説明

記録材処理装置および画像形成システム

【課題】記録材束のうちの一方の面に向かって進出する第1の進出部材および記録材束のうちの支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材を用いて記録材束を綴じるにあたり、記録材束から第1の進出部材に作用する荷重を低減させる。
【解決手段】(B)に示すように、カム53の回転が終了した時点で、上面60Eの延長線よりも上方に第2押圧歯522の歯部522Cが突出する。このため、用紙束Pに対する綴じ処理を行う際、(C)に示すように、第1駆動部51に設けられた駆動片511のみならず、第2駆動部52に設けられた駆動片521も撓むようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材処理装置および画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数枚のシートを一端縁を基準にして整合する基準フェンスと、整合された複数枚のシートを綴じるステープル手段と、ステープル手段をシートの端縁方向に移動させる移動手段と、を有するシート後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−205870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、記録材束のうちの一方の面に向かって進出する第1の進出部材および記録材束のうちの支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材を用いて記録材束を綴じるにあたり、記録材束から第1の進出部材に作用する荷重を低減させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、記録材を下方から支持する支持面を有し、搬送されてきた記録材を集積し複数枚の記録材により形成された記録材束を生成する記録材集積部と、前記記録材束のうちの前記支持面側とは反対側に位置する一方の面に向かって進出する第1の進出部材と、当該記録材束のうちの当該支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材と、を有し、金属針を用いずに当該第1の進出部材および当該第2の進出部材を用いて当該記録材束を綴じる綴じ手段と、を備え、前記第2の進出部材は、前記記録材束のうちの前記他方の面に接触する接触部を有し、当該他方の面に向かって前記進出を行う際、前記支持面よりも上方に位置する箇所まで当該接触部が移動するように当該進出を行うことを特徴とする記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記第2の進出部材は、前記記録材集積部の前記支持面上に記録材が集積される際、前記接触部が当該支持面よりも下方に位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記支持面の対向位置に配置され、前記記録材束を構成する記録材の当該記録材束厚み方向における移動を規制する記録材規制部を更に備え、前記第1の進出部材は、前記記録材規制部に形成された切り欠きまたは当該記録材規制部に形成された孔を通じ前記一方の面に向かって進出することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記第1の進出部材が取り付けられ予め定められた支点を中心に揺動可能に設けられた第1の揺動部材と、前記第2の進出部材が取り付けられ予め定められた支点を中心に揺動可能に設けられた第2の揺動部材と、回転可能に設けられ当該第1の揺動部材および当該第2の揺動部材を揺動させるカムと、を更に用いて前記記録材束を綴じることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材で前記記録材束を挟むとともに当該挟んだ部位を変形させ当該記録材束を綴じることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置である。
【0006】
請求項6に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置にて画像が形成された記録材に予め定められた処理を施す記録材処理装置と、を有し、前記記録材処理装置は、記録材を下方から支持する支持面を有し、前記画像形成装置から搬送されてきた記録材を集積し複数枚の記録材により形成された記録材束を生成する記録材集積部と、前記記録材束のうちの前記支持面側とは反対側に位置する一方の面に向かって進出する第1の進出部材と、当該記録材束のうちの当該支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材と、を有し、金属針を用いずに当該第1の進出部材および当該第2の進出部材を用いて当該記録材束を綴じる綴じ手段と、を備え、前記第2の進出部材は、前記記録材束のうちの前記他方の面に接触する接触部を有し、当該他方の面に向かって前記進出を行う際、前記支持面よりも上方に位置する箇所まで当該接触部が移動するように当該進出を行うことを特徴とする画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、前記第2の進出部材は、前記記録材集積部の前記支持面上に記録材が集積される際、前記接触部が当該支持面よりも下方に位置するように配置されることを特徴とする請求項6記載の画像形成システムである。
請求項8に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材を用いて前記記録材束を予め定められた時間押圧することで当該記録材束に対する綴じ処理を行い、前記記録材集積部に集積される記録材の枚数および/または種類を把握するとともに把握した記録材の枚数および/または種類に基づき前記予め定められた時間を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システムである。
請求項9に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材を進出させるモータを更に備え、前記モータは、ステッピングモータにより構成されていることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の画像形成システムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、記録材束のうちの一方の面に向かって進出する第1の進出部材および記録材束のうちの支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材を用いて記録材束を綴じるにあたり、記録材束から第1の進出部材に作用する荷重を低減させることができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材集積部における記録材の集積乱れを抑制可能となる。
請求項3の発明によれば、綴じ処理が終了した後において、記録材束を構成する各記録材がより整合された状態となる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、簡易な構成で第1の進出部材および第2の進出部材を進出させることができる。
請求項5の発明によれば、金属針などの消耗品を用いることなく記録材束の綴じ処理を行うことができる。
請求項6の発明によれば、記録材束のうちの一方の面に向かって進出する第1の進出部材および記録材束のうちの支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材を用いて記録材束を綴じるにあたり、記録材束から第1の進出部材に作用する荷重を低減させることができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材集積部における記録材の集積乱れを抑制可能となる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材束に対する綴じ処理をより確実に行うことが可能となる。
請求項9の発明によれば、綴じ手段を構成する各部の破損などを抑制可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
【図2】本実施の形態のシート後処理装置の構成を示した図である。
【図3】本実施の形態のシート後処理装置の構成を示した図である。
【図4】端綴じ機能部が用紙束の端部に綴じ処理を実行する際の状態を説明する図であって、用紙集積部を上方から見た状態を表した図である。
【図5】図4におけるV−V線における断面図である。
【図6】端綴じ機能部を説明するための図である。
【図7】端綴じ機能部を説明するための図である。
【図8】端綴じ機構部等の他の形態を示した図である。
【図9】端綴じ機能部の移動機構を説明するための図である。
【図10】用紙集積部の他の一形態を示した図であって用紙集積部を上方から眺めた場合の図である。
【図11】図10のXI−XI線における断面図である。
【図12】用紙集積部の他の一形態を示した図であって用紙集積部を上方から眺めた場合の図である。
【図13】図12のXIII−XIII線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。図1に示す画像形成システムは、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像形成された後の記録材(用紙、シート)に対して綴じ等の後処理を行うシート後処理装置2(記録材処理装置の一例)とで構成される。
【0010】
画像形成装置1は、所謂タンデム方式で構成され、各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100K(「画像形成ユニット100」とも総称する)、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム107を露光するレーザ露光装置101を備えている。また、画像形成装置1は、各画像形成ユニット100にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト102、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を記録材(用紙)に一括転写(二次転写)する二次転写ロール104、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着する定着装置105、さらには、画像形成装置1の動作を制御する本体制御部106を備えている。
【0011】
画像形成装置1の各画像形成ユニット100では、感光体ドラム107への帯電工程、レーザ露光装置101からの走査露光による感光体ドラム107での静電潜像形成工程、形成された静電潜像への各色トナーの現像工程等を経て、各色のトナー像が形成される。各画像形成ユニット100に形成された各色トナー像は、一次転写ロール103により中間転写ベルト102上に順次静電転写される。そして、各色トナー像は、中間転写ベルト102の移動に伴って二次転写ロール104が配設された位置に向けて搬送される。
【0012】
一方、画像形成装置1には、異なるサイズや異なる紙種の複数の用紙P1〜P4(「用紙P」や「用紙束P」とも総称する)が、それぞれ用紙収容部110A〜110Dに収容されている。そして、本体制御部106により例えば用紙P1が指定された場合には、ピックアップロール111により用紙収容部110Aから用紙P1が取り出され、搬送ロール112によって1枚ずつレジストロール113の位置まで搬送される。本体制御部106により用紙P2〜P4が指定された場合にも、それぞれ同様である。そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が二次転写ロール104の配置位置に搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール113から用紙Pが供給される。それにより、各色トナー像は、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
【0013】
その後、各色トナー像が二次転写された用紙Pは、中間転写ベルト102から剥離されて定着装置105に搬送される。定着装置105では、熱および圧力による定着処理により各色トナー像が用紙P上に定着され、画像が形成される。そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ロール114によって画像形成装置1の用紙排出部Tから排出され、画像形成装置1に接続されたシート後処理装置2に搬送される。
【0014】
シート後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tの下流側に配置され、画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。
図2および図3は、本実施の形態のシート後処理装置2の構成を示した図である。
図2に示すように、シート後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット21、トランスポートユニット21に取り込まれた用紙Pに対して所定の後処理を施すフィニッシャユニット22、シート後処理装置2の各機構部を制御する用紙処理制御部23を備えている。用紙処理制御部23は、不図示の信号ラインで本体制御部106(図1参照)と接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。なお、図1のシート後処理装置2では、用紙処理制御部23がフィニッシャユニット22の筐体内に設けられているが、用紙処理制御部23は画像形成装置1の筐体内に設けてもよい。また、画像形成装置1の本体制御部106が用紙処理制御部23の制御機能を備えた構成としてもよい。
【0015】
シート後処理装置2のトランスポートユニット21には、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部30、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pをフィニッシャユニット22に向けて搬送する複数の搬送ロール211が設けられている。
【0016】
一方、フィニッシャユニット22には、用紙Pを下方から支持するとともに用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束Pを生成する用紙集積部60(記録材集積部の一例)、一方面側および他方面側から用紙束Pの端部を押圧し用紙束Pを構成する用紙Pを互いに圧着させて(用紙Pの繊維を絡ませて)綴じ処理を行う端綴じ機能部50(綴じ手段の一例)、用紙束Pを保持するとともに保持する用紙束Pの量に応じて上下移動するスタッカー部80が備えられている。またフィニッシャユニット22には、用紙集積部60に集積された用紙束Pを搬出する搬出ロール61、回転軸62aを移動中心として、用紙Pを用紙集積部60に集積させる際には搬出ロール61から退避した位置に移動し、用紙Pを用紙集積部60から搬出する際には搬出ロール61を圧接する位置に移動する可動ロール62が備えられている。
【0017】
続いて、シート後処理装置2にて行われる用紙Pの処理について詳細に説明する。
シート後処理装置2は、本体制御部106から用紙処理制御部23に対し、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力されることで、用紙Pに対する各種の後処理を実行する。ここでは、本体制御部106から用紙Pに対する後処理を実行する旨の指示信号が出力された場合について述べる。
【0018】
まず、シート後処理装置2のトランスポートユニット21に、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pが搬入される。トランスポートユニット21では、用紙処理制御部23からの指示信号に応じてパンチ機能部30による穴あけが行われた後、搬送ロール211によって用紙Pがフィニッシャユニット22に送られる。なお、用紙処理制御部23からの穴あけ指示が無い場合には、用紙Pは、パンチ機能部30による穴あけ処理は行われずに、そのままの状態で搬送ロール211によってフィニッシャユニット22に送られる。
【0019】
フィニッシャユニット22に送られた用紙Pは、用紙集積部60まで搬送される。より詳細には、用紙Pは、用紙集積部60の上方まで搬送された後に用紙集積部60に落下する。その後、用紙Pは、用紙集積部60に付与された傾斜角によって用紙集積部60の上をスライド移動し、用紙集積部60の端部に設けられた用紙規制部64(図3参照)に突き当たる。これにより用紙Pは移動を停止する。これにより、用紙Pの後端部が揃えられた状態の用紙束Pが用紙集積部60上に形成される。なお本実施形態では、用紙集積部60に付与された傾斜角に加えて、用紙Pを用紙集積部60の用紙規制部64に向けて移動させる回転パドル63が配置されている。
【0020】
また、用紙集積部60の幅方向両端部には、図3に示すように、用紙束Pの幅方向位置を揃える用紙幅位置揃え機構65が設けられている。これにより、用紙Pが用紙集積部60に集積されるに際して、用紙P(用紙束P)の幅方向位置も揃えられる。なお、用紙集積部60に対し用紙Pが送り出される際には、可動ロール62は搬出ロール61から退避した位置に移動している。その後、用紙集積部60に用紙Pが予め定められた枚数だけ集積され、用紙束Pが形成されると、端綴じ機能部50により、用紙束Pの端部に対する綴じ処理が実行される。より具体的には、用紙処理制御部23が端綴じ処理の指示信号を送信している場合には、端綴じ機能部50が用紙束Pの端部に綴じ処理を実行する。
【0021】
ここで、図4は、端綴じ機能部50が用紙束Pの端部に綴じ処理を実行する際の状態を説明する図であって、用紙集積部60を上方から見た状態を表している。端綴じ機能部50には、用紙Pを押圧する押圧歯(後述)およびこの押圧歯を駆動する駆動機構(不図示)が設けられている。そして本実施形態では、この押圧歯および駆動機構が、用紙集積部60の用紙規制部64に沿って移動可能に設けられている。
【0022】
そして、図4に示すように、用紙処理制御部23からの指示信号に従って、例えば、用紙束Pの幅方向(用紙Pの搬送方向と交差する方向)において異なる箇所に位置する2点(図4の(A)位置と(B)位置)に対し綴じ処理(2点端綴じ処理)をする。また例えば、一方の端(用紙束Pの角部)(図4の(C)位置)に対し綴じ処理(1点端綴じ)をする。なお、(A)位置と(B)位置との間では、押圧歯および駆動機構を直線的に移動させるが、(A)位置と(C)位置との間では、押圧歯および駆動機構を、例えば45°の回転を伴わせて移動させる。
【0023】
なお、用紙集積部60に集積される用紙Pの枚数や用紙Pの種類などに応じて押圧歯による用紙束Pの押圧時間を変更することもできる。この場合、例えば、用紙束Pが厚い場合に押圧歯による用紙束Pの押圧時間を長くすることが可能となり、用紙束Pに対する綴じ処理がより確実なものとなる。ここで、用紙Pの枚数や用紙Pの種類は、例えば、不図示のUI(User Interface)を介してユーザにより入力される。そして入力された用紙Pの枚数や用紙Pの種類は、変更手段として機能する用紙処理制御部23に送信され、用紙処理制御部23により把握される。そして用紙処理制御部23により上記押圧時間の変更が行われる。
【0024】
図5は、図4におけるV−V線における断面図である。ここで、図5も参照しながら用紙規制部64について詳細に説明する。図4に示すように、本実施形態における用紙規制部64は、上方から眺めた場合に矩形状となり且つ4つの辺を有する用紙集積部60の1つの辺69に沿うように設けられている。また用紙規制部64は、用紙束Pの幅方向における異なる位置にて用紙束Pの規制を行うことができるように、この幅方向における異なる位置に、第1用紙規制部641、第2用紙規制部642、第3用紙規制部643を備えている。
【0025】
ここで第1用紙規制部641、第2用紙規制部642、および第3用紙規制部643の各々は同様に構成されており、図5に示すように、用紙集積部60の底板60Aから上方に延びるように設けられ搬送されてきた用紙Pの端部に接触しこの用紙Pの移動を規制する規制部60Bを備えている。また、この規制部60Bに一端が接続して設けられ底板60Aに対向配置された対向部60C(記録材規制部の一例)を備えている。この対向部60Cは、用紙束Pのうちの最上位に位置する用紙Pに接触し用紙束Pの厚み方向における用紙Pの移動を規制する。
【0026】
ここで本実施形態では、第1用紙規制部641、第2用紙規制部642、および第3用紙規制部643が設けられた位置とは異なる位置にて、端綴じ機能部50による端綴じ処理が行われる。より具体的には、図4に示すように、第1用紙規制部641と第2用紙規制部642との間、第2用紙規制部642と第3用紙規制部643との間、第3用紙規制部643に隣接する箇所(用紙束Pの角部)にて端綴じ処理が行われる。なお本実施形態では、図4に示すように、底板60Aに対し3つの切り欠き60Dが設けられている。より詳細には、第1用紙規制部641と第2用紙規制部642との間、第2用紙規制部642と第3用紙規制部643との間に、切り欠き60Dが設けられている。また、第3用紙規制部643に隣接する箇所にも切り欠き60Dが設けられている。ここで本実施形態では、この切り欠き60Dを通じ用紙束Pに向かって後述する押圧歯が進出する。
【0027】
なお端綴じ機能部50により、用紙束Pの端綴じが実行された後は、可動ロール62(図2参照)は、回転軸62aを移動中心として搬出ロール61に圧接する位置に移動する。そして、搬出ロール61および可動ロール62が回転を開始し、端綴じされた用紙束Pを用紙集積部60からスタッカー部80(図2参照)に向けて搬送する。
【0028】
ここで端綴じ機能部50について詳細に説明する。
図6、図7は、端綴じ機能部50を説明するための図である。なお図6(A)および図6(B)は、図4のVI−VI線における断面図を示している。また図7は、図6(A)における矢印X方向から押圧歯を眺めた場合の図である。
【0029】
図6(A)に示すように本実施形態における端綴じ機能部50は、用紙束Pから離れる方向に向かって配設された第1駆動部51、同じく用紙束Pから離れる方向に向かって配設された第2駆動部52、第1駆動部51と第2駆動部52との間に配置された楕円状のカム53と、カム53を駆動するステッピングモータMと、ステッピングモータMとカム53との間に配置されたトルクリミッタTrとを備えている。
【0030】
ここで第1駆動部51は、板状に形成されるとともに用紙束Pから離れる方向に向かって延び且つ用紙束P側に一端部を有し一端部の反対側に他端部を有する駆動片511(第1の揺動部材の一例)と、この駆動片511の一端部側に取り付けられ用紙束Pの一方の面(用紙束Pのうちの用紙集積部60側に位置する面とは反対側に位置する面)に向かって進出しこの一方の面を押圧する押圧歯512(第1の進出部材の一例)(以下、「第1押圧歯512」と称する場合がある)とを備えている。ここで駆動片511は、貫通孔511Aが形成され第2駆動部52側に向かって突出する突出部511Bを有している。
【0031】
また、第2駆動部52は、第1駆動部51と同様に、板状に形成されるとともに用紙束Pから離れる方向に向かって延び且つ用紙束P側に一端部を有し一端部の反対側に他端部を有する駆動片521(第2の揺動部材の一例)と、この駆動片521の一端部側に取り付けられ用紙束Pの他方の面(用紙束Pのうちの用紙集積部60側に位置する面)に向かって進出しこの他方の面を押圧する押圧歯522(第2の進出部材の一例)(以下、「第2押圧歯522」と称する場合がある)とを備えている。駆動片521は、貫通孔(第1駆動部51の貫通孔511Aの背面に位置、不図示)が形成され第1駆動部51側に向かって突出する突出部521Bを有している。また本実施形態では、第1駆動部51に設けられた貫通孔511Aおよび第2駆動部52に設けられた上記貫通孔(不図示)にピンPNが通されている。そして本実施形態では、このピンPNを中心に、駆動片511および駆動片521が揺動するようになっている。
【0032】
ここで図7を参照し第2押圧歯522について説明する。なお図7では、第2押圧歯522を例示するが、上下が反転している点を除き、第1押圧歯512と第2押圧歯522とは同様に構成されている。図7に示すように、第2押圧歯522は、直方体状に形成された基部522Aを有している。ここで基部522Aは、基部522Aの上部に位置し記録材束Pの一方の面と対峙する上面522Bを有している。また第2押圧歯522は、基部522Aの上面522B(第1押圧歯512では下面)に、歯部522Cを有している。ここで歯部522Cには、基部522Aの上面522Bから上方に向かって突出する複数の突起522Dが形成されている。この結果、本実施形態では、基部522Aの上面522Bに凹凸が形成された状態となっている。
【0033】
ここで、ステッピングモータMが駆動されカム53が回転すると、第1押圧歯512および第2押圧歯522は、互いに接近するとともに用紙束Pの一方の面側および他方の面側からこの用紙束Pを押圧するようになる。そしてこの際、歯部522Cが第1押圧歯512および第2押圧歯522に形成されているために、用紙束Pに凹凸が形成されるようになる。またこの際、用紙Pとこの用紙Pに隣接する他の用紙Pとの間で、用紙Pを構成する繊維に絡みが生じるようになる。付言すると、カム53の回転によって、用紙束Pのうちの予め定められた部位が第1押圧歯512および第2押圧歯522より挟まれた状態となるとともに、この挟まれた部位に変形が生じる。これにより、隣接する用紙Pが互いにくっつく状態となり、複数枚の用紙Pにより構成される用紙束Pが完成する。
【0034】
端綴じ機能部50の動作について更に説明する。
本実施形態における端綴じ機能部50では、用紙集積部60に対し予め定められた枚数の用紙Pが集積された後、用紙処理制御部23からの信号に基づきステッピングモータMが駆動され、予め定められた角度だけカム53が回転する。そしてカム53が回転すると、ピンPNを中心として、駆動片511および駆動片521が回転し、第1押圧歯512および第2押圧歯522は互いに接近する。これにより、図6(B)に示すように、第1押圧歯512および第2押圧歯522により用紙束Pが押圧され、綴じ処理が行われる。
【0035】
ここで本実施形態では、カム53の回転が終了した時点において、底板60Aの上面60E(図6(B)参照)の延長線(同図の一点鎖線参照)上に、第2押圧歯522の歯部522C(図7参照)が位置するようになっている。付言すると本実施形態では、第2押圧歯522が最も進出した際に、上面60Eの延長線上に第2押圧歯522の歯部522Cが位置するように、各部の寸法が設定されている。この場合、第2押圧歯522による用紙束Pの持ち上げが抑制され、用紙束Pが上面60Eから浮きにくくなる。ここで上面60Eから用紙束Pが浮くと、用紙束Pに湾曲が生じた状態にて綴じ処理が実行され、綴じ処理を終了した用紙束Pに波うちなどが生じるおそれがある。このため本実施形態では、上面60Eの延長線と第2押圧歯522の歯部522C(凹凸が形成された面)とが用紙Pの積載方向(用紙束Pの厚み方向)において揃うように、第2押圧歯522を進出させている。ここで本実施形態の構成の場合、用紙束Pの綴じ処理が行われる際、図6(B)に示すように、第1駆動部51の駆動片511に撓みが生じるようになる。なお、本実施形態における上面60Eは、用紙Pを下方から支持する支持面として捉えることができる。
【0036】
ここで用紙集積部60の上面60Eに対し第2押圧歯522を取り付けるとともに、上方から下方に向かって第1押圧歯512を進出させることで、用紙束Pの綴じ処理を行うことができる。しかしながらこの場合、用紙Pが用紙集積部60に集積される際に、第2押圧歯522により用紙Pの移動が規制され、端部が揃った状態の用紙束Pが生成されないおそれがある。このため本実施形態では、用紙Pが用紙集積部60に集積されている際には上面60E(上面60Eの延長線)よりも下方に第2押圧歯522を位置させておき、予め定められた枚数の用紙Pが用紙集積部60に集積された後に、第2押圧歯522を進出させるようにしている。なお本実施形態における構成では、用紙束Pが厚い場合に、端綴じ機能部50を構成する部材に破損などが生じるおそれがある。このため本実施形態では上記のようにトルクリミッタTrを設けた構成としている。なお、部材などの破損防止は、ステッピングモータMを脱調させることで行うことも可能である。
【0037】
ここで図8は、端綴じ機構部50等の他の形態を示した図である。
本実施形態では、図6で示した態様よりも上方に端綴じ機能部50を配置している。より具体的には、図8(A)に示すように、上面60Eの延長線(一点鎖線で表示)よりも上方にピンPNが位置するように端綴じ機能部50を配置している。ここで本実施形態では、同図(B)に示すように、カム53の回転が終了した時点で、上面60Eの延長線よりも上方に第2押圧歯522の歯部522C(接触部の一例)(図7も参照)が突出する。このため本実施形態では、用紙束Pに対する綴じ処理を行う際、図8(C)に示すように、第1駆動部51に設けられた駆動片511のみならず、第2駆動部52に設けられた駆動片521も撓むようになる。なお図8(B)では、第1駆動部51の図示を省略している。
【0038】
ここで図8に示す構成の場合、用紙束Pから端綴じ機構部50にかかる荷重が分散されるようになる。より具体的に説明すると、図6に示した態様では、用紙束Pからの荷重が第1駆動部51に設けられた駆動片511に対して主に作用していたが、図8に示す構成では、用紙束Pからの荷重が第2駆動部52に設けられた駆動片521にも作用するようになる。
【0039】
図6に示した態様の場合、第1駆動部51に設けられた駆動片511に作用する加重が大きくなり、駆動片511の破損などが生じる可能性が高まる。この場合、破損などを防止するために、用紙束Pから加わる荷重を逃がすための特別な機構が必要となる場合がある。その一方で本実施形態における構成の場合、第2駆動部52に設けられた駆動片521にも荷重が作用するため、第1駆動部51に設けられた駆動片511に作用する荷重が小さくなる。このため本実施形態の構成の場合、上記特別な機構などが省略可能となり、例えばコストの低減が可能となる。
【0040】
なお本実施形態における構成では、用紙束Pを構成する用紙Pの枚数が少ないと、第2押圧歯522により用紙束Pが持ち上げられ、綴じ処理を終了した後の用紙束Pに対し湾曲などが生じるおそれがある。但し、用紙束Pの厚みが一定以上ある場合には、第2駆動部52に設けられた駆動片521の湾曲に伴い、第2押圧歯522が下方に変位し、上面60E(図8(C)参照)の延長線上に押圧歯522の歯部522C(図7参照)が位置するようになる。そしてこの場合は、用紙束Pにおける上記湾曲の発生が抑制される。
【0041】
図9は、端綴じ機能部50の移動機構を説明するための図である。上記のとおり、端綴じ機能部50は、用紙処理制御部23からの指示信号に従って、例えば、用紙束Pの幅方向において異なる箇所に位置する2点(図9の(A)位置と(B)位置)に対し綴じ処理(2点端綴じ処理)をする。また例えば、一方の端(用紙束Pの角部)(図9の(C)位置)に対し綴じ処理(1点端綴じ)をする。ここで、端綴じ機能部50は、例えば、循環移動が可能に設けられ端綴じ機能部50が取り付けられた環状のベルト部材(不図示)と、このベルト部材を移動(回転)させるモータ(不図示)とを備えた移動機構により移動させることができる。
【0042】
ここで上記のような移動機構を用いる場合、端綴じ機能部50の移動をガイドするガイド部が設けられることが多いが、このガイド部は、図9に示すように、例えば、丸棒状に形成され用紙規制部64に沿って設けられたガイド部材68により構成することができる。ここでこのガイド部材68は、第1駆動部51に設けられた貫通孔511A(図6参照)、および、第2駆動部52に設けられた上記貫通孔(不図示)に貫通配設され、用紙規制部64に沿って移動する端綴じ機能部50をガイドする。また、45°の回転を伴いながら図9の(C)位置まで移動する端綴じ機能部50をガイドする。本構成の場合、ガイド部材68が、端綴じ機能部50をガイドする機能、駆動片511,521を揺動可能に支持する機能の2つの機能を有することとなり、部品点数が削減されるようになる。
【0043】
ところで上記では、第1用紙規制部641、第2用紙規制部642、および第3用紙規制部643が設けられた箇所とは異なる箇所にて、端綴じ機能部50による端綴じが行われる場合を説明したが(図4参照)、第1用紙規制部641、第2用紙規制部642、および第3用紙規制部643が設けられた箇所にて、端綴じ処理を行うこともできる。このように、第1用紙規制部641等が設けられた箇所にて端綴じを行う場合、用紙束Pの厚み方向における用紙Pの移動が規制されている箇所にて端綴じ行われるため、第1用紙規制部641等が設けられた箇所以外の箇所にて端綴じが行われる場合に比べ、用紙束Pを構成する各用紙Pがより整合された状態となる。
【0044】
図10は、用紙集積部60の他の一形態を示した図であって用紙集積部60を上方から眺めた場合の図である。また図11は、図10のXI−XI線における断面図である。
本図に示す用紙集積部60では、第1用紙規制部641に設けられた対向部60Cのうちの規制部60Bが設けられている側に貫通孔601が形成されている。また、規制部60Bにも、貫通孔602が設けられている。ここでこの貫通孔602は、対向部60Cに設けられた貫通孔601に接続した状態で設けられている。また本実施形態では、底板60Aに対しても貫通孔603が設けられている。ここでこの貫通孔603は、規制部60Bに設けられた貫通孔602に連続するように設けられるとともに、対向部60Cに設けられた貫通孔601の対向位置に配置されている。
【0045】
ここで本実施形態における構成にて端綴じを行う場合には、対向部60Cに設けられた貫通孔601を通じて第1押圧歯512(図6参照)を進出させ、また底板60Aに設けられた貫通孔603を通じて第2押圧歯522(図6参照)を進出させる。なお本実施形態では、第1用紙規制部641について説明したが、第2用紙規制部642および第3用紙規制部643も第1用紙規制部641と同様に構成されている。
【0046】
また用紙集積部60は次のような形態とすることもできる。
図12は、用紙集積部60の他の一形態を示した図であって用紙集積部60を上方から眺めた場合の図である。また図13は、図12のXIII−XIII線における断面図である。
【0047】
本図に示す用紙集積部60では、対向部60Cに対し切り欠き605が形成されている。なお上記と異なり、この切り欠き605は、規制部60Bが設けられている側とは反対側に形成されている。また本用紙集積部60では、底板60Aのうちの切り欠き605に対向する箇所に貫通孔606が形成されている。ここで本実施形態における構成にて端綴じを行う場合には、対向部60Cに設けられた切り欠き605を通じて第1押圧歯512を進出させ、また底板60Aに設けられた貫通孔606を通じて第2押圧歯522を進出させる。
【符号の説明】
【0048】
2…シート後処理装置、23…用紙処理制御部、50…端綴じ機能部、53…カム、60…用紙集積部、60C…対向部、60E…上面、511…駆動片、512…押圧歯、521…駆動片、522…押圧歯、601…貫通孔、605…切り欠き、M…ステッピングモータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材を下方から支持する支持面を有し、搬送されてきた記録材を集積し複数枚の記録材により形成された記録材束を生成する記録材集積部と、
前記記録材束のうちの前記支持面側とは反対側に位置する一方の面に向かって進出する第1の進出部材と、当該記録材束のうちの当該支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材と、を有し、金属針を用いずに当該第1の進出部材および当該第2の進出部材を用いて当該記録材束を綴じる綴じ手段と、
を備え、
前記第2の進出部材は、前記記録材束のうちの前記他方の面に接触する接触部を有し、当該他方の面に向かって前記進出を行う際、前記支持面よりも上方に位置する箇所まで当該接触部が移動するように当該進出を行うことを特徴とする記録材処理装置。
【請求項2】
前記第2の進出部材は、前記記録材集積部の前記支持面上に記録材が集積される際、前記接触部が当該支持面よりも下方に位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置。
【請求項3】
前記支持面の対向位置に配置され、前記記録材束を構成する記録材の当該記録材束厚み方向における移動を規制する記録材規制部を更に備え、
前記第1の進出部材は、前記記録材規制部に形成された切り欠きまたは当該記録材規制部に形成された孔を通じ前記一方の面に向かって進出することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材処理装置。
【請求項4】
前記綴じ手段は、前記第1の進出部材が取り付けられ予め定められた支点を中心に揺動可能に設けられた第1の揺動部材と、前記第2の進出部材が取り付けられ予め定められた支点を中心に揺動可能に設けられた第2の揺動部材と、回転可能に設けられ当該第1の揺動部材および当該第2の揺動部材を揺動させるカムと、を更に用いて前記記録材束を綴じることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録材処理装置。
【請求項5】
前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材で前記記録材束を挟むとともに当該挟んだ部位を変形させ当該記録材束を綴じることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録材処理装置。
【請求項6】
記録材に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置にて画像が形成された記録材に予め定められた処理を施す記録材処理装置と、を有し、
前記記録材処理装置は、
記録材を下方から支持する支持面を有し、前記画像形成装置から搬送されてきた記録材を集積し複数枚の記録材により形成された記録材束を生成する記録材集積部と、
前記記録材束のうちの前記支持面側とは反対側に位置する一方の面に向かって進出する第1の進出部材と、当該記録材束のうちの当該支持面側に位置する他方の面に向かって進出する第2の進出部材と、を有し、金属針を用いずに当該第1の進出部材および当該第2の進出部材を用いて当該記録材束を綴じる綴じ手段と、
を備え、
前記第2の進出部材は、前記記録材束のうちの前記他方の面に接触する接触部を有し、当該他方の面に向かって前記進出を行う際、前記支持面よりも上方に位置する箇所まで当該接触部が移動するように当該進出を行うことを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
前記第2の進出部材は、前記記録材集積部の前記支持面上に記録材が集積される際、前記接触部が当該支持面よりも下方に位置するように配置されることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材を用いて前記記録材束を予め定められた時間押圧することで当該記録材束に対する綴じ処理を行い、
前記記録材集積部に集積される記録材の枚数および/または種類を把握するとともに把握した記録材の枚数および/または種類に基づき前記予め定められた時間を変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記綴じ手段は、前記第1の進出部材および前記第2の進出部材を進出させるモータを更に備え、
前記モータは、ステッピングモータにより構成されていることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−201654(P2011−201654A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70787(P2010−70787)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】