説明

観察装置

【課題】地図画像を回転した後も観察者が必要とする範囲の地図画像を表示する観察装置を提供する。
【解決手段】観察装置に表示パネル1を設け、表示パネル1の表示領域が観察光学系の光軸と略平行な平面内に位置するように構成する。観察装置は、測位装置(GPSアンテナ4およびMPU13(図4))によって取得した観察位置を中心とする所定範囲の地図データを地図データベースから読み出し、読み出したデータによる地図画像を表示パネル1に表示する。観察装置は、表示切替スイッチ7からの操作信号に応じて、観察位置を表示領域の中心にして表示する、または観察方向をより広く表示する。観察装置は、ジャイロ3によって取得した観察方位が表示パネル1において上向きに表示されるように、地図画像上の観察位置を回転中心として地図画像を回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を表示する機能を備えた観察装置に関する。
【背景技術】
【0002】
観察装置の視野に地図画像を提示する技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、特殊眼鏡の右視野に見えている風景に対応する地図画像が左視野に表示される。地図画像には、観察装置の自己位置および観察目標の位置が含まれ、自己位置から観察目標位置への方向を示す矢印などがスーパーインポーズ表示される。
【0003】
【特許文献1】特許第3264614号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、表示する地図画像の方向について、北方向を上向きに表示したり、観察方向を上向きに表示したりするように、地図画像を回転することが開示されている。しかしながら、地図画像を具体的にどのように回転させるかについて明らかにされておらず、観察者が必要とする範囲の地図情報が表示されないおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による観察装置は、光学像を観察するための観察手段と、位置情報を検出する測位手段と、観察手段による観察方位を検出する観察方位検出手段と、測位手段によって検出された位置情報に対応する地点を含む地図画像を表示する地図表示手段と、観察方位検出手段で検出された観察方位に応じて、地図表示手段に表示される地図画像を位置情報に対応する地点を中心に回転させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の観察装置において、表示制御手段は、地図表示手段による表示画面において観察方位が上を向くように、地図画像の回転角を制御することもできる。
請求項2に記載の観察装置において、地図表示手段は、位置情報に対応する地点を表示画面の略中心にして所定範囲の地図画像を表示することもできる。
請求項2に記載の観察装置において、地図表示手段は、位置情報に対応する地点から観察方位へ所定距離移動した地点を表示画面の略中心にして所定範囲の地図画像を表示することもできる。
請求項2に記載の観察装置において、地図表示手段は、表示切替指示に応じて、位置情報に対応する地点を表示画面の略中心にする所定範囲の地図画像の表示と、位置情報に対応する地点から観察方位へ所定距離移動した地点を表示画面の略中心にする所定範囲の地図画像の表示とを切替ることもできる。
【発明の効果】
【0006】
本発明による観察装置では、地図画像を回転した後も観察者が必要とする範囲の地図画像を表示できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による観察装置を説明する図である。図1において、観察装置は、景観を観察する左右一対の観察光学系と、表示パネル1と、収納ドラム2と、ジャイロ3と、GPSアンテナ4と、測位スイッチ5と、巻き取りスイッチ6と、表示切替スイッチ7とを備えている。
【0008】
左右一対の観察光学系は、拡大した物体や景観の光学像を観察可能な左観察光学系と右観察光学系とで構成される。左観察光学系は、左接眼光学系8aと左対物光学系(図示せず)とで構成される。右観察光学系は、右接眼光学系9aと右対物光学系9bとで構成される。左右それぞれの観察光学系の光軸(左接眼光軸、左対物光軸、右接眼光軸、右対物光軸)は、互いにほぼ平行になるように構成されている。
【0009】
表示パネル1は、曲率半径5mm程度に曲げられるように柔軟性を有するコレステリック液晶によって構成される。表示パネル1は、湾曲している状態でもカラー画像やカラー文字などを表示可能に構成されている。なお、表示パネル1は柔軟性を有するものであれば、コレステリック液晶に限らず、例えば、電気泳動ディスプレイや有機ELによって構成しても構わない。
【0010】
図2は、観察装置の筐体内に配設された収納ドラム2を説明する図である。図2において、収納ドラム2は直径10mmの円筒状に構成され、その外周に表示パネル1を巻き取り可能に構成される。収納ドラム2は、右対物光軸とほぼ平行な回転軸Pを中心に回転自在に保持され、表示パネル1を巻き取る方向(矢印Bと逆方向)に回転駆動力を発する駆動装置(図4の巻き取りモーター15に対応)と連結されている。駆動装置は、巻き取りスイッチ6が押下操作されると収納ドラム2を回転駆動し、表示パネル1を収納ドラム2に巻きつける。これにより、表示パネル1が収納路10を介して観察装置の筐体内にロール状に収納される。
【0011】
収納ドラム2の内部には、表示パネル1を表示駆動するための表示回路11が内蔵されている。表示回路11は表示パネル1の一端と接続されており、表示パネル1に対して電源および表示制御信号を供給する。
【0012】
収納ドラム2に巻きつけられ、観察装置の筐体内に収納された表示パネル1は、観察者によって、収納路10から矢印Aの方向に沿って右対物光軸とほぼ垂直な方向へ引き出される。表示パネル1が矢印Aの方向に引き出されると、収納ドラム2は矢印Bの方向(巻き戻し方向)に回転する。
【0013】
図3は、観察装置から表示パネル1が引き出された状態を例示する図である。図3に示すように、収納路10から引き出された表示パネル1は、観察装置の筐体上面に露出する。観察者は、表示パネル1に表示されている画像や文字を観察装置の上面において、左右の接眼光学系8a、9a側から視認する。表示パネル1が表示可能な表示領域の形状は長方形である。図3において、表示領域の長辺は右対物光軸とほぼ垂直な方向に伸び、表示領域の短辺は右対物光軸とほぼ平行な方向に伸びている。表示領域の長辺方向の長さは、観察装置の筐体サイズより長くても構わない。
【0014】
図4は、観察装置の要部構成を説明する回路ブロック図である。観察装置は、図1で説明した構成に加えて、MPU13、地図データベース12、地図回転回路14、および巻き取りモーター15を有する。
【0015】
MPU13は、測位スイッチ5、巻き取りスイッチ6および表示切替スイッチ7からの操作信号に応じて観察装置内の各ブロックへ指令を送り、表示パネル1に地図情報を表示する動作を制御する。ジャイロ3は観察装置の方位センサーである。ジャイロ3は、MPU13からの指令に応じて地磁気を検出し、検出した地磁気に基づいて観察装置が向いている方向、すなわち、右対物光軸が向いている方位を求め、求めた方位を示す信号をMPU13へ出力する。ジャイロ3によって検出される方位は、観察装置による観察方位に対応する。MPU13は、測位スイッチ5が押下操作されるとジャイロ3へ観察方位を検出するように指令を送る。
【0016】
GPSアンテナ4は観察装置の測位装置を構成する。GPSアンテナ4は、MPU13からの指令に応じて人工衛星からの電波を受信し、受信信号をMPU13へ出力する。MPU13は、GPSアンテナ4からの受信信号に基づいて所定の演算を行い、GPSアンテナ4の位置情報(緯度、経度、高度)を検出する。MPU13は、測位スイッチ5が押下操作されるとGPSアンテナ4へ衛星電波を受信するように指令を送る。MPU13が検出した位置情報に対応する地点(測位点)は、観察装置の観察位置に対応する。この観察位置には誤差が含まれるので、MPU13は、GPSアンテナ4の位置が右対物光学系と同じ位置として測位演算を行う。
【0017】
地図データベース12は半導体メモリによって構成され、地形や建物、道路などの地図データを記憶する。なお、地図データベース12は、半導体メモリに限らず、ハードディスク装置によって構成してもよい。また、ネットワークに接続されているサーバー上に収録されている地図データを、必要に応じて無線通信を介して観察装置へ読み出す構成としてもよい。地図データは、地図画像の北の方位を上にして、すなわち、地図画像の南北方向を図3の表示領域の短辺と平行に表示する状態を標準として、あらかじめ地図データベース12内に格納されている。
【0018】
MPU13は、地図データベース12をアクセスし、地図画像の表示に必要な範囲の地図データを読み出して地図回転回路14へ送る。地図データの読み出し範囲は、たとえば、上述した測位演算によって取得した観察位置を中心とする所定範囲(初期値として50km範囲)とする。
【0019】
地図回転回路14は、地図データによる地図画像を、MPU13が指定する位置を回転中心としてMPU13が指定する角度だけ回転させる回路である。本実施形態では、地図画像の回転中心を観察位置とし、地図画像の回転角を北の方位と観察方位との挟角(方位角)とする。たとえば、観察方位が北の方位から反時計回りに90度(西方位)の場合、地図画像を時計周りに90度回転させる。回転後の地図画像は、西方位が表示画面の上を向くように、地図画像の西−東を結ぶ線を図3の表示領域の短辺と平行(すなわち、右対物光軸と平行)に表示する。地図回転回路14は、不図示の作業用メモリ上でこのような地図画像の回転処理を行うと、回転処理後の地図データをMPU13を介して表示回路11へ送る。
【0020】
MPU13は、表示切替スイッチ7からMPU13へ入力されている操作信号に応じて表示回路11へ指令を送り、以下のように異なる地図画像を表示パネル1に表示させる。
1.観察位置を表示画面の中心に表示する場合
MPU13は、表示切替スイッチ7からの操作信号が「観察位置を中心に表示」を示す場合、測位演算で取得した観察位置を表示領域(表示画面)の中心にして所定範囲(たとえば、半径30km圏を含む)の地図画像を表示するように表示回路11へ指示する。
2.観察方位を広く表示する場合
MPU13は、表示切替スイッチ7からの操作信号が「観察方位を広く表示」を示す場合、測位演算で取得した観察位置から観察方位へ所定距離(たとえば、20km)移動した点を表示領域(表示画面)の中心にして所定範囲(たとえば、半径30km圏を含む)の地図画像を表示するように表示回路11へ指示する。
【0021】
上記所定範囲として例示した距離(地図データの読み出し範囲の50km、表示範囲の30km、および観察方位を広く表示する場合の移動距離20km)は、それぞれ視界距離(観察位置から観察光学系で観察可能な距離)に応じて適宜変更してよい。
【0022】
以上説明した観察装置のMPU13が行う表示処理の流れについて、図5のフローチャートを参照して説明する。図5の処理を行うプログラムは、観察装置の電源スイッチ(不図示)が投入(オン)されると起動し、電源スイッチがオフされるまで繰り返し行われる。
【0023】
図5のステップS1において、MPU13は、測位スイッチ5が操作されたか否かを判定する。MPU13は、測位スイッチ5から操作信号が入力されるとステップS1を肯定判定してステップS2へ進み、測位スイッチ5から操作信号が入力されない場合には当該判定処理を繰り返す。
【0024】
ステップS2において、MPU13は、GPSアンテナ4を用いて観察位置の測位を行い、ステップS3へ進む。具体的には、GPSアンテナ4に衛星電波の受信信号を要求し、GPSアンテナ4から入力される受信信号を用いて測位演算を行う。
【0025】
ステップS3において、MPU13は、地図データベース12へアクセスし、測位演算によって取得した観察位置を中心とする所定範囲の地図データを読み出してステップS4へ進む。なお、既に同じ観察位置に対応する地図データを読み出している場合にはステップS3をスキップしてステップS4へ進む。
【0026】
ステップS4において、MPU13は、ジャイロ3を用いて観察方向を検出し、ステップS5へ進む。具体的には、ジャイロ3に方位検出を指示し、検出された方位(観察方位)を示す信号を受信する。
【0027】
ステップS5において、MPU13は地図画像の回転処理を行ってステップS6へ進む。具体的には、地図データおよび方位角を示すデータを地図回転回路14へ送り、地図画像の回転を指示する。地図回転回路14は、地図画像上で観察位置を回転中心とし、地図画像上における観察方位(方向)と右対物光軸(ジャイロ3によって検出される観察方位)とが平行になる角度まで地図画像を回転させる。これにより、回転後の地図画像は、図3において観察方位が上に表示され、観察位置から観察方位へ引く線(図3の例では太矢印)が表示領域の短辺と平行になる。図3において矢印Cは地図画像の回転方向を示している。
【0028】
ステップS6において、MPU13は、回転処理後の地図データを表示回路11へ送り、地図画像を表示パネル1に表示させる。MPU13は、表示切替スイッチ7から入力されている操作信号に応じて、「観察位置を中心に表示」する表示方式、および「観察方位を広く表示」する表示方式のいずれかの表示方式を表示回路11に指示する。MPU13はさらに、表示パネル1に表示される地図画像に重ねて、観察位置を表す位置マークを表示するように表示回路11へ指令を送り、ステップS7へ進む。
【0029】
ステップS7において、MPU13は、表示パネル1に表示される地図画像に重ねて、北の方角を表す方位マークを表示するように表示回路11へ指令を送り、ステップS1へ戻る。ステップS1へ戻った場合、再び測位スイッチ5が操作されるまで、表示パネル1の表示状態が維持される。
【0030】
図3に例示した表示パネル1の表示状態は、表示切替スイッチ7によって「観察位置を表示画面の中心に表示」するように設定されている場合のものである。図3によれば、表示領域の中央に観察位置を表す位置マークが表示され、表示領域の右上に方位マークが表示されている。なお、方位マークの表示位置は表示領域の右上に限らなくてもよく、スイッチ操作に応じて表示のオン/オフを切替え可能に構成してもよい。
【0031】
図6は、表示切替スイッチ7によって「観察方位を広く表示」するように設定されている場合の表示パネル1の表示状態を例示する図である。図6によれば、表示領域の中央より下(端部寄り)に観察位置を表す位置マークが表示され、表示領域の右上に方位マークが表示されている。方位マークの表示位置を表示領域の右上に限らなくてもよい点、およびスイッチ操作に応じて表示のオン/オフを切替え可能に構成してよい点は、それぞれ図3の場合と同様である。
【0032】
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)観察装置に表示パネル1を設け、表示パネル1の表示領域が観察光学系の光軸(左接眼光軸、左対物光軸、右接眼光軸、右対物光軸)と略平行な平面内に位置するように構成した。これによって観察者は、接眼光学系を覗く状態から観察装置を持ち替えることなく、少ない視線移動で表示パネル1による表示情報を視認することができる。
【0033】
(2)測位装置(GPSアンテナ4およびMPU13)によって取得した観察位置を中心とする所定範囲の地図データを地図データベース12から読み出し、読み出したデータによる地図画像を表示パネル1に表示する。表示切替スイッチ7からの操作信号に応じて、観察位置を表示領域の中心にして表示する、または観察方向をより広く表示するようにしたので、観察者が望む態様で地図画像を表示できる。
【0034】
(3)ジャイロ3によって取得した観察方位が表示パネル1において上向きに表示されるように、地図画像上の観察位置を回転中心として地図画像を回転するようにしたので、観察者が観察光学系を介して観察する景観の方向と、表示パネル1上に表示されている地図画像の上方向とが合致する。この結果、観察者にとって観察対象と地図画像との対応関係がわかりやすくなる。さらに、観察位置を回転中心にしたことにより、観察位置を変えずに観察方位のみを変える場合に、観察位置に対応する地図データを新たに読み出すことなく、既に読み出し済みの地図データを用いて地図画像を回転できるから、地図データを新たに読み出す場合に比べて、回転後の地図画像を表示するまでの時間を短縮できる。
【0035】
(4)表示パネル1上に表示する地図画像に重ねて、観察位置を表す位置マークおよび北の方位を表す方位マークをそれぞれ表示するようにしたので、地図画像を回転した後でも地図画像の方位がわかりやすい。
【0036】
(5)表示切替スイッチ7からの操作信号(表示切替指示)に応じて「観察位置を中心に表示」する場合、観察位置を表示画面の中央に表示したので、観察位置の周囲360度の地図画像を表示できる。
【0037】
(6)表示切替スイッチ7からの操作信号(表示切替指示)に応じて「観察方位を広く表示」する場合、観察位置を表示画面の中央より下寄りに表示したので、観察方位に広い範囲の地図画像を表示できる。
【0038】
(7)上記(5)および(6)の表示態様を切替可能に構成したので、観察者が望む態様で地図画像を表示することができる。
【0039】
(変形例1)
図1に例示した観察装置では、左右一対の観察光学系の間であって、右観察光学系に並べて収納ドラム2を配設するようにしたが、図7に例示するように、左右一対の観察光学系の外側(右観察光学系の外側)に収納ドラム2を配設する構成にしても構わない。一般に、左右一対の観察光学系(とくに左右の接眼光学系8a、9a)の間隔は、人の目の間隔に合致するように構成される。したがって、左右一対の観察光学系の間に収納ドラム2を配設することが困難な場合や、表示パネル1でより広い表示面積を必要とする場合などには、左右一対の観察光学系の外側に収納ドラム2を配設することが好適である。
【0040】
なお、左右一対の観察光学系の間であって、左観察光学系に並べて収納ドラム2を配設するように構成しても構わないし、左右一対の観察光学系の外側(左観察光学系の外側)に収納ドラム2を配設する構成にしても構わない。
【0041】
左右一対の観察光学系を有する双眼鏡としてダハプリズム方式の例を示したが、ポロプリズム方式の場合にも本発明を適用できる。
【0042】
(変形例2)
上述した実施形態では、観察装置の上面に引き出された折り曲げ自在の表示パネル1に地図画像を表示する例を示したが、表示パネル1と異なる表示装置に地図画像を表示するように構成してもよい。たとえば、図8に示すように、接眼光学系を覗いたままで景観および地図画像の双方を観察できるように構成する。図8によれば、観察光学系による視野の下に、小型液晶表示パネルによって表示されている地図画像が観察される。視野内の景観の方向と、小型液晶表示パネルで表示されている地図画像の上方向とを揃える点は、上述した実施形態と同様である。
【0043】
上述した観察装置の例として、左右一対の観察光学系を有する双眼鏡を例に説明したが、単眼鏡の場合にも本発明を適用してよい。
【0044】
以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施の形態による観察装置を説明する図である。
【図2】観察装置の筐体内に配設された収納ドラムを説明する図である。
【図3】観察装置から表示パネルが引き出された状態を例示する図である。
【図4】観察装置の要部構成を説明する回路ブロック図である。
【図5】MPUが行う表示処理の流れについて説明するフローチャートである。
【図6】表示パネルの表示状態を例示する図である。
【図7】変形例1を説明する図である。
【図8】変形例2を説明する図である。
【符号の説明】
【0046】
1…表示パネル
2…収納ドラム
3…ジャイロ
4…GPSアンテナ
5…測位スイッチ
6…巻き取りスイッチ
7…表示切替スイッチ
8a、9a、9b…観察光学系
10…収納路
11…表示回路
12…地図データベース
13…MPU
14…地図回転回路
15…巻き取りモーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学像を観察するための観察手段と、
位置情報を検出する測位手段と、
前記観察手段による観察方位を検出する観察方位検出手段と、
前記測位手段によって検出された位置情報に対応する地点を含む地図画像を表示する地図表示手段と、
前記観察方位検出手段で検出された観察方位に応じて、前記地図表示手段に表示される地図画像を前記位置情報に対応する地点を中心に回転させる表示制御手段とを備えることを特徴とする観察装置。
【請求項2】
請求項1に記載の観察装置において、
前記表示制御手段は、前記地図表示手段による表示画面において前記観察方位が上を向くように、前記地図画像の回転角を制御することを特徴とする観察装置。
【請求項3】
請求項2に記載の観察装置において、
前記地図表示手段は、前記位置情報に対応する地点を表示画面の略中心にして所定範囲の地図画像を表示することを特徴とする観察装置。
【請求項4】
請求項2に記載の観察装置において、
前記地図表示手段は、前記位置情報に対応する地点から観察方位へ所定距離移動した地点を表示画面の略中心にして所定範囲の地図画像を表示することを特徴とする観察装置。
【請求項5】
請求項2に記載の観察装置において、
前記地図表示手段は、表示切替指示に応じて、前記位置情報に対応する地点を表示画面の略中心にする所定範囲の地図画像の表示と、前記位置情報に対応する地点から観察方位へ所定距離移動した地点を表示画面の略中心にする所定範囲の地図画像の表示とを切替ることを特徴とする観察装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−121684(P2007−121684A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−313843(P2005−313843)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】