説明

装飾タイル装着システム

【課題】装飾タイル設置後における意図的な取り替え、位置変更、再装着が容易でなければ、装飾材としての利用において不便であり、又、取り替え、位置変更等によって当該装飾タイルを損傷してしまう不都合の解消等。
【解決手段】装飾タイル裏面に、ボルト又はシャフト等の付いたプレート部品を取り付け、当該装飾タイルの装着対象物に設けた単数又は複数の貫通穴へ、当該装飾タイル裏面にある単数又は複数のボルト又はシャフト等を差し込み、ナット等留め具を用い固定することで、この課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾タイルの装着システムに関するものであり、装飾タイルにプレート部品を取り付けることで、利用者が当該装飾タイルの装着対象物からの意図的な取り外し、再装着を容易に行えるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
タイルは、耐水性、防汚性、耐火性等の機能から、構築物の保護材に利用されるが、表面に絵柄を施すことが出来るため、多種多様な組合せによって室内装飾、屋外装飾仕上げ材としての役割もある。保護材であり装飾材でもある役割の重点は、各々利用箇所によって異なる。施工方法は多くが保護材の機能面からの施工方法に準じており、タイルの製造方法、施工方法の合理化が着目される。一方、装飾面に重点を置いた使用方法は、装着対象物に直接接着、又は凹みを設け接着、又は額縁の木枠等によって固定する方法等が取られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】柴辻政洋・山内史郎共著、「建築用セラミックタイルの知識」鹿島出版会、1985年6月10日発行、P187〜P201
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の固定方法では、連結したタイル、又は形状の異なるタイルを枠又は蓋を設けず固定し、取り外す際も損傷無く行い、容易に再装着することが困難であり、装飾材としての利用において不便であり、結果、装飾材に重点を置いた用途が限られている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、ボルト又はシャフト等の付いたプレート部品を装飾タイルの裏面に接着し、又は分離しないように取り付け、装着対象物に設けた単数又は複数の貫通穴へ、当該装飾タイル裏面にある単数又は複数のボルト又はシャフト等を差し込み、螺子止め等によって固定することが出来るシステムを発明した。
【発明の効果】
【0006】
よって、本発明の装飾タイル装着システムによって、装着したタイルの多種多様な素材色、絵柄の変更、位置変更を容易に行うことが出来る。また、屋内装飾及び屋外装飾、並びに宣伝、広告等の表示物に関する装着対象物に、パンチングメタル等、穴加工のある金属板又はプラスチック板等を使うことで、当該装飾タイルを、縦、横、斜め、自在に組合せ、装着対象物全体の装飾性及び広告性を増すことが出来る。更に、装飾タイルの裏面にプレート部品を接着することで、各装飾タイルの割れ防止にもなり、装飾に関連する用途増加に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】装飾タイルを装着対象物に設置するために、装飾タイルに取り付けるプレート部品の断面図である。
【図2】装着対象物に設置された装飾タイルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に係る装着タイル10は、図1に示すように、タイルTの裏面、又は裏面及び側面に、ボルト又はシャフト1の付いたプレート2を、接着材3で接着、又はプレート2の曲げ加工等によりタイルTと分離しないように取り付ける。図2に示すように、装着対象物20に設けた貫通穴へ、装着タイル10のボルト又はシャフト1を差し込み、留め具5を使い、装着タイル10と装着対象物20が外れないように固定する。プレート2の材質は、ボルト又はシャフト1の取り付け、及び曲げ加工、並びに穴加工が容易な鉄、ステンレス、アルミ等金属又はプラスチック又は木材等が望ましい。装着対象物20については、穴加工が可能な材質である金属、プラスチック、木材等が望ましい。また、装着タイル10を装着対象物20から取り外し、位置変更等を行う時、装着タイル10と装着対象物20の擦れ合った時に生じる傷により、装着対象物20及びタイルTの外観面を損なうことがある場合等には、装着タイル10に緩衝材4を取り付け、外観面を保護することが望ましい。
【符号の説明】
【0009】
1 ボルト、又はシャフト
2 プレート
3 接着剤
4 緩衝材
5 留め具
10 装着タイル
20 装着対象物
T タイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾タイル裏面に、ボルト又はシャフト等の付いたプレート部品を接着、又は分離しないように取り付け、屋内装飾及び屋外装飾、並びに宣伝、広告等の表示物に関する装着対象物に設けた単数又は複数の貫通穴へ、当該装飾タイル裏面にある単数又は複数のボルト又はシャフト等を差し込み、ナット等留め具で固定する、装飾タイル装着システム。
【請求項2】
前項の装飾タイル装着システムにおいて、装飾タイルに接着された、又は分離しないように取り付けられたプレート部品のボルト又はシャフト等が突き出ている面、及び装飾タイル側面に、緩衝材を備えた、装飾タイル装着システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−211443(P2012−211443A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76891(P2011−76891)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(506212260)
【Fターム(参考)】