説明

触媒コンバーター用保持材の製造方法

【課題】有機バインダーの使用量を減じても、好ましくは全く使用せずとも、無機繊維を良好に結束でき、従来と同等の厚さを維持できる触媒コンバーター用保持材を提供する。
【解決手段】触媒担体と、触媒担体を収容する金属製ケーシングと、触媒担体に巻回されて触媒担体と金属製ケーシングとの間隙に介装される保持材とを備えた触媒コンバーターに用いられる保持材の製造方法であって、無機繊維と、前記無機繊維100重量部に対して0.2〜5重量部のフィブリル化した天然繊維とを含有する水性スラリーを吸引脱水し、乾燥する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等の排気ガス浄化用触媒コンバーターに用いられる触媒担体の保持材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、周知の如く、そのエンジンの排気ガス中に含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物等の有害成分を除去するために、排気ガス浄化用触媒コンバーターが積載されている。このような触媒コンバーターは、一般に、図1に断面図にて示されるように、筒状に形成され触媒担体1と、触媒担体1を収容する金属製のケーシング2と、触媒担体1に装着されて触媒担体1とケーシング2との間隙に介装される保持材3とから構成されている。
【0003】
触媒担体1としては、例えばコージェライト等からなる円筒状のハニカム状成形体に貴金属触媒等が担持されたものが一般的であるため、触媒担体1とケーシング2との間隙に介装される保持材3には、自動車の走行中に振動等によって触媒担体1がケーシング2に衝突して破損しないように触媒担体1を安全に保持する機能と、触媒担体1とケーシング2との間隙から未浄化の排気ガスが漏れないようにシールする機能とを兼ね備えることが必要とされている。そこで、現在では、アルミナ繊維やムライト繊維、あるいはその他のセラミック繊維等の無機繊維を有機バインダーを用いて所定厚さのマット状あるいは円筒状に成形した保持材が主流となっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−66331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記保持材3に使用させる有機バインダーとしては、ゴム類、水溶性有機高分子化合物、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が一般的である。また、保持材3は厚すぎると、触媒担体1への巻装作業並びにケーシング2への装着作業がし難くなるため、ある程度薄くする必要がある。そのため、一般的な保持材3では、これらの有機バインダーを保持材全量の5〜8重量%、多いものでは10重量%程度使用している。
【0006】
しかし、最近では、浄化効率を高めるために、触媒担体1は1000℃近くまで加熱されるため、上記に挙げた有機バインダーは容易に分解、焼失してCOやCO、各種の有機系ガスが発生し、特に、触媒コンバーターの作動初期に多量に発生する。排ガス規制は厳しくなる一方であり、この有機バインダーに由来するCO等により規定値を上回る可能性がある。また、最近ではエンジンの電子制御が進んでいるが、本来の排気ガスに関係の無いCOが存在すると、排気系のセンサー類を誤作動させてエンジンの電子制御にも悪影響が出てくる。このような不具合を防ぐために、メーカーは出荷前に焼成処理して有機バインダーを焼失する作業を行っている。このような焼成処理は、メーカーにとって大きな負担となっており、重要課題となっている。
【0007】
有機バインダーの使用量を減少することも考えられているが、減量分だけ無機繊維の結束力が弱まり、保持材3が厚くなり、組み付け性が悪化するという問題が生じる。特に、マット状保持材としたときに、組み付け作業が困難になる。
【0008】
このように、従来の保持材は有機バインダーに由来する様々な問題を抱えている。そこで、本発明の目的は、有機バインダーの使用量を減じても、好ましくは全く使用せずとも、無機繊維を良好に結束でき、従来と同等の厚さを維持できる触媒コンバーター用保持材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、有機バインダーの一部または全部に代えて、天然繊維を用いることによって上記目的を達成できることを見出して本発明を完成した。
【0010】
即ち、本発明は、上記目的を達成するために、触媒担体と、触媒担体を収容する金属製ケーシングと、触媒担体に巻回されて触媒担体と金属製ケーシングとの間隙に介装される保持材とを備えた触媒コンバーターに用いられる保持材の製造方法であって、無機繊維と、前記無機繊維100重量部に対して0.2〜5重量部のフィブリル化した天然繊維とを含有する水性スラリーを吸引脱水し、乾燥することを特徴とする触媒コンバーター用保持材の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来の有機バインダーを使用した保持材が有する様々な問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】触媒コンバーターを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】
保持材は、無機繊維を、好ましくはフィブリル化した天然繊維のみで、もしくは無機バインダー、あるいは極く少量の有機バインダーを併用して、所定形状に成形されたものである。
【0015】
本発明ではバインダーとしてフィブリル化した天然繊維を用いる。フィブリル化した天然繊維は、その繊維長さが0.05〜2.0mmであることが好ましい。繊維長さが0.05mm未満ではバインダーとして機能せず、目的とする厚さの保持材が得られない。一方、繊維長さが2.0mmを超えると、スラリー中に均一に分散し難くなり、保持材としたときに一様な面圧が得られなくなる。
【0016】
天然繊維の種類は、特に限定されるものではないが、木材パルプや靭皮パルプ、綿パルプ等が好適に用いられる。これらの各種パルプは、特に制限することなく種々のものを使用することができるが、木材パルプでは一般的に繊維が長く可撓性がある「N−BKP」がより好ましく用いられ、靭皮パルプでは麻、コウゾ、ミツマタ等がより好ましく用いられる。
【0017】
これらの繊維は、バインダーとするために次のように処理される。先ず、リフィーナ等により繊維を切断する。そして、濾水度300〜700mlの条件で、得られた繊維を特殊な叩解機で長時間処理し、繊維のフィブリル化された部位を0.005〜1mm程度とし、繊維長を上記した好ましい範囲である0.05〜2.0mmに調整する。これにより、フィブリル化された部位(0.005〜1mm程度)を有する繊維(0.05〜2.0mm)を含む水性スラリーが得られ、これを乾燥して天然繊維が得られる。
【0018】
上記のフィブリル化された天然繊維は、それぞれ単独で用いてもよいし、繊維径や繊維長の特性を利用して適宜組み合わせ、混合して使用することもできる。フィブリル化した天然繊維を混合して用いる場合の例として、木材パルプと靭皮パルプとを混合したものが挙げられる。この混合使用の場合、木材パルプと靭皮パルプとの重量比が20:80〜80:20の範囲で混合することが好ましい。
【0019】
フィブリル化した天然繊維の使用量は、無機繊維100重量部に対して0.2〜5重量部である。フィブリル化した天然繊維が0.2重量部未満では結束力が不足し、5重量部を越える場合は相対的に無機繊維の量が減り、保持材として必要な保持性能及びシール性能が得れない。フィブリル化した天然繊維の特に好ましい量は、0.2〜2.5重量部、さらに好ましい量はさらに好ましくは0.2〜1重量部未満である。
【0020】
また、無機バインダーをさらに添加してもよい。こうした構成によれば、使用時おける有機成分の揮発が起因する上述した不具合を回避するために、フィブリル化した天然繊維の使用量を少なくした場合であっても、無機繊維を良好に結束でき、従来と同等の厚さを維持できる触媒コンバーター用保持材を提供することができる。こういった無機バインダーは公知のもので構わず、ガラスフリット、コロイダルシリカ、アルミナゾル、シリカゾル、珪酸ソーダ、チタニアゾル、珪酸リチウム、水ガラスなどが挙げられる。なお、これらの二種以上を組み合わせて使用することもできる。無機バインダーの使用量は、無機繊維を結束し得る量であれば制限ないが、無機繊維100重量部に対して0.2〜5重量部である。無機バインダーが0.2重量部未満では結束力が不足し、5重量部を越える場合は相対的に無機繊維の量が減り、保持材として必要な保持性能及びシール性能が得れない。無機バインダーの特に好ましい量は、0.2〜2.5重量部、さらに好ましい量はさらに好ましくは0.2〜1重量部未満である。
【0021】
また、バインダーとして、少量であれば、有機バインダーを併用してもよい。有機バインダーは公知のもので構わず、ゴム類、水溶性有機高分子化合物、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を使用できる。具体的には、ゴム類の例としては、n−ブチルアクリレートとアクリロニトリルの共重合体、エチルアクリレートとアクリロニトリルの共重合体、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体、ブタジエンゴム等がある。水溶性有機高分子化合物の例としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等がある。熱可塑性樹脂の例としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル等の単独重合体および共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等がある。熱硬化性樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等がある。本発明においては、特に上述した有機バインダーを使用した場合、得られる保持材に柔軟性が付与され、触媒担体に巻き付ける際に巻き付けやすくなり作業性が向上する。この場合、有機バインダーの使用量は、保持材に柔軟性を得えられる量であれば制限ないが、無機繊維100重量部に対して0.2〜2重量部である。有機バインダーが0.2重量部未満では柔軟性が不足し、2重量部を越える場合は相対的に無機繊維の量が減り、保持材として必要な保持性能及びシール性能が得れないとともに、COやCO、各種の有機系ガスが発生するようになり、従来と同様の不具合が生じる。有機バインダーの特に好ましい量は、0.2〜1.5重量部、さらに好ましい量は0.2〜1重量部未満である。尚、有機バインダーは、保持材に十分な柔軟性が付与されている場合は、特に使用する必要がない。
【0022】
一方、無機繊維としては、従来から保持材に用いられている種々の無機繊維を用いることができる。例えば、アルミナ繊維、ムライト繊維、あるいはその他のセラミック繊維等を適宜使用できる。より具体的には、アルミナ繊維としては、例えばAlが90重量%以上(残りはSiO分)であって、かつX線的には低結晶化度のものが好ましく、また、その平均繊維径が3〜7μm、ウエットボリューム400〜1000cc/5gが好ましい。ムライト繊維としては、例えばAl分/SiO分重量比が72/28〜80/20程度のムライト組成であって、かつX線的には低結晶化度のものが好ましく、また、その平均繊維径が3〜7μm、ウエットボリューム400〜1000cc/5gが好ましい。
【0023】
尚、上記ウエットボリュームは、次の方法で算出される。
(1)乾燥した繊維材料5gを少数点2桁以上の精度を有する秤で計量する。
計量した繊維材料を500gのガラスビーカーに入れる。
(2)のガラスビーカーに温度20〜25℃の蒸留水を400cc程度入れ、攪拌機を用いて繊維材料を切断しないように慎重に攪拌し、分散させる。この分散は超音波洗浄機を使用してもよい。
(3)のガラスビーカーの中味を1000mlのメスシリンダーに移し、目盛で1000ccまで蒸留水を加える。
(4)のメスシリンダーの口を手等で塞ぎ、水が漏れないように注意しながら上下逆さまにして攪拌する。これを計10回繰り返す。
攪拌停止後、室温下で静置し、30分経過後の繊維沈降体積を目視で計測する。
上記操作を3サンプルについて行い、その平均値を測定値とする。
【0024】
その他のセラミック繊維としては、シリカアルミナ繊維やシリカ繊維を挙げることができるが、何れも従来から保持材に使用されているもので構わない。また、ガラス繊維やロックウールを配合してもよい。
【0025】
本発明の保持材を作製する方法は、上記の水性スラリーを用いる限り特に制限されるものではなく、従来の有機バインダーを使用した製造方法に準じることができる。例えば、適当な多孔性中空板状の金型の上に65〜200メッシュの金網を装着して抄型を用意し、そこへ、無機繊維及びフィブリル化した天然繊維、必要により無機バインダー、更に必要に応じて少量の有機バインダーを含む水性スラリーを流し込み、吸引脱水し、乾燥することにより、フラットなマット状の保持材が得られる。また、上記性スラリーには、必要に応じて、分散剤や安定化剤等の公知の種々の添加剤を適量配合することができる。
【0026】
また、触媒担体の外周とケーシングの内周の形状に合わせて無機繊維を円筒状に成形した所謂モールド型の保持器とすることもできる。マット状保持材では、触媒担体に巻装した後、この巻装状態をテープ等により保持しなければならないが、このモールド型保持器ではそのような作業が不要となり、触媒コンバーターを生産する上で有利となる。
【0027】
尚、モールド型保持器とするには、円筒状の金網を用いて上記の吸引脱水成形を行えばよい。
【0028】
上記の如く形成される保持材は、図1に示すように、従来と同様に触媒担体1に巻装されてケーシング2との間隙に介装される。
【実施例】
【0029】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0030】
(実施例1)
木材パルプを叩解機にて処理し、平均繊維長1.0mmの繊維を含む水性スラリーを得た。この水性スラリーを乾燥して、フィブリル化繊維とした。次いで、平均繊維径4μm、ウエットボリューム800cc/5gのアルミナ繊維100重量部に対して天然繊維バインダー2重量部の割合で含有する水性スラリーを調製した。そして、この調製した水性スラリーを200メッシュのステンレス製の円筒状金網を用いて吸引脱水して円筒状の成形体となし、それをさらに105℃で加熱乾燥して、内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmで重量51gの円筒状保持材を得た。
【0031】
(実施例2)
平均繊維径4μm、ウエットボリューム800cc/5gのアルミナ繊維100重量部に対して、実施例1で得たフィブリル化した天然繊維0.8重量部の割合で含有する水性スラリーを調整した。そして、実施例1と同様にして内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmで重量51gの円筒状保持材を得た。
【0032】
(実施例3)
平均繊維径4μm、ウエットボリューム800cc/5gのアルミナ繊維100重量部に対して、実施例1で得たフィブリル化した天然繊維0.5重量部、無機バインダーとしてのコロイダルシリカ2.0重量部の割合で含有する水性スラリーを調整した。そして、実施例1と同様にして内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmで重量51gの円筒状保持材を得た。
【0033】
(実施例4)
平均繊維径4μm、ウエットボリューム800cc/5gのアルミナ繊維100重量部に対して、実施例1で得たフィブリル化した天然繊維0.5重量部、ゴム類の有機バインダーとしてのアクリルエマルジョン1.5重量部の割合で含有する水性スラリーを調整した。そして、この調整した水性スラリーを200メッシュのステンレス製の長方体状金網を用いて吸引脱水してマット状の成形体をなし、それをさらに105℃で加熱乾燥して、長さ330mm、厚さ7mm、幅100mmで重量51gのマット状の保持材を得た。
【0034】
(比較例1)
フィブリル化天然繊維に代えてアクリル系有機バインダーを用い、実施例1と同様にして内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmで重量51gの円筒状保持材を得ようとした。しかし、乾燥後に厚さが厚くなり、目的とする形状の保持材をえることができなかった。
【0035】
(比較例2)
フィブリル化天然繊維に代えてアクリル系有機バインダーを用い、またバインダー量を8重量部とし、実施例1と同様の方法で内径100mm、厚さ7mm、長さ100mmで重量54gの円筒状保持材を得た。
【0036】
(比較例3)
平均繊維径4μm、ウエットボリューム800cc/5gのアルミナ繊維100重量部に対して、有機バインダーとしてのアクリルエマルジョン8重量部の割合で含有する水性スラリーを調整した。そして、実施例4と同様にして長さ330mm、厚さ7mm、幅100mmで重量51gのマット状の保持材を得た。
【0037】
(実装試験)
実施例1及び比較例2で得られた各保持材を、外径100mm、長さ110mmの円筒状ハニカム構造のコージェライト製触媒担体に巻装し、ステンレス製ケーシングに装着して触媒コンバーターを作製した。そして、作製した各触媒コンバーターをガソリンエンジンの排気管に接続し、排気ガスを通過させた。排気ガスの通過中、各触媒コンバーターから排出されるガスを分析した。
【0038】
比較例2の保持材を装着した触媒コンバーターでは、排気ガスの通過直後に有機バインダーに由来すると思われる有機系ガスが検出され、CO濃度及びCO濃度も、実施例1の保持材を装着した触媒コンバーターに比べて格段に高かった。また、排気ガスの通過を続けたところ、実施例1の保持材を装着した触媒コンバーターは安定した浄化作用を示し、シール性能も良好であった。これに対し、比較例1の保持材を装着した触媒コンバーターでは、時間経過とともにCO濃度及びCO濃度が低下し、ある時間経過後は実施例1の保持材を装着した触媒コンバーターとほぼ同等の安定した浄化作用を示した。
【0039】
また、実施例4で得られたマット状の保持材を、外径100mm、長さ110mmの円筒状ハニカム構造のコージェライト製触媒担体に巻装したが、比較例2で得られたマット状の保持材と同様に問題なく巻くことができた。
【符号の説明】
【0040】
1 触媒担体
2 ケーシング
3 保持材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
触媒担体と、触媒担体を収容する金属製ケーシングと、触媒担体に巻回されて触媒担体と金属製ケーシングとの間隙に介装される保持材とを備えた触媒コンバーターに用いられる保持材の製造方法であって、無機繊維と、前記無機繊維100重量部に対して0.2〜5重量部のフィブリル化した天然繊維とを含有する水性スラリーを吸引脱水し、乾燥することを特徴とする触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項2】
前記フィブリル化した繊維が、0.05〜2.0mmの繊維長さを有することを特徴とする請求項1記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項3】
前記無機繊維100重量部に対して有機バインダーを0.2〜2重量部含有することを特徴とする請求項1または2記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項4】
前記無機繊維100重量部に対して無機バインダーを0.2〜5重量部含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項5】
前記フィブリル化した天然繊維を、前記無機繊維100重量部に対して0.2〜1重量部未満含有することを特徴とする請求項4に記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項6】
前記無機繊維が、アルミナ繊維、ムライト繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ガラス繊維及びロックウールから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。
【請求項7】
前記無機繊維が、ウエットボリューム400〜1000cc/5gであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の触媒コンバーター用保持材の製造方法。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2009−287572(P2009−287572A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207800(P2009−207800)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【分割の表示】特願2003−96804(P2003−96804)の分割
【原出願日】平成15年3月31日(2003.3.31)
【出願人】(597163821)株式会社岐北エンヂニア (1)
【出願人】(000110804)ニチアス株式会社 (432)
【Fターム(参考)】