説明

販売支援システム、その店舗サーバ装置および店頭収容ラックおよび販売処理装置およびユーザ操作端末、そのコンピュータプログラムおよびデータ処理方法

【課題】一般ユーザ店員によるアクセスが容易ではないレジ店員スペースに配置されていることがあるタバコパックなどの店頭販売商品でも、購入を簡単かつ迅速としてLTVとリテンションを向上させる販売支援システムを提供する。
【解決手段】複数種類の店頭販売商品を商品収容位置PKSに対応して画像表示装置400の前後両面に画像表示させ、一般ユーザが店頭販売商品の商品注文発声TOVをマイクロフォン101に音声入力すると、その入力音声を音声認識して店頭販売商品と商品収容位置PKSを特定し、画像表示装置400前後両面の表示画像を強調表示する。このため、強調表示された店頭販売商品を商品収容位置PKSとともに一般ユーザと店舗作業員とが確認し、その店頭販売商品を迅速に取得して販売するようなことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店頭販売商品を一般ユーザに販売するサプライチェーン店舗で利用される販売支援システム、そのユーザ操作端末および店頭収容ラックおよび販売処理装置および補充在庫ラック、に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、いわゆるコンビニエンスストアなどのサプライチェーン店舗では、商品売場に什器などと呼称される店頭収容ラックが設置されている。また、いわゆるレジ店員スペースには、いわゆるPOS(Point Of Sales)端末や電子キャッシュレジスタなどと呼称される販売処理装置が設置されている。
【0003】
そこで、一般ユーザが所望の店頭販売商品を店頭収容ラックから取得してレジ店員スペースまで移送すると、その店頭販売商品を店舗作業員が販売処理装置で商品販売処理を実行することになる。
【0004】
この販売処理装置は、店頭販売商品に付与されている商品IDデータで商品販売処理を実行する。より具体的には、一般的な販売処理装置は、キーボードユニットやバーコードリーダを有する。
【0005】
一方、店頭販売商品には商品IDデータであるJAN(Japanese Article Number)コードが、バーコード画像および数列テキストに格納されている。
【0006】
そこで、そのバーコード画像をバーコードリーダに光学読取させたり、数列テキストをキーボードユニットに入力操作することで、商品IDデータが販売処理装置に入力されて商品販売処理される。
【0007】
なお、一般的なサプライチェーン店舗では、レジ店員スペースから離間した店舗バックヤードに補充在庫ラックが設置されている。この補充在庫ラックには、店頭収容ラックに補充される店頭販売商品が在庫される。
【0008】
そこで、店頭収容ラックに収容されている店頭販売商品が欠品したり少数となったことを店舗作業員が発見したときには、その店舗作業員が補充在庫ラックから店頭販売商品を店頭収容ラックに補充することになる。
【0009】
なお、タバコパックなどの一部の店頭販売商品は、レジ店員スペースで販売処理装置の近傍に並設された店頭収容ラックに収容されることが多々ある。そこで、このような店頭販売商品を一般ユーザが購入する場合には、口頭にてレジ店員スペースの店舗作業員に所望の店頭販売商品の販売を伝達している。
【0010】
すると、店舗作業員は指示された店頭販売商品を店頭収容ラックの商品収容位置から取得し、一般ユーザへの商品販売処理を販売処理装置で実行することになる。上述のようなサプライチェーン店舗での商品販売を支援する各種の提案がある。
【0011】
例えば、店舗における分野別売り場告知システムに関し、店舗内の分野別売り場の中に配置されたタッチパネル式のディスプレイに表示される告知画面、商品検索画面、広告画面等の画面を操作することにより、顧客、店舗及び告知情報提供者が相互に情報の交換ができるシステムが提案されている。
【0012】
そのシステムでは、店舗内の各分野別売り場に告知・入力媒体である複数の顧客用情報表示・入力端末装置が設置され、前記顧客用情報表示・入力端末装置と、店舗内に設置された店舗内情報管理装置と、店舗内又は店舗外に設けられた総合情報管理装置と、店舗外の告知情報提供者とが通信ネットワークを介して接続され、顧客用情報表示・入力端末装置を操作する顧客、商品を販売する店舗及び商品の告知情報を提供する告知情報提供者が前記通信ネットワークに接続された端末を介して相互に情報の交換をする(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
また、顧客側の表示器にタッチパネルを備え、顧客側表示器のタッチパネルからもオペレータ側表示器のタッチパネルからも同時に商品入力することを可能とする2画面入力POSシステムも提案されている。
【0014】
そのPOSシステムでは、オペレータ側表示器(タッチパネル付き)、顧客側表示器(タッチパネル付き)を備え、コンビニエンスストアなどで扱われている顧客がオペレータへ口頭で注文する商品で複数の種類が存在する商品(例:おでん)が注文された場合、それに属する商品を検索し、商品のメニューを顧客側表示器のタッチパネルとオペレータ側表示器のタッチパネルに表示する手段を用いて、オペレータ側で行う売り上げ入力作業と並行して、顧客自身が顧客側表示器から商品選択(タッチ入力)する(例えば、特許文献2参照)。
【0015】
また、選択キーの操作に応答してひらがな50音文字入力、カタカナ50音文字入力、英文字入力の何れの入力モードであるのか区別し易い情報処理装置が提案されている。
【0016】
その情報処理装置は、オペレータから操作されるタッチセンサ及びビットマップディスプレイを有する操作盤と、テンキーボタンをビットマップ表示させるテンキー表示手段と、ひらがな選択ボタンを表示させる第1のボタン表示手段と、アルファベット選択ボタンを表示させる第2のボタン表示手段と、数字選択ボタンを表示させる第3のボタン表示手段と、を備える(例えば、特許文献3参照)。
【0017】
また、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗でアレルギー成分等を含む特定商品を誤って購入することを避けるデータ処理装置も提案されている。そのデータ処理装置では、店舗の顧客に予め購入を避けるべき個人特有情報をICカードに入力して会員登録する。
【0018】
登録会員である顧客が店舗に出かけて、欲しい商品を選択してレジカウンタへ運ぶと、ICカードリーダーで個人特有情報を、バーコードリーダーで商品情報を、更に選択された商品の詳細商品情報を商品情報データベースから読み込み、POS装置で商品および個人特有情報を比較して商品情報表示機に表示すると共に必要に応じて音声情報再生部から音声によるアナウンスを行い、購入確認入力機で購入するか否かの最終判断を可能にする(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】特開2004−303228号公報
【特許文献2】特開2001−338345号公報
【特許文献3】特開2006−129268号公報
【特許文献4】特開2006−092384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかし、現在は様々な商品が多品種となっており、上述したタバコパックなどの店頭販売商品も例外ではない。このため、タバコパックなどの店頭販売商品の品種も頻繁に増加しており、これに対応して店頭収容ラックの商品収容位置の個数も増大している。
【0021】
しかも、上述のように店頭販売商品に新製品が頻繁に追加されるため、店頭収容ラックの商品収容位置に収容される店頭販売商品の位置も頻繁に変更されることになる。一方、いわゆるコンビニエンスストアなどのサプライチェーン店舗では、その店舗作業員は日々交代するアルバイト店員であることが多々ある。
【0022】
このため、今日の巨大な店頭収容ラックの膨大な商品収容位置から、一般ユーザが所望する店頭販売商品をアルバイトなどの店舗作業員が即座に発見することは、非常に困難である。
【0023】
特に、タバコパックなどの店頭販売商品では、「××」「××ライト」「××メンソール」などのように、共通ブランドでの多様化が進行している。当然ながら、このようなタバコパックはフェイス画像などと呼称される製品前面画像も類似している。
【0024】
このため、一般ユーザが「××ライト」を所望しているのに店舗作業員が「××メンソール」と錯誤するようなことが多発する。このようなことが多発すると、店頭収容ラックに店頭販売商品が収容されていても、一般ユーザを大幅に待たせることになり、店舗作業員も煩雑な作業を強いられることになる。
【0025】
しかも、上述のように一般ユーザが所望する店頭販売商品を店舗作業員が店頭収容ラックから探した結果として、その店頭販売商品が店頭収容ラックに欠品していることもある。この場合、一般ユーザは無為に待たされることとなり、店舗作業員も無為な作業に時間を消費されることになる。
【0026】
なお、このように店頭収容ラックに店頭販売商品が欠品していても、それが店舗バックヤードの補充在庫ラックに在庫されていることもある。このような場合、店舗作業員は一般ユーザに在庫確認を伝達し、レジ店員スペースから店舗バックヤードに移動して該当する店頭販売商品を補充在庫ラックから探すことになる。
【0027】
しかし、補充在庫ラックは店頭収容ラックよりも、さらに巨大で膨大な店頭販売商品を保持している。このため、そこから店頭販売商品を迅速に探すことは極めて困難である。
【0028】
特に、結局は補充在庫ラックにも店頭販売商品が欠品していた場合、店舗作業員は店舗バックヤードからレジ店員スペースまで帰還し、店頭販売商品が欠品していることを一般ユーザに伝達することになる。
【0029】
この場合、一般ユーザは無為に多大な時間を待たされたことで、商品販売店舗に不快感を覚えることとなる。一方、店舗作業員も無為な作業に大幅な時間を消費されることになる。
【0030】
このようなことが頻発すると、当然ながら、その一般ユーザが、その商品販売店舗を利用すること、その商品販売店舗で、その店頭販売商品を購入すること、が減少する原因となり、いわゆるLTV(Life Time Value)とリテンションが低下することとなる。
【0031】
なお、LTVとは、個々の顧客がある製品や企業に対して付き合っている間に支払う金額合計から、その顧客を獲得・維持するための費用合計を差し引いた「累積 利益額」である。つまり、企業から見て、ある顧客が、その企業と取引している間にどれだけの価値(利益)をもたらしてくれるかを測定する、長期的な視点での指標である。
【0032】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、タバコパックなどのように膨大な品種の店頭販売商品が巨大な店頭収容ラックの膨大な個数の商品収容位置に収容されていても、一般ユーザが所望する店頭販売商品を店舗作業員が即座に発見して商品販売処理を実行することができる販売支援システム、そのユーザ操作端末および店頭収容ラックおよび販売処理装置および補充在庫ラック、を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明の販売支援システムでは、サプライチェーン店舗のレジ店員スペースに設置されて店頭販売商品の商品販売処理を店舗作業員の入力操作により実行する販売処理装置と、レジ店員スペースで販売処理装置の近傍に並設されて店頭販売商品の少なくとも一部を商品収容位置ごとに取得自在に収容する店頭収容ラックと、を有する販売支援システムであって、販売処理装置の近傍で一般ユーザに表示画像が視認される前面表示デバイスおよび店舗作業員に表示画像が視認される後面表示デバイスを有する前後二面表示の画像表示装置と、販売処理装置の近傍で一般ユーザの発声が音声入力される音声入力デバイスと、店頭収容ラックの複数種類の店頭販売商品と複数の商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶部と、記憶されている収容対応関係により複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して少なくとも前面表示デバイスに画像表示させる商品表示部と、画像表示に対応した一般ユーザによる店頭販売商品の商品注文発声を音声入力デバイスで音声入力する注文入力部と、音声入力された商品注文発声を音声認識して記憶されている収容対応関係により店頭販売商品と商品収容位置とを特定する商品特定部と、特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに少なくとも前面表示デバイスに強調表示させる表示強調部と、を有する。
【0034】
従って、本発明の販売支援システムでは、サプライチェーン店舗のレジ店員スペースに販売処理装置と店頭収容ラックとが並設される。その店頭収容ラックの商品収容位置ごとに店頭販売商品の少なくとも一部が取得自在に収容され、販売処理装置で店頭販売商品の商品販売処理が店舗作業員の入力操作により実行される。
【0035】
ただし、上述のような販売処理装置の近傍で一般ユーザと店舗作業員とに表示画像が視認される前後二面表示の画像表示装置が設置されるとともに、一般ユーザの発声が音声入力される位置に音声入力デバイスが設置される。
【0036】
そして、店頭収容ラックの複数種類の店頭販売商品と複数の商品収容位置との収容対応関係を収容記憶部が記憶し、この記憶されている収容対応関係により複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して商品表示部が少なくとも前面表示デバイスに画像表示させる。
【0037】
その画像表示に対応した一般ユーザによる店頭販売商品の商品注文発声を注文入力部が音声入力デバイスで音声入力し、その音声入力された商品注文発声を商品特定部が音声認識して記憶されている収容対応関係により店頭販売商品と商品収容位置とを特定する。
【0038】
この特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに少なくとも前面表示デバイスに表示強調部が強調表示させる。このため、強調表示された店頭販売商品を商品収容位置とともに一般ユーザが確認することができる。
【0039】
このとき、例えば、後面表示デバイスにも前面表示デバイスと同様に特定された店頭販売商品が商品収容位置とともに強調表示されれば、店舗作業員も一般ユーザが注文した店頭販売商品を商品収容位置とともに確認することができる。
【0040】
従って、一般ユーザが音声入力デバイスに所望の店頭販売商品の商品注文発声を音声入力すれば、店舗作業員は一般ユーザが所望している店頭販売商品を即座に正確に認識することができ、その店頭販売商品の商品収容位置も即座に正確に発見することができる。
【0041】
また、上述のような販売支援システムにおいて、表示強調部は、特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに前面表示デバイスに強調表示させるとともに後面表示デバイスに少なくとも表示出力させてもよい。
【0042】
また、上述のような販売支援システムにおいて、特定された店頭販売商品が商品収容位置とともに少なくとも前面表示デバイスに強調表示された状態で一般ユーザによる正誤確認発声を音声入力デバイスで音声入力する正誤入力部と、音声入力された正誤確認発声を音声認識して特定された店頭販売商品と商品収容位置との正誤を判定する正誤判定部と、店頭販売商品と商品収容位置との適正が判定されると前面表示デバイスの強調表示を所定の確定表示に変更するとともに後面表示デバイスに少なくとも表示出力させる確認表示部と、店頭販売商品と商品収容位置との不適が判定されると前面表示デバイスの強調表示を中止して注文入力部に商品注文発声を再度入力させる入力修正部とを、さらに有してもよい。
【0043】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品表示部は、複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して前面表示デバイスと後面表示デバイスとに画像表示させ、表示強調部は、特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに前面表示デバイスと後面表示デバイスとに強調表示させてもよい。
【0044】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品表示部は、複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して前面表示デバイスと後面表示デバイスとに画像表示させ、確認表示部は、店頭販売商品と商品収容位置との適正が判定されると前面表示デバイスの強調表示を所定の確定表示に変更するとともに後面表示デバイスに特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに確定表示してもよい。
【0045】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品表示部は、複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して前面表示デバイスと後面表示デバイスとに面対称に画像表示させてもよい。
【0046】
また、上述のような販売支援システムにおいて、画像表示装置は、前面表示デバイスがフルカラーで画像を表示するカラー表示デバイスからなるとともに後面表示デバイスが白黒で画像を表示する白黒表示デバイスからなってもよい。
【0047】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品特定部は、音声入力された商品注文発声から商品収容位置を音声認識して収容対応関係で店頭販売商品を特定してもよい。
【0048】
また、上述のような販売支援システムにおいて、店頭収容ラックと、上下方向に複数段で左右方向に複数列の商品収容位置ごとに店頭販売商品を収容し、収容記憶部は、商品収容位置として上下方向の段番号と左右方向の列番号とを記憶し、商品表示部は、記憶されている収容対応関係により商品収容位置を段番号および列番号とともに前面表示デバイスに画像表示させ、注文入力部は、段番号と列番号とを内包した商品注文発声を音声入力デバイスで音声入力し、商品特定部は、音声入力された商品注文発声から段番号と列番号とを商品収容位置として音声認識してもよい。
【0049】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品特定部は、音声入力された商品注文発声から店頭販売商品を音声認識して収容対応関係で商品収容位置を特定してもよい。
【0050】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品特定部は、店頭収容ラックに収容されている店頭販売商品ごとに商品注文発声TOVのテキストデータが登録されている呼称記憶部と、音声入力された店頭販売商品の商品注文発声TOVの音声信号データをテキストデータに変換するテキスト変換部と、変換されたテキストデータと登録されているテキストデータとをパターンマッチングさせて店頭販売商品を特定する商品特定部と、を有してもよい。
【0051】
また、上述のような販売支援システムにおいて、商品特定部は、店頭収容ラックに収容されている店頭販売商品ごとに商品注文発声TOVの音声信号データが登録されている呼称記憶部と、音声入力された店頭販売商品の商品注文発声TOVの音声信号データと登録されている音声信号データとをパターンマッチングさせて店頭販売商品を特定する商品特定部と、を有してもよい。
【0052】
また、上述のような販売支援システムにおいて、複数種類の店頭販売商品の少なくとも一部とともに関連する店頭販売商品の宣伝画像データを記憶する宣伝記憶部と、特定された店頭販売商品とともに記憶されている宣伝画像データを選出する宣伝選出部と、選出された宣伝画像データを特定された店頭販売商品とともに前面表示デバイスに表示出力させる宣伝表示部とを、さらに有してもよい。
【0053】
また、上述のような販売支援システムにおいて、店頭収容ラックに形成されていて音声認識で特定された商品収容位置を報知出力する収容報知部と、を有してもよい。
【0054】
また、上述のような販売支援システムにおいて、販売処理装置は、商品販売処理に対応して販売履歴データを生成し、サプライチェーン店舗の店舗バックヤードなどに設置されて生成された販売履歴データを取得する店舗サーバ装置を、さらに有し、店舗サーバ装置は、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有してもよい。
【0055】
また、上述のような販売支援システムにおいて、店頭収容ラックは、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有してもよい。
【0056】
また、上述のような販売支援システムにおいて、販売処理装置は、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有してもよい。
【0057】
また、上述のような販売支援システムにおいて、レジ店員スペースでの販売処理装置の近傍で一般ユーザに視認される位置に設置される画像表示装置を、さらに有し、画像表示装置は、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部と前面表示デバイスとを有してもよい。
【0058】
また、上述のような販売支援システムにおいて、レジ店員スペースで販売処理装置の近傍に並設されて一般ユーザに利用されるユーザ操作端末を、さらに有し、ユーザ操作端末は、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部と音声入力デバイスとを有してもよい。
【0059】
本発明の店舗サーバ装置は、本発明の販売支援システムの店舗サーバ装置であって、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有する。
【0060】
本発明の店頭収容ラックは、本発明の販売支援システムの店頭収容ラックであって、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有する。
【0061】
本発明の販売処理装置は、本発明の販売支援システムの販売処理装置であって、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部を有する。
【0062】
本発明の画像表示装置は、本発明の販売支援システムの画像表示装置であって、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部と前面表示デバイスと後面表示デバイスとを有する。
【0063】
本発明のユーザ操作端末は、本発明の販売支援システムのユーザ操作端末であって、収容記憶部と商品表示部と注文入力部と商品特定部と表示強調部との少なくとも一部と音声入力デバイスとを有する。
【0064】
本発明のコンピュータプログラムは、本発明の店舗サーバ装置と本発明の店頭収容ラックと本発明の販売処理装置と本発明の画像表示装置と本発明のユーザ操作端末の少なくとも一個のコンピュータプログラムであって、店頭収容ラックの複数種類の店頭販売商品と複数の商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶処理と、記憶されている収容対応関係により複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して少なくとも前面表示デバイスに画像表示させる商品表示処理と、画像表示に対応した一般ユーザによる店頭販売商品の商品注文発声を音声入力デバイスで音声入力する注文入力処理と、音声入力された商品注文発声を音声認識して記憶されている収容対応関係により店頭販売商品と商品収容位置とを特定する商品特定処理と、特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに少なくとも前面表示デバイスに強調表示させる表示強調処理と、
の少なくとも一部を店舗サーバ装置と店頭収容ラックと販売処理装置と画像表示装置とユーザ操作端末の少なくとも一個に実行させる。
【0065】
本発明のデータ処理方法は、本発明の店舗サーバ装置と本発明の店頭収容ラックと本発明の販売処理装置と本発明の画像表示装置と本発明のユーザ操作端末の少なくとも一個のデータ処理方法であって、店頭収容ラックの複数種類の店頭販売商品と複数の商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶動作と、記憶されている収容対応関係により複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して少なくとも前面表示デバイスに画像表示させる商品表示動作と、画像表示に対応した一般ユーザによる店頭販売商品の商品注文発声を音声入力デバイスで音声入力する注文入力動作と、音声入力された商品注文発声を音声認識して記憶されている収容対応関係により店頭販売商品と商品収容位置とを特定する商品特定動作と、特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに少なくとも前面表示デバイスに強調表示させる表示強調動作と、
の少なくとも一部を店舗サーバ装置と店頭収容ラックと販売処理装置と画像表示装置とユーザ操作端末の少なくとも一個に実行させる。
【0066】
なお、本発明の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与された販売支援システム、コンピュータプログラムにより販売支援システムに実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
【0067】
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でよい。
【0068】
また、本発明のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法は、複数の処理および動作を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の処理および複数の動作を実行する順番を限定するものではない。
【0069】
このため、本発明のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法を実施するときには、その複数の処理および複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0070】
さらに、本発明のコンピュータプログラムおよびデータ処理方法は、複数の処理および複数の動作が個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある処理および動作の実行中に他の処理および動作が発生すること、ある処理および動作の実行タイミングと他の処理および動作の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0071】
本発明の販売支援システムでは、販売処理装置の近傍で一般ユーザに表示画像が視認される位置に前面表示デバイスが設置されるとともに、一般ユーザの発声が音声入力される位置に音声入力デバイスが設置される。
【0072】
そして、店頭収容ラックの複数種類の店頭販売商品と複数の商品収容位置との収容対応関係を収容記憶部が記憶し、この記憶されている収容対応関係により複数種類の店頭販売商品を商品収容位置に対応して商品表示部が前面表示デバイスに画像表示させる。
【0073】
その画像表示に対応した一般ユーザによる店頭販売商品の商品注文発声を注文入力部が音声入力デバイスで音声入力し、その音声入力された商品注文発声を商品特定部が音声認識して記憶されている収容対応関係により店頭販売商品と商品収容位置とを特定する。
【0074】
この特定された店頭販売商品を商品収容位置とともに前面表示デバイスに表示強調部が強調表示させる。このため、強調表示された店頭販売商品を商品収容位置とともに一般ユーザが確認することができる。
【0075】
このとき、例えば、後面表示デバイスにも前面表示デバイスと同様に特定された店頭販売商品が商品収容位置とともに強調表示されれば、店舗作業員も一般ユーザが注文した店頭販売商品を商品収容位置とともに確認することができる。
【0076】
従って、一般ユーザが音声入力デバイスに所望の店頭販売商品の商品注文発声を音声入力すれば、店舗作業員は一般ユーザが所望している店頭販売商品を即座に正確に認識することができ、その店頭販売商品の商品収容位置も即座に正確に発見することができる。
【0077】
このため、膨大な品種の店頭販売商品が巨大な店頭収容ラックの膨大な個数の商品収容位置に収容されていても、一般ユーザが所望する店頭販売商品を店舗作業員が即座に発見して商品販売処理を実行することができる。
【0078】
従って、一般ユーザによるアクセスが容易ではないレジ店員スペースのタバコパックなどの店頭販売商品でも、購入を簡単かつ迅速としてLTVとリテンションを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施の形態の販売支援システムの論理構造を示す模式的なブロック図である。
【図2】販売支援システムの物理構造を示すブロック図である。
【図3】サプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアのレジ店員スペースの内部レイアウトを示す模式的な斜視図である。
【図4】サプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアのレジ店員スペースの内部レイアウトを示す模式的な側面図である。
【図5】店頭販売商品であるタバコパックの外観を示す斜視図である。
【図6】ユーザ操作端末の外観を示す斜視図である。
【図7】ユーザ操作端末の回路構造を示すブロック図である。
【図8】店頭収容ラックの外観を示す斜視図である。
【図9】店頭収容ラックの回路構造を示すブロック図である。
【図10】画像表示装置の外観を示す正面図である。
【図11】画像表示装置の回路構造を示すブロック図である。
【図12】店頭収容ラックのデータ処理方法の一部を示すフローチャートである。
【図13】店頭収容ラックのデータ処理方法の他部を示すフローチャートである。
【図14】一の変形例の販売支援システムの画像表示装置の表示画像を示す正面図である。
【図15】他の変形例の販売支援システムの画像表示装置の表示画像を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0080】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本実施の形態の販売支援システム1000は、図1ないし図3に示すように、サプライチェーン店舗であるコンビニエンスストアCVSのレジ店員スペースSRSに設置されてタバコパックSTPなどの店頭販売商品の商品販売処理を店舗作業員CSCの入力操作により実行する販売処理装置200と、レジ店員スペースSRSで販売処理装置200の近傍に並設されてタバコパックSTPの少なくとも一部を商品収容位置PKSごとに取得自在に収容する店頭収容ラック300と、を有する。
【0081】
そして、本実施の形態の販売支援システム1000は、図1に示すように、販売処理装置200の近傍で一般ユーザCUUに表示画像が視認される前面表示デバイスであるディスプレイパネル401および店舗作業員CSCに表示画像が視認される後面表示デバイスであるディスプレイパネル402を有する前後二面表示の画像表示装置400と、販売処理装置200の近傍で一般ユーザCUUの発声が音声入力される音声入力デバイスであるマイクロフォン101と、店頭収容ラック300の複数種類のタバコパックSTPと複数の商品収容位置PKSとの収容対応関係KCRを記憶する収容記憶部310と、記憶されている収容対応関係KCRにより複数種類のタバコパックSTPを商品収容位置PKSに対応して前後のディスプレイパネル401,402に画像表示させる商品表示部410と、画像表示に対応した一般ユーザCUUによるタバコパックSTPの商品注文発声TOVをマイクロフォン101で音声入力する注文入力部110と、音声入力された商品注文発声TOVを音声認識して記憶されている収容対応関係KCRによりタバコパックSTPと商品収容位置PKSとを特定する商品特定部320と、特定されたタバコパックSTPを商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示させる表示強調部420と、を有する。
【0082】
さらに、本実施の形態の販売支援システム1000は、特定されたタバコパックSTPが商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示された状態で一般ユーザCUUによる正誤確認発声YNVをマイクロフォン101で音声入力する正誤入力部120と、音声入力された正誤確認発声YNVを音声認識して特定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの正誤を判定する正誤判定部330と、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの適正が判定されると強調表示を所定の確定表示に変更する確認表示部430と、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの不適が判定されると強調表示を中止して注文入力部110に商品注文発声TOVを再度入力させる入力修正部340と、も有する。
【0083】
また、本実施の形態の販売処理装置200は、販売処理装置に形成されていて店頭収容ラックから取得された店頭販売商品の商品販売処理を実行する販売処理部220も有する。さらに、本実施の形態の店頭収容ラック300は、音声認識で特定された商品収容位置PKSを報知出力する収容報知部350も有する。
【0084】
より具体的には、本実施の形態の販売支援システム1000は、図1ないし図3に示すように、上述した販売処理装置200および店頭収容ラック300とともに、ユーザ操作端末100および画像表示装置400も有する。
【0085】
販売処理装置200は、いわゆる電子キャッシュレジスタやPOS端末からなり、図3および図4に示すように、コンビニエンスストアCVSのレジ店員スペースSRSに少なくとも一個が設置されている。
【0086】
ただし、本実施の形態の販売支援システム1000では、例えば、上述のようなレジ店員スペースSRSの販売処理装置200の側方などにユーザ操作端末100が並設されており、後方などに店頭収容ラック300が設置されており、前部上方などに画像表示装置400が天井面(図示せず)から懸架されている。
【0087】
なお、本実施の形態の販売支援システム1000が対象とする店頭販売商品であるタバコパックSTPは、例えば、図5に示すように、バーコード画像が表記されており、このバーコード画像に商品IDデータTIDが登録されている。
【0088】
なお、詳細には後述するが、タバコパックSTPは、図8に示すように、いわゆるタバコカートンSTKやブリックパックSBPなどとしても製品化されている。このタバコカートンSTKなどにもバーコード画像が表記されており、そのバーコード画像にはタバコカートンSTKなどの商品IDデータTIDが登録されている。
【0089】
なお、販売処理装置200は、既存のPOS端末などと同様に、コンピュータユニット、キーボードデバイス、ディスプレイデバイス、スピーカデバイス、バーコードリーダ、データ通信ユニット、等を有する(図示せず)。
【0090】
詳細には後述するが、販売処理装置200は、上述のコンピュータユニットが実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を統合制御することなどにより、図1に示すように、前述の販売処理部220が論理的に実現されている。
【0091】
このような販売処理装置200に並設されているユーザ操作端末100は、図3に示すように、レジ店員スペースSRSで一般ユーザCUUに利用される。そして、図1および図3に示すように、このユーザ操作端末100が、マイクロフォン101と注文入力部110と正誤入力部120とを有する。
【0092】
なお、ユーザ操作端末100は、販売処理装置200に並設された状態で、商品販売処理を依頼する一般ユーザCUUの音声を集音する指向性にマイクロフォン101が形成されている。
【0093】
さらに、本実施の形態のユーザ操作端末100は、図6および図7に示すように、マイクロフォン101の使用方法のガイダンスデータなどが表示出力されるディスプレイユニット102、正誤確認のガイダンスデータなどが音声出力されるスピーカユニット105、実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を統合制御するコンピュータユニット103、販売処理装置200とデータ通信するデータ通信ユニット104、等のハードウェアを有している。
【0094】
詳細には後述するが、ユーザ操作端末100も、上述のコンピュータユニット103が実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を統合制御することなどにより、図1に示すように、注文入力部110と正誤入力部120とが論理的に実現されている。
【0095】
また、本実施の形態の店頭収容ラック300は、図8に示すように、前後方向に細長い上面開口のボックス状に形成されていて前後方向に配列された複数のタバコパックSTPを保持する形状の複数のマガジンユニット301、上面開口のボックス状に形成されていて左右方向に配列された複数のマガジンユニット301を保持する形状の複数のトレーユニット302、前面開口のボックス状に形成されていて上下方向に離間した配置で複数のトレーユニット302を保持する形状の複数のフレームユニット303、等で構築されている。
【0096】
店頭収容ラック300は、陳列販売商品であるタバコパックSTP、複数のタバコパックSTPがパックされた商品であるタバコカートンSTK、特別なタバコパックSTPであるブリックパックSBP、等を陳列する。
【0097】
なお、ブリックパックSBPは、例えば、携帯灰皿などのノベルティグッズをタバコパックSTPと一体にパッキングした構造などからなり、上述のように特別な構造のタバコパックSTPと認識することができる。
【0098】
現在、タバコパックSTPは、上下寸法に多少の長短はあるものの、一般的に前後左右の寸法が共通した定型の直方体状に形成されている。そして、本実施の形態では、タバコパックSTPの最大面を前面および後面、最小面を上面および下面、と規定する。
【0099】
なお、通常のタバコパックSTPは前面(および後面)に銘柄などが表記されている。このため、その前面が前方に位置する適正な方向の状態で陳列されることが好ましい。そして、マガジンユニット301は、上述のように方向が適正な状態の複数のタバコパックSTPを前後方向に配列した状態で収容する。
【0100】
トレーユニット302も、上面が開口したボックス状に無色透明な樹脂で形成されている。トレーユニット302には、複数のマガジンユニット301が左右方向に配列された状態で設置される。
【0101】
ただし、本実施の形態の店頭収容ラック300では、五個のマガジンユニット301が設置されている幅広のトレーユニット302と、三個のマガジンユニット301が設置されている幅狭のトレーユニット302と、がある。
【0102】
そこで、本実施の形態の店頭収容ラック300は、図8に示すように、左右寸法が大きいトレーユニット302を三個支持するフレームユニット303、左右寸法が大きいトレーユニット302を二個支持するフレームユニット303、左右寸法が小さいトレーユニット302を三個支持するフレームユニット303、左右寸法が小さいトレーユニット302を二個支持するフレームユニット303、で形成されている。
【0103】
なお、本実施の形態の店頭収容ラック300は、前述のようにトレーユニット302に設置されているマガジンユニット301にタバコパックSTPを収容する他、マガジンユニット301が設置されていないトレーユニット302にタバコカートンSTKを長手方向が前後方向の状態や左右方向の状態で収容することもできる。
【0104】
そして、本実施の形態の店頭収容ラック300では、上述のようにタバコパックSTPやタバコカートンSTKやブリックパックSBPを収容するマガジンユニット301やトレーユニット302の前面に、その商品収容位置PKSを報知する発光素子312が装着されている。
【0105】
この発光素子312は、例えば、発色が相違する複数のLED(Light Emitting Diode)を内蔵したユニット構造に形成されており、赤色や緑色などの複数カラーに省電力に点灯する。
【0106】
なお、上述のように商品収容位置PKSとなるマガジンユニット301やトレーユニット302には、図9に示すように、そのタバコパックSTPやタバコカートンSTKやブリックパックSBPの店頭在庫状況を検出する光学センサ313が各々の所定位置に搭載されている。
【0107】
そして、店頭収容ラック300は、コンピュータユニット311も有しており、そのコンピュータユニット311に、マガジンユニット301やトレーユニット302ごとの複数の発光素子312および光学センサ313が接続されている。
【0108】
また、店頭収容ラック300のコンピュータユニット311にはデータ通信ユニット314も接続されており、このデータ通信ユニット314がユーザ操作端末100および販売処理装置200と社内LAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク(図示せず)で接続されている。
【0109】
本実施の形態の店頭収容ラック300も、やはりコンピュータユニット311が実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を統合制御することなどにより、前述の収容記憶部310、商品特定部320、正誤判定部330、入力修正部340、等が論理的に実現されている。
【0110】
なお、店頭収容ラック300の収容記憶部310には、店頭収容ラック300に収容されているタバコパックSTPごとに、その商品収容位置PKSと商品IDデータTIDとタバコ銘柄画像TBPとがデータ登録されている。
【0111】
そこで、上述の商品特定部320は、音声入力された商品注文発声TOVからタバコパックSTPを音声認識して収容対応関係KCRで商品収容位置PKSを特定する。
【0112】
例えば、商品特定部320は、上述のタバコパックSTPの商品IDデータTIDごとに商品注文発声のテキストデータが登録されており(図示せず)、音声入力されたタバコパックSTPの商品注文発声TOVの音声信号データをテキストデータに変換する。
【0113】
この変換されたテキストデータと登録されているテキストデータとをパターンマッチングさせてタバコパックSTPを特定し、この特定されたタバコパックSTPの商品収容位置PKSを収容対応関係KCRにより特定する。
【0114】
一方、正誤判定部330には、「はい」「いいえ」のテキストデータが登録されており(図示せず)、音声入力された正誤確認発声YNVをテキストデータに変換して「はい」か「いいえ」かを判定する。
【0115】
また、本実施の形態の画像表示装置400は、前述のようにレジ店員スペースSRSの前部上方などに天井面から懸架されている。このため、前後のディスプレイパネル401,402として、大画面かつ薄型のフルカラー表示のPDP(Plasma Display Panel)やLCD(Liquid Crystal Display)などを有する。
【0116】
この画像表示装置400も、図11に示すように、前後のディスプレイパネル401,402とコンピュータユニット403とデータ通信ユニット404とを有し、このデータ通信ユニット404が前述の通信ネットワークに接続されている。
【0117】
本実施の形態の画像表示装置400も、詳細には後述するが、コンピュータユニット403が実装されているコンピュータプログラムに対応して各部を動作制御することなどにより、前述の商品表示部410と表示強調部420と確認表示部430とが論理的に実現されている。
【0118】
商品表示部410は、図10(a)に示すように、前述のように収容対応関係KCRにより複数種類のタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPを商品収容位置PKSに対応して前後のディスプレイパネル401,402に画像表示させる。
【0119】
表示強調部420は、図10(b)に示すように、特定されたタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPを点滅させるとともに、それ以外のタバコ銘柄画像TBPを暗転させることなどにより、特定されたタバコパックSTPを商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示させる。
【0120】
確認表示部430は、特定されたタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPの点滅を停止させて点灯させるとともに、それ以外のタバコ銘柄画像TBPを消灯させることなどにより、適正が判定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの強調表示を確定表示に変更する。
【0121】
本実施の形態の販売支援システム1000では、前述のようにユーザ操作端末100と販売処理装置200と店頭収容ラック300と画像表示装置400とのコンピュータユニット103,311,402等に適正なコンピュータプログラムが各種データなどとともに実装されている。
【0122】
そのコンピュータプログラムに対応してコンピュータユニット103,311,402等が各種ハードウェアの統合制御などの処理動作を実行することにより、ユーザ操作端末100と販売処理装置200と店頭収容ラック300とに、前述のような各部110〜,220〜,310〜,410〜、が論理的に実現されている。
【0123】
例えば、ユーザ操作端末100の注文入力部110および正誤入力部120は、コンピュータユニット103がコンピュータプログラムに対応してマイクロフォン101の音声入力信号を認識する機能などに相当する。
【0124】
店頭収容ラック300の収容記憶部310は、コンピュータユニット311がコンピュータプログラムに対応して認識する内蔵メモリの記憶エリアなどに相当する。商品特定部320と正誤判定部330と入力修正部340とは、コンピュータユニット311がコンピュータプログラムに対応して所定のデータ処理を実行する機能などに相当する。収容報知部350は、コンピュータユニット311がコンピュータプログラムに対応して発光素子312の点灯を動作制御する機能などに相当する。
【0125】
画像表示装置400の商品表示部410は、コンピュータユニット403がコンピュータプログラムに対応してデータ通信ユニット404の受信データを前後のディスプレイパネル401,402に表示出力させる機能などに相当する。
【0126】
表示強調部420と確認表示部430とは、コンピュータユニット403がコンピュータプログラムに対応して前後のディスプレイパネル401,402の画像表示を動作制御する機能などに相当する。
【0127】
販売処理部220は、販売処理装置200のコンピュータユニットがコンピュータプログラムに対応して商品IDデータTIDなどで商品販売処理を実行する機能などに相当する。
【0128】
上述のようなユーザ操作端末100のコンピュータプログラムは、例えば、画像表示に対応した一般ユーザCUUによるタバコパックSTPの商品注文発声TOVをマイクロフォン101で音声入力する注文入力処理と、特定されたタバコパックSTPが商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示された状態で一般ユーザCUUによる正誤確認発声YNVをマイクロフォン101で音声入力する正誤入力処理と、をユーザ操作端末100に実行させるように記述されている。
【0129】
また、店頭収容ラック300のコンピュータプログラムは、例えば、店頭収容ラック300の複数種類のタバコパックSTPと複数の商品収容位置PKSとの収容対応関係KCRを記憶する収容記憶処理と、音声入力された商品注文発声TOVを音声認識して記憶されている収容対応関係KCRによりタバコパックSTPと商品収容位置PKSとを特定する商品特定処理と、音声入力された正誤確認発声YNVを音声認識して特定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの正誤を判定する正誤判定処理と、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの不適が判定されると強調表示を中止して注文入力部110に商品注文発声TOVを再度入力させる入力修正処理と、音声認識で特定された商品収容位置PKSを報知出力する収容報知処理と、を店頭収容ラック300に実行させるように記述されている。
【0130】
画像表示装置400のコンピュータプログラムは、例えば、記憶されている収容対応関係KCRにより複数種類のタバコパックSTPを商品収容位置PKSに対応して前後のディスプレイパネル401,402に画像表示させる商品表示処理と、特定されたタバコパックSTPを商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示させる表示強調処理と、本実施の形態の販売支援システム1000は、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの適正が判定されると強調表示を所定の確定表示に変更する確認表示処理と、を画像表示装置400に実行させるように記述されている。
【0131】
そして、販売処理装置200のコンピュータプログラムは、例えば、販売処理装置に形成されていて店頭収容ラックから取得された店頭販売商品の商品販売処理を実行する販売制御処理を販売処理装置200に実行させるように記述されている。
【0132】
上述のような構成において、コンビニエンスストアCVSの店頭販売商品であるタバコパックSTP等は、図3に示すように、例えば、レジ店員スペースSRSの後方に店頭収容ラック300で陳列されている。そして、その商品収容位置PKSとタバコパックSTPなどの商品IDデータTIDとの収容対応関係KCRが店頭収容ラック300にデータ登録される。
【0133】
このような状態で、店頭収容ラック300は、図12に示すように、複数の商品収容位置PKSごとにタバコパックSTPなどの店頭在庫状況を光学センサ313により常時検出しており(ステップT1)、店頭在庫無しが検出された商品収容位置PKSの発光素子312を赤色に点灯させる(ステップT2−Y,T3)。
【0134】
これで店頭在庫無しのタバコパックSTPなどを店舗作業員CSCが確実に認識することになるので、その店舗作業員CSCは時間のあるときにタバコパックSTPを商品収容位置PKSに補充することになる。この補充を検出した店頭収容ラック300では(ステップT4−Y)、その商品収容位置PKSの発光素子312の赤色の点灯が終了される(ステップT5)。
【0135】
上述のような状態で、タバコパックSTPの購入を希望する一般ユーザCUUは、従来はレジ店員スペースSRSの店舗作業員CSCにタバコ銘柄と個数などを口頭で伝達することで、所望のタバコパックSTPを購入していた。
【0136】
しかし、本実施の形態の販売支援システム1000では、図3に示すように、店舗作業員CSCが入力操作する販売処理装置200の近傍に、一般ユーザCUUが入力操作するユーザ操作端末100が並設されている。
【0137】
そこで、例えば、任意の店頭販売商品の購入を要望する一般ユーザCUUが、レジ店員スペースSRSでタバコパックSTPの購入も要望する場合、図3および図5に示すように、ユーザ操作端末100のディスプレイユニット102のガイダンスメッセージ(図示せず)に対応してマイクロフォン101に所望のタバコパックSTPの商品注文発声TOVを音声入力する。
【0138】
このとき、図3に示すように、一般ユーザCUUから視認される位置に大型の画像表示装置400が設置されており、図13に示すように、店頭収容ラック300からタバコ銘柄画像TBPが商品収容位置PKSとともに送信されている(ステップS1)。
【0139】
このため、図10(a)に示すように、画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402は、タバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPが店頭収容ラック300での商品収容位置PKSに対応した配置で画像表示している。
【0140】
従って、一般ユーザCUUは所望のタバコパックSTPが販売されているかを画像表示装置400の前面のディスプレイパネル401で一目で確認することができ、新製品のタバコパックSTPが販売されていることなども一目で認識することができる。
【0141】
このような状態で、一般ユーザCUUが所望のタバコパックSTPの呼称をユーザ操作端末100のマイクロフォン101に発声すると、そのユーザ音声信号は店頭収容ラック300に送信される。
【0142】
すると、図13に示すように、このユーザ音声信号を検知した店頭収容ラック300では(ステップS2−Y)、既存の音声認識技術によりタバコパックSTPを特定する(ステップS3)。
【0143】
より詳細には、前述のように音声入力されたタバコパックSTPの商品注文発声TOVの音声信号データをテキストデータに変換し、この変換されたテキストデータと登録されているテキストデータとをパターンマッチングさせてタバコパックSTPを特定する。なお、ここでは説明を簡単とするため、データエラーは発生しないものとしている。
【0144】
つぎに、店頭収容ラック300は、そのタバコパックSTPに対応する商品収容位置PKSを収容対応関係KCRから特定する(ステップS4)。そして、その商品収容位置PKSのタバコ銘柄画像TBPを画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402に強調表示させる(ステップS5)。
【0145】
すると、この画像表示装置400では、例えば、図10(b)に示すように、特定されたタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPが点滅されるとともに、それ以外のタバコ銘柄画像TBPが暗転されることで、特定されたタバコパックSTPが商品収容位置PKSとともに強調表示される。
【0146】
このため、店舗作業員CSCは、画像表示装置400の後面のディスプレイパネル402の表示画像により、一般ユーザCUUがタバコパックSTPの注文を開始したことを認識することになる。
【0147】
このような状態で、店頭収容ラック300は、銘柄確認ガイダンスの音声出力信号をユーザ操作端末100に出力する(ステップS6)。そこで、このユーザ操作端末100では、スピーカユニット105により「御注文は点滅している××(呼称)で宜しいでしょうか。はい、いいえ、で御答え下さい。」などの銘柄確認ガイダンスが音声出力される。
【0148】
そこで、画像表示装置400の前面のディスプレイパネル401で点滅しているタバコ銘柄画像TBPを適正と確認した一般ユーザCUUは、「はい」とユーザ操作端末100のマイクロフォン101に発声する。すると、そのユーザ音声信号も店頭収容ラック300に送信されるので、このユーザ音声信号を受信した店頭収容ラック300では(ステップS7−Y)、そのユーザ音声信号が「はい」か「いいえ」か音声認識される(ステップS8,S14)。
【0149】
この音声認識は文字数も相違する二値判定なので、高精度に実行される。そこで、前述のように「はい」であると判定された場合(ステップS8−Y)、店頭収容ラック300は、画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402の強調表示を確定表示に変更させる(ステップS9)。
【0150】
その場合、この画像表示装置400では、例えば、特定されたタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPの点滅が停止されて点灯されるとともに、それ以外のタバコ銘柄画像TBPが消灯されることで、適正が判定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの強調表示が確定表示に変更される。
【0151】
そこで、この画像表示装置400の後面のディスプレイパネル402を視認することで、店舗作業員CSCは、販売処理装置200で商品販売処理を実行していたとしても、タバコパックSTPの注文が確定されたことを商品収容位置PKSとともに認識することになる。
【0152】
このとき、店頭収容ラック300では、該当する商品収容位置PKSの店頭在庫状況が確認される。そこで、店頭在庫有りの場合は(ステップS10−N)、対応する商品収容位置PKSの発光素子312が黄色に点滅される(ステップS11)。
【0153】
そこで、前述のようにタバコパックSTPなどを取得するために店頭収容ラック300の位置に移動した店舗作業員CSCは、店頭収容ラック300の商品収容位置PKSを発光素子312の黄色の点滅でも確認することになる。
【0154】
これで一般ユーザCUUが購入希望を確定したタバコパックSTPなどの商品収容位置PKSが店舗作業員CSCに即座に確実に認識される。従って、その店舗作業員CSCはタバコパックSTPを店頭収容ラック300の商品収容位置PKSから取得することになる。
【0155】
すると、この取得も光学センサ313により検出されるので(ステップS12−Y)、発光素子312の黄色の点滅が終了される(ステップS13)。このようにタバコパックSTPなどを取得した店舗作業員CSCが販売処理装置200の位置に帰還すると、そのタバコパックSTPを購入する一般ユーザCUUも販売処理装置200の位置に移動しているので、そのタバコパックSTPは販売処理装置200により即座に販売処理される。
【0156】
なお、店頭収容ラック300で店頭在庫無しが検出されたときは(ステップS10−Y)、対応する商品収容位置PKSの発光素子312が赤色に点滅される(ステップS17)。
【0157】
そして、前述のように店頭収容ラック300の位置に移動した店舗作業員CSCは、発光素子312の赤色点滅により店頭商品欠品を即座に認識することになり、一般ユーザCUUに欠品を謝罪するとともに、可能であればバックヤードなどからタバコパックSTPなどを補充する。
【0158】
この補充に成功したときは、当然ながら、そのタバコパックSTPなどが一般ユーザCUUに販売処理装置200で販売処理される。同時に、そのタバコパックSTPなどが店頭収容ラック300の商品収容位置PKSに補充される。
【0159】
すると、このタバコパックSTPなどの補充も光学センサ313により検出されるので(ステップS18−Y)、その商品収容位置PKSの発光素子312の赤色の点滅も終了される(ステップS13)。
【0160】
また、前述のように画像表示装置400で点滅しているタバコ銘柄画像TBPが一般ユーザCUUにより不適と判断された場合、その一般ユーザCUUは「いいえ」とユーザ操作端末100のマイクロフォン101に発声する。
【0161】
すると、そのユーザ音声信号も店頭収容ラック300に送信されるので、このユーザ音声信号を受信した店頭収容ラック300では(ステップS8−Y)、そのユーザ音声信号が「いいえ」と音声認識される(ステップS14−Y)。
【0162】
この場合、店頭収容ラック300はエラーガイダンスの音声信号をユーザ操作端末100に出力する(ステップS15)。そこで、このユーザ操作端末100では、「申し訳ありません、もう一度最初からタバコの呼称を発声してください」などのエラーガイダンスがスピーカユニット105により音声出力される。
【0163】
このとき、店頭収容ラック300は、画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402を初期状態に復帰させるので(ステップS1)、一般ユーザCUUは商品注文発声TOVをマイクロフォン101に音声入力しなおすことになる。
【0164】
本実施の形態の販売支援システム1000では、上述のように販売処理装置200の近傍で一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとに表示画像が視認される位置に画像表示装置400が設置されるとともに、一般ユーザCUUの発声が音声入力される位置にマイクロフォン101が設置される。
【0165】
そして、店頭収容ラック300の複数種類のタバコパックSTPと複数の商品収容位置PKSとの収容対応関係KCRを収容記憶部310が記憶し、この記憶されている収容対応関係KCRにより複数種類のタバコパックSTPを商品収容位置PKSに対応して商品表示部410が前後のディスプレイパネル401,402に画像表示させる。
【0166】
その画像表示に対応した一般ユーザCUUによるタバコパックSTPの商品注文発声TOVを注文入力部110がマイクロフォン101で音声入力し、その音声入力された商品注文発声TOVを商品特定部320が音声認識して記憶されている収容対応関係KCRによりタバコパックSTPと商品収容位置PKSとを特定する。
【0167】
この特定されたタバコパックSTPを商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に表示強調部420が強調表示させる。このため、強調表示されたタバコパックSTPを商品収容位置PKSとともに一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとが確認するようなことができる。
【0168】
従って、一般ユーザCUUがマイクロフォン101に所望のタバコパックSTPの商品注文発声TOVを音声入力すれば、店舗作業員CSCは一般ユーザCUUが所望しているタバコパックSTPを即座に正確に認識することができ、そのタバコパックSTPの商品収容位置PKSも即座に正確に発見することができる。
【0169】
このため、膨大な品種のタバコパックSTPが巨大な店頭収容ラック300の膨大な個数の商品収容位置PKSに収容されていても、一般ユーザCUUが所望するタバコパックSTPを店舗作業員CSCが即座に取得して商品販売処理を実行することができる。
【0170】
従って、一般ユーザCUUによるアクセスが容易ではないレジ店員スペースSRSのタバコパックSTPなどの店頭販売商品でも、購入を簡単かつ迅速としてLTVとリテンションを向上させることができる。
【0171】
特に、一般ユーザCUUが注文したタバコパックSTPを、一個の画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402で一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとが確認する。このため、一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとに錯誤が発生することがない。
【0172】
しかも、本実施の形態の販売支援システム1000では、特定されたタバコパックSTPが商品収容位置PKSとともに前後のディスプレイパネル401,402に強調表示された状態で、一般ユーザCUUによる正誤確認発声YNVをマイクロフォン101で音声入力する。
【0173】
その音声入力された正誤確認発声YNVを音声認識して特定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの正誤を判定し、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの適正が判定されると強調表示を所定の確定表示に変更し、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの不適が判定されると強調表示を中止して注文入力部110に商品注文発声TOVを再度入力させる。
【0174】
このため、確実な精度の確立が困難なタバコパックSTPの呼称の音声認識を、確実な精度の確立が容易な「はい」「いいえ」などの正誤確認発声YNVで簡単かつ迅速に確認することができ、その確認結果に対応して適正な動作を即座に実行することができる。
【0175】
特に、正誤確認発声YNVによりタバコパックSTPの適正が確認されると、その強調表示が所定の確定表示に変更されるので、音声入力されたタバコパックSTPが適正であることを一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとの両方が一目で確認することができる。
【0176】
しかも、店頭収容ラック300は、音声認識で特定された商品収容位置PKSを発光素子312の点滅で報知出力する。そこで、店舗作業員CSCは販売処理装置200の位置から店頭収容ラック300の位置に移動し、発光素子312が点滅している商品収容位置PKSからタバコパックSTPを迅速かつ簡単に取得することができる。
【0177】
従って、店舗作業員CSCは販売処理装置200を入力操作している状態でも、そのタバコパックSTPが収容されている店頭収容ラック300の商品収容位置PKSも即座に正確に発見することができる。
【0178】
このため、膨大な品種のタバコパックSTPが巨大な店頭収容ラック300の膨大な個数の商品収容位置PKSに収容されていても、一般ユーザCUUが所望するタバコパックSTPを店舗作業員CSCが即座に発見して商品販売処理を実行することができる。
【0179】
また、店頭収容ラック300は、商品収容位置PKSに収容されているタバコパックSTPなどの取得を検出し、報知出力している商品収容位置PKSからタバコパックSTPなどが取得されたことが検出されると報知出力を停止する。このため、店舗作業員CSCの入力操作などを必要とすることなく、商品収容位置PKSの報知出力が自動的に停止される。
【0180】
特に、前述のようなタバコパックSTPなどの店頭在庫状況を検出する光学センサ313で、上述のようなタバコパックSTPなどの取得も検出するので、その構造が簡単である。
【0181】
さらに、本実施の形態の店頭収容ラック300は、複数の商品収容位置PKSごとに光学センサ313で店頭在庫状況を常時監視しており、店頭在庫無しが検出された商品収容位置PKSの発光素子312を赤色に点灯させる。
【0182】
このため、店舗作業員CSCはタバコパックSTPなどの欠品を確実に迅速に認識することができ、時間のあるときにタバコパックSTPなどを商品収容位置PKSに補充することができる。
【0183】
しかも、上述のように欠品しているタバコパックSTPの購入希望が一般ユーザCUUによりユーザ操作端末100に入力操作されると、その商品収容位置PKSの発光素子312が赤色に点滅される。
【0184】
このため、一般ユーザCUUが所望しているタバコパックSTPが欠品していること、そのタバコパックSTPを即座に補充する必要があること、を店舗作業員CSCが確実に認識することができる。
【0185】
しかも、ユーザ操作端末100は販売処理装置200に並設され、そのマイクロフォン101は、販売処理装置200に商品販売処理を依頼する一般ユーザCUUの音声を集音する指向性に形成されている。
【0186】
このため、レジ店員スペースSRSで店頭販売商品の商品販売処理を依頼する一般ユーザCUUなどが、ユーザ操作端末100にタバコパックSTPの商品注文発声TOVを良好に音声入力することができる。
【0187】
さらに、図3および図4に示すように、画像表示装置400は、例えば、レジ店員スペースSRSの前部上方に天井面などから懸架される。このため、レジ店員スペースSRSのデッドスペースを有効利用することができる。
【0188】
しかも、画像表示装置400は、前面と後面とのディスプレイパネル401,402で同一画像を表示出力するので、一般ユーザCUUと店舗作業員CSCとが同一情報を確実に共有することができる。特に、このように二つのディスプレイパネル401,402で同一画像を表示出力するので、その処理動作が簡単で確実である。
【0189】
また、本実施の形態の販売支援システム1000では、音声入力された商品注文発声TOVからタバコパックSTPを音声認識して収容対応関係KCRで商品収容位置PKSを特定する。
【0190】
このため、一般ユーザCUUは所望のタバコパックSTPの呼称を発声すればよく、特別な注文方法を必要とすることなく、自然に所望のタバコパックSTPを注文することができる。
【0191】
さらに、本実施の形態の販売支援システム1000では、店頭収容ラック300に収容されているタバコパックSTPごとに商品注文発声TOVのテキストデータが登録されており、音声入力されたタバコパックSTPの商品注文発声TOVの音声信号データをテキストデータに変換し、変換されたテキストデータと登録されているテキストデータとをパターンマッチングさせてタバコパックSTPを特定する。
【0192】
このため、既存の音声認識技術を利用して簡単にタバコパックSTPを特定することができる。なお、タバコパックSTPは多種類で類似した呼称があるものの、その種類の総数は限定されているので、その呼称を良好な精度で音声認識することは困難ではない。
【0193】
また、本実施の形態の販売支援システム1000では、タバコパックSTPの商品IDデータとタバコ銘柄画像TBPと商品収容位置PKSとの収容対応関係KCRを記憶する。
【0194】
そして、このような店頭収容ラック300が、音声入力された商品注文発声TOVを音声認識して記憶されている収容対応関係KCRによりタバコパックSTPと商品収容位置PKSとを特定する商品特定処理と、音声入力された正誤確認発声YNVを音声認識して特定されたタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの正誤を判定する正誤判定処理と、タバコパックSTPと商品収容位置PKSとの不適が判定されると強調表示を中止して注文入力部110に商品注文発声TOVを再度入力させる入力修正処理と、音声認識で特定された商品収容位置PKSを報知出力する収容報知処理と、を実行する。
【0195】
このため、例えば、タバコパックSTPの製造メーカからコンビニエンスストアCVSなどに提供されて実際にタバコパックSTPを収容する店頭収容ラック300が、販売支援システム1000の中心としてユーザ操作端末100と画像表示装置400とを統合制御する。
【0196】
従って、ユーザ操作端末100や画像表示装置400としては既存の装置を利用することもでき、店頭収容ラック300の導入により販売支援システム1000を簡単に構築することができる。
【0197】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では、ユーザ操作端末100が注文入力部110と正誤入力部120とを有し、店頭収容ラック300が収容記憶部310と商品特定部320と正誤判定部330と入力修正部340と収容報知部350とを有し、画像表示装置400が商品表示部410と表示強調部420と確認表示部430とを有することを例示した。
【0198】
しかし、このような各部の一部ないし全部は、ユーザ操作端末100や店頭収容ラック300や画像表示装置400および販売処理装置200に各種に配分することができる。
【0199】
当然ながら、上述のような各部の一部ないし全部を、ユーザ操作端末100や販売処理装置200や店頭収容ラック300や画像表示装置400などとは別個のデータ処理装置が有してもよい(図示せず)。
【0200】
例えば、販売処理装置200が商品販売処理に対応して生成する販売履歴データを取得する店舗サーバ装置をコンビニエンスストアCVSの店舗バックヤードなどに設置しておき、その店舗サーバ装置が、上述した収容記憶部310や商品表示部410などの一部ないし全部を有してもよい。
【0201】
この場合、既存の店舗サーバ装置にソフトウェアのインストールで収容記憶部310や商品表示部410などの各部を実現することができ、画像表示装置400は単純なディスプレイパネル401,402のみで実現するようなことができる(図示せず)。
【0202】
また、上記形態では画像表示装置400の前後のディスプレイパネル401,402に同一画像が表示出力されることを例示した。しかし、タバコ銘柄画像TBPを店舗作業員CSCに常時表示しておく必要はない。
【0203】
そこで、画像表示装置400が通常は前面のディスプレイパネル401のみでタバコ銘柄画像TBPを商品収容位置PKSに対応して表示出力しており、一般ユーザCUUの商品注文発声TOVでタバコパックSTPと商品収容位置PKSとが特定されたときに、そのタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの強調表示を後面のディスプレイパネル402で開始してもよい。
【0204】
また、一般ユーザCUUの商品注文発声TOVでタバコパックSTPと商品収容位置PKSとが特定された時点では後面のディスプレイパネル402は休止させておき、一般ユーザCUUの正誤確認発声YNVによりタバコパックSTPと商品収容位置PKSとが確定したときに、後面のディスプレイパネル402にもタバコ銘柄画像TBPを確定表示してもよい。
【0205】
これらの場合、後面のディスプレイパネル402は常時は休止状態とされて必要なときのみ起動されるので、省電力化を実現することができる。さらに、常時は休止しているディスプレイパネル402がタバコパックSTPと商品収容位置PKSとの表示を開始するので、店舗作業員CSCに一般ユーザCUUの注文を良好に気付かせることができる。
【0206】
さらに、複数種類のタバコパックSTPを商品収容位置PKSに対応して画像表示装置400の前面のディスプレイパネル401と後面のディスプレイパネル402とに面対称に画像表示させてもよい(図示せず)。
【0207】
この場合、店頭収容ラック300と対面している後面のディスプレイパネル402に、ちょうど店頭収容ラック300を鏡面に反射させたような状態で、タバコパックSTPが商品収容位置PKSに対応して表示出力される。
【0208】
このため、後面のディスプレイパネル402の表示画像を正視した店舗作業員CSCが、その背面に位置する店頭収容ラック300の商品収容位置PKSを直感的に認識することができる。
【0209】
また、上記形態では画像表示装置400が前後にフルカラー表示のディスプレイパネル401,402を有することを例示した。しかし、店舗作業員CSCにフルカラー画像を表示する必要もない。
【0210】
そこで、画像表示装置の前面にはフルカラー表示のディスプレイパネル401を配置しながら、後面には白黒表示のディスプレイパネルを配置してもよい(図示せず)。この場合、画像表示装置の製造コストと消費電力とを削減することができる。
【0211】
また、上記形態では店頭収容ラック300は、店頭収容ラック300に収容されているタバコパックSTPごとに商品注文発声TOVのテキストデータが登録されており、音声入力されたタバコパックSTPの商品注文発声TOVの音声信号データをテキストデータに変換し、変換されたテキストデータと登録されているテキストデータとをパターンマッチングさせてタバコパックSTPを特定することを例示した。
【0212】
しかし、このような商品特定部が、店頭収容ラック300に収容されているタバコパックSTPごとに商品注文発声TOVの音声信号データが登録されている呼称記憶部と、音声入力されたタバコパックSTPの商品注文発声TOVの音声信号データと登録されている音声信号データとをパターンマッチングさせてタバコパックSTPを特定する商品特定部と、を有してもよい(図示せず)。
【0213】
この場合、音声信号データをテキストデータに変換することなくパターンマッチングさせることができるので、その処理速度を向上させることができ、認識精度の向上も期待することができる。
【0214】
さらに、上述のような商品特定部が、音声入力された商品注文発声TOVから商品収容位置PKSを音声認識して収容対応関係KCRでタバコパックSTPを特定してもよい(図示せず)。
【0215】
その場合、前述のように店頭収容ラック300は、上下方向に複数段で左右方向に複数列の商品収容位置PKSごとにタバコパックSTPを収容し、収容記憶部310は、商品収容位置PKSとして上下方向の段番号SNOと左右方向の列番号RNOとを記憶する。
【0216】
そして、商品表示部410は、図14に示すように、記憶されている収容対応関係KCRにより商品収容位置PKSを段番号SNOおよび列番号RNOとともに画像表示装置400に画像表示させる。
【0217】
そこで、注文入力部110は、段番号SNOと列番号RNOとを内包した商品注文発声TOVをマイクロフォン101で音声入力し、商品特定部320は、音声入力された商品注文発声TOVから段番号SNOと列番号RNOとを商品収容位置PKSとして音声認識すればよい。
【0218】
この場合、一般ユーザCUUは商品収容位置PKSの段番号SNOと列番号RNOとの発声でタバコパックSTPを簡単に注文することができる。そして、このような販売支援システム(図示せず)では、その商品収容位置PKSを段番号SNOと列番号RNOとの音声認識により良好な精度で特定することができる。
【0219】
さらに、上記形態の販売支援システム1000では、一般ユーザCUUの商品注文発声TOVによりタバコパックSTPを特定して画像表示装置400のタバコ銘柄画像TBPを強調表示してから、正誤確認発声YNVで強調表示されたタバコパックSTPの正誤を確認することで、より確実に一般ユーザCUUの注文を特定することを例示した。
【0220】
しかし、タバコパックSTPの呼称の音声認識の精度を充分に確保することができたり、前述のように一般ユーザCUUの注文発声を段番号SNOおよび列番号RNOによる商品収容位置PKSとすることなどで、上述のような正誤確認発声YNVによる確認を不要とすることもできる。
【0221】
また、上記形態の販売支援システム1000では、画像表示装置400にタバコパックSTPのタバコ銘柄画像TBPを商品収容位置PKSごとに表示出力することのみ例示した。
【0222】
しかし、上述のような販売支援システムが、複数種類のタバコパックSTPの少なくとも一部とともに関連するタバコパックSTPの宣伝画像データを記憶する宣伝記憶部と、特定されたタバコパックSTPとともに記憶されている宣伝画像データCVDを選出する宣伝選出部と、選出された宣伝画像データCVDを特定されたタバコパックSTPとともに画像表示装置400に表示出力させる宣伝表示部とを、さらに有してもよい(図示せず)。
【0223】
この場合、一般ユーザCUUがタバコパックSTPを音声入力により注文すると、図15に示すように、それに対応して特定の宣伝画像データCVDが画像表示装置400に表示出力される。このため、単純に宣伝画像データCVDを常時表示している場合に比較して、効果的に新製品の宣伝などを実行することができる。
【0224】
なお、このような宣伝画像データCVDを前面のディスプレイパネル401のみ表示出力して後面のディスプレイパネル402には表示出力しないことも可能である。この場合、一般ユーザCUUには新製品などを良好に宣伝することができ、店舗作業員CSCには無駄な情報を提供しないようにすることができる。
【0225】
また、上記形態では商品収容位置PKSに収容されているタバコパックSTPなどの取得を店頭収容ラック300が検出して報知出力を自動的に停止することを例示した。しかし、店頭収容ラック300からタバコパックSTPなどを取得する店舗作業員CSCが、手動操作で発光素子312の報知出力を停止してもよい(図示せず)。
【0226】
さらに、上記形態では狭小なサプライチェーン店舗としてコンビニエンスストアCVSを例示した。しかし、このようなサプライチェーン店舗として、より狭小な駅舎売店などを想定することもできる(図示せず)。
【0227】
また、上記形態ではユーザ操作端末100や販売処理装置200などの各部がコンピュータプログラムにより各種機能として論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各部の各々を固有のハードウェアとして形成することもでき、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせとして実現することもできる。
【0228】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【符号の説明】
【0229】
100 ユーザ操作端末
101 マイクロフォン
102 ディスプレイユニット
103 コンピュータユニット
104 データ通信ユニット
105 スピーカユニット
110 注文入力部
120 正誤入力部
200 販売処理装置
220 販売処理部
300 店頭収容ラック
301 マガジンユニット
302 トレーユニット
303 フレームユニット
310 収容記憶部
311 コンピュータユニット
312 発光素子
313 光学センサ
314 データ通信ユニット
320 商品特定部
330 正誤判定部
340 入力修正部
350 収容報知部
400 画像表示装置
401 ディスプレイパネル
402 ディスプレイパネル
403 コンピュータユニット
404 データ通信ユニット
410 商品表示部
420 表示強調部
430 確認表示部
1000 販売支援システム
CSC 店舗作業員
CUU 一般ユーザ
CVD 宣伝画像データ
CVS コンビニエンスストア
DCI 確定確認情報
KCR 収容対応関係
PKS 商品収容位置
RNO 列番号
SBP ブリックパック
SNO 段番号
SRS レジ店員スペース
STK タバコカートン
STP タバコパック
TBP タバコ銘柄画像
TID 商品IDデータ
TOV 商品注文発声
YNV 正誤確認発声

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サプライチェーン店舗のレジ店員スペースに設置されて店頭販売商品の商品販売処理を店舗作業員の入力操作により実行する販売処理装置と、前記レジ店員スペースで前記販売処理装置の近傍に並設されて前記店頭販売商品の少なくとも一部を商品収容位置ごとに取得自在に収容する店頭収容ラックと、を有する販売支援システムであって、
前記販売処理装置の近傍で一般ユーザに表示画像が視認される前面表示デバイスおよび前記店舗作業員に表示画像が視認される後面表示デバイスを有する前後二面表示の画像表示装置と、
前記販売処理装置の近傍で前記一般ユーザの発声が音声入力される音声入力デバイスと、
前記店頭収容ラックの複数種類の前記店頭販売商品と複数の前記商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶部と、
記憶されている前記収容対応関係により複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して少なくとも前記前面表示デバイスに画像表示させる商品表示部と、
画像表示に対応した前記一般ユーザによる前記店頭販売商品の商品注文発声を前記音声入力デバイスで音声入力する注文入力部と、
音声入力された前記商品注文発声を音声認識して記憶されている前記収容対応関係により前記店頭販売商品と前記商品収容位置とを特定する商品特定部と、
特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに少なくとも前記前面表示デバイスに強調表示させる表示強調部と、
を有する販売支援システム。
【請求項2】
前記表示強調部は、特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに前記前面表示デバイスに強調表示させるとともに前記後面表示デバイスに少なくとも表示出力させる請求項1に記載の販売支援システム。
【請求項3】
特定された前記店頭販売商品が前記商品収容位置とともに少なくとも前記前面表示デバイスに強調表示された状態で前記一般ユーザによる正誤確認発声を前記音声入力デバイスで音声入力する正誤入力部と、
音声入力された前記正誤確認発声を音声認識して特定された前記店頭販売商品と前記商品収容位置との正誤を判定する正誤判定部と、
前記店頭販売商品と前記商品収容位置との適正が判定されると前記前面表示デバイスの強調表示を所定の確定表示に変更するとともに前記後面表示デバイスに前記店頭販売商品と前記商品収容位置とを少なくとも表示出力させる確認表示部と、
前記店頭販売商品と前記商品収容位置との不適が判定されると前記前面表示デバイスの強調表示を中止して前記注文入力部に前記商品注文発声を再度入力させる入力修正部とを、
さらに有する請求項1に記載の販売支援システム。
【請求項4】
前記商品表示部は、複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して前記前面表示デバイスと前記後面表示デバイスとに画像表示させ、
前記表示強調部は、特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに前記前面表示デバイスと前記後面表示デバイスとに強調表示させる請求項2または3に記載の販売支援システム。
【請求項5】
前記商品表示部は、複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して前記前面表示デバイスと前記後面表示デバイスとに画像表示させ、
前記確認表示部は、前記店頭販売商品と前記商品収容位置との適正が判定されると前記前面表示デバイスの強調表示を所定の確定表示に変更するとともに前記後面表示デバイスに特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに確定表示する請求項3に記載の販売支援システム。
【請求項6】
前記商品表示部は、複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して前記前面表示デバイスと前記後面表示デバイスとに面対称に画像表示させる請求項1ないし5の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項7】
前記画像表示装置は、前記前面表示デバイスがフルカラーで画像を表示するカラー表示デバイスからなるとともに前記後面表示デバイスが白黒で画像を表示する白黒表示デバイスからなる請求項1ないし6の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項8】
前記商品特定部は、音声入力された前記商品注文発声から前記商品収容位置を音声認識して前記収容対応関係で前記店頭販売商品を特定する請求項1ないし7の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項9】
前記店頭収容ラックと、上下方向に複数段で左右方向に複数列の前記商品収容位置ごとに前記店頭販売商品を収容し、
前記収容記憶部は、前記商品収容位置として前記上下方向の段番号と前記左右方向の列番号とを記憶し、
前記商品表示部は、記憶されている前記収容対応関係により前記商品収容位置を前記段番号および前記列番号とともに前記前面表示デバイスに画像表示させ、
前記注文入力部は、前記段番号と前記列番号とを内包した前記商品注文発声を前記音声入力デバイスで音声入力し、
前記商品特定部は、音声入力された前記商品注文発声から前記段番号と前記列番号とを前記商品収容位置として音声認識する請求項8に記載の販売支援システム。
【請求項10】
前記商品特定部は、音声入力された前記商品注文発声から前記店頭販売商品を音声認識して前記収容対応関係で前記商品収容位置を特定する請求項1ないし7の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項11】
前記商品特定部は、
前記店頭収容ラックに収容されている前記店頭販売商品ごとに商品注文発声のテキストデータが登録されている呼称記憶部と、
音声入力された前記商品注文発声の音声信号データを前記テキストデータに変換するテキスト変換部と、
変換された前記テキストデータと登録されている前記テキストデータとをパターンマッチングさせて前記店頭販売商品を特定する商品特定部と、
を有する請求項10に記載の販売支援システム。
【請求項12】
前記商品特定部は、
前記店頭収容ラックに収容されている前記店頭販売商品ごとに商品注文発声の音声信号データが登録されている呼称記憶部と、
音声入力された前記商品注文発声の音声信号データと登録されている前記音声信号データとをパターンマッチングさせて前記店頭販売商品を特定する商品特定部と、
を有する請求項10に記載の販売支援システム。
【請求項13】
複数種類の前記店頭販売商品の少なくとも一部とともに関連する前記店頭販売商品の宣伝画像データを記憶する宣伝記憶部と、
特定された前記店頭販売商品とともに記憶されている前記宣伝画像データを選出する宣伝選出部と、
選出された前記宣伝画像データを特定された前記店頭販売商品とともに少なくとも前記前面表示デバイスに表示出力させる宣伝表示部とを、
さらに有する請求項1ないし12の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項14】
前記店頭収容ラックに形成されていて前記音声認識で特定された前記商品収容位置を報知出力する収容報知部と、
を有する請求項1ないし13の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項15】
前記販売処理装置は、前記商品販売処理に対応して販売履歴データを生成し、
前記サプライチェーン店舗の店舗バックヤードなどに設置されて生成された前記販売履歴データを取得する店舗サーバ装置を、さらに有し、
前記店舗サーバ装置は、前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する請求項1ないし14の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項16】
前記店頭収容ラックは、前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する請求項1ないし14の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項17】
前記販売処理装置は、前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する請求項1ないし14の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項18】
前記レジ店員スペースでの前記販売処理装置の近傍で前記一般ユーザに視認される位置に設置される画像表示装置を、さらに有し、
前記画像表示装置は、前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部と前記前面表示デバイスとを有する請求項1ないし14の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項19】
前記レジ店員スペースで前記販売処理装置の近傍に並設されて前記一般ユーザに利用されるユーザ操作端末を、さらに有し、
前記ユーザ操作端末は、前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部と前記音声入力デバイスとを有する請求項1ないし14の何れか一項に記載の販売支援システム。
【請求項20】
請求項15に記載の販売支援システムの前記店舗サーバ装置であって、
前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する店舗サーバ装置。
【請求項21】
請求項16に記載の販売支援システムの前記店頭収容ラックであって、
前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する店頭収容ラック。
【請求項22】
請求項17に記載の販売支援システムの前記販売処理装置であって、
前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部を有する販売処理装置。
【請求項23】
請求項18に記載の販売支援システムの前記画像表示装置であって、
前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部と前記前面表示デバイスと前記後面表示デバイスとを有する画像表示装置。
【請求項24】
請求項19に記載の販売支援システムの前記ユーザ操作端末であって、
前記収容記憶部と前記商品表示部と前記注文入力部と前記商品特定部と前記表示強調部との少なくとも一部と前記音声入力デバイスとを有するユーザ操作端末。
【請求項25】
請求項20に記載の店舗サーバ装置と請求項21に記載の店頭収容ラックと請求項22に記載の販売処理装置と請求項23に記載の画像表示装置と請求項24に記載のユーザ操作端末の少なくとも一個のコンピュータプログラムであって、
前記店頭収容ラックの複数種類の前記店頭販売商品と複数の前記商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶処理と、
記憶されている前記収容対応関係により複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して少なくとも前記前面表示デバイスに画像表示させる商品表示処理と、
画像表示に対応した一般ユーザによる前記店頭販売商品の商品注文発声を前記音声入力デバイスで音声入力する注文入力処理と、
音声入力された前記商品注文発声を音声認識して記憶されている前記収容対応関係により前記店頭販売商品と前記商品収容位置とを特定する商品特定処理と、
特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに少なくとも前記前面表示デバイスに強調表示させる表示強調処理と、
の少なくとも一部を前記店舗サーバ装置と前記店頭収容ラックと前記販売処理装置と前記画像表示装置と前記ユーザ操作端末の少なくとも一個に実行させるコンピュータプログラム。
【請求項26】
請求項20に記載の店舗サーバ装置と請求項21に記載の店頭収容ラックと請求項22に記載の販売処理装置と請求項23に記載の画像表示装置と請求項24に記載のユーザ操作端末の少なくとも一個のデータ処理方法であって、
前記店頭収容ラックの複数種類の前記店頭販売商品と複数の前記商品収容位置との収容対応関係を記憶する収容記憶動作と、
記憶されている前記収容対応関係により複数種類の前記店頭販売商品を前記商品収容位置に対応して少なくとも前記前面表示デバイスに画像表示させる商品表示動作と、
画像表示に対応した一般ユーザによる前記店頭販売商品の商品注文発声を前記音声入力デバイスで音声入力する注文入力動作と、
音声入力された前記商品注文発声を音声認識して記憶されている前記収容対応関係により前記店頭販売商品と前記商品収容位置とを特定する商品特定動作と、
特定された前記店頭販売商品を前記商品収容位置とともに少なくとも前記前面表示デバイスに強調表示させる表示強調動作と、
の少なくとも一部を前記店舗サーバ装置と前記店頭収容ラックと前記販売処理装置と前記画像表示装置と前記ユーザ操作端末の少なくとも一個に実行させるデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−170226(P2010−170226A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−10377(P2009−10377)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】