説明

調光制御システム

【課題】複数の光源に対し交流電源を矩形波で点灯制御する複数の電源回路を設けた照明制御システムにおいて、他の電子機器等への電波ノイズの妨害を軽減する。
【解決手段】照明制御システムは、複数の光源10と、これら各光源10に対し、点灯電力を供給する複数の電源回路20と、通信路40を介して複数の電源回路20を調光制御するシステム制御部30とを備える。正弦波の動作電圧V1と矩形波の制御電圧V2とを重畳してなる重畳出力電圧V3を点灯電力とし、各電源回路20の制御電圧V2の周波数を、少なくとも隣接する光源10相互の間で相違させる。これにより、隣接する電源回路において特定の周波数域に電波ノイズが集中することがなく、他の電子機器等への電波ノイズの妨害を軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電源を高周波の矩形波にてオン、オフすることにより、光源を点灯制御する調光制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源を調光する調光器において、交流電源をその周波数より高い周波数の矩形波にてオン/オフし、矩形波のパルスデューティを制御することにより、光源に印加する交流電源のオン時間を制御して調光制御するものが知られている。例えば、交流電源と光源との間に設けたスイチング素子にトリガ信号を与え、予め設定された時分割期間においてスイッチングさせることにより、光源と交流電源との接続を矩形波にてオン、オフして調光制御する調光器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このような交流電源を高周波の矩形波にてオン、オフして調光制御する調光器においては、通常、図10(a)に示すように、スイッチング素子には、交流電圧と矩形波(周波数f1)が重畳された重畳出力電圧が出力され、スイッチング素子を含む電源回路には、重畳出力電圧に伴って重畳出力電流が流れる。即ち、この重畳出力電流は、スイッチング素子に接続される電気部品、及びそれらが実装される回路基板の配線等にも流れる。このため、これら電気部材がアンテナとなって、図10(b)に示すように、重畳出力電流の周波数f1の電流に基く電波ノイズ(ノイズレベルNv1とする)が周囲空間に放射される。このような電波ノイズは、空中を伝播するため、例えば、複数の光源をそれぞれパルス幅制御する調光器を配置した室内などにおいては、各調光器からそれぞれの矩形波の周波数による電波ノイズが放射される。これにより、図10(c)に示すように、複数の調光器において、制御電圧の矩形波の周波数が共に同じであると、電波ノイズが同じ周波数域に集中して、各ノイズレベルが合成されて相対的にノイズレベルがNv2のように高くなる。このため、この電波ノイズが妨害電波となり、例えば、ノイズに敏感な電子機器や無線機器を近接して配設することが困難となっていた。また、調光器内の調光制御用の各種デジタル制御回路や、交流電圧をサンプリングして検出する電圧監視センサ等を誤動作させることがあった。
【特許文献1】特開2007−128669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、複数の光源に、正弦波の動作電圧と矩形波を重畳してなる点灯電力を供給する複数の電源回路を設けた調光制御システムにおいて、電源回路の近くに存在する他の電子機器等への電波ノイズの妨害を軽減することのできる調光制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、複数の光源に、正弦波の動作電圧と矩形波の制御電圧とを重畳してなる点灯電力を供給する複数の電源回路を備えた調光制御システムであって、各電源回路における制御電圧の周波数は、少なくとも隣接する光源相互の間で相違するものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の調光制御システムにおいて、各電源回路における制御電圧の周波数は、少なくとも隣接する光源相互の間で相違すると共に互いに1以外の公約数を持たないものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、隣接する電源回路間で各電源回路に流れた矩形波の電流により放射される不要電波の周波数が重ならないので、隣接する電源回路において特定の周波数域に電波ノイズが集中することがなく、従って、電源回路の近くに存在する他の電子機器や無線機器等への電波ノイズの妨害を軽減することができる。
【0008】
請求項2の発明によれば、各電源回路に流れた矩形波の高調波の電流により放射された不要電波の周波数がそれらの最小公倍数の周波数まで互いに重ならなくなるので、隣接する電源回路において矩形波より高い周波数領域においても特定の周波数域に電波ノイズが集中することがなく、従って、他の電子機器等への電波ノイズの妨害をさらに軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の第1の実施形態に係る調光制御システム(以下、本システムという)について、図1乃至図8を参照して説明する。本システムは、図1に示すように、複数の光源10と、この光源10に対し、点灯電力を供給する複数の電源回路20と、本システム全体を制御するシステム制御部30と、システム制御部30と複数の電源回路20とを無線で結ぶ通信路40とを備える。なお、通信路40は、有線の伝送路でもよい。
【0010】
光源10は、電源回路20により点灯される照明灯であり、システム制御部30により調光制御される。また、この光源10には、白熱球、蛍光灯、LED等を使用することができる。
【0011】
電源回路20は、交流電源部21、電圧制御部22、設定部23、電圧重畳部24、及びフィルタ部25を備える。交流電源部21は、正弦波の動作電圧V1を電圧重畳部24に供給する交流電源である。電圧制御部22は、周波数fn(nは、正整数)の矩形波の制御電圧V2(fn)を発生し、この制御電圧V2により光源10を点灯制御する。この電圧制御部22による点灯制御は、設定部23で設定された調光率に基いて、制御電圧V2の矩形波のパルス幅を制御して行われる。設定部23は、システム制御部30からの調光制御信号に基き、光源10の調光率を設定して、この調光率を基に電圧制御部22を制御する。電圧重畳部24は、動作電圧V1と制御電圧V2(fn)を重畳して、重畳出力電圧V3(fn)を出力する。フィルタ部25は、電圧重畳部24からの重畳出力電圧V3(fn)を平滑し、光源10を点灯する点灯電圧V4を出力する。なお、各電源回路20の交流電源部21には、家屋等内の主幹交流電源線から共通に動作電力が供給される。
【0012】
システム制御部30は、操作部31と、無線通信部32とを有する。操作部31は、ユーザが操作して各光源10の調光率を指定するためのものであり、この調光率を指定するために、予め各電源回路20の調光システム番号を記憶している。無線通信部32は、操作部31で指定された調光率を基に光源10を調光制御するための調光制御信号を形成すると共に、この調光制御信号を各調光システム番号に対応する電源回路20に送信する。なお、システム制御部30が行う各種制御処理は、CPU等により具体化される。また、システム制御部30からの調光制御信号の送信には、照明機材間のデータ通信を行うためのプロトコルであるDMX(Digital Multiplex)を用いる。このため、システム制御部30は、操作部31で指定された調光率を含む調光制御信号をDMXデータに変換し、このDMXデータを無線通信部32より送信する。
【0013】
図2に示すように、電源回路20内の電圧重畳部24は、半導体のスイッチング素子として、トランジスタQ1、Q2を備える。なお、スイッチング素子としては、MOSFET、バイポーラトランジスタ、及びダイオード等を使用できる。また、フィルタ部25は、チョークコイルL1と電解コンデンサC1を有した平滑フィルタであり、電圧重畳部24の重畳出力電圧V3を平滑して点灯電圧V4を出力する。
【0014】
電圧重畳部24のトランジスタQ1、Q2のコレクタには、図3(a)に示される正弦波の動作電圧V1が印加され、それらの各ベースには、電圧制御部22で形成された図3(b)に示される周波数fの矩形波の制御電圧V2(f)が入力される。この結果、図3(c)に示されるように、トランジスタQ1、Q2の各エミッタの出力電圧は、正弦波の動作電圧V1が制御電圧V2の矩形波によりオン、オフされた波形となり、正弦波の動作電圧V1と制御電圧V2の矩形波が重畳された重畳出力電圧V3が出力される。
【0015】
重畳出力電圧V3は、重畳された矩形波がフィルタ部25により平滑され、このフィルタ部25の出力は、図3(d)に示されるように、動作電圧V1より電圧レベルが低下する点灯電圧V4となる。この平滑された点灯電圧V4は、光源10に印加され、光源10を点灯する。
【0016】
図4に示すように、設定部23は、無線通信部26、電圧監視部27、及び制御電圧決定部28を備える。無線通信部26は、システム制御部30から送信される調光制御信号を無線の通信路40を介して受信する。電圧監視部27は、交流電源部21の電圧変動を検知する電圧監視センサ29を有し、電圧変動検知信号を出力する。制御電圧決定部28は、無線通信部26で受信した調光制御信号と電圧監視部27からの電圧変動検知信号とにより調光率を決定する。また、設定部23には、予め電源回路20毎のアドレス等で割り当てられた調光システム番号が設定されている。この調光システム番号は、各設定部23に設けられたディップスイッチにより設定することができ、また、システム制御部30から各電源回路にアドレス割り当ての信号を発信して設定することができる。また、無線通信部26は、システム制御部30から送信されたDMXデータを受信して、この受信したDMXデータを基に、調光制御信号を復調し、指定された調光率を検出する。このとき、制御電圧決定部28は、この検出された調光率を電圧監視部27からの電圧変動検知信号を基に補正し、この補正を基に設定する調光率を決定し、この決定した調光率の設定値を電圧制御部22に入力する。
【0017】
電圧制御部22は、制御電圧決定部28で決定された調光率の設定値を基に、制御電圧V2の矩形波のパルスデューティを決定する。この矩形波のパルスデューティの決定は、図5(a)に示すように、周期T(周波数f=1/T)の矩形波のオンデューティの幅wを調整することにより行われる。即ち、電圧制御部22は、設定された調光率に対応して、矩形波のオンデューティ幅wを替えることにより、制御電圧V2を制御し、光源10を調光制御する。
【0018】
上記のように構成された本システムにおいて、ユーザがシステム制御部30の操作部31で各電源回路20の調光率の設定値を指示すると、この指示された調光制御信号は、通信路40を介して無線通信部32から各電源回路20の設定部23の無線通信部26に伝送される。各電源回路20の設定部23は、無線通信部26で受信した調光制御信号を基に調光率を設定すると共に、この調光率を電圧監視部27からの電圧検知出力信号を基に補正する。
【0019】
この調光率の補正は、例えば、電圧監視部27で検知された交流電源電圧が基準値(例えば、100ボルト)より大きい場合(例えば、103ボルト)には、制御電圧決定部28が調光率を下げるようにして行う。これにより、図5(b)に示すように、当初の調光率のオンデューティ幅をwaとし、補正された調光率のオンデューティ幅をwbとすると、電圧制御部22は、制御電圧V2の矩形波のオンデューティ幅をwaからwbに下げるように制御する。ここで、調光率に対応するオンデューティの割合は、予め下記の表1に示すようにテーブル化されている。従って、電圧制御部22は、制御電圧決定部28で決定された調光率を基に、この表1のテーブルから自動的にオンデューティの割合(%)を選択して、設定された調光率に一致するようにオンデューティ幅を制御する。なお、各電源回路20がシステム制御部30と通信路40を介して接続されていない場合は、各設定部23毎に調光率調整用のボリュウム等を設けて、個々に調光率を調整してもよい。
【0020】
【表1】

【0021】
また、各電源回路20の制御電圧V2の周波数fは、隣接する光源相互の間で相違するように設定されている。ここで、光源10の第1乃至第n光源に対する各電源回路20を第1乃至第n電源回路とし、例えば、互いに隣接する電源回路20を第1電源回路と第2電源回路とする。このとき、図6(a)、(b)に示すように、第1及び第2電源回路において、各動作電圧V1と、互いに相違する周波数f1、f2を持つ各矩形波の制御電圧V2(f1)、V2(f2)とがそれぞれ重畳された場合には、それらの重畳出力電圧V3(f1)、V3(f2)(f1<f2とする)は、各矩形波によりそれらのオン/オフ波形が異なり、周波数f1、f2の矩形波の電流が各電源回路20に流れる。このとき、各電源回路20から、それぞれの矩形波の電流の一部が不要電波となって空中に放射される。この場合の電波ノイズのノイズスペクトラムは、図6(c)に示すように、周波数が相違するノイズスペクトル61、62となる。従って、各ノイズスペクトルは、互いに周波数位置が異なり、分散されて重ならないため、それらのノイズレベル(Nv1)は増大しない。一方、もし、周波数f2が周波数f1と同じであった場合には、そのノイズレベルは、隣接する第1電源回路と第2電源回路のノイズレベルがともに周波数f1となるので、ノイズスペクトラムが重なって相乗されることにより、点線で示す周波数f1におけるノイズスペクトル63のように、増大したノイズレベル(Nv2)となる。
【0022】
ここで、ユーザが、例えば、操作部31で調光率を5%に指示したとき、表1より調光率5%におけるオンデューティの割合が14%になることから、第1電源回路における制御電圧V2の矩形波の波形は、図7に示されるように、1つの矩形波の幅(周期T1)は、1/32000(s)、オンデューティ幅w1は、1/32000×0.14(s)となる。但し、ここでは、調光率5%は補正がなかったものとする。このように、オンデューティ幅は、ユーザの指示した調光率に基いて表1から容易に計算され、このオンデューティ幅の制御により光源10が調光制御される。なお、ここでは、調光システム番号が奇数のときには、制御電圧V2の矩形波の周波数を32kHzとし、調光システム番号が偶数のときには、制御電圧V2の矩形波の周波数を36kHzと設定することとする。従って、第1及び第2電源回路においては、それぞれ矩形波の周波数は32kHzと36kHzに設定される。また、調光システム番号が偶数の場合(矩形波の周波数は36kHz)についても、表1と同様のテーブルを利用し、計算によりオンデューティ幅を求めることができる。
【0023】
また、第1及び第2電源回路の矩形波の周波数f1、f2を32kHz、36kHzとし、各設定部23で調光率を設定して調光制御した場合の、矩形波の周波数によるノイズスペクトラムは、図8(a)に示すように、周波数軸上で2つに分散され、各ノイズレベルは、それぞれのノイズレベルNv1のままである。従って、隣接する第1及び第2電源回路間において、ノイズレベルを増大しないようにすることができ、電波ノイズによる影響を軽減することができる。これに対し、各矩形波の周波数f1、f2が共に同じ周波数の32kHz(f1)に固定された場合は、図8(b)に示すように、2つの合成されたノイズレベルNv2は、相乗されてノイズレベルNv1の略倍程度に大きくなり、妨害の影響が増大する。
【0024】
このように、本実施形態によれば、隣接する光源相互の間の各電源回路において、各電源回路に流れる矩形波の電流により放射される不要電波の周波数が相違するので、隣接する電源回路で電波ノイズが異なる周波数に分散され、特定の周波数域に電波ノイズが集中しないようにできる。従って、これらの電源回路の近くに存在する他の電子機器や無線機器等への電波ノイズの妨害を軽減することができる。また、各電源回路内において、各種デジタル制御回路及び電源監視センサの誤動作や、無線有線の通信路への妨害等を軽減することができるので、複数の光源の調光制御を安定して行うことができる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態に係る照明制御システムについて説明する。本システムは、前記実施形態と同様の構成にあって、各電源回路における制御電圧の周波数が、少なくとも隣接する光源相互の間で相違すると共に、互いに1以外の公約数を持たないような構成とする。これにより、各高調波の周波数においても、ノイズスペクトラムが互いに重複することがなくノイズを分散することができ、ノイズレベルの増大を防ぐことができる。
【0026】
具体的には、上記電源回路20(図2参照)の電圧重畳部24においては、制御電圧V2の矩形波によりトランジスタQ1、Q2をスイッチングするため、通常、矩形波の周波数の整数倍となる高調波が発生し、高調波の電波ノイズが放射される。ところが、上記構成とすることにより、隣接する電源回路20(図1参照)の第1電源回路と第2電源回路で発生す矩形波の周波数f1、f2(f1<f2)のそれぞれの高調波(n×f1、m×f2、n及びmは正整数)は、図9(a)に示すように、互いにそれらの最小公倍数の周波数(f1×f2)になるまで重なることがなくなる。即ち、例えば、f1=32kHz、f2=37kHzとすると、32kHzと37kHzは、互いに素であり1以外の公約数を持たないので、n×32≠m×37となり、それらの高調波は、それらの最小公倍数となる周波数f1の37倍及び周波数f2の32倍となるまで重ならない。これに対し、図9(b)に示すように、第1及び第2電源回路の各矩形波の周波数f1、f2が同じときは、f1とf2の高調波周波数も同じとなるので、それらの高調波周波数毎のノイズにおいても互いに重なることになり、高調波により広帯域に亘ってノイズレベルが相乗されて大きくなる。
【0027】
このように、本実施形態によれば、各電源回路20に流れた矩形波の高調波の電流により放射された不要電波の周波数がそれらの最小公倍数の周波数まで互いに重ならなくなるので、隣接する電源回路20において矩形波より高い周波数領域においても特定の周波数域に電波ノイズが集中することがなくなる。従って、他の電子機器等への電波ノイズの妨害をさらに軽減することができる。
【0028】
なお、本発明は上記各種の実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。上記実施形態では、矩形波の周波数が32kHz、36kHz(37kHz)等の場合について説明したが、この矩形波の周波数は、これらに限定されることなく自由に選択される。また、矩形波の周波数を、調光システム番号が奇数と偶数の場合に分けて代えたが、奇数、偶数に限らず、調光システム番号毎に周波数を替えることもできる。また、各電源回路とシステム制御部との通信路に無線通信を用いたが、伝送線による有線を用いることや、各電源回路に共通に電力を供給する交流電力配線を利用する電力線搬送通信(PLC)を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る照明制御システムの構成図。
【図2】上記照明制御システムの電源回路の構成図。
【図3】上記電源回路の設定部の構成図。
【図4】上記電源回路の制御電圧の矩形波を説明する図。
【図5】(a)は上記電源回路の交流電源の電圧波形を示す図、(b)は同回路の制御電圧の波形を示す図、(c)は同回路の重畳出力電圧の波形を示す図、(d)は同回路のフィルタ部の出力波形を示す図。
【図6】(a)は上記電源回路の隣接する一方の重畳出力電圧を示す図、(b)は同回路の隣接する他方の重畳出力電圧を示す図、(c)は(a)、(b)の各矩形波の周波数におけるノイズレベルを説明する図。
【図7】上記電源回路の矩形波の周波数が32kHz、調光率5%における制御電圧のオンデューティ波形を示す図。
【図8】(a)は各矩形波の周波数が相違する場合のノイズレベルを示す図、(b)は隣接する電源回路の各矩形波の周波数が同じ場合のノイズレベルを示す図。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係る照明制御システムにおいて、2つの矩形波の周波数が互いに公約数を持たない場合の高調波ノイズを説明する図、(b)は2つの矩形波の周波数が同じ場合の高調波ノイズを説明する図。
【図10】(a)従来の照明制御システムの電源回路における重畳電源出力の波形を示す図、(b)は同システムの1つの電源回路で発生する矩形波の周波数によるノイズレベルを示す図、(c)は同システムの2つの電源回路で発生する同じ矩形波の周波数によるノイズを説明する図。
【符号の説明】
【0030】
10 光源
20 電源回路
30 システム制御部
40 通信路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源と、これら各光源に対し、正弦波の動作電圧と矩形波の制御電圧とを重畳してなる点灯電力を供給する複数の電源回路と、を備えた調光制御システムであって、
各電源回路における制御電圧の周波数は、少なくとも隣接する光源相互の間で相違することを特徴とする調光制御システム。
【請求項2】
各電源回路における制御電圧の周波数は、少なくとも隣接する光源相互の間で相違すると共に互いに1以外の公約数を持たないものであることを特徴とする請求項1に記載の調光制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−80950(P2009−80950A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247520(P2007−247520)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】