説明

複数のカーソルを操作可能なトラックボールの構造

【課題】複数のトラックボールを複数のカーソルに割り当て、個別に操作できる構造にする事で操作性の向上を図る。
【解決手段】複数のトラックボールを各指に沿った構造に配置し、それぞれのトラックボールを、カーソル4(A〜D)に割り当て個別に操作できる構造にする事で操作性が向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明品は入力デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常のトラックボールではカーソルを一つしか操作できなく、またディスプレイ画面の大型化やソフトウェアの複雑化により操作が不便になってきている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本考案では複数のトラックボールを複数のカーソルに割り当て、個別に操作できる構造にする事で操作性の向上を図る。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
複数のトラックボール2(A〜D)を各指に沿った構造に配置し、それぞれのトラックボール2(A〜D)を、カーソル4(A〜D)に割り当て個別に操作できる構造とした。
【発明の効果】
【0005】
例えば、通常のトラックボールでは、トラックボール一個に対し、一つのカーソル10しか操作できないので、画面の左端から右端に移動する場合にはトラックボールを数回動かしカーソルを操作する為、効率が悪い。(図2参照)
【0006】
しかしながら本考案の複数のトラックボール2(A〜D)に複数のカーソル4(A〜D)を割り当てた場合、ディスプレイ画面上に 複数のカーソル4(A〜D)を常駐させることができ、それぞれのカーソルの座標軸を個別に固定させて置く事ができるので、カーソル4Aをフォルダ5Aに配置、カーソル4Bをファイル6に配置など自由に固定配置できるので操作性を格段に良くすることができる。(図3参照)
【0007】
また、マルチディスプレイ環境では、ディスプレイ画面1〜n台分に、それぞれトラックボール1〜n個分のカーソル1〜n個分を常駐でき、操作することが可能となるので大幅な操作性の向上が期待できる。
【発明を実地する為の最良の形態】

【実地例】
【0008】
以下、簡単な実地例として図2、図3のディスプレイ画面9左上にあるフォルダ5Aを開き、ウィンドウ7に移動し、更にファイル6を確認した後に、閉じるボタン8へと移動し、クリックして閉じるという一連の操作をもって両者の違いについて説明する。
【0009】
通常のトラックボールで操作した場合、トラックボール一つに対しカーソル10一つのみ割り当てられているので、フォルダ5Aを開き、ウィンドウ7に移動し、ファイル6を確認して、閉じるボタン8まで移動し、クリックして閉じるという動作を通常のカーソル10一つでしなければならない。この操作を2回繰り返す場合には閉じるボタン8をクリックした後にまたフォルダ5Aまで移動して選択し、上記と同じような手順で操作をしなければならない。(図2のカーソル11の動きを参照)
【0010】
しかし複数のトラックボール2(A〜D)に複数のカーソル4(A〜D)を割り当てた場合はこれらの操作を簡略化する事ができる。トラックボール2(A〜D)に、カーソル4(A〜D)を割り当てた状態で[0009]と同じ一連の操作を実行した場合について説明する。まず人差し指の先にあるトラックボール2Aでカーソル4Aを操作し、ディスプレイ画面左上にあるフォルダ5Aを選択する。次に中指の先にあるトラックボール2Bでウィンドウ7に移動しファイル6を確認する。更に薬指の先にあるトラックボール2Cでカーソル4Cを操作し、閉じるボタン8まで移動して閉じるボタン8をクリックして閉じる。この状態で更に別のフォルダ5Bを開くときにはトラックボール2Aに割り当てられたカーソル4Aだけを操作するだけで良い。カーソル4B〜Dはそれぞれの座標軸を維持している為、カーソル4Bを操作すればファイル6選択用のカーソルとして機能し、更にカーソルCを操作すれば閉じるボタン8クリック用のカーソルとして機能する。
【0011】
以上のようにトラックボール1〜n個分の座標軸を、カーソル1〜n個分に割り当てて操作できるので、よりグラフィカルユーザインターフェイスに近い操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 トラックボール本体を示した平面図である。
【図2】 通常のトラックボールで操作した状態のディスプレイ画面を示した平面図である。
【図3】 複数のトラックボールで操作した状態のディスプレイ画面を示した平面図である。
【符号の説明】
【0013】
1トラックボール本体
2(A〜D)トラックボール
3サイドボタン
4(A〜D)カーソル
5(A〜C)フォルダ
6ファイル
7ウィンドウ
8閉じるボタン
9ディスプレイ画面
10通常のカーソル
11通常のカーソルの動きの流れ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラックボール1〜n個分を、カーソル1〜n個分に割り当てて、複数の座標軸を維持し、操作可能なトラックボールの構造、及び入力デバイス

【図1】
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【図2】
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【図3】
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