説明

触覚情報呈示制御プログラムのインフラ化

【課題】触覚呈示装置を搭載したポインティングデバイス10で触覚呈示を行うためには、ポインティングデバイスのポインター30が指し示す位置にある触覚呈示すべきウインドウやWebページ上の各要素に対して、触覚呈示を行うためのプログラム及びデータを、ウインドウやWebページを表示するためのプログラムの中に予め組み込んで置く必要があった。このことが、触覚呈示装置を搭載したデバイスを利用する際の障壁となっていた。
【解決手段】ポインティングデバイス10のポインター30が指し示す画面上における座標値からユーザーインターフェース情報を取得し、その情報の各要素を識別する方法を用いることによって、既存のコンテンツに予め触覚呈示情報を組み込むことなく、各要素の役割に応じた触覚呈示を行うことを可能とするプログラム40。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、触覚呈示装置を搭載したポインティングデバイスが保有する触覚呈示機能を制御するプログラムに関する。
【背景技術】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開2005−78310号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特開2005−78310において触覚呈示装置と触覚呈示プログラムにより、触覚呈示装置を搭載したポインティングデバイス10で触覚呈示を行うことが可能になった。しかし触覚呈示すべき位置で触覚呈示を行うためには、ポインティングデバイスのポインター30が指し示す位置にある触覚呈示すべきウインドウやWebページ上の各要素に対して、触覚呈示を行うためのプログラム及びデータを、ウインドウやWebページ(以下、コンテンツという)を表示するためのプログラムの中に予め組み込んで置く必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ポインティングデバイス10のポインター30が指し示す画面上における座標値からユーザーインターフェース情報を取得し、その情報の各要素を識別する方法を用いることによって、既存のコンテンツに予め触覚呈示情報を組み込むことなく、各要素の役割に応じた触覚呈示を行うことを可能にするプログラム40。
【発明の効果】
【0005】
現在、PCを操作する際に最も幅広く利用されているポインティングデバイスの1つであるマウス等を、触覚呈示装置を搭載したポインティングデバイス10に置き換えるだけで、ポインティングデバイスのポインター30が指し示すコンテンツに全く手を加えることなく、各要素の所在を触覚マウスの触覚呈示部20を指で触れることによって認識することを可能とする。
PC操作におけるグラフィカルユーザーインターフェースの分野であるこれまでの視覚コンテンツ(画像・映像)及び聴覚コンテンツ(音声)の領域へ、新たに触覚コンテンツを加わえることで、PC操作に対するより自然なダイレクト感、臨場感、そして親近感をPC操作者へ提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す略図である。
【符号の説明】
【0006】
10 マウス等のポインティングデバイス
20 マウス等のポインティングデバイスに搭載された触覚呈示装置
30 マウス等のポインティングデバイスが指し示すポインター
40 ウインドウの各要素に対して触覚呈示を行うプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウインドウのユーザーインターフェース情報を取得し、ウインドウの各要素を識別する方法を用いることによって、ウインドウの各要素に対する触覚呈示を行うプログラム。

【図1】
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【公開番号】特開2011−54141(P2011−54141A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−223385(P2009−223385)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(509268956)株式会社よろずや次郎平 (1)
【Fターム(参考)】