説明

表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び該プログラムを記憶した記憶媒体

【課題】記録媒体を表示制御装置に装着するとそれが所望の記録媒体であるかどうかを判断することが可能な表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び該プログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
【解決手段】特定の識別子が関連づけられた第1の画像データと特定の識別子が関連づけられていない第2の画像データとを記録することができる記録媒体10が着脱可能な装着部20と、記録媒体が装着部に装着されたことを検出する検出部21と、第1及び第2の画像データを表示することができる液晶表示部8と、記録媒体が装着部に装着されたことを検出部が検出すると前記第1の画像データを読み出して液晶表示部に自動的に表示させるマイクロコンピュータ13と、を有する表示制御装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体が着脱可能な表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び該プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラにおいて、撮影された画像をCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カードなどの記録媒体に記録することは知られている。また、記録媒体に記録された画像の検索において、特許文献1は、記録媒体に記録された画像のうちで特定期間内に撮影された画像を設定された条件でディスプレイに表示するデジタルカメラを提案している。
【特許文献1】2003−204508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1のデジタルカメラを使用しても、記録媒体が記録している画像を再生しないと当該記録媒体が目的の記録媒体かどうかを判断することができない。このため、記録媒体が複数あれば所望の画像を記録している記録媒体を見つけるのに時間がかかることになる。
【0004】
本発明は、記録媒体を表示制御装置に装着するとそれが所望の記録媒体であるかどうかを判断することが可能な表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び該プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを例示的な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面としての表示制御装置は、特定の識別子が関連づけられた第1の画像データと特定の識別子が関連づけられていない第2の画像データとを記録することができる記録媒体が着脱可能な装着部と、前記記録媒体が前記装着部に装着されたことを検出する検出部と、前記第1及び第2の画像データを表示することができる表示部と、前記記録媒体が前記装着部に装着されたことを前記検出部が検出すると前記第1の画像データを読み出して前記表示部に自動的に表示させる制御部と、を有する。
【0006】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、記録媒体を表示制御装置に装着するとそれが所望の記録媒体であるかどうかを判断することが可能な表示制御装置、表示制御方法、プログラム及び該プログラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、デジタルカメラ(撮像装置)のブロック図である。
【0009】
1はフォーカスレンズを含む撮影レンズ、2はフォーカスレンズを用いたオートフォーカス(AF)駆動を行うAF駆動部、3は絞り、4は自動露出(AE)を行う絞り3を駆動する絞り駆動部、5は、被写体像を撮像する撮像素子である。6は撮像素子5の撮像出力をデジタル情報(画像データ)に変換するA/D変換器、7は画像データを現像/圧縮する映像信号処理部である。8は画像データを表示することができると共に各種モードの設定を行う液晶表示部、9は液晶表示部8を駆動する液晶表示部駆動部である。
【0010】
10は画像データを記録することができる記録媒体であり、例えば、CFカードから構成されるが、記録媒体の種類は特に限定されない。画像データには、後述するように、特定の識別子が関連づけられた画像データ(第1の画像データ)と、特定の識別子が関連づけられていない画像データ(第2の画像データ)が含まれる。特定の識別子としては、記録媒体10に記録された画像データ(第1及び第2の画像データ)のうち第1の画像データを第2の画像データと区別するのに使用される。第1の画像データは、記録媒体10に記録された画像データのうち第2の画像データと区別するために、識別子として特定のファイル名(実施例1)又は特定の拡張子(実施例2)が割り当てられている。若しくは、記録媒体10に記録された画像データのうち第2の画像データと区別するために記録媒体10の特定のフォルダに記録されている(実施例3)。この場合は第1の画像データに関連付けられた格納先を示す情報が特定の識別子となる。
【0011】
11は記録媒体10に画像データを記録し、また、記録された画像データを再生するメモリ制御部、12は記録媒体10に画像データを記録する前に一時的に保存するバッファメモリである。
【0012】
13はユーザーの操作やカメラ内の設定に従ってAF駆動部2、絞り駆動部4、映像信号処理部7を制御するマイクロコンピュータ(制御部)である。マイクロコンピュータ13は、後述する実施例5においては、記録媒体10を初期化することができる。この場合、マイクロコンピュータ13は、記録媒体10を初期化する際に第1の画像データを削除せずに自動的に記録媒体10にそのまま保存し、第2の画像データを削除するようにメモリ制御部11を制御する。
【0013】
14はレリーズスイッチ(SW)である。15はレリーズSW14以外の各種モード設定を行う設定SWである。設定SW15は、後述する実施例4においては、特定の画像のデータ(第1の画像データ)を液晶表示部8に自動的に表示する機能をキャンセルする設定を行う設定部としても機能する。また、設定SW15は、後述する実施例6においては、特定の画像のデータ(第1の画像データ)を自動的に保存する機能をキャンセルする設定を行う設定部としても機能する。16は記録された画像を再生する再生SW、17はカメラ全体に電力を供給する電源である。
【0014】
20は、記録媒体10が着脱可能な装着部である。装着部20の内部には記録媒体10が装着部20に装着されたこと及び記録媒体10が装着部20から排出されたことを検出する検出部21が設けられ、検出部21による検出結果はマイクロコンピュータ13に送信される。この結果、マイクロコンピュータ13は記録媒体10の着脱を検出することができる。検出部21による検出方式は、記録媒体10の端部に接触して変位してバネ力により復帰する機械的方式、光センサなどの光学的方式など限定されない。マイクロコンピュータ13は、後述する実施例1においては、記録媒体10が装着部20に装着されたことを検出部21が検出すると、記録媒体10の後述する特定の画像のデータを、メモリ制御部11を制御して読み出し、液晶表示部8に自動的に表示させる。この読み出し動作は記録媒体10の装着が検出された直後に行われ、液晶表示部8が他のデータを表示している場合には割り込みで行われる。マイクロコンピュータ13は、第1の画像データを読み出す際には、第1の画像データに割り当てられた特定のファイル名(実施例1)や特定の拡張子(実施例2)に基づいて第1の画像データを検索することができる。若しくは、マイクロコンピュータ13は、記録媒体10の特定のフォルダにおいて第1の画像データを検索することができる(実施例3)。
【0015】
動作において、ユーザーが記録媒体10を装着部20に装着し、レリーズSW14でレリーズすると、撮像素子5及びA/D変換器6を通して撮影された画像が映像信号処理部7に送られる。映像信号処理部7が処理した画像データをメモリ制御部11が記録媒体10に記録する。記録媒体10に記録された画像を再生する場合は、ユーザーが再生SW16をオンして記録媒体10から記録された画像を読み出し、液晶表示部8に表示する。
【実施例1】
【0016】
図2は、デジタルカメラに記録媒体10を装着部20に装着した場合の実施例1による動作を説明するためのフローチャートである。図2において、「S」はステップの略であり、これは図4以降でも同様である。
【0017】
図2において、まず、マイクロコンピュータ13(検出手段)は、カメラ本体に記録媒体10が装着部20に装着されたかどうかを検出部21による検出結果に基づいて判断し(S101)、装着されるまで待機する(S101のN)。マイクロコンピュータ13は、記録媒体10が装着部20に装着されたと判断すると(S101のY)、記録媒体10に「start.jpg」なる画像ファイル(特定の画像のデータ又は第1の画像データ)があるかどうかを判断する(S102)。マイクロコンピュータ13(表示手段、制御手段)は、「start.jpg」があると判断すれば(S102のY)、その画像ファイルを液晶表示部8に2秒間表示(S103)して処理を終了する。また、マイクロコンピュータ13は、「start.jpg」がないと判断すれば(S102のN)、そのまま処理を終了する。本実施例では、前提として、第1の画像データはstart.jpgというファイル名で保存されている必要がある。この「start.jpg」というファイル名が、第1の画像を示す識別子である。もちろんファイル名は「start.jpg」に限定されない。また、拡張子より前の部分(「start.jpg」というファイル名では「start」の部分)のみを識別子として、拡張子は問わず「.bmp」や「.gif」等、どの形式の画像ファイルも第1の画像ファイルとなり得るようにしても良い。本実施例は、記録媒体10にファイル名start.jpgの画像ファイル(第1の画像データ)が0又は1つしかない場合を前提としている。しかし、第1の画像データが複数存在する場合にはファイル作成時刻が最新のファイルを表示したり、全てのファイルを一定間隔で自動的に表示したりすることができる。ユーザーは撮影済みの任意の画像を別個にstart.jpgというファイル名で保存してもよい。また、S103の表示時間は2秒間に限定されず、ユーザーは任意の時間を設定してもよい。
【0018】
図3(a)は、ユーザーが複数の記録媒体10を持っていた場合にユーザーの名前(TOM)と日付(01.JUNE.2008)と記録媒体10の番号(No.1)を紙に書いて撮影し、この画像データを「start.jpg」として保存したものである。図3(b)は複数の使用者が各自1枚ずつ記録媒体10を所有してデジタルカメラを共有して使用する場合に記録媒体10のユーザーの顔を撮影したものである。特定の画像(第1の画像データ)は、記録媒体10に記録されている画像データの撮影時期、撮影されたイベント(運動会など)、撮影者又は被撮影者の情報、撮影された画像のインデックス情報を含む。このため、第1の画像データは、当該記録媒体10(当該記録媒体10に記録されている画像データ)と、他の記録媒体10(他の記録媒体10に記録された画像データ)とを識別するための識別データとしての機能を有する。
【0019】
本実施例のデジタルカメラは、記録媒体10を装着部20に装着した直後にスタートアップ表示画面として記録媒体10に保存された特定の画像のデータ(第1の画像データ)を一定時間液晶表示部8に自動的に表示する。このため、ユーザーは記録媒体10の第1の画像データ以外の第2の画像データを再生することなく記録媒体10が自分の所望している記録媒体であるかどうかを判断することができる。
【実施例2】
【0020】
実施例1は、特定の画像(第1の画像データ)をstart.jpgというファイル名で特定したが、本実施例は拡張子を識別子として特定する。図4は、デジタルカメラに記録媒体10を装着した場合の実施例2による動作を説明するためのフローチャートである。S101は図2と同様であるので説明は省略する。
【0021】
マイクロコンピュータ13は、記録媒体10が装着部20に装着されたと判断すると(S101のY)、記録媒体10に「***.stt」なる画像ファイル(特定の画像のデータ又は第1の画像データ)があるかどうかを判断する(S202)。マイクロコンピュータ13は、「***.stt」があると判断すれば(S202のY)、その画像ファイルを液晶表示部8に2秒間表示(S203)して処理を終了し、ないと判断すれば(S202のN)、そのまま処理を終了する。本実施例では、前提として、第1の画像データはsttという拡張子で保存されている必要がある。本実施例は、記録媒体10に拡張子sttの画像ファイルが0又は1つしかない場合を前提としているが、複数存在する場合にはファイル作成時刻が最新のファイルを表示したり、全てのファイルを一定間隔で自動的に表示したりすることができる。ユーザーは撮影済みの任意の画像を別個に拡張子sttというファイル名で保存してもよい。また、S203の表示時間は2秒間に限定されず、ユーザーは任意の時間を設定してもよい。
【0022】
本実施例のデジタルカメラは、記録媒体10を装着部20に装着した直後にスタートアップ表示画面として記録媒体10に保存された特定の画像のデータ(第1の画像データ)を一定時間液晶表示部8に自動的に表示する。このため、ユーザーは記録媒体10の第2の画像データを再生することなく記録媒体10が自分の所望している記録媒体であるかどうかを判断することができる。
【実施例3】
【0023】
実施例1は、特定の画像をstart.jpgというファイル名で特定したが、本実施例はフォルダ名で特定する。図5は、デジタルカメラに記録媒体10を装着した場合の実施例3による動作を説明するためのフローチャートである。S101は図2と同様であるので説明は省略する。
【0024】
マイクロコンピュータ13は、記録媒体10が装着部20に装着されたと判断すると(S101のY)、記録媒体10にstartというフォルダ名のフォルダがあるかどうかを判断する(S301)。マイクロコンピュータ13は、startというフォルダがあると判断すれば(S301のY)、そのフォルダに画像ファイル(特定の画像のデータ又は第1の画像データ)があるかどうかを判断する(S302)。マイクロコンピュータ13は、画像ファイルがあると判断すれば(S302のY)、画像ファイルを液晶表示部8に2秒間表示(S303)して処理を終了する。一方、マイクロコンピュータ13は、startというフォルダがないと判断するか(S301のN)、startというフォルダに画像ファイルがないと判断すると(S302のN)、そのまま処理を終了する。本実施例では、前提として、第1の画像データはstartというフォルダに保存されている必要がある。本実施例は、startというフォルダに画像ファイルが0又は1つしかない場合を前提としているが、複数存在する場合には作成時刻が最新ものを選んで表示したり、全てのファイルを一定間隔で自動的に表示したりすることができる。ユーザーは撮影済みの任意の画像を別個にstartというフォルダに保存してもよい。また、S203の表示時間は2秒間に限定されず、ユーザーは任意の時間を設定してもよい。
【0025】
本実施例のデジタルカメラは、記録媒体10を装着部20に装着した直後にスタートアップ表示画面として記録媒体10に保存された特定の画像のデータ(第1の画像データ)を一定時間液晶表示部8に自動的に表示する。このため、ユーザーは記録媒体10の第2の画像データを再生することなく記録媒体10が自分の所望している記録媒体であるかどうかを判断することができる。
【実施例4】
【0026】
実施例1は、記録媒体10を装着部20に装着した直後に第1の画像データを液晶表示部8に自動的に表示させているが、本実施例は、第1の画像データの自動表示をユーザーがキャンセルすることができる。図6は、デジタルカメラに記録媒体10を装着した場合の実施例4による動作を説明するためのフローチャートである。本実施例は、図2に示すフローのS102とS103の間にS401を挿入している。図6において、マイクロコンピュータ13は、「start.jpg」があると判断すれば(S102のY)、設定SW15の一つがオンされたかどうかを判断する(S401)。マイクロコンピュータ13は、設定SW15がオンされたと判断すると(S401のY)、S103に移行し、設定SW15がオンされていないと判断すると(S401のN)、そのまま処理を終了する。なお、前提条件は実施例1と同様である。
【0027】
本実施例のデジタルカメラは、記録媒体10を装着部20に装着した直後にスタートアップ表示画面として記録媒体10に保存された特定の画像のデータ(第1の画像データ)を一定時間液晶表示部8に自動的に表示する。このため、ユーザーは記録媒体10の第2の画像データを再生することなく記録媒体10が自分の所望している記録媒体であるかどうかを判断することができる。また、ユーザーは記録媒体10の内容が予め分かっている場合には特定の画像(第1の画像データ)を表示せずに直ちに撮影動作に移行することができる。なお、自動表示のキャンセルは設定SW15以外の手段(例えば、液晶表示部8のモード設定画面)で行ってもよい。
【実施例5】
【0028】
ユーザーが記録媒体10をデジタルカメラで初期化(フォーマット)する際、自動表示用の特定の画像はスタートアップ画面表示用として削除せずに残しておく方がユーザーにとって便利な場合がある。図7は、この機能を備えたデジタルカメラの動作を説明するフローチャートである。図7において、特定の画像は実施例1と同様のstart.jpgであるものとする。
【0029】
図7において、マイクロコンピュータ13は、デジタルカメラに装着された記録媒体10の初期化を実行するか否かを判断し(S501)、実行すると判断するまで待機する(S501のN)。マイクロコンピュータ13は、設定SW15を介してユーザーにより入力された情報に基づいてS501の判断を行う。マイクロコンピュータ13は、記録媒体10の初期化を実行すると判断すると(S501のY)、ファイル名がstart.jpgであるかどうかを判断する(S502)。マイクロコンピュータ13は、ファイル名がstart.jpgでないと判断すれば(S502のN)、メモリ制御部11を制御してファイルを削除する(S503)。一方、マイクロコンピュータ13は、ファイル名がstart.jpgであると判断すれば(S502のY)、当該ファイルを削除しない(S504)。マイクロコンピュータ13は、全ファイルの処理が終了したと判断すると(S505のY)、処理を終了し、全ファイルの処理が終了していないと判断すると(S505のN)、S502に帰還する。
【0030】
このように、本実施例のデジタルカメラは、例えば、図3(b)に示す画像は残すことができるため、ユーザーは特定の画像(第1の画像データ)の再作成を行う必要がなくなる。
【実施例6】
【0031】
実施例5は特定の画像(第1の画像データ)を自動的に残しているが、本実施例は特定の画像の自動保存をユーザーがキャンセルすることができる。図8は、この機能を備えたデジタルカメラの動作を説明するフローチャートであり、図7のS502のYの後でS601を挿入している変形例である。即ち、図8において、マイクロコンピュータ13は、ファイル名がstart.jpgであると判断すれば(S502のY)、設定SW15がオンされたかどうかを判断する(S601)。マイクロコンピュータ13は、設定SW15がオンされたと判断すると(S601のY)、S503に移行し、設定SW15がオンされていないと判断すると(S601のN)、S504に移行する。それ以外は、図7と同様であるので説明は省略する。設定SW15がオンされた場合は、特定の画像の自動保存をユーザーがキャンセルした場合である。なお、自動保存のキャンセルは設定SW15以外の手段(例えば、液晶表示部8のモード設定画面)で行ってもよい。
【0032】
本実施例のデジタルカメラによれば、ユーザーは、不要な特定の画像は削除し、必要な特定の画像を残すことができる。
【0033】
なお、上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコード(プログラム)を記録した記憶媒体をシステム或いは装置に提供してもよい。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
【0034】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施例の機能が実現される場合も含まれている。
【0035】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
【0036】
なお、前述の実施例においては、表示制御装置としてデジタルカメラを例に挙げて本発明の説明をした。しかし、本発明の表示制御装置はこれに限定されず、例えば、ビューワーや携帯電話、コンパクトフォトプリンタなど、メモリカード等の着脱自在な記録媒体を装着して画像表示できるもの全てに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明のデジタルカメラ(撮像装置)のブロック図である。
【図2】実施例1のデジタルカメラに記録媒体を装着した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2に示すstart.jpgの画像の一例である。
【図4】実施例2のデジタルカメラに記録媒体を装着した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施例3のデジタルカメラに記録媒体を装着した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】実施例4のデジタルカメラに記録媒体を装着した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】実施例5のデジタルカメラで記録媒体を初期化する動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】実施例6のデジタルカメラで記録媒体を初期化する動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
8 液晶表示部
10 記録媒体
13 マイクロコンピュータ(制御部)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の識別子が関連づけられた第1の画像データと特定の識別子が関連づけられていない第2の画像データとを記録することができる記録媒体が着脱可能な装着部と、
前記記録媒体が前記装着部に装着されたことを検出する検出部と、
前記第1及び第2の画像データを表示することができる表示部と、
前記記録媒体が前記装着部に装着されたことを前記検出部が検出すると前記第1の画像データを読み出して前記表示部に自動的に表示させる制御部と、
を有することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記第1の画像データは、前記記録媒体に記録された前記第1及び第2の画像データのうち前記第2の画像データと区別するために特定のファイル名が割り当てられ、前記制御部は前記特定のファイル名に基づいて前記第1の画像データを検索することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第1の画像データは、前記記録媒体に記録された前記第1及び第2の画像データのうち前記第2の画像データと区別するために特定の拡張子が割り当てられ、前記制御部は前記特定の拡張子に基づいて前記第1の画像データを検索することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記第1の画像データは、前記記録媒体に記録された前記第1及び第2の画像データのうち前記第2の画像データと区別するために前記記録媒体の特定のフォルダに記録され、前記制御部は前記特定のフォルダにおいて前記第1の画像データを検索することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1の画像データを前記表示部に自動的に表示する機能をキャンセルする設定を行う設定部を更に有する請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記制御部は前記記録媒体を初期化することができ、前記記録媒体を初期化する際に前記第1の画像データを削除せずに自動的に保存し、前記第2の画像データを削除することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記第1の画像データを自動的に保存する機能をキャンセルする設定を行う設定部を更に有する請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、複数の前記第1の画像データが存在する場合には、作成時刻が最新の前記第1の画像データを前記表示部に自動的に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、複数の前記第1の画像データが存在する場合には、全ての前記第1の画像データを一定間隔で前記表示部に自動的に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
記録媒体が装着部に装着されたかどうかを検出するステップと、
前記記録媒体が前記装着部に装着されたのを検出した場合、前記記録媒体に特定の識別子が関連づけられた第1の画像データがあるかどうかを判断するステップと、
前記記録媒体に前記第1の画像データがあると判断された場合、前記第1の画像データを読み出して表示部に自動的に表示するステップと、を有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、
特定の識別子が関連づけられた第1の画像データと特定の識別子が関連づけられていない第2の画像データとを記録することができる記録媒体が装着部に装着されたことを検出する検出手段と、
前記第1及び第2の画像データを表示することができる表示手段と、
前記記録媒体が前記装着部に装着されたことを前記検出手段が検出すると前記第1の画像データを読み出して表示部に自動的に表示させる制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項11に記載されるプログラムを記憶する記憶媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−103717(P2010−103717A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−272588(P2008−272588)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】