表示制御装置、印刷システム、表示方法、およびコンピュータプログラム
【課題】ドキュメントの出力の不具合を従来よりも容易に見つけることができるようにする。
【解決手段】パーソナルコンピュータは、1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示を、次のように行う。プレビュー画像領域51とサムネイル画像領域52とを印刷プレビューウィンドウ5に設ける。ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示する。さらに、この特定の処理を施していない各ページを表すサムネイル画像6Bを、サムネイル画像領域52に表示する。
【解決手段】パーソナルコンピュータは、1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示を、次のように行う。プレビュー画像領域51とサムネイル画像領域52とを印刷プレビューウィンドウ5に設ける。ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示する。さらに、この特定の処理を施していない各ページを表すサムネイル画像6Bを、サムネイル画像領域52に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドキュメントの印刷物をプレビューする装置および方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドキュメントを印刷した印刷物の仕上がりの状態を表す画像を表示する技術が普及している。このような表示は、一般に「プレビュー」と呼ばれている。
【0003】
ユーザは、ドキュメントを用紙に印刷する前にプレビューを行うことによって、印刷物の不具合を予め知ることができる。これにより、用紙の無駄遣いを減らすことができる。
【0004】
プレビューに関する技術を採用した画像形成装置として、次のような画像形成装置が提案されている。原稿台に載置された原稿を撮影するための撮影部と、前記撮影部で撮影した撮影画像にユーザにより設定された印刷条件を適用した印刷画像を生成するための印刷画像生成部と、前記撮影画像と前記印刷画像とを表示するための表示部と、を備えている画像形成装置(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−107651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来の技術は、画像を印刷した印刷物の状態をシミュレーションしプレビューする。
【0007】
しかし、このようなプレビューだけでは、ドキュメントの出力の不具合の原因を特定できないことがあった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、ドキュメントの出力の不具合をユーザが従来よりも容易に見つけることができるようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る表示制御装置は、1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する制御を行う表示制御装置であって、前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像をディスプレイに表示させる、プレビュー画像表示制御手段と、前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像を、前記プレビュー画像とともに前記ディスプレイに表示させるオリジナル画像表示制御手段と、を有する。
【0010】
好ましくは、前記特定の処理とは、印刷装置によって用紙に印刷するために前記ドキュメントを加工する処理である。または、前記特定の処理とは、用紙への前記各ページの割付けの処理である。
【0011】
または、前記ドキュメントに前記特定の処理を実行する特定処理手段、を有し、前記プレビュー画像表示制御手段は、前記特定処理手段によって前記特定の処理が施された際の状態を表す画像を前記プレビュー画像として表示させる。
【0012】
または、前記オリジナル画像は、前記プレビュー画像よりも小さい。または、前記プレビュー画像は、前記ドキュメントの印刷物に施された仕上げ処理の状態をも表す。
【0013】
または、前記プレビュー画像表示制御手段は、選択された前記オリジナル画像が表す前記ページに係る前記プレビュー画像を表示させる。または、前記オリジナル画像表示制御手段は、選択された前記プレビュー画像が表す前記ページの前記オリジナル画像を表示させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、ユーザは、ドキュメントの出力の不具合を従来よりも容易に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】パーソナルコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【図4】パーソナルコンピュータの機能的構成の例を示す図である。
【図5】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図6】2in1印刷の際のプレビュー画像の例を示す図である。
【図7】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図8】印刷プレビューウィンドウを表示する際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図9】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図10】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図11】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図12】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図13】タッチパネルディスプレイに表示される印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図14】印刷プレビューウィンドウに相当する領域を有するドライバ画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、ネットワークシステム100の全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、パーソナルコンピュータ2のハードウェア構成の例を示す図である。図4は、パーソナルコンピュータ2の機能的構成の例を示す図である。
【0017】
図1に示すように、ネットワークシステム100は、1台または複数台の画像形成装置1および1台または複数台のパーソナルコンピュータ2などによって構成される。
【0018】
画像形成装置1は、一般に複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる装置であって、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファックス、およびスキャナなどの機能を集約した装置である。
【0019】
画像形成装置1は、LAN(Local Area Network)、公衆回線、またはインターネットなどの通信回線を介してパーソナルコンピュータ2などの装置と画像データのやり取りを行うことができる。
【0020】
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャナ10e、印刷装置10f、ネットワークインタフェース10g、タッチパネルディスプレイ10h、モデム10i、およびフィニッシャ10jのほか制御用の回路などによって構成される。
【0021】
ネットワークインタフェース10gは、通信回線を介してパーソナルコンピュータなどの他の装置と通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。
【0022】
タッチパネルディスプレイ10hは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが処理の指令および条件を入力するための画面、およびCPU10aの処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザが指で触れた位置を検知し、検知結果を示す信号をCPU10aに送信する。
【0023】
スキャナ10eは、用紙に記されている写真、文字、絵、図表などの画像を読み取って画像データを生成する装置である。
【0024】
モデム10iは、固定電話網を介して他のファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りするための装置である。
【0025】
印刷装置10fは、スキャナ10eによって読み取られた画像のほか、パーソナルコンピュータ2またはファックス端末などから受信した画像データに示される画像を印刷する。
【0026】
フィニッシャ10jは、印刷装置10fによって画像が印刷された印刷物に対して仕上げの処理を行う。本実施形態では、ステープルで印刷物を綴じる処理または印刷物にパンチ穴を開ける処理を行う。
【0027】
ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、オペレーティングシステムおよびミドルウェアなどのソフトウェアがインストールされている。ソフトウェアを構成するモジュールは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0028】
パーソナルコンピュータ2は、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、大容量記憶装置20d、キーボード20e、ポインティングデバイス20f、液晶ディスプレイ20g、およびネットワークインタフェース20hなどによって構成される。
【0029】
キーボード20eおよびポインティングデバイス20fは、ユーザが指令およびデータをパーソナルコンピュータ2に対して入力するための装置である。ポインティングデバイス20fとして、マウスまたはトラックパッドなどが用いられる。
【0030】
液晶ディスプレイ20gには、画像形成装置1のタッチパネルディスプレイ10hと同様、種々の画面が表示される。本実施形態では、特に、印刷プレビューウィンドウ5(図5参照)が画面の1つとして表示される。
【0031】
ROM20cまたは大容量記憶装置20dには、図4に示すように、ワープロソフト、表計算ソフト、または描画ソフトなどのアプリケーション2APのほか、プリンタドライバ2DRがインストールされている。アプリケーション2APおよびプリンタドライバ2DRは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。大容量記憶装置20dとして、HDDまたはSDDなどが用いられる。
【0032】
プリンタドライバ2DRには、図4に示すドキュメントデータ入力部201、加工前画像生成部202、ドキュメントデータ加工部203、加工後画像生成部204、画像記憶部205、印刷プレビュー表示部206、および印刷実行部207などを実現するためのモジュールが含まれている。
【0033】
さらに、印刷プレビュー表示部206は、印刷設定部211、ウィンドウ表示部212、プレビュー画像表示部213、およびサムネイル画像表示部214などによって構成される。
【0034】
プリンタドライバ2DRは、画像形成装置1を制御するためのプログラムであって、特に、画像形成装置1で印刷を行うための印刷データを生成したり、この印刷データおよびコマンドなどを画像形成装置1へ送信したりするためのプログラムである。さらに、プリンタドライバ2DRによると、ユーザは、画像形成装置1によって用紙に印刷される画像の仕上がりの状態を、画面で確認することができる。仕上がりの状態を表示することは、一般に、「プレビュー」と呼ばれる。また、仕上がりの状態を示す画面は、一般に「プレビュー画面」と呼ばれる。
【0035】
図5は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。図6は、2in1印刷の際のプレビュー画像6Aの例を示す図である。図7は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。
【0036】
次に、図4に示すパーソナルコンピュータ2のプリンタドライバ2DRの各部を順次説明する。
【0037】
ユーザは、印刷対象のドキュメントのデータをパーソナルコンピュータ2に用意しておく。ユーザは、このデータを、アプリケーション2APで書類を作成することによって用意すればよい。または、ユーザは、インターネット上のWEBサーバからダウンロードすることによって、データを用意してもよい。
【0038】
そして、ユーザは、印刷のコマンドをパーソナルコンピュータ2に入力する。すると、プリンタドライバ2DRが起動する。以下、複数のページからなるドキュメント6が印刷の対象である場合を例に、説明する。
【0039】
ウィンドウ表示部212は、印刷プレビューウィンドウ5を液晶ディスプレイ20gに表示させる。
【0040】
印刷プレビューウィンドウ5には、図5に示すように、プレビュー画像領域51およびサムネイル画像領域52が設けられている。さらに、印刷プレビューウィンドウ5には、ページ移動操作バー5A、印刷設定ボタン5B、および印刷コマンドボタン5Cが配置されている。
【0041】
印刷設定部211は、ドキュメント6の印刷に関する設定の内容を示す設定データを、例えば次のように生成する。
【0042】
ユーザが印刷設定ボタン5Bをクリックすると、印刷設定部211は、印刷設定ダイアログを液晶ディスプレイ20gに表示させる。
【0043】
ここで、ユーザは、ドキュメント6またはその印刷物の加工または編集に関する設定の内容を入力する。例えば、ステープル仕上げの要否およびパンチ穴仕上げの要否、つまり、フィニッシャ10jによる印刷物の各仕上げの要否を入力する。また、片面印刷、両面印刷、Nin1印刷(N−up印刷)、または小冊子印刷など、ドキュメントの各ページの、用紙の面への配置について入力する。また、隣り合う2つページの間に挿入するページについて入力する。そのほか、カラー印刷かモノクロ印刷かなどを入力する。
【0044】
そして、印刷設定部211は、ユーザが入力した内容を受け付け、その内容を示す設定データ41を生成する。
【0045】
ドキュメントデータ入力部201は、アプリケーション2APからドキュメント6のデータを取得する。以下、このデータを「ドキュメントデータ4DC」と記載する。
【0046】
加工前画像生成部202は、設定データ41に示される内容を適用せずに、つまり、ユーザが指定した加工および編集を行わずに、ドキュメントデータ4DCから、ラスタライズ処理などを行うことによって、ドキュメント6のページごとのビットマップの画像データを生成する。以下、この画像データを「加工前画像データ4BF」と記載する。上述の通り、ドキュメント6は複数のページからなる。よって、加工前画像生成部202によって複数の加工前画像データ4BFが生成される。
【0047】
ドキュメントデータ加工部203は、設定データ41に示される内容を適用してドキュメント6が印刷され仕上げの処理が行われるように、特定のコマンドを挿入しまたはパラメータの値を変更するなどしてドキュメントデータ4DCを加工する。以下、加工後のドキュメントデータ4DCを「加工ドキュメントデータ4DK」を記載する。
【0048】
加工後画像生成部204は、加工ドキュメントデータ4DKから、ラスタライズ処理などを行うことによって、ドキュメント6の印刷物の用紙ごとの仕上がりの状態を表す画像の画像データを生成する。以下、この画像を「プレビュー画像6A」と記載し、この画像データを「加工後画像データ4AF」と記載する。
【0049】
なお、用紙の両面に印刷を行う場合は、加工後画像生成部204は、それぞれの面のプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成する。以下、画像が印刷される面を「印刷面」と記載する。片面のみに印刷を行う場合は、表(おもて)面のみが印刷面であり、両面に印刷を行う場合は、裏面も印刷面である。
【0050】
上述の通り、加工ドキュメントデータ4DKには、設定データ41に示される内容が適用されている。したがって、1枚の用紙に複数のページを割り付ける設定がなされている場合は、1つのプレビュー画像6Aに複数のページの画像が含まれる。
【0051】
また、加工後画像生成部204は、仕上げの設定の内容に合わせて、ステープルの画像またはパンチ穴の画像をプレビュー画像6Aに追加する。
【0052】
例えば、2in1印刷およびステープル綴じが設定されている場合は、加工後画像生成部204は、図6に示すようなプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成する。
【0053】
そのほか、隣り合う2つページの間への空白(白紙)のページなどの挿入が設定されている場合は、加工後画像生成部204は、両ページの間に空白のページなどが挿入された状態のプレビュー画像6Aを生成する。
【0054】
画像記憶部205は、生成された加工前画像データ4BFおよび加工後画像データ4AFを記憶する。
【0055】
プレビュー画像表示部213は、画像記憶部205に記憶されている加工後画像データ4AFに基づいて、印刷物の各用紙の各印刷面のプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示させる。
【0056】
プレビュー画像表示部213は、印刷プレビューウィンドウ5が表示された当初は、デフォルトの順番の印刷面(例えば、1枚目の用紙の表(おもて)面)のプレビュー画像6Aを表示させる。そして、ユーザがページ移動操作バー5Aを操作すると、その操作の内容に応じて、別の印刷面のプレビュー画像6Aを表示させる。
【0057】
なお、プレビュー画像領域51のスペースに余裕がある場合は、複数の印刷面のプレビュー画像6Aを並べて表示させてもよい。
【0058】
サムネイル画像表示部214は、画像記憶部205に記憶されている加工前画像データ4BFに基づいて、ドキュメント6の各ページの、加工および編集が行われていない画像を、アイコンまたは親指くらいの大きさに縮小してサムネイル画像領域52に表示させる。以下、この画像を「サムネイル画像6B」と記載する。
【0059】
サムネイル画像表示部214は、印刷プレビューウィンドウ5が表示された当初は、1ページ目から順に並べられるだけ、各ページのサムネイル画像6Bを表示させる。そして、ユーザがサムネイル画像領域52の下部にあるスクロールバーを操作すると、その操作内容に応じて、残りのページのサムネイル画像6Bを表示させる。
【0060】
印刷実行部207は、印刷コマンドボタン5Cがクリックされると、ドキュメント6を印刷するための印刷データ4PTをドキュメントデータ4DCから生成する。そして、印刷データ4PTを、印刷の指令とともに、ユーザが指定した画像形成装置1へ送信する。なお、印刷データ4PTの生成の際に、設定データ41に示される設定の内容を反映する。または、設定データ41を、印刷データ4PTとともに画像形成装置1へ送信してもよい。
【0061】
すると、画像形成装置1は、設定データ41に示される通りにドキュメント6を用紙に印刷する。
【0062】
図8は、印刷プレビューウィンドウ5を表示する際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0063】
次に、プリンタドライバ2DRによるプレビューに関する全体的な処理の流れを、図8に示すフローチャートなどを参照しながら説明する。
【0064】
パーソナルコンピュータ2は、プリンタドライバ2DRの起動後、印刷プレビューウィンドウ5(図5参照)を表示するとともに、ドキュメントデータ4DCおよび設定データ41を取得する(図8の#11)。ドキュメント6の1ページ目の加工および編集を行う前のデータつまり加工前画像データ4BFを生成し保存する(#13)。
【0065】
そして、サムネイル画像領域52に所定以上のサイズのスペースが空いていれば(#14でYes)、パーソナルコンピュータ2は、1ページ目のサムネイル画像6Bをサムネイル画像領域52に表示する(#15)。
【0066】
ステップ#13〜#15の処理と前後してまたは並行して、パーソナルコンピュータ2は、1ページ目の加工および編集を行った後の画像データを生成する(#16)。
【0067】
1ページ目が配置される印刷面に配置される全ページ分の画像データが揃ったら(#17でYes)、この印刷面のプレビュー画像6Aのデータつまり加工後画像データ4AFを生成し保存する(#18)。
【0068】
1つの印刷面に1つのページを配置する設定がなされている場合は、ステップ#17において、常に「Yes」である。一方、1つの印刷面に複数のページを配置する設定がなされている場合は、ステップ#17において、「Yes」の場合と「No」の場合とがある。
【0069】
そして、プレビュー画像領域51に所定以上のサイズのスペースが空いていれば(#19でYes)、パーソナルコンピュータ2は、ステップ#18で生成したプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示する(#20)。
【0070】
パーソナルコンピュータ2は、2ページ目以降についても同様に、ステップ#13〜#20の処理を実行する。
【0071】
なお、サムネイル画像6Bは、生成された順に、サムネイル画像領域52の左側から配置される。プレビュー画像6Aも同様に、生成された順に、プレビュー画像領域51の左側から配置される。
【0072】
ところで、ステップ#13〜#22の処理によると、1つの印刷面にM個(ただし、M≧2)のページを配置する設定がなされている場合に、原則として、ドキュメント6のページの総数(ページ数)がMの倍数であれば、すべてのページの画像がいずれかのプレビュー画像6Aに含まれる。
【0073】
しかし、ドキュメント6のページ数がMの倍数でなれれば、後ろから1ないし(M−1)ページの画像がいずれのプレビュー画像6Aにも含まれないことがある。つまり、これらの画像が残ってしまうことがある。
【0074】
そこで、パーソナルコンピュータ2は、後ろから1ないし(M−1)ページの画像が残っている場合は(#23でYes)、これらの画像を設定通りに配置したプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成し保存する(#24)。さらに、スペースがプレビュー画像領域51に空いていれば(#25でYes)、このプレビュー画像6Aを表示する(#26)。
【0075】
図9ないし図12は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。ここで、ドキュメント6および設定等のバリエーションを幾つか挙げながら、プレビューの具体例を説明する。
【0076】
ドキュメント6のページ数が16でありかつ4in1印刷および小冊子印刷が設定されている場合は、パーソナルコンピュータ2は、印刷物を半分に折り曲げて面を2つに分割したときの1つの分割面にドキュメント6の4つのページがページ順に配置されるように、つまり、図9のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。なお、図9の例では、ページを左上、右上、左下、および右下の順に配置しているが、左上、左下、右上、および右下の順に配置してもよい。どちらの配置にするかは、ユーザが決めればよい。
【0077】
ところで、ユーザは、プリンタドライバ2DRに対してではなく、アプリケーション2APに対してNin1印刷の設定を行うことができる場合が、ある。このような場合は、アプリケーション2APは、N個のページそれぞれの画像を縮小し1つのページに纏めることによって、ドキュメントデータ4DCを生成する。
【0078】
ユーザは、このような設定がアプリケーション2APになされていることを知らずに印刷を行わせることがある。以前に行ったNin1印刷の設定が反映されたままである場合に、このようなことがよく起こる。例えば、ドキュメント6の元々のページ数が8であり、アプリケーション2APに対して誤って2in1印刷の設定がなされたとする。そして、プリンタドライバ2DRに対して2in1印刷および小冊子印刷の設定がなされたとする。
【0079】
すると、パーソナルコンピュータ2は、図10のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。アプリケーション2APにおいて2in1印刷の設定がなされているので、1つのサムネイル画像6Bには、ドキュメント6の元々のページが1つではなく2つ、示されている。また、同様の理由で、1つのプレビュー画像6Aの右半分および左半分のそれぞれには、ユーザがプリンタドライバ2DRに対して2in1印刷および小冊子印刷を設定したにも関わらず、ドキュメント6の元々のページが2つではなく4つ、示されている。
【0080】
ユーザは、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを見ることによって、設定の誤りに気付くことができる。また、プリンタドライバ2DRに対して2in1印刷ではなく4in1印刷を誤って設定したのか、アプリケーション2APに対して2in1印刷を誤って設定したのかを、容易に特定することができる。前者の通り設定した場合は、図9のようにプレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bが表示され、後者の通り設定した場合は、図10のようにプレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bが表示されるからである。
【0081】
そして、ユーザは、アプリケーション2APまたはプリンタドライバ2DRに対する設定をやり直し、所望する印刷物を得ることができる。
【0082】
または、ドキュメント6のページ数が5であり、かつ、2ページ目と3ページ目との間に空白(白紙)のページを挿入する設定が誤ってなされている場合は、パーソナルコンピュータ2は、図11のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。
【0083】
また、ユーザが5つのページのドキュメント6を作成したが、その後、誤って2ページ目と3ページ目との間に空白のページが挿入されてしまうことが、ある。そして、この誤りが直されることなく、印刷のコマンドが入力されたとする。このような場合は、パーソナルコンピュータ2は、図12のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。
【0084】
ユーザは、加えたつもりのないページを、図11または図12のようなプレビュー画像6Aによって気付くことができる。
【0085】
さらに、誤りの原因をサムネイル画像6Bによって次のように容易に特定することができる。図11のように、どのサムネイル画像6Bも、空白のページを表わしていない場合は、プリンタドライバ2DRに対する設定に誤りがあることが、分かる。一方、図12のように、3番目のサムネイル画像6Bが空白のページを表わしている場合は、空白のページを挿入する操作が誤ってアプリケーション2APに対してなされたことが、分かる。
【0086】
本実施形態によると、ユーザは、ドキュメントの出力の不具合を従来よりも容易に見つけることができる。
【0087】
図13は、タッチパネルディスプレイ10hに表示される印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。図14は、印刷プレビューウィンドウ5に相当する領域を有するドライバ画面5Xの例を示す図である。
【0088】
本実施形態では、印刷プレビューウィンドウ5の表示つまりプレビューをパーソナルコンピュータ2が行ったが、画像形成装置1が行ってもよい。この場合は、図4に示す各部を実現するモジュールを画像形成装置1に設ければよい。そして、図13のように、タッチパネルディスプレイ10hに印刷プレビューウィンドウ5を表示すればよい。
【0089】
または、ドキュメントデータ入力部201ないし加工後画像生成部204をパーソナルコンピュータ2に設け、画像記憶部205および印刷プレビュー表示部206に相当する機能を画像形成装置1に設けてもよい。つまり、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bのデータの生成をパーソナルコンピュータ2で行い、これらのデータを画像形成装置1へ転送し、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bの表示を画像形成装置1で行ってもよい。
【0090】
プレビュー画像表示部213は、いずれかのサムネイル画像6Bがクリックされるなどして選択された場合に、このサムネイル画像6Bのページに対応するプレビュー画像6Aがプレビュー画像領域51に表示されていなけば、このプレビュー画像6Aを表示させてもよい。つまり、サムネイル画像6Bを、プレビュー画像6Aを呼び出すためのアイコンとして用いてもよい。
【0091】
同様に、サムネイル画像表示部214は、いずれかのプレビュー画像6Aがクリックされるなどして選択された場合に、このプレビュー画像6Aのページに対応するサムネイル画像6Bがサムネイル画像領域52に表示されていなければ、このサムネイル画像6Bを表示させてもよい。
【0092】
本実施形態では、ドキュメント6を印刷物として出力する場合を例に説明したが、ドキュメント6の、PDF(Portable Document Format)またはXPS(XML Paper Specification)などの、いわゆるレイアウトドキュメントのフォーマットの電子ファイルを生成する場合にも、本発明を適用することができる。
【0093】
または、図14に示すように、画像形成装置1のドライバの画面であるドライバ画面5Xに印刷プレビューウィンドウ5を組み込んでもよい。
【0094】
その他、画像形成装置1およびパーソナルコンピュータ2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成、印刷プレビューウィンドウ5の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0095】
100 ネットワークシステム(印刷システム)
1 画像形成装置
10h タッチパネルディスプレイ
2 パーソナルコンピュータ
203 ドキュメントデータ加工部(特定処理手段)
213 プレビュー画像表示部(プレビュー画像表示制御手段)
214 サムネイル画像表示部(オリジナル画像表示制御手段)
20g 液晶ディスプレイ
5 印刷プレビューウィンドウ
6A プレビュー画像
6B サムネイル画像(オリジナル画像)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドキュメントの印刷物をプレビューする装置および方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ドキュメントを印刷した印刷物の仕上がりの状態を表す画像を表示する技術が普及している。このような表示は、一般に「プレビュー」と呼ばれている。
【0003】
ユーザは、ドキュメントを用紙に印刷する前にプレビューを行うことによって、印刷物の不具合を予め知ることができる。これにより、用紙の無駄遣いを減らすことができる。
【0004】
プレビューに関する技術を採用した画像形成装置として、次のような画像形成装置が提案されている。原稿台に載置された原稿を撮影するための撮影部と、前記撮影部で撮影した撮影画像にユーザにより設定された印刷条件を適用した印刷画像を生成するための印刷画像生成部と、前記撮影画像と前記印刷画像とを表示するための表示部と、を備えている画像形成装置(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−107651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、従来の技術は、画像を印刷した印刷物の状態をシミュレーションしプレビューする。
【0007】
しかし、このようなプレビューだけでは、ドキュメントの出力の不具合の原因を特定できないことがあった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、ドキュメントの出力の不具合をユーザが従来よりも容易に見つけることができるようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る表示制御装置は、1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する制御を行う表示制御装置であって、前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像をディスプレイに表示させる、プレビュー画像表示制御手段と、前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像を、前記プレビュー画像とともに前記ディスプレイに表示させるオリジナル画像表示制御手段と、を有する。
【0010】
好ましくは、前記特定の処理とは、印刷装置によって用紙に印刷するために前記ドキュメントを加工する処理である。または、前記特定の処理とは、用紙への前記各ページの割付けの処理である。
【0011】
または、前記ドキュメントに前記特定の処理を実行する特定処理手段、を有し、前記プレビュー画像表示制御手段は、前記特定処理手段によって前記特定の処理が施された際の状態を表す画像を前記プレビュー画像として表示させる。
【0012】
または、前記オリジナル画像は、前記プレビュー画像よりも小さい。または、前記プレビュー画像は、前記ドキュメントの印刷物に施された仕上げ処理の状態をも表す。
【0013】
または、前記プレビュー画像表示制御手段は、選択された前記オリジナル画像が表す前記ページに係る前記プレビュー画像を表示させる。または、前記オリジナル画像表示制御手段は、選択された前記プレビュー画像が表す前記ページの前記オリジナル画像を表示させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、ユーザは、ドキュメントの出力の不具合を従来よりも容易に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】パーソナルコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【図4】パーソナルコンピュータの機能的構成の例を示す図である。
【図5】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図6】2in1印刷の際のプレビュー画像の例を示す図である。
【図7】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図8】印刷プレビューウィンドウを表示する際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図9】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図10】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図11】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図12】印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図13】タッチパネルディスプレイに表示される印刷プレビューウィンドウの例を示す図である。
【図14】印刷プレビューウィンドウに相当する領域を有するドライバ画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、ネットワークシステム100の全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、パーソナルコンピュータ2のハードウェア構成の例を示す図である。図4は、パーソナルコンピュータ2の機能的構成の例を示す図である。
【0017】
図1に示すように、ネットワークシステム100は、1台または複数台の画像形成装置1および1台または複数台のパーソナルコンピュータ2などによって構成される。
【0018】
画像形成装置1は、一般に複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる装置であって、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファックス、およびスキャナなどの機能を集約した装置である。
【0019】
画像形成装置1は、LAN(Local Area Network)、公衆回線、またはインターネットなどの通信回線を介してパーソナルコンピュータ2などの装置と画像データのやり取りを行うことができる。
【0020】
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャナ10e、印刷装置10f、ネットワークインタフェース10g、タッチパネルディスプレイ10h、モデム10i、およびフィニッシャ10jのほか制御用の回路などによって構成される。
【0021】
ネットワークインタフェース10gは、通信回線を介してパーソナルコンピュータなどの他の装置と通信を行うためのNIC(Network Interface Card)である。
【0022】
タッチパネルディスプレイ10hは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが処理の指令および条件を入力するための画面、およびCPU10aの処理の結果を示す画面などを表示する。また、ユーザが指で触れた位置を検知し、検知結果を示す信号をCPU10aに送信する。
【0023】
スキャナ10eは、用紙に記されている写真、文字、絵、図表などの画像を読み取って画像データを生成する装置である。
【0024】
モデム10iは、固定電話網を介して他のファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りするための装置である。
【0025】
印刷装置10fは、スキャナ10eによって読み取られた画像のほか、パーソナルコンピュータ2またはファックス端末などから受信した画像データに示される画像を印刷する。
【0026】
フィニッシャ10jは、印刷装置10fによって画像が印刷された印刷物に対して仕上げの処理を行う。本実施形態では、ステープルで印刷物を綴じる処理または印刷物にパンチ穴を開ける処理を行う。
【0027】
ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、オペレーティングシステムおよびミドルウェアなどのソフトウェアがインストールされている。ソフトウェアを構成するモジュールは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0028】
パーソナルコンピュータ2は、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、大容量記憶装置20d、キーボード20e、ポインティングデバイス20f、液晶ディスプレイ20g、およびネットワークインタフェース20hなどによって構成される。
【0029】
キーボード20eおよびポインティングデバイス20fは、ユーザが指令およびデータをパーソナルコンピュータ2に対して入力するための装置である。ポインティングデバイス20fとして、マウスまたはトラックパッドなどが用いられる。
【0030】
液晶ディスプレイ20gには、画像形成装置1のタッチパネルディスプレイ10hと同様、種々の画面が表示される。本実施形態では、特に、印刷プレビューウィンドウ5(図5参照)が画面の1つとして表示される。
【0031】
ROM20cまたは大容量記憶装置20dには、図4に示すように、ワープロソフト、表計算ソフト、または描画ソフトなどのアプリケーション2APのほか、プリンタドライバ2DRがインストールされている。アプリケーション2APおよびプリンタドライバ2DRは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。大容量記憶装置20dとして、HDDまたはSDDなどが用いられる。
【0032】
プリンタドライバ2DRには、図4に示すドキュメントデータ入力部201、加工前画像生成部202、ドキュメントデータ加工部203、加工後画像生成部204、画像記憶部205、印刷プレビュー表示部206、および印刷実行部207などを実現するためのモジュールが含まれている。
【0033】
さらに、印刷プレビュー表示部206は、印刷設定部211、ウィンドウ表示部212、プレビュー画像表示部213、およびサムネイル画像表示部214などによって構成される。
【0034】
プリンタドライバ2DRは、画像形成装置1を制御するためのプログラムであって、特に、画像形成装置1で印刷を行うための印刷データを生成したり、この印刷データおよびコマンドなどを画像形成装置1へ送信したりするためのプログラムである。さらに、プリンタドライバ2DRによると、ユーザは、画像形成装置1によって用紙に印刷される画像の仕上がりの状態を、画面で確認することができる。仕上がりの状態を表示することは、一般に、「プレビュー」と呼ばれる。また、仕上がりの状態を示す画面は、一般に「プレビュー画面」と呼ばれる。
【0035】
図5は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。図6は、2in1印刷の際のプレビュー画像6Aの例を示す図である。図7は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。
【0036】
次に、図4に示すパーソナルコンピュータ2のプリンタドライバ2DRの各部を順次説明する。
【0037】
ユーザは、印刷対象のドキュメントのデータをパーソナルコンピュータ2に用意しておく。ユーザは、このデータを、アプリケーション2APで書類を作成することによって用意すればよい。または、ユーザは、インターネット上のWEBサーバからダウンロードすることによって、データを用意してもよい。
【0038】
そして、ユーザは、印刷のコマンドをパーソナルコンピュータ2に入力する。すると、プリンタドライバ2DRが起動する。以下、複数のページからなるドキュメント6が印刷の対象である場合を例に、説明する。
【0039】
ウィンドウ表示部212は、印刷プレビューウィンドウ5を液晶ディスプレイ20gに表示させる。
【0040】
印刷プレビューウィンドウ5には、図5に示すように、プレビュー画像領域51およびサムネイル画像領域52が設けられている。さらに、印刷プレビューウィンドウ5には、ページ移動操作バー5A、印刷設定ボタン5B、および印刷コマンドボタン5Cが配置されている。
【0041】
印刷設定部211は、ドキュメント6の印刷に関する設定の内容を示す設定データを、例えば次のように生成する。
【0042】
ユーザが印刷設定ボタン5Bをクリックすると、印刷設定部211は、印刷設定ダイアログを液晶ディスプレイ20gに表示させる。
【0043】
ここで、ユーザは、ドキュメント6またはその印刷物の加工または編集に関する設定の内容を入力する。例えば、ステープル仕上げの要否およびパンチ穴仕上げの要否、つまり、フィニッシャ10jによる印刷物の各仕上げの要否を入力する。また、片面印刷、両面印刷、Nin1印刷(N−up印刷)、または小冊子印刷など、ドキュメントの各ページの、用紙の面への配置について入力する。また、隣り合う2つページの間に挿入するページについて入力する。そのほか、カラー印刷かモノクロ印刷かなどを入力する。
【0044】
そして、印刷設定部211は、ユーザが入力した内容を受け付け、その内容を示す設定データ41を生成する。
【0045】
ドキュメントデータ入力部201は、アプリケーション2APからドキュメント6のデータを取得する。以下、このデータを「ドキュメントデータ4DC」と記載する。
【0046】
加工前画像生成部202は、設定データ41に示される内容を適用せずに、つまり、ユーザが指定した加工および編集を行わずに、ドキュメントデータ4DCから、ラスタライズ処理などを行うことによって、ドキュメント6のページごとのビットマップの画像データを生成する。以下、この画像データを「加工前画像データ4BF」と記載する。上述の通り、ドキュメント6は複数のページからなる。よって、加工前画像生成部202によって複数の加工前画像データ4BFが生成される。
【0047】
ドキュメントデータ加工部203は、設定データ41に示される内容を適用してドキュメント6が印刷され仕上げの処理が行われるように、特定のコマンドを挿入しまたはパラメータの値を変更するなどしてドキュメントデータ4DCを加工する。以下、加工後のドキュメントデータ4DCを「加工ドキュメントデータ4DK」を記載する。
【0048】
加工後画像生成部204は、加工ドキュメントデータ4DKから、ラスタライズ処理などを行うことによって、ドキュメント6の印刷物の用紙ごとの仕上がりの状態を表す画像の画像データを生成する。以下、この画像を「プレビュー画像6A」と記載し、この画像データを「加工後画像データ4AF」と記載する。
【0049】
なお、用紙の両面に印刷を行う場合は、加工後画像生成部204は、それぞれの面のプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成する。以下、画像が印刷される面を「印刷面」と記載する。片面のみに印刷を行う場合は、表(おもて)面のみが印刷面であり、両面に印刷を行う場合は、裏面も印刷面である。
【0050】
上述の通り、加工ドキュメントデータ4DKには、設定データ41に示される内容が適用されている。したがって、1枚の用紙に複数のページを割り付ける設定がなされている場合は、1つのプレビュー画像6Aに複数のページの画像が含まれる。
【0051】
また、加工後画像生成部204は、仕上げの設定の内容に合わせて、ステープルの画像またはパンチ穴の画像をプレビュー画像6Aに追加する。
【0052】
例えば、2in1印刷およびステープル綴じが設定されている場合は、加工後画像生成部204は、図6に示すようなプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成する。
【0053】
そのほか、隣り合う2つページの間への空白(白紙)のページなどの挿入が設定されている場合は、加工後画像生成部204は、両ページの間に空白のページなどが挿入された状態のプレビュー画像6Aを生成する。
【0054】
画像記憶部205は、生成された加工前画像データ4BFおよび加工後画像データ4AFを記憶する。
【0055】
プレビュー画像表示部213は、画像記憶部205に記憶されている加工後画像データ4AFに基づいて、印刷物の各用紙の各印刷面のプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示させる。
【0056】
プレビュー画像表示部213は、印刷プレビューウィンドウ5が表示された当初は、デフォルトの順番の印刷面(例えば、1枚目の用紙の表(おもて)面)のプレビュー画像6Aを表示させる。そして、ユーザがページ移動操作バー5Aを操作すると、その操作の内容に応じて、別の印刷面のプレビュー画像6Aを表示させる。
【0057】
なお、プレビュー画像領域51のスペースに余裕がある場合は、複数の印刷面のプレビュー画像6Aを並べて表示させてもよい。
【0058】
サムネイル画像表示部214は、画像記憶部205に記憶されている加工前画像データ4BFに基づいて、ドキュメント6の各ページの、加工および編集が行われていない画像を、アイコンまたは親指くらいの大きさに縮小してサムネイル画像領域52に表示させる。以下、この画像を「サムネイル画像6B」と記載する。
【0059】
サムネイル画像表示部214は、印刷プレビューウィンドウ5が表示された当初は、1ページ目から順に並べられるだけ、各ページのサムネイル画像6Bを表示させる。そして、ユーザがサムネイル画像領域52の下部にあるスクロールバーを操作すると、その操作内容に応じて、残りのページのサムネイル画像6Bを表示させる。
【0060】
印刷実行部207は、印刷コマンドボタン5Cがクリックされると、ドキュメント6を印刷するための印刷データ4PTをドキュメントデータ4DCから生成する。そして、印刷データ4PTを、印刷の指令とともに、ユーザが指定した画像形成装置1へ送信する。なお、印刷データ4PTの生成の際に、設定データ41に示される設定の内容を反映する。または、設定データ41を、印刷データ4PTとともに画像形成装置1へ送信してもよい。
【0061】
すると、画像形成装置1は、設定データ41に示される通りにドキュメント6を用紙に印刷する。
【0062】
図8は、印刷プレビューウィンドウ5を表示する際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0063】
次に、プリンタドライバ2DRによるプレビューに関する全体的な処理の流れを、図8に示すフローチャートなどを参照しながら説明する。
【0064】
パーソナルコンピュータ2は、プリンタドライバ2DRの起動後、印刷プレビューウィンドウ5(図5参照)を表示するとともに、ドキュメントデータ4DCおよび設定データ41を取得する(図8の#11)。ドキュメント6の1ページ目の加工および編集を行う前のデータつまり加工前画像データ4BFを生成し保存する(#13)。
【0065】
そして、サムネイル画像領域52に所定以上のサイズのスペースが空いていれば(#14でYes)、パーソナルコンピュータ2は、1ページ目のサムネイル画像6Bをサムネイル画像領域52に表示する(#15)。
【0066】
ステップ#13〜#15の処理と前後してまたは並行して、パーソナルコンピュータ2は、1ページ目の加工および編集を行った後の画像データを生成する(#16)。
【0067】
1ページ目が配置される印刷面に配置される全ページ分の画像データが揃ったら(#17でYes)、この印刷面のプレビュー画像6Aのデータつまり加工後画像データ4AFを生成し保存する(#18)。
【0068】
1つの印刷面に1つのページを配置する設定がなされている場合は、ステップ#17において、常に「Yes」である。一方、1つの印刷面に複数のページを配置する設定がなされている場合は、ステップ#17において、「Yes」の場合と「No」の場合とがある。
【0069】
そして、プレビュー画像領域51に所定以上のサイズのスペースが空いていれば(#19でYes)、パーソナルコンピュータ2は、ステップ#18で生成したプレビュー画像6Aをプレビュー画像領域51に表示する(#20)。
【0070】
パーソナルコンピュータ2は、2ページ目以降についても同様に、ステップ#13〜#20の処理を実行する。
【0071】
なお、サムネイル画像6Bは、生成された順に、サムネイル画像領域52の左側から配置される。プレビュー画像6Aも同様に、生成された順に、プレビュー画像領域51の左側から配置される。
【0072】
ところで、ステップ#13〜#22の処理によると、1つの印刷面にM個(ただし、M≧2)のページを配置する設定がなされている場合に、原則として、ドキュメント6のページの総数(ページ数)がMの倍数であれば、すべてのページの画像がいずれかのプレビュー画像6Aに含まれる。
【0073】
しかし、ドキュメント6のページ数がMの倍数でなれれば、後ろから1ないし(M−1)ページの画像がいずれのプレビュー画像6Aにも含まれないことがある。つまり、これらの画像が残ってしまうことがある。
【0074】
そこで、パーソナルコンピュータ2は、後ろから1ないし(M−1)ページの画像が残っている場合は(#23でYes)、これらの画像を設定通りに配置したプレビュー画像6Aの加工後画像データ4AFを生成し保存する(#24)。さらに、スペースがプレビュー画像領域51に空いていれば(#25でYes)、このプレビュー画像6Aを表示する(#26)。
【0075】
図9ないし図12は、印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。ここで、ドキュメント6および設定等のバリエーションを幾つか挙げながら、プレビューの具体例を説明する。
【0076】
ドキュメント6のページ数が16でありかつ4in1印刷および小冊子印刷が設定されている場合は、パーソナルコンピュータ2は、印刷物を半分に折り曲げて面を2つに分割したときの1つの分割面にドキュメント6の4つのページがページ順に配置されるように、つまり、図9のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。なお、図9の例では、ページを左上、右上、左下、および右下の順に配置しているが、左上、左下、右上、および右下の順に配置してもよい。どちらの配置にするかは、ユーザが決めればよい。
【0077】
ところで、ユーザは、プリンタドライバ2DRに対してではなく、アプリケーション2APに対してNin1印刷の設定を行うことができる場合が、ある。このような場合は、アプリケーション2APは、N個のページそれぞれの画像を縮小し1つのページに纏めることによって、ドキュメントデータ4DCを生成する。
【0078】
ユーザは、このような設定がアプリケーション2APになされていることを知らずに印刷を行わせることがある。以前に行ったNin1印刷の設定が反映されたままである場合に、このようなことがよく起こる。例えば、ドキュメント6の元々のページ数が8であり、アプリケーション2APに対して誤って2in1印刷の設定がなされたとする。そして、プリンタドライバ2DRに対して2in1印刷および小冊子印刷の設定がなされたとする。
【0079】
すると、パーソナルコンピュータ2は、図10のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。アプリケーション2APにおいて2in1印刷の設定がなされているので、1つのサムネイル画像6Bには、ドキュメント6の元々のページが1つではなく2つ、示されている。また、同様の理由で、1つのプレビュー画像6Aの右半分および左半分のそれぞれには、ユーザがプリンタドライバ2DRに対して2in1印刷および小冊子印刷を設定したにも関わらず、ドキュメント6の元々のページが2つではなく4つ、示されている。
【0080】
ユーザは、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを見ることによって、設定の誤りに気付くことができる。また、プリンタドライバ2DRに対して2in1印刷ではなく4in1印刷を誤って設定したのか、アプリケーション2APに対して2in1印刷を誤って設定したのかを、容易に特定することができる。前者の通り設定した場合は、図9のようにプレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bが表示され、後者の通り設定した場合は、図10のようにプレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bが表示されるからである。
【0081】
そして、ユーザは、アプリケーション2APまたはプリンタドライバ2DRに対する設定をやり直し、所望する印刷物を得ることができる。
【0082】
または、ドキュメント6のページ数が5であり、かつ、2ページ目と3ページ目との間に空白(白紙)のページを挿入する設定が誤ってなされている場合は、パーソナルコンピュータ2は、図11のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。
【0083】
また、ユーザが5つのページのドキュメント6を作成したが、その後、誤って2ページ目と3ページ目との間に空白のページが挿入されてしまうことが、ある。そして、この誤りが直されることなく、印刷のコマンドが入力されたとする。このような場合は、パーソナルコンピュータ2は、図12のように、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bを表示する。
【0084】
ユーザは、加えたつもりのないページを、図11または図12のようなプレビュー画像6Aによって気付くことができる。
【0085】
さらに、誤りの原因をサムネイル画像6Bによって次のように容易に特定することができる。図11のように、どのサムネイル画像6Bも、空白のページを表わしていない場合は、プリンタドライバ2DRに対する設定に誤りがあることが、分かる。一方、図12のように、3番目のサムネイル画像6Bが空白のページを表わしている場合は、空白のページを挿入する操作が誤ってアプリケーション2APに対してなされたことが、分かる。
【0086】
本実施形態によると、ユーザは、ドキュメントの出力の不具合を従来よりも容易に見つけることができる。
【0087】
図13は、タッチパネルディスプレイ10hに表示される印刷プレビューウィンドウ5の例を示す図である。図14は、印刷プレビューウィンドウ5に相当する領域を有するドライバ画面5Xの例を示す図である。
【0088】
本実施形態では、印刷プレビューウィンドウ5の表示つまりプレビューをパーソナルコンピュータ2が行ったが、画像形成装置1が行ってもよい。この場合は、図4に示す各部を実現するモジュールを画像形成装置1に設ければよい。そして、図13のように、タッチパネルディスプレイ10hに印刷プレビューウィンドウ5を表示すればよい。
【0089】
または、ドキュメントデータ入力部201ないし加工後画像生成部204をパーソナルコンピュータ2に設け、画像記憶部205および印刷プレビュー表示部206に相当する機能を画像形成装置1に設けてもよい。つまり、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bのデータの生成をパーソナルコンピュータ2で行い、これらのデータを画像形成装置1へ転送し、プレビュー画像6Aおよびサムネイル画像6Bの表示を画像形成装置1で行ってもよい。
【0090】
プレビュー画像表示部213は、いずれかのサムネイル画像6Bがクリックされるなどして選択された場合に、このサムネイル画像6Bのページに対応するプレビュー画像6Aがプレビュー画像領域51に表示されていなけば、このプレビュー画像6Aを表示させてもよい。つまり、サムネイル画像6Bを、プレビュー画像6Aを呼び出すためのアイコンとして用いてもよい。
【0091】
同様に、サムネイル画像表示部214は、いずれかのプレビュー画像6Aがクリックされるなどして選択された場合に、このプレビュー画像6Aのページに対応するサムネイル画像6Bがサムネイル画像領域52に表示されていなければ、このサムネイル画像6Bを表示させてもよい。
【0092】
本実施形態では、ドキュメント6を印刷物として出力する場合を例に説明したが、ドキュメント6の、PDF(Portable Document Format)またはXPS(XML Paper Specification)などの、いわゆるレイアウトドキュメントのフォーマットの電子ファイルを生成する場合にも、本発明を適用することができる。
【0093】
または、図14に示すように、画像形成装置1のドライバの画面であるドライバ画面5Xに印刷プレビューウィンドウ5を組み込んでもよい。
【0094】
その他、画像形成装置1およびパーソナルコンピュータ2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成、印刷プレビューウィンドウ5の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0095】
100 ネットワークシステム(印刷システム)
1 画像形成装置
10h タッチパネルディスプレイ
2 パーソナルコンピュータ
203 ドキュメントデータ加工部(特定処理手段)
213 プレビュー画像表示部(プレビュー画像表示制御手段)
214 サムネイル画像表示部(オリジナル画像表示制御手段)
20g 液晶ディスプレイ
5 印刷プレビューウィンドウ
6A プレビュー画像
6B サムネイル画像(オリジナル画像)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する制御を行う表示制御装置であって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像をディスプレイに表示させる、プレビュー画像表示制御手段と、
前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像を、前記プレビュー画像とともに前記ディスプレイに表示させるオリジナル画像表示制御手段と、
を有することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記特定の処理とは、印刷装置によって用紙に印刷するために前記ドキュメントを加工する処理である、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記特定の処理とは、用紙への前記各ページの割付けの処理である、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記ドキュメントに前記特定の処理を実行する特定処理手段、を有し、
前記プレビュー画像表示制御手段は、前記特定処理手段によって前記特定の処理が施された際の状態を表す画像を前記プレビュー画像として表示させる、
請求項1または請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記オリジナル画像は、前記プレビュー画像よりも小さい、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記プレビュー画像は、前記ドキュメントの印刷物に施された仕上げ処理の状態をも表す、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記プレビュー画像表示制御手段は、選択された前記オリジナル画像が表す前記ページに係る前記プレビュー画像を表示させる、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記オリジナル画像表示制御手段は、選択された前記プレビュー画像が表す前記ページの前記オリジナル画像を表示させる、
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項9】
1つまたは複数のページからなるドキュメントを印刷する印刷装置と、ホストと、を有する印刷システムであって、
前記ホストには、
前記ドキュメントに特定の処理を施す特定処理手段と、
前記ドキュメントに前記特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面を表示する表示手段と、
が設けられ、
前記印刷装置には、
前記ホストからの指令に基づいて前記特定の処理が施された前記ドキュメントを印刷する印刷手段、
が設けられている、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
前記画面は、前記印刷装置のドライバ用の画面である、
請求項9記載の印刷システム。
【請求項11】
1つまたは複数のページからなるドキュメントを印刷する印刷装置と、ホストと、を有する印刷システムであって、
前記ホストには、
前記ドキュメントに特定の処理を施す特定処理手段、
が設けられ、
前記印刷装置には、
前記ドキュメントに前記特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面を表示する表示手段と、
前記特定の処理が施された前記ドキュメントを印刷する印刷手段と、
が設けられている、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項12】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する表示方法であって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面をディスプレイに表示させる、
ことを特徴とする表示方法。
【請求項13】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する処理を行うコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面をディスプレイに表示する処理を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する制御を行う表示制御装置であって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像をディスプレイに表示させる、プレビュー画像表示制御手段と、
前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像を、前記プレビュー画像とともに前記ディスプレイに表示させるオリジナル画像表示制御手段と、
を有することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記特定の処理とは、印刷装置によって用紙に印刷するために前記ドキュメントを加工する処理である、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記特定の処理とは、用紙への前記各ページの割付けの処理である、
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記ドキュメントに前記特定の処理を実行する特定処理手段、を有し、
前記プレビュー画像表示制御手段は、前記特定処理手段によって前記特定の処理が施された際の状態を表す画像を前記プレビュー画像として表示させる、
請求項1または請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記オリジナル画像は、前記プレビュー画像よりも小さい、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記プレビュー画像は、前記ドキュメントの印刷物に施された仕上げ処理の状態をも表す、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記プレビュー画像表示制御手段は、選択された前記オリジナル画像が表す前記ページに係る前記プレビュー画像を表示させる、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記オリジナル画像表示制御手段は、選択された前記プレビュー画像が表す前記ページの前記オリジナル画像を表示させる、
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項9】
1つまたは複数のページからなるドキュメントを印刷する印刷装置と、ホストと、を有する印刷システムであって、
前記ホストには、
前記ドキュメントに特定の処理を施す特定処理手段と、
前記ドキュメントに前記特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面を表示する表示手段と、
が設けられ、
前記印刷装置には、
前記ホストからの指令に基づいて前記特定の処理が施された前記ドキュメントを印刷する印刷手段、
が設けられている、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
前記画面は、前記印刷装置のドライバ用の画面である、
請求項9記載の印刷システム。
【請求項11】
1つまたは複数のページからなるドキュメントを印刷する印刷装置と、ホストと、を有する印刷システムであって、
前記ホストには、
前記ドキュメントに特定の処理を施す特定処理手段、
が設けられ、
前記印刷装置には、
前記ドキュメントに前記特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面を表示する表示手段と、
前記特定の処理が施された前記ドキュメントを印刷する印刷手段と、
が設けられている、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項12】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する表示方法であって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面をディスプレイに表示させる、
ことを特徴とする表示方法。
【請求項13】
1つまたは複数のページからなるドキュメントの表示に関する処理を行うコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記ドキュメントに特定の処理を施した際の状態を表わすプレビュー画像と前記特定の処理を施していない前記各ページを表すオリジナル画像とを配置した画面をディスプレイに表示する処理を前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−123557(P2012−123557A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272930(P2010−272930)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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