説明

表示駆動回路及び表示駆動システム

【課題】相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現の設定を容易に行うようにすることである。
【解決手段】制御回路30からの時系列色表現指示に従って表示チャンネル部20を構成する表示デバイスを駆動する表示駆動回路50は、色表現に対応する表示デバイスの駆動条件であるパレットデータに基づいて、予め指示された時系列色表現指示に従って、色表現指示に従った駆動をするために必要なテーブルを生成するテーブル生成部64と、これらのテーブルを記憶するテーブル記憶部62と、これらのテーブルを参照し、各点灯サイクルごとに対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部76とを含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを含む表示駆動回路及び表示駆動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現を行う表示装置等が開発されている。例えば、特許文献1には、携帯端末の表示制御方法等として、着信通知用楽曲の楽曲コードを検索し、この楽曲コードに対応して音の高さに応じて点灯色を変化させる点灯色変化パターンデータを記憶領域から読み出して、LED(Light Emission Device)駆動部を制御し、着信通知ランプの赤色LED、緑色LED、青色LEDを駆動させ、設定された点灯色変化パターンで点滅させることが開示されている。
【0003】
この技術では、楽曲コードの音の高さに応じて対応する点灯色を設定し、予め点灯色変化パターンを生成し、これを記憶領域に記憶する。例えば、ドレミファソの音の高さに応じて、ドを赤色、レを緑色、ミを黄色、ソを紫色と設定した場合、ドレミソドの楽曲コードについては、赤色−緑色−黄色−紫色−赤色の点灯色変化パターンが生成され、これが記憶領域に記憶される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−273969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、3色のLEDを用い、記憶領域に予め点灯色変化パターンを記憶しておくことで、音の高さに応じた多様な点灯色を点灯させることができる。この技術では、予め音の高さと点灯色との関係を設定し、楽曲コードに対応する点灯色変化パターンを生成して記憶するので、その後に点灯色の変更等は面倒である。例えば、音の高さと点灯色との関係を変更したいと考え、上記の例でレを黄色、ミを緑色としたい場合に、点灯色変化パターンの全体の生成がやり直しとなる。
【0006】
このように、従来技術では、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現を行うことができるが、一旦点灯色変化パターンが設定されると、その内容の変更は容易ではない。
【0007】
本発明の目的は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現の設定を容易に行うことができる表示駆動回路及び表示駆動システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを含み各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能なチャンネル駆動部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って各色表現に対応するパレットデータを時系列に沿って割り当て、表示チャンネル部の複数個の表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを含み各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能なチャンネル駆動部と、複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、予め指示された時系列色表現指示に従って生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを記憶するテーブル記憶部と、記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って、各点灯サイクルごとに各表示チャンネル部に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、予め指示された時系列色表現指示に従って生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序ごとのチャンネル部番号とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを記憶するテーブル記憶部と、記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに各チャンネル部番号に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る表示駆動回路において、テーブル記憶部は、パレットデータテーブルとして、点灯サイクルの切替タイミングに同期して生成されるパレットデータテーブルを記憶することが好ましい。
【0013】
また、本発明に係る表示駆動回路において、パレットデータテーブルは、相互に異なる複数のパレット番号が同一の色表現を表すパレットデータを指し示すことを可能とすることが好ましい。
【0014】
また、本発明に係る表示駆動回路において、時系列パレット番号テーブルは、同一の色表現を行う点灯サイクルのパレット番号には共通のパレット番号を割り振ることが好ましい。
【0015】
また、本発明に係る表示駆動回路において、テーブル記憶部は、パレットデータとして、各表示デバイスごとにそのオンオフデータと表示階調データとを含むことが好ましい。
【0016】
また、本発明に係る表示駆動回路において、チャンネル駆動部は、表示デバイスとしてLEDを駆動することが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る表示駆動システムは、時系列色表現の指示を与える制御装置と、時系列色表現の指示を取得して複数個の表示デバイスを駆動する表示駆動回路とを備え、表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って、各点灯サイクルごとに各表示チャンネル部に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る表示駆動システムは、時系列色表現の指示を与える制御装置と、時系列色表現の指示を取得して複数個の表示デバイスを駆動する表示駆動回路とを備え、表示駆動回路は、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、時系列色表現の指示を取得する取得部と、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、取得した時系列色表現指示に従ったチャンネル駆動のために必要なテーブルを生成するテーブル生成部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序ごとのチャンネル部番号とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを生成するテーブル生成部と、生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部と、記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに各チャンネル部番号に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、を備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る表示駆動システムの表示駆動回路において、テーブル記憶部は、パレットデータテーブルとして、点灯サイクルの切替タイミングに同期して生成されるパレットデータテーブルを記憶することが好ましい。
【0020】
また、本発明に係る表示駆動システムの表示駆動回路において、パレットデータテーブルは、相互に異なる複数のパレット番号が同一の色表現を表すパレットデータを指し示すことを可能とすることが好ましい。
【0021】
また、本発明に係る表示駆動システムの表示駆動回路において、時系列パレット番号テーブルは、同一の色表現を行う点灯サイクルのパレット番号には共通のパレット番号を割り振ることが好ましい。
【0022】
また、本発明に係る表示駆動システムの表示駆動回路において、テーブル記憶部は、パレットデータとして、各表示デバイスごとにそのオンオフデータと表示階調データとを含むことが好ましい。
【0023】
また、本発明に係る表示駆動システムの表示駆動回路において、チャンネル駆動部は、表示デバイスとしてLEDを駆動することが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
上記構成によれば、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、時系列色表現に従って各色表現に対応するパレットデータを時系列に沿って割り当て、表示チャンネル部の複数個の表示デバイスの駆動条件を設定する。このようにパレットデータは、時系列色表現を実現する際に、色表現に対応付けられた複数個の表示デバイスの駆動条件であって、時系列とは独立のものであるので、時系列色表現を示す点灯色変化パターンの内容の変更を行う場合でもパレットデータを差し替えるだけ、あるいはパレットデータの内容を書き換えるだけで済み、各表示デバイスの時系列駆動条件の全体を変更する必要がない。したがって、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現の設定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る実施の形態において、1つの表示チャンネル部を有する場合の表示駆動システムの構成を説明する図である。
【図2】図1の詳細構成図である。
【図3】図1、図2の構成における作用を説明する図である。
【図4】従来技術の表示駆動方法による点灯シーケンスを説明する図である。
【図5】本発明に係る実施の形態において、12の表示チャンネル部を有する場合の表示駆動システムの構成を説明する図である。
【図6】図5の詳細構成図である。
【図7】本発明に係る実施の形態において、色表現指示に従ったテーブル生成の他の例を説明する図である。
【図8】本発明に係る実施の形態において、色表現指示に従ったテーブル生成のさらに他の例を説明する図である。
【図9】本発明に係る実施の形態において、色表現指示に従ったテーブル生成の別の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、表示チャンネル部を構成する表示デバイスとして、赤色LED(R−LED)、緑色LED(G−LED)、青色LED(B−LED)を説明するが、これ以外の色のLEDを用いるものとしてもよい。また、LED以外でも、電気信号によって駆動される表示デバイスであればよい。例えば、LED以外の自発光素子であってもよく、受動的表示素子であってもよい。また、液晶ディスプレイを構成するカラー画素を表示デバイスとして用いることができる。
【0027】
また、以下では、表示チャンネル部を構成するLEDは各色ごとに1つずつとして説明するが、例えば人間の視覚が緑色LED(G−LED)の輝度に対して鈍いことを考慮して、同色のLEDを用いてもよい。例えば、緑色LEDの数を2とし、他の色のLEDの数をそれぞれ1つずつ備えるものとしてもよい。勿論、緑色LED以外の色のLEDの数を増やすものとしてもよく、また、増やす数を任意に設定してもよい。このように、表示チャンネル部を構成するLEDには同色のLEDを含むものとしてもよく、また、1つの制御に、複数個のLEDを並列接続するようにしてもよい。
【0028】
また、以下では、表示チャンネル部を構成する表示デバイスの数を3つとし、表示チャンネル部の数を1と12の場合について述べるが、これらは説明の一例であって、これ以外の表示デバイスの数、表示チャンネル部の数であってもよい。
【0029】
また、以下で述べる時系列色表現も説明のための1例であり、パレットデータの組合せの種類数の範囲内であれば、例示以外の多様な色表現も用いることができる。
【0030】
以下では、表示駆動回路を集積化されたIC(Integrated Circuit)とし、表示デバイスが接続され、外部の制御回路に接続されるものとして、外部の制御回路からの時系列色表現指示に従ったパレットデータに関するテーブルを生成することも表示駆動回路の機能として説明するが、表示駆動回路が集積されたICの有する機能は、外部の制御回路の機能との間で、適切に分配することができる。表示駆動回路は、複数の表示デバイスを駆動する機能と、この表示デバイスのための駆動部にパレットデータを時系列に割り当てるパレットデータ設定の機能とを有すればよく、その他の機能は、外部の制御回路の機能としてもよい。例えば、テーブル生成の機能を外部の制御回路の機能として、表示駆動回路は、そのテーブルに示されるパレットデータを実際の点灯切替タイミングに従って割り付けるものとすることもできる。
【0031】
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0032】
図1は、1つの表示チャンネル部20に接続される表示駆動回路50を含む表示駆動システム10の構成を説明するブロック図である。図2は、表示駆動システム10の詳細な構成を説明する図である。
【0033】
表示駆動システム10は、相互に異なる色表示が可能な3個の表示デバイスを有する表示チャンネル部20と、表示チャンネル部20に接続され各表示デバイスを駆動する表示駆動回路50と、表示駆動回路50に時系列色表現指示を与える制御回路30とを含んで構成される。表示駆動システム10は、時系列色表現指示に従って、各表示デバイスの駆動条件を設定して、所望の時系列色表現を表示させる機能を有するシステムである。かかる表示駆動システムは、例えば、モバイル機器等に搭載されて利用される。
【0034】
表示チャンネル部20を構成する3個の表示デバイスは、赤色LED22、緑色LED24、青色LED26である。これらのLEDは、半導体チップの形態で基板に実装され、適当なレンズ形状の樹脂で覆われたものを用いることができる。勿論、レンズ付きの個別部品等を用いることもできる。
【0035】
制御回路30は、表示駆動システム10全体の動作を制御する回路であるが、ここでは特に、時系列色表現指示部32を含む。この時系列色表現指示部32は、表示チャンネル部20の3個の表示デバイスを用いて表示すべき時系列色表現指示を表示駆動回路50に与える機能を有する。かかる制御回路30としては、モバイル機器等への搭載に適した制御装置としてのマイクロコンピュータ等を用いることができる。
【0036】
ここで、時系列色表現とは、3個のLEDの駆動条件を組み合わせて全体として表示される色表現について、これを時系列的に変更するものである。例えば、3つのLEDについて、赤色LED22のみを駆動するときは赤色の表示となり、緑色LED24のみを駆動すれば緑色の表示となり、青色LED26のみを駆動すれば青色の表示となることは当然であるが、複数のLEDを同時に駆動することで他の色表現を表示できる。例えば、赤色LED22と緑色LED24とを同時に駆動すれば黄色表示となり、赤色LED22と青色LED26とを同時に駆動すれば紫色表示となる。赤色LED22と緑色LED24と青色LED26とを全部同時駆動すれば白色表示をすることができる。
【0037】
時系列色表現とは、これら多数種類の色表現を時系列に並べたものである。例えば、赤色表示の後に黄色表示をし、それに続けて白色表示をすることができる。また、さらに続けて、紫表示をし、その後に青色表示を続けることもできる。モバイル機器等で、ユーザに何かを知らせる場合、赤色、緑色、青色の基本色の1つの色表現で表示するよりも、黄色、白色、紫色等の混色の色表現で表示する方が注意を引きやすい。さらに、複数の異なる色表現を時系列で次々に表示することで、さらに注意を引きやすい。このような場合に、時系列色表現の表示が用いられる。
【0038】
表示チャンネル部20と制御回路30とに接続される表示駆動回路50は、1つの半導体チップで構成されるICである。表示駆動回路50は、制御回路30の時系列色表現指示部32からの指示に従って、チャンネル駆動部52の駆動条件を時系列的に設定する機能を有する。
【0039】
具体的には、表示駆動回路50は、表示チャンネル部20を構成する3個の表示デバイスを駆動するチャンネル駆動部52と、以下にその内容について詳述するパレットデータ46に基づいて、制御回路30から指示された時系列色表現指示に従ったチャンネル駆動のために必要なテーブルを生成するテーブル生成部64と、生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部62と、各点灯サイクルを順次切り替えるサイクル切替部66と、記憶されたテーブルを参照し、各点灯サイクルごとのパレットデータ46を取得するパレットデータ取得部74と、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータ46を順次切り替えながら割り当てて、チャンネル駆動部52の駆動条件を設定するパレットデータ設定部76とを含んで構成される。
【0040】
これらのうち、チャンネル駆動部52以外の部分の機能はソフトウェアで実現でき、具体的には、対応する表示駆動プログラムを実行することで実現できる。このように、表示駆動回路50は、これらの機能を実現するプログラムを実行するCPUを含むICである。なお、これらの機能の一部または全部をハードウェアで構成するものとしてもよい。例えば、サイクル切替部66は、論理回路によって構成するものとできる。
【0041】
テーブル生成部64は、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータ46に基づいて、制御回路30の時系列色表現指示部32によって予め指示された時系列色表現指示に従ったチャンネル駆動のために必要なテーブルを生成する機能を有する。具体的には、図2に示されるように、色表現42に対応付けられるパレットデータ46とパレット番号(PN)44とを関連付けたパレットデータテーブル63と、点灯サイクル48の順序とパレット番号(PN)44とを関連付けた時系列パレット番号テーブル65とを生成する機能を有する。以下に、時系列色表現指示と、色表現42と、パレットデータ46と、パレットデータテーブル63と、時系列パレット番号テーブル65の関係等について説明する。
【0042】
上記のように、時系列色表現指示部32からの時系列色表現指示とは、多数種類の色表現を時系列に並べたものである。図2では、点灯サイクルの切り替えごとに、色表現を赤色、黄色、白色、紫色、青色の順に切り替える場合が示されているが、この時系列色表現は、点灯サイクルの切り替えのように時系列で変化する時間軸上の色表現の動きに当たる情報指示と、赤色、黄色、白色、紫色、青色といった色の情報指示とを含む。
【0043】
この2つの情報指示について、パレット番号(PN)44を用いて次のように結びつけながらそれぞれ独立に規定することができる。すなわち、時間軸上の色表現の動きに当る情報指示を、点灯サイクル48の順序とパレット番号(PN)44とで与え、色の情報指示を、色表現42とパレットデータ46とパレット番号(PN)44とで与える。このようにすることで、2つの情報指示についてパレット番号(PN)44を介して結びつけながら、それぞれを独立に規定することが可能になる。このように、時系列色表現指示は、色表現に対応付けられるパレットデータ46と、時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理される。
【0044】
これらの対応付けをテーブル化すると便利である。前者の点灯サイクル48の順序とパレット番号(PN)44との対応付けをテーブル化したものが時系列パレット番号テーブル65で、後者の色表現42に対応付けられたパレットデータ46とパレット番号(PN)44との間の対応付けをテーブル化したものがパレットデータテーブル63である。図2には、時系列色表現指示部32からの情報指示に従ってこれらのテーブルがテーブル生成部64によって生成され、生成されたこれらのテーブルがテーブル記憶部62に記憶されるものとして示されている。
【0045】
このように、パレット番号(PN)44は、時系列情報指示をテーブル化した時系列パレット番号テーブル65と、色情報指示をテーブル化したパレットデータテーブル63とを接続するものであるが、また、あるパレット番号(PN)44が選択されると、パレットデータテーブル63を参照することで、それに対応するパレットデータ46が一意に定められることになる。
【0046】
パレット番号(PN)44によって一意に定められるパレットデータ46とは、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けたデータである。
【0047】
なお、以下では、色表現42との関係を説明しやすいように、パレットデータテーブル63に色表現42を図示するものとするが、この色表現42の項目はパレットデータテーブル63に必須のものではない。パレットデータ46は色表現42に対応付けられているものであるが、色表現42とパレットデータ46との関連性はテーブル生成部64において明示的あるいは暗示的に定義されていればよく、時系列色表現指示の内容に応じてテーブル生成部64にて各色表現42をパレットデータ46に変換してパレットデータテーブル63に出力すればよいため、テーブル記憶部62やパレットデータ設定部76などではパレットデータ46が重要な情報であって、それがどの色表現42と対応しているかの情報は必須のものではないのである。
【0048】
図2においてパレットデータテーブル63に示されるように、パレットデータ46は9ビットのデータであるが、この9ビットデータは、赤色LED22の駆動条件として3ビット、緑色LED24の駆動条件として3ビット、青色LED26の駆動条件として3ビットがそれぞれ割り当てられる。
【0049】
すなわち、各LEDの駆動条件は、3ビットで示されていることになる。各LEDの駆動条件としての3ビットは、そのオンオフデータとして1ビット、階調データとして2ビットがそれぞれ割り当てられる。したがって、各LEDは、オフ状態、オン状態のときの4階調の合計5つの駆動条件がパレットデータ46によって示されていることになる。
【0050】
このように、各パレットデータ46は、各LEDのオンオフ状態とその階調状態を示すデータであるので、赤色LED22、緑色LED24、青色LED26を1組とした表示チャンネル部20に表示される色表現の種類を示すデータでもある。
【0051】
図2では、PN001が(111000000)のパレットデータ46に対応付けられているが、これは赤色LED22のみがオンされ、フル階調状態であるので、赤色の色表現に対応する。また、PN002は、(1111110000)のパレットデータ46に対応付けられているが、これは、赤色LED22、緑色LED24がオン状態でしかもフル階調の状態であるので、黄色の色表現に対応する。同様に、PN003は、(111111111)のパレットデータ46に対応付けられているが、赤色LED22、緑色LED24、青色LED26がオン状態でしかもフル階調の状態であるので、白色の色表現に対応する。PN004は、(111000111)のパレットデータ46に対応付けられ、赤色LED22と青色LED26がフル階調の紫色に対応し、PN005は、(000000111)のパレットデータ46に対応付けられ、青色LED26のみがフル階調の青色に対応する。
【0052】
このように、パレットデータ46は、表示チャンネル部20を構成する赤色LED22、緑色LED24、青色LED26の駆動条件であるチャンネル駆動条件のデータである。つまり、パレットデータ46は、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けたデータである。
【0053】
時系列パレット番号テーブル65は、図2に示されるように、点灯サイクル48の順序とパレット番号とを対応付けたテーブルである。すなわち、図2では、点灯サイクルC1にはパレット番号(PN)44としてPN001が割り当てられ、点灯サイクルC2にはパレット番号(PN)44としてPN002が割り当てられ、以下、点灯サイクルC3にはPN003が割り当てられ、点灯サイクルC4にはPN004が割り当てられ、点灯サイクルC5にはPN005が割り当てられている。
【0054】
ここで、パレット番号(PN)44を介して、パレットデータテーブル63を参照すると、各点灯サイクル48に割り当てられるパレットデータ46を取得することができる。例えば、図2の点灯サイクルC1においては、パレット番号(PN)44としてPN001が割り当てられ、PN001は上記のように赤色の色表現である(111000000)のパレットデータ46に対応するので、点灯サイクルC1には赤色を表現するためのパレットデータ46が割り当てられていることが分かる。
【0055】
同様に、図2では、C2にPN002、C3にPN003、C4にPN004、C5にPN005がそれぞれ割り当てられているので、PN002に黄色の色表現である(111111000)のパレットデータ46が、PN003に白色の色表現である(111111111)のパレットデータ46が、PN004に紫色の色表現である(111000111)のパレットデータ46が、PN005に青色の色表現である(000000111)のパレットデータ46が、それぞれ割り当てられていることになる。
【0056】
テーブル生成部64は、上記のように、時系列色表現指示部32の指示を受け取って、その内容に従い、色表現42とパレットデータ46とパレット番号(PN)44とを関連付けたパレットデータテーブル63と、点灯サイクル48の順序とパレット番号(PN)44とを関連付けた時系列パレット番号テーブル65とを生成する機能を有する。テーブルの生成は、時系列色表現指示部32の指示に基づいて、適時に生成され、あるいは更新される。
【0057】
このようにして生成されたパレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65は、テーブル記憶部62に記憶される。テーブル記憶部62としては適当なメモリを用いることができる。
【0058】
サイクル切替部66は、各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替える機能を有する。各点灯サイクルを順次次の点灯サイクルに切り替える信号は、切替信号72として図2に示されている。サイクル切替部66は、クロック信号発生部68と、切替信号生成部70を含んで構成される。
【0059】
図2に示されるように、切替信号72は、時間t1において点灯サイクルC1の期間とするための切替パルス、時間t2において点灯サイクルC2の期間とするための切替パルス、時間t3において点灯サイクルC3とするための切替パルス、時間t4において点灯サイクルC4の期間とするための切替パルス、時間t5において点灯サイクルC5の期間とするための切替パルス、時間t6において点灯サイクルC5が終わり、次の点灯サイクルの期間とするための切替パルス等で構成される。
【0060】
切替信号生成部70は、クロック信号発生部68から出力されるクロック信号67に基づいて切替信号72を生成する機能を有する回路である。すなわち、切替信号72を構成する切替パルスは、クロック信号発生部68から出力されるクロック信号67のクロック周期を単位として、各点灯サイクルの点灯時間に相当する切替周期ごとのパルスとして生成される。例えば、切替周期をCTとして、クロック周期がtCKとすると、n=CT/tCKのパルス数を計数したときに、切替パルスを出力する。このように、切替信号生成部70は、パルス計数機能を有する回路である。
【0061】
なお、各点灯サイクルについて、CTは同じであってもよく、異なってもよい。前者の場合、点灯サイクルC1からC5まで同じCTで繰り返すことになり、後者の場合、点灯サイクルC1のCTと点灯サイクルC2のCTとを異ならせ、また、点灯サイクルC2のCTと点灯サイクルC3のCTとを異ならせる等のようにできる。
【0062】
パレットデータ取得部74は、テーブル記憶部62に記憶されたパレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65とを参照し、各点灯サイクル48ごとに対応するパレットデータ46を順次取得し、つぎのパレットデータ設定部76に引き渡す機能を有する。
【0063】
パレットデータ設定部76は、点灯サイクル48の切替に応じて取得されたパレットデータ46を順次切り替えながら対応する点灯サイクル48にそれぞれ当てて、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイス22,24,26の駆動条件を設定する機能を有する。
【0064】
図2の例では、点灯サイクルC1はPN001に対応付けられ、PN001は(111000000)のパレットデータ46に対応付けられているので、これにより点灯サイクルC1には表示チャンネル部20を構成する表示デバイスに対し、赤色LED22にのみフル階調の駆動条件が割り当てられることになる。次にサイクル切替部66の点灯サイクル切替によって点灯サイクルC2となると、点灯サイクルC2はPN002に対応付けられ、PN002は(111111000)のパレットデータ46に対応付けられているので、これにより点灯サイクルC1には表示チャンネル部20を構成する表示デバイスに対し、赤色LED22と緑色LED24とにフル階調の駆動条件が割り当てられることになる。
【0065】
このようにして、パレットデータ時系列テーブル65に基づき、パレット番号(PN)44を介して、点灯サイクルがC1,C2,C3,C4,C5と切り替わるにつれ、表示チャンネル部20に対し、(111000000),(111111000),(111111111),(111000111),(000000111)の駆動条件が割り当てられながら順次切替が行われることになる。
【0066】
チャンネル駆動部52は、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイスである赤色LED22、緑色LED24、青色LED26をそれぞれ駆動する駆動回路54の集合である。駆動回路54は、1つのLEDの両端子に接続されるもので、LEDのアノード端子と電源端子との間に設けられるオンオフスイッチ素子56と、LEDのカソード端子と定電流源60との間に設けられるDAコンバータ58とを含んで構成される。DAコンバータ58は、2ビットのディジタルデータをアナログデータに変換する回路であり、定電流源60のフルレンジの電流値からその1/4の電流値まで、LEDに流す電流値を調整する機能を有する。
【0067】
図2では、点灯サイクルC2に割り当てられたパレットデータ46がチャンネル駆動部52の駆動条件として設定される様子が示されている。すなわち、パレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65によって点灯サイクルC2に割り当てられたパレットデータ46は、PN002であり、その9ビットデータは(111111000)である。なお、このPN002は、黄色の色表現に対応するものである。
【0068】
ここで、この9ビットの最初の3ビットデータである(111)は赤色LED22の駆動条件に対応し、次の3ビットデータである(111)は緑色LED24の駆動条件に対応し、最後の3ビットデータである(000)は青色LED26の駆動条件に対応する。
【0069】
そこで、最初の3ビットデータである(111)が、チャンネル駆動部52の赤色LED22のための駆動回路54の駆動条件として設定される。すなわち、(111)の最初の1ビットデータは、オンオフスイッチ素子56のオンオフ状態を規定するデータとして、次の2ビットデータは、2ビットのDAコンバータ58の動作状態を規定するデータとしてそれぞれ設定される。この例では、オンオフスイッチ素子56はオン状態に設定され、DAコンバータ58が、定電流源60のフルレンジの電流値が赤色LED22に流される状態として設定される。すなわち、赤色LED22はフル点灯状態に設定される。
【0070】
同様に、次の3ビットデータである(111)は緑色LED24の駆動条件として、緑色LED24のための駆動回路54に対し設定される。この場合も、赤色LED22の駆動状態と同じく、緑色LED24はフル点灯状態に設定される。
【0071】
最後の3ビットデータである(000)は、青色LED26の駆動条件に対応する。ここでは、最初の1ビットが0であるので、青色LED26のための駆動回路54のオンオフスイッチ素子56がオフ状態に設定される。したがって、青色LED26は、オフ状態であり、非点灯状態に設定される。
【0072】
このようにして、パレットデータ46としての(111111000)は、チャンネル駆動部52の駆動条件として設定され、上記の例では、赤色LED22と緑色LED24とがフル階調に対応するフル点灯状態に設定され、青色LED26が非点灯状態に設定される。このようにして、表示チャンネル部20は、点灯サイクルC2において、全体として、黄色の色表現を表示することになる。
【0073】
同様にして、図2に示されるパレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65を参照して、各パレットデータ46が各点灯サイクルにそれぞれ割り当てられ、その割り当てに従って、チャンネル駆動部52において、赤色LED22、緑色LED24、青色LED26の駆動条件が設定される。その結果として、表示チャンネル部20においては、点灯サイクルC1において赤色の表示、点灯サイクルC2においては黄色の表示、点灯サイクルC3においては白色の表示、点灯サイクルC4においては紫色の表示、点灯サイクルC5においては青色の表示を順次行うことになる。
【0074】
このように、時系列色表現指示部32の指示に従ってテーブル生成部64はパレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65とを生成し、そのテーブルをテーブル記憶部62に記憶する。そして、パレットデータ設定部76にパレットデータ46を受け渡す際には、パレットデータ取得部74において、サイクル切替部66からの切り替えタイミングおよび表示すべき点灯サイクル48の順序情報を得て、時系列パレット番号テーブル65を参照して、各点灯サイクル48ごとのパレット番号(PN)44を取得し、その後、パレットデータテーブル63を参照し、取得したパレット番号(PN)44に対応するパレットデータ46を取得する。このようにして取得されたパレットデータ46が、パレットデータ設定部76に受け渡される。
【0075】
このようにして、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイスを駆動するチャンネル駆動部52には、時系列色表現指示に対応して、各パレットデータ46が時系列的に設定される。パレットデータ46は、時系列色表現を実現する際に、色表現に対応付けられた複数個の表示デバイスの駆動条件であって、時系列とは独立のものである。したがって、時系列色表現を示す点灯色変化パターンの内容の変更を行う場合でもパレットデータ46を差し替えるだけ、あるいはパレットデータの内容を書き換えるだけで済み、各表示デバイスの時系列駆動条件の全体を変更する必要がない。したがって、相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを用いて多様な色表現の設定を容易に行うことができる。
【0076】
上記構成の作用効果について、図3を用いて説明する。なお、比較のために、従来技術における同じ時系列色表現を実現するときの点灯制御の様子を図4に示す。ここでは、制御回路30から、「時間t1からt2の間は赤色表示、時間t2からt3の間は黄色表示、時間t3からt4の間は白色表示、時間t4からt5の間は紫色表示、時間t5からt6の間は青色表示を時系列で表示する」旨の時系列色表現指示が、表示駆動回路50に出された場合について説明する。
【0077】
この時系列色表現に対応する時系列のパレットデータ46は、図2のパレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65によって与えられる内容である。したがって、赤色表示として指示された時間t1からt2の間の点灯サイクルC1においては、パレットデータ46として、PN001である(111000000)がチャンネル駆動部52に駆動条件として設定される。その様子が、図3の時間t1からt2の間において、赤色LED22用の駆動回路54に(111)が設定され、緑色LED24用の駆動回路54に(000)が設定され、青色LED26用の駆動回路54に(000)が設定されるとして示されている。
【0078】
黄色表示として指示された時間t2からt3の間の点灯サイクルC2の場合については、図2において例として説明した通りであって、パレットデータ46としてはPN002である(111111000)がチャンネル駆動部52に駆動条件として設定される。その様子が、図3の時間t2からt3の間において、赤色LED22用の駆動回路54に(111)が設定され、緑色LED24用の駆動回路54に(111)が設定され、青色LED26用の駆動回路54に(000)が設定されるとして示されている。
【0079】
同様に、白色表示として指示された時間t3からt4の間の点灯サイクルC3においては、パレットデータ46としてPN003である(111111111)がチャンネル駆動部52に駆動条件として設定される。そして、その様子が、図3の時間t3からt4の間において、赤色LED22用の駆動回路54に(111)が設定され、緑色LED24用の駆動回路54に(111)が設定され、青色LED26用の駆動回路54に(111)が設定されるとして示されている。
【0080】
紫色表示として指示された時間t4からt5の間の点灯サイクルC4においては、パレットデータ46としてPN004である(111000111)がチャンネル駆動部52に駆動条件として設定される。そして、その様子が、図3の時間t4からt5の間において、赤色LED22用の駆動回路54に(111)が設定され、緑色LED24用の駆動回路54に(000)が設定され、青色LED26用の駆動回路54に(111)が設定されるとして示されている。
【0081】
また、青色表示として指示された時間t5からt6の間の点灯サイクルC5においては、パレットデータ46としてPN005である(000000111)がチャンネル駆動部52に駆動条件として設定される。そして、その様子が、図3の時間t4からt5の間において、赤色LED22用の駆動回路54に(000)が設定され、緑色LED24用の駆動回路54に(000)が設定され、青色LED26用の駆動回路54に(111)が設定されるとして示されている。
【0082】
このように、表示チャンネル部20を構成する各表示デバイスを駆動するチャンネル駆動部52には、パレットデータテーブル63と時系列パレット番号テーブル65との間でパレット番号(PN)44を介して与えられる各パレットデータ46が時系列的に設定される。これによって、制御回路30からの時系列色表現指示通りの色表現がその時系列に従って表示チャンネル部20に表示されることになる。
【0083】
図3から分かるように、パレットデータ46は、時系列色表現を実現する際に、色表現に対応付けられた複数個の表示デバイスの駆動条件であって、時系列とは独立のものである。したがって、時系列色表現を示す点灯色変化パターンの内容の変更を、パレットデータ46を差し替え、あるいはその内容を書き換えることで、容易に実現できる。
【0084】
例えば、制御回路30から、先ほどの時系列色表現指示において、黄色と青色とを入れ替える必要が出てきた場合でも、時系列パレット番号テーブル65内の点灯サイクルC2におけるパレット番号(PN)44をPN002からPN005に入れ替え、点灯サイクルC5におけるパレット番号(PN)44をPN005からPN002に入れ替えるだけで済む。または、時系列パレット番号テーブル65内の各点灯サイクルに対応するパレット番号(PN)44はそのままにして、パレットデータテーブル63内のPN002の内容を(111111000)から(000000111)に書き換え、PN005の内容を(000000111)から(111111000)に書き換えてもよい。
【0085】
図4は、従来技術の点灯制御の様子を示す図である。ここでは、比較のために、図3と同じ時系列色表現を実現する場合が示されている。従来技術では、所望の色表現を得るために赤色LED22、緑色LED24、青色LED26の点灯制御をそれぞれ別々に行う。例えば、上記のように「時間t1からt2の間は赤色表示、時間t2からt3の間は黄色表示、時間t3からt4の間は白色表示、時間t4からt5の間は紫色表示、時間t5からt6の間は青色表示を時系列で表示する」旨の時系列色表現指示が出されると、その内容を、赤色LED22の駆動回路のオンオフパターンである点灯パターンと、緑色LED24の駆動回路の点灯パターンと、青色LED26の駆動回路の点灯パターンとに分解される。
【0086】
すなわち、図4に示されるように、赤色LED22は、時間t1からt5までオンとされる点灯パターン、緑色LED24は時間t2から時間t4までオンとされる点灯パターン、青色LED26は時間t3から時間t6までオンとされる点灯パターンがそれぞれ設定される。
【0087】
このように、従来技術においては、所望の時系列色表現に合せて、赤色LED22の点灯パターン、緑色LED24の点灯パターン、青色LED26の点灯パターンが設定される。所望の時系列色表現がそのまま継続して用いられれば、その設定は変更なく用いられ続ける。何かの理由で時系列色表現を変更するときは、赤色LED22の点灯パターン、緑色LED24の点灯パターン、青色LED26の点灯パターンを変更しなければならなくなる。
【0088】
図3で説明した時系列色表現の変更の例を、図4の従来技術に当てはめると次のようになる。すなわち、黄色と青色とを入れ替えるのであるから、赤色LED22の点灯パターンは、時間t1からt2の間でオン、時間t2からt3の間でオフ、時間t3からt6の間でオンと設定変更になる。また、緑色LED24の点灯パターンは、時間t3からt4の間と、時間t5からt6までの間がオンで他の期間はオフとして設定変更になる。青色LED26の点灯パターンは、時間t2からt5の間がオンとして設定変更になる。このように、黄色と青色とを入れ替える一見簡単な変更でも、全てのLEDの点灯パターンの設定変更となる。
【0089】
上記では、表示チャンネル部が1つである場合を説明したが、表示チャンネル部の数は2以上であってもよい。この場合には、表示チャンネル部の数の増加に伴って表示デバイスの数も増えるので、さらに多様な色表現が可能になる。そして、パレットデータ46を用いることで、この多様な色表現に対応する各表示チャンネル部の駆動条件を容易に設定でき、また、色表現の変更についても柔軟な対応が可能になる。
【0090】
図5は、12組の表示チャンネル部20を有する表示チャンネル部組102に接続される表示駆動回路104を含む表示駆動システム100の構成を説明するブロック図である。図6は、表示駆動システム100の詳細な構成を説明する図である。
【0091】
図6に示されるように、12組の表示チャンネル部20のそれぞれに対応して、12組のチャンネル駆動部108を有するチャンネル駆動部組106が設けられる。それぞれのチャンネル駆動部108の内容は、図2で説明したチャンネル駆動部52と同様で、赤色LED22に対応する駆動回路と緑色LED24に対応する駆動回路と青色LED26に対応する駆動回路として、3つのオンオフスイッチ素子56と3つのDAコンバータ58と3つの定電流源60とが含まれる。
【0092】
この場合において、制御回路30の時系列色表現指示部32からは、12組の表示チャンネル部20のそれぞれについて、時系列色表現の指示が出される。ここで、12組の表示チャンネル部20のそれぞれを区別するために、チャンネル部番号(CN)21を用いるものとし、CN01からCN12で、それぞれの表示チャンネル部20を示すものとする。図6の例では、赤色、緑色、青色の3つの色を、12組の表示チャンネル部20の点灯と消灯との操作によって、それらの間隔を一定に保ちながら、順次移動させて表示する指示が出された場合が示されている。
【0093】
すなわち、点灯サイクルC1において、CN01に赤色、CN02からCN04は消灯すなわちOFFとし、CN05に緑色、CN06からCN08はOFF、CN09に青色、CN10からCN12はOFFとする。そして、点灯サイクルC2では、点灯とOFFとについてチャンネル部番号を1つ進め、CN01はOFF、CN02に赤色、CN03からCN05はOFFとし、CN06に緑色、CN07からCN09はOFF、CN10に青色、CN11とCN12はOFFとする。以下同様に、点灯サイクル48が1つ進むごとに、点灯とOFFとについてチャンネル部番号を1つ進める。このようにして、赤色、緑色、青色が、チャンネル部番号(CN)21に沿って、それぞれが流れるように表示される。
【0094】
このような指示に対応して、テーブル生成部64は、パレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113を生成する機能を有する。ここで、図2では、表示チャンネル部20が1つであったので、各点灯サイクル48にパレット番号(PN)44をそれぞれ対応させれば済んだが、ここでは、各点灯サイクル48について、12組の表示チャンネル部20のそれぞれを区別するチャンネル部番号(CN)21ごとに、それぞれパレット番号(PN)44を対応させる必要がある。
【0095】
図6では、パレットデータテーブル111にパレット番号(PN)44として、PN000からPN007に色表現42として順に、OFF、赤色、青色、緑色、水色、青色、紫色、白色の8種類が割り当てられている様子が示される。そして、上記の色表現の指示では、その中で、PN000の(000000000)のOFF、PN001の(111000000)の赤色、PN003の(000111000)の緑色、PN005の(000000111)の青色が実際に用いられることになる。
【0096】
時系列パレット番号テーブル113は、点灯サイクル48の順序ごとのチャンネル部番号(CN)21とパレット番号(PN)44とを関連付けたものとなる。例えば、点灯サイクルC1については、CN01からCN12の12のチャンネル部番号(CN)21のそれぞれについて、時系列色表現指示に対応するパレット番号(PN)44が割り当てられる。上記の例では、CN01にPN001、CN02からCN04にPN000、CN05にPN003、CN06からCN08にPN000、CN09にPN005、CN10からCN12にPN000がそれぞれ割り当てられる。
【0097】
同様に、点灯サイクルC2では、点灯サイクルC1における点灯とOFFの状態をチャンネル部番号(CN)21で1つ進め、CN01にPN000、CN02にPN001、CN03からCN05にPN000、CN06にPN003、CN07からCN09にPN000、CN10にPN005、CN11とCN12にPN000がそれぞれ割り当てられる。以下同様に、点灯サイクル48が1つ進むごとに、点灯とOFFとについてチャンネル部番号を1つ進める。このようにして、時系列パレット番号テーブル113が生成される。
【0098】
生成されたパレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113は、テーブル記憶部62に記憶される。パレットデータ取得部74は、記憶されたパレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113とを参照し、各点灯サイクル48ごとに各チャンネル部番号21に対応するパレットデータ46を取得する機能を有する。
【0099】
そして、パレットデータ設定部114は、切り替わった点灯サイクル48について取得された12のパレットデータ46を各表示チャンネル駆動部108に割り当てる。そして次に点灯サイクル48が切り替わると、その切り替わった点灯サイクル48について取得された12のパレットデータ46を各表示チャンネル駆動部108に割り当て、これを繰り返す。このように、パレットデータ設定部114は、点灯サイクル48の切替に応じて取得されたパレットデータ46を順次切り替えながら割り当てて、12組の表示チャンネル部20を構成する各表示デバイス22,24,26の駆動条件を設定する機能を有する。
【0100】
各点灯サイクル48ごとに各チャンネル部番号21に対応するパレットデータ46の組をパレットデータ組と呼ぶことにすると、図6では、点灯サイクルC1に割り当てられたパレットデータ組115が示されている。このパレットデータ組115が、パレットデータ取得部74において、点灯サイクルC1における12の各チャンネル部番号21に対応するパレットデータ46の内容である。このパレットデータ組115の内容がパレットデータ設定部114に引き渡されると、その内容に従って、それぞれのチャンネル駆動部108に駆動条件として設定される。
【0101】
すなわち、CN01にはパレットデータ46として(111000000)が割り当てられ、CN02からCN04にはパレットデータ46として(000000000)が割り当てられ、CN05にはパレットデータ46として(000111000)が割り当てられ、CN06からCN08にはパレットデータ46として(000000000)が割り当てられ、CN09にパレットデータ46として(000000111)が割り当てられ、CN10からCN12にはパレットデータ46として(000000000)がそれぞれ割り当てられる。
【0102】
例えば、CN01のパレットデータ46である(111000000)は、1番目の表示チャンネル部20に対応する1番目のチャンネル駆動部108に割り当てられる。このパレットデータ46は、赤色の色表現に対応するものである。
【0103】
このCN01に割り当てられるパレットデータ46である(111000000)の9ビットが、どのようにして1番目のチャンネル駆動部108を構成する3つのオンオフスイッチ素子56のオンオフデータ、3つのDAコンバータ58の階調データとして設定されるかは、図2で説明したものと同様である。この場合、赤色LED22がフル点灯、緑色LED24と青色LED26は消灯となる駆動条件に設定される。
【0104】
同様に、CN05のパレットデータ46である(000111000)が、5番目の表示チャンネル部20に対応する5番目のチャンネル駆動部108に割り当てられる。この場合、緑色LED24がフル点灯、赤色LED22と青色LED26は消灯となる駆動条件に設定される。また、CN09のパレットデータ46である(000000111)が、9番目の表示チャンネル部20に対応する9番目のチャンネル駆動部108に割り当てられる。この場合、青色LED26がフル点灯、赤色LED22と緑色LED24は消灯となる駆動条件に設定される。なお、その他のCN番号については(000000000)のパレットデータ46が割り当てられるので、これらに対応する表示デバイス22,24,26はいずれも消灯の駆動条件に設定される。
【0105】
このようにして、点灯サイクルC1に割り当てられたパレットデータ組115を構成する12のパレットデータ46が、12のチャンネル駆動部108のそれぞれに駆動条件として設定される。また、他の点灯サイクルについても同様に、その点灯サイクルに切り換わったことで、その点灯サイクルに割り当てられたパレットデータ組115を構成する12のパレットデータ46が、12のチャンネル駆動部108のそれぞれに駆動条件として設定される。
【0106】
上記のように、パレットデータ46は、時系列色表現を実現する際に、色表現に対応付けられた複数個の表示デバイスの駆動条件であって、時系列とは独立のものである。したがって、時系列色表現を示す点灯色変化パターンの内容の変更を行う場合でもパレットデータ46を差し替えるだけ、あるいはパレットデータ46の内容の書き換えだけで済み、各表示デバイスの時系列駆動条件の全体を変更する必要がない。図2に関連して、時系列色表現指示において、黄色と青色とを入れ替える必要が出てきた場合について説明したが、図6の場合でも同様な方法で、パレットデータ46に関する変更で、時系列色表現を示す点灯色変化パターンの内容の変更を行うことができる。
【0107】
ところで、時系列色表現指示部32から与えられる時系列色表現について、テーブル生成部64で生成しえるパレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113は唯一のものではなく、いくつかの生成方法が可能である。以下に、図6で説明したパレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113とは別のテーブル生成について、いくつかの例を説明する。以下で説明する例は、説明のための数例であり、この例に限定することを意味せず、これら以外のテーブル生成も可能である。
【0108】
図6では、パレットデータテーブル111として、予め必要とされる色を一通り固定的に定義しておき、テーブル生成部64では、単純に時系列色表現指示の中の色を1対1でパレットデータテーブル111の色表現42から逆変換してパレット番号(PN)44を求め、それを各点灯サイクル48と各チャンネル番号(CN)21について行い、時系列パレット番号テーブル113を生成している。
【0109】
この構成では、予め定義されている色以外の色表現をすることができないので、パレットデータテーブル111の容量の大きさ、つまり、パレット番号(PN)44の種類数で表現可能な色数が限定される。パレット番号(PN)44の種類数を増やせば表現可能色数の制限が少なくなってゆき、究極は、29のパレット番号まで、表現可能な色表現を増加させることができるが、その分、テーブル記憶部62に必要な記憶容量が増加する。実際には、点灯サイクル48の数が多くてもある限られた種類の色を複数の表示チャンネル部20で繰り返し点灯させる例が多いので、そのように実際に使われる色数がある程度少ないことが分かっていれば、図6で説明した構成が簡明で分かりやすく、データ規模も少なくて済む。
【0110】
この構成の場合、例えば、赤色で点灯している部分を全部緑色に変更したい場合には、時系列パレット番号テーブル113内のCN01−C1,CN02−C2,CN03−C3,CN04−C4,CN05−C5の5つのパレット番号(PN)44の値PN001をPN003に書き換えればよい。ただし、テーブル生成部64にて時系列パレット番号テーブル113を生成する際に色表現42からパレット番号(PN)44の変換についてパレットデータテーブル111を用いて逆変換しているので、単にパレットデータテーブル111のPN001のパレットデータ46を(000111000)に変更し、色表現42を緑色に書き換えることは、緑色の色表現42に対応するパレット番号(PN)がPN001とPN003の2つになってしまい、一意に逆変換できなくなってしまうため、許容されない。なお、例えば、時系列色表現全体の赤色の輝度を落とすことは、パレットデータテーブル111内のPN001のパレットデータ46を(110000000)へ変更するだけで済むので、1箇所の修正でよい。
【0111】
図7は、色表現指示に従ったテーブル生成の他の例を説明する図である。ここでは、点灯サイクル48の種類数とチャンネル部番号(CN)21の種類数で計算される全ての組み合わせのパレット番号(PN)44を用意する。図6で説明した時系列色表現の指示では、点灯サイクル48の数は5で、チャンネル部番号(CN)21の数は12であるので、5×12=60のパレット番号(PN)44でパレットデータテーブル111を生成する。
【0112】
図7の構成では、点灯サイクル48の種類数とチャンネル部番号(CN)21の種類数が増大すると、それに比例してパレットデータテーブル111の容量が増加することになる。この構成では、時系列パレット番号テーブル113の順序配列がパレットデータテーブル111の順序配列と同じデータの並びとなるため、テーブル生成部64においては、時系列パレット番号テーブル113の順に従ってパレットデータテーブル111を生成する処理の流れとなる。なお、この構成では、時系列パレット番号テーブル113は、点灯サイクル48の種類数とチャンネル部番号(CN)21の種類数が決まれば、事実上一意にその順序配列が定まるので、テーブル記憶部62に時系列パレット番号テーブル113を記憶することなく、暗黙的に定義するものとしてもよい。
【0113】
この構成の場合、例えば、赤色で点灯している部分を全部緑色に変更したい場合には、パレットデータテーブル111内のPN001,PN014,PN027,PN040,PN053の5つのパレットデータ46を、(111000000)から(000111000)に書き換えればよい。なお、前例と同様に、赤色の輝度についてパレットデータ46を変更して(110000000)として輝度を落とすことも、同様に、PN001,PN014,PN027,PN040,PN053の5つのパレットデータ46を修正することになり、色情報と時系列の動き情報とを分離した恩恵が十分には得られないことに留意する必要がある。
【0114】
図8は、色表現指示に従ったテーブル生成のさらに他の例を説明する図である。ここでは、図7でパレットデータテーブル111の容量が大きくなりすぎるのを回避するため、パレット番号(PN)44の種類数をチャンネル部番号(CN)21の種類数と同じかそれ以上とし、点灯サイクル48が切り替わるのに同期させて、パレットデータテーブル111の割り当てを動的に変化させる。この同期のために、サイクル切替部66からテーブル生成部64に同期信号78が供給される。
【0115】
この構成によれば、本質的には、時系列パレット番号テーブル113に点灯サイクル48のC1,C2,C3・・・という情報が不要となり、さらにチャンネル部番号(CN)21=パレット番号(PN)44となっている。したがって、時系列パレット番号テーブル113自体が事実上不要となり、暗黙的に定義されていることと同じである。この構成は、テーブル記憶部62の記憶容量を小さくする利点を有するが、色表現の動きに当る情報を記憶せずに、逐次生成を継続することになっている。したがって、次のパレットデータテーブル111を生成するための処理時間が長くかかってしまう場合、特に動きの速い表現においては、パレットデータテーブル111の更新が間に合わず、意図しない色表現となる可能性があることに留意する必要がある。
【0116】
図9は、色表現指示に従ったテーブル生成の別の例を説明する図である。ここでは、予めパレット番号(PN)44をある程度の種類数を用意しておく。図9の例では、PN000を消灯、つまりOFFとして固定し、時系列色表現指示から登場する消灯以外の色表現を色表現1、色表現2、色表現3・・・と順に割り当てて行き、異なる種類の色表現が出るごとに、PN001,PN002,PN003・・・とパレット番号(PN)44を順々に割り当てる。これによって、時系列色表現指示中から色の動きに当る情報が抽出されるので、次に、時系列色表現指示中から、色表現1であるPN001、色表現2であるPN002、色表現3であるPN003・・・に当る色表現をパレットデータテーブル111で定義する。
【0117】
図9では、PN001に赤色、PN002に緑色、PN003に青色を順次割り当てている。なお、PN004からPN015までは予備のパレットデータ領域で、この例示している時系列色表現では未使用の領域である。他の時系列色表現の場合には、PN015まで用いる可能性がある。図9では、未使用のパレット番号(PN)44のパレットデータ46としてOFFを示す(000000000)としているが、未使用部分には、勿論、いかなるパレットデータ46としてもよい。
【0118】
図9の構成では、一連の時系列色表現中で登場することのできる色表現の種類数が、最大でも予め用意されたパレット番号(PN)44の種類数に限定される。したがって、図6で説明した構成と同様に、表現力を高めるためにはパレット番号(PN)44の種類数を増やす必要があるが、実際には同じ色が繰り返し出現する時系列色表現であれば、パレットデータテーブル111の容量が必要以上に大きくならないので、より好ましい構成と考えることができる。
【0119】
また、図6で説明した構成では、使う必要のある色表現の種類数だけパレットデータテーブル111への定義が必要であるので、今回の一連の時系列色表現中では用いていないが別の時系列色表現中では用いられる可能性のある色表現である黄色、水色、紫色、白色も定義しておく必要がある。
【0120】
しかし、例えば、用いる可能性のある色表現の種類が7色、OFFも含めると8色の場合で説明すると、常にある一連の時系列色表現内ではそのうちの3色、OFFも含めて4色までしか登場しない場合、図9の構成では、パレット番号(PN)44の種類数は4つでよく、時系列色表現指示を受けて、PN001からPN003に対し、上記7色の中からいずれかの3色が動的に割り当てられればよい。さらに、一連の時系列色表現中に同時に登場する色表現の種類数が3色、OFFも含めて4色と決まっている場合には、その3色が上記の7色中ではなくて、パレットデータ46の9ビットの組み合わせである29の種類の中から任意の3色を選ぶことも可能である。
【0121】
つまり、PN001はあくまでも色表現1、つまり一色目の色の意味であり、それが何色であるかは予め決められてなく、パレットデータテーブル111で定義され、しかもその色の組み合わせ数は、パレットデータ46で表現できる組み合わせ数となる。したがって、事実上、PN001の色が赤色と固定的に定義されている図6の場合と比べ、色表現の選択の自由度が大きく異なる。したがって、図9の構成の方が、図6の構成に比べて、パレットデータテーブル111の容量をより削減できる可能性を有し、同じパレットデータテーブル111の容量であれば、より多くの色表現を実現しえることになる。
【0122】
また、図9の構成で、例えば、赤色が点灯している部分をすべて緑色の点灯に変更したい場合には、パレットデータテーブル111のPN001に(000111000)を設定すれば、1箇所の変更だけで済む。これは、パレットデータテーブル111の参照が、パレット番号(PN)44を与えるとパレットデータ46が取り出せるという片方向の参照に限定されているため、PN001,PN002の双方が同じパレットデータ46である緑色を示す(000111000)となっていても問題ないために、このようなことが可能となっている。
【0123】
また、図9の構成で、例えば、赤色の輝度を落とす場合も、パレットデータテーブル111のPN001のパレットデータ46を(110000000)というように1箇所変更するのみでよい。このように、パレットデータテーブル111の変更に対してもより柔軟性を有している。
【0124】
なお、図9の構成をもとにして、図8で説明したように、パレットデータテーブル111を点灯サイクル48の切り替えに同期して動的に再生成することも可能である。この場合、例えば、点灯サイクルC1からC3の間で出現する色表現の種類数が14種類であって、点灯サイクルC4にてさらに3種類以上の色表現が出現し、16種類を超える場合に、点灯サイクルC4からC5において、再度、パレットデータテーブル111をPN001から再割り当てするといった組み合わせ手法を用いることができる。
【0125】
例えば、実際に、テーブル生成部64が、表示駆動回路50のICの外部におけるマイクロコンピュータ上で実行されるソフトウェアにて構成される場合に、このような構成をとることが可能である。これによって、図9の構成において、同時に登場しえる色表現の種類数に関する制約は、パレット番号(PN)44の種類数がチャンネル部番号(CN)21の種類数以上であれば、全くなくなることになる。
【0126】
このように、パレットデータテーブル111と時系列パレット番号テーブル113とを明示的に分けて構成することで、図6から図9のいずれの構成も実現可能となる。また図9で説明した構成を用いることで、限られたテーブル記憶部62の容量の中で、より柔軟な時系列色表現を実現し、その時系列色表現の変更を容易に行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明に係る表示駆動回路及び表示駆動システムは、携帯電話等のモバイル機器等に搭載されて利用される。
【符号の説明】
【0128】
10,100 表示駆動システム、20 表示チャンネル部、21 チャンネル部番号(CN)、22,24,26 表示デバイス、30 制御回路、32 時系列色表現指示部、42 色表現、44 パレット番号(PN)、46 パレットデータ、48 点灯サイクル、50,104 表示駆動回路、52,108 チャンネル駆動部、54 駆動回路、56 オンオフスイッチ素子、58 DAコンバータ、60 定電流源、62 テーブル記憶部、63,111 パレットデータテーブル、64 テーブル生成部、65,113 時系列パレット番号テーブル、66 サイクル切替部、67 クロック信号、68 クロック信号発生部、70 切替信号生成部、72 切替信号、74 パレットデータ取得部、76,114 パレットデータ設定部、78 同期信号、102 表示チャンネル部組、106 チャンネル駆動部組、115 パレットデータ組。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを含み各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能なチャンネル駆動部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って各色表現に対応するパレットデータを時系列に沿って割り当て、表示チャンネル部の複数個の表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項2】
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを含み各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能なチャンネル駆動部と、
複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、予め指示された時系列色表現指示に従って生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを記憶するテーブル記憶部と、
記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項3】
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、
複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って、各点灯サイクルごとに各表示チャンネル部に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項4】
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、
複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、予め指示された時系列色表現指示に従って生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序ごとのチャンネル部番号とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを記憶するテーブル記憶部と、
記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに各チャンネル部番号に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項5】
請求項2または4に記載の表示駆動回路において、
テーブル記憶部は、
パレットデータテーブルとして、点灯サイクルの切替タイミングに同期して生成されるパレットデータテーブルを記憶することを特徴とする表示駆動回路。
【請求項6】
請求項2または4または5のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
パレットデータテーブルは、相互に異なる複数のパレット番号が同一の色表現を表すパレットデータを指し示すことを可能とすることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項7】
請求項2または4または5のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
時系列パレット番号テーブルは、同一の色表現を行う点灯サイクルのパレット番号には共通のパレット番号を割り振ることを特徴とする表示駆動回路。
【請求項8】
請求項2または4または5または6または7のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
テーブル記憶部は、
パレットデータとして、各表示デバイスごとにそのオンオフデータと表示階調データとを含むことを特徴とする表示駆動回路。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
チャンネル駆動部は、
表示デバイスとしてLEDを駆動することを特徴とする表示駆動回路。
【請求項10】
時系列色表現の指示を与える制御装置と、時系列色表現の指示を取得して複数個の表示デバイスを駆動する表示駆動回路とを備え、
表示駆動回路は、
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、
複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータを用い、予め指示された時系列色表現指示について、色表現に対応付けられているパレットデータと時間軸上の色表現の動きを表す情報とに分離して管理し、予め指示された時系列色表現指示に従って、各点灯サイクルごとに各表示チャンネル部に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動システム。
【請求項11】
時系列色表現の指示を与える制御装置と、時系列色表現の指示を取得して複数個の表示デバイスを駆動する表示駆動回路とを備え、
表示駆動回路は、
相互に異なる色表示が可能な複数個の表示デバイスを1組に組み合わせ、チャンネル部番号で区別される各組ごとに各表示デバイスの駆動条件のそれぞれを時系列的に変更することで複数種類の色表現を可能とする複数組の表示チャンネル部に接続される表示駆動回路であって、
各表示チャンネル部ごとに設けられ、各表示チャンネル部を構成する複数個の表示デバイスをそれぞれ独立に駆動可能な複数組のチャンネル駆動部と、
複数の点灯サイクルについて各点灯サイクルをその点灯時間を経過するごとに順次次の点灯サイクルに切り替えるサイクル切替部と、
時系列色表現の指示を取得する取得部と、
表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件であるチャンネル駆動条件と、各種類の色表現とを対応付けた複数種類のパレットデータに基づいて、取得した時系列色表現指示に従ったチャンネル駆動のために必要なテーブルを生成するテーブル生成部であって、色表現に対応付けられているパレットデータとパレット番号とを関連付けたパレットデータテーブルと、点灯サイクル順序ごとのチャンネル部番号とパレット番号とを関連付けた時系列パレット番号テーブルとを生成するテーブル生成部と、
生成されたテーブルを記憶するテーブル記憶部と、
記憶されたパレットデータテーブルと時系列パレット番号テーブルとを参照し、各点灯サイクルごとに各チャンネル部番号に対応するパレットデータを取得し、点灯サイクルの切替に応じて取得されたパレットデータを順次切り替えながら割り当てて、表示チャンネル部を構成する各表示デバイスの駆動条件を設定するパレットデータ設定部と、
を備えることを特徴とする表示駆動システム。
【請求項12】
請求項11に記載の表示駆動回路において、
テーブル記憶部は、
パレットデータテーブルとして、点灯サイクルの切替タイミングに同期して生成されるパレットデータテーブルを記憶することを特徴とする表示駆動システム。
【請求項13】
請求項11または12に記載の表示駆動回路において、
パレットデータテーブルは、相互に異なる複数のパレット番号が同一の色表現を表すパレットデータを指し示すことを可能とすることを特徴とする表示駆動システム。
【請求項14】
請求項11または12に記載の表示駆動回路において、
時系列パレット番号テーブルは、同一の色表現を行う点灯サイクルのパレット番号には共通のパレット番号を割り振ることを可能とすることを特徴とする表示駆動システム。
【請求項15】
請求項11から14のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
テーブル記憶部は、
パレットデータとして、各表示デバイスごとにそのオンオフデータと表示階調データとを含むことを特徴とする表示駆動回路。
【請求項16】
請求項10から15のいずれか1に記載の表示駆動回路において、
チャンネル駆動部は、
表示デバイスとしてLEDを駆動することを特徴とする表示駆動回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−100066(P2011−100066A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256276(P2009−256276)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】