説明

表示駆動装置

【課題】省電力化を図ると共に、発熱を低減する表示駆動装置および表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示駆動装置は、画素列毎にソースラインを有する表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、各ソースラインに対応する第1スイッチsw1と、各ソースラインに対応する第2スイッチsw2と、各ソースラインに前記第2スイッチを介して画素信号を駆動するアンプ部52と、画素信号の最大電圧と最小電圧の間の電圧である中間電圧を中間電圧線に出力する外部電源48と、第1スイッチ群および前記第2スイッチ群のオンおよびオフを制御する制御回路47とを備え、制御部47は、画素信号の切り替え期間において、第2スイッチを一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチに対応する前記第1スイッチを一時的にオンにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等に用いる表示装置および表示駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示パネルでは、陽の映像信号と陰の映像信号を交互に駆動する、いわゆる、反転駆動が用いられる場合がある。この反転駆動において、消費電力削減のため駆動期間中にIC内の隣接する端子をショートさせ、電荷の再利用を行う技術がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図11は、前記特許文献1に記載された、省電力化回路を図る従来の反転駆動方式の表示装置の構成図である。
【0004】
図11において、液晶パネル141は、ソース駆動部143とラインスイッチング部144によって構成されたソースドライバ142によって駆動され、さらに外部キャパシター145が接続された構成となっている。また、液晶パネル141の駆動方式の特徴である反転駆動方式として、図12は、従来の反転駆動における陽の映像信号および陰の映像信号を示す図である。同図における陽の映像信号、陰の映像信号は、ソースドライバ142から液晶パネル141に交互に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−022329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の表示装置では、特許文献1に示す通り、陽の映像信号と陰の映像信号を交互に駆動するため(いわゆる、反転駆動を行うため)、その中間の信号レベルを通過することとなり有効であるが、たとえば有機ELパネルのように陽の映像信号と陰の映像信号を交互に駆動しない方式(いわゆる反転駆動ができない方式)については、隣接する端子を単にショートさせ外部キャパシターによる電荷の再利用はできず、省電力化が難しいという課題を有している。
【0007】
また、近年の多出力化、高負荷高速駆動によりICの発熱が課題となっている。
この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電荷の再利用を行い省電力化を図ると共に、発熱を低減する表示駆動装置および表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明の表示駆動装置は、画素列毎にソースラインを有する表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、ソースライン毎に設けられた第1スイッチと、ソースライン毎に設けられた第2スイッチと、ソースライン毎に設けられ、前記第2スイッチを介して当該ソースラインに画素信号を駆動するドライバと、前記画素信号の最大電圧と最小電圧の間の電圧である中間電圧を中間電圧線に出力する電源部と、各第1スイッチおよび各第2スイッチのオンおよびオフを制御する制御部とを備え、各第1スイッチの一端は前記中間電圧線に、他端は対応するソースラインに接続され、各第2スイッチの一端は前記ドライバに、他端は対応するソースラインおよび対応する前記第1スイッチの他端に接続され、前記制御部は、画素信号の出力期間と次の画素信号の出力期間との間の切り替え期間において、第2スイッチを一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチに対応する前記第1スイッチを一時的にオンにする。
【0009】
この構成によれば、反転駆動を行わない表示パネル、例えば有機EL表示パネルにおいて、電荷再利用により発熱を低減し、加えて、再利用できない電荷変動を電源部に吸収させることによって表示駆動装置および表示パネルの発熱および消費電力を低減することができる。
【0010】
より詳しく説明すると、上記の切り替え期間において、第1スイッチは、全部または一部のソースライン同士を短絡し、かつ当該ソースラインを電源部に接続する。第2スイッチは、切り替え期間において、当該ソースラインをドライバから切り離す。例えば、ソースラインの総数が約6000本あるものとする。6000本のうち、上記の短絡直前において4000本が中間電圧よりも高く、2000本が中間電圧よりも低いとする。上記の短絡により、中間電圧よりも低い電圧の2000本と、中間電圧よりも電圧が高い4000本のうちの2000本とは、逆向きの電荷変動を相殺することになる(つまり電荷の再利用をすることになる)。これにより、発熱を低減することができる。なぜなら、逆向きの電荷変動を相殺できない従来技術では、全ての電荷変動をドライバが吸収し(つまりドライバに電流が流れ)、発熱するからである。
【0011】
さらに、中間電圧よりも電圧が高い4000本のうちの相殺されない2000本の電荷の変動は、第1スイッチを介して電源部に吸収される。これにより、ドライバでの発熱を電源部に転嫁することができる。
【0012】
このように、切り替え期間において、全部または一部のソースライン同士が短絡し、かつ当該ソースラインが電源部に接続される。これにより、短絡直前に中間電圧よりも高い電圧のソースラインと、短絡直前に中間電圧よりも低い電圧のソースラインとが電荷を相殺し合う。短絡しない場合にドライバが画素信号の電圧変化による電荷移動を全て吸収する必要がなく、発熱を低減することができる。加えて、相殺できない電荷は、ドライバではなく電源部が電荷の変動を吸収するので、ドライバでの発熱を電源部に転嫁することができる。
【0013】
ここで、前記ドライバ、第1スイッチ、第2スイッチおよび制御部は第1の半導体基板に形成され、前記電源部は第2の半導体基板に形成されるようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、電源部はドライバと異なる半導体基板に形成されるので、ドライバの発熱をより効率よく低減することができる。
【0015】
ここで、前記制御部は、前記切り替え期間において、全ての第2スイッチを一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチに対応する全ての前記第1スイッチを一時的にオンにするようにしてもよい。
【0016】
この構成によれば、制御部の回路構成を簡単にすることができ、回路規模を少なくすることができる。
【0017】
ここで、前記制御部は、ソースライン毎に設けられた制御回路を有し、各制御回路は、対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたぐとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの一時的なオンおよびオフを行い、対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたがないとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの状態を維持するようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、ソースラインの画素信号と次の画素信号とが中間電圧をまたがないとき、当該ソースラインを電源部に接続しないので、発熱をさらに低減し、消費電力をより低減することができる。
【0019】
ここで、前記中間電圧線は、第1スイッチを介して第1の色に対応するソースラインに接続される第1電圧線と、第1スイッチを介して第2の色に対応するソースラインに接続される第2電圧線とを含み、前記電源部は、第1の色を表す画素信号の最大電圧と最小電圧の中間値である第1電圧を前記中間電圧として出力し、第2の色を表す画素信号の最大電圧と最小電圧の中間値である第2電圧を前記中間電圧として出力するようにしてもよい。
【0020】
この構成によれば、色毎に画素信号の電圧範囲が異なる場合に、電荷再利用の効率を上げ、さらに消費電力を低減することができる。
【0021】
ここで、さらに、前記中間電圧線と各第1スイッチとの間に挿入された第3スイッチを備え、前記制御部は、第1スイッチをオンにした後に第3スイッチを一時的にオンするようにしてもよい。
【0022】
この構成によれば、第1スイッチによりソースライン同士を短絡した直後に、第3スイッチによりソースラインを電源部に接続するので、同時に接続する場合と比べて、ノイズおよび貫通電流の発生を抑えることができる。
【0023】
また、本発明の表示装置は上記の表示駆動装置と、前記表示駆動装置によって駆動される表示パネルとを備える。
【0024】
ここで、前記表示パネルは有機ELパネルであってもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の表示装置によれば、反転駆動を行わない表示装置、たとえば有機ELにおいても、電荷再利用の実現が可能となり、かつ電源を外部に持つことによる発熱を低減し、省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1の実施形態に係る表示装置の全体構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る表示駆動装置内の駆動部の詳細な構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る表示装置の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
【図4】第2の実施形態に係る表示装置の全体構成図である。
【図5】第2の実施形態に係る表示駆動装置内の駆動部の詳細な構成例を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る比較回路の詳細な構成例を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る表示装置の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
【図8】第3の実施形態に係る表示装置の全体構成図である。
【図9】第4の実施形態に係る表示装置の全体構成図である。
【図10】第4の実施形態に係る表示装置の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
【図11】従来の反転駆動方式の表示装置の全体構成を示す図である。
【図12】従来の反転駆動における陽の映像信号および陰の映像信号を示す図である。
【図13】比較例における反転駆動しない表示装置の全体構成を示す図である。
【図14】比較例における反転駆動しない駆動部の構成を示す図である。
【図15】比較例における反転駆動しない表示装置のタイミングチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(第1の実施形態)
図1、図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置、表示駆動装置の構成例を示すものである。
【0028】
図1は本実施形態に係る表示装置の全体構成図である。この表示装置は、表示パネルとしての有機ELパネル41と、ソースドライバ43と、外部電源48と、ゲートドライバ49とを備える。
【0029】
有機ELパネル41は、行列上に配置された複数の画素42と、画素の列毎に設けられたソースライン45と、画素の行毎に設けられたゲートライン46とを有する。
【0030】
ソースドライバ43は、外部電源48とともに、画素列毎にソースラインを有する表示パネルを駆動する表示駆動装置として機能する。
【0031】
この表示駆動装置は、ソースライン45毎に設けられた第1スイッチsw1と、ソースライン45毎に設けられた第2スイッチsw2と、ソースライン45毎に設けられ、前記第2スイッチsw2を介して当該ソースライン45に画素信号を駆動するドライバとしてのAMP部52と、前記画素信号の最大電圧と最小電圧の間の電圧である中間電圧を中間電圧線に出力する外部電源48と、各第1スイッチsw1および各第2スイッチsw2のオンおよびオフを制御する制御回路47とを備える。
【0032】
ソースドライバ43は、ソースライン毎に設けられた駆動部44と、制御回路47とを有する。
【0033】
各第1スイッチsw1の一端は前記中間電圧線に、他端は対応するソースラインに接続される。
【0034】
各第2スイッチsw2の一端は前記AMP部52に、他端は対応するソースライン45および対応する前記第1スイッチsw1の他端に接続される。
【0035】
制御回路47は、画素信号の出力期間と次の画素信号の出力期間との間の切り替え期間において、第2スイッチsw2を一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチsw2に対応する第1スイッチsw1を一時的にオンにする。
【0036】
制御回路47が第1スイッチsw1および第2スイッチsw2を制御することにより、切り替え期間において、全部または一部のソースライン同士が短絡し、かつ当該ソースラインが電源部に接続される。これにより、短絡直前に中間電圧よりも高い電圧のソースラインと、短絡直前に中間電圧よりも低い電圧のソースラインとが電荷を相殺し合う。短絡しない場合にドライバが画素信号の電圧変化による電荷移動を全て吸収する必要がなく、発熱を低減することができる。加えて、相殺できない電荷は、ドライバではなく電源部が電荷の変動を吸収するので、ドライバでの発熱を電源部に転嫁することができる。
【0037】
駆動部44は、各ソースラインに対応して設けられ、図1の破線で示すように、制御回路51と、ドライバとしてのAMP部52と、第1スイッチsw1と第2スイッチsw2とを含む。
【0038】
次に、図2は本実施形態に係る表示駆動装置内の駆動部44の詳細な構成例を示す図である。具体的には、ソースライン45を駆動するための駆動部44と、外部電源48と、制御回路47からの制御1信号および制御2信号との接続を示すものである。同図のように、駆動部44は、制御回路51と、AMP部52と、第1スイッチsw1と、第2スイッチsw2とを備える。制御回路51は、第1ラッチ54と、第2ラッチ55と、セレクト部53とを備える。
【0039】
第1ラッチ54は、デジタルのデータ信号として転送される画像データをデータ取込信号によって記憶する。第2ラッチ55は、第1ラッチ54の出力をデータ転送信号によって記憶する。第2ラッチ55の出力はデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器であるセレクト部53に入力される。セレクト部53によって変換されたアナログ信号はAMP部52に入力される。AMP部52は、アナログ画素信号を第2スイッチsw2を介してソースライン45に駆動するドライバとして機能する。
【0040】
また、AMP部52の出力は第2スイッチsw2を介してソースライン45に接続される。第2スイッチsw2は制御2信号により制御される。外部電源48は、第2スイッチsw2のソースライン側に接続され、かつ制御1信号によって制御される第1スイッチsw1を介してソースライン45に接続される。
【0041】
次に、図3を用いて、第1の実施形態における表示装置、表示駆動装置の動作を説明する。図3は第1の実施形態に係る表示装置の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
【0042】
図3において、有機ELパネル41に複数存在するゲートライン46のうちの3ラインの信号レベル状態をゲート信号1、ゲート信号2、ゲート信号3とする。また有機ELパネル41に複数存在するソースライン45のうちの2ラインの信号レベル状態をソース信号1、ソース信号2とする。また、それぞれのソース信号の出力範囲の中間電位を破線で表す。
【0043】
なお、図3において、データ転送信号、制御1信号、制御2信号は図2に示した信号である。第1ラッチ54の出力は第1ラッチデータ、第2ラッチ55の出力は第2ラッチデータとしてある。
【0044】
また、図3において、ゲート信号1の立ち上がりをt61、ゲート信号2の立ち上がりをt63、ゲート信号3の立ち上がりをt65、データ転送信号の立ち下がりをt52、t54、t66とする。
【0045】
図3より、まず始めに、データ信号として伝送される画素データは、データ取込信号によって第1ラッチ54に取り込まれる。
【0046】
次に、この動作をソースドライバ43を構成するIC内のすべての駆動部44に対し順に行われる。すべての駆動部44に所望の画素データが第1ラッチ54の取り込まれた後、データ転送信号の立ち上がりt61に同期して第2ラッチ55にデータ転送されると同時に、ゲート信号1が立ち上がり、ゲート信号1に接続された複数の画素が、ソースライン45からの駆動可能状態となる。
【0047】
次に、第2ラッチ55に転送された画像データはセレクト部53へ入力される。セレクト部53によりデジタルからアナログに変換されたアナログ電圧はAMP部52へ伝達される。さらに、ソースライン45へAMP部52によって駆動された電圧が画素信号として出力される。制御1信号がハイの時、第1スイッチsw1は接続状態となり、ロウの時、第1スイッチsw1は切断状態となる。
【0048】
次に、制御2信号がハイの時、第2スイッチsw2は接続状態となり、ロウの時、第2スイッチsw2は切断状態となる。
【0049】
次に、制御1信号はデータ転送信号58に同期してハイになり、制御2信号はロウになることにより、第1スイッチsw1が接続状態、第2スイッチsw2は切断状態になり、ソースライン45は外部電源48の中間電圧線に接続され、t61からt62の間は各ソースライン45には外部電源48より供給される中間電圧が印加される。
【0050】
その後、制御1信号がロウ、制御2信号がハイになることにより、第1スイッチsw1が切断され、第2スイッチsw2が接続されることにより、ソースライン45にはAMP部52が接続され、画像データに応じた電圧がソースライン45に印加される。
【0051】
この動作をゲート信号2、ゲート信号3、・・・と、有機ELパネル41の全ゲートライン46毎に繰り返すことにより、ゲート信号がハイ区間の画素42に画像データに対応した電圧が印加され、順に全ラインへの電圧印加を繰り返すことにより、1フレームの表示がされる。
【0052】
以上、図面を用いて説明した本発明の第1の実施形態に係る表示装置および表示駆動装置は、たとえば、パネルすべてのソースラインの半分が11V、残りの半分が1Vを印加していた状態であったとすると、制御1信号がハイ、かつ制御2信号がロウの時、一度外部電源48により全ソースライン45に11Vと1Vの中間である6Vを印加することにより、すべてのソースラインは6Vに収束する。
【0053】
この場合、11Vのソースラインと1Vのソースラインの数がちょうど半分であるため、電荷保存則により、11Vのソースラインから1Vのソースラインへ電荷が移動するため、外部電源からの電荷の供給は発生することなしに、6Vまでの電荷の供給をソースドライバ43から行うことなしに実施することが出来る。
【0054】
すなわち、本発明の第1の実施形態に係る表示装置は、陽の映像信号と陰の映像信号を交互に駆動しない(いわゆる反転駆動しない)有機ELパネル41においても、常に外部電源48により一度中間電位を印加することができ、有機ELパネル41への充放電電力は半分に抑えることが出来るため、省電力化が可能となる。
【0055】
さらに、有機ELパネルの動作において、映像を表示する場合、11Vのソースラインと1Vのソースラインの数がちょうど半分になることはほぼ無い。
【0056】
その理由は、FHDパネル(フルハイビジョンパネル)の場合、ソースラインは1920×3の5760ライン存在し、たとえば、11Vのソースラインが3840ライン、1Vのソースラインが1920ラインであった場合、制御1信号がハイ、かつ制御2信号がロウの時、電荷保存則により(11V−1V)×2/3+1V=約7.7Vに収束し、外部電源48により6Vへ強制的に収束されるためである。
【0057】
しかし、本発明は外部電源48がソースドライバ43と異なる半導体基板に形成されている、或いは外部にある。
【0058】
これにより、約7.7V−6V=約1.7Vの電位差を供給するための電力は外部電源48によって発生し、その電力に応じて外部電源48は発熱する。
【0059】
すなわち、本発明の第1の実施形態に係る表示装置、表示駆動装置では、従来ソースドライバ43で駆動していた約1.7V分の電力による発熱を外部電源48に移すことにより、ソースドライバ43の発熱量を減らすことができる。
【0060】
さらに、発熱量を減らすことによりソースドライバ43を更に多出力化することができる。
【0061】
すなわち、ソースドライバの使用数を減らすことによる有機ELパネルのコスト削減が出来る。
【0062】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では切り替え期間において全ソースライン45を短絡させて外部電源48に接続する例を説明した。つづいて、第2の実施形態では、切り替え期間において一部のソースライン45を短絡させて外部電源48に接続する表示制御部の構成について説明する。
【0063】
すなわち、第2の実施形態の表示制御部は、ソースライン毎に設けられた制御回路を有し、各制御回路は、対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが外部電源48の中間電圧をまたぐとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの一時的なオンおよびオフを行い、対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたがないとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの状態を維持するように構成されている。
【0064】
図4は第2の実施形態に係る表示装置の全体構成図である。同図の表示装置は図1に示した表示装置と比較して、ソースドライバ43の代わりにソースドライバ73を備える点が異なっている。同じ構成要素には同じ符号を付しているので、以下では同じ点は説明を省略して異なる点を中心に説明する。
【0065】
ソースドライバ73は、図1のソースドライバ43と比べて、制御回路47が削除された点と、駆動部44の代わりに駆動部74を備える点とが異なっている。
【0066】
駆動部74は、制御回路71、AMP部52、第1スイッチsw1、第2スイッチsw2を備える。
【0067】
制御回路71は、図1の制御回路51の機能に加えて、現在の画素信号と次の画素信号とを比較し、比較の結果、現在の画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたぐか否かを判定し、判定結果に応じて、切り替え期間において第1スイッチおよび第2スイッチの一時的なオンおよびオフを行うか、第1スイッチおよび第2スイッチの状態を維持するかを決定する。
【0068】
すなわち、制御回路71は、現在の画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたぐとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの一時的なオンおよびオフを行い、一方、画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたがないとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの状態を維持する。
【0069】
図5は第2の実施形態に係る表示駆動装置内の駆動部74の詳細な構成例を示す図である。同図の駆動部74は、図4の駆動部44と比べて、比較回路91が追加されている点が異なっている。
【0070】
比較回路91は、現在の画素信号(第2ラッチ55の画素データ)と次の画素信号(第1ラッチ54の画素データ)とを比較し、比較結果に応じて制御1信号および制御2信号を生成する回路である。
【0071】
図6は第2の実施形態に係る比較回路91の詳細な構成例を示す図である。同図の比較回路91は、比較器96、ラッチ97、アンドゲート98、ナンドゲート99を備える。
【0072】
比較器96は、現在の画素信号(第2ラッチ55の画素データ)と次の画素信号(第1ラッチ54の画素データ)が前記中間電圧(画素データの中央値)をまたぐか否かを判定する。同図では、比較器96は、第2ラッチ55の画素データのMSB(最上位ビット)と第1ラッチ54の画素データのMSBとが一致するか否かを判定する排他的論理和回路でよい。この場合、比較器96は、両MSBが一致しない場合は、両データが画素データの中央値をまたぐことを示す”1”出力し、両MSBが一致する場合は、両データが画素データの中央値をまたがないことを示す”0”を出力する。比較器96は、画素データがアナログ電圧に変換される前のデジタル画素データを比較するので、簡単な回路により実現することができる。
【0073】
ラッチ97は、比較器96の比較結果つまり、両MSBが一致しないか一致するかを示す1ビットのフラグをデータ比較信号のタイミングで取り込み保持する。
【0074】
アンドゲート98は、ラッチ97に保持されたフラグが1のとき(上記両データが上記中央値をまたぐとき)データ転送信号に同期して制御1信号を出力し、ラッチ97に保持されたフラグが”0”のとき(上記両データが上記中央値をまたがないとき)データ転送信号に係わらず同期して制御1信号を出力し、ラッチ97のフラグが”1”のとき(上記両データが上記中央値をまたぐとき)、データ転送信号に同期して(つまり切り替え期間において)、第1スイッチsw1を一時的にオンにする制御1信号を出力するとともに、対応する第2スイッチsw2を一時的にオフにする制御2信号を出力する。
【0075】
一方、アンドゲート98およびナンドゲート99は、ラッチ97のフラグが”0”のとき(上記両データが上記中央値をまたがないとき)、切り替え期間において制御1信号および制御2信号を変化させない。その結果、第1スイッチsw1および第2スイッチsw2の状態を維持する。
【0076】
また、図7を用いて、本発明の第2の実施形態における表示装置、表示駆動装置の動作を説明する。
【0077】
また、図7において、ゲート信号1の立ち上がりをt102、ゲート信号2の立ち上がりをt105、ゲート信号3の立ち上がりをt108、データ転送信号の立ち下がりをt103、t106、t109、データ比較信号の立ち上がりをt101、t104、t107とする。
【0078】
図7に示すデータ比較信号のハイ期間中に第1ラッチ54と第2ラッチ55の上位データを比較器96で比較する。
【0079】
次に、第1ラッチ54の出力データの最上位ビットを第1データとして比較器96に入力し、第2ラッチ55の出力データの最上位ビットを第2データとして比較器96に入力する。第1データと第2データが共にハイ、または共にロウのとき比較器96はロウを出力する。このロウ出力は、第1データと第2データとが上記の中央値をまたがないことを意味する。また、第1データがハイで第2データがロウの場合、または第1データがロウで第2データがロウの場合、比較器96はハイを出力する。このハイ出力は、第1データと第2データとが上記の中央値をまたぐことを意味する。
【0080】
次に、比較器96にて出力された比較データは、データ比較信号の立ち上がりt101と同期してラッチ97に比較データが保持される。
【0081】
次に、データ転送信号の立ち上がりt102に同期して第2ラッチ55にデータ転送される。かつラッチ97の比較データがハイであればデータ転送信号のハイ期間に制御1信号、制御2信号のパルスが出力される。もし、比較データがロウであればデータ転送信号のハイ期間に制御1信号、制御2信号は変化しない。
【0082】
以上のように、本発明の第2の実施形態における表示装置、表示駆動装置では、陽の映像信号と陰の映像信号を交互に駆動しない有機ELパネルにおいても、画像データに応じて外部電源により一度中間電位を印加することが出来る。
【0083】
また、本実施形態に係る表示装置、表示駆動装置では、たとえば、前のラインが1Vを印加し、次のラインで11Vを印加する場合、画像データの最上位ビットはロウからハイになる。この場合、第1データ92がロウ、第2データ93がハイとなり、比較器96によりハイを出力する。
【0084】
つまり、中間電位6Vをまたぐかどうかを比較器96によって比較することにより、中間電位6Vをまたぐ場合は外部電源に接続する制御を行い、一度中間電位を印加することが出来る。
【0085】
また、中間電位6Vをまたがない場合、つまり、第1データ92と第2データ93が共にハイ、またはロウの場合は外部電源に接続しない制御を行うことで、無駄な電荷の移動を抑えることが出来、第1の実施形態に比べさらに省電力化を実現することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、従来ソースドライバ73で駆動していた電力による発熱を外部電源48に移すことにより、ソースドライバ73の発熱量を減らすことが出来るため、ソースドライバ73を更に多出力化することが可能となることで、ソースドライバの使用数を減らすことによる有機ELパネルのコスト削減が出来る。
【0087】
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、外部電源48から供給される中間電圧は1種類である。これに対して、第3の実施形態では、ソースラインにドライブすべき画素信号の電圧範囲が色によって異なる場合に、色毎に最適な中間電圧を供給する構成について説明する。
【0088】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る表示装置、表示駆動装置の構成例を示すものである。図8の表示装置は、図4に示した表示装置と比較して、外部電源48の代わりに第1外部電源117、第2外部電源118、第3外部電源119を備える点が異なっている。同じ構成要素には同じ符号を付しているので、以下では同じ点は説明を省略して異なる点を中心に説明する。
【0089】
第1外部電源117は、複数のソースライン45のうちR(赤色)の画素列に対応するソースラインである第1ソースライン111に、対応する第1スイッチsw1を介して接続され、第1電圧を出力する。第1電圧は例えばR(赤色)を示す画素信号の最大値と最小値との間の中間値である。
【0090】
第2外部電源118は、複数のソースライン45のうちG(緑色)の画素列に対応するソースラインである第2ソースライン112に、対応する第1スイッチsw1を介して接続され、第2電圧を出力する。第2電圧は例えばG(緑色)を示す画素信号の最大値と最小値との間の中間値である。
【0091】
第3外部電源119は、複数のソースライン45のうちB(青色)の画素列に対応するソースラインである第3ソースライン113に、対応する第1スイッチsw1を介して接続され、第3電圧を出力する。第3電圧は例えばB(青色)を示す画素信号の最大値と最小値との間の中間値である。
【0092】
以上のように構成された第3の実施形態における表示装置および表示駆動装置の動作は、中間電圧を除いて第2の実施形態と同じである。第3の実施形態における中間電圧は、色によって画素信号の電圧範囲が異なる場合に、RGB個別の中間電位を上記の第1、第2、第3電圧として設定可能である。これにより、R用ソースライン、G用ソースライン、B用ソースライン個別に低消費電力化および発熱の低減を効率よく実現することができる。
【0093】
このように、外部電源をRGBそれぞれで分けることにより、たとえば、RGB毎に出力される電圧範囲が異なり、よって中間電位も異なる場合、最適な中間電位をRGBそれぞれで定めることが出来、無駄のない省電力化が可能となる。
【0094】
なお、第1の実施形態において、外部電源48の代わりに第1外部電源117、第2外部電源118および第3外部電源119を備える構成にしてもよい。
【0095】
また、RGBのうち2色の画素信号の電圧範囲が同じであれば、3つの外部電源ではなく2つの外部電源を備えることが望ましい。
【0096】
複数の画素42の色表現がRGB以外の第1の色〜第nの色で表現あってもよい。すなわち、RGBの3色固定だけではなく、4色、5色と増やすことで、色再現範囲を向上させることができる。
【0097】
また、第1の実施形態と同様に、従来ソースドライバ73で駆動していた電力による発熱を外部電源117、118、119に移すことにより、ソースドライバ73の発熱量を減らすことが出来るため、ソースドライバ73を更に多出力化することが可能となることで、ソースドライバの使用数を減らすことによる有機ELパネルのコスト削減が出来る。
【0098】
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、切り替え期間において、外部電源48は各第1スイッチsw1の一端に常に接続され、(A)各第1スイッチsw1がオンすることによりソースライン45同士が短絡するタイミングと、(B)各第2スイッチsw2がオフすることによりソースライン45と駆動部44とが切断されるタイミングと、(C)各ソースライン45に中間圧が印加されるタイミングとが同時に起こる構成について説明した。これに対して、第4の実施形態では、(A)および(B)のタイミングよりも(C)のタイミングを遅らせる構成について説明する。(C)のタイミングを遅らせるのは、ノイズの発生を回避し、貫通電流を防止するためである。
【0099】
図9は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置、表示駆動装置の構成例を示すものである。図9の表示装置は、図1に示した表示装置と比較して、ソースドライバ43の変わりにソースドライバ123を備える点が異なっている。同じ構成要素には同じ符号を付しているので、以下では同じ点は説明を省略して異なる点を中心に説明する。
【0100】
ソースドライバ123は、ソースドライバ43と比べて、第3スイッチsw3が追加された点と、制御回路47の代わりに制御回路128を備える点とが異なっている。
【0101】
第3スイッチsw3は、外部電源48と各第1スイッチsw1とを接続する中間電圧線に挿入され、制御回路128からの供給信号がハイのときオンする。
【0102】
制御回路128は、制御回路47の機能に加えて、第3スイッチsw3をオンにするタイミングを制御することにより、上記の(A)および(B)のタイミングよりも(C)のタイミング(供給信号のタイミング)を遅らせる。
【0103】
次に、図10を用いて、本発明の第4の実施形態における表示装置、表示駆動装置の動作を説明する。第4の実施形態における表示装置、表示駆動装置の動作は、上記(A)および(B)のタイミングよりも(C)のタイミング(供給信号のタイミング)を遅らせる点を除いて、第1の実施形態と同様であるので、差異を中心に説明する。
【0104】
制御回路128からの供給信号がハイの時、第3スイッチsw3は接続状態となり、ロウの時、第3スイッチsw3は切断状態となる。同図のタイミングt131において、制御1信号はデータ転送信号に同期してハイになり、制御2信号はロウになることにより、第1スイッチsw1が接続状態、第2スイッチsw2は切断状態になる(上記(A)および(B))。
【0105】
このとき供給信号はロウのままであり、ソースライン45同士は短絡するが中間電圧は供給されていない。
【0106】
次に供給信号がハイとなり、ソースライン45には外部電源48が接続され、図10に示すように外部電源48より供給される中間電圧が印加される(上記(C))。
【0107】
その後、制御1信号がロウ、制御2信号がハイ、供給信号がロウになることにより、第1スイッチsw1が切断され、第2スイッチsw2が接続され、第3スイッチsw3が切断される。これにより、ソースライン45にはAMP部52が接続され、画像データに応じた電圧がソースライン45に印加される。この動作をライン毎に繰り返すことにより、ゲート信号がハイ区間の画素42に画像データに対応した電圧が印加され、順に全ラインへの電圧印加を繰り返すことにより、1フレームの表示がされる。
【0108】
以上のように、この実施の形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、切り替え期間において、ソースライン45に中間電圧を印加するタイミングを遅延させることによって、ノイズの発生を抑制し、貫通電流を防止することができる。
【0109】
なお、中間電位の外部電源を設けていたが、第3の実施形態のように、複数の電位の複数の外部電源を設け、表示する画像データに最も近い電位の外部電源に接続するようにすると、更に省電力化が可能となる。
【0110】
(まとめ)
以上、図面を用いて説明したように、本発明の第1〜第4の実施形態に係る表示駆動装置および表示装置は、反転駆動を行わない表示装置、たとえば有機ELにおいても、電荷再利用の実現が可能となり、かつ電源を外部に持つことによる発熱対策も出来、多出力化が実現でき、低コスト化につながる。
【0111】
また、各駆動部で必要な場合のみ電荷再利用を行うことが出来る。
また、データとの比較を行うことで、たとえばIC内部で閉じた効率的な電荷再利用を実現でき、無駄な消費電力を抑えることが出来る。
【0112】
また、RGBそれぞれで駆動部の電圧出力範囲の電圧が異なる場合、RGBそれぞれの外部電源を設けることで、RGBそれぞれの中間電位を供給することが出来、電荷再利用の効率をあげ低消費電力化を実現することが出来る。
【0113】
また、それぞれのソースラインを互いに接続したあとに、外部電源を供給することにより、同時に接続する場合に比べて、ノイズや貫通電流の影響を抑えることが出来る。
【0114】
(比較例)
以下、本発明の実施形態における表示装置および表示駆動装置との比較例として、反転駆動をしない表示装置および表示駆動装置において本発明を適用しない場合の構成および動作を図面を参照しながら説明する。
【0115】
図13、図14は比較例の有機ELパネルを有する表示装置、駆動部の構成を示す図である。
【0116】
図13において、表示装置は、有機ELパネル11、ソースドライバ13、ゲートドライバ17を備える。有機ELパネル11は、複数の画素12と、画素列毎のソースライン15と、画素行毎のゲートライン16を有する。ソースドライバ13は、ソースライン15毎の駆動部14を備える。
【0117】
また、図14において、駆動部14は、AMP部22、セレクト部23、第1ラッチ24、第2ラッチ25を備える。
【0118】
また、図13、図14に示す表示装置の動作のタイミングチャートを図15に示す。
有機ELパネル11に複数存在するゲートライン16のうちの3ラインの信号レベル状態をゲート信号1、ゲート信号2、ゲート信号3とする。また有機ELパネル11に複数存在するソースライン15のうちの2ラインの信号レベル状態をソース信号1、ソース信号2とする。また、それぞれのソース信号の出力範囲の中間電位を破線で表す。また、ゲート信号1の立ち上がりをt31、ゲート信号2の立ち上がりをt32、ゲート信号3の立ち上がりをt33とする。
【0119】
以上のように構成された表示装置について、その動作を説明する。
データ信号として伝送される画像データは、データ取込信号によって第1ラッチ24に取り込まれる。この動作は、ソースドライバ13を構成するIC内のすべての駆動部14に対し順に行われる。すべての駆動部14に所望の画像データが第1ラッチ24の取り込まれた後、図15に示すデータ転送信号の立ち上がりt31に同期して第2ラッチ25にデータ転送される。第2ラッチ25に転送された画像データはセレクト部23へ接続され所望のアナログ電圧がAMP部22へ伝達され、ソースライン15へAMP部22によって電圧が出力される。この動作をライン毎に繰り返すことにより、ゲート信号がハイ区間の画素12に画像データに対応した電圧が印加され、順に全ラインへの電圧印加を繰り返すことにより、1フレームの表示がされる。
【0120】
以上説明したように、ソースライン15の電荷変動は、ドライバとしてAMP部22が全て吸収することになる。つまり、切り替え期間毎に電荷変動量に対応する電流がAMP部22に流れるので、AMP部22において無駄に発熱し、電力を消費する。図13〜図15を用いて説明した比較例における表示装置では、省電力化が困難であり、さらに、発熱に対しても課題を有している。これに対して、本発明の各実施形態における表示装置および表示駆動装置では、発熱および消費電力を低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明にかかる表示装置は、有機ELパネルなどの表示用に有用である。また電圧で駆動するプリンタドライバ等の用途にも応用できる。
【符号の説明】
【0122】
21 駆動部
22 AMP部
23 セレクト部
24 第1ラッチ
25 第2ラッチ
41 有機ELパネル
42 画素
43 ソースドライバ
44 駆動部
45 ソースライン
46 ゲートライン
47 制御回路
48 外部電源
49 ゲートドライバ
51 制御回路
52 AMP部
53 セレクト部
54 第1ラッチ
55 第2ラッチ
73 ソースドライバ
74 駆動部
91 比較回路
96 比較器
97 ラッチ
98 アンドゲート
99 ナンドゲート
117 第1外部電源
118 第2外部電源
119 第3外部電源
111 第1ソースライン
112 第2ソースライン
113 第3ソースライン
123 ソースドライバ
128 制御回路
sw1 第1スイッチ
sw2 第2スイッチ
sw3 第3スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素列毎にソースラインを有する表示パネルを駆動する表示駆動装置であって、
ソースライン毎に設けられた第1スイッチと、
ソースライン毎に設けられた第2スイッチと、
ソースライン毎に設けられ、前記第2スイッチを介して当該ソースラインに画素信号を駆動するドライバと、
前記画素信号の最大電圧と最小電圧の間の電圧である中間電圧を中間電圧線に出力する電源部と、
各第1スイッチおよび各第2スイッチのオンおよびオフを制御する制御部と
を備え、
各第1スイッチの一端は前記中間電圧線に、他端は対応するソースラインに接続され、
各第2スイッチの一端は前記ドライバに、他端は対応するソースラインおよび対応する前記第1スイッチの他端に接続され、
前記制御部は、画素信号の出力期間と次の画素信号の出力期間との間の切り替え期間において、第2スイッチを一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチに対応する前記第1スイッチを一時的にオンにする
表示駆動装置。
【請求項2】
前記ドライバ、第1スイッチ、第2スイッチおよび制御部は第1の半導体基板に形成され、前記電源部は第2の半導体基板に形成される請求項1に記載の表示駆動装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記切り替え期間において、全ての第2スイッチを一時的にオフにするとともに、当該第2スイッチに対応する全ての前記第1スイッチを一時的にオンにする
請求項1または2に記載の表示駆動装置。
【請求項4】
前記制御部は、ソースライン毎に設けられた制御回路を有し、
各制御回路は、
対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたぐとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの一時的なオンおよびオフを行い、
対応するソースラインの画素信号と次の画素信号とが前記中間電圧をまたがないとき、前記切り替え期間において対応する第1スイッチおよび第2スイッチの状態を維持する
請求項1または2に記載の表示駆動装置。
【請求項5】
前記中間電圧線は、第1のスイッチを介して第1の色に対応するソースラインに接続される第1電圧線と、第1のスイッチを介して第2の色に対応するソースラインに接続される第2電圧線とを含み、
前記電源部は、第1の色を表す画素信号の最大電圧と最小電圧の中間値である第1電圧を前記中間電圧として出力し、第2の色を表す画素信号の最大電圧と最小電圧の中間値である第2電圧を前記中間電圧として出力する
請求項1から4の何れかに記載の表示駆動装置。
【請求項6】
さらに、前記中間電圧線と各第1スイッチとの間に挿入された第3スイッチを備え、
前記制御部は、第1スイッチをオンにした後に第3スイッチを一時的にオンする
請求項1から4の何れかに記載の表示駆動装置。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれかに記載の表示駆動装置と、前記表示駆動装置によって駆動される表示パネルとを備える表示装置。
【請求項8】
前記表示パネルは有機ELパネルである請求項7記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−133898(P2011−133898A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12365(P2011−12365)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【分割の表示】特願2009−48655(P2009−48655)の分割
【原出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】