説明

計量及び包装システム

【課題】組合せ秤と包装機とをいずれか片方から遠隔操作するためのソフトウエアの設計に係る労力と時間との低減を実現する計量及び包装システムを提供する。
【解決手段】計量及び包装システム100は、組合せ秤本体19、計量制御部16及びウェブサーバ51を具備する組合せ秤99と、包装機本体87、ウェブブラウザ53を用いたウェブクライアント52としての機能を併せ持つ包装制御部81、及び包装操作表示器88を具備する包装機80と、ウェブサーバ51とウェブクライアント52(包装制御部81)とを接続する通信ネットワーク63とを備えている。ウェブクライアント52は、ウェブブラウザ53を用いてサーバ51から、組合せ秤99に係る情報を表示するウェブページを表示するためウェブページファイルを受信して、前記ウェブページをウェブクライアント52の表示入力部として機能する包装操作表示器88に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せ秤と該組合せ秤と協動する包装機とを備えた計量及び包装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、組合せ秤と包装機とは、これらを組み合わせることにより、計量及び包装システムとして構築されている。計量及び包装システムに備えられる組合せ秤は、複数の計量容器内の物品(被計量物)の計量値を種々に組合せ、これらの組合せの中から、合計重量が目標重量に最も近い値の組合せを選択し、選択された組合せの計量容器から物品を排出するものである。同じく包装機は、組合せ秤から排出された物品を逐次包装するものである。
【0003】
計量及び包装システムにおいて、組合せ秤と包装機との製造業者が異なる場合、両者はそれぞれに独立して設計製作され、個別に制御部と操作表示器が設けられている。この操作表示器は、組合せ秤又は包装機の制御部に対して、運転条件(目標重量、許容偏差、目標包装袋長さなど)を入力するとともに、運転状況(組合せ重量、運転速度など)を表示するものである。
【0004】
通常、計量及び包装システムでは、組合せ秤から自重落下する被計量物を包装機で受け取ることができるように、組合せ秤の下方に包装機が配置されている。よって、組合せ秤の操作表示器と包装機の操作表示器とは上下に離れている。計量及び包装システムで袋詰めする物品が変われば、組合せ秤と包装機との双方の操作表示器で登録された運転条件のなかから該当する条件を選択して設定する必要があり、この設定作業のたびに、作業者は各操作表示器が設置されている場所に移動しなければならなかった。
【0005】
そこで、特許文献1では、操作表示器を一つにまとめた計量及び包装システムが提案されている。特許文献1に記載された計量及び包装システムは、入力部と、表示部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記入力部で指定された運転データを組合せ秤及びこれに協動する包装機に供給するとともに、前記組合せ秤及び前記包装機から供給された運転状態データを前記表示部に表示させるように構成されている。つまり、入力部と表示部とを併せ備えた操作表示器は、組合せ秤及び包装機に対して運転条件を与えるとともに双方の運転状況を表示できるように構成されている。
【0006】
ところで、特許文献2では、電子料金秤とコンピュータ端末とをWWW(World Wide Web)ブラウザを用いて接続可能にした電子料金秤システムが提案されている。この発明は、電子料金秤に、表示器の画面情報を記憶するHTML形式の画面ファイルを設け、コンピュータ端末はウェブブラウザを用いて前記電子料金秤に接続し、前記画面ファイルから表示器の画面情報を読み出して、端末の画面表示部に表示させるものである。
【特許文献1】特開昭62−103254号公報
【特許文献2】特開2001−202569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の計量及び包装システムのように、組合せ秤と包装機とに単一の設定表示器を設ける場合には、両者を関連づけて設計製作しなければならない。しかしながら、計量及び包装システムの多くは、組合せ秤と包装機とは異なるメーカーで各々独立して設計製作されているのが現状である。このような組合せ秤と包装機とをシステムとして協動させるためには、共通の通信プロトコルに基づいて作成されたソフトウエアを組合せ秤及び包装機の制御部に組み込んで、相互に通信可能な状態を構築して情報の送受信を行う。組合せ秤と包装機の組合せは無限にあり、計量及び包装システムごとに通信プロトコルを取り決めるための打ち合わせ時間、ソフトウエア作成時間等の時間ロスが生じていた。さらに、組合せ秤と包装機とで、各々に備えられたマイクロコンピュータに設定されているオペレーティング・システム(以下、「OS」とする)が異なることがあり、この場合各々についてソフトウエアを作成する必要があった。
【0008】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、ソフトウエアの設計に係る労力と時間との低減を実現する計量及び包装システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る計量及び包装システムは、複数の計量容器を備えて組合せ秤量を行い目標重量の物品を排出する組合せ秤本体と、予め設定された運転条件に則って前記組合せ秤本体の制御を行うとともに前記計量容器の計測値を受けて組合せ演算を行う計量制御部と、HTMLに準拠したウェブページファイルを格納したウェブサーバとを備えた組合せ秤と、前記組合せ秤と協動して該組合せ秤から排出された物品を包装する包装機本体と、前記包装機本体の制御を行う包装制御部と、前記包装制御部への操作信号の入力と前記包装制御部からの出力信号の表示とを行う包装操作表示器と、前記包装操作表示器を表示入力部とするウェブブラウザとを備えた包装機と、前記ウェブサーバと前記ウェブブラウザとを通信可能に接続する通信ネットワークとを備え、前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求を受けて、前記組合せ秤の運転状況に係る情報を少なくとも含むドキュメントを作成する拡張機能を有し、前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求に応答して前記ドキュメントが含まれたウェブページファイルを前記ウェブブラウザに送信するように構成されているものである。
【0010】
また、前記計量及び包装システムにおいて、前記ウェブブラウザは、前記表示入力部を介して入力された情報に基づいて所定のメッセージを含むXMLファイルを作成して前記ウェブサーバに送信する拡張機能を有し、前記ウェブサーバは、前記XMLファイルを受信して前記ウェブブラウザにACK信号を送信して応答するとともに前記XMLファイルに含まれるメッセージを前記計量制御部に渡す拡張機能を有するものである。
【0011】
前記メッセージは、前記組合せ秤の運転又は停止を操作するための情報を含むものとすることができる。
【0012】
また、前記メッセージは、前記組合せ秤の運転条件を設定するための情報を含むものとすることができる。
【0013】
本発明に係る計量及び包装システムは、複数の計量容器を備えて組合せ秤量を行い目標重量の物品を排出する組合せ秤本体と、予め設定された運転条件に則って前記組合せ秤本体の制御を行うとともに前記計量容器の計測値を受けて組合せ演算を行う計量制御部と、前記計量制御部への操作信号の入力と前記計量制御部からの出力信号の表示とを行う計量操作表示器と、前記計量操作表示器を表示入力部とするウェブブラウザとを備えた組合せ秤と、前記組合せ秤と協動して該組合せ秤から排出された物品を包装する包装機本体と、前記包装機本体の制御を行う包装制御部と、HTMLに準拠したウェブページファイルを格納したウェブサーバとを備えた包装機と、前記ウェブサーバと前記ウェブブラウザとを通信可能に接続する通信ネットワークとを備え、前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求を受けて、前記包装機の運転状況に係る情報を少なくとも含むドキュメントを作成する拡張機能を有し、前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求に応答して前記ドキュメントが含まれたウェブページファイルを前記ウェブブラウザに送信するように構成されているものである。
【0014】
また、本発明は、前記計量及び包装システムにおいて、前記ウェブブラウザは、前記表示入力部を介して入力された情報に基づいて所定のメッセージを含むXMLファイルを作成して前記ウェブサーバに送信する拡張機能を有し、前記ウェブサーバは、前記XMLファイルを受信して前記ウェブブラウザにACK信号を送信して応答するとともに前記XMLファイルに含まれるメッセージを前記包装制御部に渡す拡張機能を有するものである。
【0015】
前記メッセージは、前記包装機の運転又は停止を操作するための情報を含むものとすることができる。
【0016】
また、前記メッセージは、前記包装機の運転条件を設定するための情報を含むものとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下に示すような効果を奏する。
【0018】
本発明によれば、ウェブブラウザを用いて表示入力部に表示されたウェブページを通じて、組合せ秤(又は包装機)の遠隔モニタをすることができる。そして、組合せ秤(又は包装機)を遠隔モニタするために必要とするデータやプログラムは、通信ネットワークを介して全て組合せ秤(又は包装機)から供給され、しかも、データの閲覧やプログラムの実行は市販されているウェブブラウザを用いて実行することができる。よって、包装機(又は組合せ秤)は、組合せ秤(又は包装機)を遠隔モニタ又は遠隔操作するためにブラウザソフトを除く専用のソフトウエアを必要とせず、しかも、包装機及び組合せ秤の制御部に実装されるOSを選ばない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複説明を省略する。図1は計量及び包装システムの組合せ秤の概略構成を示す図、図2は計量及び包装システムの包装機の概略構成を示す図、図3は計量及び包装システムの制御系統の構成を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態に係る計量及び包装システム100は、組合せ秤99と、組合せ秤99へ物品(被計量物)を供給するための供給装置1と、組合せ秤99で組合せ計量された物品を包装する包装機80とを、備えている。以下、これらの構成要素の構造について説明する。
【0021】
[供給装置1及び組合せ秤99]
まず、供給装置1及び組合せ秤99のハードウエアの構成を、図1及び図3を用いて説明する。
【0022】
供給装置1は、振動器2が取り付けられたトラフ(大型の細長い容器)であり、このトラフには図示されていない他の装置から物品が供給される。供給装置1は、振動器2によってトラフを適宜振動させることにより、組合せ秤99の分散フィーダ3上に物品を送り出す。
【0023】
組合せ秤99は、組合せ秤量により目標重量の物品を排出する組合せ秤本体と、組合せ秤本体の制御及び組合せ演算を行う計量制御部16と、計量制御部16への操作信号の入力と計量制御部16からの出力信号の表示とを行う計量操作表示器17とを、備えている。前記組合せ秤本体には、分散フィーダ3、振動器4、直進フィーダ5、振動器6、供給ホッパ7、計量ホッパ8、重量センサ9、集合シュート10、及び集合ファンネル11が含まれている。
【0024】
組合せ秤99の装置上部には、振動器4を備えた円錐形状の分散フィーダ3が設けられ、分散フィーダ3の上方には、該分散フィーダ3上の物品の量を検出するためのレベルセンサ18が設けられている。分散フィーダ3は、供給装置1から供給される物品を振動器4による振動によって放射状に分散させるものである。この分散フィーダ3の周囲には、振動器6を備えた直進フィーダ5が放射状に複数設けられている。直進フィーダ5は、分散フィーダ3から送られてきた物品を振動器6による振動によって各供給ホッパ7に送り出すものである。直進フィーダ5の物品の送出側には供給ホッパ7が設けられ、各供給ホッパ7の下方には計量容器としての計量ホッパ8が設けられている。複数の供給ホッパ7及び計量ホッパ8はそれぞれ対応して設けられ、円状に配置されている。供給ホッパ7は直進フィーダ5から送られてきた物品を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ8が空になるとゲート7aを開いて計量ホッパ8へ物品を投入するものである。計量ホッパ8にはロードセル等の重量センサ9が取り付けられており、この重量センサ9により計量ホッパ8内の物品の重量が計量される。
【0025】
重量センサ9の計量値(検出信号)を受けた計量制御部16は、各計量ホッパ8の計量値の組合せ演算により複数の計量ホッパ8の中から排出すべきホッパの組合せを求める。包装機80からの排出許可信号が計量制御部16に入力されると、計量制御部16は組合せに選択されている計量ホッパ8へ排出指令を出力する。計量ホッパ8のゲート8aの開放により該計量ホッパ8から排出された物品は、計量ホッパ8の下方に設けられた集合シュート10に排出され、集合シュート10の下部に配設された集合ファンネル11を通過して包装機80へ投入される。
【0026】
続いて、供給装置1及び組合せ秤99の制御系統の構成について説明する。
【0027】
計量制御部16は、CPU等からなる演算部21と、RAM及びROM等のメモリからなる記憶部22等を備えている。記憶部22には、運転条件登録テーブル31、運転条件テーブル32、運転中データレジスタ33、及び表示バッファ34等を備えている。運転条件登録テーブル31には、多数の運転条件データ(例えば、運転条件データ番号、品名、目標重量値、供給機振幅等)が記憶されている。運転条件テーブル32には、運転条件登録テーブル31の中から選択された一つの運転条件データが書き込まれ、この運転条件テーブル32に書き込まれた運転条件データに基づいて組合せ秤本体19が制御される。運転中データレジスタ33には、運転中の組合せ秤本体19の運転状況データが記憶されている。表示バッファ34には、運転状況データのうち必要なデータが書き込まれて、このデータが計量操作表示器17に表示される。
【0028】
演算部21は、記憶部22に記憶されている運転用プログラムを実行して、供給装置1および組合せ秤99全体の制御を行うとともに組合せ演算を行う。組合せ演算では、複数の計量ホッパ8の中から排出すべき計量ホッパ8の組合せが1つ求められる。また、演算部21は、振動制御部12を介して分散フィーダ3の振動器4、直進フィーダ5の振動器6の動作を制御するとともに、振動制御部12を介して供給装置1の振動器2の動作を制御する。また、演算部21は、ゲート駆動部14を介して供給ホッパ7および計量ホッパ8のそれぞれのゲート7a,8aの開閉を行うためのパルスモータ(図示略)を制御する。また、演算部21は、計量ホッパ8に取り付けられた重量センサ9による計測値をA/D変換部13を介して取得する。また、演算部21は、インターフェース20を介してレベルセンサ18の信号を入力し、その信号に基づいて分散フィーダ3上の物品の量を検出し、その物品量が所定量(しきい値)より少なくなると、振動制御部12を介して供給装置1の振動器2を動作させることにより、分散フィーダ3上に常時、所定量以上の物品が供給されているように供給装置1を制御する。さらに、演算部21は、第一通信部15を介して包装機80との間で排出許可信号や排出完了信号の送受信を行う。
【0029】
また、演算部21には、表示手段及び操作入力手段としての機能を併せ備えた計量操作表示器17が接続されている。計量操作表示器17は、例えばタッチスクリーン式の表示部を備え、そのスクリーン上で、組合せ秤99の運転操作や運転条件の入力を行うことができる。計量操作表示器17でのタッチキー操作は演算部21に入力され、また、演算部21から出力された画像表示信号に応じた画面が計量操作表示器17で表示される。計量操作表示器17では、通常は、組合せ秤99の目標重量値や組合せ演算結果等を示す運転状況表示画面が表示され、運転パラメータ等の設定を行う設定画面等が表示されるように、操作により切り替えることができる。
【0030】
[包装機80]
次に、包装機80の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
【0031】
まず、包装機80のハードウエアの構成から説明する。包装機80は、例えば、袋を製造しながら、この袋に組合せ秤99から投入される物品を充填して包装するものである。包装機80は、組合せ秤99と協動して組合せ秤99から排出された物品を包装する包装機本体と、包装機本体の制御を行う包装制御部81と、包装制御部81への操作信号の入力と包装制御部81からの出力信号の表示とを行う包装操作表示器88とを、備えている。
【0032】
前記包装機本体には、包装フィルム42を筒状にヒートシールする縦シール用ヒータ43と、このヒータ43を進退駆動する縦シール用エアーシリンダ44と、筒状となった包装フィルム42を下方に送り出すプルベルト45と、組合せ秤99の集合シュート10から供給される被計量物を充填した後に横シールを行う横シール用ヒータ46と、このヒータ46を進退駆動する横シール用エアーシリンダ47,47と、横シールの後に包装フィルム42を切断するカッタ48と、カッタ48を駆動するカッタ用エアーシリンダ49とが含まれている。
【0033】
続いて、包装機80の制御系統の構成について説明する。
【0034】
包装機80の包装制御部81は、CPU等からなる演算部82と、RAM及びROM等のメモリからなる記憶部83等を備えている。記憶部83には、包装機の運転用プログラム、運転用設定データである多数の運転パラメータのデータ等が記憶される。
【0035】
演算部82は、記憶部83に記憶されている運転用プログラムを実行して、包装機全体の制御を行う。すなわち、包装制御部81の演算部82は、動作制御部85を介して、縦シール用エアーシリンダ44、横シール用エアーシリンダ47、カッタ用エアーシリンダ49、及びプルベルト45の動作を制御する。また、演算部82は、A/D変換部86を介して、縦シール用ヒータ43、及び横シール用ヒータ46に備えられた温度コントローラによる計測値を取得する。さらに、演算部82は、第一通信部84を介して、組合せ秤99との間で排出許可信号や排出完了信号の送受信、並びに各種情報の送受信を行う。
【0036】
また、包装制御部81には、表示手段及び操作入力手段としての機能を併せ備えた包装操作表示器88が接続されている。包装操作表示器88は、例えばタッチスクリーン式の表示部を備え、そのスクリーン上で、包装機80の運転操作及び運転条件の入力を行うことができる。包装操作表示器88での操作は包装制御部81に入力され、また、包装制御部81から出力されたデータ等の出力信号が包装操作表示器88で表示される。包装操作表示器88では、通常は、包装機80の運転状況を示す運転状況表示画面が表示され、各シール部の設定温度や動作時間,カッタの動作時間,各種動作の遅延時間等の設定を行う設定画面等を表示させるように、操作により切り替えることができる。
【0037】
さらに、包装操作表示器88は、上記に加え、組合せ秤99の運転状況表示画面を表示させて組合せ秤99を遠隔モニタしたり、組合せ秤99の設定画面等を表示させて組合せ秤99を遠隔操作したりすることができる。包装操作表示器88で組合せ秤99を遠隔操作(遠隔モニタ)するための遠隔操作システムの構成については、後ほど詳述する。
【0038】
[計量及び包装システム100の動作]
以上のように構成された計量及び包装システム100の動作について説明する。
【0039】
まず、物品は、供給装置1によって組合せ秤の分散フィーダ3上に供給される。そして、分散フィーダ3の振動によって放射状に分散されて、分散フィーダ3に続く直進フィーダ5を介して円状に複数配置された供給ホッパ7に物品が送られる。各供給ホッパ7の下方に位置する計量ホッパ8が空の場合に、各供給ホッパ7の物品が計量ホッパ8に投入される。
【0040】
計量制御部16は、それぞれの重量センサ9により計量された重量値に基づいて組合せ演算を行う。この組合せ演算では、複数の計量ホッパ8の中から、重量センサ9により計量された物品の重量値の合計が、予め定められた所定重量範囲(目標重量に対する許容重量範囲)内にある組合せを1つ求める。そして計量制御部16は、第一通信部15を介して包装機80から排出許可信号が入力されると、組合せ演算で求めた組合せに選択されている計量ホッパ8のゲートを開閉させ、物品を集合シュート10上へ排出させるとともに、第一通信部15を介して包装機80へ排出完了信号を出力する。物品は集合シュート10上を滑り集合ファンネル11で集められて、包装機80へ送出される。包装機80では、組合せ秤99からの排出完了信号の入力タイミングに基づいてシール動作等の動作を行う。
【0041】
[遠隔操作システム]
ここで、包装操作表示器88で組合せ秤99を遠隔操作するための遠隔操作システムのシステム構成について説明する。図4は遠隔操作システムの構成を示す概念図である。
【0042】
図3及び図4に示すように、組合せ秤99にはサーバ51が設けられている。サーバ51は、CPU等からなる演算部と、RAM及びROM等のメモリからなる記憶部等を備えたコンピュータで構成することができる。このコンピュータには、WWW(World Wide Web)サーバソフトウエアがインストールされて、サーバ51はウェブサーバとして機能する。また、このサーバ51は、計量制御部16と接続されて情報の読み出しや書き込みが可能である。なお、図3においては、サーバ51と計量制御部16とを独立して表現しているが、サーバ51と計量制御部16とが同一のコンピュータで構成されていてもよい。
【0043】
一方、包装機80の包装制御部81の演算部82には、WWWブラウザソフトウエアがインストールされて、包装制御部81はウェブブラウザ53を備えたウェブクライアントとして機能する。以下、包装機80の包装制御部81を「クライアント52」と呼び、包装操作表示器88をクライアント52の「表示入力部56」と呼ぶこととする。なお、本実施の形態では包装制御部81の演算部82にWWWブラウザソフトウエアをインストールすることによりウェブブラウザ53を備えたクライアント52を構成しているが、演算部82とは別のコンピュータをクライアント52として設けることもできる。
【0044】
サーバ51とクライアント52とは、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)等の無線又は有線の通信ネットワークである第二通信ネットワーク63を介して通信可能に接続されている。上記構成により、組合せ秤99と包装機80との間に、サーバ51と、ウェブブラウザ53を備えたクライアント52とから成るクライアントサーバモデルが構築されている。このクライアントサーバモデルでは、クライアント52がサーバ51に要求を送信し、サーバ51がそれに応答を返す、という形で処理が進行される。
【0045】
サーバ51には、複数のウェブページファイル71が格納されている。ウェブページファイル71には、HTMLドキュメント、スタイルシート、及び画像データが含まれている。ここで「HTMLドキュメント」は、HTML若しくはXMLやXHTML等のHTMLに準拠する言語で記載されたデータをいい、このHTMLドキュメントをクライアント52がウェブブラウザ53の機能を用いて読み出すことにより、クライアント52の表示入力部56にウェブページが表示される。前記HTMLドキュメントには各種処理が組み込まれており、サーバ51及びクライアント52は、その拡張機能を利用してウェブページに連動した動的処理を行うことができる。
【0046】
前記HTMLドキュメントに組み込まれる処理のうちサーバ51側で行われる処理として、運転状況情報作成処理、設定画面作成処理、設定情報受信処理、及び操作要求受信処理があり、これらはサーバ51の運転状況情報作成部72、設定画面作成部73、設定情報受信部74、操作要求受信部75でそれぞれ行われる。サーバ51は、例えば、CGI(Common Gateway Interface)を介してC言語やPerl等でかかれたプログラム、HTML中にプログラムを埋め込んだASP(Active Server Pages)、或いはJava(登録商標)サーブレットを介してJava(登録商標)プログラムをサーバ51上で実行することにより、固有のウェブページ送信機能に加え、運転状況情報作成部72、設定画面作成部73、設定情報受信部74又は操作要求受信部75としての拡張機能を有する。
【0047】
また、前記HTMLドキュメントに組み込まれる処理のうちクライアント52側で行われる処理として、設定情報送信処理、及び操作要求送信処理があり、これはクライアント52の設定情報送信部54、操作要求送信部55でそれぞれ行われる。クライアント52は、例えば、Java(登録商標)アプレットを介してJava(登録商標)プログラムをウェブブラウザ53上で実行することにより、固有のウェブページ閲覧機能に加え、設定情報送信部54又は操作要求送信部55としての拡張機能を有する。
【0048】
運転状況情報作成処理、設定画面作成処理、設定情報受信処理、操作要求受信処理、設定情報送信処理、及び操作要求送信処理については、後ほど詳述する。
【0049】
クライアント52のウェブブラウザ53には、サーバ51とHTTPを用いた通信をして、指定されたURIに対応する情報を取り寄せるウェブクライアントとしての機能、取り寄せた情報を種類に応じて解析するパーサーとしての機能、及び解析結果をもとに文字や画像を適切に配置するなどして表示部への表示を行うレンダラーとしての機能が備えられている。さらに、ウェブブラウザ53には、設定情報送信部54又は操作要求送信部55として機能するために、インターフェースとしての機能やアプリケーションプログラムが付加されている。これは、ウェブブラウザ53に、例えば、Java(登録商標)プラグイン、AdobeFlash(登録商標)等のプラグインモジュールを付加することで実現できる。
【0050】
ここで、サーバ51及びクライアント52の処理動作を説明する。図5はウェブページ表示処理の流れ図、図6は組合せ秤の自動運転ページの一例を示す図、図7は操作要求送受信処理の流れ図、図8は設定情報送受信処理の流れ図である。
【0051】
クライアント52は、ウェブブラウザ53を起動するとサーバ51のホームページを開くように設定されている。クライアント52の表示入力部56で所定のウェブページを閲覧(表示)するために、サーバ51とクライアント52との間で行われる一連の処理は、以下の通りである。図5に示すように、まず、クライアント52はウェブブラウザ53の機能を利用してサーバ51にアクセスし、所望のページ(ここでは、ホームページ)を表示させるためのウェブページファイルの送信を要求する(ステップS01)。クライアント52からの要求を受けたサーバ51の送信部70は(ステップS21)、この要求に応答してウェブページファイルを読み出すか又は作成し(ステップS22)、HTTPプロトコルで送信する(ステップS23)。ウェブページファイルを受信したクライアント52は(ステップS02)、受信したウェブページファイルを解析し、表示入力部56のブラウザウインドウにウェブページを表示する(ステップS03)。
【0052】
このようなクライアント52の表示入力部56に所定のウェブページを表示させるための一連の処理は、ホームページの他のウェブページをクライアント52の表示入力部56に表示する場合に共通するので、以下では、この一連の処理の説明を省略する。
【0053】
上述の流れでクライアント52の表示入力部56に表示されたホームページには、自動運転ページへ移動するハイパーリンクが張られている。包装操作表示器88で自動運転ページへの移動指令がクライアント52に入力されると、クライアント52はウェブブラウザ53の機能を用いて表示入力部56に自動運転ページを表示する。なお、ホームページを自動運転ページとすることもできる。
【0054】
図6では、表示入力部56に表示される組合せ秤99の自動運転ページの一例が示されている。図6に示すように、包装操作表示器88に表示される組合せ秤99の自動運転ページ131には、フィーダ強度表示部116、計量状況表示部117、及び計量結果表示部118の、各運転状況表示欄が設けられている。フィーダ強度表示部116には、直進フィーダ5の振動器6の振動強度(リニアフィーダの強度)、供給装置1の振動器2の振動強度(メインフィーダの強度)と、これらのフィーダの駆動時間とが示されている。計量状況表示部117には、計量制御部16における組合せ演算の結果(組合せ重量)と、計量速度と、目標重量に対する不足,適量,過量の別とが示されている。例えば、計量状況表示部117に示される89.5p/mとは、1分間に89.5パック排出される速度で組合せ秤が運転していることを意味している。計量結果表示部118には、目標重量と、平均重量と、標準偏差と、累積パック数とが示されている。
【0055】
これらの各運転状況表示欄を表示させるHTMLドキュメントは、運転状況情報作成部72で生成される。つまり、クライアント52のウェブブラウザ53からページの送信要求を受けたサーバ51の送信部70は、運転状況情報作成部72にその要求を渡し、要求を受けた運転状況情報作成部72は該当するHTMLドキュメントを生成して送信部70に渡し、送信部70はこのHTMLドキュメントを含むウェブページファイルをクライアント52へ送信する。このとき、運転状況情報作成部72は、運転中データレジスタ33、運転条件登録テーブル31、及び表示バッファ34に書き込まれた情報をもとに、組合せ秤99における物品の組合せ秤量ごとに計量制御部16における組合せ演算の結果及び運転条件を取得し、各運転状況表示欄を表示させるHTMLドキュメントを生成する。自動運転ページの各運転状況表示欄、即ち、各運転状況を表示させるフレームは、所定時間毎に短い間隔で更新させるように構成されることが望ましく、これにより包装操作表示器88にて組合せ秤99の運転状況をモニタすることができる。
【0056】
また、自動運転ページ131には、全排出操作ボタン114、校正操作ボタン115、及び運転/停止操作ボタン119の、各操作部が設けられている。クライアント52の包装操作表示器88で自動運転ページ131が表示されている間に、自動運転ページ131に設けられている操作部が操作(クリック)されると、操作要求の割り込み信号が発生し、クライアント52は操作要求に対する処理を行う。各操作部にはコマンドが設定されており、例えば、全排出操作ボタン114が操作されると組合せ秤99で取り扱う品種を入れ替えるときに物品を計量ホッパ8から全部排出させる要求がクライアント52に入力され、校正操作ボタン115が操作されると組合せ秤99の零点校正やスパン校正の要求がクライアント52に入力され、運転/停止操作ボタン119が操作されると組合せ秤99が運転又は停止の操作がクライアント52に入力される。
【0057】
ここで、操作部が操作された時のサーバ51とクライアント52とで行われる処理の流れを説明する。
【0058】
図7に示すように、クライアント52の表示入力部56に表示された上記各操作部のうちいずれかが操作されると、この操作が表示入力部56を介してクライアント52に入力される(ステップS31)。操作が入力されたクライアント52は操作要求送信処理を開始する。なお、操作要求送信部55が操作要求送信処理を実行するためのプログラムは、自動運転ページ131のHTMLドキュメント又はそのウェブページファイル内に含めることができる。
【0059】
操作要求送信処理を開始したクライアント52の操作要求送信部55は、操作要求をXMLで記述されたXMLファイルとしてサーバ51の送信部70へ送信する(ステップS32)。このXMLファイルを受信した送信部70は(ステップS51)、当該XMLファイルを操作要求受信部75へ渡す。XMLファイルを受け取った操作要求受信部75は操作要求受信処理を開始して、送信部70にACK(Acknowledgment)信号を返し、ACK信号を受け取った送信部70は、このACK信号をクライアント52へ送信する(ステップS52)。ACK信号を受信したクライアント52のウェブブラウザ53は(ステップS33)、表示入力部56に設定情報が受信された旨を表示する(ステップS34)。また、操作要求受信部75は、受け取ったXMLファイルに含まれるデータを機械語に変換して、計量制御部16へ渡す(ステップS53)。操作要求を受け取った計量制御部16では、該操作要求に基づく入力信号を組合せ秤本体19に入力する。これにより、組合せ秤99では、クライアント52で入力された操作要求に基づく動作が行われる。
【0060】
また、自動運転ページ131には、手動ボタン112、プログラム設定ボタン113、全排出操作ボタン114、校正操作ボタン115の、各画面切替部が設けられている。画面切替部にはそれぞれにハイパーリンクが設定されており、クライアント52で画面切替部のいずれかが操作されると、クライアント52はウェブブラウザ53の機能を利用して表示入力部56に、操作された画面切替部に該当するウェブページを表示する。
【0061】
例えば、手動ボタン112が操作されると、組合せ秤99のフィーダやホッパを個別に動かしてチェックする操作を入力することができる手動操作設定ページが表示入力部56に表示される。プログラム設定ボタン113が操作されると、操作により組合せ秤99の運転パラメータを入力して変更することができる運転条件設定ページが表示入力部56に表示される。ヒストグラム表示ボタン120が操作されると、パックの集計データをヒストグラム表示したヒストグラム表示ページが表示入力部56に表示される。復帰ボタン121が操作されると、表示入力部56に包装機80の運転状況表示画面が表示される。なお、手動操作設定ページ、運転条件設定ページ、ヒストグラム表示ページの各ウェブページファイルは、いずれもサーバ51に格納されている。
【0062】
ここで、前記運転条件設定ページで運転条件を設定する際の、サーバ51とクライアント52との処理の流れを説明する。
【0063】
クライアント52の表示入力部56に表示された自動運転ページ131のプログラム設定ボタン113が操作されると、クライアント52のウェブブラウザ53は運転条件設定ページを表示させる要求をサーバ51の送信部70に送信する。この要求を受けた送信部70は、当該要求を設定画面作成部73に渡し、要求を受けた設定画面作成部73では設定画面作成処理を開始する。設定画面作成処理では、運転条件登録テーブル31及び運転条件テーブル32を参照して運転条件設定ページのウェブページファイルを作成し、これを送信部70に渡す。送信部70は、作成されたウェブページファイルをクライアント52に送信する。ウェブページファイルを受信したクライアント52のウェブブラウザ53は、これに含まれるデータを解析して表示入力部56に運転条件設定ページを表示する。
【0064】
上述のようにして表示入力部56に表示された運転条件設定ページには、組合せ秤99の運転条件を入力又は選択するための入力フィールドが設けられている。なお、運転条件設定ページは、運転条件登録テーブル31に登録されている運転条件の中から、計量される物品に応じて運転条件を選択できるように構成されることが望ましい。
【0065】
図8に示すように、クライアント52の表示入力部56を介してクライアント52に設定情報が入力されると(ステップS36)、クライアント52では設定情報送信部54にて設定情報送信処理が開始される。なお、設定情報送信部54が設定情報送信処理を実行するためのプログラムは、運転条件設定ページのHTMLドキュメント又はそのウェブページファイル内に含めることができる。設定情報送信処理を開始したクライアント52の設定情報送信部54は、入力フィールドに入力された設定情報をXMLで記述されたXMLファイルとし、サーバ51の送信部70へ送信する(ステップS36)。このXMLファイルを受信した送信部70は(ステップS56)、当該XMLファイルを設定情報受信部74へ渡す。XMLファイルを受け取った設定情報受信部74は設定情報受信処理を開始して、送信部70にACK(Acknowledgment)信号を返し、ACK信号を受け取った送信部70は、このACK信号をクライアント52へ送信する(ステップS57)。ACK信号を受信したクライアント52のウェブブラウザ53は(ステップS38)、表示入力部56に設定情報が受信された旨を表示する(ステップS39)。また、設定情報受信部74は、受け取ったXMLファイルに含まれるデータを機械語に変換して、計量制御部16へ渡す(ステップS58)。設定情報を受け取った計量制御部16では、該設定情報に基づいて運転条件テーブル32を書き換える。これにより、クライアント52で設定された設定情報に基づいて、組合せ秤99の運転条件が変更され、この変更された運転条件に基づいた組合せ秤99の運転が開始される。
【0066】
以上説明したように、上記構成の計量及び包装システム100では、組合せ秤99の制御を行う計量制御部16と、組合せ秤99を遠隔モニタしたり遠隔操作したりする包装制御部81との関係は、サーバ51と、このサーバ51の提供するウェブページをウェブブラウザ53を用いて閲覧するクライアント52との関係に対応している。つまり、クライアント52はウェブブラウザ53を用いてサーバ51からウェブページファイル71を取り寄せて、この取り寄せたウェブページファイル71を用いて、サーバ51との間で操作要求を含む各種の情報交換を行う。このように、クライアント52が、組合せ秤99を遠隔モニタ又は遠隔操作するために必要とするデータやプログラムは、第二通信ネットワーク63を介して全てサーバ51から供給され、しかも、データの閲覧やプログラムの実行は市販されているウェブブラウザ53を用いて実行することができる。よって、クライアント52は、組合せ秤99を遠隔モニタ又は遠隔操作するためにブラウザソフトを除く専用のソフトウエアを必要とせず、しかも、クライアント52に実装されるOSを選ばない。
【0067】
なお、本実施の形態においては、包装機80の包装操作表示器88にて、組合せ秤99を遠隔操作及び遠隔モニタする構成としているが、組合せ秤99の計量操作表示器17にて、包装機80を遠隔操作及び遠隔モニタする構成とすることもできる。
【0068】
この場合、前述の計量及び包装システム100の遠隔操作システムにおいて、サーバ51とクライアント52との立場が、組合せ秤99と包装機80との間で逆転し、サーバ51とクライアント52との間で前述と同様の処理が行われる。つまり、包装機80にサーバ51が備えられ、組合せ秤99の計量制御部16がウェブブラウザ53を備えたクライアント52となり、包装機80の自動運転ページを始めとする包装機80に係る情報を示すウェブページを組合せ秤99の計量操作表示器17でウェブブラウザ53を用いて閲覧することができる。なお、包装機80の自動運転ページには、各シール部の設定温度や動作時間、カッタの動作時間、及び各種動作の遅延時間等の運転条件や、包装個数、包装速度、及び各シール部の温度等の稼動状況が表示される。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、組合せ計量した物品を排出する組合せ秤と、組合せ秤から排出された物品を包装する包装機とを備え、これらが独立して設計製作された計量及び包装システムに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】計量及び包装システムの組合せ秤の概略構成を示す図である。
【図2】計量及び包装システムの包装機の概略構成を示す図である。
【図3】計量及び包装システムの制御系統の構成を示すブロック図である。
【図4】遠隔操作システムの構成を示す概念図である。
【図5】ウェブページ表示処理の流れ図である。
【図6】組合せ秤の自動運転ページの一例を示す図である。
【図7】操作要求送受信処理の流れ図である。
【図8】設定情報送受信処理の流れ図である。
【符号の説明】
【0071】
1 供給装置
2 振動器
3 分散フィーダ
4 振動器
5 直進フィーダ
6 振動器
7 供給ホッパ
8 計量ホッパ
9 重量センサ
10 集合シュート
11 集合ファンネル
12 振動制御部
13 A/D変換部
14 ゲート駆動部
15 通信部
16 計量制御部
17 計量操作表示器
18 レベルセンサ
21 演算部
22 記憶部
51 サーバ
52 クライアント
53 ウェブブラウザ
63 第二通信ネットワーク
70 送信部
80 包装機
81 包装制御部
82 演算部
83 記憶部
84 通信部
85 動作制御部
86 A/D変換部
87 包装機本体
88 包装操作表示器
90 第一通信ネットワーク
99 組合せ秤
100 計量及び包装システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の計量容器を備えて組合せ秤量を行い目標重量の物品を排出する組合せ秤本体と、予め設定された運転条件に則って前記組合せ秤本体の制御を行うとともに前記計量容器の計測値を受けて組合せ演算を行う計量制御部と、HTMLに準拠したウェブページファイルを格納したウェブサーバとを備えた組合せ秤と、
前記組合せ秤と協動して該組合せ秤から排出された物品を包装する包装機本体と、前記包装機本体の制御を行う包装制御部と、前記包装制御部への操作信号の入力と前記包装制御部からの出力信号の表示とを行う包装操作表示器と、前記包装操作表示器を表示入力部とするウェブブラウザとを備えた包装機と、
前記ウェブサーバと前記ウェブブラウザとを通信可能に接続する通信ネットワークとを備え、
前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求を受けて、前記組合せ秤の運転状況に係る情報を少なくとも含むドキュメントを作成する拡張機能を有し、
前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求に応答して前記ドキュメントが含まれたウェブページファイルを前記ウェブブラウザに送信するように構成されている、
計量及び包装システム。
【請求項2】
前記ウェブブラウザは、前記表示入力部を介して入力された情報に基づいて所定のメッセージを含むXMLファイルを作成して前記ウェブサーバに送信する拡張機能を有し、
前記ウェブサーバは、前記XMLファイルを受信して前記ウェブブラウザにACK信号を送信して応答するとともに前記XMLファイルに含まれるメッセージを前記計量制御部に渡す拡張機能を有する、
請求項1に記載の計量及び包装システム。
【請求項3】
前記メッセージは、前記組合せ秤の運転又は停止を操作するための情報を含んでいる、
請求項2に記載の計量及び包装システム。
【請求項4】
前記メッセージは、前記組合せ秤の運転条件を設定するための情報を含んでいる、
請求項2に記載の計量及び包装システム。
【請求項5】
複数の計量容器を備えて組合せ秤量を行い目標重量の物品を排出する組合せ秤本体と、予め設定された運転条件に則って前記組合せ秤本体の制御を行うとともに前記計量容器の計測値を受けて組合せ演算を行う計量制御部と、前記計量制御部への操作信号の入力と前記計量制御部からの出力信号の表示とを行う計量操作表示器と、前記計量操作表示器を表示入力部とするウェブブラウザとを備えた組合せ秤と、
前記組合せ秤と協動して該組合せ秤から排出された物品を包装する包装機本体と、前記包装機本体の制御を行う包装制御部と、HTMLに準拠したウェブページファイルを格納したウェブサーバとを備えた包装機と、
前記ウェブサーバと前記ウェブブラウザとを通信可能に接続する通信ネットワークとを備え、
前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求を受けて、前記包装機の運転状況に係る情報を少なくとも含むドキュメントを作成する拡張機能を有し、
前記ウェブサーバは、前記ウェブブラウザからの要求に応答して前記ドキュメントが含まれたウェブページファイルを前記ウェブブラウザに送信するように構成されている、
計量及び包装システム。
【請求項6】
前記ウェブブラウザは、前記表示入力部を介して入力された情報に基づいて所定のメッセージを含むXMLファイルを作成して前記ウェブサーバに送信する拡張機能を有し、
前記ウェブサーバは、前記XMLファイルを受信して前記ウェブブラウザにACK信号を送信して応答するとともに前記XMLファイルに含まれるメッセージを前記包装制御部に渡す拡張機能を有する、
請求項5に記載の計量及び包装システム。
【請求項7】
前記メッセージは、前記包装機の運転又は停止を操作するための情報を含んでいる、
請求項6に記載の計量及び包装システム。
【請求項8】
前記メッセージは、前記包装機の運転条件を設定するための情報を含んでいる、
請求項6に記載の計量及び包装システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−156623(P2009−156623A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−332510(P2007−332510)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(000208444)大和製衡株式会社 (535)
【Fターム(参考)】