説明

記録媒体廃棄システム及び記録媒体廃棄装置

【課題】廃棄すべき記録媒体を確実に廃棄する。
【解決手段】記録媒体廃棄システムでは、廃棄する記録媒体である記録用紙に記録された文書を廃棄装置12の読取部28が読み取る。読取部28が読み取った情報の中に、QRコード画像があると、QRコード情報復号化部62がQRコード画像を復号化し、文書ID情報を検索部58が検索する。検索部58は、データベース56に記憶されている文書ID情報に関連付けて記憶されている保管期間情報を検索し、廃棄装置12の廃棄制御部12へ送出する。QRコード情報の中には、QRコード画像を記録した時の文書の特徴情報も含まれおり、読取部28が読み取った廃棄する記録用紙の特徴情報と、QRコード画像の特徴情報とを比較し、類似度合いが予め設定されたしきい値を満たす場合、廃棄する記録用紙であると判断し、裁断駆動部72が裁断機構部を駆動させて文書を裁断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体廃棄システム及び記録媒体廃棄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、企業で作成される文書や、公的な機関等で記録媒体である記録用紙に作成される文書の中には機密性の高い文書があり、また、一定期間保管しなければならない文書がある。それらの文書は、第三者への情報の漏洩を防止するために、不要になった文書の多くは、シュレッダー等を用いて廃棄される。
【0003】
そこで、文書にID(固体識別符号)を付加して管理し、廃棄する場合にそのIDを読み取り、保管期間が過ぎている等の廃棄許可が与えられた文書を廃棄する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−135174公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、廃棄許可が与えられた文章(記録用紙)に付加されたIDの部分を切り取り、別の文書(記録用紙)に貼り付けることで、本来廃棄しなければならない記録用紙を廃棄せず残すことも可能であり、廃棄すべき記録用紙を確実に廃棄できない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、廃棄すべき記録媒体を確実に廃棄することができる記録媒体廃棄システム及び記録媒体廃棄装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、予め所定の保管期間が定められた記録媒体に記録された情報を読み取る情報読取手段と、前記情報読取手段が読み取った情報から特徴情報を算出する特徴情報算出手段と、前記特徴情報読取手段により読み取られる前記特徴情報と、前記記録媒体を識別するための識別情報と、をそれぞれ識別画像として記録する記録手段と、前記記録手段により記録された前記識別画像を読み取る識別画像読取手段と、前記保管期間が過ぎた前記記録媒体を対象として、前記識別画像読取手段により前記識別画像を読み取ることで、前記識別情報と前記特徴情報とを取得すると共に、前記記録媒体から情報を再度読み取って特徴情報を再度算出し、前記識別情報に基づく前記記録媒体の識別結果に加え、当該識別結果から特定される前記記録媒体の前記特徴情報と、再度算出された前記特徴情報との類似度合いに基づいて廃棄処理の可否を判断する判断手段と、を有している。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記記録媒体の前記識別情報と前記特徴情報と前記保管期間とを関連付けて管理する管理手段をさらに有することを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記識別情報と前記特徴情報と前記保管期間とを、前記識別画像に付加して記録することを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記特徴情報は、前記記録媒体に記録された情報、もしくは、前記記録媒体自身の特徴量であることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記記録手段は、前記特徴情報をコード画像化して前記記憶媒体に記録することを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記識別画像は、通常の人間の視覚能力下において、可視又は可視困難な状態で記録されることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の発明は、前記管理手段は、前記特徴情報を1つの前記記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することを特徴としている。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記管理手段は、前記特徴情報の類似度合いにしきい値を用い、前記しきい値は前記記録媒体毎に関連付けて管理することを特徴としている。
【0014】
請求項9記載の発明は、前記類似度合いを前記判断手段の判断の履歴として記憶することを特徴としている。
【0015】
請求項10記載の発明は、前記類似度合いをユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴としている。
【0016】
請求項11記載の発明は、前記判断手段は、前記記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の前記特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することを特徴としている。
【0017】
請求項12記載の発明は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報を指定する指定手段を更に有することを特徴としている。
【0018】
請求項13記載の発明は、前記指定手段は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報の前記しきい値を指定することを特徴としている。
【0019】
請求項14記載の発明は、予め所定の保管期間が定められた記録媒体上に付与され、当該記録媒体に記録された情報を含む特徴情報と、前記記録媒体を識別するための識別情報と、を含むコード化された識別画像とを読み取る識別画像読取手段と、前記記録媒体に記録された情報を読み取る情報読取手段と、前記情報読取手段で読み取った情報から、特徴情報を算出する特徴情報算出手段と、前記保管期間が過ぎた前記記録媒体を対象として、前記読取手段により前記識別画像を読み取ることで前記識別情報と前記特徴情報を取得し、前記識別情報に基づく前記記録媒体の識別結果に加え、前記算出手段で算出した前記特徴情報と前記識別画像に記録された前記特徴情報との類似度合に基づいて廃棄処理の可否を判断する判断手段と、前記判断手段で廃棄処理可と判断された前記記録媒体を廃棄処理する廃棄処理手段と、を有している。
【0020】
請求項15記載の発明は、前記識別画像読取手段と、前記情報読取手段とが共通であることを特徴としている。
【0021】
請求項16記載の発明は、前記管理手段は、前記特徴情報を1つの前記記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することを特徴としている。
【0022】
請求項17記載の発明は、前記管理手段は、前記特徴情報の類似度合いにしきい値を用い、前記しきい値は前記記録媒体毎に関連付けて管理することを特徴としている。
【0023】
請求項18記載の発明は、前記類似度合いを前記判断手段の判断の履歴として記憶することを特徴としている。
【0024】
請求項19記載の発明は、前記類似度合いをユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴としている。
【0025】
請求項20記載の発明は、前記判断手段は、前記記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の前記特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することを特徴としている。
【0026】
請求項21記載の発明は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報を指定する指定手段を更に有することを特徴としている。
【0027】
請求項22記載の発明は、前記指定手段は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報の前記しきい値を指定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
請求項1記載の発明によれば、廃棄すべき記録媒体を確実に廃棄することができる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、記録媒体の保管期間を、識別情報と関連付けて記憶することで、識別情報と関連付けて記憶しない場合に比べ、確実に保管期間を管理することができる。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、記録媒体の保管期間を、記録媒体に記録する識別情報に付加して記録することで、記録媒体だけで保管期間を管理することができる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、記録媒体に記録された特徴や、記録媒体である記録用紙の特徴を読み取ることで、記録情報と記録媒体情報を含めない場合に比べ、記録媒体を特定することができる。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、記録媒体に記録する識別情報をコード画像として記録することで、記録媒体に記録する情報量に応じて、コード画像を選択することができる。
【0033】
請求項6記載の発明によれば、識別画像情報を可視困難な状態で記録することにより、識別画像情報の偽造を防止することができる。
【0034】
請求項7記載の発明によれば、特徴情報を1つの記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することにより、記録媒体を確実に管理することができる。
【0035】
請求項8記載の発明によれば、類似度合いにしきい値を用いることにより、記録媒体の劣化等に伴い、完全一致できない場合にも対応することができる。
【0036】
請求項9記載の発明によれば、類似度合いを履歴として記録することにより、特徴情報の設定等に活用することができる。
【0037】
請求項10記載の発明によれば、類似度合いを通知手段によりユーザに通知することにで、特徴情報の類似度合いを含め、廃棄すべき記録媒体の状態を把握することができる。
【0038】
請求項11記載の発明によれば、記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することで、正確に廃棄すべき記録媒体を廃棄することができる。
【0039】
請求項12記載の発明によれば、単独もしくは複数個の特徴情報を指定することで、管理する記録媒体に応じて最適な特徴情報を指定することができる。
【0040】
請求項13記載の発明によれば、単独もしくは複数個の特徴情報がしきい値を指定することで、しきい値を指定しない場合に比べ、より確実に記録媒体を管理することができる。
【0041】
請求項14記載の発明によれば、廃棄すべき記録媒体を確実に廃棄することができる。
【0042】
請求項15記載の発明によれば、前記識別画像読取手段と前記情報読取手段とが共通でない場合に比べ、部品点数を少なくすることができる。
【0043】
請求項16記載の発明によれば、特徴情報を1つの記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することにより、記録媒体を確実に管理することができる。
【0044】
請求項17記載の発明によれば、類似度合いにしきい値を用いることにより、記録媒体の劣化等に伴い、完全一致できない場合にも対応することができる。
【0045】
請求項18記載の発明によれば、類似度合いを履歴として記録することにより、特徴情報の設定等に活用することができる。
【0046】
請求項19記載の発明によれば、類似度合いを通知手段によりユーザに通知することにで、特徴情報の類似度合いを含め、廃棄すべき記録媒体の状態を把握することができる。
【0047】
請求項20記載の発明によれば、記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することで、正確に廃棄すべき記録媒体を廃棄することができる。
【0048】
請求項21記載の発明によれば、単独もしくは複数個の特徴情報を指定することで、管理する記録媒体に応じて最適な特徴情報を指定することができる。
【0049】
請求項22記載の発明によれば、単独もしくは複数個の特徴情報がしきい値を指定することで、しきい値を指定しない場合に比べ、より確実に記録媒体を管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
図1は、本実施の形態に係る記録媒体廃棄システム10の構成の一例を示す概略構成図である。
【0051】
記録媒体廃棄システム10は、廃棄装置12、管理装置14を備え、ネットワーク16を介して画像記録装置18に接続されている。なお、記録媒体廃棄システム10は、例えば、廃棄装置12が管理装置14、または、廃棄装置12が管理装置14及び画像記録装置18を兼ね備える構成としてもよい。
【0052】
図2に、本実施の形態の廃棄装置12の機構例を示す。
【0053】
図2に示すように、廃棄装置12は、記録媒体である記録用紙に文書情報が記録された文書80を載置する廃棄用紙トレイ部20を有している。
【0054】
廃棄用紙トレイ部20は、廃棄する文書80が載置され、読取機構部22内にあるストッパーゲート24に向かって徐々に低位となるように、水平面に対して傾斜するように形成される。廃棄する文書80は、傾斜によって矢印P1の方向へ搬送される。
【0055】
読取機構部22は、インサートセンサ26、読取部28、ストッパーゲート24、フィードロール30で構成されている。
【0056】
インサートセンサ26は、廃棄用紙トレイ部20上の所定の位置に文書80が挿入されたことを検知するものである。所定の位置とは、読取機構部22が、記録用紙を読み取る位置である。インサートセンサ26は、例えば発光素子と受光素子を有する反射型の光学センサによって構成される。インサートセンサ26は、所定の位置に文書80が存在するときにオン状態、存在しないときにオフ状態となる。
【0057】
読取部28は、インサートセンサ26がオン状態となると文書80を読み取る。読取部28が読み取る情報は、文書80に記録されている識別情報を含むQRコード画像82(例えば図3(A)参照)、及び文書80の特徴である。本実施の形態では、一例として、二次元バーコードの一種で、一般に普及しているQRコード(登録商標)を用いることとする。特徴とは、文書80に記録されている文書情報のレイアウト(表有り、図有り等)、色(カラー若しくはモノクロ、全体的な色味、文書80の特定部分の色等)、文書80を図示しないOCR(Optical Character Reader)で光学文字認識した結果(文書80に記録された特定部分の文字、文章の先頭の単語等)、QRコード画像82の記録位置、記録用紙の繊維が形成するランダムパターンである紙指紋、電子透かし等である。読取部28は、文書80を読み取るために、図示しない光源から照射された光の反射光を、レンズ28Aを介してエリアセンサ28Bで受光して読み取る構成となっている。
【0058】
ストッパーゲート24は、例えば長尺状の板状で構成され、インサートセンサ26と一対のフィードロール30との間に設けられている。ストッパーゲート24は、文書80を排出と裁断とに分岐する搬送経路を開閉する。ストッパーゲート24を閉じた状態では、搬送経路が遮断される。ストッパーゲート24が閉じた状態で後述する廃棄制御部68(図4参照)で廃棄の判断がなされ、廃棄制御部68の制御に応じて開かれる。
【0059】
分岐ゲート32は、フィードロール30の下流側に設けられ、文書80の搬送路の分岐部分である。分岐ゲート32は、後述する搬送制御部70(図4参照)の制御に応じ、文書80の搬送経路を切り替える。分岐ゲート32は、文書80が廃棄すべきである場合、文書80を一対のフィードロール34を介して裁断機構部36へ搬送する。また、分岐ゲート32は、文書80が廃棄すべきでない場合、文書80を排出するように駆動することで、文書80は一対の排出ロール38を介して矢印P2の方向に搬送され、排出トレイ40へ排出される。
【0060】
裁断機構部36は、フィードロール34によって搬送された文書80を2つの裁断ロールで一方向に引き込みながら裁断する。裁断された文書80は、裁断機構部36の下にある、収容部42に収容される。
【0061】
図4は、記録媒体廃棄システム10である廃棄装置12、管理装置14と、画像記録装置18との機能を示す機能ブロック図である。
【0062】
記録媒体廃棄システム10が廃棄する文書80には、固有のIDが付加されて管理装置14で管理され、QRコード画像82が記録されている文書80A(図3(A)参照)と、管理装置14で管理されずQRコード画像82が記録されていない文書80B(図3(B)参照)とがある。
【0063】
まず、管理されていない文書80Bを管理装置12で管理する場合の、画像記録装置18と管理装置14との機能について説明する。
【0064】
図4に示す画像記録装置18のUI(ユーザインタフェース)44は、情報読取部46と管理装置14の文書ID情報生成部48、記憶制御部50とに接続されている。UI44は、図示しないタッチパネルディスプレイやボタン等で構成され、表示手段、指示ボタンとしての機能を兼ね備えている。画像記録装置18を使用するユーザは、タッチパネルディスプレイやボタン等を接触することにより、画像形成の実行を指示したり、画像を形成して管理装置14で管理する保管期間を設定したりすることができる。また、タッチパネルディスプレイには、各種機能に関する指示画面、設定画面のほか、画像記録装置18の動作状態や各種メッセージ等が表示される。UI44により入力された指示情報は、情報読取部46と管理装置14の文書ID情報生成部48とへ、保管期間情報は、管理装置14の記憶制御部50へ送出される。
【0065】
画像記録装置18の情報読取部46は、特徴情報算出部47に接続されている。情報読取部46は、図示しない原稿載置台としてのプラテンガラス、プラテンガラスの上に載置された原稿を照射する光源、スキャナ等により構成されている。プラテンガラス上に原稿は、スキャナによって走査される。光源により照射された原稿から反射光がスキャナを構成するCCDセンサに結像され、画像イメージとして取り込まれる。情報読取部46は、原稿である文書80Bを読み取る。情報読取部46は、読み取った情報を特徴情報算出部47へ送出する。
【0066】
特徴情報算出部47は、QRコード情報符号化部52に接続されている。特徴情報算出部47は、情報読取部46が読み取った情報から文書80Bの特徴情報を算出する。特徴情報としては、文書80Bのレイアウト(表有り、図有り等)、色(カラー若しくはモノクロ、全体的な色味、文書80Bの特定部分の色等)、文書80Bを図示しないOCRで光学文字認識した結果(文書80Bの特定部分の文字、文章の先頭の単語等)、後述する画像記録部54が記録するQRコード画像82の記録位置、文書80Bの記録用紙の繊維が形成するランダムパターンである紙指紋、電子透かし等である。また、特徴情報算出部47が算出する特徴情報は、上記を組み合わせることも可能である。どのような特徴情報を算出するか等のパラメータの設定は、UI44で設定可能としてもよいし、後述する管理装置14において図示しないUI(ユーザインタフェース)を用いて設定してもよい。特徴情報算出部47は、算出した特徴情報をQRコード情報符号化部52に送出する。
【0067】
文書ID情報生成部48は、記憶制御部50と、QRコード情報符号化部52とに接続されている。文書ID情報生成部48は、管理装置14で管理する文書80Bに対して1つずつ固有の文書ID情報を生成する。文書ID情報は、数字のみで構成してもよいし、数字やアルファベット等を適宜組み合わせて構成してもよい。文書ID情報生成部48は、生成した文書ID情報を、記憶制御部50とQRコード情報符号化部52とに送出する。
【0068】
QRコード情報符号化部52は、画像記録装置18の画像記録部54に接続されている。QRコード情報符号化部52は、画像記録装置18の特徴情報算出部47から送出された特徴情報と、管理装置14の文書ID情報生成部48で生成された文書ID情報を基にQRコード情報を符号化する。QRコード情報は、文書ID情報と特徴情報とのそれぞれ1つずつのQRコード情報としてもよいし、文書ID情報と特徴情報とで1つ、もしくは複数個のQRコード情報としてもよい。QRコード情報符号化部52は、符号化したQRコード情報を、画像記録装置18の画像記録部54へ送出する。
【0069】
画像記録装置18の画像記録部54は、図示しない露光部、感光体、現像器、転写器、定着器を含んで構成されている。帯電器により感光体が所望の電位に帯電された後、露光部からレーザ光が照射され、感光体上に静電潜像が形成される。感光体上に可視化されたトナー像は、転写器において加圧、加熱され、転写されたトナー像が定着される。画像記録部54は、図示しない搬送部によって搬送された文書80Bに対して、管理装置14のQRコード情報符号化部52から送出される符号化されたコード情報に基づいてQRコード画像82を記録する。画像記録部54がQRコード画像82を記録することで、管理されていない文書80Bが管理される文書80Aとなる。QRコード画像82の記録位置は、図3(A)に示す位置に限定されるものではなく、文書80Bのどの位置に記録してもよい。また、記録する画像として図3(A)の例ではQRコード画像を示したが、これに限ったものではなく、付加する情報の量に応じて二次元コード等の画像が選択されればよい。QRコード画像82が記録された文書80Aは、図示しない搬送部により画像記録装置18の本体外に排出される。
【0070】
管理装置14の記憶制御部50は、データベース56に接続されている。記憶制御部50は、文書ID情報生成部48から送出される文書ID情報と、画像記録装置18のUI44から送出される保管期間情報とを関連付け、データベース56に記憶する。
【0071】
データベース56は、検索部58に接続されている。データベース56では、例えば表1のように文書ID情報と保管期間情報とを記憶する。また、表1に示すように、文書IDと保管期間情報と共に、特徴量、特徴情報、類似度合い(しきい値)を記憶する。
【0072】
【表1】

【0073】
データベース56では、保管期間情報として年月日を記憶しているがこれに限ったものではなく、時間まで記憶してもよい。また、記憶する内容も、文書ID情報と保管期間情報とに限ったものではなく、必要に応じて、作成日時や廃棄日時等の情報を記憶してもよい。
【0074】
次に、管理対象の文書80Aを廃棄する場合の、廃棄装置12と管理装置14との機能について説明する。
【0075】
図4に示す廃棄装置12のUI(ユーザインタフェース)60は、読取部28(図2参照)に接続されている。UI28は、図示しないタッチパネルディスプレイやボタン等で構成され、表示手段、指示手段としての機能を兼ね備えている。廃棄装置12を使用するユーザは、例えばスタートボタンを操作することにより、廃棄処理の実行を指示することができる。また、タッチパネルディスプレイには、各種機能に関する指示画面、設定画面の他、廃棄装置12の動作状態や各種メッセージ等が表示される。UI60により入力された指示情報は、読取部28へ送出される。
【0076】
読取部28は、QRコード情報復号化部62と特徴情報算出部64とに接続されている。読取部28は、UI60からの指示情報に基づいて、廃棄する文書80Aを読み取る。読取部28が読み取る内容は、文書80Aの特徴と、画像記録装置18の画像記録部54が記録したQRコード画像82とを含む文書80Aの情報である。読取部28は、読み取った情報をQRコード情報復号化部62と、特徴情報算出部64とに送出する。
【0077】
QRコード情報復号化部62は、比較部66と、管理装置14の検索部58とに接続されている。QRコード情報復号化部62は、読取部28が読み取った情報の中からQRコード画像82のQRコード情報を復号化する。復号化されたQRコード画像82のQRコード情報は、文書ID情報と、QRコードを埋め込む時に読み取った文書80Bの特徴情報とである。QRコード情報復号化部62は、復号化した文書ID情報を管理装置14の検索部58へ送出し、特徴情報を廃棄装置12の比較部66へ送出する。
【0078】
特徴情報算出部64は、比較部66に接続されている。特徴情報算出部64は、読取部28が読み取った情報の中から文書80Aの特徴情報を算出し、比較部66へ送出する。
【0079】
比較部66は、廃棄制御部68に接続している。比較部66は、QRコード情報復号化部62から送出されるQRコード画像82に埋め込まれた文書80Bの特徴情報と、特徴情報算出部64が読み取った文書80Aの特徴情報とを比較する。比較部66が、QRコード画像82に埋め込まれたQRコード埋め込み時の文書80Bの特徴情報と、廃棄する現在の文書80Aの特徴情報とを比較することで、QRコード画像82を別の文書80に貼り付ける等の行為により、廃棄する文書80Aを偽造していないか等を判断する。
【0080】
比較部66は、QRコード画像82に埋め込まれた特徴情報と読み取った特徴情報とを比較した結果、類似度合いが予め設定されたしきい値を超えていないか比較する。しきい値は、廃棄装置12のUI60、画像記録装置18のUI44、図示しない管理装置14のユーザインタフェースのいずれかで設定可能としてもよいし、記録媒体廃棄システム10として設定してもよい。また、比較した結果を履歴として登録するようにしてもよい。比較部66は、比較した結果を廃棄制御部68へ送出する。
【0081】
管理装置14の検索部58は、廃棄装置12の廃棄制御部68に接続されている。検索部58は、QRコード情報復号化部62から送出される文書ID情報を基に、データベース56に記憶されている文書ID情報を検索する。検索部58は、その文書ID情報に関連付けられて記憶されている保管期間を廃棄装置12の廃棄制御部68へ送出する。
【0082】
廃棄装置12の廃棄制御部68は、比較部66から送出される比較結果と、管理装置14の検索部58から送出される保管期間情報とから、保管期間が過ぎている廃棄可能な文書80Aである場合に、廃棄実行指示を搬送制御部70へ送出する。
【0083】
搬送制御部70は、裁断駆動部72に接続されている。搬送制御部70は、図2に示す分岐ゲート32の駆動を制御する。搬送制御部70は、廃棄制御部68から廃棄実行指示が送出された場合、文書80Aが裁断機構部36(図2参照)へ搬送されるように分岐ゲート32を制御する。また、搬送制御部70は、廃棄制御部68から送出される指示が廃棄実行指示でない場合、文書80Aを排出トレイ40(図2参照)に排出するように分岐ゲート32を制御する。
【0084】
図4に示す裁断駆動部50は、図2に示す裁断機構部36を駆動させ、搬送された文書80Aを裁断する。
【0085】
以下、本実施の形態の作用を説明する。
【0086】
記録媒体廃棄システム10では、文書ID情報と保管期間とを管理装置14のデータベース56に関連付けて記憶することで管理している文書80Aを廃棄する場合に、廃棄装置12の読取部28が文書80Aを読み取る。読取部28が読み取った情報の中に、画像記録装置18の画像記録部54が記録したQRコード画像82のQRコード情報があると、QRコード情報復号化部62がコード情報を復号化し、検索部58へ送出する。検索部58は、復号化されたQRコード情報を基に、データベース56に記憶されている文書ID情報に関連付けて記憶されている保管期間情報を検索し、廃棄装置12の廃棄制御部12へ送出する。読取部28が読み取ったQRコード情報の中には、QRコード画像82を記録した時の管理される前の文書80Bの特徴情報も含まれている。そこで、読取部28が読み取った廃棄する文書80Aの特徴情報と、QRコード画像82に埋め込まれた特徴情報とを比較し、類似度合いが予め設定されたしきい値を満たす場合、廃棄することができる管理対象の文書80Aと判定される。廃棄することができると判定されると、裁断駆動部72が裁断機構部36を駆動させて廃棄する文書80Aを裁断する。
【0087】
まず、管理されていない文書80Bを管理する処理について説明する。
【0088】
図5は、管理されていない文書80Bを管理する文書80Aとする処理の流れを示すフローチャートである。
【0089】
ステップ100では、画像記録装置18のUI44から管理されていない文書80Bを管理する指示が入力されると、文書ID情報生成部48は、文書80Bに付加する文書ID情報を生成し、ステップ102へ移行する。
【0090】
ステップ102では、使用するユーザに、特徴情報を生成するパラメータを設定するように、UI44の図示しないタッチパネルディスプレイ等に表示をして設定を促す。UI44は、ユーザによって設定された特徴を特徴情報算出部47へ送出し、ステップ104へ移行する。
【0091】
ステップ104では、ユーザに、文書80Bに対する保管期間を設定するように、UI44の図示しないタッチパネルディスプレイ等に表示をして設定を促す。UI44は、設定された保管期間情報を記憶制御部50へ送出し、ステップ106へ移行する。
【0092】
ステップ106では、情報読取部46が文書80Bの画像情報を読み取り、ステップ107へ移行する。
【0093】
ステップ107では、ステップ102で設定されたパラメータに基づいて、特徴情報算出部47が特徴情報を算出し、ステップ108へ移行する。
【0094】
ステップ108では、記憶制御部50が、文書ID情報と保管期間情報とを関連付けてデータベース56に記憶し、ステップ110へ移行する。
【0095】
ステップ110では、QRコード情報符号化部52が、文書ID情報と、算出した特徴情報とからQRコード情報を符号化し、ステップ112へ移行する。
【0096】
ステップ112では、画像記録部54が、文書80BにQRコード画像82を記録して管理されている文書80Aとし、このルーチンは終了する。
【0097】
次に、文書80(80A、又は80B)を廃棄する処理について説明する。
【0098】
図6は、文書80を廃棄する処理の流れを示すフローチャートである。
【0099】
ステップ200では、廃棄装置12の読取部28が、廃棄する文書80の画像を読み取り、ステップ202へ移行する。
【0100】
ステップ202では、QRコード情報復号化部62が、読み取った情報の中にあるQRコード画像82のQRコード情報を復号化し、QRコード情報があるか否かを判定する。QRコード情報がない否定判定の場合はステップ218へ移行し、QRコード情報がある肯定判定の場合はステップ203へ移行する。
【0101】
ステップ203では、QRコード情報に付加された文書ID情報がデータベース56に記憶されている文書ID情報と照合し、ステップ204へ移行する。
【0102】
ステップ204では、文書ID情報を照合した結果から廃棄装置12の廃棄制御部68が管理対象の文書80Aか否かを判定する。管理装置14で管理されていない文書80Bであると否定判定された場合は、ステップ218へ移行し、管理されている文書80Aであると肯定判定された場合は、ステップ206へ移行する。
【0103】
ステップ206では、管理装置14の検索部58が、文書ID情報に関連付けて記憶されている保管期間情報を検索し、廃棄装置12の廃棄制御部68が、保管期間が過ぎているか否かを判定する。保管期間が過ぎていないと否定判定された場合はステップ214へ移行し、保管期間が過ぎていると肯定判定された場合はステップ208へ移行する。
【0104】
ステップ208では、QRコード情報復号化部62が、読み取った情報の中にあるQRコード画像82のQRコード情報を復号化し、QRコード記録時の文書80(管理される前の文書80B)の特徴情報を算出し、ステップ210へ移行する。
【0105】
ステップ210では、ステップ200で読み取った情報から特徴情報算出部64が廃棄する文書80Aの特徴情報を算出し、ステップ212へ移行する。
【0106】
ステップ212では、特徴情報算出部64が算出した特徴情報と、QRコード情報復号化部62が復号化したQRコード記録時の文書80(管理される前の文書80B)の特徴情報とを比較部66が比較する。比較部66が比較した結果、類似度合いが予め定められたしきい値を満たす肯定判定の場合はステップ218へ移行し、しきい値の範囲内ではないと否定判定の場合は214へ移行する。
【0107】
ステップ214では、廃棄のエラー処理として、エラーの状況に応じ、文書80Aが、保管期間内のために廃棄できないことや、QRコード画像82に記録されている特徴情報と廃棄する文書80Aの特徴情報とが類似しない、つまり、QRコード画像82が別の文書80AのQRコード情報のために廃棄できない等のメッセージをUI60に表示してステップ216へ移行する。
【0108】
ステップ216では、廃棄する文書80(文書80A、又は文書80B)を排出トレイ40に排出し、このルーチンは終了する。
【0109】
ステップ218では、廃棄する文書80(文書80A、又は文書80B)を、裁断駆動部72の駆動により裁断機構部36が裁断することで廃棄し、このルーチンは終了する。
【0110】
以上説明したように、管理装置14で文書ID情報と保管期間情報とが管理される文書80Aには、文書ID情報と特徴情報とをQRコード画像82として記録する。このようにQRコード画像82を記録することで、文書80A廃棄する際に、QRコード画像82に記録された特徴情報と、廃棄する文書80Aの特徴情報とを比較して、管理されている特徴情報と廃棄する文書80Aの特徴情報の類似から、廃棄すべき文書80Aを確実に廃棄することができる。
【0111】
また、視覚的に認識が困難なイエローを用いて、文書80にQRコード画像82を付加したり、QRコード画像82以外の識別子を記録したりすることにより、偽造を防止することができる。
【0112】
なお、記録媒体廃棄システム10が、管理されている文書80Aを廃棄する際に、廃棄装置12の読取部28が読み取った情報を、廃棄日時と共にデータベース56で記憶してもよい。読み取った情報をデータベース56で記憶することで、廃棄後に、廃棄した文書80Aを再現することができる。
【0113】
また、記録媒体廃棄システム10は、廃棄できない場合に廃棄装置12のUI60にメッセージを表示するだけでなく、廃棄装置12の比較部66で比較した結果や、廃棄制御部68の廃棄実行指示に基づいてユーザに通知する通知部を新たに設けてもよい。
【0114】
さらに、文書80に記録するQRコード画像82を1つもしくは複数個にする指定や、また、特徴情報の類似度合いのしきい値の指定をする指定手段を設けてもよい。
【0115】
また、文書80の保管期間は、管理装置14のデータベース56において、文書IDに関連付けて記憶されているが、これに限ったものではなく、QRコード画像82に保管期間を付加してもよい。QRコード画像82に保管期間を付加した場合、データベース56に保管期間を記憶させて管理する必要がないため、廃棄装置12で、保管期間が過ぎているか否かの判断と、算出した文書80の特徴情報とQRコード画像82に付加された特徴情報との比較とができ、廃棄を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本実施の形態に係る記録媒体廃棄システム10の構成の一例を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態の廃棄装置12の機構例を示す断面図である。
【図3】(A)は、本実施の形態に係る管理される文書の一例を示した図であり、(B)は、本実施の形態に係る管理されていない文書の一例を示した図である。
【図4】本実施の形態に係る記録媒体廃棄システムである廃棄装置、管理装置と、画像記録装置との機能を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る管理されていない文書を管理する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係る文書を廃棄する処理の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
10 記録媒体廃棄システム
12 廃棄装置(記録媒体廃棄装置)
28 読取部(識別画像読取手段、情報読取手段)
46 情報読取部(情報読取手段)
47 特徴情報算出部(特徴情報算出手段)
50 記憶制御部(保管期間管理手段)
54 画像記録部(記録手段)
64 特徴情報算出部(特徴情報算出手段)
68 廃棄制御部(判断手段)
72 裁断駆動部(廃棄処理手段)
82 QRコード画像(識別画像)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め所定の保管期間が定められた記録媒体に記録された情報を読み取る情報読取手段と、
前記情報読取手段が読み取った情報から特徴情報を算出する特徴情報算出手段と、
前記特徴情報読取手段により読み取られる前記特徴情報と、前記記録媒体を識別するための識別情報と、をそれぞれ識別画像として記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記識別画像を読み取る識別画像読取手段と、
前記保管期間が過ぎた前記記録媒体を対象として、前記識別画像読取手段により前記識別画像を読み取ることで、前記識別情報と前記特徴情報とを取得すると共に、前記記録媒体から情報を再度読み取って特徴情報を再度算出し、前記識別情報に基づく前記記録媒体の識別結果に加え、当該識別結果から特定される前記記録媒体の前記特徴情報と、再度算出された前記特徴情報との類似度合いに基づいて廃棄処理の可否を判断する判断手段と、
を有する記録媒体廃棄システム。
【請求項2】
前記記録媒体の前記識別情報と前記特徴情報と前記保管期間とを関連付けて管理する管理手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項3】
前記識別情報と前記特徴情報と前記保管期間とを、前記識別画像に付加して記録することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項4】
前記特徴情報は、前記記録媒体に記録された情報、もしくは、前記記録媒体自身の特徴量であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項5】
前記記録手段は、前記特徴情報をコード画像化して前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項6】
前記識別画像は、通常の人間の視覚能力下において、可視又は可視困難な状態で記録されることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項7】
前記管理手段は、前記特徴情報を1つの前記記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項8】
前記管理手段は、前記特徴情報の類似度合いにしきい値を用い、前記しきい値は前記記録媒体毎に関連付けて管理することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項9】
前記類似度合いを前記判断手段の判断の履歴として記憶することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項10】
前記類似度合いをユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項11】
前記判断手段は、前記記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の前記特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項12】
前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報を指定する指定手段を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項13】
前記指定手段は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報の前記しきい値を指定することを特徴とする請求項1〜請求項12の何れか1項記載の記録媒体廃棄システム。
【請求項14】
予め所定の保管期間が定められた記録媒体上に付与され、当該記録媒体に記録された情報を含む特徴情報と、前記記録媒体を識別するための識別情報と、を含むコード化された識別画像とを読み取る識別画像読取手段と、
前記記録媒体に記録された情報を読み取る情報読取手段と、
前記情報読取手段で読み取った情報から、特徴情報を算出する特徴情報算出手段と、
前記保管期間が過ぎた前記記録媒体を対象として、前記読取手段により前記識別画像を読み取ることで前記識別情報と前記特徴情報を取得し、前記識別情報に基づく前記記録媒体の識別結果に加え、前記算出手段で算出した前記特徴情報と前記識別画像に記録された前記特徴情報との類似度合に基づいて廃棄処理の可否を判断する判断手段と、
前記判断手段で廃棄処理可と判断された前記記録媒体を廃棄処理する廃棄処理手段と、
を有する記録媒体廃棄装置。
【請求項15】
前記識別画像読取手段と、前記情報読取手段とが共通であることを特徴とする請求項14記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項16】
前記管理手段は、前記特徴情報を1つの前記記録媒体につき、単独もしくは複数関連付けて管理することを特徴とする請求項14又は請求項15の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項17】
前記管理手段は、前記特徴情報の類似度合いにしきい値を用い、前記しきい値は前記記録媒体毎に関連付けて管理することを特徴とする請求項14〜請求項16の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項18】
前記類似度合いを前記判断手段の判断の履歴として記憶することを特徴とする請求項14〜請求項17の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項19】
前記類似度合いをユーザに通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項14〜請求項18の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項20】
前記判断手段は、前記記録媒体に関連付けられた単独もしくは複数個の前記特徴情報のそれぞれの類似度合いに基づいて判断することを特徴とする請求項14〜請求項19の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項21】
前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報を指定する指定手段を更に有することを特徴とする請求項14〜請求項20の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。
【請求項22】
前記指定手段は、前記記録媒体に対して、単独もしくは複数個の前記特徴情報の前記しきい値を指定することを特徴とする請求項14〜請求項21の何れか1項記載の記録媒体廃棄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−182614(P2009−182614A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19341(P2008−19341)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】