説明

複合式カーソル入力方法

【課題】複合式カーソル入力方法の提供。
【解決手段】複合式カーソル入力方法は、少なくとも二個の不等比例移動し、少なくとも以下のステップ(1)モニター14上のカーソル141位置を取得する、(2)変位信号を取得する、(3)変位量を合わせて計算する、(4)モニター14上のカーソル141を移動する、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合式カーソル入力方法に関するもので、少なくとも二個の不等比例移動するカーソルの複合式入力方法である。
【背景技術】
【0002】
コンピュータは日々進歩しており、ほとんどはウインドウズから選択し、マウスでカーソルを移動する。小型を追求するノート型パソコンではタッチコントロール板を採用し、マウスに代わってカーソルをコントロールし、ユーザにスピーディな移動ができるよう設定している。
【0003】
ノート型パソコンは、従来のマウスの体積及び連接コードの不便を取り除き、通常はタッチコントロール板をマウスの代わりをする。しかし、操作及び携帯が便利なように、このタッチコントロール板の面積は小さく、そのため設計上、タッチコントロール板での座標解析はモニター座標より拡大しており、タッチコントロール板を指が小距離を移動するだけで、モニター上のカーソル移動が大きく移動し、このためカーソルをモニター上のすべての位置に移動できる。解決しようとする問題点は、タッチコントロール板の座標がモニター座標に比較して大きすぎると解析すると、ユーザが求める場所にカーソル移動させるのは困難になる。反対にタッチコントロール板の座標がモニター座標に比較して小さすぎると解析すると、カーソルの反応は遅すぎ、モニター上のカーソルを動かすために手で何度もタッチコントロール板を滑らなければならないため、使用における便利度が下がってしまう点である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、複合式カーソル入力方法を提供することで、少なくとも二個のカーソルコントロールパネルで、不等比例の複合入力を作り、モニター上のカーソル移動を制御する。その方法は少なくとも以下のステップ(1)モニター上のカーソル位置を取得する、(2)変位信号を取得する、(3)変位量を合わせて計算する、(4)モニター上のカーソルを移動する、を含み、上述のステップでスピーディにカーソルの移動を行う。
【0005】
上述の本発明の変位信号は、少なくとも第一カーソルコントロールパネルから指が変位した第一変位信号をシークして取得し、第二カーソルコントロールパネルから指が変位した第三変位信号をシークして取得する。
【0006】
上述の本発明の第一カーソルコントロールパネルの第一変位信号の座標はモニター座標に対応する比例を解析し、第二カーソルコントロールパネルの第二変位信号の座標よりはるかに大きく、モニターに対応する座標の比例を解析する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、複合式カーソル入力方法は、少なくとも
(1)モニター上のカーソル位置を取得し、
(2)変位信号を取得し、
(3)変位量を合わせて計算し、
(4)モニター上のカーソルを移動する、
上記ステップを含むことを特徴とする複合式カーソル入力方法としている。
請求項2の発明は、前記変位量を合わせて計算するは、第一、第二カーソルコントロールパネルの変位信号に基づき、その変位信号は、第一カーソルコントロールパネルからシークして変位した第一変位信号を取得し、また第二カーソルコントロールパネルからシークして変位した第二変位信号を取得することを含むことを特徴とする請求項1記載の複合式カーソル入力方法としている。
請求項3の発明は、前記変位信号は、第三カーソルコントロールパネルからシークし、変位した変位信号を取得することを含むことを特徴とする請求項1記載の複合式カーソル入力方法としている。
請求項4の発明は、前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号及び第二変位信号に基づき、絶対座標値で合わせて計算し、そのカーソルの変位量を算出することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法としている。
請求項5の発明は、前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号及び第二変位信号は、相対座標値でそのカーソルの変位量を合わせて計算することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法としている。
請求項6の発明は、前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号が絶対座標値を採用し、第二変位信号が相対座標値の混合計算を採用してそのカーソルの変位量を算出することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法としている。
請求項7の発明は、前記複合式カーソル入力方法は、表示するデータがモニター本体より大きい、即ちモニターが一部データだけを表示する時には、第一、第二変位信号内で、少なくともひとつの変位信号を有し、その表示データの部位を移動できることを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の複合式カーソル入力方法は、スピーディにカーソル移動を行うという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、本発明の複合式カーソル入力装置で、そのうち、この入力装置1は少なくとも第一カーソルコントロールパネル12及び第二カーソルコントロールパネル13を含む。また第一、第二カーソルコントロールパネル12,13は基台10上の指が接触する表面11に設置し、モニター14のカーソル141移動を制御する。
【0010】
図2は、本発明の第一カーソルコントロールパネル12、第二カーソルコントロールパネル13の表面120、130がタッチコントロール式のパネルであり、それは電気抵抗式感知パネル、もしくはコンデンサー式センサーパネルで、指の接触を感知して変位信号を発する。第一カーソルコントロールパネル12、第二カーソルコントロールパネル13は更に圧力スイッチ121(131)を含み、それが指が押す圧力をシークして入力の確認キーとする。
【0011】
上述の本発明の第一カーソルコントロールパネル12、第二カーソルコントロールパネル13の表面120、130は更に少なくともひとつの指が触れられるタグGを設置して指が位置を確認できるようにする。このタグGには凹凸点を設置してもよいし、指が接触した時に触感で位置を知ることができる各種紋でもよい。
【0012】
また上述の第一カーソルコントロールパネル12、第二カーソルコントロールパネル13は、少なくともひとつの押しボタン15によって制御され、マウスのすべての機能を具えるか、モジュールを切り換えて使用することもできる。
【0013】
図3は、本発明の入力方法で、少なくとも以下のステップを含む(同時に図4、5を参照)、
(1)モニター上のカーソル位置を取得する(ステップ31)。メインコンピュータ2内で現在のモニター14上のカーソル141位置eを0点とし、これを起点とする、
(2)変位信号を取得する(ステップ32)。第一、第二カーソルコントロールパネル12、13は各々指変位の第一変位信号、第二変位信号を取得する。即ち第一変位信号とは、第一カーソルコントロールパネル12上で指がd1点からd2点移動して発生したもので、第二変位信号とは、第二カーソルコントロールパネル13上で指がc1からc2へ移動して発生したものである、
(3)変位量を合わせて計算する(ステップ33)。第一、第二変位信号を合わせて計算してカーソル変位量を算出する、
(4)モニター上のカーソルを移動する(ステップ34)。計算して出したカーソル変位量に基づき、モニター14上で対応して移動するカーソル141を新位置へ移動させる。例えば第一変位信号に対応するカーソル141はe0点からe1点へ移動する。また第二変位信号に対応するカーソル141はe1からe2の新位置へ移動する。
【0014】
上述の本発明の入力方法である変位量を合わせて計算する(ステップ33)は、絶対座標値でそのカーソル141の変位量を計算する。例として第一カーソルコントロールパネル12上において、指がd1点からd2点まで移動し、そのd2点の座標位置は(X1,Y1)とする。また第二カーソルコントロールパネル13において、指がc1点からc2点の座標位置である(X2,Y2)まで移動し、絶対座標値で算出したカーソル変位量をA・(X1,Y1)+B・(X2,Y2)とする。そのうちA、Bは常数とする。更にA値はB値より大きく、A、B値がその値の大小を調整して設定する。操作時、第一カーソルコントロールパネル12がカーソル141の移動を制御し、指が第一カーソルコントロールパネル12上のd2点がある位置の単ブロック12aまで移動する(図6中の点線は仮想双線)ことができ、直接カーソル141に対応してモニター14上の大単ブロック14a内のe1点まで移動する。また、第二カーソルコントロールパネル13が制御するカーソル141の大単ブロック141の移動は、指が第二カーソルコントロールパネル13上のc2点の所在位置の単ブロック13cまで移動し、直接カーソル141に対応してモニター14上の大単ブロック14a内の小単ブロック14ac上にあるe2点まで移動する。
【0015】
上述の本発明の入力方法である変位量を合わせて計算する(ステップ33)は、相対座標値でそのカーソル141の変位量を計算する。例として第一カーソルコントロールパネル12上において、指がd1点の座標位置である(X1°,Y1°)からd2点の座標位置である(X1,Y1)へ移動し、また第二カーソルコントロールパネル13上において、指がc1点の座標位置である(X2°,Y2°)からc2点の座標位置である(X2,Y2)まで移動し、相対座標値が算出したカーソル変位量である、A・(X1−X1°,Y1−Y1°)+B・(X2−X2°,Y2−Y2°)を採用する。そのうち、A、Bは常数で、且つA値はB値より大きく、A、B値はその値の大小を設定調節できる。このようにして第一カーソルコントロールパネル12によってカーソル141の移動を制御し(図4参照)、指が第一カーソルコントロールパネル12上のd1点をd2点の段距離fに対応するモニター14上のカーソル141へ移動し、e0点からe1点の大段距離F1まで移動する。そのうちA・f1=F1である。また第二カーソルコントロールパネル13が制御するカーソル141の移動は、指が第二カーソルコントロールパネル13上のc1点からc2点の段距離fに対応するモニター14上のカーソル141へ移動し、e1点からe2点の小段距離F2へ移動し、そのうち、B・f2=F2である。
【0016】
上述の本発明の入力方法の変位量を合わせて計算する(ステップ33)は、相対座標値と絶対座標値の混合計算を採用し、そのカーソル141の変位量を計算する。即ち第一カーソルコントロールパネル12の変位は、絶対座標値で計算し、第二カーソルコントロールパネル13の変位は、相対座標で計算する。例として第一カーソルコントロールパネル12上において、指がd1点からd2点へ移動し、そのd2点の座標位置は(X1,Y1)であり絶対座標値を採用する。また第二カーソルコントロールパネル13上において、指がc1点の座標位置である(X2°,Y2°)からc2点の座標位置である(X2,Y2)へ移動して相対座標値を採用し、その算出したカーソル変位は、A・(X1,Y1)+(X2−X2°,Y2−Y2°)であり、そのうち、A、Bは常数で、且つA値はB値より大きく、A、B値はその値の大小を設定調節できる。このように第一カーソルコントロールパネル12によるカーソルの移動は(図7参照)、指が第一カーソルコントロールパネル12のd2点に所在する単ブロック12aは、直接カーソル141に対応してモニター14上の大単ブロック14a内のe1点まで移動し、また第二カーソルコントロールパネル13が制御するカーソル141の移動は、指がc1点からc2点の段距離f2まで移動して、モニター14上に対応するカーソル141がe1点からe2点の小段距離F2まで移動する。そのうちB・f2=F2である。
【0017】
図8、9に示すとおり、上述の変位量を合わせて計算する(ステップ33)は、絶対座標値で計算する実施例で、単一文書の画面140がモニター14上に表示されない時(即ちデータがモニター本体より大きく、一部のデータしか表示されない時)、この状況はブラウザホームページ上で発生するが、またはPDA等小さいモニター上でホームページを見る時、または文書全体の画面140が完全に表示できない時、第一、第二カーソルコントロールパネル12,13を選択して文書画面140面積と同じであると設定し、絶対座標値の計算方式を採用する。指が第一、第二カーソルコントロールパネル12,13を選択し(この場合第一カーソルコントロールパネル選択を例とする)、第一カーソルコントロールパネル12上において、指がd3点(d4点)の第一変位信号まで移動し、モニター14上で対応表示した局部単ブロック140’(140’’)の局部画面をスピーディに文書閲覧する。または第三カーソルコントロールパネル15を増設し(図8図10参照)、上述の局部画面移動の動作得る。即ち第三カーソルコントロールパネル15上において指がd5点(d6点)の第三変位信号まで移動し、モニター14上で対応し、局部単ブロック140’(140’’)の画面を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の入力装置実施例図である。
【図2】本発明第一、第二カーソルコントロールパネルの立体図である。
【図3】本発明の入力方法のフローチャートである。
【図4】本発明カーソル移動を制御する操作図(一)である。
【図5】本発明作動ブロックダイアグラム表示図である。
【図6】本発明のカーソル移動を制御する操作図(二)である。
【図7】本発明のカーソル移動を制御する操作図(三)である。
【図8】本発明のカーソル移動を制御する操作図(四)である。
【図9】本発明の局部画面実施例図(一)である。
【図10】本発明の局部画面実施例図(二)である。
【符号の説明】
【0019】
1 入力装置
10 基台
11 表面
12 第一カーソルコントロールパネル
12a 単ブロック
120 表面
121 圧力スイッチ
13 第二カーソルコントロールパネル
13c 単ブロック
130 表面
131 圧力スイッチ
14 モニター
14a 大単ブロック
14ac 小単ブロック
140 画面
140’ 局部単ブロック
140’’ 局部単ブロック
141 カーソル
15 第三カーソルコントロールパネル
2 ホストコンピュータ
3 入力方法
d1、d2、d3、d4、d5、d6、c1、c2 指の移動点
e0、e1、e2 カーソル移動点
f1、f2 段距離
F1 大段距離
F2 小段距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合式カーソル入力方法は、少なくとも
(1)モニター上のカーソル位置を取得し、
(2)変位信号を取得し、
(3)変位量を合わせて計算し、
(4)モニター上のカーソルを移動する、
上記ステップを含むことを特徴とする複合式カーソル入力方法。
【請求項2】
前記変位量を合わせて計算するは、第一、第二カーソルコントロールパネルの変位信号に基づき、その変位信号は、第一カーソルコントロールパネルからシークして変位した第一変位信号を取得し、また第二カーソルコントロールパネルからシークして変位した第二変位信号を取得することを含むことを特徴とする請求項1記載の複合式カーソル入力方法。
【請求項3】
前記変位信号は、第三カーソルコントロールパネルからシークし、変位した変位信号を取得することを含むことを特徴とする請求項1記載の複合式カーソル入力方法。
【請求項4】
前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号及び第二変位信号に基づき、絶対座標値で合わせて計算し、そのカーソルの変位量を算出することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法。
【請求項5】
前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号及び第二変位信号は、相対座標値でそのカーソルの変位量を合わせて計算することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法。
【請求項6】
前記変位量を合わせて計算するは、第一変位信号が絶対座標値を採用し、第二変位信号が相対座標値の混合計算を採用してそのカーソルの変位量を算出することを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法。
【請求項7】
前記複合式カーソル入力方法は、表示するデータがモニター本体より大きい、即ちモニターが一部データだけを表示する時には、第一、第二変位信号内で、少なくともひとつの変位信号を有し、その表示データの部位を移動できることを特徴とする請求項2記載の複合式カーソル入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−287092(P2007−287092A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116753(P2006−116753)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(593061064)怡利電子工業股▲ふん▼有限公司 (18)
【Fターム(参考)】