説明

赤外線リモートコントロール受光装置および両面表示式表示装置

【課題】表裏面に配設された受光部の内、一方の受光部に太陽光等による外乱が入っても、リモコン信号を確実に判別して安定した動作を確保する。
【解決手段】受光部1a,1bは、それぞれ表示装置の表裏面に配設され、リモコン装置からの赤外線制御信号を受信して制御信号を生成し、それぞれOR回路5a,5bを介して出力される。リーダ検知タイマ2a,2bは、受光部1a,1bから出力された制御信号がアクティブ状態になったとき起動し、アクティブ状態が、リモコン信号の先頭部にあるリーダの出力期間に対応する一定期間を超えて継続されたとき、リーダ検知信号を出力する。その信号を受けてゲート遮断タイマ4a,4bは、反対側のOR回路5b,5aに、遮断信号を一定期間出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LCD表示ユニットやLEDドットマトリックス表示ユニット型の両面表示式表示装置等に組み込まれ、太陽光下で使用される赤外線リモートコントロール受光装置および両面表示式表示装置に関するものであり、特に、一方の受光部でリモコン信号を受信しているときに、他方の受光部に太陽光の強い赤外線が当たっても、一方の受光部で受信したリモコン信号に対する影響を与えないようにし、リモコン信号を認識できるようにした赤外線リモートコントロール受光装置および両面表示式表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LCD表示ユニットやLEDドットマトリックス表示ユニット型の両面表示式表示装置は、広告あるいは各種インフォメーションを表示するのに、文字入力、各種設定等を行うため、赤外線リモートコントロール送信装置(以下、単に「リモコン装置」という)で操作できるようにしている。そのような表示装置において、従来は、リモコン装置の受光部を表示面のどちらか一方の面のみに設けていた。
【0003】
このような両面表示式表示装置は屋外に設置されるものであるから、リモコン信号を受信するリモコン受光部に太陽光の強い赤外線が当たると、その受光部は、常時オンの信号を出力したり、ランダムパルスを出力したりして、リモコン信号を認識できなくなる。このため、太陽光の照射方向に応じて両面表示式表示装置本体の向きを変えたり、リモコン受光部にひさし等を設けたりして、安定した赤外線リモートコントロールを可能としていた。
【0004】
しかしながら、太陽光の照射方向に応じて両面表示式表示装置本体の向きを変えるには使用者に負担を強いることになり、また、リモコン受光部にひさし等を設けるとリモコン受光部やひさしの設置位置によっては、リモコン信号の受信の妨げになる恐れがある。このような問題を解消する赤外線リモートコントロール用受光装置の発明が、例えば、下記の特許文献1(特開平6−350539号公報)に開示されている。
【0005】
この特許文献1に開示された赤外線リモートコントロール用受光装置は、赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた制御信号を受信するための赤外受光素子と、該赤外受光素子が所定強度以上の外乱光を受けたときに出力する検出手段と、前記赤外受光素子が搭載され、前記検出手段の出力に従って、前記赤外受光素子の受信方向を変更する回転手段とを備えて構成され、外乱光を受けた時には赤外受光素子の受信方向を回転させるようにしたものである。
【0006】
しかし、その場合、使用者は、赤外受光素子の受信方向がどちらを向いているかを認識しておく必要があって、使い勝手が悪い。そこで、表示装置の両面に受光部を設け、いずれの受光部でもリモコン信号を受光できるようにした両面表示式表示装置が使用されるようになってきている。
【0007】
ところで、そのように両面にリモコン受光部が設けられた表示装置が太陽光下で使用され、一方の受光部でリモコン信号を受信しているときに、他方の受光部に太陽光の強い赤外線が当たると、その受光部は、常時オンの信号を出力したり、ランダムパルスを出力したりし、一方の受光部で受信したリモコン信号に対するノイズとなって、リモコン信号を認識できなくなるという問題点が生じる。
【0008】
このような問題点を解決した赤外線リモートコントロール受光装置の発明が、例えば、下記の特許文献2(特開2003−209894号公報)に開示されている。この赤外線リモートコントロール受光装置は、互いに異なる受光方向に配設され且つ赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた赤外線の制御信号や外乱の赤外線を受信して検出信号を出力する第1,第2の受光部を有する。
【0009】
そして、夫々の受光部が制御信号より大きい所定強度以上の外乱の赤外線を受けたことを検出する第1,第2の検出手段と、夫々の検出手段が前記制御信号より大きい所定強度以上の外乱の赤外線を受けたときに夫々の受光部の出力を遮断する第1,第2のスイッチと、夫々のスイッチを前記検出信号のいずれか一方でも通過すれば前記制御信号に基づく信号を装置の制御信号として出力する論理回路と、を備えて構成されたものである。このような構成にすれば、太陽光の強い赤外線によるリモコンの動作不良を防止することができる。
【0010】
【特許文献1】特開平6−350539号公報
【特許文献2】特開2003−209894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、太陽光の赤外線は、直射日光か反射光か、晴天時のものか薄曇りのものか等、その時の各種条件により強度が大きくばらつくため、上記特許文献2に開示された従来の赤外線リモートコントロール受光装置のように、単に赤外線の強弱により太陽光による外乱を判定するのでは、判断の確実性に欠け安定した動作が得られないという問題点があった。
【0012】
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、リモコン信号には一定の時間、所定の波形のリーダ部を示す信号を有することに着目し、リーダ部の受信を検出してリモコン信号が入力されたことを判別し、反対側の面に設けられた受光部の出力信号を一定時間遮断するようになせば、反対側の面に設けられた受光部に太陽光が当たっても、それに影響なくリモコン信号の受信ができることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0013】
すなわち、本発明は上記の問題点を解消することを課題とし、一方の受光部でリモコン信号を受信しているときに、他方の受光部に太陽光の強い赤外線が当たっても、一方の受光部で受信したリモコン信号に対する影響を与えないようにし、リモコン信号を認識できるようにした赤外線リモートコントロール受光装置および両面表示式表示装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた赤外線制御信号を受信して制御信号を出力する第1、第2の受光部と、第1、第2の受光部にそれぞれ接続される第1受光系制御部と第2受光系制御部と、を備え、
前記第1受光系制御部、第2受光系制御部は、それぞれ、受光部から出力された制御信号がアクティブ状態になったとき起動し、アクティブ状態が一定期間を超えて継続されたとき、リーダ検知信号を出力する第1のタイマと、前記受光部から出力される制御信号を、遮断信号に基づいて遮断可能なゲート部と、所定期間、遮断信号を出力する第2のタイマと、を有し、
前記第1の受光部で受信した赤外線制御信号から前記リーダ検知信号が検知されたら前記第1受光制御部の第2のタイマからの遮断信号を前記第2受光制御部のゲート部に与えて前記第2の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断し、
前記第2の受光部で受信した赤外線制御信号から前記リーダ検知信号が検知されたら前記第2受光制御部の第2のタイマからの遮断信号を前記第1受光制御部のゲート部に与えて前記第1の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断することを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる赤外線リモートコントロール受光装置において、前記1受光系制御部と第2受光系制御部は、それぞれ第1のタイマと第2のタイマの間に、第2のゲート部を備え、
前記1受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第2受光制御部の第2のタイマを遮断し、前記2受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第1受光制御部の第2のタイマを遮断することを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項3にかかる発明は、
互いに異なる受光方向に配設され、かつ、赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた赤外線制御信号を受信して制御信号を出力する第1及び第2の受光部と、第1、第2の受光部にそれぞれ接続される第1受光系制御部と第2受光系制御部と、を備えた両面表示式表示装置において、
前記第1受光系制御部、第2受光系制御部は、それぞれ、受光部から出力された制御信号がアクティブ状態になったとき起動し、アクティブ状態が一定期間を超えて継続されたとき、リーダ検知信号を出力する第1のタイマと、前記受光部から出力される制御信号を、遮断信号に基づいて遮断可能なゲート部と、所定期間、遮断信号を出力する第2のタイマと、を有し、
第1受光系制御部または第2受光系制御部の第2のタイマが出力した遮断信号は前記第2受光系制御部または第1受光系制御部のゲート部に与えられ第2の受光部または第1の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断することを特徴とする。
【0017】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる両面表示式表示装置において、前記1受光系制御部と第2受光系制御部は、それぞれ第1のタイマと第2のタイマの間に、第2のゲート部を備え、
前記1受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第2受光制御部の第2のタイマを遮断し、前記2受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第1受光制御部の第2のタイマを遮断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の赤外線リモートコントロール受光装置は、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1、請求項3にかかる発明においては、第1及び第2の受光部から出力された制御信号のアクティブ状態が一定期間を超えて継続されたことに基づいて、リモコン信号の先頭部にあるリーダを検知し、所定期間、反対側の受光制御部のゲート部を遮断するようにしたので、一方の受光部に太陽光等による外乱が入っても、リモコン信号を確実に判別して安定した動作を確保することができる。
【0019】
また、請求項2、請求項4にかかる発明においては、それぞれ請求項1、請求項3にかかる赤外線リモートコントロール受光装置、両面表示式表示装置において、第1のタイマと第2のタイマの間に、反対側の受光制御部の第2のタイマから出力される遮断信号により第2のゲート部を遮断するようにしたので、一方の受光部に向けて送信されたリモコン信号が壁などに反射して、他方の受光部に入ることがあっても、両方の第2のタイマが同時に動作し、表裏とも受信禁止状態になってしまうというようなことがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための赤外線リモートコントロール受光装置を例示するものであって、本発明をこの赤外線リモートコントロール受光装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の赤外線リモートコントロール受光装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0021】
図4は、LEDドットマトリックス型両面表示式表示装置の外観図であり、図4(イ)は正面図、図4(ロ)は側面図である。図4において、1a,1bは受光部、7は表示パネル、8a,8bはLED素子である。
【0022】
表示パネル7の前後両面に、多数のLED素子8a,8bを整列配置している。そして、LED素子8a,8bを選択的に点灯させることにより、文字,図形,符号,記号等を表示させて、広告あるいは各種インフォメーションを表示できるようにしている。また、表示パネル7の前後両面には、リモコン装置から発信される赤外線制御信号を受光するための受光部1a,1bを設けて、リモコン装置を使って、文字入力,各種設定等を行うことができるようになっている。
【0023】
そこで、本発明の赤外線リモートコントロール受光装置では、リモコン信号のリーダ部を検知することにより、リモコン信号が入力されたことを判別し、反対側の面に設けられた受光部1b(または1a)の出力信号を一定時間遮断して、反対側の面に設けられた受光部1b(または1a)に太陽光が当たっても、それに影響なくリモコン信号の受信ができるようにした。
【0024】
図1は、本発明の一実施例に係る赤外線リモートコントロール受光装置の回路図である。図1における受光部1a,1bは、図4の受光部1a,1bに対応している。受光部1a,1bの出力端子は、OR回路5a,5bの一方の入力端子に接続され、OR回路5a,5bの出力端子は、それぞれAND回路6の入力端子に接続されている。
【0025】
受光部1a,1bの出力端子は、また、リーダ検知タイマ2a,2bの入力端子にそれぞれ接続され、リーダ検知タイマ2a,2bの出力端子は、それぞれOR回路3a,3bの一方の入力端子に接続されている。そして、OR回路3a,3bの出力端子は、それぞれゲート遮断タイマ4a,4bの入力端子に接続され、ゲート遮断タイマ4a,4bの出力端子は、それぞれ、反対側回路のOR回路3b,5bとOR回路3a,5aの残りの入力端子に接続される。
【0026】
リモコン装置から出力されるリモコン信号(アクティブLow)は、図2に示すように、先頭にリーダと呼ばれている部分があり、約9ミリ秒の信号を最初に送信することになっている。本発明の赤外線リモートコントロール受光装置では、このリーダ部をリーダ検知タイマ2a,2bで検出し、リーダ部検出と同時に、ゲート遮断タイマ4a,4bの出力でOR回路5a,5bを制御して、反対側受光部の出力を一定期間遮断するようにしている。
【0027】
このように、リーダ検知タイマ2a、OR回路3a、ゲート遮断タイマ4a、OR回路5aにより第1受光部1aで受信した赤外線制御信号を制御する第1受光制御部が構成され、リーダ検知タイマ2b、OR回路3b、ゲート遮断タイマ4b、OR回路5bにより第2受光部1bで受信した赤外線制御信号を制御する第2受光制御部が構成されている。
これにより、第1及び第2の受光部から出力された制御信号のアクティブ状態が一定期間を超えて継続されたことに基づいて、リモコン信号の先頭部にあるリーダを検知し、所定期間、反対側の受光制御部のゲート部(OR回路5aまたは5b)を遮断する。
【0028】
次に、図1の回路の動作を説明する。受光部1a,1bは、リモコン装置の赤外線信号を受信すると、ロー(Low)を出力するようになっている。例えば、受光部1aに図2に示したような赤外線信号が入力されると、受光部1aの出力端Aには、図3Aに示すような信号波形が現れる。その信号は、OR回路5aに入力される。そのとき、OR回路5aの他方の入力はローになっており、受光部1aの出力信号は、そのままAND回路6に入力される。
【0029】
リーダ検知タイマ2a,2bは、受光部1a,1bの出力がハイ(High)からローになると同時にスタートし、7ミリ秒間ローが続くとローのパルスを出力する。上記例のように受光部1aに図2に示したような赤外線信号が入力された場合、リーダ検知タイマ2aの出力端Bには、図3Bに示すような信号波形が現れる。また、ゲート遮断タイマ4a,4bは、リーダ検知タイマ2a,2bの出力がハイからローになると100ミリ秒間ハイを出力する。上記例の場合、ゲート遮断タイマ4aの出力端Cには、図3Cに示すような信号波形が現れる。
【0030】
そして、ゲート遮断タイマ4aの出力が入力される反対側のOR回路5bの出力は、受光部1bの信号状態にかかわらずハイを出力するようになる。その結果、受光部1aでリモコン信号を受信中に、受光部1bに太陽光の強い赤外線が当たっても、その出力信号はOR回路5bで遮断され、リモコン信号に対するノイズになるのを防止できる。
【0031】
ゲート遮断タイマ4aの出力は、また、反対側のOR回路3bに入力され、OR回路3bの出力を遮断する。ここで、ゲート遮断タイマ4a,4bの前段にOR回路3a,3bを設け、一方のゲート遮断タイマ4a(または4b)が動作したとき、反対側のOR回路3b(または3a)の出力を遮断するようにした理由について説明する。
【0032】
通常、表示装置の表裏両面から同時にリモコン操作を行うことはありえないので、受光部1aと受光部1bで同時にリモコン信号が検出される可能性は低く、OR回路3a,3bは必要ないように思われるが、実際は、一方の受光部1aに向けて送信されたリモコン信号が壁などに反射して、他方の受光部1bにも入る可能性がある。そのような場合、OR回路3a,3bがないと、両方のゲート遮断タイマ4a,4bが動作して、表裏とも受信禁止状態になってしまい、リモコン操作ができなくなる。それを回避するため、一方のゲート遮断タイマ、例えばゲート遮断タイマ4aが動作した瞬間に反対側のOR回路3bの出力をハイにして、リーダ検知タイマ2bが起動するのを防止するようにしているのである。
【0033】
すなわち、受光部1aに向けて送信したリモコン信号が、壁などに反射して受光部1bに入ると、受光部1bの出力端Dには、図3Dに示すように、リーダ検知タイマ2bの出力端Eには、図3Aの信号からわずかな時間遅れをもって、図3Eに示すような信号波形が現れ、OR回路3bの一方の入力端子に入力される。しかしこの時、OR回路3bのもう一方の入力は、図3Cに示すように、ゲート遮断タイマ4aによりハイになっているため、図3Eの信号は遮断され、ゲート遮断タイマ4bには入力されない。
【0034】
このようにすれば、一方の受光部1aに向けて送信されたリモコン信号が壁などに反射して、他方の受光部1bに入ることがあっても、両方のゲート遮断タイマ4a,4bが同時に動作し、表裏とも受信禁止状態になってしまうというようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施例に係る赤外線リモートコントロール受光装置の回路図である。
【図2】リモコン信号の波形図である。
【図3】図1の回路各部の信号波形図である。
【図4】LEDドットマトリックス型両面表示式表示装置の外観図である。
【符号の説明】
【0036】
1a,1b・・・・受光部
2a,2b・・・・リーダ検知タイマ
3a,3b,5a,5b・・・・OR回路
4a,4b・・・・ゲート遮断タイマ
6・・・・AND回路
7・・・・表示パネル
8・・・・LED素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた赤外線制御信号を受信して制御信号を出力する第1、第2の受光部と、第1、第2の受光部にそれぞれ接続される第1受光系制御部と第2受光系制御部と、を備え、
前記第1受光系制御部、第2受光系制御部は、それぞれ、受光部から出力された制御信号がアクティブ状態になったとき起動し、アクティブ状態が一定期間を超えて継続されたとき、リーダ検知信号を出力する第1のタイマと、前記受光部から出力される制御信号を、遮断信号に基づいて遮断可能なゲート部と、所定期間、遮断信号を出力する第2のタイマと、を有し、
前記第1の受光部で受信した赤外線制御信号から前記リーダ検知信号が検知されたら前記第1受光制御部の第2のタイマからの遮断信号を前記第2受光制御部のゲート部に与えて前記第2の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断し、
前記第2の受光部で受信した赤外線制御信号から前記リーダ検知信号が検知されたら前記第2受光制御部の第2のタイマからの遮断信号を前記第1受光制御部のゲート部に与えて前記第1の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断することを特徴とする赤外線リモートコントロール受光装置。
【請求項2】
前記1受光系制御部と第2受光系制御部は、それぞれ第1のタイマと第2のタイマの間に、第2のゲート部を備え、
前記1受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第2受光制御部の第2のタイマを遮断し、前記2受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第1受光制御部の第2のタイマを遮断することを特徴とする請求項1に記載の赤外線リモートコントロール受光装置。
【請求項3】
互いに異なる受光方向に配設され、かつ、赤外線リモートコントロール送信装置より発せられた赤外線制御信号を受信して制御信号を出力する第1及び第2の受光部と、第1、第2の受光部にそれぞれ接続される第1受光系制御部と第2受光系制御部と、を備えた両面表示式表示装置において、
前記第1受光系制御部、第2受光系制御部は、それぞれ、受光部から出力された制御信号がアクティブ状態になったとき起動し、アクティブ状態が一定期間を超えて継続されたとき、リーダ検知信号を出力する第1のタイマと、前記受光部から出力される制御信号を、遮断信号に基づいて遮断可能なゲート部と、所定期間、遮断信号を出力する第2のタイマと、を有し、
第1受光系制御部または第2受光系制御部の第2のタイマが出力した遮断信号は前記第2受光系制御部または第1受光系制御部のゲート部に与えられ第2の受光部または第1の受光部で受信した赤外線制御信号を遮断することを特徴とする両面表示式表示装置。
【請求項4】
前記1受光系制御部と第2受光系制御部は、それぞれ第1のタイマと第2のタイマの間に、第2のゲート部を備え、
前記1受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第2受光制御部の第2のタイマを遮断し、前記2受光系制御部の第2のタイマから出力される遮断により前記第1受光制御部の第2のタイマを遮断することを特徴とする請求項3に記載の両面表示式表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−187610(P2008−187610A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21079(P2007−21079)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【出願人】(507034160)株式会社T−テクノ (1)
【Fターム(参考)】