説明

装飾パネル及び装飾パネルの取付け構造

【課題】構成が簡単で軽量であると共にコストが低く、各種の機能性を有する装飾パネルと、素人でも容易に施工することができる装飾パネルの取付け構造を提供する。
【解決手段】建築物の壁面P等に取付け固定される四辺形状の装飾パネル1は、正面視が四辺形状で裏面の外周に沿って切欠かれた段差4を有するベース2(2a,2b)と、該ベースの表面と、これに連続する四辺形の4辺の端面とを被覆すると共に、ベースの裏面の外周を被覆する被覆材3とから形成されている。ベース2はダンボールから形成され、被覆材は生地であり、装飾パネル1は、ベース2と、被覆材3との間に機能部材5を有する。四辺形状のベース2の四隅に対応する壁面Pに粘着テープ25で受け具10を固定し、受け具に着脱可能に固定具20を嵌合させ、装飾パネル1は固定具20を介して受具20に粘着テープ25で固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁面等に取付け固定される装飾パネルと、その取付け構造に係り、特に、軽量でコストが低く、防音効果等に優れた機能性を有する装飾パネルと、このような装飾パネルを薄く取付けることができ、容易に取付け固定できる装飾パネルの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の壁面に固定する壁面ブロックは、壁面に沿うように配置される壁面ブロックであって、壁面に対して立上がる外枠体が正面視して矩形の枠体部を有し、四辺の枠体部のうち少なくとも隣合う枠体部の外側面に、対向する残りの二辺の枠体部側に向けて窪む凹溝がそれぞれ形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、この種の壁面パネルの取付構造としては、壁面パネルに取り付けられた雄部材と、壁に取り付けられた雌部を有する受材からなり、壁面パネルの受材方向への押し込み力により、雄部材が変形せしめられながら雌部内に強制嵌入された状態では、雌部内で雄部材が復元して抜け止めとなっている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−248672号公報
【特許文献2】特開2008−144492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に記載の壁面ブロックでは、パネルユニットは複数個、実施の形態では四個の壁面ブロックどうしを組合わせて正面視して矩形のパネルユニットとしているものであり、各壁面ブロックは、外枠体と前板体とを有し、外枠体と前板体とはそれぞれ合成樹脂により一体または別体に成形されている。このため、壁面ブロックの意匠を容易に変更することができず、配置換えも容易に行えず、構成が複雑で、重量の大きいものとなっている。
【0006】
また、前記特許文献2に記載の壁面パネルの取付構造は、壁面パネルを固定するための受材はネジを用いて壁面に固定されており、壁面パネルの上面に固定された雄部材を受材の雌部に挿入して固定する構成となっており、壁面パネルを固定するための構成が複雑であり、また、壁面パネルは板材等が使用され、重量が大きいため固定するための施工が煩雑であった。さらに、壁面パネルを取付ける雄部材と受材の構成の厚さが大きく、壁面パネルの位置は壁面から空間を有して離れて固定され、壁厚が大きく増えて結果的に室内の有効面積を縮めることとなっていた。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構成が簡単で軽量であると共にコストが低く、各種の機能性を有する装飾パネルを提供することにある。そして、装飾パネルの取付け固定が容易であり、素人でも容易に施工することができる装飾パネルの取付け構造を提供することにある。また、装飾パネルを壁面等に接近させて固定でき、室内を有効に利用できる装飾パネルと、その取付け構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成すべく、本発明に係る装飾パネルは、建築物の壁面等に取付け固定される四辺形状の装飾パネルであって、このパネルは、正面視が四辺形状で裏面の外周に沿って切欠かれた段差を有するベースと、該ベースの表面と、これに連続する四辺形の4辺の端面とを被覆すると共に、前記ベースの裏面の外周を被覆する被覆材とから形成されていることを特徴としている。
【0009】
前記のごとく構成された本発明の装飾パネルでは、正面視が四辺形状のベースの表面と、これに連続する四辺形の4辺の端面と、裏面の外周とを被覆材で被覆して装飾パネルを形成するため、被覆材を変更することで装飾パネルのデザインや意匠を容易に変更することができると共に、ベースの表面と、ベースの4辺の端面と、ベースの裏面の周囲を被覆材で覆うことで、装飾パネルの奥行き部分を装飾してベースの端部を隠すことができ、装飾パネルの質感を高めることができる。また、ベースの裏面外周に切欠き形成された段差に、この装飾パネルを壁面等に取付け固定するための固定具を固定することで、装飾パネルを壁面に接近させた状態で固定することができ、室内の有効面積を縮めることが防止される。さらに、段差に固定具を固定することで、壁面への装飾パネルの取付け固定を容易に行うことができる。
【0010】
また、本発明に係る装飾パネルの好ましい具体的な態様としては、前記ベースはダンボールから形成され、前記被覆材は生地であることを特徴としている。このように構成された装飾パネルでは、装飾パネルを構成する四辺形のベースはダンボールから形成され、このダンボールのベースの表面と、端面と裏面の外周を生地の被覆材で覆っているため、軽量で低コストを達成することができる。また、生地の意匠を変更することで、趣の異なる多種類の装飾パネルを容易に作製することができる。さらに、本発明の装飾パネルを壁面等に取付けることで、例えば隣室からの騒音の放射を抑制することができ、また保温性能に優れているため住環境を改善することができる。
【0011】
また、本発明に係る装飾パネルの好ましい具体的な態様としては、前記装飾パネルは、前記ベースと、前記被覆材との間に機能部材を有することを特徴としている。この機能部材は、遮音機能、空気活性機能、消臭機能、芳香機能、緩衝機能、保温機能のうちの少なくとも1つの機能性を有するものであることが好ましい。このように構成された装飾パネルでは、ベースと被覆材との間に機能部材を介在させることで、装飾パネルの表面に消臭機能、芳香機能、緩衝機能、断熱機能等のすくなくとも1つを与えることができ、建築物の内部空間を快適にすることができる。また、機能性を持たせることの1つとして、機能部材に炭等の微粒子を含ませることで空気の清浄機能を持たせることもできる。
【0012】
さらに、前記被覆材は、前記ベースに着脱可能に固定されることが好ましく、前記被覆材は、前記ベースの辺に沿って面ファスナーで固定されることが好ましい。被覆材を着脱可能とすると、被覆材を容易に交換することができ、汚れたときは取り外して洗濯することもできる。また、被覆材をベースの辺に沿って面ファスナーで固定すると、被覆材にしわ等が発生することなく、容易に固定することができる。
【0013】
本発明に係る装飾パネルの好ましい具体的な他の態様としては、前記ベースは、その裏面の外周に沿って切込みが形成され、前記被覆材は、その外周端部が前記切込みに挿入支持されることを特徴としている。このように構成された装飾パネルでは、生地の外周端部がベースの切込みに挿入されて支持されているため、生地がベースから外れにくくでき、生地の安定性を向上して、装飾パネルの耐久性を向上させることができる。また、被覆材の外周端部が切込みに挿入され、接着固定されると、被覆材はベースに安定して固定され、被覆が剥がれることを防止できる。
【0014】
本発明に係る装飾パネルの取付け構造は、前記のいずれかに記載の装飾パネルの取付け構造であって、前記四辺形状のベースの四隅に対応する前記壁面等に固定される受け具と、該受け具に着脱可能に嵌合する固定具とを備え、前記装飾パネルは前記固定具を介して前記受け具に固定されることを特徴としている。壁面等への受け具の固定は粘着材による固定が好ましく、固定具への装飾パネルの固定も粘着材による固定が好ましい。このように構成された装飾パネルの取付け構造では、装飾パネルの四辺形状のベースの四隅に対応する壁面等に受け具を固定し、この受け具に固定具を嵌合させて固定し、固定された固定具の外周側の面に装飾パネルを固定するため、素人でも容易に短時間で施工することができる。
【0015】
本発明に係る装飾パネルの取付け構造の他の具体的な態様としては、前記受け具、及び前記固定具の一方は、水平方向に平行な2本にリブにより溝が形成され、該リブの1本は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、前記受け具、及び前記固定具の他方は、前記溝に挿入される水平の突条が形成され、該突条は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、該他方の段差は前記一方の段差に係合することを特徴としている。このように構成された装飾パネルの取付け構造では、受け具の水平方向に平行な2本にリブにより形成された溝内に、固定具の水平な突条を挿入するだけで、段差同士が係合するため脱落が防止され、しかも、水平方向に自由度があるため装飾パネルの位置を水平にずらして所定の位置に固定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の装飾パネルは、軽量で低コストの装飾パネルを壁面等に取付け固定することで、室内の趣向を容易に変更することができる。また、固定された装飾パネルにより外部からの騒音の進入を低減することができると共に、保温や遮熱性能等の機能性を向上させることができる。さらに、装飾パネルを壁面等に取付け固定しても、壁面からの突出量を少なくでき、室内の有効面積を縮めることを防止できる。本発明の係る装飾パネルの取付け構造は、専門家でなく素人でも、短時間で容易に室内の雰囲気を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る装飾パネルの一実施形態を示し、(a)は正面図、(b)はその側面図。
【図2】(a)は図1の装飾パネルの裏面図、(b)は(a)の要部拡大側面図、(c)は(a)の要部拡大縦断面図。
【図3】図1,2の装飾パネルのベースの裏面図と、被覆材としての生地の広げた状態を示す裏面図。
【図4】本発明に係る装飾パネルを壁面等に取付け固定する受け具と固定具の分離した状態の斜視図。
【図5】本発明に係る装飾パネルを壁面に取付け施工する動作状態を示す透視図。
【図6】本発明に係る装飾パネルを固定するためのブラケットを壁面に固定する動作状態を示す立面図。
【図7】図6に続く動作状態を示す立面図。
【図8】(a)は本発明に係る装飾パネルを壁面に取付け施工する動作状態を示す要部断面図、(b)は一度固定した装飾パネルを取り外した状態の要部断面図。
【図9】本発明に係る装飾パネルを壁面に取付け固定する変更例を示す動作説明図であり、(a)は装飾パネルの正面図、(b)は装飾パネルを壁面に接近させる側面図、(c)は装飾パネルを順次壁面に固定する正面図。
【図10】本発明の係る装飾パネルのベースに被覆材を固定する他の実施形態を示し、(a)は要部斜視図、(b)は固定手段の要部断面図、(c)は被覆動作を示す要部断面図。
【図11】本発明に係る装飾パネルを構成するベースの変更例を示す要部断面図。
【図12】本発明に係る装飾パネルを構成するベースの段差の変更例を示す要部斜視図。
【図13】本発明に係る装飾パネルの取付け構造を示す他の実施形態の透視図。
【図14】本発明に係る装飾パネルに取付けられる照明装置を示す要部斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る装飾パネルと、その取付け構造の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。先ず、図1〜3に基づいて、本発明に係る装飾パネルを詳細に説明する。本実施形態の装飾パネル1は、四辺形として正方形状のベース2と、このベース2の少なくとも表面を覆う被覆材として生地3を備えている。ベース2は表面ボード2aと裏面ボード2bとを積層して構成され、表面ボード2aの正方形に対して裏面ボード2bの正方形が小さく形成され、外周に額縁状の段差4が形成されている。この段差4はベース2の外周に沿って所定の幅で形成され、この装飾パネル1を壁面等に取付け固定するための後述する固定具20が固定されるスペースとなっている。
【0019】
ベース2を構成する表面ボード2aは平坦な45cm程度の正方形のダンボールで形成され、裏面ボード2bは同様に平坦な正方形のダンボールで形成され、その大きさは35cm程度の正方形となっている。このため、外周に形成された段差4の幅は、約50mm程度となっている。ベース2は表面ボード2aと裏面ボード2bとを2枚重ねて厚さが13mm程度に形成されている。なお、ダンボールの大きさは30〜60cm程度で、適宜の大きさを選択でき、その厚さは10〜20mm程度が好適である。ベース2を構成する表面ボード2a、裏面ボード2bは中間層にアルミニウム箔を積層したダンボール、若しくは難燃性のダンボールが好ましい。
【0020】
本実施の形態では、ベース2と生地3との間にウレタンフォーム等からなる機能部材5が介在されており、生地3はベース2の表面と、側面と、裏面の外周部を覆う形状のものが使用されている。すなわち、生地3は、図3に示されるように、ベース2の表面を覆う正方形部分と、表面に連続する4辺の端面を覆う細長長方形部分3aと、4辺の端面に連続する細長台形部分3bと、台形部分に連続する細長長方形部分3c(先端部)を備えており、ベース2の外周縁部を包むように構成されている。なお、ベース2に機能部材5を重ね、さらに生地3を重ねて単純に積層するだけで装飾パネルを構成してもよい。また、機能部材5はベース2の正面に連続する端面部分まで延出するものでもよい。
【0021】
ベース2を構成するダンボールは、裏面の外周に沿って切込み6が形成されている。切込み6はベース2の表面ボード2aの外周から5〜20mm程度離して四辺形の外周に沿って平行に形成されている。この切込み6はベース2の表面と端面と裏面の外周部を覆う生地3の端部である細長長方形部分3cの先端部が挿入されるものであり、生地3の外周の先端部(3c)を切込み6に挿入することで生地3のベース2からの脱落を防止するものである。
【0022】
ベース2の少なくとも表面を覆う生地3は厚手のものや薄手のもの、色や柄等、適宜選択できるが、ガーゼ等の薄手のものを使用して無地のヌードパネルとして構成し、さらに、装飾用の厚手のものを重ねて形成することもできる。ベース2と生地3との間に位置する機能部材5は、遮音機能、空気活性機能、消臭機能、芳香機能、緩衝機能、保温機能のうちの少なくとも1つの機能性を有するものであり、フェルトやスポンジ等を使用することもでき、その厚さは3〜5mm程度が好ましい。消臭、芳香機能としては、消臭剤や芳香剤を含ませることで、その機能を発揮できる。緩衝機能としては、フェルトやスポンジは表面に位置する生地3に弾力を与え、外部からの衝撃を緩衝できる。また、保温機能としては、ダンボール、フェルトやスポンジは内部に空気を含んでおり、温度勾配を緩和することができる。
【0023】
装飾パネル1は、生地3の中央の正方形部分にウレタンフォーム等の機能部材5を位置させ、その上にダンボールからなるベース2を載置し、生地3の正方形から突出している細長の長方形部分3aと台形部分3bとを折り返して台形部分の外側の細長長方形部分3cを切込み6に挿入して固定する。なお、切込み6に挿入する際に生地3の先端部に接着剤を塗布して固定することもできる。このようにして形成された装飾パネル1は、ベース2がダンボールで形成され、生地3でベース2の表面と周囲の端面と裏面の外周部とを覆うことで、低コストで軽量に形成することができる。
【0024】
装飾パネル1を構成するベース2のダンボールは軽量で多層構造であるため、騒音等の振動を効果的に減衰させることができ、装飾パネル1に遮音の機能性を与えることができる。また、ウレタンフォームで構成された機能部材5に炭等の微粒子を混在させることにより、あるいはダンボールに炭を含んだ塗料等を塗工することで、装飾パネル1に空気を清浄化する空気活性機能を与えることができる。さらに、ベース2および機能部材5は保温性に優れており、住宅等の壁面に貼り付けることで、結露を防止する保温効果という機能性を与えることができる。また、ベース2と生地3との間に機能部材5を設置することで、外部からの衝撃を吸収する緩衝機能を付与することができる。
【0025】
本実施の形態の装飾パネル1は、ベース2の少なくとも正面を生地3で覆って構成されるため、生地の色、模様、折柄等を容易に選択することができ、この装飾パネル1を取付け固定する部屋の雰囲気を使用目的にあわせて容易に変更することができるため、機能性を有するデザインパネルということができる。例えば、寝室では防音性が優れた装飾パネルを使用すると好ましく、居室では癒し空間を形成する機能を有するものが好ましく、併せて冷暖房の効果を高めることができる。
【0026】
つぎに、このように構成された本実施の形態の装飾パネル1を壁面等に固定する受け具であるブラケット10と、固定具であるクランプ20について、図4を参照して説明する。ブラケット10は住宅等の内装壁面等に固定されるものであり、プラスチック、例えばPET樹脂等で形成され、壁面等に固定される平坦面を有する基部11と、この基部より所定の間隔を有して平行に立ち上げた2本のリブ12,13とを有しており、2本のリブ間に溝14が形成されている。一方のリブ12は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、入口の幅が狭く、奥が広い形状となっている。基部11のリブが形成された面と反対側の平坦面には粘着テープ15が貼着され、表面には離型紙15aが貼り付けられている。また、基部11には、このブラケット10を釘16やピン等で固定するための貫通孔11aが形成されている。PET樹脂は再生プラスチックを用いると好ましい。
【0027】
また、このブラケット10に連結されて固定されるクランプ20は同様にPET樹脂等で形成され、前記の装飾パネル1が固定される平坦面を有する基部21と、この基部から平坦面と反対側に立ち上げられた1本のリブ(突条)22とを有している。リブ22はブラケット10の2本のリブ12,13間に形成された溝14に嵌合され、係止されるものであり、リブ22は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、ブラケット10の1本のリブ12の段差に係止される構成となっている。そして、平坦面には粘着テープ25が貼着され、表面には離型紙25aが貼り付けられている。段差を形成する面は垂直面でも傾斜面でもよいが、垂直面では係合状態が安定し、傾斜面ではブラケット10からクランプ20の取り外しが容易となる。
【0028】
前記の如く構成された本実施形態の装飾パネル1の壁面Pへの取付け固定動作について、図5〜8を参照して、以下に説明する。本実施の形態の装飾パネル1を住宅の内壁面に固定するときは、先ず、壁面Pに装飾パネル1の大きさに合せてブラケット10,10…を粘着テープ15で固定するための位置を設定する。
【0029】
図6に示すように、装飾パネル1が固定される壁面Pの領域の四隅に対応して4つのブラケット10を固定する。先ず、下端の左側の部位に第1のブラケット10Aを粘着テープ15で固定する。つぎに、固定されたブラケット10Aの右側に、長さがL1の横スペーサSP1を当て、横スペーサの他端に第2のブラケット10Bを粘着テープ15で固定する。このようにして、先ず下方の2つのブラケット10A,10Bを水平に壁面Pに固定する。
【0030】
このあと、第1のブラケット10Aの上方に、長さがL2の縦スペーサSP2を当て、縦スペーサの上端に第3のブラケット10Cを粘着テープ15で固定する。そして、第4のブラケット10Dを第2のブラケット10Bの上方に縦スペーサSP2を当て、第3のブラケット10Cの右側に横スペーサSP1を当て、両スペーサの端面に接触するように第4のブラケット10Dを接触させて粘着テープ15で固定する。
【0031】
装飾パネル1の大きさを450mm四方とし、ブラケット10の横寸法xを45mm、縦寸法yを25mmとし、y1を9mm程度、y2を7mm程度に設定し、ブラケットの外周側に10mm程度の余裕をとると、横スペーサSP1の長さは、
450−(45×2)−(10×2)=340mm程度の寸法に設定される。また、縦スペーサSP2の長さL2は、
450−{(9+7)×2}−(10×2)=398mm程度の寸法に設定される。
【0032】
このようにして、1枚の装飾パネル1を取付け固定するための4つのブラケット10A,10B,10C,10Dを壁面Pに固定する。ブラケット10A〜10Dの固定は、粘着テープ15の離型紙15aを剥がしてブラケット10を壁面Pに押し付けるだけで容易に固定できる。さらにブラケット10を壁面Pに強力に固定するときは、基部11の貫通孔11aに釘16等を打ち込む。これにより、ブラケット10の壁面Pへの強固な固定が可能となる。
【0033】
このあと、図7に示すように、第1の装飾パネル1の上側に隣接する第2の装飾パネルを固定するための4つのブラケット10を壁面Pに固定する。第1の装飾パネル1の上部に第2の装飾パネル1を固定するときは、第3のブラケット10Cの上部に間隔用の長さがL3の隙間スペーサSP3を位置させ、隙間スペーサの下端面を第3のブラケットの上方のリブに対接させ、第2の装飾パネル用の第5のブラケット10Eの下方のリブをスペーサSP3の上端面に接触させて粘着テープ15で壁面Pに固定する。同様にして、第4のブラケット10Dの上部に隙間スペーサSP3を当てて、第6のブラケット10Fを壁面Pに固定する。隙間スペーサSP3の長さL3は38〜40mm程度に設定される。
【0034】
そして、前記と同様に、第2の装飾パネル用の下方の2つのブラケット10E,10Fの上方に、2つのブラケット10G,10Hを横スペーサSP1と縦スペーサSP2を用いて所定の間隔で壁面Pに粘着テープ15で固定する。この4つのブラケット10E,10F,10G,10Hにより、第2の装飾パネルを取付け固定することができる。この動作を繰り返すことにより、複数の装飾パネル用のブラケットを壁面Pに取付け固定し、天井面に接近する位置まで固定する。縦一列の装飾パネルの固定が完了したあと、隣接する縦列の装飾パネル用のブラケットを固定する。
【0035】
先ず、隣接する側に固定されたブラケット10Bの右に、長さがL4の側部用のスペーサSP4を接触させ、間隔L4を開けてブラケット10Iを粘着テープ15で固定する。また、同様に隣接する側に固定されたブラケット10Dの右側に側部用のスペーサSP4を接触させ、間隔L4を開けてブラケット10Jを粘着テープ15で固定する。このようにして、縦方向の2つのブラケット10I,10Jを固定したあと、横スペーサSP1を用いてこれらのブラケットの右側に、間隔L1を開けてブラケット10Kを固定し、横スペーサSP1と縦スペーサSP2を用いてブラケット10Lを固定する。以下、同様にして、4つのスペーサを用いて所定の間隔を保持して必要な数の装飾パネルを固定するためのブラケット10,10…を粘着テープ15で固定する。側部用のスペーサSP4の長さL4は20mm程度に設定される。
【0036】
このようにして、縦横に、多数のブラケット10,10…を所定の間隔で壁面Pに固定したあと、これらのブラケットに装飾パネル1を固定するべく、すべてのブラケット10にクランプ20を嵌合させる。すなわち、固定されたブラケットの水平な2本のリブ12,13間の溝14に、クランプ20の水平なリブ(突条)22を挿入させ押込むと、クランプ20の突条の段差がリブ12の段差に噛み合い、確実に嵌合して脱落が防止される。すべてのブラケット10にクランプ20を嵌合させたあと、1つの装飾パネル1に対応する4つのクランプ20の粘着テープ25の離型紙25aを剥がし、装飾パネル1の裏面の段差4を押し付ける。押し付けられた装飾パネル1は、その段差4部分が4つの粘着テープ25で容易に、しかも確実に固定される。
【0037】
1つの装飾パネル1を4枚の粘着テープ25でクランプ20に固定したあとは、隣接する例えば上の4つのブラケット10に嵌合されたクランプ20の離型紙25aを剥がして2番目の装飾パネル1を固定する。この動作を繰り返すことで、壁面Pに固定されたブラケット10とクランプ20のすべてに装飾パネル1,1…を固定することができる。なお、前記のブラケット10の壁面Pへの固定は、下方から上方に向けて順次固定する動作を説明したが、逆に上方から下方に向けて順次ブラケットを固定することも可能である。また、横方向に並べて取付け固定してから縦方向に取付け固定することもできる。
【0038】
このようにして、壁面Pに固定された装飾パネル1は、ブラケット10を壁面Pに粘着テープ15により固定し、固定されたブラケット10にクランプ20を嵌合させ、クランプ20に粘着テープ25で装飾パネル1を壁面Pに固定するため、固定後にブラケット10とクランプ20の結合を外すことにより、装飾パネル1を壁面Pから容易に取り外すことができる。このように壁面Pに固定された装飾パネル1は、その裏面が図8(a)に示すように壁面Pに密着して、隙間は殆ど形成されず、遮音、保温等の機能性が安定する。図8(b)は、一度粘着テープ25で固定した装飾パネル1をブラケット10から外した状態を示している。したがって、一度固定した装飾パネル1を外して他の趣向の異なるパネルを取付けなおすことができ、装飾パネルの位置を容易に変更することもでき、室内壁面の趣向を容易に変更することができる。
【0039】
装飾パネル1を固定するブラケット10とクランプ20は、組み合わせた状態で所定の厚さを有しており、通常ではその厚さ分だけ壁面Pから離れた状態で取付け固定されるが、本実施形態の装飾パネル1では裏面に段差4が形成され、一方のクランプ(固定具)20は段差4に粘着テープ25を介して固定されるため、装飾パネル1と壁面Pとの間隔を狭めることができる。このため、装飾パネル1の機能性で、例えば遮音性や断熱性を向上させるためにダンボールの厚さを増やしても、装飾パネル1の壁面Pからの突出量が大きくならず、部屋の有効面積を狭めることが防止される。
【0040】
つぎに、本発明に係る装飾パネルを壁面等に固定する動作の変更例について、図9を参照して説明する。図9において、装飾パネル1はその裏面に4個のクランプ20が粘着テープ25で固定されると共に、4個のクランプ20にはそれぞれ4個のブラケット10が嵌合固定されている。この状態で、ブラケット10の粘着テープ15の離型紙15aを剥がし、4個のブラケットの粘着テープを壁面Pに固定するための準備をする。装飾パネル1を壁面Pに固定する際に、図5に示すような壁面に基準線を付しておくと、装飾パネルの固定が容易となる。
【0041】
先ず、基準となる第1の装飾パネル1を壁面Pに矢印Yのように押し付けると、4つのブラケット10の離型紙15aをはがした粘着テープ15により第1の装飾パネルを壁面に固定することができる。この状態で、装飾パネル1を水平方向にずらすと、ブラケット10の2本にリブ11,12間の溝14に嵌合しているクランプ20の1本のリブ22は嵌合が外れて、4個のブラケット10から装飾パネル1を外すことができる。このように装飾パネル1を外した状態でブラケット10の基部11に釘等を打ち込んでブラケット10を壁面Pに確実に固定することができる。
【0042】
第1の装飾パネル1を壁面Pに固定した後、この装飾パネルを基準として、その周囲に次の装飾パネルを取付け固定する。図9(c)では、第1の装飾パネル1の右に、第2の装飾パネル1aを固定する。この場合、前記と同様に、第2の装飾パネルの裏面に固定された4個のクランプ20に、それぞれブラケット10を嵌合させ、ブラケット10の粘着テープ15の離型紙15aを剥がして、第1の装飾パネル1の右側面に第2の装飾パネル1aの左側面を接触させ、第1の装飾パネル1と高さを合わせて壁面Pに押し付けて粘着テープ15で固定する。
【0043】
同様に、第1の装飾パネル1の左に、第3の装飾パネル1bを固定し、さらに、第1の装飾パネル1の下に、第4の装飾パネル1cを固定し、次いで、第1の装飾パネル1の上に、第5の装飾パネル1dを固定する。このように、固定された装飾パネルの側面や上下面を利用して、これらの面を基準として順次、次の装飾パネルを固定することで、壁面Pの所望の領域を装飾パネルで覆うことができる。このように、固定された装飾パネルを用いて順次、次の装飾パネルを取付け固定する場合は、前記の取付け固定動作と比較してスペーサを用いないで固定することができる特長がある。
【0044】
つぎに、本発明に係る装飾パネル1のベース2に被覆材である生地を固定する他の実施形態について、図10を参照して説明する。この実施形態では、被覆材である生地3Aはベース2に面ファスナーで固定されることを特徴としており、他の実質的の同等の構成については説明を省略する。面ファスナーFとは、マジックテープ(登録商標)と称されるものが好適であり、一方のテープ部F1には多数のループ状の繊維が形成され、他方のテープ部F2にはループ状繊維に引っ掛かる鉤型の突起が多数形成されており、突起が繊維に係合して両テープ部が結合される構成となっている。
【0045】
図10において、ベース2は前記の実施形態と同様に表面ボード2aと裏面ボード2bとを積層して構成され、裏面の外周に沿って段差4が形成され、この段差には面ファスナーFのループ状繊維を有するテープ部F1が固定されている。テープ部F1の固定は両面テープや接着剤が好ましいが他の固定手段を用いてもよい。一方、被覆材を構成する生地3Aはベースの表面を覆う表面部3dと、ベース2の表面ボードの端面を覆う端面部3eと、ボード2の段差4を覆う裏面部3fとを有しており、裏面部の端部は傾斜面となっており、ベースを被覆したときに生地が重ならないように形成されている。そして、裏面部3fの外周側には面ファスナーFの鉤型の突起を有するテープ部F2が固定されている。テープ部F2の固定は生地に縫い込まれているが、両面テープ止めや接着による固定でもよい。テープ部F1、及びテープ部F2の固定は、ベース2の外周辺に沿って平行に固定されている。
【0046】
このように構成されたベース2への生地3Aの固定は、生地中央の正方形の表面部3dをベース2の表面に合わせ、生地3Aの端面部3eを直角に折り曲げてベース2の端面に合わせ、さらに、裏面部3fをベースの段差4に合わせて直角に折り曲げると、段差4に固定されたテープ部F1と生地3Aに固定されたテープ部F2とが接触され、鉤状の突起がループ状の繊維に引っ掛かり生地3Aの1辺がベース2に固定される。この動作を残りの3辺に繰り返すことで、ベース2の表面と端面及び段差4の部分が生地3Aで被覆される。
【0047】
装飾パネル1に、このようにしてベース2の外周に沿って平行に固定された面ファスナーFを用いて生地3Aを被覆すると、生地3Aはその端辺が真直ぐに固定されるため生地がたるむことや、よじれることが回避され、表面にしわが生じることがなくなり、プロでなく素人でも美しく被覆することができる。また、面ファスナーFは外すことが容易に行えるため、生地3Aの交換や汚れたときの洗濯等が容易に行えるメリットがある。さらに、ベース2と生地3Aとの間に機能部材であるウレタンフォーム5等が装着され、その機能性が低下したときも容易に交換できるメリットがある。
【0048】
前記した実施の形態では、装飾パネル1のベース2を構成するダンボールとして、2層のダンボールの例を示したが、図11に示されるような3層構造のダンボール2cを使用することもできる。図11に示されるダンボール2cは、中央の厚手のダンボールの両面に薄手のダンボールを接着した3層構成となっている。なお、ダンボールはさらに多層構成としてもよい。
【0049】
また、前記した実施の形態では、装飾パネル1の裏面のクランプ20を固定するための段差として、外周の全周に形成した段差4の例を示したが、図12に示される装飾ボード1Bのように、幅の狭い全周の段差の内側にクランプを固定するための段差4aを形成してもよい。
【0050】
つぎに、本発明の他の実施形態を図13に基づき詳細に説明する。図13は本発明に係る装飾パネルの取付け構造の他の実施形態の透視図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、装飾パネルは一部のパネルが湾曲しており、天井面まで連続していることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0051】
本実施の形態では、天井面に近い上部の装飾パネル1Cは、壁面Pから天井面Rに連続して所定の半径で湾曲している。すなわち、上部の装飾パネル1Cは壁面Pと天井面Rとのコーナーを覆うような形状で構成されている。このように湾曲した装飾パネル1Cを壁面Pと天井面Rに連続して取付け固定すると、壁面と天井面とが直角に交差する形状から丸みを帯びた独特な壁面構造とすることができる。湾曲した装飾パネル1Cは、例えばベースを構成する2枚のダンボールを接着するときに予め湾曲させて接着することで湾曲状態が保持され、平面に戻ることが回避される。
【0052】
このような湾曲した装飾パネル1Cを壁面Pの上部に、同様に受け具10と固定具20を用いて取付け固定すると、壁面と天井面との間にコーナー部分に空間を形成することができ、この空間に照明装置30を設置することができる。照明装置30の設置は、例えば壁面Pにビス等で固定することができる。照明装置30としては蛍光灯や電球等を用いることができるが、薄型に構成され、発熱量が少なく消費電力を節減できる発光ダイオード(LED)を用いた照明装置が好適である。
【0053】
このように湾曲した装飾パネル1Cを壁面Pと天井面Rにまたがるように、前記の実施形態で示したブラケット10とクランプ20を用いて取付け固定すると、装飾パネル1Cと天井面Rとの間に隙間が形成される。装飾パネル1Cと壁面Pおよび天井面Rとの間に照明装置30を設置し点灯すると、装飾パネル1Cは天井面Rとの間に隙間が形成されるため、この隙間から照明光が洩れるため、間接照明とすることができる。
【0054】
この実施形態においても、壁面Pに平行に平面状の装飾パネル1を取付け固定し、湾曲した形状の装飾パネル1Cを壁面Pと天井面Rにまたがって取付け固定することで、防音性、断熱性等の機能性を向上させることができる。また、平面状の装飾パネル1、湾曲した装飾パネル1Cの機能部材5やベース2に炭の微粒子を塗布することにより、室内空気の清浄化を行うことができ、居住者に癒しの効果を与えることもできる。
【0055】
また、照明装置として、図14に示される照明装置31を使用することができる。この照明装置31は、例えばLEDチップを配列した照明装置を使用し、装飾パネル1の裏面の段差4に設置するものであり、電源を供給するリード線32,32が両端から延出され、リード線にはコネクタ33が接続されている。この照明装置31を複数の装飾パネル1,1の段差4,4に設置し、コネクタ33で接続することで、室内側から照明装置が見えない状態で間接照明することができる。この照明装置31はコネクタ33により複数個を連結してライン状に照明することができる。なお、照明装置としては小径の蛍光ランプ等を使用したものを用いてもよい。
【0056】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、四辺形の装飾パネルとして正方形の装飾パネルの例について説明したが、長方形や台形、あるいは菱形等の四辺形の装飾パネルを形成してもよい。
【0057】
また、装飾パネルのベースとして紙製のダンボールの例を示したが、プラスチックダンボールを用いてもよい。また、本発明の装飾パネルを壁面等に取付け固定する受け具、及び固定具はPET樹脂から形成されるものを示したが、他の合成樹脂で形成してもよいのは勿論である。被覆材として生地の例を示したが、不織布を用いてもよい。さらに、装飾パネルのベースを被覆する被覆材としてプラスチックフィルム等を用いることもできる。また、装飾パネルを固定する受け具および固定具は外周の4個所とした例を示したが、さらに多くの個所としてもよい。
【0058】
受け具および固定具として、受け具に平行な2本のリブを形成し、固定具に1本の突条を形成する例を示したが、逆に、受け具に1本の突条を形成し、固定具に平行な2本のリブを形成して、受け具の1本の突条に固定具の2本のリブを嵌合させるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の活用例として、装飾パネルを用いて例えば住宅の天井面に取付け固定することができ、建築物の内装面に限らず外装面に装飾パネルを取付け固定することによって建築物の外装材を装飾する用途にも適用できる。この場合の被覆材はフィルム等の外装に用いることができる被覆材が好ましい。
【符号の説明】
【0060】
1,1A,1B,1C:装飾パネル、2:ベース、2a:表面ボード、2b:裏面ボード、2c:ダンボール、3,3A:生地(被覆材)、4,4a:段差、5:ウレタンフォーム(機能部材)、6:切込み、10,10A〜10L:ブラケット(受け具)、11:基部、12,13:リブ、14:溝、15:粘着テープ(粘着材)、15a:離型紙、20:クランプ(固定具)、21:基部、22:突条、25:粘着テープ(粘着材)、25a:離型紙、30,31:照明装置、SP1,SP2,SP3,SP4:スペーサ、F:面ファスファー、F1,F2:テープ部、P:壁面、R:天井面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の壁面等に取付け固定される四辺形状の装飾パネルであって、
該パネルは、正面視が四辺形状で裏面の外周に沿って切欠かれた段差を有するベースと、該ベースの表面と、これに連続する四辺形の4辺の端面とを被覆すると共に、前記ベースの裏面の外周を被覆する被覆材とから形成されていることを特徴とする装飾パネル。
【請求項2】
前記ベースはダンボールから形成され、前記被覆材は生地であることを特徴とする請求項1に記載の装飾パネル。
【請求項3】
前記装飾パネルは、前記ベースと、前記被覆材との間に機能部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾パネル。
【請求項4】
前記機能部材は、遮音機能、空気活性機能、消臭機能、芳香機能、緩衝機能、保温機能のうちの少なくとも1つの機能性を有することを特徴とする請求項3に記載の装飾パネル。
【請求項5】
前記被覆材は、前記ベースに着脱可能に固定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装飾パネル。
【請求項6】
前記被覆材は、前記ベースの辺に沿って面ファスナーで固定されることを特徴とする請求項5に記載の装飾パネル。
【請求項7】
前記ベースは、その裏面の外周に沿って切込みが形成され、
前記被覆材は、その外周端部が前記切込みに挿入支持されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装飾パネル。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の装飾パネルの取付け構造であって、
前記四辺形状のベースの四隅に対応する前記壁面等に固定される受け具と、該受け具に着脱可能に嵌合する固定具とを備え、
前記装飾パネルは前記固定具を介して前記受け具に固定されることを特徴とする装飾パネルの取付け構造。
【請求項9】
前記受け具、及び前記固定具の一方は、水平方向に平行な2本にリブにより溝が形成され、該リブの1本は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、
前記受け具、及び前記固定具の他方は、前記溝に挿入される水平の突条が形成され、該突条は根元が肉薄で先端が肉厚の段差が形成され、該他方の段差は前記一方の段差に係合することを特徴とする請求項8に記載の装飾パネルの取付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−58218(P2011−58218A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207377(P2009−207377)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(509252483)株式会社 リームズ (1)
【Fターム(参考)】