説明

裏面に設置されたアクチュエータを用いて命令実行を制御するための携帯装置

本発明は、命令の実行を制御することを意図した装置(D)に関し、同装置は、i)ユーザーが少なくとも片手で保持することができて、裏側アクチュエータ(AC)が設けられた裏面(FAR)を有するレセプタクル(RP)と、ii)少なくとも1つのアプリケーションにつき、少なくとも1つのオペレーティングモードと、選択された配列によって定義されている相対位置のアイコンと関連付けられている選択命令のセットとの間の対応表を記憶することのできる記憶手段(MS)と、ii)制御手段(MC)であって、アプリケーションのオペレーティングモードが選定されると、記憶手段内でそれに対応する表を確定し、次いで、前記表内に保有されている命令を、これら命令とそれぞれに関連付けられているアイコンの相対位置を基に選択される裏側アクチュエータ(MC)の操作型式との関連付けを行い、前記アイコンの少なくとも幾つかを、前記裏面(FAR)側の前記裏側アクチュエータ(AC)の相対位置及び選択された操作型式を識別できるように、それらの選択された配列に従って少なくとも1つの画面(EC1、EC2)に表示させ、裏側アクチュエータ(AC)の1つの操作型式に従って手動操作されると、前記裏側アクチュエータ(AC)の操作型式と関連付けられている命令の実行をコマンドする、ための制御手段(MC)と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーが実行されるべき命令を与える(又は入力する)ことができるようにすることを意図した電子機器に関する。
【0002】
「命令」は、ここでは、少なくとも1つの表示画面に表示される1つ又はそれ以上の画像及び/又は英数字(又は記号)に対する少なくとも1つの変更、又は少なくとも1つの音の放出の制御、又は随意的には波動を介した(例えば、赤外線遠隔制御の場合)データ(又は信号)の送信又は取得のトリガ、を引き起こすように構成されているあらゆる種類のコマンドを意味する。
【0003】
更に、「電子機器」という語句は、ここでは、それぞれに、実行されるべき少なくとも1つの命令と関連付けられている少なくとも1つのアクチュエータと、アクチュエータの操作によりアクティブにされた命令の実行を制御するための手段と、を備えているどの様な電子(及び、恐らくはコンピュータ)機器をも指す。これには、例えば、マン・マシンインターフェース(キーボード型式の周辺機器など)、ゲームコンソール、電子機器用の遠隔制御ボックス、随意的に補強又は防水の施されたコンピュータ又は端末(固定式又は携帯式)、測定用機器、電子ブック又は辞書、マルチメディアコンテンツリーダ、又は携帯情報端末(又はPDA)があり、或いは、移動(又はコードレス)電話又は衛星ナビゲーション器械の様な通信機器までもが含まれる。
【0004】
更に、「アクチュエータ」という用語は、ここでは、ユーザーが、ユーザーの手指の少なくとも1本を使って操作した時に、実行されるべき命令を与える(又は入力する)ことができるようにする(そして、その結果、電子及び/又はコンピュータ機器の少なくとも1つの品目に影響を与える)、マン・マシンインターフェースのどの様な要素をも意味する。従って、それには、例えば、感応(又は接触応答)キー又はゾーン、押しボタン、トリガ、「マウス」(又は、トラックボール又はタッチパッドの様な、その派生品の1つ)、スクロールバー、スクロールホイール、又はレバー(又はジョイスティック)がある。
【0005】
移動電話又は携帯情報端末(及びそれらの派生品)の様な数多くのコンパクト品目は、親指(及び、恐らくは人差し指)だけで使える小型キーパッドを備えている。そのため、英数字の入力は、手際良く操作するのが急速に難しくなってきている。打ち込みエラーを回避するためには、一般に、従来のキーボードの場合より強い力でキーを動作させなければならず、ユーザーにとってあまり快適なことではない。
【0006】
キーパッドは、バーチャル(タッチゾーン内か又は一覧文字によって表現)である場合もあり、バーチャルでは、打ち込みの有効性と快適性は大きく減退し、特に表面が振動効果又は音響効果を受ける場合はそうである。
【0007】
本発明は、より具体的には、ユーザーが少なくとも片手で支えることができて、表面(随意的に、少なくとも1つの画面及び/又は表側アクチュエータが設けられている)と、少なくとも1つのアプリケーションに関して実行されるべき命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作することのできる裏側アクチュエータが設けられている裏面と、を有するレセプタクル、を備えている電子及び/又はコンピュータ機器に関する。
【背景技術】
【0008】
この型式の装置には、前記レセプタクルの表面側に設置されている画面によって提供される表示上で動かすために、装置のハウジング又はレセプタクルの裏面側に設置されているキーを使って入力するように設計されているものがある。しかしながら、これらの装置では、ユーザー側の役回りとして相当な練習と高い機敏性が求められたり、及び/又は、それらは、提供される命令の点から見て融通性を欠いていたり、及び/又はあまりに多くの空間を占める補助機能を表面側に採用していたりする。
【0009】
而して、米国特許US6,297,752号とカナダ特許CN1,356,622号では、標準的なキーボードと実質的に同じ数のキーを有するが、キーの配列を左右の手と関連付けて自然な配列にしたキーパッドを、レセプタクルの裏面に配置することが記載されている。ユーザーが、使用されるべき裏側キー、具体的にはその場所を確定することができるようにするため、裏側キーのそれぞれの位置とアクション(又は命令)のスケール表現が表側画面に表示されるようになっている。この表現は、次いで、使用されているアプリケーションの画像を表示している画面に重ねられる(又は、「オーバーレイ」式に示される)。この解決法の欠点は、裏側キーの表現の表示無しに巧くやるためには、ユーザーは、目視できない空間の中の相当数のキーに指を這わせて動かせるだけの十分な機敏性と巧みな連携を身につけなくてはならないことである。
【0010】
特許文献である国際特許WO2006/067404号には、指の動き(曲げ伸ばし)を使って操作することのできる複数の位置(又は操作型式)を備えたタッチゾーン及び/又はキーを利用した入力装置が記載されている。各指位置によって供与される可能性を表側画面にオーバーレイ式に表示するために、キーが設置されている裏側ゾーンの付近に指が置かれていることと各指の位置とが検出される。そこで、ユーザーは、表示されている選択肢の内の1つを、所望の選択肢の上に指を置いて強い圧力を加えるか又は圧力を取り除くことによって選択することができる。これは、指一本一本が、同一の裏側キーの最大8つの位置(又は操作型式)を、指を最大に曲げた位置と最大に伸ばした位置の間で制御することになるという事実のせいで、指の優れた機敏性を必要とする。装置は、ユーザーを補助するために表側表示を使用しているとはいえ、この表示は各指に用意されている選択肢が多数あることによって生じる複雑性を軽減することを意図したものである。しかしながら、それには、所望のコマンドに辿り着くために手探りで進むことが伴う。
【0011】
特許文献である国際特許WO2006/052175号には、上で説明した装置に類似した装置が記載されている。ここでは、裏側キーにタッチセンサーが装備されており、それらキーの表現と表現上のキー位置が表側画面に表示される。これは、打ち込みの精度と機敏性を向上させることができる。しかしながら、裏側キーが数個しか無く、指の触覚と直観的測位でもユーザーが進み方を見つけるのに十分である場合には、指位置の検出に使用される手段は高くつき必要不相応という結果になるかもしれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許US6,297,752号
【特許文献2】カナダ特許CN1,356,622号
【特許文献3】国際特許WO2006/067404号
【特許文献4】国際特許WO2006/052175号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
既知の解決法は何れも完全には満足のいくものでは無いので、本発明は、その状況を改善することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このため、本発明は、命令の実行を制御するための専用装置において、ユーザーが少なくとも片手で支えることができて、表面と、裏側アクチュエータが設けられた裏面とを有するレセプタクルを備えており、各アクチュエータは、少なくとも1つのアプリケーションに関する実行されるべき命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように配列されている、装置を提案している。
【0015】
この制御装置は、
−少なくとも1つのアプリケーションにつき、少なくとも1つのオペレーティングモードと、選択された配列によって定義されている相対位置のアイコンと関連付けられている選択命令のセットとの間の相関表を記憶するタスクが課せられている記憶手段と、
−制御手段であって、一方では、アプリケーションのオペレーティングモードが選択されたら記憶手段内でそれに対応する表を識別し、次いで、この識別された表に保有されている命令を、これらの命令とそれぞれ関連付けられているアイコンの相対位置に従って、選択される裏側アクチュエータの操作型式と関連付けるタスクが課されており、これらのアイコンの少なくとも幾つかは、裏面側の裏側アクチュエータの相対位置及び関連付けられている操作型式が表現(又は画像化)されるように、それらの選択された配列に従って少なくとも1つの画面に表示され、同制御手段は、他方では、選択された裏側アクチュエータの操作型式に従って手動操作された場合、この裏側アクチュエータの操作型式と関連付けられている命令の実行を命じるタスクが課せられている、制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0016】
本発明による制御装置には、別々に又は組み合わせて採用することのできる他の機構を持たせることもでき、具体的には、
−裏面は、ユーザーの左手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータの第1のセットを備えていてもよく、
->第1のセットの裏側アクチュエータは、例えば、裏面の左手の指の平均的な自然位置に整合する位置に上下に並んで配置されていてもよく、
−裏面は、ユーザーの右手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータの第2のセットを備えていてもよく、
->第2のセットの裏側アクチュエータは、例えば、裏面の右手の指の平均的な自然位置に整合する位置に上下に並んで配置されていてもよく、
−記憶手段は、少なくとも1つの局所又は遠隔アプリケーションによって送られる少なくとも1つの相関表を記憶してもよく、
−表面には、アイコンを表示するように構成されている第1画面が設けられていてもよく、
->第1画面は、更に、選択されたアプリケーションの画像及び/又は英数字を表示するように構成されていてもよく、
−表面には、更に、選択されたアプリケーションの画像及び/又は英数字と、随意的にアイコンを、或る特定のオペレーティングモード(例えば、「コンテキスト」モード)で表示するよう構成されている第2画面が設けられていてもよく、
−表面には、裏側アクチュエータのサブセットと関連付けられている命令アイコンを、少なくとも1つのアプリケーションの少なくとも1つのオペレーティングモードで表現している印刷静止情報(例えば、画面印刷、及び随意的にはバックライト付き)が提供されてもよく、
−各裏側アクチュエータは、少なくとも、指の実質的に垂直方向のアクションによってトリガされる第1の操作型式と、指を伸ばすことによってトリガされる第2の操作型式と、指を曲げることによってトリガされる第3の操作型式、の中から選択される少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されていてもよく、
−裏側アクチュエータの少なくとも幾つかには、互いを差別化すること及び/又は指の置き方を支援することを意図した特定の三次元マーク及び/又は特別なカバーが設けられていてもよく、
−裏側アクチュエータの少なくとも幾つかは、異なる命令(例えば、シングルクリック、ダブルクリック、又は長クリックなど)と関連付けられている少なくとも2つの操作サブ型式に細分されている少なくとも1つの操作型式と関連付けられていてもよく、
−表面には、命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されている少なくとも1つの表側アクチュエータが設けられていてもよく、
−同装置は、命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されている少なくとも1つの側方アクチュエータが設けられている側面を備えていてもよく、
−表側アクチュエータと側方アクチュエータの少なくと1つは、マウスポインタ又はカーソルの動きを制御するタスクが課せられていてもよく、
−裏側アクチュエータ、表側アクチュエータ、及び側方アクチュエータの少なくとも1つは、例えば、命令の少なくとも幾つかが英数字に対応しているモードであって、入力(又は「アルファ」)モードとして知られている少なくとも1つのモードと、命令の少なくとも幾つかがアプリケーションに関連するアクションに対応しているモードであって、「コンテキスト」として知られているモードと、命令の少なくとも幾つかが、アプリケーション及び/又はオペレーティングモード及び/又は表示モードの少なくとも一時的な変更を許容するのに適しているモードであって、「アドバンスド」として知られているモードと、から成るグループから選択される少なくとも2つのオペレーティングモードから、1つのオペレーティングモードを選択することを可能にしていてもよく、
−裏側アクチュエータ、表側アクチュエータ、及び/又は側方アクチュエータの1つは、例えば、実行された最近の命令から導出された命令を、裏側アクチュエータの少なくとも幾つかと関連付けられている操作型式の少なくとも幾つかと関連付けることを可能にしていてもよく、
−同装置は、一機の電子(及び/又はコンピュータ)機器の周辺装置を構成していてもよい。
【0017】
本発明は、更に、以上で説明した型式の制御装置を備えた一機の電子(及び/又はコンピュータ)機器を提案している。
【0018】
本発明の更なる特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明らかになるであろう。
【0019】
添付図面は、本発明を補完する役目を果たすのみならず、場合によっては、その定義に寄与することにもなろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による制御装置の或る実施形態を、かなり模式的、機能図的に示している。
【図2】本発明による制御装置の表面側の或る実施形態を概略的に示している。
【図3】本発明による制御装置の裏面側の或る実施形態を概略的に示している。
【図4A−D】裏側アクチュエータの第1の実施形態を、同じ指の4つの異なる位置について、かなり模式的に示している。
【図5A−D】裏側アクチュエータの第2の実施形態を、同じ指の4つの異なる位置について、かなり模式的に示している。
【図6A−D】裏側アクチュエータの第3の実施形態を、同じ指の4つの異なる位置について、かなり模式的に示している。
【図7】裏面の裏側アクチュエータの2つのセットの配列とこれら裏側アクチュエータのそれぞれと関連付けられている操作型式の参照の一例を概略的に示している。
【図8】「アルファ」オペレーティングモードに適合させた相関表の一例を示している。
【図9】「従兄」命令(又は導出された命令)をアルファオペレーティングモードで提案する専用機能が使用されている場合に適合させた相関表の一例を示している。
【図10】「アドバンスド」オペレーティングモードに適合させた相関表の一例を示している。
【図11】「英字」、「数字」(又はNum)、及び「記号」(又はSym)と呼ばれる、アドバンスドモードの3つのサブモードそれぞれに対応している相関のサブ表の3つの例を示している。
【図12】表示画面一帯に亘って4つの裏側アクチュエータ、2組の操作型式を表現している、アイコンの表示の第1の例を概略的に示している。
【図13】アプリケーションウインドウ内で4つの裏側アクチュエータ、2組の操作型式を表現している、アイコンの表示の第2の例を概略的に示している。
【図14】ビューと呼ばれる表側アクチュエータの使用の一例を概略的に示している。
【図15】写真をコンテキストモードで分類するアプリケーションでの本発明の第1の使用例を概略的に示しており、非リリーフ状態の表示の場合における使用を示している。
【図16】表示がリリーフ状態の場合における本発明の第1の使用例を概略的に示している。
【図17】情報をコンテキストモードで入力及び/又は高速ルックアップするアプリケーションでの本発明の第2の使用例を概略的に示している。
【図18】入力フィールドが存在する場合の本発明の第2の使用例を概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0021】
まず始めに、本発明による、命令Dの実行を制御するための装置の或る実施形態を提示している図1から図3を参照する。図1に示されている様に、この種の装置Dは、少なくとも1つのレセプタクルRPと、記憶手段MSと、制御モジュールMCと、を備えている。
【0022】
レセプタクルRPは、ユーザーが少なくとも片手でそれを把持して支えることをより容易にする人間工学的な型式であるのが望ましい。それは、表面FAV(図2参照)と、裏側アクチュエータACのセットGACが設けられた裏面FAR(図3参照)と、を備えている。
【0023】
各裏側アクチュエータACは、或る命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されており、命令は、実行されると、少なくとも1つの画面EC1に表示されるもので少なくとも1つのアプリケーションに関係の或る画像及び/又は英数字の少なくとも幾つかに対する変更、少なくとも1つの音の放出、又は随意的には波動を介して行われる(例えば、赤外線遠隔制御の場合)データ(又は信号)の送信又は取得、を引き起こすことができる。
【0024】
裏面FARは、ユーザーの指の1本で操作された時に、ユーザーが、実行されるべき命令(又はコマンド)を与えること(又は入力すること)ができるようにする、どの様な型式のアクチュエータ、即ち、どの様なマン・マシン要素を備えていてもよい。従って、それは、例えば、感応(又は接触応答)キー又はゾーン、押しボタン、トリガ、「マウス」(又は、トラックボール又はタッチパッドの様な、その派生品の1つ)、スクロールバー、スクロールホイール、又はレバー(又はジョイスティック)であってもよい。
【0025】
裏面FARは、図3に示されている様に、これらの裏側アクチュエータACを支持台と接触させること無く、装置を支持台に置けるようにする折り畳み式ウェッジCAを備えている。
【0026】
図2と図3に示されている非限定的な実施形態では、装置Dは、「自律型」電子(及び/又はコンピュータ)装置、即ち、少なくとも1つの表示画面EC1を有している装置、例えば、随意的に補強及び/又は防水の施されたコンピュータ又は端末(固定式又は携帯式)、又は携帯情報端末(又はPDA)、或いは、移動(又はコードレス)電話又は衛星ナビゲーション器械(例えば、GPS型式)の様な通信機器など、を構成している。しかしながら、本発明は、この型式の電子(及び/又はコンピュータ)機器に限定されない。実際、同装置は、少なくとも裏側アクチュエータと、同アクチュエータの操作によってアクティブにされた命令の実行を制御するタスクが課せられている(例えば、オペレーティングシステム(又はOS)の一部を形成(又は構成)している)制御モジュールと、を備えているどの様な電子(及び/又はコンピュータ)機器にも関わる。従って、それは、マン・マシンインターフェース(随意的にコンピュータに接続されるように設計されているキーボード型式の周辺装置など)、ゲームコンソール、電子機器用の遠隔制御ボックス、マルチメディアコンテンツリーダ、測定用機器、又は電子ブック又は辞書であってもよい。よって、本発明による装置Dは、アプリケーションを実行させる時に、電子(及び/又はコンピュータ)機器の画面(ECI)に表示させるべきものを(少なくとも部分的に)制御することを目的に、同電子機器に配線又は波動によって接続されていてもよいものと理解頂きたい。
【0027】
図示の装置の自律的な性質という点から見ると、同装置は、その表面FAVに、少なくとも1つのアプリケーション(例えば、ゲーム、電子ダイアリ、電子メッセージ、電話アプリケーション、インターネット接続アプリケーション、インターネットショッピングアプリケーション、又は写真を選択及び/加工するためのアプリケーション)に関連する画像及び/又は英数字を表示するタスクが課されている少なくとも1つの画面EC1を備えている。
【0028】
必須ではないが、図示の様に、表面FAVは、更に、実行されるべき命令(又はアクション)と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作することのできる少なくとも1つの表側アクチュエータAAのセットGAAを備えていてもよい。また、レセプタクルRPは、随意的に、実行されるべき命令(又はアクション)と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作することのできる少なくとも1つの側方アクチュエータを側面に備えていてもよい。
【0029】
表面FAV及び/又は側面は、(以上に定義されている様な)何れの型式のアクチュエータを備えていてもよい。従って、これは、タッチゾーン、押しボタン、マウス(又は、トラックボール又はタッチパッドの様なその派生品の1つ)、トリガ、スクロールバー、スクロールホイール、レバー(又はジョイスティック)、又は、例えば、キーと関連付けられている画面印刷と、例えば(ラップトップコンピュータのマルチモードタッチパッドの場合の様に)適切な照明による映し出しを有する、タッチゾーンET内に定義されている感応(接触応答)キーであってもよい。
【0030】
図示の様に、表側アクチュエータAA、ET、及び/又は側方アクチュエータの少なくとも1つには、マウスポインタ又はカーソルの動きを制御するタスクが課せられていてもよい。
【0031】
記憶手段MSは、少なくとも1つのアプリケーションにつき、少なくとも1つのオペレーティングモードと、選択された配列によって定義されている相対位置のアイコンと関連付けられている選択命令のセットとの間の相関表を記憶するタスクが課せられている。
【0032】
ここで「アイコン」という用語は、画像(表示又は画面印刷されている)、及び/又はテキストゾーン、及び/又は少なくとも1つの英字又は数字のセット、及び/又は構文記号を意味する。
【0033】
なお、多数の相関表がある場合は、随意的に、これらをまとめて汎用相関表を形成してもよい。
【0034】
なお、これらの記憶手段MSは、どの様な所望の形態であってもよいが、特にメモリ又はデータベースの形態を取ることができる。或る特定のオペレーティングモード(例えば、「コンテキスト」モード)においては、アプリケーションによって定義される相関表もあり、アプリケーションは、随意的に遠隔(例えば、通信ネットワーク、恐らくはインターネットを介してアクセス可能)であってもよい。この場合、相関表は、装置Dに連結されている(又は、同装置を備えているか又は構成している)機器に送信され、この相関表のアイコンが、アプリケーションの制御下で画面上に動的にローディングされる。
【0035】
なお、更に、図2の非限定的な実施形態の右下部分の場合と同様に、表面FAVには、随意的に、裏側アクチュエータACのサブセットと関連付けられている命令のアイコンを、少なくとも1つのアプリケーションの少なくとも1つのオペレーティングモードで表現する静止インスクリプション(例えば、画面印刷され、随意的には、バックライト付き及び/又は表示アクティブ化/非アクティブ化に対するLEDを伴う)が設けられていてもよい。
【0036】
なお、更に、裏側アクチュエータACは、単一の操作型式に従ってアクティブにすることもできる。しかしながら、裏面FARのアクチュエータの数を減らすことを目的として、裏側アクチュエータACは、少なくとも、指の実質的に垂直方向のアクション(a)によってトリガされる第1の操作型式と、指を伸ばすこと(e)によってトリガされる第2の操作型式と、指を曲げること(r)によってトリガされる第3の操作型式、の中から選択される少なくとも2つ、可能であれば3つの操作型式に従って、操作することができるようになっているのが望ましい。しかしながら、4つ以上の操作型式に従って操作することのできるアクチュエータの使用も考えられることを指摘しておく。
【0037】
図4から図6は、3つの異なる操作型式に従って操作することのできるアクチュエータACの3つの例を示している。より厳密には、図4の実施形態は、3つの接点を備えたスティック形態を取っているアクチュエータACを示している。指DTが中央操作スタッドに働きかけていない時(図4A参照)は、何も起こらない。指DTが、中央操作スタッドに実質的に垂直な圧力を加える(図4B参照)と、それにより下接点が作動して、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを前方へ伸ばす(図4C参照)と、それにより、中央操作スタッドが回転して後接点が作動し、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを後方へ曲げる(図4D参照)と、それにより中央作動スタッドが回転して前接点が働き、その結果、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。
【0038】
図5の実施形態は、3つの押しボタンを備えたアクチュエータACを示している。指DTが押しボタンに働きかけていない時(図5A参照)は、何も起こらない。指DTが、下押しボタンに実質的に垂直な圧力を加える(図5B参照)と、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを前方へ伸ばす(図5C参照)と、前押しボタンに圧力が加わり、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを後方へ曲げる(図5D参照)と、後押しボタンに圧力が加わり、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。
【0039】
図6の実施形態は、1つの押しボタンと2つのタッチゾーンを備えたアクチュエータACを示している。指DTが押しボタン又はタッチゾーンに働きかけていない時(図6A参照)は、何も起こらない。指DTが、下押しボタンに実質的に垂直な圧力を加える(図6B参照)と、これにより、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを前方へ伸ばす(図6C参照)と、それにより、前タッチゾーンとの滑動方向接触が起こり、それと関連付けられている(選択されているアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。指DTを後方へ曲げる(図6D参照)と、それにより後タッチゾーンと滑動方向接触が起こり、それと関連付けられている(選択されたアプリケーションとオペレーティングモードを考慮に入れた)命令がアクティブになる。
【0040】
勿論、どの様な他の型式のアクチュエータが使用されてもよい。而して、裏側アクチュエータACの少なくとも幾つかは、それぞれが操作型式を1つしか持たない少なくとも2つのサブアクチュエータに細分されていてもよい(例えば、接点又は押しボタン)。この場合、同一アクチュエータのサブアクチュエータには、裏面FARに対するそれらの位置に依って、随意的に、異なる形状を持たせてもよい。非限定的な例として、それぞれの裏側アクチュエータACは、押しボタン型式の3つのサブアクチュエータから構成されていてもよい。
【0041】
裏側アクチュエータACの数とそれらの型式は、それらが機能を発揮する対象のアプリケーション次第である。
【0042】
例えば、裏面FARは、ユーザーの左手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータACの第1グループGGを備えていてもよい。第1グループGGのこれらの裏側アクチュエータACは、例えば、裏面FARの左手の指の平均的な自然位置に整合する位置に上下に並んで配置されていてもよい。
【0043】
代替的又は追加的に、裏面FARは、ユーザーの右手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータACの第2グループGDを備えていてもよい。第2グループGGのこれらの裏側アクチュエータACは、例えば、裏面FARの右手の指の平均的な自然な位置に整合する位置に上下に並んで配置されていてもよい。
【0044】
図3及び図7に示されている非限定的な例では、装置Dは、5つの裏側アクチュエータACから成る第1グループGGと、5つの裏側アクチュエータACから成る第2グループGDを備えていることに注目されたい。しかしながら、グループの数は1に等しくてもよく、各グループの裏側アクチュエータACの数は、少なくとも、1に等しくなくてはならず、8より少ないのが望ましい。1つの好都合な実施方法は、それぞれが、人差し指、中指、薬指、及び小指のそれぞれに対応する4つの裏側アクチュエータを備えている第1グループGGと第2グループGDを使用することにあり、親指は、レセプタクルRPの把持、及び何らかの表側アクチュエータAA及び/又は側方アクチュエータがある場合はそれらを操作するのに使えるように確保されている。
【0045】
図7に示されている非限定的な例では、大文字LとRは、それぞれ、第1グループGGと第2グループGDの裏側アクチュエータAC群を規定し、大文字AからEは、同一グループGG又はGDの5つの裏側アクチュエータACを表し、小文字a、e、及びrは、それぞれ、各裏側アクチュエータACの3つの操作型式(即ち、押す(a)、伸ばす(e)、及び曲げる(r))を規定している。例えば、参照LDrは、指を曲げる(r)に対応する第3の操作型式に従って操作された時の第1グループGGの4番目の裏側アクチュエータDを表している。
【0046】
同一グループGG又はGDの裏側アクチュエータACは、アプリケーションの必要性に応じて、同じ型式であってもよいし異なる型式であってもよいことに注目するのは重要である。同様に、異なるグループの裏側アクチュエータACは、アプリケーションの必要性に応じて、同じ型式であってもよいし異なる型式であってもよい。
【0047】
なお、更に、裏側アクチュエータACの少なくとも幾つかには、互いを差別化し及び/又はユーザーが自分の指を配置し易くすることを意図した、特定の三次元マーク及び/又は特別なカバー(例えば、滑らかなカバーとざらついたカバー、又はプラスチック又はシリコン製カバーと皮製カバー)を設けてもよい。
【0048】
図8は、図3と図7に示されている型式の、3つの操作型式(a、e、及びr)を有する5つの裏側アクチュエータAC(AからE)の第1グループGG(L)と第2グループGD(R)を備えている装置Dでの、英数字を入力することを意図した「アルファ」として知られているオペレーティングモードに適合させた相関表の第1の非限定的な実施形態を示している。
【0049】
図8の例では、各裏側アクチュエータACの操作型式毎に、作成された主文字が太字で第1位置に示されており、考えられる代替文字がイタリック体で第2位置に示されている。文字の場合、(図8では大文字で示されていても)、例えば、命令 caps がアクティブになっていないか又は既にオンになっていない限り、例えば、小文字で作成される。命令 alt は、例えば、関連付けられている代替文字をアクティブにすることによって、既にアクティブになっている命令を変更することを可能にしてもよい。命令 caps は、例えば、次にアクティブになった英字を大文字に変換することを可能にしてもよい。命令 alt-lock は、例えば、代替文字を主文字としてロックすること及びその逆を可能にしてもよい。
【0050】
図9は、図7の或る特定の裏側アクチュエータと関連付けられている或る特定の命令にとって「従兄」にあたる(又は、そこから導出された)命令を提案するという専用機能の、アルファ・オペレーシングモードでの使用に適合させた相関表の非限定的な例を示している。この専用機能は、例えば、表面FAVの専用キーTDが操作されたという事象時に提案される。
【0051】
この専用機能は、裏側アクチュエータACを所与のオペレーティングモードで或る特定の操作型式に従って作動させたばかりのユーザーに、アクティブにされたばかりの命令の従兄と呼ばれる命令を提供することを可能にしている。従兄(又は導出された)命令のリストは、従って、問題のオペレーティングモードの命令のリストと関連付けられており、表側アクチュエータTDを操作すると、問題の相関表の中でたった今アクティブになったものの従兄に当たる命令が呼び出される。一般に、従兄命令は、指の別の動きによって得られるはずのネイバリング命令か、又は小文字の場合には大文字及びその逆、又は文字「e」が起動中の場合のアクセント記号付き文字

の様な、関連付けられている命令か、又は別のオペレーティングモード又はサブモードでの同じ操作と関連付けられている命令、に対応する命令であることが分かるであろう。
【0052】
例えば、表側アクチュエータTDがアルファモードで操作されている時、表側アクチュエータは、1回押す毎に、字の消去(「バックスペース」)による自動後退運動と、リストの順序、即ち、代替字、次いで問題の文字に対応する特別な字(図9参照)、その次に大文字、という順序で採用される従兄命令のアクティブ化が始動するようにしてもよい。
【0053】
図10は、第2グルーブGD(R)の部分を形成している4つの裏側アクチュエータAC(BからE)が3つの操作型式(a、e、及びr)で使用される、「アドバンスド」として知られているオペレーティングモードに適合させた相関表のもう1つの非限定的な例を示している。
【0054】
例えば、アドバンスドモードでは、右手に割り当てられている裏側アクチュエータACに対するアクションは、左手に割り当てられている裏側アクチュエータACに固有の命令の表か、又はオペレーティングシステムに固有の命令及びコマンドの送り出し、を実行するサブモードを特定することを可能にしてもよい。
【0055】
図10に示されている例では、サブモード「GoTo」と「Tools」は、例えば、オペレーティングシステムに送られる命令に対応しており、そこで、オペレーティングシステムは、例えば、アプリケーションウインドウ又はデスクトップを随意的にはオーバーレイ式にアクティブにして、この新たなアプリケーション内の選択肢リストを介した選定をフォローアップするために「コンテキスト」オペレーティングモードへの移行を命じることによって、問題の機器(この場合は装置D)で進行中の活動を変更することができる。
【0056】
例えば、命令「GoTo」は、ユーザーに、左手用の送りだされた最近のアプリケーションの選択肢リストと、右手用の閲覧された最近のドキュメントリストとを提供してもよい。
【0057】
例えば、命令「Tools」は、「post-it」を使用して行う場合の様な高速データ入力のアプリケーションをユーザーに提供してもよいが、情報を構造化することで、その性質を、裏側アクチュエータACによってアクティブにすることのできる選択肢リストによって指し示すことができる。
【0058】
例えば、命令「Cust-D」と「Cust-E」は、文字又は文字シーケンスを、それと関連付けられている命令として定義することにより、左手の裏側アクチュエータACのオペレーティングサブモードを個人化するか、又は特定のアプリケーションの送り出しを個人化することを可能にしてもよい。例えば、文字シーケンスは、例えば、HTML、Latex、Wiki、又はSpipコードの生テキストにフォーマット用マーカーを書き込むことが必要となるアプリケーションのための命令として使用される。なお、ユーザーにアドバンスドモードのアクティブなサブモードを指し示すことができるよう、表面FAV側には発光ダイオード(又はLED)を設けてもよい。
【0059】
図10に示されている、右手に割り当てられている表は、左手に割り当てられている複数の「サブ表」と関連付けられており、画面EC2に、例えばアドバンスドモードで表示される。「英字」「数字」(又はNum)、及び「記号」(又はSym)と呼ばれる3つのサブモードに対応しているその様なサブ表の3つの例が、図11に非限定的に示されている。
【0060】
例えば、英字サブモードと関連付けられているサブ表は、裏側アクチュエータACの1つの操作型式と関連付けられている(例では12個中の)各ボックス内に、左上角の主文字(例えば、押すだけでアクティブになる)と、右下角の二次的文字(例えば、短時間の内に2回押すとアクティブになる)と、裏側アクチュエータを操作し、次に専用アクチュエータTDを操作することによって得られる従兄文字と、を備えている。
【0061】
例えば、アドバンスドモードのこれら3つのサブモードは、親指を使用して、少なくとも1つの表側アクチュエータAAによって選択されるようになっていてもよい。
【0062】
なお、装置Dは、随意的には、常用単語の辞書による予測テキスト入力の補完的機能を提供してもよい。この機能は、例えば、制御モジュールMCが、一つに結合された複数の文字のサブセットを識別すると直ちにユーザーに提供されるようになっていてもよい。提案は、例えば、「虫眼鏡」のマークが付けられた表側アクチュエータAA近くに設置されている表示灯(又はLED)によって提供されてもよい。例えば、表側アクチュエータ「虫眼鏡」を短時間押すと、サブモード「補助機能」へ切り替わり、ユーザーには単語又は単語の一部のリスト(リスト内の要素の数は、4、8、又は12に等しく、随意的には可変フォーマットで自由に選択可能である)が提供されるので、ユーザーは、裏側アクチュエータACを使用し、そのリストから選択することができる。
【0063】
コンテキストモードは、例えば、アクティブな(随意的に遠隔の)アプリケーションによって提案されるアクションに対応する命令を供給することを意図している。コンテキストモードでは、命令(又はアクション)は、アプリケーション、又はアクティブなアプリケーションが無い場合は、恐らくは機器(この場合は装置D)のオペレーティングシステムが必要とする命令である。アクションは、アプリケーションのウインドウに表示されているか、又は、(例えば)デスクトップに置き換わる画像を全画面に被せた透明なオーバーレイで表示されている画像にリンクされている。とりわけアプリケーションエディタにより定義される実施形態の関数として、非常に多くの利用型式がある。
【0064】
なお、1つのアプリケーションと関連付けられていて、特定の命令(又はアクション)をアクチュエータの操作型式と関連付けることを意図している、どの様なオペレーティングモードもが考えられる。なお、他にも、使用される裏側アクチュエータACの数は、個々のオペレーティングモード毎に変えてもよい。これは、特に、アルファモードで、5つの裏側アクチュエータACの内の4つだけ(BからE)を使用している図10の例の場合に該当する。
【0065】
オペレーティングモードのシフトは、ソフトウェアによって制御されている。シフトは、表側アクチュエータAA及び/又は裏側アクチュエータACを押すことによって、及び/又は、アプリケーション又はオペレーティングシステムから現れるデータ及び/又は以前にアクティブにされたモードの状態メモリを押すことによって、それぞれの必要性に適応するように異なる構成であってもよい。
【0066】
オペレーティングモードと操作型式と命令(従兄を含む)の間の相関関係の以上に説明した例は、純粋に例示として与えられている。それらは、アプリケーションの必要性、又更には局所的な必要性(個人化要件)の関数として適合させてもよい。更に、両手に割り当てられている役割を逆にすること、及び/又は、命令の数を、ユーザーにより使用される指の数の関数として限定すること、及び/又は、モード、サブモード、及びアクションの配列を構成し直すことも可能であるものと理解頂きたい。異なる地理的領域と言語に対応した数多くの変型が存在する標準的なキーボード(104キーを有する)の場合と同じく、可能な配列は非常に数多い。
【0067】
関連付け(相関(サブ)表)の少なくとも幾つかは、ユーザーが、随意的に、基準構成を自分の言語と地理的区域の関数として押すことにより、ユーザー自身の構成を作成できるように、ソフトウェアによって修正できるようになっているのが望ましい。
【0068】
本発明による装置Dの制御モジュールMCは、2つの主機能を有している。
【0069】
第1の主機能は、アプリケーションの1つのオペレーティングモードが選択されたら、記憶手段MS内で、それに対応する表を識別し、その後、この特定された表内に保有されている命令を、これらの命令とそれぞれに関連付けられているアイコンの相対位置の関数として、選択される裏側アクチュエータACの操作型式と関連付けることを含んでいる。
【0070】
選択されたオペレーティングモードのアイコンの少なくとも幾つかは、それらの相関表内に定義されているそれらの配列に依って、少なくとも1つの画面EC1及び/又はEC2に表示されるので、裏面FARの裏側アクチュエータACの相対位置と、これらのアイコンと関連付けられている操作型式とを表現(又は画像化)することが可能になる。
【0071】
アイコンと、それらと関連付けられている裏側アクチュエータACとの間には、必ずしも幾何学的関係が在るわけでは無い。換言すると、アイコンの形及び寸法は、それらと関連付けられている裏側アクチュエータACの諸部分の形及び寸法と異なっていてもよい。
【0072】
或る特定のアイコンが、アクティブなアプリケーションによって定義されると、これらのアイコンに対応している命令が制御モジュールMCによって管理され、そこで、同制御モジュールには、同命令を、選択される裏側アクチュエータACと、画面上(一般的には、アプリケーションウインドウ内)の対応するアイコンの相対位置の関数として、及び前記裏側アクチュエータACの実際の相対位置の関数として、関連付けるタスクが課せられるものと理解頂きたい。この事例は、例えば、コンテキストモードで発生する。
【0073】
更に、アイコンは、装置Dの「主」画面EC1、及び/又は装置Dがその表面FAV側にこの目的に割り当てられた少なくとも1つの「補助」画面EC2を有する場合には同補助画面、又は装置Dが連結されている電子及び/又はコンピュータ機器の画面、の何れかに表示されるようになっていてもよいものと理解頂きたい。図3に示されている非限定的な実施形態では、装置Dは、その表面FAV側に、この種の補助画面EC2を備えている(ここでは、補助画面は左右の手の裏側アクチュエータACに割り当てられているが、右手の裏側アクチュエータだけか、又は左手の裏側アクチュエータだけに割り当てられていてもよい)。更に、裏側アクチュエータGGとGDのグループに1つずつ、2つの補助画面を設けることも可能であろう。
【0074】
第2画面(EC2)は、特にタッチ画面であってもよいし、及び/又は、一方で自律的に作動しながら他方で装置Dと連携して作動する取り外し可能な電子的サブアッセンブリの一部を形成していてもよい。サブアッセンブリは、例えば、携帯電話、遠隔コントローラー、又はマルチメディアリーダであってもよい。そこで、この種の取り外し可能な電子的サブアッセンブリを装置Dに嵌め込むと、特に、アイコンを表示する機能が発揮される。
【0075】
アイコンの配列、及び制御モジュールMCによって定義される命令と裏側アクチュエータACとの関連付けは、裏側アクチュエータACと関連付けられていて表面FAVに表示されるアイコンの相対的空間位置と、裏面FARに設置されている裏側アクチュエータACの相対位置との直観的関連付けを、ユーザーに提供することを意図したものであることに注目することが重要である。このアクチュエータの表現は、必ずしもスケールが合わせされているわけでもないし、裏側アクチュエータAC上に重ね置き(「透明効果」)されているわけでもないと理解頂きたい。この表現の目的は、裏側アクチュエータACを使用できるようにするのに十分な有効情報を、表面FAVの空間をあまり多く占有すること無く表面FAVに提供して、最大面積をアプリケーションの表示に利用できるよう残すことである。
【0076】
図12は、一方の第2グループGDの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)の操作型式を表現しているアイコンRADと、他方の第1グループGGの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)の操作型式を表現しているアイコンRAGが、例えば主画面EC1全域に亘って表示されている、表示の第1の実施形態を概略的に示している。ここで、第2グループGDの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)は、単一の操作型式(指の実質的に垂直なアクション(a))に従って操作することしかできないのに対し、第1グループGGの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)は、2つの操作型式(指の実質的に垂直なアクション(a)と指を曲げる(r))に従って操作することができるものと理解頂きたい。
【0077】
図13は、一方の第2グループGDの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)の操作型式を表現しているアイコンRADと、他方の第1グループGGの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)の操作型式を表現しているアイコンRAGが、例えば、主画面EC1の別のアプリケーションウインドウFAPの更に上でアクティブになっているアプリケーションウインドウFRA内に表示されている、表示の第2の例を概略的に示している。ここで、第1グループGGと第2グループGDの4つの裏側アクチュエータAC(BからE)は、それぞれに、単一の操作型式(指の実質的に垂直なアクション(a))に従って操作することしかできないものと理解頂きたい。
【0078】
制御モジュールMCの第2の主機能は、選定された裏側アクチュエータACが1つの操作型式に従って手動で選択された時に、この裏側アクチュエータACの操作型式と関連付けられている命令の実行をコマンドすることにある。
【0079】
装置Dは、随意的に、主画面EC1上に、使用してもよい裏側アクチュエータAC(及びそれらの操作型式)を任意の所与の時期に表現するアイコンを、重ね置くか又はオーバーレイ(又は強調表示)することを意図した「ビュー」として知られているアクチュエータを提案してもよい。このビュー・アクチュエータは、例えば、図3に示されている様に、レセプタクルRPの表面FAVに設置されていてもよい(ここでは、手で表現されている)。
【0080】
図14は、ビュー・アクチュエータの使用例の非限定的な例を模式的に示している。更に、強調表示モードは、随意的に個人化してもよい。図14に示されている実施形態では、リリーフ有りの表示(「リリーフ・オン」即ち、オーバーレイ表示)からリリーフ無しの表示「リリーフ・オフ」又はその逆に変更するのに短押しが使用されている。長押しは、表示がリリーフ無しの場合に、例えば、アクチュエータを押している間だけリリーフ有り表示に変更して、その後、ビュー・アクチュエータを離すと直ちにリリーフ無しモードに戻すのに使用することができる。なお、リリーフに入れるやり方は、随意的に、選択されたオペレーティングモードに応じて変えてもよい。
【0081】
例えば、アルファ又はアドバンスドモードでは、表示リリーフがアクティブになっていない時、主画面EC1には、裏側アクチュエータACを表現するアイコンは示されない。LED及び/又は少なくとも1つの補助画面EC2を使用して、ユーザーに情報が与えられるようにしてもよい。
【0082】
例えば、コンテキストモードでは、表示リリーフがアクティブになっていない時、使用することのできる裏側アクチュエータACを表現するアイコンは、アプリケーションのウインドウ内に、アプリケーションのエディタにより選定された区別できるロゴ付きで表示されるようになっていてもよい。
【0083】
例えば、アルファ又はアドバンスドモードでは、ユーザーが、構成選択肢に応じてリリーフ−オンを要求すると、主画面EC1上の1つ又は複数のゾーンを確保することによって、又は透明効果有りのオーバーレイ表示を有することによって、アクションに対する2つの表示モードを見出すことができる。アドバンスドモードでは、1つのソフトウェア選択肢は、過度な視覚的アプリケーション空間使用が回避されるように、右手領域の裏側アクチュエータACを表現しているアイコンの表示を修正することを可能にしてもよい。その場合、右手領域の裏側アクチュエータACを表現しているアイコンは、例えば、ユーザーがビュー・アクチュエータをダブルクリックするか、又はそれを押し続けた(長クリックした)時だけ表示されるようになっていてもよい。
【0084】
例えば、コンテキストモードでは、ユーザーがリリーフ−オンを要求すると、使用することのできる裏側アクチュエータACを表現しているアイコンは、よりはっきりと見えるように(より明るい色及び/又は異なるサイズで)描き直され、一方で残りの表示(アプリケーションウインドウ及び/又はデスクトップ)は、恐らくは透明効果付きで暗くなるようになっていてもよい。
【0085】
装置Dをコンテキストモードで使用する場合の2つの例を、図15から図18を参照しながら下で説明する。
【0086】
図15及び図16に示されている第1の使用法は、ディレクトリにローディングされる写真を分類するアプリケーションに関する。このアプリケーションは、例えば、表側アクチュエータAAの方向矢印を使用して写真をナビゲートしながら、一方で裏側アクチュエータACを使用して命令をアクティブにすることによってアクションを実行することを可能にしている。例えば、写真にメモを添える、及び/又は、共有及び送信のための条件及び/又は同写真をウェブサイトに挿入するか否かを指定する、及び/又は写真に名前を付ける、及び/又はそれをイベントと関連付ける、及び/又はカテゴリを写真に割り当てることができる。図15に示されている非リリーフモードでは、異なる属性は、写真の何れかの側に、小型の選択肢リストの形態で示されてもよい。図16に示されているリリーフ−オンモードでは、写真は背景に置かれ、一方、属性は(オーバーレイ式に)(随意的には透明形態で)前景に示され、ユーザーを支援するため拡大されている。
【0087】
この例は、選択肢のリストは共に、排他的要素が長表示(「格付け」部の場合)又はラジオボタン(「送信」部の場合)として現れていることを示している。この例は、また、多数の状態の間で切り替わる要素(「ウェブオフ/ウェブオン」アイコンの場合)を示している。この例は、チェックするボックスを備えた複数選択肢選択リスト(「カテゴリ」部の場合)も示している。「名前」及び「イベント」アイコンの様な他の選択肢へのアクセスを与えるアクションもあり、それにより、例えば、写真に添付される名前と事象をそれぞれ決めるために、「カテゴリ」部が別の選択肢リストに置き換えられるようになっていてもよい。「メモ」アイコンによって表現されているアクションは、例えば、写真に注釈を付けるためのアルファモードへ移行できる入力ゾーンを開けるようになっていてもよい。この注釈を行い終えたら、例えば、コンテキストモードへ戻るよう切り替わることができる。
【0088】
リリーフ有り(リリーフ・オン)表示の場合、或る特定のアクションを指し示すために、追加のアイコンを随意的に採用してもよい。例えば、カテゴリ部のナビゲーションのための矢印、又は「メモ」又は「イベント」のためのアクションを追加してもよい。
【0089】
図17と図18に示されている第2の使用例は、コンテキストモードでの高速データ入力及び/又はルックアップのアプリケーションに関する。図17に示されている「ツール」ウインドウは、コンテキストメニューを用いて、情報項目を迅速にラベル付けし一貫性のある入力とモニタリングを支援することを可能にする。「メモ」領域は、入力書式を示す画面へのアクセスを与え、「情報」領域は、異なる主題に関するインターネットの情報ページへの個人化されたリンク(お気に入りへの特権付与アクセス)を提供する。図18に示されている「予定」書式は、入力書式である。例えば、右手に割り当てられた裏側アクチュエータACは、入力ゾーンにカーソルを配置することを可能にする。この配置アクションによって、例えば、コンテキストモードが自動的に、自由なアクセスフィールド用のアルファモードに切り替えられるか、又はデータフィールド用のアドバンスド/Numモードに切り替えられるようになっていてもよい。テキストを伴うカーソルモードでは、コンテキストキーを押すと、例えば、コンテキストモードに戻るように切り替わるが、今回は、アプリケーション全域レベルでは無く入力ゾーンレベルで切り替わり、例えば、「〜さんのお勧め」フィールドに対する、連絡先リストからの論理的な入力選択肢が提案されるようになっていてもよい。
【0090】
複数のフィールドを完全に埋めることが求められる情報入力時、操作のポインティングと文字又は記号の入力の両方を実行するために裏側アクチュエータACを二重に使用することによって、作業はユーザーにとってより簡単でより効率的になる。後者は、入力操作を行うためにユーザーの手をキーパッドからスタイラス又はマウスへ移動させること無く英数字を入力するという人間工学的で快適な方法から恩恵を受ける。
【0091】
他にも多くのアプリケーションの例、特に、電話、電子メッセージ、インターネット接続、又はe−ショッピングが考えられる。ウェブブラウザのアプリケーションウインドウ内に、選択肢(ハイパーテキストリンク、電子ショッピングカートの選択アイコンなど)が表示され、これら提案されている選択肢の表示に対する位置の関数として、裏側アクチュエータACを介して(スタイラス又はマウスポインタを使用すること無く)直接「クリック・オン」(選択)されるようにしてもよい。
【0092】
なお、レセプタクルRPは、ユーザーがそれを片手で支え易くなるように配置された第1の開口部を備えていてもよい。代わりの実施形態では、それは、ユーザーが右手と左手それぞれで支え易くなるように配置された第1と第2の開口部を備えていてもよい。各開口部は、例えば、親指と人差し指の間の交差部の手の部分を受け入れるのに適した形状を有する窪みであってもよい。
【0093】
更に、装置Dは、随意的に、ユーザーがレセプタクルRPを支えて裏側アクチュエータACの少なくとも幾つかにアクセスできるようにするゾーン内に、ユーザーの少なくとも一方の手が在ることを検出するタスクが課されている手段を備え、手の存在が検出されない限り、制御モジュールMCはアクティブになった命令に気づけないようになっていてもよい。
【0094】
更に、装置Dは、例えば、重力の中心が、そのレセプタクルRPの中心を定義している仮想上の水平線より下側部分に位置していてもよい。
【0095】
制御モジュールMCと、随意的に記憶手段MSとは、ソフトウェア(又はデータ)モジュール、電子回路(又はハードウェア)、又は回路とソフトウェアの組合せの形態に作られていてもよい。
【0096】
本発明は、単に一例として以上に説明されている、命令の実行を制御するための電子及び/又はコンピュータ機器の実施形態に限定されるわけではなく、以下の特許請求の範囲内で、当業者が想起し得る変型全てを網羅している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令の実行を制御するための装置(D)であって、
ユーザーが少なくとも片手で支えることができて、表面(FAV)と、裏側アクチュエータ(AC)が設けられた裏面(FAR)とを有するレセプタクル(RP)を備えており、各アクチュエータは、少なくとも1つのアプリケーションに関する実行されるべき命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように配列されている、装置において、
i)少なくとも1つのアプリケーションにつき、少なくとも1つのオペレーティングモードと、選定された配列によって定義されている相対位置のアイコンと関連付けられている選定命令のセットとの間の相関表を記憶するタスクが課せられている記憶手段(MS)と、
ii)制御手段(MC)であって、一方では、アプリケーションのオペレーティングモードが選定されたら前記記憶手段(MS)内でそれに対応する表を識別し、次いで、前記識別された表内に保有されている命令を、前記命令とそれぞれに関連付けられている前記アイコンの前記相対位置の関数として選択される前記裏側アクチュエータ(MC)の操作型式と関連付けるように配列されていて、これらのアイコンの少なくとも幾つかは、前記裏面(FAR)側の前記裏側アクチュエータ(AC)の相対位置及び前記関連付けられている操作型式を明示するために、それらの選定された配列に従って少なくとも1つの画面(EC1、EC2)に表示され、前記制御手段(MC)は、他方では、選定された裏側アクチュエータ(AC)の操作型式に従って手動操作された場合、この裏側アクチュエータ(AC)の前記操作型式と関連付けられている前記命令の実行を命じるように配列されている、制御手段と、を更に備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記裏面(FAR)は、ユーザーの左手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータ(AC)の第1のセットを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のセットの前記裏側アクチュエータ(AC)は、前記裏面(FAR)の左手の指の平均的な自然位置に整合する位置に上下に並んで設置されていることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記裏面(FAR)は、ユーザーの右手の指に割り当てられている少なくとも1つの裏側アクチュエータ(AC)の第2のセットを備えていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の装置。
【請求項5】
前記第2のセットの前記裏側アクチュエータ(AC)は、前記裏面(FAR)の右手の指の平均的な自然位置に整合する位置に上下に並んで設置されていることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記記憶手段(MS)は、少なくとも1つの局所又は遠隔アプリケーションによって送られる少なくとも1つの相関表を記憶するように配列されていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の装置。
【請求項7】
前記表面(FAV)には、前記アイコンを表示するように構成されている第1画面(EC1)が設けられていることを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の装置。
【請求項8】
前記第1画面(EC1)は、更に、選択されたアプリケーションの画像及び/又は英数字を表示するように構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記表面(FAV)には、更に、選択されたアプリケーションの画像及び/又は英数字と、随意的にアイコンを、或る特定のオペレーティングモードで表示するよう構成されている少なくとも1つの第2画面(EC2)が設けられていることを特徴とする、請求項7及び8に記載の装置。
【請求項10】
前記表面(FAV)には、前記裏側アクチュエータのサブセット(AC)と関連付けられている命令アイコンを、少なくとも1つのアプリケーションの少なくとも1つのオペレーティングモードで表現している印刷静止情報が提供されていることを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載の装置。
【請求項11】
各裏側アクチュエータ(AC)は、少なくとも、指の実質的に垂直方向のアクションによってトリガされる第1の操作型式と、指を伸ばすことによってトリガされる第2の操作型式と、指を曲げることによってトリガされる第3の操作型式、の中から選択される少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されていることを特徴とする、請求項1から10の何れかに記載の装置。
【請求項12】
前記裏側アクチュエータ(AC)の少なくとも幾つかには、互いを差別化すること及び/又は指の配置を容易にすることを意図した特定の三次元マーク及び/又は特別なカバーが設けられていることを特徴とする、請求項1から11の何れかに記載の装置。
【請求項13】
前記裏側アクチュエータ(AC)の少なくとも幾つかは、異なる命令と関連付けられている少なくとも2つの操作のサブ型式に細分されている少なくとも1つの操作型式と関連付けられていることを特徴とする、請求項1から12の何れかに記載の装置。
【請求項14】
前記表面(FAV)には、命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されている少なくとも1つの表側アクチュエータ(AA)が設けられていることを特徴とする、請求項1から13の何れかに記載の装置。
【請求項15】
命令と関連付けられている少なくとも1つの操作型式に従って操作されるように設計されている少なくとも1つの側方アクチュエータが設けられている側面を備えていることを特徴とする、請求項1から14の何れかに記載の装置。
【請求項16】
前記表側アクチュエータ(AA)と前記側方アクチュエータの少なくと1つは、マウスポインタ又はカーソルの動きを制御するように構成されていることを特徴とする、請求項14と15の何れかに記載の装置。
【請求項17】
前記裏側アクチュエータ(AC)、前記表側アクチュエータ(AA)、及び前記側方アクチュエータの少なくとも1つは、命令の少なくとも幾つかが英数字に対応しているモードであって、入力モードとして知られている少なくとも1つのモードと、命令の少なくとも幾つかがアプリケーションに関連するアクションに対応しているモードであって、「コンテキスト」として知られているモードと、命令の少なくとも幾つかが、アプリケーション及び/又はオペレーティングモード及び/又は表示モードの少なくとも一時的な変更を許容するように構成されているモードであって、「アドバンスド」として知られているモードと、から成るグループから選択された少なくとも2つのオペレーティングモードから、1つのオペレーティングモードを選択することを可能にするように構成されていることを特徴とする、請求項1から16の何れかに記載の装置。
【請求項18】
前記裏側アクチュエータ(AC)、前記表側アクチュエータ(AA)、及び/又は前記側方アクチュエータの1つは、前記裏側アクチュエータ(AC)の少なくとも幾つかと関連付けられている操作型式の少なくとも幾つかと、実行された最近の命令から導出された命令を、関連付けることを可能にするように構成されていることを特徴とする、請求項1から17の何れかに記載の装置。
【請求項19】
一機の電子及び/又はコンピュータ機器の周辺装置を構成していることを特徴とする、請求項1から18の何れかに記載の装置。
【請求項20】
請求項1から18の何れかに記載の、命令(D)の実行を制御するための装置を備えていることを特徴とする電子及び/又はコンピュータ機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−4D】
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【図5A−5D】
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【図6A−6D】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2010−533327(P2010−533327A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515548(P2010−515548)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【国際出願番号】PCT/FR2008/000963
【国際公開番号】WO2009/034242
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(510007034)
【Fターム(参考)】