説明

認証システム

【課題】タグリーダーにタグをかざすタイプの認証システムにおいて、タグの読み取りエラーを防止する。
【解決手段】タグリーダー10はかざし面15にかざされたタグ30から識別情報を読み取る。タグ30は、ストラップ58を取り付けるためのストラップ孔と、ストラップ孔から所定距離だけ離れた位置のLFアンテナ36を備える。このため、ストラップ58が取り付けられた側を持つユーザは、かざし面15の正面にタグ30のLFアンテナ36を確実にかざすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、識別情報を記憶するタグと、かざし位置にかざされたタグから識別情報を読み取るタグリーダーを備え、識別情報に基づいて各種認証を行う認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
認証システムの一例として、入退室管理システムにおいてはゲート付近に設置されたタグリーダーと、ユーザーが携行するタグとから構成される。
タグリーダーとタグとはそれぞれアンテナを備えており、タグリーダーのかざし位置にタグがかざされると、タグリーダーからタグへと質問信号の送信、および質問信号を受信したタグからタグリーダーへと識別情報を含む応答信号の送信が双方のアンテナを介して行われる。
【0003】
タグリーダーが受信した識別情報が予め登録された情報であれば、上位装置を介してゲートの開閉などの所定の動作が行われる。
なお、特許文献1においてはループアンテナ付きの点呼用ICタグが開示されている。
【特許文献1】実用新案登録312509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の入退室管理システムにおいては、タグリーダーとタグの送受信を行うために、タグリーダーが交信可能な近接エリア(かざし位置)に、一定時間以上タグをかざす必要があるが、タグがかざし位置から物理的に離れていたり、タグをかざす角度によっては読み取りエラーが発生することがある。
入退室管理システムにおいては、ゲートの通行が損なわれないようスムーズな認証が望まれており、上記エラーを防ぐことが急務である。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、入退室管理システムなどタグリーダーにタグをかざすタイプの認証システムにおいて、タグの読み取りエラーを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る入退室管理システムは、タグとタグリーダーを備える認証システムであって、タグリーダーは、かざし位置にかざされたタグから識別情報を読み取る読み取り部を備え、タグは、ストラップを取り付けるための、ストラップ取り付け部と、当該タグの形状における最大長の半分より長い距離だけ前記ストラップ取り付け部から離れ当該タグ内部に配されたアンテナと、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記タグの形状は長筒状体であって、前記アンテナは、前記長筒状体の筒の高さの半分より長い距離だけ前記ストラップ取り付け部から離れた位置に配されているとしても構わない。
また、前記タグリーダーにおける前記読み取り部は、前記タグにおけるアンテナに電力を誘起するための磁界を生成するコイルアンテナを含み、当該タグリーダーにおけるコイルアンテナの巻回軸は水平方向であって、前記タグにおけるアンテナは、誘起された電力を用いて、自己の識別情報を無線送信するための磁界を生成するコイルアンテナであって、前記ストラップ取り付け部は、前記長筒状体の底面に設けられたストラップ孔からなるとしても構わない。
【発明の効果】
【0008】
一般に、ストラップを取り付けた携帯品は、ストラップを取り付けた側がユーザーに握られやすい傾向にある。
本発明に係る入退室管理システムにおけるタグは、ストラップ取り付け部から所定距離だけ離れた位置にアンテナがあるので、ストラップ取り付け部側を握るユーザーは、このストラップ取り付け部から離れた部分をかざし位置にかざすことが通常と考えられる。このため、タグをタグリーダーのかざし位置にかざす際には、ユーザーは自然な操作感でタグリーダーのかざし位置に、このストラップ取り付け部から離れた位置にあるアンテナをより近くかつより長く滞留させることができる。
【0009】
従って、タグリーダーとタグとの送受信に必要なエリアにタグを一定時間以上確実に収めることができ、読み取りエラーを防止することができる。
例えば、タグにとりつけたストラップでタグを首につり下げたユーザは、タグ中のストラップが付いていない側をタグリーダーに近づける動作を容易に行えるが、そのときストラップから離れた、つまりタグリーダーに近寄る側にアンテナが配されていることとなるため、タグとタグリーダー間の通信距離は短くなり(かざし位置に長い時間タグを滞留させることができ)、このためエラー発生の頻度を少なくできる。
【0010】
また、前記タグの形状は長筒状体であって、前記アンテナは、前記長筒状体の筒の高さの半分より長い距離だけ前記ストラップ取り付け部から離れた位置に配されているとしても構わない。
また、前記タグリーダーにおける前記読み取り部は、前記タグにおけるアンテナに電力を誘起するための磁界を生成するコイルアンテナを含み、当該タグリーダーにおけるコイルアンテナの巻回軸は水平方向であって、前記タグにおけるアンテナは、誘起された電力を用いて、自己の識別情報を無線送信するための磁界を生成するコイルアンテナであって、前記ストラップ取り付け部は、前記長筒状体の底面に設けられたストラップ孔からなるとしても構わない。
【0011】
この構成によれば、ストラップ孔は、長筒状体の底面に設けられているので、ストラップつり下げ時には、長筒状体の長手方向が鉛直方向と略一致する使用態様を期待することができる。しかも、タグリーダーにおけるコイルアンテナの巻回軸はこの底面の方向に対して平行であるのでストラップつり下げ時には、巻回軸は水平方向となる。
このため、水平方向を向くタグリーダーにおけるコイルアンテナと、タグにおけるコイルアンテナの巻回軸の方向とそろえることができる。従って、タグリーダーにタグをかざしたときに、電力の誘起や一連の通信を確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本実施の形態について認証システムの一例である入退室管理システムを用いて説明する。
図1は、入退室管理システム1のシステム構成を示す図である。
入退室管理システム1は、ゲートコントローラ2、PC4、扉6、タグリーダー10、タグ30とを備えている。ゲートコントローラ2、PC4、扉6、タグリーダー10の間はRS−485規格に準拠したケーブルにより接続されている。
【0013】
タグリーダー10は扉6の例えば入口側の傍らの壁面に取り付けられている。タグリーダー10は、制御部12、LF送受信部14、LFアンテナ16、暗号処理部18、RF受信部20を備えている。
制御部12は、制御プログラムを実行するCPU、制御プログラムを格納するROMを含んで構成される。
【0014】
LF送受信部14は、コイルアンテナ型のLFアンテナ16を含んでいる。
LF送受信部14は、LFアンテナ16に誘導磁界を発生させてタグ30のアンテナ36と磁気結合させタグ30の電力を誘起させる(この電力を誘起させる信号を「起動信号」という。)。加えて、この起動信号に重畳して、タグ30の識別情報を問い合わせる信号(質問信号)を送信する。これらの信号はタグリーダー10から、かざし面15(図4参照)の正面に向けて、周期的に繰り返して送信されている。
【0015】
また、LF送受信部14は、タグ30のアンテナ36から、質問信号に対する応答であって、識別情報を含む信号(応答信号)を受信し、受信した識別情報を制御部12に送る。
暗号処理部18は、タグ30へと送信する質問信号などの暗号処理を行う。
RF受信部20はRFアンテナ21を介して、タグ30からのRF信号を受信する。
【0016】
ゲートコントローラ2は、LF送受信部14やRF受信部20が受信した識別情報をタグリーダー10から受け取り、その識別情報が入室許可IDのリストと照らし合わせて一致すれば(認証成功)、扉6の施錠された電気錠6aを一定時間解錠する。上記識別情報が入室許可IDのリストに無ければ(認証失敗)、タグリーダーにその旨を回答する。また、PC4はゲートコントローラ2の認証に関するログを保存する。
【0017】
タグ30は、制御部32、LF送受信部34、LFアンテナ36、暗号処理部38、RF送信部40、電池42を備えている。
制御部32は、制御プログラムを実行するCPU、制御プログラムを格納するROMを含んで構成される。
LF送受信部34は、コイルアンテナ型のLFアンテナ36を含んでいる。
【0018】
暗号処理部38は、タグリーダー10へと送信する応答信号などの暗号処理を行う。
RF送信部40はRFアンテナ41を介して、UHF帯(300MHz-3GHz)にて識別情報を含めたRF信号を送信する。RF送信部40は、コイン型リチウムの電池42を電源として動作する。RF送信部40は、LF送受信部34と比べて比較的広いエリアまで通信できるが、電池42が切れている場合には動作しない。
【0019】
図2は、タグ30の外観図である。
(a)〜(f)までは六面図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は背面図、(f)は底面図である。また、(g)は、電池カバー46を開いた状態を示す右側面図である。
図2に示すように、タグ30は平面視(図2(a))で陸上競技などにおけるトラック形状(競争路状)をした長筒状体であり、高さH(=63.0)、幅W(=30.0)、奥行きD(=10.0)である。
【0020】
タグ30は、長筒状体を構成する本体44とこの本体44の背面に配された電池カバー46を備えている。本体および電池カバーは例えば合成樹脂材料からなる。
本体44の正面には、RF送受信部40を起動するための押しボタン48、押しボタン48の押下に連動して点灯するLED50が配されている。本体44の背面には、電池カバー46を固定する固定ネジ52が配されている。また、本体44の底面には、ストラップ孔54、引っ掛け穴56が位置している。
【0021】
ストラップ孔54は、U字管状をした貫通孔であり、ストラップ(つりひも)が挿通できるようになっている。また、孔の出入り口54a,54bは本体44の底面(筒の高さ方向に端部である。)のトラック形状の長手方向に沿って設けられている。
固定ネジ52を弛めた後で、底面の引っ掛け穴56を支点とすることで。図2(g)に示すように電池カバー46が開けられる。
【0022】
図3は、タグ30を携行するユーザーとタグ30を示す図である。
タグ30の本体部44の内部には、アンテナケース60内に収納されたLFアンテナ36が配置されている。
タグ30のストラップ孔54にはストラップ(ひも長さ60cm程度で首からつり下ろすタイプであり「ネックストラップ」とも呼ばれる。)58が挿通されており、ユーザーはストラップ58をつり下げることによりタグ30を携行している。ストラップ孔54の出入り口54a,54bは長筒状をしたタグ本体44のトラック形状をした底面の長手方向に並んでいるので、ユーザーがストラップを挿通して首につり下げると、筒の高さ方向が鉛直方向と平行になり、LFアンテナ36の巻回軸は地面と平行な水平方向(タグ本体44の底面も水平方向となる。)に向くこととなる。
【0023】
さらに、ユーザーが壁面に取り付けられたタグリーダ10に正対するとLFアンテナ36の巻回軸は、その正対したタグリーダ10の水平方向に平行に向くこととなる。
図3に示すように、ストラップ孔54からLFアンテナ36までの距離Lは、筒の高さHの半分(H/2)より大きいという関係にある(L>H/2)。
図4は、タグリーダー10と、タグリーダー10にかざすタグ30の位置関係を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は左側面図である。
【0024】
なお図4以降、タグリーダー10の水平方向、垂直方向、奥行き方向をそれぞれX,Y,Zとした3軸座標系を設定している。なお、Y軸方向は重力の方向である鉛直方向と一致するようにして設置されているものとする。
図4に示すように、タグリーダー10は、筐体の正面から見た中心位置上に、巻回軸が水平方向Yを向いたLFアンテナ16を収納している。このLFアンテナ16を囲む領域がタグリーダー10のかざし面(読み取り面)15である。このかざし面の前面の空中部分(この空中部分は「かざし位置」とも言える。)にタグ30をかざすことでタグリーダー10に読み取りを行わせる。
【0025】
本実施の形態では、タグ30のアンテナ36の配置は、ストラップ孔54から筒の高さの半分より遠い距離だけ離れている(L>H/2)。
ユーザーは、ストラップ58付きのタグ30を持つ場合には、ストラップ58が取り付けられた側を持つことが一般的であると考えられる。以降、本明細書では、タグ30のストラップ58が取り付けられる側を把持部62と呼ぶ。
【0026】
ユーザーがストラップ58が取り付けられた側の把持部62を持てば、把持部62と反対側に配置されたLFアンテナ36を、容易にかざし面15の正面に近い位置にかざすことができる。また近い位置でかざすため、LFアンテナ16−LFアンテナ36間の交信可能なエリア内に、LFアンテナ16をより長い時間滞留させることができる。
ユーザーがLFアンテナ36の位置を特に意識しなくとも、自然な感覚で読み取りを行わせることができることとなる。
【0027】
また実施の形態の効果について、別の観点から説明すると、ユーザーが壁面に取り付けられたタグリーダ10に正対するときには、ユーザーが首につり下げるタグ30のLFアンテナ36と、それに正対するタグリーダー10側のLFアンテナ16との両者の巻回軸は共に水平方向に同じ向きとなる。
このため、ユーザーは弧を描くようにしてタグ30を持ち上げてタグリーダー10の正面にかざすことで確実な読み取りが実現できる。
【0028】
ストラップ孔の近くにLFアンテナを設けた例の図5と比較して実施の形態の効果をさらに説明する。
図5は、実施の形態とは異なり、LFアンテナ136の位置は、ストラップ孔154から筒の高さの半分より近い距離だけ離れている(L<H/2)タグ130を示す図である。
【0029】
図5(a)(b)に示すように、タグ130の構成は、LFアンテナ136の位置が異なる以外は、タグ30と同様であるためタグ30と同様な部材には、下2ケタが同じ符号を附して説明を省略する。
図5(b)に示すように、ユーザーがストラップ158が取り付けられた側の把持部62を持てば、LFアンテナ136はかざし面15から下側の離れた位置となってしまうため、読み取りの精度の低くなってしまう。
【0030】
仮に、ユーザーがLFアンテナ136の位置を把握していれば、かざし面15の正面にタグ130のLFアンテナ136が位置するよう考えるであろうが、そのためには、不自然なタグ130の持ち方やかざす体勢を強いられてしまうと考えられる。
これに対して、図4に示すように、本実施の形態によれば、タグ30のLFアンテナ36は、ストラップ孔54から離れているため、ユーザーはタグ30のストラップ孔54に近い把持部を自然に持つだけで、タグリーダー10のかざし面15の正面にタグ30を容易にかざすことができる。
【0031】
特に、その離れた距離が筒の高さの半分より大きいこと(L>H/2)により、確実にLFアンテナ36をストラップ孔54から離して、タグ30のストラップ孔54付近にユーザーが手に持つための領域を確保することができる。
続いて、図4、図6、図7を参照しながら、タグリーダー10におけるLFアンテナ16とタグ30におけるLFアンテナ36との好適な位置関係について説明する。
【0032】
図4、図6に示すように、実施の形態では、タグリーダー10におけるLFアンテナ16は水平方向に配置されていて、タグ30におけるLFアンテナ36は本体部44の底面と平行な方向である。
この場合、本体部44の底面のストラップ孔54にストラップ58を挿通して首につり下げた状態下では、タグ30のLFアンテナ36は水平方向を向くので、水平方向に向いたLFアンテナ16と、巻回軸が平行に揃うこととなる(図6(b))。
【0033】
このため、LFアンテナ36はLFアンテナ16の磁束により誘起されて応用信号の送信を確実に行うことができる。また、タグ30を、タグ30の奥行き方向に鉛直方向に対して多少斜めにかざしたとしても(図6(c)、図6(d))、双方のLFアンテナ16,36のコイルの巻回軸は依然として平行であるため同様に確実な読み取りを実現できる。
【0034】
なお、LFアンテナ16,36の巻回軸どうしが直交する位置関係でタグ30をかざせば読み取り性能が落ちる(図6(e))。しかし、このような位置関係は、タグ30を不自然に回転させるなどの限定された状況下しか生じないので問題は少ない。
これに対して、図7はタグリーダーにおけるLFアンテナ117が鉛直方向に配置されいて、タグにおけるLFアンテナ137も首につり下げた状態下で鉛直方向に向いて配置されているとした場合である。
【0035】
この場合、タグ30のLFアンテナ137が真っ直ぐ鉛直方向を向いていれば、LFアンテナ117,137の両コイルの巻回軸を平行にできるが(図7(a))、タグ30が奥行き方向に少しでも斜めにしてかざすと、途端に読み取り性能が悪化する(図7(b)、図7(c)、図7(d))。
<補足>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するための各種形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)タグ本体の形状
実施の形態では、平面視で競争路状をした長筒状体(図2(a))を例に挙げて説明したが、長筒状体であれば底面の形状は競争路状に限らず、楕円形、矩形(底面が矩形の場合は四角柱ともいえる。)、円形、多角形などであっても構わない。
【0036】
また、長筒状体に限らず、板状体などの直方体などの形状や球体形状であってもよい。また、そのような形状の場合、少なくとも最大長の半分より長い距離だけストラップ孔から離れた位置にLFアンテナを配すれば同様な効果を得ることができる。
(2)ストラップ取り付けの態様
実施の形態では、ストラップ孔54として、ストラップを孔に挿通して取り付ける例について説明したが、これに限らず部材どうしを係合させてストラップを取り付ける構成であっても構わない。例えば、タグ本体側のメス金具とストラップ側のオス金具とを嵌合させてストラップを取り付けるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】入退室管理システムのシステム構成を示す図である。
【図2】タグ30の外観図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は背面図、(f)は底面図である。(g)は、電池カバー46を開いた状態を示す右側面図である。
【図3】タグ30を携行するユーザーとタグ30を示す図である。
【図4】タグリーダー10と、タグリーダー10にかざすタグ30の位置関係を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は左側面図である。
【図5】図4同様に、タグリーダー110と、タグリーダー110にかざすタグ130の位置関係を示す図であり、(a)は正面から見た図、(b)は左側面図である。ただし、タグ130のLFアンテナ136の位置が図4のタグ30とは異なる。
【図6】タグリーダー10におけるLFアンテナ16と、タグ30におけるLFアンテナ36との位置関係を示す図である。
【図7】タグリーダーにおけるLFアンテナ117と、タグにおけるLFアンテナ137との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
10 タグリーダー
15 かざし面(読み取り面)
16 タグリーダーのLFアンテナ
30 タグ
36 タグのLFアンテナ
44 本体
54 ストラップ孔
58 ストラップ(ネックストラップ)
60 アンテナケース
62 把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タグとタグリーダーを備える認証システムであって、
タグリーダーは、
かざし位置にかざされたタグから識別情報を読み取る読み取り部を備え、
タグは、
ストラップを取り付けるための、ストラップ取り付け部と、
当該タグの形状における最大長の半分より長い距離だけ前記ストラップ取り付け部から離れ当該タグ内部に配されたアンテナと、
を備えることを特徴とする認証システム。
【請求項2】
前記タグの形状は長筒状体であって、
前記アンテナは、前記長筒状体の筒の高さの半分より長い距離だけ前記ストラップ取り付け部から離れた位置に配されている
ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
【請求項3】
前記タグリーダーにおける前記読み取り部は、前記タグにおけるアンテナに電力を誘起するための磁界を生成するコイルアンテナを含み、当該タグリーダーにおけるコイルアンテナの巻回軸は水平方向であって、
前記タグにおけるアンテナは、誘起された電力を用いて、自己の識別情報を無線送信するための磁界を生成するコイルアンテナであって、
前記ストラップ取り付け部は、前記長筒状体の底面に設けられたストラップ孔からなる
ことを特徴とする請求項2に記載の認証システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−86480(P2010−86480A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−257775(P2008−257775)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】