表示装置
【課題】手動設定をしたい使用者が、直ちに使用したい輝度を設定することができ、設定時間の短縮と設定方法の簡素化を図ることができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示の明るさを調節可能な表示部材(モニタ102)と、表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段(測光センサ112)とを備える。また、輝度検知手段の検知情報を元に、表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードを備える。また、自動調整モードから手動設定モードへ変更する際は、手動設定モードで設定する表示輝度の最初の手動設定値として、自動調整モードで設定していた表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段(全体制御CPU201)を備える。
【解決手段】表示の明るさを調節可能な表示部材(モニタ102)と、表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段(測光センサ112)とを備える。また、輝度検知手段の検知情報を元に、表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードを備える。また、自動調整モードから手動設定モードへ変更する際は、手動設定モードで設定する表示輝度の最初の手動設定値として、自動調整モードで設定していた表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段(全体制御CPU201)を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、詳細には、外部の光量を検知し、その情報に基づいて自動的に輝度調整やコントラスト調整を行うとともに、使用者が手動で輝度調整を行うことができる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な機器に表示装置が用いられるようになっている。携帯機器にも液晶ディスプレイや、ELディスプレイ等、小型、薄型の表示装置が搭載され、屋外でも使用されるようになっている。このように、様々な機器に搭載された表示装置の使用環境は、暗い室内から晴天時の屋外まで、幅広いものとなっている。
【0003】
例えば、デジタルカメラの撮影画像確認用の表示装置等は、屋外のチャペルでの撮影の後に、披露宴会場でのキャンドルサービスの撮影というように、短時間の間に大きく環境が変わる中でも適切に視認できるようにしなくてはならない。
【0004】
そこで、従来の表示装置においては、表示装置の置かれる外部環境の光量を測光し、それに対応した輝度で、表示装置のバックライト輝度を調整するシステムが提供されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、温度状況の変化や、外部からの光の照射方向の他、使用者(操作者)の確認位置によっても視認度合いが異なるため、自動調整値に対して、修正をかけることが可能な表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
表示の視野角が狭く(指向性が強く)、温度や、外光の入り具合に影響を受けるといった旧来の表示装置における自動調整装機能は、自動調整時の見栄のずれを補完するため、自動調整モード自身の調整テーブルを調整する機能であった。
【0007】
最近の表示装置は、視野角も広くなり、温度への依存性や、外光の入射角による影響も減ってきているが、それでも、手動モードによって、表示装置の輝度を固定にして扱いたいという使用者も多い。
【0008】
例えば、一眼レフデジタルカメラ等に標準の機能として搭載されているオートエクスポージャー機能は、1回の撮影時に、露光量の違う3枚の写真を撮影し、最適な写真を得ようとするものである。
【0009】
この場合、表示確認中に表示装置の輝度が変更されると比較がし難い。そのため、こういった機能を使用する使用者は、表示モードを手動モードにて使用する必要がある。
【0010】
また、暗中下でも、バックライト輝度を明るくして確認することで、その表示装置の暗中下による特性の変化の影響を受けないようにする使用者もいる。
【0011】
このように、表示装置の能力は向上しているものの、使用者の意向により、その表示輝度の用途は様々である。
【特許文献1】特開平3−235985公報
【特許文献2】特許3606920号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、輝度調整において、自動モードと手動モードを持つ表示装置においては、設定画面が図12のようになっており、自動モードから手動モードに切り替えた際に、必ずデフォルトの値を通らねばならなかった。
【0013】
キャンドルサービス等、暗い環境下で撮影していた使用者が、手動モードに切り替えようとした場合を例に説明する。
【0014】
自動調整モードでは、外部が暗いことを検知し、表示装置を暗く表示する。そこで、微妙な調整を行いたい使用者が手動モードに切り替えると、図12のような設定画面を持つシステムでは、一番明るいモードを通ってしまう。
【0015】
そうなると、設定に時間がかかるだけでなく、人間の目に一時的に明るい光が入るために、先ほど表示していた輝度との比較さえもできなくなってしまうといった問題を含んでいた。手動設定にした際、中間の輝度から始まる表示装置も、ほぼ同様な問題が生じていた。
【0016】
本発明の目的は、手動設定をしたい使用者が、直ちに使用したい輝度を設定することができ、設定時間の短縮と設定方法の簡素化を図ることができる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、請求項1記載の表示装置は、表示の明るさを調節可能な表示部材と、前記表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段と、前記輝度検知手段の検知情報を元に、前記表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び前記表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードと、前記自動調整モードから前記手動設定モードへ変更する際は、前記手動設定モードで設定する前記表示輝度の最初の手動設定値として、前記自動調整モードで設定していた前記表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の表示装置によれば、手動設定をしたい使用者が、直ちに使用したい輝度を設定することができ、設定時間の短縮と設定方法の簡素化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を搭載するデジタルカメラの背面図である。
【0021】
図1において、カメラ本体101は、以下の要素を備える。
【0022】
モニタ102は、撮影された画像を確認用に表示する他、各種設定の表示も行うことが可能で、カラー液晶素子で構成される。ダイヤル103を回転することで各種設定を行う。
【0023】
モニタ102は、表示の明るさを調節可能な表示部材として機能する。
【0024】
メニューボタン104はメニュー設定を行う。輝度設定ボタン105は、モニタ102の輝度に関する設定メニューを呼び出す。INFOボタン106は、画像の詳細情報を確認するときの決定を行う。画像表示ボタン107は画像の表示を行う。消去ボタン108は不要な画像を消去する。
【0025】
拡大ボタン109は再生画像を拡大する。縮小ボタン110は再生画像を縮小する。ON/OFFスイッチ111は、カメラ本体101の電源をオン/オフする。測光センサ112は外光を測光する。
【0026】
測光センサ112は、表示部材としてのモニタ102の周囲輝度を検知する輝度検知手段として機能する。
【0027】
またカメラ本体101は、セットボタン113を備え、さらに、この図では示されないがその他の各種操作ボタンも備える。
【0028】
図2は、図1のデジタルカメラのブロック図である。
【0029】
図2において、カメラ本体101は、デジタルカメラ全般を制御する全体制御CPU201、レリーズスイッチ202、モニタ102の周囲の明るさを測定する測光センサ112、絞り値やシャッター速度、照明の設定等を行う各種スイッチ203を備える。
【0030】
また、カメラ本体101は、デジタルカメラ内で必要とされる各種電圧を供給する電源204、レンズ、絞り、撮像素子、AD変換部等を含む撮影(撮像)部205を備える。
【0031】
また、カメラ本体101は、画像データを一時的に記憶したり、全体制御CPU201の演算結果を一時的に記憶するためのメモリ部206を備える。
【0032】
また、カメラ本体101は、一時的にデータを保持するフラッシュROM等の内部不揮発性メモリ207、画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の脱着可能な記録媒体208を備える。
【0033】
上記モニタ(表示部材)102は、TFT等で構成され、撮影画像の確認や、メニュー画面等を表示する。
【0034】
図3は、図2のデジタルカメラによって実行されるモニタの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0035】
本処理は、全体制御CPU201の制御の下に実行される。
【0036】
図3において、まず、ON/OFFスイッチ111をオンすると、カメラ(カメラ本体101)に電源204が入る。
【0037】
そうすると、モニタ102の表示モード(輝度変調モード)として何が記憶されているか確認する(ステップS101)。
【0038】
過去の設定モードは、内部不揮発性メモリ207に記憶されている。これを全体制御CPU201が読み出す。
【0039】
過去に記憶されていた表示モードが「表示輝度自動調整モード(自動調整モード)」であるならば、ステップS102へ進み、「表示輝度手動設定モード(手動設定モード)」であったならば、ステップS103へ進む。
【0040】
ここで、自動調整モードは、輝度検知手段としての測光センサ112の検知情報を元に、表示部材としてのモニタ102の表示輝度を自動で調整する。
【0041】
まず「表示輝度自動調整モード」であった場合を説明する。
【0042】
図4は、図3のステップS102で実行される表示輝度自動調整モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0043】
図4において、まず、ステップS201で、表示時間を規定したタイマをリセットする。
【0044】
これは、モニタ102が継続して点灯し続けることを防止するためのタイマであり、後述するT1の時間内の点灯制御を行うために使われる。尚、使用者が無限に点灯させるように設定した場合は、T1に無限の数値が代入される。
【0045】
次に、ステップS202では、測光センサ112がオンされる。測光センサ112は、モニタ102周囲の明るさを測光し、その値をEとして全体制御CPU201へ伝える(ステップS203)。
【0046】
全体制御CPU201は、測光された値Eを図6(a)のテーブルに代入し、モニタ102の表示輝度を算出する。
【0047】
尚、図6(a)のテーブルで、Eに対して、輝度の値KAは比例関係にあるのが理想であるが、実際はこのような階段状になっており、あるいは飽和点がある。
【0048】
例えば、晴天下の太陽光がモニタ102に直接入るような非常に明るい状態では、見やすくなるほどの輝度に上げることはできない。
【0049】
モニタ102を太陽の反対側へ持ってきて、影側で画像確認をするのが通常である。そのため、このテーブルも、周りの明るさをEsatまで測定し、それ以上明るい場合でも、KA値は7以上に上げることはしない。
【0050】
また、キャンドルサービス等を行うEdarkより暗い状況になると、KA値は、1以下にはならない。これは、これ以上暗い表示になると、モニタ102が点灯しているか否かが使用者から解らなくなるために施している対策である。
【0051】
尚、このような離散的な値を取ることや、動作に飽和点を設けることは本発明の本質とは異なる設計仕様であり、発明の範囲を限定するものではない。
【0052】
例えば、使用者がキャンドルサービス等を行っている状況で、カメラを使用したときの測光値を図6(b)のEdarkとする。そうすると、テーブル参照値KAは、2となる(ステップS204)。
【0053】
これを受けて、モニタ102のバックライトは、2の輝度で点灯することとなる(ステップS205)。
【0054】
尚、この状況で、輝度設定ボタン105を押されると(ステップS206)、ステップS220へ移行する。ステップS220の処理は後述する。
【0055】
ステップS207で、メニューボタン104や拡大ボタン109、縮小ボタン110等のその他の割り込みボタンが押されて、その他の動作モードへ行く場合は、ステップS222でタイマがリセットされ、本発明とは異なる別の処理へ入る。ステップS207で、その他のボタンが押されなければ、ステップS208へ進む。
【0056】
ステップS208で、画像表示ボタン107が押されると、ステップS210へ移るが、押されなければ、ステップS209へ進み、現在の時刻を計算する。タイマがT1以下であれば、そのままモニタ102の点灯を続け、ステップS211へ進む。
【0057】
ステップS211では、タイマを1つカウントアップさせ、ステップS203へ戻る。
【0058】
ステップS208で、画像表示ボタン107が押されたり、ステップS209で、タイマがT1を超えた場合は、表示動作を取り止めるため、モニタ102のバックライトを消灯させ(ステップS210)、本処理を終了する。
【0059】
尚、ステップS206で、輝度設定ボタン105が押され、ステップS220へ移動した場合は、モニタには図7(a)のような表示がされる。「自動」と示された枠に表示がフォーカスされている。この状態で、セットボタン113が押されると、ステップS221で、モード選択が自動になり、再度「表示輝度自動調整モード」へと戻る(ステップS207へ)。
【0060】
図7(a)の表示で、ダイヤル103を操作し、このフォーカスを「手動」へ移動させると、図7(b)のような表示になる。この状態で、セットボタン113を押すと、ステップS330へ移動し、「表示輝度手動設定モード」の制御フローへ入る。
【0061】
図5は、図3のステップS103で実行される表示輝度手動設定(調整)モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0062】
図3のフローで手動が選択された場合は、図5のフローは、ステップS301から始まるが、図4のフローで「手動」が選択された場合は、図5のフローは、ステップS330から始まる。
【0063】
図3のフローで手動が選択された場合は、まず、「表示輝度自動調整モード」のときと同様、ステップS301でタイマをクリアする。
【0064】
内部不揮発性メモリ207には、電源オフにする以前の手動設定値が格納されており、ステップS302では、この記憶されている表示輝度KMを取得する。
【0065】
ステップS303以降は、以下の場合と同様なので、ステップS330からのステップを説明する。
【0066】
図4のフローで「手動」が選択された場合は、ステップS330から始まる。
【0067】
ステップS331では、「表示輝度自動調整モード」で算出されていた表示用輝度KAを、手動表示時に使用するKMへ代入する。つまり、「表示輝度自動調整モード」では、KA=2であったので、KMには2が入る。
【0068】
ステップS331は、自動調整モードから手動設定モードへ変更する際は、手動設定モードで設定する表示輝度の最初の手動設定値として、自動調整モードで設定していた表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段として機能する。
【0069】
続いて、ステップS303で、「表示輝度設定メニュー」を表示する。このとき、モニタ102に表れている画面が、図8(a)である。2の設定値の所にフォーカスが合っており、現在KM値が2であることを示している。
【0070】
ステップS303は、代入手段で代入された表示輝度の最後の設定値を表示する設定メニュー表示手段として機能する。
【0071】
ステップS304で、輝度KMにてバックライトを点灯する。次に、ステップS304で、表示輝度設定メニューで対応した枠にフォーカス表示を行い、ステップS306へ進む。
【0072】
例えば、ここで、ダイヤル103をアップ方向に回すと、ステップS321へ進み、KM値に1が加算され、ステップS304へ戻る。先ほど、KMは2であったので、今度は1が加算され、KMは3に変わっている(図8(b))。
【0073】
そのため、ステップS304では、今度はKM=3に対応する輝度でバックライトを点灯させている(図6(c))。
【0074】
ステップS307で、ダイヤル103をダウン方向に回すと、ステップS322へ進み、KM値に1が減算され、ステップS304へ戻る。
【0075】
ステップS306、S307は、設定メニュー表示手段に表示された最後の設定値を手動設定値に変更する変更手段として機能する。
【0076】
時間内に、ステップS308で、セットボタン113が押されれば、ステップS400への表示モードへ進む。
【0077】
ステップS308は、手動設定モードにおいて手動設定値を確定させる確定手段として機能する。
【0078】
ステップS308で、セットボタン113が押されず、ステップS309で、タイマがT1を超えた場合は、表示動作を取り止めるため、モニタ102のバックライトを消灯させ(ステップS310)、本処理を終了する。
【0079】
図9は、図5のステップS400で実行される表示モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0080】
図9において、ステップS401で、指定された輝度KMでバックライトが点灯し、本来必要な画像等の情報を表示する。
【0081】
ステップS402で、画像表示ボタン107が押されると、ステップS404へ飛び、モニタ102の消灯となり、終了を終了する。
【0082】
また、画像表示ボタン107が押されることがなくとも、ステップS403で、タイマがT1を超えると、モニタ102は消灯する。ステップS403で、タイマがT1以下であれば、ステップS405で、タイマを1つカウントアップさせ、ステップS401に戻る。
【0083】
図10は、図1におけるモニタの設定画面の第1の例を示す図である。
【0084】
測光センサ112の値が、そのまま指標として手動設定値の付近(左側)に表示されている。使用者は、この左に表示されるインジケータを元に、手動設定値を決定することができる。設定中に、外部の明るさが変化する場合、扱いやすい設定となっている。
【0085】
図11は、図1におけるモニタの設定画面の第2の例を示す図である。
【0086】
(a)には、測光センサ112の値がそのまま指標として表示されている。また、(b)には手動設定値が表示されている。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置を搭載するデジタルカメラの背面図である。
【図2】図1のデジタルカメラのブロック図である。
【図3】図2のデジタルカメラによって実行されるモニタの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS102で実行される表示輝度自動調整モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS103で実行される表示輝度手動設定(調整)モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図2のデジタルカメラにおける表示輝度算出テーブルを示す図である。
【図7】図1におけるモニタに表示される、輝度調整が自動か手動かを示す図である。
【図8】図1におけるモニタに表示される、表示用輝度を示す図である。
【図9】図5のステップS400で実行される表示モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図1におけるモニタの設定画面の第1の例を示す図である。
【図11】図1におけるモニタの設定画面の第2の例を示す図である。
【図12】従来例に係る表示装置の輝度設定画面を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
102 モニタ
112 測光センサ
201 全体制御CPU
205 撮影部
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、詳細には、外部の光量を検知し、その情報に基づいて自動的に輝度調整やコントラスト調整を行うとともに、使用者が手動で輝度調整を行うことができる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な機器に表示装置が用いられるようになっている。携帯機器にも液晶ディスプレイや、ELディスプレイ等、小型、薄型の表示装置が搭載され、屋外でも使用されるようになっている。このように、様々な機器に搭載された表示装置の使用環境は、暗い室内から晴天時の屋外まで、幅広いものとなっている。
【0003】
例えば、デジタルカメラの撮影画像確認用の表示装置等は、屋外のチャペルでの撮影の後に、披露宴会場でのキャンドルサービスの撮影というように、短時間の間に大きく環境が変わる中でも適切に視認できるようにしなくてはならない。
【0004】
そこで、従来の表示装置においては、表示装置の置かれる外部環境の光量を測光し、それに対応した輝度で、表示装置のバックライト輝度を調整するシステムが提供されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、温度状況の変化や、外部からの光の照射方向の他、使用者(操作者)の確認位置によっても視認度合いが異なるため、自動調整値に対して、修正をかけることが可能な表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
表示の視野角が狭く(指向性が強く)、温度や、外光の入り具合に影響を受けるといった旧来の表示装置における自動調整装機能は、自動調整時の見栄のずれを補完するため、自動調整モード自身の調整テーブルを調整する機能であった。
【0007】
最近の表示装置は、視野角も広くなり、温度への依存性や、外光の入射角による影響も減ってきているが、それでも、手動モードによって、表示装置の輝度を固定にして扱いたいという使用者も多い。
【0008】
例えば、一眼レフデジタルカメラ等に標準の機能として搭載されているオートエクスポージャー機能は、1回の撮影時に、露光量の違う3枚の写真を撮影し、最適な写真を得ようとするものである。
【0009】
この場合、表示確認中に表示装置の輝度が変更されると比較がし難い。そのため、こういった機能を使用する使用者は、表示モードを手動モードにて使用する必要がある。
【0010】
また、暗中下でも、バックライト輝度を明るくして確認することで、その表示装置の暗中下による特性の変化の影響を受けないようにする使用者もいる。
【0011】
このように、表示装置の能力は向上しているものの、使用者の意向により、その表示輝度の用途は様々である。
【特許文献1】特開平3−235985公報
【特許文献2】特許3606920号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、輝度調整において、自動モードと手動モードを持つ表示装置においては、設定画面が図12のようになっており、自動モードから手動モードに切り替えた際に、必ずデフォルトの値を通らねばならなかった。
【0013】
キャンドルサービス等、暗い環境下で撮影していた使用者が、手動モードに切り替えようとした場合を例に説明する。
【0014】
自動調整モードでは、外部が暗いことを検知し、表示装置を暗く表示する。そこで、微妙な調整を行いたい使用者が手動モードに切り替えると、図12のような設定画面を持つシステムでは、一番明るいモードを通ってしまう。
【0015】
そうなると、設定に時間がかかるだけでなく、人間の目に一時的に明るい光が入るために、先ほど表示していた輝度との比較さえもできなくなってしまうといった問題を含んでいた。手動設定にした際、中間の輝度から始まる表示装置も、ほぼ同様な問題が生じていた。
【0016】
本発明の目的は、手動設定をしたい使用者が、直ちに使用したい輝度を設定することができ、設定時間の短縮と設定方法の簡素化を図ることができる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、請求項1記載の表示装置は、表示の明るさを調節可能な表示部材と、前記表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段と、前記輝度検知手段の検知情報を元に、前記表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び前記表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードと、前記自動調整モードから前記手動設定モードへ変更する際は、前記手動設定モードで設定する前記表示輝度の最初の手動設定値として、前記自動調整モードで設定していた前記表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の表示装置によれば、手動設定をしたい使用者が、直ちに使用したい輝度を設定することができ、設定時間の短縮と設定方法の簡素化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置を搭載するデジタルカメラの背面図である。
【0021】
図1において、カメラ本体101は、以下の要素を備える。
【0022】
モニタ102は、撮影された画像を確認用に表示する他、各種設定の表示も行うことが可能で、カラー液晶素子で構成される。ダイヤル103を回転することで各種設定を行う。
【0023】
モニタ102は、表示の明るさを調節可能な表示部材として機能する。
【0024】
メニューボタン104はメニュー設定を行う。輝度設定ボタン105は、モニタ102の輝度に関する設定メニューを呼び出す。INFOボタン106は、画像の詳細情報を確認するときの決定を行う。画像表示ボタン107は画像の表示を行う。消去ボタン108は不要な画像を消去する。
【0025】
拡大ボタン109は再生画像を拡大する。縮小ボタン110は再生画像を縮小する。ON/OFFスイッチ111は、カメラ本体101の電源をオン/オフする。測光センサ112は外光を測光する。
【0026】
測光センサ112は、表示部材としてのモニタ102の周囲輝度を検知する輝度検知手段として機能する。
【0027】
またカメラ本体101は、セットボタン113を備え、さらに、この図では示されないがその他の各種操作ボタンも備える。
【0028】
図2は、図1のデジタルカメラのブロック図である。
【0029】
図2において、カメラ本体101は、デジタルカメラ全般を制御する全体制御CPU201、レリーズスイッチ202、モニタ102の周囲の明るさを測定する測光センサ112、絞り値やシャッター速度、照明の設定等を行う各種スイッチ203を備える。
【0030】
また、カメラ本体101は、デジタルカメラ内で必要とされる各種電圧を供給する電源204、レンズ、絞り、撮像素子、AD変換部等を含む撮影(撮像)部205を備える。
【0031】
また、カメラ本体101は、画像データを一時的に記憶したり、全体制御CPU201の演算結果を一時的に記憶するためのメモリ部206を備える。
【0032】
また、カメラ本体101は、一時的にデータを保持するフラッシュROM等の内部不揮発性メモリ207、画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の脱着可能な記録媒体208を備える。
【0033】
上記モニタ(表示部材)102は、TFT等で構成され、撮影画像の確認や、メニュー画面等を表示する。
【0034】
図3は、図2のデジタルカメラによって実行されるモニタの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0035】
本処理は、全体制御CPU201の制御の下に実行される。
【0036】
図3において、まず、ON/OFFスイッチ111をオンすると、カメラ(カメラ本体101)に電源204が入る。
【0037】
そうすると、モニタ102の表示モード(輝度変調モード)として何が記憶されているか確認する(ステップS101)。
【0038】
過去の設定モードは、内部不揮発性メモリ207に記憶されている。これを全体制御CPU201が読み出す。
【0039】
過去に記憶されていた表示モードが「表示輝度自動調整モード(自動調整モード)」であるならば、ステップS102へ進み、「表示輝度手動設定モード(手動設定モード)」であったならば、ステップS103へ進む。
【0040】
ここで、自動調整モードは、輝度検知手段としての測光センサ112の検知情報を元に、表示部材としてのモニタ102の表示輝度を自動で調整する。
【0041】
まず「表示輝度自動調整モード」であった場合を説明する。
【0042】
図4は、図3のステップS102で実行される表示輝度自動調整モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0043】
図4において、まず、ステップS201で、表示時間を規定したタイマをリセットする。
【0044】
これは、モニタ102が継続して点灯し続けることを防止するためのタイマであり、後述するT1の時間内の点灯制御を行うために使われる。尚、使用者が無限に点灯させるように設定した場合は、T1に無限の数値が代入される。
【0045】
次に、ステップS202では、測光センサ112がオンされる。測光センサ112は、モニタ102周囲の明るさを測光し、その値をEとして全体制御CPU201へ伝える(ステップS203)。
【0046】
全体制御CPU201は、測光された値Eを図6(a)のテーブルに代入し、モニタ102の表示輝度を算出する。
【0047】
尚、図6(a)のテーブルで、Eに対して、輝度の値KAは比例関係にあるのが理想であるが、実際はこのような階段状になっており、あるいは飽和点がある。
【0048】
例えば、晴天下の太陽光がモニタ102に直接入るような非常に明るい状態では、見やすくなるほどの輝度に上げることはできない。
【0049】
モニタ102を太陽の反対側へ持ってきて、影側で画像確認をするのが通常である。そのため、このテーブルも、周りの明るさをEsatまで測定し、それ以上明るい場合でも、KA値は7以上に上げることはしない。
【0050】
また、キャンドルサービス等を行うEdarkより暗い状況になると、KA値は、1以下にはならない。これは、これ以上暗い表示になると、モニタ102が点灯しているか否かが使用者から解らなくなるために施している対策である。
【0051】
尚、このような離散的な値を取ることや、動作に飽和点を設けることは本発明の本質とは異なる設計仕様であり、発明の範囲を限定するものではない。
【0052】
例えば、使用者がキャンドルサービス等を行っている状況で、カメラを使用したときの測光値を図6(b)のEdarkとする。そうすると、テーブル参照値KAは、2となる(ステップS204)。
【0053】
これを受けて、モニタ102のバックライトは、2の輝度で点灯することとなる(ステップS205)。
【0054】
尚、この状況で、輝度設定ボタン105を押されると(ステップS206)、ステップS220へ移行する。ステップS220の処理は後述する。
【0055】
ステップS207で、メニューボタン104や拡大ボタン109、縮小ボタン110等のその他の割り込みボタンが押されて、その他の動作モードへ行く場合は、ステップS222でタイマがリセットされ、本発明とは異なる別の処理へ入る。ステップS207で、その他のボタンが押されなければ、ステップS208へ進む。
【0056】
ステップS208で、画像表示ボタン107が押されると、ステップS210へ移るが、押されなければ、ステップS209へ進み、現在の時刻を計算する。タイマがT1以下であれば、そのままモニタ102の点灯を続け、ステップS211へ進む。
【0057】
ステップS211では、タイマを1つカウントアップさせ、ステップS203へ戻る。
【0058】
ステップS208で、画像表示ボタン107が押されたり、ステップS209で、タイマがT1を超えた場合は、表示動作を取り止めるため、モニタ102のバックライトを消灯させ(ステップS210)、本処理を終了する。
【0059】
尚、ステップS206で、輝度設定ボタン105が押され、ステップS220へ移動した場合は、モニタには図7(a)のような表示がされる。「自動」と示された枠に表示がフォーカスされている。この状態で、セットボタン113が押されると、ステップS221で、モード選択が自動になり、再度「表示輝度自動調整モード」へと戻る(ステップS207へ)。
【0060】
図7(a)の表示で、ダイヤル103を操作し、このフォーカスを「手動」へ移動させると、図7(b)のような表示になる。この状態で、セットボタン113を押すと、ステップS330へ移動し、「表示輝度手動設定モード」の制御フローへ入る。
【0061】
図5は、図3のステップS103で実行される表示輝度手動設定(調整)モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0062】
図3のフローで手動が選択された場合は、図5のフローは、ステップS301から始まるが、図4のフローで「手動」が選択された場合は、図5のフローは、ステップS330から始まる。
【0063】
図3のフローで手動が選択された場合は、まず、「表示輝度自動調整モード」のときと同様、ステップS301でタイマをクリアする。
【0064】
内部不揮発性メモリ207には、電源オフにする以前の手動設定値が格納されており、ステップS302では、この記憶されている表示輝度KMを取得する。
【0065】
ステップS303以降は、以下の場合と同様なので、ステップS330からのステップを説明する。
【0066】
図4のフローで「手動」が選択された場合は、ステップS330から始まる。
【0067】
ステップS331では、「表示輝度自動調整モード」で算出されていた表示用輝度KAを、手動表示時に使用するKMへ代入する。つまり、「表示輝度自動調整モード」では、KA=2であったので、KMには2が入る。
【0068】
ステップS331は、自動調整モードから手動設定モードへ変更する際は、手動設定モードで設定する表示輝度の最初の手動設定値として、自動調整モードで設定していた表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段として機能する。
【0069】
続いて、ステップS303で、「表示輝度設定メニュー」を表示する。このとき、モニタ102に表れている画面が、図8(a)である。2の設定値の所にフォーカスが合っており、現在KM値が2であることを示している。
【0070】
ステップS303は、代入手段で代入された表示輝度の最後の設定値を表示する設定メニュー表示手段として機能する。
【0071】
ステップS304で、輝度KMにてバックライトを点灯する。次に、ステップS304で、表示輝度設定メニューで対応した枠にフォーカス表示を行い、ステップS306へ進む。
【0072】
例えば、ここで、ダイヤル103をアップ方向に回すと、ステップS321へ進み、KM値に1が加算され、ステップS304へ戻る。先ほど、KMは2であったので、今度は1が加算され、KMは3に変わっている(図8(b))。
【0073】
そのため、ステップS304では、今度はKM=3に対応する輝度でバックライトを点灯させている(図6(c))。
【0074】
ステップS307で、ダイヤル103をダウン方向に回すと、ステップS322へ進み、KM値に1が減算され、ステップS304へ戻る。
【0075】
ステップS306、S307は、設定メニュー表示手段に表示された最後の設定値を手動設定値に変更する変更手段として機能する。
【0076】
時間内に、ステップS308で、セットボタン113が押されれば、ステップS400への表示モードへ進む。
【0077】
ステップS308は、手動設定モードにおいて手動設定値を確定させる確定手段として機能する。
【0078】
ステップS308で、セットボタン113が押されず、ステップS309で、タイマがT1を超えた場合は、表示動作を取り止めるため、モニタ102のバックライトを消灯させ(ステップS310)、本処理を終了する。
【0079】
図9は、図5のステップS400で実行される表示モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【0080】
図9において、ステップS401で、指定された輝度KMでバックライトが点灯し、本来必要な画像等の情報を表示する。
【0081】
ステップS402で、画像表示ボタン107が押されると、ステップS404へ飛び、モニタ102の消灯となり、終了を終了する。
【0082】
また、画像表示ボタン107が押されることがなくとも、ステップS403で、タイマがT1を超えると、モニタ102は消灯する。ステップS403で、タイマがT1以下であれば、ステップS405で、タイマを1つカウントアップさせ、ステップS401に戻る。
【0083】
図10は、図1におけるモニタの設定画面の第1の例を示す図である。
【0084】
測光センサ112の値が、そのまま指標として手動設定値の付近(左側)に表示されている。使用者は、この左に表示されるインジケータを元に、手動設定値を決定することができる。設定中に、外部の明るさが変化する場合、扱いやすい設定となっている。
【0085】
図11は、図1におけるモニタの設定画面の第2の例を示す図である。
【0086】
(a)には、測光センサ112の値がそのまま指標として表示されている。また、(b)には手動設定値が表示されている。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施の形態に係る表示装置を搭載するデジタルカメラの背面図である。
【図2】図1のデジタルカメラのブロック図である。
【図3】図2のデジタルカメラによって実行されるモニタの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS102で実行される表示輝度自動調整モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS103で実行される表示輝度手動設定(調整)モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図2のデジタルカメラにおける表示輝度算出テーブルを示す図である。
【図7】図1におけるモニタに表示される、輝度調整が自動か手動かを示す図である。
【図8】図1におけるモニタに表示される、表示用輝度を示す図である。
【図9】図5のステップS400で実行される表示モードの処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図1におけるモニタの設定画面の第1の例を示す図である。
【図11】図1におけるモニタの設定画面の第2の例を示す図である。
【図12】従来例に係る表示装置の輝度設定画面を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
102 モニタ
112 測光センサ
201 全体制御CPU
205 撮影部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示の明るさを調節可能な表示部材と、
前記表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段と、
前記輝度検知手段の検知情報を元に、前記表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び前記表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードと、
前記自動調整モードから前記手動設定モードへ変更する際は、前記手動設定モードで設定する前記表示輝度の最初の手動設定値として、前記自動調整モードで設定していた前記表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記代入手段で代入された前記最後の設定値を表示する設定メニュー表示手段と、
前記設定メニュー表示手段に表示された前記最後の設定値を前記手動設定値に変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記手動設定モードにおいて前記手動設定値を確定させる確定手段を備えることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部材は、前記手動設定モードにおける前記手動設定値の付近に現在の前記周囲輝度を表示することを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項1】
表示の明るさを調節可能な表示部材と、
前記表示部材の周囲輝度を検知する輝度検知手段と、
前記輝度検知手段の検知情報を元に、前記表示部材の表示輝度を自動で調整する自動調整モード及び前記表示部材の表示輝度を手動で設定する手動設定モードと、
前記自動調整モードから前記手動設定モードへ変更する際は、前記手動設定モードで設定する前記表示輝度の最初の手動設定値として、前記自動調整モードで設定していた前記表示輝度の最後の設定値を代入する代入手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記代入手段で代入された前記最後の設定値を表示する設定メニュー表示手段と、
前記設定メニュー表示手段に表示された前記最後の設定値を前記手動設定値に変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記手動設定モードにおいて前記手動設定値を確定させる確定手段を備えることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部材は、前記手動設定モードにおける前記手動設定値の付近に現在の前記周囲輝度を表示することを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−20072(P2010−20072A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180101(P2008−180101)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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