説明

設定変更システム、設定変更プログラム、設定送信プログラム、及び電子機器

【課題】同一の機能を有する他の電子機器に保存される同一の機能に関する設定を容易かつ適切に変更できる設定変更システムを提供する
【解決手段】
第1の機能を提供すると共に、第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供すると共に、第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器とを備え、第2の電子機器は、第1の電子機器に第1の設定を問合せると共に、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定に第2の設定を変更して保存することを特徴とする。これによれば、同一の機能を有する第2の電子機器が、第1の電子機器に問合せた同一の機能に関する設定に変更して設定を保存するため、第1の電子機器に保存される設定を変更するだけで第2の電子機器に保存される同一の機能に関する設定を容易かつ適切に変更できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、電子機器の設定変更システム、設定変更プログラム、及び設定送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ファクシミリ通信装置に設定登録される登録情報を1回通信するだけで、通信した登録情報を複数のファクシミリ通信装置に設定登録できるデータ通信システムが知られるに至った(例えば、特許文献1)。
【0003】
このデータ通信システムは、ファクシミリ通信機能を有する複数のデジタル複合機と、複数のデジタル複合機のそれぞれに所定の情報ファイルを逐次送信するデータ通信装置とを備え、デジタル複合機は、送信された情報ファイルに包含される所定の登録情報の設定を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−203283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、同一の機能を有する他の電子機器に保存される同一の機能に関する設定を容易かつ適切に変更できる電子機器、設定変更システム、及び設定変更プログラム、並びに同一の機能を有する他の電子機器へ同一の機能に関する設定を容易かつ適切に送信できる電子機器及び設定送信プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る設定変更システムは、第1の機能を提供すると共に、第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供すると共に、第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器とを備え、第2の電子機器は、第1の電子機器に第1の設定を問合せると共に、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定に第2の設定を変更して保存することを特徴としている。
【0007】
本発明に係る電子機器は、第1の機能に関する第1の設定を保存する保存手段と、第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供する他の電子機器から第1の設定を問合せる信号を受信すると共に、問合せに応答して保存手段が保存する第1の設定を表す信号を返信する通信手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る設定送信プログラムは、コンピュータを、第1の機能に関する第1の設定を保存する保存手段と、第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供する他の電子機器から第1の設定を問合せる信号を受信すると共に、問合せに応答して保存手段が保存する第1の設定を表す信号を返信する通信手段として機能させることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る電子機器は、他の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第2の機能に関する第2の設定を保存する保存手段と、他の電子機器に第1の設定を問合せる信号を送信すると共に、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定を表す信号を受信する通信手段とを備え、保存手段は、通信手段が受信した信号が表す第1の設定に第2の設定を変更して保存することを特徴としている。
【0010】
本発明に係る設定変更プログラムは、コンピュータを、他の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第2の機能に関する第2の設定を保存する保存手段と、他の電子機器に第1の設定を問合せる信号を送信すると共に、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定を表す信号を受信する通信手段として機能させ、保存手段は、通信手段が受信した信号が表す第1の設定に第2の設定を変更して保存することを特徴としている。
【0011】
上記構成において、本発明に係る設定変更システムは、第1の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第3の機能を提供すると共に、第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器を更に備え、第2の電子機器は、第1の設定を問う第3の電子機器の問合せに対して、第1の電子機器の所在を返答し、第3の電子機器は、第2の電子機器が返答した所在に在る第1の電子機器へ第1の設定を再度問合せると共に、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定に第3の設定を変更して保存する構成を採用できる。
【0012】
本発明に係る設定変更システムは、第1の機能を提供すると共に、第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、第1の機能と異なる第2の機能を第1の機能と連携して提供すると共に、第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器と、第1の機能と第2の機能とが連携した第3の機能を提供すると共に、第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器とを備え、第1の電子機器は、1の設定を問う第3の電子機器の問合せに対して、第1の機能に関する第1の設定と、第1の機能と連携して第2の機能を提供する第2の電子機器の所在とを返答し、第3の電子機器は、第1の電子機器が応答した所在にある第2の電子機器へ第2の設定を問合せると共に、第3の設定を、問合せに第1の電子機器が応答した第1の設定と、問合せに第2の電子機器が応答した第2の設定とに変更して保存することを特徴とすることを特徴としている。
【0013】
本発明に係る設定変更システムは、第1の機能を提供すると共に、第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、第1の機能と異なる第2の機能を第1の機能と連携して提供すると共に、第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器と、第1の機能と第2の機能とが連携した第3の機能を提供すると共に、第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器とを備え、第1の電子機器は、第3の電子機器に第3の設定を問合せると共に、問合せた第3の設定の内で第1の機能に関する設定に第1の設定を変更して保存し、第2の電子機器は、第3の電子機器に第3の設定を問合せると共に、問合せた第3の設定の内で第2の機能に関する設定に第2の設定を変更して保存することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の構成によれば、同一の機能を有する第2の電子機器が、第1の電子機器に問合せた同一の機能に関する設定に変更して設定を保存するため、第1の電子機器に保存される設定を変更するだけで第2の電子機器に保存される同一の機能に関する設定を容易かつ適切に変更できる。
【0015】
請求項2の構成によれば、同一の機能を有する他の電子機器へ同一の機能に関する設定を送信できる。
【0016】
請求項3の構成によれば、同一の機能を有する他の電子機器へ同一の機能に関する設定を送信できる。
【0017】
請求項4の構成によれば、同一の機能を有する他の電子機器の設定へ容易かつ適切に設定変更できる。
【0018】
請求項5の構成によれば、同一の機能を有する他の電子機器の設定へ容易かつ適切に設定変更できる。
【0019】
請求項6の構成によれば、第3の電子機器にとって第1の電子機器の所在が不明な場合であっても、第3の電子機器は第2の電子機器へ問合せることで、第1の電子機器の所在の返答を受けると共に、返答を受けた所在に在る第1の電子機器へ設定を問合せることができる。
【0020】
請求項7の構成によれば、連携した機能を提供する第3の電子機器が、それぞれ連携して機能を提供する第1の電子機器及び第2の電子機器に問合せた設定に変更して保存するため、第1の電子機器及び第2の電子機器に保存される設定をそれぞれ変更するだけで、第3の電子機器に保存される設定を容易かつ適切に変更できる。
【0021】
請求項8の構成によれば、それぞれ連携して機能を提供する第1の電子機器及び第2の電子機器が、連携した機能を提供する第3の電子機器に保存された設定を問合せて保存するため、第3の電子機器に保存される設定を変更するだけで、第1の電子機器及び第2の電子機器に保存される設定を容易かつ適切に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の設定変更システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】第1電子機器の一構成例を示す構成図である。
【図3】第1電子機器及び第2電子機器が実行する処理の一例を表すフローチャートである。
【図4】実施例2における設定変更システムの一形態を示す構成図である。
【図5】実施例2において第3電子機器が実行する処理の一例を表すフローチャートである。
【図6】実施例3における設定変更システムの一形態を示す構成図である。
【図7】実施例3において第1電子機器及び第3電子機器が実行する処理の一例を表すフローチャートである。
【図8】実施例4における設定変更システムの一形態を示す構成図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0024】
図1は、本発明の設定変更システムの一実施形態を示す構成図である。
図1に示す設定変更システム1は、通信網10、第1電子機器110、並びに第2電子機器120及び121を備える。
通信網10は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成される。よって、通信網10を、以下単に、ネットワークという。通信網10は、第1電子機器110、並びに第2電子機器120及び121をそれぞれ通信可能に接続する。尚、第2電子機器120及び121はそれぞれ同一の構成を有するため、第2電子機器120についてのみ説明し、第2電子機器121の説明を省略する。
【0025】
第1電子機器110及び第2電子機器120は、それぞれ複合機で構成される。複合機は、例えば、印刷機能(以下、プリント機能ともいう)、読取機能(以下、スキャン機能ともいう)、印刷機能と読取機能とが連携した複写機能(以下、コピー機能ともいう)、FAX(facsimile)通信機能、及び情報通信機能等の多機能を提供する。
【0026】
第1電子機器110は、第1の機能を提供すると共に、第1の機能に関する第1の設定を保存する。本実施例において、第1の機能は、印刷機能であるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。第1の機能は、例えば、スキャン機能、コピー機能、FAX通信機能、及び情報通信機能のいずれかである構成を採用できる。
【0027】
また、本実施例において、第1の機能は印刷機能であるとして説明を行うため、第1の設定は、省電力機能を有効にするか否か、印刷枚数の上限を定めるか否か、カラー印刷を行うか否か、拡大印刷を行うか否か、フチ無し印刷を行うか否か、印刷用紙の大きさ、及び印刷用紙の紙質のいずれか1つ以上を定める設定を含む。
【0028】
ここで、図2を参照して、第1電子機器110の構成について説明を行う。図2(a)は、第1電子機器110の一構成例を表す機能ブロック図である。
図2に示す第1電子機器110は、ネットワーク処理部111、USB(Universal Serial Bus)処理部112、インタフェース部113、操作パネル部114、印刷データ解析部115a、印刷部115b、スキャンデータ処理部116a、スキャン部116b、パラメタ共有インタフェース部117a、及びパラメタ保存部117bで構成される。
【0029】
ネットワーク処理部111は、例えば、後述する通信装置で構成される。ネットワーク処理部111は、通信網10及びインタフェース部113に接続する。ネットワーク処理部111は、通信網10(つまり、ネットワーク)との通信を処理する。
【0030】
具体的には、ネットワーク処理部111は、通信網10を介して第2電子機器120から第1の設定を問合せる問合信号を受信する。次に、ネットワーク処理部111は、インタフェース部113を介してパラメタ保存部117bが保存する第1の設定を取得する。その後、ネットワーク処理部111は、取得した第1の設定を表す応答信号を、問合せに応答して第2電子機器120へ返信する。尚、問合せを受ける電子機器を、リファレンスマシン又はリファレンス機という。よって、本実施例において、第1電子機器110がリファレンス機である。
【0031】
USB処理部112は、例えば、USBコントローラで構成される。USB処理部112は、インタフェース部113に接続する。USB処理部112は、USB接続する他の電子機器と、インタフェース部113を介して接続する他の部との通信を処理する。
インタフェース部113について説明する前に、操作パネル部114について説明する。操作パネル部114は、例えば、タッチパネル又はメカニカルスイッチで構成される。操作パネル部114は、第1電子機器110の使用者(つまり、ユーザ)に操作されて、各種の命令(つまり、コマンド)を入力する。
【0032】
インタフェース部113、印刷データ解析部115a、スキャンデータ処理部116a、及びパラメタ共有インタフェース部117aは、第1電子機器110を構成する不図示のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)がソフトウェア処理を実行することで実現される。
ここで、図2(b)を参照して、第1電子機器110がソフトウェア処理を実行するために用いるハードウェアについて説明を行う。図2(b)は、第1電子機器110の一構成例を表すハードウェア構成図である。
【0033】
図2(b)に示すマイコン119は、実行装置119a、記憶装置119b、入出力装置119c、及び通信装置119d、並びにこれらが情報の授受を可能するバス119eを備える。実行装置119aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成される。記憶装置119bは、例えば、ハードディスクで構成される。尚、これに限定される訳ではなく、記憶装置119bは、半導体メモリで構成される実施例を採用できる。入出力装置119cは、例えば、AD(Analog-to-Digital)/DA(Digital-to-Analog)変換機で構成される。通信装置119dは、例えば、ネットワークカードで構成される。
【0034】
ソフトウェア処理は、実行装置119aが記憶装置119bに格納したプログラムを読み込み、読み込んだプログラムに従って演算対象のデータに対して演算を実行することにより実現される。尚、記憶装置119bには、演算結果のデータが実行装置119aによって書き込まれる。また、演算対象のデータ及び演算結果のデータは、入出力装置119c又は通信装置119dによって他のハードウェア又は電子機器との間で入出力又は送受信される。
【0035】
ここで、図2(a)に戻り第1電子機器の構成について引き続き説明を行う。
インタフェース部113は、ネットワーク処理部111及びUSB処理部112(以下、USB処理部112等という)と、印刷データ解析部115a、スキャンデータ処理部116a、及びパラメタ共有インタフェース部117a(以下、印刷データ解析部115a等という)とに接続する。インタフェース部113は、USB処理部112等と、印刷データ解析部115a等とのインタフェースを提供する。具体例としては、USB処理部112等が入出力するシリアルデータを、印刷データ解析部115a等が入出力するパラレルデータへ変換を行う。
【0036】
印刷データ解析部115aは、インタフェース部113、操作パネル部114、スキャンデータ処理部116a、及びパラメタ共有インタフェース部117aに接続する。印刷データ解析部115aは、インタフェース部113又はスキャンデータ処理部116aを介して取得した画像を表す画像情報を解析する。次に、印刷データ解析部115aは、解析結果と操作パネル部114が入力したコマンドとパラメタ共有インタフェース部117aが共有する第1の設定を表すパラメタとに基づいて画像情報を修正すると共に、修正した画像情報を印刷部115bへ出力する。
印刷部115bは、例えば、IOT(Image Output Terminal)で構成される。印刷部115bは、印刷データ解析部115aが出力した画像情報の表す画像を、例えば、印刷用紙等の印刷媒体に第1の設定に従って印刷する。尚、印刷媒体は、プラスティックカード、木板、及び布であっても良い。
【0037】
スキャンデータ処理部116aは、インタフェース部113、操作パネル部114、印刷データ解析部115a、及びパラメタ共有インタフェース部117aに接続する。スキャンデータ処理部116aは、スキャン部116bが読み取った(つまり、スキャンした)画像を表す画像情報を、操作パネル部114が入力したコマンドとパラメタ共有インタフェース部117aが共有する第1の設定を表すパラメタとに基づいて修正すると共に、修正した画像情報をインタフェース部113又は印刷データ解析部115aへ出力する。
スキャン部116bは、例えば、IIT(Image Input Terminal)で構成される。スキャン部116bは、例えば、不図示のプラテンに設置された原稿を、第1の設定に従って光学的に読み取ると共に、読み取った原稿を表す画像情報をスキャンデータ処理部116aへ出力する。
【0038】
パラメタ共有インタフェース部117aについて説明する前に、パラメタ保存部117bについて説明を行う。
パラメタ保存部117bは、例えば、ハードディスクである記憶装置119bで構成される。しかし、これに限定される訳ではなく、半導体メモリで構成される実施例を採用できる。パラメタ保存部117bは、パラメタ共有インタフェース部117aに接続する。パラメタ保存部117bは、第1の機能に関する第1の設定を保存する。尚、本実施例において、第1の設定は、主に、パラメタで表される。
【0039】
パラメタ共有インタフェース部117aは、インタフェース部113、印刷データ解析部155a、スキャンデータ処理部116a、及びパラメタ保存部117bに接続する。パラメタ共有インタフェース部117aは、パラメタ保存部117bが保存するパラメタを、印刷データ解析部115a及びスキャンデータ処理部116aに提供する。
【0040】
また、パラメタ共有インタフェース部117aは、パラメタ保存部117bが保存するパラメタで表された第1の設定を、インタフェース部113を介して接続する第2電子機器120との間で共有する。具体的には、ネットワーク処理部111が第2電子機器120から問合せを受信すると、パラメタ保存部117bが保存する第1の設定を返信するようネットワーク処理部111を制御する。
【0041】
ここで、図3(a)を参照して、第2電子機器120の問い合わせに応答するために第1電子機器110が実行するソフトウェア処理(以下単に、応答処理という)について説明する。図3(a)は、第1電子機器110が実行する応答処理の一例を表すフローチャートである。
【0042】
先ず、第1電子機器110は、第2電子機器120(他機とも図示する)からの問合信号を受信する(ステップS01)。次に、第1電子機器110は、パラメタ保存部117bから第1の設定を表す第1設定情報を読出す(ステップS02)。その後、第1電子機器110は、問合せディバイス(つまり、第2電子機器120)へ第1の設定を表す応答信号を返信して通知する(ステップS03)。その後、第1電子機器110は、応答処理の実行を終了する。
【0043】
ここで、図3(b)及び(c)を参照して、第1電子機器110が受信する問合信号と、返信する応答信号とについて説明する。図3(b)は、第1電子機器110が受信する問合信号の一例を表す図であり、図3(c)は、第1電子機器110が返信する応答信号の一例を表す図である。
【0044】
図3(b)に示す問合信号は、パラメタ共有コマンドと、参照先ディバイス情報と、参照元ディバイス情報とを関連付けた情報を表す。パラメタ共有コマンドは、パラメタで表す第1の設定を第2電子機器120と共有するよう命じるコマンドである。参照元ディバイス情報は、参照する先の電子機器(以下、ディバイスともいう)の所在を表す情報をいう。参照先ディバイス情報は、設定を参照するディバイスの所在を表す情報をいう。尚、所在を表す情報は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスを含む。しかし、これに限定される訳ではなく、所在を表す情報は、MAC(Media Access Control)アドレス若しくはホスト名、又はこれらと関連付けたドメイン名を含む構成を採用できる。
【0045】
図3(c)に示す応答信号は、図3(b)を参照して説明したパラメタ共有コマンド、参照先ディバイス情報、及び参照元ディバイス情報だけでなく、参照データ本体をも関連付けた情報を表す。参照データ本体は、参照される第1の設定を表す第1設定情報をいう。
【0046】
ここで、図1に戻り、引き続き設定変更システム1の構成について説明する。
第2電子機器120の構成は、第1電子機器110の構成とほぼ同様であるので説明を省略する。
第2電子機器120の構成は、第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供すると共に、第2の機能に関する第2の設定を保存する。また、第2電子機器120は、ソフトウェア処理である問合処理を実行することで、第1電子機器110に第1の設定を問合せると共に、問合せに第1電子機器110が応答した第1の設定に第2の設定を変更して保存する。
【0047】
ここで、問合処理は、既に行った第2の設定を変更する場合があるため、リフレッシュ処理ともいう。リフレッシュ処理は、所定周期で、又はリフレッシュ処理を実行させる操作を第2電子機器120が受けたタイミングで実行される。第2電子機器120が所定周期でリフレッシュ処理を実行するか否か、及びリフレッシュ処理を実行する所定周期は、第2電子機器120の操作パネルを操作するユーザによって設定される。また、第2電子機器120が設定を参照する参照先ディバイスの所在(つまり、参照先ディバイス情報)も同様に、第2電子機器120の操作パネルを操作するユーザによって設定される。
【0048】
ここで、図3(d)を参照して、第2電子機器120が実行する問合処理について説明する。図3(d)は、第2電子機器120が実行する問合処理の一例を表すフローチャートである。
【0049】
先ず、第2電子機器120は、第1電子機器110へ問合信号を送信する(ステップS11)。次に、第2電子機器120は、第1電子機器110が返信した第1設定情報を受信して取得したか否かを判断する(ステップS12)。第2電子機器120は、第1設定情報を受信したと判断する場合にはステップS13の処理を、そうでない場合には問合処理の実行を終了する。
【0050】
ステップS12において、第2電子機器120は、第1設定情報を受信したと判断した場合には、保存する第2の設定を、第1設定情報が表す第1の設定に変更してパラメタ保存部へ保存する(ステップS13)。その後、第2電子機器120は、問合処理の実行を終了する。
【0051】
本実施例において、ネットワーク処理部111が第1の電子機器の備える通信手段に相当し、パラメタ保存部117bが第1の電子機器の備える保存手段に相当する。また、第2電子機器120が備える不図示のネットワーク処理部が第2の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第2の電子機器の備える保存手段に相当する。
本実施例において、第1電子機器110が実行する応答処理の実行手順を表すプログラムが設定送信プログラムに相当し、第2電子機器120が実行する問合処理の実行手順を表すプログラムが設定変更プログラムに相当する。
【実施例2】
【0052】
実施例2においては、設定を問う他の電子機器の問合せに対して、自らが設定を問う電子機器の所在を表す情報(以下、チェーン情報という)を、問われた設定の代わりに返答する第2電子機器を備えた設定変更システムについて説明する。
【0053】
図4は、実施例2における設定変更システムの一例を示す構成図である。図4に示す設定変更システム2は、通信網20、第1電子機器210、第2電子機器220、及び第3電子機器230とを備える。
【0054】
通信網20及び第1電子機器210は、実施例1で説明した通信網10及び第1電子機器110とそれぞれほぼ同様の構成であるので説明を省略する。
第2電子機器220は、実施例1で説明した第2電子機器120とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。第2電子機器220は、第1の設定を問う第3電子機器230の問合せに対して、問われた設定の代わりに、自らが設定を問う第1電子機器210の所在を表す応答信号を返信する。
【0055】
第3電子機器230は、実施例1で説明した第2電子機器120とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。第3電子機器230は、第1電子機器210が提供する第1の機能と同一の機能である第3の機能を提供する。また第3電子機器230は、第3の機能に関する第3の設定を保存する。
【0056】
第3電子機器230には、リファレンス機を第2電子機器220とする設定が施されている。具体例としては、第1電子機器210と第2電子機器220とが、既に十分な設定を施された上で運用されている場合に、新たに第3電子機器230を通信網20に接続した場合を挙げる。この場合、ユーザは、第3電子機器230に対して、既に運用されている第2電子機器220と同様の設定を施すため、リファレンス機を第2電子機器220とする設定を施すだけで十分である。第3電子機器230は、第2電子機器220が応答するチェーン情報に基づいて、第1電子機器210に対して設定を問合せるためである。
【0057】
ここで、図5を参照して、リファレンス機を第2電子機器220とする第3電子機器230が実行する問合処理について説明する。図5(a)は、第3電子機器230が実行する問合処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、第3電子機器230は、ユーザによって設定されたリファレンス先である第2電子機器220へ設定を問合せる(ステップS21)。次に、第3電子機器230は、問合先から応答信号を受信する。その後、第3電子機器230は、受信した信号が第1の設定を表す第1設定情報を有するか否かを判断する。つまり、第3電子機器230は、第1設定情報を取得したか否かを判断する(ステップS22)。第3電子機器230は、第1設定情報を取得したと判断する場合にはステップS24の処理を、そうでない場合にはステップS23の処理を実行する。
【0058】
ステップS22において、第3電子機器230は、第1設定情報を取得しないと判断した場合には、第1設定情報の代わりにチェーン情報を取得したか否かを判断する(ステップS23)。第3電子機器230は、チェーン情報を取得したと判断する場合にはステップS21に戻り、リファレンス先をチェーン情報が表す第1電子機器210に変更して上記処理を繰り返す。そうでない場合には、第3電子機器230は、問合処理の実行を終了する。
【0059】
ステップS22において、第3電子機器130は、第1設定情報を取得したと判断した場合には、保存する第3の設定を、第1設定情報が表す第1の設定に変更してパラメタ保存部へ保存する(ステップS24)。その後、第3電子機器130は、問合処理の実行を終了する。
【0060】
次に、図5(b)を参照して、第3電子機器230が第2電子機器220から受信する応答信号について説明する。図5(b)は、第2電子機器220が返信する応答信号の一例を表す図である。
図5(b)に示す応答信号は、パラメタ共有コマンドと、参照先ディバイス情報と、参照元ディバイス情報と、チェーン情報とを関連付けた情報を表す。チェーン情報は、上記の様に、参照先ディバイス情報によって所在を表される電子機器220が設定の問合せを行うディバイスの所在を表す。
【0061】
本実施例において、第1電子機器210の備える不図示のネットワーク処理部が第1の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第1の電子機器の備える保存手段に相当する。また、第2電子機器220が備える不図示のネットワーク処理部が第2の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第2の電子機器の備える保存手段に相当する。更に、第3電子機器230が備える不図示のネットワーク処理部が第3の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第3の電子機器の備える保存手段に相当する。
【実施例3】
【0062】
実施例3においては、第1の機能と第2の機能とが連携した第3の機能を提供する第3電子機器を備えた設定変更システムについて説明する。本実施例において、第3電子機器は、それぞれ連携して機能を提供する第1電子機器及び第2電子機器のそれぞれから、第1の機能に関する設定及び第2の機能に関する設定をそれぞれ問い合わせる。
【0063】
図6は、実施例3における設定変更システムの一例を示す構成図である。図6に示す設定変更システム3は、通信網30、第1電子機器310、第2電子機器320、及び第3電子機器330で構成される。
通信網30は、実施例1で説明した通信網10とほぼ同様であるので説明を省略する。第1電子機器310及び第2電子機器320は、実施例1で説明した第1電子機器110とほぼ同様であるので、以下相違点について説明を行う。また、第3電子機器330は、実施例1で説明した第2電子機器120とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。
【0064】
先ず、第1電子機器310、第2電子機器320、及び第3電子機器330がそれぞれ有する機能について説明する。
第1電子機器310は、例えば、第1の機能である印刷機能を有するプリンタで構成される。第2電子機器320は、例えば、第2の機能である読取機能を有するスキャナで構成される。ここで、第2電子機器320は、第1電子機器310が提供する第1の機能と連携して第2の機能を提供する。具体例としては、第2電子機器320は、第1電子機器310が印刷出力する画像として、原稿から光学的に読取った画像を第1電子機器310へ出力する。
【0065】
本実施例において、第2の機能は読取機能であるとして説明を行うため、第2の設定は、省電力機能を有効にするか否か、読取枚数の上限を定めるか否か、カラー画像として原稿を読取るカラー読取を行うか否か、原稿が表す文字をより鮮明に読み取る読取方式を用いるか否か、及び原稿が表す写真をより鮮明に読み取る読取方式を用いるか否かのいずれか1つ以上を定める設定を含む。
【0066】
第3電子機器330は、例えば、第3の機能である複写機能を有する複合機で構成される。尚、第3の機能は、第1の機能と第2の機能とを連携した機能である。具体例としては、複写機能である第3の機能は、読取機能である第2の機能と印刷機能である第1の機能とが連携した機能である。
【0067】
本実施例において、第1電子機器310、第2電子機器320、及び第3電子機器330は、それぞれプリンタ、スキャナ、及び複合機で構成されるとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく。第1電子機器310は、例えば、FAXモデム等のFAX通信装置で構成され、第2電子機器320は、例えば、プリンタで構成され、第3電子機器330は、例えば、ファクシミリ装置で構成される実施例を採用できる。
【0068】
尚、第3電子機器330には、リファレンス機を第1電子機器310とする設定が施されている。一方で、第3電子機器330には、リファレンス機を第2電子機器320とする設定が施されていない。具体例としては、第1電子機器310と第2電子機器320とが、既に十分な設定を施された上で運用されている場合に、新たに第3電子機器330を通信網30に接続した場合を挙げる。この場合、ユーザは、第3電子機器330に対して、既に運用されている第1電子機器310と同様の印刷機能に関する設定を施すため、リファレンス機を第1電子機器310とする設定を施す。しかしユーザは、第3電子機器330に対して、リファレンス機とした第1電子機器310と連携して機能を提供する第2電子機器320をもリファレンス機とする設定を施す必要は無い。第3電子機器330は、リファレンス機に設定した第1電子機器310が応答するチェーン情報に基づいて、第2電子機器320に対して読取機能に関する設定を問い合わせるためである。
【0069】
次に、上記のリファレンス機である第1電子機器310、上記の問合せを受ける第2電子機器320、及び上記の問合せを行う第3電子機器330の動作についてそれぞれ説明する。尚、第2電子機器320の動作は、実施例1で説明した第1電子機器110の動作と同様であるため説明を省略する。
【0070】
先ず、図7(a)を参照して、実施例3において、第1電子機器310が実行する応答処理について説明する。図7(a)は、第1電子機器310が実行する応答処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、第1電子機器310は、第3電子機器320(他機とも図示する)からの問合信号を受信する(ステップS31)。次に、第1電子機器310は、パラメタ保存部から第1の設定を表す第1設定情報を読出す(ステップS32)。その後、第1電子機器110は、予め設定された連携リファレンス機が在るか否かを判断する。第1電子機器310は、連携リファレンス機が在ると判断する場合にはステップS33の処理を実行し、そうでない場合にはステップS34の処理を実行する。
【0071】
尚、連携リファレンス機とは、第3電子機器が設定を参照する電子機器と連携して機能を提供する機器をいう。本実施例において、第2電子機器320は、リファレンス機である第1電子機器310が提供する第1の機能と連携して第2の機能を提供するため、第1電子機器310の連携リファレンス機は第2電子機器である。
【0072】
ステップS32において、連携リファレンス機が在ると判断した場合に、第1電子機器310は、リファレンス機の所在を表すチェーン情報を読出す(ステップS33)。
ステップS32において、連携リファレンス機が無いと判断した場合、又はステップS33を実行した後に、第1電子機器310は、問合せディバイス(つまり、第3電子機器130)へ第1の設定を表す応答信号を返信して通知する(ステップS34)。その後、第1電子機器310は、応答処理の実行を終了する。
【0073】
ここで、図7(b)を参照して、実施例3において、第1電子機器310が返信する応答信号について説明する。図7(b)は、第1電子機器310が返信する応答信号の一例を表す図である。
図7(b)に示す応答信号は、図3(c)を参照して説明したパラメタ共有コマンド、参照先ディバイス情報、参照元ディバイス情報、及び参照データ本体だけでなく、参照先ディバイスと連携して機能を提供する電子機器の所在を表すチェーン情報をも関連付けた情報を表す。
【0074】
次に、図7(c)を参照して、第3電子機器330が実行する問合処理について説明する。図7(c)は、第3電子機器330が実行する問合処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、第3電子機器330は、ユーザによって設定されたリファレンス先である第1電子機器310へ設定を問合せる(ステップS41)。次に、第3電子機器330は、問合先から設定を表す設定情報を取得したか否かを判断する(ステップS42)。第3電子機器330は、設定情報を取得したと判断する場合にはステップS43の処理を、そうでない場合にはステップS44の処理を実行する。
【0075】
ステップS42において、設定情報を取得したと判断した場合には、第3電子機器330は、取得した設定情報を保存する(ステップS43)。具体的には、第1電子機器310から第1設定情報を取得した場合には、第3電子機器330は、第3の機能に関する第3の設定の内で、印刷機能について定める設定を、取得した第1設定情報の表す第1の設定に変更して保存する。また、第2電子機器320から第2の設定を表す第2設定情報を取得した場合には、第3電子機器330は、第3の設定の内で読取機能について定める設定を、取得した第2設定情報の表す第2の設定に変更して保存する。
【0076】
ステップS42において、設定情報を取得しなかったと判断した場合、又はステップS43を実行した後には、第3電子機器330は、チェーン情報を取得したか否かを判断する(ステップS44)。第3電子機器330は、チェーン情報を取得したと判断する場合にはステップS41に戻り、リファレンス先をチェーン情報が表す第2電子機器320に変更して上記処理を繰り返す。そうでない場合には、第3電子機器330は、問合処理の実行を終了する。
【0077】
本実施例において、第1電子機器310の備える不図示のネットワーク処理部が第1の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第1の電子機器の備える保存手段に相当する。また、第2電子機器320が備える不図示のネットワーク処理部が第2の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第2の電子機器の備える保存手段に相当する。更に、第3電子機器330が備える不図示のネットワーク処理部が第3の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第3の電子機器の備える保存手段に相当する。
【実施例4】
【0078】
実施例4においては、連携して第1の機能及び第2の機能をそれぞれ提供する第1電子機器及び第2電子機器が、第1の機能と第2の機能とを連携した第3の機能を提供する第3電子機器に対して、それぞれ第1の機能に関する設定及び第2の機能に関する設定を問合せる実施例について説明する。
【0079】
図8は、実施例4における設定変更システムの一例を示す構成図である。図8に示す設定変更システム4は、通信網40、第1電子機器410、第2電子機器420、及び第3電子機器430で構成される。通信網40は、実施例1で説明した通信網10とほぼ同様であるので説明を省略する。第1電子機器410及び第2電子機器420は、実施例1で説明した第2電子機器120とほぼ同様であるので、以下相違点について説明を行う。また、第3電子機器430は、実施例1で説明した第1電子機器110とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。また、第1電子機器410、第2電子機器420、及び第3電子機器430がそれぞれ有する機能は、実施例3で説明した第1電子機器310、第2電子機器320、及び第3電子機器330が有する機能と同様であるので説明を省略する。
【0080】
第1電子機器410及び第2電子機器420には、それぞれリファレンス機を第3電子機器430とする設定が施されている。具体例としては、第3電子機器430が既に十分な設定を施された上で運用されている場合に、連携して機能を提供する第1電子機器410及び第2電子機器420を通信網30へ新たに接続した場合を挙げる。この場合、ユーザは、第1電子機器410及び第2電子機器420に対して、それぞれ既に運用されている第3電子機器430と同様の印刷機能及び読取機能に関する設定を施すため、リファレンス機を第3電子機器430とする設定を施す。
【0081】
設定が施された第1電子機器410及び第2電子機器420は、それぞれ第3電子機器430に第3の設定を問合せる。第1電子機器410は、第3電子機器430から返信された第3の設定の内で第1の機能に関する設定に、第1の設定を変更して保存する。同様に、第2電子機器420は、第3電子機器430から返信された第3の設定の内で第2の機能に関する設定に、第2の設定を変更して保存する。
【0082】
本実施例において、第1電子機器410の備える不図示のネットワーク処理部が第1の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第1の電子機器の備える保存手段に相当する。また、第2電子機器420が備える不図示のネットワーク処理部が第2の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第2の電子機器の備える保存手段に相当する。更に、第3電子機器430が備える不図示のネットワーク処理部が第3の電子機器の備える通信手段に相当し、不図示のパラメタ保存部が第3の電子機器の備える保存手段に相当する。
【0083】
第1電子機器110、210、310、及び410、第2電子機器120及び121、220、320、並びに420、並びに第3電子機器230、330、及び430(以下単に、第1電子機器110等という)が実行する処理手順を記述したプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
また、第1電子機器110等がソフトウェア処理を実行することで実現する機能の一部又は全部は、ハードウェア回路を用いて実現することができる。逆に、第1電子機器110等がハードウェア回路を用いて実現する機能の一部又は全部は、ソフトウェア処理を実行することで実現することができる。
【0084】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0085】
1…設定変更システム 10…通信網
110…第1電子機器 111…ネットワーク処理部(通信手段)
112…USB処理部 113…インタフェース部
114…操作パネル 115a…印刷データ解析部
115b…印刷部 116a…スキャンデータ処理部
116b…スキャン部 117a…パラメタ共有IF部
117b…パラメタ保存部(保存手段)
119…マイコン 119a…CPU
119b…ROM 119c…入出力装置
119d…通信装置 119e…バス
120、121…第2電子機器
2…設定変更システム 20…通信網
210…第1電子機器 220…第2電子機器
230…第3電子機器
3…設定変更システム 30…通信網
310…第1電子機器 320…第2電子機器
330…第3電子機器
4…設定変更システム 40…通信網
410…第1電子機器 420…第2電子機器
430…第3電子機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の機能を提供すると共に、前記第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、
前記第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供すると共に、前記第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器とを備え、
前記第2の電子機器は、前記第1の電子機器に前記第1の設定を問合せると共に、前記問合せに前記第1の電子機器が応答した前記第1の設定に前記第2の設定を変更して保存することを特徴とする設定変更システム。
【請求項2】
第1の機能に関する第1の設定を保存する保存手段と、
前記第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供する他の電子機器から前記第1の設定を問合せる信号を受信すると共に、前記問合せに応答して前記保存手段が保存する前記第1の設定を表す信号を返信する通信手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
コンピュータを、
第1の機能に関する第1の設定を保存する保存手段と、
前記第1の機能と同一の機能である第2の機能を提供する他の電子機器から前記第1の設定を問合せる信号を受信すると共に、前記問合せに応答して前記保存手段が保存する前記第1の設定を表す信号を返信する通信手段として機能させることを特徴とする設定送信プログラム。
【請求項4】
他の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第2の機能に関する第2の設定を保存する保存手段と、
前記他の電子機器に前記第1の設定を問合せる信号を送信すると共に、前記問合せに前記第1の電子機器が応答した前記第1の設定を表す信号を受信する通信手段とを備え、
前記保存手段は、前記通信手段が受信した信号が表す前記第1の設定に前記第2の設定を変更して保存することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
コンピュータを、
他の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第2の機能に関する第2の設定を保存する保存手段と、
前記他の電子機器に前記第1の設定を問合せる信号を送信すると共に、前記問合せに前記第1の電子機器が応答した前記第1の設定を表す信号を受信する通信手段として機能させ、
前記保存手段は、前記通信手段が受信した信号が表す前記第1の設定に前記第2の設定を変更して保存することを特徴とする設定変更プログラム。
【請求項6】
前記第1の電子機器が提供する第1の機能と同一の機能である第3の機能を提供すると共に、前記第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器を更に備え、
前記第2の電子機器は、前記第1の設定を問う前記第3の電子機器の問合せに対して、前記第1の電子機器の所在を返答し、
前記第3の電子機器は、前記第2の電子機器が返答した所在に在る前記第1の電子機器へ前記第1の設定を再度問合せると共に、前記問合せに前記第1の電子機器が応答した前記第1の設定に前記第3の設定を変更して保存することを特徴とする請求項1に記載の設定変更システム。
【請求項7】
第1の機能を提供すると共に、前記第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、
前記第1の機能と異なる第2の機能を前記第1の機能と連携して提供すると共に、前記第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器と、
前記第1の機能と前記第2の機能とが連携した第3の機能を提供すると共に、前記第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器とを備え、
前記第1の電子機器は、前記1の設定を問う前記第3の電子機器の問合せに対して、前記第1の機能に関する第1の設定と、前記第1の機能と連携して前記第2の機能を提供する前記第2の電子機器の所在とを返答し、
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器が応答した所在にある前記第2の電子機器へ前記第2の設定を問合せると共に、前記問合せに前記第1の電子機器が応答した前記第1の設定と、前記問合せに前記第2の電子機器が応答した前記第2の設定とに前記第3の設定を変更して保存することを特徴とする設定変更システム。
【請求項8】
第1の機能を提供すると共に、前記第1の機能に関する第1の設定を保存する第1の電子機器と、
前記第1の機能と異なる第2の機能を前記第1の機能と連携して提供すると共に、前記第2の機能に関する第2の設定を保存する第2の電子機器と、
前記第1の機能と前記第2の機能とが連携した第3の機能を提供すると共に、前記第3の機能に関する第3の設定を保存する第3の電子機器とを備え、
前記第1の電子機器は、前記第3の電子機器に前記第3の設定を問合せると共に、問合せた前記第3の設定の内で前記第1の機能に関する設定に前記第1の設定を変更して保存し、
前記第2の電子機器は、前記第3の電子機器に前記第3の設定を問合せると共に、問合せた前記第3の設定の内で前記第2の機能に関する設定に前記第2の設定を変更して保存することを特徴とする設定変更システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−183184(P2010−183184A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−22909(P2009−22909)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】