説明

記録媒体の管理方法、記録媒体の管理装置、記録媒体を管理する動作を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、および記録媒体を管理する動作を実行するプログラム

【課題】1回だけ記録可能な記録媒体、及び前記1回だけ記録可能な記録媒体(例えば、BD−WO)上の欠陥情報を管理する方法及び装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る方法は、光ディスク上の欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として仮欠陥リスト(TDFL)を記録するための仮欠陥管理領域(TDMA)を備え、前記仮欠陥管理領域(TDMA)内に最新の仮欠陥リスト(TDFL)を前の仮欠陥リスト(TDFL)と共に累積的に記録し、前記仮欠陥管理領域(TDMA)内の前記最新の仮欠陥リスト(TDFL)の位置を指定する位置情報を仮欠陥リストと共に記録することにより、より効率よく仮欠陥管理領域(TDMA)の管理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高密度光ディスク上の欠陥領域を管理する方法に係り、特に、1回だけ記録可能な光ディスクと、ブルーレイディスク(BD−WO)のような高密度光ディスク上の欠陥領域を管理する方法及び装置に係る。
【背景技術】
【0002】
光記録媒体として大容量のデータが記録可能な光ディスクが広く使用されている。そのうちでも、近年では、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを長時間記録し格納することができる新規な高密度光記録媒体(HD−DVD)、例えば、ブルーレイディスク(Blu−rayDisc)が開発されている。
【0003】
次世代HD―DVD技術であるブルーレイディスク(Blu−rayDisc)は、既存のDVDを遥かに超える容量のデータを格納することができる次世代光記録ソリューションである。ブルーレイディスクは、650nm波長の赤色レーザーを使用する現在のDVDに比べて遥かに密な405nm波長の青紫色レーザーを使用する。また、ブルーレイディスクは、厚さ1.2mm、直径12cmを有し、0.1mmの光透過層を有するため、現在のDVDに比べて遥かに大量のデータを格納することができる。
【0004】
ブルーレイディスクに関わる各種の標準案が設けられつつあり、書き換え可能なブルーレイディスク(BD−RE)及び1回だけ記録可能なブルーレイディスク(BD−WO)に関わる標準案が開発されつつある。
【0005】
図1は、書き換え可能なブルーレイディスク(BD−RE)の記録領域の構造を図式的に示している。同図に示すBD−REは、一つの記録層を有するディスクの記録領域の構造を示している。記録領域は、ディスクの内周から始まって、リードイン領域(Lead−InArea)と、データ領域(DataArea)、及びリードアウト領域(Lead−Out Area)とに区画される。また、データ領域内の内周と外周には、欠陥領域を代替するためのインナー・スペア領域(ISA0)とアウター・スペア領域(OSA0)が備えられ、データ領域の中間部分は、ユーザーデータを記録するユーザーデータ領域(userdata area)が備えられている。
【0006】
書き換え可能なブルーレイディスク(BD−RE)において、データを記録する途中にユーザーデータ領域から欠陥領域が検出されると、前記欠陥領域に記録されたデータをスペア領域へと移記する動作を行う。また、欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として、欠陥領域及び代替記録された領域などに関わる位置などの情報をリードイン及びリードアウト領域に備えられた欠陥管理領域(DMA1〜DMA4)に記録する。なお、BD−RE内のいずれの領域にも繰り返し記録したり、消去したりすることが可能であるため、特に記録方式に拘ることなくランダムにディスクの全域を使用することができるようになる。
【0007】
1回だけ記録可能なブルーレイディスク(BD−WO)は、高品質のデータをディスクに記録したり、再生するための新規なタイプの高密度光ディスクである。BD−WOは、データを1回だけ記録することができ、書き換えは不可能である。しかし、BD−WOを繰り返し再生することは可能である。即ち、BD−WOは、記録媒体へのデータの書き換えが望ましくないか、必須ではない場合に有用であるといえる。
【0008】
現状、高密度光ディスク、例えば、BD−WOに対する規格化が議論されつつある。関連して、BD−WO固有の特性により、BD−WOにおける欠陥領域を管理する方法及び装置と、ディスクの構造も必要とされ、かかる技術は、BD−WOの商業的活用可能性、及び動作の便宜性を提供するはずである。
【0009】
BD−WOでは、ディスクの特定領域への記録が1回だけ可能であることから、記録方式に多くの制約が伴う。従って、ディスクの全域に対するランダムな使用は、欠陥管理の難しさのため困難である。また、BD−WOのような高密度の1回だけ記録可能なディスクにおいても、欠陥領域の管理は、データの記録時における重要な技術とされている。従って、1回だけ記録可能な光ディスクにおいてもディスク上の欠陥情報を管理するための統一した規格が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、従来技術の問題点などを実質的に解決するためになされたものであって、記録が一回だけ可能であるタイプの光ディスク、欠陥領域を識別し、欠陥領域を管理する方法及び装置を提供することに向けられている。
【0011】
本発明の目的は、欠陥領域を識別し、欠陥領域を管理する方法にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための本発明に係る記録媒体の管理方法は、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理方法において、(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、を備え、前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、を備え、前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る記録媒体の管理方法において、前記仮欠陥管理領域のそれぞれの記録単位のサイズが1クラスタであっても良い。
【0014】
また、本発明に係る記録媒体の管理方法において、前記位置情報は複数の欠陥リストポインタを含み、前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置を表すのに使用されていない欠陥リストポインタはゼロと設定されても良い。
【0015】
また、本発明に係る記録媒体の管理方法において、前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位のうち最新の記録単位に記録されても良い。
【0016】
また、前記目的を達成するための本発明に係る記録媒体の管理装置は、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理装置において、前記記録媒体にデータを記録するピックアップと、前記ピックアップと連動可能に接続され、前記ピックアップが、前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録し、且つ前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するように制御するマイクロコンピュータと、を備え、前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするように、且つアップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するように制御し、前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、ことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記仮欠陥管理領域のそれぞれの記録単位を1クラスタのサイズとして記録するように制御しても良い。
【0018】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記マイクロコンピュータは、前記記録媒体への更なる記録を行わないときに、前記ピックアップが、前記最新の欠陥管理領域に、前記仮欠陥管理領域に記録された前記最新の欠陥リストを記録するように制御しても良い。
【0019】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記位置情報は複数の欠陥リストポインタを含み、前記マイクロコンピュータは、前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置を表すのに使用されていない欠陥リストポインタをゼロと設定しても良い。
【0020】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位のうち最新の記録単位に、前記位置情報を記録するように制御しても良い。
【0021】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記位置情報は合計8つの前記欠陥リストポインタを含んでも良い。
【0022】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記ピックアップが前記記録媒体と一定の間隔を保持するように制御し、且つ前記ピックアップが前記記録媒体のトラックをトラッキングするように制御するサーボと、前記記録媒体に記録されるデータを処理し、当該処理されたデータを前記ピックアップに供給するデータプロセッサと、前記記録媒体に関わるデータを格納するメモリと、を備え、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップ、前記サーボ、前記データプロセッサ、および前記メモリの構成要素と連動可能に接続され、前記マイクロコンピュータは、前記構成要素を制御することにより、前記ピックアップが前記欠陥リストおよび前記位置情報を前記仮欠陥管理領域の前記一つまたはそれ以上の記録単位に記録するように制御しても良い。
【0023】
また、前記目的を達成するための本発明に係る記録媒体の管理方法は、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理方法において、(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域より、欠陥リストの位置情報を読み込むステップを備え、前記位置情報は、対応記録単位の位置を表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、前記対応記録単位は、欠陥を有さず、前記仮欠陥管理領域の前記欠陥リストを含み、(b)前記位置情報に基づき、前記仮欠陥管理領域の前記対応記録単位より前記欠陥リストを取得するステップを更に備える、ことを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る記録媒体の管理方法において、(c)前記欠陥リストを含む一つの記録単位に欠陥があり、当該欠陥のある記録単位が前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に置き換えられた場合に、前記位置情報をアップデートするステップを更に備え、当該アップデートされた位置情報が、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含んでも良い。
【0025】
また、前記目的を達成するための本発明に係る記録媒体の管理装置は、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理装置において、前記記録媒体にデータを記録するピックアップと、前記ピックアップと連動可能に接続され、前記ピックアップを制御するマイクロコンピュータと、を備え、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域より、欠陥リストの位置情報を読み込むように制御し、前記位置情報は、対応記録単位の位置を表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、前記対応記録単位は、欠陥を有さず、前記仮欠陥管理領域の前記欠陥リストを含み、前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記位置情報に基づき、前記仮欠陥管理領域の前記対応記録単位より前記欠陥リストを取得するように制御する、ことを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る記録媒体の管理装置において、前記欠陥リストを含む一つの記録単位に欠陥があり、当該欠陥のある記録単位が前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に置き換えられた場合に、前記マイクロコンピュータは、前記位置情報をアップデートし、当該アップデートされた位置情報が、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含んでも良い。
【0027】
また、前記目的を達成するための本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体を管理する動作を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記プログラムは、(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、を実行するようにプログラムされ、前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、を実行するようにプログラムされ、前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、ことを特徴とする。
【0028】
また、前記目的を達成するための本発明に係るプログラムは、最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体を管理する動作を実行するプログラムにおいて、(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、を実行するようにプログラムされ、前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、を実行するようにプログラムされ、前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、ことを特徴とする。
【0029】
前記目的を達成するための本発明に係る光記録媒体の管理方法は、ユーザーデータ領域内に少なくとも一つの欠陥領域を有する光記録媒体を管理する方法において、前記少なくとも一つの欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として少なくとも一つの仮欠陥リストを仮欠陥管理領域内に記録し、前記仮欠陥管理領域内の最新の仮欠陥リストの位置を指定する少なくとも一つの仮欠陥リストポインタとして位置情報を記録することを含んでなることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る他の光記録媒体の管理方法は、ユーザーデータ領域内に少なくとも一つの欠陥領域を有する光記録媒体を管理する方法において、前記少なくとも一つの欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として少なくとも一つの仮欠陥リストを仮欠陥管理領域内に記録し、前記仮欠陥管理領域の各記録単位に対し、前記仮欠陥リストを別個の欠陥リストとして分けて記録し、前記仮欠陥管理領域内の各記録単位に対し、仮欠陥リストの位置を指定する少なくとも一つの仮欠陥リストポインタとして位置情報を記録することを含んでなることを特徴とする。
【0031】
本発明に係る記録媒体は、データ領域内のユーザーデータ領域と、ユーサーデータ領域内の少なくとも一つの欠陥領域の代替データの管理のために設けられる欠陥管理情報を記録するための仮欠陥管理領域と、前記仮欠陥管理領域内に備える第一の欠陥管理領域と、前記仮欠陥管理領域内に最新の欠陥リストの位置を指定する位置情報を記録する第二の欠陥管理領域と、を備えることを特徴とする。
【0032】
本発明に係る他の記録媒体は、データ領域内のユーザーデータ領域と、前記ユーサーデータ領域内の少なくとも一つの欠陥領域の代替データの管理のために設けられる欠陥管理情報を記録するための仮欠陥管理領域と、前記少なくとも一つの欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として記録される、前記仮欠陥管理領域内の仮欠陥リストと、前記仮欠陥管理領域内の最新の仮欠陥リストの位置を指定する位置情報を含む少なくとも一つの仮欠陥リストポインタと、を含んでなることを特徴とする。
【0033】
本発明に係る光記録媒体の管理装置は、少なくとも一つの仮欠陥管理領域とデータ領域内にスペア領域を備える光記録媒体を管理する装置において、前記少なくとも一つの欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として少なくとも一つの仮欠陥リストを前記仮欠陥管理領域内に記録する記録手段と、前記仮欠陥管理領域内に最も最新の仮欠陥リストの位置を指定する少なくとも一つの仮欠陥リストポインタとして位置情報を記録する手段と、を含んでなることを特徴とする。
【0034】
本発明に係る他の光記録媒体の管理装置は、少なくとも一つの仮欠陥管理領域とデータ領域内にスペア領域を備える光記録媒体を管理する装置において、前記少なくとも一つの欠陥領域を管理するための欠陥管理情報として少なくとも一つの仮欠陥リストを前記仮欠陥管理領域内に記録する記録手段と、前記仮欠陥管理領域の各記録単位に対し、前記仮欠陥リストを別個の欠陥リストとして分けて記録する記録手段と、前記仮欠陥管理領域内の各記録単位に対し、仮欠陥リストの位置を指定する少なくとも一つの仮欠陥リストポインタとして位置情報を記録する手段と、を含んでなることを特徴とする。
【0035】
本発明の適用可能な範囲は、以下の実施形態により一層明確になるはずである。なお、本発明の好適な実施形態を説明するに際する具体的な記載と特定の例は、本発明を説明するためのものに過ぎず、従って、本発明の技術分野の当業者でにとっては、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更及び修正が可能であることは自明である。
【0036】
本発明の更なる目的及び利点は、添付図面に沿っての以下の詳細な説明からより一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】従来の書き換え可能な光ディスクの構造を示す図である。
【図2】本発明に係る光ディスクの記録再生装置を示すブロック図である。
【図3A】本発明に係る1回だけ記録可能な単層ブルーレイディスク(BD−WO)の構造を示す図である。
【図3B】本発明に係る1回だけ記録可能な二層ブルーレイディスク(BD−WO)の構造を示す図である。
【図4】本発明に係る1回だけ記録可能な光ディスクの構造を示す図である。
【図5A】本発明に係る1回だけ記録可能な光ディスクに適用されるTDFLとTDDSの構造を示す図である。
【図5B】本発明に係る1回だけ記録可能な光ディスクに適用されるTDFLとTDDSの構造を示す図である。
【図6A】本発明の第一の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図6B】本発明の第一の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図7A】本発明の第二の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図7B】本発明の第二の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図8A】本発明の第三の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図8B】本発明の第三の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図9A】本発明の第四の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【図9B】本発明の第四の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報を管理する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明すれば、次の通りである。
【0039】
図2は、本発明に係る光ディスクの記録再生装置20について例を挙げて示したブロック図である。光ディスクの記録再生装置20は、記録媒体21にデータを記録したり記録媒体からデータを読み込むピックアップ22と、ピックアップの対物レンズと記録媒体21との間隔を一定に保持し、記録媒体21上のトラックをトラッキングサーボし一定に保持するサーボ23と、ピックアップで読み込んだ信号を処理したり、記録のためにピックアップに入力すべき信号を信号処理するデータプロセッサ24と、外部ホスト30とのデータ及び/またはコマンドをやり取りするインターフェイス25と、記録媒体21に関わる欠陥管理データを含む情報とデータを格納するメモリまたはストレージ27と、記録再生装置20の各構成要素の動作を制御するマイコンまたは制御部26と、を含む。
【0040】
記録媒体21に記録したり記録媒体21から読み込んだりするデータは、メモリ27に格納すればよく、光記録再生装置20内の全ての構成要素は、連動可能に相互接続されている。前記記録媒体21は、BD−WOのような1回だけ記録可能な記録媒体である。
【0041】
図3A及び図3Bは、本発明において、BD−WOのような1回だけ記録可能な光ディスクの単層BD−WOと二層BD−WOをそれぞれ示す図である。同図に示すように、BD−WOは、一つまたは二つの記録層を有する。図3Aは、一つの記録層(Layer0)を有するBD−WOの構造であって、一つの記録層は、リードイン領域(LIA)と、データ領域、及びリードアウト領域(LOA)から構成され、このようなディスクを単層ディスクという。
【0042】
図3Bは、二つの記録層(Layer0、1)を有するBD−WOの構造であって、第一の記録層(Layer0)は、リードイン領域(LIA)と、データ領域、及びアウター・ゾーン(Outerzone)から構成され、第二の記録層(Layer1)は、リードアウト領域(LOA)と、データ領域、及びアウター・ゾーン(Outerzone)から構成され、このようなディスクを二層ディスクという。一般に、データの記録は、点線の矢印で示した方向に沿って行われ、単層ディスクは、23.3、25、または27ギガバイト(Gbytes)の記録容量を有し、二層ディスクは、46.6、50、または54ギガバイトの記録容量を有する。
【0043】
関連して、本発明の各種の実施形態(後述する)は、前記単層BD−WOまたは二層BD−WOのいずれのタイプのディスクにも適用可能である。更に、本発明の方法に関わる図2に示す記録再生装置20の活用を後述するが、本発明は、前記装置に限定されることではなく、本発明の方法を実現する他の記録再生装置を含む。以下、好適な実施形態についてBD−WOを参照して詳細に説明することにする。
【0044】
図4は、1回だけ記録可能な光ディスク(例えば、BD−WO)の構造を例を挙げて示す図であって、本発明に係るディスクの管理情報を記録する方法を示している。同図に示す1回だけ記録可能な光ディスクは、一つの記録層を有する単層ディスクである。光ディスクは、欠陥領域を代替するためのスペア領域として、例えば、インナー・スペア領域(ISA0)とアウター・スペア領域(OSA0)を含み、欠陥領域に関わる情報(例えば、物理的欠陥を管理するための情報)を管理するための一つまたはそれ以上のTDMA(TemporaryDefect ManagementArea)を含んでいる。
【0045】
一般の書き換え可能な光ディスクの場合には、DMA(DefectManagement Area)が制限された大きさをもっていても、DMAにデータを繰り返し記録し消去することが可能であるため、大きさの大きいDMAが要求されない。しかし、1回だけ記録可能な光ディスク(例えば、BD−WO)の場合には、データを一度記録した領域にはデータの書き換えができないため、この種の記録媒体では、大の管理領域が必要になる。また、1回だけ記録可能な光ディスク上への更なる記録を行わない時には、最終または最新のTDMA情報をDMAへと移記する必要があり、かかる観点からDMAとは区別されるTDMA(TemporaryDMA)と称す。
【0046】
図4において、TDMA1は、リードイン領域に固定された大きさにて備えられ、TDMA2は、OSA0内に可変的な大きさにて備えられ、OSA0の大きさに連動する大きさを有する。例えば、図4に示すTDMA2の大きさPは、P=(N×256)/4クラスタの大きさになることがある。前記各TDMAは、欠陥管理のためにTDML(TemporaryDefect List)とTDDS(TemporaryDisc DefinitionStructure)を格納するようになる。
【0047】
前記TDFLは、エントリリスト(entrylist)であり、エントリリストは、欠陥領域のデータをスペア領域内に代替記録する連続した過程を管理する情報を含んでいる。関連して、TDFLの大きさは、欠陥領域の大きさに連動して可変的である。例えば、単層ディスクの場合、TDFLは、1〜4クラスタ内の大きさを有し、二層ディスクの場合、TDFLは、1〜8クラスタ内の大きさを有することが好ましい。
【0048】
前記TDDSは、1クラスタ単位内に備えてもよく、または前記TDFLと一緒に(TDFL+TDDS)1クラスタ単位内に備えてもよい。前記TDDSは、1回だけ記録可能な光ディスクの管理情報及び本発明で要求する欠陥管理に関わる情報を含んでいる。即ち、前記欠陥管理情報は、TDFLとTDDS内に存在する一部の情報を意味する。
【0049】
以下、TDFLとTDDS内の情報またはコンテンツの詳細を、図5A〜図5Bを参照して説明する。図5Aは、本発明に適用されるTDFLの構造についての一例を示す図である。前記TDFLは、一般に3つの部分に分けられるところ、即ち、‘TDFLヘッダ(TDFLHeader)’、‘欠陥エントリ(Defect_entry_List)’及び‘TDFL終了表示部(TDFLTerminator)’とに分けられる。
【0050】
前記TDFLヘッダは、TDFLの先頭部分であって欠陥管理を行うTDFLを認識する情報として使用される。即ち、TDFLヘッダ内には、TDFL認識情報(TDFLIdentifier)と、TDFLがアップデートされる度に‘1’ずつ増すTDFLアップデート情報(TDFLupdate count)と、当該TDFL内に存在する欠陥エントリの数を表す情報(Numberof TDFLentries)と、欠陥エントリタイプ(entry type)毎に存在する欠陥エントリの数を表す情報(Number of(1st〜Nth)entry type)を含んでいる。
【0051】
前記欠陥エントリ(Defect_entry_List)は、TDFLを構成する実質的な情報を含む領域であって、例えば、欠陥エントリ内には、欠陥領域と欠陥領域を代替した代替領域の位置情報を含んでいる。即ち、各エントリは、8バイトのデータで構成され、エントリのタイプを表す‘Status1’情報と、欠陥領域の位置情報を表す‘DefectiveCluster FirstPSN’情報と、代替データのための代替領域の位置情報を表す‘ReplacementCluster FirstPSN’情報の順に一つのエントリが構成される。
【0052】
前記TDFL終了表示部(TDFL Terminator)は、前記欠陥エントリ(Defect_entry_List)の終了を表す情報を含んでいる。即ち、二層ディスクでは、前記欠陥エントリ(Defect_entry_List)が最大8クラスタまで記録可能であり、単層ディスクでは、前記欠陥エントリ(Defect_entry_List)が最大4クラスタまで記録可能であるため、どの時点で前記欠陥エントリが終了したかを表すことが必要になる。
【0053】
図5Bでは、図5AのTDFLと同一の構造を示し、また、TDFL情報と共に記録されるTDDSを示す図である。即ち、TDDSは、TDFLとは別の領域に記録してもよく(図5A)、または同一のクラスタ内に両方共に記録してもよい(図5B)。
【0054】
TDDS内には、各種の情報が記録されるが、本発明の実施形態では、TDDS内に最新のTDFL位置情報(FirstPSN oflatest TDFL)が含まれることを特徴とする。即ち、1回だけ記録可能な光ディスクでは、欠陥領域により前記TDFLがアップデートされる度にTDFLの記録される位置が変わる。従って、常に最新のTDFLの位置情報を管理することが必要になる。前記TDFLの記録される位置は、TDFLポインタ(pointer)により管理され、TDFLポインタ内には、最新のTDFLの位置を指定する情報が含まれる。しかし、最新のTDFLの位置情報の数は、TDFLの記録方法によって変わるようになり、これについての詳細は、後述する。
【0055】
本発明で使用され、図面に示した‘FirstPSN’の用語は、特定のクラスタの第一の物理的セクタ番号を意味する。BD−WOの場合、最小の記録単位が1クラスタとして定義され、1クラスタ内には、32セクタが存在するため、前記‘FirstPSN’は、当該クラスタの先頭セクタの位置情報を意味する。結果として、前記‘FirstPSN’が当該クラスタの位置情報を意味するものであって、例えば、欠陥クラスタの第一のセクタ番号は、‘defectiveclusterFirst PSN’になる。
【0056】
以下、本発明の好適な実施形態に係るTDFLを記録する方法と、TDFLポインタを記録する方法について詳細に説明する。まず、欠陥エントリ(Defect_entry_List)は、後述する図6A〜図6Bの説明のために、TDFL1、TDFL1c、TDFL2l、TDFL32等のように表した。関連して、TDFL1は、第一の段階(stage1)で記録されたエントリを意味し、TDFL1cは、累積的に繰り返し記録されたTDFL1を意味し、また、TDFL21は、第二の段階(stage2)で記録された第一のエントリを意味し、TDFL32は、第三の段階(stage3)で記録された第二のエントリを意味する。
【0057】
前記TDFL終了表示部(TDFL Terminator)は、図6A〜図6Bにおいて図面が複雑になることを避けるために図示を省いており、TDDS内に記録される最新のTDFL位置情報(TDFLpointer)を、P1、P2、P3、・・・にしてそれぞれ表した。また、記録単位としてのクラスタを太い実線で示し、TDMA内の情報(contents)がより明確に現われるようにした。
【0058】
図6A〜図6Bは、本発明の第一の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法を示す図である。図6Aに示す本発明の第一の実施形態に係る欠陥情報の管理方法によれば、最新のTDFLは、前のTDFLと共に累積的に繰り返し記録される。従って、累積的に繰り返された1〜4クラスタ(または、1〜8クラスタ)のTDFLに対し、単に一つのTDFLヘッダとTDFLポインタがそれぞれ使用される。前記TDFLヘッダとTDFLは、1クラスタ単位内に記録され管理される。単層ディスクの場合におけるTDFLの大きさは、1〜4クラスタの間で可変的であり、二層ディスクの場合におけるTDFLの大きさは、1〜8クラスタの間で可変的である。
【0059】
第一の段階(stage1)で、TDFL情報の一部として、TDFLヘッダ1(TDFLHeader1)とTDFL1が1クラスタ内に、例えば、図示しているように連続して記録される。TDDS内には、最新の欠陥管理情報の位置を指定する情報が記録される。図6Aにおいて、前記最新の欠陥管理情報の位置を指定する情報(即ち、TDFLポインタ)は、前述したようにP1にて表した。前記ポインタにより指定される位置情報は、‘firstPSN’であって当該クラスタのアドレスを意味する。例えば、図6Aにおいて、前記ポインタP1は、TDFLヘッダ1の位置を指定するようになる。
【0060】
図6Aに示す第二の段階(stage2)で、アップデート動作の間にTDFL21とTDFL22が記録される。前記欠陥管理情報は、ディスク上の1クラスタの記録単位内に1回記録状態で記録される。第二の段階(stage2)で欠陥管理情報を記録する時は、TDFL21及びTDFL22(これは、現のアップデート動作から得られた新規のTDFL情報である)と、前に記録されたTDFL情報(即ち、TDFL1cがTDFL1を意味する)がTDFLヘッダ2(TDFLHeader2)とTDDS2と共に記録される。即ち、TDFL情報は、アップデートを行う毎に新規のTDFL情報と共に累積的に記録される。特に、前記第二の段階(stage2)は、欠陥管理領域のリスト情報が1クラスタより大きく、2クラスタより小さい場合における記録方法に関する。例えば、‘TDFLヘッダ2+TDFL1c+TDFL21’が1クラスタの大きさになるため、TDFL22は、連続する次のクラスタの一部に記録される。関連して、TDFLヘッダ2は、TDFL1c、TDFL21、及びTDFL22に関する情報を含んでいる。前記TDDS2内に記録されるポインタは、最新の欠陥情報位置P2であって、即ち、TDFLヘッダ2のPSN値が記録されることを示す。また、前記欠陥管理情報は、累積的に記録されることから、最新のPSNだけがポインタとして必要になる。即ち、本実施形態では、アップデート段階毎に単に一つのTDFLヘッダと一つのTDFLポインタを有するTDDSが生成され記録される。
【0061】
各段階において、現のTDFLを並べ替える整列(sorting)が行われ、前記整列は、予め決められた特定の基準に基づいて行われる。例えば、前記TDFLは、まず、‘status1’(図5B参照)を基準に並べ替えられ、次に、TDFLエントリの‘firstPSN’を基準に並べ替えられる。勿論、他の基準を用いてもよいことは言うまでもない。
【0062】
整列が行われた後の欠陥管理情報を、第三の段階(stage3)において例を挙げて示した。関連して、前記欠陥管理情報は、TDFLエントリタイプ(‘status1’)とTDFLエントリの‘firstPSN’を基準に並べ替えたものである。即ち、第二の段階(stage2)以降の前記整列は、P2x位置に含まれる新規のTDFLエントリが生成されたことを仮定して行われた結果である。
【0063】
仮に、記録すべき新規のTDFLエントリが生成されたとすれば、新規のTDFLは、前述した整列方式により並べ替えられた欠陥領域のリスト情報を反映して記録しなければならない。第三の段階(stage3)は、これを示す段階である。即ち、TDFL1c、TDFL21、TDFL22に関する全ての情報は、P2xにより並べ替えられて変更され、変更された欠陥管理領域のリスト情報は、TDFL31、TDFL32等のように記録され、また、TDFL31、TDFL32等に関連するTDFLヘッダ3は、当該情報の先頭に記録される。
【0064】
TDDS3内には、最新の欠陥管理情報の位置情報P3が記録される。関連して、TDFL31は1クラスタを占め、TDFL32は、TDFL31に続いて1クラスタより小さい大きさを占める。従って、第三の段階(stage3)で前記欠陥領域の管理情報は、1クラスタよりは大きいが、2クラスタよりは小さい大きさを有するようになる。
【0065】
前記実施形態を要約すれば、本発明の第一の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法によれば、前記TDFLは、アップデートを行う度に1クラスタの記録単位で累積的に記録され、TDDSは、単に一つのポインタとして前記最新の欠陥管理情報(TDFL)の位置を指定する。また、特定の整列方式により欠陥管理情報が変更される場合にも、そのような変更に適宜に対応することが可能になる。
【0066】
図6Aにおいて、前記TDFLヘッダは、現に使用されたクラスタの個数を指定する情報を有し、前記情報は、欠陥管理情報の大きさが可変的であるため、どの程度のクラスタを欠陥管理領域リストとして活用したかを表すフラグ(flag)情報を意味する。関連して、前記現に使用されたクラスタの個数を指定する情報は、TDFLヘッダのみならず、TDDS内に記録することも可能である。
【0067】
図6Bは、本発明の第一の実施形態に係る段階毎に可変するTDFLポインタを表すテーブルである。前述したように、第一の実施形態では、各段階毎に一つのポインタだけが必要であることが分かる。
【0068】
図7A〜図7Bは、本発明の第二の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法を示す図である。図7Aに示す本発明の第二の実施形態に係る欠陥情報の管理方法によれば、最新のTDFLは、前のTDFLと共に累積的に繰り返し記録される。従って、累積的に繰り返された1〜4クラスタ(または、1〜8クラスタ)のTDFLに対し、単に一つのTDFLヘッダと各クラスタ毎に一つのTDFLポインタがそれぞれ使用される。各段階毎に記録されるTDFLは、前述した第一の実施形態と同一である。
【0069】
第二の実施形態において、段階が進むにつれて増大するTDFLの大きさを考慮し、当該クラスタ毎に一つのTDFLポインタが使用される。従って、仮に、第二の段階(stage2)のTDFLポインタP3により指定されたクラスタを記録途中に欠陥と判明しても、当該欠陥が発生したクラスタ(即ち、TDFL22から始まるクラスタ)に記録すべきデータだけを他のクラスタに書き換えすることにより欠陥が克服できる。この場合、前記TDFLポインタを、書き換えされた他の領域(クラスタ)を指定する値に変更する必要がある。即ち、全てのTDFLクラスタ毎にポインタが定義されることにより、欠陥が発生し書き換えが行われても、P3により指定されたポインタのみを変更するだけで済むため、当該クラスタの欠陥の克服が可能になる。従って、TDMAは、TDFLクラスタの大きさを減らすことができるため、一層効率よいTDMAの活用が可能になる。
【0070】
図7Bは、本発明の第二の実施形態に係る、段階によるTDFLのアップデートに伴って可変するTDFLポインタを表すテーブルである。第二の実施形態では、最大8個のポインタが必要となり、各段階において使用していないポインタを‘0’と設定している。例えば、第一のTDFLポインタ(1stTDFLpointer)は、段階1(stage1)、段階2(stage2)、段階3(stage3)毎にそれぞれP1位置、P2位置、P4位置を指定し、第二のTDFLポインタ(2ndTDFL pointer)は、段階2(stage2)、段階3(stage3)においてそれぞれP3位置、P5位置を指定する。また、前記第一、第二のTDFLポインタ(1st、2nd、TDFLpointer)は、前述したように、指定されたクラスタの欠陥により書き換えが行われる場合、書き換えされたクラスタの位置へとポインタの位置が変更される。
【0071】
図8A〜図8Bは、本発明の第三の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法を示す図である。図8Aに示す本発明の第三の実施形態に係る欠陥情報の管理方法によれば、最新のTDFLは、前のTDFLと共に累積的に繰り返し記録されるが、TDFLヘッダは、各クラスタに対して別個に記録され、最新のTDFLの位置情報は、TDDS内に記録される。
【0072】
第一の段階(stage1)で、TDFLヘッダ1(TDFLHeader1)とTDFL1が1クラスタ内に記録されることと仮定する。TDDS内には、最新の欠陥管理情報の位置を指定する情報が記録され、図8Aにおいて、これを前述したようにP1にて表した。前記ポインタにより指定される位置情報は、‘firstPSN’であって当該クラスタのアドレスを意味する。図8Aにおいて、前記ポインタP1は、TDFLヘッダ1の第一の位置を指定するようになる。単層(SL)ディスクの場合、欠陥管理情報のための記録単位(クラスタ)が1〜4クラスタで可変的であるため、4個のポインタが必要になる。また、二層(DL)ディスクの場合、欠陥管理情報のための記録単位が最大8クラスタまで可変的であるため、最大8個のポインタが必要になる。
【0073】
図8Aに示す第二の段階(stage2)で、アップデート動作の間にTDFL21とTDFL22が更に記録され、前に記録されたTDFL(これをTDFL1cと表した)と共に累積的に記録される。欠陥管理情報は、ディスク上の1クラスタの記録単位内に1回記録状態で記録される。第二の段階(stage2)で欠陥管理情報を記録する時は、新規のTDFL21及びTDFL22と前に記録されたTDFL情報(即ち、TDFL1cがTDFL1を意味する)がTDFLヘッダ2(TDFLHeader2)、TDFLヘッダ3(TDFLHeader3)、及びTDDS2と共に記録される。
【0074】
特に、前記第二の段階(stage2)は、欠陥管理領域のリスト情報が1クラスタより大きく、2クラスタより小さい場合における記録方法に関する。例えば、‘TDFLヘッダ2+TDFL1c+TDFL21’が1クラスタの大きさになるため、TDFL22は、連続する次のクラスタの一部にTDFLヘッダ3と共に記録される。従って、TDDS2に記録されるポインタ値は、TDFLポインタP2、P3により指定される最新の欠陥情報位置を表す。
【0075】
第三の段階(stage3)で、新規のTDFL31とTDFL32が、アップデート動作の間に前に記録されたTDFL(これをTDFL1cと表した)と共に累積的に記録される。欠陥管理情報は、前述したように、1回だけ記録可能なディスク上の1クラスタの記録単位内に1回記録状態で記録される。第三の段階(stage3)で欠陥管理情報を記録する時は、新規のTDFL31及びTDFL32と前に記録されたTDFL情報(即ち、TDFL22cがTDFL22を意味する)がTDFLヘッダ4(TDFLHeader4)、TDFLヘッダ5(TDFLHeader5)、及びTDDS3と共に記録される。関連して、TDFLヘッダ2(TDFLHeader2)及び関連するTDFL1cとTDFL21を新規に記録せず、TDDS3内にP2の位置を表す情報だけを記録するため、不要な繰り返し記録が防止できるようになる。従って、ディスクの記録領域を効率よく使用することができ、欠陥管理記録のための活用可能な領域が増大するという長所がある。
【0076】
仮に、TDFL21c、TDFL31、及びTDFL32情報が1クラスタより大きく、2クラスタよりは小さいとすれば、例えば、‘TDFLヘッダ4+TDFL22c+TDFL31’が1クラスタの大きさになるため、TDFL32は、連続する次のクラスタの一部にTDFLヘッダ5と共に記録される。従って、TDDS3に記録されるポインタ値は、TDFLポインタP2、P4、P5により指定される最新の欠陥情報位置を表す。
【0077】
この結果、最新のTDFL情報を、TDDS3に記録された最新の欠陥管理情報の位置を表すP2、P4、P5を活用して獲得可能である。即ち、‘TDFLヘッダ2+TDFL1c+TDFL21’情報を、第一のTDFLポインタとしてのP2位置情報を活用して取得可能であり、‘TDFLヘッダ4+TDFL22c+TDFL31’情報を、第二のTDFLポインタとしてのP4位置情報を活用して取得可能であり、‘TDFLヘッダ5+TDFL32’情報を、第三のTDFLポインタとしてのP5位置情報を活用して取得可能になる。
【0078】
前の実施形態で述べたように、各段階において、現のTDFLを特定順に並べ替える整列(sorting)が行われ、例えば、第四の段階(stage4)は、整列が行われた後の欠陥管理情報を示すものである。関連して、前記欠陥管理情報は、TDFLエントリタイプ(‘status1’)とTDFLエントリの‘firstPSN’を基準に並べ替えたものであって、第三の段階(stage3)以降の前記整列は、P2x位置に含まれる新規のTDFLエントリが生成されたことを仮定して行われた結果である。
【0079】
即ち、TDFL1c、TDFL21、TDFL22c、TDFL31、及びTDFL32に関する全ての情報は、P2xにより並べ替えられて変更され、変更されたTDFL情報は、TDFL41、TDFL42、TDFL43にて記録され、また、前記TDFLと関連するTDFLヘッダ6、TDFLヘッダ7、TDFLヘッダ8、及びTDDS4と共に記録される。また、TDDS4内には、最新の欠陥管理情報の位置情報としてのP6、P7、P8が記録される。関連して、‘TDFLヘッダ6+TDFL41’が1クラスタを占め、‘TDFLヘッダ7+TDFL42’が1クラスタを占め、‘TDFLヘッダ8+TDFL43’が1クラスタより小さい大きさを占める。従って、第四の段階(stage4)で、前記欠陥管理情報は、2クラスタよりは大きいが、3クラスタよりは小さい大きさを有するようになる。
【0080】
要約すれば、本発明の第三の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法によれば、TDFLヘッダとTDFLが、各TDFLのアップデートを行う度に1クラスタの記録単位で記録される。また、TDDSにより最新の欠陥管理情報の位置が表されるため、欠陥管理情報の記録が1クラスタを超えて行われても、前記最新の欠陥管理情報の位置を表す情報を活用することにより繰り返しの記録を最小化し、この結果、最新の欠陥管理情報を効率よく且つ即時に取得できるようになる。
【0081】
また、図8Aにおいて、TDFLヘッダが、相応するTDFLコンテンツに関する情報を有している時に欠陥管理情報を取得することもできる。または、最新のTDFLヘッダが全てのTDFL情報を含んでいる時に欠陥管理情報を取得することもできる。例えば、第二の段階(stage2)で、前記TDFLヘッダ2は、TDFL1cとTDFL21に関する情報だけを有しており、前記TDFLヘッダ3は、TDFL22に関する情報だけを有しているとすれば、結局のところ、欠陥領域に関連する全ての情報は、前記最新の欠陥管理情報の位置により指定された全てのヘッダ内のエントリ情報を全て行うことにより獲得可能になる。
【0082】
しかしながら、仮に、TDFLヘッダ5がTDFL1c、TDFL21、TDFL22c、TDFL31、及びTDFL32に関する全てのエントリ情報を含んでいるとすれば、最新のTDFLヘッダ内の情報だけにより全体の欠陥領域に関連する全ての情報を取得することが可能になる。
【0083】
図8Aにおいて、前記TDFLヘッダは、現に使用されたクラスタの個数を指定する情報を更に有し、前記情報は、欠陥管理情報の大きさが可変的であるため、どの程度のクラスタを欠陥管理領域リストとして活用したかを表すフラグ(flag)情報を意味する。欠陥管理情報の大きさが可変的であるため、前記フラグ情報は、特に有用なはずである。関連して、前記現に使用されたクラスタの個数を指定する情報は、TDFLヘッダのみならず、TDDS内に記録することも可能である。
【0084】
図8Bは、本発明の第三の実施形態に係る各段階毎に可変するTDFLポインタを表すテーブルである。第三の実施形態では、最大8個のポインタが必要となり、各段階において使用していないポインタを‘0’と設定している。図8Bの概念は、前述した図7Bと同一であるため、その詳細を省くことにする。
【0085】
図9A〜図9Bは、本発明の第四の実施形態に係る1回だけ記録可能な光ディスクにおける欠陥情報の管理方法を示す図である。図9Aに示す本発明の第四の実施形態に係る欠陥情報の管理方法によれば、最新のTDFLは、前のTDFLと共に累積的に繰り返し記録されるが、TDFLヘッダは、各クラスタに対し別個に記録され、最新のTDFLの位置情報は、TDDS内に記録される。第三の実施形態及び前の実施形態と比較してみて、本実施形態は、TDFLヘッダがTDFL情報の先頭部分に記録されず、その代わりにTDDS内に記録されることにその特徴がある。即ち、TDDS内にTDFLヘッダを記録することによってTDFLヘッダ情報を記録するための複雑な方式を防ぐことができるようになる。即ち、このような構成では、TDFLヘッダを各クラスタ毎に必要とせず、各TDFLをアップデートする度に一度だけ記録することが可能になる。関連して、TDDSの全体は、2048バイトから構成されるが、現に約100バイト程度だけが活用され、前記TDFLヘッダは、約60バイトに相当するため、TDDS内にTDFLヘッダを記録するになんら問題がない。
【0086】
図9Bは、本発明の第四の実施形態に係る、各段階毎に可変するTDFLポインタを表すテーブルである。第四の実施形態では、最大8個のポインタが必要となり、第三の実施形態と同様に各段階において使用していないポインタを‘0’と設定している。
【産業上利用可能性】
【0087】
上述したように、欠陥管理のための統一した規格方式を開示した。
【0088】
以上、本発明の好適な実施形態について図示し説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨と思想を逸脱することなく種々の変更、または変形的な使用が可能であることは、当該発明の属する技術分野の当業者にとっては自明なことであり、従って、本発明の特許請求の範囲及びその均等な範囲内での変形的な使用は、本発明に属するということを明らかにする。
【符号の説明】
【0089】
20…光ディスク記録再生装置
21…記録媒体
22…ピックアップ
23…サーボ
24…データプロセッサ
25…インターフェイス
26…制御部
27…ストレージ
30…外部ホスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理方法において、
(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、
前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、
を備え、
前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、
当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、
アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、
を備え、
前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とする記録媒体の管理方法。
【請求項2】
前記仮欠陥管理領域のそれぞれの記録単位のサイズが1クラスタである、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体の管理方法。
【請求項3】
前記位置情報は複数の欠陥リストポインタを含み、
前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置を表すのに使用されていない欠陥リストポインタはゼロと設定される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体の管理方法。
【請求項4】
前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位のうち最新の記録単位に記録される、
ことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体の管理方法。
【請求項5】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理装置において、
前記記録媒体にデータを記録するピックアップと、
前記ピックアップと連動可能に接続され、前記ピックアップが、前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録し、且つ前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するように制御するマイクロコンピュータと、
を備え、
前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするように、且つアップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するように制御し、
前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とする記録媒体の管理装置。
【請求項6】
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記仮欠陥管理領域のそれぞれの記録単位を1クラスタのサイズとして記録するように制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項7】
前記マイクロコンピュータは、前記記録媒体への更なる記録を行わないときに、前記ピックアップが、前記最新の欠陥管理領域に、前記仮欠陥管理領域に記録された前記最新の欠陥リストを記録するように制御することを特徴とする請求項6に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項8】
前記位置情報は複数の欠陥リストポインタを含み、
前記マイクロコンピュータは、前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置を表すのに使用されていない欠陥リストポインタをゼロと設定する、
ことを特徴とする請求項6または7に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項9】
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位のうち最新の記録単位に、前記位置情報を記録するように制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項10】
前記位置情報は合計8つの前記欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項11】
前記ピックアップが前記記録媒体と一定の間隔を保持するように制御し、且つ前記ピックアップが前記記録媒体のトラックをトラッキングするように制御するサーボと、
前記記録媒体に記録されるデータを処理し、当該処理されたデータを前記ピックアップに供給するデータプロセッサと、
前記記録媒体に関わるデータを格納するメモリと、
を備え、
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップ、前記サーボ、前記データプロセッサ、および前記メモリの構成要素と連動可能に接続され、
前記マイクロコンピュータは、前記構成要素を制御することにより、前記ピックアップが前記欠陥リストおよび前記位置情報を前記仮欠陥管理領域の前記一つまたはそれ以上の記録単位に記録するように制御する、
ことを特徴とする請求項10に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項12】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理方法において、
(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域より、欠陥リストの位置情報を読み込むステップを備え、
前記位置情報は、対応記録単位の位置を表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
前記対応記録単位は、欠陥を有さず、前記仮欠陥管理領域の前記欠陥リストを含み、
(b)前記位置情報に基づき、前記仮欠陥管理領域の前記対応記録単位より前記欠陥リストを取得するステップを更に備える、
ことを特徴とする記録媒体の管理方法。
【請求項13】
(c)前記欠陥リストを含む一つの記録単位に欠陥があり、当該欠陥のある記録単位が前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に置き換えられた場合に、前記位置情報をアップデートするステップを更に備え、
当該アップデートされた位置情報が、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の記録媒体の管理方法。
【請求項14】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体の管理装置において、
前記記録媒体にデータを記録するピックアップと、
前記ピックアップと連動可能に接続され、前記ピックアップを制御するマイクロコンピュータと、
を備え、
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域より、欠陥リストの位置情報を読み込むように制御し、
前記位置情報は、対応記録単位の位置を表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
前記対応記録単位は、欠陥を有さず、前記仮欠陥管理領域の前記欠陥リストを含み、
前記マイクロコンピュータは、前記ピックアップが、前記位置情報に基づき、前記仮欠陥管理領域の前記対応記録単位より前記欠陥リストを取得するように制御する、
ことを特徴とする記録媒体の管理装置。
【請求項15】
前記欠陥リストを含む一つの記録単位に欠陥があり、当該欠陥のある記録単位が前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に置き換えられた場合に、前記マイクロコンピュータは、前記位置情報をアップデートし、
当該アップデートされた位置情報が、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の記録媒体の管理装置。
【請求項16】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体を管理する動作を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記プログラムは、
(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、
前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、
を実行するようにプログラムされ、
前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、
当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、
アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、
を実行するようにプログラムされ、
前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項17】
最新の欠陥管理領域を有する非データ領域と、ユーザ領域およびスペア領域を有するデータ領域と、を含む記録媒体を管理する動作を実行するプログラムにおいて、
(a)前記非データ領域および前記スペア領域のうち少なくとも一つに割り当てられている仮欠陥管理領域の一つまたはそれ以上の記録単位に、前記データ領域内に存在する欠陥領域を管理するための欠陥リストを記録するステップと、
前記仮欠陥管理領域に、前記欠陥リストの位置情報を記録するステップと、
を実行するようにプログラムされ、
前記位置情報は、前記欠陥リストを含む前記一つまたはそれ以上の記録単位の位置をそれぞれ表す一つまたはそれ以上の欠陥リストポインタを含み、
(b)前記一つまたはそれ以上の記録単位のうちの一つの記録単位に欠陥がある場合に、
当該欠陥のある記録単位に記録すべき欠陥リストデータを前記仮欠陥管理領域の他の記録単位に書き換えするステップと、
アップデートされた位置情報を前記仮欠陥管理領域に記録するステップと、
を実行するようにプログラムされ、
前記アップデートされた位置情報は、前記欠陥のある記録単位の位置を表す欠陥リストポインタの代わりに、前記他の記録単位の位置を表す欠陥リストポインタを含む、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【公開番号】特開2010−176833(P2010−176833A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23359(P2010−23359)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【分割の表示】特願2005−515526(P2005−515526)の分割
【原出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】