説明

表示装置

【課題】少ない光源で立体感のある表示を形成することができる表示装置の提供。
【解決手段】環状に並ぶ複数の主目盛32及び補助目盛34を表示面30aに表示する表示板30と、互いに間隔を開けて表示板30の表示方向に複数配置されることにより複数の主目盛32を形成し、光を入射させるための入射面52、及び入射面52から入射する光を環状に並べられた主目盛32の中心部に向かって出射することにより、表示面30aに光の線10を映し出す出射面56、を有する目盛部51と、目盛部51に供給される光を放射する目盛照明用LED83と、目盛照明用LED83から放射された光を、複数の目盛部51の各入射部61に導光する導光板60と、を備えるコンビネーションメータ100とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状に並ぶ複数の目盛を表示する表示板を備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示板の表示方向に互いに間隔を開けて複数配置された目盛部材によって、環状に並ぶ複数の目盛を形成している表示装置が知られている。このような表示装置の一種として、例えば特許文献1に開示の車両用計器は、光を入射させるための入射部及び当該入射部から入射する光を環状の中心部に向かって出射する出射部を有する目盛部材としての導光体と、当該導光体の入射部に向けて光を放射する光源を備えている。
【0003】
特許文献1の車両用計器では、各光源から放射された光は、各導光体の入射部に入射した後、出射部から出射される。出射部から出射される光の一部は、文字板の表示面にて表示方向に反射される。これにより、文字板の表示方向の面に複数の光の線が映し出される。環状に並ぶ目盛の中心部から各導光体の出射部に向かう複数の光の線の広がりによって、表示装置の表示に立体感が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−84197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、特許文献1に記載の車両用計器において、文字板の表示方向の面に映し出される光の線の数が少ない場合、環状の中心部から各導光体の出射部に向かって広がる光の線が、視認され難くなる。故に、光の線の広がりによって表示装置の表示に付与しようとした立体感が、不十分となるおそれがある。
【0006】
そこで、光の線の広がりによって表示装置の表示に付与される立体感をさらに確実なものにすべく、導光体の数を増やすことが考えられる。しかし、特許文献1に記載の車両用計器では、一つの導光体に対して、当該導光体に光を供給するための光源は、一つ設けられている。故に、光源の数を増加させなければ、表示装置に設けることができる導光体の数を増加させることができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、少ない光源で立体感のある表示を形成することができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、環状に並ぶ複数の目盛を表示する表示面を有する表示板と、互いに間隔を開けて表示板の表示方向に複数配置されることにより複数の目盛を形成し、光を入射させるための入射部、及び入射部から入射する光を環状の中心部に向かって出射することにより、表示面に光の線を映し出す出射部、を有する目盛部材と、目盛部材に供給される光を放射する光源と、光源から放射された光を、複数の目盛部材の各入射部に導光する導光体と、を備える表示装置とする。
【0009】
この発明によれば、導光体は、光源から放射される光を複数の目盛部材の各入射部に導光する。故に、光源の数が目盛部材の数より少なくても、光源によって放射された光は、各目盛部材に供給される。以上により、光源の数の増加を抑えたうえで、表示装置に設けることができる目盛部材の数の増加が可能になる。
【0010】
加えて、目盛部材の数を増加させることにより、表示板の表示面に映し出される光の線の数も増加する。故に、環状の中心部から各目盛部材の各出射部に向かって広がる光の線は、さらに鮮明に視認され得る。以上により、光の線の広がりによって表示装置の表示に付与される立体感は、さらに確実なものとなる。
【0011】
したがって、表示装置は、少ない光源で立体感のある表示を形成することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、出射部は、表示方向へ向かうほど環状の内側に傾斜することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、出射部から出射される光によって表示板に映し出される光の線は、表示板に反射する出射部の反射像である。故に、出射部が表示方向に向かうほど環状の内側に傾斜している場合、その反射像である光の線は、表示方向と反対の方向に向かうほど、環状の内側に傾斜した態様となる。このように、環状の内側に向かうほど表示面から奥側に延びるかの如く映し出される光の線は、視認者に奥行きを感じさせられ得る。したがって、表示板の表示面に対して傾いて映し出される光の線により、表示装置は、さらに立体感のある表示を形成できる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、出射部は、表示方向に向かうほど環状の内側への傾斜が大きくなるように湾曲することを特徴とする。
【0015】
この発明のように、表示方向に対して出射部が傾斜している場合、表示板の表示面に沿って目盛部材内を進む光が、出射部で反射してしまい、当該出射部から出射され難くなるおそれがある。そこで、表示方向に向かうほど環状の内側への傾斜が大きくなるように出射部を湾曲させる。これにより、出射部のうちで、表示面に沿って目盛部材内を進む光を反射させてしまう範囲を狭くすることができる。故に、出射部によって反射されてしまう光の量は、低減され得る。以上により、出射部から表示面に向けて出射される光の量が増加するので、表示面には光の線が鮮明に映し出される。したがって、表示装置は、さらに立体感のある表示を形成できる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、表示面には、環状の周方向に沿って延びる複数の溝が形成されることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、環状の周方向に沿って延びる複数の溝は、当該溝の内壁面によって、出射部から環状の中心部に向かって出射された光を、表示方向に反射し得る。このような溝が表示面に複数形成されることにより、表示面によって表示方向に反射される光の量は増加し得る。以上により、表示面によって視認者に向けて反射される光の量が増加するので、表示面には光の線が鮮明に映し出される。したがって、表示装置は、さらに立体感のある表示を形成できる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、目盛部材は、透光性の材料によって形成され、表示板は、表示面と同一平面上において目盛部材と表示方向に重なるように位置し、光源からの光を表示方向に出射することによって発光する発光部、を有することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、表示面と同一平面上に位置する発光部から表示方向に出射される光は、当該発光部と表示方向に重なる透光性の目盛部材を通過し、視認者に視認される。表示方向において目盛部材と重なる位置で発光する発光部は、目盛部材の出射部から環状の中心部に向かう光の線を、当該環状の外側に延長させたかのような表示を形成する。これにより、光の線の広がりがいっそう強調されるので、表示装置による表示の立体感は、さらに向上する。
【0020】
さらに、請求項2に記載の構成と組み合わされた場合、表示面と同一平面上にて発光する発光部と、環状の内側に向かうほど表示面から奥側に延びるかの如き光の線との対比によって、表示方向に沿った奥行きが強調される。故に、表示装置による表示の立体感は、さらに確かなものとなる。
【0021】
請求項6に記載の発明では、目盛部材は、表示面よりも表示方向に位置し、入射部から入射した光を表示方向に向けて反射する反射部、を有することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、反射部は、光を表示方向に向けて反射することにより、発光しているかのように視認される。このように表示面よりも表示方向の位置にて発光する反射部と、表示面に映し出される光の線とは、表示方向において互いにずれている。故に、反射部と光の線との対比によって、表示方向に沿った奥行きが強調される。したがって、表示装置による表示の立体感は、さらに確かなものとなる。
【0023】
請求項7に記載の発明では、全ての目盛部材を、環状の周方向に連結する連結部が、複数の目盛部材と一体で形成されることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、全ての目盛部材が、連結部によって環状の周方向に連結されることにより、各目盛部材の各出射部によって出射される光の方向が、精度よく規定され得る。故に、各光の線は、各目盛部材の各出射部から正確に環状の中心部に向かうことができる。このように、表示面に映し出される光の線の向きを正確に規定できるので、当該光の線の広がりによって獲得される表示の立体感は、さらに確実なものとなる。
【0025】
請求項8に記載の発明では、表示面に沿って回転することにより、表示板に表示される目盛を指し示す指針、をさらに備えることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、表示面に沿って回転する指針と、表示面に映し出される光の線とは、表示方向において互いにずれて位置している。故に、回転する指針と光の線との対比によって、表示方向に沿った奥行きが強調される。したがって、表示装置による表示の立体感は、さらに確かなものとなる。
【0027】
請求項9に記載の発明では、指針は、当該指針の回転中心であって環状の中心部に位置する回転中心部、を有し、回転中心部は、指針の回転方向に沿って環状に延び、出射部から出射される光を表示方向に反射する指針反射部、を形成することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、表示面に沿って回転する指針の回転中心部と、表示面に映し出される光の線とは、表示方向において互いにずれて位置している。加えて、指針反射部は、出射部から出射される光を表示方向に向けて反射することにより、発光しているかのように視認される。以上により、発光する指針反射部と光の線との対比によって、表示方向に沿った奥行きが強調される。したがって、表示装置による表示の立体感は、さらに確かなものとなる。
【0029】
加えて、指針の回転中心である回転中心部は、指針が回転しても、環状の中心部に位置し続ける。また、指針の回転方向に沿って環状に延びる指針反射部によって、指針が回転しても、指針反射部は、出射部から出射される光を表示方向に反射し続ける。以上により、視認上において、指針反射部による光の反射によって発光しているかの如く視認される部分は、指針の回転によっては移動しない。これにより、発光する指針反射部と光の線との対比が容易となるので、表示方向に沿った奥行きは、視認者に知覚され易くなる。したがって、表示装置による表示の立体感は、いっそう確かなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す図であって、図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の特徴部分である目盛部の構成を説明するための図であって、図2のIVの部分の拡大図である。
【図5】本発明の特徴部分であるボスキャップの構成を説明するための図であって、図2のVの部分の拡大図である。
【図6】目盛導光体の形状を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ100の正面図である。図2は、コンビネーションメータ100の構造を説明するための断面図である。コンビネーションメータ100は、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容され、図1に示す正面側を運転席側に向けて配置されている。
【0033】
コンビネーションメータ100は、車両に関する種々の情報の表示する表示装置である。図1に示されるように、コンビネーションメータ100は、スピードメータ20、並びに図示されないタコメータ、水温計、及び燃料計等の計器によって構成されている。
【0034】
スピードメータ20の表示は、表示板30、指針40、及び見返し部材39等によって構成されている。表示板30は、円盤状に形成されている。表示板30は、複数の主目盛32及び補助目盛34、並びに数字36等を表示方向の表示面30aに表示している。複数の主目盛32及び補助目盛34は、表示板30の外縁に沿って環状に、等間隔で互い違いに並んでいる。数字36は、車両の速度を表すための数字を模った意匠であって、表示環状に並ぶ主目盛32の径方向内側に位置している。指針40は、表示面30aに沿って回転することにより、当該表示面30aに表示される主目盛32及び補助目盛34を指し示す。見返し部材39は、表示板30の外縁を囲んでおり、表示上においてスピードメータ20と、コンビネーションメータ100の他の計器との境界を示している。スピードメータ20は、外来光の少ない環境下において、主目盛32、補助目盛34、数字36、及び指針40を発光表示させる。
【0035】
次に、コンビネーションメータ100の機械的構成を、図1及び図2に基づいて説明する。
【0036】
コンビネーションメータ100は、回路基板80、上述した表示板30、見返し部材39、及び指針40、さらに導光板60及びリフレクタ70を備えている。尚、これらコンビネーションメータ100の構成は、複数のケース部材および透明なフロントパネル等を互いに組み付けることによって構成された筐体(図示しない)に収容されており、雰囲気中の塵や埃等から保護されている。
【0037】
回路基板80は、例えば紙フェノール系またはガラスエポキシ系の硬質の基板である。回路基板80の両面には、所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されている。回路基板80には、表示方向に沿って貫通する指針開口部81が設けられている。回路基板80には、配線パターンと接続された複数の電子部品、具体的には、ステッパーモータ87、目盛照明用LED83及び指針照明用LED84、並びにメータ制御部85等が実装されている。
【0038】
ステッパーモータ87は、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子、当該回転子と一体である指針軸88、および回転子や磁石等の機構を収容するモータハウジング(図示しない)を有している。ステッパーモータ87の指針軸88は、入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。このステッパーモータ87は、回路基板80に設けられた指針開口部81の表示方向とは反対側(以下、背面側)に配置されており、指針開口部81を通して指針軸88の先端を表示方向に突出させている。
【0039】
目盛照明用LED83及び指針照明用LED84は、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子である。目盛照明用LED83は、電圧の印加によって例えば白色の光源色を備えた光を放射する。目盛照明用LED83は、導光板60の背面側に配置されており、表示方向に光を放射する。指針照明用LED84は、電圧の印加によって例えば赤色の光源色を備えた光を放射する。指針照明用LED84は、回路基板80の表示方向の面において、指針開口部81の周縁に配置されている。尚、目盛照明用LED83及び指針照明用LED84として用いられる発光ダイオードの光源色は、上記の色に限定されるものではなく、適宜選択されてよい。
【0040】
表示板30は、無色透明のポリカーボネート等の透光性の材料によって円盤状に形成されている。表示板30は、0.5ミリメートル程度の厚さに成形されたポリカーボネート等のシート材の表面に、遮光性の印刷を施すことにより形成されている。表示板30において、補助目盛34、数字36、及び後述する外周発光部32aに相当する箇所は、遮光性の印刷に替えて透光性の印刷が施されるか、又は遮光性の印刷が省略されることにより、透光部となっている。この透光部は、表示板30の表示方向とは反対の方向(以下、背面方向とする)に設けられている導光板60から出射された光を透過させることにより、発光することができる。また、表示板30の径方向の中央部には、表示板30と同心の円形の指針開口部31が形成されている。
【0041】
指針40は、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成された指針部材41と、例えばポリアセタール樹脂等の遮光性を備える樹脂材料等によって形成されたボスキャップ43等とを組み合わせることによって構成されている。
【0042】
指針部材41は、表示板30の径方向に沿って延伸する指針発光部41a及び固定部42を有している。指針部材41は、指針照明用LED84から表示方向に放射される光を、当該指針部材41の内部に入射させ、指針発光部41aから表示方向に出射する。これにより、指針発光部41aは発光する。固定部42は、ステッパーモータ87の指針軸88に外嵌されることにより、指針40を指針軸88に固定する。固定部42によって固定された指針40は、ステッパーモータ87に駆動されて、表示面30aに沿って回転する。
【0043】
ボスキャップ43は、指針40の回転中心であって、環状に並べられる主目盛32の中心部に位置している。ボスキャップ43は、その外径が表示板30の指針開口部31の内径よりも大径となるよう形成されている。ボスキャップ43は、指針部材41の固定部42及び表示板30の指針開口部31等が正面側から視認されないよう、これらを覆っている。
【0044】
見返し部材39は、例えば樹脂材料等によって形成された円環状の部材である。見返し部材39の正面側から視認可能な領域には、コンビネーションメータ100の見映えの向上を目的とした金属材料によるめっき処理が施されている。
【0045】
導光板60は、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって、円盤状に形成されている。導光板60は、表示板30の背面側に配置されている。導光板60は、目盛照明用LED83の光を、当該導光板60の内部に入射させるための入射部61を有している。入射部61は、導光板60の背面側の面から、背面方向に向かって突出している。入射部61は、表示方向において、目盛照明用LED83と対向している。
【0046】
リフレクタ70は、導光板60の背面側に配置されており、当該導光板60を背面側から支持している。リフレクタ70は、導光板60に入射した光の外部へ漏れを防止する。リフレクタ70は、例えば成型された樹脂部材の外表面に白色の塗装を施すことにより形成されている。
【0047】
次に、コンビネーションメータ100の電気的構成を、図3に基づいて説明する。
【0048】
コンビネーションメータ100は、メータ制御部85、ステッパーモータ87、目盛照明用LED83、及び指針照明用LED84等により電気的に構成されている。また、コンビネーションメータ100には、外部のバッテリ95、イグニッション・リレー94、車載用のLocal Area Network(車内LAN)91、および接地されたアース配線98が接続されている。
【0049】
メータ制御部85は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータである。メータ制御部85は、バッテリ95から電力を供給されている。メータ制御部85は、車載されている車内LAN91に接続されており、当該車内LAN91に出力された車両に関する情報、例えば、車両の走行速度、イグニッション・スイッチ93のON/OFF状態等を取得する。また、メータ制御部85は、目盛照明用LED83及び指針照明用LED84LED83aと接続されており、これらLEDに電圧を印加することにより、光を放射させる。メータ制御部85は、ステッパーモータ87と接続されており、取得した車両の走行速度に関する情報に基づいて、指針軸88(図2参照)の回転すべき回転方向、回転角度、回転速度を算出する。そしてメータ制御部85は、この算出結果に対応したパルス電力をステッパーモータ87に出力し、指針軸88を駆動する。
【0050】
また、コンビネーションメータ100と接続される車内LAN91上には、電力供給制御回路92が設けられている。電力供給制御回路92は、運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作を検知して、イグニッション・リレー94に電圧を印加し、当該リレー94を通電状態にする。また、電力供給制御回路92は、検知した運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作に基づいて、車両のイグニッションのON/OFF状態に関する情報を車内LAN91上に出力する。
【0051】
以上説明したコンビネーションメータ100の作動によれば、図1に示される指針40の指針発光部41aの発光表示、並びに主目盛32、補助目盛34、及び数字36の透過照明が行われる。また、指針軸88の車速に応じた角度への回転によって、指針40の先端が複数の主目盛32及び補助目盛34のうちのいずれかを指し示す。これらにより、車両の走行速度に応じた指針表示が、スピードメータ20に形成される。
【0052】
(特徴部分)
以下、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ100の特徴部分について、図1,2及び図4〜6に基づいて詳細に説明する。
【0053】
コンビネーションメータ100は、目盛導光体50をさらに備えている。目盛導光体50は、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成されている。目盛導光体50は、複数の目盛部51及び連結部59を有している。
【0054】
複数の目盛部51は、図1,2及び図4に示されるように、互いに間隔を開けた状態で、表示板30の表示方向に配置されている。複数の目盛部51によって、表示板30に表示される複数の主目盛32が形成されている。各目盛部51は、入射面52、第一反射面53、第二反射面54、第三反射面55、出射面56、及び頂面57を有している。
【0055】
入射面52は、目盛部51の内部に光を入射させるための構成である。入射面52は、導光板60の外周面と対向している。入射面52には、導光板60から径方向外側に出射される光が入射する。
【0056】
第一反射面53は、径方向において入射面52と重なる位置に形成されている。第一反射面53は、表示方向に向かうほど、径方向の外側に傾斜している。第一反射面53は、入射面52に入射する径方向の外側に向う光を、表示方向に反射する。
【0057】
第二反射面54は、第一反射面53の表示方向に形成されている。第二反射面54は、表示方向において第一反射面53と重なるように位置している。第二反射面54は、表示方向に向かうほど、径方向の内側に傾斜している。第二反射面54は、第一反射面53によって表示方向に反射される光を、主に径方向内側に反射する。
【0058】
第三反射面55は、表示面30aよりも表示方向に位置しており、頂面57と連続している。第三反射面55は、第二反射面54の径方向内側に形成されている。第三反射面55は、径方向において第二反射面54と重なるように位置している。第三反射面55は、表示方向に向かうほど、径方向の内側に傾斜している。第三反射面55は、入射面52から目盛部51に入射し、第一反射面53及び第二反射面54によって反射された光を、表示方向に向けて反射する。
【0059】
出射面56は、径方向において、第二反射面54よりも内側に形成されている。出射面56は、入射面52から目盛部51に入射し、第一反射面53及び第二反射面54によって反射された光であって、径方向内側に進む光を、環状に並ぶ主目盛32の中心部に向かって出射する。これにより出射面56は、表示板30の表示面30aに光の線10を映し出す。出射面56は、表示方向へ向かうほど、環状に並ぶ主目盛32の内側に傾斜している。
【0060】
加えて出射面56は、表示方向に向かうほど、環状の内側への傾斜が大きくなるように湾曲している。出射面56が表示方向に対して傾斜している場合、表示面30aに沿って目盛部51内を進む光が、出射面56で表示方向に反射してしまい、当該出射面56から出射され難くなるおそれがあるためである。詳しく説明すると、出射面56での反射を抑えるためには、出射面56は、表示方向に沿っていることが望ましい。上述したように出射面56を湾曲させることによれば、出射面56のうち、頂面57よりも表示面30aに近接している範囲の面方向が、表示方向に近似する。これにより、出射面56において表示方向に沿う範囲が拡大されるので、表示面30aに沿って環状の中心部に向かって進む光は、当該出射面56から出射され易くなる。
【0061】
頂面57は、目盛部51の最も表示方向に位置する平滑な平面である。第三反射面55によって表示方向に反射される光は、頂面57から出射されることにより、例えば運転者等の視認者に視認される。また、後述する表示板30の外周発光部32aから表示方向に放射される光も、目盛部51の内部を進み、頂面57から出射されることにより、視認者に視認される。視認者は、頂面57を通して第三反射面55及び外周発光部32aを視認することができる。
【0062】
連結部59は、図6に示されるように、環状に並ぶ複数の目盛部51と一体で形成されている。連結部59は、全ての目盛部51を、環状の周方向に連結している。
【0063】
表示板30は、図1,2及び図4に示されるように、外周発光部32a及びヘアライン部37を有している。
【0064】
外周発光部32aは、表示面30aと同一平面上において、目盛部51と表示方向に重なるように位置している。外周発光部32aは、上述した補助目盛34及び数字36等と同様に、表示板30の透過部である。外周発光部32aは、導光板60によって供給される目盛照明用LED83からの光を表示方向に出射することによって発光する。外周発光部32aから表示方向に出射される光は、目盛部51の内部を通過し、当該目盛部51の頂面57から出射される。
【0065】
ヘアライン部37は、表示板30の表示面30aの全体に亘って形成されている。ヘアライン部37は、具体的には、環状に並ぶ主目盛32の周方向に沿って延びる、微細な複数の溝38によって形成されている。各溝38は、互いに同心円状に形成されている。各溝38の壁面38aは、背面方向に向かうほど当該溝38の幅が狭くなるように、表示方向に対して傾斜している。
【0066】
導光板60は、目盛照明用LED83によって放射される光を目盛部51及び外周発光部32aに供給するために、主出射部63及び補助出射部65を有している。
【0067】
主出射部63は、円盤状に形成される導光板60の外周面であって、各目盛部51の各入射面52と径方向において対向している。主出射部63は、目盛照明用LED83から放射され、入射部61から導光板60の内部に入射した光を、径方向外側に出射する。主出射部63から出射される光は、各入射面52に受光される。このように導光板60は、目盛照明用LED83から放射される光を、各目盛部51に形成される各入射面52に導光する。
【0068】
補助出射部65は、導光板60の表示方向の面に形成されている。補助出射部65は、導光板60の外縁において、表示板30の外周発光部32aと重なる位置に設けられている。補助出射部65は、目盛照明用LED83から放射され、入射部61から導光板60の内部に入射した光を、表示方向に出射する。補助出射部65から出射される光は、各外周発光部32aに受光される。このように導光板60は、目盛照明用LED83から放射される光を、各外周発光部32aに導光する。
【0069】
指針40のボスキャップ43には、図1,2及び図5に示されるように、指針反射面44が形成されている。指針反射面44は、指針40の回転方向に沿って環状に延びている。指針反射面44は、表示方向に向かうほど、内径の小さくなる円錐状の曲面である。指針反射面44は、表示方向に対して傾斜しており、出射面56から放射される光を表示方向に反射する。加えて、指針反射面44には、当該指針反射面44の光の反射率を高めるために、金属材料によるめっき処理が施されている。
【0070】
以上の構成により、図1,2及び図4,図5に示されるように、表示面30aの中心部から各目盛部51の出射面56に向かう複数の光の線10の広がりによって、スピードメータ20の表示に立体感が付与される。加えて、この表示板30に映し出される光の線10は、表示板30に反射する出射面56の反射像である。故に、本実施形態のように出射面56が表示方向に向かうほど環状の内側に傾斜している場合、その反射像である光の線10は、表示方向と反対の方向に向かうほど、径方向の内側に傾斜した態様となる。これにより光の線10は、環状に並ぶ主目盛32の内側に向かうほど、表示面30aから奥側に延びるかの如く映し出される(図2及び図4の二点鎖線参照)。尚、図1に破線にて示される光の線10の明るさは、環状に並ぶ主目盛32の内側に向かうほど低下する。
【0071】
また主目盛32に含まれる外周発光部32aは、表示方向に出射する光が透光性の目盛部51を通して視認者に視認されることにより、表示板30と同一平面上にて発光しているように知覚される。このように、表示面30a上に位置する外周発光部32aと、表示面30aから奥側に延びる光の線10とは、表示方向において互いにずれている。
【0072】
加えて主目盛32に含まれる第三反射面55は、表示方向に反射する光が目盛部51の頂面57を通して視認者に視認されることにより、表示面30aよりも表示方向の位置にて発光しているように知覚される。このように、表示面30aの表示方向に位置する第三反射面55と、表示面30aに映し出される光の線10とは、表示方向において互いにずれている。
【0073】
さらに指針反射面44は、光を表示方向に向けて反射することにより、表示面30aよりも表示方向の位置にて、発光しているかのように知覚される。表示面30aの表示方向に位置する指針反射面44と、表示面30aに映し出される光の線10とは、表示方向において互いにずれている。また同様に、表示板30aに沿って回転する指針40の指針発光部41aと、光の線10とも、表示方向において互いにずれている。
【0074】
以上によれば、スピードメータ20の表示では、表示方向から、第三反射面55、指針反射面44、指針発光部41a、外周発光部32a、光の線10が順に、互いにずれて位置することとなる。
【0075】
ここまで説明した本実施形態では、導光板60は、目盛照明用LED83から放射される光を複数の目盛部51の各入射面52に導光する。故に、目盛照明用LED83の数が目盛部51の数より少なくても、目盛照明用LED83によって放射された光は、各目盛部51に供給される。以上により、目盛照明用LED83の数の増加を抑えたうえで、スピードメータ20に設けることができる目盛部51の数の増加が可能になる。
【0076】
加えて、目盛部51の数を増加させることにより、表示板30の表示面30aに映し出される光の線10の数も増加する。故に、環状の中心部から各出射面56に向かって広がる光の線10は、さらに鮮明に視認され得る。以上により、光の線10の広がりによってスピードメータ20の表示に付与される立体感は、さらに確実なものとなる。
【0077】
したがって、コンビネーションメータ100は、少ない目盛照明用LED83で立体感のある表示を形成することができる。
【0078】
加えて本実施形態では、環状に並ぶ主目盛32の内側に向かうほど、表示面30aから奥側に延びるかの如く映し出される光の線10は、視認者に奥行きを感じさせられ得る。このように、表示板30の表示面30aに対して奥側に傾いて映し出される光の線10により、コンビネーションメータ100は、さらに立体感のあるスピードメータ20の表示を形成できる。
【0079】
また本実施形態では、出射面56を湾曲させることにより、出射面56のうちで、表示面30aに沿って目盛部51内を進む光を反射させてしまう範囲を狭くすることができる。故に、出射面56によって反射されてしまう光の量は、低減され得る。以上により、出射面56から表示面30aに向けて出射される光の量が増加するので、表示面30aには光の線10が鮮明に映し出される。したがって、コンビネーションメータ100は、さらに立体感のあるスピードメータ20の表示を形成できる。
【0080】
さらに本実施形態では、目盛部51の第三反射面55と、指針40の指針反射面44と、指針40の指針発光部41aと、表示面30aの外周発光部32aと、表示面30aから奥側に延びる光の線10とが表示方向において、互いにずれて位置している。視認者に視認されるこれら第三反射面55、指針反射面44、指針発光部41a、外周発光部32a、及び光の線10の対比によって、表示方向に沿った奥行きが強調される。したがって、スピードメータ20の表示の立体感は、さらに確かなものとなる。
【0081】
また加えて本実施形態では、ヘアライン部37を形成する複数の溝38は、当該溝38の壁面38aによって、出射面56から出射された光を、表示方向に反射し得る。このような溝38が表示面30aに複数形成されることにより、表示面30aによって表示方向に反射される光の量は増加し得る。以上により、表示面30aには光の線10が鮮明に映し出される。したがって、コンビネーションメータ100は、さらに立体感のあるスピードメータ20の表示を形成できる。
【0082】
さらに加えて本実施形態では、表示方向において目盛部51と重なる位置で発光する外周発光部32aは、スピードメータ20の径方向に延びる光の線10を、環状の外側に延長させたかのような表示を形成する。加えて、指針反射面44による光の反射により発光しているかの如く視認されるボスキャップ43の部分は、光の線10を、さらに中心部に向けて延長させたかのような表示を形成する。これらにより、光の線10の広がりがいっそう強調されるので、スピードメータ20の表示の立体感は、さらに向上する。
【0083】
またさらに本実施形態では、全ての目盛部51が、連結部59によって周方向に連結されているので、各出射面56によって出射される光の方向は、精度よく規定され得る。故に、各光の線10は、各出射面56から正確に環状の中心部に向かうことができる。このように、表示面30aに映し出される光の線10の向きを正確に規定できるので、当該光の線10の広がりによって獲得されるスピードメータ20の表示の立体感は、さらに確実なものとなる。
【0084】
さらにまた本実施形態では、ボスキャップ43は、指針40が回転しても、環状に並ぶ主目盛32の中心部に位置し続ける。また、指針40の回転方向に沿って環状に延びる指針反射面44によって、指針40が回転しても、指針反射面44は、出射面56から出射される光を表示方向に反射し続けられる。以上により、視認上において、指針反射面44による光の反射によって発光しているかの如く視認される部分は、指針40の回転によっては移動しない。これにより、表示方向にずれて位置する指針反射面44の発光部分と、光の線10との対比が容易となるので、表示方向に沿った奥行きは、視認者に知覚され易くなる。したがって、スピードメータ20の表示の立体感は、いっそう確かなものとなる。
【0085】
尚、本実施形態において、主目盛32が特許請求の範囲に記載の「目盛」に相当し、外周発光部32aが特許請求の範囲に記載の「発光部」に相当し、ボスキャップ43が特許請求の範囲に記載の「回転中心部」に相当し、指針反射面44が特許請求の範囲に記載の「指針反射部」に相当し、目盛部51が特許請求の範囲に記載の「目盛部材」に相当し、入射面52が特許請求の範囲に記載の「入射部」に相当し、第三反射面55が特許請求の範囲に記載の「反射部」に相当し、出射面56が特許請求の範囲に記載の「出射部」に相当し、導光板60が特許請求の範囲に記載の「導光体」に相当し、目盛照明用LED83が特許請求の範囲に記載の「光源」に相当し、コンビネーションメータ100が特許請求の範囲に記載の「表示装置」に相当する。
【0086】
(他の実施形態)
以上、本発明による一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
【0087】
上記実施形態では、出射面56は、表示方向に対して傾斜しており、且つ湾曲していた。しかし、光を出射する出射部の形状は、上述した出射面56のような形状に限定されない。例えば、出射部は、表示方向に向かうほど径方向内側に傾斜する平坦な斜面であってもよい。又は、出射部は、表示方向に沿った平面であってもよい。
【0088】
上記実施形態では、表示面30a全体にヘアライン部37が形成されていた。しかし、表示面30aは、出射面56から出射された光を表示方向に反射できることができれば、上述した構成でなくてもよい。例えば、表示面は、光の反射が可能な明るい色の平坦な平面であってもよい。又は、表示面に、径方向に明度又は彩度の変化するグラデーションが印刷等によって形成されていてもよい。
【0089】
上記実施形態では、表示板30の外縁に、表示方向において目盛部51と重なるように外周発光部32aが形成されていた。また、目盛部51には、表示方向に光を反射する第三反射面55が形成されていた。さらに、ボスキャップ43には、指針反射面44が形成されていた。これら外周発光部32a、第三反射面55、及び指針反射面44は、全て形成されている必要は無く、適宜省略されていてもよい。
【0090】
上記実施形態では、全ての目盛部51は、連結部59によって互いに連結されていた。しかし、目盛部材は、互いに連結されていなくてもよい。正確に、光を出射する方向を規定することができれば、目盛部材は、導光体又は表示板等に固定されていてもよい。
【0091】
上記実施形態では、本発明を適用することにより、車両の走行速度を表示するスピードメータの立体感を向上させた例に基づいて説明したが、本発明は、目盛を表示する表示装置全般に適用することができる。車両に搭載される表示装置、例えば、タコメータ、燃料計、及び水温計等に、本発明は適用されてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 光の線、20 スピードメータ、30 表示板、30a 表示面、31 指針開口部、32 主目盛(目盛)、32a 外周発光部(発光部)、34 補助目盛、36 数字、37 ヘアライン部、38 溝、38a 壁面、39 見返し部材、40 指針、41 指針部材、41a 指針発光部、42 固定部、43 ボスキャップ(回転中心部)、44 指針反射面(指針反射部)、50 目盛導光体、51 目盛部(目盛部材)、52 入射面(入射部)、53 第一反射面、54 第二反射面、55 第三反射面(反射部)、56 出射面(出射部)、57 頂面、59 連結部、60 導光板(導光体)、61 入射部、63 主出射部、65 補助出射部、70 リフレクタ、80 回路基板、81 指針開口部、83 目盛照明用LED(光源)、84 指針照明用LED、85 メータ制御部、87 ステッパーモータ、88 指針軸、91 車内LAN、92 電力供給制御回路、93 イグニッション・スイッチ、94 イグニッション・リレー、95 バッテリ、98 アース配線、100 コンビネーションメータ(表示装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状に並ぶ複数の目盛を表示する表示面を有する表示板と、
互いに間隔を開けて前記表示板の表示方向に複数配置されることにより前記複数の目盛を形成し、光を入射させるための入射部、及び前記入射部から入射する光を前記環状の中心部に向かって出射することにより、前記表示面に光の線を映し出す出射部、を有する目盛部材と、
前記目盛部材に供給される光を放射する光源と、
前記光源から放射された光を、複数の前記目盛部材の各前記入射部に導光する導光体と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記出射部は、表示方向へ向かうほど前記環状の内側に傾斜することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記出射部は、表示方向に向かうほど前記環状の内側への傾斜が大きくなるように湾曲することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示面には、前記環状の周方向に沿って延びる複数の溝が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記目盛部材は、透光性の材料によって形成され、
前記表示板は、
前記表示面と同一平面上において前記目盛部材と表示方向に重なるように位置し、前記光源からの光を表示方向に出射することによって発光する発光部、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記目盛部材は、
前記表示面よりも表示方向に位置し、前記入射部から入射した光を表示方向に向けて反射する反射部、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
全ての前記目盛部材を、前記環状の周方向に連結する連結部が、複数の前記目盛部材と一体で形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示面に沿って回転することにより、前記表示板に表示される前記目盛を指し示す指針、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記指針は、
当該指針の回転中心であって前記環状の前記中心部に位置する回転中心部、を有し、
前記回転中心部は、
前記指針の回転方向に沿って環状に延び、前記出射部から出射される光を表示方向に反射する指針反射部、を形成することを特徴とする請求項8に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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