説明

複合機

【課題】下部筐体の上部壁部が湾曲していると、丸穴に嵌合するボスが鉛直方向に対して傾斜した状態で備えられることになる。そのため、上部筐体の内側底部に形成されたレールが曲がってしまうという課題がある。
【解決手段】レール21の延設方向D2において、中央部に位置するボス46とボス46の横に位置するボス47,48とを外側底部23に設けた上部筐体2と、上部壁部33と側壁部34,35とを有し、延設方向D2において、中央部に位置する長穴30と長穴30の横に位置する長穴31,32とを上部壁部33に設けた下部筐体3とを備え、ボス46が長穴30に挿入することによって下部筐体3に対する延設方向D2における上部筐体2の位置が固定され、ボス47,48が長穴31,32に挿入することによって下部筐体3に対する延設方向D2と交わる方向における上部筐体2の位置が固定される複合機を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙に文字や画像を記録する記録装置の上に、原稿に描かれた画像を読み取る読取装置を重ねて配置した複合機が知られている。このような複合機では、記録装置を収容した下部筐体に対して読取装置を収容した上部筐体の位置がずれてしまうと、複合機として組み立てられた装置の側面に段差が生じる場合がある。
例えば、特許文献1では、開閉リンクとしてのヒンジを備えることによって、読取装置である読取部を回動させて、記録ヘッドを有する記録装置である記録部の内部を露出し、ユーザーによるインクカートリッジの交換や詰まった記録用紙を取り除く等の保守作業を容易にするとともに、記録装置が収容された下部筐体に対して、読取装置が収容された上部筐体の位置精度を維持している。
複合機の正面側に開口部を設けることにより、読取装置を収容した上部筐体を回動させることなく、開口部から、記録装置のインクカートリッジを交換したり、記録装置に詰まった記録用紙を取り除いたりするように構成した複合機が考えられる。このような複合機では、下部筐体の上部壁部に上部筐体の下部壁部を当接させ、下部筐体に対する上部筐体の位置を固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−271318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図11は、従来の下部筐体90に対する上部筐体80の位置が固定される状態を説明する図である。下部筐体90には、用紙に画像を記録する記録装置(不図示)が収容され、上部筐体80には、原稿Sに描かれた画像を読み取る読取ヘッド82が収容される。上部筐体80は、鉛直方向D10における下部筐体90の上側に備えられる。
上部筐体80の内側底部85には、レール84が延設方向D11に延設される。読取ヘッド82はイメージセンサー(不図示)などを含んで構成され、読取ヘッド82にはスペーサー83が備えられる。スペーサー83が原稿台81に当接しながら、読取ヘッド82がレール84上を延設方向D11に摺動する。
【0005】
下部筐体90の上部壁部の延設方向D11における一方には、丸穴91が形成され、上部壁部の延設方向D11における他方には、延設方向D11に長い長穴92が形成されている。上部筐体80の外側底部86には、ボス87、ボス88が形成されている。丸穴91にボス87が嵌合することによって、下部筐体90に対してボス87を中心とする上部筐体80の位置が定まり、長穴92にボス88が貫通することによって上部筐体80の回転が規制され、下部筐体90に対する上部筐体80の位置が固定される。
【0006】
下部筐体90の上部壁部の上部筐体80側の面は、平面であることが望ましい。しかしながら、図11に示すように、下部筐体90の上部壁部が、延設方向D11において湾曲して形成される場合がある。下部筐体90の上部壁部が湾曲していると、丸穴91に嵌合するボス87が鉛直方向D10に対して傾斜した状態で備えられることになる。そのため、上部筐体80の内側底部85に形成されたレール84が曲がってしまうという課題がある。レール84が曲がってしまうと、読取ヘッド82がレール84上を摺動したとき、読取ヘッド82と原稿台81に置かれた原稿Sとの距離L10が変動してしまうので、読取ヘッド82によって取得される画像データが劣化する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0008】
[適用例1]原稿台に載置された原稿を読み取る読取ヘッドが摺動するレールを内側底部に設け、前記レールの延設方向において、中央部に位置する第1の突起部と前記第1の突起部の横に位置する第2の突起部とを外側底部に設けた上部筐体と、上部壁部と前記上部壁部の前記延設方向における両端部に設けられた側壁部とを有し、前記延設方向において、中央部に位置する第1の穴と前記第1の穴の横に位置する第2の穴とを前記上部壁部に設けた下部筐体とを備え、前記第1の突起部が前記第1の穴に挿入することによって前記下部筐体に対する前記延設方向における前記上部筐体の位置が固定され、前記第2の突起部が前記第2の穴に挿入することによって前記下部筐体に対する前記延設方向と交わる方向における前記上部筐体の位置が固定されることを特徴とする複合機。
【0009】
本適用例によれば、下部筐体に設けられた第1の穴は、レールの延設方向における中央部に位置する。そのため、下部筐体の上部壁部がレールの延設方向において湾曲した形状となった場合においても、第1の穴が鉛直方向に対して傾斜する角度が小さい。これにより、上部筐体に設けられた第1の突起部が第1の穴に挿入した状態において、第1の突起部が鉛直方向に対して傾斜する角度を小さくすることができる。このため、上部筐体における第1の突起部と反対側の内側の底部に形成されたレールが曲がってしまうことを抑制できる。従って、読取ヘッドがレールを摺動したとき、読取ヘッドと原稿台に置かれた原稿との距離の変動を小さくできるので、読取ヘッドによって取得される画像データが劣化することを抑制できる。
【0010】
[適用例2]前記第1の穴は前記延設方向と交わる方向に長い長穴であり、前記第2の穴は前記延設方向に長い長穴であり、前記第2の穴は前記第1の穴の前記延設方向における両側に備えられることを特徴とする上記複合機。
【0011】
本適用例によれば、第1の穴である長穴に第1の突起部が挿入することよって延設方向における位置が定まり、第2の穴である長穴に第2の突起部が挿入することによって延設方向と交わる方向における位置が定まる。
【0012】
[適用例3]前記第1の突起部は円柱形状であり、前記第1の穴は前記第1の突起部が嵌合する丸穴であり、前記第2の穴は前記延設方向に長い長穴であることを特徴とする上記複合機。
【0013】
本適用例によれば、第1の穴である丸穴に円柱状の第1の突起部が嵌合することよって第1の突起部を中心とする、下部筐体に対する上部筐体の位置が定まり、第2の穴である長穴に第2の突起部が挿入することによって下部筐体に対する上部筐体の回転が規制され、下部筐体に対する上部筐体の位置が定まる。
【0014】
[適用例4]前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記延設方向と交わる方向において前記レールから離れた位置に設けられることを特徴とする上記複合機。
【0015】
本適用例によれば、レールを有する上部筐体を一体に形成するとき、レールが曲がって形成されることを抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】複合機の外観斜視図。
【図2】(a)は、上部筐体と上部筐体の内部構成を示す断面図、(b)は、レールと読取ヘッドを示す斜視図。
【図3】読取装置と下部筐体を示す斜視図。
【図4】鉛直方向における上側から見た下部筐体の斜視図。
【図5】鉛直方向における上側から見た上部筐体の斜視図。
【図6】鉛直方向における下側から見た上部筐体の斜視図。
【図7】(a)は、ボスの形状を示す図であり、(b)、(c)は、長穴の形状を示す図。
【図8】下部筐体に対する上部筐体の位置が固定される状態を説明する図。
【図9】第2実施形態における上部筐体の鉛直方向における下側から見た斜視図。
【図10】第2実施形態における下部筐体の鉛直方向における上側から見た斜視図。
【図11】従来の下部筐体に対する上部筐体の位置が固定される状態を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の複合機1の外観斜視図である。複合機1は、下部筐体3を有する記録装置17と、記録装置17の鉛直方向D1における上側に配置され、上部筐体2を有する読取装置16とから構成される。
【0018】
複合機1の正面側には、電源のオン・オフ操作や、印刷条件の設定操作などを行うための操作パネルユニット4が備えられる。また、操作パネルユニット4には、印刷条件の設定内容や操作内容を表示するため、液晶パネルなどによって構成された表示部10が備えられる。
【0019】
複合機1の正面側には、使用者によって引き出し可能な用紙カセット5が備えられ、用紙カセット5には、記録媒体としての用紙(不図示)が収納される。また、複合機1の背面側には、用紙(不図示)を載置する用紙サポート6を含んで構成される給紙装置が備えられ、用紙サポート6に載置された用紙は、給紙装置によって記録装置17の内部に給紙される。
【0020】
本実施形態の記録装置17には、インクを噴射する記録ヘッド(不図示)、記録ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッジ(不図示)、用紙を副走査方向に搬送するためのローラー(不図示)などの搬送手段が備えられる。
【0021】
記録装置17は、搬送される用紙に記録ヘッドからインクを噴射させて、用紙に画像を形成し、開口部12から排紙する。排紙された用紙は、トレイ13およびトレイ13から使用者によって引き出されたスタッカー14に載置される。
【0022】
使用者は、取手部15を持って、正面カバー11を矢印の方向に回動させ、インクが収容されたインクカートリッジ(不図示)を交換したり、紙ジャムなどによって搬送経路(不図示)に残った用紙を取り出したりすることができる。
【0023】
図2(a)は、延設方向D2から見た上部筐体2と上部筐体2の内部構成を示す断面図である。図2(b)は、レール21と読取ヘッド40を示す斜視図である。上部筐体2の内側底部22には、レール21が延設方向D2に延設される。上部筐体2の鉛直方向D1における上部には、ガラスなどの透明性を有し、原稿Sを載置する原稿台45が備えられる。
【0024】
読取ヘッド40は、原稿Sを照射するための光源(不図示)、原稿Sからの反射光を結像するためのレンズ(不図示)、結像を光電変換するためのイメージセンサー(不図示)、それらを搭載するキャリッジ(不図示)などから構成される。
【0025】
読取ヘッド40のレール21側には、溝部41が形成されている。溝部41の下部はレール21と摺動可能に当接する。溝部41には、当接部材43を備えた付勢部材42が設けられる。当接部材43は、レール21と摺動可能に当接する。
【0026】
読取ヘッド40の延設方向D2と交わる方向における両端部には、樹脂材料からなるスペーサー44が備えられる。スペーサー44は、原稿台45と摺動可能に当接する。
【0027】
読取ヘッド40は、レール21上を延設方向D2に摺動しながら、原稿台45に載置された原稿Sに描かれた文字や画像を読み取り、画像データとして取得する。
【0028】
図1の読取装置16には用紙搬送装置8が備えられ、用紙搬送装置8は、用紙サポート7に載置された原稿Sを原稿台45に搬送し、図2(a)の読取ヘッド40が原稿Sの画像を読み取った後に、原稿Sをスタッカー9に送って排出する。
【0029】
図3は、読取装置16と下部筐体3を示す斜視図である。読取装置16は、下部筐体3の鉛直方向D1の上側に備えられる。図4は、図3の読取装置16を取り除き、鉛直方向D1における上側から見た下部筐体3の斜視図である。
【0030】
下部筐体3は、上部壁部33と、上部壁部33の延設方向D2における両端部から鉛直方向D1における下側に延びる側壁部34,35とから構成される。上部壁部33の延設方向D2における中央部には、第1の穴である長穴30が形成される。また、上部壁部33の延設方向D2における長穴30の両側には、第2の穴である長穴31,32が形成される。
【0031】
図5は、鉛直方向D1における上側から見た上部筐体2の斜視図である。図2(a)、(b)を用いて説明したように、図5の上部筐体2の内側底部22には、延設方向D2に延びるレール21が形成される。
【0032】
図6は、鉛直方向D1における下側から見た上部筐体2の斜視図である。上部筐体2の外側底部23の延設方向D2における中央部には、円柱形状の第1の突起部であるボス46が設けられる。また、上部筐体2の外側底部23の延設方向D2におけるボス46の両側には、円柱形状の第2の突起部であるボス47,48が設けられる。
【0033】
図2(a)に示すように、ボス46,47,48は、延設方向D2と交わる方向において、レール21から離れた位置に形成される。
【0034】
図7(a)は、鉛直方向D1から見たボス46,47,48の形状を示す図であり、図7(b)は、鉛直方向D1から見た長穴30の形状を示す図であり、図7(c)は、鉛直方向D1から見た長穴31,32の形状を示す図である。
【0035】
図7(b)の長穴30における延設方向D2と交わる方向の長さL3は、延設方向D2の長さL2より長い。長さL2は、図4の長穴30に図6のボス46が挿入可能な長さであり、図7(a)のボス46の直径L1と略同じ長さである。
【0036】
図7(c)の長穴31,32における延設方向D2の長さL5は、延設方向D2と交わる方向の長さL4より長い。長さL4は、図4の長穴31,32に図6のボス47,48がそれぞれ挿入可能な長さであり、図7(a)のボス47,48の直径L1と略同じ長さである。
【0037】
図8は、下部筐体3に対する上部筐体2の位置が固定される状態を説明する図である。上部筐体2の外側底部23に設けられたボス46,47,48が、下部筐体3に設けられた長穴30,31,32にそれぞれ挿入することによって、下部筐体3に対する上部筐体2の位置が固定される。
【0038】
図8に示すように、下部筐体3における上部壁部33が延設方向D2において湾曲していても、ボス46と、ボス46が挿入する長穴30は、延設方向D2における中央部に形成されている。そのため、ボス46が長穴30に挿入した状態において、鉛直方向D1に対してボス46が傾斜する角度を小さくすることができる。
【0039】
以上、説明した複合機1は、図2の原稿台45に載置された原稿Sを読み取る読取ヘッド40と、読取ヘッド40が摺動するレール21を内側底部22に設け、レール21の延設方向D2において、中央部に位置する第1の突起部であるボス46とボス46の横に位置する第2の突起部であるボス47,48とを外側底部23に設けた上部筐体2と、上部壁部33と上部壁部33の延設方向D2における両端部に設けられた側壁部34,35とを有し、延設方向D2において、中央部に位置する第1の穴である長穴30と長穴30の横に位置する第2の穴である長穴31,32とを上部壁部33に設けた下部筐体3とを備え、ボス46が長穴30に挿入することによって下部筐体3に対する延設方向D2における上部筐体2の位置が固定され、ボス47,48が長穴31,32に挿入することによって下部筐体3に対する延設方向D2と交わる方向における上部筐体2の位置が固定される。
【0040】
この構成によれば、下部筐体3に設けられた長穴30は、レール21の延設方向D2における中央部に位置する。そのため、下部筐体3の上部壁部33がレール21の延設方向D2において湾曲した形状であっても、長穴30が鉛直方向D1に対して傾斜する角度が小さい。これにより、図8の上部筐体2に設けられたボス46が長穴30に挿入した状態において、ボス46が鉛直方向D1に対して傾斜する角度を小さくすることができる。このため、上部筐体2におけるボス46と反対側の内側底部22に形成されたレール21が曲がってしまうことを抑制できる。従って、読取ヘッド40がレール21を摺動したとき、読取ヘッド40と原稿台45に置かれた原稿Sとの距離L6の変動を小さくできるので、読取ヘッド40によって取得される画像データが劣化することを抑制できる。
【0041】
本実施形態では、図8の上部壁部33が鉛直方向D1の上側に凸状である湾曲した状態において説明したが、上部壁部33が鉛直方向D1の下側に凸状である湾曲した状態においても、長穴30が鉛直方向D1に対して傾斜する角度が小さいので、ボス46が鉛直方向D1に対して傾斜する角度を小さくすることができる。
【0042】
また、図7(b)の第1の穴は延設方向D2と交わる方向に長い長穴30であり、図7(c)の第2の穴は延設方向D2に長い長穴31,32であり、図4の長穴31,32は長穴30の延設方向D2における両側に備えられる。
【0043】
この構成によれば、長穴30にボス46が挿入することよって延設方向D2における位置が定まり、長穴31,32にボス47,48が挿入することによって延設方向D2と交わる方向における位置が定まる。
【0044】
また、ボス46,47,48は、延設方向D2と交わる方向においてレール21から離れた位置に設けられる。これにより、レール21を有する上部筐体2を一体に形成するとき、レール21が曲がって形成されることを抑制する。
【0045】
(第2実施形態)
第1実施形態では、第1の穴は延設方向D2と交わる方向に長い長穴30を設けたが、第2実施形態では、第1の穴としての丸穴を設けた複合機について説明する。
【0046】
図9は、第2実施形態における上部筐体2aの鉛直方向D1における下側から見た斜視図である。上部筐体2aの延設方向D2における中央部には、第1の突起部である円柱形状のボス46が設けられる。また、上部筐体2aの延設方向D2における片側には、第2の突起部である円柱形状のボス48が設けられる。
【0047】
図10は、第2実施形態における下部筐体3aの鉛直方向D1における上側から見た斜視図である。下部筐体3aは、上部壁部33aと、上部壁部33aの延設方向D2における両端部から鉛直方向D1における下側に延びる側壁部34,35とから構成される。
【0048】
下部筐体3aにおける上部壁部33aの延設方向D2における中央部には、第1の穴である丸穴50が設けられる。また、下部筐体3aの延設方向D2における片側には、第2の穴である延設方向D2に長い長穴51が設けられる。ボス46が丸穴50に嵌合し、ボス48が長穴51に挿入する。
【0049】
この構成によれば、丸穴50にボス46が嵌合することよって、下部筐体3aに対するボス46を中心とする上部筐体2aの位置が定まる。また、長穴51にボス48が挿入することによって下部筐体3aに対する上部筐体2aの回転が規制され、下部筐体3aに対する上部筐体2aの位置が定まる。
【0050】
第1実施形態、第2実施形態では、インクを噴射する記録ヘッドを備えたインクジェット式の記録装置17について説明したが、本発明は、レーザーなどを感光体に照射させて文字や画像を形成する電子写真方式の記録装置にも適用する。
【符号の説明】
【0051】
1…複合機、2,2a…上部筐体、3,3a…下部筐体、21…レール、22…内側底部、23…外側底部、30,31,32…長穴、33,33a…上部壁部、34,35…側壁部、40…読取ヘッド、45…原稿台、46,47,48…ボス、50…丸穴、51…長穴、D2…延設方向、S…原稿。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿台に載置された原稿を読み取る読取ヘッドが摺動するレールを内側底部に設け、前記レールの延設方向において、中央部に位置する第1の突起部と前記第1の突起部の横に位置する第2の突起部とを外側底部に設けた上部筐体と、
上部壁部と前記上部壁部の前記延設方向における両端部に設けられた側壁部とを有し、前記延設方向において、中央部に位置する第1の穴と前記第1の穴の横に位置する第2の穴とを前記上部壁部に設けた下部筐体とを備え、
前記第1の突起部が前記第1の穴に挿入することによって前記下部筐体に対する前記延設方向における前記上部筐体の位置が固定され、前記第2の突起部が前記第2の穴に挿入することによって前記下部筐体に対する前記延設方向と交わる方向における前記上部筐体の位置が固定されることを特徴とする複合機。
【請求項2】
請求項1に記載の複合機であって、
前記第1の穴は前記延設方向と交わる方向に長い長穴であり、前記第2の穴は前記延設方向に長い長穴であり、前記第2の穴は前記第1の穴の前記延設方向における両側に備えられることを特徴とする複合機。
【請求項3】
請求項1に記載の複合機であって、
前記第1の突起部は円柱形状であり、前記第1の穴は前記第1の突起部が嵌合する丸穴であり、前記第2の穴は前記延設方向に長い長穴であることを特徴とする複合機。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の複合機であって、
前記第1の突起部と前記第2の突起部とは、前記延設方向と交わる方向において前記レールから離れた位置に設けられることを特徴とする複合機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−244325(P2012−244325A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111093(P2011−111093)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】