説明

詰替用包装袋

【課題】小容量の設計であっても、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしつつ、内容物を良好に吐出することのできる詰替用包装袋を提供する。
【解決手段】吐出口部30の先端を切断ライン33に沿って切断除去することで形成される吐出口を挟む両側のシール部41,42のうち、下側のシール部41の内側ラインである第1内側ライン41Aは、内側にくぼんだ形状に形成されている。一方、上側のシール部42の内側ラインである第2内側ライン42Aは、横方向に延びる直線状に形成されている。そして、第2内側ライン42Aの延長線と、切断ライン33上における吐出口の中点P1を通る第1内側ライン41Aの接線とが、吐出口よりも外側において交わる角度θ1が、60〜75°の範囲内に設計されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動性の内容物を密封包装する詰替用包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流動性の内容物が収容された状態で使用されるボトル等の容器を、収容された内容物が使い切られた後も継続して使用するため、詰替用の内容物を密封包装した詰替用包装袋が利用されている。
【0003】
詰替用包装袋としては、表裏一対の側面シート及びそれらの下部に二つ折りで挟み込まれた底面シートからなり、これらの縁部が袋状にヒートシールされた構成のものが一般的である。この種の詰替用包装袋は、ボトル等の容器に内容物を移し替える際の作業性のため、内容物を吐出するための吐出口が上部の角部に設けられている。吐出口としては、別部材のスパウトを装着して形成されたものも知られているが、高価となる。一方、側面シートの上部の角部で突出する吐出口部が形成され、その先端を切断除去することで吐出口が形成されるものも知られており、安価に構成できるため広く利用されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−117263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように吐出口部の先端を切断除去することで吐出口が形成されるタイプの詰替用包装袋は、内容物としてシャンプー等を密封包装するために用いられることが多く、比較的大容量のものである。このようなタイプの詰替用包装袋を小容量のものに適用しようとした場合、従来の形状をそのまま縮小したのでは内容物を良好に吐出することができない。大容量の詰替用包装袋は、その大きさに適した形状に設計されているのであって、そのままの形状で縮小しようとすると吐出口が狭まってしまい、吐出不良が生じやすくなるからである。かといって、吐出口を広げると、吐出口部が大きくなり、ボトル等の容器の口部に差し込みにくくなってしまう。特に、ボトル等の容器が小容量の場合、その口部も小さいことから、内容物を移し替える際に容器の外にこぼれやすくなってしまう。
【0006】
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、小容量の設計であっても、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしつつ、内容物を良好に吐出することのできる詰替用包装袋を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する請求項1に記載の詰替用包装袋は、表裏一対の側面シートを備え、それらの縁部が袋状にシールされることによって流動性の内容物を密封包装し、上部の角部において突出する吐出口部の先端を切断ラインに沿って切断除去することで内容物を吐出するための吐出口が形成されるものである。
【0008】
そして、この詰替用包装袋において、吐出口部の先端が切断除去された状態で吐出口を挟む両側のシール部のうち、一方のシール部の内側ラインである第1内側ラインは内側にくぼんだ形状に形成され、他方のシール部の内側ラインである第2内側ラインは直線状に形成されており、第2内側ラインの延長線と、切断ライン上における吐出口の中点を通る第1内側ラインの接線とが、吐出口よりも外側において60〜75°の角度で交わる。
【0009】
このような詰替用包装袋によれば、第1内側ラインが内側にくぼんだ形状に形成されているため、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすい形状にすることができる。
しかも、第2内側ラインが直線状に形成されているため、吐出口から内容物を吐出させる際の側面シートの膨らみ形状を安定させることができる。すなわち、吐出口から内容物を吐出させる際には、内容物が吐出口近傍に集まることにより、吐出口近傍は、側面シートが互いに離れるように立体的に膨らんだ形状となる。ただし、側面シートは縁部が袋状にシールされていることから、シール部の近傍では側面シートが互いに近接することとなり、膨らみ形状によっては吐出口の開口面積が小さくなってしまう。この膨らみ形状は、側面シートを指で圧迫する際の圧迫位置等によって変化し得るが、請求項1に記載の詰替用包装袋では第2内側ラインが直線状に形成されているため、直線以外の形状に比べて膨らみ形状を安定させることができる。
【0010】
加えて、第2内側ラインの延長線と、切断ライン上における吐出口の中点を通る第1内側ラインの接線とが、吐出口よりも外側において交わる角度を60°以上とすることで、内容物を良好に吐出しやすくしつつ、75°以下とすることで、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしている。
【0011】
したがって、請求項1に記載の詰替用包装袋によれば、小容量の設計であっても、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしつつ、内容物を良好に吐出することができる。
【0012】
また、例えば請求項2に記載の詰替用包装袋は、請求項1に記載の詰替用包装袋であって、切断ラインと、切断ラインに平行な第1内側ラインの接線との距離が、5.5〜7.5mmである。この距離が短すぎると、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みにくくなり、逆に、この距離が長すぎると、吐出口から内容物が吐出されにくくなるが、請求項2に記載の詰替用包装袋によれば、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしつつ、内容物を良好に吐出することができる。
【0013】
また、例えば請求項3に記載の詰替用包装袋では、請求項1又は請求項2に記載の詰替用包装袋であって、第1内側ラインを形成するシール部に繋がる側面シートのシール部の内側ラインである第3内側ラインが直線状に形成されており、第3内側ラインに対する第1内側ラインのくぼみ深さが4〜8mmである。このくぼみ深さが浅すぎると、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みにくくなり、逆に、このくぼみ深さが深すぎると、吐出口から内容物が吐出されにくくなるが、請求項3に記載の詰替用包装袋によれば、吐出口部をボトル等の容器の口部に差し込みやすくしつつ、内容物を良好に吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態の詰替用パウチの正面図である。
【図2】第1実施形態の吐出口部が形成された部分を拡大した部分拡大図である。
【図3】第2実施形態の詰替用パウチの正面図である。
【図4】第2実施形態の吐出口部が形成された部分を拡大した部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の詰替用包装袋としての詰替用パウチ100の正面図である。この詰替用パウチ100は、化粧水を収容する小容量のボトル(図示せず)へ移し替えるための詰替用の化粧水を密封包装するためのものであって、小容量(50〜300ml程度の内容積であり、本実施形態では140ml)のものである。なお、この詰替用パウチ100は、上下方向の寸法が180mm、左右方向の寸法が91.5mmに設計されている。
【0016】
この詰替用パウチ100は、概略長方形状の表裏一対の側面シート11,12及びそれらの下部に二つ折りで挟み込まれた底面シート13からなり、それらの縁部が袋状にヒートシールされている。具体的には、側面シート11,12の両側部は、縦方向(上下方向)に沿った直線状に形成されており、一定幅(本実施形態では5mm)のシール部21,22でヒートシールされている。また、側面シート11,12の下部は、両側部から中央部にかけて湾曲線状に凹状となる船底形のシール部23で底面シート13とヒートシールされている。
【0017】
また、側面シート11,12の上部の一方(図1では左側)の角部には、その角部近傍の側辺及び上辺にそれぞれ切り欠き31,32を設けることによって、斜め上方に突出した吐出口部30が形成されている。このうち、側面シート11,12の側辺(吐出口部30の下部)に設けられた切り欠き31は、上側の角度(側辺に対する角度)が急で下側の角度が緩やかな概略V字状に形成されている。
【0018】
図2は、吐出口部30が形成された部分を拡大した部分拡大図である。
この詰替用パウチ100では、吐出口部30の先端を切断ライン33に沿って切断除去することで、内容物(化粧水)を吐出するための吐出口が形成される。そして、先端が切断除去された状態で吐出口を挟む両側のシール部41,42のうち、下側のシール部41の内側ラインである第1内側ライン41Aは、内側にくぼんだ形状に形成されている。一方、上側のシール部42の内側ラインである第2内側ライン42Aは、横方向(上下方向に直交する左右方向)に延びる直線状に形成されている。
【0019】
また、このシール部42には、吐出口部30の先端を切断する起点となるノッチ(切り込み)42Bが形成されている。さらに、この詰替用パウチ100には、図示しないが、ノッチ42Bから延びる切取線が外面に印刷され、ユーザが切取線を目安に切り取ることで、あらかじめ想定されている切断ライン33に沿って吐出口部30の先端が切断除去される。
【0020】
吐出口部30の先端が切断除去された状態では、形成される吐出口の幅が4〜15mmの範囲内であることが好ましく、本実施形態では8mmの幅に設計されている。また、先端が切断除去された状態での吐出口部30の外幅(吐出口の幅+シール部41,42の幅)は、ボトルの口部の直径以下であって、ボトルの口部の直径から2mmを減算した値以上に設計されている。つまり、「吐出口の幅+シール部41,42の幅」≦「ボトル口部の直径」≦「吐出口の幅+シール部41,42の幅+2mm」の関係が成り立つように設計されている。
【0021】
また、第2内側ライン42Aの延長線と、切断ライン33上における吐出口の中点P1を通る第1内側ライン41Aの接線とが、吐出口よりも外側において交わる角度θ1は、60〜75°の範囲内に設計されている。
【0022】
また、切断ライン33と、この切断ライン33に平行な第1内側ライン41Aの接線との距離L1は、5.5〜7.5mmの範囲内に設計されている。
また、吐出口の下側のシール部41に繋がる側面シート11,12の左側部のシール部21の内側ラインである第3内側ライン21Aは直線状に形成されており、第3内側ライン21Aに対する第1内側ライン41Aのくぼみ深さL2は、4〜8mmの範囲内に設計されている。
【0023】
なお、詰替用パウチ100の上部のうち、吐出口部30を設けていない部分は、シール部24でヒートシールして封止されるが、この部分は内容物の充填口として使用されるため、内容物の充填前は未シールの開口部とし、内容物の充填後にヒートシールされる。シール部24の内側ラインである第4内側ライン24Aは直線状に形成されるが、第2内側ライン42Aと一直線になるように形成されることが好ましい。
【0024】
以上説明した第1実施形態によれば、吐出口の下側が切り欠き31によって内側にくぼんだ形状に形成されているため、先端が切断除去された状態の吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくすることができる。特に、切り欠き31は、吐出口に近い側の角度が急で、吐出口から遠い側の角度が緩やかな概略V字状に形成されており、第1内側ライン41Aも同様の形状に形成されているため、第1内側ライン41Aに沿った内容物(化粧水)の流れが阻害されにくくしつつ、吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくすることができる。
【0025】
しかも、吐出口の上側の第2内側ライン42Aが直線状に形成されているため、吐出口から内容物を吐出させる際の側面シート11,12の膨らみ形状を安定させることができる。すなわち、吐出口から内容物を吐出させる際には、内容物が吐出口近傍に集まることにより、吐出口近傍は、側面シート11,12が互いに離れるように立体的に膨らんだ形状となる。ただし、側面シート11,12は縁部が袋状にヒートシールされていることから、シール部の近傍では側面シート11,12が互いに近接することとなり、膨らみ形状によっては吐出口の開口面積が小さくなってしまう。この膨らみ形状は、側面シート11,12を指で圧迫する際の圧迫位置等によって変化し得るが、この詰替用パウチ100では第2内側ライン42Aが直線状に形成されているため、直線以外の形状に比べて膨らみ形状を安定させることができる。
【0026】
加えて、第2内側ライン42Aの延長線と、切断ライン33上における吐出口の中点P1を通る第1内側ライン41Aの接線とが、吐出口よりも外側において交わる角度θ1を60°以上とすることで、内容物を良好に吐出しやすくしつつ、75°以下とすることで、先端が切断除去された状態の吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくしている。
【0027】
また、切断ライン33と、この切断ライン33に平行な第1内側ライン41Aの接線との距離L1を5.5mm以上とすることで、先端が切断除去された状態の吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくしつつ、距離L1を7.5mm以下とすることで、内容物を良好に吐出しやすくしている。
【0028】
さらに、第3内側ライン21Aに対する第1内側ライン41Aのくぼみ深さL2を4mm以上とすることで、先端が切断除去された状態の吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくしつつ、くぼみ深さL2を8mm以下とすることで、内容物を良好に吐出しやすくしている。
【0029】
したがって、この詰替用パウチ100によれば、小容量の設計であっても、吐出口部30をボトルの口部に差し込みやすくしてボトルからこぼれることを抑制しつつ、内容物を良好に吐出することができる。
【0030】
一方、この詰替用パウチ100の吐出口部30は、「吐出口の幅+シール部41,42の幅」≦「ボトル口部の直径」≦「吐出口の幅+シール部41,42の幅+2mm」の関係が成り立つように設計されているため、吐出口部30を折り曲げることなくそのままボトルの口部に差し込むことができる。このため、吐出口部30を折り曲げる手間がなく、また、折り曲げによる吐出口の開き不足を防ぐことができる。
【0031】
加えて、この詰替用パウチ100の吐出口部30には、エンボス加工が施されていないため、詰替用パウチ100を傾けたときに内容物がこぼれてしまうことを防ぐことができる。特に、本実施形態の内容物である化粧水は粘度が低いため、エンボス加工により吐出口が開きやすくなっていると、吐出口部30をボトルの口部に差し込む前に内容物がこぼれ出してしまうことが考えられる。この点、本実施形態の詰替用パウチ100では、エンボス加工が施されているものに比べて内容物のこぼれを抑制することができる。
【0032】
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の詰替用包装袋としての詰替用パウチ200の正面図である。第2実施形態の詰替用パウチ200は、基本的な構成は第1実施形態の詰替用パウチ100(図1)と同様であるが、吐出口部60の形状が相違する。その他、共通する構成については符号を流用するとともに説明を省略する。
【0033】
側面シート11,12の上部の一方(図3では左側)の角部には、その角部近傍の上辺及び側辺にそれぞれ切り欠き61,62を設けることによって、斜め上方に突出した吐出口部60が形成されている。
【0034】
図4は、吐出口部60が形成された部分を拡大した部分拡大図である。
この詰替用パウチ200では、第1実施形態と同様、吐出口部60の先端を切断ライン63に沿って切断除去することで内容物(化粧水)を吐出するための吐出口が形成される。そして、先端が切断除去された状態で吐出口を挟む両側のシール部71,72のうち、右側のシール部71の内側ラインである第1内側ライン71Aは、内側にくぼんだ形状に形成されている。一方、左側のシール部72の内側ラインである第2内側ライン72Aは、縦方向(上下方向)に延びる直線状に形成されており、第3内側ライン21Aと一直線に形成されている。つまり、第1実施形態の形状を左右に反転させたような形状となっている。
【0035】
また、シール部71には、吐出口部60の先端を切断する起点となるノッチ71Bが形成されている。さらに、この詰替用パウチ200には、図示しないが、ノッチ71Bから延びる切取線が外面に印刷され、ユーザが切取線を目安に切り取ることで、あらかじめ想定されている切断ライン63に沿って吐出口部60の先端が切断除去される。
【0036】
吐出口部60の先端が切断除去された状態では、形成される吐出口の幅が4〜15mmの範囲内であることが好ましく、本実施形態では8mmの幅に設計されている。また、先端が切断除去された状態での吐出口部60の外幅(吐出口の幅+シール部71,72の幅)は、ボトルの口部の直径以下であって、ボトルの口部の直径から2mmを減算した値以上に設計されている。つまり、「吐出口の幅+シール部71,72の幅」≦「ボトル口部の直径」≦「吐出口の幅+シール部71,72の幅+2mm」の関係が成り立つように設計されている。
【0037】
また、第2内側ライン72Aの延長線と、切断ライン63上における吐出口の中点P2を通る第1内側ライン71Aの接線とが、吐出口よりも外側において交わる角度θ2は、60〜75°の範囲内に設計されている。
【0038】
また、切断ライン63と、この切断ライン63に平行な第1内側ライン71Aの接線との距離L3は、5.5〜7.5mmの範囲内に設計されている。
また、吐出口の右側のシール部72に繋がる側面シート11,12の上部のシール部24の内側ラインである第4内側ライン24Aは直線状に形成されており、第4内側ライン24Aに対する第1内側ライン71Aのくぼみ深さL4は、4〜8mmの範囲内に設計されている。
【0039】
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0040】
例えば、上記各実施形態では、吐出口を挟む両側のシール部のうちの一方のシール部の内側ラインが縦方向又は横方向に延びる直線状に形成された構成を例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、斜め方向に延びる直線状に形成された構成とすることも可能である。
【0041】
また、上記各実施形態では、内容物として化粧水を例示したが、これに限定されるものではなく、流動性を有するものであればよい。
また、上記各実施形態では、底面シート13を備える構成を例示したが、これに限定されるものではなく、底面シートを有しない構成であっても本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0042】
11,12…側面シート、13…底面シート、21〜24,41,42,71,72…シール部、21A…第3内側ライン、24A…第4内側ライン、30,60…吐出口部、31,32,61,62…切り欠き、33,63…切断ライン、41A,71A…第1内側ライン、42A,72A…第2内側ライン、42B,71B…ノッチ、100,200…詰替用パウチ、L1,L3…切断ラインとこれに平行な第1内側ラインの接線との距離、L2,L4…第1内側ラインのくぼみ深さ、P1,P2…切断ライン上における吐出口の中点、θ1,θ2…第2内側ラインの延長線と吐出口の中点を通る第1内側ラインの接線とが交わる角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏一対の側面シートを備え、それらの縁部が袋状にシールされることによって流動性の内容物を密封包装し、上部の角部において突出する吐出口部の先端を切断ラインに沿って切断除去することで内容物を吐出するための吐出口が形成される詰替用包装袋であって、
前記吐出口部の先端が切断除去された状態で前記吐出口を挟む両側のシール部のうち、一方のシール部の内側ラインである第1内側ラインは内側にくぼんだ形状に形成され、他方のシール部の内側ラインである第2内側ラインは直線状に形成されており、前記第2内側ラインの延長線と、前記切断ライン上における前記吐出口の中点を通る前記第1内側ラインの接線とが、前記吐出口よりも外側において60〜75°の角度で交わること
を特徴とする詰替用包装袋。
【請求項2】
請求項1に記載の詰替用包装袋であって、
前記切断ラインと、前記切断ラインに平行な前記第1内側ラインの接線との距離が、5.5〜7.5mmであること
を特徴とする詰替用包装袋。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の詰替用包装袋であって、
前記第1内側ラインを形成するシール部に繋がる前記側面シートのシール部の内側ラインである第3内側ラインが直線状に形成されており、前記第3内側ラインに対する前記第1内側ラインのくぼみ深さが4〜8mmであること
を特徴とする詰替用包装袋。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−81991(P2012−81991A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230586(P2010−230586)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000113274)ホーユー株式会社 (278)
【出願人】(393015184)カウパック株式会社 (9)
【Fターム(参考)】