認証装置および認証システム
【課題】カードIDと暗証番号とで認証を受ける入退室管理システムにおいて、複数の人が扉を通行する場合に、2人目以降の認証操作を簡単にし、効率の良い通行運用を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】(1)一人目の利用者AはカードIDと暗証番号とを入力端末120に入力する。ローカルコントローラ200は、扉110の電気錠111が施錠状態の場合、カードIDと暗証番号とに基づいて利用者を認証し、扉110の電気錠111を解錠する。(2)二人目の利用者BはカードIDのみを入力端末120に入力する。ローカルコントローラ200は、電気錠111が解錠状態のときにカードIDが入力された場合、カードIDだけで利用者を認証する。(3)ローカルコントローラ200は、その後電気錠111を施錠する。
【解決手段】(1)一人目の利用者AはカードIDと暗証番号とを入力端末120に入力する。ローカルコントローラ200は、扉110の電気錠111が施錠状態の場合、カードIDと暗証番号とに基づいて利用者を認証し、扉110の電気錠111を解錠する。(2)二人目の利用者BはカードIDのみを入力端末120に入力する。ローカルコントローラ200は、電気錠111が解錠状態のときにカードIDが入力された場合、カードIDだけで利用者を認証する。(3)ローカルコントローラ200は、その後電気錠111を施錠する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、入退室の管理などに用いる認証装置および認証システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在のセキュリティシステムにおいて、扉の通行を許可するために、カード+暗証番号を入力させて扉(電気錠)を解錠するものがある。この場合、複数の人が連続通行する場合でも各個人はそれぞれカード+暗証番号を入力する必要がある。例えば、お客様連れの場合でも、お客様用の暗証番号を入力する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−314251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、例えば、複数の人が扉を通行する場合に、2人目以降の認証操作を簡単にし、効率の良い通行運用を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の認証装置は、
利用者を識別する第1の識別情報を入力装置から入力する第1の識別情報入力部と、
前記利用者を識別する情報であって前記第1の識別情報と異なる情報を第2の識別情報として入力装置から入力する第2の識別情報入力部と、
前記第1の識別情報入力部により入力された第1の識別情報と前記第2の識別情報入力部により入力された第2の識別情報とに基づいて前記利用者が正当な利用者であるか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する利用者認証部と
を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と第1の利用者の第2の識別情報とに基づいて第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり前記第1の識別情報入力部により第2の利用者の第1の識別情報が入力された場合、前記第2の識別情報入力部により第2の利用者の第2の識別情報が入力される前に第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、例えば、複数の人が扉を通行する場合に、2人目以降の認証操作を簡単にし、効率の良い通行運用を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1における入退室管理システム100の概要図。
【図2】実施の形態1におけるローカルコントローラ200の機能構成図。
【図3】実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292を示す図。
【図4】実施の形態1における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図5】実施の形態1における入退室管理方法の概要を示す図。
【図6】実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図7】実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図8】実施の形態2における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図9】実施の形態2における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図10】実施の形態3における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図11】実施の形態4における入退室管理方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
一人目の利用者を所定の複数の識別情報(例えば、カードIDと暗証番号)に基づいて認証した場合、二人目の利用者を所定数より少ない識別情報(例えば、カードIDのみ)に基づいて認証する認証システムについて説明する。
【0009】
図1は、実施の形態1における入退室管理システム100の概要図である。
実施の形態1における入退室管理システム100(認証システム、セキュリティシステムの一例)の概要について、図1に基づいて以下に説明する。
【0010】
入退室管理システム100は、電気錠111で施錠される扉110と、扉110の近くに設置された入力端末120と、入力端末120に入力された情報に基づいて利用者を認証するローカルコントローラ200(認証装置の一例)とを有する。また、扉110の反対側(室内側)にも入力端末120が設置されている。入力端末120は、カードリーダ121とタッチパネル122とを備える。
【0011】
(1)社員Aは入室するためにカードリーダ121に社員カード(カードIDが記録されたICカード)を読み取らせ、タッチパネル122に暗証番号を入力する。ローカルコントローラ200は、カードリーダ121により社員カードから読み取られたカードIDとタッチパネル122に入力された暗証番号とが登録データと一致する場合、社員Aを認証して電気錠111を解錠し、社員AのカードIDを入室者の情報として登録する。
(2)社員Aの同伴者である客Bはカードリーダ121に来訪者カード(カードIDが記録されたICカード)を読み取らせる。電気錠111が解錠状態である場合、暗証番号の入力は不要である。ローカルコントローラ200は、カードリーダ121により来訪者カードから読み取られたカードIDが登録データと一致する場合、電気錠111が解錠状態であれば、客Bを認証して客BのカードIDを入室者の情報として登録する。
(3)扉110が閉まったとき電気錠111は扉110を施錠する。
【0012】
社員Aと客Bとは入室者として登録されているため、室内の入力端末120にカード操作を行うことにより、電気錠111を解錠して退室することができる。
客Bがカード操作を行わずに社員Aと共に入室した場合、客Bは認証を受けていないため入室者として登録されない。この場合、客Bは、室内の入力端末120にカード操作を行っても、電気錠111を解錠することができず、退室することができない。ローカルコントローラ200は、カードIDが入室者の情報として登録されていない場合、室内側でカード操作が行われても電気錠111を解錠しない。
【0013】
このように、入室時に認証を受けていない利用者を退室できないようにする機能を「APB(アンチパスバック)」という。
【0014】
実施の形態1で説明する認証方法は、APBを有する入退室管理システムに特に有効である。
但し、実施の形態1で説明する認証方法は、APBを有さない入退室管理システムまた入退室管理システム以外の認証システムにも有効な方法である。
【0015】
図2は、実施の形態1におけるローカルコントローラ200の機能構成図である。
実施の形態1におけるローカルコントローラ200(認証装置の一例)の機能構成について、図2に基づいて以下に説明する。
【0016】
ローカルコントローラ200は、カードID入力部210(第1の識別情報入力部の一例)、カードID判定部220、暗証番号入力部230(第2の識別情報入力部の一例)、暗証番号判定部240、入退室管理部250(利用者認証部の一例)、タイマー部260およびコントローラ記憶部290を備える。
【0017】
コントローラ記憶部290は、ローカルコントローラ200で使用されるデータを記憶する記憶装置である。
登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292は、コントローラ記憶部290に記憶されるデータの一例である。
【0018】
図3は、実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292を示す図である。
実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292について、図3に基づいて以下に説明する。
【0019】
登録情報テーブル291は、「カードID」、「暗証番号」および「ユーザ種別」を示す。
【0020】
「カードID」には、入退室用に発行されたICカード(以下、「入退室カード」という)に記録されているカードIDが設定されている。以下、登録情報テーブル291に設定されているカードIDを「登録カードID」という。
「暗証番号」には、登録カードIDに対応する暗証番号が設定されている。以下、登録情報テーブル291に設定されている暗証番号を「登録暗証番号」という。
「ユーザ種別」には、登録カードIDで識別される入退室カードを使用する利用者の種別(例えば「社員」または「来訪者」)が設定されている。
【0021】
登録情報テーブル291の各値は管理者により予め設定される。
【0022】
入室者管理テーブル292は、「カードID」および「入室時刻」を示す。
【0023】
「カードID」には、入室を許可された利用者の入退室カードに記憶されているカードIDが設定される。
「入室時刻」には、利用者が入室を許可された時刻が設定される。
【0024】
入室者管理テーブル292の各値は入退室管理部250により設定される。
【0025】
カードIDおよび暗証番号は、利用者を識別する情報であり、利用者個人または利用者の種別(利用者の属するグループ)を識別する。
【0026】
図2に戻り、ローカルコントローラ200の機能構成について説明を続ける。
【0027】
カードID入力部210は、入力端末120のカードリーダ121により読み取られたカードID(第1の識別情報の一例)を入力する。以下、カードリーダ121により読み取られたカードIDを「読取カードID120a」という。
【0028】
カードID判定部220は、カードID入力部210に入力された読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されているか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する。
カードID判定部220は、判定結果をカードID判定結果201として入退室管理部250および暗証番号判定部240に入力する。読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されている場合、カードID判定結果201には当該登録カードIDが含まれる。
【0029】
暗証番号入力部230は、入力端末120のタッチパネル122に入力された暗証番号(第2の識別情報の一例)を入力する。以下、タッチパネル122に入力された暗証番号を「入力暗証番号120b」という。
【0030】
暗証番号判定部240は、暗証番号入力部230に入力された入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号が登録情報テーブル291に設定されているか否かをCPUを用いて判定する。
例えば、暗証番号判定部240は、カードID判定結果201に示される登録カードIDに対応する登録暗証番号と入力暗証番号120bとが一致するか否かを判定する。
暗証番号判定部240は、判定結果を暗証番号判定結果202として入退室管理部250に入力する。
【0031】
入退室管理部250は、カードID判定部220のカードID判定結果201と暗証番号判定部240の暗証番号判定結果202とに基づいて利用者が正当な利用者であるか否かをCPUを用いて判定する。
例えば、入退室管理部250は、一人目(第1の利用者)のカードID判定結果201と一人目の暗証番号判定結果202とに基づいて一人目が正当な利用者であるか否かを判定する。
さらに、入退室管理部250は、一人目が正当な利用者であると判定した場合でありカードID判定部220から二人目のカードID判定結果201が入力された場合、二人目の暗証番号判定結果202が入力される前に二人目のカードID判定結果201に基づいて二人目が正当な利用者であるか否かを判定する。
入退室管理部250は、判定結果に基づいて、電気錠111に解錠指示209aや施錠指示209bを行う。
【0032】
タイマー部260は、各種タイマー処理をCPUを用いて行う。
例えば、タイマー部260は、読取カードID120aを入力後の入力暗証番号120bの入力時間を制限するタイマーや電気錠111の解錠時間を制限するタイマーを設定する。
【0033】
ローカルコントローラ200は、CPU(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)と記憶装置(例えば、ROMとRAM)とを備える(図示省略)。
【0034】
記憶装置には、OS(オペレーティングシステム)、プログラム群、ファイル群が記憶されている。
【0035】
プログラム群には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラムは、CPUにより読み出され実行される。すなわち、プログラムは、コンピュータを「〜部」として機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0036】
ファイル群には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果など)が含まれる。
【0037】
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
【0038】
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」「〜装置」「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」「〜手順」「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
【0039】
図4は、実施の形態1における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における入退室管理方法(認証方法の一例)について、図4に基づいて以下に説明する。
【0040】
ローカルコントローラ200の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0041】
まず、入退室管理方法の概要について説明する。
【0042】
カードID入力部210は読取カードID120aを入力し(S110)、カードID判定部220は読取カードID120aを登録カードIDと照合する(S111)。
入退室管理部250は、読取カードID120aが「照合OK」の場合(S111)、電気錠111の状態を判定する(S120)。
電気錠111が「施錠状態」の場合(S120)、暗証番号入力部230は入力暗証番号120bを入力し(S130)、暗証番号判定部240は入力暗証番号120bを登録暗証番号と照合する(S131)。
入退室管理部250は、入力暗証番号120bが「照合OK」の場合(S131)、電気錠111を解錠し(S140)、入室者管理テーブル292にカードIDを設定して利用者を認証する(S150)。
入退室管理部250は、読取カードID120aまたは入力暗証番号120bが「照合NG」の場合(S111、S131)、電気錠111の解錠および入室者管理テーブル292へのカードIDの設定を行わない。
入退室管理部250は、読取カードID120aが「照合OK」の場合(S111)で且つ電気錠111が「解錠状態」の場合(S120)、入室者管理テーブル292にカードIDを設定して利用者を認証する(S150)。
【0043】
以下に、入退室管理方法の詳細について説明する。
【0044】
<S110>
利用者は、認証を受けるために、入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする。
複数人で入室する場合、一人目の利用者が入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする。このとき、電気錠111は施錠されているものとする。
カードリーダ121は入退室カードに記録されているカードIDを読み取り、入力端末120はカードリーダ121により読み取られたカードIDを読取カードID120aとして出力する。
ローカルコントローラ200のカードID入力部210は、ローカルコントローラ200から出力された読取カードID120aを入力し、入力した読取カードID120aをカードID判定部220に入力する。
S110の後、処理はS111に進む。
【0045】
<S111>
カードID判定部220は、読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されているか判定する。
【0046】
読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されている場合(照合OK)、カードID判定部220は、照合結果「照合OK」と登録カードID(読取カードID120a)とを示すカードID判定結果201を入退室管理部250に入力する。
【0047】
読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されていない場合(照合NG)、カードID判定部220は、照合結果「照合NG」を入退室管理部250に入力する。入退室管理部250は認証結果「認証NG」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証NG」をタッチパネル122に表示する。
「認証NG」は、利用者が入(退)室可能な利用者(正当な利用者)であると認証しないことを意味する。
【0048】
カードIDが「照合OK」の場合、処理はS120に進む。
カードIDが「照合NG」の場合、入退室管理方法は終了する。
【0049】
<S120>
入退室管理部250は、カードID判定結果201を入力したとき、電気錠111が「解錠状態」と「施錠状態」とのいずれの状態であるかを特定する。電気錠111の状態は、入退室管理部250により「電気錠状態」として管理(記憶)される。
一人目の利用者の場合、電気錠111は「施錠状態」である。
【0050】
入退室管理部250は、電気錠111の状態に応じたメッセージの表示を入力端末120に指示し、入力端末120は指示されたメッセージをタッチパネル122に表示する。
電気錠111が「施錠状態」の場合のメッセージは利用者に暗証番号の入力を要求するメッセージであり、電気錠111が「解錠状態」の場合のメッセージは「認証OK」を示すメッセージである。「認証OK」は、利用者が入(退)室可能な利用者であると認証したことを意味する。
【0051】
電気錠111が「施錠状態」の場合、処理はS130に進む。
電気錠111が「解錠状態」の場合、処理はS150に進む。
【0052】
<S130>
一人目の利用者は、暗証番号の入力を要求するメッセージに従い、入力端末120のタッチパネル122に暗証番号を入力する。
入力端末120はタッチパネル122に入力された暗証番号を入力暗証番号120bとして出力する。
ローカルコントローラ200の暗証番号入力部230は入力端末120から出力された入力暗証番号120bを入力し、入力した入力暗証番号120bを暗証番号判定部240に入力する。
S130の後、処理はS131に進む。
【0053】
S130において、入退室管理部250は、暗証番号の入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「暗証番号入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。
入退室管理部250は、暗証番号入力タイマーがタイムアウトするまでに暗証番号判定部240から暗証番号判定結果202の入力が無ければ、認証結果「認証NG」を入力端末120に表示させる。そして、入退室管理方法は終了する。
この処理フローの図示は省略する。
【0054】
<S131>
暗証番号判定部240は、カードID判定結果201に示される登録カードID(120a)に対応する登録暗証番号を登録情報テーブル291から取得し、入力暗証番号120bと取得した登録暗証番号とを比較する。カードID判定結果201は記憶領域から参照可能なものとする。
【0055】
入力暗証番号120bと登録暗証番号とが一致する場合(照合OK)、暗証番号判定部240は、照合結果「照合OK」と登録カードID(読取カードID120a)とを示す暗証番号判定結果202を入退室管理部250に入力する。
【0056】
入力暗証番号120bと登録暗証番号とが一致しない場合(照合NG)、暗証番号判定部240は、照合結果「照合NG」を入退室管理部250に入力する。入退室管理部250は認証結果「認証NG」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証NG」をタッチパネル122に表示する。
【0057】
暗証番号の「照合OK」の場合、処理はS140に進む。
暗証番号の「照合NG」の場合、入退室管理方法は終了する。
【0058】
<S140>
入退室管理部250は解錠指示209aを出力して電気錠111を解錠し、電気錠状態を「解錠状態」に更新する。
S140の後、処理はS150に進む。
【0059】
<S150>
入退室管理部250は、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)を入室者管理テーブル292に追加し、併せて入室時刻を設定する。
入退室管理部250は認証結果「認証OK」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証OK」をタッチパネル122に表示する。
【0060】
入退室管理部250は、認証OKとなった利用者の入室待ち時間および続けて認証を受ける利用者のカードIDの入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「カードID入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。このとき、起動中のカードID入力タイマーがあれば停止する。
入退室管理部250は、カードID入力タイマーがタイムアウトするまでにカードID判定部220からカードID判定結果201の入力が無ければ、施錠指示209bを出力して電気錠111を施錠し、電気錠状態を「施錠状態」に更新する。施錠指示209bを受けた電気錠111は扉110が閉まったときに施錠する。
【0061】
S150により、入退室管理方法は終了する。
【0062】
一人目の利用者が「認証OK」を受けた後、二人目の利用者は所定時間内(カードID入力タイマーがタイムアウトする前)に入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする(S110)。
このとき、電気錠状態は「解錠状態」であるため、カードIDが「照合OK」であれば(S111)、入退室管理部250は、二人目の利用者の読取カードID120aを入室時刻と共に入室者管理テーブル292に設定して、二人目の利用者を認証する(S120、S150)。
三人目以降の利用者も二人目の利用者と同様に入退室カードをカードリーダ121にタッチすることで認証される。
認証された各利用者は、扉110を開けて入室することができる。
その後、カードID入力タイマーがタイムアウトして電気錠状態は「施錠状態」となる。次に入室する利用者はカードIDと暗証番号とを入力して認証を受ける。
【0063】
認証を受けて入室した各利用者は、退室時に室内の入力端末120に入退室カードをタッチして認証を受ける。
入退室管理部250は、カードIDが「照合OK」であり且つカードIDが入室者管理テーブル292に設定されていれば、利用者を「認証OK」とし、入室者管理テーブル292からカードIDと入室時刻を削除し、電気錠111を解錠する。
入退室管理部250は、カードIDが「照合OK」であっても入室者管理テーブル292に設定されていなければ、利用者を「認証NG」とし、電気錠111を解錠しない。
【0064】
実施の形態1において、以下のような入退室管理システム100について説明した。
【0065】
扉を連続通行させたい場合に、2人目以降の操作が簡単となり、効率の良い通行運用が可能となる。特に、お客様を案内する場合には、快適な操作により不快感を低減させることが可能となる。
カード+暗証番号操作として運用されている入退室管理システム100において、1人目がカード+暗証番号の操作をして電気錠が解錠中のとき、2人目以降が連続してカード操作のみを行うだけで、暗証番号の操作をすることなく通行可能とする。
例えば、第三者(お客様等)がゲストカードにより、扉を通行するときに有効である。またこのとき、第三者に暗証番号を教える必要が無いので、セキュリティレベルを低下させる心配が無い。なお、同じ扉において、カード+暗証番号操作により解錠した後に施錠したときは、カード操作+暗証番号操作をしないと通行することはできない。
【0066】
図5は、実施の形態1における入退室管理方法の概要を示す図である。
図5に示すように、電気錠の施錠時には「カード+暗証番号操作」を認証条件とし、電気錠の解錠時には「カード操作」のみを認証条件とする。
【0067】
図6および図7は、実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図である。
【0068】
「A→B→C」の順にカード操作を行って3名同時に入室した場合の動作について図6をもとに説明する。
【0069】
電気錠が施錠中、Aさんは、カード+暗証番号操作を行うことで通行可能となった。そして、電気錠が解錠中、BさんとCさんはカード操作のみを行うことで通行可能となり、3人同時に入室した。
【0070】
「A→B→C」の順に1名ずつカード操作を行って入室した場合の動作について図7をもとに説明する。
【0071】
電気錠が施錠中、Aさんは、カード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。そして、電気錠が施錠中、BさんとCさんもAさんと同様にカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。
【0072】
入退室管理システム100は、電気錠が解錠中の場合にカード操作のみで通行可能とすることで、利用者の操作を容易にすることができる。
【0073】
実施の形態1において、「カードID」および「暗証番号」は利用者を識別する情報の一例である。例えば、「暗証番号」(または「カードID」)の代わりに指紋、指静脈、虹彩などの生体情報を用いてもよい。さらに、「カードID」「暗証番号」をそれぞれ複数の識別情報に置き換えてもよい。例えば、「暗証番号」を第1の暗証番号と第2の暗証番号との2つの暗証番号にしてもよい。また例えば、カードIDと暗証番号とを「カードID」の代わりにすると共に、生体情報を「暗証番号」の代わりにしてもよい。
【0074】
また、一人目の照合順序が「暗証番号→カードID」の順であっても構わない。
【0075】
実施の形態2.
特定の利用者(例えば、社員)だけが扉の電気錠を解錠できる形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0076】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0077】
但し、入退室管理部250は、一人目の利用者の読取カードID120aと同じ登録カードIDと一人目の利用者の入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号とを含む登録情報(図3の一行に相当するレコード)がコントローラ記憶部290に記憶されている場合であり当該登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示す場合、一人目の利用者が正当な利用者であると判定する。
【0078】
図8は、実施の形態2における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における入退室管理方法について、図8に基づいて以下に説明する。
【0079】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)にS121を追加したものである。
以下、S121について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0080】
<S120>
カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態を判定する。
電気錠111が「解錠状態」の場合、入退室管理部250は、認証結果「認証OK」を入力端末120に表示させる。
電気錠111が「施錠状態」の場合、処理はS121に進む。
電気錠111が「解錠状態」の場合、処理はS150に進む。
【0081】
<S121>
入退室管理部250は、カードID判定結果201に示される登録カードID(読取カードID120a)に対応するユーザ種別を登録情報テーブル291から取得する。
ユーザ種別が特定個人(例えば「社員」)を示す場合(YES)、入退室管理部250は、利用者に暗証番号の入力を要求するメッセージを入力端末120に表示させる。そして、処理はS130に進む。
ユーザ種別が特定個人以外(例えば「来訪者」)を示す場合(NO)、入退室管理部250は、認証結果「認証NG」を入力端末120に表示させる。そして、入退室管理方法は終了する。
【0082】
実施の形態2により、セキュリティ性を高めることができる。
例えば、暗証番号が社員以外に漏えいしてしまっても、入退室カードが社員のものでなければ「認証NG」にすることができる。
【0083】
実施の形態2では、以下のような入退室管理システム100について説明した。
【0084】
実施の形態1の機能に、「電気錠が施錠中は、特定個人のみ通行可能とする」という付加機能を追加することによって、セキュリティ性を高める。
【0085】
図9は、実施の形態2における入退室管理方法による動作例を示す図である。
【0086】
「社員→お客様→社員」の順に1名ずつカード操作を行って入室した場合の動作について図9をもとに説明する。「社員」を特定個人とする。
【0087】
電気錠が施錠中、社員は特定個人に該当するためカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。そして、電気錠が施錠中、お客様は特定個人に該当しないため通行不可となり、入室できなかった。最後に電気錠が施錠中、社員は特定個人に該当するためカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。
【0088】
入退室管理システム100は、電気錠が施錠中の場合に特定個人のみ通行可能とすることで、セキュリティ性を維持することができる。
【0089】
実施の形態3.
特定の利用者(例えば、部課長や特定部署の社員)に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証を受けられる形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0090】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0091】
但し、利用者認証部250は、一人目の利用者の読取カードID120aと同じ登録カードIDと一人目の利用者の入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号とを含む登録情報がコントローラ記憶部290に記憶されている場合、一人目の利用者が正当な利用者であると判定する。
利用者認証部250は、一人目の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり一人目の利用者の登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示す場合、二人目の利用者の読取カードID120aに基づいて二人目の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
利用者認証部250は、一人目の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり一人目の利用者の登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示さない場合、二人目の利用者の読取カードID120aと二人目の利用者の入力暗証番号120bとに基づいて二人目の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【0092】
図10は、実施の形態3における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態3における入退室管理方法について、図10に基づいて以下に説明する。
【0093】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)のS120をS122に変え、S160およびS161を追加したものである。
以下、S122、S160およびS161について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0094】
<S160>
入退室管理部250は、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)に対応するユーザ種別を登録情報テーブル291から取得する。
ユーザ種別が特定個人(例えば「部課長」「営業部」)を示す場合(YES)、処理はS161に進む。
ユーザ種別が特定個人以外(例えば、「社員」「設計部」)を示す場合(NO)、処理はS150に進む。
【0095】
<S161>
入退室管理部250は、続けて認証を受ける利用者をカードIDだけで認証することを示す共連れフラグ「1」を設定する。共連れフラグの初期値を「0」とする。
S161の後、処理はS150に進む。
【0096】
<S150>
入退室管理部250は、実施の形態1と同じく、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)を入室者管理テーブル292に追加し、入力端末120に認証結果「認証OK」を表示させ、タイマー部260にカードID入力タイマーを起動させる。
但し、カードID入力タイマーに設定される時間は、共連れフラグが「1」の場合には長く、共連れフラグが「0」の場合には短い。共連れフラグが「1」の場合、続けて認証を受ける利用者がいる可能性があるためである。
入退室管理部250は、カードID入力タイマーがタイムアウトするまでにカードID判定部220からカードID判定結果201の入力が無ければ、施錠指示209bを出力して電気錠111を施錠し、電気錠状態を「施錠状態」に更新し、共連れフラグを「0」に初期化する。
S150により、入退室管理方法は終了する。
【0097】
<S122>
次の利用者の読取カードID120aが入力され(S110)、カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態と共連れフラグとを判定する。
電気錠111が「解錠状態」で且つ共連れフラグが「1」の場合(YES)、処理はS150に進む。
その他の場合、処理はS130に進む。
【0098】
実施の形態3により、特定の利用者に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証し、セキュリティ性を高めることができる。
【0099】
実施の形態2と同様に、特定の利用者だけが扉の電気錠を解錠できるようにしてもよい。
例えば、社員(実施の形態2の特定個人)だけが扉を解錠でき、社員のうち部課長(実施の形態3の特定個人)だけが来訪者をカード操作だけで認証できるようにしてもよい。
【0100】
実施の形態4.
利用者が一緒に入室する人数(カード操作だけで認証を受けられる人数)を指定する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0101】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0102】
但し、利用者認証部250(対象人数入力部の一例)は、後述する「共連れ人数」(対象人数)を入力端末120から入力する。
利用者認証部250は、二人目以降の共連れ人数の利用者それぞれの入力暗証番号120bに基づいて各利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【0103】
図11は、実施の形態4における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態4における入退室管理方法について、図11に基づいて以下に説明する。
【0104】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)のS120をS123に変え、S124、S162およびS163を追加したものである。
以下、S123、S124、S162およびS163について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0105】
<S162>
入退室管理部250は、共連れ人数(一緒に入室する利用者の人数)を確認するメッセージを入力端末120に表示させる。
利用者認証部250は、共連れ人数の入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「共連れ人数入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。
【0106】
利用者はメッセージに従って共連れ人数を入力端末120のタッチパネル122に入力し、入力端末120はタッチパネル122に入力された共連れ人数をローカルコントローラ200に出力する。
【0107】
共連れ人数入力タイマーがタイムアウトするまでにローカルコントローラ200から共連れ人数が出力された場合(YES)、入退室管理部250はローカルコントローラ200から出力された共連れ人数を変数に設定する。共連れ人数変数の初期値を「0」とする。そして、入退室管理方法は終了する。
共連れ人数入力タイマーがタイムアウトするまでにローカルコントローラ200から共連れ人数が出力されなかった場合(NO)、入退室管理方法は終了する。
【0108】
<S123>
次の利用者の読取カードID120aが入力され(S110)、カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態と共連れ人数変数とを判定する。
電気錠111が「解錠状態」で且つ共連れ人数変数が「1以上」の場合(YES)、処理はS124に進む。
その他の場合、処理はS130に進む。
【0109】
<S124>
入退室管理部250は、共連れ人数変数から「1」を引く。
S124の後、処理はS150に進む。
【0110】
共連れ人数変数は、暗証番号入力タイマーがタイムアウトになったときに「0」に初期化される。
【0111】
実施の形態4により、利用者は一緒に入室する共連れ人数を指定することができ、不正者が正当な利用者に続いてカード操作だけで入室することを防ぐことができる。
【0112】
但し、共連れ人数を一人目の利用者の認証時でなく二人目以降の利用者の認証時に入力するようにしてもよい。例えば、一緒に入室する利用者全員が認証を受けた後に、認証を受けた人数を共連れ人数として入力するようにしてもよい。ローカルコントローラ200の入退室管理部250は、認証した利用者の登録カードID(読取カードID120a)を記憶しておき、最後に入力された共連れ人数分の登録カードIDだけ入室者管理テーブル292に設定する。
【0113】
実施の形態2と同様に特定の利用者だけが扉の電気錠を解錠できるようにしてもよいし、実施の形態3と同様に特定の利用者に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証を受けられようにしてもよい。
【符号の説明】
【0114】
100 入退室管理システム、110 扉、111 電気錠、120 入力端末、120a 読取カードID、120b 入力暗証番号、121 カードリーダ、122 タッチパネル、200 ローカルコントローラ、201 カードID判定結果、202 暗証番号判定結果、209a 解錠指示、209b 施錠指示、210 カードID入力部、220 カードID判定部、230 暗証番号入力部、240 暗証番号判定部、250 入退室管理部、260 タイマー部、290 コントローラ記憶部、291 登録情報テーブル、292 入室者管理テーブル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、入退室の管理などに用いる認証装置および認証システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在のセキュリティシステムにおいて、扉の通行を許可するために、カード+暗証番号を入力させて扉(電気錠)を解錠するものがある。この場合、複数の人が連続通行する場合でも各個人はそれぞれカード+暗証番号を入力する必要がある。例えば、お客様連れの場合でも、お客様用の暗証番号を入力する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−314251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、例えば、複数の人が扉を通行する場合に、2人目以降の認証操作を簡単にし、効率の良い通行運用を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の認証装置は、
利用者を識別する第1の識別情報を入力装置から入力する第1の識別情報入力部と、
前記利用者を識別する情報であって前記第1の識別情報と異なる情報を第2の識別情報として入力装置から入力する第2の識別情報入力部と、
前記第1の識別情報入力部により入力された第1の識別情報と前記第2の識別情報入力部により入力された第2の識別情報とに基づいて前記利用者が正当な利用者であるか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する利用者認証部と
を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と第1の利用者の第2の識別情報とに基づいて第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり前記第1の識別情報入力部により第2の利用者の第1の識別情報が入力された場合、前記第2の識別情報入力部により第2の利用者の第2の識別情報が入力される前に第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、例えば、複数の人が扉を通行する場合に、2人目以降の認証操作を簡単にし、効率の良い通行運用を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1における入退室管理システム100の概要図。
【図2】実施の形態1におけるローカルコントローラ200の機能構成図。
【図3】実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292を示す図。
【図4】実施の形態1における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図5】実施の形態1における入退室管理方法の概要を示す図。
【図6】実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図7】実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図8】実施の形態2における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図9】実施の形態2における入退室管理方法による動作例を示す図。
【図10】実施の形態3における入退室管理方法を示すフローチャート。
【図11】実施の形態4における入退室管理方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
一人目の利用者を所定の複数の識別情報(例えば、カードIDと暗証番号)に基づいて認証した場合、二人目の利用者を所定数より少ない識別情報(例えば、カードIDのみ)に基づいて認証する認証システムについて説明する。
【0009】
図1は、実施の形態1における入退室管理システム100の概要図である。
実施の形態1における入退室管理システム100(認証システム、セキュリティシステムの一例)の概要について、図1に基づいて以下に説明する。
【0010】
入退室管理システム100は、電気錠111で施錠される扉110と、扉110の近くに設置された入力端末120と、入力端末120に入力された情報に基づいて利用者を認証するローカルコントローラ200(認証装置の一例)とを有する。また、扉110の反対側(室内側)にも入力端末120が設置されている。入力端末120は、カードリーダ121とタッチパネル122とを備える。
【0011】
(1)社員Aは入室するためにカードリーダ121に社員カード(カードIDが記録されたICカード)を読み取らせ、タッチパネル122に暗証番号を入力する。ローカルコントローラ200は、カードリーダ121により社員カードから読み取られたカードIDとタッチパネル122に入力された暗証番号とが登録データと一致する場合、社員Aを認証して電気錠111を解錠し、社員AのカードIDを入室者の情報として登録する。
(2)社員Aの同伴者である客Bはカードリーダ121に来訪者カード(カードIDが記録されたICカード)を読み取らせる。電気錠111が解錠状態である場合、暗証番号の入力は不要である。ローカルコントローラ200は、カードリーダ121により来訪者カードから読み取られたカードIDが登録データと一致する場合、電気錠111が解錠状態であれば、客Bを認証して客BのカードIDを入室者の情報として登録する。
(3)扉110が閉まったとき電気錠111は扉110を施錠する。
【0012】
社員Aと客Bとは入室者として登録されているため、室内の入力端末120にカード操作を行うことにより、電気錠111を解錠して退室することができる。
客Bがカード操作を行わずに社員Aと共に入室した場合、客Bは認証を受けていないため入室者として登録されない。この場合、客Bは、室内の入力端末120にカード操作を行っても、電気錠111を解錠することができず、退室することができない。ローカルコントローラ200は、カードIDが入室者の情報として登録されていない場合、室内側でカード操作が行われても電気錠111を解錠しない。
【0013】
このように、入室時に認証を受けていない利用者を退室できないようにする機能を「APB(アンチパスバック)」という。
【0014】
実施の形態1で説明する認証方法は、APBを有する入退室管理システムに特に有効である。
但し、実施の形態1で説明する認証方法は、APBを有さない入退室管理システムまた入退室管理システム以外の認証システムにも有効な方法である。
【0015】
図2は、実施の形態1におけるローカルコントローラ200の機能構成図である。
実施の形態1におけるローカルコントローラ200(認証装置の一例)の機能構成について、図2に基づいて以下に説明する。
【0016】
ローカルコントローラ200は、カードID入力部210(第1の識別情報入力部の一例)、カードID判定部220、暗証番号入力部230(第2の識別情報入力部の一例)、暗証番号判定部240、入退室管理部250(利用者認証部の一例)、タイマー部260およびコントローラ記憶部290を備える。
【0017】
コントローラ記憶部290は、ローカルコントローラ200で使用されるデータを記憶する記憶装置である。
登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292は、コントローラ記憶部290に記憶されるデータの一例である。
【0018】
図3は、実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292を示す図である。
実施の形態1における登録情報テーブル291および入室者管理テーブル292について、図3に基づいて以下に説明する。
【0019】
登録情報テーブル291は、「カードID」、「暗証番号」および「ユーザ種別」を示す。
【0020】
「カードID」には、入退室用に発行されたICカード(以下、「入退室カード」という)に記録されているカードIDが設定されている。以下、登録情報テーブル291に設定されているカードIDを「登録カードID」という。
「暗証番号」には、登録カードIDに対応する暗証番号が設定されている。以下、登録情報テーブル291に設定されている暗証番号を「登録暗証番号」という。
「ユーザ種別」には、登録カードIDで識別される入退室カードを使用する利用者の種別(例えば「社員」または「来訪者」)が設定されている。
【0021】
登録情報テーブル291の各値は管理者により予め設定される。
【0022】
入室者管理テーブル292は、「カードID」および「入室時刻」を示す。
【0023】
「カードID」には、入室を許可された利用者の入退室カードに記憶されているカードIDが設定される。
「入室時刻」には、利用者が入室を許可された時刻が設定される。
【0024】
入室者管理テーブル292の各値は入退室管理部250により設定される。
【0025】
カードIDおよび暗証番号は、利用者を識別する情報であり、利用者個人または利用者の種別(利用者の属するグループ)を識別する。
【0026】
図2に戻り、ローカルコントローラ200の機能構成について説明を続ける。
【0027】
カードID入力部210は、入力端末120のカードリーダ121により読み取られたカードID(第1の識別情報の一例)を入力する。以下、カードリーダ121により読み取られたカードIDを「読取カードID120a」という。
【0028】
カードID判定部220は、カードID入力部210に入力された読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されているか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する。
カードID判定部220は、判定結果をカードID判定結果201として入退室管理部250および暗証番号判定部240に入力する。読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されている場合、カードID判定結果201には当該登録カードIDが含まれる。
【0029】
暗証番号入力部230は、入力端末120のタッチパネル122に入力された暗証番号(第2の識別情報の一例)を入力する。以下、タッチパネル122に入力された暗証番号を「入力暗証番号120b」という。
【0030】
暗証番号判定部240は、暗証番号入力部230に入力された入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号が登録情報テーブル291に設定されているか否かをCPUを用いて判定する。
例えば、暗証番号判定部240は、カードID判定結果201に示される登録カードIDに対応する登録暗証番号と入力暗証番号120bとが一致するか否かを判定する。
暗証番号判定部240は、判定結果を暗証番号判定結果202として入退室管理部250に入力する。
【0031】
入退室管理部250は、カードID判定部220のカードID判定結果201と暗証番号判定部240の暗証番号判定結果202とに基づいて利用者が正当な利用者であるか否かをCPUを用いて判定する。
例えば、入退室管理部250は、一人目(第1の利用者)のカードID判定結果201と一人目の暗証番号判定結果202とに基づいて一人目が正当な利用者であるか否かを判定する。
さらに、入退室管理部250は、一人目が正当な利用者であると判定した場合でありカードID判定部220から二人目のカードID判定結果201が入力された場合、二人目の暗証番号判定結果202が入力される前に二人目のカードID判定結果201に基づいて二人目が正当な利用者であるか否かを判定する。
入退室管理部250は、判定結果に基づいて、電気錠111に解錠指示209aや施錠指示209bを行う。
【0032】
タイマー部260は、各種タイマー処理をCPUを用いて行う。
例えば、タイマー部260は、読取カードID120aを入力後の入力暗証番号120bの入力時間を制限するタイマーや電気錠111の解錠時間を制限するタイマーを設定する。
【0033】
ローカルコントローラ200は、CPU(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)と記憶装置(例えば、ROMとRAM)とを備える(図示省略)。
【0034】
記憶装置には、OS(オペレーティングシステム)、プログラム群、ファイル群が記憶されている。
【0035】
プログラム群には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラムは、CPUにより読み出され実行される。すなわち、プログラムは、コンピュータを「〜部」として機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0036】
ファイル群には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果など)が含まれる。
【0037】
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
【0038】
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」「〜装置」「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」「〜手順」「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
【0039】
図4は、実施の形態1における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における入退室管理方法(認証方法の一例)について、図4に基づいて以下に説明する。
【0040】
ローカルコントローラ200の各「〜部」は、以下に説明する処理をCPUを用いて実行する。
【0041】
まず、入退室管理方法の概要について説明する。
【0042】
カードID入力部210は読取カードID120aを入力し(S110)、カードID判定部220は読取カードID120aを登録カードIDと照合する(S111)。
入退室管理部250は、読取カードID120aが「照合OK」の場合(S111)、電気錠111の状態を判定する(S120)。
電気錠111が「施錠状態」の場合(S120)、暗証番号入力部230は入力暗証番号120bを入力し(S130)、暗証番号判定部240は入力暗証番号120bを登録暗証番号と照合する(S131)。
入退室管理部250は、入力暗証番号120bが「照合OK」の場合(S131)、電気錠111を解錠し(S140)、入室者管理テーブル292にカードIDを設定して利用者を認証する(S150)。
入退室管理部250は、読取カードID120aまたは入力暗証番号120bが「照合NG」の場合(S111、S131)、電気錠111の解錠および入室者管理テーブル292へのカードIDの設定を行わない。
入退室管理部250は、読取カードID120aが「照合OK」の場合(S111)で且つ電気錠111が「解錠状態」の場合(S120)、入室者管理テーブル292にカードIDを設定して利用者を認証する(S150)。
【0043】
以下に、入退室管理方法の詳細について説明する。
【0044】
<S110>
利用者は、認証を受けるために、入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする。
複数人で入室する場合、一人目の利用者が入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする。このとき、電気錠111は施錠されているものとする。
カードリーダ121は入退室カードに記録されているカードIDを読み取り、入力端末120はカードリーダ121により読み取られたカードIDを読取カードID120aとして出力する。
ローカルコントローラ200のカードID入力部210は、ローカルコントローラ200から出力された読取カードID120aを入力し、入力した読取カードID120aをカードID判定部220に入力する。
S110の後、処理はS111に進む。
【0045】
<S111>
カードID判定部220は、読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されているか判定する。
【0046】
読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されている場合(照合OK)、カードID判定部220は、照合結果「照合OK」と登録カードID(読取カードID120a)とを示すカードID判定結果201を入退室管理部250に入力する。
【0047】
読取カードID120aと同じ登録カードIDが登録情報テーブル291に設定されていない場合(照合NG)、カードID判定部220は、照合結果「照合NG」を入退室管理部250に入力する。入退室管理部250は認証結果「認証NG」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証NG」をタッチパネル122に表示する。
「認証NG」は、利用者が入(退)室可能な利用者(正当な利用者)であると認証しないことを意味する。
【0048】
カードIDが「照合OK」の場合、処理はS120に進む。
カードIDが「照合NG」の場合、入退室管理方法は終了する。
【0049】
<S120>
入退室管理部250は、カードID判定結果201を入力したとき、電気錠111が「解錠状態」と「施錠状態」とのいずれの状態であるかを特定する。電気錠111の状態は、入退室管理部250により「電気錠状態」として管理(記憶)される。
一人目の利用者の場合、電気錠111は「施錠状態」である。
【0050】
入退室管理部250は、電気錠111の状態に応じたメッセージの表示を入力端末120に指示し、入力端末120は指示されたメッセージをタッチパネル122に表示する。
電気錠111が「施錠状態」の場合のメッセージは利用者に暗証番号の入力を要求するメッセージであり、電気錠111が「解錠状態」の場合のメッセージは「認証OK」を示すメッセージである。「認証OK」は、利用者が入(退)室可能な利用者であると認証したことを意味する。
【0051】
電気錠111が「施錠状態」の場合、処理はS130に進む。
電気錠111が「解錠状態」の場合、処理はS150に進む。
【0052】
<S130>
一人目の利用者は、暗証番号の入力を要求するメッセージに従い、入力端末120のタッチパネル122に暗証番号を入力する。
入力端末120はタッチパネル122に入力された暗証番号を入力暗証番号120bとして出力する。
ローカルコントローラ200の暗証番号入力部230は入力端末120から出力された入力暗証番号120bを入力し、入力した入力暗証番号120bを暗証番号判定部240に入力する。
S130の後、処理はS131に進む。
【0053】
S130において、入退室管理部250は、暗証番号の入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「暗証番号入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。
入退室管理部250は、暗証番号入力タイマーがタイムアウトするまでに暗証番号判定部240から暗証番号判定結果202の入力が無ければ、認証結果「認証NG」を入力端末120に表示させる。そして、入退室管理方法は終了する。
この処理フローの図示は省略する。
【0054】
<S131>
暗証番号判定部240は、カードID判定結果201に示される登録カードID(120a)に対応する登録暗証番号を登録情報テーブル291から取得し、入力暗証番号120bと取得した登録暗証番号とを比較する。カードID判定結果201は記憶領域から参照可能なものとする。
【0055】
入力暗証番号120bと登録暗証番号とが一致する場合(照合OK)、暗証番号判定部240は、照合結果「照合OK」と登録カードID(読取カードID120a)とを示す暗証番号判定結果202を入退室管理部250に入力する。
【0056】
入力暗証番号120bと登録暗証番号とが一致しない場合(照合NG)、暗証番号判定部240は、照合結果「照合NG」を入退室管理部250に入力する。入退室管理部250は認証結果「認証NG」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証NG」をタッチパネル122に表示する。
【0057】
暗証番号の「照合OK」の場合、処理はS140に進む。
暗証番号の「照合NG」の場合、入退室管理方法は終了する。
【0058】
<S140>
入退室管理部250は解錠指示209aを出力して電気錠111を解錠し、電気錠状態を「解錠状態」に更新する。
S140の後、処理はS150に進む。
【0059】
<S150>
入退室管理部250は、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)を入室者管理テーブル292に追加し、併せて入室時刻を設定する。
入退室管理部250は認証結果「認証OK」を入力端末120に出力し、入力端末120は照合結果「認証OK」をタッチパネル122に表示する。
【0060】
入退室管理部250は、認証OKとなった利用者の入室待ち時間および続けて認証を受ける利用者のカードIDの入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「カードID入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。このとき、起動中のカードID入力タイマーがあれば停止する。
入退室管理部250は、カードID入力タイマーがタイムアウトするまでにカードID判定部220からカードID判定結果201の入力が無ければ、施錠指示209bを出力して電気錠111を施錠し、電気錠状態を「施錠状態」に更新する。施錠指示209bを受けた電気錠111は扉110が閉まったときに施錠する。
【0061】
S150により、入退室管理方法は終了する。
【0062】
一人目の利用者が「認証OK」を受けた後、二人目の利用者は所定時間内(カードID入力タイマーがタイムアウトする前)に入退室カードを入力端末120のカードリーダ121にタッチする(S110)。
このとき、電気錠状態は「解錠状態」であるため、カードIDが「照合OK」であれば(S111)、入退室管理部250は、二人目の利用者の読取カードID120aを入室時刻と共に入室者管理テーブル292に設定して、二人目の利用者を認証する(S120、S150)。
三人目以降の利用者も二人目の利用者と同様に入退室カードをカードリーダ121にタッチすることで認証される。
認証された各利用者は、扉110を開けて入室することができる。
その後、カードID入力タイマーがタイムアウトして電気錠状態は「施錠状態」となる。次に入室する利用者はカードIDと暗証番号とを入力して認証を受ける。
【0063】
認証を受けて入室した各利用者は、退室時に室内の入力端末120に入退室カードをタッチして認証を受ける。
入退室管理部250は、カードIDが「照合OK」であり且つカードIDが入室者管理テーブル292に設定されていれば、利用者を「認証OK」とし、入室者管理テーブル292からカードIDと入室時刻を削除し、電気錠111を解錠する。
入退室管理部250は、カードIDが「照合OK」であっても入室者管理テーブル292に設定されていなければ、利用者を「認証NG」とし、電気錠111を解錠しない。
【0064】
実施の形態1において、以下のような入退室管理システム100について説明した。
【0065】
扉を連続通行させたい場合に、2人目以降の操作が簡単となり、効率の良い通行運用が可能となる。特に、お客様を案内する場合には、快適な操作により不快感を低減させることが可能となる。
カード+暗証番号操作として運用されている入退室管理システム100において、1人目がカード+暗証番号の操作をして電気錠が解錠中のとき、2人目以降が連続してカード操作のみを行うだけで、暗証番号の操作をすることなく通行可能とする。
例えば、第三者(お客様等)がゲストカードにより、扉を通行するときに有効である。またこのとき、第三者に暗証番号を教える必要が無いので、セキュリティレベルを低下させる心配が無い。なお、同じ扉において、カード+暗証番号操作により解錠した後に施錠したときは、カード操作+暗証番号操作をしないと通行することはできない。
【0066】
図5は、実施の形態1における入退室管理方法の概要を示す図である。
図5に示すように、電気錠の施錠時には「カード+暗証番号操作」を認証条件とし、電気錠の解錠時には「カード操作」のみを認証条件とする。
【0067】
図6および図7は、実施の形態1における入退室管理方法による動作例を示す図である。
【0068】
「A→B→C」の順にカード操作を行って3名同時に入室した場合の動作について図6をもとに説明する。
【0069】
電気錠が施錠中、Aさんは、カード+暗証番号操作を行うことで通行可能となった。そして、電気錠が解錠中、BさんとCさんはカード操作のみを行うことで通行可能となり、3人同時に入室した。
【0070】
「A→B→C」の順に1名ずつカード操作を行って入室した場合の動作について図7をもとに説明する。
【0071】
電気錠が施錠中、Aさんは、カード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。そして、電気錠が施錠中、BさんとCさんもAさんと同様にカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。
【0072】
入退室管理システム100は、電気錠が解錠中の場合にカード操作のみで通行可能とすることで、利用者の操作を容易にすることができる。
【0073】
実施の形態1において、「カードID」および「暗証番号」は利用者を識別する情報の一例である。例えば、「暗証番号」(または「カードID」)の代わりに指紋、指静脈、虹彩などの生体情報を用いてもよい。さらに、「カードID」「暗証番号」をそれぞれ複数の識別情報に置き換えてもよい。例えば、「暗証番号」を第1の暗証番号と第2の暗証番号との2つの暗証番号にしてもよい。また例えば、カードIDと暗証番号とを「カードID」の代わりにすると共に、生体情報を「暗証番号」の代わりにしてもよい。
【0074】
また、一人目の照合順序が「暗証番号→カードID」の順であっても構わない。
【0075】
実施の形態2.
特定の利用者(例えば、社員)だけが扉の電気錠を解錠できる形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0076】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0077】
但し、入退室管理部250は、一人目の利用者の読取カードID120aと同じ登録カードIDと一人目の利用者の入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号とを含む登録情報(図3の一行に相当するレコード)がコントローラ記憶部290に記憶されている場合であり当該登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示す場合、一人目の利用者が正当な利用者であると判定する。
【0078】
図8は、実施の形態2における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における入退室管理方法について、図8に基づいて以下に説明する。
【0079】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)にS121を追加したものである。
以下、S121について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0080】
<S120>
カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態を判定する。
電気錠111が「解錠状態」の場合、入退室管理部250は、認証結果「認証OK」を入力端末120に表示させる。
電気錠111が「施錠状態」の場合、処理はS121に進む。
電気錠111が「解錠状態」の場合、処理はS150に進む。
【0081】
<S121>
入退室管理部250は、カードID判定結果201に示される登録カードID(読取カードID120a)に対応するユーザ種別を登録情報テーブル291から取得する。
ユーザ種別が特定個人(例えば「社員」)を示す場合(YES)、入退室管理部250は、利用者に暗証番号の入力を要求するメッセージを入力端末120に表示させる。そして、処理はS130に進む。
ユーザ種別が特定個人以外(例えば「来訪者」)を示す場合(NO)、入退室管理部250は、認証結果「認証NG」を入力端末120に表示させる。そして、入退室管理方法は終了する。
【0082】
実施の形態2により、セキュリティ性を高めることができる。
例えば、暗証番号が社員以外に漏えいしてしまっても、入退室カードが社員のものでなければ「認証NG」にすることができる。
【0083】
実施の形態2では、以下のような入退室管理システム100について説明した。
【0084】
実施の形態1の機能に、「電気錠が施錠中は、特定個人のみ通行可能とする」という付加機能を追加することによって、セキュリティ性を高める。
【0085】
図9は、実施の形態2における入退室管理方法による動作例を示す図である。
【0086】
「社員→お客様→社員」の順に1名ずつカード操作を行って入室した場合の動作について図9をもとに説明する。「社員」を特定個人とする。
【0087】
電気錠が施錠中、社員は特定個人に該当するためカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。そして、電気錠が施錠中、お客様は特定個人に該当しないため通行不可となり、入室できなかった。最後に電気錠が施錠中、社員は特定個人に該当するためカード+暗証番号操作を行うことで通行可能となり、入室した。
【0088】
入退室管理システム100は、電気錠が施錠中の場合に特定個人のみ通行可能とすることで、セキュリティ性を維持することができる。
【0089】
実施の形態3.
特定の利用者(例えば、部課長や特定部署の社員)に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証を受けられる形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0090】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0091】
但し、利用者認証部250は、一人目の利用者の読取カードID120aと同じ登録カードIDと一人目の利用者の入力暗証番号120bと同じ登録暗証番号とを含む登録情報がコントローラ記憶部290に記憶されている場合、一人目の利用者が正当な利用者であると判定する。
利用者認証部250は、一人目の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり一人目の利用者の登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示す場合、二人目の利用者の読取カードID120aに基づいて二人目の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
利用者認証部250は、一人目の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり一人目の利用者の登録情報に含まれるユーザ種別が特定の利用者を示さない場合、二人目の利用者の読取カードID120aと二人目の利用者の入力暗証番号120bとに基づいて二人目の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【0092】
図10は、実施の形態3における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態3における入退室管理方法について、図10に基づいて以下に説明する。
【0093】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)のS120をS122に変え、S160およびS161を追加したものである。
以下、S122、S160およびS161について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0094】
<S160>
入退室管理部250は、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)に対応するユーザ種別を登録情報テーブル291から取得する。
ユーザ種別が特定個人(例えば「部課長」「営業部」)を示す場合(YES)、処理はS161に進む。
ユーザ種別が特定個人以外(例えば、「社員」「設計部」)を示す場合(NO)、処理はS150に進む。
【0095】
<S161>
入退室管理部250は、続けて認証を受ける利用者をカードIDだけで認証することを示す共連れフラグ「1」を設定する。共連れフラグの初期値を「0」とする。
S161の後、処理はS150に進む。
【0096】
<S150>
入退室管理部250は、実施の形態1と同じく、暗証番号判定結果202に示される登録カードID(読取カードID120a)を入室者管理テーブル292に追加し、入力端末120に認証結果「認証OK」を表示させ、タイマー部260にカードID入力タイマーを起動させる。
但し、カードID入力タイマーに設定される時間は、共連れフラグが「1」の場合には長く、共連れフラグが「0」の場合には短い。共連れフラグが「1」の場合、続けて認証を受ける利用者がいる可能性があるためである。
入退室管理部250は、カードID入力タイマーがタイムアウトするまでにカードID判定部220からカードID判定結果201の入力が無ければ、施錠指示209bを出力して電気錠111を施錠し、電気錠状態を「施錠状態」に更新し、共連れフラグを「0」に初期化する。
S150により、入退室管理方法は終了する。
【0097】
<S122>
次の利用者の読取カードID120aが入力され(S110)、カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態と共連れフラグとを判定する。
電気錠111が「解錠状態」で且つ共連れフラグが「1」の場合(YES)、処理はS150に進む。
その他の場合、処理はS130に進む。
【0098】
実施の形態3により、特定の利用者に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証し、セキュリティ性を高めることができる。
【0099】
実施の形態2と同様に、特定の利用者だけが扉の電気錠を解錠できるようにしてもよい。
例えば、社員(実施の形態2の特定個人)だけが扉を解錠でき、社員のうち部課長(実施の形態3の特定個人)だけが来訪者をカード操作だけで認証できるようにしてもよい。
【0100】
実施の形態4.
利用者が一緒に入室する人数(カード操作だけで認証を受けられる人数)を指定する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項については実施の形態1と同様である。
【0101】
入退室管理システム100の構成およびローカルコントローラ200の機能構成は、実施の形態1と同じである(図1、2参照)。
【0102】
但し、利用者認証部250(対象人数入力部の一例)は、後述する「共連れ人数」(対象人数)を入力端末120から入力する。
利用者認証部250は、二人目以降の共連れ人数の利用者それぞれの入力暗証番号120bに基づいて各利用者が正当な利用者であるか否かを判定する。
【0103】
図11は、実施の形態4における入退室管理方法を示すフローチャートである。
実施の形態4における入退室管理方法について、図11に基づいて以下に説明する。
【0104】
入退室管理方法は、実施の形態1(図4参照)のS120をS123に変え、S124、S162およびS163を追加したものである。
以下、S123、S124、S162およびS163について主に説明する。説明を省略する処理または事項については実施の形態1と同様である。
【0105】
<S162>
入退室管理部250は、共連れ人数(一緒に入室する利用者の人数)を確認するメッセージを入力端末120に表示させる。
利用者認証部250は、共連れ人数の入力待ち時間として所定の時間を設定したタイマー(以下、「共連れ人数入力タイマー」という)をタイマー部260に起動させる。
【0106】
利用者はメッセージに従って共連れ人数を入力端末120のタッチパネル122に入力し、入力端末120はタッチパネル122に入力された共連れ人数をローカルコントローラ200に出力する。
【0107】
共連れ人数入力タイマーがタイムアウトするまでにローカルコントローラ200から共連れ人数が出力された場合(YES)、入退室管理部250はローカルコントローラ200から出力された共連れ人数を変数に設定する。共連れ人数変数の初期値を「0」とする。そして、入退室管理方法は終了する。
共連れ人数入力タイマーがタイムアウトするまでにローカルコントローラ200から共連れ人数が出力されなかった場合(NO)、入退室管理方法は終了する。
【0108】
<S123>
次の利用者の読取カードID120aが入力され(S110)、カードIDが「照合OK」の場合(S111)、入退室管理部250は、電気錠111の状態と共連れ人数変数とを判定する。
電気錠111が「解錠状態」で且つ共連れ人数変数が「1以上」の場合(YES)、処理はS124に進む。
その他の場合、処理はS130に進む。
【0109】
<S124>
入退室管理部250は、共連れ人数変数から「1」を引く。
S124の後、処理はS150に進む。
【0110】
共連れ人数変数は、暗証番号入力タイマーがタイムアウトになったときに「0」に初期化される。
【0111】
実施の形態4により、利用者は一緒に入室する共連れ人数を指定することができ、不正者が正当な利用者に続いてカード操作だけで入室することを防ぐことができる。
【0112】
但し、共連れ人数を一人目の利用者の認証時でなく二人目以降の利用者の認証時に入力するようにしてもよい。例えば、一緒に入室する利用者全員が認証を受けた後に、認証を受けた人数を共連れ人数として入力するようにしてもよい。ローカルコントローラ200の入退室管理部250は、認証した利用者の登録カードID(読取カードID120a)を記憶しておき、最後に入力された共連れ人数分の登録カードIDだけ入室者管理テーブル292に設定する。
【0113】
実施の形態2と同様に特定の利用者だけが扉の電気錠を解錠できるようにしてもよいし、実施の形態3と同様に特定の利用者に続けて入室する場合にのみカード操作だけで認証を受けられようにしてもよい。
【符号の説明】
【0114】
100 入退室管理システム、110 扉、111 電気錠、120 入力端末、120a 読取カードID、120b 入力暗証番号、121 カードリーダ、122 タッチパネル、200 ローカルコントローラ、201 カードID判定結果、202 暗証番号判定結果、209a 解錠指示、209b 施錠指示、210 カードID入力部、220 カードID判定部、230 暗証番号入力部、240 暗証番号判定部、250 入退室管理部、260 タイマー部、290 コントローラ記憶部、291 登録情報テーブル、292 入室者管理テーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を識別する第1の識別情報を入力装置から入力する第1の識別情報入力部と、
前記利用者を識別する情報であって前記第1の識別情報と異なる情報を第2の識別情報として入力装置から入力する第2の識別情報入力部と、
前記第1の識別情報入力部により入力された第1の識別情報と前記第2の識別情報入力部により入力された第2の識別情報とに基づいて前記利用者が正当な利用者であるか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する利用者認証部と
を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と第1の利用者の第2の識別情報とに基づいて第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり前記第1の識別情報入力部により第2の利用者の第1の識別情報が入力された場合、前記第2の識別情報入力部により第2の利用者の第2の識別情報が入力される前に第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記認証装置は、さらに、
登録者毎に第1の登録識別情報と第2の登録識別情報と登録者の種別とを登録情報として記憶する登録情報記憶部を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と同じ第1の登録識別情報と第1の利用者の第2の識別情報と同じ第2の登録識別情報とを含む登録情報が前記登録情報記憶部に記憶されている場合であり当該登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示す場合、第1の利用者が正当な利用者であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項3】
前記認証装置は、さらに、
登録者毎に第1の登録識別情報と第2の登録識別情報と登録者の種別とを登録情報として記憶する登録情報記憶部を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と同じ第1の登録識別情報と第1の利用者の第2の識別情報と同じ第2の登録識別情報とを含む登録情報が前記登録情報記憶部に記憶されている場合、第1の利用者が正当な利用者であると判定し、
前記利用者認証部は、第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり第1の利用者の登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示す場合、第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定し、第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり第1の利用者の登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示さない場合、第2の利用者の第1の識別情報と第2の利用者の第2の識別情報とに基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項4】
前記認証装置は、さらに、
認証対象となる人数を対象人数として入力装置から入力する対象人数入力部を備え、
前記利用者認証部は、前記対象人数入力部に入力された対象人数の利用者それぞれを第2の利用者として各第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の認証装置。
【請求項5】
第1の識別情報を入力する第1の入力装置と、
第2の識別情報を入力する第2の入力装置と、
請求項1〜請求項4いずれかに記載の認証装置と
を有する認証システム。
【請求項1】
利用者を識別する第1の識別情報を入力装置から入力する第1の識別情報入力部と、
前記利用者を識別する情報であって前記第1の識別情報と異なる情報を第2の識別情報として入力装置から入力する第2の識別情報入力部と、
前記第1の識別情報入力部により入力された第1の識別情報と前記第2の識別情報入力部により入力された第2の識別情報とに基づいて前記利用者が正当な利用者であるか否かをCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する利用者認証部と
を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と第1の利用者の第2の識別情報とに基づいて第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり前記第1の識別情報入力部により第2の利用者の第1の識別情報が入力された場合、前記第2の識別情報入力部により第2の利用者の第2の識別情報が入力される前に第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする認証装置。
【請求項2】
前記認証装置は、さらに、
登録者毎に第1の登録識別情報と第2の登録識別情報と登録者の種別とを登録情報として記憶する登録情報記憶部を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と同じ第1の登録識別情報と第1の利用者の第2の識別情報と同じ第2の登録識別情報とを含む登録情報が前記登録情報記憶部に記憶されている場合であり当該登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示す場合、第1の利用者が正当な利用者であると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項3】
前記認証装置は、さらに、
登録者毎に第1の登録識別情報と第2の登録識別情報と登録者の種別とを登録情報として記憶する登録情報記憶部を備え、
前記利用者認証部は、第1の利用者の第1の識別情報と同じ第1の登録識別情報と第1の利用者の第2の識別情報と同じ第2の登録識別情報とを含む登録情報が前記登録情報記憶部に記憶されている場合、第1の利用者が正当な利用者であると判定し、
前記利用者認証部は、第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり第1の利用者の登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示す場合、第2の利用者の第1の識別情報に基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定し、第1の利用者が正当な利用者であると判定した場合であり第1の利用者の登録情報に含まれる登録者の種別が特定者を示さない場合、第2の利用者の第1の識別情報と第2の利用者の第2の識別情報とに基づいて第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項4】
前記認証装置は、さらに、
認証対象となる人数を対象人数として入力装置から入力する対象人数入力部を備え、
前記利用者認証部は、前記対象人数入力部に入力された対象人数の利用者それぞれを第2の利用者として各第2の利用者が正当な利用者であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の認証装置。
【請求項5】
第1の識別情報を入力する第1の入力装置と、
第2の識別情報を入力する第2の入力装置と、
請求項1〜請求項4いずれかに記載の認証装置と
を有する認証システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−286932(P2010−286932A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138757(P2009−138757)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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