説明

襟カバー

【課題】容易に且つ確実に上着の襟に対して着脱可能で、しかも洗濯して何度でも使用可能な襟カバーを提供する。
【解決手段】襟本体と襟首とからなる襟を備えた上着1における、襟本体の外面側を覆う外装部11と、外装部11から襟首の内側へ延びる内装部12とを有する襟カバー10であって、外装部11の裾部11aに上着1の襟本体と襟首間へ延びる折返部13を連設した。内装部12の両端部に1対の帯状の装飾片14を連設し、両装飾片14を着用者の首部の前側でピン部材15により結合して、着用者の胸元や首周りを装飾できるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、背広やジャケットなどの上着の襟に好適に利用可能な襟カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
背広やジャケットなどの上着の着方として、襟を有するブラウスやカッターなどの上に羽織る着方と、襟を有さないTシャツやタンクトップなどの上に羽織る着方などが巷で見受けられるが、後者のように襟なしのTシャツやタンクトップの上に上着を羽織る場合には、着用者の首筋が上着の襟首に直接的に触れて上着の襟首が汚れてしまうという問題がある。
【0003】
一方、カッターシャツやブラウスなどの襟を有する衣類として、身頃の首周りに磁気吸着や両面テープや面ファスナーなどにより替え襟を着脱自在に取り付けて、替え襟が汗で汚れて変色したり、損傷したりした場合には、新しいものと交換できるように構成したものも提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。また、通常の襟付きのカッターシャツの襟の外面に、両面テープで着脱自在に取り付けられる襟カバーも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2001−336011号公報
【特許文献2】特開2001−20101号公報
【特許文献3】登録実用新案第3101503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記特許文献1、2に記載のように、身頃の首周りに対して襟を着脱自在に取り付ける場合には、衣類自体の構成をそれ専用に変更する必要があり、既存のデザインの衣類に適応する場合には、大幅な設計変更が必要となり製作コストが高くなるという問題がある。
【0006】
一方、特許文献3に記載の襟カバーにおいては、両面テープを襟カバーに予め取り付けておき、使用時には剥離紙を剥がして、襟カバーを両面テープで衣類の襟に取り付けるように構成されており、襟カバーを洗濯して再利用できるようには構成されておらず、使い捨てであるため、環境に配慮した商品ではなかった。
【0007】
本発明の目的は、容易に且つ確実に上着の襟に対して着脱可能で、しかも洗濯して何度でも使用可能な襟カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る襟カバーは、襟本体と襟首とからなる襟を備えた上着における、襟本体の外面側を覆う外装部と、外装部から襟首の内側へ延びる内装部とを有する襟カバーであって、前記外装部の裾部に上着の襟本体と襟首間へ延びる折返部を連設したものである。
【0009】
この襟カバーを上着に取り付ける際には、外装部を襟本体の外面側に重ね合わせるとともに、折返部を上着の襟本体と襟首間へ挿入し、更に内装部を上着の襟首の内側に沿って配置させて、折返部と内装部とで襟カバーを上着に固定して取り付けることになる。このように、この襟カバーでは、上着自体に何ら加工を施すことなく取り付けることができ、既存の上着に対しても取り付けることができるので、上着自体の構成を変更する場合と比較して、安価に且つ手軽に実施することができる。また、両面テープや磁力により取り付ける場合とは異なり、襟カバーを洗濯して何度でも使用できるので、経済的であるとともに、上着全体を洗濯する場合と比較して洗剤の使用量を少なくでき、しかも廃棄する場合でも廃棄物を少なくできるので、環境に優しい商品となる。しかも、折返部と内装部を設けるという簡単な構成により、襟カバーを確実に上着の襟に固定することができる。尚、上着は、素材や色や形状などがそれぞれ微妙に異なるので、この襟カバーは、上着に適合する素材や色や形状にしたものを、上着とともにセット販売することが好ましい。
【0010】
ここで、前記外装部と折返部とを襟先外へ延ばし、襟先の両端部外において結合して襟先を保持する保持部を形成することも好ましい実施の形態である。この場合には、外装部と折返部の両端部に形成された保持部を上着の襟本体の襟先に嵌め込むことで、襟カバーを上着の襟に対して更に安定性良く取り付けることができるとともに、外装部の襟先側が捲れ上がったりすることを防止できる。しかも、外装部と折返部の襟先側の端部を接着したり縫製したりすることで容易に保持部を形成することができる。また、外装部と折返部の襟先側の端部を上着の襟先に沿って配置できるので、上着と襟カバーとの一体感を高めて、デザイン的にスッキリしたものになるとともに、襟カバーを取り付けることによる上着のデザイン性の低下を防止できる。
【0011】
前記上着の襟本体が、首回りに配置される上部襟と、上部襟の両端部から下側へ延びる下部襟とを有し、前記外装部と折返部とを上部襟と下部襟との縫製部分まで延ばして、外装部と折返部の両端部を縫製部分に挿通させたピン部材で結合することも好ましい実施の形態である。この場合には、上部襟と下部襟の縫製部分にピン部材を挿通させて、外装部と折返部の襟先側の端部を上着の襟に固定できるので、上着を傷めることなく襟カバーを上着の襟に対して一層安定性良く固定することができる。
【0012】
前記上着の襟首に設けた吊り下げ用の吊下片に挿通可能な挿通片を内装部に設けることも好ましい実施の形態である。このように構成すると、上着に設けられている吊下片を有効活用して、襟カバーの内装部を上着に対して安定性良く固定することができる。また、この場合には、挿通片を吊下片に挿通させたり、挿通させた挿通片を上着の襟首側へ折り返したりしただけでも、襟カバーを安定性良く固定できるが、前記内装部と挿通片とに、前記吊下片に挿通させた挿通片の遊端部を内装部に着脱自在に固定するための止め具を設けると、上着の吊下片に挿通させた挿通片が、吊下片から脱落することを確実に防止できる。
【0013】
少なくとも外装部と内装部とを遮水性を有するシート材で構成することも好ましい実施の形態である。遮水性を有するシート材としては、合成樹脂材料からなるシート材や、合成樹脂材料からなるシート材と織布や不織布などからなる布体との積層シート材を好適に採用できる。このようなシート材を用いると、上着の着用者の汗が襟カバーを通って上着の襟首に染込むことを防止して、汗による上着の汚れを確実に防止することができる。また、合成樹脂材料からなるシート材で構成すると、襟カバーに付着した汗を拭き取ることで、襟カバーを何度でも再利用することができ、また合成樹脂材料からなるシート材と織布や不織布などからなる布体との積層シート材を用いると、布体を外面側に配置させることで、肌触りの良い襟カバーを実現できる。
【0014】
前記内装部の両端部に上着の着用者の前側へ延びる装飾片をそれぞれ連設することも好ましい実施の形態である。この場合には、1対の装飾片の端部同士をピンやブローチ等で固定したり、棒ネクタイのように装飾片の途中部をリングで結合したり、両装飾片を結んだりすることで、着用者の首周りに装飾を施すことができ、襟カバーに利用者の胸元を装飾するという新たな機能を付与することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る襟カバーによれば、上着自体に何ら加工を施すことなく取り付けることができ、既存の上着に対しても取り付けることができるので、上着自体の構成を変更する場合と比較して、安価に且つ手軽に実施することができる。また、両面テープや磁力により取り付ける場合とは異なり、襟カバーを洗濯して何度でも使用できるので、経済的であるとともに、上着全体を洗濯する場合と比較して洗剤の使用量を少なくでき、しかも廃棄する場合でも廃棄物を少なくできるので、環境に優しい商品となる。しかも、折返部と内装部を設けるという簡単な構成により、襟カバーを確実に上着の襟に固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、襟カバー10を取り付ける上着1について説明する。
図1、図2に示す上着1は、女性用のジャケットで、着用者の胴体に外装される前身頃2及び後身頃3と、着用者の左右の腕に外装される1対の袖4と、着用者の首周りに沿って配置される襟首5と襟首5の上端部から身頃2、3側へ延設した襟本体6とからなる襟7とを備え、襟本体6を、首回りに配置される上部襟6Uと、上部襟6Uの両端部から下側へ延びる下部襟6Dとに分割構成した、周知の構成のものである。ただし、上着1としては、襟7なしのタンクトップやブラウスやカッターシャツなどの上に直接羽織ることができる上着であれば、女性用のスーツやブレザーなどの上着でも、男性用の背広やブレザーなどの上着に対しても本発明を同様に適用できる。また、襟7として、下部襟6Dを備えていない、上部襟6Uと襟首5とからなる襟を備えた上着に対しても、本発明を同様に適用できる。
【0017】
図1〜図5に示すように、襟カバー10は、上着1の上部襟6Uの外面側を覆う外装部11と、外装部11から上着1の襟首5の内側へ延びる内装部12と、外装部11の裾部11aに連設した折返部13と、内装部12の両端部に連設した1対の帯状の装飾片14とを備えている。この襟カバー10は、外装部11を上部襟6Uの外面上に載置するとともに、折返部13を上着1の上部襟6Uと襟首5間へ挿入し、更に内装部12を上着1の襟首5の内側に沿って配置させて、上着1の襟7に取り付けられている。また、利用者が上着1を着用することで、上部襟6Uと襟首5間に折返部13が挟持されて、襟7に対して襟カバー10を更に強固に固定できるように構成されている。更に、1対の装飾片14を着用者の首部の前側でピン部材15により結合して、着用者の胸元や首周りを装飾できるように構成されている。
【0018】
襟カバー10の素材としては、上着1の襟7と同種の素材で構成することも可能であるが、それ以外の任意の素材で構成することもできる。特に、遮水性を有する合成樹脂製のシート材や、合成樹脂材料からなるシート材と織布や不織布などからなる布体との積層シート材を好適に採用できる。このようなシート材を用いると、着用者の汗が襟カバー10を通って上着1の上部襟6Uに染込むことを防止して、汗による上着1の汚れを確実に防止することができる。また、合成樹脂材料からなるシート材で構成すると、襟カバー10に付着した汗を拭き取ることで、襟カバー10を何度でも再利用することができ、また合成樹脂材料からなるシート材と織布や不織布などからなる布体との積層シート材を用いると、布体を外面側に配置させることで、肌触りの良い襟カバー10を実現できる。また、襟カバー10を形状記憶繊維や形状記憶シートで構成して、襟カバー10に上着1に取り付けた図3の状態での形状を記憶させると、襟カバー10を上着1に対して一層安定性良く固定できるので好ましい。更に、襟カバー10の色や柄は、デザイン性を考慮して、上着1の色や柄などに応じて設定することができ、例えば上着1の共布を用いるなどして、上着1と同じ色や同じ柄に設定することもできる。
【0019】
外装部11は上部襟6Uと同じ大きさで同じ形状に形成され、内装部12は、外装部11の上縁の全長にわたって外装部11に連設され、襟首5に適合する形状及び大きさに形成されている。ただし、図6に示す襟カバー10Aのように、外装部11及び内装部12に代えて、左右方向の長さを上着1の襟首5と着用者との接触部分が少なくとも覆われる長さに設定した外装部11A及び内装部12Aを設けることもできる。また、外装部11は、上着1のデザイン性を向上可能な任意の形状に形成することも可能である。
【0020】
折返部13は、外装部11の襟裾11aの左右方向の中央部に連設されている。折返部13の左右方向の大きさは任意に設定可能で、図4に示すように、外装部11の襟裾11aの左右方向の長さよりも短尺に形成することも可能であるし、図7に示す襟カバー10Bのように、外装部11の裾部11aの全長にわたって折返部13Bを設けることも可能である。また、襟カバー10を上着1の上部襟6U及び襟首5に沿った立体形状に折曲させた状態で、折返部13に皺が寄らないよう、折返部13の左右方向の途中部に切り込みを入れて、複数に分割構成することも可能である。折返部13の幅は、上着1の襟本体6の幅よりも小さい幅であれば任意の幅に設定することができるが、襟カバー10が上着1から脱落しないように、少なくとも左右方向の途中部において、遊端部が上部襟6Uと襟首5の折返部分近くに配置されるような幅に設定することになる。
【0021】
図8に示す襟カバー10Cのように、折返部13の両側縁に外方へ延びる補強片16を連設し、この補強片16を仮想線で示すように折り返して折返部13に重ね合わせた状態で、これを上着1の上部襟6Uと襟首5間に挿入して、襟カバー10を上着1に固定するように構成することも可能である。補強片16は予め折返部13に重ね合わせて縫製することもできるし、使用時に折返部13に重ね合わせることも可能である。
【0022】
装飾片14は、襟カバー10と一体部材で襟カバー10に連続的に設けることもできるし、襟カバー10とは別部材で構成して、襟カバー10に着脱自在或いは縫製などにより一体的に取り付けることもできる。装飾片14を襟カバー10とは別部材で構成する場合には、棒ネクタイや捻りネクタイやスカーフなどの布状部材を取り付けることもできるし、チェーンなどの金属部材を取り付けることもできる。このような装飾片14を設けると、襟カバー10に対して、カバーとしての機能以外に、利用者の胸元や首筋を装飾する装飾機能を付与することができ、しかも襟7に対する襟カバー10の取り付け安定性を高めることができるので好ましい。但し、この装飾片14は、必須の構成ではなく、省略することも可能である。
【0023】
この襟カバー10においては、輸送時や保管時等において嵩張らないように、図4に示すような平板状の展開姿勢の状態で流通することになり、利用者が襟カバー10を上着1の襟7に取り付ける際には、例えば外装部11を上部襟6Uの上側に重ね合わせた状態で、折目線L1に沿って内装部12を上着1の襟首5の内側に折り返して、襟首5の内面に沿って配置させるとともに、折目線L2に沿って折返部13を折り返して、上着1の上部襟6Uと襟首5間に挿入し、内装部12と折返部13とで襟カバー10を襟7に固定保持することになる。また、上着1を着用した状態で、左右の装飾片14を利用者の首の前側においてピン部材15で固定して、利用者の首周りを装飾するとともに、装飾片14によっても襟カバー10を上着1に固定することになる。
【0024】
このように、この襟カバー10では、折返部13を上着1の上部襟6Uと襟首5間に挟持することで、襟カバー10を上着1の襟7に固定できるので、上着1に何ら加工を施すことなく襟カバー10を上着1に取り付けることができ、上着1自体の構成を変更する場合と比較して、安価に且つ手軽に実施することができる。また、襟カバー10に両面テープ等を設けないので、襟カバー10を洗濯して何度でも繰り返し使用することができるとともに、上着1を洗濯する場合と比較して洗剤の使用量を少なくできるので経済的で、しかも廃棄する場合でも廃棄物を少なくできるので、環境に優しい商品となる。装飾片14により着用者の胸元や首周りを装飾でき、襟カバー10と装飾片14の組み合わせを変更することで、利用者の好みに応じたコーディネートが可能となる。
【0025】
次に、折返部13による襟カバー10の固定構造に併用して使用可能な補助固定構造の実施の形態について説明する。
図9、図10に示す襟カバー10Dのように、外装部11Dと折返部13Dに上部襟6Uの襟先7a外へ延びる接合部17を形成し、上部襟6Uと下部襟6D間に形成した切欠部8内において、両接合部17を縫製したり接着したりして結合し、外装部11D及び折返部13Dの襟先の隅部に三角形袋状の保持部18を形成して、この保持部18に上部襟6Uの襟先7aを保持させて、襟カバー10Dを上着1の上部襟6Uに固定することもできる。この場合には、外装部11Dの襟先側が捲れ上がることを防止して、襟カバー10Dを取り付けた状態での上着1の外観を向上することができる。
【0026】
また、他の補助固定構造として、外装部11Dと折返部13Dに上部襟6Uと下部襟6Dの縫製部分9まで延びる接合部19を形成し、両接合部19を縫製部分9に挿通させた針状の複数のピン部材20で結合することもできる。この場合には、ピン部材20を突き刺すことによる上着1の損傷を防止しつつ、襟カバー10Dを一層安定性良く固定することができる。
【0027】
更に、他の補助固定構造として、上着1の襟首5に設けた吊り下げ用の吊下片5aを利用して、襟カバー10Dを襟7に対して固定するように構成することもできる。具体的には、襟カバー10Dの内装部12に吊下片5aに挿通可能な挿通片21を設け、この挿通片21の遊端部を折返して下側から吊下片5aに挿入し、挿通片21を吊下片5aに係合させて、襟カバー10Dを襟7に固定することができる。また、図11に示すように、挿通片21の遊端部と挿通片21の基部付近において内装部12に相互に係脱可能な止め具としての1対の面ファスナー22、23を設け、挿通片21を吊下片5aに挿入して上側へ折返し、両面ファスナー22、23を係合させて、襟カバー10Dを襟7に固定することができる。尚、止め具としては、面ファスナー22、23以外にボタンやスナップボタンなどを用いることもできる。また、前述した補助固定構造は、折返部13Dによる固定構造の補助として、単独或いは任意に組み合わせて用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】襟カバーを取り付けた状態での上着の正面図
【図2】上着の襟付近の正面図
【図3】襟カバーを取り付けた状態での上着の襟付近の正面図
【図4】襟カバーの展開図
【図5】図3のV−V線断面図
【図6】他の実施形態の襟カバーの展開図
【図7】他の実施形態の襟カバーの展開図
【図8】他の実施形態の襟カバーの展開図
【図9】他の実施形態の襟カバーを取り付けた上着の襟付近の正面図
【図10】同襟カバーの展開図
【図11】他の実施形態の襟カバーを取り付けた上着の襟付近の正面図
【符号の説明】
【0029】
1 上着 2 前身頃
3 後身頃 4 袖
5 襟首 5a 吊下片
6 襟本体 6D 下部襟
6U 上部襟 7 襟
7a 襟先 8 切欠部
9 縫製部分
10 襟カバー 11 外装部
11a 裾部 12 内装部
13 折返部 14 装飾片
15 ピン部材
10A 襟カバー 11A 外装部
12A 内装部
10B 襟カバー 13B 折返部
10C 襟カバー 16 補強片
10D 襟カバー 11D 外装部
13D 折返部 17 接合部
18 保持部 19 接合部
20 ピン部材 21 挿通片
22 挿通片 23 面ファスナー
L1 折目線 L2 折目線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
襟本体と襟首とからなる襟を備えた上着における、襟本体の外面側を覆う外装部と、外装部から襟首の内側へ延びる内装部とを有する襟カバーであって、
前記外装部の裾部に上着の襟本体と襟首間へ延びる折返部を連設した、
ことを特徴とする襟カバー。
【請求項2】
前記外装部と折返部とを襟先外へ延ばし、襟先の両端部外において結合して襟先を保持する保持部を形成した請求項1に記載の襟カバー。
【請求項3】
前記上着の襟本体が、首回りに配置される上部襟と、上部襟の両端部から下側へ延びる下部襟とを有し、前記外装部と折返部とを上部襟と下部襟との縫製部分まで延ばして、外装部と折返部の両端部を縫製部分に挿通させたピン部材で結合した請求項1又は2に記載の襟カバー。
【請求項4】
前記上着の襟首に設けた吊り下げ用の吊下片に挿通可能な挿通片を内装部に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の襟カバー。
【請求項5】
前記内装部と挿通片とに、前記吊下片に挿通させた挿通片の遊端部を内装部に着脱自在に固定するための止め具を設けた請求項4に記載の襟カバー。
【請求項6】
少なくとも外装部と内装部とを遮水性を有するシート材で構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の襟カバー。
【請求項7】
前記内装部の両端部に上着の着用者の前側へ延びる装飾片をそれぞれ連設した請求項1〜6のいずれか1項に記載の襟カバー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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