説明

被選別物仕分け装置

【課題】等級を表示する操作が簡単で且つ安価な方法で、多数の等級を表示することができる被選別物仕分け装置を提供する。
【解決手段】外部検査区間bにて、バケットコンベヤ2の各バケット3…に載置された農産物Aの外部項目を人の目で検査し、その検査結果を、各バケット3…に設けられた各格付け表示装置4…の各移動可能部材7…をスライド操作及び揺動操作して等級表示する。格付け検出区間cにて、格付け表示装置4の揺動角度検出装置9A及びスライド位置検出装置9Bから出力される検出信号に基づいて、各バケット3…に載置された農産物Aの等級を制御装置10で判定する。仕分け区間dの各仕分け部d1…にて、制御装置10による判定に基づいて、各バケット3…に載置された各農産物Aを、仕分け区間dの各仕分け部d1…に対して等級別に仕分け処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば柑橘類、落葉果樹類、蔬菜類等の被選別物を等級別に選別する際に用いられる被選別物仕分け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前記バケットコンベヤの各バケットに1個ずつ載せられて搬送される農産物の外観上の等級を目視により判定し、その判定した等級をバケットに表示する装置としては、特許文献1の果実、野菜等の等級分類装置及びその容器と、特許文献2の選別機用受皿とがある。
【0003】
【特許文献1】特開平5−294440号公報
【特許文献2】特開平1−148377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の図4には、スライド型ハンドルのスライド操作により果実、野菜等の等級を5等級まで判定指示する構成が開示されているが、スライド型ハンドルの同一方向へのスライド操作により5等級を区別することは非常に難しい。また、特許文献2の図3には、押しスイッチの操作により受皿の下方、上方、側方のいずれかに突出片を突出して青果物の等級を表示する構成が開示されているが、青果物の等級数に応じて押しスイッチの設置数を多くすれば、等級に対応したスイッチがどれであるか瞬時に操作することが難しく、操作ミスや選別ミスが起きやすい。
【0005】
この発明は前記問題に鑑み、等級を表示する操作が簡単で、多数の等級を表示することができる被選別物仕分け装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、バケットコンベヤの各バケット毎に設けられて移動可能部材の位置により等級を表示可能な等級表示手段を備え、該移動可能部材の位置に応じて当該バケットに載せられた被選別物を等級別に仕分けする被選別物仕分け装置において、前記等級表示手段は、前記移動可能部材を一方の方向へ移動した位置で他方の方向での位置決めが可能である被選別物仕分け装置であることを特徴とする。
【0007】
この発明の態様として、前記移動可能部材を、前記バケットコンベヤの搬送方向と平行する面内でのスライドと、該搬送方向に直交する面内での揺動が可能になるように設けることができる。
【0008】
また、この発明の態様として、前記移動可能部材の少なくとも一方の方向の移動可能範囲の中間部に係止位置を設けることができる。
【0009】
前記バケットコンベヤは、例えばバケットの前側受け部と後側受け部とが下方へ回動される前後開閉式或いは左右開閉式のバケットコンベヤ、バケット全体が下方へ回動される片側開閉式のバケットコンベヤ、バケット全体が傾斜される傾斜式のバケットコンベヤ等で構成することができる。
【0010】
また、等級表示手段は、例えば移動可能部材のスライド操作及び揺動操作により等級を表示する格付け表示装置等で構成することができる。
【0011】
また、被選別物は、例えば柑橘類、落葉果樹類、蔬菜類等の農産物で構成することができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、バケットコンベヤの各バケットに載置された各被選別物の等級と対応して、各バケット毎に設けられた等級表示手段の移動可能部材を一方の方向の移動範囲内において、他方の方向で位置決めすることができるので、被選別物の等級を表示する操作が簡単且つ容易に行うことができる。また、移動可能部材を、2つの異なる方向に移動させるように操作するものであるから、一つの方向だけで多数の等級に表示することに較べて区別しやすく、とまどうことなく瞬時に操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明は、等級を表示する操作が簡単で、多数の等級を表示することができるという目的を、バケットコンベヤの各バケットに載置された各被選別物の等級と対応して、等級表示手段の移動可能部材を一方の方向の移動範囲内において、他方の方向での位置決めを可能にすることで達成した。
【実施例】
【0014】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
【0015】
図面は、被選別物の一例である農産物を等級別に選別する作業に用いられる被選別物仕分け装置を示している。
【0016】
図1、図2に於いて、本発明の被選別物仕分け装置1は、農産物Aが載置される左右一対の各バケット3…を搬送方向(図中矢印で示す方向)へ周回移動するバケットコンベヤ2の搬送路上に、該左右の各バケット3…に対して農産物Aを1個ずつ載置する載置区間aと、各バケット3…に載置された農産物Aの外部項目を人の目で検査して当該農産物Aが属すると思われる等級を判定し、その等級を人手操作により表示させる外部検査区間bと、表示された農産物Aの等級を各バケット3…毎に検出する格付け検出区間cと、各バケット3…毎に表示された等級表示に基づいて、各バケット3…に載置された農産物Aを等級別に区分された各仕分け部d1…に放出する仕分け区間dとを設けている。
【0017】
載置区間aには、図示しない荷受工程から供給される農産物Aを、バケットコンベヤ2の各バケット3…に対して手作業により載置するための作業者Bが予め待機しており、荷受工程から供給される農産物Aを作業者Bの手で1個ずつ取り上げて、バケットコンベヤ2の各バケット3…に対して搬送方向と直交して横長姿勢に1個ずつ載置する。
【0018】
また、図示しない農産物供給装置により荷受工程から供給される農産物Aを、バケットコンベヤ2の各バケット3…に対して機械的に載置してもよい。
【0019】
外部検査区間bには、バケットコンベヤ2の各バケット3…に載置された各農産物A…の外部項目を検査するための検査員Cが予め待機しており、各バケット3…に載置された農産物Aの外部項目(例えば大きさ、色、形状、キズの有無等)を検査員Cの目で見て個々に判定する。
【0020】
つまり、検査員Cは予め定められた判定基準に基づいて、農産物Aを上位等級ランクと下位等級ランクのいずれに該当するか2ランクに等級判定し、さらに、上位等級ランクの中で上位秀等級、上位優等級、上位良等級のいずれに該当するかと、下位等級ランクの下位秀等級、下位優等級、下位良等級のいずれに該当するか等級判定する。
【0021】
そして、検査員Cは判定した等級に対応して、バケット3の側部に設けられた後述する格付け表示装置4の移動可能部材7を必要に応じてスライド操作及び揺動操作して等級表示する。
【0022】
なお、載置区間aにて、バケット3に対して農産物Aを載置する際に、格付け表示装置4の移動可能部材7をスライド操作及び揺動操作して等級表示してもよい。また、外部検査区間bと等級検出区間cとの間に、例えば糖度、酸度、熟度、蜜量、水分量、成熟度、腐り具合、空洞等の内部項目を検査するための内部項目検査装置(図示しない)を配置してもよい。
【0023】
前記バケットコンベヤ2は、図3にも示すように、農産物Aが載置される左右一対の各バケット3,3を、下流側の支軸2aと上流側の支軸2aとの間に架設している。
【0024】
また、上流側及び下流側の各支軸2a,2aを、搬送路両側部に張架した2本の各チェーン2b,2b間に対して搬送方向と直交して架設し、搬送方向に対して所定等間隔に隔てて多数架設して、左右一対の各バケット3,3を搬送方向に対して所定等間隔に隔てて多数配列している。
【0025】
また、左右の各チェーン2b,2bは、図示しないモータにより搬送方向に同期回転され、2条のバケット3…を、搬送路上に設定した載置区間aと、外部検査区間bと、等級検出区間cと、仕分け区間dと、揃え区間eと、修正区間fとを順に通過するように一定の速度で連続して周回移動する(図1、図2参照)。
【0026】
バケット3は、その左右両端部に一対の支持部材3A,3Aが上流側支軸2aと下流側支軸2aの間に架け渡されている。(図4参照)。
【0027】
また、一対の支持部材3A,3Aと一対の支軸2a,2aによって形成される枠内には、上方から見て櫛歯状に形成された前後一対の各受け部3a,3aを下方に向けて開閉自在に連結している。
【0028】
つまり、上流側受け部3aの基端部を、一対の支持部材3A,3Aの内側前端部に連結し、下流側受け部3aの基端部を、一対の支持部材3A,3Aの内側後端部に連結して、前後一対の各受け部3a,3aを、農産物Aが水平に載置される載置姿勢と、農産物Aが下方(真下を含む)に向けて放出される放出姿勢とに上下回動自在に設けている。
【0029】
また、2条に配置したバケット3の内側の支持部材3A(搬送路の中央部)には、一対の各受け部3a,3aを載置姿勢に回動規制するための放出レバー3Bを取り付けている。
【0030】
放出レバー3Bの下端部には、各受け部3a,3aを載置姿勢に回動復帰させた際に、各受け部3a,3aの対向端部間に対して係止される支持爪3Cを連結している。
【0031】
つまり、放出レバー3Bを、後述する仕分け装置11により係止解除位置へ回動すれば、各受け部3a,3aの対向端部間から支持爪3Cが離脱される。これにより、各受け部3a,3aが放出姿勢に回動される。
【0032】
また、放出レバー3Bは、該放出レバー3Bの基端部に装着した復帰バネ3Dの復元力により、載置姿勢に回動された各受け部3a,3aの対向端部間に対して支持爪3Cが係止される係止位置に復帰するように付勢されている。
【0033】
2条に配置された各バケット3,3の外側部(搬送路の両側部)には、前記検査員Cによる判定に基づいて、農産物Aの判定結果を各バケット3…毎に等級表示するための格付け表示装置4をそれぞれ取り付けている。
【0034】
格付け表示装置4は、図3、図5、図6にも示すように、ブラケット5と、支軸6と、移動可能部材7と、板バネ8とで構成され、ブラケット5を介して、搬送路両側部に張架された各チェーン2b,2bにそれぞれ取り付けられている。
【0035】
また、支軸6は搬送方向と平行に設けられ、その両端部は、ブラケット5の前後両端部に起立された各軸受片5a,5aで軸受され、各軸受片5a,5a間の支軸6は、移動可能部材7の下端部に形成された貫通孔7aに対して前後摺動自在に挿入している。このため、移動可能部材7は搬送方向と平行する方向の移動を各軸受片5a,5a間で規制される。
【0036】
各軸受片5a,5aの間の一側方に支持壁5bが形成され、移動可能部材7を搬送方向と直交する方向へ揺動する場合に、後述する左側傾斜姿勢と右側傾斜姿勢との揺動移動角度に回動規制する。つまり、図8中の仮想線に示すように、移動可能部材7を左側に傾斜させた場合、支持壁5bの上端5cに移動可能部材7の移動路と平行する側面が当接して回動規制され、逆に右側に傾斜させた場合には、支持壁5bの内側面5dが移動可能部材7の側面に当接して回動規制されるようになっている。
【0037】
このように、移動可能部材7は、支軸6に沿って搬送方向と平行する面内で前後方向へスライド自在に設けられるとともに、支軸6を中心として搬送方向と直交する面内で左右方向へ揺動自在に設けられている。
【0038】
なお、支軸6の外周面を梨地面に加工する等して、移動可能部材7を搬送方向と平行する方向へスライドする際に適度な接触抵抗を付与してもよい。
【0039】
移動可能部材7の中央下端部には、移動可能部材7を揺動可能範囲の中間部に係止又は規制するための係止位置として、該移動可能部材7を中立起立姿勢に安定させるための中央支持面7Aを形成している。
【0040】
移動可能部材7の左側下端部には、中央支持面7Aの左側縁部に連続して、該移動可能部材7を左側傾斜姿勢に安定させるための左側支持面7Bを形成している。
【0041】
移動可能部材7の右側下端部には、中央支持面7Aの右側縁部に連続して、該移動可能部材7を右側傾斜姿勢に安定させるための右側支持面7Cを形成している。
【0042】
ブラケット5の中央底面には、移動可能部材7を揺動操作する際に適度な回動抵抗を付与するための板バネ8を取り付けている。
【0043】
なお、移動可能部材7の下端部に形成される支持面を、例えば2面にするか、3面以上に変更する等してもよい。
【0044】
移動可能部材7が支軸6の上流側端部(図5に示す左側実線位置)に停止されるスライド位置を、上位等級ランクとして設定している。また、移動可能部材7が支軸6の下流側端部(図5に示す右側仮想線位置)に停止されるスライド位置を、下位等級ランクとして設定している。
【0045】
また、上位等級ランクにて揺動される移動可能部材7の左側傾斜姿勢(図6に示す左側仮想線位置)と、中立起立姿勢(図6に示す中央実線位置)と、右側傾斜姿勢(図6に示す右側仮想線位置)を、上位等級ランクにおける上位秀等級と、上位優等級と、上位良等級との3等級にそれぞれ設定している。
【0046】
また、下位等級位置にて揺動される移動可能部材7の左側傾斜姿勢と、中立起立姿勢と、右側傾斜姿勢とを、下位等級ランクにおける下位秀等級と、下位優等級と、下位良等級との3等級にそれぞれ等級設定している。
【0047】
なお、外部検査区間bに搬送されるバケット3の格付け表示装置4の移動可能部材7は基準位置として、スライド位置は上位等級ランクとなる上流側端部とし、揺動位置は優等級である中立起立姿勢としている。
【0048】
このため、検査員Cが上位優等級と判定した場合は、移動可能部材7を操作しないようにし、上位秀等級や上位良等級と判定した場合は、移動可能部材7のスライド位置を変更しないように揺動操作のみを行うようにする。
【0049】
下位優等級と判定した場合は、移動可能部材7の揺動位置を変更しないようにスライド操作し、下位秀等級や下位良等級と判定した場合は、スライド操作と揺動操作を行う。
【0050】
スライド操作や揺動操作の際には、移動可能部材7の中央支持面7Aと、左側支持面7Bと、右側支持面7Cとのいずれか1面が板バネ8に押し当てられた状態で操作される。
【0051】
また、人手による操作のない状態では、板バネ8が付与する抵抗により移動可能部材7の位置が保持される。
【0052】
なお、移動可能部材7を、例えばボールロック機構等の位置規制手段により下位等級ランク、上位等級ランクのスライド位置、或いは、左側傾斜姿勢、中立起立姿勢、右側傾斜姿勢の揺動角度に回動規制してもよい。
【0053】
このように、本実施例の格付け表示装置4では、移動可能部材7をスライド操作及び揺動操作して、上位等級ランクと下位等級ランクとに対応する2箇所のスライド位置と、上位等級ランクにおける上位秀等級、上位優等級、上位良等級の3箇所の揺動角度と、下位等級ランクにおける下位秀等級、下位優等級、下位良等級の3箇所の揺動角度とを組み合わせることにより、バケット3に載置された農産物Aの6等級を等級表示することができる。
【0054】
なお、本実施例では、移動可能部材7のスライド操作と揺動操作をともに行う場合には、一方の方向を移動させてから他方の方向を移動させたり、一方の方向を移動させながら他方の方向を移動させたりすることができるようになっている。
【0055】
格付け検出区間cには、図7に示すように、左右の各チェーン2b,2bに取り付けられた各格付け表示装置4…の等級表示を検出するための等級検出装置9を搬送路両側部にそれぞれ配置している。
【0056】
格付け検出装置9は、各バケット3…と一緒に移動する格付け表示装置4の移動可能部材7の揺動角度を検出するための揺動角度検出装置9A(図8参照)と、移動可能部材7のスライド位置を検出するためのスライド位置検出装置9B(図9参照)とで構成される。
【0057】
また、揺動角度検出装置9Aを上流側に配置し、スライド位置検出装置9Bを下流側に配置して、移動可能部材7の搬送路と平行する側面に向けてレーザー光や検出光等の光を照射する。
【0058】
揺動角度検出装置9Aとスライド位置検出装置9Bは、バケットコンベヤ2に備えられたエンコーダの出力パルスによって、各バケット3…が仕分け区間dの各仕分け部d1…に到達するタイミングを計り、その各バケット3…が各仕分け部d1…に到達するタイミングに同期させて、その移動可能部材7の揺動角度とスライド位置とを検出する。
【0059】
なお、バケット3の位置を検出する他の方法として、例えば各バケット3…毎に設定された番地を、各仕分け部d1…に配置された図示しない番地読取り装置により読取ってもよい。
【0060】
揺動角度検出装置9Aは、図8にも示すように、バケットコンベヤ2の各バケット3…が格付け検出区間cに到達するタイミングに合わせて、レーザーセンサのレーザー出光部から出光されるレーザー光を移動可能部材7の上端部外面に照射し、移動可能部材7の上端部外面によって反射されるレーザー光をレーザー受光部で受光する。
【0061】
つまり、レーザー光を、図中仮想線で示す搬送方向から見て左側傾斜姿勢に揺動操作された移動可能部材7に照射した際には、レーザー光の焦点距離が最も遠くなる(図8参照)。
【0062】
また、レーザー光を、図中仮想線で示す搬送方向から見て右側傾斜姿勢に揺動操作された移動可能部材7に照射した際には、レーザー光の焦点距離が最も短くなる。
【0063】
また、レーザー光を、図中実線で示す中立起立姿勢の移動可能部材7に照射した際には、レーザー光の焦点距離が、左側傾斜姿勢の移動可能部材7と右側傾斜姿勢の移動可能部材7とに照射した際に検出される焦点距離の略中間となる。すなわち、移動可能部材7の揺動角度によって、移動可能部材7に照射されたレーザー光の焦点距離が異なる。
【0064】
これにより、移動可能部材7に照射されたレーザー光の焦点距離を、レーザー受光部に内蔵された図示しない焦点距離検出器で検出して、後述する制御装置10へ出力する。
【0065】
制御装置10は、揺動角度検出装置9Aから出力される検出信号に基づいて、格付け表示装置4の移動可能部材7が上位等級ランクにおける上位秀等級、上位優等級、上位良等級と、下位等級ランクにおける下位秀等級、下位優等級、下位良等級のどの揺動角度に揺動されているかを、レーザー光の焦点距離により判定する。
【0066】
スライド位置検出装置9Bは、図9にも示すように、バケットコンベヤ2の各バケット3…が格付け検出区間cに到達するタイミングに合わせるとともに、揺動角度検出装置9Aによる角度検出動作と同期して、距離設定型光電センサーの投光部から投光される検出光を、バケット3と一緒に移動する格付け表示装置4の移動可能部材7に向けて照射し、移動可能部材7によって反射される検出光を受光部で受光する。
【0067】
つまり、バケット3が格付け検出区間cに到達した際に、格付け表示装置4の下位等級ランク側(図7に示す支軸6の右側端部)に移動可能部材7が移動されていれば、スライド位置検出装置9Bにより移動可能部材7が検出されるため、その検出信号を制御装置10へ出力する。このとき、制御装置10は、検出信号が出力された際に下位等級ランクであると判定する。
【0068】
また、格付け表示装置4の上位等級ランク側(図7に示す支軸6の左側端部)に移動可能部材7が移動されていれば、スライド位置検出装置9Bにより移動可能部材7が検出されず、制御装置10へ検出信号が出力されることはない。このとき、制御装置10は、検出信号が出力されない際に上位等級ランクであると判定する。
【0069】
制御装置10は、バケットコンベヤ2の各バケット3…と対応して出力されるエンコーダの出力パルスを計数しながら、各バケット3…の通過数と同数の入力欄を有する書込みテーブルを作成する。
【0070】
また、スライド位置検出装置9Bから出力される検出信号に基づいて、格付け表示装置4の移動可能部材7が上位等級ランク側に移動されているか、下位等級ランク側に位置しているか判定する。
【0071】
また、揺動角度検出装置9Aから出力される検出信号に基づいて、格付け表示装置4の移動可能部材7が上位等級ランクにおける上位秀等級、上位優等級、上位良等級と、下位等級ランクにおける下位秀等級、下位優等級、下位良等級のどの揺動角度に位置しているか判定する。
【0072】
これにより、各バケット3…に載置された各農産物A…の等級を個々に等級判定するとともに、各農産物A…の等級情報を、各バケット3…が搬送方向へ移動する順番にて、各バケット3…毎に設定された書込みテーブルの入力欄に書き込んで記憶する。
【0073】
書込みテーブルへの書込み動作は、各バケット3…の移動と同期させており、バケットコンベヤ2に備えたエンコーダのパルスが、バケット3の1ピッチ分の移動量に相当するパルス数に達する毎に今回入力する入力欄を次に送って、書き込まれる情報とバケット3を一致させるようにしている。
【0074】
これにより、等級情報を、該当するバケット3に対応させた入力欄に書き込むとともに、所定タイミングで入力欄を次に送ることで、個々の農産物Aに対応させて順番に等級情報を書込みテーブルに書き込んでいく。
【0075】
仕分け区間dの各仕分け部d1…には、制御装置10による判定に基づいて、各バケット3…に載置された農産物Aを等級別に仕分け処理するための仕分け装置11をそれぞれ位置している。
【0076】
仕分け装置11は、左右に配置された各バケット3,3の各放出レバー3B,3Bと対向して搬送路の中央部上方に配置されており、制御装置10から出力される仕分け指令信号に基づいて、係止解除部材12を、放出レバー3Bに対して当接される位置と、放出レバー3Bに対して当接が回避される位置とに回動する(図3参照)。
【0077】
仕分け区間dにて、各バケット3…の通過した順番で書込みテーブルに書き込まれた農産物Aの等級情報と、各仕分け部d1…毎に設定した仕分け情報を制御装置10で比較して、同一の選別情報であるか否かを判定する。
【0078】
バケットコンベヤ2に備えられたエンコーダの出力パルスによって、各バケット3…が該当する各仕分け部d1…に到達するタイミングを計測し、各仕分け部d1…に配置された各仕分け装置11…に仕分け指令信号を出力する。
【0079】
つまり、バケット3に載置された農産物Aの等級情報と、仕分け部d1毎に設定した仕分け情報が異なると判定された場合、仕分け装置11を駆動せず、係止解除部材12をバケット3の放出レバー3Bに対して当接が回避される位置に待機させる。
【0080】
農産物Aの等級情報と、仕分け部d1の仕分け情報が一致すると判定された場合、バケット3が農産物Aの等級と対応する仕分け部d1に到達するタイミングに合わせて、判定と対応する仕分け部d1の仕分け装置11を駆動させ、係止解除部材12をバケット3の放出レバー3Bに対して当接される位置に移動する。
【0081】
バケット3を搬送方向へ移動させながら、バケット3の放出レバー3Bを係止解除部材12に当接して、放出レバー3Bを係止解除位置へ水平回動する。
【0082】
これにより、放出レバー3Bの支持爪3Cによる係止を解除して、バケット3の各受け部3a,3aを放出姿勢に回動するので、バケット3に載置された農産物Aが仕分け部d1下方に配置された仕分けコンベヤd2に放出される。
【0083】
仕分けコンベヤd2は、仕分け区間dの各仕分け部d1…下方にバケットコンベヤ2の搬送方向と直交して配置され、バケットコンベヤ2から等級別に仕分けられる農産物Aを箱詰工程へ搬送する。
【0084】
箱詰工程へ搬送された農産物Aは人手により所定数ずつ箱詰する。或いは、既存の自動箱詰機により箱詰、袋詰、パック詰めするか、秤量機より秤量して箱詰等してもよい。
【0085】
最終仕分け部d1の下流側から載置区間aの上流側へ回帰するまでの回帰路上に設定された揃え区間eの搬送路両側部には、図10、図11にも示すように、左右の各チェーン2b,2bに取り付けられた格付け表示装置4の移動可能部材7を中立起立姿勢に復帰するための一対の各揃え板13,13を配置している。
【0086】
一対の各揃え板13,13は、チェーン2bに取り付けられた格付け表示装置4の移動可能部材7と平行して配置され、左側傾斜姿勢と右側傾斜姿勢に揺動された移動可能部材7の搬送路と平行する両側面に対して当接し、中立起立姿勢の移動可能部材7に対して当接が回避される左右間隔に隔てて設けている。
【0087】
また、各揃え板13,13の上流側対向端部は、上流側から下流側に向けて徐々に狭くなるテーパー面13a,13aに傾斜している。つまり、左側傾斜姿勢及び右側傾斜姿勢に揺動された移動可能部材7を、各揃え板13,13との当接により中立起立姿勢に復帰ガイドする。
【0088】
揃え区間eの搬送路両側部の上方には、格付け表示装置4の移動可能部材7を同一のスライド位置に揃えるための揃え装置14をそれぞれ配置している。
【0089】
揃え装置14は、移動可能部材7をスライド操作するのに必要な弾性を有する揃え部材14aを、各揃え板13,13の間に送り込まれた中立起立姿勢の移動可能部材7の上端部に対して押し付けられる位置に降下する。
【0090】
揃え部材14aを中立起立姿勢の移動可能部材7の上端部に押し付けて、その押し付け部分に生じる接触抵抗により、移動可能部材7を上位等級ランクとなる下流側端部側へ移動させる。これにより、各格付け表示装置4…の各移動可能部材7…を同一のスライド位置に揃えて回帰する。
【0091】
揃え区間eの下流側に設定された修正区間fの搬送路両側部には、揃え区間eに設けた揃え板13,13と揃え装置14と同様の装置が設けられ、揃え区間eで移動可能部材7が基準位置に復帰しなかった場合に、基準位置に復帰させるようにしている。また、修正区間fには放出レバー3Bを回動させる仕分け装置11と同様の装置が設けられており、支持爪3Cに受け部3a,3aが係止されているのを一旦解除するようにしている。
【0092】
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、被選別物仕分け装置1による農産物Aの選別方法を説明する。
【0093】
先ず、図1、図2に示すように、搬送路上の載置区間aにて、荷受工程から供給される農産物Aを作業者Bの手で1個ずつ取り上げて、バケットコンベヤ2の各バケット3…に対して1個ずつ載置する。
【0094】
外部検査区間bにて、バケットコンベヤ2の各バケット3…に載置された各農産物A…の外部項目を検査員Cの目で見て個々に判定する。
【0095】
検査員Cはその判定と対応して、図5、図6に示すように、バケット3の側部に設けられた格付け表示装置4の移動可能部材7を搬送方向と平行する前後方向へスライドするか、搬送方向と直交する左右方向へ揺動又は回動する等して、2箇所のスライド位置と3箇所の揺動角度とを組み合わせることにより、バケット3に載置された農産物Aの6等級を等級表示する。
【0096】
例えばバケット3に載置された農産物Aが下位等級ランクの秀等級であると判定した場合、移動可能部材7を下位等級ランクの秀等級と対応する下流側かつ左側傾斜姿勢となるように移動させる。
【0097】
格付け検出区間cにて、図7、図8、図9に示すように、バケット3と一緒に移動する格付け表示装置4の移動可能部材7のスライド位置をスライド位置検出装置9Bで検出する。また、移動可能部材7の揺動角度を揺動角度検出装置9Aで検出する。
【0098】
制御装置10は、バケットコンベヤ2の各バケット3…と対応して出力されるエンコーダの出力パルスを計数しながら、各バケット3…の通過数と同数の入力欄を有する書込みテーブルを作成する。
【0099】
また、スライド位置検出装置9Bから出力される検出信号に基づいて、格付け表示装置4の移動可能部材7が上位等級ランク側に位置しているか、下位等級ランク側に位置しているか判定する。
【0100】
つまり、下位等級ランク側(図7に示す支軸6の右側端部)に位置した移動可能部材7を検出した際には、下位等級ランクであると判定する。一方、上位等級ランク側(図7に示す支軸6の左側端部)に位置した移動可能部材7が検出されない場合は、上位等級ランクであると判定する。
【0101】
また、揺動角度検出装置9Aから出力される検出信号に基づいて、格付け表示装置4の移動可能部材7が上位等級ランクにおける上位秀等級、上位優等級、上位良等級と、下位等級ランクにおける下位秀等級、下位優等級、下位良等級のどの揺動角度に揺動されているか判定する。
【0102】
つまり、上位等級ランクに位置した左側傾斜姿勢(図8に示す左側仮想線位置)の移動可能部材7を検出した際には上位秀等級であると判定する。同様に、中立起立姿勢(図8に示す中央実線位置)の移動可能部材7を検出した際には上位優等級と判定する。右側傾斜姿勢(図8に示す右側仮想線位置)の移動可能部材7を検出した際には上位良等級と判定する。
【0103】
前記と同様にして、下位等級ランクに移動された左側傾斜姿勢の移動可能部材7を検出した際には下位秀等級であると判定する。中立起立姿勢の移動可能部材7を検出した際には下位優等級と判定する。右側傾斜姿勢の移動可能部材7を検出した際には下位良等級と判定する。
【0104】
これにより、揺動角度検出装置9Aとスライド位置検出装置9Bとから出力される検出信号に基づいて、各バケット3…に載置された各農産物A…の等級を個々に等級判定し、農産物Aの仕分け先を確定する。
【0105】
同時に、各農産物A…の等級情報を、各バケット3…が搬送方向へ移動する順番にて、各バケット3…毎に設定された書込みテーブルの入力欄に書き込んで記憶する。
【0106】
さらに、書込みテーブルに書き込まれた各バケット3…の通過順と対応して記憶された農産物Aの等級情報と、仕分け部d1毎に設定された仕分け情報とを比較して、同一の選別情報であるか否かを判定する。
【0107】
バケット3に載置された農産物Aの等級情報と、仕分け部d1毎に設定された仕分け情報とが異なると判定した場合、そのバケット3が仕分け区間dの仕分け部d1に到達しても、仕分け装置11を駆動せず、バケット3の各受け部3a,3aを載置姿勢に閉じたまま、バケット3を下流側の仕分け部d1へ移動する。
【0108】
一方、農産物Aの等級情報と、仕分け部d1の仕分け情報が一致すると判定した場合、バケット3が農産物Aの等級と対応する仕分け部d1に到達するタイミングに合わせて、図3に示す仕分け装置11を駆動させ、農産物Aが載置されたバケット3の各受け部3a,3aを放出姿勢に開放する(図4参照)。
【0109】
バケット3から放出される農産物Aを、仕分け部d1下部に配置した仕分けコンベヤd2へ放出する。以下同様に、各バケット3…に載置された各農産物A…を、各仕分け部d1…に配置された各仕分けコンベヤd2…に対して等級別に仕分け処理する。
【0110】
各仕分けコンベヤd2…に放出された各農産物A…は人手により箱詰する。また、所定数の各農産物A…が箱詰めされた箱は、次工程(例えば出荷工程、保管工程等)へ搬送される。
【0111】
また、揃え区間eにて、左側傾斜姿勢と右側傾斜姿勢に揺動された格付け表示装置4の移動可能部材7を各揃え板13,13により中立起立姿勢に回動復帰させ、揃え装置14により下流側端部のスライド位置に揃える。さらに、修正区間fにて、前記揃え装置14により揃えミスされた移動可能部材7を、確実に下流側端部のスライド位置に修正する。
【0112】
なお、どの等級にも該当しない格外の農産物Aを処理する場合、移動可能部材7のスライド位置と揺動角度を組み合わせてなる一つの位置を格外ランクに設定してもよい。この場合、格外の農産物Aは、バケット3に載置したまま搬送路終端に設定した強制排出部gに搬送して、該強制排出部gの排出側下部に配置した格外回収部17に投入することができる。
【0113】
以上のように、バケットコンベヤ2の各バケット3…に載置された各農産物A…の等級と対応して、各バケット3…毎に設けられた格付け表示装置4の移動可能部材7を一方の方向(搬送方向と平行する方向)へスライド移動した位置で、他方の方向(搬送方向と直交する方向)で所望する揺動角度に位置決め可能に構成しているので、農産物Aの等級を表示する操作が簡単且つ容易に行える。また、移動可能部材7を、農産物Aの等級に対応した位置へ移動する操作が瞬時に行え、安価な方法でありながら、多数の等級を人為的操作により表示することができる。
【0114】
図12は、格付け表示装置4の移動可能部材7を、該移動可能部材7のスライド方向に対して第1部材7a1と第2部材7a2とに2分割した他の例を示している。この場合、移動可能部材7の第1部材7a1と第2部材7a2とを独立してスライド操作及び揺動操作すれば、農産物Aの12等級を等級表示することができる。また、移動可能部材7を2分割以上に分割してもよい。
【0115】
図13は、格付け表示装置4を搬送方向と直交する左右方向に対して水平移動自在に設けたその他の例を示している。この場合、チェーン2bの一側部に連設された支持片2dに、搬送方向と直交する左右方向に対して長孔2eを形成し、その長孔2eを介して、ブラケット5と支持片2dとをボルト18及びナット19により連結している。
【0116】
格付け表示装置4を、チェーン2bの支持片2dに対して水平移動自在に取り付けているので、移動可能部材7のスライド操作及び揺動操作に加えて、格付け表示装置4の全体を図中仮想線で示す左位置と、図中実線で示す右位置とに水平移動操作すれば、農産物Aの12等級を等級表示することができる。
【0117】
なお、移動可能部材7のみを搬送方向と直交する左右方向に対して水平移動自在に設けてもよい。また、格付け表示装置4の位置は図示しない位置検出装置で検出する。
【0118】
図14は、格付け表示装置4を搬送方向と直交する垂直方向に対して上下移動自在に設けたその他の例を示している。この場合、チェーン2bの一側部に連設された支持片2dの起立側端部に、搬送方向と直交する垂直方向に対して長孔2eを形成し、その長孔2eを介して、ブラケット5と支持片2dとをボルト18及びナット19により連結している。
【0119】
格付け表示装置4を、チェーン2bの支持片2dに対して上下移動自在に取り付けているので、移動可能部材7のスライド操作及び揺動操作に加えて、格付け表示装置4の全体を図中仮想線で示す上限位置と、図中実線で示す下限位置とに上下移動操作すれば、農産物Aの12等級を等級表示することができる。
【0120】
なお、移動可能部材7のみを搬送方向と直交する垂直方向に対して上下移動自在に設けてもよい。
【0121】
また、図13及び図14の格付け表示装置4を、例えばボールロック機構等の位置規制手段により左右位置及び上下位置に位置規制してもよい。
【0122】
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の被選別物は、実施例の農産物Aに対応し、
以下同様に、
等級表示手段は、格付け表示装置4に対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0123】
なお、揺動角度検出装置9Aとスライド位置検出装置9Bは、例えばレーザーセンサ、光電センサー、カメラ、近接スイッチ、リミットスイッチ等で構成することができる。
【0124】
制御装置10は、例えばパーソナルコンピューター、CPU、ROM、RAMを備えた装置等で構成することができる。
【0125】
仕分け装置11は、例えばエアーシリンダ、ソレノイド、モータ等で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】被選別物仕分け装置の全体構成を示す平面図。
【図2】被選別物仕分け装置による農産物の選別動作を示す側面図。
【図3】左右一対のバケットを示す平面図。
【図4】バケットの構造を示す縦断側面図。
【図5】格付け表示装置の移動可能部材のスライド動作を示す側面図。
【図6】移動可能部材の揺動動作を示す斜視図。
【図7】格付け検出装置の配置状態を示す平面図。
【図8】揺動角度検出装置による検出方法を示す断面図。
【図9】スライド位置検出装置による検出方法を示す断面図。
【図10】一対の揃え板による移動可能部材の揃え動作を示す平面図。
【図11】揃え装置による移動可能部材の揃え動作を示す側面図。
【図12】移動可能部材を分割した他の例を示す側面図。
【図13】格付け表示装置を水平移動自在に設けたその他の例を示す断面図。
【図14】格付け表示装置を上下移動自在に設けたその他の例を示す断面図。
【符号の説明】
【0127】
a…載置区間
b…外部検査区間
c…格付け検出区間
d…仕分け区間
d1…仕分け部
e…揃え区間
f…修正区間
A…農産物
1…被選別物仕分け装置
2…バケットコンベヤ
3…バケット
4…格付け表示装置
7…移動可能部材
7a1…第1部材
7a2…第2部材
7A…中央支持面
7B…左側支持面
7C…右側支持面
9…格付け検出装置
9A…揺動角度検出装置
9B…スライド位置検出装置
10…制御装置
11…仕分け装置
13…揃え板
14…揃え装置
15…スライド位置検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケットコンベヤの各バケット毎に設けられて移動可能部材の位置により等級を表示可能な等級表示手段を備え、該移動可能部材の位置に応じて当該バケットに載せられた被選別物を等級別に仕分けする被選別物仕分け装置において、
前記等級表示手段は、前記移動可能部材を一方の方向へ移動した位置で他方の方向での位置決めが可能であることを特徴とする
被選別物仕分け装置。
【請求項2】
前記移動可能部材は、前記バケットコンベヤの搬送方向と平行する面内でのスライドと、該搬送方向に直交する面内での揺動が可能であることを特徴とする
請求項1に記載の被選別物仕分け装置。
【請求項3】
前記移動可能部材の少なくとも一方の方向の移動可能範囲の中間部に係止位置が設けられたことを特徴とする
請求項1又は2に記載の被選別物仕分け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−131753(P2009−131753A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308724(P2007−308724)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(390008305)エスアイ精工株式会社 (39)
【Fターム(参考)】