説明

製本装置及び画像形成システム

【課題】束状に部揃え集積したシート束に接着剤を塗布して綴じ処理する際に、後続するシート束の処理を短時間で効率的に処理することが可能な製本装置を提供する。
【解決手段】シートを部揃え集積する集積手段と、この集積手段からのシート束を接着剤塗布位置、表紙綴じ位置、断裁位置の順に案内する製本処理経路と、この経路に接着剤塗布手段、表紙綴じ手段、断裁手段の順に配置する。そしてシート束を移送する束搬送手段の制御手段を表紙綴じ位置からシート束を下流側に移送する際に、予め設定された接着剤の冷却時間の経過前にシート束を断裁位置に移送すると共に、この断裁位置で所定の冷却時間が経過した後に断裁処理するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置などの印刷機器から搬出されるシートを束状に集積して部揃えし、このシート束の一端縁(背部綴じ縁)に熱溶融性接着剤(ホットメルト接着剤)を塗布して表紙シートと綴じ合わせる製本装置及びこれを備えた画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にこの種の製本装置はプリンタ、印刷機などの画像形成装置の端末装置として、画像形成されたシートをページ順に積重ねて束状に整合した後、その端面に接着剤を塗布して表紙シートに綴じ合せる装置として広く使用されている。このような製本装置に組み込まれる接着剤塗布装置は、糊などの接着剤を収容する容器と、この容器内に設けられた塗布ロールで液状の接着剤をシート束の一端縁に塗布している。そして容器内には加熱ヒータが内蔵され、容器に充填された固形接着剤を溶解して接着に適した粘性を呈する温度に制御している。
【0003】
このように加熱溶融した接着剤をシート束に塗布して表紙シートで綴じ処理する場合には表紙綴じ位置で接着剤が冷却固化するのを待って処理後のシート束を下流側に移送する必要がある。この接着剤の冷却は、例えば熱可塑性樹脂を主成分とする接着剤では百数十℃に加熱され、これを60℃程度(融点が90℃の接着剤の場合)に冷却するため冷却固化に時間を要する問題がある。そしてこの接着剤の冷却が不十分な場合には綴じ処理部の下流側で不具合を招く。
【0004】
例えば特許文献1には画像形成装置からのシートを部揃え集積し、そのシート束に接着剤を塗布して表紙シートでくるみ製本し、この冊子状シートの周縁を断裁揃え(3方向トリミング)する装置が提案されている。このような断裁ユニットを備えた装置では接着剤の冷却が不十分であると断裁時の剪断力で背綴じ部が変形して歪むことが生ずる。このため背表紙部が変形して歪み、皺凹凸など表装品位が劣る問題がある。
【0005】
そこで特許文献1に開示されている装置では表紙綴じ位置で接着剤が冷却され完全に固化されるのを待って、所定のタイマ時間が経過した後、下流側の断裁位置にシート束を移送している。
【特許文献1】特開2008−162178号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように表紙綴じ位置の下流側に断裁手段を装備して表紙綴じしたシート束を断裁揃えする製本装置(システム)が知られている(例えば前掲特許文献1)。この場合、従来は綴じ位置で接着剤が所定温度以下に冷却される冷却時間の経過後にシート束を下流側の断裁位置に移送している。
【0007】
この為、製本処理に要する時間は、画像形成に要する時間に比べて長い時間を必要とし、結果として画像処理時間を遅く動作させるか、その動作に待ち時間を設定しなければならない問題を抱えていた。この従来の装置の制御動作を図11に基づいて説明すると、表紙綴じ位置で接着剤を塗布したシート束を表紙シートでくるみ製本して冊子状に製本する(St100)。その後予め設定した接着剤の冷却時間が経過した後に製本済シート束を表紙綴じ位置から下流側の断裁位置に移送する。このとき製本処理の制御部(制御CPU)は所定の冷却時間が経過したか否かの判断(St101)と、下流側の断裁部でシート束搬送が可能か否かを診断(St102)する。断裁部でシート束の受入れ可能な場合にはシート束を断裁部に移送し(St103)、受入れ不可能な場合(例えば先行する束シートの断裁動作中など)には受入れ可能となるまで待機する。そして制御部は束シートを断裁位置に移送した後、後続するシートを集積トレイから接着剤塗布位置に移送して後続シート束の製本処理に移行する(St104)。
【0008】
このように従来の装置では表紙綴じ位置で中紙シート束と表紙シートとを接着剤で綴じ合わせた後、この位置(製本処理ステージ)で接着剤が冷却するのを待って、その冷却後に下流側の断裁位置に移送し、次いで束シートが断裁位置に移動した後に後続するシートの製本処理に移行している。この後続シートの製本処理はシートを部揃え集積する集積トレイに堆積された後続シートを下流側の接着剤塗布位置に移送開始する制御構成と、集積トレイに向けて後続シートの搬送を開始する制御構成が知られている。いずれの制御構成であっても表紙綴じ位置で接着剤の冷却を待って束シートを断裁位置に移送し、その後に後続シートの製本処理を継続しているため時間を要する問題がある。
【0009】
この接着剤の冷却時間は製本するシート束の厚さ、環境温度、中紙シートの温度などで異なる為、予め設定する冷却時間は最も長い時間、つまりシート束が厚く、環境温度が高く、画像形成されたシート温度が高い条件下で設定される。従ってシート束が薄く環境温度が低いときには実際の接着剤は適温に冷却されていても尚設定された時間が経過した後に下流側に移送される。
【0010】
そこで本発明者は、表紙綴じ位置で製本処理した束シートを接着剤の完全冷却を待たずに下流側の断裁位置に移送し、その移送後に後続するシート束の製本処理に移行するとの着想に至った。
【0011】
本発明は、束状に部揃え集積したシート束に接着剤を塗布して綴じ処理する際に、後続するシート束の処理を短時間で効率的に処理することが可能な製本装置の提供をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
シートを部揃え集積する集積手段と、この集積手段からのシート束を接着剤塗布位置、表紙綴じ位置、断裁位置の順に案内する製本処理経路と、この経路に接着剤塗布手段、表紙綴じ手段、断裁手段の順に配置する。そしてシート束を移送する束搬送手段の制御手段を表紙綴じ位置からシート束を下流側に移送する際に、予め設定された接着剤の冷却時間の経過前にシート束を断裁位置に移送すると共に、この断裁位置で所定の冷却時間が経過した後に断裁処理するように構成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、シート束を表紙綴じ位置から予め設定された接着剤の冷却時間が経過する前に断裁位置に移送すると共に、この断裁位置で所定の冷却時間が経過した後に断裁処理するようにしたものであるから以下の効果を奏する。
【0014】
綴じ処理されたシート束は接着剤の冷却時間を待たずに断裁位置に移送され、断裁位置で接着剤を冷却している間に後続するシート束を接着剤塗布位置に移送するなどの製本処理を連続して実行することが出来る。このためインターバル時間を短縮して効率的に製本処理を連続させることが出来る。
【0015】
更に本発明は表紙綴じ位置と断裁位置との間隔をシート束の移送方向長さより長く設定し、表紙綴じ位置から断裁位置にシート束を移送した後に集積手段からシート束を接着剤塗布位置に移送するか又は表紙綴じ位置に表紙シートを給送する動作の許可信号を発するように構成することによってインターバル時間の短縮と同時に連続処理の効率化を図留ことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図示の実施の好適な態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる製本装置Bを備えた画像形成システムを示す。図2は製本装置Bの要部拡大説明図、図3(a)(b)は接着剤塗布機構の説明図である。
【0017】
図1は本発明に係わる画像形成システムを示し、画像形成装置Aと製本装置Bとから構成され、画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本綴じするように構成されている。以下画像形成装置A、製本装置Bの順に説明する。
【0018】
[画像形成装置の構成]
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
【0019】
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
【0020】
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
【0021】
[製本装置の構成]
次に、図2に基づいて画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
【0022】
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙給送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本処理経路33が連接され、表紙給送経路34には後処理経路38が連設されている。製本処理経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙給送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
【0023】
上記製本処理経路33と表紙給送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表紙カバーとして使用するタイトルなどが印刷された印刷シート(表紙シート)とが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙給送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。
【0024】
一方、上記搬入経路31にはインサータ装置26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。このインサータ装置26は1つ若しくは複数段の給紙トレイ26aを備え、このトレイ先端には積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する給紙手段と、この給紙手段の下流側に給紙経路27が設けられ、この給紙経路27は経路切換片28を介して搬入経路31に連結している。また上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本処理経路33には後述する束搬送手段47と束姿勢偏向手段64と排紙ローラ66が配置されている。
【0025】
また表紙給送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、それぞれ駆動モータに連結されている。尚、図4に示す34gは表紙給送経路34の可動ガイドであり、後述する表紙綴じ位置Fの左右に一対配置され、この表紙綴じ位置Fに給送される表紙シートの上流側と下流側をそれぞれ案内する。またこの一対の可動ガイド34gは表紙綴じ位置Fから上方に退避(表紙綴じ処理時)するように図示しない駆動モータに連結されている。
【0026】
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ(トレイ手段;以下同様)41は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図2に示すように集積トレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bで集積トレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。また集積トレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられ集積トレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
【0027】
[束搬送手段の構成]
前記製本処理経路33には上記集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送する束搬送手段47が配置されている。この束搬送手段47は図2に示すように集積トレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本処理経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、集積トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備された束搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
【0028】
[接着剤塗布部の構成]
前記製本処理経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図3(a)に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室56aと固形接着剤収容室56bに区割され、液状接着剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。また液状接着剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56Sが配置されている。図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液状接着剤収容室内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱手段50が埋設してある。そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液状接着剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。
【0029】
上述のように構成された糊容器56はシート束に沿って往復駆動する。図3(b)にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)SUに対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴にシート束の下端縁SUに沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には駆動モータMSが連結してある。
【0030】
そこで糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターンポジションRPとの間を前記駆動モータMSによって往復動する。そして各位置は図3(b)に示す位置関係に設定され、リターンポジションRPはシート幅のサイズ情報によって設定される。また、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記束搬送手段47に設けたグリップセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターンポジションRPに向けて移動する。この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。
【0031】
このように構成された接着剤塗布手段55は駆動モータMSの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3(b)左側から右側に移動を開始する。この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート端部をバラけさせ、リターンポジションRPからホームポジションHPに戻る復路ではシート端と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述の束搬送手段47の送り量を図示しない昇降モータで調整するようになっている。
【0032】
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本処理経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置され、この表紙綴じ手段60は図4に示すような背当プレート61と背折プレート62と折ロール63とで構成されている。上記背当プレート61は板状部材で構成され、この板状部材は表紙給送経路34に送られた表紙シートをバックアップ支持する。また背当プレート61は製本処理経路33内に位置する作動状態と経路外の退避位置との間で移動可能に装置フレームに支持され、図示しない作動手段(電磁ソレノイド、モータなど)に連結されている。そしてこの背当プレート61は図示の背当プレート61は熱伝導率が高く放熱効果の大きい金属板で形成してあり、製本綴じした接着剤を冷却して固化するようになっている。
【0033】
上記背折プレート62は、図4に示すように左右一対のブロック部材で構成され、相互に接近(プレス成形状態)及び離反(退避状態)可能に装置フレームに装備されている。そして左右の背折プレート62a、62bにはシフト手段59が連結されている。このシフト手段59はラック歯車59Rと駆動ピニオン59Pと、シフトモータM3aとM3bで構成されている。
【0034】
[断裁手段の構成]
上記折ロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折ロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図4に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64fに設けられている。このユニットフレーム64fに製本処理経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本処理経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本処理経路内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータMXが設けられている。
【0035】
従って製本処理経路33内に導かれたシート束は、左右一対の回転テーブル64a、64bでグリップ把持され図示しない旋回モータによってシート束の姿勢方向を偏向する。例えば背部を下側に搬入されたシート束を180度旋回して小口部を下側に下流側の排紙ローラ66に送る。またシート束を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させシート束の周縁3方向を断裁するトリミングカットが可能となる。なお、上記可動回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられ、左右の回転テーブル間にシート束が確実にグリップされたのを検知し、この検知後回転テーブル64a、64bを旋回駆動するように構成されている。そして上記ユニットフレーム64fは昇降モータMAによってシート束を製本処理経路33に沿って上下昇降させるように構成されている。
【0036】
そして上記回転テーブル64a、64bは図4に示すようにこれらを搭載したユニットフレーム64fが製本処理経路33に沿って上下動自在に構成され、このユニットフレーム64fは昇降モータMAに移送ベルト64Vで連結されている。そこでこの回転テーブル64a、64bで製本綴じ後のシート束を下流側の断裁位置Gに位置付ける。
【0037】
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65はシート束の断裁縁を刃受部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレス部材65bは製本処理経路33に配置した刃受部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の断裁刃65xと、これを駆動するカッタモータMCとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
【0038】
上記断裁位置Gの下流側には排紙ローラ66と収納スタッカ67が配置されている。この収納スタッカ67は図2に示すようにシート束を立位姿勢で収納するようになっている。そしてこの収納スタッカ67は図1に示すようにケーシング30に引出状に配置され、装置フロント側(図1紙面手前側)に引出可能に構成されている。装置フロント側に引き出した状態で使用者が視認できるようになっている。尚図示67Sfは満杯検出センサであり、収納スタッカ67に収納されるシート束の満杯状態を検出して、オペレータにその除去を警告する。
【0039】
一方、前記製本処理経路33は表紙綴じ位置Fから上記収納スタッカ67にシート束を導く排紙経路33aを構成し、この排紙経路33aに上記排紙ローラ66が配置されている。この排紙ローラ66は一対のローラ対で構成されシート束をニップして収納スタッカ67に案内する排紙手段を構成している。
【0040】
[屑収納ボックスの構成]
前記断裁位置Gの下方には収納スタッカ67と並列に屑収納ボックス68が設けられ、断裁刃65xで切断した紙片を収納する。このため、断裁位置Gの直下にはスイーパ手段69が設けられ、このスイーパ手段69は図示しない駆動モータによって図2左右方向に揺動し、シート束を断裁する際は断裁位置Gの直下に位置して切断片を屑収納ボックス68に案内し、断裁後は断裁位置Gから退避してシート束を収納スタッカ67に収容可能に退避するようになっている。また、上記屑収納ボックス68には内部に収納された切断紙片の収納量を検出するフル検出センサ(満杯検出センサ)68Sfとニアフル検出センサ68Snが配置してある。このニアフル検出センサ68Snはシート束の断裁中に満杯とならないように例えばシート束の周縁を断裁する1回分に相当する紙片を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。
【0041】
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図8に基づいて説明する。同図は制御ブロック図であり、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本処理経路33における各処理を実行する。
【0042】
またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本処理経路33、表紙給送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図2にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「集積部制御部75a」「シート束搬送制御部75b」「表紙シート給送制御部75c」「接着剤塗布手段制御部75d」「表紙綴じ手段制御部75e」「断裁制御部75f」と「スタック制御部75g」と「接着剤温度手段79」をそれぞれ備えている。そして図9に示すフローチャートに従って製本処理を実行する。
【0043】
[製本処理動作]
本発明は製本綴じしたシート束を表紙綴じ位置Fから製本処理経路33に沿って下流側に移送する際にシート束搬送制御部75bを次のように構成することを特徴としている。このシート束搬送制御部75bは図10に示すように、「断裁仕上げモード」に設定されているときシート束を表紙綴じ位置Fから予め設定された接着剤冷却時間Tcが経過する前に下流側の断裁位置Gに移送し、「非断裁仕上げモード」に設定されているときには表紙綴じ位置Fのシート束を接着剤冷却時間Tcが経過するまでこの位置に待機させる様に構成されている。
【0044】
このとき製本処理経路33の表紙綴じ位置Fから断裁位置Gとの間の経路長LSをシート束の搬送方向長さ(最大シートサイズの小口縁長さ)より長く設定してある。従って表紙綴じ位置Fから断裁位置Gに送られたシート束は表紙綴じ位置Fより下流側に待機され、この位置で接着剤冷却時間Tcが経過するまで待機するように経路長LSが設定されている。そこでシート束搬送制御部75bはシート束を断裁位置Gに移送した後、集積トレイ41から後続するシート束を前記接着剤塗布位置Eに移送するか又は前記表紙綴じ位置Fに表紙シートを給送する動作の許可信号を発するように構成されている。
【0045】
[製本処理動作の説明]
次に図9のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステープルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。「プリントアウトモード」は画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図1参照)に搬出収納する。また「製本処理モード」は画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。この製本処理モードの設定と同時に製本綴じしたシート束を断裁仕上げする(断裁仕上げモード)か、断裁仕上げしないか(非断裁仕上げモード)を設定する。上記「ステープルモード」は画像形成されたシートを後処理装置Cに備えられたステープルユニットによってステープル綴じし、「スタンプモード」は捺印処理し、同様に「パンチモード」はパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Cで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
【0046】
そこで上記後処理モード設定(St001)で「製本処理モード」が選択された場合、画像形成装置Aは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14に搬出する(St002)。製本装置Bではこのシートを搬入経路31に受入れる。このとき制御CPU75は経路切換フラッパ36を図2の状態に位置させてシートを中紙搬送経路32に案内する。このシートは搬送ローラ32aで排紙口32bに送られ、集積トレイ41上に順次積載収納する(St003)。このシート集積動作は図5(a)に示すように搬入口31aからのシートを中紙搬送経路32に沿って搬送し、排紙口32bから搬出する。すると排紙口32bの下流側に配置された集積トレイ41に積載収納される(図5(a)の状態)。
【0047】
次に画像形成装置Aからジョブ終了信号(St004)を受けると、制御CPU75は前述の束搬送手段47で集積トレイ41上のシート束を製本処理経路33に向けて搬出し、その束姿勢を90度偏向する(図5(b)の状態)。これによって集積トレイ41上に部揃えされたシート束は水平姿勢から鉛直姿勢に偏向され、この鉛直姿勢で接着剤塗布位置Eに給送セットされる(St005)。
【0048】
このシート束の接着剤塗布位置Eへの給送セットと前後して制御CPU75は表紙シートを表紙給送経路34から給送する(St006)。この状態を図6(a)に示すが集積トレイ41のシート束を接着剤塗布位置Eに移送するのと前後して制御CPU75は表紙給送経路34に表紙シートを供給して表紙綴じ位置Fにセットする。この表紙シートの供給は画像形成装置A又はインサータ装置26から供給する。インサータ装置26から供給する場合には制御CPU75は給紙手段(図示せず)を作動して給紙トレイ26aからシートを1枚ずつ分離して給紙経路27に給送する。
【0049】
以上のように表紙シートが表紙綴じ位置Fにセットされた後、制御CPU75は接着剤塗布手段55を駆動して接着剤塗布位置Eにセットされているシート束に接着剤を塗布する(St007)。塗布ロール57を備えた糊容器56は図3(b)右方向にシート束の下端縁SUに沿って移動し、ロール表面に含浸した接着剤をシート束に塗布する。
【0050】
この接着剤塗布動作の終了後、制御CPU75はシート束を前記束搬送手段47で下流側の表紙綴じ位置Fに移送する。すると図6(b)に示すように、この位置には表紙シートがセットされているため表紙シートは背当プレート61にバックアップされ、表紙シートとシート束が逆T字状に接合される(図6(b)の状態)。次いでシート束はこの状態で前記背折プレート62a(62b)によって表紙シートの背部をプレス成形され表装処理される(St008)。
【0051】
以上の表装処理の後、制御CPU75は断裁仕上げモードが選択されているか否か判断する(St009)。断裁仕上げモードの場合には制御CPU75は束搬送が可能か否か判断する(St010)。この束搬送可否は断裁位置Gにシートが存在するか否かと断裁手段65が所定位置に位置しているか否かを、例えばシートセンサなどの状態信号から判断する。
【0052】
そこで制御CPU75は断裁仕上げモードに設定され束搬送が可能と判断したときには予め設定されている接着剤冷却時間Tcの経過を待たず(冷却時間の経過に関係なく)にシート束を断裁位置に搬送する(St011)。このシート束の断裁位置Gへの移送は、図示の装置は前述の束搬送手段47をシート束から解除し、断裁刃65xを断裁位置Gに位置させることによってシート束を断裁刃上に落下させる。この状態を図7に示すが先行するシート束は製本綴じされた状態で表紙綴じ位置Fから断裁位置Gに移送される。このとき制御CPU75は、後続するシート束のジョブ終了信号が発せられているときにはステップSt004〜ステップSt009までの動作を並行して処理するように「許可信号を発する」(St012)。この許可信号は後続するシート束を前記接着剤塗布位置Eに移送するか又は前記表紙綴じ位置Fに表紙シートを給送する動作の許可信号を発する。
【0053】
次に制御CPU75は断裁位置Gに位置するシート束(先行束)の待機時間が予め設定されている接着剤冷却時間Tcが経過したか否かを判断する(St013)。この冷却時間を経過した後、制御CPU75は可動回転テーブル64bを待機位置からシート把持位置に移動して、そして固定回転テーブル64aとの間でシート束をニップ保持する(St014)。次いで制御CPU75は断裁刃65xを待機位置に移動した後、回転テーブル64a、64bを90度旋回してシート束の天部が下端となるように偏向する(St015)。
【0054】
以上のように表装シート束が所定姿勢に旋回された後、制御CPU75は束姿勢偏向手段64の昇降モータMAを駆動して表装シート束を断裁位置Gに給送セットする(St016)する。この給送セットは昇降モータMAを作動して回転テーブル64a、64bで把持した表装シート束を製本処理経路33の下流側に移送する。
【0055】
そこで断裁縁プレス部材65bでシート束を押圧保持し、断裁刃65xで所定量断裁する(St017)。次いで制御CPU75は断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、表装シート束を180度旋回し、地部が下端となるように姿勢偏向し、その下端部を断裁する。次いで制御CPU75は同様に断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を90度旋回して小口部が下端となるように姿勢偏向しその下端部を断裁する。このように表装シート束の周縁を断裁揃えした後、制御CPU75は表装シート束の3方向の断裁を終了すると排紙動作に移行する(St018,St021〜St022)。
【0056】
一方上記ステップSt009で非断裁仕上げモードに設定されているときには、制御CPU75は表紙綴じ位置Fに位置するシート束を、所定の接着剤冷却時間Tcが経過した後(St019)に束搬送が可能か否か判断する(St020)。搬送可能に至ったとき排紙ローラ66を動作(St021)させてシート束を収納スタッカ67に収納する(St022)。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明に係わる画像形成システムを示す全体構成の説明図。
【図2】図1のシステムにおける製本装置の全体構成を示す説明図。
【図3】図2の製本装置における接着剤塗布ユニットの説明図であり、(a)はユニット断面の説明図、(b)はユニット平面の説明図。
【図4】図2の製本装置における断裁ユニットの説明図。
【図5】図2の製本装置における製本処理の動作説明図であり、(a)はシートを束状に部揃えする集積状態、(b)は部揃え集積したシート束を接着剤塗布位置に移送する状態を示す。
【図6】図2の製本装置の動作説明図であり、(a)はシート束に接着剤を塗布する状態、(b)は表紙綴じ位置における表紙シートの背折り状態を示す、
【図7】図2の製本装置の動作説明図であり、製本処理したシート束の接着剤を冷却する状態と後続シート束を接着剤塗布位置に移送する状態を示す。
【図8】図2の製本装置の制御構成の説明図。
【図9】図2の製本装置の製本処理フローの説明図。
【図10】図9の製本処理フローにおける接着剤を冷却する動作手順の説明図。
【図11】従来の製本装置における接着剤を冷却する動作フローの説明図。
【符号の説明】
【0058】
A 画像形成装置
B 製本装置
E 接着剤塗布位置
F 表紙綴じ位置
G 断裁位置
14 排紙口
26 インサータ装置
31 搬入経路
32 中紙搬送経路
33 製本処理経路
34 表紙給送経路
40 集積部
41 集積トレイ(トレイ手段)
47 束搬送手段
55 接着剤塗布手段
56 糊容器
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
64 束姿勢偏向手段
64a 回転テーブル
64b 可動回転テーブル
65 断裁手段
65x 断裁刃
66 排紙ローラ
67 収納スタッカ
70 制御CPU
75 制御CPU
Tc 接着剤冷却時間
LS 経路長

【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次給送されるシートを部揃え集積する集積手段と、
上記集積手段からのシート束を接着剤塗布位置、表紙綴じ位置、断裁位置の順に案内する製本処理経路と、
上記接着剤塗布位置に配置されシート束の背綴じ端面にホットメルト接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
上記表紙綴じ位置に配置され接着剤を塗布したシート束を表紙シートに綴合わせる表紙綴じ手段と、
上記断裁位置に配置され表紙綴じしたシート束の周縁を断裁する断裁手段と、
上記製本処理経路に沿ってシート束を順次下流側に移送する束搬送手段と、
上記束搬送手段を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、
上記表紙綴じ位置からシート束を下流側に移送する際に、予め設定された接着剤の冷却時間の経過前にシート束を上記断裁位置に移送すると共に、
この断裁位置で所定の冷却時間が経過した後に上記断裁手段を作動してシート束を切断するように構成されていることを特徴とする製本装置。
【請求項2】
前記表紙綴じ位置と断裁位置とは、前記製本処理経路にシート束の移送方向長さサイズより長い距離間隔で配置され、
前記制御手段は、表紙綴じ位置からシート束を断裁位置に移送した後、前記集積手段からシート束を前記接着剤塗布位置に移送するか又は前記表紙綴じ位置に表紙シートを給送する動作の許可信号を発するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
【請求項3】
前記断裁手段は、前記製本処理経路から送られたシート束を断裁する断裁処理モードと、このシート束を断裁処理しない非断裁モードで制御され、
前記制御手段は、
上記断裁処理モード時には、前記表紙綴じ位置からシート束を予め設定された接着剤の冷却時間の経過前に前記断裁位置に移送すると共に、この断裁位置で所定の冷却時間が経過した後に前記断裁手段を作動してシート束を切断するように構成され、
上記非断裁処理モード時には、前記表紙綴じ位置からシート束を予め設定された接着剤の冷却時間の経過後に下流側に移送するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
【請求項4】
前記断裁手段は、
前記製本処理経路に配置された断裁刃と、
この断裁刃の上流側に配置された断裁縁プレス手段と、
で構成され、
前記制御手段は、シート束を前記表紙綴じ位置から上記断裁縁プレス手段に移送して予め設定された接着剤の冷却時間が経過するまで待機するように前記束搬送手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の製本装置。
【請求項5】
シート上に画像形成する画像形成装置と、
この画像形成装置からのシートを部揃え集積して製本綴じする製本装置とから構成され、
上記製本装置は請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−149313(P2010−149313A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327792(P2008−327792)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000231589)ニスカ株式会社 (568)
【Fターム(参考)】