表示装置および遊技機
【課題】遊技者に回転ドラムと表示装置との一体感をもたせ、これにより、興趣の向上を図ったスロットマシーン型遊技機あるいはこれに好適な表示装置を得る。
【解決手段】スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置の回転ドラムに対応する位置を高透過率領域にする。
【解決手段】スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置の回転ドラムに対応する位置を高透過率領域にする。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置および遊技機に関し、特にスロットマシーン型遊技機およびそれに好適な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシーン型遊技機は、その遊技者に対向する面の中央に、水平方向に回転軸が一致づけられた3個の回転ドラムを有し、始動ボタンを押すことによりそれらが回転し、その後、各回転ドラムに対応する停止ボタンを押すことにより順次停止させるように構成されている。
そして、各回転ドラムの側面に描かれた記号、図柄等がたとえば一致して停止した場合に当りとなり、多数のコインを獲得できるようになっている。
そして、近年、回転ドラムの上方にたとえば液晶表示装置等の表示装置を配置させ、これに静止画像あるいは動画像を映像させることによって、遊技者の興趣をもたらすように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−350805号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成されたスロットマシーン型遊技機は、回転ドラムに対して表示装置が比較的遠い位置に配置されているため、回転ドラムを注視してゲームを行なう場合に、該表示装置の表示に意識がいかなくなるため、それらを遊技者に一体感をもたせることが困難であるといった不都合を有している。
また、表示装置を透過してみる回転ドラムが暗いものとなるという課題がある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的は、遊技者に回転ドラムと表示装置との一体感をもたせ、これにより、興趣の向上を図ったスロットマシーンを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0006】
手段1.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、表示装置を備えるスロットマシーン型遊技機であって、その回転ドラムの配置された領域の周辺の全域に前記表示装置が配置されていることを特徴とするものである。
【0007】
手段2.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするものである。
【0008】
手段3.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段2の構成を前提とし、表示装置は回転ドラム側の背面にフレームを備え、このフレームに前記孔と中心軸をほぼ同じにする孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
手段4.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段3の構成を前提とし、前記孔は透明板で塞がれていることを特徴とするものである。
【0010】
手段5.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段2の構成を前提とし、前記表示装置は、液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とし、各基板のうち一方の基板の液晶側の面にその一方向に延在し他の方向に並設されるゲート信号線と他の方向に延在し一の方向に並設されるドレ信号線とを備え、各ゲート信号線の両端のそれぞれに走査信号駆動回路および各ドレイン信号線の両端のそれぞれに映像信号駆動回路が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
手段6.
本発明による表示装置は、たとえば、表示領域中に高透過率領域を有することを特徴とするものである。
【0012】
手段7.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0013】
手段8.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層および前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0014】
手段9.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、表示装置は液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とする液晶表示パネルからなり、前記高透過率領域に相当する部分に画素が形成されていない構成となっていることを特徴とするものである。
【0015】
手段10.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0016】
手段11.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは他の領域のカラーフィルタよりも膜厚が小さく形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
手段12.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記高透過率領域はそれ以外の表示領域の画素よりも画素のサイズが大きく形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
手段13.
本発明による表示装置は、たとえば、手段12の構成を前提とし、高透過率領域の画素の信号線はそれ以外の領域の画素の信号線と共通になっていることを特徴とするものである。
【0019】
手段14.
本発明による表示装置は、たとえば、手段13の構成を前提とし、高透過率領域の画素の信号線はそれぞれ該画素の一辺側に位置づけられるように、高透過率領域以外の領域の共通の信号線との間に屈曲部を有することを特徴とするものである。
【0020】
手段15.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置の回転ドラム側の面に該回転ドラムを照らす光源が備えられていることを特徴とするものである。
【0021】
手段16.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは回転ドラム側にも光が照射されるようになっていることを特徴とするものである。
【0022】
手段17.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段16の構成を前提とし、導光板の回転ドラム側の面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、それを介して回転ドラム側に光を通過させる部分をそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とするものである。
【0023】
手段18.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、少なくとも表示パネルとその背面に配置された該液晶表示パネル専用の第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備えることを特徴とするものである。
【0024】
手段19.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、表示パネルと回転ドラムを有するスロットマシーン型遊技機において、該表示パネルはその背面に配置され該表示パネル側に光を照射する第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備え、該表示パネルと第1と第2のバックライトはフレームを用いてモジュール化されていることを特徴とするものである。
【0025】
手段20.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、前記高透過率領域に、前記各回転ドラムの回転にともなって動く当りマークに追随させて注視できるマークを表示させることを特徴とするものである。
【0026】
手段21.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域に着色表示することを特徴とするものである。
【0027】
手段22.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域にフラッシュ表示することを特徴とするものである。
【0028】
手段23.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれの回転ドラムに当りマークが出た際に、それに対向する前記高透過率領域に画像を表示することを特徴とするものである。
【0029】
手段24.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするものである。
【0030】
手段25.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板は偏光板の層数が他の領域より低減していることを特徴とするものである。
【0031】
手段26.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、該偏光板は、前記高透過領域に対応する領域に紫外光領域を吸収し可視光領域を透過するUV遮光層が設けられていることを特徴とするものである。
【0032】
手段27.
本発明による表示装置は、たとえば、手段26の構成を前提とし、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0033】
手段28.
本発明による表示装置は、たとえば、手段25、26、27のいずれかの構成を前提とし、前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは高透過率領域で膜厚が薄くなっていることを特徴とするものである。
【0034】
手段29.
本発明による表示装置は、たとえば、手段25、26、27のいずれかの構成を前提とし、前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは該高透過率領域で切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0035】
手段30.
本発明による表示装置は、たとえば、手段12の構成を前提とし、前記高透過率領域の画素の縦寸法あるいは横寸法の少なくともいずれかはそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とするものである。
【0036】
手段31.
本発明による表示装置は、たとえば、手段30の構成を前提とし、前記高透過率領域の画素の縦寸法および横寸法がそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とするものである。
【0037】
手段32.
本発明による表示装置は、たとえば、表示パネルと光源を有する表示装置において、該表示装置は表示パネルを照明するための光源と、表示装置の背面側を照射する光源を有することを特徴とするものである。
【0038】
手段33.
本発明による表示装置は、たとえば、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは表示パネル側および背面側の双方に光が照射されるようになっていることを特徴とするものである。
【0039】
手段34.
本発明による表示装置は、たとえば、表示パネルと、側壁面に光源を備える導光板を有する表示装置において、前記導光板の背面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、表示領域の一部でそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とするものである。
【0040】
手段35.
本発明による表示装置は、たとえば、表示装置において、少なくとも表示パネルと、その背面に配置され該表示パネルを照射する為の第1のバックライトと、該表示装置から背面を照射する為の第2のバックライトを備えることを特徴とするものである。
【0041】
手段36.
本発明による遊技機は、たとえば、手段6ないし14のいずれか、あるいは手段25ないし35のいずれかの構成を前提とし、該表示装置を用いることを特徴とするものである。
【0042】
手段37.
本発明による遊技機は、たとえば、手段36の構成を前提とし、スロットマシーン型遊技機であることを特徴とするものである。
【0043】
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による表示装置及び遊技機の各実施例を図面を用いて説明する。
なお、以下に示す説明において、(液晶)表示装置と(液晶)表示パネルの用語が頻出し、正確には前者の表示装置は後者の表示パネルを一構成部材とする概念である。しかし、明細書中、たとえば(液晶)表示装置と称しても、それが(液晶)表示パネルのみであってもよく、(液晶)表示パネルと称しても、それが(液晶)表示装置である場合がある。説明上、どちらの用語を用いた方が説明しやすいという観点から使い分けているにすぎないからである。また、遊技機として適用してもあるいは表示装置として適用してもよい。また、表示装置は、同様の効果を奏することが出来る限り、液晶表示装置以外にEL表示装置等の自発光型表示装置でも良い。
【0045】
実施例1.
図1は、本発明によるパチンコ遊技機の全体構成の一実施例を示す平面図である。
同図において、該パチンコ遊技機の下部にはハンドルHDLを主とする操作部を有し、その上部の大部分の領域には前記ハンドルHDLの操作によって弾かれたパチンコ玉が基台に植設された多数の散在する釘NALの間を該釘NALに衝突しながら移動・落下するようになっている。
【0046】
パチンコ玉が移動できる領域はたとえば縦長の楕円壁BMPで囲まれており、この領域内には前記釘NALの他に、該パチンコ玉を意外な方向に導く風車WW、いくつかの要所に取りつけた当たり穴HH等が配置されている。
パチンコ玉が前記当たり穴HHに入ることにより、複数個のパチンコ玉が獲得されそれらは玉出し部BOを介して操作部に取り付けた玉受け部BAに蓄積されるようになっている。
そして、少なくともパチンコ玉が移動できる領域における前記基台は、液晶表示装置LQDの表示部となっており、パチンコ遊技者は該液晶表示装置LQDに表示される大型画像を楽しむことができるようになっている。
【0047】
なお、前記釘NAL、風車WWは、たとえば該液晶表示装置LQDの表示面に形成された穴を通して前記基台に取りつけられ、当たり穴HHは該液晶表示パネルPNLに形成された穴を通して前記基台の背面に導かれるようになっている。また、パチンコ玉が移動できる領域を含んで操作部の上部はガラス扉FRGが閉められており、これにより、該パチンコ玉は液晶表示装置LQDとガラス扉FRGに挟まれた前記釘NALの間を移動するようになっている。
【0048】
実施例2.
図2は、前記液晶表示装置LQDであって多数の画素を有するもののうちその一画素の1部における構成の一実施例を示す断面図である。
液晶表示装置LQDのうち表示部を構成する部分は液晶表示パネルPNLであり、この液晶表示パネルPNLは、液晶LQを介して互いに対向配置される透明基板SUB1、透明基板SUB2を有し、たとえば該透明基板SUB1の液晶側の上面側に画素電極PXと対向電極CTとが互いに離間されて形成されている。画素電極PXと対向電極CTとの間には電界を生じせしめるようになっており、この電界のうち透明基板SUB1の面と平行な電界成分によって液晶の光透過率を制御させるようになっている。
【0049】
画素電極PXと対向電極CTを別基板に設けた場合、導電材料である釘NALを設けることで画素電極PXと対向電極CTが容易に短絡し、歩留まりが低いものとなる。
釘NALを絶縁材料でコーティングすることで対策を実現でき、これも本願の発明の1つである。
また、画素電極PXと対向電極CTを同じ基板に設けることで、このような短絡の回避が容易となり、歩留まりの向上が図れる。画素電極PXと対向電極CTの間の距離を、SUB1とSUB2の間の距離で定まる液晶ギャップと独立して設定でき、これにより画素電極PXと対向電極CTの間の距離を液晶ギャップより大きく出来るからである。これは、画素電極PXと対向電極CTを別基板に設けた構成では実現できない、構造的な効果である。
【0050】
この場合において、特に液晶表示パネルPNLをその表面から背面にかけて前記釘NALを貫通させる個所として、画素電極PXと対向電極CTの間の領域であって、かつ、導電材料である釘NALが画素電極PXおよび対向電極CTのいずれにも接触しない領域を選択することが良い。
これにより、画素電極PXと対向電極CTは、前記釘NALによって電気的に接続されることを確実に回避でき、しかも画素電極PXと対向電極CTの間に発生する電界は該釘NALによって影響されないように構成することができる。
なお、図2は、液晶表示パネルPNLに直接釘NALを打ち込んでいるごとく描いているが、このようにしてもよく、また、予め液晶表示パネルPNLに孔を形成しこの孔に釘を貫通さるようにしてもよい。
【0051】
また、図3は、前記液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1と透明基板SUB1との間のギャップを均一化させ、これにより液晶の層厚を均一にするためのスペーサとして、いわゆる支柱状スペーサSPが用いられていることを示した図である。この支柱状スペーサSPはたとえば透明基板SUB2の液晶側の上面側にたとえば樹脂膜を形成し、この樹脂膜を該支柱状スペーサSPの形成領域に残存させて他を選択除去して形成されるものである。このような支柱状スペーサSPは所望の個所に形成できるとともに透明基板SUB2側に固定させて構成させることができる。むろん透明基板SUB1側に形成しても良い。
パチンコ玉が液晶表示パネルPNL側に対し常時衝撃を加えるため、強い振動衝撃耐性が必要となり、前記支柱状スペーサSPはその要求を満足するものである。
ちなみに、スペーサとしていわゆるビーズ状のものを用いた場合、前記衝撃によって該スペーサは移動してしまい、スペーサとしての信頼性が維持できない不都合を生じる。すなわち、スペーサとしては基板に固定させた支柱状のものを用いることが必須となる。
【0052】
さらに、図4(a)は、透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に上述のような支柱状スペースSPを配置させる場合、該支柱状スペーサSPは、液晶表示パネルPNLに釘NALを貫通させる部分において、その部分の近傍を他の部分よりも配置密度を大きくして配置させていることを示した図である。
釘NALを貫通させる部分は、該釘NALを介してより強い衝撃が加わるため、その周辺の支柱状スペーサSPの密度を他の領域より大きくすることにより、局所的な強い振動衝撃に対しより信頼性の向上を実現するためである。
なお、図4(a)のb−b線における断面図を図4(b)に示し、釘NALを貫通させる部分は穴部HLとして示している。もちろん、釘NALを液晶表示パネルPNLに直接打ち込むような場合であってもよい。
【0053】
実施例3.
図5は、前記液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に上述した支柱状スペーサSPを形成する場合において、他の実施例として、釘を貫通させる孔HLの周辺にも該孔HLを囲むようにして支柱状スペーサSPを形成していることを示している。
パチンコ玉の前記釘NALを介して液晶表示パネルPNLに伝導される衝撃は、該釘NALを貫通させる孔HLを囲むようにして形成された前記支柱状スペーサSPによって大幅に緩和されるように構成できる。
なお、図5は、その(a)において平面図を、(b)において断面図(図5(a)のb−b線における断面図)を示し、釘NALを貫通させる部分は穴部HLとして示している。
【0054】
そして、このようにした場合、他の実施例として、前記孔NALの内周壁に相当する部分に、図6(a)に示すように、前記支柱状スペーサSPに接触するように密閉材SELを塗布させ、あるいは図6(b)に示すように、透明基板SUB1およびSUB2に接触して前記支柱状スペーサSPには接触しないようにして密閉材SELを塗布させるようにしてもよい。
この密閉材SELは、液晶LQが前記孔HLの部分から漏洩するのを充分に回避できるとともに、該孔HLに貫通させる釘との摩擦に耐え得る材質が選択される。
なお、図6(a)、図6(b)は、それぞれ図5(b)に対応する図となっている。
【0055】
図7は、前記孔HLの周辺に前記密閉材SELを使用する場合において、他の実施例を示す図で、図5(b)に対応する図となっている。
図7(a)においては、孔HLの周辺に該孔HLを囲むようにして支柱状スペーサSPを形成した場合、その支柱状スペーサSPと少なくとも一方の透明基板(図では透明基板SUB2)との間にのみ該孔を囲むようにして密閉材を介在させていることにある。
前記支柱状スペーサSPにおいても液晶が前記孔HLの部分から漏洩することを回避できることに鑑み、前記密閉材SELに透明基板SUB1と透明基板SUB2のギャップ出しの容易さを図る構成としたものである。もちろん、この密閉材SELにも液晶の漏洩を回避できる機能を有することはいうまでもない。
このため、支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成され、密閉材SELは透明基板SUB2との間に形成されるのが好ましく、また、支柱状スペーサSPが透明基板SUB1側に形成されている場合、密閉材は透明基板SUB2との間に形成するのが好ましい。
そして、前記密閉材SELのギャップ出しの機能を重視したい場合においては、他の実施例として、図7(b)に示すように、孔HLの周辺に該孔HLを囲むようにして形成された支柱状スペーサSP以外の他の支柱状スペーサSPにおいても、一方の透明基板との間に該密閉材SELを介在させた構成としてもよい。
【0056】
実施例4.
図8(a)は、液晶表示パネルPNLの釘NALを貫通させる部分において、他の実施例として、透明基板SUB1とSUB2との間に該貫通部分を囲む円形状の密閉材SELを支柱状スペーサSPとともに設けていることを示したものである。
【0057】
図8(b)に示すように、液晶表示パネルPNLの完成後において、前記密閉材SELによって囲まれた部分にレーザ光の照射あるいは薬品による融解によって透明基板SUB1とSUB2を孔を形成することによって、この孔に釘を貫通させることができる。
なお、透明基板SUB1とSUB2が樹脂あるいはプラスチック等の材質で構成されている場合、該孔は機械的な加工によっても容易に形成することができる。
【0058】
この場合、図8(c)に示すように、前記貫通部分を囲む円形状の密閉材に代えて、それを支柱状スペーサSPと同一の材料で同一の形状で構成するとともに、これと他の支柱状スペーサSPとともに透明基板SUB2との間に密閉材SELを介在させた構成とするようにしてもよい。この場合、前記貫通部分を囲む円形状の密閉材SELに代えた部材、これと他の支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成したものであるが、透明基板SUB2側に形成し、前記密閉材は透明基板1との間に介在させてもよいことはいうまでもない。
【0059】
また、図8(a)に示した密閉材SELは釘NALが貫通する部分を囲むようにして形成したものであるが、これに限らず、たとえば図8(d)に示すように、釘NALが貫通する部分を囲むことなく、その部分をも埋めて密閉材を形成するようにしてもよいことはいうまでもない。孔を形成する場合には、図8(e)に示すように、透明基板SUB1とSUB2はいうまでもなく、それらの間の密閉材SELにも形成することになり、該孔HLの周側壁面はそれらの材料で形成されることになる。
【0060】
さらに、図8(f)に示すように、前記貫通部分およびその周辺に形成する密閉材SELに代えて、それを支柱状スペーサSPの材料と同一の材料で同一の形状で構成するとともに、これと他の支柱状スペーサSPとともに透明基板SUB2との間に密閉材SELを介在させた構成とするようにしてもよい。この場合も、前記貫通部分およびその周辺に形成する密閉材SELに代えた支柱状スペーサSP、これと他の支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成したものであるが、透明基板SUB2側に形成し、前記密閉材SELは透明基板1との間に介在させてもよいことはいうまでもない。なお、図8(g)は、釘を貫通する孔を形成した場合を示す図である。
【0061】
実施例5.
図8に示した各液晶表示パネルPNLは、その完成に至るまで、釘NALを貫通させる孔HLを形成しなくてもよく、該孔HLは液晶表示パネルPNLの完成後において必要に応じて形成し、または該孔HLを形成することなく釘NALを貫通させることもできる。
このようにする場合、液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1およびSUB2にクラックが生じるのをできるだけ回避させるため、該透明基板SUB1およびSUB2の材料として、弾力性を有する樹脂あるいはプラスチックを選択するのが好ましい。
【0062】
図9(a)は前記図8(a)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(b)はこの液晶表示パネルPNLにたとえばレーザ光で孔HLを開け、この孔HLに釘NALを貫通させていることを示した図である。また、図9(c)は前記図8(d)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(d)はこの液晶表示パネルPNLに直接釘NALを貫通させていることを示した図である。さらに、図9(e)は前記図8(f)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(f)はこの液晶表示パネルPNLに直接釘NALを貫通させていることを示した図である。
【0063】
また、液晶表示パネルPNLの製造において、その過程で該液晶表示パネルPNLに孔HLを形成し、その孔HLを樹脂、あるいは密閉材SELで埋めるようにすることによって完成品としてもよい。釘NALを打つ場合には該孔HLに埋め込まれた樹脂あるいは密閉材SELの部分を貫通させればよいからである。
【0064】
この場合、前記樹脂あるいは密閉材SELの代わりに、図9(g)に示すように、弾性の優れた樹脂、あるいはスポンジ等の材料からなるスリーブSLVを埋め込むようにしてもよい。釘NALを打った状態でその回りに該スリーブSLVが囲むように構成することによって、該釘NALを打つ際に、あるいは使用時にパチンコ玉が該釘NALにあたっても、その際の衝撃が液晶表示パネルPNLに伝達するのを緩衝させることができるからである。
【0065】
実施例6.
図10(a)は、液晶表示パネルPNLの完成時に既に釘NALが貫通する孔HLが形成されている場合を示した図で、他の実施例として、透明基板SUB1およびSUB2の該孔HLの周側壁には、透明基板SUB1の液晶側に形成した樹脂膜RESが延在し、その延在部は前記周側壁の一部に被着されているとともに、透明基板SUB2の液晶側に形成した樹脂膜RESが延在し、その延在部は前記周側壁の一部に被着されて構成されている。
前記樹脂膜RESとしては新たに形成する必要はなく、液晶表示パネルPNLの形成の際に必要となる樹脂膜、たとえばオーバコート膜、ブラックマトリクス膜、カラーフィルタ膜、配向膜等をそのまま用いることができる。
【0066】
このように構成した場合、前記孔HLの周側壁の一部に緩衝材が形成されることになるので、液晶表示パネルPNLへ伝達されるクラックの発生を極力低減させることができる。
なお、液晶表示パネルPNLの釘NALが貫通する孔の周辺において、透明基板SUB1とSUB2との間には該孔を囲むようにしてたとえば密閉材SELが形成されている。
【0067】
このような樹脂膜の形成をたとえば透明基板SUB1を例に揚げて説明する。まず、図10R>0(b)に示すように透明基板SUB1を用意し、図10(c)に示すように該透明基板SUB1の面の必要な箇所に孔HLを形成する。その後、該透明基板SUB1の液晶側の面に種々の層を形成する段階でたとえばオーバコート膜を形成する際に、図10(d)に示すように、塗布により樹脂膜RESを形成する。この樹脂膜RESはその粘着性のため該孔HLを被って形成されることになるが、その後の加熱処理で、図10(e)に示すように、前記孔HLの部分に穴が開くとともに、前記孔HLの周側壁に沿ってだれて形成されるようになる。
【0068】
また、図11は、図10に示した実施例と同じ思想からなる構成で、前記樹脂膜RESを新たな工程を付加させて形成した場合を示している。
まず、図11(a)に示すように透明基板SUB1を用意し、図11(b)に示すように該透明基板SUB1の面の必要な箇所に孔HLを形成する。その後、図11(c)に示すように、該透明基板SUB1を流状の樹脂RE内に浸漬させる。これにより、透明基板SUB1の表面および前記孔の周側壁に薄い樹脂膜RESが被覆され、この樹脂膜RESを図11(d)に示すように加熱して乾燥させる。透明基板SUB2においても同様に構成し、その後、図11(e)に示すように、液晶を介して透明基板SUB1とSUB2とを対向配置させる
透明基板SUB1と透明基板SUB2は、それらに形成した孔HLがその中心軸をほぼ一致させて位置決めされるのはいうまでもなく、また、この孔HLを囲んで透明基板SUB1とSUB2の間にはたとえば密閉材SELが形成されている。
【0069】
実施例7.
図12は、他の実施例として、上述した液晶表示装置LQDの観察側の面、すなわち、パチンコ玉が衝突する側の面に透光性の弾性板あるいは弾性シートからなる弾性材ELSが被われていることを示す図である。弾性材ELSによってパチンコ玉の衝突を液晶表示装置LQD側へ伝達するのを緩衝させようとするものである。
そして、弾性材ELSと液晶表示装置LQDとの間にはたとえば散在されて配置される凸部PRを有し、これにより該弾性材ELSと液晶表示装置LQDとの間にそれらの離間部を大幅な領域にわたって形成するようにしている。弾性材ELSに与えられた衝撃をできるだけ液晶表示装置LQD側へ伝達させるのを回避するためである。このため前記凸部PRは必ずしもそれが配置される面に散在されて形成されていなくてもよく、たとえば格子状に形成されたものであってもよい。
この場合、弾性材ELSと前記凸部PRはそれぞれ別体に形成してもよいが、それらが一体になっていてもよい。
この弾性材ELSは、液晶表示パネルPNLの上面に形成される偏光板の上面に形成してもよいが、該弾性材ELS自体に偏光板の機能を合わせ持つように構成してもよい。
【0070】
実施例8.
図13は、前記液晶表示装置LQDは少なくともその背面に配置されるフレームFRMとモジュール化されている場合において、他の実施例として、該液晶表示装置LQDに釘NALが貫通する孔に少なくとも一致された孔HLが該フレームFRMにも形成されていることを示した図である。
フレームFRMは液晶表示装置LQDを機械的に補強等するためのもので、該フレームFRMに孔HLを予め設けておくことにより、釘NALの貫通を容易にできるという効果を奏する。
液晶表示装置LQDの釘NALを貫通させる孔HLは、実際に釘NALを貫通させる孔HLの他に釘NALを貫通させる予定のものをも形成しておくのが望ましい。釘NALを貫通させる孔HLの選択はパチンコ遊技機の仕様等によって異なってくるからである。この場合に対応させるため、フレームFRMにおいても実際に釘NALを貫通させる孔HLの他に釘NALを貫通させる予定のものにも一致させて孔NALを形成しておくことが好ましい。また、液晶表示装置LQDの孔HLよりフレームFRMの孔HLを多く形成しても良い。この場合も、釘NALの形成位置が異なる複数の仕様に対して、同じフレームFRMで対応可能となり、品種数の削減による量産効率の向上が実現するからである。
【0071】
図14は、このような場合を示す平面図で、図14(a)は液晶表示装置LQDであって、実際に釘NALが貫通する孔HLを示し、図14(b)は、それに対応させて孔HLを形成したフレームFRMを示している。図14(c)は、図14(b)に示した孔HLの他に、釘NALを貫通させる予定の個所に一致させて孔HLを形成したフレームFRMを示している。
【0072】
図15(a)は、前記液晶表示装置LQDが、液晶表示パネルPNLと、その背面に配置される導光板LCBと、少なくともその背面に配置されるフレームFRMとでモジュール化されている場合において、この実施例では、該導光板LCBにも釘NALが貫通する孔HLが形成されていることを示す図である。ここで、導光板LCBとは、図15(b)に示すように、少なくともその一側壁面に冷陰極線管等の光源LTを有し、この光源LTからの光を前記液晶表示パネルPNLへ照射させるためのバックライトの一部材である。
【0073】
導光板LCBに形成する孔HLとしては、実際に釘NALを貫通させる孔HLのみを形成し、それ以外の孔HLを形成しないのが好ましい。実際に釘NALを貫通させる必要のない画素においても光源LTからの光が適切に照射させるためである。
【0074】
前記バックライトは、上述したように、また、図15(c)に示すように、導光板LCBの少なくとも一側壁面に冷陰極線管等の光源LTを有するいわゆるサイドライト型のものを用いることが望ましい。液晶表示パネルPNLの背面に光源LTを設置するいわゆる直下型のものでは光源LTと釘の位置に干渉が生じ易いからである。
【0075】
実施例9.
図16(a)は、液晶表示パネルPNLに基板を備えるように構成し、この基板を該液晶表示パネルPNLを貫通する釘NALの固定部材として用いるようにしたことを示している。この場合、前記固定部材として導光板LCBの機能を兼用させるようにしてもよいことはいうまでもない。また、導光板LCBの機能を兼用させる前記固定部材の厚みは約5mm以上とすることが望ましい。釘NALを確実に支持するためである。
また、図16(b)は、前記固定部材の液晶表示パネルPNLと対向する面に層を形成し、この層の硬度を該固定部材の材料のそれよりも柔らかくしたことを示している。釘NALの打ちやすさと支持性を両立させるためである。
さらに、図16(c)は、液晶表示パネルPNLの観察側の面に透光性の基板FXBを配置させ、この基板FXBに釘NALをうつ固定部材として用いたことを示している。この場合、液晶表示パネルPNLには釘NALを貫通させる必要はなく、したがって、通常の構成からなる液晶表示パネルPNLを使用できる効果を奏する。
図16(d)は、前記固定部材の表面に層を形成し、この層の硬度を該固定部材の材料のそれよりも柔らかくしたことを示している。釘NALの打ちやすさと支持性を両立させるためである。
【0076】
実施例10.
図17は、前記液晶表示パネルPNLの構成の一実施例を示す平面図である。該液晶表示パネルPNLは液晶を介して対向配置される各基板SUB1、SUB2を外囲器としている。
そして、前記各基板のうち一方の基板SUB1の液晶側の面に、図中x方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線GLと、y方向に延在しx方向に並設されるドレイン信号線DLとを有し、これら各信号線によって囲まれた部分を画素領域としている。そして、これら各画素領域の集合で表示領域ARを構成するようになっている。
【0077】
この画素領域には、図示していないが、一方の側のゲート信号線GLからの走査信号によってオンされる薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタを介して一方の側のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素電極と、この画素電極との間で電界を発生せしめる対向電極とが少なくとも備えられている。
各ゲート信号線GLにはその両側からそれぞれ走査信号が走査されて供給される走査信号駆動回路V1、V2が備えられ、各ドレイン信号線DLにはその両側からそれぞれ映像信号が供給される映像信号駆動回路He1、He2が備えられている。なお、これら走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2にはコントローラCONTから信号が供給されるようになっている。
【0078】
そして、このような構成からなる液晶表示パネルPNLにおいて、液晶表示パネルPNLの面に釘が貫通される孔HLは、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下となるように配置されている。
このようにすることにより、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに前記孔HLによる断線が生じても、該孔HLの個所の画素を除く他の画素には正常に走査信号および映像信号が供給できるようにすることができる。
上述したように、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下となるように孔HLを配置させることで、液晶表示パネルPNLが正常に動作できる。たとえば一のゲート信号線GL上に2個の孔を配置させた場合、それらの間のゲート信号線には走査信号が供給されなくなるからである。
【0079】
実施例11.
図18(a)は、上述した実施例のように、各ゲート信号線GLの両端にそれぞれ走査信号駆動回路V1、V2を、また各ドレイン信号線DLの両端にそれぞれ映像信号駆動回路He1、He2を備える液晶表示装置において、他の実施例として、表示領域AR内にも走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3を形成していることを示している。
表示領域AR内の走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3は、それぞれゲート信号線GL、ドレイン信号線DLに直行して配置され、透明基板SUB1の液晶側の面に十字状に形成されている。
表示領域AR内の走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3は、表示領域AR外のそれらと同様、多数のMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタで構成され、その半導体層はたとえば低温で形成できるポリシリコン(p−Si)で形成されている。
【0080】
このようにした場合、表示領域AR内において、各駆動回路によって囲まれる領域は4つに分割されこれらの各領域において、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下の孔を形成することができる。したがって、孔を形成する箇所の選択の裕度を大幅に拡大させることができる。
なお、このことからして、表示領域AR内に形成する走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路Heはそれぞれ一個に限定されることはなく複数個とすることにより、さらに、孔HLを形成する箇所の選択の裕度を拡大させることができる。
【0081】
また、図18(b)は、上記図18(a)の構成をさらに改変したもので、図18(a)に示す表示領域AR内の走査信号駆動回路V3を複数に分割させ、その分割された各走査信号駆動回路V3をそれぞれゲート信号線GLの延在方向に任意にずらせ、また、映像信号駆動回路He3においても複数に分割させ、その分割された各走査信号駆動回路He3をそれぞれドレイン信号線DLの延在方向に任意にずらせる構成を示している。
孔HLを形成する箇所に信号駆動回路が形成されていることによる不都合を、それをずらすことにより解消させる構成としている。
【0082】
実施例12.
図19は、その図19(a)に示す液晶表示表示パネルPNLの表示領域に孔HLを形成する場合において、図19(b)に示すように、該孔HLの周辺に円形状に信号駆動回路DRVを形成する構成を示している。
該信号駆動回路DRVはたとえば走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heを含み、それぞれ該孔HLに交差するゲート信号線GLに走査信号を、ドレイン信号線DLに映像信号を供給するようになっている。
孔HLの周辺に円形状に形成された前記信号駆動回路DRVは、その内側面側および外側面側にそれぞれ形成された密閉材SELあるいは支柱状スペーサSPによって囲まれている。
この場合、表示領域AR内に形成された前記信号駆動回路DRVと表示領域AR外に形成された各走査信号駆動回路V1、V2、映像信号駆動回路He1、He2との間に形成されている信号線に1個以下の新たな孔、すなわちその周辺に信号駆動回路を備えない孔を形成できることはいうまでもない。
【0083】
実施例13.
図20は、上述したように液晶表示パネルPNLの表示領域AR内の孔HLの周辺に信号駆動回路DRVを形成する場合において、これら信号駆動回路DRVのみによって、各ゲート信号線GLに走査信号を各ドレイン信号線DLに映像信号を供給する構成を示している。
すなわち、各信号駆動回路DRVはそれに交差するゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLにそれぞれ走査信号および映像信号を供給するようになっている。
この場合、各信号駆動回路DRVは表示領域AR内に散在されて配置されているため、その駆動順序を特定しなければならないことから、前記各信号駆動回路DRVは、表示領域AR外に形成されているゲートタイミングドライバGTDおよびドレインタイミングドライバDTDによって制御され、それらの駆動のタイミングが図られている。これら各タイミングドライバGTD、DTDから信号駆動回路DRVの制御信号は、たとえばゲート信号線GLおよびドレイン信号線DL等が形成された透明基板SUB1の液晶側の面に形成された信号線を介してなされるようになっている。
なお、前記信号駆動回路DRVが形成されている箇所は、その中心部に釘NALを貫通させることができるように構成されているが、それら全部の箇所に釘を貫通させることはなく、選択させた任意の箇所に釘を貫通させるようにしてもよい。
【0084】
実施例14.
図21は、図20に示した構成と同様の機能を有するものであるが、他の実施例としてタイミングドライバGTD、DTDがない構成を示した図である。
図21に示すように、各ゲート信号線GL上に形成された各信号駆動回路DRVには、コントローラCONTから制御信号Ga、Gbが供給されるようになっており、該制御信号Gaは1つ置きに配置されたドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに、該制御信号Gbはそれ以外のドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路に供給されるようになっている。
【0085】
また、各ドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVには、コントローラCONTからドレイン制御信号Da、Dbが供給されるようになっており、該制御信号Daは1つ置きに配置されたドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに、該制御信号Dbはそれ以外のドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに供給されるようになっている。
すなわち、ドレイン制御信号Da、Dbはドレイン信号線DLと交差する側から、ゲート制御信号Ga、Gbはゲート信号線GLと交差する側からそれぞれ表示領域ARに供給されるようになっている。これは、ドレイン信号線DLの延在端からドレイン信号が供給され、ゲート信号線GLの延在端からゲート信号が供給される従来の方式と、全く逆の方式となっている。
【0086】
このような構成において、表示領域AR内の信号駆動回路DRVが、順次信号線で接続された次の信号駆動回路DRVにデータを転送していくことが可能になる。信号駆動回路DRVは、最初に来たデータを自分の信号駆動回路の表示用に記憶し、次の信号駆動回路DRVが表示すべき以降のデータはそのまま信号線に供給するようになっている。
これによって、表示領域AR内の信号駆動回路DRVにそれぞれ位置付けられた箇所に対応した信号が供給できるようになる。
このように、ドレイン制御信号をドレイン信号線DLと交差する方向から供給することで、表示領域AR内の全ての信号駆動回路DRVに適切なデータを供給でき、同様に、ゲート制御信号をゲート信号線GLと交差する方向から供給することで、表示領域AR内の全ての信号駆動回路DRVに適切なデータが供給できるようになる。
【0087】
なお、表示領域AR内の信号駆動回路DRVは、全てのラインに該信号駆動回路DRVをそれぞれ位置付ける場合に、ゲート信号線GL、ドレイン信号線DLのそれぞれを1系統のバスラインにまとめ、前記コントローラCONTから信号を供給できるようになる。
このため、図20の実施例に示したタイミングドライバGTD、DTDを不要とし、低コスト化、歩留まり向上、表示領域外空間が削減できる。
また、複数ライン(nライン)置きに信号駆動回路を設ける場合(図21は2ライン毎の場合)は、n系統のバスラインにまとめ、それぞれタイミングを適切にずらしてコントローラCONTから信号を供給するようにできる。表示領域AR内の信号駆動回路DRVが1つで複数ラインを担当する場合は、それに応じてバスラインの低減が場合により実現する。
【0088】
また本概念は、信号駆動回路DRVの中心に孔HLに設ける場合に限定されず、孔HLを設ける予定のない信号駆動回路DRVをも含めて、これらを分散配置した場合にも適用できることはいうまでもない。
なお、上記構成において、ドレイン制御信号DaとDb、ゲート制御信号GaとGbは、それぞれ交互にデータを出力するようになっている。これにより、nライン毎に信号駆動回路DRVが配置されていてもそれぞれの信号駆動回路DRVに適切にデータを供給できるようになる。むろん、表示領域AR外に通常の走査信号駆動回路V、映像信号駆動回路Heを設け、前記信号駆動回路DRVとともに組み合わせて信号を供給することも可能である。
【0089】
実施例15.
図22(a)は、前記液晶表示パネルPNLの表示領域ARに散在して信号駆動回路DRVが配置されるものであって、他の実施例として、各信号駆動回路DRVは複数の信号線に信号を供給するように割り当てられている構成を示す図である。同図においては、たとえば一の信号駆動回路DRVにおいて二本のゲート信号線GLおよび二本のドレイン信号線DLを担当するようになっている。
また、各信号駆動回路DRVにおいて、図中x方向(ゲート信号線GLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して1つ置きにドレイン制御信号DaがコントローラCONTから供給され、他の信号駆動回路群にはドレイン制御信号Dbが該コントローラCONTから供給されるようになっている。なお、ドレイン制御信号Da、Dbを供給する信号線はゲート信号線GLとほぼ平行に配置されて形成されている。
さらに、各信号駆動回路DRVにおいて、図中y方向(ドレイン信号線DLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して1つ置きにゲート制御信号Gaが該コントローラCONTから供給され、他の信号駆動回路群にはゲート制御信号Gbが該コントローラCONTから供給されるようになっている。なお、ゲート制御信号Ga、Gbを供給する信号線はドレイン信号線DLとほぼ平行に配置されて形成されている。
【0090】
このような構成において、各信号駆動回路DRVがm本の信号線を担当する場合、まず、m本分のデータをコントローラCONTからのドレイン制御信号Daから入力させた後、ドレイン制御信号Dbから別の信号駆動回路DRVにm本分のデータを入力させるようになっている。このことから、ドレイン制御信号DaとDbはm本分のデータ毎に交互に出力されるようになっている。
また、コントローラCONTからのゲート制御信号Gaはm本分のスキャンが完了後、次の信号駆動回路DRVへゲート制御信号Gbによってm本分スキャンし、その後、ゲート制御信号Gaによって再びm本分のスキャンデータが供給されるようになっている。
【0091】
図22(b)は、図22(a)の構成をさらに改変させた図で、各信号駆動回路DRVにおいて、図中x方向(ゲート信号線GLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して2つ置きにドレイン制御信号DaがコントローラCONTから供給され、他の残りの信号駆動回路群のうち一方にはドレイン制御信号Dbが該コントローラCONTから供給され、他方にはドレイン制御信号Dcが該コントローラCONTから供給されるようになっている。
また、各信号駆動回路DRVにおいて、図中y方向(ドレイン信号線DLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して2つ置きにゲート制御信号Gaが該コントローラCONTから供給され、他の残りの信号駆動回路群のうち一方にはゲート制御信号Gbが該コントローラCONTから供給され、他方にはゲート制御信号Gcが該コントローラCONTから供給されるようになっている。
このことから、ドレイン制御信号およびゲート制御信号はそれに含まれるデータ数等に制限されることはない。
【0092】
実施例16.
図23(a)は、液晶表示パネルPNLに形成された各ゲート信号線GLへの走査信号の供給を表示領域AR外にて該ゲート信号線GLと平行に配置された走査信号駆動回路Vによっても行なわれ、各ドレイン信号線DLへの映像信号の供給を表示領域AR外にて該ドレイン信号線DLと平行に配置された映像信号駆動回路Heによっても行なわれることを示した他の実施例を示した図である。
なお、図23(a)は、図示していないが、たとえば図17に示したように、ゲート信号線GLの両端には走査信号駆動回路V1、V2が形成され、ドレイン信号線DLの両端には映像信号駆動回路He1、He2が形成されたものとなっている。
走査信号駆動回路Vから一のゲート信号線GLへの信号の供給は複数の信号線を介して表示領域AR内の異なる個所でなされ、映像信号駆動回路Heから一のドレイン信号線DLへの信号の供給は複数の信号線を介して表示領域AR内の異なる個所でなされるようになっている。
このようにした場合、一のゲート信号線GLあるいは一のドレイン信号線DLのそれぞれは、場所を異にして4個所から信号が供給されることから、液晶表示パネルPNLに孔HLを形成する場合において、その配置の自由度を向上させることができる。
【0093】
図23(b)は、図23(a)の構成をさらに改変させた実施例を示す図であり、表示領域ARと前記走査信号駆動回路Vとの間、表示領域ARと前記映像信号駆動回路Heとの間に、並設させた複数の配線層を形成し、この配線層を介して、前記走査信号駆動回路Vから各ゲート信号線GLへ複数箇所の信号供給を行い、前記映像信号駆動回路Heから各ドレイン信号線DLへ複数箇所の信号供給を行うようにしたものである。
これによって、各信号線GL、DLへ場所を異にした給電個所の数を増加させることができる。
【0094】
実施例17.
図24(a)は、釘NALを貫通させることのできる液晶表示装置LQDを用いたパチンコ遊技機において、この実施例では、該液晶表示装置LQDのほぼ中央部に釘NALを貫通させることのない領域(孔形成禁止領域HBT)が設けられていることを示した図である。そして、この領域に相当する液晶表示装置LQDにおいて、図24(b)に示すように、その液晶表示パネルPNLの信号線等が形成された基板の面側に走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heを形成させている。
この場合、前記孔形成禁止領域HBTが矩形状である場合、その各y方向辺にそれぞれ沿うようにして走査信号駆動回路Vが形成され、各x方向辺にそれぞれ沿うようにして映像信号駆動回路Heが形成されている。
これら走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heはそれぞれ孔HLの影響なしで形成できるという効果を奏する。
この場合、前記液晶表示パネルPNLの表示領域AR外にも走査信号駆動回路および映像信号駆動回路を形成し、表示領域AR内の前記走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heと組み合わせて表示駆動させることによって、冗長化を図る効果も有する。
【0095】
実施例18.
図25は、図24(a)に示した構成において、該液晶表示装置LQDのほぼ中央部に釘NALを貫通させることのない領域(孔形成禁止領域HBT)を他の周辺の領域よりも高解像度の表示ができる領域(高解像度領域HQT)としたことを示した図である。
パチンコ遊技機は当落の画像や記号を表示する領域を予め設定し、遊技者は専らその領域に注目して遊技するのが通常である。したがって、該領域で表示できる情報量は多いことが望ましい。
一方、他の領域の情報は一種の背景であるため、該高解像度領域程度の情報量は不要である。むしろ解像度を低下させ、歩留まりを向上し低コスト化を図ることの方が重要である。
さらに、該解像度を低下させた領域に穴を設けたり釘を設けたりすることは、該穴や釘の影響を容易に抑制することが可能となる。
したがって、高解像度領域と低解像度領域を合わせ持つことが極めて好ましいことになる。また、該高解像度領域は低解像度領域の中にあることが、低解像度領域を背景として機能させ一体感を演出する上で特に好ましいことになる。
なお、本構成の効果は、低解像度領域中に高解像度領域を有すれば達成される。したがって、低解像度領域に穴を持たない表示装置あるいは遊技機であってもよい。
【0096】
実施例19.
また、図26(a)は、図25に示した構成において、該高解像度領域HQTと低解像度領域の境界部に化粧部材MKBを設けた他の実施例を示す図である。これにより、領域のつなぎ目を隠すことにより、解像度の違いを遊技者に認識され難くすることができる。この化粧部材MKBは、図26(b)に示すように、その下方の液晶表示パネルPNL内に走査信号駆動回路V、映像信号駆動回路Heが配置され、それらを隠すように配置することで、該信号駆動回路による非表示領域を遮蔽できてさらに好ましい。また、この化粧部材は立体的形状にし、パチンコ台であればパチンコ球の動きを制御するようにすること、あるいは玉数表示ランプLMP等を組み込むこともできる。
なお、この実施例では、高解像度領域HQTは液晶表示装置LQDのほぼ中央に設けたものを示したものであるが、これに限定されることはなく、中央から上下、あるいは左右にずれた位置に該高解像度領域HQTを設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0097】
実施例20.
図27(a)は、上述した実施例において、高解像度領域HQTの部分の表示駆動を行なう走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)と、低解像度領域の部分の表示駆動を行なう走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2とを独立に駆動させるように示した図である。
上述したように、前記高解像度領域HQTが矩形状である場合、その各y方向辺にそれぞれ沿うようにして形成された走査信号駆動回路V(H)、各x方向辺にそれぞれ沿うようにして形成された映像信号駆動回路He(H)によって、該高解像度領域HQTの表示駆動を行なうようにしている。
【0098】
すなわち、コントローラCONTからは表示領域AR外の走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2に低解像度用の信号が供給されて該走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2を駆動させるとともに、表示領域AR内の走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)に高解像度用の信号が供給されて該走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)を駆動させるようになっている。
【0099】
なお、高解像度領域HQTの画素の面積は低解像度領域の画素の面積よりも小さく形成され、これにより、高解像度領域HQTの各ゲート信号線GL間のピッチ、各ドレイン信号線DL間のピッチは、低解像度領域のそれより小さく形成されている。
図27(a)の場合、高解像度領域HQTにおいてゲート信号線GLの両端にそれぞれ走査信号駆動回路V1、V2が設けられ、ドレイン信号線DLの両端にそれぞれ映像信号駆動回路He1、He2が設けられて、それぞれの信号駆動回路にコントローラCONTから信号が供給されるようにしたものである。
【0100】
しかし、図27(b)に示すように、高解像度領域HQTにおける、2個の走査信号駆動回路V(H)を接続させる配線層、および2個の映像信号駆動回路He(H)を接続させる配線層を高解像度領域HQT内あるいはその近傍に形成し、それら各配線層にコントローラCONTから信号を供給するように構成してもよい。
このようにした場合、コントローラCONTから低解像度領域を横切って前記各配線層に信号を供給する配線層(引き出し配線)は2本で済むようにでき、これら配線層とこれに交差する他の信号線との交差容量を低減させることができる。
【0101】
高解像度領域HQTの各信号駆動回路へは低解像度領域におけるゲート信号線GL、ドレイン信号線DLへの信号より周波数の高い信号が伝達されるため、その際の交差容量の影響が大きいことから、上述のような構成にすることにより、高解像度領域HQTの各信号駆動回路の安定動作を図ることができる。
また、前記引き出し配線による透過率低下あるいは非表示領域が低減できるため、目視上視認され難い構成とできる。
また、高解像度領域HQTの対応する信号駆動回路をそれぞれ接続させる前記配線層の形成領域を化粧領域とするようにしてもよい。例えば玉を誘導するマークを印刷する等の領域である。この場合、前記配線層の表示への影響を完全に解消できる。
【0102】
さらに別の手法として、液晶表示パネルPNL内に各画素を画する遮光層を設け、該遮光層を前記配線層を配置した領域を遮光できる形状にし、該形状の繰り返しパターンとして低解像度領域に遮光層を形成してもよい。低解像度領域は元々開口率を高く出来るため、遮光層の影響が高解像度領域HQTより相対的に低いからである。この場合、前記配線層による表示の影響は完全に排除できる。
なお、低解像度領域の各画素のピッチは高解像度領域の各画素のピッチの整数倍にすること望ましい。高解像度領域用の信号を基にして、データの一部を捨てるだけで低解像度領域用の信号を作成することができるからである。したがって、コントローラでの信号処理を簡略化でき、ひいては、コントローラの回路規模を縮減し、歩留まりの向上とコスト低減を実現することができるからである。
【0103】
実施例21.
図28は、パチンコ遊技機に用いられる液晶表示装置LQDの上面に該液晶表示装置LQDの大きさよりも大きな透明板材TPBを配置させ、この透明板材TPBの前記液晶表示装置LQD内の液晶表示パネルPNLの表示領域ARに相当する部分を透明(図中TRで示す)とするとともに、この部分を除く周辺を着色(図中ECで示す)したことを示した図である。
図28(a)は平面図を、図28(b)は図28(a)のb−b線における断面図を示している。
【0104】
前記透明板材TPBは、表示領域ARおよびその周辺の他の部分が段差のない平面として認識させるための機能をもたせるためのものである。
パチンコ玉が当たる面において表示領域ARとその周辺との境界部に段差がある場合、連続して一体感のある遊技装置が形成し難くなるからである。
したがって、上述した構成とすることにより、見かけ上表示領域ARとその周辺の部分が一体として認識できるため、段差の目視を解消することができる。
また、表示領域ARの周辺に着色部を設けることで、表示領域ARとその周辺の視覚上の一体感を向上させることができる。また、パチンコ玉の移動を円滑にする効果も奏することが出来る。さらに、遊技装置以外に展示用の表示装置に用いた場合も視覚上の一体感を構成することができる。
なお、この実施例に示した構成は、表示装置あるいはパチンコ等の遊技機に用いた場合に、液晶表示パネルPNLに必ずしも釘を貫通させる構成のものに限定されることはない。上述した効果は、液晶表示パネルPNLに釘を貫通させない構成のものであっても奏するからである。
【0105】
透明板材TPBは、図28(a)の場合、液晶表示装置LQDと同様に矩形状のものを用いたものである。しかし、図28(c)に示すように円形状のものであってもよいことはもちろんである。
図28(d)は、図28(b)の構成において、液晶表示装置TPBを透明板材TPB側に固定かつ支持させるため、フレームFRMを用いてそれらを一体化することを示した図である。
フレームFRMは液晶表示装置LQDとこの液晶表示装置LQDが配置される側の透明板材TPB面を被うようにして配置され、その周辺は該透明板材TPBの観察者側の面の周辺にまで及んで延在され、この延在部で該透明板材TPBにかしめられている。
【0106】
なお、この場合、液晶表示装置LQDと透明板材TPBとのモジュール化された部材は、他の部材に取り付ける必要から該透明板材TPBに孔HOLを設ける必要が生じるが、この場合、図28(e)に示すように該孔HOLと中心軸を同じにする孔HOLをフレームFRMに予め設けるようにしておくこともできる。また、この実施例では、透明板材TPBの背面に液晶表示装置LQDを配置させたものであるが、液晶表示パネルPNLであってもよいことはいうまでもない。また、表示装置は液晶表示装置に限らないことは言うまでも無い。
【0107】
実施例22.
図29(a)は、図28(d)の構成を改変させた他の実施例を示した図であり、液晶表示パネルPNLの側面および背面を被うフレームFRM2と透明板材TPBの側面および背面のうち前記液晶表示パネルPNLが配置される領域を除く領域を被うフレームFRM2をそれぞれ別個に構成し、前記フレームFRM2とフレームFRM1とを固定部材で結合していることを示している。
この場合の結合箇所は、たとえば液晶表示パネルPNLの側面を被うフレームFRM2に対し、透明板材TPBを被うフレームFRM1の一部に対向部を形成し、この対向部をたとえば螺子等の固定部材FXで結合している。
このように構成した場合、液晶表示パネルPNLと透明板材TPBとの組み立ての容易化が図れ、また種々の透明板材TPBに対する同一の液晶表示パネルPNLでの対応ができるからである。
また、パチンコ玉の透明板材TPBへの衝撃は、前記固定部材FXを経由して液晶表示パネルPNLへ伝達される構成となることから、該液晶表示パネルPNLへの衝撃の緩和を実現できるようになる。
【0108】
図29(b)は、図29(a)に示した構成において、別個に形成した透明板材TPBを被うフレームFRM1と液晶表示パネルPNLを被うフレームFRM2との結合部の他の実施例を示す図を示している。
透明板材TPBを被うフレームFRM2の液晶表示パネルPNLの側面を被う部分にて、該フレームFRM2を少なくとも3箇所屈曲させて透明板材TPBの面と平行になる平坦面を形成する。一方、液晶表示パネルPNLを被うフレームFRM2においても該透明板材TPBの面と平行になる面をたとえば該フレームFRM2の延在部として形成し、この延在部を前記透明板材TPBのフレームFRM1に形成した前記平坦面に対向させ、この対向部をたとえば螺子等の固定部材FXで結合している。
【0109】
図29(c)は、図29(a)に示した構成において、液晶表示パネルPNLはその背面に形成されたバックライトを備え、それらが前記フレームFRM1、FRM2によって被われていることを示す図である。
液晶表示パネルPNLは液晶(図示せず)を介して対向配置される透明基板SUB1、SUB2を外囲器とし、該透明基板SUB1の液晶と反対側の面には偏光膜ORIが、該透明基板SUB2の液晶と反対側の面には偏光膜ORIが被着されて構成されている。また、バックライトは、液晶表示パネルPNLとほぼ同じ大きさの導光板LCBと、この導光板LCBの少なくとも1つの側壁面に該側壁面の長手方向に延在するたとえば線状の光源LTを備えて構成されている。
また、表示装置は液晶表示装置に限らないことは言うまでも無い。ELのような自発光型の表示装置でも同様の効果が得られる。
【0110】
実施例23.
図30は、本発明によるスロットマシーン遊技機の一実施例を示す正面図である。
スロットマシーン遊技機は、その中央部に3個の回転ドラムTDMがそれぞれ水平方向に同軸の回転軸を有して配置されている。このため、遊技者はそれぞれの回転ドラムTDMにおいてその側面の一部のみが目視できるようになっている。
遊技者が、下部に備えられている始動ボタンSTBを押すことにより、各回転ドラムTDMが回転しその側面が移動した後、該始動ボタンSTBの近傍に備えられた3個の停止ボタンSPBを押すことにより、これら停止ボタンSPBに対応する回転ドラムTDMが停止するようになる。
各回転ドラムTDMが停止した段階で、これら各回転ドラムTDMの側面に描かれたマークが全て同じであった場合(図では、7、7、7)、下部に備えられているコイン払い出し口COから多数のコインが送り出されてくるようになっている。
【0111】
ここで、この実施例では、前記各回転ドラムTDMが配置されている箇所からその外方に及ぶ範囲で液晶表示装置LQDが配置されている。換言すれば、比較的大きな面積を有する液晶表示装置LQDがスロットマシーン遊技機の全面に配置され、この液晶表示装置LQDの少なくとも周辺を除く領域の一部に透視窓が形成され、これら透視窓から前記回転ドラムTDMの側面が目視されるようになっている。
前記液晶表示パネルLQDには、画像あるいは文字をも含む情報等が表示されるようになっている。
この場合、遊技者は、その遊技の最中において、各回転ドラムTDMの側面を注視していることになるが、これら各回転ドラムTDMの周囲において表示される液晶表示装置LQDの情報も極めて目視されやすくなるという効果を奏する。すなわち、各回転ドラムTDMと液晶表示装置LQDに表示される情報の位置が距離的に極めて近いため、それらは一体感をもたせて観察者に認識され得るようになる。
【0112】
実施例24.
図31(a)は、図30に示したスロットマシーンにおいて、前記液晶表示装置LQDとその背面に配置される回転ドラムTDMの構成の他の実施例を示す図で、該回転ドラムTDMの回転軸側から見た断面図を示している。
回転ドラムTDMの側面は液晶表示装置LQDに形成される透視窓を通して目視されるが、この実施例では、該透視窓は液晶表示装置LQD面に形成された孔HLとして構成されていることにある。
【0113】
図31(b)は、液晶表示装置LQDに形成した孔HLを示す図で、図31(c)は、これによって液晶表示装置LQD内の液晶の封入領域が前記孔HL部を除く環状領域となることから、この環状領域を画すための密閉材SEL(あるいはスペーサ)が液晶表示パネルPNL内すなわち透明基板SUB1とSUB2との間に介在されていることを示す図である。なお、図31(c)の下側の図では、液晶表示パネルPNLはその背面にバックライトの構成部材の一つである導光板LCBを備えたものとして描いている。
このように、液晶表示装置LQDに回転ドラムTDMの側面の透視窓として孔HLを設けることにより、該回転ドラムTDMの回転軸を液晶表示装置LQD側に近接させることができ、これにより、遊技者は該回転ドラムTDMの側面に近くに目視できるという効果を奏する。
【0114】
図31(d)は、液晶表示装置LQDに孔HLを設けた場合にあっても、該孔HLの周辺における液晶表示パネルPNLの画素を正常に動作できることを示す図である。該孔HLを間にして一対の互いに対向する映像信号駆動回路Heおよび一対の互いに対向する走査信号駆動回路Vを設けることによって、たとえ各走査信号駆動回路Vを両端に接続させたゲート信号線GLおよび各映像信号駆動回路Heを両端に接続させたドレイン信号DLが、前記孔HLによって断線した状態になっても、該孔HLの領域を除く領域における各画素を正常に動作させることができる。パチンコ遊技機における液晶表示パネルPNLに釘を貫通させる孔を設けた場合と同様である。
【0115】
図31(e)は、液晶表示パネルPNLの背面にたとえばバックライトを配置させ、これらをバックライトの背面に配置させフレームFRMでモジュール化させた場合に、液晶表示パネルPNLに形成した孔HLとその中心軸を一致させた孔HLを前記フレームFRMにも設けたことを示す図である。
さらに、図31(f)は、図31(e)の構成において、フレームFRMの孔HLの部分を透明部材TRPによって塞ぐように構成したことを示す図である。
【0116】
実施例25.
図32(a)は、前記回転ドラムTDMの側面を目視できる液晶表示装置LQDの部分の他の実施例を示した図を示し、該部分は液晶表示装置LQDの一部分をなすとともに、この部分は高い透過率を有する領域(高透過率領域HTPT)として構成されている。
このように構成された液晶表示装置LQDは前述した実施例のように孔HLを設ける必要がないために、液晶表示装置LQD自体の信頼性を向上させることができるようになる。
【0117】
図32(b)は、前記液晶表示装置LQD自体あるいはそれに組み込まれる液晶表示パネルPNLの高透過領域HTPTを示す断面図で、バックライトの一構成部材である導光板LCBとともに示している。
液晶表示パネルPNLは液晶を介して対向配置された透明基板SUB1、SUB2を外囲器とするものである。そして、該透明基板SUB2の遊技者側の面には偏光板ORI1が形成され液晶側の面にはカラーフィルタCFが形成され、透明基板SUB1の液晶側の面には信号線等を含む電子回路が形成されている。
そして、透明基板SUB1の液晶と反対側の面には偏光板ORI1が形成されているが、この偏光板ORI1は、前記回転ドラムTDMを目視する領域において、該偏光板ORI1が切り欠かれた構成になっている。
すなわち、通常の構成からなる液晶表示パネルPNLにおいて、一方の基板側の偏光板ORIを切り欠くことによって、その切り欠かれた領域を高透過率領域HTPTとして構成でき、それ以外の領域においては正常な画素表示をすることができるようになる。
【0118】
図32(c)は、液晶表示パネルPNLの高透過率領域HTPTの構成の他の実施例として、一方の基板側のみでなく他方の基板側の偏光板ORIにおいても中心軸が一致する切り欠きを形成することを示した図である。これにより、図32(b)の構成と比較して約2倍の透過率を有する高透過率領域を構成することができる。
【0119】
本発明において、偏光板を切り欠くことにより、表示装置に部分的な高透過率領域が実現できる。その際、偏光板の全層を切り欠いてもよい。しかし、偏光板は、光を偏光させるための目的以外に、紫外光が液晶層に悪影響を与えることを防ぐための機能も備えている。単純に全層を切り欠いた場合、高透過率領域は実現できるが、液晶の寿命を従来と同等にするには、紫外線に対して強い液晶への材料変更が必要となる。
そこで、全層を切り欠くのではなく、層数を減らすのに留めることで、透過率を向上しつつ、紫外線の吸収を両立することが可能となる。また、偏光板を高透過領域で切り欠く代わりに薄くすることでも達成できる。この場合、画像表示の維持も達成される。また、偏光層を切り欠いても、概略として紫外領域の光を吸収し可視領域の光を透過するUV遮光層を設けることによって、紫外線吸収と透過率向上の両立が実現する。このUV遮光層は、偏光板のうちの層のいずれかとして形成してもよく、また偏光板とは別の部材として形成しても良い。
また、偏光板を切り欠く代わりに、高透過領域で偏光板の偏光度を低下させても良い。
なお。これらの構造は上記説明で容易に理解、図示できるものである。
【0120】
図32(d)は、図32(c)に対してさらに改良された構成を示す図で、たとえば透明基板SUB2の液晶側の面に形成されたカラーフィルタCFをも該高透過率領域HTPTに相当する部分において切り欠いていることを示している。高透過率領域HTPTにおいて多数の画素が配列され、それらの画素は赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のカラーフィルタCFを備えるが、一の色、たとえばRであればGとBの色を吸収する機能を有する。このため、カラーフィルタCFの存在によって輝度は1/3以下に低下することになる。このことから、カラーフィルタCFを切り欠いた領域は3倍以上の輝度を有することになり、高透過率を達成することができる。
【0121】
図32(e)は、図32(d)に対してさらに改良された構成を示す図で、透明基板SUB1の液晶側の面において、高透過率領域HTPTに相当する部分に信号線、電極を含む画素自体を形成しない構成としたものである。信号線、電極等が存在しないことで輝度が向上し、さらに該領域における高透過率を達成することができるようになる。
この場合、該高透過率領域HTPTを間にして一対の互いに対向する映像信号駆動回路Heおよび一対の互いに対向する走査信号駆動回路Vを設けるようにすれば、たとえ各走査信号駆動回路Vを両端に接続させたゲート信号線GLおよび各映像信号駆動回路Heを両端に接続させたドレイン信号DLが、前記高透過率領域HTPTによって断線した状態になっても、該高透過率領域HTPTの領域を除く領域における各画素を正常に動作させることができる。
【0122】
実施例26.
図33(a)は、液晶表示パネルPNLを通して回転ドラムTDMの側面を目視できる高透過率領域HTPTの他の実施例を示す図で、図32(e)に対応した図となっている。
同図では、透明基板SUB2の前記高透過率領域HTPTに相当する領域のカラーフィルタCFのみを切り欠いている構成を示している。
上述した実施例のように偏光板ORIを切り欠いた場合、その部分は表示ができないという不都合は免れない。回転ドラムTDMとの目視上の一体感を出し、種々の画像効果を実現するには該部分も表示可能とすることがゲームの性質上汎用性が増加する。
それ故、上述したように、高透過率領域HTPTに相当する部分において、カラーフィルタCFのみを切り欠くことにより、表示の維持と輝度の3倍化を実現できるようにした。
この場合、カラーフィルタCFを切り欠くことにより、該領域は白黒の表示となるが画面の明るさを変えてのフラッシュ効果など、種々の画像効果が実現できることになる。
また、図33(b)に示すように、前記カラーフィルタCFを高透過率領域HTPTにおいて、完全に切り欠くのではなく、他の領域に比較して薄く形成してもよい。この場合、さらに種々の効果が実現でき、輝度向上と視覚効果の多様性の両立を実現できる。
【0123】
図33(c)は、液晶表示パネルPNLにおいて、その一部に高透過率領域HTPTを設ける場合の他の実施例を示した平面図である。
同図において、液晶表示パネルPNLの前記高透過率領域HTPTを除く他の領域における画素のサイズは通常の大きさとし、該高透過率領域HTPTにおける画素のサイズをそれよりも大きく形成している。
このため、液晶表示パネルPNLの前記高透過率領域HTPTでは、他の領域よりゲート信号線GLの間の間隔、およびドレイン信号線DLの間の間隔が大きくなっている。
さらに、詳述すれば、前記高透過率領域HTPTにおけるゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLは、前記高透過率領域HTPTを除く他の領域におけるゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLのうち何本か置きに配置されたものをそのまま延在したものを用いている。
【0124】
なお、この実施例では、図33(c)のd−d線に示す断面図である図33(d)に示すように、偏光板ORIおよびカラーフィルタCFの切り欠きはなされていないものを示したが、上述した実施例で示したように、必要に応じて、高透過率領域HTPTにおける偏光板ORIの切り欠き、あるいはカラーフィルタCFの切り欠きを行なうようにしてもよいことはもちろんである。
このように、高透過率領域HTPTにおける画素のサイズを大きくすることにより、遮光物となる配線や電極が低減できるため、いわゆる開口率が向上でき、該領域の透過率を向上させることができる。
この場合、画素の拡大の比率をドレイン信号線DL方向とゲート信号線GL方向で一致させるようにすることが望ましい。
なお、画素のサイズの大きい領域では、その大きさに合わせてカラーフィルタCFの配列を変えることでカラー表示を適切に行うことができる
【0125】
実施例27.
図34(a)は、図33(c)に示す構成において、高解像度領域HTPTにおける各画素の赤(R)、緑(G)、青(B)の各フィルタCFと該高解像度領域HTPT以外の他の領域におけるドレイン信号線DLとの位置関係を示した図である。また、この図において、高解像度領域HTPT以外の他の領域のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素(たとえば赤(R)を担当する画素)も示している。
この実施例では、高解像度領域HTPTにおける赤(R)を担当する画素には少なくとも一つ上の赤(R)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、緑(G)を担当する画素には少なくとも一つ以上の緑(G)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、青(B)を担当する画素には少なくとも一つ以上の青(B)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、高解像度領域HTPTにおける各画素の大きさを設定している。
そして、高解像度領域HTPTにおける各画素にその担当する色の映像信号が供給されるドレイン信号線DLを介して該映像信号を供給するようにしている。
【0126】
このように構成した場合、高解像度領域HTPTにおける各画素において、R、G、Bの各色の正常な表示を可能とすることができる。さらに、特別な信号処理なしに画素を大きくすることができる。
これには、高解像度領域HTPTの画素のサイズを、隣接する非高解像度領域の画素のサイズの3n倍(nは整数)にすることで、特に容易に実現できる。その際、縦方向および横方向の少なくとも一方を3n倍にし、望ましくは双方を3n倍にすることが良い。
【0127】
図34(b)は、図34(a)の構成をさらに改良した構成としたもので、高解像度領域HTPTにおける各画素に対応した色の映像信号が供給されるドレイン信号線DLを高解像度領域HTPT以外の他の領域から延在させる場合において、該ドレイン信号線DLを画素の一辺側に位置づけるため、該ドレイン信号線DLを屈曲させて構成した図を示している。
この場合、高解像度領域HTPT以外の他の領域からドレイン信号線DLをそのまま延在させてすむものもあるが、そうでないものにあっては、高解像度領域HTPTにおける画素の近傍において、一旦90°に屈曲させて水平方向に延在させた後に、さらに90°に屈曲させて該画素の一辺側に沿うように延在させて構成させている。
このように構成することによって、高解像度領域HTPTにおける各画素の構成を同一とすることができ、それぞれの開口率を同一とすることができる効果を奏する。
【0128】
図34(c)は、前記図34(a)、図34(b)に示した構成において、各画素におけるカラーフィルタCFの配置をそれらの色の相違が明確になるように示した図である。この場合、これらカラーフィルタCFが形成される基板側にブラックマトリクスを形成し、このブラックマトリクスによって、高解像度領域HTPTおよびこの高解像度領域HTPT以外の他の領域における各画素のサイズや形状に合わせて形成することが望ましい。
なお、上述した表示装置は液晶表示パネルPNLについて示したものであるが、たとえば各画素が自発光する有機EL表示パネルPNLあるいは蛍光表示パネルPNL等においても適用でき、たとえば、それに高解像度領域を形成する場合、図34(d)、図34(e)に示すようにしてもよい。
【0129】
図34(d)は、たとえばゲート信号線GLが形成された基板SUB1側に発光体あるいは蛍光体ELが設けられている場合、その高解像度領域HTPTに形成された発光体あるいは蛍光体ELを切り欠いた図を示し、図34(e)は、たとえばゲート信号線GLが形成された基板SUB1と対向して配置された他の基板SUB2側に発光体あるいは蛍光体ELが設けられている場合、その高解像度領域HTPTに形成された発光体あるいは蛍光体ELを切り欠いた図を示している。
また、この場合においても、図34(f)に示すように、有機EL表示パネルPNLあるいは蛍光表示パネルPNL等の表示装置DIPの背面をフレームFRMで被い、このフレームFRMの回転ドラムTDMと対向する部分すなわち高解像度領域HTPTに相当する領域を切り欠くように構成してもよい。
【0130】
実施例28.
図35(a)は、回転ドラムTDMの全面に表示装置DIPが配置され、この表示装置DIPの背面に前記回転ドラムTDMの側面、すなわち、遊技者が該表示装置DIPを通して視認できる回転ドラムTDMの部分を光源LTによって照明する構成を示した図である。
前記光源LTは、たとえば表示装置DIPの前記回転ドラムTDMの視認領域の上下部のそれぞれに備えられ、その光照射角度は一定の仰角を有して、図35(b)に示すように、該回転ドラムTDMの側面を照射するようになっている。
【0131】
表示装置DIPの前記回転ドラムTDMの視認領域の光透過率を上げる理由は、背面の回転ドラムTDMの側面に描かれた絵あるいは図形をより視認しやすくするためである。このため、回転ドラムTDMを前記光源LTによって照明し明るくすることによって、遊技者は、図35(c)に示すように、該絵あるいは図形を鮮明に認識できる効果を奏する。
この場合において、光源LTを備えるようにするとともに、表示装置DIPにおいても、前述した実施例に示したように、前記回転ドラムTDMの視認領域における高解像度を向上させる構成としてもよいことはいうまでもない。
【0132】
図35(d)は、表示装置DIPにおいて、その表示パネルPNLの背面に導光板LCBが配置されているとともに、該導光板LCBの背面に該導光板LCBと表示パネルPNLをモジュール化するフレームFRMを有するものであって、該フレームFRMの前記回転ドラムTDMの視認領域に相当する部分を切り欠いた構成を示した図である。
前記導光板LCBは、少なくともその一側面に光源LTを有し、図35(e)に示すように、この光源LTからの光は導光板LCBを介して表示パネルPNL側に照射されるようになっているとともに、前記フレームFRMの切欠き部を通して外方に照射されるように構成されている。
この場合、該フレームFRMの切欠き部を通して外方に照射される光は、その照度が均一にし易く、図35(f)に示すように、背面に配置された回転ドラムTDMの側面を均一に照射した後、その反射光はフレームFRMの切欠き、導光板LCB、表示パネルPNLを通して遊技者に至ることになる。このため、回転ドラムTDMの側面に描かれた絵あるいは図形を鮮明に認識できる効果を奏する。
【0133】
図35(g)は、図35(d)に示す構成をさらに改良させた構成を示す図で、導光板LCBの側壁面に配置させる光源LTを遊技装置の上下方向に相当する位置にそれぞれ配置させた構成となっているものである。
このように導光板LCBを介して対向する一対の光源LTを設けることで導光板LCBの中央部の光量を増大させ、回転ドラムTDM側に光を照射しても表示パネルPNL側の光が低下することを回避できる。
【0134】
また、図35(a)に示すように、導光板LCBの一側壁面側に光源LTを設けた場合、この光源LTからの光を導光板LCBの他の辺まで均一に伝播させるためには、光路の途中にフレームFRMの切り欠き部があることにより光の伝播効率が変わるため該導光板LCBの上面に反射シートを配置させる等の配慮が必要になり、その設計が複雑となる。図3535(g)に示すように該導光板LCBの対辺側にも光源LTを設ける構成とすることにより、一方向からの伝播の組合せとなるため、表示装置からの光が面内でムラが少なく均一なものになる。また設計が簡略かつ正確にできる効果を有する。
なお図35(a)から(f)の構成で、(g)のように光源を両側に設けることで上記の効果がそれぞれの効果に合わせて達成される。
【0135】
実施例29.
図36(a)は、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
すなわち、該導光板LCBの背面、すなわち表示装置の表示面と反対の側に反射シートRSが配置され、この反射シートRSの一部領域とそれ以外の領域とで反射効率を異ならしめるようにしている。
【0136】
図36(b)に示すように、平面的に見た反射シートRSにおいてその散在する多数の反射個所を黒点で示している。そして、この反射個所は、背面側に照明する領域においてその密度が小さく、背面側に照射しない領域においてその密度を大きく設定している。
これにより、背面に照射する領域では背面への光照射を実現し、かつ遊技装置からの反射光をより効率良く表示面側に透過する機能を果たすことができる。
この反射個所を反射シートRSに形成する場合、該反射シートRS面にたとえば白色の印刷パターンあるいは成型された光散乱形状パターンを形成することによって実現させることができる。
この場合、反射効率の高い領域とそうでない領域とで反射個所の密度を異ならしめたものであるが、反射効率の高い領域の反射個所とそうでない領域の反射個所との大きさを異ならしめ、背面側に照明する領域において各反射個所の全体の面積を小さくし、背面側に照射しない領域において各反射個所の全体の面積を大きく設定するようにしてもよいことはもちろんである。
【0137】
また、図36(c)は、上記と同様、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
この実施例の場合、導光板LCBの表裏面のそれぞれに反射シートRS1、RS2が配置され、該導光板の背面に配置される反射シートRS1を図36(d)に、該導光板LCBの前面に配置される反射シートRS2を図36(e)に示している。
【0138】
図36(d)に示す反射シートRS1は図36(b)に示したものと同様の機能を有するが、図36(e)に示す反射シートRS2は、背面側に照明する領域において反射個所の密度が他の領域よりも大きく構成されている。
そして、背面側に照明する領域以外の領域において、導光板LCBの背面の反射シートRS1の反射個所の密度が導光板LCBの前面の反射シートRS2の反射個所の密度よりも大きく構成されている。これにより、導光板LCB内での光の伝播を効率よく行なうことができるからである。
さらに、背面側に照明する領域において、導光板LCBの背面の反射シートRS1の反射個所の密度が導光板LCBの前面の反射シートRS2の反射個所の密度よりも小さく構成されている。これにより導光板LCBの背面に多くの光を照射できるからである。
なお、このようにした場合にも、反射効率の高い領域の反射個所とそうでない領域の反射個所との大きさを異ならしめ、背面側に照明する領域において各反射個所の全体の面積を小さくし、背面側に照射しない領域において各反射個所の全体の面積を大きく設定するようにしてもよいことはもちろんである。
【0139】
図36(a)、図36(c)の場合、導光板LCBと異なる部材である反射シートRSに上述した工夫をするようにしたものであるが、これに限定されることはなく、たとえば図3636(f)に示すように導光板LCBの一面の前記反射個所に相当する部分に凹凸を形成し、あるいは図36(g)に示すように導光板LCBの各面の前記反射個所に相当する部分に凹凸を形成することによっても同様の効果を奏する。この場合、導光板LCBに凹凸を形成することによって、光散乱、光反射性を付与することもできる。また、これ以外の他の部材に反射機能を兼用させても良い。
【0140】
実施例30.
図37(a)は、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
すなわち、前記導光板LCBは、表示パネルPNL側へ光を照射させるための第1導光板LCB1と、該表示パネルPNLと反対側へ光を照射させるための第2導光板LCB2とが構成されたものとしている。
また、表示パネルPNLと導光板LCBはこの導光板LCBの背面に配置されるフレームFRによってモジュール化され、該フレームFRMの図示しない回転ドラムTDと対向する部分には切欠きが設けられている。
そして、このフレームFRMの切欠き部を被うようにして該フレームFRMに取り付けた第2導光板LCBが配置されている。
第1導光板LCBと第2導光板LCBにはそれぞれ光源LTが備えられ、図37(b)に示すように、第1導光板LCBに備えられた光源LTからは該第1導光板LCBを通して表示パネルPNL側に光が照射され、第2導光板LCBに備えられた光源LTからは該第2導光板LCBを通して図示しない回転ドラムTDM側に光が照射されるようになっている。
【0141】
図37(c)は、図37(a)が第2導光板LCBに1個の光源LTを備えたのに対し、第2導光板LCBを間にして互いに対向配置される2個の光源LTを備えるようにしたものである。
このように、第2導光板LCBの光源LTの数あるいは明るさを増すことで、表示パネルPNL側への光とは別個に背面照明の光を選択的に増大できるようにすることができる。
ここで、第2導光板LCBからの光の一部は表示パネルPNL側に抜け、見かけ上表示パネルPNLの一部が明るくなるが、該領域は回転ドラムTDMを視認する領域、すなわち遊技する上で常時着目している関心領域であり、該領域が他の領域より更に明るくなることに関しては実用上格段の不都合は存在しないものとなる。
【0142】
図37(d)は、第1導光板LCB、第2導光板LCBを備える表示パネルPNLのモジュール化における構成を示す図である。図37(a)は、表示パネルPNL、第1導光板LCB、第2導光板LCBをフレームFRMで被う構成となっており、第2導光板LCBは回転ドラムTDMを目視するに足る程度の大きさで形成されている。図37(e)は、第2導光板LCBもフレームFRMによってモジュール化されているが、該第2導光板LCBは第1導光板LCBとほぼ同一の大きさになっており、これにより光源LTは第1導光板LCB用と第2導光板LCB用と共通になっている。これに対して、図37(f)は、第1導光板LCB用の光源LTと第2導光板LCB用の光源LTとが別に構成されている。
【0143】
なお、図37(e)、図37(f)の場合、背面側に光を効率的に導入するため、第1導光板LCBと第2導光板LCBの間の背面照射領域を除く領域に光反射層RSを設けるようにすることが望ましい。そして、この光反射層RSは反射シートとして構成してもよく、また導光板LCBの表面形状を加工して形成してもよい。
【0144】
実施例31.
図38は、たとえば液晶表示パネルPNLの光透過部を通して各回転ドラムTDMの側面を目視できるとともに、該光透過部における液晶表示パネルPNLに、該回転ドラムTDMの当り数字等を明瞭に認識し易いように、注視マーク等を表示させるように示した図である。
図38(a)は、たとえば3個ある回転ドラムTDMのうち左の2個が既に停止した状態で、しかもいずれも“7”の当り数字となっている。そして、他の残りの1個の回転ドラムTDMは停止前でいまだ回転が続けられている。
この場合、回転ドラムTDMの当り数字“7”は、遊技者にとって注視すべき記号であることから、液晶表示パネルPNLにおいて、たとえばその数字を囲む枠体RMが表示されるようになっている。
一方、いまだ回転し続けている回転ドラムTDMにあっても、遊技者は当り数字“7”が出てもらいたい心境にあることから、図38(b)ないし(e)に示すように、該回転ドラムTDMの当り数字“7”の移動経過を目視しやすいように該数字を囲む枠体RMが、液晶表示パネルPNLに該回転ドラムTDMの回転に追随させて表示されるようになっている。
【0145】
図38(f)は、液晶表示パネルPNLへの前記表示(たとえば数字を囲む枠体RM)を各回転ドラムTDMを回転させるモータ(ステップモータ)から得られる信号によって行なうことを示した図である。
図38(f)に示すように、各回転ドラムTDMを回転させるそれぞれのモータMの回転はその位置をも含めて遊技装置内のコントローラCONTにより制御され、また、このコントローラCONTによって該位置も検出するようになっている。
換言すれば、各回転ドラムTDMにおいて、それが回転していても当り数字“7”の位置を該コントローラCONTは常時認識することができ、該位置の情報を液晶表示パネルPNLのコントローラCONTに出力させている。
液晶表示パネルPNLでは、その表示領域ARの予め定められた領域(回転ドラムTDMを目視できる領域)に、該コントローラCONTからの情報によって、前記枠体RMが、回転ドラムTDMの回転に追随させ、かつその当り数字“7”に対向するようにして移動する様を表示するようになっている。
これにより、遊技機の娯楽性を大幅に向上させることができる。
【0146】
実施例32.
図39は、たとえば液晶表示パネルPNLの光透過部を通して各回転ドラムTDMの側面を目視できるとともに、該光透過部における液晶表示パネルPNLに、注視マーク等を表示させる構成の他の実施例を示した図である。
図39(a)は、たとえば3個ある回転ドラムTDMのうち左の2個が既に停止した状態で、しかも当り数字がいずれも“7”となっている。そして、他の残りの1個の回転ドラムTDMは停止前でいまだ回転が続けられている。
この場合において、液晶表示パネルPNLの他の残りの1個の回転ドラムTDMを視認できる領域の全体に、特定の色を施すようにして表示していることにある。遊技者にリーチ状態になっていることを該色の表示によって認識させ、興奮を高めるようにしている。
また、図39(b)は、図39(a)に示した構成とほぼ同様であるが、上記着色の部分をそれに替えてフラッシュ状態で変化する様を表示するように構成したものである。フラッシュ状態とする手段としては、時間的に色を変化させたり、あるいは同じ色であってもその輝度を変化させる等の方法が採用される。
【0147】
さらに、図39(c)は、上述のようにリーチ状態の場合に、少なくとも既に停止した回転ドラムTDMの上面に重ねて、液晶表示パネルPNLに画像(例えば文字)を表示させていることを示した図である。また、図39(d)は、前記画像として線画あるいは記号を表示させていることを示した図である。さらに、図39(e)は、前記画像として乗物を表示させていることを示した図である。この他にも、数字、動物、人、デザインされた登場キャラクタ等であってもよく、また静止画に限らず動画であってもよい。
さらに、図39(f)は、やはりリーチ状態の場合であって、いまだ回転している残りの回転ドラムTDMに重ねて、液晶表示パネルPNLに該部分から放射状に延在する多数の線画を表示させていることを示した図である。
【0148】
実施例33.
図40(a)は、本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す図で、図1に示した図に対応している。
図1の場合と同様に、パチンコ玉の移動できる範囲の大部分あるいはその全部の領域に表示装置が配置され、その中央部を除く領域には散在された多数の釘NALが打ちこまれている。
そして、図1の場合と異なる構成は、釘が打ちこまれていない中央部の領域には前記液晶表示装置とは別個の他の表示装置が配置されている。これにより、この実施例では、表示装置に液晶表示装置を用いた一例として、前者の表示装置を第1液晶表示装置LQD1と称し、後者の表示装置を第2液晶表示装置LQD2と称する。
これにより、第1液晶表示装置LQD1と第2液晶表示装置LQD2にそれぞれ独立させた機能をもたせることができ、それらが配置されている各領域毎に適切な表示を行うことができるようになる。
【0149】
図40(b)は、第1液晶表示装置LQD1と第2液晶表示装置LQD2の位置関係を示した平面図であり、遊技者側に配置された第1液晶表示装置LQD1に孔HLが形成され、該第2液晶表示装置LQD2は第1液晶表示装置LQD1の背面に配置されるとともに、その中心軸を第1液晶表示装置LQD1の孔HLのそれとほぼ一致づけられ、その周辺は該孔HLの周辺の第1液晶表示装置LQD1に重ね合わされている。なお、図40(b)のc−c線における断面図を図40(c)に示している。
また、この場合、図40(d)に示すように、第2液晶表示装置LQD2の大きさは第1液晶表示装置LQD1の孔HLの大きさとほぼ同じであってもよいことはもちろんである。
なお、この第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の配置の前後関係は上述した構成に限らず、遊技者側から観て第2液晶表示パネルPNL2が第1液晶表示パネルPNL1に対して前面に配置されるように構成してもよいことはもちろんである。
【0150】
実施例34.
図41(a)は、たとえば第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の図40(c)に示した配置において、それぞれの液晶表示パネルPNLに液晶駆動回路が搭載されていることを示す図である。
この場合、遊技者は図中右側から見ており、第1液晶表示パネルPNL1は第2液晶表示パネルPNL2に対して背面に配置されているとともに、第1液晶表示パネルPNL1の液晶駆動回路DRVは第2液晶表示パネルPNL2側の面に形成され、第2液晶表示パネルPNL2の駆動回路DRVは第1液晶表示パネルPNL1の側とは反対側の面に形成されている。
このようにした場合、少なくとも第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線は、第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して配置でき、該信号配線を遊技者から目視し難く配置することができる。換言すれば、第1液晶表示パネルPNL1の背面側から該第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して信号配線を引き回し、第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVに接続させることができる。
【0151】
同様に、遊技者が図中左側から見る構成では、少なくとも第1液晶表示パネルPNL1の液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線は、第2液晶表示パネルPNL2に形成された孔HLを通して配置でき、該信号配線を遊技者から目視し難く配置することができる。
第1液晶表示パネルPNL1の孔HLの周囲に液晶駆動回路DRVを設けている場合、該液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線も第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して配置することができる。
【0152】
図41(b)は、図41(a)に示した構成の改変例を示すもので、前記液晶駆動回路DRVとして、いわゆるフィルムキャリア方式で構成された半導体装置を用いていることを示している。ここで、フィルムキャリア方式の半導体装置とは、フレキシブル基板に半導体チップが搭載されたもので、該半導体チップの各バンプは該フレキシブル基板上に形成された配線層を介して該フレキシブル基板の対向する各辺側に引き出されたものである。
このように、液晶駆動回路DRVとしてフィルムキャリア方式の半導体装置を用いることにより、該半導体装置をそれぞれ屈曲させて液晶表示パネルPNLの側面に対向するように配置でき、該半導体装置の入力端子を第1液晶表示パネルPNL1の背面側に指向させることができる。これにより、信号配線の引き回しを容易にすることができる。
【0153】
図41(c)は、図41(a)と図41(b)のハイブリッド構成である。
第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVは、該第2液晶表示パネルPNL2の基板面に直接形成したMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタ等を主要部品とする回路から構成され、該MISトランジスタの半導体層はたとえば低温で形成されるポリシリコン(p−Si)で形成しても良い。
この場合、第2液晶表示パネルPNL2の各画素にそれぞれ形成される薄膜トランジスタもその半導体層がポリシリコン(p−Si)で形成されのが通常である。
そして、第1液晶表示パネルPNL1において、その各画素にそれぞれ形成される薄膜トランジスタはその半導体層がアモルファスシリコン(a−Si)で形成されている。
このようにすることにより、第2液晶表示パネルPNL2の解像度を第1液晶表示パネルPNL1のそれよりも大きく構成することができ、第1液晶表示パネルPNL1の製造に要するコストを低減させることができる。
【0154】
図41(d)は、たとえば第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の図41(a)に示した配置において、それぞれの表示パネルPNLに別個のバックライトBLを備えていることを示す図である。換言すれば、第1液晶表示パネルPNL1におけるバックライトBLの輝度と第2液晶表示パネルPNL2におけるバックライトBLの輝度をそれぞれ独立に制御できる構成となっている。
このようにすることにより、第2液晶表示パネルPNL2における表示の輝度を第1液晶表示パネルPNL1における表示のそれよりも向上させる必要がある場合に容易に行なうことができる。第2液晶表示パネルPNL2の領域は遊技上特に遊技者が注目する領域であり、該領域の輝度を明るくすることで意図的な輝度の変調を含めた多彩な表現が可能となり、遊技性が向上できるからである。
【0155】
また、各液晶表示パネルPNLの各バックライトBLは各液晶表示パネルPNLにそれぞれ設けなくても、たとえば図41(e)に示すように、第1液晶表示パネルPNL1の背面に配置されたバックライトBLであって、該第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLに対向する部分にもその機能を有するものを配置させることにより、このバックライトBLからの光を前記第2液晶表示パネルPNL2にも透過させる構成とするようにしてもよい。
この場合、第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の相互の重なり部において、バックライトからの光の減衰が生じるため、この部分を化粧領域とすることが望ましい。
この化粧領域は液晶表示パネルPNL内(液晶を介して対向配置される各基板の一方の基板の液晶側の面)にて遮光層を形成するようにしてもよい。また、液晶表示パネルPNL外(液晶を介して対向配置される各基板の一方の基板の液晶と反対側の面)に印刷あるいは部材添付を行なうようにしてもよい。さらに、液晶表示パネルPNLの上面に化粧部材MKBを重畳させて配置させるようにしてもよい。
【0156】
実施例35.
図42(a)は、前記第2液晶表示パネルPNL2を遊技者の前方に配置させる該第2液晶表示パネルPNL2と前記第1液晶表示パネルPNL1の配置において、面積の小さな第2液晶表示パネルPNL2を囲むようにして第1液晶表示パネルPNL1の上面に透明化粧板TMUを配置させた構成を示した図である。
これにより、該透明化粧板TMUは第2液晶表示パネルPNL2の配置された個所に孔が設けられており、該透明化粧板TMUの遊技者側の面と第2液晶表示パネルPNL2の遊技者側の面とはほぼ面一となっている。
なお、このような構成は、第1液晶表示パネルPNL1、第2液晶表示パネルPNL2、および透明化粧板TMUがモジュール化されて構成されていてもよいことはいうまでもない。
パチンコ玉が移動する面において平坦化が図れ、しかも、前記透明化粧板TMUは第1液晶表示パネルPNL1の損傷に対する保護板として機能するようになる。
【0157】
図42(b)は、図42(a)に示した構成において、前記透明化粧板TMUの表面および第2液晶表示パネルPNL2の表面に偏光板ORIが貼付されていることにある。この偏光板ORIは第2液晶表示パネルPNL2の偏光板ORIとしてはもちろんのこと、第1液晶表示パネルPNL1の偏光板ORIとしても機能するようになっている。
このような構成において、透明化粧板TMUと第2液晶表示パネルPNL2とのつなぎ目を平滑にでき、このつなぎ目での光散乱の影響も低減させることができる。
【0158】
図42(c)は、図42(b)に示した偏光板ORIを第2透明化粧板TMUに替えて上述した効果を得ようとする構成を示したものである。
この場合の第1液晶表示パネルPNL1および第2液晶表示パネルPNL2の偏光板は、それぞれ図示しないが、該第1液晶表示パネルPNL1および第2液晶表示パネルPNL2の表面に形成されている。
図42(d)は、図42(c)に示した第1透明化粧板TMUおよび第2透明化粧板TMUとして、それらが互いに一体化させて形成したものを用いていることを示した図である。
【0159】
図42(e)は、孔が形成された第1液晶表示パネルPNL1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示パネルPNL2を有する構成において、該第1液晶表示パネルPNL1の少なくとも孔の側壁面、および第2液晶表示パネルPNL2の側壁面に着色が施されている構成を示した図である。第1液晶表示パネルPNL1の孔の側壁面からの光散乱が第2液晶表示パネルPNL2を通して遊技者に目視されるのを、また第2液晶表示パネルPNL2の側壁面からの光散乱が第1液晶表示パネルPNL1の表示面の画像を見に難くするのを解消させるためである。
【0160】
図42(f)は、孔が形成された第1液晶表示パネルPNL1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示パネルPNL2を有する構成において、該第2液晶表示パネルPNL2の外方であって第1液晶表示パネルPNL1の上面に多層構造からなる透明化粧板TMUが配置される構成を示した図である。
前記透明化粧板TMUは、遊技者側の面における上層は硬度が柔らかく下層は硬度が硬く形成されている。
【0161】
このように形成した場合、たとえば図42(g)に示すように、該透明化粧板TMUに釘NALを打つ場合において、その打ち易さと該釘NALの安定性を確保することができる効果を奏する。
図42(g)の場合、透明化粧板TMUの上層は下層に比較して層厚を小さくしたものであるが、図42(h)に示すように、上層は下層に比較して層厚を大きくするようにしてもよいことはいうまでもない。
【0162】
実施例36.
図43(a)は、孔が形成された第1液晶表示装置LQD1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示装置LQD2を有するパチンコ遊技機において、そのガラス扉部FRGのガラス板が第2液晶表示装置LQD2と僅かな隙間を有するとともに、第1液晶表示装置LQD1と前記ガラス板との間はパチンコ玉が充分に移動できる間隔を有する位置関係になっていることを示す図である。
このため、第2液晶表示装置LQD2の厚さは、パチンコ玉の径とほぼ同じかそれよりも大きく形成されている。
図43(b)は、図43(a)の構成において、第2液晶表示装置LQD2の外方側面に該第2液晶表示装置LQD2と接触する程度に化粧部材MKBが配置された構成を示した図である。
図43(b)に示した液晶表示装置LQDを有するパチンコ遊技機は、図43(c)に示すように、前記化粧部材MKBが目視され、この化粧部材MKBの枠の内外でそれぞれを画像表示を楽しむことができる。
【0163】
実施例37.
図44(a)は、孔が形成された第1液晶表示装置LQD1の背面(遊技者側から観て)に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示装置LQD2を有するパチンコ遊技機において、第1液晶表示装置LQD1に対する第2液晶表示装置LQD2の固定を化粧部材MKBを介して行っていることを示した図である。
化粧部材MKBは第1液晶表示装置LQD1の孔の周辺に形成され、その延在部は該孔の側壁面に接触した状態で第2液晶表示装置LQD2の表示面側に固定されている。
これにより、第1液晶表示装置LQD1に対して第2液晶表示装置LQD2の奥行き方向の距離を前記化粧部材MKBの形状によって任意に設定できるようになる。
図44(b)は、図44(a)に示す構成において、第1液晶表示装置LQD1の背面に釘固定部材NFBを配置させ、該釘固定部材NFBはそれに設けた孔に第2液晶表示装置LQD2が配置された構成となっている。
これにより、釘固定部材NFBの背面と第2液晶表示装置の背面を面一にさせることで、これらをモジュール化し易いという効果を奏する。
【0164】
実施例38.
上述したパチンコ遊技機における液晶表示装置LQDの表示部に釘NALを設置する場合、その設置位置を明確に判別する必要がある。このため、該液晶表示LQDに釘NALを適切な位置に設置するための基準となるマークを必要とする。
この実施例では、該液晶表示装置LQDの製造工程中における部材組み立てに必要となるアライメントマークを前記マークとして兼用するようにしたものである。
【0165】
図45(a)は、フレームFRMによってモジュール化された液晶表示装置LQDをその表示面側から観た平面図を示し、該フレームFRMに形成された孔HLから該フレームFRMの背面に組み込まれた液晶表示パネルPNL面のアライメントマークAMを、図45(b)に示すように目視できるようにしたことを示している図である。
該アライメントマークAMは液晶表示装置LQDの四隅に設けられているが、最低一対有することが好ましい。2次元的に精度を確保するためである。
このようにすることにより、液晶表示パネルPNLは該アライメントマークAMを基準にして各画素および釘NALが設置される部分も形成されることから、該アライメントマークAMを基準にして釘NALを設置する個所を正確に決めることができるようになる。
【0166】
図45(c)は、図45(a)のb−b線における断面図を示すもので、液晶表示パネルPNLに形成されたアライメントマークAMの中心軸上にフレームFRMにも孔HLが形成され、この孔HLの径はアライメントマークAMのそれよりも大きく形成されている。
なお、このアライメントマークAMは液晶表示装置LQDの完成後において長時間を経てから顧客によって利用されるため、その信頼性には格段の配慮が必要となる。
【0167】
このため、図45(d)は、図45(c)の構成において、該アライメントマークAMが保護膜PASによって被われていることを示す他の実施例図である。該保護膜PASは表示領域ARに用いられる保護膜PASを延在させて形成させたものである。
また、図45(e)は、図45(c)の構成において、該アライメントマークAMが透明導電膜ITOによって被われていることを示す他の実施例図である。透明導電膜ITOは酸化され難い材料であることから、該アライメントマークAMを酸化から充分に保護することができる。
また、図45(f)は、図45(c)の場合と異なり、アライメントマークAMを表示領域AR内に形成していることにある。該アライメントマークAMは液晶が充填された液晶表示パネルPNL内に配置されていることから、外部からの要因によって剥がれ等の心配がないからである。
【0168】
なお、この実施例は、遊技機に限らず、完成後の修正を効率良く実現可能とする液晶表示装置にも適用できる。たとえば、出荷前の通電試験中に短絡が生じたような場合、レーザーで該短絡部を分離して正常動作を回復する等の場合に適用でき、歩留まりの向上を実現するものである。
【0169】
以上説明した各実施例の発明は上述した遊技機において単独で用いてもよく、また、他の実施例の発明と併せ用いるようにしてもよいことはいうまでもない。また、表示装置としては主として液晶表示装置を例として示したものであるが、他の表示装置、たとえば有機EL表示装置等の該液晶表示装置に替えて適用することができることはいうまでもない。
【0170】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかになるように、本発明による表示装置あるいはスロットマシーン型等の遊技機によれば、遊技者に回転ドラムと表示装置との一体感をもたせ、これにより、興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパチンコ遊技機の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの画素の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す構成図である。
【図6】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図13】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図14】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置のその表示パネルに対するフレームの構成の一実施例を示す平面図である。
【図15】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置のその表示パネルおよび導光板に対するフレームの構成の一実施例を示す平面図である。
【図16】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置に対する釘の設置に関する他の実施例を示す断面図である。
【図17】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図18】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図19】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図20】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図21】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図22】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図23】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図24】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図25】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図26】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図27】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図28】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図29】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図30】本発明によるスロットマシーンの一実施例を示す正面図である。
【図31】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の一実施例を示す構成図である。
【図32】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図33】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図34】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図35】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図36】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図37】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図38】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の表示態様の一実施例を示す構成図である。
【図39】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の表示態様の他の実施例を示す構成図である。
【図40】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図41】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す正面図である。
【図42】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す正面図である。
【図43】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図およびパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図44】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図45】本発明による遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
LQD…液晶表示装置、AR…表示領域、NAL…釘、SUB…基板、PX…画素電極、CT…対向電極、SP…スペーサ、HL…孔、SEL…密閉材、RES…樹脂膜、ELS…弾性板あるいは弾性シート、FRM…フレーム、LCB…導光板、LT…光源、V…走査信号駆動回路、He…映像信号駆動回路、DRV…信号駆動回路、CONT…コントローラ、HBT…孔形成禁止領域、HQT…高解像度領域、MKB…化粧部材、LMP…ランプ、TPB…透明板、DIP…表示装置、TDM…回転ドラム、HTPT…高透過率領域、CF…カラーフィルタ、ORI…偏光板、RS…反射シート。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置および遊技機に関し、特にスロットマシーン型遊技機およびそれに好適な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシーン型遊技機は、その遊技者に対向する面の中央に、水平方向に回転軸が一致づけられた3個の回転ドラムを有し、始動ボタンを押すことによりそれらが回転し、その後、各回転ドラムに対応する停止ボタンを押すことにより順次停止させるように構成されている。
そして、各回転ドラムの側面に描かれた記号、図柄等がたとえば一致して停止した場合に当りとなり、多数のコインを獲得できるようになっている。
そして、近年、回転ドラムの上方にたとえば液晶表示装置等の表示装置を配置させ、これに静止画像あるいは動画像を映像させることによって、遊技者の興趣をもたらすように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−350805号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成されたスロットマシーン型遊技機は、回転ドラムに対して表示装置が比較的遠い位置に配置されているため、回転ドラムを注視してゲームを行なう場合に、該表示装置の表示に意識がいかなくなるため、それらを遊技者に一体感をもたせることが困難であるといった不都合を有している。
また、表示装置を透過してみる回転ドラムが暗いものとなるという課題がある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的は、遊技者に回転ドラムと表示装置との一体感をもたせ、これにより、興趣の向上を図ったスロットマシーンを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0006】
手段1.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、表示装置を備えるスロットマシーン型遊技機であって、その回転ドラムの配置された領域の周辺の全域に前記表示装置が配置されていることを特徴とするものである。
【0007】
手段2.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするものである。
【0008】
手段3.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段2の構成を前提とし、表示装置は回転ドラム側の背面にフレームを備え、このフレームに前記孔と中心軸をほぼ同じにする孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
手段4.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段3の構成を前提とし、前記孔は透明板で塞がれていることを特徴とするものである。
【0010】
手段5.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段2の構成を前提とし、前記表示装置は、液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とし、各基板のうち一方の基板の液晶側の面にその一方向に延在し他の方向に並設されるゲート信号線と他の方向に延在し一の方向に並設されるドレ信号線とを備え、各ゲート信号線の両端のそれぞれに走査信号駆動回路および各ドレイン信号線の両端のそれぞれに映像信号駆動回路が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
手段6.
本発明による表示装置は、たとえば、表示領域中に高透過率領域を有することを特徴とするものである。
【0012】
手段7.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0013】
手段8.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層および前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0014】
手段9.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、表示装置は液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とする液晶表示パネルからなり、前記高透過率領域に相当する部分に画素が形成されていない構成となっていることを特徴とするものである。
【0015】
手段10.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0016】
手段11.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは他の領域のカラーフィルタよりも膜厚が小さく形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
手段12.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記高透過率領域はそれ以外の表示領域の画素よりも画素のサイズが大きく形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
手段13.
本発明による表示装置は、たとえば、手段12の構成を前提とし、高透過率領域の画素の信号線はそれ以外の領域の画素の信号線と共通になっていることを特徴とするものである。
【0019】
手段14.
本発明による表示装置は、たとえば、手段13の構成を前提とし、高透過率領域の画素の信号線はそれぞれ該画素の一辺側に位置づけられるように、高透過率領域以外の領域の共通の信号線との間に屈曲部を有することを特徴とするものである。
【0020】
手段15.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置の回転ドラム側の面に該回転ドラムを照らす光源が備えられていることを特徴とするものである。
【0021】
手段16.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは回転ドラム側にも光が照射されるようになっていることを特徴とするものである。
【0022】
手段17.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、手段16の構成を前提とし、導光板の回転ドラム側の面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、それを介して回転ドラム側に光を通過させる部分をそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とするものである。
【0023】
手段18.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、少なくとも表示パネルとその背面に配置された該液晶表示パネル専用の第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備えることを特徴とするものである。
【0024】
手段19.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、表示パネルと回転ドラムを有するスロットマシーン型遊技機において、該表示パネルはその背面に配置され該表示パネル側に光を照射する第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備え、該表示パネルと第1と第2のバックライトはフレームを用いてモジュール化されていることを特徴とするものである。
【0025】
手段20.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、前記高透過率領域に、前記各回転ドラムの回転にともなって動く当りマークに追随させて注視できるマークを表示させることを特徴とするものである。
【0026】
手段21.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域に着色表示することを特徴とするものである。
【0027】
手段22.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域にフラッシュ表示することを特徴とするものである。
【0028】
手段23.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれの回転ドラムに当りマークが出た際に、それに対向する前記高透過率領域に画像を表示することを特徴とするものである。
【0029】
手段24.
本発明によるスロットマシーン型遊技機は、たとえば、スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするものである。
【0030】
手段25.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板は偏光板の層数が他の領域より低減していることを特徴とするものである。
【0031】
手段26.
本発明による表示装置は、たとえば、手段6の構成を前提とし、前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、該偏光板は、前記高透過領域に対応する領域に紫外光領域を吸収し可視光領域を透過するUV遮光層が設けられていることを特徴とするものである。
【0032】
手段27.
本発明による表示装置は、たとえば、手段26の構成を前提とし、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0033】
手段28.
本発明による表示装置は、たとえば、手段25、26、27のいずれかの構成を前提とし、前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは高透過率領域で膜厚が薄くなっていることを特徴とするものである。
【0034】
手段29.
本発明による表示装置は、たとえば、手段25、26、27のいずれかの構成を前提とし、前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは該高透過率領域で切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0035】
手段30.
本発明による表示装置は、たとえば、手段12の構成を前提とし、前記高透過率領域の画素の縦寸法あるいは横寸法の少なくともいずれかはそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とするものである。
【0036】
手段31.
本発明による表示装置は、たとえば、手段30の構成を前提とし、前記高透過率領域の画素の縦寸法および横寸法がそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とするものである。
【0037】
手段32.
本発明による表示装置は、たとえば、表示パネルと光源を有する表示装置において、該表示装置は表示パネルを照明するための光源と、表示装置の背面側を照射する光源を有することを特徴とするものである。
【0038】
手段33.
本発明による表示装置は、たとえば、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは表示パネル側および背面側の双方に光が照射されるようになっていることを特徴とするものである。
【0039】
手段34.
本発明による表示装置は、たとえば、表示パネルと、側壁面に光源を備える導光板を有する表示装置において、前記導光板の背面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、表示領域の一部でそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とするものである。
【0040】
手段35.
本発明による表示装置は、たとえば、表示装置において、少なくとも表示パネルと、その背面に配置され該表示パネルを照射する為の第1のバックライトと、該表示装置から背面を照射する為の第2のバックライトを備えることを特徴とするものである。
【0041】
手段36.
本発明による遊技機は、たとえば、手段6ないし14のいずれか、あるいは手段25ないし35のいずれかの構成を前提とし、該表示装置を用いることを特徴とするものである。
【0042】
手段37.
本発明による遊技機は、たとえば、手段36の構成を前提とし、スロットマシーン型遊技機であることを特徴とするものである。
【0043】
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による表示装置及び遊技機の各実施例を図面を用いて説明する。
なお、以下に示す説明において、(液晶)表示装置と(液晶)表示パネルの用語が頻出し、正確には前者の表示装置は後者の表示パネルを一構成部材とする概念である。しかし、明細書中、たとえば(液晶)表示装置と称しても、それが(液晶)表示パネルのみであってもよく、(液晶)表示パネルと称しても、それが(液晶)表示装置である場合がある。説明上、どちらの用語を用いた方が説明しやすいという観点から使い分けているにすぎないからである。また、遊技機として適用してもあるいは表示装置として適用してもよい。また、表示装置は、同様の効果を奏することが出来る限り、液晶表示装置以外にEL表示装置等の自発光型表示装置でも良い。
【0045】
実施例1.
図1は、本発明によるパチンコ遊技機の全体構成の一実施例を示す平面図である。
同図において、該パチンコ遊技機の下部にはハンドルHDLを主とする操作部を有し、その上部の大部分の領域には前記ハンドルHDLの操作によって弾かれたパチンコ玉が基台に植設された多数の散在する釘NALの間を該釘NALに衝突しながら移動・落下するようになっている。
【0046】
パチンコ玉が移動できる領域はたとえば縦長の楕円壁BMPで囲まれており、この領域内には前記釘NALの他に、該パチンコ玉を意外な方向に導く風車WW、いくつかの要所に取りつけた当たり穴HH等が配置されている。
パチンコ玉が前記当たり穴HHに入ることにより、複数個のパチンコ玉が獲得されそれらは玉出し部BOを介して操作部に取り付けた玉受け部BAに蓄積されるようになっている。
そして、少なくともパチンコ玉が移動できる領域における前記基台は、液晶表示装置LQDの表示部となっており、パチンコ遊技者は該液晶表示装置LQDに表示される大型画像を楽しむことができるようになっている。
【0047】
なお、前記釘NAL、風車WWは、たとえば該液晶表示装置LQDの表示面に形成された穴を通して前記基台に取りつけられ、当たり穴HHは該液晶表示パネルPNLに形成された穴を通して前記基台の背面に導かれるようになっている。また、パチンコ玉が移動できる領域を含んで操作部の上部はガラス扉FRGが閉められており、これにより、該パチンコ玉は液晶表示装置LQDとガラス扉FRGに挟まれた前記釘NALの間を移動するようになっている。
【0048】
実施例2.
図2は、前記液晶表示装置LQDであって多数の画素を有するもののうちその一画素の1部における構成の一実施例を示す断面図である。
液晶表示装置LQDのうち表示部を構成する部分は液晶表示パネルPNLであり、この液晶表示パネルPNLは、液晶LQを介して互いに対向配置される透明基板SUB1、透明基板SUB2を有し、たとえば該透明基板SUB1の液晶側の上面側に画素電極PXと対向電極CTとが互いに離間されて形成されている。画素電極PXと対向電極CTとの間には電界を生じせしめるようになっており、この電界のうち透明基板SUB1の面と平行な電界成分によって液晶の光透過率を制御させるようになっている。
【0049】
画素電極PXと対向電極CTを別基板に設けた場合、導電材料である釘NALを設けることで画素電極PXと対向電極CTが容易に短絡し、歩留まりが低いものとなる。
釘NALを絶縁材料でコーティングすることで対策を実現でき、これも本願の発明の1つである。
また、画素電極PXと対向電極CTを同じ基板に設けることで、このような短絡の回避が容易となり、歩留まりの向上が図れる。画素電極PXと対向電極CTの間の距離を、SUB1とSUB2の間の距離で定まる液晶ギャップと独立して設定でき、これにより画素電極PXと対向電極CTの間の距離を液晶ギャップより大きく出来るからである。これは、画素電極PXと対向電極CTを別基板に設けた構成では実現できない、構造的な効果である。
【0050】
この場合において、特に液晶表示パネルPNLをその表面から背面にかけて前記釘NALを貫通させる個所として、画素電極PXと対向電極CTの間の領域であって、かつ、導電材料である釘NALが画素電極PXおよび対向電極CTのいずれにも接触しない領域を選択することが良い。
これにより、画素電極PXと対向電極CTは、前記釘NALによって電気的に接続されることを確実に回避でき、しかも画素電極PXと対向電極CTの間に発生する電界は該釘NALによって影響されないように構成することができる。
なお、図2は、液晶表示パネルPNLに直接釘NALを打ち込んでいるごとく描いているが、このようにしてもよく、また、予め液晶表示パネルPNLに孔を形成しこの孔に釘を貫通さるようにしてもよい。
【0051】
また、図3は、前記液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1と透明基板SUB1との間のギャップを均一化させ、これにより液晶の層厚を均一にするためのスペーサとして、いわゆる支柱状スペーサSPが用いられていることを示した図である。この支柱状スペーサSPはたとえば透明基板SUB2の液晶側の上面側にたとえば樹脂膜を形成し、この樹脂膜を該支柱状スペーサSPの形成領域に残存させて他を選択除去して形成されるものである。このような支柱状スペーサSPは所望の個所に形成できるとともに透明基板SUB2側に固定させて構成させることができる。むろん透明基板SUB1側に形成しても良い。
パチンコ玉が液晶表示パネルPNL側に対し常時衝撃を加えるため、強い振動衝撃耐性が必要となり、前記支柱状スペーサSPはその要求を満足するものである。
ちなみに、スペーサとしていわゆるビーズ状のものを用いた場合、前記衝撃によって該スペーサは移動してしまい、スペーサとしての信頼性が維持できない不都合を生じる。すなわち、スペーサとしては基板に固定させた支柱状のものを用いることが必須となる。
【0052】
さらに、図4(a)は、透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に上述のような支柱状スペースSPを配置させる場合、該支柱状スペーサSPは、液晶表示パネルPNLに釘NALを貫通させる部分において、その部分の近傍を他の部分よりも配置密度を大きくして配置させていることを示した図である。
釘NALを貫通させる部分は、該釘NALを介してより強い衝撃が加わるため、その周辺の支柱状スペーサSPの密度を他の領域より大きくすることにより、局所的な強い振動衝撃に対しより信頼性の向上を実現するためである。
なお、図4(a)のb−b線における断面図を図4(b)に示し、釘NALを貫通させる部分は穴部HLとして示している。もちろん、釘NALを液晶表示パネルPNLに直接打ち込むような場合であってもよい。
【0053】
実施例3.
図5は、前記液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に上述した支柱状スペーサSPを形成する場合において、他の実施例として、釘を貫通させる孔HLの周辺にも該孔HLを囲むようにして支柱状スペーサSPを形成していることを示している。
パチンコ玉の前記釘NALを介して液晶表示パネルPNLに伝導される衝撃は、該釘NALを貫通させる孔HLを囲むようにして形成された前記支柱状スペーサSPによって大幅に緩和されるように構成できる。
なお、図5は、その(a)において平面図を、(b)において断面図(図5(a)のb−b線における断面図)を示し、釘NALを貫通させる部分は穴部HLとして示している。
【0054】
そして、このようにした場合、他の実施例として、前記孔NALの内周壁に相当する部分に、図6(a)に示すように、前記支柱状スペーサSPに接触するように密閉材SELを塗布させ、あるいは図6(b)に示すように、透明基板SUB1およびSUB2に接触して前記支柱状スペーサSPには接触しないようにして密閉材SELを塗布させるようにしてもよい。
この密閉材SELは、液晶LQが前記孔HLの部分から漏洩するのを充分に回避できるとともに、該孔HLに貫通させる釘との摩擦に耐え得る材質が選択される。
なお、図6(a)、図6(b)は、それぞれ図5(b)に対応する図となっている。
【0055】
図7は、前記孔HLの周辺に前記密閉材SELを使用する場合において、他の実施例を示す図で、図5(b)に対応する図となっている。
図7(a)においては、孔HLの周辺に該孔HLを囲むようにして支柱状スペーサSPを形成した場合、その支柱状スペーサSPと少なくとも一方の透明基板(図では透明基板SUB2)との間にのみ該孔を囲むようにして密閉材を介在させていることにある。
前記支柱状スペーサSPにおいても液晶が前記孔HLの部分から漏洩することを回避できることに鑑み、前記密閉材SELに透明基板SUB1と透明基板SUB2のギャップ出しの容易さを図る構成としたものである。もちろん、この密閉材SELにも液晶の漏洩を回避できる機能を有することはいうまでもない。
このため、支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成され、密閉材SELは透明基板SUB2との間に形成されるのが好ましく、また、支柱状スペーサSPが透明基板SUB1側に形成されている場合、密閉材は透明基板SUB2との間に形成するのが好ましい。
そして、前記密閉材SELのギャップ出しの機能を重視したい場合においては、他の実施例として、図7(b)に示すように、孔HLの周辺に該孔HLを囲むようにして形成された支柱状スペーサSP以外の他の支柱状スペーサSPにおいても、一方の透明基板との間に該密閉材SELを介在させた構成としてもよい。
【0056】
実施例4.
図8(a)は、液晶表示パネルPNLの釘NALを貫通させる部分において、他の実施例として、透明基板SUB1とSUB2との間に該貫通部分を囲む円形状の密閉材SELを支柱状スペーサSPとともに設けていることを示したものである。
【0057】
図8(b)に示すように、液晶表示パネルPNLの完成後において、前記密閉材SELによって囲まれた部分にレーザ光の照射あるいは薬品による融解によって透明基板SUB1とSUB2を孔を形成することによって、この孔に釘を貫通させることができる。
なお、透明基板SUB1とSUB2が樹脂あるいはプラスチック等の材質で構成されている場合、該孔は機械的な加工によっても容易に形成することができる。
【0058】
この場合、図8(c)に示すように、前記貫通部分を囲む円形状の密閉材に代えて、それを支柱状スペーサSPと同一の材料で同一の形状で構成するとともに、これと他の支柱状スペーサSPとともに透明基板SUB2との間に密閉材SELを介在させた構成とするようにしてもよい。この場合、前記貫通部分を囲む円形状の密閉材SELに代えた部材、これと他の支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成したものであるが、透明基板SUB2側に形成し、前記密閉材は透明基板1との間に介在させてもよいことはいうまでもない。
【0059】
また、図8(a)に示した密閉材SELは釘NALが貫通する部分を囲むようにして形成したものであるが、これに限らず、たとえば図8(d)に示すように、釘NALが貫通する部分を囲むことなく、その部分をも埋めて密閉材を形成するようにしてもよいことはいうまでもない。孔を形成する場合には、図8(e)に示すように、透明基板SUB1とSUB2はいうまでもなく、それらの間の密閉材SELにも形成することになり、該孔HLの周側壁面はそれらの材料で形成されることになる。
【0060】
さらに、図8(f)に示すように、前記貫通部分およびその周辺に形成する密閉材SELに代えて、それを支柱状スペーサSPの材料と同一の材料で同一の形状で構成するとともに、これと他の支柱状スペーサSPとともに透明基板SUB2との間に密閉材SELを介在させた構成とするようにしてもよい。この場合も、前記貫通部分およびその周辺に形成する密閉材SELに代えた支柱状スペーサSP、これと他の支柱状スペーサSPは透明基板SUB1側に形成したものであるが、透明基板SUB2側に形成し、前記密閉材SELは透明基板1との間に介在させてもよいことはいうまでもない。なお、図8(g)は、釘を貫通する孔を形成した場合を示す図である。
【0061】
実施例5.
図8に示した各液晶表示パネルPNLは、その完成に至るまで、釘NALを貫通させる孔HLを形成しなくてもよく、該孔HLは液晶表示パネルPNLの完成後において必要に応じて形成し、または該孔HLを形成することなく釘NALを貫通させることもできる。
このようにする場合、液晶表示パネルPNLの透明基板SUB1およびSUB2にクラックが生じるのをできるだけ回避させるため、該透明基板SUB1およびSUB2の材料として、弾力性を有する樹脂あるいはプラスチックを選択するのが好ましい。
【0062】
図9(a)は前記図8(a)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(b)はこの液晶表示パネルPNLにたとえばレーザ光で孔HLを開け、この孔HLに釘NALを貫通させていることを示した図である。また、図9(c)は前記図8(d)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(d)はこの液晶表示パネルPNLに直接釘NALを貫通させていることを示した図である。さらに、図9(e)は前記図8(f)に示した液晶表示パネルPNLを示し、図9(f)はこの液晶表示パネルPNLに直接釘NALを貫通させていることを示した図である。
【0063】
また、液晶表示パネルPNLの製造において、その過程で該液晶表示パネルPNLに孔HLを形成し、その孔HLを樹脂、あるいは密閉材SELで埋めるようにすることによって完成品としてもよい。釘NALを打つ場合には該孔HLに埋め込まれた樹脂あるいは密閉材SELの部分を貫通させればよいからである。
【0064】
この場合、前記樹脂あるいは密閉材SELの代わりに、図9(g)に示すように、弾性の優れた樹脂、あるいはスポンジ等の材料からなるスリーブSLVを埋め込むようにしてもよい。釘NALを打った状態でその回りに該スリーブSLVが囲むように構成することによって、該釘NALを打つ際に、あるいは使用時にパチンコ玉が該釘NALにあたっても、その際の衝撃が液晶表示パネルPNLに伝達するのを緩衝させることができるからである。
【0065】
実施例6.
図10(a)は、液晶表示パネルPNLの完成時に既に釘NALが貫通する孔HLが形成されている場合を示した図で、他の実施例として、透明基板SUB1およびSUB2の該孔HLの周側壁には、透明基板SUB1の液晶側に形成した樹脂膜RESが延在し、その延在部は前記周側壁の一部に被着されているとともに、透明基板SUB2の液晶側に形成した樹脂膜RESが延在し、その延在部は前記周側壁の一部に被着されて構成されている。
前記樹脂膜RESとしては新たに形成する必要はなく、液晶表示パネルPNLの形成の際に必要となる樹脂膜、たとえばオーバコート膜、ブラックマトリクス膜、カラーフィルタ膜、配向膜等をそのまま用いることができる。
【0066】
このように構成した場合、前記孔HLの周側壁の一部に緩衝材が形成されることになるので、液晶表示パネルPNLへ伝達されるクラックの発生を極力低減させることができる。
なお、液晶表示パネルPNLの釘NALが貫通する孔の周辺において、透明基板SUB1とSUB2との間には該孔を囲むようにしてたとえば密閉材SELが形成されている。
【0067】
このような樹脂膜の形成をたとえば透明基板SUB1を例に揚げて説明する。まず、図10R>0(b)に示すように透明基板SUB1を用意し、図10(c)に示すように該透明基板SUB1の面の必要な箇所に孔HLを形成する。その後、該透明基板SUB1の液晶側の面に種々の層を形成する段階でたとえばオーバコート膜を形成する際に、図10(d)に示すように、塗布により樹脂膜RESを形成する。この樹脂膜RESはその粘着性のため該孔HLを被って形成されることになるが、その後の加熱処理で、図10(e)に示すように、前記孔HLの部分に穴が開くとともに、前記孔HLの周側壁に沿ってだれて形成されるようになる。
【0068】
また、図11は、図10に示した実施例と同じ思想からなる構成で、前記樹脂膜RESを新たな工程を付加させて形成した場合を示している。
まず、図11(a)に示すように透明基板SUB1を用意し、図11(b)に示すように該透明基板SUB1の面の必要な箇所に孔HLを形成する。その後、図11(c)に示すように、該透明基板SUB1を流状の樹脂RE内に浸漬させる。これにより、透明基板SUB1の表面および前記孔の周側壁に薄い樹脂膜RESが被覆され、この樹脂膜RESを図11(d)に示すように加熱して乾燥させる。透明基板SUB2においても同様に構成し、その後、図11(e)に示すように、液晶を介して透明基板SUB1とSUB2とを対向配置させる
透明基板SUB1と透明基板SUB2は、それらに形成した孔HLがその中心軸をほぼ一致させて位置決めされるのはいうまでもなく、また、この孔HLを囲んで透明基板SUB1とSUB2の間にはたとえば密閉材SELが形成されている。
【0069】
実施例7.
図12は、他の実施例として、上述した液晶表示装置LQDの観察側の面、すなわち、パチンコ玉が衝突する側の面に透光性の弾性板あるいは弾性シートからなる弾性材ELSが被われていることを示す図である。弾性材ELSによってパチンコ玉の衝突を液晶表示装置LQD側へ伝達するのを緩衝させようとするものである。
そして、弾性材ELSと液晶表示装置LQDとの間にはたとえば散在されて配置される凸部PRを有し、これにより該弾性材ELSと液晶表示装置LQDとの間にそれらの離間部を大幅な領域にわたって形成するようにしている。弾性材ELSに与えられた衝撃をできるだけ液晶表示装置LQD側へ伝達させるのを回避するためである。このため前記凸部PRは必ずしもそれが配置される面に散在されて形成されていなくてもよく、たとえば格子状に形成されたものであってもよい。
この場合、弾性材ELSと前記凸部PRはそれぞれ別体に形成してもよいが、それらが一体になっていてもよい。
この弾性材ELSは、液晶表示パネルPNLの上面に形成される偏光板の上面に形成してもよいが、該弾性材ELS自体に偏光板の機能を合わせ持つように構成してもよい。
【0070】
実施例8.
図13は、前記液晶表示装置LQDは少なくともその背面に配置されるフレームFRMとモジュール化されている場合において、他の実施例として、該液晶表示装置LQDに釘NALが貫通する孔に少なくとも一致された孔HLが該フレームFRMにも形成されていることを示した図である。
フレームFRMは液晶表示装置LQDを機械的に補強等するためのもので、該フレームFRMに孔HLを予め設けておくことにより、釘NALの貫通を容易にできるという効果を奏する。
液晶表示装置LQDの釘NALを貫通させる孔HLは、実際に釘NALを貫通させる孔HLの他に釘NALを貫通させる予定のものをも形成しておくのが望ましい。釘NALを貫通させる孔HLの選択はパチンコ遊技機の仕様等によって異なってくるからである。この場合に対応させるため、フレームFRMにおいても実際に釘NALを貫通させる孔HLの他に釘NALを貫通させる予定のものにも一致させて孔NALを形成しておくことが好ましい。また、液晶表示装置LQDの孔HLよりフレームFRMの孔HLを多く形成しても良い。この場合も、釘NALの形成位置が異なる複数の仕様に対して、同じフレームFRMで対応可能となり、品種数の削減による量産効率の向上が実現するからである。
【0071】
図14は、このような場合を示す平面図で、図14(a)は液晶表示装置LQDであって、実際に釘NALが貫通する孔HLを示し、図14(b)は、それに対応させて孔HLを形成したフレームFRMを示している。図14(c)は、図14(b)に示した孔HLの他に、釘NALを貫通させる予定の個所に一致させて孔HLを形成したフレームFRMを示している。
【0072】
図15(a)は、前記液晶表示装置LQDが、液晶表示パネルPNLと、その背面に配置される導光板LCBと、少なくともその背面に配置されるフレームFRMとでモジュール化されている場合において、この実施例では、該導光板LCBにも釘NALが貫通する孔HLが形成されていることを示す図である。ここで、導光板LCBとは、図15(b)に示すように、少なくともその一側壁面に冷陰極線管等の光源LTを有し、この光源LTからの光を前記液晶表示パネルPNLへ照射させるためのバックライトの一部材である。
【0073】
導光板LCBに形成する孔HLとしては、実際に釘NALを貫通させる孔HLのみを形成し、それ以外の孔HLを形成しないのが好ましい。実際に釘NALを貫通させる必要のない画素においても光源LTからの光が適切に照射させるためである。
【0074】
前記バックライトは、上述したように、また、図15(c)に示すように、導光板LCBの少なくとも一側壁面に冷陰極線管等の光源LTを有するいわゆるサイドライト型のものを用いることが望ましい。液晶表示パネルPNLの背面に光源LTを設置するいわゆる直下型のものでは光源LTと釘の位置に干渉が生じ易いからである。
【0075】
実施例9.
図16(a)は、液晶表示パネルPNLに基板を備えるように構成し、この基板を該液晶表示パネルPNLを貫通する釘NALの固定部材として用いるようにしたことを示している。この場合、前記固定部材として導光板LCBの機能を兼用させるようにしてもよいことはいうまでもない。また、導光板LCBの機能を兼用させる前記固定部材の厚みは約5mm以上とすることが望ましい。釘NALを確実に支持するためである。
また、図16(b)は、前記固定部材の液晶表示パネルPNLと対向する面に層を形成し、この層の硬度を該固定部材の材料のそれよりも柔らかくしたことを示している。釘NALの打ちやすさと支持性を両立させるためである。
さらに、図16(c)は、液晶表示パネルPNLの観察側の面に透光性の基板FXBを配置させ、この基板FXBに釘NALをうつ固定部材として用いたことを示している。この場合、液晶表示パネルPNLには釘NALを貫通させる必要はなく、したがって、通常の構成からなる液晶表示パネルPNLを使用できる効果を奏する。
図16(d)は、前記固定部材の表面に層を形成し、この層の硬度を該固定部材の材料のそれよりも柔らかくしたことを示している。釘NALの打ちやすさと支持性を両立させるためである。
【0076】
実施例10.
図17は、前記液晶表示パネルPNLの構成の一実施例を示す平面図である。該液晶表示パネルPNLは液晶を介して対向配置される各基板SUB1、SUB2を外囲器としている。
そして、前記各基板のうち一方の基板SUB1の液晶側の面に、図中x方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線GLと、y方向に延在しx方向に並設されるドレイン信号線DLとを有し、これら各信号線によって囲まれた部分を画素領域としている。そして、これら各画素領域の集合で表示領域ARを構成するようになっている。
【0077】
この画素領域には、図示していないが、一方の側のゲート信号線GLからの走査信号によってオンされる薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタを介して一方の側のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素電極と、この画素電極との間で電界を発生せしめる対向電極とが少なくとも備えられている。
各ゲート信号線GLにはその両側からそれぞれ走査信号が走査されて供給される走査信号駆動回路V1、V2が備えられ、各ドレイン信号線DLにはその両側からそれぞれ映像信号が供給される映像信号駆動回路He1、He2が備えられている。なお、これら走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2にはコントローラCONTから信号が供給されるようになっている。
【0078】
そして、このような構成からなる液晶表示パネルPNLにおいて、液晶表示パネルPNLの面に釘が貫通される孔HLは、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下となるように配置されている。
このようにすることにより、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに前記孔HLによる断線が生じても、該孔HLの個所の画素を除く他の画素には正常に走査信号および映像信号が供給できるようにすることができる。
上述したように、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下となるように孔HLを配置させることで、液晶表示パネルPNLが正常に動作できる。たとえば一のゲート信号線GL上に2個の孔を配置させた場合、それらの間のゲート信号線には走査信号が供給されなくなるからである。
【0079】
実施例11.
図18(a)は、上述した実施例のように、各ゲート信号線GLの両端にそれぞれ走査信号駆動回路V1、V2を、また各ドレイン信号線DLの両端にそれぞれ映像信号駆動回路He1、He2を備える液晶表示装置において、他の実施例として、表示領域AR内にも走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3を形成していることを示している。
表示領域AR内の走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3は、それぞれゲート信号線GL、ドレイン信号線DLに直行して配置され、透明基板SUB1の液晶側の面に十字状に形成されている。
表示領域AR内の走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路He3は、表示領域AR外のそれらと同様、多数のMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタで構成され、その半導体層はたとえば低温で形成できるポリシリコン(p−Si)で形成されている。
【0080】
このようにした場合、表示領域AR内において、各駆動回路によって囲まれる領域は4つに分割されこれらの各領域において、ゲート信号線GLあるいはドレイン信号線DLに対して1個以下の孔を形成することができる。したがって、孔を形成する箇所の選択の裕度を大幅に拡大させることができる。
なお、このことからして、表示領域AR内に形成する走査信号駆動回路V3および映像信号駆動回路Heはそれぞれ一個に限定されることはなく複数個とすることにより、さらに、孔HLを形成する箇所の選択の裕度を拡大させることができる。
【0081】
また、図18(b)は、上記図18(a)の構成をさらに改変したもので、図18(a)に示す表示領域AR内の走査信号駆動回路V3を複数に分割させ、その分割された各走査信号駆動回路V3をそれぞれゲート信号線GLの延在方向に任意にずらせ、また、映像信号駆動回路He3においても複数に分割させ、その分割された各走査信号駆動回路He3をそれぞれドレイン信号線DLの延在方向に任意にずらせる構成を示している。
孔HLを形成する箇所に信号駆動回路が形成されていることによる不都合を、それをずらすことにより解消させる構成としている。
【0082】
実施例12.
図19は、その図19(a)に示す液晶表示表示パネルPNLの表示領域に孔HLを形成する場合において、図19(b)に示すように、該孔HLの周辺に円形状に信号駆動回路DRVを形成する構成を示している。
該信号駆動回路DRVはたとえば走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heを含み、それぞれ該孔HLに交差するゲート信号線GLに走査信号を、ドレイン信号線DLに映像信号を供給するようになっている。
孔HLの周辺に円形状に形成された前記信号駆動回路DRVは、その内側面側および外側面側にそれぞれ形成された密閉材SELあるいは支柱状スペーサSPによって囲まれている。
この場合、表示領域AR内に形成された前記信号駆動回路DRVと表示領域AR外に形成された各走査信号駆動回路V1、V2、映像信号駆動回路He1、He2との間に形成されている信号線に1個以下の新たな孔、すなわちその周辺に信号駆動回路を備えない孔を形成できることはいうまでもない。
【0083】
実施例13.
図20は、上述したように液晶表示パネルPNLの表示領域AR内の孔HLの周辺に信号駆動回路DRVを形成する場合において、これら信号駆動回路DRVのみによって、各ゲート信号線GLに走査信号を各ドレイン信号線DLに映像信号を供給する構成を示している。
すなわち、各信号駆動回路DRVはそれに交差するゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLにそれぞれ走査信号および映像信号を供給するようになっている。
この場合、各信号駆動回路DRVは表示領域AR内に散在されて配置されているため、その駆動順序を特定しなければならないことから、前記各信号駆動回路DRVは、表示領域AR外に形成されているゲートタイミングドライバGTDおよびドレインタイミングドライバDTDによって制御され、それらの駆動のタイミングが図られている。これら各タイミングドライバGTD、DTDから信号駆動回路DRVの制御信号は、たとえばゲート信号線GLおよびドレイン信号線DL等が形成された透明基板SUB1の液晶側の面に形成された信号線を介してなされるようになっている。
なお、前記信号駆動回路DRVが形成されている箇所は、その中心部に釘NALを貫通させることができるように構成されているが、それら全部の箇所に釘を貫通させることはなく、選択させた任意の箇所に釘を貫通させるようにしてもよい。
【0084】
実施例14.
図21は、図20に示した構成と同様の機能を有するものであるが、他の実施例としてタイミングドライバGTD、DTDがない構成を示した図である。
図21に示すように、各ゲート信号線GL上に形成された各信号駆動回路DRVには、コントローラCONTから制御信号Ga、Gbが供給されるようになっており、該制御信号Gaは1つ置きに配置されたドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに、該制御信号Gbはそれ以外のドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路に供給されるようになっている。
【0085】
また、各ドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVには、コントローラCONTからドレイン制御信号Da、Dbが供給されるようになっており、該制御信号Daは1つ置きに配置されたドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに、該制御信号Dbはそれ以外のドレイン信号線DL上に形成された各信号駆動回路DRVに供給されるようになっている。
すなわち、ドレイン制御信号Da、Dbはドレイン信号線DLと交差する側から、ゲート制御信号Ga、Gbはゲート信号線GLと交差する側からそれぞれ表示領域ARに供給されるようになっている。これは、ドレイン信号線DLの延在端からドレイン信号が供給され、ゲート信号線GLの延在端からゲート信号が供給される従来の方式と、全く逆の方式となっている。
【0086】
このような構成において、表示領域AR内の信号駆動回路DRVが、順次信号線で接続された次の信号駆動回路DRVにデータを転送していくことが可能になる。信号駆動回路DRVは、最初に来たデータを自分の信号駆動回路の表示用に記憶し、次の信号駆動回路DRVが表示すべき以降のデータはそのまま信号線に供給するようになっている。
これによって、表示領域AR内の信号駆動回路DRVにそれぞれ位置付けられた箇所に対応した信号が供給できるようになる。
このように、ドレイン制御信号をドレイン信号線DLと交差する方向から供給することで、表示領域AR内の全ての信号駆動回路DRVに適切なデータを供給でき、同様に、ゲート制御信号をゲート信号線GLと交差する方向から供給することで、表示領域AR内の全ての信号駆動回路DRVに適切なデータが供給できるようになる。
【0087】
なお、表示領域AR内の信号駆動回路DRVは、全てのラインに該信号駆動回路DRVをそれぞれ位置付ける場合に、ゲート信号線GL、ドレイン信号線DLのそれぞれを1系統のバスラインにまとめ、前記コントローラCONTから信号を供給できるようになる。
このため、図20の実施例に示したタイミングドライバGTD、DTDを不要とし、低コスト化、歩留まり向上、表示領域外空間が削減できる。
また、複数ライン(nライン)置きに信号駆動回路を設ける場合(図21は2ライン毎の場合)は、n系統のバスラインにまとめ、それぞれタイミングを適切にずらしてコントローラCONTから信号を供給するようにできる。表示領域AR内の信号駆動回路DRVが1つで複数ラインを担当する場合は、それに応じてバスラインの低減が場合により実現する。
【0088】
また本概念は、信号駆動回路DRVの中心に孔HLに設ける場合に限定されず、孔HLを設ける予定のない信号駆動回路DRVをも含めて、これらを分散配置した場合にも適用できることはいうまでもない。
なお、上記構成において、ドレイン制御信号DaとDb、ゲート制御信号GaとGbは、それぞれ交互にデータを出力するようになっている。これにより、nライン毎に信号駆動回路DRVが配置されていてもそれぞれの信号駆動回路DRVに適切にデータを供給できるようになる。むろん、表示領域AR外に通常の走査信号駆動回路V、映像信号駆動回路Heを設け、前記信号駆動回路DRVとともに組み合わせて信号を供給することも可能である。
【0089】
実施例15.
図22(a)は、前記液晶表示パネルPNLの表示領域ARに散在して信号駆動回路DRVが配置されるものであって、他の実施例として、各信号駆動回路DRVは複数の信号線に信号を供給するように割り当てられている構成を示す図である。同図においては、たとえば一の信号駆動回路DRVにおいて二本のゲート信号線GLおよび二本のドレイン信号線DLを担当するようになっている。
また、各信号駆動回路DRVにおいて、図中x方向(ゲート信号線GLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して1つ置きにドレイン制御信号DaがコントローラCONTから供給され、他の信号駆動回路群にはドレイン制御信号Dbが該コントローラCONTから供給されるようになっている。なお、ドレイン制御信号Da、Dbを供給する信号線はゲート信号線GLとほぼ平行に配置されて形成されている。
さらに、各信号駆動回路DRVにおいて、図中y方向(ドレイン信号線DLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して1つ置きにゲート制御信号Gaが該コントローラCONTから供給され、他の信号駆動回路群にはゲート制御信号Gbが該コントローラCONTから供給されるようになっている。なお、ゲート制御信号Ga、Gbを供給する信号線はドレイン信号線DLとほぼ平行に配置されて形成されている。
【0090】
このような構成において、各信号駆動回路DRVがm本の信号線を担当する場合、まず、m本分のデータをコントローラCONTからのドレイン制御信号Daから入力させた後、ドレイン制御信号Dbから別の信号駆動回路DRVにm本分のデータを入力させるようになっている。このことから、ドレイン制御信号DaとDbはm本分のデータ毎に交互に出力されるようになっている。
また、コントローラCONTからのゲート制御信号Gaはm本分のスキャンが完了後、次の信号駆動回路DRVへゲート制御信号Gbによってm本分スキャンし、その後、ゲート制御信号Gaによって再びm本分のスキャンデータが供給されるようになっている。
【0091】
図22(b)は、図22(a)の構成をさらに改変させた図で、各信号駆動回路DRVにおいて、図中x方向(ゲート信号線GLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して2つ置きにドレイン制御信号DaがコントローラCONTから供給され、他の残りの信号駆動回路群のうち一方にはドレイン制御信号Dbが該コントローラCONTから供給され、他方にはドレイン制御信号Dcが該コントローラCONTから供給されるようになっている。
また、各信号駆動回路DRVにおいて、図中y方向(ドレイン信号線DLの延在方向)に配置される信号駆動回路群には、他の同様の信号駆動回路群に対して2つ置きにゲート制御信号Gaが該コントローラCONTから供給され、他の残りの信号駆動回路群のうち一方にはゲート制御信号Gbが該コントローラCONTから供給され、他方にはゲート制御信号Gcが該コントローラCONTから供給されるようになっている。
このことから、ドレイン制御信号およびゲート制御信号はそれに含まれるデータ数等に制限されることはない。
【0092】
実施例16.
図23(a)は、液晶表示パネルPNLに形成された各ゲート信号線GLへの走査信号の供給を表示領域AR外にて該ゲート信号線GLと平行に配置された走査信号駆動回路Vによっても行なわれ、各ドレイン信号線DLへの映像信号の供給を表示領域AR外にて該ドレイン信号線DLと平行に配置された映像信号駆動回路Heによっても行なわれることを示した他の実施例を示した図である。
なお、図23(a)は、図示していないが、たとえば図17に示したように、ゲート信号線GLの両端には走査信号駆動回路V1、V2が形成され、ドレイン信号線DLの両端には映像信号駆動回路He1、He2が形成されたものとなっている。
走査信号駆動回路Vから一のゲート信号線GLへの信号の供給は複数の信号線を介して表示領域AR内の異なる個所でなされ、映像信号駆動回路Heから一のドレイン信号線DLへの信号の供給は複数の信号線を介して表示領域AR内の異なる個所でなされるようになっている。
このようにした場合、一のゲート信号線GLあるいは一のドレイン信号線DLのそれぞれは、場所を異にして4個所から信号が供給されることから、液晶表示パネルPNLに孔HLを形成する場合において、その配置の自由度を向上させることができる。
【0093】
図23(b)は、図23(a)の構成をさらに改変させた実施例を示す図であり、表示領域ARと前記走査信号駆動回路Vとの間、表示領域ARと前記映像信号駆動回路Heとの間に、並設させた複数の配線層を形成し、この配線層を介して、前記走査信号駆動回路Vから各ゲート信号線GLへ複数箇所の信号供給を行い、前記映像信号駆動回路Heから各ドレイン信号線DLへ複数箇所の信号供給を行うようにしたものである。
これによって、各信号線GL、DLへ場所を異にした給電個所の数を増加させることができる。
【0094】
実施例17.
図24(a)は、釘NALを貫通させることのできる液晶表示装置LQDを用いたパチンコ遊技機において、この実施例では、該液晶表示装置LQDのほぼ中央部に釘NALを貫通させることのない領域(孔形成禁止領域HBT)が設けられていることを示した図である。そして、この領域に相当する液晶表示装置LQDにおいて、図24(b)に示すように、その液晶表示パネルPNLの信号線等が形成された基板の面側に走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heを形成させている。
この場合、前記孔形成禁止領域HBTが矩形状である場合、その各y方向辺にそれぞれ沿うようにして走査信号駆動回路Vが形成され、各x方向辺にそれぞれ沿うようにして映像信号駆動回路Heが形成されている。
これら走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heはそれぞれ孔HLの影響なしで形成できるという効果を奏する。
この場合、前記液晶表示パネルPNLの表示領域AR外にも走査信号駆動回路および映像信号駆動回路を形成し、表示領域AR内の前記走査信号駆動回路Vおよび映像信号駆動回路Heと組み合わせて表示駆動させることによって、冗長化を図る効果も有する。
【0095】
実施例18.
図25は、図24(a)に示した構成において、該液晶表示装置LQDのほぼ中央部に釘NALを貫通させることのない領域(孔形成禁止領域HBT)を他の周辺の領域よりも高解像度の表示ができる領域(高解像度領域HQT)としたことを示した図である。
パチンコ遊技機は当落の画像や記号を表示する領域を予め設定し、遊技者は専らその領域に注目して遊技するのが通常である。したがって、該領域で表示できる情報量は多いことが望ましい。
一方、他の領域の情報は一種の背景であるため、該高解像度領域程度の情報量は不要である。むしろ解像度を低下させ、歩留まりを向上し低コスト化を図ることの方が重要である。
さらに、該解像度を低下させた領域に穴を設けたり釘を設けたりすることは、該穴や釘の影響を容易に抑制することが可能となる。
したがって、高解像度領域と低解像度領域を合わせ持つことが極めて好ましいことになる。また、該高解像度領域は低解像度領域の中にあることが、低解像度領域を背景として機能させ一体感を演出する上で特に好ましいことになる。
なお、本構成の効果は、低解像度領域中に高解像度領域を有すれば達成される。したがって、低解像度領域に穴を持たない表示装置あるいは遊技機であってもよい。
【0096】
実施例19.
また、図26(a)は、図25に示した構成において、該高解像度領域HQTと低解像度領域の境界部に化粧部材MKBを設けた他の実施例を示す図である。これにより、領域のつなぎ目を隠すことにより、解像度の違いを遊技者に認識され難くすることができる。この化粧部材MKBは、図26(b)に示すように、その下方の液晶表示パネルPNL内に走査信号駆動回路V、映像信号駆動回路Heが配置され、それらを隠すように配置することで、該信号駆動回路による非表示領域を遮蔽できてさらに好ましい。また、この化粧部材は立体的形状にし、パチンコ台であればパチンコ球の動きを制御するようにすること、あるいは玉数表示ランプLMP等を組み込むこともできる。
なお、この実施例では、高解像度領域HQTは液晶表示装置LQDのほぼ中央に設けたものを示したものであるが、これに限定されることはなく、中央から上下、あるいは左右にずれた位置に該高解像度領域HQTを設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0097】
実施例20.
図27(a)は、上述した実施例において、高解像度領域HQTの部分の表示駆動を行なう走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)と、低解像度領域の部分の表示駆動を行なう走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2とを独立に駆動させるように示した図である。
上述したように、前記高解像度領域HQTが矩形状である場合、その各y方向辺にそれぞれ沿うようにして形成された走査信号駆動回路V(H)、各x方向辺にそれぞれ沿うようにして形成された映像信号駆動回路He(H)によって、該高解像度領域HQTの表示駆動を行なうようにしている。
【0098】
すなわち、コントローラCONTからは表示領域AR外の走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2に低解像度用の信号が供給されて該走査信号駆動回路V1、V2および映像信号駆動回路He1、He2を駆動させるとともに、表示領域AR内の走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)に高解像度用の信号が供給されて該走査信号駆動回路V(H)および映像信号駆動回路He(H)を駆動させるようになっている。
【0099】
なお、高解像度領域HQTの画素の面積は低解像度領域の画素の面積よりも小さく形成され、これにより、高解像度領域HQTの各ゲート信号線GL間のピッチ、各ドレイン信号線DL間のピッチは、低解像度領域のそれより小さく形成されている。
図27(a)の場合、高解像度領域HQTにおいてゲート信号線GLの両端にそれぞれ走査信号駆動回路V1、V2が設けられ、ドレイン信号線DLの両端にそれぞれ映像信号駆動回路He1、He2が設けられて、それぞれの信号駆動回路にコントローラCONTから信号が供給されるようにしたものである。
【0100】
しかし、図27(b)に示すように、高解像度領域HQTにおける、2個の走査信号駆動回路V(H)を接続させる配線層、および2個の映像信号駆動回路He(H)を接続させる配線層を高解像度領域HQT内あるいはその近傍に形成し、それら各配線層にコントローラCONTから信号を供給するように構成してもよい。
このようにした場合、コントローラCONTから低解像度領域を横切って前記各配線層に信号を供給する配線層(引き出し配線)は2本で済むようにでき、これら配線層とこれに交差する他の信号線との交差容量を低減させることができる。
【0101】
高解像度領域HQTの各信号駆動回路へは低解像度領域におけるゲート信号線GL、ドレイン信号線DLへの信号より周波数の高い信号が伝達されるため、その際の交差容量の影響が大きいことから、上述のような構成にすることにより、高解像度領域HQTの各信号駆動回路の安定動作を図ることができる。
また、前記引き出し配線による透過率低下あるいは非表示領域が低減できるため、目視上視認され難い構成とできる。
また、高解像度領域HQTの対応する信号駆動回路をそれぞれ接続させる前記配線層の形成領域を化粧領域とするようにしてもよい。例えば玉を誘導するマークを印刷する等の領域である。この場合、前記配線層の表示への影響を完全に解消できる。
【0102】
さらに別の手法として、液晶表示パネルPNL内に各画素を画する遮光層を設け、該遮光層を前記配線層を配置した領域を遮光できる形状にし、該形状の繰り返しパターンとして低解像度領域に遮光層を形成してもよい。低解像度領域は元々開口率を高く出来るため、遮光層の影響が高解像度領域HQTより相対的に低いからである。この場合、前記配線層による表示の影響は完全に排除できる。
なお、低解像度領域の各画素のピッチは高解像度領域の各画素のピッチの整数倍にすること望ましい。高解像度領域用の信号を基にして、データの一部を捨てるだけで低解像度領域用の信号を作成することができるからである。したがって、コントローラでの信号処理を簡略化でき、ひいては、コントローラの回路規模を縮減し、歩留まりの向上とコスト低減を実現することができるからである。
【0103】
実施例21.
図28は、パチンコ遊技機に用いられる液晶表示装置LQDの上面に該液晶表示装置LQDの大きさよりも大きな透明板材TPBを配置させ、この透明板材TPBの前記液晶表示装置LQD内の液晶表示パネルPNLの表示領域ARに相当する部分を透明(図中TRで示す)とするとともに、この部分を除く周辺を着色(図中ECで示す)したことを示した図である。
図28(a)は平面図を、図28(b)は図28(a)のb−b線における断面図を示している。
【0104】
前記透明板材TPBは、表示領域ARおよびその周辺の他の部分が段差のない平面として認識させるための機能をもたせるためのものである。
パチンコ玉が当たる面において表示領域ARとその周辺との境界部に段差がある場合、連続して一体感のある遊技装置が形成し難くなるからである。
したがって、上述した構成とすることにより、見かけ上表示領域ARとその周辺の部分が一体として認識できるため、段差の目視を解消することができる。
また、表示領域ARの周辺に着色部を設けることで、表示領域ARとその周辺の視覚上の一体感を向上させることができる。また、パチンコ玉の移動を円滑にする効果も奏することが出来る。さらに、遊技装置以外に展示用の表示装置に用いた場合も視覚上の一体感を構成することができる。
なお、この実施例に示した構成は、表示装置あるいはパチンコ等の遊技機に用いた場合に、液晶表示パネルPNLに必ずしも釘を貫通させる構成のものに限定されることはない。上述した効果は、液晶表示パネルPNLに釘を貫通させない構成のものであっても奏するからである。
【0105】
透明板材TPBは、図28(a)の場合、液晶表示装置LQDと同様に矩形状のものを用いたものである。しかし、図28(c)に示すように円形状のものであってもよいことはもちろんである。
図28(d)は、図28(b)の構成において、液晶表示装置TPBを透明板材TPB側に固定かつ支持させるため、フレームFRMを用いてそれらを一体化することを示した図である。
フレームFRMは液晶表示装置LQDとこの液晶表示装置LQDが配置される側の透明板材TPB面を被うようにして配置され、その周辺は該透明板材TPBの観察者側の面の周辺にまで及んで延在され、この延在部で該透明板材TPBにかしめられている。
【0106】
なお、この場合、液晶表示装置LQDと透明板材TPBとのモジュール化された部材は、他の部材に取り付ける必要から該透明板材TPBに孔HOLを設ける必要が生じるが、この場合、図28(e)に示すように該孔HOLと中心軸を同じにする孔HOLをフレームFRMに予め設けるようにしておくこともできる。また、この実施例では、透明板材TPBの背面に液晶表示装置LQDを配置させたものであるが、液晶表示パネルPNLであってもよいことはいうまでもない。また、表示装置は液晶表示装置に限らないことは言うまでも無い。
【0107】
実施例22.
図29(a)は、図28(d)の構成を改変させた他の実施例を示した図であり、液晶表示パネルPNLの側面および背面を被うフレームFRM2と透明板材TPBの側面および背面のうち前記液晶表示パネルPNLが配置される領域を除く領域を被うフレームFRM2をそれぞれ別個に構成し、前記フレームFRM2とフレームFRM1とを固定部材で結合していることを示している。
この場合の結合箇所は、たとえば液晶表示パネルPNLの側面を被うフレームFRM2に対し、透明板材TPBを被うフレームFRM1の一部に対向部を形成し、この対向部をたとえば螺子等の固定部材FXで結合している。
このように構成した場合、液晶表示パネルPNLと透明板材TPBとの組み立ての容易化が図れ、また種々の透明板材TPBに対する同一の液晶表示パネルPNLでの対応ができるからである。
また、パチンコ玉の透明板材TPBへの衝撃は、前記固定部材FXを経由して液晶表示パネルPNLへ伝達される構成となることから、該液晶表示パネルPNLへの衝撃の緩和を実現できるようになる。
【0108】
図29(b)は、図29(a)に示した構成において、別個に形成した透明板材TPBを被うフレームFRM1と液晶表示パネルPNLを被うフレームFRM2との結合部の他の実施例を示す図を示している。
透明板材TPBを被うフレームFRM2の液晶表示パネルPNLの側面を被う部分にて、該フレームFRM2を少なくとも3箇所屈曲させて透明板材TPBの面と平行になる平坦面を形成する。一方、液晶表示パネルPNLを被うフレームFRM2においても該透明板材TPBの面と平行になる面をたとえば該フレームFRM2の延在部として形成し、この延在部を前記透明板材TPBのフレームFRM1に形成した前記平坦面に対向させ、この対向部をたとえば螺子等の固定部材FXで結合している。
【0109】
図29(c)は、図29(a)に示した構成において、液晶表示パネルPNLはその背面に形成されたバックライトを備え、それらが前記フレームFRM1、FRM2によって被われていることを示す図である。
液晶表示パネルPNLは液晶(図示せず)を介して対向配置される透明基板SUB1、SUB2を外囲器とし、該透明基板SUB1の液晶と反対側の面には偏光膜ORIが、該透明基板SUB2の液晶と反対側の面には偏光膜ORIが被着されて構成されている。また、バックライトは、液晶表示パネルPNLとほぼ同じ大きさの導光板LCBと、この導光板LCBの少なくとも1つの側壁面に該側壁面の長手方向に延在するたとえば線状の光源LTを備えて構成されている。
また、表示装置は液晶表示装置に限らないことは言うまでも無い。ELのような自発光型の表示装置でも同様の効果が得られる。
【0110】
実施例23.
図30は、本発明によるスロットマシーン遊技機の一実施例を示す正面図である。
スロットマシーン遊技機は、その中央部に3個の回転ドラムTDMがそれぞれ水平方向に同軸の回転軸を有して配置されている。このため、遊技者はそれぞれの回転ドラムTDMにおいてその側面の一部のみが目視できるようになっている。
遊技者が、下部に備えられている始動ボタンSTBを押すことにより、各回転ドラムTDMが回転しその側面が移動した後、該始動ボタンSTBの近傍に備えられた3個の停止ボタンSPBを押すことにより、これら停止ボタンSPBに対応する回転ドラムTDMが停止するようになる。
各回転ドラムTDMが停止した段階で、これら各回転ドラムTDMの側面に描かれたマークが全て同じであった場合(図では、7、7、7)、下部に備えられているコイン払い出し口COから多数のコインが送り出されてくるようになっている。
【0111】
ここで、この実施例では、前記各回転ドラムTDMが配置されている箇所からその外方に及ぶ範囲で液晶表示装置LQDが配置されている。換言すれば、比較的大きな面積を有する液晶表示装置LQDがスロットマシーン遊技機の全面に配置され、この液晶表示装置LQDの少なくとも周辺を除く領域の一部に透視窓が形成され、これら透視窓から前記回転ドラムTDMの側面が目視されるようになっている。
前記液晶表示パネルLQDには、画像あるいは文字をも含む情報等が表示されるようになっている。
この場合、遊技者は、その遊技の最中において、各回転ドラムTDMの側面を注視していることになるが、これら各回転ドラムTDMの周囲において表示される液晶表示装置LQDの情報も極めて目視されやすくなるという効果を奏する。すなわち、各回転ドラムTDMと液晶表示装置LQDに表示される情報の位置が距離的に極めて近いため、それらは一体感をもたせて観察者に認識され得るようになる。
【0112】
実施例24.
図31(a)は、図30に示したスロットマシーンにおいて、前記液晶表示装置LQDとその背面に配置される回転ドラムTDMの構成の他の実施例を示す図で、該回転ドラムTDMの回転軸側から見た断面図を示している。
回転ドラムTDMの側面は液晶表示装置LQDに形成される透視窓を通して目視されるが、この実施例では、該透視窓は液晶表示装置LQD面に形成された孔HLとして構成されていることにある。
【0113】
図31(b)は、液晶表示装置LQDに形成した孔HLを示す図で、図31(c)は、これによって液晶表示装置LQD内の液晶の封入領域が前記孔HL部を除く環状領域となることから、この環状領域を画すための密閉材SEL(あるいはスペーサ)が液晶表示パネルPNL内すなわち透明基板SUB1とSUB2との間に介在されていることを示す図である。なお、図31(c)の下側の図では、液晶表示パネルPNLはその背面にバックライトの構成部材の一つである導光板LCBを備えたものとして描いている。
このように、液晶表示装置LQDに回転ドラムTDMの側面の透視窓として孔HLを設けることにより、該回転ドラムTDMの回転軸を液晶表示装置LQD側に近接させることができ、これにより、遊技者は該回転ドラムTDMの側面に近くに目視できるという効果を奏する。
【0114】
図31(d)は、液晶表示装置LQDに孔HLを設けた場合にあっても、該孔HLの周辺における液晶表示パネルPNLの画素を正常に動作できることを示す図である。該孔HLを間にして一対の互いに対向する映像信号駆動回路Heおよび一対の互いに対向する走査信号駆動回路Vを設けることによって、たとえ各走査信号駆動回路Vを両端に接続させたゲート信号線GLおよび各映像信号駆動回路Heを両端に接続させたドレイン信号DLが、前記孔HLによって断線した状態になっても、該孔HLの領域を除く領域における各画素を正常に動作させることができる。パチンコ遊技機における液晶表示パネルPNLに釘を貫通させる孔を設けた場合と同様である。
【0115】
図31(e)は、液晶表示パネルPNLの背面にたとえばバックライトを配置させ、これらをバックライトの背面に配置させフレームFRMでモジュール化させた場合に、液晶表示パネルPNLに形成した孔HLとその中心軸を一致させた孔HLを前記フレームFRMにも設けたことを示す図である。
さらに、図31(f)は、図31(e)の構成において、フレームFRMの孔HLの部分を透明部材TRPによって塞ぐように構成したことを示す図である。
【0116】
実施例25.
図32(a)は、前記回転ドラムTDMの側面を目視できる液晶表示装置LQDの部分の他の実施例を示した図を示し、該部分は液晶表示装置LQDの一部分をなすとともに、この部分は高い透過率を有する領域(高透過率領域HTPT)として構成されている。
このように構成された液晶表示装置LQDは前述した実施例のように孔HLを設ける必要がないために、液晶表示装置LQD自体の信頼性を向上させることができるようになる。
【0117】
図32(b)は、前記液晶表示装置LQD自体あるいはそれに組み込まれる液晶表示パネルPNLの高透過領域HTPTを示す断面図で、バックライトの一構成部材である導光板LCBとともに示している。
液晶表示パネルPNLは液晶を介して対向配置された透明基板SUB1、SUB2を外囲器とするものである。そして、該透明基板SUB2の遊技者側の面には偏光板ORI1が形成され液晶側の面にはカラーフィルタCFが形成され、透明基板SUB1の液晶側の面には信号線等を含む電子回路が形成されている。
そして、透明基板SUB1の液晶と反対側の面には偏光板ORI1が形成されているが、この偏光板ORI1は、前記回転ドラムTDMを目視する領域において、該偏光板ORI1が切り欠かれた構成になっている。
すなわち、通常の構成からなる液晶表示パネルPNLにおいて、一方の基板側の偏光板ORIを切り欠くことによって、その切り欠かれた領域を高透過率領域HTPTとして構成でき、それ以外の領域においては正常な画素表示をすることができるようになる。
【0118】
図32(c)は、液晶表示パネルPNLの高透過率領域HTPTの構成の他の実施例として、一方の基板側のみでなく他方の基板側の偏光板ORIにおいても中心軸が一致する切り欠きを形成することを示した図である。これにより、図32(b)の構成と比較して約2倍の透過率を有する高透過率領域を構成することができる。
【0119】
本発明において、偏光板を切り欠くことにより、表示装置に部分的な高透過率領域が実現できる。その際、偏光板の全層を切り欠いてもよい。しかし、偏光板は、光を偏光させるための目的以外に、紫外光が液晶層に悪影響を与えることを防ぐための機能も備えている。単純に全層を切り欠いた場合、高透過率領域は実現できるが、液晶の寿命を従来と同等にするには、紫外線に対して強い液晶への材料変更が必要となる。
そこで、全層を切り欠くのではなく、層数を減らすのに留めることで、透過率を向上しつつ、紫外線の吸収を両立することが可能となる。また、偏光板を高透過領域で切り欠く代わりに薄くすることでも達成できる。この場合、画像表示の維持も達成される。また、偏光層を切り欠いても、概略として紫外領域の光を吸収し可視領域の光を透過するUV遮光層を設けることによって、紫外線吸収と透過率向上の両立が実現する。このUV遮光層は、偏光板のうちの層のいずれかとして形成してもよく、また偏光板とは別の部材として形成しても良い。
また、偏光板を切り欠く代わりに、高透過領域で偏光板の偏光度を低下させても良い。
なお。これらの構造は上記説明で容易に理解、図示できるものである。
【0120】
図32(d)は、図32(c)に対してさらに改良された構成を示す図で、たとえば透明基板SUB2の液晶側の面に形成されたカラーフィルタCFをも該高透過率領域HTPTに相当する部分において切り欠いていることを示している。高透過率領域HTPTにおいて多数の画素が配列され、それらの画素は赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のカラーフィルタCFを備えるが、一の色、たとえばRであればGとBの色を吸収する機能を有する。このため、カラーフィルタCFの存在によって輝度は1/3以下に低下することになる。このことから、カラーフィルタCFを切り欠いた領域は3倍以上の輝度を有することになり、高透過率を達成することができる。
【0121】
図32(e)は、図32(d)に対してさらに改良された構成を示す図で、透明基板SUB1の液晶側の面において、高透過率領域HTPTに相当する部分に信号線、電極を含む画素自体を形成しない構成としたものである。信号線、電極等が存在しないことで輝度が向上し、さらに該領域における高透過率を達成することができるようになる。
この場合、該高透過率領域HTPTを間にして一対の互いに対向する映像信号駆動回路Heおよび一対の互いに対向する走査信号駆動回路Vを設けるようにすれば、たとえ各走査信号駆動回路Vを両端に接続させたゲート信号線GLおよび各映像信号駆動回路Heを両端に接続させたドレイン信号DLが、前記高透過率領域HTPTによって断線した状態になっても、該高透過率領域HTPTの領域を除く領域における各画素を正常に動作させることができる。
【0122】
実施例26.
図33(a)は、液晶表示パネルPNLを通して回転ドラムTDMの側面を目視できる高透過率領域HTPTの他の実施例を示す図で、図32(e)に対応した図となっている。
同図では、透明基板SUB2の前記高透過率領域HTPTに相当する領域のカラーフィルタCFのみを切り欠いている構成を示している。
上述した実施例のように偏光板ORIを切り欠いた場合、その部分は表示ができないという不都合は免れない。回転ドラムTDMとの目視上の一体感を出し、種々の画像効果を実現するには該部分も表示可能とすることがゲームの性質上汎用性が増加する。
それ故、上述したように、高透過率領域HTPTに相当する部分において、カラーフィルタCFのみを切り欠くことにより、表示の維持と輝度の3倍化を実現できるようにした。
この場合、カラーフィルタCFを切り欠くことにより、該領域は白黒の表示となるが画面の明るさを変えてのフラッシュ効果など、種々の画像効果が実現できることになる。
また、図33(b)に示すように、前記カラーフィルタCFを高透過率領域HTPTにおいて、完全に切り欠くのではなく、他の領域に比較して薄く形成してもよい。この場合、さらに種々の効果が実現でき、輝度向上と視覚効果の多様性の両立を実現できる。
【0123】
図33(c)は、液晶表示パネルPNLにおいて、その一部に高透過率領域HTPTを設ける場合の他の実施例を示した平面図である。
同図において、液晶表示パネルPNLの前記高透過率領域HTPTを除く他の領域における画素のサイズは通常の大きさとし、該高透過率領域HTPTにおける画素のサイズをそれよりも大きく形成している。
このため、液晶表示パネルPNLの前記高透過率領域HTPTでは、他の領域よりゲート信号線GLの間の間隔、およびドレイン信号線DLの間の間隔が大きくなっている。
さらに、詳述すれば、前記高透過率領域HTPTにおけるゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLは、前記高透過率領域HTPTを除く他の領域におけるゲート信号線GLおよびドレイン信号線DLのうち何本か置きに配置されたものをそのまま延在したものを用いている。
【0124】
なお、この実施例では、図33(c)のd−d線に示す断面図である図33(d)に示すように、偏光板ORIおよびカラーフィルタCFの切り欠きはなされていないものを示したが、上述した実施例で示したように、必要に応じて、高透過率領域HTPTにおける偏光板ORIの切り欠き、あるいはカラーフィルタCFの切り欠きを行なうようにしてもよいことはもちろんである。
このように、高透過率領域HTPTにおける画素のサイズを大きくすることにより、遮光物となる配線や電極が低減できるため、いわゆる開口率が向上でき、該領域の透過率を向上させることができる。
この場合、画素の拡大の比率をドレイン信号線DL方向とゲート信号線GL方向で一致させるようにすることが望ましい。
なお、画素のサイズの大きい領域では、その大きさに合わせてカラーフィルタCFの配列を変えることでカラー表示を適切に行うことができる
【0125】
実施例27.
図34(a)は、図33(c)に示す構成において、高解像度領域HTPTにおける各画素の赤(R)、緑(G)、青(B)の各フィルタCFと該高解像度領域HTPT以外の他の領域におけるドレイン信号線DLとの位置関係を示した図である。また、この図において、高解像度領域HTPT以外の他の領域のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素(たとえば赤(R)を担当する画素)も示している。
この実施例では、高解像度領域HTPTにおける赤(R)を担当する画素には少なくとも一つ上の赤(R)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、緑(G)を担当する画素には少なくとも一つ以上の緑(G)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、青(B)を担当する画素には少なくとも一つ以上の青(B)色を担当するドレイン信号線DLが延在するように、高解像度領域HTPTにおける各画素の大きさを設定している。
そして、高解像度領域HTPTにおける各画素にその担当する色の映像信号が供給されるドレイン信号線DLを介して該映像信号を供給するようにしている。
【0126】
このように構成した場合、高解像度領域HTPTにおける各画素において、R、G、Bの各色の正常な表示を可能とすることができる。さらに、特別な信号処理なしに画素を大きくすることができる。
これには、高解像度領域HTPTの画素のサイズを、隣接する非高解像度領域の画素のサイズの3n倍(nは整数)にすることで、特に容易に実現できる。その際、縦方向および横方向の少なくとも一方を3n倍にし、望ましくは双方を3n倍にすることが良い。
【0127】
図34(b)は、図34(a)の構成をさらに改良した構成としたもので、高解像度領域HTPTにおける各画素に対応した色の映像信号が供給されるドレイン信号線DLを高解像度領域HTPT以外の他の領域から延在させる場合において、該ドレイン信号線DLを画素の一辺側に位置づけるため、該ドレイン信号線DLを屈曲させて構成した図を示している。
この場合、高解像度領域HTPT以外の他の領域からドレイン信号線DLをそのまま延在させてすむものもあるが、そうでないものにあっては、高解像度領域HTPTにおける画素の近傍において、一旦90°に屈曲させて水平方向に延在させた後に、さらに90°に屈曲させて該画素の一辺側に沿うように延在させて構成させている。
このように構成することによって、高解像度領域HTPTにおける各画素の構成を同一とすることができ、それぞれの開口率を同一とすることができる効果を奏する。
【0128】
図34(c)は、前記図34(a)、図34(b)に示した構成において、各画素におけるカラーフィルタCFの配置をそれらの色の相違が明確になるように示した図である。この場合、これらカラーフィルタCFが形成される基板側にブラックマトリクスを形成し、このブラックマトリクスによって、高解像度領域HTPTおよびこの高解像度領域HTPT以外の他の領域における各画素のサイズや形状に合わせて形成することが望ましい。
なお、上述した表示装置は液晶表示パネルPNLについて示したものであるが、たとえば各画素が自発光する有機EL表示パネルPNLあるいは蛍光表示パネルPNL等においても適用でき、たとえば、それに高解像度領域を形成する場合、図34(d)、図34(e)に示すようにしてもよい。
【0129】
図34(d)は、たとえばゲート信号線GLが形成された基板SUB1側に発光体あるいは蛍光体ELが設けられている場合、その高解像度領域HTPTに形成された発光体あるいは蛍光体ELを切り欠いた図を示し、図34(e)は、たとえばゲート信号線GLが形成された基板SUB1と対向して配置された他の基板SUB2側に発光体あるいは蛍光体ELが設けられている場合、その高解像度領域HTPTに形成された発光体あるいは蛍光体ELを切り欠いた図を示している。
また、この場合においても、図34(f)に示すように、有機EL表示パネルPNLあるいは蛍光表示パネルPNL等の表示装置DIPの背面をフレームFRMで被い、このフレームFRMの回転ドラムTDMと対向する部分すなわち高解像度領域HTPTに相当する領域を切り欠くように構成してもよい。
【0130】
実施例28.
図35(a)は、回転ドラムTDMの全面に表示装置DIPが配置され、この表示装置DIPの背面に前記回転ドラムTDMの側面、すなわち、遊技者が該表示装置DIPを通して視認できる回転ドラムTDMの部分を光源LTによって照明する構成を示した図である。
前記光源LTは、たとえば表示装置DIPの前記回転ドラムTDMの視認領域の上下部のそれぞれに備えられ、その光照射角度は一定の仰角を有して、図35(b)に示すように、該回転ドラムTDMの側面を照射するようになっている。
【0131】
表示装置DIPの前記回転ドラムTDMの視認領域の光透過率を上げる理由は、背面の回転ドラムTDMの側面に描かれた絵あるいは図形をより視認しやすくするためである。このため、回転ドラムTDMを前記光源LTによって照明し明るくすることによって、遊技者は、図35(c)に示すように、該絵あるいは図形を鮮明に認識できる効果を奏する。
この場合において、光源LTを備えるようにするとともに、表示装置DIPにおいても、前述した実施例に示したように、前記回転ドラムTDMの視認領域における高解像度を向上させる構成としてもよいことはいうまでもない。
【0132】
図35(d)は、表示装置DIPにおいて、その表示パネルPNLの背面に導光板LCBが配置されているとともに、該導光板LCBの背面に該導光板LCBと表示パネルPNLをモジュール化するフレームFRMを有するものであって、該フレームFRMの前記回転ドラムTDMの視認領域に相当する部分を切り欠いた構成を示した図である。
前記導光板LCBは、少なくともその一側面に光源LTを有し、図35(e)に示すように、この光源LTからの光は導光板LCBを介して表示パネルPNL側に照射されるようになっているとともに、前記フレームFRMの切欠き部を通して外方に照射されるように構成されている。
この場合、該フレームFRMの切欠き部を通して外方に照射される光は、その照度が均一にし易く、図35(f)に示すように、背面に配置された回転ドラムTDMの側面を均一に照射した後、その反射光はフレームFRMの切欠き、導光板LCB、表示パネルPNLを通して遊技者に至ることになる。このため、回転ドラムTDMの側面に描かれた絵あるいは図形を鮮明に認識できる効果を奏する。
【0133】
図35(g)は、図35(d)に示す構成をさらに改良させた構成を示す図で、導光板LCBの側壁面に配置させる光源LTを遊技装置の上下方向に相当する位置にそれぞれ配置させた構成となっているものである。
このように導光板LCBを介して対向する一対の光源LTを設けることで導光板LCBの中央部の光量を増大させ、回転ドラムTDM側に光を照射しても表示パネルPNL側の光が低下することを回避できる。
【0134】
また、図35(a)に示すように、導光板LCBの一側壁面側に光源LTを設けた場合、この光源LTからの光を導光板LCBの他の辺まで均一に伝播させるためには、光路の途中にフレームFRMの切り欠き部があることにより光の伝播効率が変わるため該導光板LCBの上面に反射シートを配置させる等の配慮が必要になり、その設計が複雑となる。図3535(g)に示すように該導光板LCBの対辺側にも光源LTを設ける構成とすることにより、一方向からの伝播の組合せとなるため、表示装置からの光が面内でムラが少なく均一なものになる。また設計が簡略かつ正確にできる効果を有する。
なお図35(a)から(f)の構成で、(g)のように光源を両側に設けることで上記の効果がそれぞれの効果に合わせて達成される。
【0135】
実施例29.
図36(a)は、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
すなわち、該導光板LCBの背面、すなわち表示装置の表示面と反対の側に反射シートRSが配置され、この反射シートRSの一部領域とそれ以外の領域とで反射効率を異ならしめるようにしている。
【0136】
図36(b)に示すように、平面的に見た反射シートRSにおいてその散在する多数の反射個所を黒点で示している。そして、この反射個所は、背面側に照明する領域においてその密度が小さく、背面側に照射しない領域においてその密度を大きく設定している。
これにより、背面に照射する領域では背面への光照射を実現し、かつ遊技装置からの反射光をより効率良く表示面側に透過する機能を果たすことができる。
この反射個所を反射シートRSに形成する場合、該反射シートRS面にたとえば白色の印刷パターンあるいは成型された光散乱形状パターンを形成することによって実現させることができる。
この場合、反射効率の高い領域とそうでない領域とで反射個所の密度を異ならしめたものであるが、反射効率の高い領域の反射個所とそうでない領域の反射個所との大きさを異ならしめ、背面側に照明する領域において各反射個所の全体の面積を小さくし、背面側に照射しない領域において各反射個所の全体の面積を大きく設定するようにしてもよいことはもちろんである。
【0137】
また、図36(c)は、上記と同様、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
この実施例の場合、導光板LCBの表裏面のそれぞれに反射シートRS1、RS2が配置され、該導光板の背面に配置される反射シートRS1を図36(d)に、該導光板LCBの前面に配置される反射シートRS2を図36(e)に示している。
【0138】
図36(d)に示す反射シートRS1は図36(b)に示したものと同様の機能を有するが、図36(e)に示す反射シートRS2は、背面側に照明する領域において反射個所の密度が他の領域よりも大きく構成されている。
そして、背面側に照明する領域以外の領域において、導光板LCBの背面の反射シートRS1の反射個所の密度が導光板LCBの前面の反射シートRS2の反射個所の密度よりも大きく構成されている。これにより、導光板LCB内での光の伝播を効率よく行なうことができるからである。
さらに、背面側に照明する領域において、導光板LCBの背面の反射シートRS1の反射個所の密度が導光板LCBの前面の反射シートRS2の反射個所の密度よりも小さく構成されている。これにより導光板LCBの背面に多くの光を照射できるからである。
なお、このようにした場合にも、反射効率の高い領域の反射個所とそうでない領域の反射個所との大きさを異ならしめ、背面側に照明する領域において各反射個所の全体の面積を小さくし、背面側に照射しない領域において各反射個所の全体の面積を大きく設定するようにしてもよいことはもちろんである。
【0139】
図36(a)、図36(c)の場合、導光板LCBと異なる部材である反射シートRSに上述した工夫をするようにしたものであるが、これに限定されることはなく、たとえば図3636(f)に示すように導光板LCBの一面の前記反射個所に相当する部分に凹凸を形成し、あるいは図36(g)に示すように導光板LCBの各面の前記反射個所に相当する部分に凹凸を形成することによっても同様の効果を奏する。この場合、導光板LCBに凹凸を形成することによって、光散乱、光反射性を付与することもできる。また、これ以外の他の部材に反射機能を兼用させても良い。
【0140】
実施例30.
図37(a)は、表示パネルPNLの背面に導光板LCBを備えるものであって、該導光板LCBの背面の一部領域を通して導光板LCBからの光を照射させる場合の他の実施例を示す図である。
すなわち、前記導光板LCBは、表示パネルPNL側へ光を照射させるための第1導光板LCB1と、該表示パネルPNLと反対側へ光を照射させるための第2導光板LCB2とが構成されたものとしている。
また、表示パネルPNLと導光板LCBはこの導光板LCBの背面に配置されるフレームFRによってモジュール化され、該フレームFRMの図示しない回転ドラムTDと対向する部分には切欠きが設けられている。
そして、このフレームFRMの切欠き部を被うようにして該フレームFRMに取り付けた第2導光板LCBが配置されている。
第1導光板LCBと第2導光板LCBにはそれぞれ光源LTが備えられ、図37(b)に示すように、第1導光板LCBに備えられた光源LTからは該第1導光板LCBを通して表示パネルPNL側に光が照射され、第2導光板LCBに備えられた光源LTからは該第2導光板LCBを通して図示しない回転ドラムTDM側に光が照射されるようになっている。
【0141】
図37(c)は、図37(a)が第2導光板LCBに1個の光源LTを備えたのに対し、第2導光板LCBを間にして互いに対向配置される2個の光源LTを備えるようにしたものである。
このように、第2導光板LCBの光源LTの数あるいは明るさを増すことで、表示パネルPNL側への光とは別個に背面照明の光を選択的に増大できるようにすることができる。
ここで、第2導光板LCBからの光の一部は表示パネルPNL側に抜け、見かけ上表示パネルPNLの一部が明るくなるが、該領域は回転ドラムTDMを視認する領域、すなわち遊技する上で常時着目している関心領域であり、該領域が他の領域より更に明るくなることに関しては実用上格段の不都合は存在しないものとなる。
【0142】
図37(d)は、第1導光板LCB、第2導光板LCBを備える表示パネルPNLのモジュール化における構成を示す図である。図37(a)は、表示パネルPNL、第1導光板LCB、第2導光板LCBをフレームFRMで被う構成となっており、第2導光板LCBは回転ドラムTDMを目視するに足る程度の大きさで形成されている。図37(e)は、第2導光板LCBもフレームFRMによってモジュール化されているが、該第2導光板LCBは第1導光板LCBとほぼ同一の大きさになっており、これにより光源LTは第1導光板LCB用と第2導光板LCB用と共通になっている。これに対して、図37(f)は、第1導光板LCB用の光源LTと第2導光板LCB用の光源LTとが別に構成されている。
【0143】
なお、図37(e)、図37(f)の場合、背面側に光を効率的に導入するため、第1導光板LCBと第2導光板LCBの間の背面照射領域を除く領域に光反射層RSを設けるようにすることが望ましい。そして、この光反射層RSは反射シートとして構成してもよく、また導光板LCBの表面形状を加工して形成してもよい。
【0144】
実施例31.
図38は、たとえば液晶表示パネルPNLの光透過部を通して各回転ドラムTDMの側面を目視できるとともに、該光透過部における液晶表示パネルPNLに、該回転ドラムTDMの当り数字等を明瞭に認識し易いように、注視マーク等を表示させるように示した図である。
図38(a)は、たとえば3個ある回転ドラムTDMのうち左の2個が既に停止した状態で、しかもいずれも“7”の当り数字となっている。そして、他の残りの1個の回転ドラムTDMは停止前でいまだ回転が続けられている。
この場合、回転ドラムTDMの当り数字“7”は、遊技者にとって注視すべき記号であることから、液晶表示パネルPNLにおいて、たとえばその数字を囲む枠体RMが表示されるようになっている。
一方、いまだ回転し続けている回転ドラムTDMにあっても、遊技者は当り数字“7”が出てもらいたい心境にあることから、図38(b)ないし(e)に示すように、該回転ドラムTDMの当り数字“7”の移動経過を目視しやすいように該数字を囲む枠体RMが、液晶表示パネルPNLに該回転ドラムTDMの回転に追随させて表示されるようになっている。
【0145】
図38(f)は、液晶表示パネルPNLへの前記表示(たとえば数字を囲む枠体RM)を各回転ドラムTDMを回転させるモータ(ステップモータ)から得られる信号によって行なうことを示した図である。
図38(f)に示すように、各回転ドラムTDMを回転させるそれぞれのモータMの回転はその位置をも含めて遊技装置内のコントローラCONTにより制御され、また、このコントローラCONTによって該位置も検出するようになっている。
換言すれば、各回転ドラムTDMにおいて、それが回転していても当り数字“7”の位置を該コントローラCONTは常時認識することができ、該位置の情報を液晶表示パネルPNLのコントローラCONTに出力させている。
液晶表示パネルPNLでは、その表示領域ARの予め定められた領域(回転ドラムTDMを目視できる領域)に、該コントローラCONTからの情報によって、前記枠体RMが、回転ドラムTDMの回転に追随させ、かつその当り数字“7”に対向するようにして移動する様を表示するようになっている。
これにより、遊技機の娯楽性を大幅に向上させることができる。
【0146】
実施例32.
図39は、たとえば液晶表示パネルPNLの光透過部を通して各回転ドラムTDMの側面を目視できるとともに、該光透過部における液晶表示パネルPNLに、注視マーク等を表示させる構成の他の実施例を示した図である。
図39(a)は、たとえば3個ある回転ドラムTDMのうち左の2個が既に停止した状態で、しかも当り数字がいずれも“7”となっている。そして、他の残りの1個の回転ドラムTDMは停止前でいまだ回転が続けられている。
この場合において、液晶表示パネルPNLの他の残りの1個の回転ドラムTDMを視認できる領域の全体に、特定の色を施すようにして表示していることにある。遊技者にリーチ状態になっていることを該色の表示によって認識させ、興奮を高めるようにしている。
また、図39(b)は、図39(a)に示した構成とほぼ同様であるが、上記着色の部分をそれに替えてフラッシュ状態で変化する様を表示するように構成したものである。フラッシュ状態とする手段としては、時間的に色を変化させたり、あるいは同じ色であってもその輝度を変化させる等の方法が採用される。
【0147】
さらに、図39(c)は、上述のようにリーチ状態の場合に、少なくとも既に停止した回転ドラムTDMの上面に重ねて、液晶表示パネルPNLに画像(例えば文字)を表示させていることを示した図である。また、図39(d)は、前記画像として線画あるいは記号を表示させていることを示した図である。さらに、図39(e)は、前記画像として乗物を表示させていることを示した図である。この他にも、数字、動物、人、デザインされた登場キャラクタ等であってもよく、また静止画に限らず動画であってもよい。
さらに、図39(f)は、やはりリーチ状態の場合であって、いまだ回転している残りの回転ドラムTDMに重ねて、液晶表示パネルPNLに該部分から放射状に延在する多数の線画を表示させていることを示した図である。
【0148】
実施例33.
図40(a)は、本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す図で、図1に示した図に対応している。
図1の場合と同様に、パチンコ玉の移動できる範囲の大部分あるいはその全部の領域に表示装置が配置され、その中央部を除く領域には散在された多数の釘NALが打ちこまれている。
そして、図1の場合と異なる構成は、釘が打ちこまれていない中央部の領域には前記液晶表示装置とは別個の他の表示装置が配置されている。これにより、この実施例では、表示装置に液晶表示装置を用いた一例として、前者の表示装置を第1液晶表示装置LQD1と称し、後者の表示装置を第2液晶表示装置LQD2と称する。
これにより、第1液晶表示装置LQD1と第2液晶表示装置LQD2にそれぞれ独立させた機能をもたせることができ、それらが配置されている各領域毎に適切な表示を行うことができるようになる。
【0149】
図40(b)は、第1液晶表示装置LQD1と第2液晶表示装置LQD2の位置関係を示した平面図であり、遊技者側に配置された第1液晶表示装置LQD1に孔HLが形成され、該第2液晶表示装置LQD2は第1液晶表示装置LQD1の背面に配置されるとともに、その中心軸を第1液晶表示装置LQD1の孔HLのそれとほぼ一致づけられ、その周辺は該孔HLの周辺の第1液晶表示装置LQD1に重ね合わされている。なお、図40(b)のc−c線における断面図を図40(c)に示している。
また、この場合、図40(d)に示すように、第2液晶表示装置LQD2の大きさは第1液晶表示装置LQD1の孔HLの大きさとほぼ同じであってもよいことはもちろんである。
なお、この第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の配置の前後関係は上述した構成に限らず、遊技者側から観て第2液晶表示パネルPNL2が第1液晶表示パネルPNL1に対して前面に配置されるように構成してもよいことはもちろんである。
【0150】
実施例34.
図41(a)は、たとえば第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の図40(c)に示した配置において、それぞれの液晶表示パネルPNLに液晶駆動回路が搭載されていることを示す図である。
この場合、遊技者は図中右側から見ており、第1液晶表示パネルPNL1は第2液晶表示パネルPNL2に対して背面に配置されているとともに、第1液晶表示パネルPNL1の液晶駆動回路DRVは第2液晶表示パネルPNL2側の面に形成され、第2液晶表示パネルPNL2の駆動回路DRVは第1液晶表示パネルPNL1の側とは反対側の面に形成されている。
このようにした場合、少なくとも第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線は、第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して配置でき、該信号配線を遊技者から目視し難く配置することができる。換言すれば、第1液晶表示パネルPNL1の背面側から該第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して信号配線を引き回し、第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVに接続させることができる。
【0151】
同様に、遊技者が図中左側から見る構成では、少なくとも第1液晶表示パネルPNL1の液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線は、第2液晶表示パネルPNL2に形成された孔HLを通して配置でき、該信号配線を遊技者から目視し難く配置することができる。
第1液晶表示パネルPNL1の孔HLの周囲に液晶駆動回路DRVを設けている場合、該液晶駆動回路DRVへ信号を送る信号配線も第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLを通して配置することができる。
【0152】
図41(b)は、図41(a)に示した構成の改変例を示すもので、前記液晶駆動回路DRVとして、いわゆるフィルムキャリア方式で構成された半導体装置を用いていることを示している。ここで、フィルムキャリア方式の半導体装置とは、フレキシブル基板に半導体チップが搭載されたもので、該半導体チップの各バンプは該フレキシブル基板上に形成された配線層を介して該フレキシブル基板の対向する各辺側に引き出されたものである。
このように、液晶駆動回路DRVとしてフィルムキャリア方式の半導体装置を用いることにより、該半導体装置をそれぞれ屈曲させて液晶表示パネルPNLの側面に対向するように配置でき、該半導体装置の入力端子を第1液晶表示パネルPNL1の背面側に指向させることができる。これにより、信号配線の引き回しを容易にすることができる。
【0153】
図41(c)は、図41(a)と図41(b)のハイブリッド構成である。
第2液晶表示パネルPNL2の液晶駆動回路DRVは、該第2液晶表示パネルPNL2の基板面に直接形成したMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタ等を主要部品とする回路から構成され、該MISトランジスタの半導体層はたとえば低温で形成されるポリシリコン(p−Si)で形成しても良い。
この場合、第2液晶表示パネルPNL2の各画素にそれぞれ形成される薄膜トランジスタもその半導体層がポリシリコン(p−Si)で形成されのが通常である。
そして、第1液晶表示パネルPNL1において、その各画素にそれぞれ形成される薄膜トランジスタはその半導体層がアモルファスシリコン(a−Si)で形成されている。
このようにすることにより、第2液晶表示パネルPNL2の解像度を第1液晶表示パネルPNL1のそれよりも大きく構成することができ、第1液晶表示パネルPNL1の製造に要するコストを低減させることができる。
【0154】
図41(d)は、たとえば第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の図41(a)に示した配置において、それぞれの表示パネルPNLに別個のバックライトBLを備えていることを示す図である。換言すれば、第1液晶表示パネルPNL1におけるバックライトBLの輝度と第2液晶表示パネルPNL2におけるバックライトBLの輝度をそれぞれ独立に制御できる構成となっている。
このようにすることにより、第2液晶表示パネルPNL2における表示の輝度を第1液晶表示パネルPNL1における表示のそれよりも向上させる必要がある場合に容易に行なうことができる。第2液晶表示パネルPNL2の領域は遊技上特に遊技者が注目する領域であり、該領域の輝度を明るくすることで意図的な輝度の変調を含めた多彩な表現が可能となり、遊技性が向上できるからである。
【0155】
また、各液晶表示パネルPNLの各バックライトBLは各液晶表示パネルPNLにそれぞれ設けなくても、たとえば図41(e)に示すように、第1液晶表示パネルPNL1の背面に配置されたバックライトBLであって、該第1液晶表示パネルPNL1に形成された孔HLに対向する部分にもその機能を有するものを配置させることにより、このバックライトBLからの光を前記第2液晶表示パネルPNL2にも透過させる構成とするようにしてもよい。
この場合、第1液晶表示パネルPNL1と第2液晶表示パネルPNL2の相互の重なり部において、バックライトからの光の減衰が生じるため、この部分を化粧領域とすることが望ましい。
この化粧領域は液晶表示パネルPNL内(液晶を介して対向配置される各基板の一方の基板の液晶側の面)にて遮光層を形成するようにしてもよい。また、液晶表示パネルPNL外(液晶を介して対向配置される各基板の一方の基板の液晶と反対側の面)に印刷あるいは部材添付を行なうようにしてもよい。さらに、液晶表示パネルPNLの上面に化粧部材MKBを重畳させて配置させるようにしてもよい。
【0156】
実施例35.
図42(a)は、前記第2液晶表示パネルPNL2を遊技者の前方に配置させる該第2液晶表示パネルPNL2と前記第1液晶表示パネルPNL1の配置において、面積の小さな第2液晶表示パネルPNL2を囲むようにして第1液晶表示パネルPNL1の上面に透明化粧板TMUを配置させた構成を示した図である。
これにより、該透明化粧板TMUは第2液晶表示パネルPNL2の配置された個所に孔が設けられており、該透明化粧板TMUの遊技者側の面と第2液晶表示パネルPNL2の遊技者側の面とはほぼ面一となっている。
なお、このような構成は、第1液晶表示パネルPNL1、第2液晶表示パネルPNL2、および透明化粧板TMUがモジュール化されて構成されていてもよいことはいうまでもない。
パチンコ玉が移動する面において平坦化が図れ、しかも、前記透明化粧板TMUは第1液晶表示パネルPNL1の損傷に対する保護板として機能するようになる。
【0157】
図42(b)は、図42(a)に示した構成において、前記透明化粧板TMUの表面および第2液晶表示パネルPNL2の表面に偏光板ORIが貼付されていることにある。この偏光板ORIは第2液晶表示パネルPNL2の偏光板ORIとしてはもちろんのこと、第1液晶表示パネルPNL1の偏光板ORIとしても機能するようになっている。
このような構成において、透明化粧板TMUと第2液晶表示パネルPNL2とのつなぎ目を平滑にでき、このつなぎ目での光散乱の影響も低減させることができる。
【0158】
図42(c)は、図42(b)に示した偏光板ORIを第2透明化粧板TMUに替えて上述した効果を得ようとする構成を示したものである。
この場合の第1液晶表示パネルPNL1および第2液晶表示パネルPNL2の偏光板は、それぞれ図示しないが、該第1液晶表示パネルPNL1および第2液晶表示パネルPNL2の表面に形成されている。
図42(d)は、図42(c)に示した第1透明化粧板TMUおよび第2透明化粧板TMUとして、それらが互いに一体化させて形成したものを用いていることを示した図である。
【0159】
図42(e)は、孔が形成された第1液晶表示パネルPNL1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示パネルPNL2を有する構成において、該第1液晶表示パネルPNL1の少なくとも孔の側壁面、および第2液晶表示パネルPNL2の側壁面に着色が施されている構成を示した図である。第1液晶表示パネルPNL1の孔の側壁面からの光散乱が第2液晶表示パネルPNL2を通して遊技者に目視されるのを、また第2液晶表示パネルPNL2の側壁面からの光散乱が第1液晶表示パネルPNL1の表示面の画像を見に難くするのを解消させるためである。
【0160】
図42(f)は、孔が形成された第1液晶表示パネルPNL1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示パネルPNL2を有する構成において、該第2液晶表示パネルPNL2の外方であって第1液晶表示パネルPNL1の上面に多層構造からなる透明化粧板TMUが配置される構成を示した図である。
前記透明化粧板TMUは、遊技者側の面における上層は硬度が柔らかく下層は硬度が硬く形成されている。
【0161】
このように形成した場合、たとえば図42(g)に示すように、該透明化粧板TMUに釘NALを打つ場合において、その打ち易さと該釘NALの安定性を確保することができる効果を奏する。
図42(g)の場合、透明化粧板TMUの上層は下層に比較して層厚を小さくしたものであるが、図42(h)に示すように、上層は下層に比較して層厚を大きくするようにしてもよいことはいうまでもない。
【0162】
実施例36.
図43(a)は、孔が形成された第1液晶表示装置LQD1の遊技者側の面に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示装置LQD2を有するパチンコ遊技機において、そのガラス扉部FRGのガラス板が第2液晶表示装置LQD2と僅かな隙間を有するとともに、第1液晶表示装置LQD1と前記ガラス板との間はパチンコ玉が充分に移動できる間隔を有する位置関係になっていることを示す図である。
このため、第2液晶表示装置LQD2の厚さは、パチンコ玉の径とほぼ同じかそれよりも大きく形成されている。
図43(b)は、図43(a)の構成において、第2液晶表示装置LQD2の外方側面に該第2液晶表示装置LQD2と接触する程度に化粧部材MKBが配置された構成を示した図である。
図43(b)に示した液晶表示装置LQDを有するパチンコ遊技機は、図43(c)に示すように、前記化粧部材MKBが目視され、この化粧部材MKBの枠の内外でそれぞれを画像表示を楽しむことができる。
【0163】
実施例37.
図44(a)は、孔が形成された第1液晶表示装置LQD1の背面(遊技者側から観て)に、該孔を塞ぐようにして配置された第2液晶表示装置LQD2を有するパチンコ遊技機において、第1液晶表示装置LQD1に対する第2液晶表示装置LQD2の固定を化粧部材MKBを介して行っていることを示した図である。
化粧部材MKBは第1液晶表示装置LQD1の孔の周辺に形成され、その延在部は該孔の側壁面に接触した状態で第2液晶表示装置LQD2の表示面側に固定されている。
これにより、第1液晶表示装置LQD1に対して第2液晶表示装置LQD2の奥行き方向の距離を前記化粧部材MKBの形状によって任意に設定できるようになる。
図44(b)は、図44(a)に示す構成において、第1液晶表示装置LQD1の背面に釘固定部材NFBを配置させ、該釘固定部材NFBはそれに設けた孔に第2液晶表示装置LQD2が配置された構成となっている。
これにより、釘固定部材NFBの背面と第2液晶表示装置の背面を面一にさせることで、これらをモジュール化し易いという効果を奏する。
【0164】
実施例38.
上述したパチンコ遊技機における液晶表示装置LQDの表示部に釘NALを設置する場合、その設置位置を明確に判別する必要がある。このため、該液晶表示LQDに釘NALを適切な位置に設置するための基準となるマークを必要とする。
この実施例では、該液晶表示装置LQDの製造工程中における部材組み立てに必要となるアライメントマークを前記マークとして兼用するようにしたものである。
【0165】
図45(a)は、フレームFRMによってモジュール化された液晶表示装置LQDをその表示面側から観た平面図を示し、該フレームFRMに形成された孔HLから該フレームFRMの背面に組み込まれた液晶表示パネルPNL面のアライメントマークAMを、図45(b)に示すように目視できるようにしたことを示している図である。
該アライメントマークAMは液晶表示装置LQDの四隅に設けられているが、最低一対有することが好ましい。2次元的に精度を確保するためである。
このようにすることにより、液晶表示パネルPNLは該アライメントマークAMを基準にして各画素および釘NALが設置される部分も形成されることから、該アライメントマークAMを基準にして釘NALを設置する個所を正確に決めることができるようになる。
【0166】
図45(c)は、図45(a)のb−b線における断面図を示すもので、液晶表示パネルPNLに形成されたアライメントマークAMの中心軸上にフレームFRMにも孔HLが形成され、この孔HLの径はアライメントマークAMのそれよりも大きく形成されている。
なお、このアライメントマークAMは液晶表示装置LQDの完成後において長時間を経てから顧客によって利用されるため、その信頼性には格段の配慮が必要となる。
【0167】
このため、図45(d)は、図45(c)の構成において、該アライメントマークAMが保護膜PASによって被われていることを示す他の実施例図である。該保護膜PASは表示領域ARに用いられる保護膜PASを延在させて形成させたものである。
また、図45(e)は、図45(c)の構成において、該アライメントマークAMが透明導電膜ITOによって被われていることを示す他の実施例図である。透明導電膜ITOは酸化され難い材料であることから、該アライメントマークAMを酸化から充分に保護することができる。
また、図45(f)は、図45(c)の場合と異なり、アライメントマークAMを表示領域AR内に形成していることにある。該アライメントマークAMは液晶が充填された液晶表示パネルPNL内に配置されていることから、外部からの要因によって剥がれ等の心配がないからである。
【0168】
なお、この実施例は、遊技機に限らず、完成後の修正を効率良く実現可能とする液晶表示装置にも適用できる。たとえば、出荷前の通電試験中に短絡が生じたような場合、レーザーで該短絡部を分離して正常動作を回復する等の場合に適用でき、歩留まりの向上を実現するものである。
【0169】
以上説明した各実施例の発明は上述した遊技機において単独で用いてもよく、また、他の実施例の発明と併せ用いるようにしてもよいことはいうまでもない。また、表示装置としては主として液晶表示装置を例として示したものであるが、他の表示装置、たとえば有機EL表示装置等の該液晶表示装置に替えて適用することができることはいうまでもない。
【0170】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかになるように、本発明による表示装置あるいはスロットマシーン型等の遊技機によれば、遊技者に回転ドラムと表示装置との一体感をもたせ、これにより、興趣の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパチンコ遊技機の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの画素の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す構成図である。
【図6】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図13】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示パネルの他の実施例を示す断面図である。
【図14】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置のその表示パネルに対するフレームの構成の一実施例を示す平面図である。
【図15】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置のその表示パネルおよび導光板に対するフレームの構成の一実施例を示す平面図である。
【図16】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置に対する釘の設置に関する他の実施例を示す断面図である。
【図17】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図18】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図19】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図20】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図21】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図22】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図23】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図24】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図25】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図26】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図27】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す平面図である。
【図28】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図29】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図30】本発明によるスロットマシーンの一実施例を示す正面図である。
【図31】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の一実施例を示す構成図である。
【図32】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図33】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図34】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図35】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図36】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図37】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図38】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の表示態様の一実施例を示す構成図である。
【図39】本発明によるスロットマシーンに用いられる表示装置の表示態様の他の実施例を示す構成図である。
【図40】本発明によるパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図41】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す正面図である。
【図42】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す正面図である。
【図43】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図およびパチンコ遊技機の他の実施例を示す正面図である。
【図44】本発明によるパチンコ遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す断面図である。
【図45】本発明による遊技機に用いられる表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
LQD…液晶表示装置、AR…表示領域、NAL…釘、SUB…基板、PX…画素電極、CT…対向電極、SP…スペーサ、HL…孔、SEL…密閉材、RES…樹脂膜、ELS…弾性板あるいは弾性シート、FRM…フレーム、LCB…導光板、LT…光源、V…走査信号駆動回路、He…映像信号駆動回路、DRV…信号駆動回路、CONT…コントローラ、HBT…孔形成禁止領域、HQT…高解像度領域、MKB…化粧部材、LMP…ランプ、TPB…透明板、DIP…表示装置、TDM…回転ドラム、HTPT…高透過率領域、CF…カラーフィルタ、ORI…偏光板、RS…反射シート。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置を備えるスロットマシーン型遊技機であって、その回転ドラムの配置された領域の周辺の全域に前記表示装置が配置されていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項2】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項3】
表示装置は回転ドラム側の背面にフレームを備え、このフレームに前記孔と中心軸をほぼ同じにする孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項4】
前記孔は透明板で塞がれていることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項5】
前記表示装置は、液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とし、各基板のうち一方の基板の液晶側の面にその一方向に延在し他の方向に並設されるゲート信号線と他の方向に延在し一の方向に並設されるドレ信号線とを備え、各ゲート信号線の両端のそれぞれに走査信号駆動回路および各ドレイン信号線の両端のそれぞれに映像信号駆動回路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項6】
表示領域中に高透過率領域を有する表示装置。
【請求項7】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層および前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
表示装置は液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とする液晶表示パネルからなり、前記高透過率領域に相当する部分に画素が形成されていない構成となっていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは他の領域のカラーフィルタよりも膜厚が小さく形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項12】
前記高透過率領域はそれ以外の表示領域の画素よりも画素のサイズが大きく形成されていることを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項13】
高透過率領域の画素の信号線はそれ以外の領域の画素の信号線と共通になっていることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
高透過率領域の画素の信号線はそれぞれ該画素の一辺側に位置づけられるように、高透過率領域以外の領域の共通の信号線との間に屈曲部を有することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置の回転ドラム側の面に該回転ドラムを照らす光源が備えられていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項16】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは回転ドラム側にも光が照射されるようになっていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項17】
導光板の回転ドラム側の面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、それを介して回転ドラム側に光を通過させる部分をそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とする請求項16に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項18】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、少なくとも表示パネルとその背面に配置された該液晶表示パネル専用の第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備えることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項19】
表示パネルと回転ドラムを有するスロットマシーン型遊技機において、該表示パネルはその背面に配置され該表示パネル側に光を照射する第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備え、該表示パネルと第1と第2のバックライトはフレームを用いてモジュール化されていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項20】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、前記高透過率領域に、前記各回転ドラムの回転にともなって動く当りマークに追随させて注視できるマークを表示させることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項21】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域に着色表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項22】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域にフラッシュ表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項23】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれの回転ドラムに当りマークが出た際に、それに対向する前記高透過率領域に画像を表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項24】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項25】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板は偏光板の層数が他の領域より低減していることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項26】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、該偏光板は、前記高透過領域に対応する領域に紫外光領域を吸収し可視光領域を透過するUV遮光層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項27】
前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは高透過率領域で膜厚が薄くなっていることを特徴とする請求項25、26、27のいずれかに記載の表示装置。
【請求項29】
前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは該高透過率領域で切り欠かれていることを特徴とする請求項25、26、27のいずれかに記載の表示装置。
【請求項30】
前記高透過率領域の画素の縦寸法あるいは横寸法の少なくともいずれかはそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
【請求項31】
前記高透過率領域の画素の縦寸法および横寸法がそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とする請求項30記載の表示装置。
【請求項32】
表示パネルと光源を有する表示装置において、該表示装置は表示パネルを照明するための光源と、表示装置の背面側を照射する光源を有することを特徴とする表示装置。
【請求項33】
側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは表示パネル側および背面側の双方に光が照射されるようになっていることを特徴とする表示装置。
【請求項34】
表示パネルと、側壁面に光源を備える導光板を有する表示装置において、前記導光板の背面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、表示領域の一部でそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とする表示装置。
【請求項35】
表示装置において、少なくとも表示パネルと、その背面に配置され該表示パネルを照射する為の第1のバックライトと、該表示装置から背面を照射する為の第2のバックライトを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項36】
請求項6ないし14のいずれか、あるいは請求項25ないし35のいずれかに記載の表示装置を用いることを特徴とする遊技機。
【請求項37】
前記遊技機がスロットマシーン型遊技機であることを特徴とする請求項36に記載の遊技機。
【請求項1】
表示装置を備えるスロットマシーン型遊技機であって、その回転ドラムの配置された領域の周辺の全域に前記表示装置が配置されていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項2】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項3】
表示装置は回転ドラム側の背面にフレームを備え、このフレームに前記孔と中心軸をほぼ同じにする孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項4】
前記孔は透明板で塞がれていることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項5】
前記表示装置は、液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とし、各基板のうち一方の基板の液晶側の面にその一方向に延在し他の方向に並設されるゲート信号線と他の方向に延在し一の方向に並設されるドレ信号線とを備え、各ゲート信号線の両端のそれぞれに走査信号駆動回路および各ドレイン信号線の両端のそれぞれに映像信号駆動回路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項6】
表示領域中に高透過率領域を有する表示装置。
【請求項7】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層および前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
表示装置は液晶を介して対向配置される各基板を外囲器とする液晶表示パネルからなり、前記高透過率領域に相当する部分に画素が形成されていない構成となっていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは切り欠かれていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板、該各基板のうち一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記カラーフィルタは他の領域のカラーフィルタよりも膜厚が小さく形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項12】
前記高透過率領域はそれ以外の表示領域の画素よりも画素のサイズが大きく形成されていることを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項13】
高透過率領域の画素の信号線はそれ以外の領域の画素の信号線と共通になっていることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
高透過率領域の画素の信号線はそれぞれ該画素の一辺側に位置づけられるように、高透過率領域以外の領域の共通の信号線との間に屈曲部を有することを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置の回転ドラム側の面に該回転ドラムを照らす光源が備えられていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項16】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは回転ドラム側にも光が照射されるようになっていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項17】
導光板の回転ドラム側の面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、それを介して回転ドラム側に光を通過させる部分をそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とする請求項16に記載のスロットマシーン型遊技機。
【請求項18】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された孔あるいは高透過領域を通して各回転ドラムを目視できるものであって、前記表示装置は、少なくとも表示パネルとその背面に配置された該液晶表示パネル専用の第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備えることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項19】
表示パネルと回転ドラムを有するスロットマシーン型遊技機において、該表示パネルはその背面に配置され該表示パネル側に光を照射する第1のバックライトと、回転ドラム側に光を照射させる第2のバックライトを備え、該表示パネルと第1と第2のバックライトはフレームを用いてモジュール化されていることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項20】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、前記高透過率領域に、前記各回転ドラムの回転にともなって動く当りマークに追随させて注視できるマークを表示させることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項21】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域に着色表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項22】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれ回転ドラムが回転して止まるまでの間に各回転ドラムにそれぞれ対向する前記高透過率領域にフラッシュ表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項23】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視でき、それぞれの回転ドラムに当りマークが出た際に、それに対向する前記高透過率領域に画像を表示することを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項24】
スロットマシーン型遊技機に表示装置が備えられ、この表示装置に形成された高透過率領域を通して各回転ドラムを目視できることを特徴とするスロットマシーン型遊技機。
【請求項25】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板は偏光板の層数が他の領域より低減していることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項26】
前記表示装置は液晶を介して対向配置された一対の基板を有し、各基板の液晶と反対側の面に偏光板を備え、該偏光板は、前記高透過領域に対応する領域に紫外光領域を吸収し可視光領域を透過するUV遮光層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項27】
前記高透過率領域に相当する部分の前記偏光板のうち少なくとも一方の偏光板の偏光層は切り欠かれていることを特徴とする請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは高透過率領域で膜厚が薄くなっていることを特徴とする請求項25、26、27のいずれかに記載の表示装置。
【請求項29】
前記表示装置は一対の基板の一方の基板の液晶側の面にカラーフィルタを有し、該カラーフィルタは該高透過率領域で切り欠かれていることを特徴とする請求項25、26、27のいずれかに記載の表示装置。
【請求項30】
前記高透過率領域の画素の縦寸法あるいは横寸法の少なくともいずれかはそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
【請求項31】
前記高透過率領域の画素の縦寸法および横寸法がそれ以外の表示領域の画素の3n倍(nは整数)のサイズに形成されていることを特徴とする請求項30記載の表示装置。
【請求項32】
表示パネルと光源を有する表示装置において、該表示装置は表示パネルを照明するための光源と、表示装置の背面側を照射する光源を有することを特徴とする表示装置。
【請求項33】
側壁面に光源を備える導光板を一構成部材とし、この導光板からは表示パネル側および背面側の双方に光が照射されるようになっていることを特徴とする表示装置。
【請求項34】
表示パネルと、側壁面に光源を備える導光板を有する表示装置において、前記導光板の背面に反射シートあるいは反射面が配置され、この反射シートあるいは反射面は、表示領域の一部でそれ以外の部分よりも反射率を低くしていることを特徴とする表示装置。
【請求項35】
表示装置において、少なくとも表示パネルと、その背面に配置され該表示パネルを照射する為の第1のバックライトと、該表示装置から背面を照射する為の第2のバックライトを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項36】
請求項6ないし14のいずれか、あるいは請求項25ないし35のいずれかに記載の表示装置を用いることを特徴とする遊技機。
【請求項37】
前記遊技機がスロットマシーン型遊技機であることを特徴とする請求項36に記載の遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【公開番号】特開2004−329687(P2004−329687A)
【公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−132173(P2003−132173)
【出願日】平成15年5月9日(2003.5.9)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年5月9日(2003.5.9)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】
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