説明

表示装置とその駆動方法、及び携帯端末

【課題】複数の表示画面を有する表示装置において、それぞれの表示画面に対する表示制御を簡易な回路構成で実現すること。
【解決手段】表示装置は、複数の表示部と、複数の表示部に対して共通に設けられた表示コントローラと、複数の表示部と表示コントローラとの間に設けられたマスク回路と、を備える。複数の表示部の各々は、表示制御信号に基づいて、表示データに応じた画像を表示する。表示コントローラは、それら表示制御信号及び表示データを、複数の表示部に対して共通に出力する。上記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、それら垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号のうち少なくとも1つは、マスク対象信号である。マスク回路は、複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を受け取り、その表示指定信号で指定される表示部へマスク対象信号を供給し、それ以外の表示部へのマスク対象信号の供給をマスクする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示画面を有する表示装置とその駆動方法、及びその表示装置を搭載した携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の表示画面(表示パネル)を有する携帯端末が普及している。例えば、メイン表示画面とサブ表示画面を有する折りたたみ型の携帯電話やPHSが広く普及している。このような携帯端末はユーザにとって便利であるが、複数の表示画面のそれぞれに対して表示制御回路を設ける必要があり、そのことは信号線の数や回路規模の増大を招く。
【0003】
特許文献1に記載されている表示装置は、複数の表示手段と表示信号供給手段とを備える。表示信号供給手段は、画像データ及び画像同期信号(水平同期信号、垂直同期信号、画素クロック)を、複数の表示手段に対して並列に供給する。複数の表示手段は、それら画像データ及び画像同期信号が伝送される信号線に並列に接続される。表示信号供給手段は、複数の表示手段に対し、共通の信号線を通して時分割に画像データの供給を行う。これにより、回路規模の増大を招くことなく、複数の表示手段にそれぞれ別個の画像を同時に表示させることが可能となる。
【0004】
例えば、あるフレームを指定する1つの垂直同期信号が第1の表示部と第2の表示部に対して並列に入力された後、当該フレームにおいて第1の表示部と第2の表示部のそれぞれに表示される第1の画像データと第2の画像データが時分割で転送される(特許文献1の図2参照)。より詳細には、第1の画像データは、上記1つの垂直同期信号の入力後の第1の垂直表示期間に転送される。第1の垂直表示期間は、当該垂直同期信号を基準として第1の垂直バックポーチと第1の垂直フロントポーチによって規定される。同様に、第2の画像データは、同じ垂直同期信号の入力後の第2の垂直表示期間に転送される。第2の垂直表示期間は、当該垂直同期信号を基準として第2の垂直バックポーチと第2の垂直フロントポーチによって規定される。ここで、第1の垂直バックポーチ、第1の垂直フロントポーチ、第2の垂直バックポーチ、及び第2の垂直フロントポーチは、第1の垂直表示期間と第2の垂直表示期間とが時間的に排他となるように設定される。それにより、第1の画像データと第2の画像データが時分割で転送されることとなる。
【0005】
【特許文献1】特開2007−133092号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1によれば、あるフレームを指定する1つの垂直同期信号が第1の表示部と第2の表示部に対して並列に入力される。その後、第1の画像データは第1の垂直表示期間において転送され、第2の画像データは第2の垂直表示期間において転送される。第1の画像データと第2の画像データの時分割転送を実現するためには、上述の通り、第1の垂直表示期間と第2の垂直表示期間とを時間的に排他となるようにあらかじめ設定しておく必要がある。そのために、第1の垂直バックポーチ、第1の垂直フロントポーチ、第2の垂直バックポーチ、及び第2の垂直フロントポーチをそれぞれ別個に設定する必要がある。しかしながら、このような設定は煩雑であり、それぞれの表示部における表示制御を複雑にする。
【0007】
本発明の目的は、複数の表示画面を有する表示装置において、それぞれの表示画面に対する表示制御を簡易な回路構成で実現することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点において、表示装置が提供される。その表示装置は、複数の表示部と、複数の表示部に対して共通に設けられた表示コントローラと、複数の表示部と表示コントローラとの間に設けられたマスク回路と、を備える。複数の表示部の各々は、表示制御信号に基づいて、表示データに応じた画像を表示する。表示コントローラは、それら表示制御信号及び表示データを、複数の表示部に対して共通に出力する。上記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、それら垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号のうち少なくとも1つは、マスク対象信号である。マスク回路は、複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を受け取り、表示指定信号で指定される表示部へマスク対象信号を供給し、それ以外の表示部へのマスク対象信号の供給をマスクする。
【0009】
本発明の第2の観点において、携帯端末が提供される。その携帯端末は、表示装置と、表示装置に接続されたプロセッサとを備える。表示装置は、複数の表示部と、複数の表示部に対して共通に設けられた表示コントローラと、複数の表示部と表示コントローラとの間に設けられたマスク回路と、を備える。複数の表示部の各々は、表示制御信号に基づいて、表示データに応じた画像を表示する。表示コントローラは、プロセッサからの指示に従って、それら表示制御信号及び表示データを複数の表示部に対して共通に出力する。上記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、それら垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号のうち少なくとも1つは、マスク対象信号である。プロセッサは、複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号をマスク回路に供給する。マスク回路は、その表示指定信号で指定される表示部へマスク対象信号を供給し、それ以外の表示部へのマスク対象信号の供給をマスクする。
【0010】
本発明の第3の観点において、複数の表示部を備える表示装置の駆動方法が提供される。複数の表示部の各々は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含む表示制御信号に基づいて、表示データに応じた画像を表示する。上記駆動方法は、(A)複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を、表示装置に入力するステップと、(B)表示制御信号及び表示データを、複数の表示部に対して共通に出力するステップと、(C)表示指定信号で指定される表示部へマスク対象信号を供給し、それ以外の表示部へのマスク対象信号の供給をマスクするステップと、を含む。上記マスク対象信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号のうち少なくとも1つである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の表示画面を有する表示装置において、それぞれの表示画面に対する表示制御を簡易な回路構成で実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態によれば、複数の表示画面を有する表示装置の制御技術が提供される。例えば、その表示装置は、携帯電話、PHS、携帯ゲーム機などの携帯端末に搭載される。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末1の構成例を概略的に示すブロック図である。携帯端末1は、プロセッサ2、通信部3、放送受信部4、カメラ部5、及び複数の表示画面(表示パネル)を有する表示装置6を備えている。
【0014】
プロセッサ2は、CPUやメモリを備えており、各種データ処理を実行する。また、プロセッサ2は、バスを介して各部や各装置と接続されており、各部や各装置の動作を制御する。通信部3は、サーバや他の端末との間で通信を行う。放送受信部4は、例えばワンセグ放送を受信し、動画像データであるTVデータをプロセッサ2に送信する。カメラ部5は、カメラを有しており、そのカメラで撮影された画像データや動画像データをプロセッサ2に送信する。
【0015】
表示装置6は、複数の表示部を備えている。図1で示される例では、表示装置6は、第1表示部10と第2表示部20を備えている。第1表示部10は、第1表示パネル15と、その第1表示パネル15を駆動するドライバ群を含んでいる。第2表示部20は、第2表示パネル25と、その第2表示パネル25を駆動するドライバ群を含んでいる。各表示パネルは、例えば液晶表示パネルである。第1表示パネル15と第2表示パネル25のそれぞれの画素数は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0016】
表示装置6は複数の表示部を有しているため、それぞれの表示部に異なる画像を表示させることができる。ここで、画像とは、TV放送等の動画像や、壁紙等の静止画像を含む。例えば、第1表示パネル15には、上述の放送受信部4やカメラ部5により得られた動画像が表示され、第2表示パネル25には、壁紙、時計、電波状態等の静止画像が表示される。このように複数の表示部を有する携帯端末1は、ユーザにとって便利である。しかしながら、それぞれの表示部に対して表示コントローラを別々に設けることは、信号線の数や回路規模の増大を招く。従って、それら複数の表示部を単一の表示コントローラで制御することが望ましい。
【0017】
1.第1の実施の形態
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置6の構成を示すブロック図である。図2に示される表示装置6は、上述の第1表示部10及び第2表示部20に加えて、単一の表示コントローラ30と垂直同期信号マスク回路40を備えている。
【0018】
第1表示部10と第2表示部20の各々は、表示制御信号に基づいて、表示データDATに応じた画像を表示する。ここで、表示制御信号とは、表示部における画像表示処理を制御する信号であり、垂直同期信号/VSYNC、水平同期信号/HSYNC、及びクロック信号CLKを含む。これら表示制御信号のうちいずれか1つでも欠けると、表示部において画像表示処理が実施されないことに留意されたい。表示データDATは、表示される画像に応じたデジタルデータである。第1表示部10(第1表示パネル15)に表示される画像に応じた表示データDATは、以下「第1表示データDAT1」と参照される。一方、第2表示部20(第2表示パネル25)に表示される画像に応じた表示データDATは、以下「第2表示データDAT2」と参照される。例えば、第1表示データDAT1は動画像に応じた動画像データであり、第2表示データDAT2は静止画像に応じた静止画像データである。
【0019】
上述の表示制御信号(/VSYNC、/HSYNC、及びCLK)及び表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)を出力する回路が、表示コントローラ30である。この表示コントローラ30は、プロセッサ2からの指示に従って、表示制御信号及び表示データDATの出力を行う。具体的には、プロセッサ2が画像表示を指示する制御信号CONを発行すると、表示コントローラ30は、その制御信号CONに応じた表示制御信号及び表示データを出力する。例えば、プロセッサ2が第1表示部10における第1表示データDAT1の表示を指示する場合、表示コントローラ30は、第1表示データDAT1と、制御信号CONで指示される第1表示データDAT1用の表示制御信号とを出力する。第1表示データDAT1の場合と第2表示データDAT2の場合とで、垂直同期周波数等が異なっていてもよい。尚、表示データDATは1ライン毎に順番に出力される。例えば、表示コントローラ30は、表示データDATの格納に用いられるメモリ35を有する。表示データDATは、予めプロセッサ2から転送され、メモリ35に一旦格納される。そして、制御信号CONを受け取ると、表示コントローラ30は、その制御信号CONに応じた表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)を1ライン毎に出力する。
【0020】
図2に示されるように、本実施の形態によれば、表示コントローラ30は、第1表示部10及び第2表示部20に対して共通に設けられている。すなわち、単一の表示コントローラ30が、共通の信号線を介して第1表示部10及び第2表示部20に接続されている。そして、表示コントローラ30は、制御信号CONに応じた表示制御信号及び表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)を、第1表示部10及び第2表示部20に対して共通に出力する。複数の表示部のそれぞれにおける画像表示が共通の表示コントローラ30によって制御されるため、信号線数や回路規模を低減することができる。
【0021】
第1表示部10と第2表示部20にそれぞれ異なる画像を表示させる場合、表示コントローラ30は、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2を時分割で出力する。この時、表示コントローラ30から出力された表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)は、第1表示部10及び第2表示部20の両方に供給される。従って、一方の表示部において関係ない画像が表示されることを防止するために、当該表示部の画像表示処理を非活性化することが望ましい。そのために、上述の表示制御信号(/VSYNC、/HSYNC、及びCLK)のうち少なくとも1つは、表示データDATと関係しない方の表示部に入力されない。すなわち、表示コントローラ30から出力された表示制御信号のうち少なくとも1つは、表示データDATと関係しない方の表示部に対してマスクされる。マスクされる表示制御信号は、以下「マスク対象信号」と参照される。
【0022】
本実施の形態におけるマスク対象信号は、「垂直同期信号/VSYNC」である。すなわち、表示コントローラ30から出力された垂直同期信号/VSYNCは、表示データDATと関係する表示部には供給されるが、それ以外の表示部には供給されない。そのために、図2に示されるように、表示コントローラ30と表示部10、20との間に垂直同期信号マスク回路40が設けられている。垂直同期信号マスク回路40は、表示コントローラ30から出力された垂直同期信号/VSYNCを受け取る。そして、垂直同期信号マスク回路40は、一方の表示部には垂直同期信号/VSYNCを供給せず、他方の表示部にだけ垂直同期信号/VSYNCを供給する。すなわち、垂直同期信号マスク回路40は、表示コントローラ30から一方の表示部への垂直同期信号/VSYNCの供給をマスクする。
【0023】
どの表示部に垂直同期信号/VSYNCを供給するか示す信号が、表示指定信号SELである。つまり、表示指定信号SELは、複数の表示部のうち画像が表示されるべき表示部を指定する。この表示指定信号SELは、表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)と関連付けられる。表示データDATが第1表示データDAT1である場合、表示指定信号SELは第1表示部10を指定する。一方、表示データDATが第2表示データDAT2である場合、表示指定信号SELは第2表示部20を指定する。
【0024】
表示指定信号SELは、例えばプロセッサ2により生成され、上述の制御信号CONと関連付けられる。すなわち、プロセッサ2が表示コントローラ30に対して第1表示データDAT1の出力を指示する場合、プロセッサ2は、第1表示部10を指定する表示指定信号SELを垂直同期信号マスク回路40に供給する。一方、プロセッサ2が表示コントローラ30に対して第2表示データDAT2の出力を指示する場合、プロセッサ2は、第2表示部20を指定する表示指定信号SELを垂直同期信号マスク回路40に供給する。
【0025】
垂直同期信号マスク回路40は、垂直同期信号/VSYNC及び表示指定信号SELを受け取る。そして、垂直同期信号マスク回路40は、表示指定信号SELで指定される表示部へ垂直同期信号/VSYNCを供給し、それ以外の表示部への垂直同期信号/VSYNCの供給をマスクする。
【0026】
例えば、第1表示部10を指定する表示指定信号SELの論理値は“1(High)”に設定され、第2表示部20を指定する表示指定信号SELの論理値は“0(Low)”に設定される。SEL=1の場合、垂直同期信号マスク回路40は、第1表示部10へ垂直同期信号/VSYNCを転送し、第2表示部20への垂直同期信号/VSYNCの供給をマスクする。これにより、第1表示部10は活性化され、第2表示部20は非活性化される。一方、SEL=0の場合、垂直同期信号マスク回路40は、第2表示部20へ垂直同期信号/VSYNCを転送し、第1表示部10への垂直同期信号/VSYNCの供給をマスクする。これにより、第2表示部20は活性化され、第1表示部10は非活性化される。
【0027】
図3は、以上に説明された処理を実現するための垂直同期信号マスク回路40の一例を示している。図3に示される垂直同期信号マスク回路40は、ORゲート41、42、及びインバータ43を有している。垂直同期信号/VSYNCは、ORゲート41、42のそれぞれの第1入力端子に入力される。表示指定信号SELは、インバータ43を通してORゲート41の第2入力端子に入力され、また、ORゲート42の第2入力端子に入力される。また、ORゲート41の出力端子は第1表示部10に接続されており、第1表示部10への出力信号は/VSYNC1で表されている。一方、ORゲート42の出力端子は第2表示部20に接続されており、第2表示部20への出力信号は/VSYNC2で表されている。SEL=1の場合、出力信号/VSYNC1は垂直同期信号/VSYNCと等しくなり、出力信号/VSYNC2は論理値“1(非活性)”に固定される。すなわち、垂直同期信号/VSYNCは、第1表示部10へは転送されるが、第2表示部20に対してマスクされる。一方、SEL=0の場合、出力信号/VSYNC2が垂直同期信号/VSYNCと等しくなり、出力信号/VSYNC1は論理値“1(非活性)”に固定される。すなわち、垂直同期信号/VSYNCは、第2表示部20へは転送されるが、第1表示部10に対してマスクされる。このように、簡易な構成で垂直同期信号マスク回路40を実現可能である。
【0028】
図4は、本実施の形態に係る表示装置6の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。表示コントローラ30は、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2を時分割で出力する。図4の例では、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2が、フレーム毎に交互に出力される。
【0029】
例えば、時刻tf1〜tf2のフレームFR1−1において、1フレーム分の第1表示データDAT1が出力される。その第1表示データDAT1は、クロック信号CLKや水平同期信号/HSYNCと共に、第1表示部10及び第2表示部20の両方に入力される。このとき、表示指定信号SELは“1”に設定され、第1表示部10を指定している。従って、垂直同期信号/VSYNCは第1表示部10に伝わり(/VSYNC1)、第1表示パネル15には第1表示データDAT1に応じた画像が表示される。一方、垂直同期信号/VSYNCの第2表示部20への供給はマスクされる(/VSYNC2)。第2表示部20には第1表示データDAT1や水平同期信号/HSYNCが入力されているが、垂直同期信号/VSYNCが活性化されないため、第1表示データDAT1に応じた画像は表示されない。すなわち、関係ない画像が第2表示パネル25に表示されることは無い。
【0030】
時刻tf2〜tf3のフレームFR2−1において、1フレーム分の第2表示データDAT2が出力される。このとき、表示指定信号SELは“0”に設定され、第2表示部20を指定している。従って、垂直同期信号/VSYNCは第2表示部20に伝わり(/VSYNC2)、第2表示パネル25には第2表示データDAT2に応じた画像が表示される。一方、垂直同期信号/VSYNCの第1表示部10への供給はマスクされる(/VSYNC1)。また、先のフレームFR1−1において、第1表示パネル15の最終ラインまで駆動が終わっている。従って、第1表示部10に第2表示データDAT2や水平同期信号/HSYNCが入力されても、第2表示データDAT2に応じた画像は表示されない。すなわち、関係ない画像が第1表示パネル15に表示されることは無い。
【0031】
続くフレームFR1−2(時刻tf3〜tf4)、FR2−2(時刻tf4〜tf5)も同様である。以上に説明されたように、垂直同期信号マスク回路40と表示指定信号SELを用いるだけで、第1表示部10と第2表示部20に対する時分割表示制御を実現することが可能である。
【0032】
尚、図4の例では、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2が交互に出力されていたが、それに限られない。第1表示データDAT1と第2表示データDAT2のそれぞれのタイミングや頻度は任意である。言い換えれば、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2のそれぞれの表示期間をあらかじめ規定しておく必要はなく、必要に応じて動的に変更することが可能である。表示コントローラ30から出力される表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)に合わせて、表示指定信号SELを切り替えるだけでよい。
【0033】
図5は、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2のそれぞれの頻度が異なる例を示している。図5の例において、表示コントローラ30は、第1表示データDAT1を単位時間あたり2回(第1頻度)出力し、第2表示データDAT2を単位時間あたり1回(第2頻度)出力する。具体的には、第1表示データDAT1は、フレームFR1−1(時刻tf1〜tf2)、フレームFR1−2(時刻tf2〜tf3)、フレームFR1−3(時刻tf4〜tf5)及びフレームFR1−4(時刻tf5〜tf6)において出力される。第2表示データDAT2は、フレームFR2−1(時刻tf3〜tf4)及びフレームFR2−2(時刻tf6〜tf7)において出力される。図4の場合と同様に、出力される表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)に応じて、表示指定信号SELが切り替えられる。その結果、それぞれの表示部において画像が適切に表示される。
【0034】
例えば、第1表示データDAT1はTVデータ等の動画像データであり、第1表示パネル15にはTV番組等の動画像が表示される。一方、第2表示データDAT2は静止画像データであり、第2表示パネル25には、壁紙や時計等の静止画像が表示される。図5で示された例では、第1表示データDAT1の頻度が、第2表示データDAT2の頻度よりも高い。結果として、第1表示パネル15に表示される動画像の表示品質の劣化が防止され、視聴者の観点から非常に好ましい。
【0035】
2.第2の実施の形態
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置6の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。本実施の形態におけるマスク対象信号は、「水平同期信号/HSYNC」である。そのために、表示コントローラ30と表示部10、20との間には、上述の垂直同期信号マスク回路40の代わりに水平同期信号マスク回路50が設けられている。この水平同期信号マスク回路50は、水平同期信号/HSYNC及び表示指定信号SELを受け取る。そして、水平同期信号マスク回路50は、表示指定信号SELで指定される表示部へ水平同期信号/HSYNCを供給し、それ以外の表示部への水平同期信号/HSYNCの供給をマスクする。
【0036】
図7は、水平同期信号マスク回路50の一例を示している。図7に示される水平同期信号マスク回路50は、ORゲート51、52、及びインバータ53を有している。水平同期信号/HSYNCは、ORゲート51、52のそれぞれの第1入力端子に入力される。表示指定信号SELは、インバータ53を通してORゲート51の第2入力端子に入力され、また、ORゲート52の第2入力端子に入力される。また、ORゲート51の出力端子は第1表示部10に接続されており、第1表示部10への出力信号は/HSYNC1で表されている。一方、ORゲート52の出力端子は第2表示部20に接続されており、第2表示部20への出力信号は/HSYNC2で表されている。SEL=1の場合、出力信号/HSYNC1は水平同期信号/HSYNCと等しくなり、出力信号/HSYNC2は論理値“1(非活性)”に固定される。すなわち、水平同期信号/HSYNCは、第1表示部10へは転送されるが、第2表示部20に対してマスクされる。一方、SEL=0の場合、出力信号/HSYNC2が水平同期信号/HSYNCと等しくなり、出力信号/HSYNC1は論理値“1(非活性)”に固定される。すなわち、水平同期信号/HSYNCは、第2表示部20へは転送されるが、第1表示部10に対してマスクされる。このように、簡易な構成で水平同期信号マスク回路50を実現可能である。
【0037】
図8は、本実施の形態に係る表示装置6の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図8で示される例は、マスク対象信号以外、既出の図5で示された例と同じである。図8に示されるように、本実施の形態によれば、垂直同期信号/VSYNCの代わりに水平同期信号/HSYNCがマスクされる。この場合であっても、第1の実施の形態と同じ結果が得られることは明らかである。
【0038】
図9は、第1表示部10と第2表示部20に対する時分割表示制御がフレーム単位ではなくライン単位で実施される例を示している。具体的には、第1表示データDAT1は、ラインLN1−1(時刻tl1〜tl2)、ラインLN1−2(時刻tl2〜tl3)、ラインLN1−3(時刻tl4〜tl5)及びラインLN1−4(時刻tl5〜tl6)において出力される。第2表示データDAT2は、ラインLN2−1(時刻tl3〜tl4)及びラインLN2−2(時刻tl6〜tl7)において出力される。既出の例と同様に、出力される表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)に応じて、表示指定信号SELが切り替えられる。その結果、それぞれの表示部において画像が適切に表示される。このように、本実施の形態においても第1の実施の形態と同じ効果が得られる。
【0039】
3.第3の実施の形態
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る表示装置6の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。本実施の形態におけるマスク対象信号は、「クロック信号CLK」である。そのために、表示コントローラ30と表示部10、20との間には、上述の垂直同期信号マスク回路40の代わりにクロック信号マスク回路60が設けられている。このクロック信号マスク回路60は、クロック信号CLK及び表示指定信号SELを受け取る。そして、クロック信号マスク回路60は、表示指定信号SELで指定される表示部へクロック信号CLKを供給し、それ以外の表示部へのクロック信号CLKの供給をマスクする。
【0040】
図11は、クロック信号マスク回路60の一例を示している。図11に示されるクロック信号マスク回路60は、ANDゲート61、62、及びインバータ63を有している。クロック信号CLKは、ANDゲート61、62のそれぞれの第1入力端子に入力される。表示指定信号SELは、ANDゲート61の第2入力端子に入力され、また、インバータ63を介してANDゲート62の第2入力端子に入力される。また、ANDゲート61の出力端子は第1表示部10に接続されており、第1表示部10への出力信号はCLK1で表されている。一方、ANDゲート62の出力端子は第2表示部20に接続されており、第2表示部20への出力信号はCLK2で表されている。SEL=1の場合、出力信号CLK1はクロック信号CLKと等しくなり、出力信号CLK2はLowレベルに固定される。すなわち、クロック信号CLKは、第1表示部10へは転送されるが、第2表示部20に対してマスクされる。一方、SEL=0の場合、出力信号CLK2がクロック信号CLKと等しくなり、出力信号CLK1はLowレベルに固定される。すなわち、クロック信号CLKは、第2表示部20へは転送されるが、第1表示部10に対してマスクされる。このように、簡易な構成でクロック信号マスク回路60を実現可能である。
【0041】
図12は、本実施の形態に係る表示装置6の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。時刻t1〜t2において、1フレーム分あるいは1ライン分の第1表示データDAT1が出力され、表示指定信号SELは“1”に設定される。その結果、クロック信号CLKは第1表示部10に伝わり(CLK1)、第1表示パネル15には第1表示データDAT1に応じた画像が表示される。一方、クロック信号CLKの第2表示部20への供給はマスクされる(CLK2)。従って、第1表示データDAT1に応じた画像は第2表示パネル25には表示されない。時刻t2〜t3の期間も同様である。時刻t3〜t4において、1フレーム分あるいは1ライン分の第2表示データDAT2が出力され、表示指定信号SELは“0”に設定される。その結果、第2表示データDAT2に応じた画像が、第2表示パネル25に表示され、第1表示パネル15には表示されない。このように、本実施の形態においても第1の実施の形態と同じ効果が得られる。
【0042】
4.その他の実施の形態
上述の第1〜第3の実施の形態を適宜組み合わせることも可能である。つまり、マスク対象信号は、垂直同期信号/VSYNC、水平同期信号/HSYNC、クロック信号CLKのうち少なくとも1つであればよい。
【0043】
第1表示データDAT1と第2表示データDAT2は同じであってもよい。その場合は、第1表示パネル15と第2表示パネル25の双方に同じ画像が表示される。
【0044】
また、表示部の数は2個に限られない。表示装置6は、3以上の表示部を有していてもよい。その場合の処理も同様である。表示指定信号SELは、少なくとも1つの表示部を指定していればよい。
【0045】
5.効果
本発明によれば、単一の表示コントローラ30が、複数の表示部に対して共通に設けられる。従って、複数の表示部のそれぞれに対して別々の表示コントローラ30が設けられる場合と比較して、信号線数や回路規模を低減することができる。
【0046】
上述の特許文献1によれば、あるフレームを指定する1つの垂直同期信号が第1の表示部と第2の表示部に対して並列に入力される。その後、第1の画像データは第1の垂直表示期間において転送され、第2の画像データは第2の垂直表示期間において転送される。第1の画像データと第2の画像データの時分割転送を実現するためには、第1の垂直表示期間と第2の垂直表示期間とを時間的に排他となるようにあらかじめ設定しておく必要がある。そのために、第1の垂直バックポーチ、第1の垂直フロントポーチ、第2の垂直バックポーチ、及び第2の垂直フロントポーチをそれぞれ別個に設定する必要がある。しかしながら、このような設定は煩雑であり、それぞれの表示部における表示制御を複雑にする。
【0047】
一方、本発明では、表示制御信号(/VSYNC、/HSYNC、及びCLK)の全てが第1表示部10及び第2表示部20に対して共通に入力されるわけではない。それら表示制御信号のうち少なくとも1つはマスク対象信号であり、そのマスク対象信号が簡易なマスク回路(40,50,60)によってマスクされる。これにより、一方の表示部において表示されるべき画像が、他方の表示部に表示されてしまうことが防止される。特許文献1とは異なり、第1の垂直バックポーチ、第1の垂直フロントポーチ、第2の垂直バックポーチ、及び第2の垂直フロントポーチに関する煩雑な設定は不要である。それぞれの表示部に対する時分割表示制御を、簡易な回路構成で実現することが可能である。
【0048】
更に、本発明によれば、特許文献1とは異なり、第1表示データDAT1と第2表示データDAT2のそれぞれの表示期間をあらかじめ規定しておく必要はない。第1表示データDAT1と第2表示データDAT2のそれぞれのタイミングや頻度は任意であり、必要に応じて動的に変更することが可能である。表示コントローラ30から出力される表示データDAT(DAT1あるいはDAT2)に合わせて、表示指定信号SELを切り替えるだけでよい。例えば、第1表示データDAT1が動画像データであり、第2表示データDAT2が静止画像データである場合、第1表示データDAT1の頻度を第2表示データDAT2の頻度よりも高くすることができる。その結果、動画像の表示品質の劣化が防止される。このことは、視聴者の観点から非常に好ましい。
【0049】
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末の構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施の形態に係る垂直同期信号マスク回路の構成の一例を示す回路図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】図5は、第1の実施の形態に係る表示装置の駆動方法の他の例を示すタイミングチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、本実施の形態に係る水平同期信号マスク回路の構成の一例を示す回路図である。
【図8】図8は、第2の実施の形態に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。
【図9】図9は、第2の実施の形態に係る表示装置の駆動方法の他の例を示すタイミングチャートである。
【図10】図10は、本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、本実施の形態に係るクロック信号マスク回路の構成の一例を示す回路図である。
【図12】図12は、第3の実施の形態に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0051】
1 携帯端末
2 プロセッサ
3 通信部
4 放送受信部
5 カメラ部
6 表示装置
10 第1表示部
15 第1表示パネル
20 第2表示部
25 第2表示パネル
30 表示コントローラ
40 垂直同期信号マスク回路
50 水平同期信号マスク回路
60 クロック信号マスク回路
CON 制御信号
DAT 表示データ
CLK クロック信号
/HSYNC 水平同期信号
/VSYNC 垂直同期信号
SEL 表示指定信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が表示制御信号に基づいて表示データに応じた画像を表示する複数の表示部と、
前記複数の表示部に対して共通に設けられ、前記表示制御信号及び前記表示データを前記複数の表示部に対して共通に出力する表示コントローラと、
前記複数の表示部と前記表示コントローラとの間に設けられたマスク回路と
を備え、
前記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、
前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記クロック信号のうち少なくとも1つは、マスク対象信号であり、
前記マスク回路は、前記複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を受け取り、前記表示指定信号で指定される表示部へ前記マスク対象信号を供給し、それ以外の表示部への前記マスク対象信号の供給をマスクする
表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記複数の表示部は、第1表示部と第2表示部とを含み、
前記表示データは、前記第1表示部に表示される画像に応じた第1表示データ、あるいは、前記第2表示部に表示される画像に応じた第2表示データであり、
前記表示コントローラは、前記第1表示データと前記第2表示データを時分割で出力し、
前記表示データが前記第1表示データである場合、前記表示指定信号は前記第1表示部を指定し、
前記表示データが前記第2表示データである場合、前記表示指定信号は前記第2表示部を指定する
表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置であって、
前記表示コントローラは、前記第1表示データ及び前記第2表示データのそれぞれを単位時間あたりに第1頻度及び第2頻度で出力し、
前記第1頻度と前記第2頻度は異なる
表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の表示装置であって、
前記第1表示データは、動画像データであり、
前記第2表示データは、静止画像データであり、
前記第1頻度は前記第2頻度よりも高い
表示装置。
【請求項5】
表示装置と、
前記表示装置に接続されたプロセッサと
を備え、
前記表示装置は、
各々が表示制御信号に基づいて表示データに応じた画像を表示する複数の表示部と、
前記複数の表示部に対して共通に設けられ、前記プロセッサからの指示に従って前記表示制御信号及び前記表示データを前記複数の表示部に対して共通に出力する表示コントローラと、
前記複数の表示部と前記表示コントローラとの間に設けられたマスク回路と
を備え、
前記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、
前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記クロック信号のうち少なくとも1つは、マスク対象信号であり、
前記プロセッサは、前記複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を前記マスク回路に供給し、
前記マスク回路は、前記表示指定信号で指定される表示部へ前記マスク対象信号を供給し、それ以外の表示部への前記マスク対象信号の供給をマスクする
携帯端末。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末であって、
前記複数の表示部は、第1表示部と第2表示部とを含み、
前記表示データは、前記第1表示部に表示される画像に応じた第1表示データ、あるいは、前記第2表示部に表示される画像に応じた第2表示データであり、
前記表示コントローラは、前記プロセッサからの指示に従って、前記第1表示データと前記第2表示データを時分割で出力し、
前記表示コントローラに対して前記第1表示データの出力を指示する場合、前記プロセッサは、前記第1表示部を指定する前記表示指定信号を前記マスク回路に供給し、
前記表示コントローラに対して前記第2表示データの出力を指示する場合、前記プロセッサは、前記第2表示部を指定する前記表示指定信号を前記マスク回路に供給する
携帯端末。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末であって、
前記表示コントローラは、前記第1表示データ及び前記第2表示データのそれぞれを単位時間あたりに第1頻度及び第2頻度で出力し、
前記第1頻度と前記第2頻度は異なる
携帯端末。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯端末であって、
前記第1表示データは、動画像データであり、
前記第2表示データは、静止画像データであり、
前記第1頻度は前記第2頻度よりも高い
携帯端末。
【請求項9】
複数の表示部を備える表示装置の駆動方法であって、
前記複数の表示部の各々は、表示制御信号に基づいて表示データに応じた画像を表示し、
前記表示制御信号は、垂直同期信号、水平同期信号及びクロック信号を含み、
前記駆動方法は、
前記複数の表示部のうち少なくとも1つを指定する表示指定信号を、前記表示装置に入力するステップと、
前記表示制御信号及び前記表示データを、前記複数の表示部に対して共通に出力するステップと、
前記表示指定信号で指定される表示部へマスク対象信号を供給し、それ以外の表示部への前記マスク対象信号の供給をマスクするステップと
を含み、
前記マスク対象信号は、前記垂直同期信号、前記水平同期信号及び前記クロック信号のうち少なくとも1つである
表示装置の駆動方法。
【請求項10】
請求項9に記載の表示装置の駆動方法であって、
前記複数の表示部は、第1表示部と第2表示部とを含み、
前記表示データは、前記第1表示部に表示される画像に応じた第1表示データ、あるいは、前記第2表示部に表示される画像に応じた第2表示データであり、
前記表示データを出力するステップは、前記第1表示データと前記第2表示データを時分割で出力するステップを含み、
前記表示データが前記第1表示データである場合、前記表示指定信号は前記第1表示部を指定し、
前記表示データが前記第2表示データである場合、前記表示指定信号は前記第2表示部を指定する
表示装置の駆動方法。
【請求項11】
請求項10に記載の表示装置の駆動方法であって、
前記第1表示データと前記第2表示データを時分割で出力するステップは、
前記第1表示データを単位時間あたりに第1頻度で出力するステップと、
前記第2表示データを前記単位時間あたりに前記第1頻度と異なる第2頻度で出力するステップと
を含む
表示装置の駆動方法。
【請求項12】
請求項11に記載の表示装置の駆動方法であって、
前記第1表示データは、動画像データであり、
前記第2表示データは、静止画像データであり、
前記第1頻度は前記第2頻度よりも高い
表示装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−72335(P2010−72335A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239610(P2008−239610)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】