表示器具及びこれに用いられる形状保持体
【課題】 旗や幟などを用いた態様において、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保する。
【解決手段】 支持アーム2に形状が変化可能なシート状表示体1を支持する態様の表示器具において、支持アーム2に少なくとも一部が支持され且つシート状表示体1の形状を保持する形状保持体3と、この形状保持体3の少なくとも一部に設けられる光源4とを備える。形状保持体3としては、シート状表示体1の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体1の周縁部を係止するサポートフレーム5、あるいは、シート状表示体1の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体1が張られた状態で形状保持されるサポートカバー6がある。
【解決手段】 支持アーム2に形状が変化可能なシート状表示体1を支持する態様の表示器具において、支持アーム2に少なくとも一部が支持され且つシート状表示体1の形状を保持する形状保持体3と、この形状保持体3の少なくとも一部に設けられる光源4とを備える。形状保持体3としては、シート状表示体1の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体1の周縁部を係止するサポートフレーム5、あるいは、シート状表示体1の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体1が張られた状態で形状保持されるサポートカバー6がある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告宣伝媒体として使用する表示器具に係り、特に、旗や幟等のシート状表示体を用いた表示器具及びこれに用いられる形状保持体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、屋外や屋内での広告宣伝媒体として旗や幟などの表示器具が広く用いられている。
そして、広告宣伝効果を上げるために、例えば幟の一部に風車のような飾りを設け、人目を引くようにした技術が既に提供されている(例えば特許文献1参照)。
また、幟の支持アームである縦竿、横竿に発光ランプを設けて点滅させ、幟を照射するようにしたり、あるいは、前記支持アームの横竿に蛍光ランプを設け、夜になるとこの幟を自動的に蛍光照射するようにした技術も既に提供されている(例えば特許文献2,3参照)。
更に、透明な袋状の幟材ケースに幟材を収容し、幟を簡単に構築する技術も既に提供されている(例えば特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−344945号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献2】特開平8−221018号公報(第2の実施例,図2)
【特許文献3】特開2000−10515号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献4】特開2005−141097号公報(発明を実施するための最良の形態,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の旗や幟を用いた表示器具(例えば特許文献1の態様)にあっては、特に屋外に設置した場合、旗や幟は風が強いとはためいてしまうため、その表示内容が見え難くなるという技術的課題がある。
また、夕方から夜間にかけては、旗や幟の存在自体が見え難くなるため、必然的に広告宣伝効果が低くなってしまうという技術的課題がある。
このような技術的課題に関し、例えば特許文献4記載の技術(例えば袋状の幟材ケースを硬質の素材で構成)を適用すれば、前者の技術的課題を解消することは可能かも知れないが、後者の技術的課題については何ら配慮されていない。
一方、例えば特許文献2,3記載の技術を適用すれば、後者の技術的課題を解消することは可能かも知れないが、前者の技術的課題については何ら配慮されていない。
ここで、特許文献2,3記載の技術と特許文献4記載の技術とを仮に組合せると、支持アームに発光ランプ等を設ける一方、幟材ケースに幟材を収容するという態様が想定されるが、幟材のうち支持アームに面した領域は発光ランプ等により充分に照明されるものの、幟材のうち支持アームから離れた部位については照明効果が不十分になり易いという技術的課題が残る。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、旗や幟などを用いた態様において、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することが可能な表示器具及びこれに用いられる形状保持体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、支持アーム2に形状が変化可能なシート状表示体1を支持する態様の表示器具において、支持アーム2に少なくとも一部が支持され且つシート状表示体1の形状を保持する形状保持体3と、この形状保持体3の少なくとも一部に設けられる光源4とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
このような技術的手段において、シート状表示体1は旗、幟のほか、これらに類するものを広く含むものである。また、シート状表示体1の素材としては布、紙、樹脂等適宜選定することができ、シート状表示体1の形状については矩形状に限られず、多角形状、楕円形、円形など任意の形状を含み、その大きさについても、屋外、屋内などの設置箇所や用途に応じて適宜選定可能であることは勿論である。
また、支持アーム2はシート状表示体1を支持するものであれば、支柱(縦竿)及び横棒(横竿)を備えた態様は勿論、支柱だけの態様など適宜選定して差し支えない。
更に、形状保持体3は支持アーム2に少なくとも一部が支持されていればよく、支持アーム2と別体のものは勿論、支持アーム2と一体的に構成されるものも含む。尚、支持アーム2と別体の形状保持体3にあっては支持部品7を介して支持アーム2に係止するようにすればよい。
【0008】
また、形状保持体3としては、シート状表示体1の形状を保持できるものであればよく、形状保持体3の代表的態様としては、図1(a)に示すように、シート状表示体1の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体1の周縁部を係止するサポートフレーム5、あるいは、図1(b)に示すように、シート状表示体1の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体1が張られた状態で形状保持されるサポートカバー6が挙げられる。
前者の場合、サポートフレーム5は、シート状表示体1の形状を保持できるものであれば、シート状表示体1の周囲全域を囲まない態様も含む。また、後者の場合、サポートカバー6は一枚のシート状、袋状など適宜形状でよく、シート状表示体1の両面を挟持する態様に限らず、シート状表示体1の片面に重合される態様も含む。このサポートカバー6はシート状表示体1の面剛性を高め、シート状表示体1の形状変化を抑制する働きをするものであればよい。
【0009】
更に、光源4については、形状保持体3の一部に設けられ且つシート状表示体1を直接若しくは間接的に照明効果にて目立つようにできるものであれば、豆電球(白熱球)を始め適宜選定して差し支えない。
この場合、光源4の配設箇所としては、シート状表示体1の周囲であってもよいし、一部若しくは全部がシート状表示体1に面した領域に配設されていてもよい。但し、シート状表示体1に面した領域に光源4を配設する場合には、シート状表示体1の表示内容が損なわれないように留意することが必要である。
そして、光源4への電力供給については適宜電源装置を接続すればよい。この電源装置としては商用電源からの電力を使用するものの他、太陽電池などを利用するものなど適宜選定して差し支えない。
【0010】
また、サポートフレーム5の代表的態様としては、単独又は支持アーム2と共にシート状表示体1の周囲全域を囲むものが挙げられる。このように、シート状表示体1の周囲全域を囲む態様であれば、シート状表示体1の形状保持を確実に行うことが可能である点で好ましい。
また、サポートフレーム5の他の代表的態様としては、透明若しくは半透明の中空状枠材を有し、この中空状枠材内に光源4を配設したものが挙げられる。この中空状枠材としてはチューブ、パイプ等が含まれる。本態様によれば、中空状枠材を防水仕様にしておけば屋外でも安心して使うことができる点で好ましい。
【0011】
更に、サポートフレーム5の別の代表的態様としては、組立自在な複数の枠材にて構成されているものが挙げられる。ここでいう枠材は必ずしも中空状枠材である必要はなく、中実枠材をも含む。本態様によれば、組立自在な複数の枠材を使用するので、販売性、搬送性を良好に保つことができる点で好ましい。
更にまた、サポートフレーム5としては、可撓性の有無は特に問わないが、販売性、組立性を考慮した場合、可撓性部材を屈曲配置したものが好ましい。但し、サポートフレーム5の形状を保持する上でコーナー部にL字金具を用いたり、支持アーム2で形状を保持することが必要である。
また、シート状表示体1のサポートフレーム5への取付構造としては適宜選定して差し支えないが、サポートフレーム5に係止部品8を介してシート状表示体1の周縁部を係止する構造が採られる。ここでいう係止部品8にはひも(結束バンド)、金具等を広く含む。
【0012】
また、サポートカバー6の代表的態様としては、シート状表示体1の表面全域より大きい面積の被覆部を有し、この被覆部のシート状表示体1の周囲に光源4を配列したものが挙げられる。本態様の場合、シート状表示体1の形状保持と照明効果とを有効に両立することができる。特に、本態様では、光源4がシート状表示体1の表示内容を遮ることがない点で好ましい。
更に、サポートカバー6の他の代表的態様としては、シート状表示体1の表裏面が被覆可能な表裏被覆部を有するものが挙げられる。このように、シート状表示体1の表裏面を被覆することで、シート状表示体1を雨等の外的要因から保護することができる。
【0013】
また、光源4の代表的なレイアウトとしては、シート状表示体1の周囲に沿って所定間隔毎に配列される態様が挙げられる。
更に、光源4として、寿命を延ばすという観点からすれば、LED、ELを使用することが好ましい。
更にまた、光源4としては無指向性のもので差し支えないが、シート状表示体1の表示内容を照明するという観点からすれば、光照射方向が少なくともシート状表示体1の表面側に向かう指向性を有するものが好ましい。ここで、光源4に光指向性を与える手法としては、光源4そのものに光指向性を付与することは勿論、形状保持体3を工夫(例えばサポートフレーム5の内側面側に向けて光照射部を形成する等)することで、光指向性を与えるようにしてもよい。本態様によれば、シート状表示体1の表示内容を効果的に照射でき、夜間などの広告宣伝効果を確保することができる。
【0014】
また、本件発明の表示器具は単独で用いるようにしてもよいし、複数併設しても差し支えない。ここで、複数併設する態様においては、例えば表示器具に付設する電源装置に夫々コンセントとプラグとを設けておけば、隣接する表示器具相互を連結設置することが可能になるため、表示器具の複数併設が容易に行われる点で好ましい。
更に、本発明は上述した表示器具に限られるものではなく、この表示器具に用いられる形状保持体3そのものをも対象とする。
この形状保持体3はシート状表示体1の形状を保持でき、しかも、光源4を具備可能なものであればよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る表示器具によれば、形状保持体の存在により、シート状表示体の形状を保持することができるため、風などの影響でシート状表示体の形状が変形することを有効に抑えることが可能になり、これに伴って、シート状表示体による広告宣伝効果を確実にすることができる。
更に、形状保持体の少なくとも一部に光源が設けられるため、夕方や夜間などでもシート状表示体の存在を照明効果にて目立つようにすることが可能になり、これに伴って、昼夜を問わず、シート状表示体による広告宣伝効果を確実にすることができる。
このように、本発明に係る表示器具によれば、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することできる。
【0016】
また、本発明に係る形状保持体によれば、既存のシート状表示体の形状保持を容易に実現でき、しかも、夕方から夜間にかけてのシート状表示体の存在を簡単に目立たせることができるため、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することが可能な表示器具を簡単に構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用された表示器具の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、本実施の形態に係る表示器具20は幟に適用されたものであり、布などからなる矩形状の幟表示体(シート状表示体)21と、この幟表示体21を支持する支持アーム22と、幟表示体21の形状を保持するサポートフレーム30とを備えている。
本実施の形態において、支持アーム22は、縦方向に延びる支柱22aと、この支柱22aの上端部付近にて連結され且つ横方向に延びる横棒22bとを備えたものであり、従前から多く用いられている。
【0018】
本実施の形態において、サポートフレーム30は、幟表示体21の周囲全域を囲む矩形状の中空状枠材31を有している。この中空状枠材31は例えば透明若しくは半透明の樹脂材(例えばアクリル樹脂など)にて構成され、図3(a)に示すように、輸送時には、組立自在な複数の枠材パーツ31a〜31fに分かれており、使用時に、図3(b)に示すように、枠材パーツ31a〜31fによる矩形状の枠体として組み立てられる。
ここで、枠材パーツ31a,31bは縦方向直線中空棒材の一端に嵌合連結用の直線連結材32を有し、枠材パーツ31c,31dは縦方向直線中空棒材の一端に嵌合連結用のL字連結材33を有し、枠材パーツ31eは横方向直線中空棒材の両端に嵌合連結用のL字連結材33を有し、枠材パーツ31fは横方向直線中空棒材のみからなるものである。尚、直線連結材32,L字連結材33は対象となる枠材パーツ31a〜31eに対して別部材であれば接着などにて固定すればよく、枠材パーツ31a〜31eと一体成形されるものであってもよい。
【0019】
また、本実施の形態において、図2乃至図4に示すように、サポートフレーム30の中空状枠材31内には光源40が所定間隔毎に配設されており、サポートフレーム30の下部一端側には光源40への電源装置50が配設されている。
ここで、光源40としては、豆電球(白熱球)を使用できることは勿論であるが、この豆電球は寿命が5000時間から1万時間と短いので、LEDを使用することにより、寿命を延ばすことが可能である。
一方、電源装置50は例えば商用電源を利用する態様のもので、光源40への電源供給用ACアダプタ(図示せず)も含む。そして、本例では、複数の表示器具20の連結設置を可能とするために、防水仕様のコンセント51及び防水仕様のプラグ52を有している。
【0020】
各光源40は、図4(a)に示すように、電源装置50に対して夫々並列接続されたもので、電源装置50からの電源供給にて点灯するものである。
この場合、光源40は全て単一色で差し支えないが、例えば図4(b)に示すように、所定数毎に発光色の異なる光源40a〜40cを繰り返し配列し、発光色を変えるようにしてもよい。
更に、図4(c)に示すように、電源装置50に点灯制御用の制御装置55を付設し、この制御装置55の点滅プログラムに従って光源40(40a〜40c)を点滅制御するようにしてもよい。
更にまた、本実施の形態においては、電源装置50としては商用電源を利用する態様に限られるものではなく、光源40の発光のためのエネルギ源が蓄電池などの二次電池であってもよいし、また、この二次電池を太陽電池などで充電可能としてもよい。
【0021】
また、本実施の形態では、各光源40は例えば枠材パーツ31a〜31f毎に分割配置されるようになっており、図2A部、B部及び図5(a)(b)に示すように、枠材パーツの直線連結材32,L字連結材33部分にて各枠材パーツ内の光源40につながるハーネス37をコネクタ35,36接合することで相互に配線可能になっている。
【0022】
更に、サポートフレーム30の支持アーム22への取付構造については適宜選定して差し支えないが、例えば図2C部及び図6に示すように、支持アーム22の支柱22aに対して複数箇所(例えば3箇所)、横棒22bに対して複数箇所(例えば2箇所)、支持具例えばひもからなる結束バンド60を用いてサポートフレーム30をきつく縛りつける方式が採用されている。
尚、この結束バンド60は再利用しても差し支えないが、使い捨て可能である。
【0023】
また、幟表示体21のサポートフレーム30への取付構造についても適宜選定して差し支えないが、例えば図2D及び図7(a)〜(c)に示すように、係止具(係止部品)70として、折り返し変形可能な透明樹脂製の折り返しシート71の両側にスナップボタン72の各要素(ボタン凸部72a,ボタン凹部72b)を設け、折り返しシート71をサポートフレーム30部位にて折り返し、幟表示体21の周縁部をスナップボタン72で挟み込むようにすればよい。
このような取付構造によれば、幟表示体21に係止孔を開けなくても、サポートフレーム30に幟表示体21を係止することが可能である。尚、幟表示体21に係止孔を設け、この係止孔を利用してスナップボタンを固定するようにしてもよい。
【0024】
次に、本実施の形態に係る表示器具の作用について説明する。
本実施の形態において、表示器具20を使用する場合には、図2に示すように、屋外(あるいは屋内)に表示器具20を設置し、表示器具20の電源装置50からのプラグ52を図示外の商用電源用のコンセント(例えば店のコンセント)に接続すればよい。
このとき、幟表示体21はその周囲がサポートフレーム30に係止されているため、仮に、風などが強く吹いたとしても、幟表示体21が不必要にはためくことはなく、幟表示体21の形状は保持される。このため、幟表示体21の表示内容が風の影響で見え難くなるという懸念は有効に回避される。
また、夕方から夜間にかけては、サポートフレーム30の中空状枠材31内の光源40を点灯させるようにすればよく、サポートフレーム30の存在が光源40の照射光により認知されることから、幟表示体21の存在が目立つことになり、幟表示体21の表示内容に注意が喚起される。
特に、本実施の形態にあっては、矩形状のサポートフレーム30全域に光源40が配列されていることから、幟表示体21の周囲全域が矩形状に浮き上がり、幟表示体21の周囲が照射されることから、幟表示体21の存在がより顕著になる。
【0025】
また、本実施の形態においては、複数の表示器具20(例えば20(1)〜20(n):nは整数)を設置する場合には、例えば図8(a)に示すように、1台目の表示器具20(1)の電源装置50のプラグ52を商用電源用のコンセント(例えば店のコンセント)に接続し、この1台目の表示器具20(1)の電源装置50のコンセント51に2台目の表示器具20(2)の電源装置50のプラグ52を接続し、必要に応じて延長コード53等を用いながら、以降の表示器具20(n-1),20(n)も同様に接続するようにすればよい。
本態様によれば、複数の表示器具20(20(1)〜20(n))を簡単に連結設置することができる。この場合、各表示器具20の電源装置50のプラグ52、コンセント51はいずれも防水仕様であるから、屋外に表示器具20を設置したとしても、雨などの天候による影響を最小限に抑えることができる。
更に、複数の表示器具20における光源40について点滅制御を行うような場合には、図8(b)に示すように、例えば1台目の表示器具20(1)の電源装置50に制御装置55を接続し、以下図8(a)と略同様に、各表示器具20(20(1)〜20(n))を配線するようにすればよい。
【0026】
◎実施の形態2
図9は本発明に係る表示器具の実施の形態2を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30への幟表示体21の取付構造が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。このことは以下の実施の形態においても同様である。
本実施の形態では、サポートフレーム30への幟表示体21の取付構造は、幟表示体21の周縁部の適宜箇所にハトメからなる係止孔76を設け、この係止孔76に係止具(係止部品)70として例えばひもからなる結束バンド75を挿通させ、サポートフレーム30に幟表示体21を係止させるものである。
【0027】
◎実施の形態3
図10は本発明に係る表示器具の実施の形態3を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30の構成が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、サポートフレーム30は幟表示体21の周囲全域を囲む矩形状の中空状枠材38を有している。この中空状枠材38は例えば可撓性の透明若しくは半透明の可撓性チューブからなり、各コーナー部にはL字金具39を介して屈曲形状に保持したものになっている。尚、この中空状枠材38は単一構成でもよいし、必要に応じて接続可能な分割構成でも差し支えない。
また、本実施の形態にあっては、中空状枠材38としての可撓性チューブ内に光源40が組み込まれている。尚、光源40の組み込みについては、可撓性チューブに後から組み込むようにしてもよいし、あるいは、予め組み込むようにしてもよい。
本態様によれば、実施の形態1と略同様な作用を奏するほか、例えば輸送時にはサポートフレーム30である中空状枠材38を例えば渦巻き状にまとめることが可能になり、輸送作業を簡略することができる。
【0028】
◎実施の形態4
図11は本発明に係る表示器具の実施の形態4を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態2と略同様であるが、実施の形態2と異なり、光源40の照射方向に指向性を持たせるようにしたものである。
すなわち、一般的に、光源40の光照射方向は無指向性で差し支えないが、本実施の形態では、例えば図11に示すように、光源40自体からの照射方向を所定方向に調整したり、あるいは、サポートフレーム30の内周側面に局部に照射可能な部分照射面を形成することにより、幟表示体21の表示面に向けて光指向性mを付与するようにしたものである。本態様によれば、夕方から夜間であっても、幟表示体21の表示内容をより正確に認識することができる点で好ましい。
【0029】
◎実施の形態5
図12は本発明に係る表示器具の実施の形態5を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30の構成及び光源40のレイアウトが実施の形態1と異なる。
本実施の形態において、サポートフレーム30は、略コ字状の透明若しくは半透明な中空状枠材31を有し、この中空状枠材31に加えて支持アーム22の支柱22aの一部(z)を利用し、幟表示体21の周囲を取り囲む矩形状枠を構成するものである。
本実施の形態において、支持アーム22の支柱22aの一部(z)は透明若しくは半透明な中空部25として構成され、この支持アーム22の支柱22aの中空部25及びサポートフレーム30の中空状枠材31内には光源40が所定間隔毎に配列されている。尚、サポートフレーム30の中空状枠材31内の光源40と支持アーム22の支柱22aの中空部25内の光源40とは図示外のコルクタにて適宜接続されている。
そして、サポートフレーム30の中空状枠材31のうち上部横枠材部分は複数箇所(例えば二箇所)で支持具としての結束バンド60により支持アーム22の横棒22bにきつく縛られ、また、サポートフレーム30の上下端部は夫々結束バンド60により支持アーム22の支柱22aにきつく縛られている。
更に、幟表示体21は、サポートフレーム30を構成する中空状枠材31及び支持アーム22の支柱22aに対して適宜数の係止具70を介して係止されている。
【0030】
従って、本実施の形態によれば、サポートフレーム30は支持アーム22の支柱22aの一部を利用した態様であるが、幟表示体21の周囲を係止することで幟表示体21の形状を保持することが可能である。
また、サポートフレーム30内の光源40が点灯することにより、幟表示体21の周囲全域が照明されることから、光源40の照明効果により幟表示体21の存在を目立たせることが可能である。
【0031】
◎実施の形態6
図13は本発明に係る表示器具の実施の形態6を示す。
同図において、表示器具20は、実施の形態1〜5と異なり、幟表示体21、支持アーム22のほかに、サポートフレーム30に代えて幟表示体21の形状が保持可能なサポートカバー80を備えたものである。
本実施の形態において、サポートカバー80は、例えば図14に示すように、幟表示体21の表面全域より大きい表面積の2枚の透明シート81,82を有し、両シート間に幟表示体21を挟み込んで固着するようにしたものである。
この透明シート81,82は、幟表示体21を挟み込んだ状態で幟表示体21の形状が保持される程度に幟表示体21の面剛性を高めるものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば熱溶着可能なラミネートフィルムを用い、これを熱溶着させるようにしたものであってもよいし、あるいは、ガラス板材を用い、これを接着固定するようにしてもよい。
尚、本例では、2枚の透明シート81,82を用いるようにしたが、1枚の透明シートで幟表示体21を挟み込むようにしてもよいし、あるいは、1枚の透明シートで幟表示体21の表面若しくは裏面に重合配置するようにしてもよいし、あるいは、透明シートを袋状に形成し、この袋状部分に幟表示体21を収容するようにする等適宜選定して差し支えない。
【0032】
また、本実施の形態では、透明シート82の周囲には幟表示体21を取り囲むように光源40が所定間隔毎に配列されている。この光源40は面状発光素子からなり、透明シート81,82間に挟持されたとしても、光源40に対応する部分が不必要に外部突起にならないようになっている。
更に、サポートカバー80の支持アーム22への取付構造は、図13に示すように、支持アーム22の所定箇所に例えば実施の形態1と同様な係止具70を用いてサポートカバー80を係止するようになっている。
【0033】
本実施の形態によれば、幟表示体21はサポートカバー80により面剛性が高くなり、その分、仮に、風などが強く吹いたとしても、幟表示体21が不必要にはためくことはなく、幟表示体21の形状は保持される。このため、幟表示体21の表示内容が風の影響で見え難くなるという懸念は有効に回避される。
特に、本実施の形態では、幟表示体21の表裏面はサポートカバー80にて被覆されるため、防水仕様のサポートカバー80を用いるようにすれば、幟表示体21を外部環境から有効に保護することもできる。
また、夕方から夜間にかけては、サポートカバー80周囲の光源40を点灯させるようにすればよく、サポートカバー80の周囲の存在が光源40の照射光により認知されることから、幟表示体21の存在が目立つことになり、幟表示体21の表示内容に注意が喚起される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)(b)は本発明に係る表示器具の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用された表示器具の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】(a)はサポートフレーム及び電源装置の輸送時の状態を示す説明図、(b)はサポートフレーム及び電源装置の使用時の状態を示す説明図である。
【図4】(a)〜(c)は光源の配列例を示す説明図である。
【図5】(a)は図2中A部の詳細を示す説明図、(b)は図2中B部の詳細を示す説明図である。
【図6】図2中C部の詳細を示す説明図である。
【図7】(a)は図2中D部の詳細を示す説明図、(b)は展開した状態の係止部品を示す説明図、(c)は(b)中C−C線断面説明図である。
【図8】(a)は表示器具を連結設置する接続例を示す説明図、(b)は他の例を示す説明図である。
【図9】本発明が適用された表示器具の実施の形態2の要部を示す説明図である。
【図10】本発明が適用された表示器具の実施の形態3の要部を示す説明図である。
【図11】本発明が適用された表示器具の実施の形態4の要部を示す説明図である。
【図12】本発明が適用された表示器具の実施の形態5を示す説明図である。
【図13】本発明が適用された表示器具の実施の形態6を示す説明図である。
【図14】実施の形態6で用いられるサポートカバーの製造例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1…シート状表示体,2…支持アーム,3…形状保持体,4…光源,5…サポートフレーム,6…サポートカバー,7…支持部品、8…係止部品
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告宣伝媒体として使用する表示器具に係り、特に、旗や幟等のシート状表示体を用いた表示器具及びこれに用いられる形状保持体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、屋外や屋内での広告宣伝媒体として旗や幟などの表示器具が広く用いられている。
そして、広告宣伝効果を上げるために、例えば幟の一部に風車のような飾りを設け、人目を引くようにした技術が既に提供されている(例えば特許文献1参照)。
また、幟の支持アームである縦竿、横竿に発光ランプを設けて点滅させ、幟を照射するようにしたり、あるいは、前記支持アームの横竿に蛍光ランプを設け、夜になるとこの幟を自動的に蛍光照射するようにした技術も既に提供されている(例えば特許文献2,3参照)。
更に、透明な袋状の幟材ケースに幟材を収容し、幟を簡単に構築する技術も既に提供されている(例えば特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−344945号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献2】特開平8−221018号公報(第2の実施例,図2)
【特許文献3】特開2000−10515号公報(発明の実施の形態,図1)
【特許文献4】特開2005−141097号公報(発明を実施するための最良の形態,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の旗や幟を用いた表示器具(例えば特許文献1の態様)にあっては、特に屋外に設置した場合、旗や幟は風が強いとはためいてしまうため、その表示内容が見え難くなるという技術的課題がある。
また、夕方から夜間にかけては、旗や幟の存在自体が見え難くなるため、必然的に広告宣伝効果が低くなってしまうという技術的課題がある。
このような技術的課題に関し、例えば特許文献4記載の技術(例えば袋状の幟材ケースを硬質の素材で構成)を適用すれば、前者の技術的課題を解消することは可能かも知れないが、後者の技術的課題については何ら配慮されていない。
一方、例えば特許文献2,3記載の技術を適用すれば、後者の技術的課題を解消することは可能かも知れないが、前者の技術的課題については何ら配慮されていない。
ここで、特許文献2,3記載の技術と特許文献4記載の技術とを仮に組合せると、支持アームに発光ランプ等を設ける一方、幟材ケースに幟材を収容するという態様が想定されるが、幟材のうち支持アームに面した領域は発光ランプ等により充分に照明されるものの、幟材のうち支持アームから離れた部位については照明効果が不十分になり易いという技術的課題が残る。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、旗や幟などを用いた態様において、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することが可能な表示器具及びこれに用いられる形状保持体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、支持アーム2に形状が変化可能なシート状表示体1を支持する態様の表示器具において、支持アーム2に少なくとも一部が支持され且つシート状表示体1の形状を保持する形状保持体3と、この形状保持体3の少なくとも一部に設けられる光源4とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
このような技術的手段において、シート状表示体1は旗、幟のほか、これらに類するものを広く含むものである。また、シート状表示体1の素材としては布、紙、樹脂等適宜選定することができ、シート状表示体1の形状については矩形状に限られず、多角形状、楕円形、円形など任意の形状を含み、その大きさについても、屋外、屋内などの設置箇所や用途に応じて適宜選定可能であることは勿論である。
また、支持アーム2はシート状表示体1を支持するものであれば、支柱(縦竿)及び横棒(横竿)を備えた態様は勿論、支柱だけの態様など適宜選定して差し支えない。
更に、形状保持体3は支持アーム2に少なくとも一部が支持されていればよく、支持アーム2と別体のものは勿論、支持アーム2と一体的に構成されるものも含む。尚、支持アーム2と別体の形状保持体3にあっては支持部品7を介して支持アーム2に係止するようにすればよい。
【0008】
また、形状保持体3としては、シート状表示体1の形状を保持できるものであればよく、形状保持体3の代表的態様としては、図1(a)に示すように、シート状表示体1の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体1の周縁部を係止するサポートフレーム5、あるいは、図1(b)に示すように、シート状表示体1の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体1が張られた状態で形状保持されるサポートカバー6が挙げられる。
前者の場合、サポートフレーム5は、シート状表示体1の形状を保持できるものであれば、シート状表示体1の周囲全域を囲まない態様も含む。また、後者の場合、サポートカバー6は一枚のシート状、袋状など適宜形状でよく、シート状表示体1の両面を挟持する態様に限らず、シート状表示体1の片面に重合される態様も含む。このサポートカバー6はシート状表示体1の面剛性を高め、シート状表示体1の形状変化を抑制する働きをするものであればよい。
【0009】
更に、光源4については、形状保持体3の一部に設けられ且つシート状表示体1を直接若しくは間接的に照明効果にて目立つようにできるものであれば、豆電球(白熱球)を始め適宜選定して差し支えない。
この場合、光源4の配設箇所としては、シート状表示体1の周囲であってもよいし、一部若しくは全部がシート状表示体1に面した領域に配設されていてもよい。但し、シート状表示体1に面した領域に光源4を配設する場合には、シート状表示体1の表示内容が損なわれないように留意することが必要である。
そして、光源4への電力供給については適宜電源装置を接続すればよい。この電源装置としては商用電源からの電力を使用するものの他、太陽電池などを利用するものなど適宜選定して差し支えない。
【0010】
また、サポートフレーム5の代表的態様としては、単独又は支持アーム2と共にシート状表示体1の周囲全域を囲むものが挙げられる。このように、シート状表示体1の周囲全域を囲む態様であれば、シート状表示体1の形状保持を確実に行うことが可能である点で好ましい。
また、サポートフレーム5の他の代表的態様としては、透明若しくは半透明の中空状枠材を有し、この中空状枠材内に光源4を配設したものが挙げられる。この中空状枠材としてはチューブ、パイプ等が含まれる。本態様によれば、中空状枠材を防水仕様にしておけば屋外でも安心して使うことができる点で好ましい。
【0011】
更に、サポートフレーム5の別の代表的態様としては、組立自在な複数の枠材にて構成されているものが挙げられる。ここでいう枠材は必ずしも中空状枠材である必要はなく、中実枠材をも含む。本態様によれば、組立自在な複数の枠材を使用するので、販売性、搬送性を良好に保つことができる点で好ましい。
更にまた、サポートフレーム5としては、可撓性の有無は特に問わないが、販売性、組立性を考慮した場合、可撓性部材を屈曲配置したものが好ましい。但し、サポートフレーム5の形状を保持する上でコーナー部にL字金具を用いたり、支持アーム2で形状を保持することが必要である。
また、シート状表示体1のサポートフレーム5への取付構造としては適宜選定して差し支えないが、サポートフレーム5に係止部品8を介してシート状表示体1の周縁部を係止する構造が採られる。ここでいう係止部品8にはひも(結束バンド)、金具等を広く含む。
【0012】
また、サポートカバー6の代表的態様としては、シート状表示体1の表面全域より大きい面積の被覆部を有し、この被覆部のシート状表示体1の周囲に光源4を配列したものが挙げられる。本態様の場合、シート状表示体1の形状保持と照明効果とを有効に両立することができる。特に、本態様では、光源4がシート状表示体1の表示内容を遮ることがない点で好ましい。
更に、サポートカバー6の他の代表的態様としては、シート状表示体1の表裏面が被覆可能な表裏被覆部を有するものが挙げられる。このように、シート状表示体1の表裏面を被覆することで、シート状表示体1を雨等の外的要因から保護することができる。
【0013】
また、光源4の代表的なレイアウトとしては、シート状表示体1の周囲に沿って所定間隔毎に配列される態様が挙げられる。
更に、光源4として、寿命を延ばすという観点からすれば、LED、ELを使用することが好ましい。
更にまた、光源4としては無指向性のもので差し支えないが、シート状表示体1の表示内容を照明するという観点からすれば、光照射方向が少なくともシート状表示体1の表面側に向かう指向性を有するものが好ましい。ここで、光源4に光指向性を与える手法としては、光源4そのものに光指向性を付与することは勿論、形状保持体3を工夫(例えばサポートフレーム5の内側面側に向けて光照射部を形成する等)することで、光指向性を与えるようにしてもよい。本態様によれば、シート状表示体1の表示内容を効果的に照射でき、夜間などの広告宣伝効果を確保することができる。
【0014】
また、本件発明の表示器具は単独で用いるようにしてもよいし、複数併設しても差し支えない。ここで、複数併設する態様においては、例えば表示器具に付設する電源装置に夫々コンセントとプラグとを設けておけば、隣接する表示器具相互を連結設置することが可能になるため、表示器具の複数併設が容易に行われる点で好ましい。
更に、本発明は上述した表示器具に限られるものではなく、この表示器具に用いられる形状保持体3そのものをも対象とする。
この形状保持体3はシート状表示体1の形状を保持でき、しかも、光源4を具備可能なものであればよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る表示器具によれば、形状保持体の存在により、シート状表示体の形状を保持することができるため、風などの影響でシート状表示体の形状が変形することを有効に抑えることが可能になり、これに伴って、シート状表示体による広告宣伝効果を確実にすることができる。
更に、形状保持体の少なくとも一部に光源が設けられるため、夕方や夜間などでもシート状表示体の存在を照明効果にて目立つようにすることが可能になり、これに伴って、昼夜を問わず、シート状表示体による広告宣伝効果を確実にすることができる。
このように、本発明に係る表示器具によれば、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することできる。
【0016】
また、本発明に係る形状保持体によれば、既存のシート状表示体の形状保持を容易に実現でき、しかも、夕方から夜間にかけてのシート状表示体の存在を簡単に目立たせることができるため、風などの影響を受け難く、しかも、昼夜を問わずに広告宣伝効果を確保することが可能な表示器具を簡単に構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用された表示器具の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、本実施の形態に係る表示器具20は幟に適用されたものであり、布などからなる矩形状の幟表示体(シート状表示体)21と、この幟表示体21を支持する支持アーム22と、幟表示体21の形状を保持するサポートフレーム30とを備えている。
本実施の形態において、支持アーム22は、縦方向に延びる支柱22aと、この支柱22aの上端部付近にて連結され且つ横方向に延びる横棒22bとを備えたものであり、従前から多く用いられている。
【0018】
本実施の形態において、サポートフレーム30は、幟表示体21の周囲全域を囲む矩形状の中空状枠材31を有している。この中空状枠材31は例えば透明若しくは半透明の樹脂材(例えばアクリル樹脂など)にて構成され、図3(a)に示すように、輸送時には、組立自在な複数の枠材パーツ31a〜31fに分かれており、使用時に、図3(b)に示すように、枠材パーツ31a〜31fによる矩形状の枠体として組み立てられる。
ここで、枠材パーツ31a,31bは縦方向直線中空棒材の一端に嵌合連結用の直線連結材32を有し、枠材パーツ31c,31dは縦方向直線中空棒材の一端に嵌合連結用のL字連結材33を有し、枠材パーツ31eは横方向直線中空棒材の両端に嵌合連結用のL字連結材33を有し、枠材パーツ31fは横方向直線中空棒材のみからなるものである。尚、直線連結材32,L字連結材33は対象となる枠材パーツ31a〜31eに対して別部材であれば接着などにて固定すればよく、枠材パーツ31a〜31eと一体成形されるものであってもよい。
【0019】
また、本実施の形態において、図2乃至図4に示すように、サポートフレーム30の中空状枠材31内には光源40が所定間隔毎に配設されており、サポートフレーム30の下部一端側には光源40への電源装置50が配設されている。
ここで、光源40としては、豆電球(白熱球)を使用できることは勿論であるが、この豆電球は寿命が5000時間から1万時間と短いので、LEDを使用することにより、寿命を延ばすことが可能である。
一方、電源装置50は例えば商用電源を利用する態様のもので、光源40への電源供給用ACアダプタ(図示せず)も含む。そして、本例では、複数の表示器具20の連結設置を可能とするために、防水仕様のコンセント51及び防水仕様のプラグ52を有している。
【0020】
各光源40は、図4(a)に示すように、電源装置50に対して夫々並列接続されたもので、電源装置50からの電源供給にて点灯するものである。
この場合、光源40は全て単一色で差し支えないが、例えば図4(b)に示すように、所定数毎に発光色の異なる光源40a〜40cを繰り返し配列し、発光色を変えるようにしてもよい。
更に、図4(c)に示すように、電源装置50に点灯制御用の制御装置55を付設し、この制御装置55の点滅プログラムに従って光源40(40a〜40c)を点滅制御するようにしてもよい。
更にまた、本実施の形態においては、電源装置50としては商用電源を利用する態様に限られるものではなく、光源40の発光のためのエネルギ源が蓄電池などの二次電池であってもよいし、また、この二次電池を太陽電池などで充電可能としてもよい。
【0021】
また、本実施の形態では、各光源40は例えば枠材パーツ31a〜31f毎に分割配置されるようになっており、図2A部、B部及び図5(a)(b)に示すように、枠材パーツの直線連結材32,L字連結材33部分にて各枠材パーツ内の光源40につながるハーネス37をコネクタ35,36接合することで相互に配線可能になっている。
【0022】
更に、サポートフレーム30の支持アーム22への取付構造については適宜選定して差し支えないが、例えば図2C部及び図6に示すように、支持アーム22の支柱22aに対して複数箇所(例えば3箇所)、横棒22bに対して複数箇所(例えば2箇所)、支持具例えばひもからなる結束バンド60を用いてサポートフレーム30をきつく縛りつける方式が採用されている。
尚、この結束バンド60は再利用しても差し支えないが、使い捨て可能である。
【0023】
また、幟表示体21のサポートフレーム30への取付構造についても適宜選定して差し支えないが、例えば図2D及び図7(a)〜(c)に示すように、係止具(係止部品)70として、折り返し変形可能な透明樹脂製の折り返しシート71の両側にスナップボタン72の各要素(ボタン凸部72a,ボタン凹部72b)を設け、折り返しシート71をサポートフレーム30部位にて折り返し、幟表示体21の周縁部をスナップボタン72で挟み込むようにすればよい。
このような取付構造によれば、幟表示体21に係止孔を開けなくても、サポートフレーム30に幟表示体21を係止することが可能である。尚、幟表示体21に係止孔を設け、この係止孔を利用してスナップボタンを固定するようにしてもよい。
【0024】
次に、本実施の形態に係る表示器具の作用について説明する。
本実施の形態において、表示器具20を使用する場合には、図2に示すように、屋外(あるいは屋内)に表示器具20を設置し、表示器具20の電源装置50からのプラグ52を図示外の商用電源用のコンセント(例えば店のコンセント)に接続すればよい。
このとき、幟表示体21はその周囲がサポートフレーム30に係止されているため、仮に、風などが強く吹いたとしても、幟表示体21が不必要にはためくことはなく、幟表示体21の形状は保持される。このため、幟表示体21の表示内容が風の影響で見え難くなるという懸念は有効に回避される。
また、夕方から夜間にかけては、サポートフレーム30の中空状枠材31内の光源40を点灯させるようにすればよく、サポートフレーム30の存在が光源40の照射光により認知されることから、幟表示体21の存在が目立つことになり、幟表示体21の表示内容に注意が喚起される。
特に、本実施の形態にあっては、矩形状のサポートフレーム30全域に光源40が配列されていることから、幟表示体21の周囲全域が矩形状に浮き上がり、幟表示体21の周囲が照射されることから、幟表示体21の存在がより顕著になる。
【0025】
また、本実施の形態においては、複数の表示器具20(例えば20(1)〜20(n):nは整数)を設置する場合には、例えば図8(a)に示すように、1台目の表示器具20(1)の電源装置50のプラグ52を商用電源用のコンセント(例えば店のコンセント)に接続し、この1台目の表示器具20(1)の電源装置50のコンセント51に2台目の表示器具20(2)の電源装置50のプラグ52を接続し、必要に応じて延長コード53等を用いながら、以降の表示器具20(n-1),20(n)も同様に接続するようにすればよい。
本態様によれば、複数の表示器具20(20(1)〜20(n))を簡単に連結設置することができる。この場合、各表示器具20の電源装置50のプラグ52、コンセント51はいずれも防水仕様であるから、屋外に表示器具20を設置したとしても、雨などの天候による影響を最小限に抑えることができる。
更に、複数の表示器具20における光源40について点滅制御を行うような場合には、図8(b)に示すように、例えば1台目の表示器具20(1)の電源装置50に制御装置55を接続し、以下図8(a)と略同様に、各表示器具20(20(1)〜20(n))を配線するようにすればよい。
【0026】
◎実施の形態2
図9は本発明に係る表示器具の実施の形態2を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30への幟表示体21の取付構造が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。このことは以下の実施の形態においても同様である。
本実施の形態では、サポートフレーム30への幟表示体21の取付構造は、幟表示体21の周縁部の適宜箇所にハトメからなる係止孔76を設け、この係止孔76に係止具(係止部品)70として例えばひもからなる結束バンド75を挿通させ、サポートフレーム30に幟表示体21を係止させるものである。
【0027】
◎実施の形態3
図10は本発明に係る表示器具の実施の形態3を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30の構成が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、サポートフレーム30は幟表示体21の周囲全域を囲む矩形状の中空状枠材38を有している。この中空状枠材38は例えば可撓性の透明若しくは半透明の可撓性チューブからなり、各コーナー部にはL字金具39を介して屈曲形状に保持したものになっている。尚、この中空状枠材38は単一構成でもよいし、必要に応じて接続可能な分割構成でも差し支えない。
また、本実施の形態にあっては、中空状枠材38としての可撓性チューブ内に光源40が組み込まれている。尚、光源40の組み込みについては、可撓性チューブに後から組み込むようにしてもよいし、あるいは、予め組み込むようにしてもよい。
本態様によれば、実施の形態1と略同様な作用を奏するほか、例えば輸送時にはサポートフレーム30である中空状枠材38を例えば渦巻き状にまとめることが可能になり、輸送作業を簡略することができる。
【0028】
◎実施の形態4
図11は本発明に係る表示器具の実施の形態4を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態2と略同様であるが、実施の形態2と異なり、光源40の照射方向に指向性を持たせるようにしたものである。
すなわち、一般的に、光源40の光照射方向は無指向性で差し支えないが、本実施の形態では、例えば図11に示すように、光源40自体からの照射方向を所定方向に調整したり、あるいは、サポートフレーム30の内周側面に局部に照射可能な部分照射面を形成することにより、幟表示体21の表示面に向けて光指向性mを付与するようにしたものである。本態様によれば、夕方から夜間であっても、幟表示体21の表示内容をより正確に認識することができる点で好ましい。
【0029】
◎実施の形態5
図12は本発明に係る表示器具の実施の形態5を示す。
同図において、表示器具20の基本的構成は実施の形態1と略同様であるが、サポートフレーム30の構成及び光源40のレイアウトが実施の形態1と異なる。
本実施の形態において、サポートフレーム30は、略コ字状の透明若しくは半透明な中空状枠材31を有し、この中空状枠材31に加えて支持アーム22の支柱22aの一部(z)を利用し、幟表示体21の周囲を取り囲む矩形状枠を構成するものである。
本実施の形態において、支持アーム22の支柱22aの一部(z)は透明若しくは半透明な中空部25として構成され、この支持アーム22の支柱22aの中空部25及びサポートフレーム30の中空状枠材31内には光源40が所定間隔毎に配列されている。尚、サポートフレーム30の中空状枠材31内の光源40と支持アーム22の支柱22aの中空部25内の光源40とは図示外のコルクタにて適宜接続されている。
そして、サポートフレーム30の中空状枠材31のうち上部横枠材部分は複数箇所(例えば二箇所)で支持具としての結束バンド60により支持アーム22の横棒22bにきつく縛られ、また、サポートフレーム30の上下端部は夫々結束バンド60により支持アーム22の支柱22aにきつく縛られている。
更に、幟表示体21は、サポートフレーム30を構成する中空状枠材31及び支持アーム22の支柱22aに対して適宜数の係止具70を介して係止されている。
【0030】
従って、本実施の形態によれば、サポートフレーム30は支持アーム22の支柱22aの一部を利用した態様であるが、幟表示体21の周囲を係止することで幟表示体21の形状を保持することが可能である。
また、サポートフレーム30内の光源40が点灯することにより、幟表示体21の周囲全域が照明されることから、光源40の照明効果により幟表示体21の存在を目立たせることが可能である。
【0031】
◎実施の形態6
図13は本発明に係る表示器具の実施の形態6を示す。
同図において、表示器具20は、実施の形態1〜5と異なり、幟表示体21、支持アーム22のほかに、サポートフレーム30に代えて幟表示体21の形状が保持可能なサポートカバー80を備えたものである。
本実施の形態において、サポートカバー80は、例えば図14に示すように、幟表示体21の表面全域より大きい表面積の2枚の透明シート81,82を有し、両シート間に幟表示体21を挟み込んで固着するようにしたものである。
この透明シート81,82は、幟表示体21を挟み込んだ状態で幟表示体21の形状が保持される程度に幟表示体21の面剛性を高めるものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば熱溶着可能なラミネートフィルムを用い、これを熱溶着させるようにしたものであってもよいし、あるいは、ガラス板材を用い、これを接着固定するようにしてもよい。
尚、本例では、2枚の透明シート81,82を用いるようにしたが、1枚の透明シートで幟表示体21を挟み込むようにしてもよいし、あるいは、1枚の透明シートで幟表示体21の表面若しくは裏面に重合配置するようにしてもよいし、あるいは、透明シートを袋状に形成し、この袋状部分に幟表示体21を収容するようにする等適宜選定して差し支えない。
【0032】
また、本実施の形態では、透明シート82の周囲には幟表示体21を取り囲むように光源40が所定間隔毎に配列されている。この光源40は面状発光素子からなり、透明シート81,82間に挟持されたとしても、光源40に対応する部分が不必要に外部突起にならないようになっている。
更に、サポートカバー80の支持アーム22への取付構造は、図13に示すように、支持アーム22の所定箇所に例えば実施の形態1と同様な係止具70を用いてサポートカバー80を係止するようになっている。
【0033】
本実施の形態によれば、幟表示体21はサポートカバー80により面剛性が高くなり、その分、仮に、風などが強く吹いたとしても、幟表示体21が不必要にはためくことはなく、幟表示体21の形状は保持される。このため、幟表示体21の表示内容が風の影響で見え難くなるという懸念は有効に回避される。
特に、本実施の形態では、幟表示体21の表裏面はサポートカバー80にて被覆されるため、防水仕様のサポートカバー80を用いるようにすれば、幟表示体21を外部環境から有効に保護することもできる。
また、夕方から夜間にかけては、サポートカバー80周囲の光源40を点灯させるようにすればよく、サポートカバー80の周囲の存在が光源40の照射光により認知されることから、幟表示体21の存在が目立つことになり、幟表示体21の表示内容に注意が喚起される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)(b)は本発明に係る表示器具の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用された表示器具の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】(a)はサポートフレーム及び電源装置の輸送時の状態を示す説明図、(b)はサポートフレーム及び電源装置の使用時の状態を示す説明図である。
【図4】(a)〜(c)は光源の配列例を示す説明図である。
【図5】(a)は図2中A部の詳細を示す説明図、(b)は図2中B部の詳細を示す説明図である。
【図6】図2中C部の詳細を示す説明図である。
【図7】(a)は図2中D部の詳細を示す説明図、(b)は展開した状態の係止部品を示す説明図、(c)は(b)中C−C線断面説明図である。
【図8】(a)は表示器具を連結設置する接続例を示す説明図、(b)は他の例を示す説明図である。
【図9】本発明が適用された表示器具の実施の形態2の要部を示す説明図である。
【図10】本発明が適用された表示器具の実施の形態3の要部を示す説明図である。
【図11】本発明が適用された表示器具の実施の形態4の要部を示す説明図である。
【図12】本発明が適用された表示器具の実施の形態5を示す説明図である。
【図13】本発明が適用された表示器具の実施の形態6を示す説明図である。
【図14】実施の形態6で用いられるサポートカバーの製造例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
1…シート状表示体,2…支持アーム,3…形状保持体,4…光源,5…サポートフレーム,6…サポートカバー,7…支持部品、8…係止部品
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持アームに形状が変化可能なシート状表示体を支持する態様の表示器具において、
支持アームに少なくとも一部が支持され且つシート状表示体の形状を保持する形状保持体と、
この形状保持体の少なくとも一部に設けられる光源とを備えたことを特徴とする表示器具。
【請求項2】
請求項1記載の表示器具において、
形状保持体は、シート状表示体の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体の周縁部を係止するサポートフレームであることを特徴とする表示器具。
【請求項3】
請求項1記載の表示器具において、
形状保持体は、シート状表示体の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体が張られた状態で形状保持されるサポートカバーであることを特徴とする表示器具。
【請求項4】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、単独又は支持腕と共にシート状表示体の周囲全域を囲むものであることを特徴とする表示器具。
【請求項5】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、透明若しくは半透明の中空状枠材を有し、この中空状枠材内に光源を配設したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項6】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、組立自在な複数の枠材にて構成されていることを特徴とする表示器具。
【請求項7】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは可撓性部材を屈曲配置したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項8】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは係止部品を介してシート状表示体の周縁部を係止することを特徴とする表示器具。
【請求項9】
請求項3記載の表示器具において、
サポートカバーはシート状表示体の表面全域より大きい面積の被覆部を有し、この被覆部のシート状表示体の周囲に光源を配列したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項10】
請求項3記載の表示器具において、
サポートカバーはシート状表示体の表裏面が被覆可能な表裏被覆部を有することを特徴とする表示器具。
【請求項11】
請求項1記載の表示器具において、
光源はシート状表示体の周囲に沿って所定間隔毎に配列されていることを特徴とする表示器具。
【請求項12】
請求項1記載の表示器具において、
光源はLEDにて構成されることを特徴とする表示器具。
【請求項13】
請求項1記載の表示器具において、
光源は光照射方向が少なくともシート状表示体の表面側に向かう指向性を有するものであることを特徴とする表示器具。
【請求項14】
請求項1記載の表示器具で用いられる形状保持体。
【請求項1】
支持アームに形状が変化可能なシート状表示体を支持する態様の表示器具において、
支持アームに少なくとも一部が支持され且つシート状表示体の形状を保持する形状保持体と、
この形状保持体の少なくとも一部に設けられる光源とを備えたことを特徴とする表示器具。
【請求項2】
請求項1記載の表示器具において、
形状保持体は、シート状表示体の周囲の少なくとも一部を囲み且つシート状表示体の周縁部を係止するサポートフレームであることを特徴とする表示器具。
【請求項3】
請求項1記載の表示器具において、
形状保持体は、シート状表示体の全部若しくは一部の領域に対応して目視可能に重合配置され且つシート状表示体が張られた状態で形状保持されるサポートカバーであることを特徴とする表示器具。
【請求項4】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、単独又は支持腕と共にシート状表示体の周囲全域を囲むものであることを特徴とする表示器具。
【請求項5】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、透明若しくは半透明の中空状枠材を有し、この中空状枠材内に光源を配設したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項6】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは、組立自在な複数の枠材にて構成されていることを特徴とする表示器具。
【請求項7】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは可撓性部材を屈曲配置したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項8】
請求項2記載の表示器具において、
サポートフレームは係止部品を介してシート状表示体の周縁部を係止することを特徴とする表示器具。
【請求項9】
請求項3記載の表示器具において、
サポートカバーはシート状表示体の表面全域より大きい面積の被覆部を有し、この被覆部のシート状表示体の周囲に光源を配列したものであることを特徴とする表示器具。
【請求項10】
請求項3記載の表示器具において、
サポートカバーはシート状表示体の表裏面が被覆可能な表裏被覆部を有することを特徴とする表示器具。
【請求項11】
請求項1記載の表示器具において、
光源はシート状表示体の周囲に沿って所定間隔毎に配列されていることを特徴とする表示器具。
【請求項12】
請求項1記載の表示器具において、
光源はLEDにて構成されることを特徴とする表示器具。
【請求項13】
請求項1記載の表示器具において、
光源は光照射方向が少なくともシート状表示体の表面側に向かう指向性を有するものであることを特徴とする表示器具。
【請求項14】
請求項1記載の表示器具で用いられる形状保持体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−57894(P2007−57894A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244006(P2005−244006)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(505322636)株式会社アニバーサリーカンパニー (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(505322636)株式会社アニバーサリーカンパニー (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]