説明

解放可能な混合ブレードを有する骨セメント混合・送出装置

【課題】コストが低減され、取扱いが最小限で済み、混合物への汚染物質の導入が最小となる骨セメントの混合装置を提供する。
【解決手段】混合装置は、内部キャビティおよび孔を形成するカートリッジ32と、前記孔を通って前記内部キャビティの中に延びる第一端部を有するハンドル120と、内部キャビティの中でハンドルの第一端部に着脱可能に連結される混合ブレードと、ハンドルと混合ブレードとの間に配置された迅速解放型コネクタと、ハンドルと作動可能なように係合し内部キャビティの外側に配置された解放ボタン144とを有する。解放ボタンはロック位置と、非ロック位置との間で解放ボタンを移動させて迅速解放型コネクタを作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、解放可能な混合ブレードを有する骨セメント混合・送出(delivery:送出、配給)装置に関する。特に、本発明は、骨セメントの混合装置と、骨セメントを形成し送出する骨セメント混合・送出組立体と、カートリッジの中で骨セメントの混合物を混合する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多くの外科手術、特に整形外科手術では、骨または関節構造にプロテーゼを取付けて、骨/関節構造の強度、剛性および運動を向上させるのが一般的プラクティスである。このようなプロテーゼ装置は広く使用されており、股関節および膝関節は、プロテーゼ装置が、一般的な脚運動から引起こされる痛みを緩和させまたは無くすべく使用される領域の最も一般的な例である。
【0003】
これらの外科手術の一部として、粉末重合体と液体単量体との混合により形成されるセメントを用いて、プロテーゼを骨または関節に固定することが一般的なプラクティスとなっている。完全に混合されたセメントの所要コンシステンシーを達成するには、2つの成分が完全に一体的に配合されなくてはならない。完全に混合されたセメントは、次に、プロテーゼを所望領域に配置しかつ所望部位に固定するための別々の分配(dispensing:分配、小出し)装置内に装填される。
【0004】
骨セメントの他の用途として、極端な外傷から生じる骨折または粉砕骨の補修すなわち修復がある。骨セメントは、美容外科または歯科外科でも使用される。更に、骨セメントは薬剤送出システムまたは薬剤リリースシステムとしても使用される。このため、骨セメントは、抗生物質または他の所望薬剤と混合されて、薬剤が手術部位に溶出しかつ手術部位に直接送出されるように特定手術部位に適用される。また、幾つかの骨セメントは、時間をかけて骨に吸収されるように設計されている。
【0005】
セメントは、かなり迅速な硬化材料である必要性から、無菌手術室内での手術中に外科助手によりほぼ汎用的に作られる。在来の骨セメントは、必要に応じて成分を重合化することにより作られる一般的な重合体材料である。骨セメントは、メチルメタクリレートおよびポリメチルメタクリレートまたはメチルメタクリレートスチレンのように、液体単量体と粉末共重合体とを共重合することにより作られる。所望特性をもつ骨セメントを作るには、均質な反応製品が得られるように、配合物が均一かつ完全に混合されなくてはならない。
【0006】
混合およびその後の化学反応中に、種々の蒸気が発生する。このような蒸気の有害性および毒性のため、特に大量生産時に長時間に亘って前記蒸気に露出されることは非常に好ましくない。均一な反応製品を確保しかつ揮発性反応体の濃度を最小にするには混合を長時間に亘って行なう必要があるので、有害蒸気への露出は大きくなってしまう。また、セメントの構成成分の混合中に、セメント中に気泡が形成される。
【0007】
極めて頻繁に行なわれていることであるが、セメントを形成する2つの成分は混合容器内で混合され、ひとたび完全に混合されたならば、セメントは手作業で混合容器から分配装置の分配部材へと運ばれる。一般に、完全に混合されたセメントを患者の所望位置に分配するのに、コーキング・ガンと同様な器具が使用されている。これらの器具は、セメントを分配部材内に残留させてしまうピストンを有している。
【0008】
他の幾つかの従来技術のシステムでは、セメントは1つの容器内で混合され、前記容器は次に、混合されたセメントを分配装置に使用する保持チューブに添加することを可能にする供給システムに直接連結される。しかしながら、分配システムは分離されており、混合されたセメントを周囲の人に露出する。また、空気がセメント中に導入されることを防止しまたはセメントの滴下、こぼれまたは汚染を防止するには、混合されたセメントを分配機に搬送するときに注意を払わなくてはならない。
【0009】
従来技術による他のシステムは、セメント構成要素を結合させる閉シリンダ内で混合を作動させるハンドルを使用している。骨セメントの混合時には、ハンドルを取外さなくてはならない。これらの慣用システムには、壊れ易くかつ壊れたときには骨セメントを汚染する虞れのある破片を生じるハンドルが使用されている。
【0010】
このような装置の一例が、下記特許文献1に開示されており、この特許文献1には、混合シリンダと、前記混合シリンダを通って延びている混合プランジャとを備えた装置が開示されている。標準的な粉末成分および液体成分がチャンバ内に導入されて骨セメントを形成し、混合プランジャが2つの成分を混合する。混合プランジャは、前記プランジャを破壊してプランジャを混合シリンダから取出すことを可能にする所定破壊位置を有している。次に、混合シリンダに放出ノズルが連結され、かつ混合チャンバが駆動機構に連結される。駆動機構は、混合シリンダに通された放出プランジャを有し、前記放出プランジャは、骨セメントを混合シリンダからノズルを通して押出す。骨セメントの一部は放出ノズル内に残留し、従ってシステムは骨セメントを患者に完全に送出することができない。
【0011】
このような他の装置が下記特許文献2に開示されており、この特許文献2には、送出チャンバと一体の混合チャンバを備えた装置が開示されている。骨セメント成分は混合チャンバ内に導入され、かつ前記混合チャンバから延びているハンドルが成分の混合に使用されて骨セメントを形成する。成分が充分に混合されたならば、混合チャンバと送出チャンバとの間の通路が開かれる。ハンドルは、送出チャンバ内に配置されたパドルおよびオーガの回転を引起こすように作動される。パドルは、骨セメントを混合チャンバからオーガへと搬送する。オーガはねじを有し、前記ねじは、骨セメントを混合チャンバから送出チャンバ内に引入れるため、混合チャンバから離れる方向にテーパしている。このシステムの1つの欠点は、オーガによって送出チャンバ内に引入れられるように、骨セメントが比較的低い粘度をもたなくてはならないことである。また、パドルが届かない混合チャンバの壁上には、骨セメントが残留することがある。
【0012】
【特許文献1】米国特許第5,551,778号明細書(Hauke等)
【特許文献2】米国特許第5,879,116号明細書(Barker等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、全部の骨セメントを混合チャンバから送出カートリッジへと搬送し、かつ全部の骨セメントを送出カートリッジから患者へと送出する機構を備えた骨セメント混合・送出組立体を提供することは有益である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、混合装置において、内部キャビティおよび孔を形成しているカートリッジと、前記孔を通って前記内部キャビティの中に延びる第一端部を有するハンドルと、前記内部キャビティの中において、前記ハンドルの第一端部に着脱可能に連結される混合ブレードと、前記ハンドルと前記混合ブレードとの間に配置された迅速解放型コネクタと、前記ハンドルと作動可能なように係合し、かつ、前記内部キャビティの外側に配置された解放ボタンとを有し、前記解放ボタンは、前記混合ブレードを前記ハンドルにロックするロック位置と、前記混合ブレードが前記ハンドルから解放される非ロック位置との間で前記解放ボタンを移動させることによって前記迅速解放型コネクタを作動させるように構成されることを特徴とする。また、本発明は、骨セメントを患者に送出するための骨セメント混合及び送出システムにおいて、少なくとも2つの別個の骨セメントの配合物を受け入れるためのチャンバを形成している容器と、前記チャンバ内に配置され、かつ、前記少なくとも2つの別個の骨セメントの配合物を混合して均一な骨セメント混合物を形成するための混合装置と、前記容器に作動可能なように連結された搬送機構とを備え、前記搬送機構は、第一フェーズにおいて作動可能であり、かつ、前記骨セメント混合物を患者に送出するための第一前進機構と、第二フェーズにおいて作動可能であり、かつ、前記骨セメント混合物を患者に送出するための第二前進機構とを含んでおり、前記搬送機構は、前記搬送機構を作動させるときに、前記第一フェーズから前記第二フェーズに自動的に変わることを特徴とする。
【0015】
本発明に関連する技術では、粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成しかつ前記骨セメントを送出する骨セメント混合・送出組立体を提供する。この骨セメント混合・送出組立体は、遠位端および近位端を備え、かつ、これらの両端部間にチャンバを形成しているカートリッジを有している。近位端には蓋が連結され、前記蓋は孔を備えている。遠位端には、カートリッジとシール係合する態様で、搬送機構が連結されている。搬送機構にはピストンが連結されており、搬送機構の移動によりピストンが混合チャンバを通って延び、骨セメントが混合チャンバから近位端へと搬送される。前記骨セメント混合・送出組立体は、骨セメントを孔を通して押出して患者に送出するための、ピストンから延びるプランジャを有している。また、本発明に関連する方法では、近位端を備えたチャンバに骨セメントを充填する段階と、チャンバ内でピストンおよびプランジャを一体に前進させて、チャンバの近位端の孔から骨セメントを搬送する段階とを含んでおり、ピストンとは独立的にプランジャを前進させて、プランジャを、ピストンを越えて孔内に延ばす段階を含んでいる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、在来のシステムに比べて多くの長所を提供する。第一に、骨セメントは同じ容器内で混合されかつ同じ容器から小出しされる。従って、骨セメントを手作業により混合容器から分割装置へと搬送する必要を無くすことができる。また、着脱可能ハンドルは、破壊されるのではなく、解放される。かくして、コストが低減され、取扱いが最小限で済み、かつ混合物への汚染物質の導入が最小となるか、皆無になる。また、配合物は空気に曝されないので、手術中に、有害蒸気および毒性蒸気が周囲の人に露出されることが低減されまたは無くなる。本発明の他の長所は、配合物が、真空引きされる環境内で混合されることである。従って、気泡の形成が最小になり、均一な反応製品が得られ、このため、より強い骨セメント配合物を作ることができる。
【0017】
また、本発明に関連する装置は、全ての骨セメントを混合チャンバから患者へと搬送する機構を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の他の長所は、添付図面を参照して述べる以下の詳細な説明から容易に理解されかつより良く理解されよう。
【0019】
図面を参照すると、幾つかの図面に亘って同一または同類の部品が同じ参照番号で示されており、かつ粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成しかつ前記骨セメントを送出(配給)する骨セメント混合・送出(配給)組立体の全体が参照番号30で示されている。一実施形態では、骨セメントの送出は経皮的に行なわれる。医療分野で使用されるとき、経皮的とは、骨セメントを皮膚に通すことまたは使用することをいう。混合・送出組立体30は、混合フェーズ、搬送フェーズおよび送出フェーズからなる3つのフェーズで機能する。搬送フェーズおよび送出を最初に説明し、次に混合フェーズを説明することにより、全てのフェーズを以下に詳細に説明する。より詳しくは、図5〜図7および図17〜図21は、搬送フェーズおよび送出フェーズ中にある組立体30を示している。図1〜図4は、混合フェーズ中にある組立体30を示している。
【0020】
混合・送出組立体30はカートリッジ32(図13に別途示されている)を有し、前記カートリッジ32は、図4、図6および図13に示すように、遠位端34および近位端36を備え、かつ、遠位端34と近位端36との間にチャンバ38を形成している。遠位端34に隣接するカートリッジ32の外部には、更に雄ねじ42が設けられている。好ましい実施形態では、チャンバ38は、液体単量体(モノマー)および粉末共重合体(コポリマー)を受入れて骨セメントを形成する混合チャンバ40である。しかしながら、チャンバ38は、予め混合された骨セメントを受入れることができ、この場合には組立体30は、予混合された骨セメントを患者に送出することにのみ使用される。或いは、チャンバ38には粉末共重合体を充填しておくことができる。従って、この場合には、使用前に液体単量体のみが添加される。
【0021】
近位端36には蓋44が連結され、前記蓋44は第一孔46を有している。蓋44は、近位端36とシール態様で係合する。好ましい実施形態では、蓋44は、図2〜図7に示すように、近位端36の対応するねじと係合するねじを有している。また、蓋44は、前記蓋に連結された通気部(ベント)48を有し、前記通気部48には、チャンバ38からガス粒子を除去するための真空アタッチメント76を用いて真空装置(図示せず)が取付けられる。真空装置は、当業界で知られているように、混合チャンバ40からガス粒子を除去するための圧力差を与えることができる任意の装置で構成できる。ガスの除去により、より強いセメントが創成される。真空装置はまた、混合中に発生される不快かつ潜在的に有害なガスを除去することを補助する。通気部48内には、ガス粒子を濾過するためのフィルタ50を配置できる。
【0022】
混合・送出組立体30には更に、混合チャンバ40を冷却する冷却流体(図示せず)を受入れるための、混合チャンバ40に隣接して配置された冷却チャンバ52を設けることができる。冷却チャンバ52は、当業界で知られている任意の冷却流体を受入れることができる。液体単量体と粉末共重合体とが混合されると、発熱化学反応が生じる。例示のこのような冷却流体として、冷却チャンバ52内に挿入される氷、またはチャンバ38を冷却する吸熱反応を生じる薬剤がある。或いは、冷却チャンバ52を環状にしかつ低温の空気または水の供給源に連結して、低温の空気または水を冷却チャンバ52に通すことができる。発熱反応からの熱が消失されると、骨セメントは長期間使用可能状態に維持される。
【0023】
図1、図2、図4〜図7および図17〜図21に示すように、遠位端34上には搬送機構54が、ねじ結合される。搬送機構54はキャップ56を有し、前記キャップ56は、遠位端34の雄ねじ42とねじ結合する雌ねじ58を有している。図9に示すように、キャップ56は更に、前記キャップ56から延びているステム62を有している。ピストン64がステム62により回転可能に支持されかつカートリッジ32内に収容されている。ピストン64は、チャンバ38の内壁まで延びている外周部を有している。ピストン64は、図11および図12に別途示されている。ピストン64はまた、前記ピストン64とチャンバ38との間のピストンシール65を有し、骨セメントがこれらの間を通って流れることを防止している。ピストンシール65はОリングで構成するのが好ましい。
【0024】
搬送機構54は、第一前進機構68および第二前進機構70を有している。第一前進機構54は、チャンバ38を通してピストン64を前進させかつチャンバ38から骨セメントを搬送して孔46から出す搬送フェーズに使用される。第一前進機構68は、ピストン64が図6に示す停止位置74に到達するまで、ステム62に対するピストン64の回転を防止すべくピストン64とステム62とを相互連結するピンシステム72を有している。停止位置74は、ピストン64に隣接するチャンバ38内のチャネル66により定められる。第一前進機構68は更に、図7に示すように雄ねじ42から雌ねじ58を離脱させる離脱システム78を有している。雌ねじ58と雄ねじ42とが離脱された後は、ピストン64を移動または回転させることなく、カートリッジ32に対してキャップ56を回転させることができる。
【0025】
好ましい実施形態では、雌ねじ58は複数の周方向セグメント60として形成される。
これらの複数の周方向セグメント60は搬送機構54に連結されており、前記搬送機構54を雄ねじ42に沿って軸線方向に移動させ、これによりピストン64を前進させる。カートリッジ32は、雄ねじ42に隣接する環状凹部82を有している。ピストン64がひとたび停止位置74に到達すると、第一押圧(付勢)装置84がセグメント60を環状凹部82内に移動させる。図2に示すように、周方向セグメント60は数個のセクションに分割されていて、各セクションが、第一押圧装置84と係合するニップル86を有することが好ましい。加えて、複数の周方向セグメント60は、ねじ部40の一部分を取り囲むだけであるのがよい。第一押圧装置84は、複数の周方向セグメント60を環状凹部82内に押圧する金属ばねバンドであるのが好ましい。周方向セグメント60が雄ねじ42の端部に到達すると、第一押圧装置84は、周方向セグメント60を環状凹部82内に押し込む。周方向セグメント60が環状凹部82内に押し込まれると、周方向セグメント60が搬送機構54との係合から離脱し、搬送機構54がピストン64から離脱する。周方向セグメント60が環状凹部82内に入ったときは、搬送段階が完了しており、かつ骨セメントがチャンバ38から搬送されて孔46から出された状態にある。第一押圧装置84および環状凹部82は、第一前進機構68が雄ねじ部分42に戻ることを防止する。換言すれば、第一押圧装置84は、混合・送出組立体30を1回だけ使用すること(1回限定使用)を可能にする。
【0026】
混合・送出組立体30はまた、ピストン64に対して移動でき、ピストン64から孔46の中へ延び、骨セメントを孔46から押出すためのプランジャ88を有する。孔46を通りピストン64から延びるプランジャ88の移動は、送出フェーズの開始である。プランジャ88は溝90を有し、ステム62は、プランジャ88とステム62とを相互連結する舌92を有している。舌92と溝90との相互連結により、プランジャ88とステム62とが一緒に回転すること、および送出フェーズにおいて、プランジャ88とピストン64との相互ねじ作用を介してステム62に対して軸線方向に移動することを可能にする。
【0027】
ピンシステム72は、ステム62とピストン64とを相互連結すべく半径方向に配置されたピン94を有している。ピン94は頭部95および尾部97とを有し、頭部95の方が尾部97より大きい。尾部97の回りのばねを含む第二押圧(付勢)装置96が、ピン94をカートリッジ32に対して半径方向外方に押圧する。カートリッジ32は、ヘッド95を受入れるための、近位端36に隣接するチャネル66を有している。第一前進機構68はチャンバ38を通してピストン64を移動させ、ばねは、チャンバ38の内壁と係合する頭部95により圧縮される。ピストン64が停止位置74に到達すると、ピン94がチャネル66内に受入れられ、かつばねがピン94を外方に押しやる。これが生じると、ピン94はもはやステム65とは係合せず、チャンバ38およびピストン64と係合するに過ぎない。
【0028】
第二前進機構70は、プランジャ88に設けられたねじ100を有し、前記ねじ100はピストン64の内部のねじ101とねじ結合する。第二前進機構70は、送出フェーズ中にピストン64からプランジャ88を前進させる。プランジャ88とピストン64との間にはプランジャシール103が配置されており、前記プランジャシール103は、混合フェーズおよび搬送フェーズ中に骨セメントがプランジャ88とピストン64との間を通って流れることを防止する。舌92および溝90は、キャップ56の連続回転をプランジャ88に伝達する。その後、プランジャ88は、前記プランジャ88がピストン64から伸長するようにしてピストン64と螺合する。ピストン64が停止位置74に到達したならば、プランジャ88はピストン64とは独立的に移動し、キャップ56が回転されるときにピストン64はナットとして機能する。
【0029】
或いは、図17および図18に示すように、第二前進機構70には、プランジャ88に連結されたラック102と、前記ラック102と係合して送出フェーズ中にプランジャ88を前進させるギヤ104を設けることができる。ギヤ104は、ピニオンギヤ106(図17)またはウォームギヤ(図18)のいずれでもよい。ギヤ104にはロッド110が連結され、前記ロッド110は、手動または動力(図示せず)によりギヤ104を駆動するために、搬送機構54を通って延びる。ロッド110を回転させるとギヤ104が回転され、これによりラック102が直線的に移動される。ラック102が移動するとプランジャ88がピストン64から伸長され、孔46を通して骨セメントを送出することを続ける。
【0030】
混合・送出組立体30は更に送出カートリッジ112を有し、前記送出カートリッジ112は、蓋44の孔46に連結されたカートリッジ端部114を有しかつ開端部116へと延びている。送出カートリッジ112(図16に別途示されている)は混合チャンバ40より小さい直径を有し、プランジャ88は、前記プランジャが孔46を通って送出カートリッジ112内に入ることを可能にする小さい断面を有している。送出カートリッジ112がプランジャ88を受入れると、骨セメントが送出カートリッジ112を通って押出される。送出カートリッジ112には、混合チャンバ40を包囲する、前述のような冷却チャンバ52を設けることもできる。例えば、送出カートリッジ112の回りの冷却チャンバ52内に水ベースゲルが挿入されかつ冷却される。冷却された送出カートリッジ112は、骨セメントを長期間に亘って使用できるようにする。送出カートリッジ112は、永久的にまたは着脱可能に、蓋44に連結される。他の実施形態では、送出カートリッジ112が着脱可能ハンドル120とは反対側の端部に連結される。
【0031】
本発明は、図19に示すように1以上の送出カートリッジ112に使用できる。多送出カートリッジ112は、各送出カートリッジ112に対応する複数のプランジャ88を必要とする。例えば、ピストン64から2つのプランジャ88を伸長させることができる。
プランジャ88は前述のように構成され、各プランジャ88は第二前進機構70と係合する。従って、第二前進機構70を作動させることにより両プランジャ88が前進される。
或いは、プランジャ88に、ウォームギヤ型108またはピニオンギヤ型106のような個々の第二前進機構70を設けることができる。経皮的送出を行なうため、開端部116には、可撓性延長チューブ(図示せず)を着脱可能に連結できる。延長チューブには、皮膚を介して患者の体内に注入ための、ハンドル(図示せず)を備えた針が連結される。
【0032】
一実施形態では、搬送機構54および第二前進機構70の回転時に患者内に送出すべき骨セメントの量を表示する、少なくとも1つのインジケータ118を混合・送出組立体30の搬送機構54またはロッド110に設けることができる。例えば、搬送機構54のインジケータ118は、1/4回転を表すことができる。インジケータは、医療従事者が、所定量の骨セメントを容易かつ効率的に患者に送出することを可能にする。他の実施形態では、送出カートリッジ112は、送出される骨セメントの量を表示するマーキングを有している。
【0033】
本発明の組立体30は、骨セメントの送出方法に使用することができる。本発明に関連する方法は、チャンバ38に骨セメントを充填する段階と、かつ蓋44を近位端36に連結することによりチャンバ38をシールする段階とを含む。本発明に関連する好ましい方法は、液体単量体および粉末共重合体をチャンバ内に入れる段階と、後述のように液体単量体と粉末共重合体とを攪拌して骨セメントを形成する段階とを含む。しかしながら、本発明は、予め混合された骨セメントに特に有効である。混合された骨セメントがチャンバ38内に入れられたならば、次の段階は、搬送機構54を作動させて第一前進機構68を前進させることである。第一機構68を前進させることは、ピストン64およびプランジャ88を一体として前進させ、骨セメントをチャンバ38から近位端36へと搬送することを含んでいる。好ましい実施形態では、第一前進機構68の作動は、搬送機構54を回転させることにより開始される。キャップ56を回転すると、複数の周方向セグメント60が雄ねじ42に沿って移動される。複数の周方向セグメント60が環状凹部82に到達すると、第一押圧装置84が複数の周方向セグメント60を半径方向内方に向かって環状凹部82内に押しやり、これによりキャップ56から複数の周方向セグメント60が分離される。
【0034】
本発明の方法は、次に、第二前進機構70を作動させてピストンから独立的にプランジャ88を前進させ、ピストン64からプランジャ88を伸長させることにより骨セメントを患者に送出することに特徴がある。特に、好ましい実施形態では、複数の周方向セグメント60が凹部内に入ると、ピン94が混合チャンバ40内のチャネル66と係合し、これによりピストン64の位置が固定される。キャップ56を回転し続けると、プランジャ88がピストン64内で回転され、前記ピストンから伸長する。キャップ56は、プランジャ88が送出カートリッジ112内に移動されて骨セメントを混合チャンバ40から完全に押出すまで回転される。
【0035】
他の実施形態では、第二前進機構70は、カートリッジ32から延びかつギヤ104と係合するロッド110を有している。ピストン64が所定位置にロックされたならば、ロッド110の回転によりプランジャ88がピストン64から伸長される。前述のように、組立体30の他の態様は、更に、チャンバ38を通気させる段階と、チャンバ38からガス粒子を除去する段階と、チャンバ38からガス粒子が除去されるときにガス粒子を濾過する段階とを有している。
【0036】
好ましくは、組立体30は更に、図1〜図4に示すように、混合チャンバ40内で液体単量体と粉末共重合体とを混合するのに使用される。混合フェーズでは、組立体30は着脱可能ハンドル120を有し、前記ハンドルは孔46を通って延びかつ第一端部122および第二端部124を有し、これらの両端部間に中空キャビティ126を形成している。他の実施形態では、キャップ56を通って延びる着脱可能ハンドル120を設けることができる。着脱可能ハンドル120はまた、孔46を通してプランジャ88を移動させるのに使用される。このような着脱可能ハンドル120の一例が図22に示されている。着脱可能ハンドル120は、キャップストップ123と係合するピボット121を有している。搬送フェーズにある間、着脱可能ハンドル120はピボットで回転してプランジャ88に対して直角をなす。着脱可能ハンドル120は、この段階中に、キャップ56を回転させるのに使用される。送出フェーズ中、ハンドル120はピボットで回転されて、プランジャ88と同一に延びる状態になる。ハンドル120を回転すると、ピストン64からプランジャ88が延びる。
【0037】
混合ブレード128(図10に別途示されている)は、着脱可能ハンドル120の第一端部122を受入れるボア130を有している。ハンドル120の第二端部124には、混合チャンバ40を通して混合ブレード128を回転させかつ移動させるためのノブ132を取付けることができる。混合ブレード128は混合に使用できる任意のブレードで形成できるが、混合チャンバ40内で摺動できる円形ブレードまたは円形ディスクが好ましい。混合ブレード128は混合チャンバ40の内壁まで延びている外周部を有しているが、移動することはできる。混合ブレード128には、混合効率を増大できるスロット134を設けることもできる。シャフト136(図15に別途示されている)が中空キャビティ126内に配置され、前記シャフト136は、この第一端部122から延びている突出部140を備えたブレード取付け端部138を有している。セメントがこれらの間を通って流れることを防止するシャフトシール141が、シャフト136と着脱可能ハンドル120との間に配置される。
【0038】
混合ブレード128とシャフト136との間には迅速解放型のバヨネットタイプのコネクタ142が配置され、混合ブレード128をハンドル120に対して解放可能に連結できるようにしている。シャフト136には解放ボタン144が係合しており、前記ボタン144はロック位置と非ロック位置との間で移動できる。迅速解放型コネクタ142はまた、混合ブレード128のボア130から内方に延びているフランジ146と、着脱可能ハンドル120の第一端部122内に配置された1対のフランジ凹部148とを有している。非ロック位置では、突出部140は、フランジ146がフランジ凹部148に受入れられるようにフランジ凹部148からオフセットしている。解放ボタン144を移動させることにより、ハンドル120を静止させたまま、シャフト136を回転させることができる。シャフト136の回転により、突出部140がフランジ146と係合し、前記フランジをフランジ凹部148内に押し込む。解放ボタン144がロック位置に位置決めされると、混合ブレード54が着脱可能ハンドル120にロックされる。ハンドル120は手動またはロボット(図示せず)により操作されて、混合ブレード54を混合チャンバ40を通して移動させ、セメント成分を混合する。着脱可能ハンドル120は、混合チャンバ40の全長に亘って混合ブレード128を配置できかつ混合ブレード128を回転させて完全混合を確保できるのに充分な長さを有している。
【0039】
図23には他の迅速解放型コネクタ142が示されている。着脱可能ハンドル120の第一端部122には収縮可能ボール143が連結されている。解放ボタン144が非ロック位置にあるとき、収縮可能ボール143は収縮されてボア130内に挿入できる。解放ボタン143がロック位置に移動されかつ収縮可能ボール143がボア130と係合することにより、着脱可能ハンドル120に対して混合ブレード128がロックされる。
【0040】
混合・送出組立体30は、混合フェーズで使用されるとき、粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成する方法を含む。この方法は、粉末共重合体および液体単量体を混合チャンバ40内に配置する段階と、蓋44を近位端36に連結して、混合チャンバ40内に配置される混合ブレード128を備えた混合チャンバ40をシールする段階とを含む。好ましくは、着脱可能ハンドル120は、蓋44がカートリッジ32に連結されない間に、蓋44の孔46に挿入される。しかしながら、迅速解放型コネクタ142は、最初に、混合チャンバ40および孔46を通してハンドル120を挿入するときに取付けられる蓋44内に配置することもできる。また、既に連結された蓋44および混合チャンバ40内に配置されされた混合ブレード128に2つの構成部品を付加することもできる。着脱可能ハンドル120が操作されると、混合ブレード128が移動されかつ粉末共重合体および液体単量体が攪拌されて骨セメントが形成される。これらの成分が互いに混合されると、化学反応によって、もしも医療従事者が吸うと有害なガスが確実に発生する。通気部48には真空が供給されて混合チャンバ40からガス粒子を除去し、ガスが吸入されることを防止する。ガスの除去により、ガス気泡のない骨セメントの形成が確保され、より強力なセメントを得ることができる。また、ガス粒子を混合チャンバ40から除去するとき、フィルタ50を使用してガス粒子を濾過することができる。
【0041】
混合が完了すると、解放ボタン144が非ロック位置に移動され、これにより、着脱可能ハンドル120が孔46を通して取外されかつ混合ブレード128は混合チャンバ40内に維持されるように、混合ブレード128が迅速解放コネクタ142から解放される。
解放ボタン144が非ロック位置に移動されると、シャフト136が回転されて、ブレード取付け端部138の突出部140がボア130のフランジ146からオフセットされる。次に、ハンドル120が、混合ブレード128のボア130から孔46を通して取外される。混合ブレード128は、着脱可能ハンドル120を破壊することなく解放されるので、骨セメントが破片で汚染されることがなくなる。
【0042】
図20Aおよび図20Bには、混合・送出組立体30の他の実施形態が示されている。第一前進機構54はキャップ56を回転させることにより作動され、ピストン64を雄ねじ42に沿って混合チャンバ40を通して移動させる。骨セメントの混合・送出組立体30は、第二前進機構70が作動している間に、着脱可能ハンドル120を混合チャンバ40内に維持することを可能にする。第二前進機構70は、着脱可能ハンドル120および混合ブレード128を通って延びているプランジャ88を有している。送出カートリッジ112は蓋44から延びており、一方プランジャ88および着脱可能ハンドル120はキャップ56を通って延びている。第二前進機構70は、送出カートリッジ112を通してプランジャ88を押出して、ハンドル120のノブ132に力を加えることにより骨セメントを送出すべく作動される。この実施形態では、混合ブレード128がテーパ状スロット134を有しており、より良い混合を確保しかつ骨セメントを搬送することを補助する。
【0043】
図21Aおよび図21Bには、混合・送出組立体30の更に別の実施形態が示されている。混合ハンドル120および送出カートリッジ112の両方が蓋44から伸長している。第一前進機構54はキャップ56を回転させることにより作動され、ピストン64を、雄ねじ42に沿って混合チャンバ40を通して移動させる。第二前進機構70は、カートリッジ32から延びているロッド110と、プランジャ88と係合するギヤ104とを有している。ロッド110が回転されると、プランジャ88は混合ブレード128および送出カートリッジ112を通って直線的に移動し、骨セメントを送出する。
【0044】
上記教示を考慮に入れるならば、本発明の種々の変更が可能であることは明白である。
本発明は、特許請求の範囲において特定したものとは異なる態様で実施することもできる。
【0045】
本発明に関連する好ましい態様として、以下のものをあげることができる。
(1) 骨セメントを送出するための骨セメント混合・送出組立体において、
遠位端および近位端を備え、かつ、前記遠位端と前記近位端との間にチャンバを形成しているカートリッジと、
前記近位端に連結されかつ孔を備えている蓋と、
骨セメントを前記チャンバから前記近位端に搬送するための、前記チャンバ内に配置されたピストンと、
前記遠位端に隣接しかつ前記カートリッジとシール係合している搬送機構とを備え、前記搬送機構は、前記ピストンを前記チャンバを通して移動させるように構成され、
さらに、前記骨セメントを前記孔を通して押出すための、前記ピストンから伸長可能なプランジャを有する、
ことを特徴とする骨セメント混合・送出組立体。
(2) 前記搬送機構は、前記ピストンとプランジャとを一体として前進させるための第一前進機構を有することを特徴とする上記(1)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(3) 前記搬送機構は、前記ピストンに対して前記プランジャを前進させるための第二前進機構を有することを特徴とする上記(2)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(4) 送出カートリッジを更に有し、前記送出カートリッジは、前記孔に連結されかつ前記チャンバより小さい直径をもつ開端部へと延びているカートリッジ端部を備え、前記プランジャは、前記プランジャが前記孔を通って前記送出カートリッジ内に延びることを可能にする断面を有していることを特徴とする上記(3)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0046】
(5) 粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成しかつ前記骨セメントを送出するための骨セメント混合・送出組立体において、
遠位端および近位端を備え、かつ、前記遠位端と前記近位端との間にチャンバを形成しているカートリッジと、
前記近位端に連結されかつ孔を備えている蓋と、
前記チャンバ内に配置されかつ骨セメントを前記チャンバから前記近位端へと搬送する面を備えたピストンと、
骨セメントを前記孔を通して押出するために前記ピストンから前記孔内に伸長するための、前記ピストンに対して移動可能なプランジャと、
前記ピストンおよびプランジャを一体として停止位置へと移動させるための、前記カートリッジの前記遠位端に連結された搬送機構とを有し、前記停止位置は、前記ピストンの更なる移動を制限しかつその後に前記プランジャをピストンに対して前記孔内に移動させるように構成される、
ことを特徴とする骨セメント混合・送出組立体。
(6) 前記搬送機構は、前記遠位端を包囲するキャップと、前記ピストンおよびプランジャを一体として移動させるための、前記キャップと遠位端との間で相互連結された第一前進機構と、前記プランジャをピストンに対して移動させるための第二前進機構とを有することを特徴とする上記(5)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(7) 前記第一前進機構は、前記遠位端に設けられた雄ねじと、前記カートリッジに対してキャップを回転させたときにカートリッジ上でキャップを軸線方向に移動させるための、前記雄ねじとねじ結合する、前記キャップ内面に設けられた雌ねじとを有することを特徴とする上記(6)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(8) 前記第二前進機構は、前記停止位置でのキャップの回転に応答して前記プランジャをピストンに対して軸線方向に移動させるための、プランジャとピストンとを相互連結する協働ねじを有することを特徴とする上記(6)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0047】
(9) 前記第二前進機構は、前記プランジャに設けられたラックと、前記ラックと係合するギヤとを有し、前記ギヤは、これを回転すると前記プランジャをピストンに対して移動できることを特徴とする上記(7)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(10) 前記キャップはステムを有し、前記ピストンは前記ステム上に回転可能に支持され、前記ピストンとステムとを相互連結するピンシステムを有し、前記ピンシステムは、ピストンが前記停止位置に移動するまでピストンとステムとの間の相対回転を防止し、第一前進機構は、前記雄ねじから雌ねじを離脱させて、停止位置で雄ねじと雌ねじとが相対軸線方向移動を行なうことなく前記キャップが前記カートリッジに対して回転できるようにするための離脱システムを有することを特徴とする上記(7)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(11) 前記離脱システムは、前記雄ねじに隣接する前記カートリッジの環状凹部と、前記雌ねじを形成する複数の周方向セグメントと、前記停止位置で前記セグメントを前記環状凹部内へと半径方向内方に移動させる第一押圧装置とを有することを特徴とする上記(10)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(12) 前記第一前進機構は、前記プランジャがステムに対して軸線方向に移動できるようにすると同時に、プランジャとステムとを一体に回転させるために、プランジャとステムとを相互連結する舌および溝を有することを特徴とする上記(10)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0048】
(13) 前記ピンは前記ステムとピストンとを相互連結するために半径方向に配置され、前記ピンを半径方向外方に押圧して前記カートリッジと係合させる第二押圧装置を有し、前記カートリッジは前記近位端に隣接するチャネルを備え、前記チャネルは、前記停止位置で前記ピンを受入れてピストンの回転を防止し、これにより、停止位置での前記キャップの回転に応答してピストンに対するプランジャの軸線方向移動を引起こすことを特徴とする上記(10)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(14) 前記第二前進機構の回転時に送出される骨セメントの量を表示する少なくとも1つのインジケータを更に有することを特徴とする上記(5)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(15) 前記チャンバからガス粒子を除去するための、前記蓋に連結された通気部を更に有することを特徴とする上記(5)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(16) 前記ガス粒子を濾過するための、前記通気部内に配置されるフィルタを更に有することを特徴とする上記(15)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0049】
(17) 冷却流体を受入れて前記チャンバを冷却するための、前記チャンバに隣接して配置された冷却チャンバを更に有することを特徴とする上記(5)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(18) 前記孔を通って延びておりかつ第一端部および第二端部を備えている着脱可能ハンドルを更に有することを特徴とする上記(5)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(19) 前記着脱可能ハンドルは前記プランジャと同延に配置されており、前記搬送機構を作動させるとプランジャがピストンから伸長されることを特徴とする上記(18)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(20) 前記着脱可能ハンドルがプランジャから直角に延びることを可能にするための、前記プランジャと着脱可能ハンドルとを相互連結するピボットを更に有することを特徴とする上記(19)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0050】
(21) 前記搬送機構から延びており、かつ前記着脱可能ハンドルがプランジャに対して直角に配置されて前記搬送機構の回転を補助するときに着脱可能ハンドルと係合できるように位置決めされるキャップストップを更に有することを特徴とする上記(20)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(22) 前記着脱可能ハンドルに対して解放可能に取付けられる混合ブレードを更に有することを特徴とする上記(18)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(23) 前記混合ブレードと着脱可能ハンドルとの間の迅速解放型コネクタを更に有することを特徴とする上記(22)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0051】
(24) 遠位端および近位端を備えかつこれらの両端部間にチャンバが形成されておりかつ近位端には孔が設けられているカートリッジから骨セメントを送出する方法において、
近位端を備えたチャンバに骨セメントを充填する段階と、
前記チャンバ内でピストンおよびプランジャを一体に前進させて、前記チャンバの近位端の孔から骨セメントを搬送する段階と、
ピストンとは独立的にプランジャを前進させて、プランジャを、ピストンを越えて孔内に伸長させる段階と、
を含むことを特徴とする方法。
(25) 前記骨セメントは液体単量体および粉末共重合体を更に有し、前記液体単量体および粉末共重合体をチャンバ内に入れる段階を更に含むことを特徴とする上記(24)に記載の方法。
(26) 液体単量体と粉末共重合体とを攪拌して骨セメントを形成する段階を更に含むことを特徴とする上記(25)に記載の方法。
【0052】
(27) 前記チャンバを通気させてチャンバからガス粒子を除去する段階を更に含むことを特徴とする上記(24)に記載の方法。
(28) 前記ガス粒子がチャンバから除去されるときにガス粒子を濾過する段階を更に含むことを特徴とする上記(27)に記載の方法。
【0053】
(29) 粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成しかつ前記骨セメントを送出する骨セメント混合・送出組立体において、
遠位端および近位端を備え、かつ、前記遠位端と前記近位端との間に混合チャンバを形成しているカートリッジと、
前記近位端に連結されかつ孔を備えている蓋と、
前記孔を通って延びかつ第一端部および第二端部を備えかつこれらの両端部間に中空キャビティが形成されている着脱可能ハンドルと、
前記中空キャビティ内に配置されかつ着脱可能ハンドルの前記第一端部から延びているシャフトと、
着脱可能ハンドルの第一端部を受入れるボアを備えた混合ブレードと、
前記混合ブレードが着脱可能ハンドルから解放できるように前記混合ブレードとシャフトとの間に配置された迅速解放型コネクタと、
を有することを特徴とする骨セメント混合・送出組立体。
【0054】
(30) 前記迅速解放型コネクタは、更に前記シャフトと係合する解放ボタンを有し、前記解放ボタンは、着脱可能ハンドルへの混合ブレードのロックおよびロック解除を行なうロック位置と非ロック位置との間で移動できることを特徴とする上記(29)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(31) 前記迅速解放コネクタは更に、混合ブレードの前記ボアから延びているフランジと、着脱可能ハンドルの前記第一端部に配置されたフランジ凹部とを有し、前記非ロック位置でフランジがフランジ凹部に係合することを特徴とする上記(30)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0055】
(32) 前記シャフトは前記ボアを通って延びているブレード取付け端部をさらに備え、前記ブレード取付け端部は前記フランジと係合する突出部を有し、フランジの係合は、前記解放ボタンがロック位置にありかつフランジがフランジ凹部内にあるときに生じることを特徴とする上記(31)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(33) 前記混合チャンバ内に配置されかつ骨セメントを混合チャンバから近位端へと搬送する面を備えたピストンを更に有することを特徴とする上記(32)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(34) 骨セメントを前記孔を通して押出すために、ピストンから前記孔内に伸長するための、前記ピストンに対して移動可能なプランジャを更に有していることを特徴とする上記(33)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0056】
(35) 前記ピストンおよびプランジャを一体として停止位置へと移動させるための、前記カートリッジの前記遠位端に連結された搬送機構を更に有し、前記停止位置は、前記ピストンの更なる移動を制限しかつその後に前記プランジャをピストンに対して前記孔内に移動させるように構成されることを特徴とする上記(34)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(36) 前記搬送機構は、前記遠位端を包囲するキャップと、前記ピストンおよびプランジャを一体として移動させるための、前記キャップと遠位端との間で相互連結された第一前進機構と、前記プランジャをピストンに対して移動させるための第二前進機構とを有することを特徴とする上記(35)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0057】
(37) 前記第一前進機構は、前記遠位端に設けられた雄ねじと、前記カートリッジに対してキャップを回転させたときにカートリッジ上でキャップを軸線方向に移動させるための、前記雄ねじとねじ結合する、前記キャップ内面に設けられた雌ねじとを有することを特徴とする上記(36)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(38) 前記第二前進機構は、前記停止位置でのキャップの回転に応答して前記プランジャをピストンに対して軸線方向に移動させるための、プランジャとピストンとを相互連結する協働ねじを有することを特徴とする上記(37)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(39) 前記チャンバからガス粒子を除去するための、前記蓋に連結された通気部を更に有することを特徴とする上記(29)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(40) 前記ガス粒子を濾過するための、前記通気部内に配置されるフィルタを更に有することを特徴とする上記(39)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0058】
(41) 冷却流体を受入れて前記混合チャンバを冷却するための、前記混合チャンバに隣接して配置された冷却チャンバを更に有することを特徴とする上記(29)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
(42) 前記迅速解放型コネクタは、前記着脱可能ハンドルの第一端部から延びている収縮可能ボールを更に有し、前記収縮可能ボールは混合ブレードと係合して、前記非ロック位置において収縮して混合ブレードを解放することを特徴とする上記(30)に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【0059】
(43) 遠位端および近位端を備えかつこれらの両端部間に混合チャンバを形成しているカートリッジであって、着脱可能ハンドルを備え、前記ハンドルが解放ボタンと、混合ブレードに取付けるための迅速解放型コネクタと、前記近位端に連結される孔を備えた蓋とを有する構成のカートリッジ内で粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成する方法において、
粉末共重合体および液体単量体を混合チャンバ内に入れる段階と、
蓋を近位端に連結して、混合ブレードが内部に配置された混合チャンバをシールする段階と、
着脱可能ハンドルを操作することにより粉末共重合体および液体単量体を混合ブレードで攪拌し骨セメントを形成する段階と、
解放ボタンを作動しかつ前記迅速解放型コネクタから混合ブレードを解放して着脱可能ハンドルを孔を通して取外しかつ混合ブレードは混合チャンバ内に維持する段階と、
を含むことを特徴とする骨セメント形成方法。
【0060】
(44) 前記迅速解放型コネクタが、着脱可能ハンドル内に配置されかつ解放ボタンに連結されるシャフトを更に有し、前記解放ボタンを作動する段階が更に、解放ボタンを摺動させかつシャフトを回転させて着脱可能ハンドルから混合ブレードをロック解除する段階を更に含むことを特徴とする上記(43)に記載の方法。
(45) 前記蓋を連結する段階は、蓋を近位端に連結する前に、蓋の孔を通して着脱可能ハンドルを挿入する段階を更に含むことを特徴とする上記(43)に記載の方法。
【0061】
(46) 蓋を連結する段階は、解放ボタンが非ロック位置にある間に混合ブレードをシャフトに取付けかつ解放ボタンをロック位置に摺動させて混合ブレードを着脱可能ハンドルにロックする段階を更に含み、これにより、混合ブレードが蓋の一側に位置しかつ蓋が連結されたときに混合ブレードが混合着脱可能内に入ることを特徴とする上記(45)に記載の方法。
(47) 混合チャンバからガス粒子を除去する段階を更に有することを特徴とする上記(43)に記載の方法。
(48) ガス粒子が混合チャンバから除去されるときにガス粒子を濾過する段階を更に含むことを特徴とする上記(47)に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に従って設計された搬送機構および着脱可能ハンドルを備えたセメント混合・送出組立体の第一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の実施形態の分解斜視図である。
【図3】本発明に従って設計された着脱可能ハンドルが配置された孔を備えた蓋を示す断面図である。
【図4】図1の実施形態が混合フェーズにあるところを示す断面図である。
【図5】図1の実施形態が送出フェーズにあるところを示す分解斜視図である。
【図6】図1の実施形態が搬送段階のスタート時にあるところを示す断面図である。
【図7】図1の実施形態が骨セメントを完全に送出した後の状態にあるところを示す断面図である。
【図8】蓋を示す斜視図である。
【図9】搬送機構を示す斜視図である。
【図10】本発明に従って設計された混合ブレードを示す斜視図である。
【図11】本発明に従って設計されたピストンを示す底面図である。
【図12】本発明に従って設計されたピストンを示す上方側面図である。
【図13】本発明に従って設計されたカートリッジを示す斜視図である。
【図14】本発明に従って設計されたプランジャを示す斜視図である。
【図15】本発明に従って設計されたシャフトを示す斜視図である。
【図16】本発明に従って設計された送出カートリッジを示す斜視図である。
【図17】本発明に従って設計されたセメント混合/送出組立体の第二実施形態を示す断面図である。
【図18】本発明に従って設計されたセメント混合/送出組立体の第三実施形態を示す断面図である。
【図19】本発明に従って設計された、多数のプランジャを備えたセメント混合・送出組立体の第四実施形態を示す断面図である。
【図20A】本発明に従って設計されたセメント混合・送出装置の第五実施形態を示す斜視図である。
【図20B】図20Aのセメント混合・送出装置を示す断面図である。
【図21A】本発明に従って設計されたセメント混合・送出装置の第六実施形態を示す斜視図である。
【図21B】図21Aのセメント混合・送出装置を示す断面図である。
【図22】本発明に従って設計されたセメント混合・送出装置の第七実施形態を示す斜視図である。
【図23】着脱可能ハンドルの他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0063】
30 混合・送出組立体
32 カートリッジ
40 混合チャンバ
54 搬送機構
56 キャップ
64 ピストン
68 第一前進機構
70 第二前進機構
76 真空アタッチメント
88 プランジャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合装置において、
内部キャビティおよび孔を形成しているカートリッジと、
前記孔を通って前記内部キャビティの中に延びる第一端部を有するハンドルと、
前記内部キャビティの中において、前記ハンドルの第一端部に着脱可能に連結される混合ブレードと、
前記ハンドルと前記混合ブレードとの間に配置された迅速解放型コネクタと、
前記ハンドルと作動可能なように係合し、かつ、前記内部キャビティの外側に配置された解放ボタンとを有し、前記解放ボタンは、前記混合ブレードを前記ハンドルにロックするロック位置と、前記混合ブレードが前記ハンドルから解放される非ロック位置との間で前記解放ボタンを移動させることによって前記迅速解放型コネクタを作動させるように構成される、
ことを特徴とする混合装置。
【請求項2】
前記ハンドルは、中空キャビティを形成していることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
【請求項3】
前記迅速解放型コネクタは、さらに、前記中空キャビティ内に配置され、かつ、少なくとも1つの突出部を有するシャフトを含んでおり、前記解放ボタンは前記シャフトに作動可能なように係合し、前記ロック位置と前記非ロック位置との間での前記解放ボタンの移動に応答して、前記ハンドルに対して前記シャフトを回転させるように構成され、前記ロック位置において、少なくとも1つの突出部は、少なくとも1つのフランジ凹部の中に少なくとも1つのフランジを保持し、前記非ロック位置において、少なくとも1つの突出部は、少なくとも1つのフランジ凹部の中から少なくとも1つのフランジを解放することができるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の混合装置。
【請求項4】
前記混合ブレードはボアを形成しており、前記迅速解放型コネクタは、前記ハンドルの第一端部に作動可能なように係合する収縮可能ボールを含んでおり、
前記収縮可能ボールは、前記解放ボタンがロック位置にあるときに、前記収縮可能ボールが前記混合ブレードに係合する拡張位置と、前記解放ボタンが非ロック位置にあるときに、前記収縮可能ボールが前記ボアから解放される収縮位置との間で移動することができるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
【請求項5】
粉末共重合体と液体単量体とを混合して骨セメントを形成し、前記骨セメントを送出する骨セメント混合・送出組立体において、
遠位端および近位端を備え、かつ、前記遠位端と前記近位端との間に混合チャンバを形成しているカートリッジと、
前記近位端に連結され、かつ、孔を有している蓋と、
前記孔を通って延び、かつ、第一端部および第二端部を有し、かつ、前記第一端部と前記第二端部との間に中空キャビティが形成されている着脱可能ハンドルと、
前記中空キャビティ内に配置され、かつ、前記着脱可能ハンドルの前記第一端部から延びているシャフトと、
前記着脱可能ハンドルの第一端部を受入れるボアを有する混合ブレードと、
前記混合ブレードが前記着脱可能ハンドルから解放できるように、前記混合ブレードと前記シャフトとの間に配置された迅速解放型コネクタと、
を有することを特徴とする骨セメント混合・送出組立体。
【請求項6】
前記迅速解放型コネクタは、更に前記シャフトと係合する解放ボタンを有し、前記解放ボタンは、前記着脱可能ハンドルへの混合ブレードのロックを行なうロック位置と、前記着脱可能ハンドルから混合ブレードのロック解除を行なう非ロック位置との間で移動できることを特徴とする請求項5に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【請求項7】
前記迅速解放コネクタは更に、前記混合ブレードの前記ボアから延びているフランジと、前記着脱可能ハンドルの前記第一端部に配置されたフランジ凹部とを有し、前記非ロック位置で、前記フランジが前記フランジ凹部に係合することを特徴とする請求項6に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【請求項8】
前記シャフトは前記ボアを通って延びているブレード取付け端部をさらに備え、前記ブレード取付け端部は前記フランジと係合する突出部を有し、前記フランジの係合は、前記解放ボタンがロック位置にあり、かつ、前記フランジが前記フランジ凹部内にあるときに生じることを特徴とする請求項7に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【請求項9】
前記迅速解放型コネクタは、前記着脱可能ハンドルの第一端部から延びている収縮可能ボールを更に有し、前記収縮可能ボールは前記混合ブレードと係合して、前記非ロック位置において収縮して、前記混合ブレードを解放することを特徴とする請求項6に記載の骨セメント混合・送出組立体。
【請求項10】
骨セメントを患者に送出するための骨セメント混合及び送出システムにおいて、
少なくとも2つの別個の骨セメントの配合物を受け入れるためのチャンバを形成している容器と、
前記チャンバ内に配置され、かつ、前記少なくとも2つの別個の骨セメントの配合物を混合して均一な骨セメント混合物を形成するための混合装置と、
前記容器に作動可能なように連結された搬送機構とを備え、前記搬送機構は、第一フェーズにおいて作動可能であり、かつ、前記骨セメント混合物を患者に送出するための第一前進機構と、第二フェーズにおいて作動可能であり、かつ、前記骨セメント混合物を患者に送出するための第二前進機構とを含んでおり、前記搬送機構は、前記搬送機構を作動させるときに、前記第一フェーズから前記第二フェーズに自動的に変わる、
ことを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記骨セメント混合物を前記チャンバから患者に搬送するために、前記チャンバと作動可能なように連絡されて配置されている送出装置を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記チャンバ内に配置され、かつ、前記第一フェーズにおいて前記骨セメント混合物を前記チャンバから前記送出装置に搬送するためのピストンと、
前記ピストンに対して移動可能であり、かつ、前記第二フェーズにおいて前記骨セメント混合物を前記送出装置から患者に搬送するためのプランジャとを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第一前進機構は、前記第一フェーズにおいて、前記ピストンおよび前記プランジャを一体として進めることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第二前進機構は、前記第二フェーズにおいて、前記ピストンに対して前記プランジャを進めることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記容器には、その近位端に孔が形成されており、
前記送出装置は、さらに、注入チューブを形成しており、前記注入チューブは、前記孔に連結された第一端部を有し、かつ、開放端部に延びており、前記注入チューブは、前記チャンバの直径よりも小さい直径を有しており、前記プランジャは、前記プランジャが前記孔を貫通して前記注入チューブの中に入ることができるような断面を有していることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
カートリッジの中で骨セメントの混合物を混合する方法であって、前記カートリッジは内部キャビティを形成しており、解放ボタンを有する着脱可能なハンドルと、前記着脱可能なハンドルを混合ブレードに取付けるための迅速解放型コネクタとを備えるようになっている方法において、
前記カートリッジの内部キャビティの中に前記骨セメントの混合物を配置する段階と、
前記内部キャビティの中で前記混合ブレードによって前記骨セメントの混合物を攪拌する段階と、
前記解放ボタンを作動させて、前記内部キャビティの中で前記混合ブレードを前記着脱可能なハンドルから解放する段階と、
前記内部キャビティから前記孔を通して前記カートリッジの中に前記着脱可能なハンドルを移動させ、前記混合ブレードを前記内部キャビティの中に残す段階と、
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−275888(P2007−275888A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107245(P2007−107245)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【分割の表示】特願2003−513679(P2003−513679)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(502309144)
【Fターム(参考)】