説明

表示制御装置、操作表示装置、画像処理装置、表示制御方法および表示制御プログラム

【課題】複数の処理モードを有する処理装置における処理の可否をより適切に確認できるようにファイルの情報を表示することのできる操作表示装置や画像処理装置を提供する。
【解決手段】接続部に接続された外部メモリ50などに記憶されているファイルの情報を表示部に表示する際に、ファイルを処理させる画像処理装置が有する複数の処理モードの中からユーザにより現在選択されている処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態(プレビュー表示)で、現在の処理モードで処理できないファイルは第2表示形態(文字による簡易表示)で表示する。また現在の処理モードで処理できないファイルについては、他の処理モードでの処理の可否に関する情報(メール添付可能など)を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を表示部に表示する表示制御装置、操作表示装置、画像処理装置、表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
可搬性記憶媒体などの記憶装置に格納されている画像データを読み出して印刷する画像処理装置では、たとえば、記憶装置に格納されている画像データのサムネイル画像等によるリストを表示部に表示し、該リストから印刷対象の画像データの選択操作を受け付けることが行われる。
【0003】
また、印刷対象の画像データをより的確に選択できるように、可搬性記憶媒体に格納されている画像データのうち、印刷不可のものやセキュリティ解除を要するものについては、サムネイル画像に代えて、印刷不可やセキュリティ解除が必要なことを示す代替画像を表示するようにした印刷装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−207455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の装置は、印刷機能のみを有する印刷装置なので、印刷の可否に応じてファイルの表示形態を相違させれば足りる。
【0006】
しかし、コピー、プリント、送受信などの複数の処理モードを有する装置では、処理モードによって処理可能なファイルのタイプが異なる。このため、処理モードが変更されると、同一のファイルであっても変更前と変更後とで処理の可否状況が変化することがある。たとえば、動画ファイルの場合、電子メールに添付して送信する送信モードでは処理可能であるが、記録紙に印刷する印刷モードでは処理できない。
【0007】
このように、複数の処理モードを有する装置では、選択されている処理モードによって各ファイルの処理の可否状況が変化するので、これに対応するより適切なファイル情報の表示が望まれる。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決しようとするものであり、複数の処理モードを有する処理装置における処理の可否をより適切に確認できるようにファイルの情報を表示することのできる表示制御装置、操作表示装置、画像処理装置、表示制御方法および表示制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0010】
[1]所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示させる表示制御装置であって、
前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記選択された処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で前記表示部に表示させる
ことを特徴とする表示制御装置。
【0011】
上記発明および下記[12]、「16」に記載の発明では、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を表示部に表示する際に、そのファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、選択された処理モードで処理できないファイルは第2表示形態で表示させる。これにより、ユーザは、現在選択している処理モードでの処理の可否を、ファイル情報の表示形態の違いによって容易に認識することができる。
【0012】
[2]前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[1]に記載の表示制御装置。
【0013】
上記発明および下記[13]、「17」に記載の発明では、現在選択されている処理モードで処理できないファイルであって他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能である旨が表示される。これにより、ユーザは、現在の処理モードで処理できないファイルが他の処理モードで処理可能か否かを、実際に処理モードを切り替えることなく把握することができる。
【0014】
[3]前記他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記選択されている処理モードを、処理可能な他の処理モードに切り替えるための処理モード切替釦を表示させる
ことを特徴とする[2]に記載の表示制御装置。
【0015】
上記発明および下記[14]、「18」に記載の発明では、選択されている処理モードで処理できないファイルが他の処理モードで処理可能な場合には、選択されている処理モードを、処理可能な他の処理モードに切り替えるための処理モード切替釦が、このファイルに関する情報の1つとして表示される。ユーザは、表示された処理モード切替釦を押下することで、そのファイルを処理可能な処理モードを切り替えることができるので、そのファイルを処理可能な処理モードがどの処理モードであるかを探すことなく、適切な処理モードに変更することができる。
【0016】
[4]前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0017】
上記発明および下記[15]、「19」に記載の発明では、現在選択されている処理モードのほかの処理可能な処理モードがあれば、その旨が表示される。
【0018】
[5]前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0019】
上記発明では、ファイルの情報の表示中に処理モードが変更されると、各ファイルの情報の表示形態が、変更後の処理モードでの処理の可否に応じた表示形態に更新される。
【0020】
[6]前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0021】
上記発明では、処理モードを変更しても処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の表示情報をそのまま使用してファイルの情報が表示される。これにより、処理の可否が変化したファイルについてのみ表示形態が更新され、すべての表示情報を毎回作成・更新する場合に比べて、処理量を少なくすることができる。
【0022】
[7]前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0023】
上記発明では、処理装置に処理させるファイルの選択操作を受ける際に、各ファイルの情報が表示される。
【0024】
[8]前記記憶装置は、当該表示制御装置の内部に設けられている、もしくは当該表示制御装置に接続された外部装置である
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0025】
上記発明では、表示制御装置が内部に有する記憶装置のファイル、もしくは表示制御装置に接続された外部の記憶装置のファイルが表示対象となる。
【0026】
[9]前記表示部は、当該表示制御装置に接続された外部装置である
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【0027】
上記発明では、表示制御装置は、当該表示制御装置に接続された外部の表示部の表示を制御する。なお、処理モードの選択を受ける操作部は、任意の箇所に設けられてもよい。たとえば、表示部を備えた装置に設けられてもよいし、当該表示制御装置に設けられてもよい。
【0028】
[10]複数の処理モードを有する所定の処理装置に行わせる処理モードの選択、および前記処理装置に処理させるファイルの選択をユーザから受ける操作部と、
表示部と、
前記操作部で選択された処理モードに基づいて、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる[1]乃至[8]のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を有する
ことを特徴とする操作表示装置。
【0029】
上記発明では、処理モードの選択操作や処理対象のファイルの選択操作を受ける操作部と表示部と表示制御装置とが一体の操作表示装置として構成される。
【0030】
[11]複数の処理モードを有する画像処理部と、
前記画像処理部に行わせる処理モードの選択、および前記画像処理部に処理させるファイルの選択をユーザから受ける操作部と、
表示部と、
前記画像処理部を前記処理装置とし、かつ前記操作部で選択された処理モードに基づいて、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる[1]乃至[8]のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
【0031】
上記発明では、複数の処理モードを有する画像処理装置において、記憶装置に記憶されているファイルの中から処理対象のファイルを選択する際に、各ファイルの情報が、操作部にて現在選択されている処理モードで処理可能か否かに応じた異なる表示形態で表示部に表示される。
【0032】
[12]所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示させる表示制御方法であって、
前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記特定の処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で前記表示部に表示させる
ことを特徴とする表示制御方法。
【0033】
[13]前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[12]に記載の表示制御方法。
【0034】
[14]前記他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記選択されている処理モードを、処理可能な他の処理モードに切り替えるための処理モード切替釦を表示させる
ことを特徴とする[13]に記載の表示制御方法。
【0035】
[15]前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[12]乃至[14]のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【0036】
[16]前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新する
ことを特徴とする[12]乃至[15]のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【0037】
[17]前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用する
ことを特徴とする[12]乃至[16]のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【0038】
[18]前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする[12]乃至[17]のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【0039】
[19]情報処理装置を、
所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示すると共に、該表示に際して、前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記選択された処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で表示するように動作させる
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【0040】
[20]前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示するように動作させる
ことを特徴とする[19]に記載の表示制御プログラム。
【0041】
[21]前記情報処理装置を、
前記処理装置で現在選択されている処理モード以外の他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記処理装置の処理モードを前記他の処理モードに切り替えるための切替ボタンを表示するように動作させる
ことを特徴とする[20]に記載の表示制御プログラム。
【0042】
[22]前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示するように動作させる
ことを特徴とする[19]乃至[21]のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【0043】
[23]前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新するように動作させる
ことを特徴とする[19]乃至[22]のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【0044】
[24]前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用するように動作させる
ことを特徴とする[19]乃至[23]のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【0045】
[25]前記情報処理装置を、
前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させるように動作させる
ことを特徴とする[19]乃至[24]のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【発明の効果】
【0046】
本発明に係る表示制御装置、操作表示装置、画像処理装置、表示制御方法および表示制御プログラムによれば、複数の処理モードを有する処理装置における処理の可否をより適切に確認できるようにファイルの情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】処理の可否を判断するための管理テーブルの一例を示す説明図である。
【図3】画像処理装置のCPUが接続端子部に接続された外部メモリに記憶されているファイルの一覧を表示部に表示する際の動作を示す流れ図である。
【図4】図3のステップS105(ファイル表示情報作成処理)の詳細を示す流れ図である。
【図5】接続端子部に接続されたUSBメモリと、このUSBメモリに格納されているファイルの情報が表示されたファイル選択画面であって現在の処理モードが印刷モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図6】図5の状態から処理モードを送信(メール転送)モードに変更した場合のファイル選択画面を示す説明図である。
【図7】ファイル情報をアイコン表示する場合のファイル選択画面の一例を示す説明図である。
【図8】印刷モード(コピーモード)の基本設定の設定画面を示す説明図である。
【図9】ファイル情報をプレビュー表示する場合の複合型設定画面の一例を示す説明図である。
【図10】ファイル情報をアイコン表示する場合の複合型設定画面の一例を示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態に係る画像処理装置が表示するファイル選択画面(簡易表示に処理モード変更釦が表示される場合)の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における画像処理装置のCPUが接続端子部に接続された外部メモリに記憶されているファイルの一覧を表示部に表示する動作を示す流れ図である。
【図13】本発明に係る各種の装置構成を示すシステム構成例である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る操作表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
【0049】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置10の概略構成を示している。画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷して出力するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャンジョブ、外部端末から受信した印刷データに基づいて対応する画像を記録紙に印刷出力するPCプリントジョブ、ファクシミリ送受信を行うFAXジョブ、ボックスと呼ばれる保存領域に格納されたファイルを印刷したり送信するボックスジョブなど各種のジョブを実行する機能を備えた装置である。
【0050】
画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置(HDD)15と、自動原稿搬送部(ADF)16と、認証部17と、ファクシミリ通信部18と、操作部21と、表示部22と、ネットワーク通信部23と、画像読取部24と、画像処理部25と、プリンタ部26と、接続端子部27とが接続されている。
【0051】
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。
【0052】
ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像処理装置10の各機能が実現される。
【0053】
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0054】
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
【0055】
ハードディスク装置15は、大容量不揮発の記憶装置である。ハードディスク装置15には、印刷データや画像データが保存される。また、ハードディスク装置15には、ボックス31が作成される。ボックス31は、ユーザやグループ別に設けられた保存領域であり、画像データ等のデータの保存に利用される。ハードディスク装置15にはさらに後述する管理テーブル40が記憶されている。
【0056】
認証部17は、画像処理装置10を使用するユーザを認証する機能を果たす。認証部17は、入力されるユーザID(Identification)とパスワードを、予め登録されている認証情報と照合するなどしてユーザの認証を行う。認証方式はこれに限定されず、たとえば、指紋認証、静脈認証、顔認証など任意でよい。
【0057】
ファクシミリ通信部18は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。また、インターネットを通じてファクシミリと同様の手順で通信する、所謂、インターネットファックスの機能も備えている。
【0058】
表示部22は、液晶ディスプレイなどで構成され、待機画面、操作画面、ファイルを選択する画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部21は、ユーザからジョブの投入や処理モードの選択、処理対象のファイルの選択などの各種の操作を受け付ける。操作部21は、表示部22の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
【0059】
ネットワーク通信部23は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて外部装置やサーバなどとの間でデータを送受信する機能を果たす。ネットワーク通信部23を通じて、後述する操作表示装置200や表示制御装置300、情報処理装置400との間で通信が行われる。
【0060】
画像読取部24は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部24は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0061】
自動原稿搬送部16は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取部24の読み取り位置を通過させて所定の排紙位置へ排紙する機能を果たす。
【0062】
画像処理部25は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0063】
プリンタ部26は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
【0064】
接続端子部27は、可搬性記憶媒体(外部メモリ)を着脱可能に接続するインターフェイス部である。接続端子部27には、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カードなど各種の外部メモリを接続することができる。
【0065】
画像処理装置10が実行可能な処理の種類(処理モード)には、原稿を読み取ってその複製画像を印刷出力したり、ファイルの画像を印刷出力する印刷モード、原稿を画像読取部24で読み取ってその画像データを送信するスキャンモード、原稿を画像読取部24で読み取ってその画像をファクシミリ送信するファクスモード、ボックスに保存されている画像データを印刷したり送信したりするボックスモードなどがある。
【0066】
スキャンモードには、読み取った画像データを電子メールの添付ファイルとして送信するScan To E-mailモード、読み取った画像データをFTP(File Transfer Protocol)送信するScan To FTPモード、読み取った画像データをボックスに保存するScan To Boxモード、読み取った画像データを接続端子部27に接続されているUSBメモリに格納するScan
To USBモードなどがある。
【0067】
ボックスモードには、ボックス内のファイルを印刷出力するBoxプリントモード、ボックス内のファイルを外部へ送信するBox送信モードがある。
【0068】
また、画像処理装置10は、接続端子部27に接続されている外部メモリやハードディスク装置15に格納されているファイルの一覧を表示部22に表示し、この一覧の中から各種処理モードの処理に供されるファイルの選択操作をユーザから受ける機能(ファイル情報表示機能とする)を備えている。
【0069】
たとえば、処理モードとして印刷モードが選択されている場合、外部メモリやハードディスク装置15に格納されているファイルの一覧から選択されたファイルは印刷出力の対象にされる。またファックスモードが選択されている場合には、前述の一覧から選択されたファイルはファックス送信の処理対象となる。スキャンモードが選択されている場合は、原稿を読み取って得た画像データのファイルに、一覧から選択したファイルが添付される。Box送信モードでは、ボックス内に保存されているファイルの一覧から選択されたファイルが添付されて送信される。
【0070】
各処理モードには、処理可能なファイルのタイプと処理できないファイルのタイプがある。たとえば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式の動画ファイルは、Scan To E-mailモードやBox送信モードでは添付ファイルになるので処理可能であるが、印刷モードでは処理できない。
【0071】
画像処理装置10は、各処理モードで処理可能か否かをファイルタイプ別に一覧にした管理テーブル40をハードディスク装置15に記憶して備えている。
【0072】
図2は、管理テーブル40の一例を示している。この管理テーブル40には、処理モードとして、処理モード1〜4が、ファイルの種類として、タイプA〜Eが登録されている。図中の○印は処理可能を、×印は処理不可を示している。処理モードには、前述した印刷モード、スキャンモード、ファクスモードなどがある。ファイルのタイプには、PDF(Portable Document Format)、TIFF(Tagged Image File Format)、BMP(Bitmap)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEGなどがある。処理モードやファイルタイプは一例であり、例示したものに限定されない。
【0073】
次に、画像処理装置10が、記憶装置に記憶されているファイルの一覧を表示部22に表示する動作について説明する。ここでは、接続端子部27にUSBメモリなどの外部メモリが接続された場合を例に説明する。
【0074】
本例では、現在設定されている処理モードで処理可能なファイル(画像データ)については、そのファイルのサムネイル画像を使用したプレビュー表示もしくはそのファイルのサムネイル画像をアイコンの絵柄としたアイコン表示のいずれかを表示し、現在設定されている処理モードで処理できないファイルについては、画像情報を使用せずにファイル名などそのファイルの属性情報を文字で表した簡易表示を行う。
【0075】
なお、簡易表示において、他の処理モードでの処理の可否に関する情報も表示するようになっている。本例では、現在選択されている処理モードおよび他の処理モードのそれぞれについて当該ファイルの処理可否が表示される。
【0076】
また、現在の処理モードで処理可能なファイルについて、プレビュー表示とするかアイコン表示とするかは、予め管理者等によってデフォルト値が設定される。その設定値は、たとえば、不揮発メモリ14に記憶される。なお、プレビュー表示とするかアイコン表示とするかはファイルの情報の表示中に任意に切り替え可能になっている。なお、プレビュー表示やアイコン表示、簡易表示を行うための表示データ(画像データ)をファイル表示情報と総称するものとする。
【0077】
図3は、画像処理装置10のCPU11が、接続端子部27に接続された外部メモリに記憶されているファイルの一覧を表示部22に表示する動作の流れを示している。なお、外部メモリが接続端子部27に接続される前に、ユーザによりいずれか1つの処理モードが選択されているものとする。
【0078】
画像処理装置10のCPU11は、接続端子部27に外部メモリが接続されたことを検出すると(ステップS101;Yes)、現在選択されている処理モードを示す情報を取得する(ステップS102)。
【0079】
CPU11は、接続端子部27に接続された外部メモリに記憶されているファイルを読み出して取得し、このファイルをハードディスク装置15に保存する(ステップS103)。次に、CPU11は、外部メモリから取得した個々のファイルについて、そのファイルが現在の処理モードで処理可能か否かを、管理テーブル40を参照して判定する(ステップS104)。なお、ここでは、全ての処理モードについて処理の可否を判断するものとする。
【0080】
CPU11は、ステップS104での判定結果に基づいて、ファイル表示情報作成処理を行う(ステップS105)。ファイル表示情報作成処理では、現在の処理モードで処理可能なファイルについて、プレビュー表示もしくはアイコン表示のためのファイル表示情報を作成する。現在の処理モードで処理できないファイルについては簡易表示のためのファイル表示情報を作成する。
【0081】
CPU11は、接続端子部27に接続された外部メモリから取得した個々のファイルについて、そのファイル情報(ファイル名などの属性情報)と、ステップS105で作成したファイル表示情報と、現在の処理モードとを関連つけてハードディスク装置15に記憶する(ステップS106)。この記憶したファイル表示情報は、同じ表示形態でファイルの情報を表示する場合に再利用される。
【0082】
CPU11は、各ファイルの情報を表示部22に表示する(ステップS107)。詳細には、ファイル情報の一覧を含む後述のファイル選択画面を表示部22に表示する。ファイル選択画面では、ステップS105で作成したファイル表示情報を使用して、現在の処理モードで処理可能なファイルについてはプレビュー表示またはアイコン表示が行われ、現在の処理モードで処理できないファイルについては簡易表示が行われる。
【0083】
表示した一覧の中からファイルの選択操作を受け、さらにこの選択されたファイルに対する処理内容等の設定完了操作(設定完了釦あるいはスタート釦の操作)を受けると(ステップS108;Yes)、本処理は終了する。その後、画像処理装置10は、選択された処理モードによる処理を、選択されたファイルを使用して実行する。
【0084】
設定完了操作を受けないときは(ステップS108;No)、CPU11は、当該画像処理装置10の操作部21にてユーザから処理モードの変更操作を受け付けたか否かを調べ、処理モードの変更操作を受けていない場合は(ステップS109;;No)ステップS108に戻って処理を継続する。処理モードの変更操作を受けた場合は(ステップS109;Yes)、現在の処理モードを変更後の処理モードに変更し(ステップS110)、ステップS104に戻って処理を継続する。すなわち、処理モードの変更を受けた場合は、個々のファイルについて変更後の処理モードで処理可能か否かを調べ、変更後の処理モードでの処理可否に応じてファイル選択画面における各ファイルの表示を更新する。
【0085】
図4は、図3のステップS105(ファイル表示情報作成処理)の詳細を示している。この処理は、接続端子部27に接続された外部メモリから読み出した個々のファイルについて行われる。
【0086】
CPU11は、処理モードの変更前後で、当該ファイルの処理可否が変化したか否かを調べる(ステップS141)。なお、外部メモリを接続してから最初に当該処理が実行される場合には、ステップS141の判断で「変更前後でファイルの処理可否に変化あり」と扱って処理を進める。
【0087】
処理モードの変更前後でファイルの処理可否に変化がない場合は(ステップS141;No)、図3のステップS106で記憶した、変更前のファイル表示情報を使用できるので、プレビュー表示やアイコン表示、簡易表示のためのファイル表示情報を新たに作成することなく本処理を終了する。
【0088】
処理モードの変更前後でファイルの処理可否に変化がある場合は(ステップS141;Yes)、変更後の処理モードに対応する当該ファイルのファイル表示情報が既に記憶されているか否かを調べる(ステップS142)。すなわち、ステップS106の処理で該当のファイル表示情報が記憶されているか否かを調べる。たとえば、当該ファイルが変更後の処理モードで処理可能でありかつその表示態様がプレビュー表示に設定されている場合は、当該ファイルのブレビュー表示用のファイル表示情報が既に記憶されているか否かを調べる。
【0089】
変更後の処理モードに対応する当該ファイルのファイル表示情報が既に記憶されている場合は(ステップS142;Yes)、そのファイル表示情報を記憶先から読み出して(ステップS151)処理を終了する。
【0090】
変更後の処理モードに対応する当該ファイルのファイル表示情報が記憶されていない場合は(ステップS142;No)、新たにファイル表示情報を作成する。詳細には、表示態様をブレビュー表示とするかアイコン表示とするかの設定値を参照し(ステップS143)、その設定内容を判別する(ステップS144)。なお、デフォルト値は不揮発メモリ14に記憶されているが、ファイル情報の表示中に、ブレビュー表示とするかアイコン表示とするかの選択操作をユーザから受け付けるようになっている。
【0091】
CPU11は、プレビュー表示が設定されている場合は(ステップS144;プレビュー表示)、現在の処理モードで、そのファイルが処理可能か否かを調べる(ステップS145)。処理可能な場合は(ステップS145;Yes)、そのファイルの画像情報(サムネイル画像など)を含むプレビュー表示用のファイル表示情報を作成して(ステップS146)処理を終了する。
【0092】
現在の処理モードでそのファイルを処理できない場合は(ステップS145;No)、そのファイルの画像情報を含まない簡易表示用のファイル表示情報を作成して(ステップS147)処理を終了する。
【0093】
CPU11は、アイコン表示が設定されている場合は(ステップS144;アイコン表示)、現在の処理モードで、そのファイルが処理可能か否かを調べ(ステップS148)、処理可能な場合は(ステップS148;Yes)、そのファイルの画像情報(サムネイル画像など)を含むアイコン表示用のファイル表示情報を作成して(ステップS149)処理を終了する。
【0094】
現在の処理モードでそのファイルを処理できない場合は(ステップS148;No)、そのファイルの画像情報を含まない簡易表示用のファイル表示情報を作成して(ステップS150)処理を終了する。
【0095】
なお、簡易表示用のファイル表示情報には、各処理モードでの処理可否を示す情報も付加される。
【0096】
次に、記憶装置に格納されているファイルの一覧が表示されるファイル選択画面の各種の例を説明する。
【0097】
図5は、接続端子部27に接続されたUSBメモリ50と、このUSBメモリ50に格納されているファイルの情報が表示されたファイル選択画面の表示例を示している。図5では、現在の処理モードは印刷モードとなっている。図5(A)は、接続されたUSBメモリ50に格納されているファイルを示している。図5(A)のUSBメモリ50には、PDF形式のファイル51と、MPEG形式のファイル52と、BMP形式のファイル53がそれぞれ1つずつ格納されている。
【0098】
図5(B)は、現在の処理モードが印刷モードの状態で図5(A)のUSBメモリに格納されているファイルの情報を表示したファイル選択画面70を示している。ファイル選択画面70には、ファイルの情報を表示するファイル情報表示領域71と、画面遷移などの選択釦が配列された遷移釦領域72が設けてある。ファイル選択画面70の上部には、この画面に関する説明や操作ガイドなどのメッセージが表示されている。その下方に、USBメモリ50に格納されている各ファイル51〜53のファイル情報61〜63がプレビュー表示や簡易表示の形式で表示されている。詳細には、PDF形式のファイル51は印刷モードで処理可能(出力可能)であるため、プレビュー表示形式のファイル情報61が表示され、MPEG形式のファイル52は印刷モードで処理できない(出力不可)ので簡易表示形式のファイル情報62が表示され、BMP形式のファイル53は印刷モードで処理可能(出力可能)であるため、プレビュー表示形式のファイル情報63が表示されている。
【0099】
プレビュー表示によるファイル情報61、63は、そのファイルのサムネイル画像61a、63aとファイル名で構成され、サムネイル画像61a、63aの部分は、そのファイルを処理対象(出力対象)に選択するための選択釦となっている。
【0100】
簡易表示によるファイル情報62は、画像情報を含まない文字情報で構成される。簡易表示のファイル情報62には選択釦としての機能はない。簡易表示のファイル情報62には、該当するファイルのファイル名とデータ量が含まれる。さらに、現在の処理モードでの処理の可否および他の処理モードでの処理の可否を示す情報が含まれる。図5に示す簡易表示のファイル情報62の場合、プリント、FAXは処理不可であることを×印で、メール添付は処理可能であることを○印で示してある。メール添付は、スキャンモードやBox送信モードなどで処理可能であることを示している。なお、具体的な処理モード名を用いて処理の可否を示すようにしてもよい。
【0101】
このほか、ファイル選択画面70には、ファイルの選択を確定するためのOK釦73やファイルの選択を中止するためのキャンセル釦74が設けてある。また画面の左下には、ファイル情報の表示形態をプレビュー表示に切り替えるためのプレビュー表示釦75とアイコン表示に切り替えるためのアイコン表示釦76が設けてある。図5ではプレビュー表示釦75が選択状態になっている。アイコン表示釦76を押下するとアイコン表示に切り替わる。
【0102】
図6は、図5の状態から処理モードを送信(メール転送)モードに変更した場合のファイル選択画面70を示している。処理モードの切り替え操作(選択操作)は、操作部21に設けられた図示しない処理モード選択釦によって受け付ける。図6(A)のUSBメモリ50は図5(A)と同一である。送信モードでは、PDF形式のファイル51、MPEG形式のファイル52、BMP形式のファイル53のいずれも処理可能であるため、これらのファイル情報はすべてプレビュー表示で表示されている。詳細には、図5(B)のファイル選択画面70におけるファイル情報62の部分が、図6(B)のファイル選択画面70では、プレビュー表示によるファイル情報64に変化している。
【0103】
このように、ユーザが操作部21を操作して処理モードを変更すると、ファイル選択画面70上の各ファイルのファイル情報の表示形態が、変更後の処理モードでの処理可否に応じて変更される。これにより、処理モードを変更した場合でも、その変更後の処理モードでの各ファイルの処理の可否をユーザは容易に認識することができる。また、プレビュー表示と簡易表示は表示形態が大きく異なるので、現在の処理モードでの処理の可否を一目で容易に認識することができる。
【0104】
また、現在の処理モードで処理できないファイルについては他のモードでの処理可否に関する情報も表示されるので、処理可能な処理モードへ素早く切り替えることができる。すなわち、処理モードを切り替える前に他の処理モードでの処理可否を確認できるので、処理モードを順次切り替えて各処理モードでの処理可否を確認する必要がなく、ユーザは処理可能な処理モードへ処理モードを直接変更することができる。
【0105】
図7は、ファイル情報をアイコン表示する場合のファイル選択画面80の一例を示している。図5のファイル選択画面70にてアイコン表示釦76を押下すると図7のファイル選択画面80に切り替わる。図7のファイル選択画面80ではアイコン表示釦76が選択状態になっている。図5(B)のファイル選択画面70と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0106】
図7は、図5(A)のUSBメモリ50に格納されているファイルの情報を表示している。図5のUSBメモリ50に格納されているPDF形式のファイル51は印刷モードで処理可能(出力可能)であるため、アイコン表示の表示形態のファイル情報81が表示され、MPEG形式のファイル52は印刷モードで処理できない(出力不可)ので簡易表示にてファイル情報82が表示され、BMP形式のファイル53は印刷モードで処理可能(出力可能)であるため、プレビュー表示にてファイル情報83が表示されている。
【0107】
アイコン表示によるファイル情報81、83は、そのファイルのサムネイル画像を絵柄としたアイコン81a、83aとファイル名で構成され、アイコンの部分81a、83aは、そのファイルを処理対象(出力対象)に選択するための選択釦の機能を果たす。また、アイコン81a、83aにはファイル形式(ファイルの拡張子)が文字で表示されている。
【0108】
なお、本例では、簡易表示によるファイル情報82についてもアイコンを表示している。詳細には、画像情報を含まないアイコン82aと、ファイル名とデータ量が表示される。さらに、図5(B)の簡易表示のファイル情報62と同様に、現在の処理モードでの処理の可否および他の処理モードでの処理の可否を示す情報が含まれる。簡易表示のファイル情報82およびアイコン82aには選択釦としての機能はない。
【0109】
次に、基本設定画面からの画面遷移について説明する。
【0110】
図8は、印刷モード(コピーモード)の基本設定画面90を示している。基本設定のタグを選択した状態である。図8に示す基本設定画面90には、カラー印刷に関する設定項目、用紙の設定項目、倍率の設定項目および両面/集約の設定項目に関する設定を行うための項目選択釦91が表示されている。また基本設定画面90の左下にはプレビュー表示釦92、アイコン表示釦93が表示されている。画像処理装置10はジョブを実行していない待機状態において図8の基本設定画面90を表示部22に表示する。
【0111】
画像処理装置10のCPU11は、図8の基本設定画面90でプレビュー表示釦92が押下されると、図5(B)に示すようなファイル選択画面70に表示を遷移させる。そして、図5(B)のファイル選択画面70にてコピーモード基本設定釦77が押下されると、図8の基本設定画面90に表示を戻す。また、図8の基本設定画面90でアイコン表示釦93の押下操作を受けると、図7に示すようなファイル選択画面80に表示を遷移させる。そして、図7のファイル選択画面80にてコピーモード基本設定釦77が押下されると、図8の基本設定画面90に表示を戻す。
【0112】
また、図5のファイル選択画面70でアイコン表示釦76の押下操作を受けると、図7のファイル選択画面80へ表示を遷移させ、図7のファイル選択画面80でプレビュー表示釦75の押下操作を受けると図5(B)のファイル選択画面70へ表示を遷移させるようになっている。
【0113】
次に、1つの画面内に、基本設定等に関する設定領域とファイルの情報を表示するファイル情報表示領域とを設けた複合型設定画面について説明する。
【0114】
図9は、複合型設定画面100の一例を示している。複合型設定画面100は、その左側約半分が基本設定等に関する設定領域101に残りの右側部分がファイル情報表示領域102になっている。設定領域101には、図8の基本設定画面90と同様に、カラー印刷に関する設定項目、用紙の設定項目、倍率の設定項目および両面/集約の設定項目に関する設定を行うための項目選択釦91が表示される。また項目選択釦91の下方にはプレビュー表示釦92、アイコン表示釦93が配列されている。なお、設定領域101において図8の基本設定画面90と同一部分には同一の符号を付してある。またファイル情報表示領域102において図5(B)のファイル選択画面70と同一部分には同一の符号を付してある。ファイル情報表示領域102の表示内容は図5(B)のファイル選択画面70のファイル情報表示領域71の表示内容と同一である。
【0115】
図9の複合型設定画面100では、プレビュー表示釦92が選択されており、ファイル情報表示領域102には、図5(B)と同様に、プレビュー表示によるファイル情報61、63および簡易表示によるファイル情報62が表示されている。CPU11は、複合型設定画面100においてアイコン表示釦93の押下操作を受けると、図10に示す複合型設定画面100Bを表示する。複合型設定画面100Bのファイル情報表示領域102の表示内容は、図7のファイル選択画面80におけるファイル情報表示領域71の表示内容と同様であり、アイコン表示によりファイル情報81〜83が表示されている。図10の複合型設定画面100Bでプレビュー表示釦92の押下操作を受けると、図9の複合型設定画面100が表示される。
【0116】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0117】
第2の実施の形態では、現在の処理モードで処理できないファイルの情報を簡易表示する場合に、このファイルを処理可能な他の処理モードがあれば、その処理モードへ移行するための操作釦が簡易表示の一部として表示される。
【0118】
図11は、第2の実施の形態に係る画像処理装置10が表示するファイル選択画面140の一例を示している。図5(B)のファイル選択画面70と同一部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。なお、図11のファイル選択画面140は、図5(A)のUSBメモリ50に格納されているファイルの情報を表示している。また、現在の処理モードは印刷モードになっている。
【0119】
ファイル選択画面140では、MPEG形式のファイル52に対応する簡易表示のファイル情報142の中に、当該ファイル52を処理可能な他の処理モードへ処理モードを変更するための処理モード変更釦143が表示されている。詳細には、簡易表示によるファイル情報142には、該当するファイルのファイル名とデータ量の表示、現在の処理モードで処理のできない旨の表示(プリント:×)、このファイルを処理できない他の処理モードについてはその処理モードを通知する表示(FAX:×)、およびこのファイルを処理可能な他の処理モードについては処理モード変更釦143の表示が含まれる。図11の例では、Scan To FTPモードの処理モード変更釦143aと、Box送信モードの処理モード変更釦143bが表示されている。
【0120】
いずれかの処理モード変更釦143の押下操作をユーザから受けると、その処理モード変更釦143に対応して処理モードを変更し、その変更後の処理モードにおける処理可否に応じて各ファイルの表示情報を更新するようになっている。
【0121】
たとえば、図11のファイル選択画面140において、Scan To FTPモードの処理モード変更釦143が操作されると、図6(B)のファイル選択画面70が表示される。図11のファイル情報142は、図6ではファイル情報64に表示形態が変更されている。
【0122】
図12は、第2の実施の形態における画像処理装置10のCPU11が、接続端子部27に接続された外部メモリに記憶されているファイルの一覧を表示部22に表示する動作の流れを示している。なお、外部メモリが接続端子部27に接続される前に、ユーザによりいずれか1つの処理モードが選択されているものとする。
【0123】
図12の処理では、図3に示す流れ図のステップS107とS108の間に、ステップS201が付加されている。その他は、図3と同一であり、同一部分には図3と同一のステップ番号を付して、それらの説明は省略する。ステップS201では、簡易表示のファイル情報に含まれている処理モード変更釦143が操作されたか否かを調べ、処理モード変更釦143の操作を受けた場合は(ステップS201;Yes)、ステップS110へ移行し、現在の処理モードを、押下された処理モード変更釦143に応じた処理モードに変更する。処理モード変更釦143の操作を受けない場合は(ステップS201;No)、ステップS108へ移行する。
【0124】
なお、処理モード変更釦143を表示する場合には、図4のファイル表示情報作成処理において簡易表示のファイル表示情報を作成する際に、そのファイルを他の処理モードで処理可能な場合には、該他の処理モードに移行するための処理モード変更釦143を含むファイル表示情報を作成する。
【0125】
次に、外部メモリ等に記憶されているファイルの一覧を表示部に表示してファイルの選択操作を受けるファイル情報表示機能を、画像処理装置10とは別体の装置が行う場合の各種構成例について説明する。
【0126】
図13は、ファイル情報表示機能を画像処理装置10と異なる装置が果たす場合のシステム構成例を示している。このシステムでは、LAN(Local Area Network)などの通信経路3を通じて、画像処理装置10と、操作表示装置200と、表示制御装置300と、情報処理装置400とが接続されている。
【0127】
<第3の実施の形態>
ファイル情報表示機能を操作表示装置200が果たす場合について説明する。図14は、操作表示装置200の概略構成を示している。操作表示装置200は、画像処理装置10を遠隔操作する遠隔操作端末としての機能を果たす。操作表示装置200は、画像処理装置10に実行させるジョブの設定操作を受け付け、設定されたジョブの実行指示を画像処理装置10に対して送信する機能等を備えている。ジョブの設定に際し、操作表示装置200は、自装置に接続された外部メモリや自装置内部の記憶装置、あるいは、画像処理装置10のハードディスク装置15、ネットワーク上のサーバなどの中から選ばれた記憶装置に記憶されているファイルの一覧を表示し、この一覧から画像処理装置10に処理させるファイルの選択操作を受けるファイル情報表示機能を果たす。
【0128】
操作表示装置200は、当該操作表示装置200の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU211を有している。CPU211にはバスを通じてROM212と、RAM213と、不揮発メモリ214と、ハードディスク装置(HDD)215と、認証部216と、操作部217と、表示部218と、ネットワーク通信部219と、接続端子部220とが接続されている。
【0129】
ROM212には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU211が各種処理を実行することで操作表示装置200の各機能が実現される。
【0130】
RAM213は、CPU211がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0131】
不揮発メモリ214は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
【0132】
ハードディスク装置215は、大容量不揮発の記憶装置である。ハードディスク装置215には、画像処理装置10と同様のボックス31が作成される。また、画像処理装置10と同様に管理テーブル40が記憶されている。
【0133】
認証部216は、操作表示装置200を使用するユーザを認証する機能を果たす。認証部216は、入力されるユーザID(Identification)とパスワードを、予め登録されている認証情報と照合するなどしてユーザの認証を行う。認証方式はこれに限定されない。
【0134】
表示部218は、液晶ディスプレイなどで構成され、待機画面、操作画面、ファイル選択画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部217は、ユーザからジョブの投入や処理モードの選択、処理対象のファイルの選択などの各種の操作を受け付ける。操作部217は、表示部218の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キーなどを備えて構成される。操作キーはソフトキーボードでもよい。
【0135】
ネットワーク通信部219は、LAN(Local Area Network)などの通信経路3を通じて画像処理装置10や外部装置、サーバなどとの間でデータを送受信する機能を果たす。なお、有線通信のほか無線通信も可能になっている。
【0136】
接続端子部220は、画像処理装置10の接続端子部27と同様であり、可搬性記憶媒体(外部メモリ)を着脱可能に接続するインターフェイス部である。
【0137】
操作表示装置200は、自装置の接続端子部220に接続された外部メモリ等に格納されたファイルの一覧を表示して画像処理装置10に処理させるファイルの選択操作を受ける場合に、図3、図4に示す処理と同様の処理を行う。ファイル情報の表示例についても第1、第2の実施の形態で示したものと同様であり、それらの説明は省略する。
【0138】
なお、図3のステップS108でスタート釦が押下された場合には、設定されたジョブの情報(実行要求を含む)および処理対象として選択されたファイルを画像処理装置10に送信する。これを受信した画像処理装置10はそのジョブを実行する。
【0139】
操作表示装置200は、画像処理装置10に着脱可能な操作パネルとして構成されてもよい。また、操作表示装置200は、汎用の携帯端末装置で所定のプログラムを実行することでその機能が実現されてもよい。
【0140】
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、ファイル情報表示機能を表示制御装置300が果たす。図15は、表示制御装置300の概略構成を示している。操作部217および表示部218を具備しない以外は操作表示装置200と同一構成であり、同一部分には同一の符号を付してある。操作表示装置200では、自装置の操作部217で各種の操作を受け、自装置の表示部218にファイルの情報等の表示を行ったが、表示制御装置300では、操作部および表示部は、外部にあり、通信可能に接続されている。たとえば、操作部と表示部を有する外部の端末装置と通信経路3を介して接続されて使用される。
【0141】
表示制御装置300は、外部の端末装置の操作部が受けた操作内容の情報をその端末装置から受信し、この操作内容に応じてファイル選択画面等の表示データを作成し、この表示データを端末装置に送信してファイル選択画面などを端末装置の表示部に表示させる。
【0142】
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態では、ファイル情報表示機能を情報処理装置400が果たす。図16は、情報処理装置400の概略構成を示している。
【0143】
情報処理装置400は、画像処理装置10にプリントジョブなどのジョブを送信する機能および画像処理装置10を遠隔操作する遠隔操作端末としての機能を果たす。遠隔操作端末としての機能は操作表示装置200と同様である。
【0144】
情報処理装置400は、画像処理装置10に実行させるジョブの設定操作を受け付け、設定されたジョブの実行指示を画像処理装置10に対して送信する機能等を備えている。ジョブの設定に際し、情報処理装置400は、自装置に接続された外部メモリや自装置内部のハードディスク装置、あるいは、画像処理装置10のハードディスク装置15、ネットワーク上のサーバなどの中から選ばれた記憶装置に記憶されているファイルの一覧を表示し、この一覧から画像処理装置10に処理させるファイルの選択操作を受けるファイル情報表示機能を果たす。
【0145】
情報処理装置400は、当該情報処理装置400の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU411を有している。CPU411にはバスを通じてROM412と、RAM413と、不揮発メモリ414と、ハードディスク装置(HDD)415と、操作部416と、表示部417と、ネットワーク通信部418と、画像処理部419と、接続端子部420とが接続されている。
【0146】
CPU411ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。
【0147】
ROM412には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU411が各種処理を実行する。
【0148】
RAM413は、CPU411がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0149】
不揮発メモリ414は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
【0150】
ハードディスク装置415は、大容量不揮発の記憶装置である。ハードディスク装置415には、画像処理装置10と同様のボックス31が作成される。また、画像処理装置10と同様に管理テーブル40が記憶されている。また、CPU411に実行させる各種のアプリケーションプログラム431や画像処理装置10に対応したドライバプログラム432などが記憶されている。情報処理装置400では、所定のアプリケーションプログラム431によって文書を作成し、その印刷をドライバプログラム432から画像処理装置10に要求する、といった処理が実行される。
【0151】
表示部417は、液晶ディスプレイなどで構成され、待機画面、操作画面、ファイル選択画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部416は、ユーザからジョブの投入や処理モードの選択、処理対象のファイルの選択などの各種の操作を受け付ける。操作部416は、表示部417の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキー、ポインティングデバイスとしてのマウスなどを備えて構成される。
【0152】
ネットワーク通信部418は、LAN(Local Area Network)などの通信経路3を通じて画像処理装置10や外部装置、サーバなどとの間でデータを送受信する機能を果たす。
【0153】
画像処理部419は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、サムネイル画像の生成処理などを行う。
【0154】
接続端子部420は、画像処理装置10の接続端子部27と同様であり、可搬性記憶媒体(外部メモリ)を着脱可能に接続するインターフェイス部である。
【0155】
情報処理装置400は、自装置の接続端子部420に接続された外部メモリ等に格納されたファイルの一覧を表示して画像処理装置10に処理させるファイルの選択操作を受ける場合に、図3、図4に示す処理と同様の処理を行う。ファイル情報の表示例についても第1、第2の実施の形態で示したものと同様である。
【0156】
なお、上記した情報処理装置400の機能は、汎用の情報処理装置に所定のプログラムを実行させることで実現されてもよい。
【0157】
第3〜第5の実施の形態のいずれにおいても、第1、第2の実施の形態で示した画像処理装置10と同様の動作および機能を果たし、同様の効果を得ることができる。
【0158】
なお、操作表示装置200、表示制御装置300、情報処理装置400では、表示対象のファイルが画像処理装置10のハードディスク装置15やネットワーク上のサーバなどの他の装置に格納されているファイルである場合には、図3のステップS103において、その外部の装置から各ファイルを受信して自装置のハードディスク装置に保存して処理を進めることができる。しかし、この方法では、ファイルの受信に時間を要するので、たとえば、ファイルを記憶している外部の装置に対してサムネイル画像の生成を要求し、その装置から各ファイルのサムネイル画像とファイルのファイル名(拡張子を含む)やデータ量などの属性情報とを受信するように構成してもよい。この情報を基に、プレビュー表示やアイコン表示、簡易表示のためのファイル表示情報を作成すればよい。
【0159】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0160】
たとえば、現在の処理モードで処理できないファイルの情報を簡易表示する場合において、そのファイルが他のすべての処理モードでも処理できないファイルであれば、全ての処理モードで処理不可であることをファイル情報として表示するようにしてもよい。
【0161】
また、現在の処理モードで処理可能なファイルについても、他の処理モードでの処理の可否を示す情報をさらに表示するようにしてもよい。たとえば、現在の処理モードのほか、処理可能な処理モードがあれば、その処理モードを表示したり、その処理モードへ処理モードを切り替えるための処理モード変更釦を表示したりするようにしてもよい。処理できない処理モードの情報を表示してもよい。
【0162】
実施の形態では、現在選択されている処理モードで処理可能なファイルの情報の表示形態を、そのファイルの画像情報を含むプレビュー表示等とし、現在選択されている処理モードで処理できないファイルの情報の表示形態を、そのファイルの画像情報を含まない簡易表示としたが、ファイルの表示形態はこれらに限定されるものではない。現在の処理モードで処理可能なファイルの情報の表示形態(第1表示形態)と、現在の処理モードで処理できないファイルの情報の表示形態(第2表示形態)とを相違させればよく、どのように相違させるかは適宜に設定すればよい。たとえば、表示の色を変える、大きさを変える、形状を変える、処理可能・処理不可を示す特定のマークを付与するなどでもよい。
【0163】
実施の形態では画像処理装置10に処理させるファイルを選択する場合を例に説明したが、ファイルを処理する処理装置は画像処理装置10に限定されるものではなく、ファイルに関して複数の処理モードを有する装置であれば任意でよい。また、複数の処理モードの種類は実施の形態に例示したものに限定されない。
【符号の説明】
【0164】
3…通信経路
10…画像処理装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…自動原稿搬送部
17…認証部
18…ファクシミリ通信部
21…操作部
22…表示部
23…ネットワーク通信部
24…画像読取部
25…画像処理部
26…プリンタ部
27…接続端子部
31…ボックス
40…管理テーブル
50…USBメモリ
51…PDF形式のファイル
52…MPEG形式のファイル
53…BMP形式のファイル
61…プレビュー表示形式のファイル情報
61a、63a…サムネイル画像
62…簡易表示形式のファイル情報
63、64…プレビュー表示形式のファイル情報
70…ファイル選択画面(プレビュー表示)
71…ファイル情報表示領域
72…遷移釦領域
73…OK釦
74…キャンセル釦
75…プレビュー表示釦
76…アイコン表示釦
77…コピーモード基本設定釦
80…ファイル選択画面(アイコン表示)
81、82、83…ファイル情報
81a、82a、83a…アイコン
90…基本設定画面
91…項目選択釦
92…プレビュー表示釦
93…アイコン表示釦
100、100B…複合型設定画面
101…設定領域
102…ファイル情報表示領域
140…ファイル選択画面
142…ファイル情報
143、143a、143b…処理モード変更釦
200…操作表示装置
211…CPU
212…ROM
213…RAM
214…不揮発メモリ
215…ハードディスク装置
216…認証部
217…操作部
218…表示部
219…ネットワーク通信部
220…接続端子部
300…表示制御装置
400…情報処理装置
411…CPU
412…ROM
413…RAM
414…不揮発メモリ
415…ハードディスク装置
416…操作部
417…表示部
418…ネットワーク通信部
419…画像処理部
420…接続端子部
431…アプリケーションプログラム
432…ドライバプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示させる表示制御装置であって、
前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記選択された処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で前記表示部に表示させる
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記選択されている処理モードを、処理可能な他の処理モードに切り替えるための処理モード切替釦を表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記記憶装置は、当該表示制御装置の内部に設けられている、もしくは当該表示制御装置に接続された外部装置である
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示部は、当該表示制御装置に接続された外部装置である
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項10】
複数の処理モードを有する所定の処理装置に行わせる処理モードの選択、および前記処理装置に処理させるファイルの選択をユーザから受ける操作部と、
表示部と、
前記操作部で選択された処理モードに基づいて、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を有する
ことを特徴とする操作表示装置。
【請求項11】
複数の処理モードを有する画像処理部と、
前記画像処理部に行わせる処理モードの選択、および前記画像処理部に処理させるファイルの選択をユーザから受ける操作部と、
表示部と、
前記画像処理部を前記処理装置とし、かつ前記操作部で選択された処理モードに基づいて、所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示させる表示制御方法であって、
前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記特定の処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で前記表示部に表示させる
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項13】
前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項12に記載の表示制御方法。
【請求項14】
前記他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記選択されている処理モードを、処理可能な他の処理モードに切り替えるための処理モード切替釦を表示させる
ことを特徴とする請求項13に記載の表示制御方法。
【請求項15】
前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項16】
前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新する
ことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項17】
前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用する
ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項18】
前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項19】
情報処理装置を、
所定の記憶装置に記憶されているファイルの情報を所定の表示部に表示すると共に、該表示に際して、前記ファイルを処理させる所定の処理装置が有する複数の処理モードの中から選択された処理モードで処理可能なファイルは第1表示形態で、前記選択された処理モードで処理できないファイルは前記第1表示形態と異なる第2表示形態で表示するように動作させる
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項20】
前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードで処理できないファイルであって、前記処理装置が他の処理モードで処理可能なファイルについては、該他の処理モードで処理可能であることを前記表示部に表示するように動作させる
ことを特徴とする請求項19に記載の表示制御プログラム。
【請求項21】
前記情報処理装置を、
前記処理装置で現在選択されている処理モード以外の他の処理モードで処理可能なファイルについては、前記処理装置の処理モードを前記他の処理モードに切り替えるための切替ボタンを表示するように動作させる
ことを特徴とする請求項20に記載の表示制御プログラム。
【請求項22】
前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードで処理可能なファイルであって、前記処理装置が他の処理モードでも処理可能なファイルについては、該他の処理モードでも処理可能であることを前記表示部に表示するように動作させる
ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項23】
前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードが変更されたとき、前記表示部に表示させるファイルの情報の表示形態を、変更後の処理モードでの処理の可否に応じて更新するように動作させる
ことを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項24】
前記情報処理装置を、
前記選択された処理モードが変更された場合に、変更前の処理モードと変更後の処理モードとで処理の可否が変化しないファイルについては、変更前の処理モードでファイルの情報の表示に使用していた表示情報を、変更後の処理モードでのファイルの情報の表示に流用するように動作させる
ことを特徴とする請求項19乃至23のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。
【請求項25】
前記情報処理装置を、
前記記憶装置に記憶されているファイルの中から前記処理装置に処理させるファイルの選択を受ける際に、前記記憶装置に記憶されているファイルの情報を前記表示部に表示させるように動作させる
ことを特徴とする請求項19乃至24のいずれか1項に記載の表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−30110(P2013−30110A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167311(P2011−167311)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】