵送することが可能であることを示し図5に記載していないが、図1に記載した本発明の表示シートを貼付することも可能である。以上、本発明の構成で、実施において下記に示す。
【0021】
本発明の実施
本発明表示シートは、シート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられたコインや爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、その用法は図3に示すようコインや爪などの押圧で発色防止剤層(104)以外のセルフ発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものである。
すなわち、任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、くじ引きなのど実施が可能である。
【0022】
また、任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、特定の通達表示が可能であることから機密情報の漏洩を防止することにも活用が可能である。
【0023】
発色防止剤(104)とセルフ発色インキ(102)の活用による表示の認識テストの結果、バーコード及び二次元バーコードの読み取りと受信が可能とされる結果が得られた。
このことから、特定及び指定された個人に本発明表示シートに二次元バーコード等を表記する発色防止剤(104)により機密の保護が可能となる。
【0024】
以上のことから、本発明表示シートはくじ引きや販売促進に抽選など、また任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、特定の通達表示が可能であることから機密情報の漏洩を防止する表示物として実現と実施が望めるものである。
また、他の発色防止剤と発色を利用しての表示方法は本明細に記載されていない事項においても実施されるものである。
以上、本発明は実施される。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明表示シートは、シート本体(10)と、該シート本体、シート用紙(101)の表面任意範囲に設けられたコインや爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層(102)と該セルフ発色インキ層(102)の上面に設けられた地紋印刷層(103)と、該地紋印刷層(103)の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層(104)とよりなり、その用法は図3に示すようコインや爪などの押圧で発色防止剤層(104)以外のセルフ発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものである。
すなわち、任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、くじ引きなのどに産業上利用されるものである。
【0026】
また、任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、特定の通達表示が可能であることから機密情報の漏洩を防止することにも活用が可能である。
【0027】
本発明表示シートはくじ引きや販売促進に抽選など、また任意の文字や図等を表記する発色防止剤(104)は該地紋印刷(103)により目視できない状態にあることから、特定の通達表示が可能であることから機密情報の漏洩を防止する表示物として産業上利用されるものである。
本発明は、以上の構成より産業上利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明表示シートの実施における構成の図である。
【図2】本発明表示シートの構成層を示した断面図である。
【図3】本発明表示シートの実施における用法を示した図である。
【図4】応用例を示した図である。
【図5】本発明表示シートの実施の応用例の構成層を示した断面図である。
【図6】本発明表示シートの実施の応用例の用法を示した図である。
【符号の説明】
【0029】
10. 本体シート
10a. 本体シート
101. 用紙シート
102. セルフインキ発色層
102a.発色インキ層
103. 地紋印刷
104. 発色防止剤層
105. コイン
106. 発色定着層
107. 粘着剤
20. ハガキ本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート本体と、該シート本体の表面任意範囲に設けられたコインや爪などの押圧で発色するセルフ発色インキ層と、該セルフ発色インキ層の上面に設けられた地紋印刷層と、該地紋印刷層の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層とよりなり、コインや爪などの押圧で発色防止剤層以外のセルフ発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シート。
【請求項2】
シート本体と、該シート本体の一面側に設けられた発色インキ層と、該シート本体の他の一面側に設けられた定着剤層と、前記発色インキ層の上面に設けられた任意の文字や図等を表記する発色防止剤層とよりなり、発色防止剤層と定着剤層は任意の折り方により接面する位置に設けられたものであり、コインや爪などの押圧で発色防止剤層以外の発色インキ層が発色することで任意の文字や図等が現れるものであることを特徴とする表示シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−159879(P2006−159879A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382356(P2004−382356)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(591171345)
【Fターム(参考)】