説明

表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、及び表示制御プログラムを記録した記録媒体

【課題】 興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御装置を得る。
【解決手段】 表示制御部37は、拡大された注目画像Tの表示領域内であって、該表示領域内に存してポインタ32の位置に関わらず注目画像Tの拡大を維持する不感帯領域73から外れてポインタ32が位置していると位置検知部35で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像であった画像71に代えて、その他の画像より拡大して、縮小画像列41を表示画面上に表示する。従って、興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静止画像と該静止画像に関連すると動画像とを同期再生可能な画像再生装置に関する。本発明は、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現可能な表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、及び表示制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
静止画像と該静止画像に関連すると動画像とを同期再生可能な画像再生装置は、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
前記特許文献1に記載の画像再生装置によれば、動画像と該動画像に関連する静止画像とを含んだ所要の視聴覚コンテンツを簡易に取得して再生することができる。
【0004】
一方、静止画像の閲覧をより効率的に行うために、様々な表示制御技術が提案されている。
【0005】
このうち、例えば特許文献2には、ポインタの位置を検知し、ポインタが現在位置している表示領域に対応した画像を拡大表示し、ポインタがその他の画像の表示領域に移動すると、拡大されていた画像を元のサイズに戻して表示する技術が記載されている。
【0006】
しかしながら、前記特許文献1の画像再生装置に、前記特許文献2の表示制御技術を適用しても、取得した視聴覚コンテンツのなかから、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索することはできない。
【0007】
すなわち、特許文献1の画像検索技術を用いて視聴覚コンテンツを取得したユーザは、興味を引く箇所を大雑把に検索するために、コンテンツの早送り・巻き戻しを行いながら再生することがある。この際、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索することができれば、ユーザの利便性向上に資するに違いない。
【0008】
しかるに、前記特許文献2の表示制御技術では、あるコンテンツを注目画像として拡大表示させている状態で、今度はこの注目画像に隣接する画像を拡大して見たいとの要請が生じた場合に、前記拡大された注目画像の表示領域から、この表示領域に隣接する画像の表示領域に至るまで大きくポインタを移動させなければならない。このポインタの移動操作、つまりポインティングデバイスの移動操作は煩に耐えない。従って、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−7478号公報
【特許文献2】特開2009−175935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題点は、従来技術では、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索することはできなかった点である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、ユーザの興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現可能な表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、及び表示制御プログラムを記録した記録媒体を得ることを目的とする。
【0012】
前記目的を達成するために、本発明に係る表示制御装置は、表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示部と、前記ポインタの位置を検知する位置検知部と、前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知部で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御部と、を備え、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生装置に用いられる表示制御装置において、前記表示制御部は、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて当該ポインタが位置していると前記位置検知部で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示する、ことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る表示制御装置によれば、表示制御部は、拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れてポインタが位置していると位置検知部で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示するので、従って、興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索可能な表示制御態様を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1(A),(B)は、実施例に係る表示制御装置のブロック構成図である。
【図2】実施例に係る表示制御装置周辺のブロック構成図である。
【図3】実施例に係る表示制御装置のユーザインタフェースを示す説明図である。
【図4】実施例に係る表示制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図5】図5(A),(B)は、注目画像の上にポインタを位置させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図である。
【図6】図6(A),(B)は、注目画像のポインタ指示位置を後方向に移動させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図である。
【図7】図7(A),(B)は、注目画像のポインタ指示位置を前方向に移動させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現するといった目的を、拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れてポインタが位置していると位置検知部で検知されたとき、不感帯領域から外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなしてその他の画像より拡大して表示する表示制御部によって実現した。
【実施例】
【0016】
以下、本発明実施例に係る表示制御装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[表示制御装置の概要]
初めに、実施例に係る表示制御装置の概要について説明する。
【0017】
図1(A),(B)は、実施例に係る表示制御装置のブロック構成図である。
【0018】
実施例に係る表示制御装置11は、静止画像と該静止画像に関連すると動画像とを同期再生可能な画像再生装置に用いられるものである。この表示制御装置11は、図1(A)に示すように、CPU13、ROM15、RAM17、HDD19、ネットワークI/F21、並びにこれらの間を接続するシステムバス23を有するコンピュータを主体として構成されている。
【0019】
前記CPU(Central Processing Unit)13は、表示制御装置であるパーソナルコンピュータを制御する。
【0020】
前記ROM(Read Only Memory)15には、本発明に係る表示制御プログラムを初めとして、種々のプログラムやデータ等が格納されている。
【0021】
前記RAM(Random Access Memory)17は、コンピュータの主記憶装置としての役割を果たす。このRAM17は、CPU13のワークエリアとして機能し、プログラムやデータはRAM17上に展開される。前記プログラムは、表示制御を行うプログラムコードであり、CPU13を介して実行される。
【0022】
前記HDD(Hard Disk Drive)19は、CPU13で実行される各種制御プログラムや、動画像ファイル、静止画像ファイル、又はテキストファイルなどのコンテンツファイル等を格納する。表示制御プログラムやコンテンツファイルが前記HDD19に記録されている場合、このHDD19経由でRAM17のワークエリアにロードされる。前記HDD19に代えて、又は加えて、例えばDVD−RWドライブ、CD−ROM、CD−R、DVD−RAMなどの光ディスクや、フレキシブルディスク、MOなどの磁気ディスク、またフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを接続する構成を採用してもよい。
【0023】
ネットワークI/F21は、ネットワークに接続するためのインターフェイスである。このネットワークI/F21を介して、LAN(Local Area Network)やWWW(World Wide Web)などに接続することで、アクセス可能なサーバ等に記録されている各種プログラムやコンテンツファイル等をダウンロードすることができる。
【0024】
前記システムバス23には、VRAM25、サウンドデバイス27、キーボード29、及びマウス等のポインティングデバイス31が接続されている。
【0025】
前記VRAM(Video RAM)25は、画像データや実行されたプログラムのUI(User Interface)などの映像信号を出力する。このVRAM25に接続されたディスプレイ33は、本発明の”画像表示部”に相当するものであり、VRAM25によって入力された映像信号の表示処理を実行する。
【0026】
前記サウンドデバイス27は、例えば、動画データに添付された音声データを処理し、スピーカなどに転送する。
【0027】
前記キーボード29は、各種キーが配置され、文字などを入力する際に用いられる。
【0028】
前記マウス31は、前記ディスプレイ33の表示画面上に表示されて当該表示画面上の位置を指示するポインタ32(図3参照)を制御することによって、プログラムの項目やその他のオブジェクトを操作入力する際に用いられる。
【0029】
上述のように構成された表示制御装置11は、その機能の観点から解釈すると、図1(B)に示すように、位置検知部35と、表示制御部37と、画像表示部39と、を含んで構成されている。
【0030】
前記位置検知部35は、前記マウス31をユーザが操作することによって前記ディスプレイ33の表示画面上に表示されたポインタ32の位置を検知する。該ポインタ32の位置を検知するには、マウス31の操作入力値と、ディスプレイ33上におけるポインタ32の二次元座標値との関係テーブルを例えばROM15などの記録媒体に記録しておき、前記関係テーブルを参照することによって、ポインタ32の移動検知に係る判定を行えばよい。
【0031】
前記表示制御部37は、静止画像の縮小画像(そのサイズは均一である。)が帯状に複数連なる縮小画像列41の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタ32が位置していると前記位置検知部35で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列41を前記ディスプレイ33の表示画面上に表示する機能を有する。
【0032】
また、前記表示制御部37は、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタ32の位置に関わらず前記注目画像Tの拡大を維持する不感帯領域から外れて当該ポインタ32が位置していると前記位置検知部35で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像Tであった画像に代えて、その他の画像より拡大して、前記縮小画像列41を前記ディスプレイ33の表示画面上に表示する機能を有する。
【0033】
前記画像表示部39は、前記表示制御部37によって制御された内容を表示する機能を有する。本実施例では、前記ディスプレイ33が画像表示部39に相当する。
【0034】
一方、本発明の実施例に係る表示制御方法または表示制御プログラムは、前記位置検知部35の機能を担う位置検知工程と、前記表示制御部37の機能を担う表示制御工程と、前記画像表示部39の機能を担う画像表示工程と、を含んで構成されている。
【0035】
なお、本実施例では、実施例に係る表示制御プログラムを予めコンピュータにインストールしておき、このコンピュータを本実施例に係る表示制御装置として機能させる態様を適用した。
【0036】
また、本実施例では、後述するように、インターネット等のネットワークを介してダウンロードした動画データ及び該動画データに関連する静止画像データ等を前記HDD19に記録し、該記録されたデータをRAM17のワークエリアにロードした後、CPU13が所定の表示制御を実行する態様を適用した。
[表示制御装置周辺のブロック構成]
次に、実施例に係る表示制御装置周辺のブロック構成について説明する。
【0037】
図2は、実施例に係る表示制御装置周辺のブロック構成図である。
【0038】
図2に示す例は、例えば、最新の技術情報を交換するために開催される学術会議の状況を視聴覚コンテンツとしてまとめ、これをユーザに提供するものである。この視聴覚コンテンツには、講演者の講演の映像を記録した動画情報、講演者の講演の音声情報、講演者が講演に用いたスライド、アニメーション等のマテリアル(主としてスライドの静止画像を対象とする。)が含まれる。
【0039】
また、本例では、例えばインターネット等のネットワークを介して接続されたクライアント・サーバ・システム経由で会議用コンテンツを取得する例をあげて説明する。ただし、イントラネット等の閉じたネットワーク経由で前記会議用コンテンツを取得してもよい。また、会議以外の用途、例えば、教育用や娯楽用のコンテンツを取得する構成を採用してもよい。
【0040】
本実施例に係るクライアント端末(表示制御装置)11には、ストリーミングサーバ51と、コンテンツサーバ53とが、WWW等のネットワークを介して接続されている。
【0041】
前記ストリーミングサーバ51は、クライアント端末11からの送出要求に従って、ストリーミングデータ(動画データ、音声データ)をクライアント端末11宛に供給する。
【0042】
前記コンテンツサーバ53は、コンテンツデータベース53aと、スライド画像データファイル53bとを含む。
【0043】
前記コンテンツデータベース53aは、動画データとスライド画像データとを関連付けるための同期再生データ等の、会議用コンテンツの内容に関する種々の情報を保持する。
【0044】
前記スライド画像データファイル53bは、会議用コンテンツのスライド画像データを保持する。
【0045】
前記コンテンツサーバ53は、前記クライアント端末11からの送出要求に従って、スライド画像データをクライアント端末11宛に供給する。スライド画像データには、スライドの静止画像のサムネイル(縮小画像ファイル)が含まれる。ただし、前記クライアント端末11において静止画像からサムネイル情報を簡易に取得できる場合には、サムネイルを取得することを要しない。
【0046】
前記クライアント端末11は、取得した会議用コンテンツを閲覧するためのブラウザソフトウェア(例えばウェブブラウザ)を実行することができる。コンテンツサーバ53のコンテンツデータベース53aから取得される、動画データとスライド画像データとを関連付けるための同期再生データは、例えばXML(拡張可能マークアップラングエッジ)で記述されている。このため、前記クライアント端末11は、XMLファイル55を閲覧する機能を有している。また、このクライアント端末11には、動画オブジェクト等の各種オブジェクトを処理するためのプラグインソフトウェアが予めインストールされている。
【0047】
上述のように構成されたクライアント端末11によって、ビデオ再生(動画、音声)機能やスライド(静止画像)再生機能を実現することができる。
[ユーザインタフェイスの概要]
次に、実施例に係る表示制御装置のユーザインタフェイスについて説明する。
【0048】
図3は、実施例に係る表示制御装置のユーザインタフェイスを示す説明図である。
【0049】
図3に示すように、矩形状のコンテンツ閲覧ウィンドウ59のうち、矩形状の動画用ウィンドウ61には、講演者の講演の様子を示す動画が表示される。矩形状の静止画用ウィンドウ63には、講演者が用いたスライドが表示される。スライドの表示内容は、講演者の講演の進行に同期して変化する。この変化のタイミングは、実際の講演と同じである。講演の音声や背景音楽、効果音等も、サウンドデバイス27経由で出力される。
【0050】
前記両ウィンドウ61,63の下側には、再生対象となるスライドの縮小画像列41を一覧表示するための帯状の縮小画像列表示領域41aが設けられている。この縮小画像列表示領域41aに、再生対象となるスライドの縮小画像列41が一覧表示される。
【0051】
前記スライドの縮小画像列41は、複数の縮小画像42を並列に連設してなる。個々の縮小画像42のサイズは、前記縮小画像列表示領域41aが有する所定の長手方向サイズLと、前記縮小画像列41に含まれるスライド枚数とによって決定される。前記縮小画像列41のうちいずれかの縮小画像42の上にポインタ32が位置していないときの、当該縮小画像列41に含まれる縮小画像42のサイズを、以下では、縮小画像サイズと呼ぶ。
【0052】
本実施例では、ユーザがマウス31のボタンを操作することによって、前記縮小画像列41のうちいずれかの縮小画像42の上にポインタ32を位置させると、同縮小画像42が注目画像として拡大表示される。このときの注目画像Tの拡大画像サイズは、前記縮小画像サイズと比べてじゅうぶんに大きいサイズである。
【0053】
また、前記のポインタ位置を維持したままでユーザがマウス31のボタンを選択(クリック)操作することによって、同スライドの画像が静止画用ウィンドウ63に表示される。これと同時に、前記選択操作されたスライドに同期した動画データの該当クリップ部分を先頭とする動画が動画用ウィンドウ61に再生表示される。
【0054】
なお、前記縮小画像列41に含まれる複数の画像として、動画データのうち適宜の時間間隔で断片化した複数の静止画像クリップを採用してもよい。この場合、いずれかの静止画像クリップの上にポインタ32を位置させると、同静止画像クリップが注目画像として拡大表示される。また、前記のポインタ位置を維持したままでユーザがマウス31のボタンを選択(クリック)操作することによって、同静止画像クリップの画像が静止画用ウィンドウ63に表示される。これと同時に、前記選択操作された静止画像クリップに同期した動画データの該当部分を先頭とする動画が動画用ウィンドウ61に再生表示される。
【0055】
前記縮小画像列表示領域41aの下側には、会議用コンテンツの再生停止・巻き戻し・早送り操作を行うためのボタン65と、会議用コンテンツの進行状況を時間軸に沿って表示するためのタイムライン67と、が設けられている。なお、符合69は、前記タイムライン67上におけるスライド資料の切り替わりポイントである。
[表示制御装置の動作]
次に、実施例に係る表示制御装置の動作について説明する。
【0056】
図4は、実施例に係る表示制御装置の動作を示すフローチャート図、図5(A),(B)は、注目画像の上にポインタを位置させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図、図6(A),(B)は、注目画像のポインタ指示位置を後方向に移動させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図、図7(A),(B)は、注目画像のポインタ指示位置を前方向に移動させたときの実施例に係る表示制御装置の動作説明に供する図である。
【0057】
前提として、動画データと、該動画データに関連するスライド画像データと、これらの同期再生データを含む会議用コンテンツとがダウンロードされており、この会議用コンテンツの再生操作がなされたものとする。
【0058】
図4に示すように、ステップS11では、スライド全数量取得処理が実行される。この処理は、前記XMLファイル55に記述された”スライド全数量”情報を参照することで実行される。
【0059】
ステップS12では、拡大スライドサイズ取得処理が実行される。この処理は、前記XMLファイル55に記述された”拡大スライドサイズ”情報を参照することで実行される。この”拡大スライドサイズ”情報には、注目スライドの前記縮小画像サイズに対する拡大率(拡大画像サイズでも可)と、注目スライドの拡大に伴ってその拡大率を漸次小さくすることで全体として山なり形状を形成する準拡大スライド群の枚数と、前記縮小画像列表示領域41aの長手方向サイズLに対する前記注目スライド及び前記準拡大スライド群(以下、注目スライド及び準拡大スライド群を総称して拡大スライド群と呼ぶ。)の占有率とが含まれる。
【0060】
ステップS13では、画像サイズ演算処理が実行される。この処理は、縮小画像サイズ演算処理と、微細画像サイズ演算処理とを含む。
【0061】
前記縮小画像サイズ演算処理とは、縮小画像列41の縮小画像42の上にポインタ32が位置していないときの、縮小画像列41のうち個々の縮小画像42のサイズ(縮小画像サイズ)を求める処理をいう。
【0062】
前記微細画像サイズ演算処理とは、縮小画像列41の縮小画像42の上にポインタ32が位置してるときの、縮小画像列41のうち微細画像43のサイズ(微細画像サイズ)を求める処理をいう。
【0063】
前記画像サイズ演算処理は、ステップS11で取得した”スライド全数量”情報と、ステップS12で取得した”拡大スライドサイズ”情報と、予め設定された縮小画像列表示領域41aの長手方向サイズLと、に基づいて実行される。
【0064】
これについて、図5(A)を例示して説明する。前記縮小画像サイズ演算処理では、”スライド全数量”が”15枚”であるから、この15枚に、前記縮小画像列表示領域41aの長手方向サイズLをそれぞれ比例配分する演算を行う(1枚あたり長手方向サイズLの約6.7%、以下、百分率表示を行う際に、基準となるのは長手方向サイズLである。)ことによって、縮小画像サイズを求めることができる。
【0065】
また、前記微細画像サイズ演算処理では、”スライド全数量”が”15枚”であり、”拡大スライドサイズ”のうち拡大スライド群の枚数が7枚(注目画像を含む)であり、前記拡大スライド群の占有率が75%であるとする。この場合、縮小画像に係るスライド枚数は、(15枚−7枚)=8枚である。この8枚に、前記縮小画像列表示領域41aの長手方向サイズLのうち25%を比例配分する演算(1枚あたり3.1%余り)を行うことによって、微細画像サイズを求めることができる。
【0066】
ステップS14では、縮小画像列41を通常表示する。この通常表示処理を実行するにあたっては、ステップS13で求めた縮小画像サイズを参照する。
【0067】
ステップS15では、前記縮小画像列41に対するポインタ指示の有無を判定する。この判定は、前記ディスプレイ33の表示画面上に表示されたポインタ32が、前記縮小画像列41の画像の上に位置付けられたか否かに係る、前記位置検知部35の検知結果を参照することによって実行される。
【0068】
ステップS15の判定の結果、前記縮小画像列41に対するポインタ指示が無いと判定されたとき、CPU13は、処理の流れをステップS15の上流側に戻し、以下の処理を繰り返し実行させる。
【0069】
一方、ステップS15の判定の結果、前記縮小画像列41に対するポインタ指示が有ると判定されたとき、表示制御部37は、注目画像の拡大表示処理を実行する。すなわち、表示制御部37は、前記のポインタ指示がなされた注目画像Tをその他の画像より拡大して、当該縮小画像列41を前記ディスプレイ33の表示画面上に表示する(ステップS16)。
【0070】
本発明でいう「その他の画像」とは、注目画像Tを除く全ての画像を意味する。具体的には、図5(A),(B)に示すように、前記縮小画像サイズを有する縮小画像42、前記微細画像サイズを有する微細画像43、及び前記準拡大スライド群に属する各画像77a,77bが、前記「その他の画像」に相当する。
【0071】
ステップS16の拡大表示処理について、図3、図5(A)及び(B)を参照して説明する。
【0072】
図5(A)に示す例では、図3に示す縮小画像列41のうち”8番目画像”の上にポインタ32が位置付けられた場合の拡大表示態様を示している。
【0073】
この注目画像T(8番目画像)の拡大表示に伴って、前記縮小画像列41のうち同注目画像Tの両脇から所定間隔(図5(A)の例では画像3コマ)を越えた範囲に存する微細画像43は、ステップS13で求めた微細画像サイズをもって微細表示される。なお、前記所定間隔は、前記XMLファイル55に予め記述されている。
【0074】
また、前記注目画像T(8番目画像)の拡大表示に伴って、前記縮小画像列41のうち同注目画像Tの両脇から所定間隔以内の範囲に存する画像77a,77bは、前記微細画像サイズの画像43と比べて拡大して表示される。
【0075】
特に、前記注目画像Tの両脇直近に存する画像77a1,77b1は、当該注目画像Tと比べると小さいが、前記縮小画像サイズの縮小画像42と比べて拡大して表示される。
【0076】
また、前記画像77a1,77b1の両脇直近に存する画像77a2,77b2は、当該画像77a1,77b1と比べると小さいが、前記縮小画像サイズの縮小画像42と比べて拡大して表示される。
【0077】
そして、前記画像77a2,77b2の両脇直近に存する画像77a3,77b3は、当該画像77a2,77b2と比べて小さく、かつ、前記縮小画像サイズの縮小画像42と比べて同等程度か、又は僅かに縮小して表示される。ただし、前記画像77a3,77b3は、前記微細画像43と比べると拡大して表示される。
【0078】
要するに、前記注目画像T(8番目画像)の拡大表示に伴って、前記縮小画像列41のうち前記注目画像Tの両脇から所定間隔(図5(A)の例では画像3コマ)以内の範囲に存する画像77a,77bは、前記注目画像Tを頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状をもって表示される。
【0079】
前記注目画像T(8番目画像)の表示領域71内には、不感帯領域73が存在する。この不感帯領域73の範囲内にポインタ32が位置付けられている限りにおいて、当該注目画像T(8番目画像)は継続して拡大表示される。
【0080】
前記注目画像Tの不感帯領域73は、図5(B)に参考的に対比して示すように、当該縮小画像列41の上に前記ポインタ32が位置していないときに当該注目画像Tに対応する縮小画像が占める表示領域に基づいて設定される。具体的には、前記注目画像T(8番目画像)の例では、その不感帯領域73は、図5(B)に示すように、前記注目画像Tに対応する縮小画像(8番目画像)が占める表示領域41bの位置及び前後長が同一に設定されている。
【0081】
ステップS17では、ポインタ指示位置が移動したか否かを判定する。この判定は、前記ディスプレイ33の表示画面上に表示されたポインタ32が、前記注目画像Tの表示領域71内であって、前記不感帯領域73の範囲内に位置付けられているか否かに係る、前記位置検知部35の検知結果を参照することによって実行される。
【0082】
ステップS15の判定の結果、前記ポインタ32が、前記注目画像Tの表示領域71内であって、前記不感帯領域73の範囲内に位置付けられていると判定されたとき、CPU13は、処理の流れをステップS17の上流側に戻し、以下の処理を繰り返し実行させる。
【0083】
一方、ステップS17の判定の結果、前記ポインタ32が、前記注目画像Tの表示領域71内であるが、前記不感帯領域73の範囲から外れたと判定されたとき、表示制御部37は、新しい注目画像の拡大表示処理を実行する。すなわち、表示制御部37は、前記外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像Tであった画像71に代えて、その他の画像より拡大して、前記縮小画像列41を前記ディスプレイ33の表示画面上に表示する。
【0084】
上記新しい注目画像の拡大表示処理について、図6(A),(B)並びに図7(A),(B)を参照して説明する。
【0085】
図6(A),(B)に示す例は、前記縮小画像列41のうち”8番目画像”の不感帯領域73の範囲内に前記ポインタ32が位置付けられている状態下で、前記ポインタ32が後側(9番目画像側)に移動した場合の拡大表示遷移態様を示している。この例では、前記注目画像Tであった画像71に代えて、新しい注目画像(9番目画像)75aが新規に拡大表示される。
【0086】
前記注目画像Tであった画像に代えて前記新しい注目画像NTを拡大表示するにあたり、その切り替えは、視覚的な円滑さを確保した態様をもって表示される。具体的には、前記注目画像Tであった画像では、拡大画像サイズから準拡大画像サイズの画像77a1まで経時的に徐々に小さくなってゆく。これと同時に、前記新しい注目画像NTでは、準拡大画像サイズの画像77b1から拡大画像サイズまで経時的に徐々に大きくなってゆく。
【0087】
従って、注目画像の遷移を、視覚的な円滑さを確保した態様をもって表示することができる。
【0088】
前記注目画像Tであった画像に代えて前記新しい注目画像NTを拡大表示するのに伴って、前記縮小画像列41のうち当該注目画像NTの両脇から所定間隔(図6(A)の例では画像3コマ)以内の範囲に存する画像77a,77bは、当該注目画像NTを頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状をもって表示される。
【0089】
一方、図7(A),(B)に示す例は、前記縮小画像列41のうち”8番目画像”の不感帯領域73の範囲内に前記ポインタ32が位置付けられている状態下で、前記ポインタ32が前側(7番目画像側)に移動した場合の拡大表示遷移態様を示している。この例では、前記注目画像Tであった画像71に代えて、新しい注目画像(7番目画像)75bが新規に拡大表示される。
【0090】
前記注目画像Tであった画像に代えて前記新しい注目画像NTを拡大表示するにあたり、その切り替えは、前述と同様に、視覚的な円滑さを確保した表示態様をもって遂行される。従って、注目画像の遷移を、視覚的な円滑さを確保した態様をもって表示することができる。
【0091】
前記注目画像Tであった画像に代えて前記新しい注目画像NTを拡大表示するのに伴って、前記縮小画像列41のうち当該注目画像NTの両脇から所定間隔(図6(A)の例では画像3コマ)以内の範囲に存する画像77a,77bは、前述と同様に、当該注目画像NTを頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状をもって表示される。
【0092】
以上説明したように、本発明の実施例に係る表示制御装置11によれば、表示制御部37は、拡大された注目画像Tの表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタ32の位置に関わらず前記注目画像Tの拡大を維持する不感帯領域73から外れてポインタ32が位置していると位置検知部35で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像Tであった画像71に代えて、その他の画像より拡大して、縮小画像列41を表示画面上に表示するので、従って、興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現することができる。
【0093】
また、上記実施例に係る表示制御装置において、前記注目画像Tの不感帯領域73は、当該注目画像Tに対応する縮小画像が占める表示領域に基づいて設定された、構成を採用してもよい。
【0094】
このように構成すれば、前記縮小画像列41において連続した隣接画像同士の各間をシームレスにまたぎながら各画像を順次拡大表示させることができる。従って、連続した隣接画像同士の間をまたぐ際のポインタの動きが円滑で違和感を生じることがないといった意味で、直感的な操作に優れた表示制御態様を実現することができる。
【0095】
さらに、前記表示制御部37は、前記注目画像Tを頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状で前記縮小画像列41を前記表示画面上に表示する、構成を採用してもよい。
【0096】
このように構成すれば、前記縮小画像列41の複数の画像のうち注目画像Tを頂点とし、その拡大を漸次小さくした山なり形状をもって、注目画像Tの両脇の画像のうち所定間隔以内の範囲に存する準拡大画像77a,77bが、微細画像サイズの微細画像43と比べて拡大して表示されるので、かかる準拡大画像の一見把握性を高めることができる。特に、注目画像Tの両脇直近に存する画像77a1,77b1では、前記縮小画像サイズの縮小画像42と比べてじゅうぶんに拡大されたサイズで表示されるので、その一見把握性を格段に高めることができる。
【0097】
一方、注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生装置に用いられる実施例に係る表示制御方法では、表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列41、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタ32を表示する画像表示工程と、前記ポインタ32の位置を検知する位置検知工程と、前記縮小画像列41の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタ32が位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像Tをその他の画像より拡大して、当該縮小画像列41を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、を備える構成を前提として、前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像Tの表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタ32の位置に関わらず前記注目画像Tの拡大を維持する不感帯領域73から外れて当該ポインタ32が位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像Tであった画像に代えて、その他の画像より拡大して、前記縮小画像列41を前記表示画面上に表示する、構成を採用することとした。
【0098】
上記実施例に係る表示制御方法によれば、興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現することができる。
【0099】
他方、表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列41、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタ32を表示する画像表示工程と、前記ポインタ32の位置を検知する位置検知工程と、前記縮小画像列41の画像のうちいずれかの注目画像Tの上に前記ポインタ32が位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像Tをその他の画像より拡大して、当該縮小画像列41を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、を、前記注目画像Tの選択操作によって該注目画像Tに係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生機能を有するコンピュータに実現させる表示制御プログラムを前提として、前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像Tの表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタ32の位置に関わらず前記注目画像Tの拡大を維持する不感帯領域73から外れて当該ポインタ32が位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像NTとみなして、前記注目画像Tであった画像に代えて、その他の画像より拡大して、前記縮小画像列41を前記表示画面上に表示する、構成を採用することとした。
【0100】
上記実施例に係る表示制御プログラムによれば、興味を引くコンテンツを簡易な操作で検索し得る表示制御態様を実現することができる。
【0101】
また、上記実施例に係る表示制御プログラムにおいて、前記注目画像Tの不感帯領域73は、当該注目画像Tに対応する縮小画像が占める表示領域に基づいて設定された、構成を採用してもよい。
【0102】
このように構成すれば、前記縮小画像列41において連続した隣接画像同士の各間をシームレスにまたぎながら各画像を順次拡大表示させることができる。従って、連続した隣接画像同士の間をまたぐ際のポインタの動きが円滑で違和感を生じることがないといった意味で、直感的な操作に優れた表示制御態様を実現することができる。
【0103】
さらに、前記表示制御部37は、前記注目画像Tを頂点として前記拡大を漸次小さくすることで全体として山なり形状をもって前記縮小画像列41を前記表示する、構成を採用してもよい。
【0104】
このように構成すれば、前記縮小画像列41の複数の画像のうち注目画像Tを頂点とし、その拡大を漸次小さくした山なり形状をもって、注目画像Tの両脇の画像のうち所定間隔以内の範囲に存する準拡大画像77a,77bが、微細画像サイズの微細画像43より拡大表示されるので、かかる準拡大画像77a,77bの一見把握性を高めることができる。特に、注目画像Tの両脇直近に存する画像77a1,77b1では、前記縮小画像サイズの縮小画像42と比べてじゅうぶんに大きなサイズに拡大表示されるので、その一見把握性を格段に高めることができる。
【0105】
最後に、上記実施例に係る表示制御プログラムは、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録したり、インターネットなどのネットワークを介して伝送させたりして、流通性を高めることができる。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、及び表示制御プログラムを記録した記録媒体もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含される。
【0106】
すなわち、本発明の実施例中、注目スライドの拡大に伴って拡大される拡大スライド群の枚数(注目スライドそのものを含む。)を7枚に設定する例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。前記拡大スライド群の枚数を、例えば3枚、5枚、9枚等に変えたものも、本発明の技術的範囲の射程に包含される。
【0107】
また、本発明の実施例中、前記拡大スライド群が有する山なり形状を、前記注目スライドを頂点として左右対称に設定する例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。前記拡大スライド群が有する山なり形状を、例えば、拡大スライド群のうち左側のスライド枚数を1枚とし、右側のスライド枚数を3枚とするなど、左右非対称に設定したものも、本発明の技術的範囲の射程に包含される。
【0108】
最後に、本発明の実施例中、注目画像Tの選択操作によって該注目画像Tに係る静止画像に関連する動画像を同期再生可能な画像再生装置を本発明の前提構成として例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。前記注目画像Tの選択操作によって該注目画像Tに係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生装置を本発明の前提構成としたものも、本発明の技術的範囲の射程に包含されることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0109】
11 表示制御装置
32 ポインタ
35 位置検知部
37 表示制御部
39 画像表示部
41 縮小画像列
42 縮小画像サイズの画像(その他の画像)
43 微細画像サイズの画像(その他の画像)
71 注目画像の表示領域
73 不感帯領域
77a,77b 準拡大画像(その他の画像)
77a1,77b1 注目画像の両脇直近に存する画像(その他の画像)
T 注目画像
NT 新しい注目画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示部と、
前記ポインタの位置を検知する位置検知部と、
前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知部で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御部と、
を備え、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生装置に用いられる表示制御装置において、
前記表示制御部は、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて当該ポインタが位置していると前記位置検知部で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示する、
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の表示制御装置であって、
前記注目画像の不感帯領域は、当該注目画像に対応する縮小画像が占める表示領域に基づいて設定された、
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御部は、前記注目画像を頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状で前記縮小画像列を前記表示画面上に表示する、
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示工程と、
前記ポインタの位置を検知する位置検知工程と、
前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、
を備え、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生装置に用いられる表示制御方法において、
前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示する、
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項5】
表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示工程と、
前記ポインタの位置を検知する位置検知工程と、
前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、
を、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生機能を有するコンピュータに実現させる表示制御プログラムにおいて、
前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示する、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項6】
請求項5記載の表示制御プログラムであって、
前記注目画像の不感帯領域は、当該注目画像に対応する縮小画像が占める表示領域に基づいて設定された、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の表示制御プログラムであって、
前記表示制御工程では、前記注目画像を頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状で前記縮小画像列を前記表示画面上に表示する、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項8】
表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示工程と、
前記ポインタの位置を検知する位置検知工程と、
前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、
を、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像に関連する動画像を同期再生可能な画像再生機能を有するコンピュータに実現させる表示制御プログラムにおいて、
前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて当該ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、当該新しい注目画像をその他の画像より拡大して、当該新しい注目画像を頂点として前記拡大を漸次小さくした山なり形状で前記縮小画像列を前記表示画面上に表示し、
前記縮小画像列の複数の各画像が前記注目画像となったときの各画像毎の不感帯領域は、当該縮小画像列の上に前記ポインタが位置していないときに前記複数の各画像のうち該当する画像が占める表示領域に基づいて設定された、
ことを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項9】
表示画面上に、静止画像、該静止画像に関連する動画像、同静止画像の縮小画像が帯状に複数連なる縮小画像列、並びに当該表示画面上の位置を指示するポインタを表示するための画像表示工程と、
前記ポインタの位置を検知する位置検知工程と、
前記縮小画像列の画像のうちいずれかの注目画像の上に前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該注目画像をその他の画像より拡大して、当該縮小画像列を前記表示画面上に表示する表示制御工程と、
を、前記注目画像の選択操作によって該注目画像に係る静止画像及び該静止画像に関連する動画像のうち少なくとも一方を再生可能な画像再生機能を有するコンピュータに実現させる表示制御プログラムにおいて、
前記表示制御工程では、前記拡大された注目画像の表示領域内であって、該表示領域内に存して前記ポインタの位置に関わらず前記注目画像の拡大を維持する不感帯領域から外れて前記ポインタが位置していると前記位置検知工程で検知されたとき、当該外れて位置している側に隣接する画像を新しい注目画像とみなして、前記注目画像であった画像に代えて、その他の画像より拡大して表示する、
表示制御プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−76434(P2011−76434A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228071(P2009−228071)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(509273134)株式会社シエロアスール (1)
【Fターム(参考)】